JP2001173935A - スートブロワ用蒸気の取り出し方法 - Google Patents

スートブロワ用蒸気の取り出し方法

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JP2001173935A
JP2001173935A JP35465999A JP35465999A JP2001173935A JP 2001173935 A JP2001173935 A JP 2001173935A JP 35465999 A JP35465999 A JP 35465999A JP 35465999 A JP35465999 A JP 35465999A JP 2001173935 A JP2001173935 A JP 2001173935A
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soot blower
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Yukimasa Tanaka
幸政 田中
Yoshio Egawa
善雄 江川
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Nippon Steel Corp
Nippon Steel Plant Designing Corp
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Nittetsu Plant Designing Corp
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温高圧の廃熱ボイラーにおいて、スートブ
ロワの蒸気シール用のグランドパッキンのシール性寿命
を延長できて、スートブロワ用の間欠的な飽和蒸気の使
用に際しても、気水ドラム内の水位レベルを変動させず
に過熱器に流入する蒸気量を一定とすることによって過
熱器において発生する過熱蒸気温度の安定化が達成可能
なスートブロワ用蒸気の取り出し方法を提供する。 【解決手段】 高圧蒸気溜め24と高圧蒸気復水器27
との間に設けられた連通管26に気水ドラム15から常
時一定量の飽和蒸気を供給する連絡管16を接続し、連
絡管16に分岐して設けられたスートブロワ蒸気管19
を介してスートブロワ12に、気水ドラム15からの一
定量の飽和蒸気と高圧蒸気溜め24からの過熱蒸気とを
混合して供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物処理用廃熱
ボイラーに設置されるスートブロワ用蒸気の取り出し方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、廃棄物処理用廃熱ボイラー内の蒸
発器や過熱器等の伝熱面には、使用時間の経過と共にす
す等の固体残滓が付着してくるために、廃棄物処理用廃
熱ボイラーには蒸発器や過熱器等の伝熱面に温度300
℃、圧力3MPa程度の蒸気を間欠的に噴射して固体残
滓を吹き飛ばして除去するためのスートブロワが設置さ
れている。近年、発電設備が備えられたゴミ焼却炉の廃
熱ボイラーでは、発電効率を向上させるために発生させ
る蒸気が温度400℃、圧力4MPaと高温高圧化して
きている。しかし、スートブロワに使用している蒸気シ
ール用のグランドパッキンの耐熱温度は400℃程度で
あるため、高温高圧の蒸気をスートブロワに間欠的に通
気していると、グランドパッキンのシール性が早期に低
下し、蒸気漏れが発生する。そこで、気水ドラムで分離
した飽和蒸気を専用の配管を設けて直接スートブロワに
使用する方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、気水ド
ラムの飽和蒸気をスートブロワに使用する方法では、飽
和蒸気を使用するためグランドパッキンのシール性寿命
