JP2001169343A - Tdma方式移動体通信システムにおけるタイムアライメント制御方法 - Google Patents

Tdma方式移動体通信システムにおけるタイムアライメント制御方法

Info

Publication number
JP2001169343A
JP2001169343A JP35223999A JP35223999A JP2001169343A JP 2001169343 A JP2001169343 A JP 2001169343A JP 35223999 A JP35223999 A JP 35223999A JP 35223999 A JP35223999 A JP 35223999A JP 2001169343 A JP2001169343 A JP 2001169343A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
station
mobile radio
time alignment
base station
mobile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35223999A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Ozaki
龍哉 尾崎
Masaru Adachi
勝 安達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Kokusai Electric Inc filed Critical Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority to JP35223999A priority Critical patent/JP2001169343A/ja
Publication of JP2001169343A publication Critical patent/JP2001169343A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】移動無線局に移動無線局位置検出装置とタイム
アライメント量推定部とを備え、移動無線局の位置情報
と無線基地局の位置情報とから移動無線局でタイムアラ
イメント量を推定し、送信タイミングの調整を行なうT
DMA方式移動体通信システムにおけるタイムアライメ
ント制御方法を提供する。 【解決手段】複数の移動無線局と少なくとも1つの無線
基地局とで構成するTDMA方式移動体通信システムに
おけるタイムアライメント制御方法において、移動無線
局に、移動無線局の位置情報と無線基地局の位置情報と
から移動無線局のタイムアライメント量を推定する手段
を備え、該手段で推定したタイムアライメント量によ
り、移動無線局から無線基地局への送信タイミングを移
動無線局で推定、調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TDMA方式の多
元接続技術を使用した移動体通信システムにおいて、複
数の移動無線局から無線基地局へ送信される送信信号の
衝突を避けるため、移動無線局の送信タイミング制御を
行なうTDMA方式移動体通信システムにおけるタイム
アライメント制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無線通信手段の一つとして使用されてき
たアナログ方式の移動体通信システムに代わり、ディジ
タル方式の移動体通信システムが多用されているが、技
術の進展に伴い無線機の小型化、多機能化が著しく、移
動体通信システムのユーザー、すなわち移動無線局は増
加の一途をたどっている。この移動体通信システムで
は、共通の中継器あるいは中継基地局を介して、限られ
た通信回線を多数の移動無線局が効率良く共通に使用で
きるようにするための多元接続技術が使用されている。
移動体通信システムに使用されている多元接続技術に
は、各移動無線局に特定の周波数チャネルが割り当てら
れるFDMA方式(Frequency Division Multiple Acce
ss:周波数分割多元接続方式)、複数の移動無線局に特
定の周波数チャネルを割当て、さらに個々の移動無線局
に時間フレーム中の特定のタイムスロットが割り当てら
れるTDMA方式(Time Division Multiple Access :
時分割多元接続方式)、移動無線局に特定の符号が割り
当てられ、自己の符号と照合することによって使用チャ
ネルを分離するCDMA方式(Code Division Multiple
Access :符号分割多元接続方式)などがある。
【0003】前述の多元接続技術の一つであるTDMA
方式の多元接続技術を使用した移動体通信システムにお
いては、複数の移動無線局は、それぞれ個別に使用でき
る時分割の信号区間(以下、タイムスロットという)を
割り当てられており、他の移動無線局と通信をするにあ
たり、それぞれ個別に割り当てられたタイムスロット
で、通信の中継を行なう無線基地局へ上り信号(以下、
バースト信号という)の送信を行なう。ここで、無線基
