JP2001177321A - 二波共用アンテナ - Google Patents

二波共用アンテナ

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JP2001177321A
JP2001177321A JP35937199A JP35937199A JP2001177321A JP 2001177321 A JP2001177321 A JP 2001177321A JP 35937199 A JP35937199 A JP 35937199A JP 35937199 A JP35937199 A JP 35937199A JP 2001177321 A JP2001177321 A JP 2001177321A
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JP
Japan
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antenna
antenna element
fixed
whip
shortened
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JP35937199A
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English (en)
Inventor
Takashi Kido
隆 城戸
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Harada Industry Co Ltd
Original Assignee
Harada Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】単一のアンテナでありながら、二つの異なる周
波数の電波に対して共振可能であり、例えば携帯電話機
用アンテナおよびPHS端末機用アンテナとして共用し
得る二波共用アンテナを提供。 【解決手段】無線通信機器の機器本体(10)に対し、挿脱
自在に装着されるアンテナであって、アンテナ伸張時に
おいては、第1周波数帯に共振する固定側短縮型(ヘリ
カル型やメアンダ型等を含む)アンテナ素子(110) と上
記第1周波数帯より低い第2周波数帯に共振するホイッ
プアンテナ素子(130)とが同時に作動し、アンテナ収納
時においては、前記固定側短縮型アンテナ素子(110) と
前記ホイップアンテナ素子(130)の先端部に設けられた
可動側短縮型(ヘリカル型やメアンダ型等を含む)アン
テナ素子(150) とが、二重共振する如く構成されている
ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二つの異なる周波
数帯の電波に対して同時に共振可能で、たとえば携帯電
話機とPHS端末機のような二機種に共用可能な二波共
用アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】図8の(a)(b)は従来例に係る携帯
電話機に使用されるアンテナの概略的構成を示す図で、
(a)はアンテナ伸張状態を示しており、(b)はアン
テナ収納状態を示している。図8の(a)(b)に示す
如く、このアンテナ400は、無線通信機器・機器本体
としての携帯電話機本体10に対して挿脱自在に装着さ
れている。
【0003】携帯電話機本体10のアンテナ挿脱口11
の近傍には、短円筒状のアンテナ装着部12が形成され
ており、このアンテナ装着部12の軸心部を通して、ホ
イップアンテナ素子430が、携帯電話機本体10の中
へ挿脱可能な如く設けられている。上記ホイップアンテ
ナ素子430は、可撓性を有する細長い線状導体からな
り、その表面は適宜な絶縁材で覆われている。
【0004】上記ホイップアンテナ素子430の先端部
(図中上端部)には、トップ部440が装着されてい
る。このトップ部440は、前記ホイップアンテナ素子
430とは絶縁して設けられたヘリカルアンテナ素子4
50の外周を、例えば合成樹脂等で形成された絶縁カバ
ー460で覆ったものである。
【0005】上記アンテナ400は、図8の(a)に示
す如く、アンテナ伸張状態においてはホイップアンテナ
素子430が例えば0.9GHz共振のアンテナとして働
き、図8の(b)に示す如く、アンテナ収納状態におい
てはヘリカルアンテナ素子450が同じく0.9GHz共
振のアンテナとして働くように構成されている。
【0006】なお、図8に示す無線通信機器がたとえば
PHS端末機である場合には、ホイップアンテナ素子4
30がアンテナ伸張時において例えば1.9GHz共振の
アンテナとして働き、ヘリカルアンテナ素子450がア
ンテナ収納時において同じく1.9GHz共振のアンテナ
として働くように構成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した如く、従来の
