JP2001178108A - コイルの製造方法およびコイル製造装置ならびに電磁モータ、露光装置およびデバイスの製造方法 - Google Patents

コイルの製造方法およびコイル製造装置ならびに電磁モータ、露光装置およびデバイスの製造方法

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JP2001178108A
JP2001178108A JP35523099A JP35523099A JP2001178108A JP 2001178108 A JP2001178108 A JP 2001178108A JP 35523099 A JP35523099 A JP 35523099A JP 35523099 A JP35523099 A JP 35523099A JP 2001178108 A JP2001178108 A JP 2001178108A
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guide
coil
rod
pressing
shaped guide
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Masahiro Totsu
政浩 戸津
Yutaka Uda
豊 宇田
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、成形に大きな力を必要とせず、か
つ、導線の場所による変化特性の少ない扁平コイルの製
造方法および扁平コイル製造装置を提供することを課題
とする。 【解決手段】 導線を、最終形状に略一致する曲げ形状
を有する階段状ガイド(51、52、54、55)と溝
部を有する棒状ガイド(53、56)とを備える巻枠
に、所定回数整列巻きする整列巻き工程と、上記整列巻
きした導線を押圧する押圧工程とを備える。このことに
より、導線の部位による特性変化のない良好な扁平コイ
ルを、容易に、効率的に、安定的に、小型の装置によっ
て製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルの製造方法
およびコイル製造装置に関し、特に、精密位置決め装置
の駆動機構として用いられるリニアモータや回転電動機
等に使用される扁平コイルの製造方法および扁平コイル
製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体露光装置を含む精密機器装置は、
近年の高性能化、多機能化と共に、小型化、軽量化、薄
型化等が追求されている。
【0003】半導体素子、液晶表示素子、あるいは薄膜
磁気ヘッド等を製造する際のフォトリソグラフィ工程で
用いられる露光装置において、ウエハを載置するウエハ
ステージを駆動するウエハステージ駆動装置がある。ま
た、走査型投影露光装置には、レチクルを載置するレチ
クルステージを駆動するレチクルステージ駆動装置があ
る。これらの露光装置においては、ウエハステージ駆動
装置あるいはレチクルステージ駆動装置の駆動源とし
て、リニアモータ等のリニアアクチュエータが使用され
ている。
【0004】リニアモータは、その構造が簡易で部品点
数が少なく済み、駆動における摩擦抵抗が少ないために
動作精度が高く、また、直接的に直線駆動するので移動
動作を迅速に行うことができるという利点を有してい
る。このためリニアモータは、精密な位置決めを必要と
する分野の直線駆動を行う駆動源として主流となりつつ
ある。
【0005】リニアモータは、磁石とコイルとを組み合
わせて、フレミングの左手の法則に従った推力を発生さ
せるものである。このリニアモータの高推力、小型化を
考えた場合、上記コイルの占積率を向上させることが好
ましい。このため、上記コイルの推進方向に扁平な扁平
コイルが考えられ、種々の製造方法が開示されている。
【0006】図1乃至図3は、扁平コイルの一例を示
す。図1は、扁平コイルの正面図であり、図2は、図1
に示した扁平コイルの側面図であり、図3は、図1に示
した扁平コイルの上面図である。
【0007】これらの図に示した扁平コイルは、導線を
5回巻回して(以下、各巻回した部分をターンと呼
ぶ。)扁平化したコイルであり、4箇所の折り曲げ部R
1、R2、R3、R4と2箇所の交差部I1、I2を備
えた、5ターン略六角形状の扁平コイルである。交差部
I1、I2は、折り曲げ部R1とR4、R2とR3とに
より角度βを有している。
【0008】特開平3−265437号公報あるいは特
開平9−168261号公報では、断面丸形のコイルを
整列巻きし、1方向もしくは3方向から加圧するなど加
圧方法を工夫し、略多角形の扁平コイルを圧縮成形して
製造する技術が開示されていいる。
【0009】また、特開昭60−216746号公報で
は、2つのガイドを挟み付けてなる巻枠と薄肉のプレー
トを用いて要素コイルを作製し、その後上記巻枠を取り
外し、扁平に成形することにより帯コイル(扁平コイ
ル)を製造する技術が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た各従来の扁平コイルの製造方法には、以下のような問
題点があった。
【0011】巻回されたコイルを圧縮成形して偏平コイ
ルを製造するには、扁平後の形状において折り曲げ部に
相当する部分であって、巻回時において導線が重なり合
っている部分を無理やり変形させることになり、非常に
大きな力を必要とする。例えば、図1に示した扁平コイ
ルを製造する場合においては、単純に導線を多角形に整
列巻きした時点では略同一形状であった曲線部分が、扁
平後においては折り曲げ部Rの内側と外側とで線長が各
ターンごとに異なってしまう。すなわち、圧縮成形によ
る扁平化の際に、上記導線は、内側の折り曲げ部が線長
方向に圧縮され、外側の折り曲げ部が線長方向に伸長さ
れる、これらの圧縮や伸長に伴い、導線の線径が変化す
ることになるので、成形には非常に大きな力を必要とす
るという問題点がある。
【0012】また、成形に大きな力を必要とすることに
伴い、装置が大型化してしまうという問題点も付随す
る。さらに、多角形状の扁平コイルにおいては、その扁
平化前と扁平化後の間で、導線が折れ曲がる部分が大幅
に違う事から、多角形状の扁平コイルを製造する際に、
扁平化前に折り曲げられた導線の一部が、扁平化の際に
直線化され再度その近傍が曲げられる。これは、一度変
形させたものを、また元の形状に戻してもう一度変形さ
せる事につながり、導線への負担は大きくなり、導線の
場所によるコイルの抵抗値などが変化し、扁平コイルの
特性変化が避けられないといった問題点がある。
【0013】また、1辺に長い帯コイル(扁平コイル)
の場合は、モータサイズに合わせて長さの異なる長い巻
線治具と巨大な巻線装置が必要となり、占積率向上に限
界がありモータ性能を上げる事が難しかった。
【0014】上記問題点を解決し、コイルの線径等に影
響を及ぼす圧縮成形工程を踏まないで、扁平コイルを製
造することが望まれており、本発明は、上述のような問
題点に鑑みてなされたもので、成形に大きな力を必要と
せず、かつ、導線の場所による変化特性の少ない扁平コ
イルの製造方法および扁平コイル製造装置を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。すなわち、本発明
の一態様によれば、本発明のコイルの製造方法は、導線
を、最終形状に略一致する曲げ形状を有する階段状ガイ
ドと溝部を有する棒状ガイドとを備える巻枠に、所定回
数整列巻きする整列巻き工程と、上記整列巻きした導線
を押圧する押圧工程とを備える。
【0016】このことにより、整列巻き工程により巻枠
に整列巻きされた導線(扁平化前のコイル)の形状が、
最終形状(最終的に得たいコイル形状)と略一致するこ
とになるため、上記整列巻きされた導線を押圧工程によ
り押圧して扁平化する際、隣接する導線同士の形状が互
いにぴったり合うことになり、導線を無理に変形させる
必要がなくなる。従って、導線の部位による特性変化の
ない良好なコイルを、容易に、効率的に、安定的に、小
型の装置によって製造することができる。
【0017】また、本発明の一態様によれば、本発明の
コイルの製造方法は、上記階段状ガイドが、脱着可能な
複数の階段部を備え、上記整列巻き工程が、上記階段部
