JP2001169290A - 動画像符号化方法、動画像符号化装置及び動画像符号化システム - Google Patents

動画像符号化方法、動画像符号化装置及び動画像符号化システム

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JP2001169290A
JP2001169290A JP35221399A JP35221399A JP2001169290A JP 2001169290 A JP2001169290 A JP 2001169290A JP 35221399 A JP35221399 A JP 35221399A JP 35221399 A JP35221399 A JP 35221399A JP 2001169290 A JP2001169290 A JP 2001169290A
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frame
coefficient
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moving picture
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Noboru Mizuguchi
昇 水口
Yoshinori Sato
善範 佐藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレームレート変換後の動画像を、フレーム
内やフレーム間で画質の不連続を生じさせないように符
号化する。 【解決手段】 符号化によって発生した符号のビット数
と目標ビットレートから求めた目標発生ビット数とに基
づいて第1の係数を求め、フレームを構成する複数のフ
ィールド間の相関関係に応じて求めた、符号化対象のブ
ロックの特徴量及び既に符号化したフレームの複数のブ
ロックの特徴量に基づいて第2の係数を求め、第1の係
数と第2の係数とに基づいて、発生ビット数が目標発生
ビット数に近づくように符号化の制御を行う。ブロック
の特徴量は、フレームを構成する複数のフィールド間の
相関値がしきい値以下の場合は、このブロックに含まれ
るブロックのうち、1つのフィールドの画素のみを含む
ブロックの特徴量に基づいて求められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル動画像
符号化技術に関し、特に符号化する際の発生ビット数の
制御等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディジタル動画像の符号化方法と
して、例えばISO/IEC 13818−2(通称M
PEG2:moving picture coding experts group 2)に
ディジタル符号化データの国際標準フォーマットとその
復号方法とが示されている。また、このフォーマットに
符号化する代表的な方法は、ISO−IEC/JTC/
SC29/WG11 N0328の“Test Mod
el 3”に記述されている。
【0003】図14は従来の動画像符号化装置の構成を
示すブロック図である。図14の動画像符号化装置は、
CCIR REC−606のNTSC(national telev
ision system committee)方式(水平720画素、垂直
480画素、フレームレート29.97Hz)の映像信号
を符号化する。
【0004】レート制御部31は、可変長符号化処理部
17が生成したビットストリームの発生ビット数と目標
ビットレートから換算した目標の発生ビット数とを比較
し、最終的に目標のビット数で符号化が完了するよう量
子化係数を求める。変調係数演算部91は、符号化する
マクロブロックの特徴量に基づいて変調係数を求める。
乗算器32は、レート制御部31が出力する量子化係数
に変調係数演算部91が出力する変調係数を乗じ、重み
付け量子化処理部16に出力する。重み付け量子化処理
部16は、入力された量子化係数と変調係数との積に応
じて量子化幅(量子化ステップサイズ)を求め、量子化
処理を行う。
【0005】図15は、図14の変調係数演算部91の
構成を示すブロック図である。また、図7はマクロブロ
ックとブロックとの関係を示す説明図である。第1〜第
4の特徴量演算部351〜354は、特徴量としての分
散var_sblk1〜var_sblk4を図7(a)で示すフレーム
構造の8×8画素のブロック1〜4についてそれぞれ求
め、特徴量選択部911に出力する。第5〜第8の特徴
量演算部355〜358は、分散var_sblk5〜var_sbl
k8を図7(b)で示すフィールド構造の8×8画素のブ
ロック5〜8についてそれぞれ求め、特徴量選択部91
1に出力する。
【0006】特徴量選択部911は、次式、 actj=1+min(var_sblki) (i=1,2,…,8) …(24) によってマクロブロックの特徴量actjを求めて、累積加
算部371及び正規化部373に出力する。
【0007】累積加算部371は、特徴量選択部911
が求めたマクロブロックの特徴量actjを1フレーム分累
積加算し、累積加算結果を記憶部372に出力する。記
憶部372は、直前に符号化したフレームのマクロブロ
ックの特徴量actjのフレーム平均avg_actを記憶してお
り、これを正規化部373に出力する。また、記憶部3
72は、1フレームエンコード終了後、累積加算結果か
らマクロブロックの特徴量actjのフレーム平均を求めて
記憶する。
【0008】正規化部373は、特徴量選択部911が
求めたマクロブロックの特徴量actjと、記憶部372が
出力する、直前に符号化したフレームのマクロブロック
の特徴量actjのフレーム平均avg_actとにより、変調係
数を求め、乗算器32に出力する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】テレシネ変換について
説明する。図16はテレシネ変換を説明する概念図であ
る。テレシネ変換は、フレーム周期が異なる映画とテレ
ビとの間の映像信号の方式の変換のことであり、例とし
て、フレームレートが24Hzの映画からフレームレート
が29.97Hzのテレビ信号への変換が挙げられる。こ
の場合は、映画4フレームをテレビ信号5フレームに変
換する。
【0010】図17はテレシネ変換の具体的な説明図で
ある。図17(a)は、時間的に連続する映画の4フレ
ーム(1Fr〜4Fr)を、それぞれトップフィールド
(1T〜4T)とボトムフィールド(1B〜4B)とに
分割したものを示している。
【0011】図18はフレーム画像からフィールド画像
への分割についての説明図である。図18(a)の映画
のフレームにおいて、上から数えて奇数番目のラインを
取り出し、図18(b)のトップフィールドとする。ま
た、図18(a)の映画のフレームにおいて、上から数
えて偶数番目のラインを取り出し、図18(b)のボト
ムフィールドとする。
【0012】図17(a)のフィールド毎に分けられた
映像から、映画の第1フレームのトップフィールド(1
T)及び映画の第2フレームのボトムフィールド(2
B)のコピーを1つずつ生成する。コピーにより生成さ
れたフィールドをコピーフィールドということとする。
図17(b)のように、映画の1Tと1Bとをテレビ信
号の第1フレーム1’Fr、映画の1Tと2Bとをテレ
ビ信号の第2フレーム2’Fr、映画の2Tと2Bとを
テレビ信号の第3フレーム3’Fr、映画の3Tと3B
とをテレビ信号の第4フレーム4’Fr、映画の4Tと
4Bとをテレビ信号の第5フレーム5’Frとする。こ
のようにして、映画4フレーム(1Fr〜4Fr)をテ
レビ信号5フレーム(1’Fr〜5’Fr)に変換する
ことができる。
【0013】しかし、従来の動画像符号化装置では、テ
