JP2001175273A - 書籍朗読電子機器、書籍朗読電子機器用のオーサリングシステム、半導体メディアカード、及び情報提供システム - Google Patents

書籍朗読電子機器、書籍朗読電子機器用のオーサリングシステム、半導体メディアカード、及び情報提供システム

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JP2001175273A
JP2001175273A JP2000305757A JP2000305757A JP2001175273A JP 2001175273 A JP2001175273 A JP 2001175273A JP 2000305757 A JP2000305757 A JP 2000305757A JP 2000305757 A JP2000305757 A JP 2000305757A JP 2001175273 A JP2001175273 A JP 2001175273A
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media card
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JP2000305757A
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Hiroshi Iwasaki
博 岩崎
Nobuhiro Yamazaki
悦宏 山崎
Masami Akamine
政巳 赤嶺
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙の上の活字を読む場合と同様に手軽に活用
することができる書籍朗読電子機器を提供する。 【解決手段】 活字タイプの書籍データを格納したカー
ド型の記録媒体である半導体メディアカードが着脱自在
に装着される電子機器であって、前記半導体メディアカ
ード中の書籍データを基に音声合成を行う音声合成部
と、前記音声合成部で得られた合成音声を取り出す合成
音声取り出し部とを備える。ここで、音声合成は、中間
言語データSを用いて、良質の音声合成を実現させてい
る。さらに、活字表示を行う書籍データ表示部を有し、
前記合成音声の取り出しと同期して前記書籍データ表示
部で前記書籍データの活字表示を行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書籍内容を活字化
した活字データが格納された半導体メディアカードを装
着し前記活字データの音声合成を行う書籍朗読電子機
器、書籍朗読電子機器用のオーサリングシステム、半導
体メディアカード、及び情報提供システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、書籍文化は、紙に印刷された
活字を人が目で読むというスタイルが長い間続けられて
きたが、近年、電子機器を利用してこの書籍文化を模倣
するものとして、例えば米国等で普及しているe−BO
OK(商品名)のような書籍電子機器が登場してきてい
る。
【0003】この書籍電子機器は、単純に電子機器のデ
ィスプレイ上に表した活字を読むというものであり、そ
の活字は、電子機器の中のメモリ領域や外部から供給さ
れる記録媒体に、活字のまま或いは活字イメージとして
静止画的に蓄積されている。
【0004】また、人が朗読した書籍内容をカセットテ
ープやCDのような記録媒体に蓄積した電子パッケージ
書籍を、書籍朗読するための電子機器にかけて聞くよう
な手法も、既に実用化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、次のような問題点があった。
【0006】(1)ディスプレイ上に活字を表示させる
書籍電子機器を用い、ディスプレイ上で集中して活字を
長時間読み続けるには、現行のディスプレイで未だ印刷
された活字に比して、手軽さ、鮮明度、目に対する負担
の度合い等の点で劣っているため、利用者に多くの負担
を強いることになる。解像度を上げるために、紙の上の
活字イメージを静止画として直接取り込む方法も行われ
ているが、この場合は、ディスプレイの解像度の向上も
必要であり且つメモリ領域も多く必要とし、紙の上の書
籍文化の手軽さから懸け離れてくるために現実的ではな
い、という問題があった。
【0007】(2)電子パッケージ書籍を利用する場合
では、紙の上の活字を読む書籍文化とは別の文化圏、つ
まりラジオドラマのような範疇のものと考えられ、従っ
て、紙の上の活字を読む書籍文化に置き換わる、或いは
競合するといった分野ではない。また、朗読した書籍を
記録媒体に蓄積すると、音楽データと同様にデータ量が
活字データよりも桁違いに膨大なものとなる。そのた
め、人が一定時間内に獲得する情報量が、紙の上の活字
を読む場合に比べて格段に少なくなり、やはり紙の上の
書籍文化の手軽さから懸け離れ現実的ではない、という
問題があった。
【0008】本発明は、上述の如き従来の問題点を解決
するためになされたもので、その目的は、紙の上の活字
を読む場合と同様に手軽に活用することができる書籍朗
読電子機器等を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明(請求項1)は、活字タイプの書籍データ
と、前記書籍データに対応する表音データ及びその読み
方のルールを含む中間言語データとを格納したカード型
の記録媒体である半導体メディアカードが着脱自在に装
着される電子機器であって、前記半導体メディアカード
中の活字タイプの書籍データを表示する書籍データ表示
部と、前記半導体メディアカード中の中間言語データを
基に音声合成を行う音声合成部と、前記音声合成部で得
られた合成音声を出力する合成音声出力部と、前記書籍
データ表示部と合成音声出力部との同期を取る制御部と
を備えたことを特徴とする書籍朗読電子機器を提供す
る。
【0010】本発明(請求項2)は、上記請求項1記載
において、前記書籍データはイメージデータを含み、前
記中間言語データは該書籍データ中の活字データに対応
する表音データ及びその読み方のルールを導入した構成
であることを特徴とする提供する。
【0011】本発明(請求項3)は、上記請求項1乃至
請求項5記載において、前記中間言語データの表音デー
タは、カタカナ表記からなることを特徴とする提供す
る。
【0012】本発明(請求項4)は、前記中間言語デー
タには、前記書籍データと前記中間言語データとの対応
を示す同期コードが含まれており、前記制御部は、この
同期コードに基づいて前記書籍データ表示部と合成音声
出力部との同期を取ることを特徴とすることを請求項1
記載の書籍朗読電子機器を提供する。
【0013】本発明(請求項5)は、暗号化されていな
い活字タイプの書籍データと、前記書籍データに対応す
る表音データ及びその読み方のルールを含む中間言語デ
ータを暗号化して生成した暗号化中間言語データとを格
納したカード型の記録媒体である半導体メディアカード
が着脱自在に装着される書籍朗読電子機器であって、前
記半導体メディアカード中の活字タイプの書籍データを
表示する書籍データ表示部と、前記半導体メディアカー
ド中の暗号化中間言語データを復号化する復号化部と、
前記復号化部で復号化したデータを基に音声合成を行う
音声合成部と、前記音声合成部で得られた合成音声を出
力する合成音声出力部を備えたことを特徴とする書籍朗
読電子機器を提供する。
【0014】本発明(請求項6)は、活字タイプの書籍
データを暗号化して生成した暗号化活字データと、前記
書籍データに対応する表音データ及びその読み方のルー
ルを含む中間言語データを暗号化して生成した暗号化中
間言語データとを格納したカード型の記録媒体である半
