JP2001170330A - 遊技機の制御装置 - Google Patents

遊技機の制御装置

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JP2001170330A
JP2001170330A JP36383499A JP36383499A JP2001170330A JP 2001170330 A JP2001170330 A JP 2001170330A JP 36383499 A JP36383499 A JP 36383499A JP 36383499 A JP36383499 A JP 36383499A JP 2001170330 A JP2001170330 A JP 2001170330A
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辰徳 武臣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 停電等の発生により突然に電源が切断されて
も、電源の再投入により賞球の払い出しを正確に行うこ
とができる遊技機の制御装置を提供すること。 【解決手段】 DC12V生成回路の出力電圧が9.5
ボルト以上である場合に限り(S3:Yes)、各スイッチの読
込処理を実行する(S4〜S10)。逆に、該電圧が9.5ボ
ルト未満であれば(S3:No)、各スイッチの読込処理を禁
止する。各スイッチの正常動作範囲の電圧は「9〜13
ボルト」であるので、「9.5ボルト」を基準に各スイ
ッチの読込処理を実行するか否か判断している。よっ
て、停電等が発生しても、正常動作範囲の電圧で動作す
る各スイッチの正常な検出結果のみを入力できるので、
入賞球を正確に検出して、払出制御基板の残賞球数カウ
ンタの値を更新できる。払出制御基板の残賞球数カウン
タの値はバックアップされるので、パチンコ機の電源を
再投入することにより、未払いの賞球を正確に払い出す
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、パチンコ機に代
表される遊技機の制御装置に関し、特に、停電等の発生
により突然に電源が切断されても、電源の再投入により
賞球の払い出しを正確に行うことができる遊技機の制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、パチンコ機の賞球の払い出し
は、いわゆる証拠球方式により行われていた。即ち、打
球が入賞口へ入賞すると、その入賞球は証拠球として一
旦タンクへ保存され、賞球払出用モータを駆動して賞球
の払い出しが行われた後で、タンクから除かれるという
ものである。この証拠球方式の賞球の払い出しはメカ式
であるので、賞球の払い出し前に停電等が発生してパチ
ンコ機の電源が切断されても、パチンコ機の電源が再投
入されれば、タンクに保存された証拠球に基づいて賞球
の払い出しを行うことができる。しかし、その一方で、
入賞球に対する賞球数を変更するためには賞球の払出機
構の設計変更が必要になったり、また、賞球は少ない賞
球数のものから順に払い出されるように設計されている
ので、複数の打球が短時間の間に続けて入賞すると、払
い出されている賞球がどの入賞球に対するものなのかを
判別することができず、パチンコ機の検査等に支障を来
してしまうのである。
【0003】このため近年のパチンコ機では、証拠球方
式による賞球の払い出しに代えて、ソフト方式(ソフト
制御)の賞球の払い出しが数多く採用されている。かか
るソフト方式の賞球の払い出しでは、すべての入賞口に
入賞球を検出するためのスイッチを設けて、そのスイッ
チの状態を主制御基板で監視し、打球の入賞が検出され
た場合には、そのスイッチに対する賞球数を払出制御基
板へ報せ、かかる賞球の払い出しを払出制御基板に行わ
せる。このソフト方式の賞球の払い出しでは、払い出さ
れる賞球数はメモリに記憶されるので、停電等の発生に
よりパチンコ機の電源が切断された場合にも、かかるメ
モリ内容を保持するために、払出制御基板のメモリをバ
ックアップする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、入賞
球を検出するスイッチの駆動電圧は9〜12ボルトであ
り、4〜5ボルトで駆動する主制御基板および払出制御
基板の駆動電圧より大きいので、パチンコ機の電源の切
断によって、スイッチの駆動電圧が9ボルト未満の正常
動作範囲外の電圧に下がっても、主制御基板および払出
制御基板の駆動電圧は4〜5ボルトにあり正常動作を継
続している。よって、正常動作範囲外の電圧で駆動する
スイッチの誤った出力を、正常動作範囲内の電圧で駆動
している主制御基板が読み込むことになり、実際には入
賞球がないにも拘わらず、入賞球があると誤って判断し
てしまうという問題点がある。かかる誤検出(誤判断)
があると、払出制御基板のメモリ内容をバックアップし
ても、本来払い出すべき数以上の賞球を払い出すことに
なり、賞球を正確に払い出すことができない。
【0005】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、停電等の発生により突然に電源が
切断されても、電源の再投入により賞球の払い出しを正
確に行うことができる遊技機の制御装置を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の遊技機の制御装置は、入賞口と、そ
の入賞口へ入賞した球を検出する入賞検出手段と、その
入賞検出手段の検出結果に基づいて所定の有価価値を有
する賞球の払い出しを指示する主制御基板と、その主制
御基板の指示に基づいて賞球の払い出しを行う払出制御
基板とを備え、更に、前記払出制御基板は、前記主制御
基板から指示された賞球の払い出し残数を記憶する残数
記憶手段と、その残数記憶手段の内容を電源の切断後に
おいても保持させるバックアップ手段とを備えており、
