JP2001166344A - 光ゲートアレイ装置、及びその動作方法 - Google Patents

光ゲートアレイ装置、及びその動作方法

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JP2001166344A
JP2001166344A JP34463999A JP34463999A JP2001166344A JP 2001166344 A JP2001166344 A JP 2001166344A JP 34463999 A JP34463999 A JP 34463999A JP 34463999 A JP34463999 A JP 34463999A JP 2001166344 A JP2001166344 A JP 2001166344A
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optical
electrode
optical gate
waveguide
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JP34463999A
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Hideaki Okayama
秀彰 岡山
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アレイ導波路の総数を増加させても、これに
伴って増加する駆動回路装置の総数を、従来構成におけ
る駆動回路装置の総数より低減させる。 【解決手段】 各可変電極群28A〜28F毎に、可変
電極群28A〜28Fに含まれる各第(i、j)電極
に、一律に、電圧を印加することにより、光信号を遮断
する(すなわち、光ゲートを閉じる)か、若しくは、電
圧を印加しないことにより、光信号をそのまま通過させ
る(すなわち、光ゲートを開く)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ゲートアレイ
装置、及びその動作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信の分野において、光ゲート
アレイ装置が提案されている。光ゲートアレイ装置は、
導波路アレイを構成している複数本のアレイ導波路と、
それぞれのこのアレイ導波路に対して個別に配置されて
いる光ゲートとを具える光素子である。そして、光ゲー
トを開くことにより、この光ゲートが対応するアレイ導
波路を伝搬してきた光信号を通過させるか、又は、光ゲ
ートを閉じることにより、この光ゲートが対応するアレ
イ導波路を伝搬してきた光信号を遮断させる。この光ゲ
ートの開閉動作によって、光信号が出力されるアレイ導
波路を選択する。
【0003】そこで、図4を参照して、従来公知の光ゲ
ートアレイ装置の構成の一例について、説明する。図4
は、光ゲートアレイ装置を含む光スイッチ装置の構成の
一例を説明する為の構成図であって、導波路部分をクラ
ッド層の主表面に投影した平面図として示してある。
【0004】光スイッチ装置100は、Q(Qは2以上
の整数。)個の入力ポートP101、Q本の入力側アレ
イ導波路102、光スターカプラ104、N(Nは2以
上の整数。)本の出力側アレイ導波路106、N個の出
力ポートP103及びN個の可変電極110を具える。
【0005】各入力ポートP101は、光信号が入力す
る為の入力用ポートである。又、各入力側アレイ導波路
102は、それぞれの一端が各入力ポートP101に個
別に接続されている。又、光スターカプラ104は、互
いに対向している第1端面S101及び第2端面S10
3を具える。第1端面S1には、各入力側アレイ導波路
102の他端が互いに離間して接続されている。一方、
第2端面S2には、各出力側アレイ導波路106の一端
が互いに離間して接続されている。又、各出力側アレイ
導波路106の他端は、光を出力させる為のN個の出力
ポートP103と個別に接続されている。又、可変電極
110は、各出力側アレイ導波路106に対して、クラ
ッド層108の主表面108A上に個別に配置されてい
る。
【0006】この従来の構成例では、Q=9、かつ、N
=9としてある。出力側アレイ導波路106及び可変電