は長くなるが、スートブロワの使用時には気水ドラムか
ら飽和蒸気が直接排出されるため、気水ドラム内の水位
レベルが変動する。このため、気水ドラムから過熱器に
流入する蒸気量が変動することによって、過熱器におい
て発生する過熱蒸気の温度が変動するという問題が生じ
る。
【0004】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、高温高圧の廃熱ボイラーにおいて、スートブロワの
蒸気シール用のグランドパッキンのシール性寿命を延長
できて、スートブロワ用の間欠的な飽和蒸気の使用に際
しても、気水ドラム内の水位レベルを変動させずに過熱
器に流入する蒸気量を一定とすることによって過熱器に
おいて発生する過熱蒸気温度の安定化が達成可能なスー
トブロワ用蒸気の取り出し方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明の
スートブロワ用蒸気の取り出し方法は、気水ドラムで発
生した飽和蒸気を過熱器に導入して得られる過熱蒸気を
高圧蒸気溜めを介して高圧蒸気復水器及び蒸気タービン
に供給する廃熱ボイラーにおけるスートブロワ用蒸気の
取り出し方法であって、前記高圧蒸気溜めと前記高圧蒸
気復水器との間に設けられた連通管に前記気水ドラムか
ら常時一定量の飽和蒸気を供給する連絡管を接続し、該
連絡管に分岐して設けられたスートブロワ蒸気管を介し
て前記スートブロワに、前記気水ドラムからの一定量の
飽和蒸気と前記高圧蒸気溜めからの過熱蒸気とを混合し
て供給する。
【0006】スートブロワに気水ドラムからの一定量の
飽和蒸気と高圧蒸気溜めからの過熱蒸気とを混合して供
給することにより、間欠的なスートブロワ用の蒸気使用
に対しても気水ドラムから発生する蒸気の総量を常時一
定にすることができる。また、飽和蒸気と過熱蒸気とを
所定量混合して使用するので、スートブロワ用に使用す
る蒸気の温度と圧力及び蒸気量を任意に調整することが
できる。
【0007】本発明のスートブロワ用蒸気の取り出し方
法において, 前記スートブロワ蒸気管の暖管時には、前
記連絡管を介して前記気水ドラムから少量の飽和蒸気を
前記スートブロワ蒸気管に供給することも可能である。
連絡管を介して気水ドラムからスートブロワ蒸気管の暖
管用の飽和蒸気を取り出すので、暖管作業を行っても気
水ドラムから発生している蒸気の総量を常時一定にする
ことができる。ここで、スートブロワ蒸気管の暖管と
は、スートブロワを使用する前にスートブロワ蒸気管を
温める作業をいい、スートブロワ蒸気管を暖管すること
により、スートブロワ使用時にドレンの混入を防止でき
る。
【0008】また、本発明のスートブロワ用蒸気の取り
出し方法において、前記高圧蒸気復水器の暖器のため
に、前記連絡管を介して前記気水ドラムから少量の飽和
蒸気を供給することもできる。冷えた高圧蒸気復水器に
急に高温の蒸気を流すとウォーターハンマーが発生する
ので、これを防止するため高圧蒸気復水器を常に暖器し
ておく必要がある。高圧蒸気溜めと高圧蒸気復水器との
間に設けられた連通管には連絡管を介して気水ドラムか
ら常時一定量の飽和蒸気が供給されているので、この飽
和蒸気を使用することで高圧蒸気復水器を暖器しておく
ことが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係るスートブロワ用蒸気の取り出し方法を適用した
廃熱ボイラーの系統図である。図1に示すように、本発
明の一実施の形態に係るスートブロワ用蒸気の取り出し
方法を適用した廃熱ボイラー10は、ボイラー本体11
に設けられたスートブロワ12と、蒸気タービン28を
作動させる過熱蒸気を貯蔵する高圧蒸気溜め24と、余
剰の過熱蒸気を復水するための高圧蒸気復水器27と、
余剰の過熱蒸気を高圧蒸気溜め24から高圧蒸気復水器
27に輸送する連通管26と、連通管26に気水ドラム
15から飽和蒸気を供給する連絡管16と、連絡管16