前記主制御基板は、停電の発生時に前記入賞検出手段の
駆動電圧が正常動作範囲外の電圧値になった場合に、そ
の入賞検出手段による検出を禁止する検出禁止手段とを
備えている。
【0007】この請求項1記載の遊技機の制御装置によ
れば、停電等の発生により突然に電源が切断されて入賞
検出手段の駆動電圧が正常動作範囲外の電圧値になった
場合には、検出禁止手段によって入賞検出手段による入
賞球の検出が禁止される。よって、主制御基板が動作す
る間は、入賞検出手段の正常な検出結果のみを入力する
ことができるので、電源の切断後、入賞口へ入賞した球
は入賞検出手段によって正確に検出され、主制御基板へ
出力される。かかる検出結果に基づき、主制御基板によ
って払い出すべき賞球数が払出制御基板へ指示されて、
払出制御基板の残数記憶手段の内容が更新される。この
残数記憶手段の内容は、バックアップ手段によって電源
の切断後も保持されるので、停電等の発生により電源が
切断されても、電源を再投入することにより賞球の払い
出しが正確に行われる。
【0008】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。本実施例で
は、遊技機の一例として弾球遊技機の一種であるパチン
コ機、特に、第1種パチンコ遊技機を用いて説明する。
なお、本発明を第3種パチンコ遊技機等の他の遊技機に
用いることは、当然に可能である。
【0009】図1は、本実施例のパチンコ機Pの遊技盤
の正面図である。遊技盤1の周囲には、打球が入賞する
ことにより5個から15個の球が払い出される複数の入
賞口2が設けられている。また、遊技盤1の中央には、
複数種類の識別情報としての図柄などを表示する液晶
(LCD)ディスプレイ3が設けられている。このLC
Dディスプレイ3の表示画面は横方向に3分割されてお
り、3分割された各表示領域において、それぞれ右から
左へ横方向にスクロールしながら図柄の変動表示が行わ
れる。
【0010】LCDディスプレイ3の下方には、図柄作
動口(第1種始動口)4が設けられ、打球がこの図柄作
動口4を通過することにより、前記したLCDディスプ
レイ3の変動表示が開始される。図柄作動口4の下方に
は、特定入賞口(大入賞口)5が設けられている。この
特定入賞口5は、LCDディスプレイ3の変動後の表示
結果が予め定められた図柄の組み合わせの1つと一致す
る場合に、大当たりとなって、打球が入賞しやすいよう
に所定時間(例えば、30秒経過するまで、あるいは、
打球が10個入賞するまで)開放される。
【0011】この特定入賞口5内には、Vゾーン5aが
設けられており、特定入賞口5の開放中に、打球がVゾ
ーン5a内を通過すると、継続権が成立して、特定入賞
口5の閉鎖後、再度、その特定入賞口5が所定時間(又
は、特定入賞口5に打球が所定個数入賞するまで)開放
される。この特定入賞口5の開閉動作は、最高で16回
(16ラウンド)繰り返し可能にされており、開閉動作
の行われ得る状態が、いわゆる所定の遊技価値の付与さ
れた状態(特別遊技状態)である。
【0012】図2は、パチンコ機Pの電気的構成を示し
たブロック図であり、特に、パチンコ機Pの遊技内容の
制御を行う主制御基板Cと、賞球や貸し球の払出制御を
行う払出制御基板Hと、各制御基板やスイッチ、モータ
などへ電力を供給する電源基板Dとの電気的構成を示し
たブロック図である。
【0013】パチンコ機Pの主制御基板Cは、演算装置
であるMPU11と、そのMPU11により実行される
各種の制御プログラムや固定値データ等を記憶したRO
M12と、ワークメモリ等として使用されるRAM13
とを備えている。図4のフローチャートに示すプログラ
ムは、制御プログラムの一部としてROM12内に記憶
されている。また、RAM13には、賞球バッファ13
aと、賞球ポインタ13bと、残賞球数カウンタ13c
とが設けられている。
【0014】賞球バッファ13aは、遊技領域1へ打ち
込まれた球が普通入賞口2等へ入賞した場合に、払い出
される賞球数を記憶するバッファである。払い出される
賞球数は入賞した球毎に賞球バッファ13aへ記憶され
るので、賞球バッファ13aは複数バイトで構成されて
いる。賞球バッファ13aに記憶された賞球数のデータ
は、賞球コマンドとして払出制御基板Hへ送信される
と、賞球バッファ13aから消去される。具体的には、
0番目の賞球バッファ13aに記憶される賞球数を払出
制御基板Hへ送信した後、1番目以降の賞球バッファ1
3aの値を小さいアドレス側へ順に1バイトずつシフト
することにより、0番目の賞球バッファ13aの値が消
去される。
【0015】なお、賞球コマンドとは、払い出される賞
球数を払出制御基板Hへ指示するためのコマンドであ
り、1回の入賞に対する最大の賞球数が15球であるの
で、その最大賞球数に対応した「01H」〜「0FH」
の15種類の賞球コマンドが用意されている。
【0016】賞球ポインタ13bは、賞球数を記憶させ
る賞球バッファ13aの位置を示すポインタであり、払
い出される賞球数は、賞球ポインタ13bの値番目の賞
球バッファ13aへ記憶される。この賞球ポインタ13
bの値は、賞球バッファ13aへ賞球数を書き込むこと
により「1」加算され、逆に、0番目の賞球バッファ1
3aの値が払出制御基板Hへ送信されることにより
「1」減算される。
【0017】残賞球数カウンタ13cは、未払いの賞球
数を記憶するカウンタであり、払出制御基板Hによって
払い出される賞球数を主制御基板Cで管理するためのカ
ウンタである。残賞球数カウンタ13cの値は、主制御
基板Cが払出制御基板Hへ賞球の払い出しを指示する毎
に、その指示した数が加算され、逆に、払出制御基板H
によって賞球の払い出しが行われて、その払い出された
賞球を賞球カウントスイッチ22が検出する毎に「1」
ずつ減算される。
【0018】これらMPU11、ROM12、RAM1
3は、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスラ
イン14を介して相互に接続されている。バスライン1
4は、また、入出力ポート15にも接続されている。入
出力ポート15は、入力および出力が固定的なバッファ
(インバータゲート)16,37を介して払出制御基板
Hと接続されるほか、複数の普通入賞スイッチ17と、
第1種始動口スイッチ18と、Vカウントスイッチ19
と、10カウントスイッチ20と、賞球カウントスイッ
チ22と、他の入出力装置25とそれぞれ接続されてい
る。
【0019】普通入賞スイッチ17は、遊技領域1内に
設けられた複数の普通入賞口2へ入賞した球をそれぞれ
検出するためのスイッチであり、各普通入賞口2の入口
近傍に設けられている。第1種始動口スイッチ18は、
図柄作動口(第1種始動口)4を通過した球を検出する
ためのスイッチであり、図柄作動口4の近傍に設けられ
ている。普通入賞スイッチ17のいずれか又は第1種始
動口スイッチ18によって球が検出されると、払出制御
基板Hによって6個の賞球が払い出される。Vカウント
スイッチ19は、特定入賞口5内のVゾーン5aへ入賞
した球を検出するためのスイッチであり、また、10カ
ウントスイッチ20は、特定入賞口5内のVゾーン5a
以外へ入賞した球を検出するためのスイッチである。V
カウントスイッチ19又は10カウントスイッチ20に
より球が検出されると、払出制御基板Hによって15個
の賞球が払い出される。なお、賞球の払い出しは、主制
御基板Cから払出制御基板Hへ賞球数を指示するための
賞球コマンドが送信されることにより行われる。
【0020】この主制御基板Cは、入力および出力が固
定的なバッファ(インバータゲート)(図示せず)を介
して、払出制御基板Hと接続されている。このため主制
御基板Cと払出制御基板Hとの間における賞球コマンド
等の送受信は、主制御基板Cから払出制御基板Hへの一
方向にのみ行われ、払出制御基板Hから主制御基板Cへ
行うことはできない。なお、主制御基板Cと払出制御基
板Hとは、8本のデータ線と1本のストローブ線とによ
り接続されており、ストローブ線のデータがアクティブ
になった時に、8本のデータ線上に出力されているデー
タが主制御基板Cから払出制御基板Hへコマンドとして
送信される。
【0021】払出制御基板Hは、賞球や貸し球の払出制
御を行うものであり、演算装置であるMPU31と、そ
のMPU31により実行される制御プログラムや固定値
データ等を記憶したROM32と、ワークメモリ等とし
て使用されるRAM33とを備えている。図5から図7
に示すフローチャートのプログラムは、制御プログラム
の一部としてROM32内に記憶されている。
【0022】払出制御基板HのRAM33は、残賞球数
カウンタ33aと、賞球中フラグ33bと、残球貸数カ
ウンタ33cと、停電発生フラグ33dとを備えてい
る。また、このRAM33には、バックアップ用のコン
デンサ34が接続されてバックアップ可能に構成されて
いる。よって、RAM33に設けられた残賞球数カウン
タ33aや残球貸数カウンタ33cの値は、パチンコ機
Pの電源が切断された場合にも保持される。
【0023】残賞球数カウンタ33aは未払いの賞球数
を記憶するカウンタであり、賞球コマンドによって主制
御基板Cから払出制御基板Hへ賞球の払い出しが指示さ
れる毎に、指示された賞球数が加算される。逆に、残賞
球数カウンタ33aの値は、賞球カウントスイッチ22
が払い出された賞球を検出する毎に「1」ずつ減算され
る。前記した通り、この残賞球数カウンタ33aの値は
コンデンサ34によってバックアップされるので、賞球
の払い出し途中でパチンコ機Pの電源が切断された場合
にも(停電の発生等により電源が突然切断された場合に
も)、そのパチンコ機Pの電源を再投入することによ
り、残りの賞球(未払い分の賞球)を正確に払い出すこ
とができる。
【0024】賞球中フラグ33bは、賞球の払い出し処
理が実行されていることを示すためのフラグであり、賞
球の払い出し動作が開始されるとオンされ、賞球の払い
出しが完了して、残賞球数カウンタ33aの値が「0」
となるとオフされる。賞球中フラグ33bがオンされて
いる間は、例え球貸しの要求があっても、賞球動作が完
了して賞球中フラグ33bがオフされるまで、即ち、残
賞球数カウンタ33aの値が「0」になるまで、球貸し
動作は待機される(図7のS42:Yes)。なお、球
貸し動作中に、賞球の払い出し要求があっても(賞球コ
マンドを受信しても)、球貸し動作が終了するまで、賞
球の払い出し動作は待機される(図7のS42:No,
S43)。
【0025】残球貸数カウンタ33cは未払いの球貸し
数を記憶するカウンタであり、球貸し要求がある毎に、
要求された球貸し数が加算される。逆に、残球貸数カウ
ンタ33cの値は、球貸カウントスイッチ24が払い出
された貸し球を検出する毎に「1」ずつ減算される。前
記した通り、この残球貸数カウンタ33cの値は、残賞
球数カウンタ33aの場合と同様に、コンデンサ34に
よってバックアップされるので、貸し球の払い出し途中
でパチンコ機Pの電源が切断された場合にも(停電の発
生等により電源が突然切断された場合にも)、そのパチ
ンコ機Pの電源を再投入することにより、残りの貸し球
(未払い分の貸し球)を正確に払い出すことができる。
【0026】停電発生フラグ33dは、停電の発生や電
源スイッチのオフによってパチンコ機Pへの電力供給が
途絶えた場合にオンされるフラグである。パチンコ機P
へ電力供給を行う外部電源41の出力電圧は、電源監視
回路45によって絶えず監視されている。停電等が発生
すると、外部電源41の出力電圧は所定電圧以下に下が
るが、かかる電圧低下が電源監視回路45によって検出
されると、電源監視回路45から払出制御基板HのMP
U31へ停電信号45aが出力される。停電信号45a
の信号線はMPU31の外部割込端子に接続されてお
り、停電信号45aが出力されると、MPU31によっ
て図5に示す停電割込処理が実行され、停電発生フラグ
