JP2001176526A - 燃料電池システムおよび圧力調整弁 - Google Patents

燃料電池システムおよび圧力調整弁

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JP2001176526A
JP2001176526A JP36348099A JP36348099A JP2001176526A JP 2001176526 A JP2001176526 A JP 2001176526A JP 36348099 A JP36348099 A JP 36348099A JP 36348099 A JP36348099 A JP 36348099A JP 2001176526 A JP2001176526 A JP 2001176526A
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valve
pressure
fluid
fuel cell
gas
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JP36348099A
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English (en)
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Tomohisa Kamiyama
知久 神山
Koji Kurosaki
浩二 黒崎
Tomoki Kobayashi
知樹 小林
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池システムの圧力調整弁における弁駆
動手段に水分が浸入するのを防止し、長期間安定して利
用可能な構造を有する調圧弁を備えた燃料電池システム
を提供する。 【解決手段】 燃料ガス及び酸化剤ガス(F)を導入して
発電を行う燃料電池本体(2)と、弁駆動手段(10d)を用い
て弁開度を定めることにより前記燃料電池本体(2)から
出たガス(OG)の圧力を調整する圧力調整弁(10)とを備え
た燃料電池システムにおいて、流体(F)を取り込み圧力
を加えて前記燃料電池(2)に送出する流体圧送手段(4)
と、該流体圧送手段(4)に接続され、前記流体圧送手段
(4)からの流体(F)を前記圧力調整弁(10)内の少なくとも
弁駆動手段(10d)に導入する流体通流部(p)とを備え、導
入した前記流体(F)の圧力を前記圧力調整弁(10)により
調整された前記ガス(OG)の圧力に拮抗させる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池システム
および圧力調整弁に関するものであり、より詳しく述べ
ると燃料電池システムにおける流体の圧力調整、特に燃
料電池の背圧を調整する圧力調整弁を長期間安定して使
用可能とする燃料電池システムおよび圧力調整弁に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】燃料電池システムは、水素ガスを含む燃
料ガスを燃料電池の水素極に供給するとともに、空気等
の酸素ガスを含む酸化剤ガスを燃料電池の酸素極に供給
して発電を行う燃料電池を中核とした発電システムであ
る。この燃料電池システムは、化学エネルギを直接電気
エネルギに変換するものであり、高い発電効率を有す
る。また、近年、燃料電池システムを搭載し、この電気
エネルギを動力源とした車両が開発されている。
【0003】燃料電池システムは、酸素極に発電に必要
な流量と圧力を有する酸化剤ガス(空気)を供給するた
めの酸化剤ガス供給部を備えている。かかる酸化剤ガス
供給部としては、モータによって駆動される圧縮機で酸
化剤ガスを加圧するとともに、燃料電池システムから排
出される排気ガスのエネルギを排気タービンによって回
収して同軸に取り付けられたコンプレッサにより2段加
圧するものがある。また、モータ、排気タービンおよび
コンプレッサが一体化した圧縮機により加圧するもの等
がある。
【0004】図1に燃料電池システムにおける酸化剤ガ
ス供給部の構成図を示す。燃料電池システム1は、燃料
電池2の水素極2aに燃料ガスが供給されるとともに、
燃料電池2の酸素極2bに酸化剤ガスが供給される。燃
料ガスは、改質器3で(メタノール+水)の原燃料ガス
