JP2001175850A - カラー画像の強化法 - Google Patents

カラー画像の強化法

Info

Publication number
JP2001175850A
JP2001175850A JP2000318288A JP2000318288A JP2001175850A JP 2001175850 A JP2001175850 A JP 2001175850A JP 2000318288 A JP2000318288 A JP 2000318288A JP 2000318288 A JP2000318288 A JP 2000318288A JP 2001175850 A JP2001175850 A JP 2001175850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
resolution
color
color component
representation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000318288A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4968981B2 (ja
JP2001175850A5 (ja
Inventor
De Velde Koen Van
コーン・バン・デ・ベルデ
Paul Suetens
パウル・スエテンス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Agfa Gevaert NV
Original Assignee
Agfa Gevaert NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agfa Gevaert NV filed Critical Agfa Gevaert NV
Publication of JP2001175850A publication Critical patent/JP2001175850A/ja
Publication of JP2001175850A5 publication Critical patent/JP2001175850A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4968981B2 publication Critical patent/JP4968981B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー画像の画質の強化法を提供すること。 【解決手段】 色成分に分解手順を適用することによ
り、選ばれた色空間におけるカラー画像の少なくとも1
つの色成分のマルチ−解像度表現を生ぜしめる。単数も
しくは複数のマルチ−解像度表現を少なくとも1つの非
−線形修正関数の適用により修正する。次に、修正され
たマルチ−解像度表現に分解段階の逆を適用することに
より、修正された色成分画像を生ぜしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明はカラー画像の強化法に関する。
【0002】
【発明の背景】デジタル放射線写真画像は大きなダイナ
ミックレンジ(dynamic range)を用いて
取得される(通常は画素当たりに12ビット)。人間の
視覚系は、得られるすべてのグレーレベルの差を区別す
ることができないので、そして印刷及びディスプレーの
ためには画像を画素当たり8ビットに戻さなければなら
ないので、多くの場合に画像の後−処理が必要である。
【0003】マルチ−解像度画像強化は今日、デジタル
放射線写真の処理に、すなわちグレートーン画像のため
に日常的に使用されている。放射線写真画像のためのマ
ルチ−スケール画像強化法は、例えばヨーロッパ特許
527 525及びヨーロッパ特許出願 1 001
370に記載されている。
【0004】上記の種類の反復処理法はヨーロッパ特許
出願 610 603に記載されている。
【0005】すべての種類の画像のための取得法が進歩
すると共に、有効な動的範囲圧縮に対する必要性がさら
に増加する。
【0006】カラー写真画像の場合、特に屋外の場面で
撮られる画像の場合、非常に広い動的範囲に直面するこ
とが非常に多い。再現されると、これは暗すぎるか、又
は明るすぎる領域を有する画像を生ずることが多い。
【0007】その場合、重要な情報を失うことのない有
効な動的範囲圧縮が必要である。可能な限り多種の色を
視覚化しなければならない。
【0008】特に写真画像の場合、適用される画像処理
が処理されるカラー画像の不自然な外観を生ずること
は、さらに許容され得ない。
【0009】Pattern Recognition
Letters,NL,North Holland
Publ.Amsterdam,Vol.13,N
o.3,(1992−03−01)中のToet A.
による文献“Multiscale color im
age enhancement”において、カラー画
像への適用のためのマルチスケール画像分解法が開示さ
れている。
【0010】この方法では、画像の輝度及び彩度成分が
