JP2001167853A - コネクタ支持機構 - Google Patents
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Abstract
タ支持機構を提供する。 【解決手段】 第1コネクタ30は、第1コネクタ本体
31と、一対の係合用レバー32とでなる。係合用レバ
ー32には、後係当突起40と前係当突起42と、レバ
ー回動用突起45と、第1コネクタ本体31に突設され
た仮止め用突起39と係合する仮止め用切欠き部43
と、を備える。被取付け部20には、係合用レバー32
の仮止め用切欠き部43が仮止め突起39と係合してい
る仮止め状態にのみ、複数の係合用レバー32に突設さ
れた後係当突起40が、突起挿通用切欠き部22A、2
2B、23A、23Bを挿通できるように設定されてい
る。このような構成により、組み付け作業が容易かつ確
実に行えるコネクタ支持機構を実現することができる。
Description
に関し、さらに詳しくは、互いに結合する対をなす雌雄
のコネクタを、支持体側へ支持・固定するコネクタ支持
機構に関する。
は、特開平10−21992号公報記載に係る技術が知
られている。この従来技術は、図13〜図15に示すよ
うな構成を備えている。以下、図13〜図15を用いて
従来のコネクタの結合機構について説明する。
うな自動車のステー部材などの被取付け部1に形成され
た装着孔1Aに取り付けられるホルダ2と、このホルダ
2内にスライド可能にはめ込まれる第1コネクタ3と、
電子ユニット4側に接続された第2コネクタ5と、この
第2コネクタ5を第1コネクタ3に結合させる方向に駆
動し第1コネクタ3に揺動自在に枢支軸6Aで軸支され
た揺動レバー6と、で大略構成される。
すように、上下一対の水平板7、8と、左右一対の側板
9、10とを備える。ホルダ2は、上記した被取付け部
1に形成された装着孔1Aに挿入された状態で、ビスな
どの固定手段により固定される。ホルダ2の側板9、1
0の内壁面には、第1コネクタ3をスライド自在に案内
するガイド溝11、12が前後方向に沿って形成されて
いる。
部上面に突設された係合ピン6Bを挿入して案内する案
内溝13が形成されている。この案内溝13は、ホルダ
2の前端部からその後方に延びる導入部13Aと、この
導入部13Aの端部から後部内方側に伸びる円弧状の駆
動溝部13Bと、この駆動溝部13Bの端部から後方側
に伸びる係止溝部13Cと、からなる。
3がホルダ2内に挿入される動作に伴って係合ピン6B
を、円弧を描くように案内する。この係合ピン6Bの動
作に伴い、揺動レバー6は回動するようになっている。
コネクタ5に突設された被駆動ピン5Aが挿入・係合さ
れる係合溝6Cが形成されている。なお、揺動レバー6
は第1コネクタ3の他方の側面にも形成されている。こ
の他方の側面に形成された揺動レバー6に対応するよう
に、第2コネクタ5の他方の側面にも図示しな被駆動ピ
ン5Aが突設されている。
3の後端の両側部に側方に向けて突設されたスライド突
起である。これらスライド突起3Aは、上記したホルダ
2の両側板9、10の内壁に形成されたガイド溝11、
12で案内されるようになっている。なお、上記したス
ライド突起3Aは、第1コネクタ3におけるそれぞれの
側部に一対ずつ形成され、同じ側部に形成された一対の
スライド突起3A、3Aの間には、図13および図15
に示すように、ホルダ2の前端開口部に仮止めされる仮
止め部3Bが形成されている。
第1コネクタ3の上下面の後端両側部には、それぞれ一
対の抜け止め用の突部3C、3Cが突設されている。こ
れに対応して、図14に示すように、ホルダ2の前端開
口部周縁部に形成された抜け止め部2Aが形成されてい
る。上記した突部3Cは、ホルダ2の仮止め位置にはめ
込まれた状態で、抜け止め部2Aで保持されて仮止めさ
れる。
た従来のコネクタ支持機構では、ホルダ2に対して第1
コネクタ3を挿入初期位置で仮止めするために、第1コ
ネクタ3側に仮止め部3Bを形成しておく必要がある。
