JP2001171762A - 混合型エアゾール用容器 - Google Patents

混合型エアゾール用容器

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JP2001171762A JP35932799A JP35932799A JP2001171762A JP 2001171762 A JP2001171762 A JP 2001171762A JP 35932799 A JP35932799 A JP 35932799A JP 35932799 A JP35932799 A JP 35932799A JP 2001171762 A JP2001171762 A JP 2001171762A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器使用時における内側容器内の流体と外側
容器内の流体とを素早くかつ均一に混合するエアゾール
容器を提供する。 【解決手段】 噴射ノズル30を備えた外側容器1と、
外側容器内に設けられた内側容器3とで構成され、内側
容器が、内部から先端部分9に連成されたステム10と
から成る破断部材5により穿孔可能な天板6と、外側容
器の底板2の一部として形成された底板4と、破断部材
を垂直方向に案内挿通しているハウジング13とを備
え、破断部材が底板を貫通して容器外部に伸びる後端部
分11を備え、後端部分を押動して天板を突き破ること
で内側容器内の流体が外側容器内の流体と混合される。
さらに、破断部材の先端部分9が、尖った頂部14を備
えたテーパー状周面23を有し、その下方縁部に外側容
器内へのより大きな流路18を確保するための逆テーパ
ー状の周面19を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、混合型エアゾール
容器に関し、特に、天板の中央部分に噴射ノズルを備え
た外側容器と、該外側容器内に設けられた内側容器とで
構成され、前記内側容器が、内部から破断部材により穿
孔可能な天板と、外側容器の底板の一部として形成され
た底板と、下端部が前記底板の中心部分に固定されかつ
前記破断部材を垂直方向に案内及び挿通せしめている円
筒状スリーブで構成されるハウジングとを備え、前記破
断部材が、前記天板に向けた先端部分と、該先端部分に
連成されかつ前記ハウジング内を通って底板を貫通して
容器外部に伸びる後端部分を備えた棒状のステムとで構
成され、該ステムの外周面に軸方向に離間した休止位置
及び作動位置に相応する2つの環状溝が穿設されてお
り、かつ前記底板とハウジングの後端面との間に介装さ
れた弾性環状シールが、離間した前記破断部材の休止位
置及び作動位置に相応する2つの環状溝の一方に係脱可
能に嵌合しており、該破断部材の後端部分を押動するこ
とにより前記先端部分が天板を突き破り、内側容器内の
流体と外側容器内の流体とを混合する形式の混合型エア
ゾール用容器構造についての提案である。
【0002】
【従来の技術】1種類の液体がガスと共に加圧封入され
た外側容器内に、もう1種類の液体を封入した内側容器
を内蔵した多重構造の容器内で、使用に先立って、内側
容器内の液体を外側容器内に溢出させて混合液体とし、
前記混合液体を外側容器のノズルから噴射するための混
合型エアゾール用容器は、従来より広く知られていると
ころである。例えば、硬化促進剤を内側容器内に、液体
塗料を液化ガスと共に外側容器内に充填し、使用の直前
に内側容器の天板を破壊して、外側容器内の液体塗料に
硬化促進剤を混合し、外側容器に取り付けられたノズル
より被塗装面に向けて噴射すると言ったスプレー式塗料
容器は最も一般的に知られかつ使用されている。
【0003】このような従来より知られた混合型エアゾ
ール用容器の特徴的構成を備えた内側容器部分を中心に
図7乃至9に沿って以下に簡単に説明する。
【0004】混合型エアゾール用容器の内側容器部分の
縦断面が示された図7において、天板の中央部分に噴射
ノズルを備えた外側容器101に関しては、その底板1
02のみが部分的に示されている。底板102は、その
中央範囲において大きく内側に窪んだ内側容器103の
底板104によって兼ねられかつ内側容器本体の胴部1
08の下端部分と共に折り曲げられて一体的に構成され
ている。そして、内側容器103は、先の尖った先端部
分109とこれに連成された棒状ステム110とで構成