最初に種々の空間的スケールのコントラストディテール
画像(contrast detail image
s)に分解される。本明細書で、コントラストは、画像
もしくは画像の低解像度バージョンと画像の連続的なよ
り低解像度のバージョンの比率として定義される。次
に、画像におけるすべての位置及びすべての空間スケー
ルにおいてもとの輝度原値(primitive)をそ
の対応する彩度コントラスト原値により変調することに
より、新しい1組のマルチ−スケール輝度コントラスト
原値を構築する。得られるマルチスケール原値の組から
のカラー画像の再構築は、局部的輝度コントラストがす
べての解像度レベルで強化されている原稿画像の表現を
与える。
【0011】
【発明の目的】本発明の目的は、カラー画像の画質を強
化するための方法を提供することである。
【0012】
【発明の概略】上記の目的は、請求項1に記載した画像
処理法により実現される。本発明の好ましい実施態様に
関する特定的特徴を従属クレイムにおいて開示する。
【0013】本発明の方法は、微妙な特徴の強化(su
btle feature enhancement)
と組み合わせて、有効なダイナミックレンジ圧縮を得る
ことができる点で有利である。
【0014】本発明の方法は、 −カラー画像の少なくとも1つの色成分画像(colour co
mponent images)を、複数の解像度レベルにおけるバン
ドパスディテール画像(bandpass detail images)を含む
マルチ−解像度画像表現と残りの画像に分解し、−少な
くとも1つの解像度レベルにおける少なくとも1つの色
成分画像のマルチ−解像度画像表現を修正して単数もし
くは複数の修正マルチ−解像度画像表現を得、 −それぞれの単数もしくは複数の色成分画像の残りの画
像ならびに修正及び非修正バンドパスディテール画像に
再構築アルゴリズムを適用することにより、単数もしく
は複数のマルチ−解像度表現から該単数もしくは複数の
色成分画像を再構築し、該再構築アルゴリズムは、それ
を色成分画像の残りの画像及び非修正バンドパスディテ
ール画像に適用すると、色成分画像又はその近似が得ら
れるようなものである段階を含む。
【0015】好ましくは、修正は非−線形である。少な
くとも1つの非−線形修正関数を単数もしくは複数のデ
ィテール画像に適用する。
【0016】特定的実施態様の場合、画素における、
且つ解像度レベルにおけるディテール画像の値に、画
及び解像度レベルにおける該色成分のディテール
画像の画素値に依存する独立変数値において非−線形修
正関数を評価することにより得られる因子を乗じること
により、単数もしくは複数のマルチ−解像度画像表現を
修正する。
【0017】例えば画素における、且つ解像度レベル
におけるディテール画像の値に、解像度レベル及び
画素における該色成分のディテール画像の画素値に依
存する独立変数値において非−線形修正関数を評価する
ことにより得られる因子を乗じることにより、単数もし
くは複数のマルチ−解像度画像表現を修正する。
【0018】1つの実施態様の場合、マルチ−解像度表
現は方向性バンドパスディテール画像を含む。マルチ−
解像度表現は、例えばマルチ−解像度勾配表現(multi-r
esolution gradient representation)である。
【0019】ある特定の実施態様においては、修正関数
の独立変数は特定の画素及び特定の解像度レベルにおけ
る色勾配の標準(norm)である。
【0020】修正関数は、例えば請求項8に示す形(f
orm)を有することができる。それは原画における画
素値に依存し得る。
【0021】修正関数に関するさらなる詳細は、もっと
先で記載する。
【0022】色成分画像は、L、u、v色空間のような
視覚的色空間において定義されることができる。
【0023】ある全域を定義することができ、再構築の
後に色成分画像をその定義された全域に再−縮小(拡
大)(re−scaled)することができる。該全域
は原画の全域であることができる。
【0024】本発明ならびにその特定的及び/又は好ま
しい実施態様を添付の図面に言及して詳細に説明する。
【0025】
【発明の詳細な記述】グレー−レベル画像のグレーレベ
ルは通常1つの数字により表される。しかしながらカラ
ー画像の画素は通常3つの数字により特定される。これ
らの数字は特定の色空間における座標軸に対する各画素
の座標を示す。
【0026】下記において、カラー画像のすべての画素
に関するある特定の軸に属する座標のひとそろいを「色
成分」と言う。カラー画像の単独の色成分は、グレー−
色価(grey−valued)画像として理解され得
る。
【0027】いわゆるR(赤)G(緑)B(青)色空間
においては、各画素の複合色中に存在する赤(R)、緑
(G)及び青(B)一次色の量により色が特定される。
この表現は、加色再現系(additive colo
ur reproduction systems)と
のその適合性の故に、多く用いられる。
【0028】HSV、Lab、Luvのようなもっと視
覚的な色空間の場合、明るさ成分(HSVにおけるV=
色価(value)及びLab、LuvにおけるL=明
度(lightness))ならびに色度をコードする
(encode)他の2つの追加の成分(例えばHSV