これに伴い、図15に示すように、ホルダ2側にも仮止
め用の突起2Bを形成しておく必要がある。
れた第1コネクタ3がホルダ2から抜けてしまうのを防
止するために、第1コネクタ3に抜け止め用の突起3C
を形成するとともに、ホルダ2側にも抜け止め部2Aを
形成する必要がある。このように、従来の機構では各部
材に仮止め機構と抜け止め機構とを形成しているため、
機構が複雑になるという問題点があった。
部3Bやホルダ2に形成された抜け止め部2Aは、ホル
ダ2へ第1コネクタ3を挿入する際に弾性変形を起こす
ように設定された部分であるが、これらの部分では、例
えば第1コネクタ3に接続されたワイヤハーネスの取り
回し操作や、ホルダ2と第1コネクタ3との不適切な位
置での組み付け操作などに起因する負荷によって、これ
らの部分が折れ曲がったり破損されたりする虞れがあっ
た。また、コネクタ装着作業者の不注意により、仮係止
が外れたまま次工程に流出する虞れがあった。
動車のステー部材などの被取付け部1に装着されたホル
ダ2へ、第1コネクタ3を挿入するに際して、揺動レバ
ー6の後端に突設した係合ピン6Bをはめ込む必要があ
る。このように第1コネクタ3をホルダ2へ挿入する状
態では、揺動レバー6は自由に揺動し得る状態であるた
め、係合ピン6Bをホルダ2の案内溝13(導入部13
A)へ入れる作業に熟練を要し、組み付け作業が煩雑で
あるという問題点があった。
実に行うことができるコネクタ支持機構の提供を目的と
する。
被取付け部に第1コネクタの後端側を支持し、該第1コ
ネクタに前端側から嵌合される第2コネクタを組み付け
て、前記第1コネクタと前記第2コネクタとを電気的に
接続するコネクタ支持機構であって、前記第1コネクタ
は、第1コネクタ本体と、該第1コネクタ本体の後端面
から、レバー自由端部が突出するように当該第1コネク
タ本体に枢支軸で支持された、複数の係合用レバーとで
なり、該係合用レバーは、前記自由端部に当該係合用レ
バーの回動面に対して略直角をなす方向に突設された後
係当突起と、前記後係当突起より前記枢支軸に近い位置
に突設された前係当突起と、前記第1コネクタ本体に突
設された仮止め用突起と係合する仮止め用切欠き部とを
備え、前記被取付け部は、前記複数の係合用レバーの前
記仮止め用切欠き部に前記仮止め突起が係合して前記係
合用レバーが回動不可能に仮止めされた状態のときに、
前記複数の係合用レバーに突設された後係当突起を、表
面側から裏面側へ挿通させる突起挿通用切欠き部が形成
された係合パネルを備える、ことを特徴とする。
は、係合用レバーに形成された仮止め用切欠き部内に、
第1コネクタ本体に形成された仮止め用突起が係合され
た状態で、係合用レバーが第1コネクタ本体に対して回
転不可能に仮止めされた状態となる。複数の係合用レバ
ーが第1コネクタ本体に仮止めされた状態のときに、複
数の係合用レバーの自由端部に突設された複数の後係当
突起が、被取付け部に備えられた係合パネルの突起挿通
用切欠き部を介して係合パネルの表面側から裏面側へ挿
通可能となる。
ない状態では、後係当突起が係合パネルの裏面側へ至る
ことはできず、第1コネクタを被取付け部へ組みつける
ことができない。従って、請求項1記載の発明では、第
1コネクタを被取付け部へ確実かつ円滑に装着すること
ができる。
載のコネクタ支持機構であって、前記被取付け部は、前
記後係当突起が前記突起挿通用切欠き部を介してパネル
裏面側へ挿通された状態で、前記係合用レバーのスライ
ドを許容するスリットを有することを特徴とする。
は、請求項1記載の発明の作用に加えて、被取付け部に
対して第1コネクタをスライドさせることで、突起挿通
用切欠き部を避けて、後係当突起を係合パネルに対して
良好に係当できる適切な位置へ移動させることが可能に
なる。
記載のコネクタ支持機構であって、前記被取付け部は、
一対の前記係合パネルを備え、これら係合パネルは所定
の間隔を隔てて、側縁が対峙するように略同一平面上に
配置され、前記係合パネルの互いに対峙する側縁に前記
突起挿通用切欠き部が形成されていることを特徴とす
る。