極110が、光ゲートアレイ装置112を構成してい
る。又、可変電極110が、光ゲートを構成している。
【0007】次に、従来の光スイッチ装置100におけ
る光信号の伝搬経路の一例について、説明する。
【0008】例えば、先ず、外部より何れかの入力ポー
トP101に光信号が入力する。次に、光信号は、該入
力ポートP101に接続された入力側アレイ導波路10
2を伝搬して、光スターカプラ104に出力される。次
に、光信号は、光スターカプラ104内を回折しなが
ら、第1端面S101から第2端面S103に向かって
伝搬する。そして、光信号のパワーは、第2端面S10
3において、各出力側アレイ導波路106に分配され
る。その結果、パワーが分配された光信号は、それぞ
れ、各出力側アレイ導波路106に出力されて、出力ポ
ートP103に向かって伝搬する。
【0009】ここで、外部の駆動回路装置(図4におい
て図示せず。)によって、各可変電極110に個別に印
加されるべき電圧を制御する。例えば、可変電極110
に電圧を印加しない場合は、この可変電極110が対応
する出力側アレイ導波路106を伝搬してきた光信号
は、そのまま、出力ポートP103から外部に出力され
る。すなわち、光スイッチ装置100において、光ゲー
トが開いた状態である。一方、可変電極110に電圧を
印加することにより、この可変電極110が対応する出
力側アレイ導波路106の部分における吸収係数を増加
させて、これを以って、この部分に光信号を吸収させ
る。従って、光信号は、出力ポートP103から外部に
出力されない。すなわち、光スイッチ装置100におい
て、光ゲートが閉じた状態である。
【0010】尚、この光ゲートアレイ装置112を含む
光スイッチ装置100の構成の別例が、文献(電子情報
通信学会、信学技報、SSE98−170、1998年
12月)に開示されている。この文献に開示されている
光スイッチ装置は、上述の光スターカプラ104の代わ
りに、アレイ導波路格子(一般的に「AWG」といわれ
る。)を具える。動作原理は、上述の光スイッチ装置1
00のものと実質的に同一である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来構成の
光ゲートアレイ装置では、N個の光ゲート(上述の例で
は、可変電極)を個別に制御する必要がある。この為、
これらの光ゲートをそれぞれ1対1の関係で独立して制
御するN個の駆動回路装置(図4において図示せず。)
が必要となる。その為、光ゲート数N、従ってアレイ導
波路Nの総数を増加させた場合に、その増加分だけ、駆
動回路装置の総数も増加するので、駆動回路装置全体が
占める空間領域が大きくなってしまうという問題点があ
った。
【0012】そこで、アレイ導波路の総数を増加させて
も、これに伴って増加する駆動回路装置の総数を、従来
構成における駆動回路装置の総数より低減させることが
できる光ゲートアレイ装置の出現が求められていた。
又、この光ゲートアレイ装置の動作方法の出現が求めら
れていた。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する為
に、この発明の光ゲートアレイ装置は、複数個の光ゲー
ト群を具える。これら各光ゲート群は、複数個の光ゲー
トを具えている。そして、光ゲートは、光ゲート群毎
に、一斉に開閉される関係を有している。
【0014】このような構成によれば、1つの光ゲート
群は、複数本のアレイ導波路に個別に配置された光ゲー
トを含んでいるので、光ゲート群の総数を、アレイ導波
路の総数より低減させることができる。更に、1つの光
ゲート群の光ゲートを一斉に開閉動作、すなわち、開状
態又は閉状態に動作させるので、駆動回路装置の総数
を、アレイ導波路の総数よりも低減させることができ
る。従って、アレイ導波路の総数を増加させても、これ
に伴って増加する駆動回路装置の総数を、従来構成の場
合に増加する駆動回路装置の総数より低減させることが
できる。
【0015】この発明の実施に当たり、好ましくは、ア
レイ導波路の本数を、N(但し、N=GS(Gは2以上
の整数、かつ、Sは2以上の整数)とする。)とすると
き、光ゲートをS列並べて具えるのが良い。但し、各列
に属する光ゲートは、列毎に、G個の光ゲート群を構成