地局と移動無線局との間で通信を開始するシーケンスの
一例を説明する。タイムスロットの1つには、通信制御
のために無線基地局に対して複数の移動無線局が共通に
アクセスできる共通タイムスロットが割り当てられてお
り、また、各移動無線局には、個別に識別番号が付与さ
れている。移動無線局が他の移動無線局と通信をする場
合には、移動無線局は、最初に、共通タイムスロットを
使用し、相手局の識別番号とともに、付与されている自
局の識別番号を乗せて無線基地局へ送信し、送信可否を
確認する。無線基地局は、移動無線局からの送信可否に
応答し、通信に使用できる空きタイムスロット番号を指
定し、確認してきた移動無線局へ送信する。無線基地局
と移動無線局とは、共通タイムスロットから指定された
番号の空きタイムスロットに移り、同期をとるための同
期バースト信号をやり取りして同期確立を行なった後、
音声データ、データ信号等の通信を開始する。しかし、
各移動無線局はそれぞれ所要の場所を所要の方向へ移動
しているため、バースト信号の送信を行なうとき、各移
動無線局はそれぞれ異なる場所に存在していることにな
る。したがって、各移動無線局と無線基地局との距離は
移動無線局ごとにそれぞれ異なることになり、各移動無
線局から送信され無線基地局で受信する各移動無線局か
らのバースト信号の伝搬には時間差が発生し、異なるタ
イムスロットを割り当てられているにもかかわらず、無
線基地局と各移動無線局との間の距離の違いにより発生
する伝搬遅延により、無線基地局で受信するバースト信
号に同時受信という衝突が生じる。このバースト信号の
衝突を防止するために、無線基地局から各移動無線局へ
制御信号を送信し、移動無線局の送信タイミングを強制
的に調整するタイムアライメント制御が行なわれる。従
来、このタイムアライメント制御は、前述の無線基地局
と移動無線局との間の通信を開始するシーケンスの中
で、同期バースト信号のやり取りの際に行なうか、ある
いは、データ信号などの通信中に行なっている。
【0004】つぎに、従来技術によるTDMA方式移動
体通信システムにおけるタイムアライメント制御方法の
一例を説明する。移動体通信システムにおけるタイムア
ライメント制御を行なう従来技術のブロック図を図3に
示す。なお、図3に示すブロック図は、従来技術の説明
に必要な構成機器のみを記載し、他の構成機器は省略し
ている。図3において、31はある一つの移動無線局、
32は移動無線局間の通信を中継する無線基地局、33
は、割り当てられたタイムスロットでバースト信号をは
じめ音声信号、データ信号などの所要の送信信号を無線
基地局32へ送信する移動無線局送信部、37は、無線
基地局32から指定されるタイムアライメント量などを
受信する移動無線局受信部、34は、無線基地局32か
ら指定されたタイムアライメント量にもとづき移動無線
局送信部33へ送信タイミング情報を出力するタイムア
ライメント制御部、38は、移動無線局31から送信さ
れるバースト信号などを受信する無線基地局受信部、3
5は、移動無線局31から送信されてきたバースト信号
を無線基地局32が受信したバースト信号受信タイミン
グと無線基地局32の基準タイミングとの時間差を測定
しタイムアライメント量情報を出力するタイミング測定
部、36は、タイムアライメント量情報にもとづき移動
無線局31の送信タイミングを指定するタイムアライメ
ント量を移動無線局31へ送信する無線基地局送信部を
示す。
【0005】移動体無線システムにおいて、移動無線局
31は、移動無線局送信部33とタイムアライメント制
御部34と移動無線局37とを備えており、他の移動無
線局との通信開始にあたり、所定周波数チャネルの割り
当てられている所定のタイムスロットを使用してバース
ト信号を無線基地局32へ送信する。無線基地局32
は、無線基地局受信部38とタイミング測定部35と無
線基地局送信部36とを備えており、移動無線局31か
ら受信した所定のタイムスロットのバースト信号の受信
タイミングを測定し、指定するタイムアライメント量を
算出し移動無線局31へ送信する。移動無線局31は、
無線基地局32から指定されたタイムアライメント量に
もとづきタイムアライメントの制御を行ない、タイムア
ライメントが調整された状態で音声信号、データ信号な
どを送信し、無線基地局32を介して他の移動無線局と
通信を行なうようにし、他の移動無線局から送信される
送信信号との衝突を防止している。
【0006】さらに詳細に説明するため、図4に示すタ
イムアライメント制御時の無線基地局および移動無線局
の動作説明図、また、図5に示す4つの移動無線局から
の4つのタイムスロットの4つのバースト信号を受信し
た無線基地局におけるバースト信号の受信タイミングの
説明図を使用する。まず、通信開始にあたり、移動無線
局31は、移動無線局送信部33から無線基地局32
へ、所定周波数チャネルの割り当てられたタイムスロッ
トにて所定のフォーマットのバースト信号を送信する
(図4の通信開始41参照)。無線基地局32は、無線
基地局受信部38でバースト信号を受信し、タイミング
測定部35において、図5に示すとおり、各タイムスロ
ット毎に、受信したバースト信号とバースト信号の受信