33dがオンされる。なお、一旦オンされた停電発生フ
ラグ33dは、パチンコ機Pの電源が再投入されるまで
オフされない。
【0027】これらMPU31、ROM32及びRAM
33は、アドレスバス及びデータバスで構成されるバス
ライン35により互いに接続されている。バスライン3
5は、また、入出力ポート36にも接続されている。入
出力ポート36は、前述した入力および出力が固定的な
バッファ(インバータゲート)16,37を介して主制
御基板Cと接続されるほか、賞球払出用モータ21と、
賞球カウントスイッチ22と、球貸払出用モータ23
と、球貸カウントスイッチ24と、他の入出力装置40
とにそれぞれ接続されている。
【0028】賞球払出用モータ21は、賞球を払い出す
ためのモータであり、払出制御基板Hによって駆動制御
される。賞球カウントスイッチ22は、賞球払出用モー
タ21を駆動することによって実際に払い出された賞球
を検出するためのスイッチであり、その出力は、払出制
御基板Hのみならず、主制御基板Cへも入力される。球
貸払出用モータ23は、貸し球を払い出すためのモータ
であり、払出制御基板Hによって駆動制御される。球貸
カウントスイッチ24は、球貸払出用モータ23を駆動
することによって実際に払い出された貸し球を検出する
ためのスイッチであり、その出力は払出制御基板Hへの
み入力される。
【0029】電源基板Dは、DC24V生成回路42
と、DC12V生成回路43と、DC5V生成回路44
と、電源監視回路45とを備えている。DC24V生成
回路42は、外部電源41から入力される24ボルトの
交流電圧から+24ボルトの直流電圧を生成するための
回路である。生成された+24ボルトの直流電圧は、電
源基板D内のDC12V生成回路43へ供給されるほ
か、賞球払出用モータ21および球貸払出用モータ23
などの各種モータへ駆動電圧として供給される。
【0030】DC12V生成回路43は、DC24V生
成回路42から供給される+24ボルトの直流電圧から
+12ボルトの直流電圧を生成するための回路である。
生成された+12ボルトの直流電圧は、DC5V生成回
路44へ供給されるほか、各スイッチ17〜20,2
2,24へ駆動電圧として供給される。また、DC12
V生成回路43の出力電圧は、5ボルト以下の電圧に分
圧され、主制御基板C及び払出制御基板Hの両MPU1
1,31のA/D変換端子(アナログ・デジタル変換端
子)へも入力される。
【0031】DC5V生成回路44は、DC12V生成
回路43から供給される+12ボルトの直流電圧から+
5ボルトの直流電圧を生成するための回路である。生成
された+5ボルトの直流電圧は、主制御基板Cや払出制
御基板Hなどの各制御基板へ駆動電圧として供給され
る。
【0032】これらDC24V生成回路42、DC12
V生成回路43およびDC5V生成回路44の出力電圧
は、停電の発生や電源スイッチのオフによってパチンコ
機Pの電源が切断されると、図3に示すように低下して
いく。本実施例では、DC24V生成回路42の出力電
圧がDC12V生成回路43へ入力されて+12ボルト
の直流電圧が生成され、そのDC12V生成回路43の
出力電圧がDC5V生成回路44へ入力されて+5ボル
トの直流電圧が生成される。このためパチンコ機Pの電
源が切断された場合、各スイッチ17〜20,22,2
4へ駆動電圧を供給するDC12V生成回路43の出力
電圧は、各制御基板C,Hへ駆動電圧を供給するDC5
V生成回路44の出力電圧より、正常動作範囲の電圧を
長く維持することはできない。即ち、停電等の発生によ
ってパチンコ機Pの電源が切断された場合、払出制御基
板Hが動作している間に、各スイッチ17〜20,2
2,24は、正常な検出結果を出力できなくなってしま
う。
【0033】ここで、本実施例における正常動作範囲の
電圧とは、DC12V生成回路43については、DC1
2V生成回路43に接続される各スイッチ17〜20,
22,24の正常動作範囲の電圧である「9〜13ボル
ト」が相当し、DC5V生成回路44については、DC
5V生成回路44に接続される各種制御基板C,Hの正
常動作範囲の電圧である「4〜5.5ボルト」が相当す
る。各スイッチ17〜20,22,24の駆動電圧、即
ち、DC12V生成回路43の出力電圧が9ボルト未満
に下がると、各スイッチ17〜20,22,24は正常
な検出結果を出力することができない。
【0034】図2に示す通り、DC12V生成回路43
の出力電圧は、5ボルト以下の電圧に分圧され、主制御
基板C及び払出制御基板Hの両MPU11,31のA/
D変換端子(アナログ・デジタル変換端子)へも入力さ
れているので、両MPU11,31に内蔵されるA/D
変換器(アナログ・デジタル変換器)によって、DC1
2V生成回路43の出力電圧値を検出することができ
る。そこで、各スイッチ17〜20,22,24の正常
動作範囲の電圧の最低値である9ボルトに0.5ボルト
のマージンをみて、両MPU11,31によって検出さ
れたDC12V生成回路43の出力電圧値が9.5ボル
ト未満になった場合には、主制御基板C及び払出制御基
板Hにおいて、各スイッチ17〜20,22,24の読
込処理を禁止している(図4のS3:No,図7のS5
0:No)。これにより主制御基板C及び払出制御基板
Hは、停電の発生などによってパチンコ機Pの電源が切
断された場合にも、各スイッチ17〜20,22,24
の正常な検出結果のみを読み込むことができるのであ
る。
【0035】また、主制御基板Cと払出制御基板Hとの
送受信は、主制御基板Cから払出制御基板Hへの一方向
にのみ行われているので、停電の発生や電源スイッチの
オフによってパチンコ機Pの電源が切断された場合に、
主制御基板Cと払出制御基板Hとは、互いに相手側の制
御基板が動作を継続しているか否かを確認することはで
きない。このため、両制御基板C,Hへ駆動電圧を供給
する電源を別々に設けると、一方の制御基板の停止中に
他方の制御基板が動作しているという不安定な状態が生