の数と同数回整列巻きを行う。
【0018】このことにより、巻回したコイルを続けて
扁平化することができる。また、本発明の一態様によれ
ば、本発明のコイルの製造方法は、導線を、正階段状ガ
イド、第1の棒状ガイド、逆階段状ガイドおよび第2の
棒状ガイドを備える巻枠に沿って案内することにより螺
旋状に積層する積層工程と、上記積層工程により螺旋状
に積層された螺旋状コイルを、扁平に成形するために略
積層した方向に押圧する第1の押圧工程とを備える。
【0019】このことにより、導線の部位による特性変
化のない良好なコイルを、容易に、効率的に、安定的
に、しかも、巻回したコイルを続けて扁平化することが
できる。
【0020】また、本発明の一態様によれば、本発明の
コイルの製造方法は、上記正階段状ガイドおよび上記逆
階段状ガイドが、互いに相反する方向に階段形状を備
え、上記正階段状ガイドの段板幅および上記逆階段状ガ
イドの段板幅が、上記導線の幅と略同寸法を備え、上記
第1の棒状ガイドおよび上記第2の棒状ガイドが、上記
第1の押圧工程により扁平に成形したコイルの扁平面に
対し所定の傾斜角を備え、上記正階段状ガイド、上記第
1の棒状ガイド、上記逆階段状ガイドおよび上記第2の
棒状ガイドが、上記コイルのうち上記正階段状ガイドに
より案内された部分および上記逆階段状ガイドにより案
内された部分とが対角する位置関係を備え、上記第1の
押圧工程が、上記螺旋状コイルのうち上記第1の棒状ガ
イドにより案内された第1の交差部と上記第2の棒状ガ
イドにより案内された第2の交差部とを除いた部分を押
圧する。
【0021】このことにより、導線の部位による特性変
化のない良好なコイルを、容易に、効率的に、安定的
に、しかも、巻回したコイルを続けて扁平化することが
できる。
【0022】また、本発明の一態様によれば、本発明の
コイルの製造方法は、上記第1の棒状ガイドおよび上記
第2の棒状ガイドが、上記第1の押圧工程により扁平に
成形したコイルの扁平面に対し平行な溝部を備え、上記
第1の交差部および上記第2の交差部が上記扁平面に対
し平行になるように、上記第1の棒状ガイドおよび上記
第2の棒状ガイドを回転する回転工程とを備える。
【0023】このことにより、交差部を略扁平化するの
に棒状ガイドを援用することができる。また、本発明の
一態様によれば、本発明のコイルの製造方法は、上記回
転工程が、上記導線が上記溝部から外れるように上記第
1の棒状ガイドおよび上記第2の棒状ガイド自身を軸回
転した後に回転する。
【0024】このことにより、導線が溝部に引っ掛かる
ことなくスムースにコイルを扁平化することができる。
また、本発明の一態様によれば、本発明のコイルの製造
方法は、上記第1の押圧工程により扁平に成形したコイ
ルを、隣接する導線同士が密着するように押圧する第2
の押圧工程とを備える。
【0025】このことにより、一度折り曲げられた導線
の一部が、扁平化の際に直線化され再度その近傍が曲げ
られというようなことが起こらない。また、本発明の一
態様によれば、本発明のコイルの製造装置は、最終形状
に略一致する曲げ形状を有する階段状ガイドと溝部を有
する棒状ガイドとを備える巻枠を備える。
【0026】このことにより、導線の部位による特性変
化のない良好なコイルを、容易に、効率的に、安定的に
製造することができる。また、本発明の一態様によれ
ば、本発明のコイルの製造装置は、上記巻枠に整列巻き
された導線を押圧する押圧部とを備える。
【0027】このことにより、導線の部位による特性変
化のない良好なコイルを、容易に、効率的に、安定的
に、小型の装置によって製造することができる。また、
本発明の一態様によれば、本発明のコイルの製造装置
は、上記階段状ガイドが、上記押圧部による押圧に伴っ
て押圧方向に摺動する複数の階段部を備える。
【0028】このことにより、導線の部位による特性変
化のない良好なコイルを、容易に、効率的に、安定的
に、しかも、巻回したコイルを続けて扁平化することが
できる。
【0029】また、本発明の一態様によれば、本発明の
コイルの製造装置は、複数の階段部を有する正階段状ガ
イドと、第1の棒状ガイドと、上記正階段状ガイドに相
反する方向に複数の階段部を有する逆階段状ガイドと、
第2の棒状ガイドと、上記正階段状ガイド、上記第1の
棒状ガイド、上記逆階段状ガイドおよび上記第2の棒状
ガイドに沿って螺旋状に積層した螺旋状コイルを、扁平
に成形するために略積層した方向に押圧する第1の押圧
部とを備える。
【0030】このことにより、導線の部位による特性変
化のない良好なコイルを、容易に、効率的に、安定的
に、巻回したコイルを続けて扁平化することができ、し
かも、交差部を略扁平化するのに棒状ガイドを援用する
ことができる。
【0031】また、本発明の一態様によれば、本発明の
コイルの製造装置は、上記正階段状ガイドの段板幅およ
び上記逆階段状ガイドの段板幅が、上記導線の幅と略同
寸法を備え、上記第1の棒状ガイドおよび上記第2の棒
状ガイドが、上記第1の押圧部により扁平に成形したコ
イルの扁平面に対し所定の傾斜角を備え、上記正階段状
ガイド、上記第1の棒状ガイド、上記逆階段状ガイドお
よび上記第2の棒状ガイドが、上記コイルのうち上記正
階段状ガイドにより案内された部分および上記逆階段状
ガイドにより案内された部分とが対角する位置関係を備
え、上記第1の押圧部が、上記螺旋状コイルのうち上記
第1の棒状ガイドにより案内された第1の交差部および
上記第2の棒状ガイドにより案内された第2の交差部を
除いた部分を押圧する。
【0032】このことにより、導線の部位による特性変
化のない良好なコイルを、容易に、効率的に、安定的
に、巻回したコイルを続けて扁平化することができる。
また、本発明の一態様によれば、本発明のコイルの製造
装置は、上記第1の棒状ガイドおよび上記第2の棒状ガ
イドが、上記第1の押圧部により扁平に成形したコイル
の扁平面に対し平行な溝部を備え、上記第1の棒状ガイ
ドおよび上記第2の棒状ガイドが、上記扁平面に対し平
行になるように回転する。
【0033】このことにより、導線の部位による特性変
化のない良好なコイルを、容易に、効率的に、安定的
に、巻回したコイルを続けて扁平化することができ、し
かも、交差部を略扁平化するのに棒状ガイドを援用する
ことができる。
【0034】また、本発明の一態様によれば、本発明の
コイルの製造装置は、上記第1の押圧部により扁平に成
形したコイルを、隣接する導線同士が密着するように押
圧する第2の押圧部とを備える。
【0035】このことにより、導線の部位による特性変
化のない良好なコイルを、容易に、効率的に、安定的
に、巻回したコイルを続けて扁平化することができ、し
かも、交差部を略扁平化するのに棒状ガイドを援用する
ことができ、さらに、一度折り曲げられた導線の一部
が、扁平化の際に直線化され再度その近傍が曲げられる
というようなことが起こらない。
【0036】また、本発明の一態様によれば、本発明の
コイルの製造装置は、上記正階段状ガイドの階段部およ
び上記逆階段状ガイドの階段部が、上記第1の押圧部に
よる押圧に伴って押圧方向に摺動する。
【0037】このことにより、巻回したコイルを続けて
扁平化することができる。また、本発明の一態様によれ
ば、本発明のコイルの製造方法は、導線が略扁平状に所
定回数巻回しているコイルの製造方法において、上記導
線の径と略一致する寸法分だけ互いに相似な曲部を階段
状に有する階段状ガイドの上記曲部と、上記曲部のそれ
ぞれに対応する位置関係に設けられた複数の溝部を有す
る棒状ガイドの上記溝部とに沿って、上記導線を案内し
所定回数整列巻きすることで略扁平状コイルを得る整列
巻工程と、上記整列巻工程により得られた上記略扁平状
コイルを、上記略扁平状コイルの扁平面に対し直交する
方向に押圧する押圧工程とを備える。
【0038】このことにより、導線の部位による特性変
化のない良好なコイルを、容易に、効率的に、安定的
に、小型の装置によって製造することができる。また、
本発明の一態様によれば、本発明のコイルの製造装置
は、導線が略扁平状に所定回数巻回しているコイルの製
造装置において、上記導線の径と略一致する寸法分だけ
互いに相似な曲部を階段状に有する階段状ガイドと、上
記曲部のそれぞれに対応する位置関係に設けられた複数