された破断部材105により内部から穿孔可能なアルミ
箔の如き薄い肉厚の天板106で密封されており、内部
には液体が充填されている。
【0005】さらに、この内側容器103の底板104
は、その中心部分において軸方向に沿って下方に絞り出
された筒状の保持部107を備えており、その下端部は
半径方向内側に折り曲げられて環状フランジ112が形
成されている。筒状の保持部107は、破断部材105
を垂直方向に案内及び挿通している円筒状スリーブで構
成されるハウジング113を周囲から包み込むように保
持している。破断部材105のステム110は、ハウジ
ング113内を通って底板104の環状フランジ112
の中心孔を貫通して容器外部に伸びる後端部分111を
備えている。
【0006】ところで、破断部材105の先端部分10
9は、内側容器103の上方口部121の縦断面を拡大
して示した図8に示されているように、尖った頂点11
4を先端に有するテーパー状周面123および水平な底
面119から成る二等辺三角形の縦断面を有し、好まし
くは、三角錐形状の金属成形体からなる、言わば「矢
尻」形状を有している。さらに平坦な底面119から
は、頂点114から垂下する軸線に沿って短い軸頚部1
20が延びている。一方、ステム110の対応する先端
部には凹陥部122が軸方向に沿って穿設されており、
前記した先端部分109の軸頚部120が嵌合して固定
されている。
【0007】そこで、同じく図8を参照すると、破断部
材105の先端部分109の頂点114によって天板1
06が突き破られて内側容器103が穿孔された状態に
おいて、突き破られて形成された天板106の先端が尖
った多数の破断片106aは先端部分の後方部分を周囲
から取り囲むように上方に向けて折り曲げられた状態と
なってしまい、その結果、外側容器101内の加圧され
た液体が内側容器103内に流入するための流路は、上
方が先端部分109の環状面119で規制されてしまう
ために、隣接する破断片106aの間に形成された隙間
118のみに限定されてしまう。かかる状態は、内側容
器内の流体が高い粘性或いは低い流動性を持つものであ
る場合は、外側容器内の流体との混合が素早くかつ均一
に行われないと言った不具合が生じる。
【0008】ハウジング113の下端と環状フランジ1
12との間には弾性を有する環状シール115が介挿さ
れていて、その内周縁部はステム110の外周面に穿設
された軸方向に離間した2つの環状溝116,117の
内の先端部分に近い方のもの116に嵌合しており、破
断部材105を休止位置に保持している。もう一方の環
状溝117は、容器使用位置にステム110をハウジン
グ113に対して係止するために、内側容器103の外
部に延びるステム110の後端部分111の近くに穿設
されている。後端部分111の上方への押し上げによ
り、先端部分109が天板106を突き破る使用状態に
おいて、かかる環状溝117は、上記した環状フランジ
112の内周縁部に係合され、破断部材105を使用位
置に保持する。
【0009】このように破断部材105の上方への押動
により、その前端部分109が天板106を突き破って
開口118を穿孔し、内側容器103内に充填された内
容物である流体(不図示)は、この突き破られた天板1
06の開口118を通って外側容器101内の加圧流体
と混合するのである。しかしながら、混合された加圧流
体は、円筒スリーブ状のハウジング113とその中を貫
通するステム110との間の円筒状の空隙に入り込み、
内側容器103の底板104とステム110との間の密
封は、ハウジング113の下端と環状フランジ112と
の間に介挿された環状シール115のみが受け持つこと
となる。
【0010】この状態は、ステム110に穿設された環
状溝117と弾性環状シール115との密封状態を拡大
して示した縦断面図である図9において詳細に示されて
いるが、ただし、天板106の破断が完了した後の状態
である。環状シール115の内周縁部はステム下端部に
隣接して設けられた環状溝117に嵌合しており、この
溝は、周壁117cを挟んで互いに平行に半径方向に延
びる2つの環状平面117a,117bにより画成され
ている。ステムの上方への押動により環状シールは弾性
変形を生じ、特にその内周縁部は上方に向けて捲くれ上
がってしまうので、環状溝の周壁117cとの密着性は
損なわれてしまい、ハウジング113とステム110と