この種のアンテナでは、アンテナ伸張状態とアンテナ収
納状態とに対応して、ホイップアンテナ素子430とヘ
リカルアンテナ素子450とが、特定の周波数帯に対し
て択一的に共振する如く設けられていた。つまり二つの
異なる周波数帯の電波に対して同時に共振するアンテナ
ではなかった。したがって、例えば携帯電話機用アンテ
ナとPHS端末機用のアンテナとは、それぞれ特定の周
波数帯に共振するように、各々独自の仕様に基づいて別
個に製作しなければならなかった。このためコスト高に
ならざるを得なかった。
【0008】本発明の目的は、単一のアンテナでありな
がら、二つの異なる周波数帯に共振可能であり、例えば
携帯電話機用アンテナおよびPHS端末機用アンテナと
して共用し得る二波共用アンテナを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の二波共用アンテナは下記の如
く構成されている。
【0010】(1)本発明の二波共用アンテナは、無線
通信機器の機器本体に対して挿脱自在に装着されるアン
テナであって、アンテナ伸張時においては、第1周波数
帯に共振する固定側短縮型(ヘリカル型、メアンダ型等
を含む)アンテナ素子と上記第1周波数帯より低い第2
周波数帯に共振するホイップアンテナ素子とが同時に作
動し、アンテナ収納時においては、前記固定側短縮型ア
ンテナ素子と前記ホイップアンテナ素子の先端部に設け
られた可動側短縮型(ヘリカル型,メアンダ型等を含
む)アンテナ素子とが二重共振する如く構成されている
ことを特徴としている。
【0011】(2)本発明の二波共用アンテナは、前記
(1)に記載のアンテナであって、前記第1周波数帯は
1.9GHz帯であり、前記第2周波数帯は0.9GHz帯
であることを特徴としている。
【0012】(3)本発明の二波共用アンテナは、無線
通信機器の機器本体に対して挿脱自在に装着されるアン
テナであって、前記機器本体のアンテナ挿脱口近傍に設
けられる短円筒状の固定側短縮型(ヘリカル型,メアン
ダ型等を含む)アンテナ素子と、この固定側短縮型アン
テナ素子の軸心部に同軸的に配置されると共に、前記ア
ンテナ挿脱口を通して前記機器本体の中へ挿脱可能な如
く、上記固定側短縮型アンテナ素子の軸心方向に沿って
スライド可能に設けられたホイップアンテナ素子と、こ
のホイップアンテナ素子の先端部に対し電気的に絶縁し
て装着され、かつ上記ホイップアンテナ素子の軸心方向
に沿って所定間隔をおいて接続された基端側エレメント
および先端側エレメントからなる可動側短縮型(ヘリカ
ル型,メアンダ型等を含む)アンテナ素子と、を具備
し、アンテナ伸張時においては、前記固定側短縮型アン
テナ素子と、当該固定側短縮型アンテナ素子の中空部内
に位置する前記ホイップアンテナ素子における基端部と
が、1.9GHz帯に共振するアンテナとして働き、前記
ホイップアンテナ素子の上記基端部を含む全体が、0.
9GHz帯に共振するアンテナとして働くと共に、アンテ
ナ収納時においては、前記固定側短縮型アンテナ素子
と、当該固定側短縮型アンテナ素子の中空部内に収容さ
れる前記可動側短縮型アンテナ素子における基端側エレ
メントの少くとも一部とが、1.9GHz帯に共振するア
ンテナとして働き、前記基端側エレメントおよび先端側
エレメントを含む前記可動側短縮型アンテナ素子の全体
が、0.9GHz帯に共振するアンテナとして働くように
構成されていることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1の(a)
(b)は、本発明の第1実施形態に係る二波共用アンテ
ナの概略的構成を示す図で、(a)はアンテナ伸張状態
を示し、(b)はアンテナ収納状態を示している。図1
の(a)(b)に示す如く、この二波共用アンテナ10
0は、無線通信機器・機器本体としての携帯電話機本体
10に対して挿脱自在に装着されている。
【0014】携帯電話機本体10のアンテナ挿脱口11
(本実施形態では、内周面にねじを形成した金属製リン
グを上記本体10にインサート成形したものを指す)の
近傍(本実施形態では上記金属製リングの本体外露出端
の近傍)には、上記露出端を取り囲むように短円筒状の
アンテナ装着部12が形成されている。アンテナ挿脱口
11の本体10のケース内方へ突出している部分の外周
には、上記本体10のケース内面に設けられている給電
端子としての弾性金属片13の一端が接触している。
【0015】前記アンテナ装着部12の内部には、二波
共用アンテナ100の一部である固定側短縮型アンテナ
素子としての固定側ヘリカルアンテナ素子110と、同
素子110を固定するための固定部材120とが設けら
れている。
【0016】固定側ヘリカルアンテナ素子110は、ア
ンテナ装着部12と同様に短円筒状に形成されており、
その軸心部に存在している中空部内には、ホイップアン