レシネ変換後の映像において次のような問題がある。
【0014】図17(b)の第2フレーム(2’Fr)
は、コピーフィールドを含み、そのトップフィールド
(1T)とボトムフィールド(2B)とは映画の異なる
フレームに属していたものである。このため、第2フレ
ームの図7(a)のようなフレーム構造のブロックの特
徴量は、元の映画のフレームのブロックの複雑さを正し
く表さない。このようなフレームにおいて、ブロックの
複雑さを正しく表さない特徴量を用いて量子化幅を制御
し、符号化を行ったマクロブロックと、その他のマクロ
ブロックとの間で画質の不連続が生じ、視覚的に好まし
くないという問題が生じることがある。
【0015】また、コピーフィールドを含み、変換前に
おける異なるフレームに属していたフィールドから構成
されているフレームにおけるマクロブロックの特徴量の
フレーム平均avg_actも、同様の理由で、そのフレーム
の複雑さを正しく表さないことがある。このため、その
次のフレームでは量子化幅の修正が正しく行われず、コ
ピーフィールドを含むフレームの直後のフレームとその
前後のフレームとの間で周期的に画質の不連続が生じ、
視覚的に好ましくないという問題が生じることがある。
【0016】本発明は、画像の特徴量を用いて発生ビッ
ト数の制御を行う動画像符号化の際に、フレームレート
を変換したために生成されたフレームの中でマクロブロ
ック間の画質の不連続を生じさせないようにすること、
また、このフレームの影響によるフレーム間における画
質の不連続を生じさせないようにすることを課題とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の発明が講じた手段は、複数のフィールド
を含む一連のフレームで構成された動画像を符号化する
動画像符号化方法であって、符号化によって既に発生し
た符号のビット数と目標ビットレートから求めた目標発
生ビット数とに基づいて第1の係数を求め、フレームを
構成する複数のフィールド間の相関関係に応じて求め
た、当該フレームの特徴量に基づいて第2の係数を求
め、前記第1の係数と前記第2の係数とに基づいて、発
生ビット数が前記目標発生ビット数に近づくように符号
化の制御を行うものである。
【0018】また、請求項2の発明では、請求項1に記
載の動画像符号化方法において、前記フレームの特徴量
は、前記フレームを構成する複数のフィールド間の相関
値がしきい値より大きい場合は、前記フレームについて
複数のフィールドの画素から求めたフレーム構造の特徴
量及び各フィールドの特徴量に基づいて求められ、前記
フレームを構成する複数のフィールド間の相関値がしき
い値以下の場合は、前記各フィールドの特徴量に基づい
て求められることを特徴とする。
【0019】さらに、請求項3の発明は、複数のフィー
ルドを含む一連のフレームで構成された動画像を符号化
する動画像符号化方法であって、符号化によって既に発
生した符号のビット数と目標ビットレートから求めた目
標発生ビット数とに基づいて第1の係数を求め、フレー
ムを構成する複数のフィールド間の相関関係に応じて求
めた、符号化対象のブロックの特徴量に基づいて第2の
係数を求め、前記第1の係数と前記第2の係数とに基づ
いて、発生ビット数が前記目標発生ビット数に近づくよ
うに符号化の制御を行うものである。
【0020】また、請求項4の発明は、複数のフィール
ドを含む一連のフレームで構成された動画像を符号化す
る動画像符号化方法であって、符号化によって既に発生
した符号のビット数と目標ビットレートから求めた目標
発生ビット数とに基づいて第1の係数を求め、フレーム
を構成する複数のフィールド間の相関関係に応じて求め
た、符号化対象のブロックの特徴量及び既に符号化した
フレームの複数のブロックの特徴量に基づいて第2の係
数を求め、前記第1の係数と前記第2の係数とに基づい
て、発生ビット数が前記目標発生ビット数に近づくよう
に符号化の制御を行うものである。
【0021】また、請求項5の発明では、請求項3又は
4に記載の動画像符号化方法において、前記ブロックの
特徴量は、当該ブロックに含まれるブロックのうち、フ
レームを構成する複数のフィールド間の相関値がしきい
値より大きい場合は、複数のフィールドの画素を含むフ
レーム構造のブロックの特徴量及び1つのフィールドの
画素のみを含むフィールド構造のブロックの特徴量に基
づいて求められ、フレームを構成する複数のフィールド
間の相関値がしきい値以下の場合は、前記フィールド構
造のブロックの特徴量に基づいて求められることを特徴
とする。
【0022】また、請求項6の発明では、請求項4に記
載の動画像符号化方法において、前記既に符号化したフ
レームは、フレームを構成する複数のフィールド間の相
関値がしきい値より大きいフレームのうち、最後に符号
化したフレームであることを特徴とする。
【0023】また、請求項7の発明は、複数のフィール
ドを含む一連のフレームで構成された動画像を符号化す
る動画像符号化装置であって、フレームを構成する複数
のフィールド間の相関関係を判断する相関演算手段と、
符号化によって既に発生した符号のビット数と目標ビッ
トレートから求めた目標発生ビット数とに基づいて第1
の係数を求める第1の係数演算手段と、前記相関関係に
応じて求めた当該フレームの特徴量に基づいて第2の係
数を求める第2の係数演算手段と、前記第1の係数と前
記第2の係数とに基づいて、発生ビット数が前記目標発
生ビット数に近づくように符号化の制御を行う発生ビッ
ト数制御手段とを備えたものである。
【0024】請求項1又は7の発明によると、コピーフ
ィールドを含むフレームにおいても、フレームの特徴量
を正しく求め、発生ビット数の制御を行うことができ
る。
【0025】また、請求項8の発明では、請求項7に記
載の動画像符号化装置において、前記第2の係数演算手
段は、前記フレームの特徴量を、前記相関関係が高いと
前記相関演算手段が判断する場合は、前記フレームにつ
いて複数のフィールドの画素から求めたフレーム構造の
特徴量及び各フィールドの特徴量に基づいて求め、前記
相関関係が低いと前記相関演算手段が判断する場合は、
前記各フィールドの特徴量に基づいて求めることを特徴
とする。
【0026】請求項2又は8の発明によると、フィール
ド間の相関関係に応じて、フレームの特徴量を正しく求
めることができる。
【0027】また、請求項9の発明は、複数のフィール
ドを含む一連のフレームで構成された動画像を符号化す
る動画像符号化装置であって、フレームを構成する複数
のフィールド間の相関関係を判断する相関演算手段と、
符号化によって既に発生した符号のビット数と目標ビッ
トレートから求めた目標発生ビット数とに基づいて第1
の係数を求める第1の係数演算手段と、前記相関関係に
応じて求めた符号化対象のブロックの特徴量に基づいて
第2の係数を求める第2の係数演算手段と、前記第1の
係数と前記第2の係数とに基づいて、発生ビット数が前
記目標発生ビット数に近づくように符号化の制御を行う
発生ビット数制御手段とを備えたものである。
【0028】請求項3又は9の発明によると、コピーフ
ィールドを含むフレームにおいても、ブロックの特徴量
を正しく求め、発生ビット数の制御を行うことができ
る。
【0029】また、請求項10の発明は、複数のフィー
ルドを含む一連のフレームで構成された動画像を符号化
する動画像符号化装置であって、フレームを構成する複
数のフィールド間の相関関係を判断する相関演算手段
と、符号化によって既に発生した符号のビット数と目標
ビットレートから求めた目標発生ビット数とに基づいて
第1の係数を求める第1の係数演算手段と、前記相関関
係に応じて求めた符号化対象のブロックの特徴量及び既
に符号化したフレームの複数のブロックの特徴量に基づ
いて第2の係数を求める第2の係数演算手段と、前記第