色空間において“H”により示される色相及び“S”に
より示される彩度)により色が表される。
【0029】色空間及び色表現についてのさらに詳細な
情報は、以下の参照文献において見いだすことができ
る:Pratt W.K.,Digital Imag
e Processing,Wiley,New Yo
rk,(1991)及びWyseszcki G.,S
tiles W.S.,Color Science:
concepts and methods,quan
titative data and formula
e,Wiley,New York(1982)。
【0030】強化目的のためには、RGB画像表現は好
ましくは視覚的色空間におけるその座標に変換される。
視覚的色差を修正することが目的であり、それは視覚的
表現を用いるとより容易なので、これが好ましい。
【0031】Lab及びLuvはHSVより視覚的に均
一であると思われ(すなわち数値的な差が視覚的な差に
より良く対応する)、従ってそれらが本発明の目的のた
めに優れている。
【0032】HSV色空間はその単純性及び、この色空
間においては色度が色相と彩度に分けられるということ
の故に有利である。
【0033】しかしながらこの分割は、Lab色空間の
場合はab−面において、あるいはLuv色空間が用い
られる場合にはuv−面において極座標を用いることに
よっても実現され得る。
【0034】図1は本発明の一般的概念を示す。
【0035】処理されるべきカラー画像は、1組の一次
色成分画像、例えばR、G、B成分画像により表され
る。
【0036】任意である第1段階に、画像の色成分の表
現をLuv色空間のような視覚的色空間における対応す
る表現に変換する。
【0037】この例では、カラー画像が最初はR、G、
B画像として与えられると仮定した。次いでR、G、B
画像表現をLuv画像に変換する。
【0038】次に、L、u、v成分画像、あるいはもっ
と先でL、u及びv色面(colour plane)
と呼ばれるものの少なくとも1つを、種々の解像度レベ
ルにおける1組のバンドパスディテール画像(band
pass detail images)及び残りの画
像を含むマルチ−解像度表現(マルチ−スケール表現と
も呼ばれる)に分解する。
【0039】ディテール画像はそれぞれ、ある解像度レ
ベルにおける画像中に存在するディテールを示す。解像
度レベルjにおける画像のディテールは、解像度レベル
jにおけるその近似(approximation)
と、より低い解像度レベルj+1におけるその近似の間
の情報の差として説明され得る。
【0040】ディテール画像は、解像度レベルjにおけ
る画像ディテールを含有する。各解像度レベルは空間的
周波数バンドと対応し、ある解像度レベルにおけるディ
テール画像はその解像度レベルと対応する周波数バンド
における画像ディテールを含有し、すなわちすべてのデ
ィテール画像はバンド−パス画像である。
【0041】記載する実施態様では、マルチ−解像度画
像表現は、もっと先で説明する通り、マルチ−スケール
勾配表現である。画像分解は、それぞれ水平及び垂直勾
配成分から成る1組のディテール画像を含む。画像勾配
は、画像の局部的変動をとらえる。それは、2つの方向
性ハイパスフィルター(directional hi
gh pass filters)を用いて画像をたた
み込む(convolving)ことにより計算され
る。最も簡単な実行は、水平方向のために2−要素フィ
ルター、g=(1,−1)を用い、垂直方向のためにそ
の転座形(transpose)を用いる。
【0042】ラプラシアン(ピラミッド)表現のような
他の種類のマルチ−解像度表現を用いることができるこ
とは明らかであろう。
【0043】次の段階に、選ばれる色空間における画像
の少なくとも1つの成分のマルチ−解像度表現を修正す
る。この目的のために、この色成分画像のマルチ−解像
度表現を画素−様式で、少なくとも1つの修正関数に従
う修正に供する。
【0044】修正関数はマルチ−解像度表現のすべての
解像度レベルに関して同じであることができる。あるい
は又、それは同じマルチ−解像度表現の解像度レベルの
間で異なっていることができる。
【0045】同様に、選ばれた色空間におけるそれぞれ
の色成分画像のマルチ−解像度表現に適用するために、
同じ修正関数又は同じ修正関数の組を用いる必要はな
い。
【0046】図1は、画像成分L、u及びvのそれぞれ
に修正が適用される特定の実施例を示している。しかし
ながらこれは必要ではない。画像の1つの成分のみ、例
えば成分を修正し、他の色成分画像を改変しないで残
すか、あるいはその逆も可能である。
【0047】マルチ−解像度表現の最も細かいレベルに
おいてL色成分画像のマルチ−解像度表現の要素のみを
修正し、u及びv色成分画像の最も細かい解像度レベル
を改変せずに残すのが有利である。この方法で、色ノイ
ズのさらなる発生又は助長が避けられる。
【0048】修正関数は非−線形関数であり、それは、
小さい振幅のディテールがより大きな振幅を有するディ
テールを犠牲にして拡大されることを許す(provi
des)。
【0049】この修正の結果として、修正が適用された
