JP2001178692A - 入院患畜の遠隔監視装置 - Google Patents
入院患畜の遠隔監視装置Info
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- JP2001178692A JP2001178692A JP36998599A JP36998599A JP2001178692A JP 2001178692 A JP2001178692 A JP 2001178692A JP 36998599 A JP36998599 A JP 36998599A JP 36998599 A JP36998599 A JP 36998599A JP 2001178692 A JP2001178692 A JP 2001178692A
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- Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
- Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
- Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 入院患畜の心拍数を長時間にわたって測定
し、離れた場所にいる獣医師等が当該患畜の容態を遠隔
で監視できる遠隔監視装置を提供すること。 【解決手段】 遠隔監視装置はセンサユニット10と監
視ユニット20とで構成されている。犬猫等の動物の首
輪32に取付けられている耐水ケース30に収納された
センサユニット10は、光電式脈波センサ部17、A/
D変換部18、CPU11、ROM12、RAM13、
無線送信部14、及び電池15から構成されている。セ
ンサユニット10の電源スイッチ16はリードスイッチ
で構成され、耐水ケース30の外から永久磁石16aに
よって非接触で操作される。監視ユニット20は、CP
U21、ROM22、RAM23、無線受信部24及び
電源25、設定部26、心拍数を表示する表示部27
と、心拍数が警報設定値を超えた場合に警報を発する警
報部28とから構成されている。
し、離れた場所にいる獣医師等が当該患畜の容態を遠隔
で監視できる遠隔監視装置を提供すること。 【解決手段】 遠隔監視装置はセンサユニット10と監
視ユニット20とで構成されている。犬猫等の動物の首
輪32に取付けられている耐水ケース30に収納された
センサユニット10は、光電式脈波センサ部17、A/
D変換部18、CPU11、ROM12、RAM13、
無線送信部14、及び電池15から構成されている。セ
ンサユニット10の電源スイッチ16はリードスイッチ
で構成され、耐水ケース30の外から永久磁石16aに
よって非接触で操作される。監視ユニット20は、CP
U21、ROM22、RAM23、無線受信部24及び
電源25、設定部26、心拍数を表示する表示部27
と、心拍数が警報設定値を超えた場合に警報を発する警
報部28とから構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は犬猫等のペット動物
の監視装置に関し、特に動物病院に入院している患畜の
容態を遠隔で監視できる入院患畜の遠隔監視装置に関す
る。
の監視装置に関し、特に動物病院に入院している患畜の
容態を遠隔で監視できる入院患畜の遠隔監視装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】動物病院に入院している犬猫等の入院患
畜を一晩中看護するという大変に疲労を伴う仕事は、殆
どの動物病院で獣医師自身によって行われている。殆ど
の動物病院は獣医師一人で経営されており、夜間の入院
患畜の看護を行うスタッフが他にいないからである。と
ころで、多くは獣医師の自宅と動物病院が同一家屋内に
あり、そして動物病院には診療室と患畜用入院室が少な
くとも設けられている。獣医師は、重体の入院患畜がい
る場合には診療所に泊まり込んで看護と治療を行うこと
になるが、そうでない場合でも適宜の時間間隔で当該入
院患畜の容態を監視しなければならない。このため、入
院患畜がいる場合、夜間を自宅で過ごしていても獣医師
は精神的にも肉体的にも非常に疲れることになる。この
ような状況に鑑み、入院患畜の看護を獣医師が自ら行う
場合に獣医師の疲労を軽減する装置、より具体的には入
院患畜の容態を入院室から離れた場所、即ち診療室や自
宅で監視できる装置の開発が獣医師から切望されてき
た。しかしながら、このような装置は未だに実現されて
いない。
畜を一晩中看護するという大変に疲労を伴う仕事は、殆
どの動物病院で獣医師自身によって行われている。殆ど
の動物病院は獣医師一人で経営されており、夜間の入院
患畜の看護を行うスタッフが他にいないからである。と
ころで、多くは獣医師の自宅と動物病院が同一家屋内に
あり、そして動物病院には診療室と患畜用入院室が少な
くとも設けられている。獣医師は、重体の入院患畜がい
る場合には診療所に泊まり込んで看護と治療を行うこと
になるが、そうでない場合でも適宜の時間間隔で当該入
院患畜の容態を監視しなければならない。このため、入
院患畜がいる場合、夜間を自宅で過ごしていても獣医師
は精神的にも肉体的にも非常に疲れることになる。この
ような状況に鑑み、入院患畜の看護を獣医師が自ら行う
場合に獣医師の疲労を軽減する装置、より具体的には入
院患畜の容態を入院室から離れた場所、即ち診療室や自
宅で監視できる装置の開発が獣医師から切望されてき
た。しかしながら、このような装置は未だに実現されて
いない。
【0003】患者の容態を見るための装置としては、一
般にパルスオキシメータと呼ばれる生体情報測定装置が
市販されている。この生体情報測定装置はプローブと信
号処理装置とから構成され、動脈血中ヘモグロビンの酸
素飽和度SpO2、心拍数、心電図、呼吸、血圧、体温等
を、患者に必要が認められる場合に、測定するものであ
る。プローブは指に装着するフィンガー型、耳等に装着
するクリップ型、患者のその他の部位に圧着する圧着型
があるが、これらは少なくとも一対の半導体の発光素子
と半導体の受光素子からなる光電型脈波センサを具備す