1の係数と前記第2の係数とに基づいて、発生ビット数
が前記目標発生ビット数に近づくように符号化の制御を
行う発生ビット数制御手段とを備えたものである。
【0030】請求項4又は10の発明によると、コピー
フィールドを含むフレームにおいても、ブロックの特徴
量を正しく求めることができるため、これより後のフレ
ームに悪影響を与えることなく、画質を悪化させない適
度な発生ビット数の制御を行うことができる。
【0031】また、請求項11の発明では、請求項9又
は10に記載の動画像符号化装置において、前記第2の
係数演算手段は、前記ブロックの特徴量を、当該ブロッ
クに含まれるブロックのうち、前記相関関係が高いと前
記相関演算手段が判断する場合は、複数のフィールドの
画素を含むフレーム構造のブロックの特徴量及び1つの
フィールドの画素のみを含むフィールド構造のブロック
の特徴量に基づいて求め、前記相関関係が低いと前記相
関演算手段が判断する場合は、前記フィールド構造のブ
ロックの特徴量に基づいて求めることを特徴とする。
【0032】請求項5又は11の発明によると、フィー
ルド間の相関関係に応じて、ブロックの特徴量を正しく
求めることができる。
【0033】また、請求項12の発明では、請求項10
に記載の動画像符号化装置において、前記既に符号化し
たフレームは、前記相関関係が高いと前記相関演算手段
が判断したフレームのうち、最後に符号化したフレーム
であることを特徴とする。
【0034】請求項6又は12の発明によると、正しく
求められたブロックの特徴量のうち、最新のものを用い
ることができる。
【0035】また、請求項13の発明は、動画像符号化
システムとして、請求項9又は10に記載の動画像符号
化装置と、前記動画像符号化装置が出力したビットスト
リームを入力とし、これを指定されたビットレートで出
力する出力バッファと、前記出力バッファが出力するビ
ットストリームを伝送する伝送路と、前記伝送路が伝送
するビットストリームを入力とし、必要に応じて出力す
る入力バッファと、前記入力バッファが出力するビット
ストリームを復号する動画像復号化装置とを備えたもの
である。
【0036】請求項13の発明によると、請求項9又は
10に記載の動画像符号化装置により符号化した動画像
データを伝送し、復号する動画像符号化システムを実現
できる。
【0037】また、請求項14の発明は、動画像符号化
システムとして、請求項9又は10に記載の動画像符号
化装置と、前記動画像符号化装置が出力したビットスト
リームを入力とし、これを指定されたビットレートで出
力する出力バッファと、前記出力バッファが出力したビ
ットストリームを記録する記録媒体と、前記記録媒体が
読み出して出力するビットストリームを入力とし、必要
に応じて出力する入力バッファと、前記入力バッファが
出力するビットストリームを復号する動画像復号化装置
とを備えたものである。
【0038】請求項14の発明によると、請求項9又は
10に記載の動画像符号化装置により符号化した動画像
データを一旦記録媒体に記録し、記録を読み出して復号
する動画像符号化システムを実現できる。
【0039】ここで、前記ブロックは、マクロブロック
その他公知のブロックを含むものとする。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。
【0041】(第1の実施形態)例として、動画像をM
PEG2のフォーマットに符号化する動画像符号化装置
について説明する。図1は符号化の対象とする動画像の
データ構造を示す説明図である。1つのビデオシーケン
スは、任意の数のGOP(group of pictures)を含
み、各GOPは、フレーム内でイントラ符号化するIピ
クチャから始まる複数のピクチャを含んでいる。
【0042】フレームは、Iピクチャ、時間的に過去の
フレームから予測符号化されるPピクチャ、又は過去及
び未来の両方のフレームから予測符号化されるBピクチ
ャとして符号化される。図1は、フレーム配置の典型的
な例を示しており、最初のIピクチャを用いてその3フ
レーム先のフレームをPピクチャとして前方向予測符号
化し、このIピクチャとPピクチャとの間のフレームを
Bピクチャとして両方向予測符号化している。したがっ
て、符号化する場合には、フレームの本来の時間方向の
並びを変更して、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ
の順で符号化する必要がある。
【0043】各ピクチャは、横長の帯状の領域であるス
ライスを複数含み、各スライスは、16×16画素の領
域であるマクロブロックを複数含む。マクロブロック
は、輝度及び色差信号のそれぞれについて8×8画素の
領域であるブロックを含む。ブロックは符号化処理の基
本単位である。ブロックの符号化方法及び量子化幅等
は、マクロブロック毎に決定される。
【0044】以下では、図16,17で説明したよう
に、フレームレートが24Hzの映画からフレームレート
が29.97Hzのテレビ信号へのテレシネ変換された後
の動画像を符号化する場合について説明する。例として
1フレームは720×480画素で構成されているとす
る。
【0045】図2は本実施形態に係る動画像符号化装置
の構成を示すブロック図である。図2の動画像符号化装
置は、遅延部11と、画像並べ替え部12と、走査変換
部13と、差分器14と、DCT(離散コサイン変換)
処理部15と、発生ビット数制御手段としての重み付け
量子化処理部16と、可変長符号化部17と、送出バッ
ファ18と、逆量子化部21と、逆DCT処理部22
と、加算器23と、動き補償付き予測処理部24と、動
き検出処理部25と、モード判定部26と、第1の係数
演算手段としてのレート制御部31と、乗算器32と、
相関演算手段としてのコピーフィールド検出部33と、
並べ替え部34と、第2の係数演算手段としての変調係
数演算部35とを備えている。
【0046】遅延部11には符号化対象の動画像データ
が入力される。遅延部11は、これを1フレーム遅延さ
せて画像並べ替え部12及びコピーフィールド検出部3
3に出力する。画像並べ替え部12は、入力された動画
像のフレームの順序を、符号化する順に入れ替えて、走
査変換部13及び動き検出処理部25に出力する。走査
変換部13は、各フレームをマクロブロック単位に分割
して差分器14及び変調係数演算部35に出力する。
【0047】差分器14は、入力されたマクロブロック
のデータと、このデータに対して動き補償付き予測処理
部24が出力する予測画像との差分を予測誤差として求
め、DCT処理部15に出力する。DCT処理部15
は、モード判定部26の判定結果を考慮して、予測誤差
に対して8×8画素のブロック毎にDCT変換を行い、
DCT変換係数を重み付け量子化処理部16に出力す
る。重み付け量子化処理部16は、乗算器32の出力に
応じて量子化スケールを求めて量子化幅を変更し、入力
されたDCT変換係数に量子化処理を施して可変長符号
化部17及び逆量子化部21に出力する。
【0048】可変長符号化部17は、動き検出処理部2
5が出力する動きベクトルと、モード判定部26が出力
するモードとを考慮して、量子化されたDCT変換係数
を可変長符号化し、得られた圧縮符号化データ(ビット
ストリーム)を送出バッファ18及びレート制御部31
に出力する。送出バッファ18は、圧縮符号化データを
一旦蓄え、所望の伝送レートで出力する。
【0049】逆量子化部21及び逆DCT処理部22
は、量子化されたデータに逆量子化及び逆DCT処理を
それぞれ行って、加算器23に出力する。加算器23
は、逆DCT処理部22から入力されたデータと動き補
償付き予測処理部24が出力するデータとを加算して、
復号化データを算出し、動き補償付き予測処理部24に
出力する。
【0050】動き補償付き予測処理部24は、加算器2