テナ素子130が、上記固定側ヘリカルアンテナ素子1
10と同軸的に配置されている。そして、このホイップ
アンテナ素子130は、前記アンテナ挿脱口11を通し
て前記携帯電話機本体10の中へ挿脱可能な如く、上記
固定側ヘリカルアンテナ素子110の軸心方向に沿って
スライド可能に設けられている。
【0017】なお上記ホイップアンテナ素子130は、
可撓性を有する細長い線状導体からなり、その表面は適
宜な絶縁材で覆われている。
【0018】上記ホイップアンテナ素子130の先端部
(図中上端部)には、トップ部140が装着されてい
る。このトップ部140は、前記ホイップアンテナ素子
130とは絶縁して設けられた可動側短縮型アンテナ素
子としての可動側ヘリカルアンテナ素子150の外周
を、例えば合成樹脂等で形成された絶縁カバー160で
覆ったものである。なお図1の(b)に示すアンテナ装
着部12の部分は、その円筒部のみを部分的に切断して
示した破断面となっている。
【0019】図2の(a)は、図1の(b)における丸
印Cで囲んだ部分の拡大断面図である。図示の如くアン
テナ装着部12は、携帯電話機本体10の上端面のコー
ナ部に上記本体10の絶縁性ケースと一体的に成形され
た短円筒部からなり、その内部には1.9GHz帯に共振
する固定側ヘリカルアンテナ素子110が収容固定され
ている。
【0020】図2の(b)は上記固定側ヘリカルアンテ
ナ素子110の側面図であり、図2の(c)は同固定側
ヘリカルアンテナ素子110の底面図である。図2の
(b)(c)に示す如く、この固定側ヘリカルアンテナ
素子110は、厚みの薄い高導電率の金属部材、たとえ
ば銅あるいは黄銅等を、プレス加工等により一体形成し
たものであり、コイル部110aとワッシャ部110b
との二部分からなっている。コイル部110aはアンテ
ナ機能を発揮する部分であり、ワッシャ部110bは取
付け部と給電部とを兼ねたものである。
【0021】かくしてこの固定側ヘリカルアンテナ素子
110は、図2の(a)に示す如くコイル部110aの
外周面を前記アンテナ装着部12の内周面に当接させ、
且つワッシャ部110bの一面を同アンテナ装着部12
の底面に対し前記金属製リングの露出端に接する如く当
接させた状態でアンテナ装着部12に挿入される。
【0022】この固定側ヘリカルアンテナ素子110の
内側には、例えば合成樹脂製の有底円筒体からなる第1
ホルダー111が挿入される。そして上記第1ホルダー
111の底部中央に設けてある透孔を通して、前記アン
テナ挿脱口11の内周面に設けてあるねじ部に対し、金
属製の第2ホルダー112がねじ込まれる。かくして固
定側ヘリカルアンテナ素子110は、上記第1ホルダー
111及び第2ホルダー112からなる固定部材によっ
て、アンテナ装着部12の内周面に対し安定かつ確実に
固定された状態となる。
【0023】前記第2ホルダー112は、軸心部に中空
部を有し外周部に前記挿脱口の雌ねじ部に対して螺合す
る雄ねじ部を有する円筒状の差し込み部112aと、こ
の差し込み部112aの一端に設けられたフランジ部1
12bとからなっている。フランジ部112bの外表面
には、ねじ込み用ドライバー(工具)の先端と適合する
溝、所謂「スリ割り」(不図示)が設けられている。こ
の第2ホルダー112の中空部に対し、前記ホイップア
ンテナ素子130が摺動自在に挿通される。
【0024】前記トップ部140の内部に収容されてい
る可動側ヘリカルアンテナ素子150は、導線を螺旋状
に巻いた基端側エレメントとしての基端側コイル151
と先端側エレメントとしての先端側コイル152とが所
定の距離をおいて配置され、かつ両コイル間がストレー
トな形状のリード線153で接続されたものとなってい
る。
【0025】基端側コイル151の端部は、金属製の連
結部材154を介し、さらに前述した絶縁ジョイント1
55を介して前記ホイップアンテナ素子130の先端部
に対し機械的に結合されている。かくしてホイップアン
テナ素子130と可動側ヘリカルアンテナ素子150と
は、電気的には切り離された状態で、機械的には一体化
されたものとなっている。
【0026】なお給電は固定側ヘリカルアンテナ素子1
10〜アンテナ挿脱口(金属製リング)11〜弾性金属
片13の経路と、ホイップアンテナ素子130または可
動側ヘリカルアンテナ素子150〜第2ホルダー112
〜アンテナ挿脱口(金属製リング)11〜弾性金属片1
3の経路で行なわれる。
【0027】図3の(a)(b)は、図1の(a)
(b)に対応させて示した本実施形態における二波共用
アンテナの電気的構成を示す等価回路図である。
【0028】本実施形態における二波共用アンテナは、
図3の(a)に示すアンテナ伸張時においては、固定側
ヘリカルアンテナ素子110と、当該固定側ヘリカルア
ンテナ素子110の中空部110a内に位置する前記ホ
イップアンテナ素子130の基端部130aとが、1.