色成分画像のそれぞれに関して1組の修正ディテール画
像が得られる。
【0050】第4段階に、色成分画像のそれぞれの修正
マルチ−解像度表現を再構築処理に供し、修正色成分画
像L’、u’、v’を得る。
【0051】必要なら、再構築された視覚的色空間成分
を再びR、G、B成分に変換することができる。
【0052】以下は、本発明の種々の段階の詳細な記載
である。第1段階を図2において示す。この段階は、色
成分画像を対応するマルチ−スケール勾配表現に分解
し、それによりディテールを水平及び垂直方向における
別個の勾配により表すことから成る。
【0053】以下の説明をカラー画像の色成分の1つ、
例えば“L”−成分に関して示す。しかしながら、この
実施例において、選ばれた色空間におけるカラー画像の
他の色成分画像に、従って記載するこの特定の実施態様
におけるu及びv成分の場合にも、類似の手順が適用さ
れることが理解されるべきである。
【0054】下記において、色成分画像をの名称によ
り示す。かくしては、例えばLuv色空間におけるカ
ラー画像表現のL−成分を示す。カラー画像成分は画素
の格子P⊂Z2からRまでの地図(a map fro
m a grid of pixels P⊂Z2
o R)である。
【0055】連続的により粗くなるスケールにおけるデ
ィテール画像への画像の分解を図2に示す。
【0056】分解は、最初に、連続的により粗くなるス
ケールにおいて原画の近似画像を形成することを含む。
より粗いスケールで画像を見ることは、画像のスムージ
ング(smoothing)及びサブサンプリング(s
ubsampling)により数学的に公式化される。
【0057】さらに特定的には、一次元的ロウ−パスフ
ィルター(low−pass filter)h、例え
ばh=1/16(1,4,,4,1)(下線の要素は
ゼロ番目の要素である)を最初に選択する。
【0058】
【外4】
【0059】この一次元的ロウ−パスフィルターを用い
て二次元的ロウ−パスフィルターhxhを構築する。
【0060】このフィルターは、hを用いて水平方向に
画像をたたみ込み、次いで垂直方向にたたみ込むことに
より画像に働く。
【0061】次に、スケールj,0≦j≦において画
の1組の近似画像 j を形成する。画像の、0
≦j≦であるスケールjにおける近似画像 j は次
【0062】
【数2】
【0063】により循環的に定義される。
【0064】ここで↓は、画像を水平及び垂直方向にお
いて2の因子によりサブサンプリングし、原画格子にお
ける(x,y)に関して画素(2x,2y)のみを保つ
ことを示す。
【0065】次いで、式
【0066】
【数3】
【0067】[式中、gは勾配フィルターであり(例え
ばg=(1/2,−1/2)、δはクロネッカーのデル
タ又は単位フィルター(unity filter)で
ある]
【0068】
【外5】
【0069】
【数4】
【0070】は、のマルチスケール勾配表現と呼ばれ
る。
【0071】記載する特定の実施態様の場合、画像中に
存在する画像ディテールを複数の解像度レベルで記述す
るために二次元的勾配表現を選択した。
【0072】勾配表現の代わりにラプラシアン表現のよ
うな他の表現を用いることもできたはずである。
【0073】分解プロセスが可逆的である場合、すなわ
ち画像の分解された表現から画像を再構築できる場合の
みに、ある表現が画像強化の問題のために有用であり得
る。言い換えると、分解変換形(transform)
の逆変換形が存在することが必要である。
【0074】再構築を図3に示す。
【0075】この必要条件を満たすために、以下の条件
(constraints)が満足されねばならない:
【0076】
【数5】
【0077】・pの奇数要素はゼロであるような2つの
追加のフィルターp、qが存在しなければならない。
【0078】この最後の性質は、いずれの画像に関し
ても
【0079】
【数6】
【0080】であるような他のフィルターrが存在する
ことを保証する。
【0081】関係(3)は
【0082】
【数7】
【0083】として2次元に拡張され得、ここでフィル
ターは関係
【0084】
【数8】
【0085】により定義され、従って((5)及び
(4)を用いて):
【0086】
【数9】
【0087】である。
【0088】上付き文字(h)及び(v)は勾配の水平
及び垂直成分を指す。
【0089】この最後の式は、近似画像 j のサブサ
ンプリングされたバージョン↓ j
【0090】
【外6】
【0091】完全な近似画像 j をそのサブサンプリ
ングされたバージョンから見いだすために、再び勾配を
用いて正確な内挿を行うことができる:2つのサンプル
画素(2x,2y)と(2x+2,2y)の真ん中にあ
る画素(2x+1,2y)に関して、
【0092】
【数10】
【0093】であることがわかる。
【0094】2つのサンプル画素(2x,2y)と(2
x,2y+2)の真ん中にある画素(2x,2y+1)
に関して、
【0095】
【数11】
【0096】であることがわかる。
【0097】次いで、4つのサンプル画素(2x,2
y)、(2x+2,2y)、(2x+2,2y)、(2
x,2y+2)及び(2x+2,2y+2)の真ん中に
ある画素(2x+1,2y+1)に関して、