3の出力、動き検出処理部25が出力する動きベクト
ル、モード判定部26が出力するモードに基づいて動き
補償予測を行い、予測画像を差分器14及び加算器23
に出力する。
【0051】動き検出処理部25は、マクロブロック毎
の動きベクトルを算出し、可変長符号化部17、動き補
償付き予測処理部24及びモード判定部26に出力す
る。モード判定部26は、モードを決定し、DCT処理
部15、可変長符号化部17及び動き補償付き予測処理
部24に出力する。
【0052】レート制御部31は、各GOPにおいて、
可変長符号化部17が既に生成したビットストリームの
発生ビット数と目標ビットレートから換算した目標発生
ビット数とを比較し、発生ビット数が目標発生ビット数
に近づくように、マクロブロック毎に第1の係数として
の量子化係数(量子化スケールコード)を決定し、乗算
器32に出力する。
【0053】コピーフィールド検出部33は、遅延部1
1に入力されるフレームと遅延部11が出力するフレー
ムとの連続する2フレームより、コピーフィールドを含
み、変換前における異なるフレームに属していたフィー
ルドから構成されるフレームを検出する。以下では、こ
のようなフレームを、単にコピーフィールドを含むフレ
ームと称することとする。コピーフィールド検出部33
は、検出結果をコピーフィールドを含むフレームである
か否かを示す信号として並べ替え部34に出力する。並
べ替え部34は、画像並べ替え部12がフレームを並べ
替えるのと同じ順番にコピーフィールド検出部33の出
力を並べ替えて、変調係数演算部35に出力する。変調
係数演算部35は、走査変換部13が出力するマクロブ
ロックと並べ替え部34が出力するコピーフィールド検
出結果とに基づいて、第2の係数としての変調係数を求
め、乗算器32に出力する。乗算器32は、レート制御
部31が出力する量子化係数に変調係数演算部35が出
力する変調係数を乗じ、重み付け量子化処理部16に出
力する。
【0054】図3は、図2のコピーフィールド検出部3
3の構成を示すブロック図である。図3のコピーフィー
ルド検出部33は、トップフィールド差分演算部331
と、ボトムフィールド差分演算部332と、フィールド
間差分演算部333と、コピーフィールド判定部334
とを備えている。
【0055】図4はフレーム内のトップフィールド及び
ボトムフィールドの画素の位置についての説明図であ
る。図4に示すように、トップフィールドの画素は、水
平方向に並んだ画素の列のうちフレームの最上部から数
えて奇数番目の列の画素であり、ボトムフィールドの画
素は、フレームの最上部から数えて偶数番目の列の画素
である。
【0056】トップフィールド差分演算部331は、n
番目及びn+1番目のフレームの間のトップフィールド
間差分TOP_DIFFnを次式、 TOP_DIFFn=Σx=0 719Σy=0 239|Pn(x,y×2)−Pn+1(x,y×2)| …(1) を用いて求める。x及びyは、フレーム内の画素位置の
水平方向及び垂直方向の座標を示し、Pn(x,y)はn
番目のフレームの座標(x,y)の画素の輝度を表す値で
ある。
【0057】ボトムフィールド差分演算部332は、n
番目及びn+1番目のフレームの間のボトムフィールド
間差分BOT_DIFFnを次式、 BOT_DIFFn=Σx=0 719Σy=0 239|Pn(x,y×2+1)−Pn+1(x,y×2+ 1)| …(2) を用いて求める。
【0058】フィールド間差分演算部333は、n番目
のフレームの2つのフィールド間の差分であるフレーム
内差分TOP_BOT_DIFFnを次式、 TOP_BOT_DIFFn=Σx=0 719Σy=0 239|Pn(x,y×2)−Pn(x,y×2+1 )| …(3) を用いて求める。
【0059】コピーフィールド判定部334は、次の3
式、 TOP_DIFFn < T1 …(4) BOT_DIFFn < T2 …(5) TOP_BOT_DIFFn >T3 …(6) に基づいてコピーフィールドを含むフレームを検出す
る。ここで、T1,T2及びT3はしきい値であって、
比較するフィールド間の一致が検出できるように設定さ
れる定数である。
【0060】式(4)を満たすとき、n番目及びn+1
番目のフレームの間のトップフィールド間の相関は高
く、式(5)を満たすとき、n番目及びn+1番目のフ
レームの間のボトムフィールド間の相関は高い。また、
式(6)を満たすとき、n番目のフレームの2つのフィ
ールド間の相関は低い。
【0061】そこで、コピーフィールド判定部334
は、式(4)又は式(5)を満たし、かつ、式(6)を
満たすn番目のフレームについて、2つのフィールド間
の相関が低いと判断し、このフレームをコピーフィール
ドを含むフレームとして検出する。また、同一フレーム
内のフィールド間相関のみに基づき、式(6)のみを満
たすフレームを検出してもよい。すなわち、フレームが
式(6)を満たす場合はフレームを構成する2つのフィ
ールド間の相関値がしきい値より小さく、フレームはコ
ピーフィールドを含み、フレームが式(6)を満たさな
い場合はフレームを構成する2つのフィールド間の相関
値がしきい値より大きく、フレームはコピーフィールド
を含まない、と判断してもよい。
【0062】図5はコピーフィールド判定部334の動
作についての説明図である。コピーフィールド検出部3
3には、図17で説明したテレシネ変換後の動画像が入
力されている。図5(a)に示すように、フレーム2’
Frはコピーフィールドを含むフレームであり、変換前
における異なるフレームに属していたフィールドから構
成されている。フレーム2’Frは、トップフィールド
が直前のフレーム1’Frのコピーフィールドなので、
直前のフレーム1’Frのトップフィールド(1T)と
の間のトップフィールド間差分TOP_DIFFnが小さく、T
1未満である(図5(b))。また、フレーム2’Fr
は、トップフィールド(1T)及びボトムフィールド
(2B)がそれぞれ時間的に異なる図17のフレーム1
Fr及び2Frのフィールドであるので、フレーム内差
分TOP_BOT_DIFFnは大きく、T3を越える(図5
(d))。このため、コピーフィールド判定部334
は、フレーム2’Frを検出し、コピーフィールドを含
むフレームであることを表す信号を、並べ替え部34に
出力する。
【0063】図6は、図2の変調係数演算部35の構成
を示すブロック図である。図6の変調係数演算部35
は、第1特徴量演算部351と、第2特徴量演算部35
2と、第3特徴量演算部353と、第4特徴量演算部3
54と、第5特徴量演算部355と、第6特徴量演算部
356と、第7特徴量演算部357と、第8特徴量演算
部358と、特徴量選択部361と、累積加算部371
と、記憶部372と、正規化部373とを備えている。
【0064】図7はマクロブロックとブロックとの関係
を示す説明図である。図7(a)は、走査変換部13が
出力するフレーム構造のマクロブロックを示した図であ
る。トップフィールドの画素が並ぶラインとボトムフィ
ールドの画素が並ぶラインとが、交互に並んでいる。こ
のマクロブロックは、8×8画素の4個のブロック、ブ
ロック1〜ブロック4から構成されている。これらのブ
ロックは、2つのフィールドの画素を含んでいる。
【0065】図7(b)は、図7(a)のフレーム構造
のマクロブロックをフィールド構造で示した図である。
最初の8ラインにトップフィールドの画素が並び、後の
8ラインにボトムフィールドの画素が並んでいる。この
マクロブロックは、8×8画素の4個のブロック、ブロ
ック5〜ブロック8から構成されている。これらのブロ
ックは、1つのフィールドの画素のみを含んでいる。
【0066】走査変換部13は、第1〜第8特徴量演算
部351〜358に符号化対象のマクロブロックを出力
する。第1〜第8特徴量演算部351〜358は、この