導体メディアカードが着脱自在に装着される書籍朗読電
子機器であって、前記半導体メディアカード中の書籍デ
ータ及び暗号化中間言語データを復号化する復号化部
と、前記半導体メディアカード中の活字タイプの書籍デ
ータを前記復号化部で復号化し、表示する書籍データ表
示部と、前記半導体メディアカード中の前記暗号化中間
言語データを復号化し、この中間言語データを基に音声
合成を行う音声合成部と、前記音声合成部で得られた合
成音声を出力する合成音声出力部を備えたことを特徴と
する書籍朗読電子機器を提供する。
【0015】本発明(請求項7)は、上記請求項1乃至
請求項5記載において、早送り指示及び巻き戻し指示を
検出し、前記音声合成の途中で前記早送り指示を検出し
たときに、前記早送り指示の回数に応じて表示する書籍
データ及びこれに対応して前記音声合成を行うべき前記
中間言語データが決定され、当該音声合成中の文以降の
文頭に進んで音声合成が行われ、前記音声合成の途中で
前記巻き戻し指示を検出したときに、前記巻き戻し指示
の回数に応じて表示する書籍データ及びこれに対応して
前記音声合成を行うべき前記中間言語データが決定さ
れ、当該音声合成中の文以前の文頭に戻って音声合成が
行われることを特徴とする提供する。
【0016】本発明(請求項8)は、上記請求項7記載
において、インデックス付加指示を検出する検出し、前
記音声合成の途中で前記インデックス付加指示を検出し
たときに、前記書籍データ及びこれに対応して音声合成
を行うべき前記中間言語データの対応する位置にインデ
ックスを付加し、前記インデックス再生指示が検出され
たときに、これ対応するインデックスが付加された前記
書籍データ中の文及びこれに対応する中間言語データを
再生することを特徴とする提供する。
【0017】本発明(請求項9)は、上記請求項8記載
において、前記インデックス再生指示が検出されたとき
に、これ対応するインデックスが付加された前記書籍デ
ータを前記書籍データ表示部で表示し、前記インデック
スが付加された文に対応した中間言語データを前記音声
合成部で音声合成する構成にしたことを特徴とする提供
する。
【0018】本発明(請求項10)は、活字タイプの書
籍データを言語解析して、前記書籍データに対応する表
音データ及びその読み方のルールを含む中間言語データ
を自動的に生成する言語解析部と、前記中間言語データ
が正しい音声合成データに対応していない場合に、該中
間言語データを手動で修正可能な修正部とを備えたこと
を特徴とする書籍朗読電子機器用のオーサリングシステ
ムを提供する。
【0019】本発明(請求項11)は、上記請求項10
記載において、前記言語解析部又は前記修正部により完
成した中間言語データを暗号化する暗号化部を備えたこ
とを特徴とするオーサリングシステムを提供する。
【0020】本発明(請求項12)は、活字表示部及び
音声合成部を備えた電子機器において前記活字表示部に
よる活字表示を行うための活字タイプの暗号化されてい
ない書籍データ、並びに前記音声合成部による音声合成
を行うための音声言語の読み方ルールを含む音声ルール
が前記書籍データに導入された暗号化中間言語データを
格納した不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリを支持
する薄型の基体とを備えたことを特徴とする半導体メデ
ィアカードを提供する。
【0021】本発明(請求項13)は、上記請求項12
記載において、前記不揮発性メモリは、前記書籍データ
を記憶する第1の記憶領域と、前記中間言語データを記
憶する第2の記憶領域と、メディアカード自体を識別す
るための識別番号を記憶する読み出し専用の第3の記憶
領域とを有し、前記中間言語データは、この識別番号を
用いて暗号化されていることを特徴とする提供する。
【0022】本発明(請求項14)は、活字タイプの書
籍データと、前記書籍データに対応する表音データ及び
その読み方のルールを含む中間言語データとが平文で格
納された情報データベースと、前記情報データベースと
接続した情報提供サーバとからなり、前記情報提供サー
バには、暗号化プログラムを含み、クライアント・シス
テムからネットワークを介して、前記書籍データと前記
中間言語データの要求と暗号化キーを受け取り、前記中
間言語データを前記暗号化キーによって暗号化して、暗
号化された前記中間言語データを前記書籍データと共
に、前記要求に対する応答として前記ネットワークを介
して送信することを特徴とする情報提供システムを提供
する。前記クライアントシステムに設けられた少なくと
も暗号化された前記中間言語データを格納する記録媒
体、例えば、前記半導体メディアカードにおいて、不正
コピーを防止する暗号化手段として、前記記憶媒体が有
する固有の個体識別番号を暗号化キー、あるいは、暗号
化キーの一部として前記情報提供サーバの暗号化プログ
ラムに活用する。
【0023】本発明(請求項15)は、上記請求項14
記載において、前記書籍データも暗号化に利用するデー
タによって暗号化して、暗号化された前記書籍データ
と、暗号化された前記中間言語データを、前記要求に対
する応答として前記ネットワークを介して送信すること
を特徴とする提供する。
【0024】本発明(請求項16)は、上記請求項14
記載において、前記暗号化に利用するデータとは、前記
クライアント・システムに装着され、前記活字タイプの
書籍データと、前記中間言語データとを格納可能なカー
ド型の記録媒体である半導体メディアカードの識別番号
であり、この識別番号から暗号化キーが生成されること
を特徴とする提供する。
【0025】本発明(請求項17)は、上記請求項16
記載において、前記前記活字タイプの書籍データと、前
記中間言語データは、前記半導体メディアカードが着脱
自在に装着される書籍朗読電子機器によって復号および
再生可能な形式であって、前記書籍朗読電子機器は、前
記半導体メディアカード中の活字タイプの書籍データを
表示する書籍データ表示部と、前記半導体メディアカー
ド中の中間言語データを基に音声合成を行う音声合成部
と、前記音声合成部で得られた合成音声を出力する合成
音声出力部と、前記書籍データ表示部と合成音声出力部
との同期を取る制御部とを備えた書籍朗読電子機器によ
って、前記情報提供システムから提供された前記書籍デ
ータと前記中間言語データが、復号及び再生されること
を特徴とする提供する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0027】[第1実施形態]本発明の書籍朗読電子機
器は、普通行われているように、活字タイプの書籍コン
テンツデータDから直接、音声合成を行うのではない。
音声合成がより容易に、且つ音質が完璧に近い合成とな
るように、活字タイプの書籍コンテンツデータに音声合
成の読み方ルール等の音声ルールを付加した中間言語デ
ータを、書籍コンテンツデータと同時に半導体メディア
カードに格納して、この中間言語データを基に音声合成
を行うようにしたものである。
【0028】ここで、中間言語データSとは、表音文字
列を表現するもので、具体例としては、(1)読みを表
すカタカナ表記(表音文字列)に(2)アクセントを表
す制御表記機能及び(3)ポーズを表す制御表記機能を
挿入して、構成される。更に、中間言語データSの中
に、活字タイプ活字タイプの書籍コンテンツデータDと
同時に再生した場合に必要となる同期コードも含めるこ
とができる。
【0029】図1は、本発明の第1実施形態に係る書籍
朗読電子機器の要部構成を示すブロック図である。
【0030】この書籍朗読電子機器の本体10は、ポー
タブルな形状を成し、カード型の記録媒体である半導体
メディアカード20が着脱自在に装着されるように構成