るものである。発光素子は患者の指、耳朶その他の特定
の部位に光を照射するものであり、受光素子は前記特定
の部位から反射された反射光を受光するものである。
般にパルスオキシメータと呼ばれる生体情報測定装置が
市販されている。この生体情報測定装置はプローブと信
号処理装置とから構成され、動脈血中ヘモグロビンの酸
素飽和度SpO2、心拍数、心電図、呼吸、血圧、体温等
を、患者に必要が認められる場合に、測定するものであ
る。プローブは指に装着するフィンガー型、耳等に装着
するクリップ型、患者のその他の部位に圧着する圧着型
があるが、これらは少なくとも一対の半導体の発光素子
と半導体の受光素子からなる光電型脈波センサを具備す
るものである。発光素子は患者の指、耳朶その他の特定
の部位に光を照射するものであり、受光素子は前記特定
の部位から反射された反射光を受光するものである。
【0004】信号処理装置は、プログラムに従って関連
する機器や装置の制御と演算処理を行うCPU、前記プ
ログラムが格納されたROM、各種のデータやパラメー
タ等が格納されるRAM、各種パラメータ等を演算装置
に設定する設定器、測定結果を表示する表示器、及びプ
ローブからの信号を入力する入力装置とから構成されて
いる。信号処理装置は、汎用の据置型パーソナルコンピ
ュータ又は携帯型パーソナルコンピュータを用いたもの
と、専用の信号処理装置を構成したものとがある。後者
には携帯に便利なようにポケットサイズのケースに収納
したものがある。プローブと信号処理装置との間の信号
伝送に関しては、専用のケーブルで結ばれたケーブル型
と無線で結ばれたテレメータ型がある。
する機器や装置の制御と演算処理を行うCPU、前記プ
ログラムが格納されたROM、各種のデータやパラメー
タ等が格納されるRAM、各種パラメータ等を演算装置
に設定する設定器、測定結果を表示する表示器、及びプ
ローブからの信号を入力する入力装置とから構成されて
いる。信号処理装置は、汎用の据置型パーソナルコンピ
ュータ又は携帯型パーソナルコンピュータを用いたもの
と、専用の信号処理装置を構成したものとがある。後者
には携帯に便利なようにポケットサイズのケースに収納
したものがある。プローブと信号処理装置との間の信号
伝送に関しては、専用のケーブルで結ばれたケーブル型
と無線で結ばれたテレメータ型がある。
【0005】ところで、ケーブル型パルスオキシメータ
は、犬猫等の患畜を一晩もの長時間にわたって監視する
装置にはなり得ないものである。患畜にはフィンガー型
プローブは当然使用できないのでクリップ型プローブ又
は圧着型プローブを使用することになるが、装着したプ
ローブが簡単に外れるという問題がある。装着したプロ
ーブが外れなくても、プローブと信号処理装置を結んで
いるケーブルが犬猫等の体に絡み付くという問題もあ
る。入院患者と違って、入院している犬猫等は暴れるこ
とが少なくないからである。
は、犬猫等の患畜を一晩もの長時間にわたって監視する
装置にはなり得ないものである。患畜にはフィンガー型
プローブは当然使用できないのでクリップ型プローブ又
は圧着型プローブを使用することになるが、装着したプ
ローブが簡単に外れるという問題がある。装着したプロ
ーブが外れなくても、プローブと信号処理装置を結んで
いるケーブルが犬猫等の体に絡み付くという問題もあ
る。入院患者と違って、入院している犬猫等は暴れるこ
とが少なくないからである。
【0006】テレメータ型パルスオキシメータは、プロ
ーブ側には無線送信機が備えられ且つ信号処理装置側に
は無線受信機が夫々備えられて構成されているものであ
る。プローブで検出された心拍数等の生体情報信号は患
者から離れた場所に設置されている信号処理装置で受信
され、信号処理部で演算処理され、測定値が表示部に表
示される。テレメータ型パルスオキシメータにおいて
も、プローブはフィンガー型、クリップ型又は圧着型の
いずれかである。無線送信機は携帯電話機程度の大きさ
と重量の装置であって、通常はプローブを所定の部位に
装着した患者自身が手に持って、或いは患者の着衣のポ
ケットに収納して使用する。そして、プローブと無線送
信機との間は専用のケーブルで接続されている。このよ
うな構成であるため、プローブと無線送信機を犬猫等の
患畜に長時間にわたって装着することは不可能である。
従って、上述の如き構成のテレメータ型パルスオキシメ
ータも犬猫等の入院患畜を一晩もの長時間にわたって監
視する装置にはなり得ないものである。
ーブ側には無線送信機が備えられ且つ信号処理装置側に
は無線受信機が夫々備えられて構成されているものであ
る。プローブで検出された心拍数等の生体情報信号は患
者から離れた場所に設置されている信号処理装置で受信
され、信号処理部で演算処理され、測定値が表示部に表
示される。テレメータ型パルスオキシメータにおいて
も、プローブはフィンガー型、クリップ型又は圧着型の
いずれかである。無線送信機は携帯電話機程度の大きさ
と重量の装置であって、通常はプローブを所定の部位に
装着した患者自身が手に持って、或いは患者の着衣のポ
ケットに収納して使用する。そして、プローブと無線送
信機との間は専用のケーブルで接続されている。このよ
うな構成であるため、プローブと無線送信機を犬猫等の
患畜に長時間にわたって装着することは不可能である。
従って、上述の如き構成のテレメータ型パルスオキシメ
ータも犬猫等の入院患畜を一晩もの長時間にわたって監
視する装置にはなり得ないものである。
【0007】携帯型心拍数測定装置としては、例えば特
開平10−80408号公報に開示されたものがある。
この公報に開示されている第1実施例は、フィンガー型
の光電式脈波センサと電子式腕時計とをケーブルで結ん
だもので、電子式腕時計が内蔵する信号処理部にフィン
ガー型の光電式脈波センサからの心拍数信号に所定の演
算処理を施す手段を含ませることによって、電子式腕時
計のグラフィック表示部に心拍数を表示させたり、警報
を発するようにした携帯型心拍数測定装置である。ま
た、第2実施例は、光電式脈波センサが圧着型であるこ
と、及び圧着型の光電式脈波センサは腕時計バンドに取
付けられている以外は第1実施例と同じ構造の携帯型心
拍数測定装置である。更に第3実施例は、圧着型の光電
