JP2001170170A - 人工肺装置 - Google Patents
人工肺装置Info
- Publication number
- JP2001170170A JP2001170170A JP36259899A JP36259899A JP2001170170A JP 2001170170 A JP2001170170 A JP 2001170170A JP 36259899 A JP36259899 A JP 36259899A JP 36259899 A JP36259899 A JP 36259899A JP 2001170170 A JP2001170170 A JP 2001170170A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- gas outlet
- blood
- artificial lung
- flow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- External Artificial Organs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ウエットラング現象による酸素化能の低下が
低減された人工肺を提供する。 【解決手段】 血液流入口、血液流出口、ガス流入口、
およびガス流出口を有するハウジングと、該ハウジング
内にガス交換膜として中空糸膜を内蔵する中空糸膜型人
工肺において、ガス交換膜のガス流出口側端部とガス流
出口の間に、結露水の流動を促す手段を設けたことを特
徴とする人工肺装置。
低減された人工肺を提供する。 【解決手段】 血液流入口、血液流出口、ガス流入口、
およびガス流出口を有するハウジングと、該ハウジング
内にガス交換膜として中空糸膜を内蔵する中空糸膜型人
工肺において、ガス交換膜のガス流出口側端部とガス流
出口の間に、結露水の流動を促す手段を設けたことを特
徴とする人工肺装置。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、体外血液循環にお
いて、血液中の二酸化炭素を除去し、酸素を付加するた
めに使用される中空糸膜型人工肺装置に関する。
いて、血液中の二酸化炭素を除去し、酸素を付加するた
めに使用される中空糸膜型人工肺装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】開心術等において使用される人工肺とし
て、主に血液中に直接酸素等のガスを吹き込んで血液の
酸素加をはかる気泡型人工肺、人体と同様に膜を介して
間接的に血液の酸素加をはかる膜型人工肺等があり、近
年では、血液の損傷が少ない利点を有する膜型人工肺が
広く使用されている。この膜型人工肺の基本構造は、ガ
ス流出口、ガス流入口、血液流出口および血液流入口を
有したハウジング内に、中空糸集束体の開口端両端部を
固定するものであり、該中空糸膜の片面に酸素を、他面
に血液を供給し、膜面を介して酸素と血液中の二酸化炭
素のガス交換を行なうものである。
て、主に血液中に直接酸素等のガスを吹き込んで血液の
酸素加をはかる気泡型人工肺、人体と同様に膜を介して
間接的に血液の酸素加をはかる膜型人工肺等があり、近
年では、血液の損傷が少ない利点を有する膜型人工肺が
広く使用されている。この膜型人工肺の基本構造は、ガ
ス流出口、ガス流入口、血液流出口および血液流入口を
有したハウジング内に、中空糸集束体の開口端両端部を
固定するものであり、該中空糸膜の片面に酸素を、他面
に血液を供給し、膜面を介して酸素と血液中の二酸化炭
素のガス交換を行なうものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな人工肺においては、室温が血温より低い場合、人工
肺内で加温されたガスが、中空糸膜のガス流出口側開口
端から排出されると、外気との温度差によって、ガス中
の水蒸気が中空糸膜開口端に結露し、該結露水が中空糸
端面を塞ぐことにより、ガス交換能を低下するという、
いわゆるウエットラング現象が発生してしまう。
うな人工肺においては、室温が血温より低い場合、人工
肺内で加温されたガスが、中空糸膜のガス流出口側開口
端から排出されると、外気との温度差によって、ガス中
の水蒸気が中空糸膜開口端に結露し、該結露水が中空糸
端面を塞ぐことにより、ガス交換能を低下するという、
いわゆるウエットラング現象が発生してしまう。
【０００４】そこで、本発明の目的は、上記ウエットラ
ング現象による酸素化能の低下が低減された人工肺を提
供することにある。
ング現象による酸素化能の低下が低減された人工肺を提
供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明にかか
る人工肺装置は、血液流入口、血液流出口、ガス流入
口、およびガス流出口を有するハウジングと、該ハウジ
ング内にガス交換膜として中空糸膜を内蔵する中空糸膜
型人工肺において、ガス交換膜のガス流出口側端部とガ
ス流出口の間に、結露水の流動を促す手段を設けたこと
を特徴とするものである。
る人工肺装置は、血液流入口、血液流出口、ガス流入
口、およびガス流出口を有するハウジングと、該ハウジ