の間に入り込んだ混合された加圧流体は、矢印Aで示し
た如く、内側容器103内から環状シール115の円枠
で示した捲れあがり部分を介して外部に漏出してしまう
と言った惧れが生じる。さらに、長期保管による環状シ
ールの弾性力低下及び内側容器内の内容液の化学的影響
等により環状シール内周縁部と環状溝への密接性の低下
により、内容液の漏れを生じる惧れがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の混合型エアゾー
ル用容器は、上記した如き問題点を有しており、本発明
は、使用時に外側容器内の流体と内側容器内の流体とを
破断部材の先端部分の構造を改良して、従来技術の欠点
であった内側容器内の流体と外側容器内の流体との流通
路の流路断面を大きくし、素早くかつ均一に双方の流体
を混合することが可能な混合型エアゾール容器を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、前記破断部材の先端部分が、前記天板に向けて尖
った頂部を備えたテーパー状周面を有しておりかつその
下方縁部に、天板の破断された流路を通って内側容器及
び外側容器間を流通する流体のより大きな混合流路を確
保するための逆テーパー状の周面を備えていることによ
り達成される。
【0013】本発明による混合型エアゾール用容器は、
上記した如く使用時において、先端部分のテーパー状周
面の下方縁部に逆テーパー状の周面を設けて外側容器と
内側容器に充填された流体をより大きな流路を通って流
通させることが可能であるので、外側容器或いは内側容
器内の流体を相互に素早くかつ均一に混合することが可
能となる。
【0014】本発明による混合型エアゾール容器の1つ
の実施の形態によれば、前記弾性環状シールが嵌め込ま
れるステムの前記2つの環状溝が、半径方向に延びる互
いに向かい合った2つの環状面を有し、かつその少なく
とも一方が、該ステムの外周面に向けて広がるテーパー
面である。このような構成により、環状弾性シールの内
周端縁部部分的に環状溝のテーパ面に密接するので、未
使用保管時における内側容器の底板とステムとの間から
の液漏れは完全に防止されるのは勿論のこと、ステム押
動初期時に生ずる環状シールの弾性捲れを、ある程度に
テーパー面が規制しかつ環状シールと良好な密接状態を
その側面との間で生じさせるので、液漏れは防止され
る。
【0015】本発明による混合型エアゾール容器のもう
1つの実施の形態によれば、前記ステムが、前記2つの
環状溝の他に、前記ステムとハウジングとの間の密封性
を確保するために、前記2つの環状溝穿設箇所よりも軸
方向上方の前記ハウジングにより囲繞された前記ステム
外周面区域に少なくとも1つの環状溝を有し、かつその
環状溝内には弾性環状リングが嵌合している。このよう
な環状溝及び弾性環状リングをハウジングに対してステ
ムに設けることにより、未使用保管時における内側容器
の底板とステムとの間からの液漏れは二重密封効果によ
り完全に防止され、また、ステム押動時の良好な直進性
が確保されるので、従来の容器のように、ステム押動時
に加圧流体がステムと環状シールとの間から漏れ出すと
言った心配も無くなる。
【0016】本発明による混合型エアゾール容器のもう
1つの実施の形態によれば、前記ステムの直径が、前記
2つの環状溝によって画成される軸方向区域において小
さくなっている。このようにステムを作動する際に弾性
環状シールの内周端縁部の接する区域のステムの軸径を
小さくすることにより、ステム作動時の弾性環状シール
に加わる捲くれ負荷が低減され、ステム作動時の滑動性
が向上するとともに、作動時の弾性環状シールの内周端
縁部の捲くれも小さく抑えられることから、作動終了時
点での環状溝への弾性環状シールの嵌合がよりスムーズ
となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明による混合型エアゾール容器の
実施の形態を添付図面を参照してより詳細に説明する。
【0018】添付図面は本発明を理解し易く説明するも
ので、図1は本発明による混合型エアゾール容器の保管
状態を示す縦断面図であり、図2は、図1に示された容
器の特に内側容器の部分拡大縦断面図であり、図3は、
本発明による混合型エアゾール容器の使用状態を示す図
1と同様な縦断面図であり、図4は、図3に示した使用