【0098】
【数12】
【0099】であることがわかる。
【0100】上記の手順(式(7)、(8)及び(9)
を参照されたい)は勾配に基づく内挿(gradien
t based interpolation)(GB
I)と呼ばれる。
【0101】従ってj=k−1から下に0までに関し
て、式(6)〜(9)を循環的に適用することにより、
画像をそのマルチスケール勾配表現から再構築すること
ができる(図3を参照されたい)。
【0102】近似画像のサブサンプリングの代わりに、
いずれの2つの要素の間にも、及び中心にゼロを挿入す
ることによりフィルターを延ばし:
【0103】
【数13】
【0104】を定義すると、この表現をサブサンプリン
グなしで実行することもできる。
【0105】同じ定義をqj、pj j、0≦j≦
関して成し得る。
【0106】サブサンプリングなしの実行は以下の通り
に系統立てられる(図4を参照されたい):
【0107】
【数14】
【0108】画像におけるコントラストを強化するため
に、小さい振幅のディテールがより大きい振幅を有する
ディテールを犠牲にして拡大されるような方法で、マル
チ−解像度画像表現を修正する。この実施態様では、こ
の修正がすべてのスケールに及んで均一に行われる。
【0109】この目的のために、画像分解から生ずるも
との(original)変換係数を連続的モノトーン
的非−線形的(continuous,monoton
ous non−linear)方法で、修正された係
数中にマッピングする。
【0110】色成分はそれぞれ個別にそのマルチ−解像
度表現に分解されるが、修正は結合された方法で(in
a coupled way)、すなわちそれぞれの
色成分の修正のために3つのすべての色成分に関する情
報を用いて、行われるのが好ましい。
【0111】各色成分Iに関して、解像度レベルjにお
ける勾配
【0112】
【数15】
【0113】が計算された。
【0114】3つの成分L、u、vは得られる色を構成
するので、解像度レベルj及び画素における色勾配を
6重項
【0115】
【数16】
【0116】として定義することは意味を成す。
【0117】Luv色空間の場合、色間の距離はユーク
リッド距離により記述され得る。
【0118】3重項(L1,u1,v1)により示され
るC1と3重項(L2,u2,v2)により示されるC
2の2つの色の間の距離は、
【0119】
【数17】
【0120】により与えられる。
【0121】解像度レベルj及び画素における色勾配
の標準は、従って
【0122】
【数18】
【0123】である。
【0124】色勾配標準のみを変え、方向を変えないま
まにすると、再構築されるカラー画像における望ましく
ない色シフトならびに空間的変形を避けることができ
る。
【0125】これは、カラー画像のマルチ−スケール表
現の修正のための以下の方法を生ずる。
【0126】
【数19】
【0127】図6に示されている関数yを、変換係数の
代わりに(against)乗ずるために用いた。この
関数は以下の通りに定義され、
【0128】
【数20】
【0129】mは変換係数に関する上限であり、mより
大きな変換係数は修正されない。
【0130】0<p<1である値pは、非線形性の程度
を決定する。
【0131】値cはクロスオーバーパラメーター(cr
oss−over parameter)である。cよ
り大きい値に関して修正は非線形であり、cより小さい
値に関して修正は線形である。これは画像におけるノイ
ズの不必要な過剰強化を防ぐために行われる。
【0132】従ってcの値は好ましくは画像のノイズ含
有量に関連し、それは好ましくは画像におけるノイズの
見積もり標準偏差に等しい。
【0133】パラメーターmは、レベル依存性であるよ
うに選ばれることができる。
【0134】関数はさらに画像における画素値に依存す
ることができ、従って修正は画像容量(image c
ontent)に依存することができる。
【0135】これらの式を適用することにより、3つの
すべての成分において小さいような色差のみが拡大され
る。
【0136】この種の拡大は常に色差の方向で起こる;
すなわち色勾配の方向は決して変わらずに、その大きさ
のみが変化する。
【0137】かくして適応させた3つのマルチ−スケー
ル勾配ピラミッド表現に、上記で示した再構築アルゴリ
ズムを適用することにより、強化されたカラー画像
(L’,u’,v’)が得られる。
【0138】色差のみを適応させることにより、出力範
囲は制御されなかった。結果として、再構築の後に動的
範囲をあらかじめ限定された範囲もしくは全域に正しく
再縮尺(拡大)することが必要となり得る。
【0139】もとのL、u、v範囲へのL’、u’、
v’値のそれぞれの線形再縮尺(拡大)を適用すること
により、良い結果が得られる。
【0140】再縮尺(拡大)の後に以下の追加のマッピ
ング手順を適用することにより、色をもとの色により近
づけることがさらに可能である:各画素に関して:
【0141】
【外7】
【0142】これらの式において、上線は画像の画素の
全部に及んでの画像の平均値を示す。この平均値を画素
の近辺に及ぶ重量平均により置き換えることができ
る。
【0143】画像のどの部分を他の部分より大きな程度