の溝部を有する棒状ガイドと、上記曲部と上記溝部とに
沿って、上記導線を案内し所定回数整列巻きすることで
得られる略扁平状コイルを、上記略扁平状コイルの扁平
面に対し直交する方向に押圧する押圧部とを備える。
【0039】このことにより、導線の部位による特性変
化のない良好なコイルを、容易に、効率的に、安定的
に、小型の装置によって製造することができる。また、
本発明の一態様によれば、本発明の電磁モータは、磁石
ユニットと電機子ユニットを備えた電磁モータにおい
て、上記電機子ユニットは、上述の製造方法によって製
造されたコイルを有している。
【0040】また、本発明の一態様によれば、本発明の
露光装置は、基板上に所定のパターンを形成する露光装
置において、上記電磁モータを備えている。また、本発
明の一態様によれば、本発明のデバイスの製造方法は、
上記露光装置を用意し、上記露光装置によって露光を行
う工程を有している。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら詳細に説明する。図4は、図1乃至図
3に示した5ターン略六角形状の扁平コイルの各ターン
毎の形状を示した図であり、上記扁平コイルは、本発明
の製造方法あるいは製造装置によって製造される。
【0042】図4において、扁平コイルは、導線の始点
Sから終点Eまでの間に、第1ターン乃至第5ターンの
5つのターンを備えており、各ターンは、導線を屈曲さ
せた屈曲部をそれぞれ6つ備えている。第1ターンは、
始点Sから続く折曲部B11、A11、A12、B1
2、C11、C12、および屈曲部B21の直前までで
あり、第2ターンは、第1ターンから続く屈曲部B2
1、A21、A22、B22、C21、C22、および
屈曲部B31の直前までであり、第3ターンは、第2タ
ーンから続く屈曲部B31、A31、A32、B32、
C31、C32、および屈曲部B41の直前までであ
り、第4ターンは、第3ターンから続く屈曲部B41、
A41、A42、B42、C41、C42、および屈曲
部B51の直前までであり、第5ターンは、第4ターン
から続く屈曲部B51、A51、A52、B52、C5
1、C52、および屈曲部B61の直前までである。
【0043】ここで、上記5ターン略六角形状の扁平コ
イルにおける、各ターンの巻き始め側の屈曲部(A1
1、A12、A21、A22、A31、A32、A4
1、A42、A51、A52)と巻き終わり側の屈曲部
(C11、C12、C21、C22、C31、C32、
C41、C42、C51、C52)とに着目すると、屈
曲部の寸法(曲率)は、各ターンごとに大きく相違して
いる。すなわち、巻き始め側の屈曲部に関しては、同心
円弧状にA11<A21<A31<A41<A51、お
よび、A12<A22<A32<A42<A52の大小
関係が成立し、巻き終わり側の屈曲部に関しては、同心
円弧状にC11>C21>C31>C41>C51、お
よび、C12>C22>C32>C42>C52の大小
関係が成立する。
【0044】上述のように、各ターン毎の屈曲部の寸法
が異なることから、巻回後であって扁平化前において、
あらかじめ扁平化後の形状に近い屈曲部の寸法で各ター
ンを巻回すれば、成形に際して非常に大きな力を必要と
せず、扁平化前に折り曲げられた導線の一部が、扁平化
の際に直線化され再度その近傍が曲げられることもな
い。
【0045】図5は、本発明の第1の実施の形態におけ
る扁平コイル製造装置の斜視図であり、図6は、本発明
の第1の実施の形態における扁平コイル製造装置の側面
図であり、図7は、本発明の第1の実施の形態における
扁平コイル製造装置の正面図である。なお、図5は、扁
平コイルの製造装置の構造が分かり易いように、一部を
省略し、また、図中の両矢印方向に離して描いてある。
【0046】図5乃至図7において、扁平コイル製造装
置50は、板状の基板57の上面に配置された2つの正
階段状ガイド51、52と、板状の基板58の下面に配
置された2つの逆階段状ガイド54、55と、一端が棒
状ガイド接続部61、63を介して基板57に接続さ
れ、他端が棒状ガイド接続部62、64を介して基板5
8に接続された2本の棒状ガイド53、56と、基板5
7の下面に接続された回転軸65とを備えている。
【0047】正階段状ガイド51は、基板57の上方に
向かって次第に径が小さくなる複数の同心円盤状の階段
部51e、51d、51c、51b、51aを積層して
備え、正階段状ガイド52は、基板57の上方に向かっ
て次第に径が小さくなる複数の同心円盤状の階段部52
e、52d、52c、52b、52aを積層して備えて
いる。
【0048】逆階段状ガイド54は、基板58の下方に
向かって次第に径が小さくなる円盤状の複数の階段部5
4a、54b、54c、54d、54eを備え、逆階段
状ガイド55は、基板58の下方に向かって次第に径が
小さくなる円盤状の複数の階段部55a、55b、55
c、55d、55eを備えている。
【0049】これら20個の階段部51a、51b、5
1c、51d、51e、52a、52b、52c、52
d、52e、54a、54b、54c、54d、54
e、55a、55b、55c、55d、55eは、略同
一の高さ(厚み)であるため、それぞれ同数の階段部を
備える正階段状ガイド51、52、逆階段状ガイド5
4、55は、略同一の高さとなる。よって、基板57と
基板58とは、その間に2つの正階段状ガイド51、5
2と2つの逆階段状ガイド54、55とを挟むように略
平行に配置される。また、正階段状ガイド51、52、
逆階段状ガイド54、55は、正階段状ガイド51、5
2の配列と逆階段状ガイド54、55の配列とが四角形
の対辺となるように配置されている。
【0050】棒状ガイド53は、基板57、58と平行
に複数の溝部53a、53b、53c、53d、53e
を備え、棒状ガイド56は、基板57、58と平行に複
数の溝部56a、56b、56c、56d、56eを備
える。棒状ガイド53、56は、一端が基板57に接続
され他端が基板58に接続されていることにより、基板
57、58に対し所定の傾斜角度αを有している。この
傾斜角度αの定め方については後述する。また、棒状ガ
イド53、56は、正階段状ガイド51、52、逆階段
状ガイド54、55との位置関係において、扁平コイル
の最終形状と略一致する六角形51−52−53−54
−55−56を形成する。
【0051】正階段状ガイド51、52、逆階段状ガイ
ド54、55のそれぞれが備える複数の階段部において
隣接する2個の階段部の半径の差、すなわち、正階段状
ガイド51、52、逆階段状ガイド54、55の段板の
幅、各階段部の高さ(厚み)、および、棒状ガイド5
3、56のそれぞれが備える複数の溝部の溝の幅は、導
線の直径と略同一である。
【0052】なお、扁平コイル製造装置において、正階
段状ガイド51、52の各階段部51a〜51e、52
a〜52eおよび逆階段状ガイド54、55の各階段部
54a〜54e、55a〜55eは、それぞれ基板57
または基板58に対して脱着可能に設けられている。そ
して、製造するコイルの形状や導線の巻数に応じて段状
ガイドの配置や階段部の数を変更できるように構成され
ている。同様に棒状ガイド53、56も基板57または
基板58に対して脱着可能に設けられており、製造する
コイルの形状や導線の巻数に見合った溝形状のものに適
宜交換できるように構成されている。
【0053】図8は、扁平コイル製造装置を利用した巻
線機の模式図であり、図9は、扁平コイル製造装置に導
線を巻回した状態を示した図である。図8において、扁
平コイル製造装置50は、回転軸65を介して巻線機8
0の所定の位置に配置されている。扁平コイル製造装置
50は、回転軸65を中心に回転しながら、先端が先端
固定治具82により固定された導線81を、テンション
機構83によって一定の張力を印加させ、揺動機構(ト
ラバース機構)84によって一巻ごとに線径分だけ移動
させながら、順に螺旋状にコイルを積層していく。すな
わち、導線81は、溝部56a、階段部51a、52
a、溝部53a、階段部54a、55aの順に1ターン
目が巻回され、揺動機構84によって移動され、2ター
ン目として溝部56b、階段部51b、52b、溝部5
3b、階段部54b、55bの順に巻回され、再び、揺
動機構84によって移動され、以降、同様に、3ターン
