JP2001172641A - 有機質廃棄物の資源化装置と資源化方法 - Google Patents

有機質廃棄物の資源化装置と資源化方法

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JP2001172641A JP2000293403A JP2000293403A JP2001172641A JP 2001172641 A JP2001172641 A JP 2001172641A JP 2000293403 A JP2000293403 A JP 2000293403A JP 2000293403 A JP2000293403 A JP 2000293403A JP 2001172641 A JP2001172641 A JP 2001172641A
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pellet
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Kuramoto Sangyo Co
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 きのこの廃培地のような有機質廃棄物をでき
るだけ低コストで処理し、できれば資源として活用でき
るような、有機質廃棄物の資源化装置と資源化方法を提
供する。 【解決手段】 オガ粉を主成分とし、粘結成分を含有す
る有機質廃棄物、例えばきのこの廃培地を圧縮成形して
ペレット状の有機質成形体を得る造粒手段14(工程又
は装置)と、該造粒手段で得られたペレット状の有機質
成形体を加熱してペレット状の炭粒(ペレット炭)を得
る炭化手段16とを備えることにより上記課題を解決し
た。ここで、造粒装置の前に、有機質廃棄物を乾燥させ
る乾燥装置20,22,24と、乾燥装置で乾燥させた
有機質廃棄物を加湿する加湿装置を設けるのが好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、有機質廃棄物、
例えばきのこを人工的に栽培した後の廃培地を処理して
ペレット状の炭粒(ペレット炭)を得る有機質廃棄物の
資源化装置と資源化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、エノキタケ、ブナシメジ、エリン
ギ等のきのこは、人工栽培の技術が進み、大規模なきの
こ工場で人工的に大量に栽培され、スーパーマーケット
等で安価に販売され、多くの人に食されている。
【0003】これらのきのこは、きのこ栽培用瓶の中に
おが屑(以下、「オガ粉」という。)を主成分とする特
殊な湿った培地を充填し、この培地にきのこの菌子を植
え、きのこ工場内で、所定期間、温度、湿度等を厳重に
管理して栽培されている。
【0004】ここで、きのこを人工的に栽培するための
培地は、オガ粉に米ぬか、ふすま、マッシュパワー、コ
ーンコブ、豆皮、ホミニフィード、オルガ等を、きのこ
の種類に応じて、所定の割合で加えたものが使用されて
いる。
【0005】オガ粉、コーンコブ等は培地の主材となる
ものであり、粒径により培地の空隙率が変わるので、粒
径を調整したものが使用されている。また、オガ粉は屋
外に3ヶ月以上堆積させ、時々灌水し、オガ粉に含まれ
る菌糸成長阻害物質を除去したものが使用されている。
【0006】米ぬか、ふすま、マッシュパワー、コーン
コブ、豆皮、ホミニフィード等は栄養源として入れてい
る。山のきのこの場合は木の成分を数年にわたり分解し
栄養としているが、きのこの瓶栽培の場合は栽培期間が
短い(エノキダケ55日、本シメジ110日)為、木の
成分の全部をとることができない。その為、米ぬか等の
栄養源を入れている。オルガは菌糸成長剤として入れて
いる。
【0007】きのこを収穫した後の培地(以下、「廃培
地」という。)は瓶から掻き出され、再使用されること
なく、鶏糞と混ぜて発酵させ、堆肥にして利用するか、