式脈波センサはネックレスとなる鎖に取付けられている
こと、及び信号処理部が収納され且つグラフィック表示
部が設けられたケースがブローチ型ケースである以外
は、第1実施例と同じ携帯型心拍数測定装置である。第
4実施例は、眼鏡の蔓を利用した携帯型心拍数測定装置
である。そして、これらの携帯型心拍数測定装置は通信
機能を備えている。これによって、例えばランナーが携
帯型心拍数測定装置を装着して自ら心拍数を監視できる
と共に、離れた場所に居るトレナーやコーチもランナー
の心拍数や体調状態を遠隔監視できるようになってい
る。
開平10−80408号公報に開示されたものがある。
この公報に開示されている第1実施例は、フィンガー型
の光電式脈波センサと電子式腕時計とをケーブルで結ん
だもので、電子式腕時計が内蔵する信号処理部にフィン
ガー型の光電式脈波センサからの心拍数信号に所定の演
算処理を施す手段を含ませることによって、電子式腕時
計のグラフィック表示部に心拍数を表示させたり、警報
を発するようにした携帯型心拍数測定装置である。ま
た、第2実施例は、光電式脈波センサが圧着型であるこ
と、及び圧着型の光電式脈波センサは腕時計バンドに取
付けられている以外は第1実施例と同じ構造の携帯型心
拍数測定装置である。更に第3実施例は、圧着型の光電
式脈波センサはネックレスとなる鎖に取付けられている
こと、及び信号処理部が収納され且つグラフィック表示
部が設けられたケースがブローチ型ケースである以外
は、第1実施例と同じ携帯型心拍数測定装置である。第
4実施例は、眼鏡の蔓を利用した携帯型心拍数測定装置
である。そして、これらの携帯型心拍数測定装置は通信
機能を備えている。これによって、例えばランナーが携
帯型心拍数測定装置を装着して自ら心拍数を監視できる
と共に、離れた場所に居るトレナーやコーチもランナー
の心拍数や体調状態を遠隔監視できるようになってい
る。
【0008】上記特開平10−80408号公報に開示
の第1実施例と第4実施例は無理であるが、第2実施例
と第3実施例の携帯型心拍数測定装置は入院患畜にも一
見適用できそうである。しかしながら、これら第2実施
例と第3実施例の携帯型心拍数測定装置も、犬猫等の入
院患畜に装着することは不可能である。確かに大型犬で
あれば、上記の第2実施例の携帯型心拍数測定装置を足
に装着することは可能である。ところが、これらの携帯
型心拍数測定装置は、運動時や日常の活動時における健
常者の体調状態や運動能力のチェックを行うためのもの
である。従って、通常使用モードと監視モードとを切替
える切替ボタンが必ずケースに取付けられている。電子
腕時計と兼用の装置においては、切替ボタン以外にも各
種の操作ボタンがケースの外に露出している。
の第1実施例と第4実施例は無理であるが、第2実施例
と第3実施例の携帯型心拍数測定装置は入院患畜にも一
見適用できそうである。しかしながら、これら第2実施
例と第3実施例の携帯型心拍数測定装置も、犬猫等の入
院患畜に装着することは不可能である。確かに大型犬で
あれば、上記の第2実施例の携帯型心拍数測定装置を足
に装着することは可能である。ところが、これらの携帯
型心拍数測定装置は、運動時や日常の活動時における健
常者の体調状態や運動能力のチェックを行うためのもの
である。従って、通常使用モードと監視モードとを切替
える切替ボタンが必ずケースに取付けられている。電子
腕時計と兼用の装置においては、切替ボタン以外にも各
種の操作ボタンがケースの外に露出している。
【0009】犬猫等の動物は立ったり、座ったり、寝そ
べったり、転がったりと様々に体位を変える。入院患畜
の場合は、入院ケージの中に吐瀉物や排泄物を垂れ流す
ことも起こりうる。健常者には有り得ない事が、入院患
畜には起こるのである。このため、入院患畜に上記の第
2実施例の携帯型心拍数測定装置を装着すれば、切替ボ
タン等の各種の操作ボタンが誤操作されたり、或いは吐
瀉物や排泄物等で汚れて装置が動作不良や動作不能に陥
るという問題がある。上記の第3実施例の携帯型心拍数
測定装置を例えば粘着テープや包帯等を利用して入院患
畜に装着した場合も、同様の問題が起こる。更に、脈波
センサと信号処理部を結ぶケーブルが埋め込まれたネッ
クレスは、入院患畜からは外れ易いし、場合によっては
入院患畜に絡むという危険もある。要するに、従来の健
常者用の携帯型心拍数測定装置を入院患畜の遠隔監視装
置に利用することはできないのである。
べったり、転がったりと様々に体位を変える。入院患畜
の場合は、入院ケージの中に吐瀉物や排泄物を垂れ流す
ことも起こりうる。健常者には有り得ない事が、入院患
畜には起こるのである。このため、入院患畜に上記の第
2実施例の携帯型心拍数測定装置を装着すれば、切替ボ
タン等の各種の操作ボタンが誤操作されたり、或いは吐
瀉物や排泄物等で汚れて装置が動作不良や動作不能に陥
るという問題がある。上記の第3実施例の携帯型心拍数
測定装置を例えば粘着テープや包帯等を利用して入院患
畜に装着した場合も、同様の問題が起こる。更に、脈波
センサと信号処理部を結ぶケーブルが埋め込まれたネッ
クレスは、入院患畜からは外れ易いし、場合によっては
入院患畜に絡むという危険もある。要するに、従来の健
常者用の携帯型心拍数測定装置を入院患畜の遠隔監視装
置に利用することはできないのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする第1
の課題は、動物病院に入院している犬猫等の患畜の心拍
数を長時間にわたって測定し、離れた場所にいる獣医師
等が当該患畜の容態を遠隔で監視できる犬猫等の入院患
畜の遠隔監視装置を提供することである。解決しようと
する第2の課題は、無線で結ばれたセンサユニットと監
視ユニットからなる犬猫等の入院患畜の遠隔監視装置に
おいて、入院患畜がどのような体位の変化を行っても装
着されたセンサユニットが外れることがないようにし、
且つ入院患畜の吐瀉物や排泄物等によってセンサユニッ
トが動作不能や動作不良に陥らないようにすることであ
る。解決しようとする第3の課題は、無線で結ばれたセ
ンサユニットと監視ユニットからなる犬猫等の入院患畜
の遠隔監視装置において、複数の入院動物に適用できる