目から5ターン目まで巻回され、図9のように螺旋状コ
イルが製造される。
【0054】ここで、棒状ガイド53、56が基板5
7、58に対して有する傾斜角度αについて説明する。
棒状ガイド53、56が有する角度αは、図1に示した
交差部I1、I2が折り曲げ部R1とR4、R2とR3
とに対して有する角度βに依存し、式(1)の関係が最
も好ましい。
【0055】 α=tan-1(cos(β/2))・・・・・・・・・・・・(1) 導線の直径をrとし、図1中のA−A断面における導線
のA−A方向の径をdとすると、図9中のB−B断面図
である図10から分かるようにB−B断面の導線の長径
もdとなり、式(2)、(3)が成り立ち、式(1)が
求まる。
【0056】 r/d=cos(β/2)・・・・・・・・・・・・・・・・(2) r/d=tanα・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3) 図11は、螺旋状に積層したコイルを押圧治具で押圧す
る状態を示した図である。図11において、(a)は平
面図であり、(b)は、(a)の一部の断面図である。
【0057】上述のようにして螺旋状に積層されたコイ
ルは、例えば、基板58に接続された棒状ガイド接続部
62、64を基板58から取り外すことにより、扁平コ
イル製造装置50から取り外され、図11に示すよう
に、板状の押圧治具111a、111b、111c、1
11d、111e(不図示)、棒状の押圧補助棒112
a、112bを備える押圧装置にセットする。押圧治具
111a、111b、111cは、セットされた螺旋状
のコイルを、図11中の矢印の方向に隣り合う導線同士
が密着するように押圧する。また、押圧治具111d、
111eが、セットされた螺旋状のコイルを、導線が交
差する部分を除くコイル略全体が扁平化する方向に押圧
すると共に、押圧補助棒112a、112bが、押圧治
具111d、111eに対して平行になるように回転す
ることにより、螺旋状コイルが扁平コイルとして製造さ
れる。
【0058】また、押圧補助棒112a、112bの代
わりに、棒状ガイド53、56を用いることもできる。
すなわち、扁平コイル製造装置50から螺旋状のコイル
を棒状ガイド53、56と共に取り外すことにより、棒
状ガイド53、56が押圧補助棒112a、112bの
役割を果たす。ただし、この場合、棒状ガイド53、5
6が備える溝部53a、53b、53c、53d、53
e、56a、56b、56c、56d、56eは、導線
を案内する側だけに設けられていることが望ましく、棒
状ガイド53、56が押圧補助棒112a、112bと
しての役割を果たす際には、棒状ガイド53、56が略
180度軸回転し、導線が各溝部53a、53b、53
c、53d、53e、56a、56b、56c、56
d、56eから外れることが望ましい。
【0059】なお、押圧治具111d、111eが押圧
する際に、導線が交差する部分を除いて押圧するのは、
導線が交差する部分にできた空間をつぶさないように
し、降伏破壊を防止するためである。
【0060】図12は、本発明の第2の実施の形態にお
ける扁平コイル製造装置の斜視図である。第2の実施の
形態においては、上述した第1の実施の形態と比べる
と、扁平化までを一連の処理として行なうことが特徴的
に相違しているので、この相違点を中心に説明する。
【0061】図12において、扁平コイル製造装置12
0は、上述した本発明の第1の実施の形態における扁平
コイル製造装置50と比べ、正階段状ガイド121、1
22と逆階段状ガイド124、125の構造、棒状ガイ
ド123、126の構造、基板127、128の役割が
相違しているので、これらの相違点を中心に本発明の第
2の実施の形態を説明する。
【0062】図13は、本発明の第2の実施の形態にお
ける扁平コイル製造装置が備える正階段状ガイドの断面
図である。図13において、正階段状ガイド121は、
複数の階段部品121A、121B、121C、121
Dを備え、また、階段部品121Aは、突起部121A
pを備え、階段部品121Bは、突起部121Bpを備
え、階段部品121Cは、突起部121Cpを備え、階
段部品121Dは、突起部121Dpを備える。
【0063】階段部品121Aは、軸部品132と一体
となって、基板127に対して摺動可能に設置され、バ
ネ等の圧力印加手段131により図13中の矢印方向
(一摺動方向:下方)と逆の方向(他摺動方向:上方)
に力がかかることにより、突起部121Apが階段部品
121Bを支え、階段部品121Bの突起部121Bp
が階段部品121Cを支え、階段部品121Cの突起部
121Cpが階段部品121Dを支え、階段部品121
Dの突起部121Dpが基板127の突起127pによ
り固定される構造になっている。
【0064】なお、正階段状ガイド122、逆階段状ガ
イド124、125も、同様の構造になっている。ま
た、棒状ガイド123、126が備える溝部123a、
123b、123c、123d、123e、126a
(不図示)、126b(不図示)、126c(不図
示)、126d(不図示)、126e(不図示)は、導
線を案内する側だけに設けられ、さらに、棒状ガイド1
23、126は、略180度軸回転することが望まし
い。
【0065】図14は、第2の実施の形態における扁平
コイル製造装置を利用した巻線機の模式図である。図1
4において、扁平コイル製造装置120は、巻線機14
0の所定の位置に配置され、回転軸を中心に回転しなが
ら、導線141をテンション機構143によって一定の
張力を印加させ、揺動機構(トラバース機構)144に
よって一巻ごとに線径分だけ移動させながら、順に螺旋
状にコイルを積層していく。なお、図8と比べると、扁
平コイル製造装置の配置方向が相違しているため、揺動
機構によって移動させる方向も同様に相違している。
【0066】上述のようにして螺旋状に積層されたコイ
ルは、扁平コイル製造装置120から取り外されること
なく、押圧板145によって押圧される。図15は、本
発明の第2の実施の形態における扁平コイル製造装置の
押圧状態の斜視図である。
【0067】図15において、第1の実施の形態におけ
る板状の押圧治具111a、111b、111cと同様
の押圧治具(不図示)が、巻回された螺旋状のコイル
を、隣り合う導線同士が密着するように押圧する。ま
た、第1の実施の形態における板状の押圧治具111
d、111eの代わりに、基板128、127が、巻回
された螺旋状のコイルを、導線が交差する部分を除くコ
イル略全体が扁平化する方向に押圧すると共に、第1の
実施の形態における棒状の押圧補助棒112a、112
bの代わりに、棒状ガイド123、126が、基板12
7、128に対して平行になるように回転するとともに
略180度軸回転することにより、螺旋状コイルが扁平
コイルとして製造される。
【0068】なお、この場合、棒状ガイド123、12
6が備える溝部123a、123b、123c、123
d、123e、126a、126b、126c、126
d、126eは、導線を案内する側だけに設けられ、棒
状ガイド123、126を略180度回転することによ
り、導線が各溝部123a、123b、123c、12
3d、123e、126a、126b、126c、12
6d、126eから外れるようにすることが望ましい。
【0069】図16は、本発明の第2の実施の形態にお
ける扁平コイル製造装置の押圧状態の正階段状ガイドの
断面図である。図16において、階段部品121A、1
21B、121C、121Dは、基板127、128に
よる押圧に伴い、圧力印加手段131の力に逆らって摺
動し、突起部121Dpが凹部127cに嵌合し、突起
127pと共に同一平面を形成する。
【0070】なお、上述の各実施の形態では、5ターン
略六角形状の扁平コイルの製造方法あるいは製造装置と
して説明してきたので、階段部の数や溝部の数は5個ず
つであり、正階段状ガイド、逆階段状ガイドの数はそれ
ぞれ2個ずつであったが、扁平コイルの形状は、5ター
ンでなくても良く、また、略六角形状でなくても良い。
例えば、3ターン略四角形状の扁平コイルの製造方法あ
るいは製造装置であれば、階段部の数や溝部の数は3個
ずつであり、正階段状ガイド、逆階段状ガイドの数は1
個ずつとなる。
【0071】また、階段部の形状を円盤状として説明し