9GHz帯に共振するアンテナとして働く。またホイップ
アンテナ素子130の上記基端部130aを含む全体
が、0.9GHz帯に共振するアンテナとして働く。
【0029】本実施形態における二波共用アンテナは、
図3の(b)に示すアンテナ収納時においては、固定側
ヘリカルアンテナ素子110と、当該固定側ヘリカルア
ンテナ素子110の中空部110a内に収容される可動
側ヘリカルアンテナ素子150の基端側コイル151の
少くとも一部とが、1.9GHz帯に共振するアンテナと
して働く。また基端側コイル151と先端側コイル15
2とを含む可動側ヘリカルアンテナ素子150の全体が
0.9GHz帯に共振するアンテナとして働く。かくして
本実施形態によれば、単一のアンテナでありながら、二
つの異なる周波数帯の電波に対して同時に共振すること
が可能である。従って、例えば携帯電話機用アンテナと
しては勿論、PHS端末機用アンテナとしても使用する
ことができる。従って製造コストを大幅に低減すること
ができる。
【0030】また固定側ヘリカルアンテナ素子110
は、厚みの薄い高導電率の金属部材たとえば銅あるいは
黄銅等を、プレス加工等により一体形成することができ
る。そしてこれをアンテナ装着部12に対して挿入した
のち、第1ホルダー111を挿入して押さえ付け、第2
ホルダー112によって締め付け固定するだけで、固定
側ヘリカルアンテナ素子110をアンテナ装着部12の
内周面に安定かつ確実に取り付けることができる。なお
外部より簡単に組み付けまたは取り外し可能な構造であ
るため、メンテナンス性にも優れている。さらに極めて
少ない限られた部品で構成できるため小型軽量に製作可
能である。
【0031】(第2実施形態)図4の(a)(b)は、
本発明の第2実施形態に係る二波共用アンテナにおける
メアンダ型の固定側短縮型アンテナ素子210を示す図
である。(a)は側面図であり、(b)は(a)に示す
アンテナ素子を平面状に展開して示した展開図である。
図4の(a)(b)に示す如く、この固定側短縮型アン
テナ素子210は導電率の高い薄膜金属材たとえば銅あ
るいは黄銅等により一体形成されたものであり、ジグザ
グ状のメアンダ部210aとワッシャ部210bとから
なっている。メアンダ部210aはアンテナ機能を発揮
する部分であり、ワッシャ部210bは取付け部と給電
部とを兼ねたものである。
【0032】かくしてこの第2実施形態における固定側
短縮型アンテナ素子210も、第1実施形態における固
定側短縮型アンテナ素子110と同様に、円筒状に丸め
た状態のメアンダ部210aの外周面を、前記アンテナ
装着部12の内周面に当接させ、且つワッシャ部110
bの一面を同アンテナ装着部12の底面に当接させた状
態でアンテナ装着部12に装着される。
【0033】上記した点以外は、第1実施形態の場合と
同様であるので、その説明は省くことにする。
【0034】(第3実施形態)図5の(a)(b)は、
本発明の第3実施形態に係る二波共用アンテナにおける
メッキコイル型の固定側短縮型アンテナ素子310を示
す図である。(a)は側面図であり、(b)は底面図で
ある。図5の(a)(b)に示す如く、この固定側短縮
型アンテナ素子310は、たとえば合成樹脂等の絶縁体
からなる有底円筒体311の外表面に、図2の(b)
(c)に示したものと同様の形態を呈する如く、高い導
電率の薄膜金属材たとえば銅あるいは黄銅等をメッキ材
料として、所定パターンのメッキ処理を施したものであ
る。本実施形態においては、有底円筒体311が第1実
施形態の第1ホルダー111と同様の機能を果たすの
で、格別の押え部材を別途に設ける必要がなく、その分
だけ構成が簡略化する。
【0035】上記した点以外は、第1実施形態の場合と
同様であるので、その説明は省くことにする。
【0036】(実験例)図6の(a)〜(d)は第1実