は、請求項1記載の発明の作用に加えて、一対の係合パ
ネルを備えただけの簡単な構造で、第1コネクタを確実
に被取付け部へ係合・装着することができる。このよう
に、被取付け部の構造が簡単であるため、被取付け部の
製造を容易にすることができる。
いし請求項3のいずれかに記載のコネクタ支持機構であ
って、前記仮止め用切欠き部は、前記係合用レバーの回
動に伴って前記仮止め突起に対して係脱可能であること
を特徴とする。
は、請求項1から請求項3に記載の発明の作用に加え
て、仮止め用突起と仮止め用切欠き部との係合と係合解
除とが可能であるため、第1コネクタを被取付け部へ取
り付けた後、第2コネクタを第1コネクタへ装着する際
に、係合解除できることにより、第2コネクタがレバー
回動用突起を押圧することにより発生する、係合用レバ
ーの回転駆動力を容易に引き出すことができる。
いし請求項4のいずれかに記載のコネクタ支持機構であ
って、前記仮止め用突起は、前記後係当突起と前記前係
当突起とで係合パネルを挟持して前記第1コネクタが被
取付け部に装着された状態のときに、前記係合用レバー
の周縁部と係当して当該係合用レバーの係合解除方向へ
の回転を規制することを特徴とする。
は、請求項1から請求項4に記載の発明の作用に加え
て、第1コネクタ本体に形成された仮止め用突起が、係
合用レバーの仮止めを行う作用と、係合用レバーの逆回
りを防止する作用とを有する。
いし請求項5のいずれかに記載のコネクタ支持機構であ
って、第2コネクタが第1コネクタに嵌合する際に該第
2コネクタと係当して係合用レバーに回転力を伝達する
レバー回動用突起が前記係合用レバーに設けられている
ことを特徴とする。
は、請求項1から請求項5に記載の発明の作用に加え
て、レバー回動用突起を係合用レバーに設けたことによ
り、前記係合用レバーを低負荷荷重で回動させることが
可能となる。
機構の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
持機構の実施形態を示している。本実施形態のコネクタ
支持機構は、図1に示すように、例えば自動車のステー
部材側に設けられた被取付け部20と、この被取付け部
20に取り付けられる第1コネクタ30と、第1コネク
タ30に取り付けられる第2コネクタ50とから大略構
成されている。
および図3を用いて説明する。図2は被取付け部20の
前面側の斜視図であり、第1コネクタ30を挿入する状
態を示している。また、図3は、被取付け部20の背面
側の斜視図である。なお、本実施形態においては、別途
用意した被取付け部20を、自動車のステー部材に固定
して用いる構成であるが、ステー部材に被取付け部が一
体的に形成されている構成であってもよい。
20は、矩形状の前面パネル21と、前面パネル21に
形成された矩形状の開口部21Aより所定距離後方に、
上下に所定距離を隔てて同一面上に位置するように配置
・形成された上係合パネル23、下係合パネル22とを
有する。別の見方をすると、上係合パネル23と下係合
パネル22の間に後述する第1コネクタ30をスライド
させるスリット60が形成されている。また、本実施形
態では、開口部21Aが前面パネル21の一側縁から切
り欠かれて矩形状に形成されている。開口部21Aの横
寸法(長手方向の開口幅)は、第1コネクタ30の幅寸
法より所定の寸法長くなるように設定されている。
クタ50の高さ寸法より長く設定されている。開口部2
1Aの上下の開口縁部からは、それぞれ後方へ向けて互
いに平行をなすように延在された下補強パネル24と、
上補強パネル25が形成されている。下補強パネル24
は、下係合パネル22の下縁部と一体的に形成され、上
補強パネル25は、上係合パネル23の上縁部と一体的
に形成されている。
方には、上係合パネル23、下係合パネル22の一方の
端縁と、下補強パネル24、上補強パネル25の一方の
端縁と一体的に設けられ、前面パネル21の後方へ延在
された、矩形状の第1横補強パネル26が形成されてい
る。前面パネル21の裏面における幅方向の他方には、