しているものとする。又、ある列に属する同一の光ゲー
ト群に含まれる光ゲートの各々が配置されているアレイ
導波路には、それぞれ、他の列に属する互いに異なる光
ゲート群に含まれる光ゲートの何れかが配置されている
ものとする。更に、好ましくは、N、S及びGを、N>
S×Gの関係式を満たすように、予め定めておくのが良
い。
【0016】このように構成すれば、駆動回路装置の総
数を、従来構成における駆動回路装置の総数より低減さ
せることができる。
【0017】この発明の実施に当たり、好ましくは、隣
接する光ゲートの列間におけるアレイ導波路は、それぞ
れ、互いに非交差状態で、行方向に延在しているのが良
い。
【0018】このような非交差配置型のアレイ導波路の
構成によれば、隣接する光ゲートの列間におけるアレイ
導波路は、それぞれ、互いに交差していないので、光信
号の伝搬損失を低減させることができる。
【0019】上述の発明の実施に当たり、好ましくは、
少なくとも2本のアレイ導波路は、互いに隣接する列に
それぞれ属する光ゲート間において、互いに交差して配
置されているのが良い。これと共に、同一の光ゲート群
を構成している、互いに隣接した光ゲートがそれぞれ設
けられているアレイ導波路の部分は、互いに隣接してい
るのが良い。
【0020】このような交差配置型のアレイ導波路の構
成によれば、同一の光ゲート群に含まれる光ゲートを隣
接させて設けているので、その分だけ、光ゲートを制御
する為の稼動回路装置及び当該光ゲート間における制御
用電気配線の接続が容易になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態について、説明する。尚、図中、各構成成分
の大きさ、形状及び配置関係は、この発明が理解できる
程度に概略的に示してあるにすぎず、従って、この発明
は、図示例に限定されるものではない。
【0022】先ず、図1及び図2を参照して、この発明
の実施の形態における光ゲートアレイ装置30を含む光
スイッチ装置10の構成の一例について、説明する。
【0023】図1は、光ゲートアレイ装置を含む光スイ
ッチ装置の構成の一例を説明する為の構成図であって、
斜視図で示してある。又、図2は、光ゲートアレイ装置
を構成しているアレイ導波路及び光ゲートの部分のみ
を、クラッド層の主表面に投影した平面図で示してあ
る。
【0024】この光スイッチ装置10は、光信号が伝搬
する為の導波路12、光信号を導波路12に閉じこめる
為の基板14及びクラッド層16、光信号が伝搬する導
波路の屈折率を制御する為の可変電極18、及びアース
電極20を具える。尚、実際には、導波路12は基板1
4及びクラッド層16間に介在するが、図1では、導波
路12の形状を強調する為に、この導波路12の境界線
を実線で、かつ、クラッド層16の境界線を点線で示し
ている。
【0025】次に、この光スイッチ装置10の構造の理
解を容易にする為に、当該光スイッチ装置10の製造工
程について、簡単に説明する。
【0026】この構成例では、上述の基板14として、
電気光学効果を有する直方体の基板を用いる。この基板
14の材料としては、例えば、有機材料、強誘電体、ガ
ラス、InP及びLiNbO3等が挙げられる。この基
板14の主表面14A上に、コア層、例えば、化合物半
導体層を、化学気相堆積法(CVD法)或いはエピタキ
シャル成長等により成膜する。この場合、例えば、当該
基板14が化合物半導体であるInPによって構成され
ている場合、コア層を、ノンドープInGaAsPとす
る。次に、例えば、フォトリソグラフィーにより、導波
路12と同一形状のレジストパターンをコア層の主表面
上に形成する。然る後、ドライエッチングにより、その
パターンを用いてコア層を加工する。これにより、導波
路12用のコアが形成される。
【0027】次に、例えば、コア(導波路12)及び主
表面14A上に、クラッド層16(この構成例では、基
板14と同一の材質)を、主表面14Aから同一の高さ
になるまで、すなわち、表面(主表面16A)が平坦面
となるように、化学気相堆積法(CVD法)或いはエピ
タキシャル成長等により成膜する。次に、主表面16A
上に可変電極18を設ける。次に、基板14の主表面1
4Aと対向している主表面14Bに、アース電極20を