まで強化するかを選択することがさらに可能である。
【0144】
【外8】
【0145】q>0の場合、画像のより暗い部分が延
び、より明るい部分が圧縮される。その効果は、より明
るい部分がより暗い部分より強化されることである(本
発明の方法により、小さい差が拡大されるから)。
【0146】q<0の場合、より暗い部分がより明るい
部分より強化されるであろう。この場合、強化は4つの
パラメーター、p、c、m及びqにより制御される。
0.25≦p≦05の場合に非常に満足すべき結果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法に従う画像分解、修正及び再構築
の一般的順序を図示するものである。
【図2】サブサンプリングを用いる、種々の解像度レベ
ルにおける1配列のディテール画像への画像の分解を図
示するものである。
【図3】図2に示した方法に従う分解により得られ、続
いて修正された修正ディテール画像からの画像の再構築
を図示するものである。
【図4】サブサンプリングを用いない、種々の解像度レ
ベルにおける1配列のディテール画像への画像の分解を
図示するものである。
【図5】図4に示した方法に従って分解され、続いて修
正された画像の再構築を図示するものである。
【図6】関数y(x)を示す。
【図7】修正関数の例である。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 −少なくとも1つの色成分画像を、複数
    の解像度レベルにおけるバンドパスディテール画像を含
    むマルチ−解像度画像表現と残りの画像に分解し、 −少なくとも1つの解像度レベルにおける少なくとも1
    つの色成分画像のマルチ−解像度画像表現を修正して単
    数もしくは複数の修正マルチ−解像度画像表現を得、 −それぞれの単数もしくは複数の色成分画像の残りの画
    像ならびに修正及び非修正バンドパスディテール画像に
    再構築アルゴリズムを適用することにより該単数もしく
    は複数の色成分画像を再構築し、該再構築アルゴリズム
    は、それを色成分画像の残りの画像及び非修正バンドパ
    スディテール画像に適用すると、色成分画像又はその近
    似が得られるようなものである段階を含む、ある色空間
    における1組の色成分画像により示されるカラー画像の
    強化法。
  2. 【請求項2】 該ディテール画像に少なくとも1つの非
    −線形修正関数を適用することにより、該単数もしくは
    複数のマルチ−解像度画像表現を修正する請求項1に従
    う方法。
  3. 【請求項3】 画素における且つ解像度レベルにお
    けるディテール画像の値に、該色成分のディテール画像
    の画素値に依存する独立変数値において非−線形修正関
    数を評価することにより得られる因子を乗じることによ
    り、該単数もしくは複数のマルチ−解像度画像表現を修
    正する請求項2に従う方法。
  4. 【請求項4】 画素における且つ解像度レベルにお
    けるディテール画像の値に、画素及び解像度レベル
    における該色成分のディテール画像の画素値に依存する
    独立変数値において非−線形修正関数を評価することに
    より得られる因子を乗じることにより、該マルチ−解像
    度画像表現を修正する請求項2に従う方法。
  5. 【請求項5】 該マルチ−解像度表現が方向性バンドパ
    スディテール画像を含む請求項1に従う方法。
  6. 【請求項6】 該マルチ−解像度表現がマルチ−解像度
    勾配表現である請求項5に従う方法。
  7. 【請求項7】 該非−線形修正関数の独立変数が画素
    及びレベルにおける色勾配の標準(norm)である請求項
    2に従う方法。
  8. 【請求項8】 該修正関数が 【数1】 により定義され、ここでmは上限値であり、且つここ
    で、0<p<1である値pは非線形の程度を決定する請
    求項2のいずれかに従う方法。
  9. 【請求項9】 該修正関数がさらに原画における画素値
    に依存する請求項2に従う方法。
  10. 【請求項10】 該色成分画像を知覚的色空間において
    定義する請求項1に従う方法。
  11. 【請求項11】 該知覚的色空間がL、u、v色空間で
    ある請求項10に従う方法。
  12. 【請求項12】 ある全域(gamut)を定義し、再構築の
    後に色成分画像を定義された全域に再−縮尺(拡大)す
    る請求項1に従う方法。
  13. 【請求項13】 該全域が該カラー画像の全域である請
    求項12に従う方法。
  14. 【請求項14】 【外1】
  15. 【請求項15】 【外2】
  16. 【請求項16】 【外3】
JP2000318288A 1999-10-19 2000-10-18 カラー画像の強化法 Expired - Fee Related JP4968981B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP99203430 1999-10-19
EP99203430.6 1999-10-19