上係合パネル23、下係合パネル22の他方の端縁と、
下補強パネル24、上補強パネル25の他方の端縁と一
体的に設けられ、前面パネル21の後方へ延在された、
側面コ字形状の第2横補強パネル27が形成されてい
る。
補強パネル27の後端部同士の間には、後補強部材28
が架設されている。この後補強部材28は、水平パネル
部28Aと垂直パネル部28Bとからなり、これらパネ
ル部28A、28Bが断面T字形状をなすように一体的
に設けられている。
の裏面中間部と上補強パネル25の上面の中間部には、
三角形状の補強リブ29が一体的に形成されている。同
様に、前面パネル21の裏面中間部と下補強パネル24
の下面の中間部にも、三角形状の補強リブ29(図示は
省略する)が一体的に形成されている。
端部近傍には、後述するように、第1コネクタ30の係
合用レバー32に形成された後係当突起40の高さ寸法
よりわずかに長い寸法の深さ(ここで言う深さは、パネ
ル上縁部からの切込量を表す)と、後係当突起40の幅
寸法よりわずかに長い寸法の幅を有する突起挿通用切欠
き部22Aが形成されている。
ける突起挿通用切欠き部22Aから、(下係合パネル2
2の一方側へ)所定距離だけ隔てた位置には、この突起
挿通用切欠き部22Aと同一形状の突起挿通用切欠き部
22Bが形成されている。さらに、この突起挿通用切欠
き部22Bの(下係合パネル22の一方側の)近傍に
は、後述するレバー回動用突起45を収納可能な深さ寸
法の短い突起収納用切欠き部22Cが形成されている。
下係合パネル22に形成された突起挿通用切欠き部22
A、22Bのそれぞれ対向する位置に、これら切欠き部
22A、22Bと同形状の突起挿通用切欠き部23A、
23Bが形成されている。また、上係合パネル23の下
縁部には、下係合パネル22に形成した突起収納用切欠
き部22Cと対向する位置に、この突起収納用切欠き部
22Cと同形状の突起収納用切欠き部23Cが形成され
ている。
2の裏面には、第1コネクタ30の仮止め位置を規制す
るための第1突堤部22Dと第2突堤部22Eとが、そ
れぞれ上下方向に沿って形成されている。第1突堤部2
2Dは、突起挿通用切欠き部22Bの他方の側縁近傍に
形成されている。第2突堤部22Eは、突起収納用切欠
き部22Cの一方の側縁近傍に形成されている。
3の裏面には、下係合パネル22に形成された第1突堤
部22Dと対応する位置(突起挿通用切欠き部23Bの
他方の側縁近傍)に第1突堤部23Dが形成され、第2
突堤部22Eと対応する位置(突起収納用切欠き部23
Cの一方の側縁近傍)に第2突堤部23Eが形成されて
いる。なお、上下係合パネル22、23の第1突堤部2
2D、23Dは、第2突堤部22E、23Eよりも、パ
ネル後方へ突出する高さが高く設定されている。
2、図4および図5を用いて説明する。第1コネクタ3
0は、略直方体形状の第1コネクタ本体31と、この第
1コネクタ本体31にそれぞれ枢支された一対の係合用
レバー32、32と、から大略構成されている。なお、
この第1コネクタ30は、上記した被取付け部20に対
して、係合用レバー32、32が突出する後端面側から
挿入・係合するようになっている。
ー32、32を装着していない状態を示している。図4
(b)に示すように、第1コネクタ本体31は、雌端子
金具33がそれぞれ収納される複数の端子収容室34を
有している。これら雌端子金具33は、第1コネクタ本
体31の前端側で後述する第2コネクタ50側の雄端子
金具51と電気的に接続されるようになっている。
は、上方へ突出する案内用突部35、35が形成されて
いる。また、第1コネクタ本体31の前端の上下面のそ
れぞれには、左右に所定間隔を置いて案内用突堤部3
6、36が形成されている。さらに、第1コネクタ本体
31の上下面のそれぞれ後縁部中央には、上記した係合
用レバー32、32の逆回り動作を規制するとともに、
第2コネクタ50の前端を係当させるための、突起状の
ストッパ37が形成されている。
ぞれの後縁部近傍には、上記した係合用レバー32、3