ング内にガス交換膜として中空糸膜を内蔵する中空糸膜
型人工肺において、ガス交換膜のガス流出口側端部とガ
ス流出口の間に、結露水の流動を促す手段を設けたこと
を特徴とするものである。
【０００６】かかる構成とすることにより、ガス出口側
端面に生じた結露水が、結露水の流動を促す手段を伝っ
て、ガス出口側端面から除去されるので、結露水が中空
糸端面を塞ぐことにより生じるガス交換能の低下を低減
することができる。
端面に生じた結露水が、結露水の流動を促す手段を伝っ
て、ガス出口側端面から除去されるので、結露水が中空
糸端面を塞ぐことにより生じるガス交換能の低下を低減
することができる。
【０００７】また、本発明にかかる人工肺装置は、前記
結露水の流動を促す手段が、親水性を有するものである
のが好ましい。結露水の流動をより良好に促すことがで
きるからである。
結露水の流動を促す手段が、親水性を有するものである
のが好ましい。結露水の流動をより良好に促すことがで
きるからである。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態にかかる
人工肺装置について、図１を参照しながら説明する。
人工肺装置について、図１を参照しながら説明する。
【０００９】図１は本発明の一実施形態にかかる人工肺
装置を示す正面断面図である。図１に示すように、本発
明の一実施形態にかかる人工肺装置は、血液流入口５
３、血液流出口５４、ガス流入口５１、ガス流出口５２
を有するハウジング５内に、多数の気体透過性中空糸膜
４が内蔵されており、該気体透過性中空糸膜の開口両端
部がポリウレタン等の接着性シール材によってハウジン
グ５内に固着されており、隔壁５ａ，５ｂを形成してい
る。
装置を示す正面断面図である。図１に示すように、本発
明の一実施形態にかかる人工肺装置は、血液流入口５
３、血液流出口５４、ガス流入口５１、ガス流出口５２
を有するハウジング５内に、多数の気体透過性中空糸膜
４が内蔵されており、該気体透過性中空糸膜の開口両端
部がポリウレタン等の接着性シール材によってハウジン
グ５内に固着されており、隔壁５ａ，５ｂを形成してい
る。
【００１０】図１中の３は結露水の流動を促す手段であ
り、気体透過性中空糸膜４のガス流出口側端部とガス流
出口５２の間に設置されている。ガス流出口雰囲気の温
度と中空糸膜から流出するガスの温度差によって生じ経
時に成長した結露水が、前記結露水の流動を促す手段３
に少しでも触れると、結露水は結露水の流動を促す手段
３を伝って、ガス流出口側端部から流れ落ちるようにな
っている。
り、気体透過性中空糸膜４のガス流出口側端部とガス流
出口５２の間に設置されている。ガス流出口雰囲気の温
度と中空糸膜から流出するガスの温度差によって生じ経
時に成長した結露水が、前記結露水の流動を促す手段３
に少しでも触れると、結露水は結露水の流動を促す手段
３を伝って、ガス流出口側端部から流れ落ちるようにな
っている。
【００１１】前記結露水の流動を促す手段は、図１に示
すように、剣山のような複数の突起状物３１が挙げられ
る。気体透過性中空糸膜４のガス流出口側端部で徐々に
成長した結露水が突起状物３１に触れると、突起状物３
１を伝って流れ落ち、中空糸膜のガス流出口側端部から
除去される。結露水の流動を促す手段３の形状等につい
て、図１には円錐状の突起状物３１を記載したが、ガス
流出口側端部から排出されるガスの流量が十分確保され
るよう配置されるものであればいずれの形態であっても
よく、特に限定されるものではない。例えば、複数の棒
状物であって良い。
すように、剣山のような複数の突起状物３１が挙げられ
る。気体透過性中空糸膜４のガス流出口側端部で徐々に
成長した結露水が突起状物３１に触れると、突起状物３
１を伝って流れ落ち、中空糸膜のガス流出口側端部から
除去される。結露水の流動を促す手段３の形状等につい
て、図１には円錐状の突起状物３１を記載したが、ガス
流出口側端部から排出されるガスの流量が十分確保され
るよう配置されるものであればいずれの形態であっても
よく、特に限定されるものではない。例えば、複数の棒
状物であって良い。
【００１２】また、前記結露水の流動を促す手段３が親
水性を有するものであるのが好ましい。界面活性剤等に
よって親水化処理を施すことにより、結露水の流動をよ
り良好に促すことができるからである。
水性を有するものであるのが好ましい。界面活性剤等に
よって親水化処理を施すことにより、結露水の流動をよ
り良好に促すことができるからである。
【００１３】
【発明の効果】上述のとおり、本発明にかかる人工肺装
置は、血液流入口、血液流出口、ガス流入口、およびガ
ス流出口を有するハウジングと、該ハウジング内にガス
交換膜として中空糸膜を内蔵する中空糸膜型人工肺にお
いて、ガス交換膜のガス流出口側端部とガス流出口の間
に、結露水の流動を促す手段を設けたので、ガス出口側
端面に生じた結露水が、結露水の流動を促す手段を伝っ
て、ガス出口側端面から除去され、結露水が中空糸端面
を塞ぐことにより生じるガス交換能の低下を低減するこ
とができる。
置は、血液流入口、血液流出口、ガス流入口、およびガ
ス流出口を有するハウジングと、該ハウジング内にガス
交換膜として中空糸膜を内蔵する中空糸膜型人工肺にお