を改質した水素リッチガスである。他方、酸化剤ガス
は、圧縮機4で加圧された空気である。さらに、燃料電
池2から排出される燃料ガスと酸化剤ガスが燃焼器5に
導入され、燃焼される。そして、この燃焼による熱エネ
ルギによって蒸発器6で(メタノール+水)の液体原燃
料を蒸発させ、(メタノール+水)の原燃料ガスとなっ
て改質器3に供給される。
【0005】この際に、水素極2aおよび酸素極2bの
両極に流れる流体(オフガス)の流量および圧力を調整
して燃料電池2の膜に加わる圧力及び各極の差圧を調整
する目的で、水素極及び酸素極には、各々圧力調整弁
9、10が設けられている。水素極側圧力調整弁9は燃
料電池2内の燃料ガスの圧力を調整し、酸素極側圧力調
整弁10は燃料電池2内の酸化剤ガスの圧力を調整す
る。これらの各圧力調整弁9、10により流体の流量を
調整しながら燃料電池本体に圧送することによって発電
が維持される。
【0006】従来この種の圧力調整弁として、例えば図
4に示すように、酸素極2b側の圧力調整弁10(バタ
フライ弁)は、筐体10a内に流体(オフガスOG)の
圧力を調整するための弁体10bと、この弁体10bを
回転させるための弁軸10cと、この弁軸10cの一端
側に設けられ、弁体10bを回転させるための弁駆動手
段としてのステッピングモータ10dと、弁軸10cの
他端側に設けられ、弁体10bの開度を検出するセンサ
部としての開度センサ10eが設けられている。そして
弁軸10cのステッピングモータ10dの側と開度セン
サ10eの側に各々リップシール10fが設けられ、こ
の圧力調整弁10を通過する燃料電池2から排出される
オフガスOGが筐体10aの内部に浸入(侵入)するの
を防止している。また、筐体10aにはオフガスOGを
通過させるための入口部10inと出口部10outが設け
られ、弁体10bを介してオフガスOGを通流させるよ
うにパイプ21・21と連通している。ステッピングモ
ータ10dと開度センサ10eは、図示しない電子制御
ユニット(ECU)に接続され、開度センサ10eから
出力された実際の開度と予め入力されている入力値に基
づいてステッピングモータ10dに信号を出力して、ス
テッピングモータ10dを駆動させて弁体10bの開度
を調整する仕組みとなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の燃料電池システムにおいては、例えば燃料電
池2の酸素極2bを通流するオフガスOGは、酸素と水
素との反応により発生した水分を多量に含んでいるた
め、特にリップシール10fを通り抜けて水分が筐体1
0aの内部に浸入して、内蔵する弁駆動手段たるステッ
ピングモータ10dなどに錆を発生させたり、漏電させ
たりして故障や誤作動の原因ともなる。そのため頻繁な
整備が必要となる場合がある。同様にして水素極2a側
の圧力調整弁も水素極内に存在する水分が水素極2a側
のオフガスに同伴されて、この圧力調整弁9の錆等の原
因となることも考えられる。従って、本発明の課題は、
圧力調整弁を通流する流体が筐体内に浸入(侵入)する
のを防止し、長期間安定して利用可能な構造を有する調
圧調整弁を備えた燃料電池システムを提供することであ
る。本発明の別の課題は、弁駆動手段に水分等の異物が
浸入(侵入)するのを防止し、長期間安定して利用可能
な構造を有する圧力調整弁を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った結果、少なくとも流
体圧送手段からの流体を燃料電池を介さずに直接弁駆動
手段と連通させるバイパス流路を設け、このバイパス流
路に燃料電池を介して圧送される流体の圧力と拮抗する
圧力で流体を圧送させると前記課題を解決することが可
能であることを見出して、本発明を完成させるに至っ
た。即ち、本発明は、燃料ガス及び酸化剤ガスを導入し
て発電を行う燃料電池本体と、弁駆動手段を用いて弁開
度を定めることにより前記燃料電池本体から出たガスの
圧力を調整する圧力調整弁とを備えた燃料電池システム
である。そして、この燃料電池システムは、流体を取り
込み圧力を加えて前記燃料電池に送出する流体圧送手段
と、該流体圧送手段に接続され前記流体圧送手段からの
流体を前記圧力調整弁内の少なくとも弁駆動手段に導入
する流体通流部とを備え、導入した前記流体の圧力を前