たが、少なくとも導線の案内に係る部分に曲線形状を有
していればよく、半円盤状でもその他の形状でもよい。
すなわち、本発明は、以上に述べた各実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
で種々の構成または形状を取ることが出来る。
【0072】なお、上述の各実施の形態において、扁平
コイルに用いる導線は、好ましくは銅のように導電性の
高い物質からできた導線の表面に絶縁皮膜処理を施した
ものである。
【0073】また、上述の各実施の形態において説明し
た扁平コイルは、リニアモータ等の電磁モータが備える
電機子ユニットに用いることができる。以下、本発明に
係る扁平コイルを備えるリニアモータおよびリニアモー
タを備える投影露光装置について説明する。
【0074】図17に示すものは、例えば半導体素子の
フォトリソグラフィ工程において用いられる投影露光装
置のステージ機構210である。投影露光装置は、フォ
トマスクまたはレチクルの回路パターンを、投影光学系
を介し、感光剤を塗布したウエハまたはガラスプレート
等の基板上に投影露光し転写するものである。
【0075】この図17に示すように、ステージ機構2
10は、ウエハ等の基板(以下、単に「ウエハ」と略称
する)Wを保持・移動・位置決めするもので、図示しな
い台座上に除振機構を介して据え付けられた基盤211
上に、Xステージ212とYステージ213とが備えら
れた構成となっている。
【0076】Xステージ212は、基盤211の上面に
設けられて、投影露光装置の投影光学系の光軸に対して
直交する面内において一方向(図中矢印x方向)に沿っ
て延在する二本一対の固定ロッド214、214と、各
固定ロッド214、214にそれぞれ移動自在に設けら
れた可動部材215、215と、これら二つの可動部材
215、215に一体に設けられた平面視略矩形のフレ
ーム216とから構成されている。これにより、フレー
ム216は、可動部材215、215が固定ロッド21
4、214に沿って移動することにより、固定ロッド2
14、214の軸線方向、すなわち図中矢印x方向に移
動自在とされている。
【0077】Yステージ213は、投影露光装置の投影
光学系の光軸に対して直交する面内において固定ロッド
214、214と直交する方向に延在し、かつフレーム
216に一体に設けられた固定ロッド217と、固定ロ
ッド217に沿って移動自在に設けられた可動部材21
8と、可動部材218の上面に一体に設けられた保持テ
ーブル219と、固定ロッド217を挟んでその両側に
位置するフレーム216の二辺に設けられたガイド部材
220、220とから構成されている。このYステージ
213の保持テーブル219は、可動部材218が固定
ロッド217に沿って移動することにより、固定ロッド
217の軸線方向、すなわち図中矢印y方向に移動自在
とされている。このとき、保持テーブル219は、その
両端部がフレーム216に形成されたガイド部材22
0、220によってガイドされるようになっている。
【0078】さらに保持ステージ219には、ウエハW
を微少回転可能に吸着保持するウエハホルダ(図示な
し)と、保持したウエハWを上下動させるレベリング機
構(図示なし)とが備えられている。
【0079】これにより、ステージ機構210において
は、保持ステージ219が、Xステージ212およびY
ステージ213によって、投影露光装置の投影光学系の
光軸に対して直交する面内で互いに直交する2方向に移
動自在となっている。
【0080】上記ステージ機構210を構成するXステ
ージ212およびYステージ213の駆動源としては、
例えばリニアモータのような電磁モータが用いられてい
る。図18に示すように、リニアモータRMは、所定の
間隔を隔てて対向するよう磁石フレーム221に保持さ
れた永久磁石222、222と、これら永久磁石22
2、222間に配置された電機子コイルユニット(電機
子コイル)223とから概略構成されている。
【0081】電機子コイルユニット223は、コイル固
定フレーム270に固定されており、このコイル固定フ
レーム270には、電機子コイルユニット223を内部
に収めた略箱状のキャン271が一体に設けられてい
る。このキャン271は、電機子コイルユニット223
を冷却する冷媒通路を形成するものであり、キャン27
1には、図示しない流入口および流出口が形成されてい
る。そして、流入口を通して図示しない冷却循環系から
供給される冷媒をキャン271の内部に流入させること
によって、電機子コイルユニット223を冷却し、図示
しない流出口から冷却循環系に戻して循環させるように
なっているのである。
【0082】ここで、コイル固定フレーム270と、キ
ャン271とは、セラミックスまたはエンジニアリング
プラスチックまたはオーステナイト系ステンレスで形成
されている。
【0083】図19および図20に示すように、電機子
コイルユニット223は、コイルフレーム(フレーム)
224に複数の扁平コイル(コイル体)225、22
5、…が並べられて保持された構成となっている。
【0084】ここで、各扁平コイル225は、帯状に巻
回したコイルを折り曲げて形成したもので、例えば平面
視略六角形をなした扁平形状、つまり扁平多角形状をな
している。各扁平コイル225は、電機子コイルユニッ
ト223と永久磁石222(図18参照)の相対移動方
向(図中矢印(イ)方向)に沿った面内に位置するもの
であり、前記相対移動方向に対してその両側に位置する
端部225a、225aで折り曲げられている。そし
て、各端部225aは、その外径が略コ字状をなし、か
つその寸法が予め定められた精度内に収まるように形成
されている。
【0085】一方、コイルフレーム224は、非磁性か
つ非導電(高電気抵抗)材、セラミックやステンレス、
あるいはエンジニアプラスチック等の材料からなり、電
機子コイルユニット223と永久磁石222(図18参
照)の相対移動方向に沿って延在する二本一対の保持部
226、226と、これら保持部226、226を両端
部において一体に連結する連結部227、227とから
形成されている。ここで、図18(a)に示したよう
に、保持部226、226は、永久磁石222、222
の磁力線に干渉しない位置に配置されている。
【0086】このような構成の電機子コイルユニット2
23を有するリニアモータRMは、図18に示した磁石
フレーム221側あるいはコイルフレーム224側のい
ずれか一方が、図17に示したXステージ212の固定
ロッド214、Yステージ213の固定ロッド217に
固定され、いずれか他方がXステージ212の可動部材
215、Yステージ213の可動部材218に固定され
るようになっている。そして、永久磁石222、222
と電機子コイルユニット223との相対移動によって発
生するリニアモータRMの推進力によって、ステージ機
構210が駆動されるようになっている。
【0087】また、上述のリニアモータを備えた露光装
置として、マスクと基板とを同期移動してマスクのパタ
ーンを露光する走査型の露光装置に適用することができ
る。走査型の露光装置は、例えば、米国特許第5,47
3,410号に開示されており、本発明はこのような露
光装置にも適用可能である。
【0088】また、上述のリニアモータを備えた露光装
置として、マスクと基板とを静止した状態でマスクのパ
ターンを露光し、基板を順次ステップ移動させるステッ
プ・アンド・リピート型の露光装置に適用することがで
きる。
【0089】また、上述のリニアモータを備えた露光装
置として、投影光学系を用いることなくマスクと基板と
を密接させてマスクのパターンを露光するプロキシミテ
ィ露光装置にも適用することができる。
【0090】上述の露光装置の用途としては半導体製造
用の露光装置に限らない。例えば、角型のガラスプレー
トに液晶表示素子パターンを露光する液晶用の露光装置
や、薄膜磁気ヘッドを製造するための露光装置にも広く
適用できる。
【0091】露光装置の光源としては、g線(436n
m)、i線(365nm)、KrFエキシマレーザ(2
48nm)、ArFエキシマレーザ(193nm)、F
2 レーザ(157nm)のみならず、X線や電子線など
の荷電粒子線を用いることができる。例えば、電子線を
用いる場合には電子銃として、熱電子放射型のランタン