2をそれぞれ枢支するための、枢支軸38、38が所定
間隔を置いて左右に配置・突設されている。さらに、第
1コネクタ本体31の上下面それぞれに突設された枢支
軸38、38同士の内側には、それぞれ枢支軸38、3
8に枢支される係合用レバー32、32を仮止めするた
めの仮止め用突起39、39が所定間隔を置いて突設さ
れている。
同一形状の2枚のレバープレート部32A、32Aと、
これらレバープレート部32A、32Aの端部同士を結
ぶようにこれらレバープレート部32A、32Aと一体
的に形成された連結プレート部32Bとからなる。
(b)は側面図、(c)は正面図である。それぞれの係
合用レバー32は、図1、図2に示すように、第1コネ
クタ本体31の上下面に形成された枢支軸38、38に
レバープレート部32A、32Aが枢支されて回動可能
となっている。
に枢支軸38、38で第1コネクタ本体31に枢支され
た係合用レバー32、32の自由端同士を連結してい
る。そして、係合用レバー32の自由端側は、第1コネ
クタ本体31の後端部より後方へ突出するように設定さ
れている。
ープレート部32A、32Aの自由端部の表面には、後
係当突起40が突設されている。この後係当突起40の
前面側(枢支軸38が嵌合する軸孔41側)には、図5
(a)に示すように、側面よりスリット40Bが切り込
まれるように形成されたことにより、前後方向(パネル
圧接方向)に反発力をもってわずかに前後移動が可能な
圧接用係当部40Aが形成されている。この圧接用係当
部40Aは、第1コネクタ30を被取付け部20に取り
付けた際に、下係合パネル22または上係合パネル23
の裏面を圧接するようになっている。
のレバープレート部32A、32Aの圧接用係当部40
Aと軸孔41とを結ぶ線の一方の側方領域には、前係当
突起42が突設されている。この前係当突起42の高さ
寸法は、後係当突起40の高さ寸法と略同一に設定され
ている。この後係当突起40の後面は、第1コネクタ3
0を被取付け部20に取り付けた際に、下係合パネル2
2または上係合パネル23の表面に係当するようになっ
ている。
後係当突起40と軸孔41とを結ぶ線の他方の側方領域
でかつ軸孔41を中心として後係当突起40と略直角を
なす位置には、図5(a)に示すように、レバープレー
ト部32Aの周縁より軸孔41へ向けて切り欠かれた形
状の仮止め用切欠き部43が形成されている。
クタ本体31の上下面に突設された仮止め用突起39が
臨んで係合するようになっている。また、この仮止め用
切欠き部43より自由端へわずかに近い周縁部には、図
5(a)に示すように、軸孔41から離れる方向へわず
かに延在されたストッパ係当部44が形成されている。
止め用切欠き部43に係合された状態、すなわち係合用
レバー32が回転不可能とされた仮止め状態を示してい
る。この係合用レバー32の仮止め状態では、第1コネ
クタ本体31の上下面にそれぞれ形成されたストッパ3
7にそれぞれの係合用レバー32のストッパ係当部44
が係当している。
の自由端同士が接近する方向へそれぞれの係合用レバー
32が回動するのを上記ストッパ37で阻止される。ま
た、係合用レバー32、32が第1コネクタ本体31に
仮止め状態にあるときは、4つ全ての後係当突起40〜
40が、被取付け部20の上下係合パネル22、23の
突起挿通用切欠き部22A、23A、22B、23Bに
同時に挿通し得る位置となるように予め設定されてい
る。
の端部には、レバープレート部32Aより突出するレバ
ー回動用突起45が突設されている。このレバー回動用
突起45は、第2コネクタ50の端部が当接して当該第
2コネクタ50の押圧力により係合用レバー32を回動
させる作用を有する。さらに、レバープレート部32A
における軸孔41を中心として自由端と反対側に位置す
る端部には、第2コネクタ50の中に案内されて第2コ
ネクタ50の抜け止めとして機能する係合突起46が突
設されている。
る。第2コネクタ50は、図1に示すように、略角筒形
状であり、第1コネクタ30を内部に挿入することによ
り、第1コネクタ30内に配置された雌端子金具33と