タイミング測定の基準となる基準タイミングとの時間差
を測定する。
【0007】タイミング測定部35は、移動無線局31
から送信されてきたタイムスロット、例えばタイムスロ
ット1のバースト信号52と測定の基準となる基準タイ
ミング51との時間差t1を測定し(図4のタイミング
測定42参照)、測定した結果から移動無線局31の送
信タイミング制御が必要な場合には、移動無線局31か
ら送信される送信信号の送信タイミングを調整するのに
必要なタイムアライメント量情報を無線基地局送信部3
6へ出力する。無線基地局送信部36は、タイミング測
定部35から入力されるタイムアライメント量情報にも
とづくタイムアライメント量を指定する信号を移動無線
局31の移動無線局受信部37を介しタイムアライメン
ト制御部34へ送信し、移動無線局31のタイムアライ
メント量を指定する(図4のタイムアライメント量指定
43参照)。なお、この送信されるタイムアライメント
量は、例えばシンボル単位などで指定される。
【0008】図5に示す4つの移動無線局からの4つの
タイムスロットの4つのバースト信号を無線基地局が受
信した場合の受信タイミングの例では、タイムスロット
1のバースト信号52が基準タイミングの対応する信号
51から時間差t1だけ遅延しており、タイムスロット
2のバースト信号54と衝突しているので、無線基地局
32は、タイムスロット1を使用している移動無線局3
1に対してタイムアライメント量を指定する信号を送信
して送信タイミング制御を行なう(図4のタイムアライ
メント量指定43参照)。移動無線局31は、無線基地
局32から送信されたタイムアライメント量を指定する
信号を移動無線局受信部37を介しタイムアライメント
制御部34で受信し、タイムアライメント制御部34に
おいて指定に従った送信タイミング情報を形成し、形成
した送信タイミング情報を移動無線局送信部33へ出力
する。移動無線局送信部33は、タイムアライメント制
御部34から入力される送信タイミング情報にもとづき
タイムスロット1で送信する音声信号、データ信号など
の送信タイミングを調整し(図4のタイムアライメント
制御44参照)、以後、調整した送信タイミングで音声
信号、データ信号などを送信する(図4のデータ伝送4
5参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来技術によるTDM
A方式移動体通信システムにおけるタイムアライメント
制御方法は、通信開始にあたり、複数の移動無線局から
送信されたそれぞれのバースト信号を、無線基地局が受
信して、各タイムスロット毎に受信したバースト信号の
受信タイミングと無線基地局の基準タイミングとの時間
差を測定した後、時間差のある移動無線局に対してタイ
ムアライメント量の指定を行なうという処理があるた
め、無線基地局における処理を増加させるものであり、
また、タイムアライメントの制御は、各タイムスロット
ごとに行なうため、移動無線局数が多くなればなるほど
処理が増大するものであつた。さらに、タイムアライメ
ントの制御を行なう前、および、タイムアライメントの
制御中の無線基地局と移動無線局との所要の信号のやり
とりは、送信するバースト信号が隣接するタイムスロッ
ト間で衝突しないように、ガードタイムというバースト
信号の送信間に設けた通信には意味を持たない無信号時
間が必要であり、通信効率の低下の一因となっていた。
本発明は、前記問題を解決するため、移動無線局に移動
無線局位置検出装置とタイムアライメント量推定部とを
備え、移動無線局の位置情報と無線基地局の位置情報と
から移動無線局でタイムアライメント量を推定し、送信
タイミングの調整を行なうTDMA方式移動体通信シス
テムにおけるタイムアライメント制御方法を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によるTDMA方式移動体通信システムにお
けるタイムアライメント制御方法は、複数の移動無線局
と少なくとも1つの無線基地局とで構成するTDMA方
式移動体通信システムにおけるタイムアライメント制御
方法において、前記移動無線局に、前記移動無線局の位
置情報と前記無線基地局の位置情報とから前記移動無線
局のタイムアライメント量を推定する手段を備え、該手
段で推定したタイムアライメント量により、前記移動無
線局から前記無線基地局への送信タイミングを前記移動
無線局で推定、調整する方法である。また、本発明によ
るTDMA方式移動体通信システムにおけるタイムアラ
イメント制御方法は、複数の移動無線局と少なくとも1
つの無線基地局とで構成するTDMA方式移動体通信シ
ステムにおけるタイムアライメント制御方法において、
前記移動無線局に、前記移動無線局の位置情報を入力す
る手段と前記無線基地局の位置情報を入力する手段とを
備え、前記二つの手段から得た位置情報により、前記移
動無線局から前記無線基地局への送信タイミングを前記
移動無線局で推定、調整する方法である。
【0011】また、本発明によるTDMA方式移動体通
信システムにおけるタイムアライメント制御方法は、複
数の移動無線局と少なくとも1つの無線基地局とで構成