記圧力調整弁により調整された前記ガスの圧力に拮抗さ
せることを特徴とする(請求項1)。このようにして構
成された燃料電池システムは、圧力調整弁により調整さ
れたガスの圧力に拮抗する圧力の流体により、少なくと
も弁駆動手段がシールされるので、圧力調整弁により調
整された水分などを含むガスが弁駆動手段に浸入(侵
入)するのを防ぐことができる。
【0009】また、前記燃料電池システムにおいて、前
記弁体駆動部と弁軸を介して他端側(弁体駆動受部)に
も前記流体圧送手段と接続された流体通流部を備えるの
が好ましい。このように構成することによって、弁体駆
動受部にも水分を含む流体が浸入するのを防ぐことが可
能となる。
【0010】また、本発明は、流体の圧力を調整する弁
体と、該弁体を駆動させる弁駆動手段)と、前記弁体と
前記弁駆動手段とを連結する弁軸と、少なくとも前記弁
駆動手段及び前記弁軸とを内蔵する筐体と、前記弁体に
前記流体を導入する入口部と、前記弁体から前記流体を
排出する出口部とを備えた燃料電池システム用圧力調整
弁である。そして、この燃料電池システム用圧力調整弁
は、さらに前記筐体に設けられ少なくとも前記弁駆動手
段及び前記弁軸に連通した開口部を備えることを特徴と
する(請求項2)。このように構成された燃料電池シス
テム用圧力調整弁(実施の形態における圧力調整弁)
は、駆動手段及び弁軸に連通した開口部から圧力調整弁
により調整されたガスの圧力に拮抗させる圧力を有する
流体を導入することが可能となり、背圧弁などとして好
適に使用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。しかしながら、本発明は以下の実施の形態
に限定されるものではない。図1は、本発明の燃料電池
システムにおける酸化剤ガス供給部の構成図であり、図
2は、本発明の第一の実施の形態における燃料電池シス
テムの要部を示す概略図であり、そして図3は、本発明
の第二の実施の形態における燃料電池システムの要部を
示す概略図である。
【0012】(燃料電池システム全体の説明)本実施の
形態における燃料電池システムは、固体高分子型燃料電
池を備える。燃料ガスは、メタノールと水を混合した液
体燃料を蒸発させて原燃料ガスとした後、改質器で改質
した水素リッチガスを使用する。酸化剤ガスとして空気
を使用する。また、本実施の形態における燃料電池シス
テムは、車両に搭載し、燃料電池で発生する電気エネル
ギによってモータを駆動するものとする。
【0013】まず、図1を参照して、燃料電池システム
における酸化剤ガス供給部側の構成について説明する。
なお、以下の実施の形態において主として酸素極側の圧
力調整弁について記載するが、本発明はこのような実施
の形態に限定されるものではない。燃料電池システム1
は、燃料電池2に改質器3から燃料ガスが供給され、圧
縮機4により加圧された酸化剤ガス(空気)が供給され
て、燃料電池2で電気化学反応して発電する。
【0014】燃料電池2は、固体高分子電解質膜を挟ん
で酸素極2bと水素極2aとを対設した燃料電池構造体
を図示しないセパレータによって挟持し複数積層して構
成されている。燃料電池2は、水素極2aに燃料ガスが
供給され、酸素極2bに酸化剤ガスとしての空気が供給
される。そして、燃料ガスがイオン化して固体高分子電
解質膜内に流れ、電気エネルギを発生する。
【0015】また、燃料電池2では、供給される燃料ガ
スと酸化剤ガスの全てが電気化学反応を起こさず、窒素
や未反応の酸素が酸素極2bからオフガスとして排出さ
れる。このオフガスは、反応生成物質である多量の水分
を含む。ところで、この排出される酸化剤ガスの量を調
整する等の必要性から、燃料電池2の排出口の酸素極2
b側に圧力調整弁10が設けられ、燃料電池2の酸素極
2b側の背圧(圧力)を調整させている。
【0016】燃料ガス供給部側の構成について説明す
る。改質器3は、メタノールと水が混合された原燃料ガ
スを改質し、燃料ガスとして水素リッチガスを発生す
る。また、この改質反応では、一酸化炭素が発生するた
めに、改質器3と燃料電池2の間には一酸化炭素除去器
(図示せず)が配置され、一酸化炭素が除去される。な
お、改質器3および一酸化炭素除去器(図示せず)にお
いて空気が供給されるため、燃料ガスの圧力が酸化ガス
の圧力より低圧となっている。ちなみに、燃料電池2に