肉牛用の牛床として使用し、後に堆肥にして利用してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、きのこの廃
培地は米ぬかやふすま等を含有しているので、そのまま
野外に堆積させておいた場合、これらの成分の発酵が進
み、強烈な悪臭を生じ、近隣に迷惑を及ぼすという問題
がある。
【0009】また、廃培地を堆肥とする方法は、堆肥の
コストが安い為、事業化するのが難しい。また、牛床と
して使用する方法は、乳牛用の場合、廃培地の雑菌が乳
房炎を招く危険があり、安全が確認されていない。
【0010】また、きのこの廃培地はもともとオガ粉を
主成分とするものなので、本来は燃えるはずであるが、
水分を多く含んでいるので、このままボイラーの燃料に
することはできない。重油等を用いて焼却すれば処分で
きるが、これでは焼却のためにコストがかかり過ぎる。
【0011】また、きのこの廃培地は有機物であり、し
かも大量に継続的に排出されるものなので、もし資源と
して活用できるのであれば、資源化が望ましい。
【0012】この発明は、きのこの廃培地のような有機
質廃棄物をできるだけ低コストで処理し、できれば資源
として活用できるような、有機質廃棄物の資源化装置と
資源化方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る有機質廃
棄物の資源化装置は、オガ粉を主成分とする有機質廃棄
物を圧縮成形してペレット状の有機質成形体を得る造粒
装置と、該造粒装置で得られた有機質成形体を加熱して
ペレット状の炭粒(ペレット炭)を得る炭化装置とを備
えている。
【0014】また、この発明に係る有機質廃棄物の資源
化方法は、オガ粉を主成分とする有機質廃棄物を圧縮成
形してペレット状の有機質成形体を得る造粒工程と、該
造粒工程で得られた有機質成形体を加熱してペレット炭
を得る炭化工程とを備えている。
【0015】ここで、オガ粉とは、主に木材を鋸で製材
したときに出るおが屑をいうが、木材を何等かの手段で
粉砕して粉にしたものを含めても良い。また、オガ粉
は、廃培地に使用したもののみならず、廃培地にする前
のバージンの状態のものでもよい。
【0016】有機質廃棄物はオガ粉単独でもよいし、オ
ガ粉に他の有機成分が含まれたものでもよい。他の有機
成分には粘結成分が含まれているのが好ましい。粘結成
分としては、例えばオガ粉にもともと含まれていた粘性
のある有機物や、オガ粉に後から添加した有機物(例え
ば、米ぬかやふすま等)が腐敗又は発酵したときに生じ
た粘性のある有機物質をいう。
【0017】また、前記有機質廃棄物としては、例え
ば、きのこの廃培地を使用することができる。きのこを
人工的に栽培するための培地としては、オガ粉に米ぬ
か、ふすま、マッシュパワー、コーンコブ、豆皮、ホミ
ニフィード、オルガ等を、所定の割合で配合したものを
使用することができる。人工的に栽培されるきのこの種
類としては、例えば、えのき茸、ブナシメジ、エリン
ギ、ヒラタケ等を挙げることができるが、これら以外の
きのこの廃培地でもよい。
【0018】また、前記有機質廃棄物としては、きのこ
の廃培地に限定されるものではなく、例えば、オガ粉に
動物や人の糞尿を所定の割合で混ぜたもの等、オガ粉に
粘結成分を含有させた有機質廃棄物を使用してもよい。
【0019】また、この発明に係る資源化装置では、有
機質廃棄物を乾燥させる乾燥装置と、乾燥装置で乾燥さ
せた有機質廃棄物を加湿する加湿装置を、造粒装置の前
に設けてもよいし、炭化装置と乾燥装置の間に炭化装置
で発生した熱風を乾燥装置に導くダクトを設けてもよ
い。
【0020】従って、この発明に係る資源化方法では、
有機質廃棄物を乾燥させる乾燥工程と、乾燥工程で乾燥
させた有機質廃棄物を加湿する加湿工程を、造粒工程の
前に設けてもよいし、前記炭化工程で発生した熱風を前
記乾燥工程で使用するようにしてもよい。
【0021】また、乾燥装置としては、例えば、分散乾
燥機、撹拌乾燥機、気流乾燥塔を使用することができる
が、乾燥能力さえ十分であればこれら全てを設ける必要
は無く、また、これら以外の乾燥装置を使用してもよ
い。造粒装置としては、例えば、ディスク状のダイスに
開けた多数の穴に有機質廃棄物をロールで押し込んで成
形するタイプのものを使用することができるが、これ以
外のタイプの造粒装置を使用してもよい。
【0022】また、炭化装置としては、廃培地のペレッ
トを700℃以上の温度で連続的に加熱して炭化できる
反復揺動式のタイプのものがよいが、これ以外のタイプ
の炭化装置でもよい。また、炭化装置の後には炭化装置
で得られたペレット炭を消火冷却する消火装置と、消火
冷却されたペレット炭を貯蔵しておくホッパを設けてお
くのがよい。
【0023】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施の形態に
係るペレット炭の製造装置を上から見た状態を示す説明
図、図2はこの発明の一実施の形態に係るペレット炭の
製造方法の各工程を説明するための説明図である。これ
らの図に示すように、この装置は、廃培地を貯蔵する原
料ホッパ10と、原料ホッパ10から供給された廃培地
を乾燥させる乾燥装置20,22,24と、乾燥装置2
0,22,24で乾燥させた廃培地に水を加えて所望の
含水率に調湿する加湿装置12と、調湿した廃培地をペ
レット状に造粒する造粒装置14と、ペレット状に造粒
した廃培地を炭化させる炭化装置16とを備えている。
【0024】原料ホッパ10の上部には大きく開口した
投入口が設けられ、この投入口には異物を排除するため
の目の粗いスクリーンが水平に張られている。原料ホッ
パ10の下部には排出口(図示せず)が設けられ、この
排出口と乾燥装置との間には原料ホッパ10に入れられ
た廃培地を乾燥装置に送る原料輸送コンベヤ18が設け
られている。
【0025】乾燥装置は、分散乾燥機20、撹拌乾燥機
22及び気流乾燥塔24から構成されている。いずれの
乾燥装置20,22,24も炭化装置16から排出され
た熱風を利用して廃培地を乾燥させるようになってい
る。なお、乾燥装置20,22,24は、全てを設ける
必要がなく、乾燥能力さえ十分であれば、一部の乾燥装
置だけで良い。
【0026】気流乾燥塔24の出側には主サイクロン2
6が接続され、乾燥装置20,22,24で乾燥させら
れた廃培地が熱風と分離されるようになっている。な
お、27は主排風機である。そして、熱風と分離された
廃培地は加湿装置12によって所定の湿度に加湿された
後、造粒装置14に供給されるようになっている。
【0027】造粒装置14としては、水平に設けられた
ディスク状のダイスと、このダイスの板面上を転がるロ
ールとを備えたディスクペレッタが使用されている。ダ
イスには、製造されるべきペレット炭の大きさに応じ、
直径6mm、9mm又は12mmの穴が多数設けられて
いる。この造粒装置14により廃培地がペレット状の成
形体に成形される。なお、29はブロー送風機である。
【0028】造粒装置14の出側には乾品投入コンベヤ
30が設けられ、乾品投入コンベヤ30は乾品ホッパ3
2に至っている。乾品ホッパ32には乾品送風機34が
併設され、乾品ホッパ32内に空気が送り込めるように
なっている。乾品ホッパ32は造粒装置14で成形され
たペレット状の成形体を貯蔵し、成形体は乾品送風機3
4により送り込まれた空気で乾燥させられるようになっ
ている。
【0029】乾品ホッパ32の出側にはペレット状の成
形体を炭化原料サービスホッパ36に送る乾品供給コン
ベヤ38が設けられ、乾品供給コンベヤ38は炭化原料
サービスホッパ36に至っている。炭化原料サービスホ
ッパ36は炭化装置16にペレット状の成形体を供給で
きるようになっている。
【0030】炭化装置16としては反復式揺動炉が使用
されている。炭化装置16には燃焼送風機40が付設さ
れている。炭化装置16の内部ではペレット状の成形体
が加熱されて乾留ガスが発生するが、燃焼送風機40は
炭化装置16の内部に空気を吹き込んでこの乾留ガスを
燃焼させるものである。
【0031】炭化装置16の入口、中央及び出口には後
述する送風機が設けられ、その送風量を調節することに
より、各場所の温度が調節できるようになっている。
【0032】炭化装置16の燃焼炉内は、運転中、10
00℃以上になる。炉の耐熱温度は1600℃だが、炉
材の寿命を考慮すると、1000℃程度で運転するのが
望ましい。このため、炭化装置16にはエゼクタ送風機
43が付設され、燃焼炉の温度を1000℃以下に下げ
ている。
【0033】炭化装置16の出側には消火スクリュ42
が設けられ、炭化装置16から排出されたペレット炭に
散水して消火できるようになっている。消火スクリュ4
2の後には、調湿スクリュ44が設けられ、消火された
ペレット炭はここで調湿されるようになっている。調湿
されたペレット炭は炭化製品コンベヤ46を介して製品
ホッパ48に送給されるようになっている。
【0034】次に、ペレット炭の製造方法を、図2を参
照しながら説明する。まず、原料ホッパ20に廃培地を
投入した。投入された廃培地はスクリーンで異物が取り
除かれ、原料ホッパ10の底部に堆積する。
【0035】ここで、原料ホッパ20に投入した廃培地
は、エノキタケ、エリンギ、ブナシメジの廃培地の混合
物を使用した。エノキタケ、エリンギ、ブナシメジの割
合は、7:1:2である。エノキタケ、エリンギ、ブナ
シメジの培地は、オガ粉に米ぬか、ふすま、マッシュパ
ワー、コーンコブ、豆皮、ホミニフィード、オルガ等を
表1に示す割合で配合したものからなる。
【0036】
【表1】
【0037】原料ホッパ10の底部に堆積した廃培地
は、原料排出コンベヤ11、原料集合コンベヤ17、原
料輸送コンベヤ18及び原料投入コンベヤ19を介して
乾燥装置20,22,24に送られる。
【0038】乾燥装置20,22,24に送られた廃培
地は、分散乾燥機20、撹拌乾燥機22及び気流乾燥塔
24をこの順に通って乾燥させられる。分散乾燥機2
0、撹拌乾燥機22及び気流乾燥塔24には炭化装置1
6の熱風が供給されており、廃培地はこの熱風によって
乾燥させられる。
【0039】分散乾燥機20の入口温度は300〜40
0℃であった。乾燥前の廃培地(原料)は、水分率50
〜60%、重量1900〜2100kg/hであり、乾
燥後の廃培地は、水分率10〜12%、重量900〜1
100kg/hであった。
【0040】乾燥装置20,22,24で乾燥させられ
た廃培地は主サイクロン26及び副サイクロン28で熱
風と分離され、加湿装置12に送られる。そして加湿装
置12で0.4〜0.6リットル/minの範囲で水を
加えられて加湿させられる。この加湿により造粒装置1
4での造粒が容易になる水分率に有機質廃棄物の水分率
が調節される。水分率は12〜15%であった。
【0041】加湿装置12で加湿された廃培地は造粒装
置14に供給される。造粒装置14に供給された廃培地
はロールによってダイスの上から穴の中に強く押し込ま
れ、オガ粉が結着した状態で太いうどんのようになって
下方に押し出される。下方に押し出された廃培地は所定
の長さ毎に掻き取られ、ペレット状の成形体となって下
方に集められる。ペレット状に造粒された成形体の嵩比
重は0.60〜0.68であった。
【0042】集められた成形体は乾品投入コンベヤ30
を介して乾品ホッパ32に送られ、ここに投入・貯蔵さ
れる。乾品ホッパ32には乾品送風機34から空気が送
り込まれており、成形体はこの空気により乾燥させら
れ、水分率は10%程度になっている。乾品ホッパ32
に貯蔵された成形体は乾品供給コンベヤ38によって炭
化原料サービスホッパ36に送られ、ここから炭化装置
16に供給される。
【0043】炭化装置16に送られたペレット状の成形
体は燃焼・加熱させられて炭化する。炭化装置16の入
口、中央、出口に設けられた送風機37,39,41に
よりノズルでエアーを吹き込み、その空気量を調節する
ことにより、各場所の温度を調節した。投入した原料の