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001175850A true JP2001175850A (ja) 2001-06-29
JP2001175850A5 JP2001175850A5 (ja) 2007-11-29
JP4968981B2 JP4968981B2 (ja) 2012-07-04

Family

ID=8240757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000318288A Expired - Fee Related JP4968981B2 (ja) 1999-10-19 2000-10-18 カラー画像の強化法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4968981B2 (ja)
DE (1) DE60041109D1 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06301778A (ja) * 1993-02-11 1994-10-28 Agfa Gevaert Nv 放射線写真画像のための高速対話式オフライン処理方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06301778A (ja) * 1993-02-11 1994-10-28 Agfa Gevaert Nv 放射線写真画像のための高速対話式オフライン処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4968981B2 (ja) 2012-07-04
DE60041109D1 (de) 2009-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2120449B1 (en) Method of processing of a compressed image into a gamut mapped image using spatial frequency analysis
US9129445B2 (en) Efficient tone-mapping of high-bit-depth video to low-bit-depth display
EP1395041B1 (en) Colour correction of images
Lee et al. A space-variant luminance map based color image enhancement
US7755670B2 (en) Tone-conversion device for image, program, electronic camera, and tone-conversion method
JP2004145864A (ja) トーンスケール関数における変曲点を用いるデジタル画像のトーン特性をエンハンスする方法
KR20040044556A (ko) 화상 처리 방법, 장치 및 프로그램
CN110691227B (zh) 一种视频信号处理方法及装置
US20040264799A1 (en) Method of processing an image to form an image pyramid
US6731790B1 (en) Method of enhancing color images
CN106664368A (zh) 图像处理装置、图像处理方法、记录介质以及程序
CN113781320A (zh) 一种图像处理方法、装置、终端设备及存储介质
US20070086650A1 (en) Method and Device for Color Saturation and Sharpness Enhancement
JP2004129266A (ja) 拡張トーンスケール関数及び圧縮トーンスケール関数を用いてデジタル画像の色調特性及び色特性をエンハンスする方法
JP2003264699A (ja) レンダリングデジタル画像の色、輝度及び階調スケールの調整方法
CN111260580A (zh) 一种基于图像金字塔的图像去噪方法、计算机装置及计算机可读存储介质
US8861850B2 (en) Digital image color correction
US7623706B1 (en) Reduction of chromatic bleeding artifacts in images containing subsampled chrominance values
US20040160519A1 (en) Image processor, image-processing method, and image-processing program product
JP2001014454A (ja) 画像処理装置
JP2005531943A (ja) デジタル画像における色にじみアーティファクトの低減方法
CN106161875B (zh) 图像处理装置与方法
EP1094419B1 (en) Method of enhancing colour images
JP4728411B2 (ja) デジタル画像における色にじみアーティファクトの低減方法
JP4968981B2 (ja) カラー画像の強化法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071010

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071010

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110304

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110426

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20110630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110725

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120327

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120403

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees