JP2001172015A - ゼオライト硬化体の製造方法 - Google Patents

ゼオライト硬化体の製造方法

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JP2001172015A
JP2001172015A JP35781799A JP35781799A JP2001172015A JP 2001172015 A JP2001172015 A JP 2001172015A JP 35781799 A JP35781799 A JP 35781799A JP 35781799 A JP35781799 A JP 35781799A JP 2001172015 A JP2001172015 A JP 2001172015A
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JP
Japan
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zeolite
treatment
alkali
hardening body
waste
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JP35781799A
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English (en)
Inventor
Minori Takada
みのり 高田
Yoshihide Shimoyama
善秀 下山
Masahito Honma
雅人 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Nippon Concrete Industries Co Ltd
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
Nippon Concrete Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 廃碍子の粉砕物又はこれと石粉の混合物
を、アルカリ処理した後に脱水及び加圧成形し、次いで
水熱処理することを特徴とするゼオライト硬化体の製造
方法。 【効果】 廃碍子を用いてコンクリート硬化体と同様の
強度を有するゼオライト硬化体を製造することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートと同
等の強度を有し、コンクリート製品と同様の分野で利用
可能なゼオライト硬化体を、廃碍子を用いて製造する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】送電線等に利用されている碍子は、廃棄
されると、粉砕され、金属やプラスチック等を取り除い
た後に、歩道用のタイル骨材、路盤材などとして利用さ
れている。廃碍子は、セメントと混合したり、コンクリ
ート材料として使用した場合、アルカリ骨材反応と呼ば
れる現象を起こし、コンクリート表面の白華、コンクリ
ートの寸法変化、更にひび割れを起こすなどの問題があ
る。また、路盤材として一般に使用されている採石は非
常に安価な材料であるため、特別な理由がない限り、そ
の代替材料として廃碍子を使用することは少ない。更
に、廃碍子は再利用に費用がかかるなどの理由から、一
部は埋め立て処分されており、十分に利用されていない
のが現状である。
【0003】一方、廃材からゼオライト硬化体を製造す
る方法として、石炭灰を用いた方法が提案されている
(特開平9−124315号)。しかし、この方法にお
いては、石炭灰をアルカリ水溶液に浸漬する際に、アル
カリ濃度によっては浸漬液の粘度が高くなりすぎ、その
結果、硬化体の強度が低下する場合があるなど、アルカ
リの取り扱いが難しく、操作性の点で問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、廃碍子を用いて、ゼオライト硬化体を製造する方法
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、廃碍子の
粉砕物はアルカリ処理しても浸漬液の粘度が高くなりす
ぎることがなく操作性が良好で、アルカリ処理後、過剰
な水分とアルカリの除去及び加圧成形を行ない、次いで
水熱処理することにより、優れた強度を有するゼオライ
ト硬化体が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、廃碍子の粉砕物又は
これと石粉の混合物を、アルカリ処理した後に脱水及び
加圧成形し、次いで水熱処理することを特徴とするゼオ
ライト硬化体の製造方法を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いる廃碍子の粉砕物
は、加圧成形時に型枠内に充填可能、すなわち成形性及
び保形性があれば、その粒径、粒度分布等は特に制限さ
れずに使用することができるが、最大粒径10mm以下、
特に5mm以下が好ましく、平均粒径1.2〜1.3mmが
好ましい。
【0008】本発明においては、廃碍子の粉砕物ととも
に石粉を混合して用いることもでき、処理工程において
材料の保形性を向上させ、より高い強度のゼオライト硬
化体が得られるので好ましい。ここで用いられる石粉と
しては、採石工場などで発生するスラッジ等の粉体状の
もので、平均粒径0.3mm以下のものが好ましい。石粉
の添加量は、廃碍子に対して0〜30重量%、特に10
〜30重量%が好ましい。30重量%を超えると、脱水
工程の妨げになり、得られるゼオライト硬化体の強度を
低下させる傾向がある。
【0009】本発明方法においては、まず前記のような
廃碍子粉砕物又はこれと石粉の混合物(以下、「廃碍子
等」という場合がある)をアルカリ処理する。アルカリ
処理は、廃碍子中のシリカ及びアルミナを活性化させる
ための方法であり、この処理によりシリカ及びアルミナ
がケイ酸イオン及びアルミン酸イオンとなる。アルカリ
処理の方法としては、廃碍子等を、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化リチウム等の水酸化アルカリの
水溶液と混合攪拌する、水酸化アルカリ水溶液に浸漬す
る等のいずれでも良いが、作業効率の点から、水酸化ア
ルカリ水溶液に浸漬する方法が好ましい。ここで、水溶
液中の水酸化アルカリ濃度は、特に制限されないが、2
0〜50重量%、特に30〜50重量%であるのが、よ
り高い強度のゼオライト硬化体が得られるので好まし
い。
【0010】廃碍子等を水酸化アルカリ水溶液に浸漬す
る場合の割合は、用いる廃碍子の形状や粒径、水酸化ア
ルカリの種類や濃度などによって異なるが、廃碍子を水
酸化アルカリ水溶液に対して100〜200重量%用い
るのが、脱水作業の効率の点から好ましい。また、浸漬
温度及び浸漬時間は、用いる廃碍子の形状や粒径、水酸
化アルカリの種類や濃度などによって異なるが、10〜
100℃で6〜48時間、特に12〜24時間が好まし
い。
【0011】アルカリ処理した廃碍子等は、次に過剰の
水分と水酸化アルカリを除去する目的で脱水される。こ
の脱水処理は、水酸化アルカリ水溶液が除去できれば良
く、次の加圧成形工程が脱水を伴う手段である場合に
は、特に加圧成形と別個に行なう必要はなく、脱水及び
加圧成形を同時に行なっても良い。
【0012】加圧成形手段としては、アルカリ処理した
廃碍子が所望の形状(ブロック状、円柱状、円筒状な
ど)に成形できれば特に制限されず、例えば遠心成形、
プレス成形、振動成形等が挙げられる。なお、前記のよ
うに、遠心成形、プレス成形、振動成形いずれの場合に
も、加圧成形と同時に脱水ができる状態であれば、脱水
及び加圧成形工程を同時に行なうのが好ましい。加圧成
形における加圧条件としては、例えばプレス成形におい
ては、1MPa 以上、特に2〜10MPa が好ましい。
【0013】次に、加圧成形により得られた成形体を水
熱処理により硬化させる。水熱処理は、通常の水熱反応
が生じる条件であれば特に制限されないが、飽和水蒸気
で140〜220℃、特に180〜220℃で3〜12
時間処理するのが好ましい。処理温度が140℃未満の
場合には、得られるゼオライト硬化体の強度が十分でな
い。なお、水熱処理は、オートクレーブを用いて行なう
のが好ましい。
【0014】このようにして得られるゼオライト硬化体
は、X線回折図より鉱物組成を分析すると、ゼオライト
類の生成が認められる。本発明の製造方法についての化
学反応を示せば、次のとおりと考えられる。
【0015】
【化1】
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、廃碍子を用いて、コン
クリート硬化体と同様の強度を有するゼオライト硬化体
を製造することができ、廃碍子の有効利用が図れる。
【0017】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらにより何ら制限されるもので
はない。
【0018】実施例1 廃碍子(粒径5mm以下、平均粒径1.24〜1.30m
m)1重量部を、20〜40重量%の水酸化ナトリウム
水溶液1重量部に、室温で6〜24時間浸漬した。幅5
cm×長さ10cmの型枠を用いて形状を保持できるように
7.5MPa の圧力で脱水プレス成形した後、オートクレ
ーブ中、180℃で3〜12時間水熱処理を行なった。
各処理条件は、表1に示すとおりである。得られた硬化
体のX線回折を分析したところ、いずれもゼオライトの
生成が確認された。また、硬化体の曲げ強さ及び圧縮強
さ(JIS R 5201による)を測定した結果を表
1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1の結果より、アルカリ浸漬処理工程に
おける水酸化ナトリウム水溶液濃度は高い方が、より高
い強度の硬化体が得られた。浸漬時間は24時間が適し
ており、水熱処理時間は、180℃で行なう場合、3時
間で必要な強度が得られた。また、水酸化ナトリウム濃
度が上昇しても、浸漬処理により浸漬液の粘度が高くな
りすぎることはなかった(図1)。なお、図1において
は、浸漬処理後の材料を、加圧脱水して得られる廃碍子
脱水溶液の粘度を測定した。
【0021】実施例2 廃碍子(粒径5mm以下、平均粒径1.29mm)100重
量部と石粉(平均粒径0.08mm)0〜43重量部の混
合物1重量部を、30重量%の水酸化ナトリウム水溶液
1重量部に、室温にて24時間浸漬した。幅5cm×長さ
10cmの型枠を用いて形状を保持できるように7.5MP
a の圧力で脱水プレス成形した後、オートクレーブ中、
180℃で3時間水熱処理を行なった。得られた硬化体
のX線回折を分析したところ、いずれもゼオライトの生
成が確認された。また、硬化体の圧縮強さ(JIS R
5201による)を測定した結果を表2に示す。その
結果、石粉は、廃碍子に対して10〜30重量%添加す
るのが好適であり、より高い強度のゼオライト硬化体が
得られた。
【0022】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】水酸化ナトリウム濃度と浸漬液の粘度との関係
を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下山 善秀 千葉県佐倉市大作二丁目4番2号 太平洋 セメント株式会社佐倉研究所内 (72)発明者 本間 雅人 茨城県下館市伊佐山字北宿213番地の3 日本コンクリート工業株式会社研究所内 Fターム(参考) 4D004 AA18 BA02 CA13 CA14 CA15 CA21 CA34 CB15 CC11 CC12 DA03 DA06 4G073 AA02 AA03 BA63 FB34 FC25 UB01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃碍子の粉砕物又はこれと石粉の混合物
    を、アルカリ処理した後に脱水及び加圧成形し、次いで
    水熱処理することを特徴とするゼオライト硬化体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 アルカリ処理が、水酸化アルカリ水溶液
    に浸漬処理するものである請求項1記載のゼオライト硬
    化体の製造方法。
  3. 【請求項3】 水熱処理が、飽和水蒸気圧で140〜2
    20℃の処理である請求項1又は2記載のゼオライト硬
    化体の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009035475A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Purometoron Technic Kk 人工ゼオライトの製造方法
JP2009256163A (ja) * 2008-03-21 2009-11-05 Purometoron Technic Kk 人工ゼオライト、及び、軽質オレフィンの製造方法
JP2010280532A (ja) * 2009-06-04 2010-12-16 Central Res Inst Of Electric Power Ind ゼオライト含有硬化体の製造方法

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