ヘキサボライト(LaB6 )、タンタル(Ta)を用い
ることができる。さらに、電子線を用いる場合は、マス
クを用いる構成としてもよいし、マスクを用いずに電子
線による直接描画によって基板上にパターンを形成する
構成としてもよい。
【0092】投影光学系の倍率は縮小系のみならず等倍
および拡大系のいずれでもよい。投影光学系としては、
エキシマレーザなどの遠紫外線を用いる場合は硝材とし
て石英や螢石などの遠紫外線を透過する材料を用いれば
よい。また、F2 レーザやX線を用いる場合は反射屈折
系または屈折系の光学系にし(レチクルも反射型タイプ
のものを用いる)、また、電子線を用いる場合には光学
系として電子レンズおよび偏向器からなる電子光学系を
用いればよい。なお、電子線が通過する光路は真空状態
にすることはいうまでもない。
【0093】また、波長200nm程度以下の真空紫外
光(VUV光)を用いる露光装置では、投影光学系とし
て反射屈折型の光学系を用いることも考えられる。反射
屈折型の光学系としては、例えば、特開平8−1710
54号公報およびこれに対応する米国特許第5,66
8,672号、並びに特開平10−20195号公報お
よびこれに対応する米国特許第5,835,275号等
に開示されている。反射光学素子としてビームスプリッ
タと凹面鏡とを有する反射屈折型の光学系を用いること
ができる。また、特開平8−334695号公報および
これに対応する米国特許出願第873,605号(出願
日:1997年6月12日)等に開示された、反射光学
素子としてビームスプリッタを用いず凹面鏡等を有する
反射屈折型の光学系を用いることができる。本発明はこ
のような投影光学系を備えた露光装置にも適用可能であ
る。
【0094】この他、米国特許第5,031,976
号、5,488,229号、および5,717,518
号に開示された、複数の屈折光学素子と2枚のミラー
(凹面鏡である主鏡と、反射素子または平行平面板の入
射面と反対側に反射面が形成される裏面鏡である副鏡)
とを同一軸上に配置し、その複数の屈折光学素子によっ
て形成されるレチクルパターンの中間像を、主鏡と副鏡
とによってウエハ上に再結像させる反射屈折型の光学系
を用いてもよい。この反射屈折型の光学系では、複数の
屈折光学素子に続けて主鏡と副鏡とが配置され、照明光
が主鏡の一部を通ってウエハ上に達することになる。
【0095】さらに、反射屈折型の投影光学系として
は、例えば、円形のイメージフィールドを有し、かつ物
体面側および像面側が共にテレセントリックであるとと
もに、その投影倍率が1/4倍または1/5倍となる縮
小系を用いてもよい。この反射屈折型の投影光学系を備
えた走査型露光装置の場合、照明光の照射領域が、投影
光学系の視野内でその光軸を略中心とし、かつレチクル
またはウエハの走査方向と略直交する方向に沿って延び
る矩形スリット状に規定されるタイプであってもよい。
このような走査型露光装置によれば、例えば、波長15
7nmのF2 レーザ光を露光用照明光として用いても1
00nmラインアンドスペース(L/S:相互に同寸法
のラインとスペースとの繰り返しパターンが形成される
こと)パターン程度の微細パターンをウエハ上に高精度
に転写することが可能である。本発明はこのような投影
光学系を備えた露光装置にも適用可能である。
【0096】ウエハステージやレチクルステージにリニ
アモータを用いる場合は、エアベアリングを用いたエア
浮上型や、ローレンツ力またはリアクタンス力を用いた
磁気浮上型のどちらを用いてもよい。また、ステージ
は、ガイドに沿って移動するタイプでもよいし、ガイド
を設けないガイドレスタイプでもよい。
【0097】ステージの駆動装置として平面モータを用
いる場合、磁石ユニットと電機子ユニットのいずれか一
方をステージに接続し、磁石ユニットと電機子ユニット
の他方をステージの移動面側に設ければよい。
【0098】ウエハステージの移動により発生する反力
は、例えば、特開平8−166475号公報に記載され
ているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大
地)に逃がしてもよい。本発明はこのような反力処理機
構を備えたウエハステージにも適用可能である。
【0099】レチクルステージの移動により発生する反
力は、例えば、特開平8−330224号公報に記載さ
れているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大
地)に逃がしてもよい。本発明はこのような反力処理機
構を備えたレチクルステージにも適用可能である。
【0100】上述の露光装置は、本願特許請求の範囲に
挙げられた各構成要素(elements)を含む各種サブシステ
ムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保
つように、組み立てることで製造される。これら各種精
度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光
学系については光学的精度を達成するための調整、各種
機械系については機械的精度を達成するための調整、各
種電気系については電気的精度を達成するための調整が
行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て
工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回
路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この
各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前
に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはい
うまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立
て工程が終了した後、電気調整、動作確認等を含む総合
調整が行なわれ、露光装置全体としての各種精度が確保
される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度
等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0101】半導体デバイスは、図21に示すように、
デバイスの機能・性能設計を行うステップ301、この
設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作する
ステップ302、シリコン材料からウエハを製造するス
テップ303、上述の露光装置によりレチクルのパター
ンをウエハに露光するウエハ処理ステップ304、デバ
イス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング
工程、パッケージ工程を含む)305、検査ステップ3
06等を経て製造される。
【0102】以下、デバイスの製造方法についてさらに
詳細に説明する。図21には、デバイス(ICやLSI
の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッ
ド、マイクロマシン等)の製造例の一例を示すフローチ
ャートが示されている。図21に示すように、まず、ス
テップ301(設計ステップ)において、デバイスの機
能・性能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)
を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行
う。引き続き、ステップ302(マスク製作ステップ)
において、設計した回路パターンを形成したマスク(レ
チクル)を製作する。一方、ステップ303(ウエハ製
造ステップ)において、シリコン等の材料を用いてウエ
ハを製造する。
【0103】次に、ステップ304(ウエハ処理ステッ
プ)において、ステップ301〜ステップ303で用意
したマスク(レチクル)とウエハを用いて、後述するよ
うに、リソグラフィ技術等によってウエハ上に実際の回
路等を形成する。次いで、ステップ305(デバイス組
立てステップ)において、ステップ304で処理された
ウエハを用いてデバイス組立てを行う。このステップ3
05には、ダイシング工程、ボンディング工程、および
パッケージング工程(チップ封入)等の工程が必要に応
じて含まれる。
【0104】最後に、ステップ306(検査ステップ)
において、ステップ305で作製されたデバイスの動作
確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工
程を経た後にデバイスが完成し、このデバイスが出荷さ
れる。
【0105】図22には、半導体デバイスの場合におけ
る、前記ステップ304の詳細なフロー例が示されてい
る。図22において、ステップ311(酸化ステップ)
においては、ウエハの表面を酸化させる。ステップ31
2(CVDステップ)においては、ウエハ表面に絶縁膜
を形成する。ステップ313(電極形成ステップ)にお
いては、蒸着によってウエハ上に電極を形成する。ステ
ップ314(イオン打込みステップ)においては、ウエ
ハにイオンを打ち込む。以上のステップ311〜ステッ
プ314のそれぞれは、ウエハ処理の各段階の前処理工
程を構成しており、各段階において必要な処理に応じて
選択されて実行される。
【0106】ウエハプロセスの各段階において、上述の
前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程
が実行される。この後処理工程では、まず、ステップ3
15(レジスト形成ステップ)において、ウエハに感光
剤を塗布する。引き続き、ステップ316(露光ステッ
プ)において、上述の露光装置を用いてマスク(レチク
ル)の回路パターンをウエハに転写する。次に、ステッ
プ317(現像ステップ)において露光されたウエハを
現像し、ステップ318(エッチングステップ)におい
てレジストが残存している部分以外の露出部材表面をエ
ッチングにより取り去る。そして、ステップ319(レ
ジスト除去ステップ)において、エッチングが済んで不
要となったレジストを取り除く。
【0107】これらの前処理と後処理とを繰り返し行う
ことによって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成さ
れる。
【0108】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1から請
求項18までに記載の発明によれば、導線の部位による
特性変化のない良好な扁平コイルを、効率的に、安定的
に製造することができる。また、従来の圧縮成形のよう
に大かがりな装置を必要とせず、装置の小型化が実現さ
れる。
【0109】また、請求項18、19記載の発明におい
ては、特性変化のないコイルを備えることで、安定した
性能の電磁モータまたは露光装置を実現できる。さら
に、請求項20記載の発明においては、性能の安定した
露光装置を用いて露光を行うので、デバイスの歩留まり
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】扁平コイルの正面図である。
【図2】図1に示した扁平コイルの側面図である。
【図3】図1に示した扁平コイルの上面図である。
【図4】5ターン略六角形状の扁平コイルの各ターン毎
の形状を示した図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における扁平コイル
製造装置の斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における扁平コイル
製造装置の側面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における扁平コイル
製造装置の正面図である。
【図8】扁平コイル製造装置を利用した巻線機の模式図
である。
【図9】扁平コイル製造装置に導線を巻回した状態を示
した図である。
【図10】図9中のB−B断面図である。
【図11】螺旋状に積層したコイルを押圧治具で押圧す
る状態を示した図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態における扁平コイ
ル製造装置の斜視図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態における扁平コイ
ル製造装置が備える正階段状ガイドの断面図である。
【図14】第2の実施の形態における扁平コイル製造装
置を利用した巻線機の模式図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態における扁平コイ
ル製造装置の押圧状態の斜視図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態における扁平コイ
ル製造装置の押圧状態の正階段状ガイドの断面図であ
る。
【図17】本発明に係るリニアモータを備えた投影露光
装置のステージ機構を示す平面図である。
【図18】本発明に係るリニアモータを示す立断面図お
よび平断面図である。
【図19】本発明に係るリニアモータを構成する電機子
コイルを示す斜視図である。
【図20】図19に示した電機子コイルの平面図であ
る。
【図21】半導体デバイスの製造例の一例を示すフロー
チャートである。
【図22】図21中のステップ304(ウエハ処理ステ
ップ)の詳細なフローチャートである。
【符号の説明】
R1、R2、R3、R4 折り曲げ部 I1、I2 交差部 S 始点 A11、A12、A21、A22、A31、A32、A
41、A42、A51、A52、B11、B12、B2
1、B22、B31、B32、B41、B42、B5
1、B52、B61、C11、C12、C21、C2
2、C31、C32、C41、C42、C51、C52
屈曲部 E 終点 50 扁平コイル製造装置 51、52 正階段状ガイド 53、56 棒状ガイド 54、55 逆階段状ガイド 51a、51b、51c、51d、51e、52a、5
2b、52c、52d、52e、54a、54b、54
c、54d、54e、55a、55b、55c、55
d、55e 階段部 53a、53b、53c、53d、53e、56a、5
6b、56c、56d、56e 溝部 57、58 基板 61、62、63、64 棒状ガイド接続部 65 回転軸 80 巻線機 81 導線 82 先端固定治具 83 テンション機構 84 揺動機構 111a、111b、111c、111d 押圧治具 112a、112b 押圧補助棒 120 扁平コイル製造装置 121、122 正階段状ガイド 123、126 棒状ガイド 124、125 逆階段状ガイド 127、128 基板 123a、123b、123c、123d、123e
溝部 121A、121B、121C、121D 階段部品 121Ap、121Bp、121Cp、121Dp 突
起部 127c 凹部 127p 突起 131 圧力印加手段 132 軸部品 140 巻線機 141 導線 143 テンション機構 144 揺動機構 145 押圧板 210 ステージ機構 W ウエハ 211 基盤 212 Xステージ 213 Yステージ 214 固定ロッド 215 可動部材 216 フレーム 217 固定ロッド 218 可動部材 219 保持テーブル 220 ガイド部材 RM リニアモータ 221 磁石フレーム 222 永久磁石 223 電機子コイルユニット 224 コイルフレーム 225 扁平コイル 225a 端部 226 保持部 227 連結部 270 コイル固定フレーム 271 キャン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H615 AA01 BB01 BB04 BB07 PP12 QQ03 QQ06 QQ19 QQ25 QQ26 QQ27 SS03 SS11 5H641 BB06 BB18 BB19 GG02 GG03 GG05 GG07 GG11 GG12 HH02 HH03 HH05 HH06 JB04 JB10

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導線を、最終形状に略一致する曲げ形状
    を有する階段状ガイドと溝部を有する棒状ガイドとを備
    える巻枠に、所定回数整列巻きする整列巻き工程と、 該整列巻きした導線を押圧する押圧工程とを備えること
    を特徴とするコイルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記階段状ガイドは、脱着可能な複数の
    階段部を備え、前記整列巻き工程は、該階段部の数と同
    数回整列巻きを行うことを特徴とする請求項1に記載の
    コイルの製造方法。
  3. 【請求項3】 導線を、正階段状ガイド、第1の棒状ガ
    イド、逆階段状ガイドおよび第2の棒状ガイドを備える
    巻枠に沿って案内することにより螺旋状に積層する積層
    工程と、 該積層工程により螺旋状に積層された螺旋状コイルを、
    扁平に成形するために略積層した方向に押圧する第1の
    押圧工程とを備えることを特徴とするコイルの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記正階段状ガイドおよび前記逆階段状
    ガイドは、互いに相反する方向に階段形状を備え、該正
    階段状ガイドの段板幅および該逆階段状ガイドの段板幅
    は、前記導線の幅と略同寸法を備え、前記第1の棒状ガ
    イドおよび前記第2の棒状ガイドは、前記第1の押圧工
    程により扁平に成形したコイルの扁平面に対し所定の傾
    斜角を備え、該正階段状ガイド、前記第1の棒状ガイ
    ド、該逆階段状ガイドおよび前記第2の棒状ガイドは、
    該コイルのうち該正階段状ガイドにより案内された部分
    および該逆階段状ガイドにより案内された部分とが対角
    する位置関係を備え、 前記第1の押圧工程は、前記螺旋状コイルのうち該第1
    の棒状ガイドにより案内された第1の交差部と該第2の
    棒状ガイドにより案内された第2の交差部とを除いた部
    分を押圧することを特徴とする請求項3に記載のコイル
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の棒状ガイドおよび前記第2の
    棒状ガイドは、前記第1の押圧工程により扁平に成形し
    たコイルの扁平面に対し平行な溝部を備え、 前記第1の交差部および前記第2の交差部が該扁平面に
    対し平行になるように、該第1の棒状ガイドおよび該第
    2の棒状ガイドを回転する回転工程とを備えることを特
    徴とする請求項3または4に記載のコイルの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記回転工程は、前記導線が前記溝部か
    ら外れるように前記第1の棒状ガイドおよび前記第2の
    棒状ガイド自身を軸回転した後に回転することを特徴と
    する請求項5に記載のコイルの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の押圧工程により扁平に成形し
    たコイルを、隣接する導線同士が密着するように押圧す
    る第2の押圧工程とを備えることを特徴とする請求項3
    乃至6の何れか1項に記載のコイルの製造方法。
  8. 【請求項8】 最終形状に略一致する曲げ形状を有する
    階段状ガイドと溝部を有する棒状ガイドとを備える巻枠
    を備えることを特徴とするコイル製造装置。
  9. 【請求項9】 前記巻枠に整列巻きされた導線を押圧す
    る押圧部とを備えることを特徴とする請求項8に記載の
    コイル製造装置。
  10. 【請求項10】 前記階段状ガイドは、前記押圧部によ
    る押圧に伴って押圧方向に摺動する複数の階段部を備え
    ることを特徴とする請求項9に記載のコイル製造装置。
  11. 【請求項11】 複数の階段部を有する正階段状ガイド
    と、 第1の棒状ガイドと、 該正階段状ガイドに相反する方向に複数の階段部を有す
    る逆階段状ガイドと、第2の棒状ガイドと、 該正階段状ガイド、該第1の棒状ガイド、該逆階段状ガ
    イドおよび該第2の棒状ガイドに沿って螺旋状に積層し
    た螺旋状コイルを、扁平に成形するために略積層した方
    向に押圧する第1の押圧部とを備えることを特徴とする
    コイル製造装置。
  12. 【請求項12】 前記正階段状ガイドの段板幅および前
    記逆階段状ガイドの段板幅は、前記導線の幅と略同寸法
    を備え、 前記第1の棒状ガイドおよび前記第2の棒状ガイドは、
    前記第1の押圧部により扁平に成形したコイルの扁平面
    に対し所定の傾斜角を備え、 該正階段状ガイド、前記第1の棒状ガイド、該逆階段状
    ガイドおよび前記第2の棒状ガイドは、該コイルのうち
    該正階段状ガイドにより案内された部分および該逆階段
    状ガイドにより案内された部分とが対角する位置関係を
    備え、 前記第1の押圧部は、前記螺旋状コイルのうち該第1の
    棒状ガイドにより案内された第1の交差部および該第2
    の棒状ガイドにより案内された第2の交差部を除いた部
    分を押圧することを特徴とする請求項11に記載のコイ
    ル製造装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の棒状ガイドおよび前記第2
    の棒状ガイドは、前記第1の押圧部により扁平に成形し
    たコイルの扁平面に対し平行な溝部を備え、 該第1の棒状ガイドおよび該第2の棒状ガイドは、該扁
    平面に対し平行になるように回転することを特徴とする
    請求項11または12に記載のコイル製造装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の押圧部により扁平に成形し
    たコイルを、隣接する導線同士が密着するように押圧す
    る第2の押圧部とを備えることを特徴とする請求項11
    乃至13の何れか1項に記載のコイル製造装置。
  15. 【請求項15】 前記正階段状ガイドの階段部および前
    記逆階段状ガイドの階段部は、前記第1の押圧部による
    押圧に伴って押圧方向に摺動することを特徴とする請求
    項11乃至14の何れか1項に記載のコイル製造装置。
  16. 【請求項16】 導線が略扁平状に所定回数巻回してい
    るコイルの製造方法において、 該導線の径と略一致する寸法分だけ互いに相似な曲部を
    階段状に有する階段状ガイドの該曲部と、該曲部のそれ
    ぞれに対応する位置関係に設けられた複数の溝部を有す
    る棒状ガイドの該溝部とに沿って、該導線を案内し所定
    回数整列巻きすることで略扁平状コイルを得る整列巻工
    程と、 該整列巻工程により得られた該略扁平状コイルを、該略
    扁平状コイルの扁平面に対し直交する方向に押圧する押
    圧工程とを備えることを特徴とするコイルの製造方法。
  17. 【請求項17】 導線が略扁平状に所定回数巻回してい
    るコイルの製造装置において、 該導線の径と略一致する寸法分だけ互いに相似な曲部を
    階段状に有する階段状ガイドと、 該曲部のそれぞれに対応する位置関係に設けられた複数
    の溝部を有する棒状ガイドと、 該曲部と該溝部とに沿って、該導線を案内し所定回数整
    列巻きすることで得られる略扁平状コイルを、該略扁平
    状コイルの扁平面に対し直交する方向に押圧する押圧部
    とを備えることを特徴とするコイルの製造装置。
  18. 【請求項18】 磁石ユニットと電機子ユニットを備え
    た電磁モータであって、 前記電機子ユニットは、請求項1から請求項7および請
    求項16のうちのいずれか1項に記載の製造方法によっ
    て製造されたコイルを有していることを特徴とする電磁
    モータ。
  19. 【請求項19】 基板上に所定のパターンを形成する露
    光装置であって、 請求項18記載の電磁モータを備えたことを特徴とする
    露光装置。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の露光装置を用意し、
    該露光装置によって露光を行う工程を有することを特徴
    とするデバイスの製造方法。
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