ようにすることである。
の課題は、動物病院に入院している犬猫等の患畜の心拍
数を長時間にわたって測定し、離れた場所にいる獣医師
等が当該患畜の容態を遠隔で監視できる犬猫等の入院患
畜の遠隔監視装置を提供することである。解決しようと
する第2の課題は、無線で結ばれたセンサユニットと監
視ユニットからなる犬猫等の入院患畜の遠隔監視装置に
おいて、入院患畜がどのような体位の変化を行っても装
着されたセンサユニットが外れることがないようにし、
且つ入院患畜の吐瀉物や排泄物等によってセンサユニッ
トが動作不能や動作不良に陥らないようにすることであ
る。解決しようとする第3の課題は、無線で結ばれたセ
ンサユニットと監視ユニットからなる犬猫等の入院患畜
の遠隔監視装置において、複数の入院動物に適用できる
ようにすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、本発明者が実
験により発見した事実、即ち犬猫等の動物の首に市販の
光電式脈波センサを圧着して心拍数を測定することがで
きること、光電式脈波センサの圧着位置が多少ずれても
心拍数の測定に実際上何らの支障がないこと、及び犬猫
等の毛色によって測定感度は多少変化するが補正によっ
て十分な測定精度が得られるという事実に基づいてなさ
れたものである。
験により発見した事実、即ち犬猫等の動物の首に市販の
光電式脈波センサを圧着して心拍数を測定することがで
きること、光電式脈波センサの圧着位置が多少ずれても
心拍数の測定に実際上何らの支障がないこと、及び犬猫
等の毛色によって測定感度は多少変化するが補正によっ
て十分な測定精度が得られるという事実に基づいてなさ
れたものである。
【0012】従って、上記第1及び第2の課題を解決す
る請求項1の犬猫等の入院患畜の遠隔監視装置を、犬猫
等の首輪に取付けられた耐水ケースに収納されて入院患
畜の心拍数を検出するセンサユニットと、このセンサユ
ニットから無線で送信されてきた伝送データを演算処理
して心拍数を表示し又は警報を発する監視ユニットとで
構成した。そして、前記センサユニットを光電式脈波セ
ンサ部、この光電式脈波センサ部の検出信号から心拍数
を求める信号処理部、前記心拍数を含む伝送データを生
成する伝送データ生成部、前記伝送データを送信する無
線送信部、前記光電式脈波センサ部と伝送データ生成部
と無線送信部を制御する制御部、及びこれら各部に電力
を供給する電池とで構成した。また、前記監視ユニット
を無線受信部、受信された伝送データから心拍数を求め
る信号処理部、この信号処理部の出力に基づいて心拍数
を表示する表示部又は心拍数が警報設定値を超えた場合
に警報を発する警報部、及びこれら各部を制御する制御
部とで構成した。
る請求項1の犬猫等の入院患畜の遠隔監視装置を、犬猫
等の首輪に取付けられた耐水ケースに収納されて入院患
畜の心拍数を検出するセンサユニットと、このセンサユ
ニットから無線で送信されてきた伝送データを演算処理
して心拍数を表示し又は警報を発する監視ユニットとで
構成した。そして、前記センサユニットを光電式脈波セ
ンサ部、この光電式脈波センサ部の検出信号から心拍数
を求める信号処理部、前記心拍数を含む伝送データを生
成する伝送データ生成部、前記伝送データを送信する無
線送信部、前記光電式脈波センサ部と伝送データ生成部
と無線送信部を制御する制御部、及びこれら各部に電力
を供給する電池とで構成した。また、前記監視ユニット
を無線受信部、受信された伝送データから心拍数を求め
る信号処理部、この信号処理部の出力に基づいて心拍数
を表示する表示部又は心拍数が警報設定値を超えた場合
に警報を発する警報部、及びこれら各部を制御する制御
部とで構成した。
【0013】更に、上記第2の課題を解決する請求項2
の犬猫等の入院患畜の遠隔監視装置を、請求項1の遠隔
監視装置において、前記センサユニットの電源スイッチ
は前記耐水ケースの外から非接触で操作されるようにし
て構成した。
の犬猫等の入院患畜の遠隔監視装置を、請求項1の遠隔
監視装置において、前記センサユニットの電源スイッチ
は前記耐水ケースの外から非接触で操作されるようにし
て構成した。
【0014】更にまた、上記第3の課題を解決する請求
項3の犬猫等の入院患畜の遠隔監視装置を、請求項1の
遠隔監視装置において、前記センサユニットに個別番号
を記憶する個別番号記憶部を含ませ、前記伝送データに
は更に前記個別番号が含まれるように構成した。
項3の犬猫等の入院患畜の遠隔監視装置を、請求項1の
遠隔監視装置において、前記センサユニットに個別番号
を記憶する個別番号記憶部を含ませ、前記伝送データに
は更に前記個別番号が含まれるように構成した。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態は、例えば図5
に示す如く、3匹の入院患畜のそれぞれの首輪32に取
付けられたセンサユニット10A、10B、10Cと、
これら入院患畜とは離れた場所に設置されている監視ユ
ニット20とから構成されている。監視ユニット20
は、心拍数を表示する表示パネル20aと入院患畜の個
別番号を表示する表示パネル20bを有している。セン
サユニット10は、図7に示す如き矩形の耐水ケース3
0に収納されている。耐水ケース30には、光透過窓3
0aが強化ガラス等で形成されている。光透過窓30a
を通して、脈波検出用発光素子の光は入院患畜の所定の
部位、即ち首の後ろ側の表面に照射され、当該部位から
の反射光は脈波検出用受光素子に受光される。耐水ケー
ス30の正面に設けられている蓋30bは、Oリングで
シールされた電池収納部の蓋であり、また、同じく正面
に取付けられている部材は電源スイッチ操作用の永久磁
石16aである。
に示す如く、3匹の入院患畜のそれぞれの首輪32に取
付けられたセンサユニット10A、10B、10Cと、
これら入院患畜とは離れた場所に設置されている監視ユ
ニット20とから構成されている。監視ユニット20
は、心拍数を表示する表示パネル20aと入院患畜の個
別番号を表示する表示パネル20bを有している。セン
サユニット10は、図7に示す如き矩形の耐水ケース3
0に収納されている。耐水ケース30には、光透過窓3