から分岐してスートブロワ12に飽和蒸気を供給するス
ートブロワ蒸気管19とを有している。以下、これらに
ついて詳しく説明する。
【0010】図1に示すように、ボイラー本体11は廃
棄物を燃焼させる図示してない燃焼室で発生した燃焼ガ
スを内部に流通させて、燃焼ガスとの熱交換により蒸気
と過熱蒸気を製造する装置である。ボイラー本体11内
には隔壁11aが設けられ燃焼ガスの流入経路が構成さ
れており、ボイラー本体11の上部の導入口11bから
流入した燃焼ガスは下端に向かう下降流となり、下端で
進行方向を反転させて上昇流となりボイラー本体11の
上部に設けられた排出口11cから放出される間に、ボ
イラー本体11内の燃焼ガス流路に設けられた耐熱金属
製の耐圧容器を有する蒸発器14により蒸気を発生さ
せ、更に耐熱金属製の耐圧容器を有する過熱器13によ
り気水ドラム15から供給された蒸気を過熱蒸気に転換
する。ボイラー本体11の下端には燃焼ガス中に含まれ
ているすす等の固体残滓を排出するための排出孔30が
設けられている。
【0011】また、過熱器13と蒸発器14の各伝熱面
上に付着したすす等の固体残滓を飽和蒸気を間欠的に噴
射して除去するために、スートブロワ12がボイラー本
体11に差し込まれている。スートブロワ12は、例え
ば、先端に2個の噴気孔を有する噴射管と、噴射管を軸
の周りに一定角度だけ回転させる回転機構と、噴射管を
ボイラー本体11内に挿入する駆動機構と、飽和蒸気導
入用の弁とが設けられた噴射部12aを複数有してい
る。燃焼ガスにさらされる部分が耐熱金属で製造されて
いる噴射管は二重管構造を有しており、噴射管をボイラ
ー本体11内に挿入する際は、ガイドパイプを兼ねる内
管に対して外管がボイラー本体11内に移動する構造と
なっており、先端に噴気孔が設けられ、外管と内管との
接続部の隙間から飽和蒸気が漏れないように、外管終端
にはグランドパッキンが設けられている。
【0012】蒸発器14で得られた蒸気は図示してない
配管を介してボイラー本体11の上方に設置された耐熱
金属製の耐圧容器である気水ドラム15に導かれ、気水
ドラム15において飽和蒸気として分離される。気水ド
ラム15には飽和蒸気を輸送する飽和蒸気管18が接続
されており、飽和蒸気管18を介して飽和蒸気はボイラ
ー本体11内で直列に接続された2基の過熱器13に導
入されて過熱蒸気に変換される。過熱器13の出口には
自動弁22が設けられている過熱蒸気管23が接続され
ており、過熱蒸気は過熱蒸気管23を介して高圧蒸気溜
め24に輸送される。
【0013】高圧蒸気溜め24は、過熱蒸気を貯蔵し
て、温度、圧力及び流量の一定した過熱蒸気を常時蒸気
タービン28へ供給するための耐熱金属製の耐圧容器を
備えた装置である。高圧蒸気溜め24からは過熱蒸気を
蒸気タービン28に輸送する蒸気タービン蒸気管25
と、蒸気タービン28で使用されなかった余剰の過熱蒸
気を高圧蒸気復水器27に輸送する連通管26とが設け
られている。連通管26には高圧蒸気復水器27側に自
動弁26aが設けられている。また、高圧蒸気復水器2
7は、熱交換用の多数の耐熱金属製の耐圧細管と耐圧細
管を空冷するための空気を送るファン29が備えられた
装置である。高圧蒸気復水器27に導入された過熱蒸気
は凝縮されて水となり、図示してない復水タンクに流入
するようになっている。
【0014】気水ドラム15には飽和蒸気管18の他
に、電動元弁17が設けられている連絡管16が接続さ
れており、連絡管16の他端は連通管26に接続されて
いる。また、連絡管16からは自動弁20が設けられた
スートブロワ蒸気管19が分岐しており、スートブロワ
蒸気管19の他端には自動弁21が設けられている。更
に、スートブロワ蒸気管19からはスートブロワ12に
飽和蒸気を輸送するための枝管19aが分岐しており、
各枝管19aは各噴射部12aの飽和蒸気導入用の弁に
接続されている。
【0015】次に、本発明の一実施の形態に係るスート