マクロブロックに含まれるブロック1〜ブロック8の特
徴量としての分散var_sblk1〜var_sblk8を次の式
(7)〜(14)、すなわち、 var_sblk1=(1/64)Σx=0 7Σy=0 7(P(x,y)−P_mean1)2 …(7) var_sblk2=(1/64)Σx=8 15Σy=0 7(P(x,y)−P_mean2)2 …(8) var_sblk3=(1/64)Σx=0 7Σy=8 15(P(x,y)−P_mean3)2 …(9) var_sblk4=(1/64)Σx=8 15Σy=8 15(P(x,y)−P_mean4)2 …(1 0) var_sblk5=(1/64)Σx=0 7Σy=0 7(P(x,y×2)−P_mean5)2 …( 11) var_sblk6=(1/64)Σx=8 15Σy=0 7(P(x,y×2)−P_mean6)2 …( 12) var_sblk7=(1/64)Σx=0 7Σy=0 7(P(x,y×2+1)−P_mean7)2 …(13) var_sblk8=(1/64)Σx=8 15Σy=0 7(P(x,y×2+1)−P_mean8)2 …(14) によってそれぞれ求め、特徴量選択部361に出力す
る。ここで、(x,y)は図7(a)のフレーム構造で表
したマクロブロック内の画素の位置を表す座標、P
(x,y)は各画素の輝度を表す値である。また、P_mea
n1〜P_mean8は、それぞれブロック1〜ブロック8の画
素の輝度の平均値であり、次の式(15)〜(22)、
すなわち、 P_mean1=(1/64)Σx=0 7Σy=0 7P(x,y) …(15) P_mean2=(1/64)Σx=8 15Σy=0 7P(x,y) …(16) P_mean3=(1/64)Σx=0 7Σy=8 15P(x,y) …(17) P_mean4=(1/64)Σx=8 15Σy=8 15P(x,y) …(18) P_mean5=(1/64)Σx=0 7Σy=0 7P(x,y×2) …(19) P_mean6=(1/64)Σx=8 15Σy=0 7P(x,y×2) …(20) P_mean7=(1/64)Σx=0 7Σy=0 7P(x,y×2+1) …(21) P_mean8=(1/64)Σx=8 15Σy=0 7P(x,y×2+1) …(22) によってそれぞれ求められる。
【0067】特徴量選択部361には、現在符号化処理
中のフレームがコピーフィールドを含むフレームである
か否かを示す信号が図2の並べ替え部34から入力され
ている。特徴量選択部361は、コピーフィールドを含
むフレームについては、 actj=1+min(var_sblki) (i=5,6,7,8) …(23) によって1つのフィールドの画素のみを含んだブロック
に基づいてマクロブロックの特徴量actjを求め、また、
コピーフィールドを含まないフレームについては、 actj=1+min(var_sblki) (i=1,2,…,8) …(24) によってマクロブロックの特徴量actjを求めて、累積加
算部371及び正規化部373に出力する。
【0068】累積加算部371は、特徴量選択部361
が求めたマクロブロックの特徴量actjを1フレーム分累
積加算し、累積加算結果を記憶部372に出力する。記
憶部372は、直前に符号化したフレームのマクロブロ
ックの特徴量actjのフレーム平均avg_actを記憶してお
り、これを正規化部373に出力する。また、記憶部3
72は、1フレームエンコード終了後、累積加算結果か
らマクロブロックの特徴量actjのフレーム平均を求めて
記憶する。
【0069】正規化部373は、特徴量選択部361が
求めたマクロブロックの特徴量actjと、記憶部372が
出力する、直前に符号化したフレームのマクロブロック
の特徴量actjのフレーム平均avg_actとにより、変調係
数Nactjを、例えば次式、 Nactj=(2×actj+avg_act)/(2×avg_act+actj) …(25) を用いて求める。最初のフレームに対しては、例えばav
g_act=400とする。正規化部373は、変調係数Na
ctjを乗算器32に出力する。
【0070】一般に、分散が大きいブロックは複雑なブ
ロックであり、分散が小さいブロックは平坦なブロック
であるとされ、分散によってブロックの複雑さを知るこ
とができる。また、平坦な部分は量子化による歪みが目
立ちやすく、反対に複雑な部分は量子化による歪みが目
立ちにくいとされている 。そこで、ブロックの複雑さ
に応じて量子化幅の修正を行うために、乗算器32は、
レート制御部31が決定する量子化係数に変調係数Nact
jを乗じて積を求め、重み付け量子化処理部16は、こ
の積に応じて量子化幅を変更する。
【0071】図8はマクロブロックの特徴量actjと変調
係数Nactjとの関係を示すグラフである。図8による
と、マクロブロックの特徴量actjと直前に符号化したフ
レームのマクロブロックの特徴量actjのフレーム平均av
g_actとを比較して、両者が等しければ変調係数Nactj
=1、マクロブロックの特徴量actjの方が大きければ、
1<Nactj<2、マクロブロックの特徴量actjの方が小
さければ、0.5≦Nactj<1である。
【0072】重み付け量子化処理部16は、量子化係数
と変調係数Nactjとの積が大きいほど量子化幅を大きく
する。したがって、輝度変化が平坦であり、マクロブロ
ックの特徴量actjが小さいマクロブロックでは、量子化
幅を小さくして歪みの発生を抑え、反対に輝度変化が複
雑なマクロブロックでは、量子化幅を大きくして符号化
による発生ビット数を抑え、視覚特性を考慮したビット
レートの制御を実現することができる。
【0073】特に、本実施の形態の動画像符号化装置で
は、コピーフィールドを含むフレームについては、式
(23)に示すように、マクロブロックの特徴量の演算
にフレーム構造のブロックの特徴量を用いず、フィール
ド構造のブロックの特徴量のみを用いる。このため、こ
のようなフレームで不適当な変調係数を求め、フレーム
内で画質の不連続が生じるのを回避することができる。
【0074】また、コピーフィールドを含むフレームに
おいて、マクロブロックの特徴量のフレーム平均avg_a
ctを求める際に、変換前における異なるフレームから構
成されているため正しい特徴量を示さないフレーム構造
のブロックを用いないので、このようなフレームの直後
のフレームとその前後のフレームとの間で周期的に画質
の不連続が生じるのを回避することができる。
【0075】(第1の変形例)図9は、図2の変調係数
演算部35の第1の変形例における構成を示すブロック
図である。図9の変形例は、図2の並べ替え部34から
入力され、現在符号化処理中のフレームがコピーフィー
ルドを含むフレームであるか否かを示す信号が、特徴量
選択部361ではなく記憶部472に入力されている点
が、図6の変調係数演算部とは異なっている。その他の
構成要素については図6の変調係数演算部と同一である
ので、同一の番号を付してその説明を省略する。
【0076】図9において、特徴量選択部361は、ど
のフレームについても、式(24)に基づいてマクロブ
ロックの特徴量actjを求めて、累積加算部371及び正
規化部373に出力する。記憶部472は、既に符号化
したフレームのマクロブロックの特徴量actjのフレーム
平均avg_actを記憶しており、これを正規化部373に
出力する。また、記憶部472は、現在符号化処理中の
フレームがコピーフィールドを含むフレームであり、フ
レームを構成する2つのフィールドの間の相関値がしき
い値より小さい場合には、ブロックの特徴量actjのフレ
ーム平均を新たに求めず、記憶しているフレーム平均を
保持し、その他の場合には、1フレームエンコード終了
後、累積加算部371が出力する累積加算結果からマク