結合する、雄端子金具51を複数有している。また、第
2コネクタ50の上部内壁面の両側には、第1コネクタ
本体31に形成された案内用突部35に対応する案内用
溝部52が形成されている。また、これら上下内壁面の
それぞれには、第1コネクタ30側の係合突起46が係
合する係合受け部53が左右に配置・形成されている。
は、係合突起46を導入する係合用溝部54が形成され
ている。この係合用溝部54から導入される係合突起4
6は、係合受け部53の周面に沿って移動して、係合受
け部53に形成された突起係合部53Aに係当する動作
を行う。
コネクタ30、第2コネクタ50の組み付け操作方法、
ならびに作用・動作について図2および図6〜図12を
用いて説明する。なお、図6〜図8および図10〜図1
2は、被取付け部20の上係合パネル23における中間
部の横断面を示している。
コネクタ30の係合用レバー32、32を前記したよう
に、仮止めした状態で被取付け部20へ挿入する。第1
コネクタ30における係合用レバー32の仮止め状態と
は、上記したように、それぞれの係合用レバー32のレ
バープレート部32Aに形成された仮止め用切欠き部4
3内に、第1コネクタ本体31の上下面に突設された仮
止め用突起39が臨んで係合されている状態である。
するには、図6に示す係合用レバー32、32が仮止め
された状態の第1コネクタ30を、一対の係合用レバー
32の自由端に形成された合計4つの後係当突起40〜
40が、下係合パネル22、上係合パネル23に形成し
たそれぞれの突起挿通用切欠き部22A、22B、23
A、23Bに対応するように近付けて挿通する。
ー32が仮止め状態でない場合(仮止めが外れてしまっ
た場合など)には、4つの後係当突起40〜40が、下
係合パネル22、上係合パネル23に形成した突起挿通
用切欠き部22A、22B、23A、23Bを通過でき
ない(後係当突起40が下係合パネル22、上係合パネ
ル23に当たる)ため、第1コネクタ30が、被取付け
部20における適正でない箇所に装着されることを防止
できるようになっている。また、後係当突起40が上下
係合パネル22、23の裏面側へ挿通された状態におい
て、第1コネクタ30の係合用レバー32に形成された
前係当突起42は、上下係合パネル22、23の前面側
に係当する。
形成された合計4つの後係当突起40〜40が、下係合
パネル22、上係合パネル23に形成したそれぞれの突
起挿通用切欠き部22A、22B、23A、23Bを通
過して、4つの後係当突起40が下係合パネル22およ
び上係合パネル23の裏面側へ至った後は、図7に示す
ように、第1コネクタ30を被取付け部20の一方側
(本例では左側)へスライドさせる。
30の係合用レバー32は、第1コネクタ本体31へ仮
止め用突起39が仮止め用切欠き部43に係合されるこ
とで仮止めされているため、係合用レバー32、32が
回動することが規制されている。このため、スライド途
中で係合用レバー32が第1コネクタ本体31に対して
回動することがないため、上下係合パネル22、23の
表裏面に対して、後係当突起40及び前係当突起42が
がたついたり引っ掛かり易くなったりすることを防止で
きる。
30を手で持って横方向へスライドさせるものであり、
以下に説明するように、上下係合パネル22、23の所
定の位置までスライドさせることができる。すなわち、
図7に示すように、突起挿通用切欠き部22A、22
B、23A、23Bを通過して上下係合パネル23、2
2の裏面側へ至った後係当突起40は、スライド動作に
伴って上下係合パネル23、22の裏面を滑って移動す
る。
欠き部22B、23Bを挿通した後係当突起40、40
は、突起収納用切欠き部22C、23Cの一方の側縁近
傍に形成された第2突堤部22E、23Eを乗り越え
る。図9は、後係当突起40が所定の位置(被取付け部
20に対して仮止め位置)にある状態を、上下係合パネ
ル23、22の裏面側から見た図である。
堤部23D、22Dは、第2突堤部23E、22Eより
も、パネル後方へ突出する高さが高く設定されている。