いて、ガス交換膜のガス流出口側端部とガス流出口の間
に、結露水の流動を促す手段を設けたので、ガス出口側
端面に生じた結露水が、結露水の流動を促す手段を伝っ
て、ガス出口側端面から除去され、結露水が中空糸端面
を塞ぐことにより生じるガス交換能の低下を低減するこ
とができる。
【００１４】
【図１】本発明の一実施形態にかかる人工肺装置の正面
断面図である。
断面図である。
１． 人工肺装置 ３． 結露水の流動を促す手段 ３１．突起状物 ４． 気体透過性中空糸膜 ５． ハウジング ５ａ．隔壁 ５ｂ．隔壁 ５１．ガス流入口 ５２．ガス流出口 ５３．血液流入口 ５４．血液流出口
Claims (3)
- 【請求項１】血液流入口、血液流出口、ガス流入口、お
よびガス流出口を有するハウジングと、該ハウジング内
にガス交換膜として中空糸膜を内蔵する中空糸膜型人工
肺において、ガス交換膜のガス流出口側端部とガス流出
口の間に、結露水の流動を促す手段を設けたことを特徴
とする人工肺装置。 - 【請求項２】前記結露水の流動を促す手段が、親水性を
有することを特徴とする請求項１に記載の人工肺装置。 - 【請求項３】前記結露水の流動を促す手段が突起状物で
あることを特徴とする請求項１又は２のいずれかの項に
記載の人工肺装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36259899A JP2001170170A (ja) | 1999-12-21 | 1999-12-21 | 人工肺装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36259899A JP2001170170A (ja) | 1999-12-21 | 1999-12-21 | 人工肺装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001170170A true JP2001170170A (ja) | 2001-06-26 |
Family
ID=18477270
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36259899A Pending JP2001170170A (ja) | 1999-12-21 | 1999-12-21 | 人工肺装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001170170A (ja) |
-
1999
- 1999-12-21 JP JP36259899A patent/JP2001170170A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA1175724A (en) | Oxygenator | |
| EP0240035B1 (en) | Hollow fiber-type artificial lung | |
| ES2442965T3 (es) | Pulmón paracorpóreo de asistencia respiratoria | |
| JPS61128978A (ja) | 膜型人工肺 | |
| EP1557185B1 (en) | Device for treating blood for extracorporeal circulation | |
| CN113509605B (zh) | 膜式氧合器 | |
| CN113350596A (zh) | 氧合器和体外膜肺氧合装置 | |
| JP4258908B2 (ja) | 人工肺装置 | |
| JP2001170170A (ja) | 人工肺装置 | |
| US20100114004A1 (en) | Heat exchanger for medical use and artificial heart-lung machine | |
| JP3284568B2 (ja) | 人工肺用入口ヘッダーおよびそれを使用した人工肺 | |
| JP3574746B2 (ja) | 加湿管 | |
| JP2003111837A (ja) | 中空糸膜型人工肺 | |
| US20060081247A1 (en) | Humidifier for breathing apparatus and method of humidifying a breathing apparatus gas strem | |
| JP5930291B2 (ja) | 中空糸膜型人工肺 | |
| JPH042067B2 (ja) | ||
| JP2001170169A (ja) | 熱交換器を内蔵する人工肺装置 | |
| JP4387178B2 (ja) | 加湿装置 | |
| JPH0426830Y2 (ja) | ||
| JPH0419163B2 (ja) | ||
| JPH0475841B2 (ja) | ||
| JPS6125621A (ja) | 除湿器 | |
| JP2613217B2 (ja) | 中空糸型の人工肺 | |
| JPS61162952A (ja) | 人工肺装置 | |
| JPS6134248U (ja) | 熱交換機能を具備した中空糸膜型人工肺 |