するTDMA方式移動体通信システムにおけるタイムア
ライメント制御方法において、前記移動無線局に、前記
移動無線局の位置情報と前記無線基地局の位置情報とか
ら前記移動無線局のタイムアライメント量を推定する手
段と、該前記移動無線局のタイムアライメント量を推定
する手段へ前記移動無線局の位置情報を入力する手段と
前記無線基地局の位置情報を入力する手段とを備え、前
記タイムアライメント量の推定手段で推定したタイムア
ライメント量により、前記移動無線局から前記無線基地
局への送信タイミングを前記移動無線局で推定、調整す
る方法である。さらに詳しくは、本発明によるTDMA
方式移動体通信システムにおけるタイムアライメント制
御方法は、移動無線局の位置情報を入力する手段が、入
力される所要の位置情報により前記移動無線局の位置を
検出する移動無線局位置検出装置であり、移動無線局自
身の現在位置を検出する方法である。また、本発明によ
るTDMA方式移動体通信システムにおけるタイムアラ
イメント制御方法は、無線基地局の位置情報を入力する
手段が、複数の前記無線基地局から構成されるシステム
では前記無線基地局から前記無線基地局の位置情報を送
信し、1つの前記無線基地局から構成されるシステムで
はあらかじめ移動無線局に前記無線基地局の位置情報を
入力しておく方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明によるTDMA方式移動体
通信システムにおけるタイムアライメント制御方法の実
施の形態を図1、図2を使用して説明する。なお、実施
例は、ある一つの移動無線局が複数の無線基地局に接続
可能な移動体通信システムを例として説明する。図1
に、本発明によるTDMA方式移動体通信システムにお
けるタイムアライメント制御方法を使用する移動体通信
システムのブロック図を示す。なお、図1に示すブロッ
ク図は、本発明の説明に必要な構成機器のみを記載し、
他の構成機器は省略している。図1において、1は、複
数の移動無線局の中のある一つの移動無線局、2は、移
動無線局1が接続可能な複数の無線基地局の中のある一
つの無線基地局、8は、例えばGPS衛星から送信され
るGPS信号などを使用し移動無線局1の位置を検出し
現在の移動無線局位置情報を出力する移動無線局位置検
出装置、9は、無線基地局2から送信される無線基地局
位置情報などを受信する移動無線局受信部、7は、移動
無線局位置検出装置8から出力される移動無線局位置情
報と無線基地局2から送信される無線基地局位置情報と
からタイムアライメント量推定値を算出するタイムアラ
イメント量推定部、4は、タイムアライメント量推定部
7から出力されるタイムアライメント量推定値にもとづ
き送信のタイムアライメントを制御する送信タイミング
情報を生成するタイムアライメント制御部、3は、タイ
ムアライメント制御部4から出力される送信タイミング
情報によりタイムアライメントが制御された音声信号、
データ信号などの所要の送信信号を無線基地局2へ送信
する移動無線局送信部、10は、移動無線局1から送信
される所要の送信信号を受信する無線基地局受信部、6
は、無線基地局2の位置情報および他の移動無線局から
送信されてきた音声信号、データ信号などの所要の送信
信号を移動無線局1へ送信する無線基地局送信部を示
す。
【0013】本発明による移動体無線システムにおい
て、無線基地局2は、無線基地局送信部6を備えてお
り、無線基地局2の位置が認識できる無線基地局位置情
報を、無線基地局送信部6から、通信接続が可能な複数
の移動無線局へ送信する。移動無線局1は、移動無線局
位置検出装置8と移動無線局受信部9とタイムアライメ
ント量推定部7とタイムアライメント制御部4と移動無
線局送信部3とを備えており、他の移動無線局との通信
開始にあたり、複数の無線基地局の中の接続可能なある
一つの無線基地局2から、無線基地局2の位置が認識で
きる無線基地局位置情報を受信する。移動無線局1で
は、無線基地局2から送信されてきた無線基地局位置情
報と、GPS衛星から送信されてきたGPS信号を演算
した移動無線局1の現在位置を示す移動無線局位置情報
とからタイムアライメント量の推定値を算出し、タイム
アライメント量推定値にもとづく送信タイミングで音声
信号、データ信号などを無線基地局2を介して他の移動
無線局と通信を行なうようにし、他の移動無線局から送
信される送信信号との衝突を防止している。
【0014】さらに詳細に説明するため、図2に示すタ
イムアライメント量推定制御時の無線基地局および移動
無線局の動作説明図を使用する。無線基地局2は、無線
基地局2の位置が認識できる無線基地局位置情報を、無
線基地局送信部6から、通信接続が可能な複数の移動無
線局へ送信(図2の無線基地局位置情報21参照)して
おり、移動無線局1では、無線基地局2から送信された
無線基地局位置情報が移動無線局受信部9で受信され、
タイムアライメント量推定部7に入力される。また、移
動無線局1では、複数のGPS衛星から送信された各G
PS信号が受信されて移動無線局位置検出装置8に入力
され、移動無線局1の現在位置が演算され、移動無線局