じる。バックアップされる残賞球数カウンタ33aの値
は両制御基板C,Hの間で更新されるので、かかる不安
定な状態が生じると、残賞球数カウンタ33aの値を破
壊する恐れがあり好ましくない。そこで、本実施例で
は、パチンコ機Pの電源切断後に、両制御基板C,Hが
同じタイミングで制御を停止できるように、1つのDC
5V生成回路44から両制御基板C,Hへ駆動電圧を供
給している。
【0036】電源基板Dの電源監視回路45は、停電の
発生や電源スイッチのオフによってパチンコ機Pの電源
が切断された場合に、停電信号45aを払出制御基板H
のMPU31へ出力するための回路である。停電監視回
路45は、外部電源41の出力電圧を絶えず監視してお
り、外部電源41の出力電圧が所定電圧以下になった場
合に、停電信号45aを出力する。前述した通り、停電
信号45aが払出制御基板HのMPU31へ出力される
と、MPU31によって図5に示す停電割込処理が実行
され停電発生フラグ33dがオンされる。
【0037】次に、図4を参照して、主制御基板Cで行
われるリセット割込処理について説明する。図4は、主
制御基板Cで2ms毎に実行されるリセット割込処理の
フローチャートである。このリセット割込処理では、ま
ず、その処理が電源投入後、最初に実行された処理であ
るか否かを調べ(S1)、最初に実行された処理であれ
ば(S1:Yes)、RAM13の内容を一旦「0」ク
リアした後に初期値を設定する等といった初期化処理を
実行する(S2)。S2の処理の実行後は、次のリセッ
ト割込処理が発生するまで処理の実行を待機する。
【0038】S1の処理において電源投入後2回目以降
に実行されたリセット割込処理であると判断された場合
には(S1:No)、DC12V生成回路43の出力電
圧を調べて(S3)、その出力電圧が9.5ボルト以上
である場合に限り(S3:Yes)、各スイッチ17〜
20,22の読込処理を実行し(S4〜S10)、逆
に、その出力電圧が9.5ボルト未満であれば(S3:
No)、各スイッチ17〜20,22の読込処理を禁止
(スキップ)する。普通入賞スイッチ17等の各スイッ
チ17〜20,22の正常動作範囲の電圧は「9〜13
ボルト」であるので、S3の処理では「0.5ボルト」
のマージンをみて、「9.5ボルト」を基準に、各スイ
ッチ17〜20,22の読込処理(S4〜S10)を実
行するか否かを判断している。これにより、主制御基板
Cは、停電等の発生によってパチンコ機Pの電源が切断
された場合にも、正常動作範囲の電圧で動作している各
スイッチ17〜20,22の正常な検出結果のみを入力
することができる。
【0039】従って、主制御基板Cは、停電等の発生直
前の入賞球であっても、それらを正確に検出して、払出
制御基板Hの残賞球数カウンタ33aの値を更新するこ
とができる。払出制御基板Hの残賞球数カウンタ33a
の値は、コンデンサ34によって電源の切断後も保持さ
れるので、停電等の発生により電源が切断されても、パ
チンコ機Pの電源を再投入することにより、未払いの賞
球を正確に払い出すことができるのである。
【0040】S3の処理において、DC12V生成回路
43の出力電圧が9.5ボルト以上であれば(S3:Y
es)、各スイッチ17〜20,22の読込処理を実行
する(S4〜S10)。まず、いずれかの普通入賞スイ
ッチ17又は第1種始動口スイッチ18により、球が検
出された否かを確認する(S4)。いずれかのスイッチ
17,18によって球が検出された場合には(S4:Y
es)、6個の賞球を払い出すために、賞球ポインタ1
3bの値番目の賞球バッファ13aへ「6」を書き込
み、賞球ポインタ13bの値を「1」加算する(S
5)。一方、いずれのスイッチ17,18によっても球
が検出されない場合には(S4:No)、S5の処理を
スキップして、S6の処理へ移行する。
【0041】S6の処理では、Vカウントスイッチ19
又は10カウントスイッチ20により球が検出された否
かを確認する(S6)。いずれかのスイッチ19,20
によって球が検出された場合には(S6:Yes)、1
5個の賞球を払い出すために、賞球ポインタ13bの値
番目の賞球バッファ13aへ「15」を書き込み、賞球
ポインタ13bの値を「1」加算する(S7)。一方、
いずれのスイッチ19,20によっても球が検出されな
い場合には(S6:No)、S7の処理をスキップし
て、S8の処理へ移行する。
【0042】S8の処理では、賞球カウントスイッチ2
2がオンされたか否かを確認する(S8)。賞球カウン
トスイッチ22のオンが検出された場合には(S8:Y
es)、賞球が1個払い出されたということなので、残
賞球数カウンタ13cの値を調べ(S9)、その値が
「0」でなければ(S9:No)、払い出された賞球に
対応して残賞球数カウンタ13cの値を「1」減算する
(S10)。一方、賞球カウントスイッチ22のオンが
検出されない場合には(S8:No)、賞球は払い出さ
れていないので、また、賞球カウントスイッチ22のオ
ンが検出されても残賞球数カウンタ13cの値が「0」
であれば(S8:Yes,S9:Yes)、残賞球数カ
ウンタ13cの値を減算することはできないので、S1
0の処理をスキップして、処理をS11へ移行する。
【0043】S11の処理では、賞球ポインタ13bの
値が「0」であるか否かを調べる(S11)。賞球ポイ
ンタ13bの値が「0」でなければ(S11:No)、
払い出すべき賞球数のデータが賞球バッファ13aに記
憶されているということなので、0番目の賞球バッファ
13aの値を賞球コマンドとして払出制御基板Hへ送信
する(S12)。賞球コマンドの送信後は、その賞球コ
マンドによって送信した賞球数データである、0番目の
賞球バッファ13aの値を残賞球数カウンタ13cへ加
算する(S13)。そして、1番目以降の賞球バッファ
13aの値を小さいアドレス側へ順に1バイトずつシフ
トして(S14)、賞球バッファ13aの値を更新する
と共に、送信した0番目の賞球バッファ13aの値を消