ロブロックの特徴量actjのフレーム平均を求めて記憶す
る。正規化部373は、変調係数Nactjを式(25)を
用いて求め、乗算器32に出力する。
【0077】記憶部472が出力するマクロブロックの
特徴量のフレーム平均は、フレームを構成する複数のフ
ィールド間の相関値がしきい値より大きいフレームのう
ち、最後に符号化したフレームについてのものであって
もよいし、それ以前に符号化したフレームについてのも
のであってもよい。
【0078】この変形例によると、コピーフィールドを
含むフレームを検出し、このフレームの代わりに、コピ
ーフィールドを含まないフレームのマクロブロックの特
徴量actjのフレーム平均avg_actを用いるため、コピー
フィールドを含むフレームの直後のフレームとその前後
のフレームとの間で画質の不連続が生じることを回避す
ることができる。
【0079】(第2の変形例)第2の変形例の動画像符
号化装置は、フレーム毎に発生ビット数の制御を行うも
のである。図10は、図2の変調係数演算部35の第2
の変形例における構成を示すブロック図である。図10
において、変調係数演算部は、第1特徴量演算部551
と、第2特徴量演算部552と、第3特徴量演算部55
3と、特徴量選択部561とを備えている。
【0080】特に図示しないが、第1特徴量演算部55
1、第2特徴量演算部552及び第3特徴量演算部55
3には、図2の画像並べ替え部12の出力が入力されて
いる。
【0081】第1特徴量演算部551は、フレームにつ
いて2つのフィールドの画素から求めたフレーム構造の
特徴量として、フレームの全画素から求めた分散var_f
0を次式、 var_f0=(1/(720×480))Σx=0 719Σy=0 479(P(x,y)−P_meanf0) 2 …(26) によって求め、特徴量選択部561に出力する。第2特
徴量演算部552及び第3特徴量演算部553は、フィ
ールドの特徴量として、それぞれトップフィールド及び
ボトムフィールドの分散var_f1及びvar_f2を次の式
(27),(28)、すなわち、 var_f1=(1/(720×240))Σx=0 719Σy=0 239(P(x,y×2)−P_mea nf1)2 …(27) var_f2=(1/(720×240))Σx=0 719Σy=0 239(P(x,y×2+1)−P _meanf2)2 …(28) によって求め、特徴量選択部561に出力する。ここ
で、(x,y)は図4で示したようにフレーム内の画素の
位置を表す座標、P(x,y)は各画素の輝度を表す値で
ある。また、P_meanf0,P_meanf1及びP_meanf2は、
それぞれフレーム全体、トップフィールド及びボトムフ
ィールドの画素の輝度の平均値であり、次の式(29)
〜(31)、すなわち、 P_meanf0=(1/(720×480))Σx=0 719Σy=0 479P(x,y) …(2 9) P_meanf1=(1/(720×240))Σx=0 719Σy=0 239P(x,y×2) … (30) P_meanf2=(1/(720×240))Σx=0 719Σy=0 239P(x,y×2+1) …(31) によってそれぞれ求められる。
【0082】特徴量選択部561には、現在符号化処理
中のフレームが、コピーフィールドを含むフレームであ
るか否かを示す信号が図2の並べ替え部34から入力さ
れている。特徴量選択部561は、コピーフィールドを
含むフレームについては、 act=1+min(var_fi) (i=1,2) …(32) によって各フィールドのみに基づいてフレームの特徴量
actを求め、また、コピーフィールドを含まないフレー
ムについては、 act=1+min(var_fi) (i=0,1,2) …(33) によってフレームの特徴量actを求め、これを変調係数
として乗算器32に出力する。
【0083】この変形例によると、フレーム毎に変調係
数を求めるため、フレーム毎に発生ビット数の制御を行
うことができる。
【0084】(第2の実施形態)図11は第2の実施形
態の動画像符号化システムのブロック図である。図11
の動画像符号化システムは、映像信号出力装置51と、
動画像符号化装置52と、出力バッファ53と、伝送路
54と、入力バッファ55と、動画像復号化装置56
と、映像信号表示装置57とを備えている。映像信号出
力装置51、動画像符号化装置52及び出力バッファ5
3は送信側に設けられており、入力バッファ55、動画
像復号化装置56及び映像信号表示装置57は受信側に
設けられている。
【0085】映像信号出力装置51は、映像信号を動画
像符号化装置52に出力する。動画像符号化装置52
は、第1の実施形態で説明した動画像符号化装置であ
り、量子化幅を制御しながら映像信号の符号化を行い、
ビットストリームを出力バッファ53に出力する。出力
バッファ53は、入力されたビットストリームを所定の
ビットレートのストリームに変換して伝送路54に出力
する。伝送路54は、ビットストリームを送信側から受
信側の入力バッファ55に伝送する。
【0086】受信側において、入力バッファ55は、ビ
ットストリームを必要に応じて動画像復号化装置56に
出力する。動画像復号化装置56は、予測符号化された
ビットストリームを復号できるものであればよい。動画
像復号化装置56は、入力されたビットストリームを映
像信号に復号して映像信号表示装置57に出力する。映
像信号表示装置57は、復号された映像信号を表示す
る。
【0087】以上のように、本実施形態によると、第1
の実施形態で説明した動画像符号化装置で動画像を符号
化し、伝送路を介して伝送し、受信側では受信データを
復号して動画像を再生する動画像符号化システムが得ら
れる。
【0088】(第3の実施形態)図12は第3の実施形
態の動画像符号化システムの記録媒体への記録に関する
部分のブロック図である。図12の動画像符号化システ
ムは、映像信号出力装置51と、動画像符号化装置52
と、出力バッファ53と、記録媒体61とを備えてい
る。
【0089】映像信号出力装置51は、映像信号を動画
像符号化装置52に出力する。動画像符号化装置52
は、第1の実施形態で説明した動画像符号化装置であ
り、量子化幅を制御しながら映像信号の符号化を行い、
ビットストリームを出力バッファ53に出力する。出力
バッファ53は、入力されたビットストリームを記録媒
体61に適したビットレートのビットストリームに変換
して記録媒体61に出力する。記録媒体61は、入力さ
れたビットストリームを記録する。記録媒体61は、メ
モリ、磁気ディスク、光ディスク等の情報を記録するこ
とができる媒体であって、書込み、読み取りのための機
能を備えている。
【0090】図13は本実施形態の動画像符号化システ
ムの記録媒体からの再生に関する部分のブロック図であ
る。図13の動画像符号化システムは、記録媒体61
と、入力バッファ55と、動画像復号化装置56と、映
像信号表示装置57とを備えている。
【0091】記録媒体61は、記録されたビットストリ
ームを読み出し、入力バッファ55に出力する。以降は
第2の実施形態と同様であるので、省略する。
【0092】以上のように、本実施形態によると、第1
の実施形態で説明した動画像符号化装置で動画像を符号
化し、記録媒体に記録して、その後記録媒体からデータ
を読み出し、復号して動画像を再生する動画像符号化シ
ステムが得られる。
【0093】なお、以上の実施形態では、例として、動
画像のフレームレートを変換した結果、変換前における
異なるフレームのフィールドを含むこととなったフレー
ム、すなわち、コピーフィールドを含むフレームを対象
として説明をしたが、これに限らず、コピーフィールド
を含むフレームではないが、同一フレーム内の複数のフ
ィールドの性質が極端に異なるフレームに対して本発明
を適用してもよい。
【0094】また、既に符号化したフレームについての