されている。さらに、機器本体10内の電子回路部に
は、復号化部11、音声合成処理・合成音出力部12、
スピーカ(又はイヤホン)13、ディスプレイ駆動部1
4、液晶ディスプレイ15、及び制御部16が設けられ
ている。制御部16は、例えばマイクロプロセッサで構
成され、半導体メディアカード20の格納データを読み
出す制御や前記構成要素間におけるタイミング調整等の
機器全体の制御を司る。また、図示はしないが、制御回
路16に対して、利用者の操作に応じた各種の指示信号
を出力する操作ボタン及びそのインターフェイス回路も
設けられ、上記の各構成要素の駆動は少なくとも内蔵バ
ッテリによって行われる。
【0031】ここで、半導体メディアカード20は、不
揮発性のメモリチップと、このメモリチップを支持する
薄型カード状の基体(外形寸法:例えば37×45×
0.76mm)で構成され、この半導体メディアカード
20の記憶領域21には、活字データである書籍コンテ
ンツデータDを暗号化して生成した暗号化コンテンツデ
ータD(ka)が格納されている。さらに記憶領域23
には、前記書籍コンテンツデータDに音声言語の読み方
ルール等の音声ルールが付加された中間言語データSを
暗号化して生成した暗号化中間言語データS(ka)が
格納されている。
【0032】実際に、本書籍朗読電子機器を動作させる
ためには、半導体メディアカード20を機器本体10に
差し込み、暗号化コンテンツデータD(ka)及び暗号
化中間言語データS(ka)を機器本体10内に取り込
んで処理することになる。
【0033】すなわち、この半導体メディアカード20
から読み出された暗号化コンテンツデータD(ka)及
び暗号化中間言語データS(ka)は復号化部11で復
号化されて、元の書籍コンテンツデータDが得られる。
音声合成処理・合成音出力部12では、復号化された書
籍コンテンツデータD及び中間言語データSを受け取っ
て、このデータDに基づいた音声合成を行い、さらにス
ピーカ(又はイヤホン)13を駆動する。これによっ
て、スピーカ(又はイヤホン)13からは、書籍内容を
活字化した活字データDの合成音が得られる。
【0034】一方、復号化された書籍コンテンツデータ
Dは、ディスプレイ駆動部14にも供給され、このディ
スプレイ駆動部14が液晶ディスプレイ15を駆動し
て、書籍コンテンツデータDの活字表示を行う。
【0035】その際に、合成音の取り出しと同期してデ
ィスプレイ15の活字表示を行うため、制御部16は、
音声合成処理・合成音出力部12とディスプレイ駆動部
14に対して、タイミングクロックCKを出力するよう
になっている。
【0036】具体的には、液晶ディスプレイ15には、
合成音声と同期した活字を、所定字数単位或いは書籍ペ
ージ単位で表示するようにする。また、ディスプレイ上
での活字表示と合成音の同期は、例えばページ単位で行
い、そのページの朗読が終わったら次のページの表示を
行うといった動作を繰り返す。
【0037】次に、本実施形態に係る暗号化方式及び復
号化方式を説明する。
【0038】著作権上の違法なコピーを防止するコピー
カードとして、上述したように本実施形態に用いられる
半導体メディアカード20の記憶領域21には、暗号化
コンテンツデータD(ka)が蓄積され、且つ記憶領域
23には暗号化中間言語データS(ka)が格納されて
いる。
【0039】図2は、本実施形態の暗号化方式の一例を
示す図である。なお、この暗号化方式は、後述する書籍
朗読電子機器用のオーサリングシステム(図8)におけ
る暗号化手段を用いて実施される。
【0040】同図に示すように、半導体メディアカード
20は、暗号化コンテンツデータD(ka)を記憶する
記憶領域21のほかに、識別番号A(メディアユニーク
ID:A)を記憶する読み出し専用領域22と、暗号化
中間言語データS(ka)を記憶する記憶領域23とが
設けられている。
【0041】まず、半導体メディアカード20から識別
番号Aを読み出し、識別番号Aをキー或いはキーの一部
とするキー化を行って暗号化キー(ka)を生成する
(図2のT31)。そして、この暗号化キー(ka)を
用いて、オリジナルの書籍コンテンツデータDと中間言
語データSを暗号化することで(図2のT32)、暗号
化されたコンテンツデータD(ka)と中間言語データ
Sとを生成し、この暗号化コンテンツデータD(ka)
及び暗号化中間言語データS(ka)を半導体メディア
カード20の記憶領域21、23にそれぞれ蓄積する
(図2のT33)。
【0042】このようにして半導体メディアカード20
に蓄積された暗号化コンテンツデータD(ka)及び暗
号化中間言語データS(ka)を機器本体30で再生す
る方法について、図3を用いて以下に説明する。
【0043】図3は、本実施形態の復号化方式の一例を
示す図である。
【0044】まず、制御部16は、機器本体10に装着
された半導体メディアカード20の識別番号Aを読み込
み、この識別番号Aをキー或いはキーの一部とする復号
化キー(Ka)(暗号化キー(Ka)と同等)を生成す
る(図3のT41)。復号化部11は、この復号化キー
を用いて、識別番号Aを有する半導体メディアカード2
0の記憶領域21から読み出された暗号化コンテンツデ
ータD(ka)及び暗号化コンテンツデータS(ka)
を復号化し(図3のT43)、これによって、オリジナ
ルの書籍コンテンツデータDを取り出すのである。
【0045】ここで、識別番号Aを持つ半導体メディア
カード中の暗号化コンテンツデータD(ka)及び暗号
化中間言語データS(ka)が、識別番号Bを持つ半導
体メディアカードにコピーされるという違法コピーが行
われたとする。この場合は、識別番号Bを持つ半導体メ
ディアカードには暗号化コンテンツデータD(ka)及
び暗号化中間言語データS(ka)が蓄積され、この半
導体メディアカードを機器本体10に装着して、当該半
導体メディアカード中の暗号化コンテンツデータD(k
a)及び暗号化中間言語データS(ka)を再生しよう
としても、暗号化コンテンツデータD(ka)及び暗号
化中間言語データS(ka)は当該書籍朗読電子機器1
0内で復号化キー(kb)を用いては復号化されないた
め、再生することができない。書籍朗読電子機器本体1
0内において、識別番号Bを持つ半導体メディアカード
が復号化できるのは、正しく暗号化コンテンツデータD
(kb)及び暗号化中間言語データS(kb)が蓄積さ
れている場合のみである。
【0046】本実施形態では、活字データの記憶媒体と
して半導体メディアカードを使用しているので、カード
自体が小型軽量であるばかりでなく、磁気や光ディスク
方式と比べて駆動部分がないために、機器本体10が小
型化且つ軽量化される。このような本実施形態の書籍朗
読電子機器を用いることにより、利用者は、イヤホンな
どで音声合成音を聞きながら、液晶ディスプレイ15上
に表示された活字を目で追いかけることができるため、
音のみで聞いて書籍内容を理解するよりも理解を容易に
し且つ深めることが可能になる。
【0047】さらに、本実施形態の書籍朗読電子機器
は、合成音声だけで携帯的に使うことも、完全に本のよ
うにディスプレイ15上の活字だけを読むように使うこ
とも可能に構成されており、使い方はその時の状況と利
用者の好みによって使い分けることができる。
【0048】次に、本実施形態の利点を詳細に説明す
る。
【0049】(1)従来のように、活字タイプの書籍コ
ンテンツデータDから直接、音声合成させる場合は、1
00%正しい音声合成を行わせるのが不可能であるた
め、本実施形態では中間言語データSを用いて、良質の
音声合成を実現させている。
【0050】かなり良質な音声合成を行わせるために
は、音声合成を行う前段階機能として、音声ルール、つ