設ける。これにより、光スイッチ装置10が完成され
る。
【0028】次に、光スイッチ装置10の構成につい
て、更に詳細に説明する。
【0029】この構成例では、導波路12は、Q(Qは
2以上の整数)本の入力側アレイ導波路22A〜22
I、光スターカプラ24、及び、N(Nは2以上の整
数)本の出力側アレイ導波路26A〜26Iから構成さ
れている。尚、N=GS(G及びSは、共に2以上の整
数。)とする。この構成例では、Q=9、N=9、G=
3及びS=2としてある。G及びSの物理的意味につい
ては、後述する。
【0030】(光スターカプラ24の構成について)光
スターカプラ24は、基板14の主表面14Aの適当な
位置、例えば、中央部に配置されている。この光スター
カプラ24は、互いに対向している第1端面S1及び第
2端面S2を具える平面状の導波路である。第1端面S
1は、光スイッチ装置10の第1側面T1側にある。一
方、第2端面S2は、光スイッチ装置10の第2側面T
2(第1側面T1と対向している。)側にある。この構
成例では、これら第1端面S1及び第2端面S2の形状
は、それぞれ、主表面16Aに投影して見た場合に、あ
る曲率を有する曲線となる。各曲率曲線の中心は、当該
曲率曲線を有する端面を挟んで、対向している端面側に
ある。よって、光スターカプラ24の形状は、主表面1
6Aに投影して見た場合に、両凸状となる。又、この曲
線は、円弧、楕円弧、その他光スターカプラ24が導波
した光信号を、適切に出力できる形をしていて良い。
【0031】(入力側アレイ導波路22A〜22Iの構
成について)各入力側アレイ導波路22A〜22Iは、
第1側面T1及び第1端面S1間を接続する為の導波路
であって、互いに非交差状態で(この構成例では、光ス
ターカプラ24の近くまでは、互いに平行に)、第3側
面T3から第4側面T4への方向に配列されている。こ
れら第3側面T3及び第4側面T4は、第1側面T1及
び第2側面T2に対してそれぞれ垂直であり、かつ、互
いに対向している。
【0032】第1側面T1に対して、入力側アレイ導波
路22A〜22Iの延在方向が垂直に交差するように、
当該入力側アレイ導波路22A〜22Iの一端がそれぞ
れ接続されている。これにより、第1側面T1及び入力
側アレイ導波路22A〜22I間の接続部における光信
号の入出力が、それぞれ、首尾良く行われる。
【0033】一方、第1端面S1に対して、入力側アレ
イ導波路22A〜22Iの延在方向が垂直に交差するよ
うに、当該入力側アレイ導波路22A〜22Iの他端が
それぞれ接続されている。これにより、第1端面S1及
び入力側アレイ導波路22A〜22I間の接続部におけ
る光信号の入出力が、それぞれ、首尾良く行われる。
【0034】尚、第1側面T1には、入力側アレイ導波
路22A〜22Iとの接続部に対して、それぞれ、第1
ポートP1A〜P1Iが個別に設けられている。これら
第1ポートP1A〜P1Iには、通信媒介手段、例え
ば、光ファイバケーブルが接続される。
【0035】(出力側アレイ導波路26A〜26Iの構
成について)各出力側アレイ導波路26A〜26Iは、
第2側面T2及び第2端面S2間を接続する為の導波路
であって、互いに非交差状態で(この構成例では、光ス
ターカプラ24の近傍から第2側面T2側に、互いに平
行に)、第3側面T3から第4側面T4への方向に配列
されている。これら第3側面T3及び第4側面T4は、
第1側面T1及び第2側面T2に対してそれぞれ垂直で
あり、かつ、互いに対向している。
【0036】第2側面T2に対して、出力側アレイ導波
路26A〜26Iの延在方向が垂直に交差するように、
当該出力側アレイ導波路26A〜26Iの一端がそれぞ
れ接続されている。これにより、第2側面T2及び出力
側アレイ導波路26A〜26I間の接続部における光信
号の入出力が、それぞれ、首尾良く行われる。
【0037】一方、第2端面S2に対して、出力側アレ
イ導波路26A〜26Iの延在方向が垂直に交差するよ
うに、当該出力側アレイ導波路26A〜26Iの他端が
それぞれ接続されている。これにより、第2端面S2及
び出力側アレイ導波路26A〜26I間の接続部におけ
る光信号の入出力が、それぞれ、首尾良く行われる。
【0038】尚、第2側面T2には、出力側アレイ導波
路26A〜26Iとの接続部に対して、それぞれ、第2