マクロブロックの特徴量の平均avg_act及び式(25)
を用いることなく、マクロブロックの特徴量actjをその
まま変調係数Nactjとして用いてもよい。既に符号化し
たフレームについてのマクロブロックの特徴量から求め
たこれらの平均以外の値を用いて、変調係数Nactjを求
めてもよい。
【0095】また、2つのフィールドを含むフレームに
ついて説明したが、3以上のフィールドを含むフレーム
であっても同様である。
【0096】また、フレーム構造のブロックの特徴量と
フィールド構造ブロックの特徴量とを用いてマクロブロ
ックの特徴量を求めるとして説明したが、常にフィール
ド構造のブロックの特徴量のみを用いることとしてもよ
い。
【0097】また、フレーム、フィールド及びブロック
の特徴量として分散を、フィールド間の相関値として絶
対値差分のフレーム平均を用いたが、それぞれ他の統計
量を用いてもよい。
【0098】また、フレームレートが24Hzの映画から
フレームレートが29.97Hzのテレビ信号へのテレシ
ネ変換された後の動画像を符号化する場合について説明
したが、これ以外のフレームレート間での変換を行い、
変換後の動画像を符号化する場合についても本発明は同
様に適用できる。
【0099】また、MPEG2のフォーマットに動画像
を符号化する動画像符号化装置の一例について説明した
が、符号化する際の方法は他の方法であってもよい。さ
らに、発生ビット数の制御を行う動画像符号化方式であ
れば、MPEG2以外の他の符号化方式において動画像
を符号化する場合に本発明を適用してもよい。
【0100】また、第1の係数として量子化係数を求
め、量子化幅の制御を行う例について説明したが、第1
の係数は量子化に関係しない係数であってもよく、この
係数に基づいて、符号化に関する量子化幅以外のパラメ
ータを制御してもよい。例えば、階層符号化等におい
て、符号化する階層の範囲の制御等を行ってもよい。
【0101】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、フレー
ムレートを変換した後の動画像において、発生ビット数
の制御のために、フレーム内での画質の不連続や、フレ
ーム間での画質の不連続が生じるのを防ぐことができ、
視覚的に好ましい動画像符号化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】符号化の対象とする画像のデータ構造を示す説
明図である。
【図2】第1の実施形態に係る動画像符号化装置の構成
を示すブロック図である。
【図3】図2のコピーフィールド検出部の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】フレーム内のトップフィールド及びボトムフィ
ールドの画素の位置についての説明図である。
【図5】コピーフィールド判定部の動作についての説明
図である。
【図6】図2の変調係数演算部の構成を示すブロック図
である。
【図7】マクロブロックとブロックとの関係を示す説明
図である。
【図8】マクロブロックの特徴量actjと変調係数Nactj
との関係を示すグラフである。
【図9】図2の変調係数演算部の第1の変形例における
構成を示すブロック図である。
【図10】図2の変調係数演算部の第2の変形例におけ
る構成を示すブロック図である。
【図11】第2の実施形態の動画像符号化システムのブ
ロック図である。
【図12】第3の実施形態の動画像符号化システムの記
録媒体への記録に関する部分のブロック図である。
【図13】第3の実施形態の動画像符号化システムの記
録媒体からの再生に関する部分のブロック図である。
【図14】従来の動画像符号化装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図15】図14の変調係数演算部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図16】テレシネ変換を説明する概念図である。
【図17】テレシネ変換の具体的な説明図である。
【図18】フレーム画像からフィールド画像への分割に
ついての説明図である。
【符号の説明】
11 遅延部 12 画像並べ替え部 13 走査変換部 14 差分器 15 DCT処理部 16 重み付け量子化処理部(発生ビット数制御手段) 17 可変長符号化部 18 送出バッファ 21 逆量子化部 22 逆DCT処理部 23 加算器 24 動き補償付き予測処理部 25 動き検出処理部 26 モード判定部 31 レート制御部(第1の係数演算手段) 32 乗算器 33 コピーフィールド検出部(相関演算手段) 34 並べ替え部 35 変調係数演算部(第2の係数演算手段) 331 トップフィールド差分演算部 332 ボトムフィールド差分演算部 333 フィールド間差分演算部 334 コピーフィールド判定部 351〜358 第1〜第8特徴量演算部 361,561 特徴量選択部 371 累積加算部 372,472 記憶部 373 正規化部 551〜553 第1〜第3特徴量演算部 51 映像信号出力装置 52 動画像符号化装置 53 出力バッファ 54 伝送路 55 入力バッファ 56 動画像復号化装置 57 映像信号表示装置 61 記録媒体 1Fr〜4Fr 映画のフレーム 1’Fr〜5’Fr テレビ信号のフレーム 1T〜4T トップフィールド 1B〜4B ボトムフィールド actj マクロブロックの特徴量 Nactj 変調係数 avg_act フレームについてのマクロブロックの特徴量
の平均
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK01 KK22 LA09 LB13 MA00 MA03 MA04 MA23 MC11 MC38 ME01 NN01 PP04 PP05 PP06 PP07 PP11 PP14 SS01 SS11 TA46 TA48 TB05 TB07 TC01 TC02 TC10 TD01 TD03 TD05 TD12

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のフィールドを含む一連のフレーム
    で構成された動画像を符号化する動画像符号化方法であ
    って、 符号化によって既に発生した符号のビット数と目標ビッ
    トレートから求めた目標発生ビット数とに基づいて第1
    の係数を求め、 フレームを構成する複数のフィールド間の相関関係に応
    じて求めた、当該フレームの特徴量に基づいて第2の係
    数を求め、 前記第1の係数と前記第2の係数とに基づいて、発生ビ
    ット数が前記目標発生ビット数に近づくように符号化の
    制御を行う動画像符号化方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の動画像符号化方法にお
    いて、 前記フレームの特徴量は、 前記フレームを構成する複数のフィールド間の相関値が
    しきい値より大きい場合は、前記フレームについて複数
    のフィールドの画素から求めたフレーム構造の特徴量及
    び各フィールドの特徴量に基づいて求められ、 前記フレームを構成する複数のフィールド間の相関値が
    しきい値以下の場合は、前記各フィールドの特徴量に基
    づいて求められることを特徴とする動画像符号化方法。
  3. 【請求項3】 複数のフィールドを含む一連のフレーム
    で構成された動画像を符号化する動画像符号化方法であ
    って、 符号化によって既に発生した符号のビット数と目標ビッ
    トレートから求めた目標発生ビット数とに基づいて第1
    の係数を求め、 フレームを構成する複数のフィールド間の相関関係に応
    じて求めた、符号化対象のブロックの特徴量に基づいて