0aが強化ガラス等で形成されている。光透過窓30a
を通して、脈波検出用発光素子の光は入院患畜の所定の
部位、即ち首の後ろ側の表面に照射され、当該部位から
の反射光は脈波検出用受光素子に受光される。耐水ケー
ス30の正面に設けられている蓋30bは、Oリングで
シールされた電池収納部の蓋であり、また、同じく正面
に取付けられている部材は電源スイッチ操作用の永久磁
石16aである。
【0016】センサユニット10は、図6及び図7に示
す如く、犬猫等の動物の首輪32の中央部分の内側に設
けられている保持用ポケット31に収容されている。保
持用ポケット31には、耐水ケース30の光透過窓30
aに対応する部分に窓31aが開けられている。
す如く、犬猫等の動物の首輪32の中央部分の内側に設
けられている保持用ポケット31に収容されている。保
持用ポケット31には、耐水ケース30の光透過窓30
aに対応する部分に窓31aが開けられている。
【0017】本発明の実施形態のブロック回路図である
図1において、入院患畜の遠隔監視装置は、センサユニ
ット10と監視ユニット20とから構成されている。セ
ンサユニット10は、耐水ケース30に収納されて入院
患畜の心拍数を検出するものである。監視ユニット20
は入院患畜とは離れた場所、例えば診療室の設置され、
センサユニット10から無線で伝送されてきた伝送デー
タから心拍数を取り出して、これを表示したり、或いは
異常を警報したりするものである。
図1において、入院患畜の遠隔監視装置は、センサユニ
ット10と監視ユニット20とから構成されている。セ
ンサユニット10は、耐水ケース30に収納されて入院
患畜の心拍数を検出するものである。監視ユニット20
は入院患畜とは離れた場所、例えば診療室の設置され、
センサユニット10から無線で伝送されてきた伝送デー
タから心拍数を取り出して、これを表示したり、或いは
異常を警報したりするものである。
【0018】センサユニット10には、光電式脈波セン
サ部17と、この光電式脈波センサ部17のアナログ検
出信号をデジタル検出信号に変換するA/D変換部18
と、A/D変換部18からのデジタル検出信号から心拍
数を求める信号処理部として機能するCPU11と、心
拍数を含む伝送データを送信する無線送信部14が含ま
れている。CPU11は、また、心拍数を含む伝送デー
タを生成する伝送データ生成部、及びセンサユニット1
0を構成する送信部14を含む各部の動作を制御する制
御部としても機能するものである。センサユニット10
には、更に、CPU11の演算或いは制御のプログラム
を記憶しているROM12と、識別番号並びに個別番号
及びデータ等を記憶するRAM13と、センサユニット
10を構成する各部に電力を供給する電池15が含まれ
ている。なお、14aは送信アンテナである。
サ部17と、この光電式脈波センサ部17のアナログ検
出信号をデジタル検出信号に変換するA/D変換部18
と、A/D変換部18からのデジタル検出信号から心拍
数を求める信号処理部として機能するCPU11と、心
拍数を含む伝送データを送信する無線送信部14が含ま
れている。CPU11は、また、心拍数を含む伝送デー
タを生成する伝送データ生成部、及びセンサユニット1
0を構成する送信部14を含む各部の動作を制御する制
御部としても機能するものである。センサユニット10
には、更に、CPU11の演算或いは制御のプログラム
を記憶しているROM12と、識別番号並びに個別番号
及びデータ等を記憶するRAM13と、センサユニット
10を構成する各部に電力を供給する電池15が含まれ
ている。なお、14aは送信アンテナである。
【0019】センサユニット10を構成する各部と電池
15との間に配置されている電源スイッチ16は、耐水
ケース30の外部から非接触で操作されるものであっ
て、例えばリードスイッチである。そして、リードスイ
ッチで構成された電源スイッチ16は、スイッチ操作部
として機能する永久磁石16aで、その導通と遮断が制
御される。また、センサユニット10の動作、特に無線
送信が正常か否かの動作確認スイッチ19も、耐水ケー
ス30の外部から非接触で操作されるスイッチである。
動作確認スイッチ19も永久磁石19aで、その導通と
遮断が制御されるリードスイッチで構成できる。
15との間に配置されている電源スイッチ16は、耐水
ケース30の外部から非接触で操作されるものであっ
て、例えばリードスイッチである。そして、リードスイ
ッチで構成された電源スイッチ16は、スイッチ操作部
として機能する永久磁石16aで、その導通と遮断が制
御される。また、センサユニット10の動作、特に無線
送信が正常か否かの動作確認スイッチ19も、耐水ケー
ス30の外部から非接触で操作されるスイッチである。
動作確認スイッチ19も永久磁石19aで、その導通と
遮断が制御されるリードスイッチで構成できる。
【0020】監視ユニット20は、CPU21と、CP
U21の演算或いは制御のプログラムを記憶しているR
OM22と、データ等を記憶するRAM23と、無線受
信部24と、心拍数の警報設定値等を設定する設定部2
6と、拍数を表示する表示部27と、心拍数が警報設定
値を超えた場合に警報を発する警報部28と、監視ユニ
ット20を構成する各部に電力を供給する電源25で構
成されている。電源25は、電池又は商用電源のいずれ
でもよい。CPU21デジタル検出信号から心拍数を求
め、或いは心拍数が警報設定値を超えているか否かの判
断を行う信号処理部と、センサユニット20を構成する
各部の動作を制御する制御部として機能する。なお、2
4aは受信アンテナである。
U21の演算或いは制御のプログラムを記憶しているR
OM22と、データ等を記憶するRAM23と、無線受
信部24と、心拍数の警報設定値等を設定する設定部2
6と、拍数を表示する表示部27と、心拍数が警報設定
値を超えた場合に警報を発する警報部28と、監視ユニ
ット20を構成する各部に電力を供給する電源25で構
成されている。電源25は、電池又は商用電源のいずれ
でもよい。CPU21デジタル検出信号から心拍数を求
め、或いは心拍数が警報設定値を超えているか否かの判
断を行う信号処理部と、センサユニット20を構成する
各部の動作を制御する制御部として機能する。なお、2