このため、突起挿通用切欠き部22A、23Aを挿通し
た後係当突起40、40は、第1突堤部22D、23D
を乗り越えることができず、これら第1突堤部22D、
23Dが位置決め部材として機能する。
コネクタ50を第1コネクタ30に向けて近づけ、第1
コネクタ本体31の前端上面両側に形成された案内用突
部35が、第2コネクタ50の上部内壁面両側に形成さ
れた案内溝部52に嵌まるように、第2コネクタ50を
第1コネクタ30に嵌合させる。このとき、係合用レバ
ー32の前端部に形成された係合突起46は、第2コネ
クタ50の上下内壁面に形成された導入溝部54内に入
り込む。
タ50をさらに第1コネクタ30と嵌合するように前記
仮止め状態を解除し得る力で押し込むと、第2コネクタ
50の係合受け部53の端面53bが、係合用レバー3
2のレバー回動用突起45を後方へ押すため、一対の係
合用レバー32、32は互いの後係当突起40同士が離
れる方向へ回転駆動される。
された仮止め用切欠き部43から上記仮止め用突起39
が外れる。これによって、係合用レバー32は、第1コ
ネクタ本体31に対してその仮止め状態が解除される。
図11に示すように、後係当突起40同士が離れると共
に前係当突起42と後係当突起40とで下係合パネル2
2および上係合パネル23を挟持すると、第1コネクタ
30は被取付け部20に固定される。
タ50の端面が、第1コネクタ本体31に形成されたス
トッパ37に係当するまで押し込むことにより、第2コ
ネクタ50は第1コネクタ30に完全に接続された状態
となる。このとき、第1コネクタ30の係合用レバー3
2の前端に形成された係合突起46は、係合受け部53
の裏側を回り込むように回動して、図1に示す突起係合
部53Aの後ろに位置し、第2コネクタ50の抜け止め
機能を果たす。以上の操作により、被取付け部20へ第
1コネクタ30および第2コネクタ50を接続した状態
での装着が終了する。
接用係当部40Aは、係合用レバー32が回動されたこ
とにより、図12に示すように、下係合パネル22、上
係合パネル23の裏面に反発力を持って当接する。この
結果、後係当突起40と前係当突起42とでパネルを強
固に挟持することが可能となり、第1コネクタ30にた
つきなどが発生するのを防止することができる。
明はこれらに限定されるものではなく、構成の要旨に付
随する各種の設計変更が可能である。たとえば、上記し
た実施形態では、第1コネクタ本体31の上下面に回り
込む形状の係合用レバー32を用いたが、上下面の一方
に一対の板状の係合用レバーを設ける構成としてもよ
い。
1記載の発明によれば、係合用レバーが第1コネクタ本
体に仮止めされた状態のときにのみ、後係当突起が突起
挿通用切欠き部を介して係合パネルの表面側から裏面側
へ挿通可能となり、それ以外の状態では第1コネクタを
被取付け部へ組みつけることができないようになってい
る。従って、請求項1記載の発明によれば、第1コネク
タを被取付け部へ取り付ける際に、熟練を要することな
く、確実かつ円滑な取り付け作業を行うことができる。
項1記載の発明の効果に加えて、後係当突起を係合パネ
ルに対して良好に係当できる適切な位置へ移動させるこ
とができ、取付け作業性を向上させる効果がある。
求項1記載の発明の作用に加えて、一対の係合パネルを
備えだけの簡単な構造で、第1コネクタを確実に被取付
け部へ係合・装着することができる。このように、被取
付け部の構造が簡単であるため、被取付け部の製造を容
易にすることができ、被取付け部を低コストで提供する
ことができる。
項1から請求項3に記載の発明の効果に加えて、第2コ
ネクタがレバー回動用突起を押圧することにより発生す
る、係合用レバーの回転駆動力を容易に引き出すことが
でき、第2コネクタを円滑に組みつけることができる。
求項1から請求項4に記載の発明の効果に加えて、第1
コネクタ本体に形成された仮止め用突起が、係合用レバ
ーの仮止め機能と、係合用レバーの逆回り防止機能を兼
ね備えるため、それぞれの機能を有する部材を改めて設