ブロワ用蒸気の取り出し方法について詳細に説明する。
本発明の一実施の形態に係るスートブロワ用蒸気の取り
出し方法を適用した廃熱ボイラー10において、先ず、
連絡管16を構成する上流部連絡管16aに設けられた
電動元弁17を開けて、スートブロワ蒸気管19に設け
られた自動弁20、21を閉じて、過熱蒸気管23に設
けられた自動弁22を開の状態で連絡管16を介して気
水ドラム15から飽和蒸気が高圧蒸気復水器27内を流
通するようにする。
【0016】蒸発器14で発生した蒸気を気水ドラム1
5に導入して飽和蒸気を分離する。そうすると、気水ド
ラム15からは上流部連絡管16aと下流部連絡管16
bを介して連通管26に向かって、常時、256℃の飽
和蒸気が1t/時の流量で送られる。また、気水ドラム
15で分離された飽和蒸気の残りの部分は過熱器13を
経由することによって、圧力4.4MPa、温度400
℃の過熱蒸気に変換され、30t/時の流量で高圧蒸気
溜め24に送られ、高圧蒸気溜め24からは圧力4MP
a、温度400℃の過熱蒸気として蒸気タービン28に
送られる。
【0017】以上のような飽和蒸気と過熱蒸気の弁操作
と流量制御を行うことにより、気水ドラム15において
は、蒸発器14で発生する所定量の蒸気から分離して得
られる飽和蒸気の内、常に1t/時の割合で飽和蒸気が
連絡管16を介して高圧蒸気復水器27内に流入し、残
部は過熱器13に流入するようになる。この状態では、
気水ドラム15で分離した飽和蒸気量と、高圧蒸気復水
器27内に流入する飽和蒸気量及び過熱器13に流入す
る飽和蒸気量の和とは釣り合っている。
【0018】スートブロワ12の使用前に行うスートブ
ロワ蒸気管19の暖管作業では、スートブロワ蒸気管1
9に設けられた自動弁20、21を調整して、1t/時
の流量で連絡管16内を流れる256℃の飽和蒸気か
ら、例えば0.5t/時の流量の蒸気がスートブロワ蒸
気管19内を流れるようにする。スートブロワ蒸気管1
9内を流れた飽和蒸気は、自動弁21を介して図示して
ない排水用タンクに放出される。
【0019】気水ドラム15に接続された連絡管16内
に常時流れている1t/時の温度256℃の飽和蒸気の
一部をスートブロワ蒸気管19の暖管用として取り出し
て使用するので、暖管作業のために急にスートブロワ蒸
気管19に飽和蒸気を流しても、気水ドラム15から発
生している蒸気の総量は常時一定に保つことができる。
従って、スートブロワ蒸気管19の暖管作業に飽和蒸気
を使用しても気水ドラム15内の圧力低下が起こらず、
気水ドラム15内の急激な水位変動が生じないため過熱
器13に流れる飽和蒸気量が変動しない。そのため、過
熱器13より発生する過熱蒸気の温度を一定に保つこと
が可能となる。
【0020】スートブロワ12を使用して蒸発器14や
過熱器13等の伝熱面に付着したすす等の固体残滓を除
去する際は、スートブロワ蒸気管19の自動弁20を全
開し、自動弁21を閉じ、高圧蒸気溜め24から例えば
1.5t/時の流量で温度400℃、圧力4MPaの過
熱蒸気が連通管26を介して下流部連絡管16b内に流
入するように調整し、この過熱蒸気と気水ドラム15か
ら上流部連絡管16aを介して流入する飽和蒸気とを混
合してスートブロワ蒸気管19に流入させ、各枝管19
aを介して各噴射部12aの飽和蒸気導入用の弁から供
給して、先端の噴気孔より噴出させる。
【0021】気水ドラム15から上流部連絡管16aを
介して流入する1t/時の256℃の飽和蒸気と高圧蒸
気溜め24から下流部連絡管16bを介して流入する
1.5t/時の温度400℃の過熱蒸気を混合すると、
2.5t/時の温度325℃の蒸気が得られ、この蒸気
が各噴射部12aの先端の噴気孔より噴出する。気水ド
ラム15から上流部連絡管16aを介して流入する1t
/時の256℃の飽和蒸気だけをスートブロワ蒸気管1
9に流入させ、各噴射部12aの先端の噴気孔より噴出