1の現在位置が認識できる移動無線局位置情報がタイム
アライメント量推定部7へ出力される(図2の移動無線
局位置情報22参照)。
【0015】タイムアライメント量推定部7は、無線基
地局2から送信されてきた無線基地局位置情報と、移動
無線局位置検出装置8から入力された移動無線局位置情
報とから無線基地局2と移動無線局1との間の距離を算
出し、算出した距離からタイムアライメント量を推定し
(図2のタイムアライメント量推定23参照)、タイム
アライメント制御部4へ推定したタイムアライメント量
推定値を出力する。タイムアライメント制御部4は、タ
イムアライメント量推定部7から入力されるタイムアラ
イメント量推定値にもとづき送信信号の送信タイミング
を制御する送信タイミング情報を生成し、移動無線局送
信部3へ送信タイミング情報を出力する。移動無線局送
信部3は、タイムアライメント制御部4から入力される
送信タイミング情報にもとづき所定のタイムスロットで
送信する音声信号、データ信号などの送信タイミングを
調整し(図2のタイムアライメント制御24参照)、以
後、調整した送信タイミングで音声信号、データ信号な
どを送信する(図2の通信開始/データ伝送参照)。な
お、無線基地局が1局しかない移動体無線システムにお
いては、あらかじめ、各移動無線局に無線基地局の位置
情報を入力しておくことで、タイムアライメント制御時
の無線基地局からの無線基地局位置情報の送信が不要と
なる。
【0016】上述のように、本発明によるTDMA方式
移動体通信システムにおけるタイムアライメント制御方
法は、移動無線局に移動無線局位置検出装置とタイムア
ライメント量推定部とを備え、移動無線局自身の移動無
線局位置情報と無線基地局からの無線基地局位置情報と
を得て、移動無線局自身でタイムアライメント量を推定
し送信タイミングの調整を行ない、無線基地局を介して
他の移動無線局と通信を行なうことができるので、無線
基地局は、各タイムスロット毎に受信基準タイミングと
情報バースト信号との時間差測定および移動無線局に対
するうことにより、タイムアライメント量指定が不要と
なり、無線基地局での処理が軽減される。また、隣接す
るタイムスロット間におけるバースト信号の衝突を未然
に防げるため、ガートタイムが不要となり、データ伝送
に置き換えることで伝送効率の向上となる。なお、移動
無線局位置情報の検出に、GPSシステムの位置情報の
使用を説明したが、AVMシステム(Automatic Vehicl
e Monitoring System )の位置情報を使用してもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、移動無線局に移動無線
局位置検出装置とタイムアライメント量推定部とを備
え、移動無線局の位置情報と無線基地局の位置情報とか
ら移動無線局でタイムアライメント量を推定し、送信タ
イミングの調整を行なうTDMA方式移動体通信システ
ムにおけるタイムアライメント制御方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるTDMA方式移動体通信システム
におけるタイムアライメント制御方法を使用した移動体
通信システムの一実施例を示すブロック図。
【図2】図1に示す本発明を使用した移動体通信システ
ムの一実施例の動作説明図。
【図3】従来技術によるTDMA方式移動体通信システ
ムにおけるタイムアライメント制御方法を使用した移動
体通信システムのブロック図。
【図4】図3に示す従来技術を使用した移動体通信シス
テムの動作説明図。
【図5】図3に示す従来技術を使用した移動体通信シス
テムのバースト信号受信タイミング説明図。
【符号の説明】
1、31 移動無線局、 2、32 無線基地局、 3、33 移動無線局送信部、 4、34 タイムアライメント制御部、 35 タイミング測定部、 6、36 無線基地局送信部、 7 タイムアライメント量推定部、 8 移動無線局位置検出装置、 9、37 移動無線局受信部、 10、38 無線基地局受信部。 21 無線基地局位置情報、 22 移動無線局位置情報、 23 タイムアライメント量推定、 24 タイムアライメント制御、 25 通信開始/データ伝送。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の移動無線局と少なくとも1つの無
    線基地局とで構成するTDMA方式移動体通信システム
    におけるタイムアライメント制御方法において、 前記移動無線局に、前記移動無線局の位置情報と前記無
    線基地局の位置情報とから前記移動無線局のタイムアラ
    イメント量を推定する手段を備え、該手段で推定したタ
    イムアライメント量により、前記移動無線局から前記無
    線基地局への送信タイミングを前記移動無線局で推定、
    調整することを特徴とするTDMA方式移動体通信シス
    テムにおけるタイムアライメント制御方法。
  2. 【請求項2】 複数の移動無線局と少なくとも1つの無
    線基地局とで構成するTDMA方式移動体通信システム
    におけるタイムアライメント制御方法において、 前記移動無線局に、前記移動無線局の位置情報を入力す