まり漢字など言葉の読み方ルール、イントネーション、
アクセント、区切り等のルールを解析する音声解析処理
を行う必要がある。しかし、この音声解析を行うに際し
ては学習のための辞書機能を膨大なものにしなければな
らないため、現行の半導体技術では機器自身のコストと
容積がかさみ、小型軽量で且つリーズナブルな低コスト
の書籍朗読電子機器を提供し難い。また、音声解析をポ
ータブルな機器で行わせるには、機器内の演算装置に大
きな負担をかけ、スピーディな応答が得られない可能性
があるばかりか、電力消費も大きくなりバッテリの消耗
が著しく増大する。
【0051】そこで、かような不具合を解消するため
に、本実施形態では、音声解析処理済み(後述する図7
のオーサリングシステムを参照)の中間言語データSを
格納した半導体メディアカード20を使用するので、こ
れによって、機器本体30内で音声解析を行う必要がな
くなり、しかも中間言語データSのデータ量は元の書籍
コンテンツデータDの約1.5倍の程度と小容量であ
り、小型軽量で且つリーズナブルな低コストの書籍朗読
電子機器を実現することができる。
【0052】(2)合成音声と同期した活字を液晶ディ
スプレイ15に表示させるのには、中間言語データSか
ら再度、活字データに変換する方式も考えられるが、こ
の場合は、音声解析と逆の処理が必要となり、上述の機
器本体30内で音声解析を行うのと同様の不具合が生ず
る。
【0053】そこで、本実施形態では、半導体メディア
カード20に、活字データである書籍コンテンツデータ
Dも中間言語データSと共に格納しておき、この活字デ
ータDをディスプレイ15上に表示する方式を採ってい
る。このような方式も、ポータブルで低コストな書籍朗
読電子機器の実現に大きく寄与しているのである。この
際、付加価値のあるデータは中間言語データSであるた
めに、機会の複雑さを避け、低消費電力でかつ低コスト
に実現することから、書籍コンテンツデータDは必ずし
も暗号化する必要はない。
【0054】(3)書籍内容を蓄積する記録媒体とし
て、活字データDと中間言語データSとを格納した本実
施形態の半導体メディアカード20を用いることによ
り、音声による朗読データを半導体メディアカードに蓄
積する場合と比較して、小さなメモリ容量で大量のデー
タを取り込むことができる。
【0055】なお、液晶ディスプレイ15は、図1に示
したように機器本体10内に組み込む形で搭載してもよ
いし、図4に示すように機器本体10外部に接続される
形で付属的に取り付けるようにしてもよい。その際に、
ディスプレ15と機器本体10を書籍の見開きスタイル
のように配置することにより、より書籍スタイルに近づ
けることができる。
【0056】また、ディスプレイ上15での活字表示と
合成音の同期は、上述したようにページ単位で行っても
よいが、現在読まれている部分の活字を強調させるよう
な1対1の同期をかける、といった便利な機能を導入す
ることも可能である。
【0057】さらに、書籍コンテンツデータDの暗号化
を不要とするケースも考えられるが、この場合の書籍朗
読電子機器は、機器本体10内の復号化部11を省略し
た構成となる。
【0058】本実施形態の書籍朗読電子機器に使用する
中間言語データSの具体例を図5に示す。ここでは、上
記のとおり、(1)読みを表すカタカナ表記、(2)ア
クセントを表す制御表記機能、(3)ポーズを表すコー
ドと、活字データとの同期を行うためのフラグからスト
リームが形成されている。読みを表すカタカナ表記は、
1バイトのコードを使う。例えば、シフトJISに基づ
く0xA6〜0xDDを用いる。ただし、発音とコード
が1対1になるように、ヲなどは用いないようにする。
同様に、助詞のハはワにする。又、アクセントやポーズ
を表す制御コード及び活字データとの同期を行うための
フラグは、それ以外の1バイトのコードを用いる。
【0059】例えば、0xE0〜0xEFに16段階の
アクセントを割り当て、0xF0〜0xFFに16段階
のポーズを割り当てる。又、0x0000をエスケープ
シーケンスとして、その後の16ビットを同期の為のコ
ードとする。あるいは、0x00をエスケープシーケン
スとして、その後の24ビットを同期の為のコードとす
る。
【0060】1つの簡単な例では、所定の段階以上のポ
ーズがあると、これをエスケープシーケンスとみなし
て、その後の24ビットを同期の為のコードとすること
もできる。又、最も簡単な例では、0x00等のエスケ
ープシーケンスのみをフラグとして挿入して、同期の為
のコードを省略することも可能である。あるいは、特に
エスケープシーケンスを用いないで、所定の段階以上ポ
ーズを、同期の為のコードとして利用する。
【0061】この最も簡単な例では、書籍朗読電子機器
の表示方法がページ単位に限定されているものである。
この場合、1ページが表示している間の、音声による朗
読は、最後の句点(又は読点)までとなる。従って、そ
のページの最後の句点(又は読点)に対応するカタカナ
表記のコード位置にエスケープシーケンスを置く。そし
て、実際の音声による朗読を行う場合には、そこに長め
のポーズを追加する。又、実際の音声による朗読が、エ
スケープシーケンスに達すると、ページめくりを行う。
その場合、次のページでは、前のページの最後の句点
(又は読点)の後から表示を行う。
【0062】0x0000をエスケープシーケンスとし
て、その後の16ビットを同期の為のコードとする場
合、あるいは、0x00をエスケープシーケンスとし
て、その後の24ビットを同期の為のコードとする場合
には、ページ数をエスケープシーケンスの後に挿入して
おくことで、制御を簡単にすることができる。
【0063】書籍朗読電子機器の表示方法が、スクロー
ル可能なものである場合には、各ページの夫々の句点
(又は読点)に対応するカタカナ表記のコード位置にエ
スケープシーケンスを置く。そして、表示を更新する毎
に、その更新されたページの最後の句点(又は読点)に
対応するエスケープシーケンスの番号を、メモリ又はレ
ジスタにラッチしておく。そのエスケープシーケンスの
番号に達すると、実際の音声による朗読で、そこに長め
のポーズを追加する。この場合のエスケープシーケンス
の番号としては、例えば、通しの行番号を用いる。
【0064】本実施形態の書籍朗読電子機器に使用する
ために半導体メディアカード20に必要なメモリ容量を
計算する。単行本の1ページが700文字で構成され
て、平均的な単行本一冊のページ数が約250ページで
あるとすれば、単行本一冊は175,000文字で構成
されることになる。1文字が2バイトであることから、
350,000バイトとなり、つまり平均的な単行本一
冊に必要な半導体メディアカードの容量は0.35MB
となる。
【0065】活字データである書籍コンテンツデータD
とそれを処理した中間言語データSの両データを半導体
メディアカードに取り込むと、元の活字データDの2・
5倍となり、ある程度の両データのための空きスペース
等をも考慮しても高々約1MBのメモリ容量の半導体メ
ディアカードに蓄積することができる。
【0066】これに対して、実際の音声による朗読デー
タを半導体メディアカードに蓄積する場合は、1ページ
当たり700文字として、1ページ朗読する時間が2
分、つまり250ページの単行本一冊で500分の時間
を要し、かなり音質の悪い16kbpsの圧縮技術を用
いても8分/1MBであることから、64MB程度のメ
モリ容量が必要となる。
【0067】この2つのメモリ容量比は60〜70倍の
違いがあり、小メモリ容量で大量のデータを取り込める
本書籍朗読電子機器の優位性が歴然としている。これ
は、書籍データを格納した半導体メディアカードを流通
させる際のコストを十分低く抑えることができ、コスト
面での紙の上の活字文化に対抗できる要因となり得る。