施形態において示した二波共用アンテナについて実験を
行なった結果を示す図で、0.9GHz帯(携帯電話機の
使用周波数帯に相当)に対するアンテナ特性を示す図で
ある。(a)および(b)はアンテナ伸張時のものであ
り、(a)はスミスチャート、(b)はVSWR特性を
示している。また(c)および(d)はアンテナ収納時
のものであり、(c)はスミスチャート、(d)はVS
WR特性を示している。
【0037】図7の(a)〜(d)は、同じく第1実施
形態において示した二波共用アンテナについて実験を行
なった結果を示す図で、1.9GHz帯(PHS端末機の
使用周波数帯に相当)に対するアンテナ特性を示す図で
ある。(a)および(b)はアンテナ伸張時のものであ
り、(a)はスミスチャート、(b)はVSWR特性を
示している。また(c)および(d)はアンテナ収納時
のものであり、(c)はスミスチャート、(d)はVS
WR特性を示している。
【0038】図6の(a)〜(d)及び図7の(a)〜
(d)から明らかなように、第1実施形態に係る二波共
用アンテナは、十分実用可能であることが分かる。すな
わち図6の(a)〜(d)及び図7の(a)〜(d)に
示すアンテナ特性は、0.9GHz帯(携帯電話機の使用
周波数帯に相当)に対するアンテナ収納時のVSWR特
性(図6の(d))において、VSWRが2以下である
帯域幅が他の条件のときに比べて若干狭い点を除けば、
総合的には0.9GHz帯及び1.9GHz帯の二波に対し
十分適用可能であることを示している。
【0039】なお、固定側ヘリカルアンテナ素子110
に代えて、図4および図5に示した第2,第3実施形態
の固定側短縮型アンテナ素子210,310を用いた場
合においても、第1実施形態の場合と同様のアンテナ特
性が得られることが確認されている。
【0040】(実施形態における特徴点) [1]実施形態に示された二波共用アンテナは、無線通
信機器の機器本体(10)に対し挿脱自在に装着されるアン
テナであって、アンテナ伸張時においては、第1周波数
帯に共振する固定側短縮型(ヘリカル型やメアンダ型等
を含む)アンテナ素子(110) と、上記第1周波数帯より
低い第2周波数帯に共振するホイップアンテナ素子(13
0)とが同時に作動し、アンテナ収納時においては、前記
固定側短縮型アンテナ素子(110) と、前記ホイップアン
テナ素子(130)の先端部に設けられた可動側短縮型(ヘ
リカル型やメアンダ型等を含む)アンテナ素子(150) と
が二重共振する如く構成されていることを特徴としてい
る。
【0041】[2]実施形態に示された二波共用アンテ
ナは、前記[1]に記載のアンテナであって、前記第1
周波数帯は1.9GHz帯であり、前記第2周波数帯は
0.9GHz帯であることを特徴としている。
【0042】[3]実施形態に示された二波共用アンテ
ナは、無線通信機器の機器本体(10)に対し挿脱自在に装
着されるアンテナであって、前記機器本体(10)のアンテ
ナ挿脱口(11) の近傍に設けられる短円筒状の固定側短
縮型(ヘリカル型やメアンダ型等を含む)アンテナ素子
(110) と、この固定側短縮型アンテナ素子(110) の軸心
部に同軸的に配置されると共に、前記アンテナ挿脱口
(11) を通して前記機器本体(10)の中へ挿脱可能な如
く、上記固定側短縮型アンテナ素子(110) の軸心方向に
沿ってスライド可能に設けられたホイップアンテナ素子
(130)と、このホイップアンテナ素子(130)の先端部に
対し電気的に絶縁して装着され、かつ上記ホイップアン
テナ素子(130)の軸心方向に沿って所定間隔をおいて接
続された基端側エレメント(151) 及び先端側エレメント
(152) からなる可動側短縮型(ヘリカル型やメアンダ型
等を含む)アンテナ素子(150) と、を具備し、アンテナ
伸張時においては、前記固定側短縮型アンテナ素子(11
0) と、当該固定側短縮型アンテナ素子(110) の中空部
(110a)の内部に位置する前記ホイップアンテナ素子(13
0)における基端部(130a) とが、1.9GHz帯に共振す
るアンテナとして働き、前記ホイップアンテナ素子(13
0)の上記基端部(130a) を含む全体(130a+130b) が、
0.9GHz帯に共振するアンテナとして働くと共に、ア
ンテナ収納時においては、前記固定側短縮型アンテナ素
子(110) と、当該固定側短縮型アンテナ素子(110) の中
空部(110a)の中に収納される前記可動側短縮型アンテナ
素子(150) における基端側エレメント(151) の少なくと
も一部とが、1.9GHz帯に共振するアンテナとして働
き、前記基端側エレメント(151) 及び先端側エレメント
(152) を含む前記可動側短縮型アンテナ素子(150) の全
体が、0.9GHz帯に共振するアンテナとして働くよう
に構成されていることを特徴としている。
【0043】[4]実施形態に示された二波共用アンテ
ナは、前記[1]〜[3]に記載されている事項の一部
または全部を適宜組み合わせた内容を含んだものである
ことを特徴としている。
【0044】(変形例)実施形態に示された二波共用ア
ンテナは、下記の変化例を含んでいる。
【0045】・導線を実際に巻回することによってコイ
ルを形成したもの、あるいはそれを樹脂等で円筒状に一
体成形加工したもの等を固定側ヘリカルアンテナ素子と
して用いたもの。
【0046】・AM波,FM波などのラジオ放送波受信
用アンテナと、携帯電話機,PHS端末機などの電話機
用アンテナとを兼用できるようにしたもの。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、単一のアンテナであり
ながら、二つの異なる周波数帯に共振可能であり、例え
ば携帯電話機用アンテナおよびPHS端末機用アンテナ
として共用し得る二波共用アンテナを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る二波共用アンテナ
の概略的構成を示す図であり、(a)はアンテナ伸張状
態を示す図、(b)はアンテナ収納状態を示す図。
【図2】本発明の第1実施形態に係る二波共用アンテナ
の要部構成を示す図で、(a)は図1の(b)における
丸印Cで囲んだ部分の拡大断面図、(b)は固定側ヘリ
カルアンテナ素子の側面図、(c)は固定側ヘリカルア
ンテナ素子の底面図。
【図3】本発明の第1実施形態に係る二波共用アンテナ
の電気的構成を示す等価回路図で、(a)はアンテナ伸
張状態を示す図、(b)はアンテナ収納状態を示す図。
【図4】本発明の第2実施形態に係る二波共用アンテナ
の要部構成を示す図で、(a)はメアンダ型の固定側短
縮型アンテナ素子の側面図、(b)は同アンテナ素子を
平面状に展開して示す展開図。
【図5】本発明の第3実施形態に係る二波共用アンテナ
の要部構成を示す図で、(a)はメッキコイル型の固定
側短縮型アンテナ素子の側面図、(b)は同アンテナ素
子の底面図。
【図6】本発明の第1実施形態に係る二波共用アンテナ
の0.9GHz帯に対するアンテナ特性を示す図で、
(a)はアンテナ伸張時のスミスチャート、(b)はア
ンテナ伸張時のVSWR特性を示す図、(c)はアンテ
ナ収納時のスミスチャート、(d)はアンテナ収納時の
VSWR特性を示す図。
【図7】本発明の第1実施形態に係る二波共用アンテナ
の1.9GHz帯に対するアンテナ特性を示す図で、
(a)はアンテナ伸張時のスミスチャート、(b)はア
ンテナ伸張時のVSWR特性を示す図、(c)はアンテ
ナ収納時のスミスチャート、(d)はアンテナ収納時の
VSWR特性を示す図。
【図8】従来例に係る携帯電話機に使用されるアンテナ
の概略的構成を示す図であり、(a)はアンテナ伸張状