供給される燃料ガスは、水素極2a側の圧力センサ7に
よって圧力が測定される。燃焼器5は、蒸発器6で必要
な熱エネルギを発生させるために、燃料電池2から排出
される燃料ガスと酸化剤ガスとその混合オフガスを燃焼
する。すなわち、燃焼器5は、燃料ガスである水素リッ
チガスと酸化ガスである空気を燃料として燃焼させ熱エ
ネルギを蒸発器6に供給する。
【0017】蒸発器6は、改質器3にメタノールと水が
混合された原燃料ガスを供給するために、メタノールと
水が混合された液体燃料を蒸発させる。すなわち、蒸発
器6は、燃焼器5から供給される熱エネルギによってメ
タノールと水の混合液を熱し、蒸発させる。流体圧送手
段である圧縮機4は、コンプレッサで空気を圧縮し加圧
する。加圧された空気は、次いでインタークーラ11を
介して冷却された後、酸素極圧力センサ8を介して燃料
電池2の酸素極に送られる。
【0018】次に、本発明の第一の形態における燃料電
池システムを、図2を参照して説明する。図2は、本発
明の第一の形態における燃料電池システムの主要部を示
す概略図である。 (圧力調整弁)本発明における燃料電池システム1の圧
力調整弁10(バタフライ弁)は、筐体10a内に燃料
電池2の酸素極2bからのオフガスOGの圧力を調整す
るための弁体10bと、弁体10bを回転させるための
弁軸10cと、弁軸10cの一端側に設けられ、弁体1
0bを回転させるための弁駆動手段としてのステッピン
グモータ10dと、弁軸10cの他端側に設けられ、弁
体10bの開度を検出する開度センサ10eが設けら
れ、そして弁軸10cのステッピングモータ10dの側
と開度センサ10eの側に各々リップシール10fが設
けられている。つまり、圧力調整弁10内(筐体10a
内)は、リップシール10fによりシールされた弁駆動
手段側の空間S1、およびリップシール10fによりシ
ールされた開度センサ10e側の空間S2の2つの空間
が構成される。なお、筐体10aにはオフガスOGを通
流させるための入口部10inと出口部10outが設けら
れ、弁体10bを介してオフガスOGを通流させるパイ
プ21・21と連通している。
【0019】ステッピングモータ10dと開度センサ1
0eは、図示しない電子制御ユニット(ECU)に接続
され、開度センサ10eから出力された実際の開度と予
め入力されている入力値に基づいてステッピングモータ
10dに信号を出力して、ステッピングモータ10dを
駆動させて弁体10bの開度を調整する仕組みとなって
いる。また、筐体10aの外側からステッピングモータ
10dが内蔵される空間S1に連通する開口部10hが
設けられ、この開口部10hは、インタークーラ11の
下流側でかつ燃料電池2の上流側の配管から分岐し流体
Fが通流するパイプpと連通接続されている。
【0020】(流体の流れ)次に、このようにして構成
された燃料電池システムにおける流体の流れについて説
明する。まず、圧縮機4より圧縮された空気は、パイプ
pを圧送されてインタクーラ11により冷却される。次
いで、このようにして冷却された空気は、燃料電池2の
酸素極2bに入り、反応に供される。この反応により、
酸素極2bから排出される空気には多量の水分が含まれ
ることになる。また、インタークーラ11により冷却さ
れた空気の一部は流体Fとして、燃料電池2の酸素極2
bをバイパスする流体通流部たるパイプpを通流し、ス
テッピングモータ10d側の空間S1に導入される。こ
の際に導入される流体F(空気)は、燃料電池2の酸素
極2bを介さずバイパスしているので酸素極2bにより
発生する水分を含んでいない。また、開口部10hを通
って空間S1内に導入された流体Fは、空間S1のすみ
ずみまで至り、かつ弁軸10cの周囲を通じてリップシ
ール10fにまで至る。
【0021】ここで燃料電池2からのオフガスOGの圧
力は燃料電池2により圧力損失が生じている。一方、空
間Sに導入される流体Fは燃料電池2をバイパスするた
め圧力損失がほとんどない。したがって、圧力調整弁1
0を通流するオフガスOGの圧力よりも流体Fの圧力の
方が大きい。このように圧力を有するガス同士を対抗さ
せることにより、燃料電池2の酸素極2b側から排出さ
れた水分を多量に含むオフガスOGは、圧力調整弁10
の空間S1内、即ちステッピングモータ10d側に浸入
(侵入)することなしに、弁体10bによりその圧力が