去し、更に、賞球ポインタ13bの値を「1」減算する
(S15)。一方、S11の処理において、賞球ポイン
タ13bの値が「0」であれば(S11:Yes)、払
い出すべき賞球数のデータは賞球バッファ13aに記憶
されていないので、S12〜S15の各処理をスキップ
して処理をS16へ移行する。
【0044】S16の処理では、主制御基板Cにおいて
遊技の進行を制御するための各処理(S16)を実行
し、その各処理(S16)の実行後は、次のリセット割
込処理が発生するまで処理の実行を待機する。
【0045】次に、図5から図7を参照して、払出制御
基板Hで行われる停電割込処理、コマンド受信処理およ
びメイン処理について説明する。図5は、停電割込処理
のフローチャートである。停電等の発生によりパチンコ
機Pの電源が切断されて、外部電源41の出力電圧が所
定電圧以下になると、電源監視回路45から払出制御基
板HのMPU31へ停電信号45aが出力される。停電
信号45aの信号線はMPU31の外部割込端子に接続
されているので、停電信号45aが出力されると、MP
U31によって停電割込処理が実行される。
【0046】停電割込処理では、まず、停電の発生を報
せるべく停電発生フラグ33dをオンする(S21)。
その後は、停電割込をマスクして(S22)、この停電
割込処理を終了する。停電割込をマスクしなければ、停
電信号45aの継続出力によって絶えず停電割込が発生
するために、後述するメイン処理の実行時間が確保でき
なくなるからである。
【0047】図6は、払出制御基板Hの受信割込で実行
されるコマンド受信処理のフローチャートである。主制
御基板Cから送信されたコマンドを払出制御基板Hが受
信すると、その度に受信割込が発生し、このコマンド受
信処理が実行される。
【0048】コマンド受信処理では、まず、受信したコ
マンドが賞球コマンドであるか否かを判断する(S3
1)。受信したコマンドが賞球コマンドであれば(S3
1:Yes)、その賞球コマンドで指示される賞球数を
残賞球数カウンタ33aへ加算する(S32)。一方、
受信したコマンドが賞球コマンドでない場合には(S3
1:No)、受信したコマンドに応じた処理を実行して
(S33)、このコマンド受信処理を終了する。
【0049】図7は、払出制御基板Hのメイン処理のフ
ローチャートである。このメイン処理は払出制御基板H
で行われる初期化処理の後に実行されるものであり、メ
イン処理によって、払出制御基板Hで必要な賞球や貸し
球の払い出し等の各処理が実行される。
【0050】メイン処理では、まず、停電発生フラグ3
3dの状態を調べる(S41)。停電発生フラグ33d
がオフされていれば(S41:No)、未だ、停電等は
発生していないので、以降のS42からS48の各処理
によって、賞球や貸し球の払出制御を行う。一方、停電
発生フラグ33dがオンされていれば(S41:Ye
s)、既に停電等が発生してパチンコ機Pの電源が切断
されているので、賞球や貸し球の払出制御を停止するべ
く、S42からS48の各処理をスキップして、処理を
S50へ移行する。
【0051】賞球や貸し球の払出制御は、賞球払出用モ
ータ21又は球貸払出用モータ23を駆動して行われる
ので、消費する電力が大きい。しかし、本実施例では、
停電等の発生により、かかる払出制御を真っ先に停止す
るので、その分、消費電力を抑えて、停電等の発生時に
おける各スイッチ17〜20,22,24や各制御基板
C,Hの動作時間をより長くすることができるのであ
る。
【0052】S42の処理では、賞球中フラグ33bの
状態を調べ(S42)、オフされていれば(S42:N
o)、賞球動作は行われていないので、残球貸数カウン
タ33cの値を調べる(S43)。残球貸数カウンタ3
3cの値が「0」でなければ(S43:No)、払い出
すべき貸し球が存在するので、球貸払出用モータ23を
駆動して貸し球を1個払い出す(S44)。一方、S4
2の処理において賞球中フラグ33bがオンされていれ
ば(S42:Yes)、賞球動作中であるので、また、
S43の処理において残球貸数カウンタ33cの値が
「0」であれば(S43:Yes)、払い出すべき貸し
球は存在しないので、残賞球数カウンタ33aの値を調
べる(S45)。残賞球数カウンタ33aの値が「0」
でなければ(S45:No)、払い出すべき賞球が存在
するので、賞球払出用モータ21を駆動して賞球を1個
払い出し(S46)、賞球動作中であることを示すべ
く、賞球中フラグ33bをオンする(S47)。一方、
残賞球数カウンタ33aの値が「0」であれば(S4
5:Yes)、払い出すべき賞球は存在しないので、賞
球中フラグ33bをオフして(S48)、賞球動作を終
了する。
【0053】停電の発生等によって停電発生フラグ33
dがオンしている場合には(S41:Yes)、賞球や
貸し球の払出制御(S42〜S48)をスキップするだ
けでなく、DC12V生成回路43の出力電圧を調べて
(S50)、その出力電圧が9.5ボルト未満であれば
(S50:No)、払い出し球の検出処理をも禁止(ス
キップ)する。即ち、DC12V生成回路43の出力電
圧が9.5ボルト以上である場合に限り(S50:Ye
s)、払い出し球の検出処理を実行するのである(S5
1〜S56)。賞球カウントスイッチ22及び球貸カウ
ントスイッチ24等の各スイッチ17〜20,22,2
4の正常動作範囲の電圧は「9〜13ボルト」であるの
で、S50の処理では「0.5ボルト」のマージンをみ
て、「9.5ボルト」を基準に、払い出し球の検出処理
(S51〜S56)を実行するか否かを判断している。
これにより払出制御基板Hは、賞球カウントスイッチ2
2及び球貸カウントスイッチ24の正常な検出結果のみ
を入力することができるのである。
【0054】従って、停電等の発生によってパチンコ機
Pの電源が切断された場合にも、払出制御基板Hは、停
電等の発生の直前に払い出された賞球又は貸し球であっ
ても、それらを賞球カウントスイッチ22又は球貸カウ