【0068】なお、本実施形態では、書籍コンテンツデ
ータDは、暗号化されてコンテンツデータD(ka)と
して半導体メディアカード20に格納されているが、場
合によっては、暗号化されない書籍コンテンツデータD
として格納しておいてもよい。この場合、書籍コンテン
ツデータDは暗号化及び復号化処理が省略されて、直
接、ディスプレイ駆動部14Aに出力することができ
る。
【0069】また、本実施形態の変形例として、書籍の
中のコミック・漫画・劇画と呼ばれるジャンルを取り扱
う場合、書籍コンテンツデータDは、活字データではな
く、イメージデータDとなり、中間言語データSはコミ
ック・漫画・劇画の中に書かれた活字データを取り出
し、それを基に音声ルールを付加したものとする。
【0070】イメージデータは、活字データに比べて、
半導体メディアカード20に必要されるメモリ容量が白
黒のイメージデータとしても5倍以上は必要となるが、
書籍の中のコミック・漫画・劇画と呼ばれるジャンルも
カバーできるようになる。
【0071】この際、液晶ディスプレイ15上のイメー
ジデータは、ページ単位で合成音声と同期させるのが良
いし、勿論、前述のデータ群の暗号化方式は、イメージ
データDにも適用できることは言うまでも無い。
【0072】イメージデータDの活用は、通常の活字デ
ータで取り込まれている書籍コンテンツデータに応用す
ることもできるし、活字データをイメージデータ化する
ことで、活字表示を鮮明にできたり、活字データを一部
大きくしたり、変わった形式の活字にしたりすることが
できるので、活字表示の多様性が発揮される。
【0073】[第2実施形態]第2実施形態では、上記
第1及び第2実施形態に係る書籍朗読電子機器のユーザ
ビリティを向上させるものとして、早送り/巻き戻し機
能及びインデックス機能を有する書籍朗読電子機器につ
いて説明する。
【0074】図6は、本発明の第2実施形態に係る書籍
朗読電子機器の要部構成を示すブロック図であり、図1
と共通の要素には同一の符合が付されている。
【0075】本実施形態に係る書籍朗読電子機器50
は、図1に示した構成において、早送り/巻き戻し機能
及びインデックス機能を付加したものである。すなわ
ち、巻き戻しボタン41、早送りボタン42、インデッ
クス付加ボタン43、及びインデックス再生ボタン44
が配置され、さらに、巻き戻しボタン41又は早送りボ
タン42の押下を検出する早送り/巻き戻し検出回路4
5と、インデックス付加ボタン43又はインデックス再
生ボタン44の押下を検出するインデックス検出回路4
6が設けられている。そして、検出回路45,46から
出力される検出信号は制御部16へ供給されるようにな
っている。
【0076】次に、早送り/巻き戻し機能及びインデッ
クス機能の具体的な動作について説明する。
【0077】音声合成の途中で巻き戻しボタン41が押
された時は、その文章の最初に戻って音声合成し、ディ
スプレイ15上の活字表示もこれに同期して行う。すな
わち、検出回路45は巻き戻し指示の検出信号を制御部
16へ送り、制御部16では、現在音声合成中の文章、
つまりこの文章に対応するアドレスデータの先頭に戻っ
て半導体メディアカード20に対してアクセスする。
【0078】また、音声合成が行われていない時に巻き
戻しボタン41が押下された場合は、直前に音声合成が
行われた文章の1つ前の文章を音声合成し、ディスプレ
イ15上の活字表示もこれに同期して行う。すなわち、
制御部16では、直前に音声合成した文章、つまりこの
文章に対応するアドレスデータの先頭に戻って半導体メ
ディアカード20に対してアクセスする。
【0079】なお、巻き戻しボタン41の押下された回
数又は時間の長さに応じて、音声合成及び活字表示する
文章を決定するようにしてもよい。また、早送りボタン
42が押下された場合の動作についても、巻き戻しボタ
ン41が押された場合と同様である。
【0080】この場合、すべてのページの句点に対応す
るカタカナ表記のコード位置にエスケープシーケンスを
置く。例えば、0x00をエスケープシーケンスとし
て、その後の8ビットを同一行内のエスケープシーケン
スの番号とし、その後の16ビットを行番号とする。
【0081】次に、インデックス機能について説明す
る。本実施形態のインデックス機能は、書籍にアンダー
ラインを引くようなものであり、例えば重要な部分のみ
を音声合成させたり、活字表示させたりする機能を提供
するものである。
【0082】インデックス付加ボタン43が押し続けら
れたとき、押下されている期間に音声合成及び活字表示
された文章に対して、インデックスが付加される。そし
て、インデックス再生ボタン44が押下されたときは、
インデックスが付加された文章の音声合成及び活字表示
を行う。
【0083】すなわち、インデックス付加ボタン43の
押下を検出回路46が検出し、その検出信号が制御部1
6へ送られる。制御部16では、ボタン43が押下され
ている期間に音声合成及び活字表示された文章、つまり
この文章に対応するアドレスデータが制御部16内のレ
ジスタに保持される。その後、インデックス再生ボタン
44が押下されたときに、制御部16は、前記レジスタ
に保持されているアドレスデータで半導体メディアカー
ド20をアクセスする。
【0084】また、複数のインデックスが付加されるこ
とを想定して、前記レジスタはインデックスを付加する
数に応じて設けるようにし、インデックスを付加するご
とに、これに対応させてレジスタを割り付ける。そし
て、この個々のレジスタ、つまり個々のインデックスに
アクセスするために、各インデックスに対応してインデ
ックス再生ボタン44の例えば押下回数をそれぞれ設定
するようにする。これにより、インデックス再生ボタン
の押された回数に応じて、書籍中の所望の文章が音声合
成及び活字表示されるようになる。
【0085】なお、付加されたインデックスの情報を半
導体メディアカード20に書き込む機能を設けることも
できる。この機能は、半導体メディアカード20さえ所
有していれば、利用する電子機器に依らずインデックス
の付加された文章の読み上げや表示を可能にする。ま
た、第三者に当該半導体メディアカード20を提供する
ことで、インデックスを付加した人の意図(例えば重要
なところ)を伝達することも可能である。
【0086】さらに、本発明は本と言う概念を想定した
ものであるために、前回までに読んだ文章の部分を記憶
し、次回読む段には、前回読んだ文章の次の文章からス
タートする、いわゆる「栞」機能が必要となる。これを
インデックス機能同様に、例えば以下のように対処でき
る。
【0087】通常、メモリへのアクセスは、レジスタに
保持されているアドレスで行われる。このレジスタの内
容は、書籍朗読電子機器がオフしたときに、時刻などを
保持している小容量のCMOSに退避される。書籍朗読
電子機器がオンすると、このアドレスがレジスタへ転送
され、前回のページの先頭アドレス及び最後に読まれた
文章の先頭アドレスが計算され、前回読んだ文章の次の
文章から表示され、最後に読まれた文章の次の文章から
読み出される。
【0088】[第3実施形態]図7は、本発明の第3実
施形態に係る書籍朗読電子機器用のオーサリングシステ
ムの全体構成を示すブロック図である。
【0089】同図においては、活字データD及び中間言
語データSは暗号化されて半導体メディアカード20に
蓄積され、電子書籍パッケージとして上述の第1又は第
2実施形態の書籍朗読電子機器側へ供給されることを前
提に図示してある。
【0090】まず、書籍は活字データ化され(図7のT
51)、言語解析部61では、この活字データDを中間
言語データに自動変換する(図7のT52)。すなわ
ち、この活字データDを基に、音声言語の読み方やイン