調整されながら排出される。ちなみに、実施例としてパ
イプ21の内径が50mmであり、パイプpの内径が2
mmである場合(開口部hの内径も略2mm)に、流体
Fの圧力は130kPaとなり、圧力調整弁10を通流
するオフガスOGの圧力125kPaよりも約5kPa
高い。すなわち、圧縮機4で圧縮された空気を圧力源
(発生源)とする酸素極2b側のオフガスOGは、燃料
電池2を通過することによって約5kPaの圧力損失を
受けて圧力調整弁10に入るが、燃料電池2を介さずに
直接パイプpを通される空気たる流体Fは圧力損失をほ
とんど受けずに空間S1内に導入される。なお、パイプ
pにおける流体Fの流量は数ml/分であった。
【0022】したがって、空間S1が流体F(オフガス
OGに比較してほとんど水分を含まない)により満たさ
れてシールされ、オフガスOGおよびオフガスOG中の
水分がステッピングモータ10dが内蔵されている空間
S1に浸入(浸入)することがない。なお、流体Fの圧
力は、圧力調整弁10を通流して圧力調整されるオフガ
スOGの圧力と同じか若干低い圧力であってもよい。若
干低い流体Fの圧力であってもオフガスOGの圧力と拮
抗して、かつリップシール10fの本来の作用であるシ
ール機能と合わせてオフガスOGが含む水分や異物など
の浸入(侵入)を阻むことができるからである。
【0023】次に、本発明の別の実施の形態を図3に基
づいて説明する。この実施の形態では、図2に示す圧力
調整弁の駆動部側の流体導入通路に加えて、センサ部に
も空気導入通路を設けている。以下の説明において、第
一の実施の形態と同一の部材については同一の符号を附
し、その説明は省略する。
【0024】(圧力調整弁)この実施の形態において圧
力調整弁10の構成及び作用は、第一の実施の形態とほ
ぼ同一であり、筐体10aの外側からステッピングモー
タ10dが内蔵される空間S1に連通する開口部10h
および筐体10aの外側から開度センサ10eが内蔵さ
れる空間S2に向けて穿設された開口部10h’が各々
設けられ、これらの開口部10h・10h’は、インタ
クーラ11の下流側でかつ燃料電池2の上流側の配管か
ら分岐した流体F(空気)を流す流体通流部たるパイプ
p・p’と連通接続されている。すなわち、筐体10a
の空間S1の側にパイプpを接続して燃料電池2を介さ
ずバイパスした流体F(空気)を供給可能にすると共
に、空間S2の側にもパイプp’を接続して燃料電池2
を介さずバイパスした流体F(空気)を供給可能にして
いる。この際のパイプp・p’の口径および長さは、同
一であっても、あるいは異なっても良い。
【0025】このように構成することによって、オフガ
スOGと圧力が同程度かあるいは若干高い流体F、すな
わちオフガスOGの圧力に拮抗する圧力を有する流体F
により、空間S1および空間S2が満たされる(シール
される)。したがって、ステッピングモータ10dと同
様に、開度センサ10e内への水分の浸入(侵入)およ
び異物の侵入を防ぐことが可能である。なお、本発明に
よる第一の実施の形態および第二の実施の形態において
流体通流部は、実際の燃料電池システムに応じて適宜設
計されるものであり、例えば第二の実施の形態において
パイプpおよびp’を流体の流れ方向が同一となるよう
配置してもよく、あるいは向流方向となるように配置し
てもよい。
【0026】以上の説明において、主としてバタフライ
バルブ、リップシールを用いた酸素極側の圧力調整弁に
ついて説明してきたが本発明はこれに限定されるもので
はない。例えば、圧力調整弁としてバタフライバルブの
代わりに他の公知の弁体、例えばニードルバルブを使用
したり、リップシールの代わりにOリング等の他の公知
のシール部材を用いることも本発明の範囲であり、また
酸素極側の圧力調整弁以外に水素極側の圧力調整弁の駆
動手段に圧縮機からの水分を含まない空気を連通させる
ことも本発明の範囲である。また、燃料電池システム
は、固体高分子型の燃料電池を使用するものに限定され
ることはない。さらに、圧力調整弁10を通流する流体
(オフガスOG)の圧力に拮抗することのできる圧力を
圧力調整弁10の筐体10a内(空間S1・S2)に供
給することのできるものであれば、圧縮機11とは別の
流体圧送手段を用意し、導入してもよい。また、本発明
は燃料電池システムにおける圧力調整弁について、説明