態を示す図、(b)はアンテナ収納状態を示す図。
【符号の説明】
10…携帯電話機の機器本体(携帯電話機本体) 11…アンテナ挿脱口 12…アンテナ装着部 100…二波共用アンテナ 110…固定側短縮型(ヘリカル型)アンテナ素子 210…固定側短縮型(メアンダ型)アンテナ素子 310…固定側短縮型(メッキコイル型)アンテナ素子 120…固定部材 130…ホイップアンテナ素子 140…トップ部 150…可動側短縮型(ヘリカル型)アンテナ素子 151…基端側エレメント(コイル) 152…基端側エレメント(コイル) 160…絶縁カバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無線通信機器の機器本体に対して挿脱自在
    に装着されるアンテナであって、アンテナ伸張時におい
    ては、第1周波数帯に共振する固定側短縮型アンテナ素
    子と上記第1周波数帯より低い第2周波数帯に共振する
    ホイップアンテナ素子とが同時に作動し、アンテナ収納
    時においては、前記固定側短縮型アンテナ素子と前記ホ
    イップアンテナ素子の先端部に設けられた可動側短縮型
    アンテナ素子とが二重共振する如く構成されていること
    を特徴とする二波共用アンテナ。
  2. 【請求項2】前記第1周波数帯は1.9GHz帯であり、
    前記第2周波数帯は0.9GHz帯であることを特徴とす
    る請求項1に記載の二波共用アンテナ。
  3. 【請求項3】無線通信機器の機器本体に対して挿脱自在
    に装着されるアンテナであって、 前記機器本体のアンテナ挿脱口近傍に設けられる短円筒
    状の固定側短縮型アンテナ素子と、 この固定側短縮型アンテナ素子の軸心部に同軸的に配置
    されると共に、前記アンテナ挿脱口を通して前記機器本
    体の中へ挿脱可能な如く、上記固定側短縮型アンテナ素
    子の軸心方向に沿ってスライド可能に設けられたホイッ
    プアンテナ素子と、 このホイップアンテナ素子の先端部に対し電気的に絶縁
    して装着され、かつ上記ホイップアンテナ素子の軸心方
    向に沿って所定間隔をおいて接続された基端側エレメン
    トおよび先端側エレメントからなる可動側短縮型アンテ
    ナ素子と、 を具備し、 アンテナ伸張時においては、前記固定側短縮型アンテナ
    素子と、当該固定側短縮型アンテナ素子の中空部内に位
    置する前記ホイップアンテナ素子における基端部とが、
    1.9GHz帯に共振するアンテナとして働き、前記ホイ
    ップアンテナ素子の上記基端部を含む全体が、0.9G
    Hz帯に共振するアンテナとして働くと共に、 アンテナ収納時においては、前記固定側短縮型アンテナ
    素子と、当該固定側短縮型アンテナ素子の中空部内に収
    容される前記可動側短縮型アンテナ素子における基端側
    エレメントの少くとも一部とが、1.9GHz帯に共振す
    るアンテナとして働き、前記基端側エレメントおよび先
    端側エレメントを含む前記可動側短縮型アンテナ素子の
    全体が、0.9GHz帯に共振するアンテナとして働くよ
    うに構成されていることを特徴とする二波共用アンテ
    ナ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100783406B1 (ko) 2006-01-06 2007-12-11 엘지전자 주식회사 방송 수신 장치, 방송 수신용 안테나 및 방송 수신 방법
CN104538727A (zh) * 2014-12-22 2015-04-22 杨鹤鸣 双频段螺旋天线和实现双频段工作的方法

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