4aは受信アンテナである。
【0021】図2に機能ブロック図で示す如く、センサ
ユニット10は送信部14と、光電式脈波センサ部17
と、制御部41と、光電式脈波センサ部からの検出信号
から心拍数を求める信号処理部42と、伝送データ生成
部43と、センサユニットの識別番号を記憶する識別番
号記憶部45と、監視対象となる入院患畜の個別番号を
記憶する個別番号記憶部46と、センサユニット10の
電源である電池15の電池容量をチェックする電池容量
チェック部47とから構成されている。
ユニット10は送信部14と、光電式脈波センサ部17
と、制御部41と、光電式脈波センサ部からの検出信号
から心拍数を求める信号処理部42と、伝送データ生成
部43と、センサユニットの識別番号を記憶する識別番
号記憶部45と、監視対象となる入院患畜の個別番号を
記憶する個別番号記憶部46と、センサユニット10の
電源である電池15の電池容量をチェックする電池容量
チェック部47とから構成されている。
【0022】図3に機能ブロック図で示す如く、監視ユ
ニット20は受信部24と、制御部51と、信号処理部
52と、心拍数を表示する表示部27と、心拍数が警報
設定値を超えた場合に警報を発する警報部28と、電池
残量が警報設定値を超えた場合に警報表示を行う電池残
量警報部53とから構成されている。
ニット20は受信部24と、制御部51と、信号処理部
52と、心拍数を表示する表示部27と、心拍数が警報
設定値を超えた場合に警報を発する警報部28と、電池
残量が警報設定値を超えた場合に警報表示を行う電池残
量警報部53とから構成されている。
【0023】機能ブロック図で示したセンサユニット1
0は、図2に示す如く、送信部14と、光電式脈波セン
サ部17と、制御部41と、信号処理部42と、伝送デ
ータ生成部43と、センサユニットの識別番号を記憶す
る識別番号記憶部45と、監視対象となる入院患畜の個
別番号を記憶する個別番号記憶部46と、センサユニッ
ト10の電源である電池15の電池容量をチェックする
電池容量チェック部47とから構成されている。
0は、図2に示す如く、送信部14と、光電式脈波セン
サ部17と、制御部41と、信号処理部42と、伝送デ
ータ生成部43と、センサユニットの識別番号を記憶す
る識別番号記憶部45と、監視対象となる入院患畜の個
別番号を記憶する個別番号記憶部46と、センサユニッ
ト10の電源である電池15の電池容量をチェックする
電池容量チェック部47とから構成されている。
【0024】図1ないし図2に示すセンサユニット10
は、ROM12に記憶されているプログラムに従って次
の如く動作する。光電式脈波センサ17で検出されたア
ナログの脈波信号はA/D変換部18でデジタル信号に
変換され、CPU11に入力される。CPU11ないし
信号処理部42は、デジタルの脈波信号を1分間カウン
トし、監視対象の入院患畜の心拍数を算出してRAM1
3の心拍数記憶部44に記憶する。次いで、CPU11
ないし送信データ生成部43は、RAM13の心拍数記
憶部44、識別番号記憶部44、個別番号記憶部45か
らそれぞれのデータを読み出して、これらのデータに電
池容量チェック部47からの電池残量状況、及び送信デ
ータの区分コードを加えて、例えば図4に示す如きデジ
タルの伝送データを生成する。
は、ROM12に記憶されているプログラムに従って次
の如く動作する。光電式脈波センサ17で検出されたア
ナログの脈波信号はA/D変換部18でデジタル信号に
変換され、CPU11に入力される。CPU11ないし
信号処理部42は、デジタルの脈波信号を1分間カウン
トし、監視対象の入院患畜の心拍数を算出してRAM1
3の心拍数記憶部44に記憶する。次いで、CPU11
ないし送信データ生成部43は、RAM13の心拍数記
憶部44、識別番号記憶部44、個別番号記憶部45か
らそれぞれのデータを読み出して、これらのデータに電
池容量チェック部47からの電池残量状況、及び送信デ
ータの区分コードを加えて、例えば図4に示す如きデジ
タルの伝送データを生成する。
【0025】即ち、伝送データのパターンは、開始コー
ド、識別コード、電池アラーム、個別番号、区別コー
ド、心拍数、CRC及び終了コードから構成されてい
る。識別コードはセンサユニットにユニークな番号であ
って、ユーザー識別番号として機能するものである。個
別番号は多チャンネルの遠隔監視装置を構成する場合
に、どのチャンネルであるかを識別する番号であって、
換言すれば監視対象の入院患畜に割り当てられる番号で
ある。区別コードは、後述するように、同一パターンの
伝送データを8回続けて送信することにした伝送方式を
採用したこと伴うもので、8回毎に「1」又は「2」が
付与される。電池アラームは電池電圧が規定値より低下
した場合に「1」が、異常がない場合には「0」が付与
される。心拍数は1分間の心拍数を表す数値である。C
RCは、開始コードと終了コードとの間の情報のエラー
を検出するためのチェックコードである。
ド、識別コード、電池アラーム、個別番号、区別コー
ド、心拍数、CRC及び終了コードから構成されてい
る。識別コードはセンサユニットにユニークな番号であ
って、ユーザー識別番号として機能するものである。個
別番号は多チャンネルの遠隔監視装置を構成する場合
に、どのチャンネルであるかを識別する番号であって、
換言すれば監視対象の入院患畜に割り当てられる番号で
ある。区別コードは、後述するように、同一パターンの
伝送データを8回続けて送信することにした伝送方式を
採用したこと伴うもので、8回毎に「1」又は「2」が
付与される。電池アラームは電池電圧が規定値より低下
した場合に「1」が、異常がない場合には「0」が付与
される。心拍数は1分間の心拍数を表す数値である。C
RCは、開始コードと終了コードとの間の情報のエラー
を検出するためのチェックコードである。
【0026】本発明の実施形態では、センサユニット1
0と監視ユニット20の間で受信確認電波の送受信を行
わない伝送方式としている。これは、センサユニット1
0の装置の小形化、軽量化、省電力化の要請に応えるた
めである。受信確認を行わないのであるから、リードス
イッチなどの動作確認スイッチ19をセンサユニット1