ントスイッチ24により正確に検出し、残賞球数カウン
タ33a及び残球貸数カウンタ33cの値を更新するこ
とができる。残賞球数カウンタ33a及び残球貸数カウ
ンタ33cの値は、コンデンサ34によって電源の切断
後も保持されるので、停電等の発生により電源が切断さ
れても、パチンコ機Pの電源を再投入することにより、
未払いの賞球や貸し球を正確に払い出すことができる。
【0055】S51からS56の各処理では、S42か
らS48の各処理によって払い出された賞球および貸し
球の検出処理が行われる。まず、賞球カウントスイッチ
22がオンされたか否かを確認し(S51)、オンが検
出されれば(S51:Yes)、賞球の払い出しが行わ
れたということである。よって、かかる場合には、残賞
球数カウンタ33aの値を確認し(S52)、その値が
「0」でなければ(S52:No)、払い出された賞球
に対応して残賞球数カウンタ33aの値を「1」減算す
る(S53)。一方、賞球カウントスイッチ22のオン
が検出されない場合や(S51:No)、賞球カウント
スイッチ22のオンが検出されても(S51:Ye
s)、残賞球数カウンタ33aの値が「0」である場合
には(S52:Yes)、S53の処理をスキップす
る。
【0056】S54の処理では、球貸カウントスイッチ
24がオンされたか否かを確認する(S54)。球貸カ
ウントスイッチ24のオンが検出されれば(S54:Y
es)、貸し球の払い出しが行われたということであ
る。よって、かかる場合には、残球貸数カウンタ33c
の値を確認し(S55)、その値が「0」でなければ
(S55:No)、払い出された貸し球に対応して残球
貸数カウンタ33cの値を「1」減算する(S56)。
一方、球貸カウントスイッチ24のオンが検出されない
場合や(S54:No)、球貸カウントスイッチ24の
オンが検出されても(S54:Yes)、残球貸数カウ
ンタ33cの値が「0」である場合には(S55:Ye
s)、S56の処理をスキップする。S50:No,S
54:No,S55:Yes,S56の各処理の実行後
は、払出制御基板Hで必要な各処理を実行し(S5
7)、その実行後は、処理を再びS41へ移行する。
【0057】なお、上記実施例において、請求項1記載
の検出禁止手段としては、S3:Noの分岐処理が該当
する。
【0058】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0059】例えば、上記実施例では、払出制御基板H
のRAM33の内容は、バックアップ用のコンデンサ3
4によって、残賞球数カウンタ33aおよび残球貸数カ
ウンタ33cの値に限らず、すべてバックアップされ
た。しかし、かかるコンデンサ34によって、残賞球数
カウンタ33aおよび残球貸数カウンタ33cの値のみ
をバックアップするように構成しても良い。また、主制
御基板CのRAM13の内容をバックアップするように
構成しても良い。かかる場合には、停電監視回路45の
停電信号45aが、払出制御基板HのMPU31のみな
らず、主制御基板CのMPU11へも出力されるように
構成する。
【0060】また、停電等の発生時には、払出制御基板
Hの動作時間をより長くするために、電力消費の大きな
賞球払出用モータ21及び球貸払出用モータ23の駆動
が真っ先に停止されたが、かかる停止と共に、電力消費
の大きな他のモータ、例えば球を遊技領域1へ発射する
発射モータなどの駆動を停止するようにしても良い。こ
れにより、停電等の発生時における払出制御基板Hの動
作時間をより長くして、停電等の発生直前に入賞した球
や、払い出された賞球または貸し球の検出をより確実に
行うことができる。
【0061】更に、停電監視回路45は、外部電源41
の出力電圧を絶えず監視して、その出力電圧が所定電圧
以下になった場合に停電信号45aを出力するように構
成したが、かかる外部電源41に代えて、DC24V生
成回路42の出力電圧を監視し、その出力電圧が所定電
圧以下になった場合に停電信号45aを出力するように
構成しても良い。なお、停電監視回路45の監視対象と
なる電源は、各スイッチ17〜20,22,24及び各
制御基板C,Hへ駆動電圧を供給する電源より大きな電
圧を出力する電源であれば、外部電源41やDC24V
生成回路42以外の電源であっても良い。例えば、各ス
イッチ17〜20,22,24の正常動作範囲の駆動電
圧が各制御基板C,Hと同じ「4〜5.5ボルト」であ
る場合には、電源監視回路45でDC12V生成回路4
3の出力電圧を監視して、その出力電圧が所定電圧以下
になった場合に停電信号45aを出力するように構成し
ても良いのである。
【0062】DC12V生成回路43の出力電圧値は、
その電圧値を5ボルト以下の電圧に分圧した後で、主制
御基板C及び払出制御基板Hの両MPU11,31のA
/D変換端子へ出力し、両MPU11,31にぞれぞれ
内蔵されるA/D変換器によって検出された。しかし、
この方式に代えて、ツェナーダイオードおよびトランジ
スタを使用して、DC12V生成回路43の出力電圧が
「+9.5ボルト以上」ある場合にはロウ信号(又はハ
イ信号)を、逆に、「+9.5ボルト未満」となった場
合にはハイ信号(又はロウ信号)を出力する回路を設け
て、その回路の出力を両MPU11,31の入力ポート
へ出力し、DC12V生成回路43の出力電圧値が+
9.5ボルト以上であるか否かを判断するようにしても
良い。また、ツェナーダイオードおよびトランジスタに
代えて、かかる回路をコンパレータを用いて構成するよ
うにしても良い。
【0063】以下に本発明の変形例を示す。請求項1記
載の遊技機の制御装置において、前記主制御基板の正常
動作範囲の駆動電圧の最低値は、前記入賞検出手段の正
常動作範囲の駆動電圧の最低値より低く設定されている
ことを特徴とする遊技機の制御装置1。例えば、主制御
基板の正常動作範囲の駆動電圧の最低値が4ボルトで、
入賞検出手段の正常動作範囲の駆動電圧の最低値は9.