ける必要がなく、コンパクトな構造にすることができ
る。
項1から請求項5に記載の発明の効果に加えて、レバー
回動用突起を係合用レバーに設けたことにより、前記係
合用レバーを低負荷荷重で回動させることが可能とな
る。
す斜視図である。
組み付ける状態を示す斜視図である。
る。
平面図、(b)は同正面図である。
図、(b)は同側面図、(c)は同正面図である。
被取付け部へ取付ける状態を示す平面部分断面図ある。
被取付け部へ組み付けてスライドさせている状態を示す
平面部分断面図である。
適正位置へ移動させた状態を示す平面部分断面図であ
る。
適正位置へ移動させた状態を、被取付け部の背面側から
見た斜視図である。
た第1コネクタへ第2コネクタを取付ける状態を示す平
面部分断面図である。
クタを取付けた中間状態を示す平面部分断面図である。
クタを完全に取付けた状態を示す平面部分断面図であ
る。
ある。
図である。
図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 被取付け部に第1コネクタの後端側を支
持し、該第1コネクタに前端側から嵌合される第2コネ
クタを組み付けて、前記第1コネクタと前記第2コネク
タとを電気的に接続するコネクタ支持機構であって、 前記第1コネクタは、第1コネクタ本体と、該第1コネ
クタ本体の後端面から、レバーの自由端部が突出するよ
うに当該第1コネクタ本体に枢支軸で支持された、複数
の係合用レバーとでなり、 該係合用レバーは、前記自由端部に当該係合用レバーの
回動面に対して略直角をなす方向に突設された後係当突
起と、前記後係当突起より前記枢支軸に近い位置に突設
された前係当突起と、前記第1コネクタ本体に突設され
た仮止め用突起と係合する仮止め用切欠き部とを備え、 前記被取付け部は、前記複数の係合用レバーの前記仮止
め用切欠き部に前記仮止め突起が係合して前記係合用レ
バーが回動不可能に仮止めされた状態のときに、前記複
数の係合用レバーに突設された後係当突起を表面側から
裏面側へ挿通させる突起挿通用切欠き部が形成された係
合パネルを備えることを特徴とするコネクタ支持機構。 - 【請求項2】 請求項1記載のコネクタ支持機構であっ
て、 前記被取付け部は、前記後係当突起が前記突起挿通用切
欠き部を介してパネル裏面側へ挿通された状態で、前記
係合用レバーのスライドを許容するスリットを有するこ
とを特徴とするコネクタ支持機構。 - 【請求項3】 請求項1記載のコネクタ支持機構であっ
て、 前記被取付け部は、一対の前記係合パネルを備え、これ
ら係合パネルは所定の間隔を隔てて、側縁が対峙するよ
うに略同一平面上に配置され、前記係合パネルの互いに
対峙する側縁に前記突起挿通用切欠き部が形成されてい
ることを特徴とするコネクタ支持機構。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
載のコネクタ支持機構であって、 前記仮止め用切欠き部は、前記係合用レバーの回動に伴
って前記仮止め用突起に対して係脱可能であることを特
徴とするコネクタ支持機構。 - 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
載のコネクタ支持機構であって、 前記仮止め用突起は、前記後係当突起と前記前係当突起
とで係合パネルを挟持して前記第1コネクタが前記被取
付け部に装着された状態のときに、前記係合用レバーの
周縁部と係当して当該係合用レバーの係合解除方向への
回転を規制することを特徴とするコネクタ支持機構。 - 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
載のコネクタ支持機構であって、 前記第2コネクタが前記第1コネクタに嵌合する際に該
第2コネクタと係当して前記係合用レバーに回転力を伝
達するレバー回動用突起が前記係合用レバーに設けられ
ていることを特徴とするコネクタ支持機構。
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