トネーション、アクセント、言葉の区切り等のルールを
解析する音声解析を行い、これらのルールが前記活字デ
ータDに導入された前述の中間言語データSを自動生成
する。
【0091】学習機能を備えた自動変換装置である言語
解析部61は、各分野の辞書機能を肥大化、充実化しな
がら限りなく100%の完璧な自動変換に近づいてはい
くが、完全に100%完璧に自動変換がなされる音声解
析機能を得るのは困難であるため、修正部62による人
間系を介在させた手動の修正を行い、100%完璧なま
でに自動変換の完成度を高める(図7のT53)。
【0092】このようにして完成されたデータ群(図7
のT54)、つまり最初の活字データD及び修正後の中
間言語データSに対して、暗号化部63により図2又は
図6で説明したような暗号化処理を行った後(図7のT
55)、識別番号Aを有する半導体メディアカード20
に暗号化されたデータ群D(ka),S(ka)を蓄積
する(図7のT56)。
【0093】このオーサリングシステム60により、半
導体メディアカード20にパッケージ化されたデータ群
D(ka),S(ka)は、上述の如く第1又は第2実
施形態の書籍朗読電子機器で再生され、スピーカやイヤ
ホンから発せられる合成音、及びディスプレイ上に表示
される活字として出力される(図7のT59)。前記活
字データDは、今まで述べてきたように、必ずしも、暗
号化処理されたデータD(ka)として半導体メディア
カード20に蓄積されなくても良い。
【0094】なお、中間言語データの完成度が100%
でなくてもよいという、情報内容が単に早く伝達される
ことが要求されるような新聞のようなコンテンツデータ
等では人間系を介在させた手動の修正部62は必要ない
場合もあるが、より人間が心地よくスムースに聞き取れ
るためには、通常は完璧な完成度が要求され、そのため
には、言語解析部61による自動での音声解析後に、修
正部62によって人間系を介在させて完璧な中間言語デ
ータに仕上げる本発明のオーサリングシステムが重要と
なる。
【0095】[第4実施形態]図8は、本発明の第4実
施形態に係る書籍朗読電子機器用のコンテンツ提供シス
テムの構成を示すブロック図である。図8に示すよう
に、この第4実施形態に係るサービス提供システムは、
インターネット等のオープンなコンピュータネットワー
ク71と、コンピュータネットワーク71に接続された
サービス提供者の情報提供サイト73と、プロバイダ7
5を介してコンピュータネットワーク71に接続された
サービス利用者のコンピュータ端末83と、から少なく
とも構成されている。図8では、説明の簡単化を図るた
め、情報提供サイト73を1つとしているが、実際に
は、多数の情報提供サイト73がコンピュータネットワ
ーク71に接続されている。
【0096】ここで、コンピュータネットワーク71と
してはたとえば、インターネットが挙げられる。インタ
ーネットは、パケット通信をベースとするTCP/IP
プロトコルによって構築された、世界中のコンピュータ
を相互接続するコンピュータネットワークの総称であ
る。もちろん、コンピュータネットワーク71として、
インターネット以外のコンピュータネットワークを用い
ても構わない。たとえば、衛星ネットワーク、無線ネッ
トワークであっても良い。プロバイダ75にはたとえ
ば、コンピュータネットワーク上の中継措置であるルー
ターや、異種のコンピュータネットワークを結合するた
めのゲートウェイ等が備えられている。
【0097】情報提供サイト73は、ユーザのコンピュ
ータ端末83との間で情報をやり取りする情報提供サー
バ85と、ユーザのコンピュータ端末83に提供される
サービスに関する情報を格納する情報データベース87
と、を備えている。情報提供サーバ85はたとえば汎用
のコンピュータで構成されており、大容量記憶装置を備
えている。この大容量記憶装置は、たとえばハードディ
スクや光磁気ディスクである。もちろん、ハードディス
クや光磁気ディスクは、情報提供サーバ85の内部に配
置されていても良いし、情報提供サーバ85の外部に配
置されていても構わない。この大容量記憶装置の格納領
域の一部は、情報データベース87を構成している。
【0098】情報データベース87には、図7に示され
ている本発明の第3実施形態に係る書籍朗読電子機器用
のオーサリングシステムで作成された活字データD及び
中間言語データSであり、それらは暗号化されてはいな
い。
【0099】情報提供サーバ85は、ユーザのコンピュ
ータ端末83からの要求に応じて、情報データベース8
7内の情報を、ユーザのコンピュータ端末83に送信す
る。情報提供サーバ85それぞれには、コンピュータネ
ットワーク71上における、固有のアドレスが付与され
ている。このアドレスとしてはたとえば、インターネッ
トに接続されるコンピュータ(ノード)に割り当てられ
るIPアドレスを用いれば良い。情報提供サーバ85
は、このアドレスによって、コンピュータネットワーク
71上で一意に特定されることになる。
【0100】ユーザのコンピュータ端末83には、予め
半導体メディアカード20が挿入されている。ユーザの
コンピュータ端末83が、情報提供サーバ85と通信を
行う場合には、要求するコンテンツを特定する情報と共
に、半導体メディアカード20の識別番号Aも、情報提
供サーバ85へ送られる。一方、ユーザのコンピュータ
端末83からの要求に対して、情報提供サーバ85は、
情報データベース87に格納されており、暗号化されて
はいない活字データD及び中間言語データSを、半導体
メディアカード20の識別番号Aを用いて、上述のよう
な方法で暗号化する。
【0101】即ち、まず、半導体メディアカード20か
ら識別番号Aを読み出し、情報提供サーバ85へ送信さ
れる。情報提供サーバ85では、識別番号Aをキー或い
はキーの一部とする暗号化キー(ka)を生成する。そ
して、情報提供サーバ85では、この暗号化キー(k
a)を用いて、オリジナルの書籍コンテンツデータDと
中間言語データSを暗号化することで、暗号化されたコ
ンテンツデータD(ka)と中間言語データSとを生成
する。
【0102】そして、暗号化された活字データD及び中
間言語データSをユーザのコンピュータ端末83へ送信
する。又は、情報データベース87に格納されており、
暗号化されてはいない中間言語データSのみを、半導体
メディアカード20の識別番号Aを用いて、上述のよう
な方法で暗号化する。そして、暗号化されてはいない活
字データD及び暗号化された中間言語データSをユーザ
のコンピュータ端末83へ送信する。勿論、ここで必要
に応じて、SET等の方法でコンテンツ販売に対する支
払いを受ける。
【0103】ユーザのコンピュータ端末83では、ダウ
ンロードした少なくとも暗号化された活字データD及び
中間言語データSが、上述の半導体メディアカードに格
納される。そして、その半導体メディアカードを取り出
して、第1又は第2実施形態の書籍朗読電子機器に挿入
して、そこで復号され再生される。
【0104】ここで、識別番号Aによる暗号化コンテン
ツデータD(ka)及び暗号化中間言語データS(k
a)が、インターネットを介して流されたとしても、識
別番号Aはユニークであり、違法コピーは通常は意味を
なさない。
【0105】即ち、インターネット等から得た暗号化コ
ンテンツデータD(ka)及び暗号化中間言語データS
(ka)を、識別番号Bを持つ半導体メディアカードに
コピーされていまうかもしれない。しかし、この場合
は、識別番号Bを持つ半導体メディアカードには暗号化
コンテンツデータD(ka)及び暗号化中間言語データ
S(ka)が蓄積され、この半導体メディアカードを書
籍朗読電子機器に装着して、当該半導体メディアカード
中の暗号化コンテンツデータD(ka)及び暗号化中間