0に設け、耐水ケース30の外から永久磁石19aで動
作確認が行えるようにした。またセンサユニット10
は、同一パターンの伝送データを適当な時間間隔で連続
して複数回、ここでは8回送信するようにして、一時的
な混信や受信不能等のトラブルに対応できるようにし
た。
0と監視ユニット20の間で受信確認電波の送受信を行
わない伝送方式としている。これは、センサユニット1
0の装置の小形化、軽量化、省電力化の要請に応えるた
めである。受信確認を行わないのであるから、リードス
イッチなどの動作確認スイッチ19をセンサユニット1
0に設け、耐水ケース30の外から永久磁石19aで動
作確認が行えるようにした。またセンサユニット10
は、同一パターンの伝送データを適当な時間間隔で連続
して複数回、ここでは8回送信するようにして、一時的
な混信や受信不能等のトラブルに対応できるようにし
た。
【0027】図1ないし図2に示す監視ユニット20
は、ROM22に記憶されているプログラムに従って次
の如く動作する。監視ユニット20において、無線受信
部24で受信された伝送データは、CPU21ないし信
号処理部52において識別コード、個別コードのチェッ
クが行われ、センサユニットの特定並びに入院患畜の特
定がなされる。次いで、CPU21ないし信号処理部5
2は受信された伝送データから心拍数を抽出し、表示部
27に入院患畜の番号と心拍数を表示させる。これによ
って、獣医師は入院患畜と離れた場所に居ながら、当該
入院患畜の心拍数を知ることができる。また、CPU2
1ないし信号処理部52は伝送データから抽出した心拍
数と警報目標値(上限値及び下限値)と比較して、これ
を超えている場合には警報部28に警報信号を与え、警
報表示又は警報アナウンスを行わせる。これによって、
獣医師は、個別番号で特定された入院患畜の容態が悪化
したことを遠隔で知ることができる。
は、ROM22に記憶されているプログラムに従って次
の如く動作する。監視ユニット20において、無線受信
部24で受信された伝送データは、CPU21ないし信
号処理部52において識別コード、個別コードのチェッ
クが行われ、センサユニットの特定並びに入院患畜の特
定がなされる。次いで、CPU21ないし信号処理部5
2は受信された伝送データから心拍数を抽出し、表示部
27に入院患畜の番号と心拍数を表示させる。これによ
って、獣医師は入院患畜と離れた場所に居ながら、当該
入院患畜の心拍数を知ることができる。また、CPU2
1ないし信号処理部52は伝送データから抽出した心拍
数と警報目標値(上限値及び下限値)と比較して、これ
を超えている場合には警報部28に警報信号を与え、警
報表示又は警報アナウンスを行わせる。これによって、
獣医師は、個別番号で特定された入院患畜の容態が悪化
したことを遠隔で知ることができる。
【0028】更に、CPU21ないし信号処理部52
は、伝送データに電池アラーム「1」が含まれている場
合には、電池容量が残り少ない旨の警告、即ち電池交換
を促す警告を電池容量警報部53に行わせる。CPU2
1ないし信号処理部52には、伝送データの区分コード
をチェックして、同一パターンの伝送データが8回連続
して受信されたか否かを判断し、もし少なければその旨
を警告する機能を付加してもよい。8回連続して受信さ
れない場合には、何らかの送信異常が考えられるからで
ある。センサユニット毎に付されているユニークな識別
コードは、近隣の動物病院の遠隔監視装置との混信防止
のためのものである。
は、伝送データに電池アラーム「1」が含まれている場
合には、電池容量が残り少ない旨の警告、即ち電池交換
を促す警告を電池容量警報部53に行わせる。CPU2
1ないし信号処理部52には、伝送データの区分コード
をチェックして、同一パターンの伝送データが8回連続
して受信されたか否かを判断し、もし少なければその旨
を警告する機能を付加してもよい。8回連続して受信さ
れない場合には、何らかの送信異常が考えられるからで
ある。センサユニット毎に付されているユニークな識別
コードは、近隣の動物病院の遠隔監視装置との混信防止
のためのものである。
【0029】なお、監視ユニット30に外部接続部、即
ち音声合成装置、公衆回線電話のオートダイヤル装置、
パソコン接続用のRS232接続装置或いはUSB接続
装置等で構成された外部接続部を設けることによって、
本発明に係る入院患畜の遠隔監視装置は更に遠隔の地に
いる獣医師に入院患畜の心拍数等を知らせることもでき
る。
ち音声合成装置、公衆回線電話のオートダイヤル装置、
パソコン接続用のRS232接続装置或いはUSB接続
装置等で構成された外部接続部を設けることによって、
本発明に係る入院患畜の遠隔監視装置は更に遠隔の地に
いる獣医師に入院患畜の心拍数等を知らせることもでき
る。
【0030】
【発明の効果】本発明により、大規模だったり高価だっ
たりして、大多数の動物病院には導入することが困難だ
った従来の遠隔監視装置に代わる低価格の入院患畜の遠
隔監視装置が提供された。従って、特に獣医師一人の動
物病院に本発明に係る入院患畜の遠隔監視装置を備えた
場合、夜間の入院患畜の看護に要する獣医師の精神的、
肉体的負担が大幅に軽減できた。
たりして、大多数の動物病院には導入することが困難だ
った従来の遠隔監視装置に代わる低価格の入院患畜の遠
隔監視装置が提供された。従って、特に獣医師一人の動
物病院に本発明に係る入院患畜の遠隔監視装置を備えた
場合、夜間の入院患畜の看護に要する獣医師の精神的、
肉体的負担が大幅に軽減できた。
【0031】本発明は、心拍数のみを測定して入院患畜
の容態を長時間にわたって遠隔監視する装置であり、セ
ンサユニットは入院患畜の首輪に取付けたので、入院患
畜がどのような体位の変化を行っても装着されたセンサ
ユニットが外れることがないし、心拍数の測定不能や測
定ミスに陥ることもない。しかも、センサユニットは耐
水ケースに収納し、且つ耐水ケースの外から非接触で電
源スイッチを操作するようにしたり、動作確認スイッチ
を操作したりするようにしたので、入院患畜の吐瀉物や
排泄物等によってセンサユニットが動作不能や動作不良
に陥ることがない入院患畜の遠隔監視装置が提供され
た。また、センサユニットの検出信号と個別番号を含む