状態における内側容器の上方口部の拡大縦断面図であ
り、更に、図5及び6は、環状溝と弾性環状シールとの
密封状態を示す拡大縦断面図である。
【0019】図1又は図3において、本発明による混合
型エアゾール容器は、折り曲げ加工により各々胴部8の
上端部に巻き締め固着された金属板製の上蓋34と下端
部に巻き締め固着された金属板製の底板2とから成る外
側容器1の上蓋34の中央部分には噴射ノズル(図3、
符号30参照)を取り付け可能なバルブ31を固着した
金属製の天板33(上部目金板とも言う)が嵌め込まれ
ており、バルブ31には容器内に液化ガスと共に充填さ
れた流体(液体)を給送するためのチューブ32が伸び
ている。同時に、底板2の中央部分にも内側容器3の底
板4(下部目金板とも言う)が嵌め込まれていて、この
底板4には、下端部がその中心部分に固定されかつ破断
部材5を垂直方向に案内及び挿通せしめている円筒状ス
リーブで構成される合成樹脂製ハウジング13が設けら
れている。この内側容器3は、さらに、内部から破断部
材5により穿孔可能なアルミ箔の如き薄い金属板で出来
た天板6を上方口部21の端面に備えている。
【0020】破断部材5は、天板6に向けた矢尻形の先
端部分9と、この先端部分に頂部14から垂下する中心
軸に沿ってその裏側に突出する短い軸頚部20及びこの
軸頚部20に嵌合する凹陥部22を介して連成されかつ
ハウジング内を通って底板4を貫通すると共に容器外部
に伸びる後端部分11を備えた棒状のステム10とで構
成されている。そして、この後端部分11を上方に向け
て押動することにより先端部分9が天板6を突き破ら
れ、その結果内側容器3内の流体と外側容器1内の加圧
流体とが混合されることとなる。この場合先端部分の外
形は、従来例に示した如き三角錐形状に限定されるもの
ではなく、円錐形のものでもよい。その理由は、後述す
るようにテーパー面23の下縁部に逆向きのテーパー面
19が形成されるので外部から或いは内部から流体が流
通するための十分な流路断面が確保されるからである。
【0021】棒状のステム10と円筒状のスリーブであ
るハウジング13との間の密封性及び案内性を確保する
ために、このステム10の外周面に軸方向に離間した3
個の環状溝16,17,24が穿設されており、少なく
ともその内の一番上の環状溝24内に弾性材料で出来た
環状リング25が嵌合している。内側容器3の底板4の
中心部分において軸方向に沿って下方に絞り出された筒
状の保持部7によりハウジング13は保持されており、
更に、保持部7の先端部分は半径方向内側に折り曲げら
れた環状フランジ12が形成されている。この環状フラ
ンジ12とハウジング13の後端面との間に弾性材料で
製造された環状シール15が介装されており、さらに、
この環状シールは上記した環状溝24の下方に位置する
軸方向に離間した破断部材5の休止位置及び作動位置に
相応する2つの環状溝16,17の何れか一方に係脱可
能に嵌合している。なお、図1においては、休止位置に
相当する上方位置の環状溝16に、図3においては、作
動位置に相当する下方位置の環状溝17に嵌合してい
る。
【0022】これら2つの環状溝16,17によって画
成されるステム10の軸方向区域においてその直径がこ
の区域より上方の部分よりも小さくなっていて、破断部
材5が上方に向けて押し上げられて移動する際のステム
の弾性環状シール15に対する滑動性及び密封性が向上
する。
【0023】破断部材5のステム10とハウジング13
との間に弾性環状リング25及び弾性環状シール15が
配設されているので、保管時における内側容器の底板と
ステムとの間からの液漏れは防止され、また、使用に際
してのステム押動時の良好な直進性が確保され、従来の
容器のように、環状シール15に弾性変形を引き起こし
て環状溝16,17との間の密封性を損なうと言った虞
も避けられ、従って液漏れは防止されることとなる。
【0024】図2乃至4を参照すると、破断部材5の先
端部分9が、天板6に向けて尖った頂部14を備えたテ
ーパー状周面23を有しており、かつその下方縁部には
逆テーパー状の周面19を備えている。このようにテー
パー状周面23の下方縁部を逆テーパ状周面19とした
ことによって、図3及び図4から理解されるように破断
された天板6の破断片6aによって画成される流路18
は、従来技術の図8に示されているように、先端部分1
09の環状面119によって上から完全に塞がれること