5ボルトである場合、停電等の発生により遊技機の電源
が切断されると、主制御基板の正常動作中に、入賞検出
手段が正常動作不可能となる。しかし、かかる状態で
は、主制御基板の検出禁止手段によって、入賞検出手段
の検出(又は、検出結果の読み込み)が禁止されるの
で、誤った検出結果を読み込むことがない。
【0064】請求項1記載の遊技機の制御装置、また
は、遊技機の制御装置1において、前記主制御基板へ駆
動電圧を供給する電源は、前記払出制御基板へ駆動電圧
を供給する電源と共用されていることを特徴とする遊技
機の制御装置2。主制御基板の電源と払出制御基板とは
同一電源から駆動電圧の供給を受けているので、停電等
の発生によって遊技機の電力が切断された場合、主制御
基板と払出制御基板とは略同一のタイミングで動作不能
となる。よって、残数記憶手段の内容をバックアップす
る払出制御基板と、その払出制御基板の残数記憶手段の
内容を更新させる主制御基板とを、停電等の発生時に略
同一のタイミングで停止させることができる。従って、
一方の制御基板の停止中に、他方の制御基板が動作して
いるという不安定な状態を解消して、残数記憶手段の内
容を正確にバックアップすることができる。
【0065】請求項1記載の遊技機の制御装置、また
は、遊技機の制御装置1若しくは2において、前記主制
御基板は、前記入賞検出手段の(分圧された)駆動電圧
の値をアナログ値からデジタル値に変換して検出する電
圧値検出手段を備えていることを特徴とする遊技機の制
御装置3。
【0066】請求項1記載の遊技機の制御装置、また
は、遊技機の制御装置1若しくは2において、前記主制
御基板は、前記入賞検出手段の駆動電圧が所定電圧値以
上である場合にハイ信号(又はロウ信号)を出力し、所
定電圧未満である場合にロウ信号(又はハイ信号)を出
力する駆動電圧検出回路を備えており、その駆動電圧検
出回路からロウ信号(又はハイ信号)が出力された場合
に、前記検出禁止手段を作動して前記入賞検出手段によ
る検出を禁止することを特徴とする遊技機の制御装置
4。
【0067】
【発明の効果】 本発明の遊技機の制御装置によれば、
停電等の発生により電源が切断されて入賞検出手段の駆
動電圧が正常動作範囲外の電圧値になった場合には、検
出禁止手段によって入賞検出手段による入賞球の検出が
禁止される。よって、主制御基板が動作する間は、入賞
検出手段の正常な検出結果のみを入力することができる
ので、電源の切断後、入賞口へ入賞した球を正確に検出
し、その検出結果に基づく賞球数を主制御基板から払出
制御基板へ指示して、払出制御基板の残数記憶手段の内
容を更新することができる。この残数記憶手段の内容
は、バックアップ手段によって電源の切断後も保持され
るので、停電等の発生によりパチンコ機の電源が切断さ
れても、電源を再投入することにより賞球の払い出しを
正確に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるパチンコ機の遊技盤
の正面図である。
【図2】 パチンコ機の電気的構成を示したブロック図
である。
【図3】 停電等の発生によりパチンコ機の電源が切断
された場合に電源基板から出力される各駆動電圧の変化
の様子を示した図である。
【図4】 主制御基板で実行されるリセット割込処理の
フローチャートである。
【図5】 払出制御基板の外部割込で実行される停電割
込処理のフローチャートである。
【図6】 払出制御基板の受信割込で実行されるコマン
ド受信処理のフローチャートである。
【図7】 払出制御基板で実行されるメイン処理のフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
2 入賞口 4 第1種始動口(入賞口) 5 特定入賞口(入賞口) 5a Vゾーン(入賞口) 17 普通入賞スイッチ(入賞検出手段) 18 第1種始動口スイッチ(入賞検出手
段) 19 Vカウントスイッチ(入賞検出手段) 20 10カウントスイッチ(入賞検出手
段) 33a 残賞球数カウンタ(残数記憶手段) 33d 停電発生フラグ 34 バックアップ用コンデンサ(バックア
ップ手段) 41 外部電源 42 DC24V生成回路 43 DC12V生成回路 44 DC5V生成回路 45 停電監視回路 45a 停電信号 C 主制御基板 D 電源基板 H 払出制御基板 P パチンコ機(遊技機)
フロントページの続き (72)発明者 加藤 哲也 名古屋市千種区春岡通7丁目49番地 株式 会社ジェイ・ティ内 Fターム(参考) 2C088 BA13 BA32 BA35 BC56 BC58 CA16 DA21

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入賞口と、その入賞口へ入賞した球を検
    出する入賞検出手段と、その入賞検出手段の検出結果に
    基づいて所定の有価価値を有する賞球の払い出しを指示
    する主制御基板と、その主制御基板の指示に基づいて賞
    球の払い出しを行う払出制御基板とを備えた遊技機の制
    御装置において、 前記払出制御基板は、前記主制御基板から指示された賞
    球の払い出し残数を記憶する残数記憶手段と、その残数
    記憶手段の内容を電源の切断後においても保持させるバ
    ックアップ手段とを備えており、 前記主制御基板は、停電の発生時に前記入賞検出手段の
    駆動電圧が正常動作範囲外の電圧値になった場合に、そ
    の入賞検出手段による検出を禁止する検出禁止手段とを
    備えていることを特徴とする遊技機の制御装置。
JP36383499A 1999-12-22 1999-12-22 遊技機の制御装置 Pending JP2001170330A (ja)

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