するのでは蒸気の流量が少なく、蒸発器14や過熱器1
3等の伝熱面に付着したすす等の固体残滓を十分に除去
することができない。過熱器13で得られた過熱蒸気と
混合することにより、固体残滓を除去するのに十分な流
量と圧力を有する蒸気を得ることができる。
【0022】高圧蒸気復水器27内に流入していた飽和
蒸気と過熱器13で発生した過熱蒸気の一部を混合した
蒸気をスートブロワ12に使用して固体残滓の除去作業
を行うので、スートブロワ12を使用しても、気水ドラ
ム15で分離される飽和蒸気に対する新たな使用量の増
加は発生しない。そのため、気水ドラム15内の急激な
水位変動が生じず過熱器13に流れる飽和蒸気量は変動
しない。従って、過熱器13より発生する過熱蒸気の温
度を一定に保つことが可能となる。また、飽和蒸気と過
熱蒸気を混合して得られる蒸気の温度は325℃であり
グランドパッキンの耐熱温度400℃より十分低いの
で、高温高圧の廃熱ボイラーにおいてもスートブロワの
蒸気シール用のグランドパッキンのシール性寿命を延長
することが可能となる。
【0023】一般に、高圧蒸気復水器27では使用時の
ウォーターハンマーを防止するために高圧蒸気復水器2
7を使用しないときでも常に暖器しておく必要がある。
一方、本発明の一実施の形態に係るスートブロワ用蒸気
の取り出し方法においては、気水ドラム15で分離され
た飽和蒸気は、常時1t/時の流量で連絡管16と連通
管26を介して高圧蒸気復水器27内を流通するように
設定されている。従って、本発明の一実施の形態に係る
スートブロワ用蒸気の取り出し方法においては、高圧蒸
気復水器27を暖器するという使用条件は、スートブロ
ワ12の使用時を除いて満足されていることになる。
【0024】特に、高圧蒸気復水器27の暖器を256
℃の飽和蒸気を用いて行うため、高圧蒸気復水器27内
の熱交換用の多数の耐熱金属製の耐圧細管を過度に加熱
することがないため、高圧蒸気復水器27の稼働に最適
な温度に暖器することが可能である。スートブロワ12
を使用してすす等の固体残滓を除去する際は、飽和蒸気
が高圧蒸気復水器27には流入しない。この場合は自動
的に高圧蒸気溜め24から連通管26を介して少量の過
熱蒸気を高圧蒸気復水器27に流入させて高圧蒸気復水
器27の温度低下を防止することができる。
【0025】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、気水ドラム15より常時流出させる飽和蒸気を
連絡管16を介して高圧蒸気復水器27の暖器用蒸気と
して使用したが、気水ドラム15から常時一定量の飽和
蒸気を取り出して、気水ドラム15内の水位レベルを変
動させないで更に過熱器13により発生させる過熱蒸気
の温度が変動しないような条件で常時使用するのであれ
ば、飽和蒸気の使用方法は特に限定されない。従って、
高圧蒸気復水器27の暖器とスートブロワ蒸気管19の
暖管の二つの目的に使用してもよいし、高圧蒸気復水器
27の暖器と他の目的に使用してもよい。
【0026】
【発明の効果】請求項1〜3記載のスートブロワ用蒸気
の取り出し方法においては、高圧蒸気溜めと高圧蒸気復
水器との間に設けられた連通管に気水ドラムから常時一
定量の飽和蒸気を供給する連絡管を接続し、連絡管に分
岐して設けられたスートブロワ蒸気管を介してスートブ
ロワに、気水ドラムからの一定量の飽和蒸気と高圧蒸気
溜めからの過熱蒸気とを混合して供給するので、蒸気タ
ービンの高効率化のために高圧、高温の蒸気を発生させ
ても、スートブロワ用蒸気の温度と圧力をスートブロワ
用グランドパッキンの耐熱温度及び耐圧以下に調整する
ことが可能となり、グランドパッキンを長時間使用する
ことができてグランドパッキンの交換回数の低下に伴う
設備保全経費の削減が可能となる。
【0027】また、スートブロワ用に蒸気を使用しても
気水ドラムから発生する蒸気の総量は変化しないので、
気水ドラム内の水位レベルが変動せず過熱器に供給され