なく、その外周部分と破断片6a との間に逃げ用の流路
18が形成されることとなり、この流路を通って溢出或
いは流入する流体は大きな断面積が確保される事とな
り、従って、内側容器3内の流体は外側容器1内の加圧
流体とこの大きな流路断面を介して素速くかつ均一に混
ざり合うことが可能となる。
【0025】図5及び図6において、環状シール15が
嵌め込まれるステム10の前記2つの環状溝16,17
(図5及び図6では17のみを図示)は、周壁17c
(16c )を挟んで半径方向に延びる互いに向かい合っ
た2つの環状面17a,17b(16a,16b)を有
している。そして、少なくとも一方が、該ステムの外周
面に向けて広がるテーパー面17a或いは17b(16
a或いは16b)で形成されている。かかる構成によっ
て、使用時及び保管時のいずれかの状態においても、弾
性環状シール15の内周端縁部が部分的に環状溝17の
テーパー面17a若しくは17b又は環状溝16のテー
パ面16a若しくは16bに密接するので、ハウジング
とステムとの完全な密封性が確保される。このような作
用並びに効果は、保管時においても当然もう1つの環状
溝16に就いても同様に得られる。特に保管時において
は、最上部に位置する弾性環状リング25の作用とも相
俟って完全な密封作用、即ち高い耐圧性が得られること
となり、特に内側容器内に危険物又は高揮発性液体を充
填するのに適している。
【0026】なお、環状溝16の2つの互いに向き合っ
た環状面は、ステム10の後端部分11に近い方をテー
パー面とすることが、特に、ステム作動時の円滑性の確
保並びに環状シールに加わる捲くれ負荷の低減と言う観
点より望ましい。
【0027】上述した如き本発明による混合型エアゾー
ル用容器に使用される混合されるべき2種類の流体は、
予め混合しておくと物理的或いは化学的に変化して好ま
しくない状態で使用される惧れのあるもので、そのよう
な流体の若干の組み合わせの例を以下に列挙する。 1.化学反応を生じるものとして、緊急用酸素の発生装
置における、過炭酸ソーダと硫酸マンガン水溶液。 2.重合を生じて接着剤となるものとして、イソシアネ
ートとポリオールを配合した処方剤。 3.生成物変化を生じて洗濯剤となるものとして、界面
活性剤や漂白剤の溶液と分解酵素。 4.薬剤が水溶液となったとき包装材料を腐食するもの
として、配管洗浄剤における、界面活性剤及びインヒビ
ター水溶液とスルフォン酸。 5.沈降固化を生じるものとして、溶剤ビヒクルと比重
の高い顔料。 6.安定コロイドが分離するものとして、ラテックス類
等の乳化物と塩類。
【0028】さらに、本発明による混合型エアゾール用
容器は、内側容器内に常圧の流体を外側容器内に液化ガ
スを充填した流体を封入すると言った例を上記実施の形
態において示したが、これとは逆の組み合わせで流体を
充填しかつ混合することも可能であり、かかる流体と内
側及び外側容器の組み合わせも当然、本発明の技術的範
囲に属することは自明である。
【0029】
【発明の効果】叙上のごとく、本発明による混合型エア
ゾール用容器は、破断部材の先端部分が、天板に向けて
尖った頂部を備えたテーパー状周面を有しておりかつそ
の下方縁部に、天板の破断された流路を通って内側容器
及び外側容器間を流通する流体のより大きな混合流路を
確保するための逆テーパー状の周面を備えている構成と
したので、使用時において、外側或いは内側容器内の流
体を内側或いは外側容器内へ、より大きな流路を通って
短時間かつ大量に流入或いは溢出させるように成し、双
方の容器の流体を素早くかつ均一に混合することが可能
であると言った効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による混合型エアゾール容器の保管状態
を示す縦断面図である。
【図2】図1に示された容器の特に内側容器の部分拡大
縦断面図である。
【図3】本発明による混合型エアゾール容器の使用状態
を示す図1と同様な縦断面図である。
【図4】図3に示した使用状態における内側容器の上方
口部の拡大縦断面図である。
【図5】環状溝と弾性環状シールとの密封状態を示す拡
大縦断面図である。
【図6】環状溝と弾性環状シールとの密封状態を示す拡
大縦断面図である。
【図7】従来例における混合型エアゾール用容器の内側
容器の拡大縦断面図である。
【図8】図7における上方口部の部分拡大縦断面図であ
る。