してきたが、通過させることによって流体に有害物質、
煤等を同伴する他の反応器からの流体の圧力を調整する
圧力調整弁も本発明の範囲内である。また、開口部に圧
力調整弁により圧力調整される流体(圧力調整弁を通流
する流体)と組成が同じ流体を導入してもよい。このよ
うにすることで、圧力調整弁を通流する流体の純度を保
持することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の燃料電池
システムは(請求項1)、圧力調整弁内に圧力調整弁に
より調整されたガスの圧力に拮抗する圧力の流体が満た
されるので、水分や異物などを含む圧力調整弁により調
整されたガスが弁駆動手段に浸入(侵入)するのを防ぐ
ことができる。したがって、長期間の使用に耐える燃料
電池システムとすることができる。また、本発明の圧力
調整弁は(請求項2)、圧力調整される流体の圧力に拮
抗する別の流体を筐体内に供給可能にしてあるので、水
分や異物などが浸入(浸入)しやすい、例えば燃料電池
システムなどの圧力調整弁として好適に使用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃料電池システムにおける酸化剤ガス供給部の
構成図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態における燃料電池シ
ステムの要部を示す概略図である。
【図3】本発明の第二の実施の形態における燃料電池シ
ステムの要部を示す概略図である。
【図4】従来の燃料電池システムの要部を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
p … 流体流通部 F … 流体(空気、酸化剤ガス) OG… ガス(オフガス) 1 … 燃料電池システム 2 … 燃料電池 4 … 圧縮機(流体圧送手段) 10… 圧力調整弁 10a…筐体 10b…弁体 10c…弁軸 10d…ステッピングモータ(弁駆動手段) 10h…開口部 10e…センサ部 10f リップシール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 知樹 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 5H027 AA02 BA01 BA08 MM02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガス及び酸化剤ガスを導入して発電
    を行う燃料電池本体と、弁駆動手段を用いて弁開度を定
    めることにより前記燃料電池本体から出たガスの圧力を
    調整する圧力調整弁とを備えた燃料電池システムにおい
    て、 流体を取り込み圧力を加えて前記燃料電池に送出する流
    体圧送手段と、 該流体圧送手段に接続され、前記流体圧送手段からの流
    体を前記圧力調整弁内の少なくとも弁駆動手段に導入す
    る流体通流部とを備え、 導入した前記流体の圧力を前記圧力調整弁により調整さ
    れた前記ガスの圧力に拮抗させることを特徴とする燃料
    電池システム。
  2. 【請求項2】 流体の圧力を調整する弁体と、 該弁体を駆動させる弁駆動手段と、 前記弁体と前記弁駆動手段とを連結する弁軸と、 少なくとも前記弁駆動手段及び前記弁軸とを内蔵する筐
    体と、 前記弁体に前記流体を導入する入口部と、 前記弁体から前記流体を排出する出口部とを備えた圧力
    調整弁であって、 さらに前記筐体に設けられ少なくとも前記弁駆動手段及
    び前記弁軸に連通した開口部を備えることを特徴とする
    燃料電池システム用圧力調整弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007294470A (ja) * 2007-06-15 2007-11-08 Keihin Corp 車両用燃料電池システム
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JP2011066011A (ja) * 2010-11-25 2011-03-31 Nec Corp 燃料電池および燃料電池の運転方法

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