量は約1000kg/hとした。炭化装置16の入口の
温度は600〜700℃、炭化装置16の中の温度は6
00〜700℃、炭化装置16の出口の温度は700〜
800℃であった。ペレットの滞留時間は30〜40分
であった。
【0044】炭化装置16で炭化させられたペレット炭
は消火スクリュ42に送られ、散水・消火させられた。
炭化炉の出口付近は周りを水冷却しており、木炭に火は
ついていないが、60℃以上の高温になっており、火災
の危険性があるので、消火水を使用する。消火水の散水
量は0.5〜0.6リットル/分とし、ペレット炭の温
度は40〜60℃であった。なお、乾燥し過ぎている場
合は、火災防止の為、必要に応じ、調湿スクリュ44に
より更に散水し、調湿する。
【0045】散水・消火した後のペレット炭は炭化製品
コンベヤ46で送られ、トロンメル47で粗粒炭とペレ
ット炭に篩分けされ、篩分けされた粗粒炭とペレット炭
を、一旦、炭化製品ホッパ48に別々に貯蔵し、必要に
応じて下方から所定量排出させ、袋詰めして商品とし
た。なお、トロンメル47の金網の目は5メッシュ(約
5mm)のものを使用した。
【0046】
【発明の効果】この発明は、有機質廃棄物の一部を燃や
すことによって発生した熱で有機質廃棄物を乾燥させ、
この有機質廃棄物をペレット状に成形し、これを炭化さ
せるようにしたので、廃棄物となって処理に困っていた
有機質廃棄物、例えばきのこの廃培地を低コストで処理
することができるという効果がある。
【0047】また、この発明は、有機質廃棄物の一部を
燃やすことによって発生した熱で有機質廃棄物を乾燥さ
せ、この有機質廃棄物をペレット状に成形し、これを炭
化させるようにしたので、廃棄物となって処理に困って
いた有機質廃棄物、例えばきのこの廃培地を、種々の用
途を有するペレット炭の原料として資源化することがで
きるという効果がある。
【0048】また、この発明は、有機質廃棄物を乾燥さ
せる乾燥装置(工程)と、該乾燥装置(工程)で乾燥さ
せた有機質廃棄物を加湿する加湿装置(工程)を造粒装
置(工程)の前に設けた場合、造粒前の有機質廃棄物の
含水率を容易に調節することができるので、造粒装置
(工程)で有機質廃棄物を所望の強度を有するペレット
状の成形物に成形することができ、従って、所望の強度
を有するペレット炭を製造することができるという効果
がある。
【0049】また、この発明は、炭化装置(工程)で発
生した熱風を乾燥装置(工程)で有機質廃棄物の乾燥の
ために使用した場合、有機質廃棄物の乾燥のために重油
等を燃やさなくて済むので、有機質廃棄物の乾燥のため
に余分なコストをかけなくて済み、従って、ペレット炭
を低コストで製造することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係るペレット炭の製
造装置を上から見た状態を示す説明図である。
【図2】この発明の一実施の形態に係るペレット炭の製
造方法の各工程を説明するための説明図である。
【符号の説明】
10 原料ホッパ 11 原料排出コンベヤ 12 加湿装置 14 造粒装置 16 炭化装置 17 原料集合コンベヤ 18 原料輸送コンベヤ 19 原料投入コンベヤ 20 分散乾燥機 22 撹拌乾燥機 24 気流乾燥塔 26 主サイクロン 27 主排風機 28 副サイクロン 29 ブロー送風機 30 乾品投入コンベヤ 32 乾品ホッパ 34 乾品送風機 36 炭化原料サービスホッパ 37 送風機(入口) 38 乾品供給コンベヤ 39 送風機(中央) 40 燃焼送風機 41 送風機(出口) 42 消火スクリュ 43 エゼクタ送風機 44 調湿スクリュ 46 炭化製品コンベヤ 47 トロンメル 48 製品ホッパ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C01B 31/02 101 C02F 11/10 ZABZ C02F 11/10 ZAB C10B 53/00 A C10B 53/00 B09B 3/00 303H