伝送データを送信するようにしたので、複数の入院患畜
を同時に監視できる入院患畜の遠隔監視装置が提供され
た。
の容態を長時間にわたって遠隔監視する装置であり、セ
ンサユニットは入院患畜の首輪に取付けたので、入院患
畜がどのような体位の変化を行っても装着されたセンサ
ユニットが外れることがないし、心拍数の測定不能や測
定ミスに陥ることもない。しかも、センサユニットは耐
水ケースに収納し、且つ耐水ケースの外から非接触で電
源スイッチを操作するようにしたり、動作確認スイッチ
を操作したりするようにしたので、入院患畜の吐瀉物や
排泄物等によってセンサユニットが動作不能や動作不良
に陥ることがない入院患畜の遠隔監視装置が提供され
た。また、センサユニットの検出信号と個別番号を含む
伝送データを送信するようにしたので、複数の入院患畜
を同時に監視できる入院患畜の遠隔監視装置が提供され
た。
【図1】本発明に係る入院患畜の遠隔監視装置の一実施
形態のブロック回路図である。
形態のブロック回路図である。
【図2】本発明に係る入院患畜の遠隔監視装置を構成す
るセンサユニットの一実施形態の機能ブロック図であ
る。
るセンサユニットの一実施形態の機能ブロック図であ
る。
【図3】本発明に係る入院患畜の遠隔監視装置を構成す
る監視ユニットの一実施形態の機能ブロック図である。
る監視ユニットの一実施形態の機能ブロック図である。
【図4】伝送データの一例の構成パターンを示す図であ
る。
る。
【図5】入院患畜3匹に適用した場合の本発明に係る遠
隔監視装置のシステム構成図である。
隔監視装置のシステム構成図である。
【図6】センサユニットが取付けられた犬猫等の動物の
首輪の斜視図である。
首輪の斜視図である。
【図7】センサユニットが収納された耐水ケース、及び
これを収容する保持ポケットが取付けられた犬猫等の動
物の首輪の部分のそれぞれの斜視図である。
これを収容する保持ポケットが取付けられた犬猫等の動
物の首輪の部分のそれぞれの斜視図である。
10、10A、10B、10C センサユニット 11 CPU 12 ROM 13 RAM 14 無線送信部 14a 送信アンテナ 15 電池 16 電源スイッチ 16a 電源スイッチ操作用永久磁石 17 光電式脈波センサ 18 A/D変換部 19 動作確認スイッチ 16a 動作確認スイッチ操作用永久磁石 20 監視ユニット 20a、20b 表示パネル 21 CPU 22 ROM 23 RAM 24 無線受信部 24a 受信アンテナ 25 電源 26 設定部 27 表示部 28 警報部 30 耐水ケース 30a 光透過窓 30b 電池収納箱の蓋 31 保持用ポケット 31a 窓 32、32a、32b、32c 首輪 41 制御部 42 信号処理部 43伝送データ生成部 44 識別番号記憶部 45 個別番号記憶部 46 電池容量チェック部 51 制御部 52 信号処理部 53 電池残量警報部
Claims (3)
- 【請求項1】 犬猫等の首輪に取付けられた耐水ケース
に収納されて入院患畜の心拍数を検出するセンサユニッ
トと、このセンサユニットから無線で送信されてきた伝
送データを演算処理して心拍数を表示し又は警報を発す
る監視ユニットとからなり、前記センサユニットを光電
式脈波センサ部、この光電式脈波センサ部の検出信号か
ら心拍数を求める信号処理部、前記心拍数を含む伝送デ
ータを生成する伝送データ生成部、前記伝送データを送
信する無線送信部、前記光電式脈波センサ部と伝送デー
タ生成部と無線送信部を制御する制御部、及びこれら各
部に電力を供給する電池とで構成し、且つ監視ユニット
を無線受信部、受信された伝送データから心拍数を求め
る信号処理部、この信号処理部の出力に基づいて心拍数
を表示する表示部又は心拍数が警報設定値を超えた場合
に警報を発する警報部、及びこれら各部を制御する制御
部とで構成したことを特徴とする入院患畜の遠隔監視装
置。 - 【請求項2】 前記センサユニットの電源スイッチは、
前記耐水ケースの外から非接触で操作されるものである
ことを特徴とする請求項1の入院患畜の遠隔監視装置。 - 【請求項3】 前記センサユニットは個別番号を記憶す
る個別番号記憶部を含んでおり、前記伝送データには更
に前記個別番号が含まれることを特徴とする請求項1の
入院患畜の遠隔監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36998599A JP2001178692A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 入院患畜の遠隔監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36998599A JP2001178692A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 入院患畜の遠隔監視装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001178692A true JP2001178692A (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=18495796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36998599A Pending JP2001178692A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 入院患畜の遠隔監視装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001178692A (ja) |
Cited By (14)
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-
1999
- 1999-12-27 JP JP36998599A patent/JP2001178692A/ja active Pending
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