    第2の係数を求め、 前記第1の係数と前記第2の係数とに基づいて、発生ビ
    ット数が前記目標発生ビット数に近づくように符号化の
    制御を行う動画像符号化方法。
  4. 【請求項4】 複数のフィールドを含む一連のフレーム
    で構成された動画像を符号化する動画像符号化方法であ
    って、 符号化によって既に発生した符号のビット数と目標ビッ
    トレートから求めた目標発生ビット数とに基づいて第1
    の係数を求め、 フレームを構成する複数のフィールド間の相関関係に応
    じて求めた、符号化対象のブロックの特徴量及び既に符
    号化したフレームの複数のブロックの特徴量に基づいて
    第2の係数を求め、 前記第1の係数と前記第2の係数とに基づいて、発生ビ
    ット数が前記目標発生ビット数に近づくように符号化の
    制御を行う動画像符号化方法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の動画像符号化方
    法において、 前記ブロックの特徴量は、当該ブロックに含まれるブロ
    ックのうち、 フレームを構成する複数のフィールド間の相関値がしき
    い値より大きい場合は、複数のフィールドの画素を含む
    フレーム構造のブロックの特徴量及び1つのフィールド
    の画素のみを含むフィールド構造のブロックの特徴量に
    基づいて求められ、 フレームを構成する複数のフィールド間の相関値がしき
    い値以下の場合は、前記フィールド構造のブロックの特
    徴量に基づいて求められることを特徴とする動画像符号
    化方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の動画像符号化方法にお
    いて、 前記既に符号化したフレームは、 フレームを構成する複数のフィールド間の相関値がしき
    い値より大きいフレームのうち、最後に符号化したフレ
    ームであることを特徴とする動画像符号化方法。
  7. 【請求項7】 複数のフィールドを含む一連のフレーム
    で構成された動画像を符号化する動画像符号化装置であ
    って、 フレームを構成する複数のフィールド間の相関関係を判
    断する相関演算手段と、 符号化によって既に発生した符号のビット数と目標ビッ
    トレートから求めた目標発生ビット数とに基づいて第1
    の係数を求める第1の係数演算手段と、 前記相関関係に応じて求めた当該フレームの特徴量に基
    づいて第2の係数を求める第2の係数演算手段と、 前記第1の係数と前記第2の係数とに基づいて、発生ビ
    ット数が前記目標発生ビット数に近づくように符号化の
    制御を行う発生ビット数制御手段とを備えた動画像符号
    化装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の動画像符号化装置にお
    いて、 前記第2の係数演算手段は、 前記フレームの特徴量を、 前記相関関係が高いと前記相関演算手段が判断する場合
    は、前記フレームについて複数のフィールドの画素から
    求めたフレーム構造の特徴量及び各フィールドの特徴量
    に基づいて求め、 前記相関関係が低いと前記相関演算手段が判断する場合
    は、前記各フィールドの特徴量に基づいて求めることを
    特徴とする動画像符号化装置。
  9. 【請求項9】 複数のフィールドを含む一連のフレーム
    で構成された動画像を符号化する動画像符号化装置であ
    って、 フレームを構成する複数のフィールド間の相関関係を判
    断する相関演算手段と、 符号化によって既に発生した符号のビット数と目標ビッ
    トレートから求めた目標発生ビット数とに基づいて第1
    の係数を求める第1の係数演算手段と、 前記相関関係に応じて求めた符号化対象のブロックの特
    徴量に基づいて第2の係数を求める第2の係数演算手段
    と、 前記第1の係数と前記第2の係数とに基づいて、発生ビ
    ット数が前記目標発生ビット数に近づくように符号化の
    制御を行う発生ビット数制御手段とを備えた動画像符号
    化装置。
  10. 【請求項10】 複数のフィールドを含む一連のフレー
    ムで構成された動画像を符号化する動画像符号化装置で
    あって、 フレームを構成する複数のフィールド間の相関関係を判
    断する相関演算手段と、 符号化によって既に発生した符号のビット数と目標ビッ
    トレートから求めた目標発生ビット数とに基づいて第1
    の係数を求める第1の係数演算手段と、 前記相関関係に応じて求めた符号化対象のブロックの特
    徴量及び既に符号化したフレームの複数のブロックの特
    徴量に基づいて第2の係数を求める第2の係数演算手段
    と、 前記第1の係数と前記第2の係数とに基づいて、発生ビ
    ット数が前記目標発生ビット数に近づくように符号化の
    制御を行う発生ビット数制御手段とを備えた動画像符号
    化装置。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10に記載の動画像符号
    化装置において、 前記第2の係数演算手段は、 前記ブロックの特徴量を、当該ブロックに含まれるブロ
    ックのうち、 前記相関関係が高いと前記相関演算手段が判断する場合
    は、複数のフィールドの画素を含むフレーム構造のブロ
    ックの特徴量及び1つのフィールドの画素のみを含むフ
    ィールド構造のブロックの特徴量に基づいて求め、 前記相関関係が低いと前記相関演算手段が判断する場合
    は、前記フィールド構造のブロックの特徴量に基づいて
    求めることを特徴とする動画像符号化装置。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の動画像符号化装置
    において、 前記既に符号化したフレームは、 前記相関関係が高いと前記相関演算手段が判断したフレ
    ームのうち、最後に符号化したフレームであることを特
    徴とする動画像符号化装置。
  13. 【請求項13】 請求項9又は10に記載の動画像符号
    化装置と、 前記動画像符号化装置が出力したビットストリームを入
    力とし、これを指定されたビットレートで出力する出力
    バッファと、 前記出力バッファが出力するビットストリームを伝送す
    る伝送路と、 前記伝送路が伝送するビットストリームを入力とし、必
    要に応じて出力する入力バッファと、 前記入力バッファが出力するビットストリームを復号す
    る動画像復号化装置とを備えた動画像符号化システム。
  14. 【請求項14】 請求項9又は10に記載の動画像符号
    化装置と、 前記動画像符号化装置が出力したビットストリームを入
    力とし、これを指定されたビットレートで出力する出力
    バッファと、 前記出力バッファが出力したビットストリームを記録す
    る記録媒体と、 前記記録媒体が読み出して出力するビットストリームを
    入力とし、必要に応じて出力する入力バッファと、 前記入力バッファが出力するビットストリームを復号す
    る動画像復号化装置とを備えた動画像符号化システム。
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JP2014528663A (ja) * 2011-10-01 2014-10-27 インテル・コーポレーション ビデオトランスコーディングにおける後処理および前処理を統合するためのシステム、方法およびコンピュータプログラム

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