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オガ粉を主成分とする有機質廃棄物を圧
    縮成形してペレット状の有機質成形体を得る造粒装置
    と、該造粒装置で得られたペレット状の有機質成形体を
    加熱してペレット状の炭粒(ペレット炭)を得る炭化装
    置とを備えたことを特徴とする有機質廃棄物の資源化装
    置。
  2. 【請求項2】 前記有機質廃棄物が粘結成分を含有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の有機質廃棄物の資源
    化装置。
  3. 【請求項3】 前記有機質廃棄物がキノコの人工栽培用
    の培地であって、使用済みのもの(廃培地)であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の有機質廃棄物の資
    源化装置。
  4. 【請求項4】 前記きのこの人工栽培用の培地が米ぬか
    及び/又はふすまを含有していることを特徴とする請求
    項3に記載の有機質廃棄物の資源化装置。
  5. 【請求項5】 前記有機質廃棄物が動物又は人の糞尿を
    含有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載の有機質廃棄物の資源化装置。
  6. 【請求項6】 前記有機質廃棄物を乾燥させる乾燥装置
    と、該乾燥装置で乾燥させた前記有機質廃棄物を加湿す
    る加湿装置を前記造粒装置の前に備えていることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載の有機質廃棄物の
    資源化装置。
  7. 【請求項7】 前記炭化装置と前記乾燥装置の間には該
    炭化装置で発生した熱風を該乾燥装置に導くダクトが設
    けられていることを特徴とする請求項6に記載の有機質
    廃棄物の資源化装置。
  8. 【請求項8】 オガ粉を主成分とし、粘結成分を含有す
    る有機質廃棄物を圧縮成形してペレット状の有機質成形
    体を得る造粒工程と、該造粒工程で得られたペレット状
    の有機質成形体を加熱してペレット炭を得る炭化工程と
    を備えたことを特徴とする有機質廃棄物の資源化方法。
  9. 【請求項9】 前記有機質廃棄物が粘結成分を含有する
    ことを特徴とする請求項8に記載の有機質廃棄物の資源
    化方法。
  10. 【請求項10】 前記有機質廃棄物がきのこの人工栽培
    用の培地であって、使用済みのもの(廃培地)であるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の有機質廃棄物の資源化
    方法。
  11. 【請求項11】 前記きのこの人工栽培用の培地が米ぬ
    か及び/又はふすまを含有していることを特徴とする請
    求項10に記載の有機質廃棄物の資源化方法。
  12. 【請求項12】 前記有機質廃棄物が動物又は人の糞尿
    を含有していることを特徴とする請求項8〜11のいず
    れかに記載の有機質廃棄物の資源化方法。
  13. 【請求項13】 前記有機質廃棄物を乾燥させる乾燥工
    程と、該乾燥工程で乾燥させた前記有機質廃棄物を加湿
    する加湿工程を前記造粒工程の前に備えていることを特
    徴とする請求項8〜12のいずれかに記載の有機質廃棄
    物の資源化方法。
  14. 【請求項14】 前記炭化工程で発生した熱風を前記乾
    燥工程で使用するようにしたことを特徴とする請求項1
    3に記載の有機質廃棄物の資源化方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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