言語データS(ka)を再生しようとしても、暗号化コ
ンテンツデータD(ka)及び暗号化中間言語データS
(ka)は当該機器本体10内で復号化キー(kb)を
用いては復号化されないため、再生することができな
い。書籍朗読電子機器本体内において、識別番号Bを持
つ半導体メディアカードが復号化できるのは、正しく暗
号化コンテンツデータD(kb)及び暗号化中間言語デ
ータS(kb)が蓄積されている場合のみである。
【0106】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る書籍朗読電子機器によれば、次のような効果を奏す
る。
【0107】(1)半導体メディアカードに活字として
取り込まれた活字タイプの書籍データを音声合成で合成
音に加工して朗読方式で書籍内容を聴くと共に、必要な
場合は書籍の活字を書籍データ表示部で表示させるよう
にしたので、音声で聞こえる活字部分について目で追う
ことができ、書籍朗読による人の理解度を深めるための
支援ツールとして手軽に活用することが可能になる。
【0108】(2)活字タイプの書籍データ或いはこれ
を処理した中間言語データから、音声合成部により合成
音を生成するようにしたので、半導体メディアカードに
取り込まれるデータ量は、実際の音声による朗読データ
を取り込むのに比べて著しく少なくなり、小さな記録容
量で大量のデータを蓄積できる紙の上のデータ量に匹敵
させることができる。これにより、利用者が一定時間内
に獲得する情報量は紙の上の活字を読む場合と同程度に
なり、紙の上の活字を読む場合と同様に手軽に活用する
ことが可能である。
【0109】(3)活字タイプの書籍データを言語解析
して得られた中間言語データを格納した半導体メディア
カードを用い、前記中間言語データを音声合成用に使用
することにより、良質の音声合成が実現する。さらに、
中間言語データは半導体メディアカード中に小メモリ容
量で格納することができ、しかも機器本体内で言語解析
を行う必要がなくなるため、小型軽量で且つリーズナブ
ルな低コストの書籍朗読電子機器を実現することが可能
である。
【0110】(4)半導体メディアカードに、活字デー
タである書籍データを前記中間言語データと共に格納し
て、この活字データを書籍データ表示部で表示すること
により、中間言語データから再度、活字データに変換す
る方式を採った場合に必要になる言語解析と逆の処理が
不要となり、ポータブルで低コストな書籍朗読電子機器
を実現することができる。
【0111】(5)活字タイプの書籍データ及び/又は
前記中間言語データを暗号化して生成した暗号化データ
が格納された半導体メディアカードを用い、この暗号化
データを再生するようにしたので、半導体メディアカー
ド中の格納データの違法なコピーを防止することができ
る。
【0112】(6)早送り/巻き戻し機能及びインデッ
クス機能を設けることにより、ユーザの利便性を向上さ
せることができる。
【0113】(7)書籍データはイメージデータを含
み、中間言語データは該書籍データ中の活字データに音
声ルールを導入した構成とすることにより、例えば書籍
の中のコミック・漫画・劇画と呼ばれるジャンルを取り
扱うことが可能になる。このようなイメージデータの活
用は、通常の活字データで取り込まれている書籍データ
に応用することもできるし、活字データをイメージデー
タ化することで、活字表示を鮮明にできたり、活字デー
タを一部大きくしたり、変わった形式の活字にしたりす
ることができ、活字表示の多様性を発揮させることが可
能である。
【0114】また、本発明の書籍朗読電子機器用のオー
サリングシステムでは、言語解析部による言語解析後
に、修正部によって手動で修正することにより、完全な
中間言語データを生成することが可能になる。
【0115】また、本発明の半導体メディアカードによ
れば、書籍内容を蓄積する記録媒体として、活字タイプ
の書籍データ及び/又は前記中間言語データを格納した
半導体メディアカードを用いることにより、音声による
朗読データを半導体メディアカードに蓄積する場合と比
較して、小さなメモリ容量で大量のデータを取り込むこ
とができる。さらに、カード自体が小型軽量であるばか
りでなく、磁気や光ディスク方式と比べて駆動部分が必
要ないために、これを装着する書籍朗読用の電子機器の
小型化且つ軽量化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る書籍朗読電子機器
の要部構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態の暗号化方式の一例を示す図であ
る。
【図3】第1実施形態の復号化方式の一例を示す図であ
る。
【図4】ディスプレイを付属的に設置した場合の書籍朗
読電子機器のイメージ図である。
【図5】本発明の書籍朗読電子機器に使用する中間言語
データSの具体例を示す。
【図6】本発明の第2実施形態に係る書籍朗読電子機器
の要部構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第3本実施形態に係る書籍朗読電子機
器用のオーサリングシステムの全体構成を示すブロック
図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係る書籍朗読電子機器
用のコンテンツ提供システムの構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
11 復号化部 12 音声合成処理・合成音出力部 13 スピーカ(又はイヤホン) 14 ディスプレイ駆動部 15 液晶ディスプレイ 16 制御部 20 半導体メディアカード 71 コンピュータネットワーク 73 情報提供サイト 83 コンピュータ端末 85 情報提供サーバ 87 情報データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10L 13/00 G10L 3/00 E 19/00 9/00 N 9/18 J

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活字タイプの書籍データと、前記書籍デ
    ータに対応する表音データ及びその読み方のルールを含
    む中間言語データとを格納したカード型の記録媒体であ
    る半導体メディアカードが着脱自在に装着される電子機
    器であって、 前記半導体メディアカード中の活字タイプの書籍データ
    を表示する書籍データ表示部と、 前記半導体メディアカード中の中間言語データを基に音
    声合成を行う音声合成部と、 前記音声合成部で得られた合成音声を出力する合成音声
    出力部と、 前記書籍データ表示部と合成音声出力部との同期を取る
    制御部とを備えたことを特徴とする書籍朗読電子機器。
  2. 【請求項2】 前記書籍データはイメージデータを含
    み、前記中間言語データは該書籍データ中の活字データ
    に対応する表音データ及びその読み方のルールを導入し
    た構成であることを特徴とする請求項1記載の書籍朗読
    電子機器。
  3. 【請求項3】 前記中間言語データの表音データは、カ
    タカナ表記からなることを特徴とする請求項1乃至請求
    項2記載の書籍朗読電子機器。
  4. 【請求項4】 前記中間言語データには、前記書籍デー
    タと前記中間言語データとの対応を示す同期コードが含
    まれており、前記制御部は、この同期コードに基づいて
    前記書籍データ表示部と合成音声出力部との同期を取る
    ことを特徴とすることを請求項1記載の書籍朗読電子機
    器。
  5. 【請求項5】 暗号化されていない活字タイプの書籍デ