【図9】図7におけるハウジング内のステムと弾性環状
シールとの密封状態を示す部分拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 外側容器 2 底板(外側容器の) 3 内側容器 4 底板(内側容器の) 5 破断部材 6 天板 7 保持部 8 胴部 9 先端部分 10 ステム 11 後端部分 12 環状フランジ 13 ハウジング 14 頂部 15 弾性環状シール 16 環状溝 17 環状溝 18 流路 19 逆テーパー状周面 20 軸頚 21 上方口部 22 凹陥部 23 テーパー状周面 24 環状溝 25 弾性環状リング 30 噴射ノズル 31 バルブ 32 チューブ 33 天板(外側容器の) 34 上蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千 崎 悟 史 千葉県柏市高田1047−1 柏化学株式会社 内 (72)発明者 定 兼 利 文 千葉県柏市高田1047−1 柏化学株式会社 内 (72)発明者 福 角 浩 二 埼玉県上尾市向山431−1 株式会社丸一 内 Fターム(参考) 3E014 PA01 PB01 PD04 PF06 3E062 AA09 AB01 BA20 BB02 BB09 KA01 KB03 KB09 4F033 RA02 RA04 RA20 RC01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板の中央部分に噴射ノズルを備えた外
    側容器と、該外側容器内に設けられた内側容器とで構成
    され、前記内側容器が、内部から破断部材により穿孔可
    能な天板と、外側容器の底板の一部として形成された底
    板と、下端部が前記底板の中心部分に固定されかつ前記
    破断部材を垂直方向に案内及び挿通せしめている円筒状
    スリーブで構成されるハウジングとを備え、前記破断部
    材が、前記天板に向けた先端部分と、該先端部分に連成
    されかつ前記ハウジング内を通って底板を貫通して容器
    外部に伸びる後端部分を備えた棒状のステムとで構成さ
    れ、該ステムの外周面に軸方向に離間した休止位置及び
    作動位置に相応する2つの環状溝が穿設されており、か
    つ前記底板とハウジングの後端面との間に介装された弾
    性環状シールが、離間した前記破断部材の休止位置に相
    応する環状溝に係脱可能に嵌合しており、該破断部材の
    後端部分を押動することにより前記先端部分が天板を突
    き破り、内側容器内の流体と外側容器内の流体とを混合
    する形式のエアゾール用容器において、 前記破断部材の先端部分が、前記天板に向けて尖った頂
    部を備えたテーパー状周面を有しておりかつその下方縁
    部に、天板の破断された流路を通って内側容器及び外側
    容器間を流通する流体のより大きな混合流路を確保する
    ための逆テーパー状の周面を備えていることを特徴とす
    る混合型エアゾール用容器。
  2. 【請求項2】 前記弾性環状シールが嵌め込まれるステ
    ムの前記2つの環状溝が、半径方向に延びる互いに向か
    い合った2つの環状面を有し、かつその少なくとも一方
    が、該ステムの外周面に向けて広がるテーパー面である
    ことを特徴とする請求項1に記載の混合型エアゾール用
    容器。
  3. 【請求項3】 前記ステムが、前記2つの環状溝の他
    に、前記ステムとハウジングとの間の密封性を確保する
    ために、前記2つの環状溝穿設箇所よりも軸方向上方の
    前記ハウジングにより囲繞された前記ステム外周面区域
    に少なくとも1つの環状溝を有し、かつその環状溝内に
    は弾性環状リングが嵌合していることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の混合型エアゾール用容器。
  4. 【請求項4】 前記ステムの直径が、前記2つの環状溝
    によって画成される軸方向区域において小さくなってい
    ることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の混合型
    エアゾール用容器。
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