る飽和蒸気量が安定化するため、過熱蒸気温度を一定に
保持することが可能となる。更に、本発明のスートブロ
ワ用蒸気の取り出し方法の適用を可能とするには、既存
のボイラーに簡易な設備を取付けるだけでよいので、各
種の高温高圧用の廃熱ボイラーへの適用が可能である。
【0028】特に、請求項2記載のスートブロワ用蒸気
の取り出し方法においては、スートブロワ蒸気管の暖管
時には、連絡管を介して気水ドラムから少量の飽和蒸気
をスートブロワ蒸気管に供給するので、スートブロワ蒸
気管の暖管作業とスートブロワの使用を連続して一体的
に行うことが可能である。また、請求項3記載のスート
ブロワ用蒸気の取り出し方法においては、高圧蒸気復水
器の暖器のために、気水ドラムから少量の飽和蒸気を供
給するので、高圧蒸気復水器の稼働に最適な温度に常に
暖器することが可能である。スートブロワ蒸気管の暖
管、高圧蒸気復水器の暖器を行っても、気水ドラムから
発生している蒸気の総量は常時一定になっているので、
気水ドラム内の水位レベルは安定化し、発生する過熱蒸
気温度を一定に保持することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るスートブロワ用蒸
気の取り出し方法を適用した廃熱ボイラーの系統図であ
る。
【符号の説明】
10:廃熱ボイラー、11:ボイラー本体、11a:隔
壁、11b:導入口、11c:排出口、12:スートブ
ロワ、12a:噴射部、13:過熱器、14:蒸発器、
15:気水ドラム、16:連絡管、16a:上流部連絡
管、16b:下流部連絡管、17:電動元弁、18:飽
和蒸気管、19:スートブロワ蒸気管、19a:枝管、
20、21、22:自動弁、23:過熱蒸気管、24:
高圧蒸気溜め、25:蒸気タービン蒸気管、26:連通
管、26a:自動弁、27:高圧蒸気復水器、28:蒸
気タービン、29:ファン、30:排出孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江川 善雄 福岡県北九州市戸畑区大字中原46番地59 日鐵プラント設計株式会社内 Fターム(参考) 3K061 QC03 QC05 QC32 QC36 QC39

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気水ドラムで発生した飽和蒸気を過熱器
    に導入して得られる過熱蒸気を高圧蒸気溜めを介して高
    圧蒸気復水器及び蒸気タービンに供給する廃熱ボイラー
    におけるスートブロワ用蒸気の取り出し方法であって、
    前記高圧蒸気溜めと前記高圧蒸気復水器との間に設けら
    れた連通管に前記気水ドラムから常時一定量の飽和蒸気
    を供給する連絡管を接続し、該連絡管に分岐して設けら
    れたスートブロワ蒸気管を介して前記スートブロワに、
    前記気水ドラムからの一定量の飽和蒸気と前記高圧蒸気
    溜めからの過熱蒸気とを混合して供給することを特徴と
    するスートブロワ用蒸気の取り出し方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスートブロワ用蒸気の取
    り出し方法において、前記スートブロワ蒸気管の暖管時
    には、前記連絡管を介して前記気水ドラムから少量の飽
    和蒸気を前記スートブロワ蒸気管に供給することを特徴
    とするスートブロワ用蒸気の取り出し方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のスートブロワ用蒸
    気の取り出し方法において、前記高圧蒸気復水器の暖器
    のために、前記連絡管を介して前記気水ドラムから少量
    の飽和蒸気を供給することを特徴とするスートブロワ用
    蒸気の取り出し方法。
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