    ータと、前記書籍データに対応する表音データ及びその
    読み方のルールを含む中間言語データを暗号化して生成
    した暗号化中間言語データとを格納したカード型の記録
    媒体である半導体メディアカードが着脱自在に装着され
    る書籍朗読電子機器であって、 前記半導体メディアカード中の活字タイプの書籍データ
    を表示する書籍データ表示部と、 前記半導体メディアカード中の暗号化中間言語データを
    復号化する復号化部と、 前記復号化部で復号化したデータを基に音声合成を行う
    音声合成部と、 前記音声合成部で得られた合成音声を出力する合成音声
    出力部を備えたことを特徴とする書籍朗読電子機器。
  6. 【請求項6】 活字タイプの書籍データを暗号化して生
    成した暗号化活字データと、前記書籍データに対応する
    表音データ及びその読み方のルールを含む中間言語デー
    タを暗号化して生成した暗号化中間言語データとを格納
    したカード型の記録媒体である半導体メディアカードが
    着脱自在に装着される書籍朗読電子機器であって、 前記半導体メディアカード中の書籍データ及び暗号化中
    間言語データを復号化する復号化部と、 前記半導体メディアカード中の活字タイプの書籍データ
    を前記復号化部で復号化し、表示する書籍データ表示部
    と、 前記半導体メディアカード中の前記暗号化中間言語デー
    タを復号化し、この中間言語データを基に音声合成を行
    う音声合成部と、 前記音声合成部で得られた合成音声を出力する合成音声
    出力部を備えたことを特徴とする書籍朗読電子機器。
  7. 【請求項7】 早送り指示及び巻き戻し指示を検出し、
    前記音声合成の途中で前記早送り指示を検出したとき
    に、前記早送り指示の回数に応じて表示する書籍データ
    及びこれに対応して前記音声合成を行うべき前記中間言
    語データが決定され、当該音声合成中の文以降の文頭に
    進んで音声合成が行われ、前記音声合成の途中で前記巻
    き戻し指示を検出したときに、前記巻き戻し指示の回数
    に応じて表示する書籍データ及びこれに対応して前記音
    声合成を行うべき前記中間言語データが決定され、当該
    音声合成中の文以前の文頭に戻って音声合成が行われる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5記載の書籍朗読
    電子機器。
  8. 【請求項8】 インデックス付加指示を検出する検出
    し、前記音声合成の途中で前記インデックス付加指示を
    検出したときに、前記書籍データ及びこれに対応して音
    声合成を行うべき前記中間言語データの対応する位置に
    インデックスを付加し、前記インデックス再生指示が検
    出されたときに、これ対応するインデックスが付加され
    た前記書籍データ中の文及びこれに対応する中間言語デ
    ータを再生することを特徴とする請求項7記載の書籍朗
    読電子機器。
  9. 【請求項9】 前記インデックス再生指示が検出された
    ときに、これ対応するインデックスが付加された前記書
    籍データを前記書籍データ表示部で表示し、前記インデ
    ックスが付加された文に対応した中間言語データを前記
    音声合成部で音声合成する構成にしたことを特徴とする
    請求項8記載の書籍朗読電子機器。
  10. 【請求項10】 活字タイプの書籍データを言語解析し
    て、前記書籍データに対応する表音データ及びその読み
    方のルールを含む中間言語データを自動的に生成する言
    語解析部と、 前記中間言語データが正しい音声合成データに対応して
    いない場合に、該中間言語データを手動で修正可能な修
    正部とを備えたことを特徴とする書籍朗読電子機器用の
    オーサリングシステム。
  11. 【請求項11】 前記言語解析部又は前記修正部により
    完成した中間言語データを暗号化する暗号化部を備えた
    ことを特徴とする請求項10記載の書籍朗読電子機器用
    のオーサリングシステム。
  12. 【請求項12】 活字表示部及び音声合成部を備えた電
    子機器において前記活字表示部による活字表示を行うた
    めの活字タイプの暗号化されていない書籍データ、並び
    に前記音声合成部による音声合成を行うための音声言語
    の読み方ルールを含む音声ルールが前記書籍データに導
    入された暗号化中間言語データを格納した不揮発性メモ
    リと、 前記不揮発性メモリを支持する薄型の基体とを備えたこ
    とを特徴とする半導体メディアカード。
  13. 【請求項13】 前記不揮発性メモリは、前記書籍デー
    タを記憶する第1の記憶領域と、 前記中間言語データを記憶する第2の記憶領域と、 メディアカード自体を識別するための識別番号を記憶す
    る読み出し専用の第3の記憶領域とを有し、前記中間言
    語データは、この識別番号を用いて暗号化されているこ
    とを特徴とする請求項12記載の半導体メディアカー
    ド。
  14. 【請求項14】 活字タイプの書籍データと、前記書籍
    データに対応する表音データ及びその読み方のルールを
    含む中間言語データとが平文で格納された情報データベ
    ースと、前記情報データベースと接続した情報提供サー
    バとからなり、前記情報提供サーバには、暗号化プログ
    ラムを含み、クライアント・システムからネットワーク
    を介して、前記書籍データと前記中間言語データの要求
    と暗号化キーを受け取り、前記中間言語データを前記暗
    号化キーによって暗号化して、暗号化された前記中間言
    語データを前記書籍データと共に、前記要求に対する応
    答として前記ネットワークを介して送信することを特徴
    とする情報提供システム。
  15. 【請求項15】 前記書籍データも暗号化に利用するデ
    ータによって暗号化して、暗号化された前記書籍データ
    と、暗号化された前記中間言語データを、前記要求に対
    する応答として前記ネットワークを介して送信すること
    を特徴とする請求項14記載の情報提供システム。
  16. 【請求項16】 前記暗号化に利用するデータとは、前
    記クライアント・システムに装着され、前記活字タイプ
    の書籍データと、前記中間言語データとを格納可能なカ
    ード型の記録媒体である半導体メディアカードの識別番
    号であり、この識別番号から暗号化キーが生成されるこ
    とを特徴とする請求項14記載の情報提供システム。
  17. 【請求項17】 前記前記活字タイプの書籍データと、
    前記中間言語データは、前記半導体メディアカードが着
    脱自在に装着される書籍朗読電子機器によって復号およ
    び再生可能な形式であって、前記書籍朗読電子機器は、 前記半導体メディアカード中の活字タイプの書籍データ
    を表示する書籍データ表示部と、 前記半導体メディアカード中の中間言語データを基に音
    声合成を行う音声合成部と、 前記音声合成部で得られた合成音声を出力する合成音声
    出力部と、 前記書籍データ表示部と合成音声出力部との同期を取る
    制御部とを備えた書籍朗読電子機器によって、前記情報
    提供システムから提供された前記書籍データと前記中間
    言語データが、復号及び再生されることを特徴とする請
    求項16記載の情報提供システム。
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