    る手段と前記無線基地局の位置情報を入力する手段とを
    備え、前記二つの手段から得た位置情報により、前記移
    動無線局から前記無線基地局への送信タイミングを前記
    移動無線局で推定、調整することを特徴とするTDMA
    方式移動体通信システムにおけるタイムアライメント制
    御方法。
  3. 【請求項3】 複数の移動無線局と少なくとも1つの無
    線基地局とで構成するTDMA方式移動体通信システム
    におけるタイムアライメント制御方法において、 前記移動無線局に、前記移動無線局の位置情報と前記無
    線基地局の位置情報とから前記移動無線局のタイムアラ
    イメント量を推定する手段と、 該前記移動無線局のタイムアライメント量を推定する手
    段へ前記移動無線局の位置情報を入力する手段と前記無
    線基地局の位置情報を入力する手段とを備え、前記タイ
    ムアライメント量の推定手段で推定したタイムアライメ
    ント量により、前記移動無線局から前記無線基地局への
    送信タイミングを前記移動無線局で推定、調整すること
    を特徴とするTDMA方式移動体通信システムにおける
    タイムアライメント制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項2あるいは請求項3記載のTDM
    A方式移動体通信システムにおけるタイムアライメント
    制御方法において、 移動無線局の位置情報を入力する手段は、入力される所
    要の位置情報により前記移動無線局の位置を検出する移
    動無線局位置検出装置であり、移動無線局自身の現在位
    置を検出することを特徴とするTDMA方式移動体通信
    システムにおけるタイムアライメント制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項2あるいは請求項3記載のTDM
    A方式移動体通信システムにおけるタイムアライメント
    制御方法において、 無線基地局の位置情報を入力する手段は、複数の前記無
    線基地局から構成されるシステムでは前記無線基地局か
    ら前記無線基地局の位置情報を送信し、1つの前記無線
    基地局から構成されるシステムではあらかじめ移動無線
    局に前記無線基地局の位置情報を入力しておくことを特
    徴とするTDMA方式移動体通信システムにおけるタイ
    ムアライメント制御方法。
JP35223999A 1999-12-10 1999-12-10 Tdma方式移動体通信システムにおけるタイムアライメント制御方法 Pending JP2001169343A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35223999A JP2001169343A (ja) 1999-12-10 1999-12-10 Tdma方式移動体通信システムにおけるタイムアライメント制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35223999A JP2001169343A (ja) 1999-12-10 1999-12-10 Tdma方式移動体通信システムにおけるタイムアライメント制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001169343A true JP2001169343A (ja) 2001-06-22

Family

ID=18422718

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35223999A Pending JP2001169343A (ja) 1999-12-10 1999-12-10 Tdma方式移動体通信システムにおけるタイムアライメント制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001169343A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009503935A (ja) * 2005-07-20 2009-01-29 クゥアルコム・フラリオン・テクノロジーズ、インコーポレイテッド 基地局位置情報を提供し、位置情報を用いて、タイミング補正及び/又は周波数補正をサポートする方法及び装置
JP2009503945A (ja) * 2005-07-20 2009-01-29 クゥアルコム・フラリオン・テクノロジーズ、インコーポレイテッド 無線通信システムにおけるタイミング補正値及び/又は周波数補正値をサポートする方法及び装置
JP2010119052A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Nec Corp 移動体通信システム、移動体端末、基地局、同期制御方法、プログラム及び記録媒体
JP2010154023A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Kyocera Corp 無線基地局及び通信制御方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009503935A (ja) * 2005-07-20 2009-01-29 クゥアルコム・フラリオン・テクノロジーズ、インコーポレイテッド 基地局位置情報を提供し、位置情報を用いて、タイミング補正及び/又は周波数補正をサポートする方法及び装置
JP2009503945A (ja) * 2005-07-20 2009-01-29 クゥアルコム・フラリオン・テクノロジーズ、インコーポレイテッド 無線通信システムにおけるタイミング補正値及び/又は周波数補正値をサポートする方法及び装置
US7991362B2 (en) 2005-07-20 2011-08-02 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for supporting timing and/or frequency corrections in a wireless communications system
US8798638B2 (en) 2005-07-20 2014-08-05 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for providing base station position information and using position information to support timing and/or frequency corrections
JP2010119052A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Nec Corp 移動体通信システム、移動体端末、基地局、同期制御方法、プログラム及び記録媒体
JP2010154023A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Kyocera Corp 無線基地局及び通信制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100589934B1 (ko) 타이밍 어드밴스 및 편차의 동기화
US6667963B1 (en) Cellular radio synchronization
US20030100318A1 (en) Identifying starting time for making time of arrival measurements
US8730937B2 (en) Method and an apparatus for synchronization among the neighboring base stations in the wireless communication system
EP0237972B1 (en) Synchronization control capable of establishing synchronization without transmission of distance information between control and local earth stations
US5479409A (en) Method of transmitting timing advance data to a mobile station in a cellular mobile radio network and corresponding mobile station, base station controller and transmission system
US20040128095A1 (en) Adaptation of the timing advance in synchronous handover
JP3374666B2 (ja) 移動局間通信同期方法および移動局間通信同期システム
JP2000013867A (ja) 移動局の送信タイミング補正方法
JP2001169343A (ja) Tdma方式移動体通信システムにおけるタイムアライメント制御方法
JP3172937B2 (ja) 移動局間フレーム同期方法
JP2003061152A (ja) 送受信装置、通信システム及び伝搬遅延制御方法
JPH0746660A (ja) 無線通信装置
JP2826455B2 (ja) 多方向多重通信システムの中継動作設定方法
JP2993291B2 (ja) 多方向多重通信システムのバースト信号中継方式
JP2697580B2 (ja) 多方向多重通信システムの中継動作設定方法
JPH09148977A (ja) 無線通信システム
CA2622884A1 (en) Synchronization of timing advance and deviation
JP2001103001A (ja) ワイヤレスローカルループシステム
JPH1079715A (ja) 多方向多重通信システムのバースト信号中継方式
JPH0332120A (ja) 無線中継装置