ポートP2A〜P2Iが個別に設けられている。これら
第2ポートP2A〜P2Iには、通信媒介手段、例え
ば、光ファイバケーブルが接続される。
【0039】そして、各出力側アレイ導波路26A〜2
6Iに対して、複数個の可変電極18が、クラッド層1
6の主表面16A上に個別に配置されている。この実施
の形態における可変電極18の構成については、後述す
る。
【0040】この構成例では、出力側アレイ導波路26
A〜26I及び各可変電極18が、本願発明の特徴部分
である光ゲートアレイ装置30を構成している。
【0041】「光ゲートアレイ装置」は、導波路アレイ
を構成している複数本のアレイ導波路と、各アレイ導波
路に対して個別に配置されている光ゲートとを具える光
素子である。光ゲートを開くことにより、この光ゲート
が対応するアレイ導波路を伝搬してきた光信号を通過さ
せるか、又は、光ゲートを閉じることにより、この光ゲ
ートが対応するアレイ導波路を伝搬してきた光信号を遮
断させる。この光ゲートの開閉動作によって、光信号が
出力されるアレイ導波路を選択する。
【0042】この図2に示す構成例では、具体的には、
各出力側アレイ導波路26A〜26Iは、光ゲートアレ
イ装置30におけるアレイ導波路を構成している。又、
「光ゲートを開く」は、可変電極18に電圧を非印加す
る(すなわち、印加しない)ことにより、光信号に対し
て、この可変電極18が対応する(すなわち、可変電極
18の直下に位置する)出力側アレイ導波路26の部分
を通過させることを意味する。又、「光ゲートを閉じ
る」は、可変電極18に電圧を印加することにより、こ
の可変電極18が対応する出力側アレイ導波路26の部
分における吸収係数を増加させて、これを以って、この
部分に光信号を吸収させて、該光信号を実質的に消滅さ
せることを意味する。
【0043】次に、光ゲートアレイ装置30の特徴的構
成について、説明する。
【0044】光ゲートアレイ装置30は、複数個の光ゲ
ート群を具える。この構成例では、6個の可変電極群2
8A〜28F(「光ゲート群28A〜28F」ともい
う。)が、各光ゲート群を構成している。図2におい
て、これら可変電極群28A〜28Fの区別を容易にす
る為に、各可変電極群28A〜28F毎に、破線で囲む
か、若しくは、固有のハッチングを付してある。
【0045】図2において、互いに平行に並んでいるア
レイ導波路26A〜26Iに対して、光ゲート群が、S
列、すなわち、この構成例では、S=2の2列配列で設
けられている。第1列目には、光ゲート群28A、28
B及び28Cが含まれていて、第2列目には、光ゲート
群28D、28E及び28Fが含まれている。
【0046】可変電極群28A〜28Fは、それぞれ、
複数個(この構成例では、3個)の可変電極18(すな
わち、光ゲート)を具える。逆に、又、各可変電極18
は、可変電極群28A〜28Fの何れかを構成してい
る。よって、ここでは、光ゲートアレイ装置30は、1
8個の可変電極18を具えている。尚、光ゲート群28
が2列に配列しているので、光ゲートも2列に配列して
いる。
【0047】そして、光ゲートは、光ゲート群28A〜
28F毎に、一斉に開閉される、すなわち、一斉に開状
態にされるか、又は、一斉に閉状態にされる関係を有し
ている。
【0048】ここで、出力側アレイ導波路26A〜26
Iの延在方向を、行方向と定義する。又、行方向に対し
て垂直な方向を列方向と定義する。
【0049】この構成例では、上述した光ゲート群28
A〜28Fと同様に、可変電極18は、S(この構成例
では、S=2)列に並べてある。そして、各列毎に、各
出力側アレイ導波路26A〜26Iに対して、1個の可
変電極18が配置されている。すなわち、各可変電極1
8は、9行2列マトリクス構造を構成している。そし
て、各列に属する可変電極18は、列毎に、G(この構
成例では、G=3)個の可変電極群28の何れかを構成
している。尚、N、S及びGの間に、N=GS(9=
2)の関係が成立している。
【0050】ここで、第i列第j行(iは、1又は2。
又、jは、1以上9以下の整数。)に属する可変電極1
8を、第(i、j)電極と定義する(図2において付
記。図1においては付記せず。)。但し、第(i=1、
j)電極は第1側面T1側に、かつ、第(i=2、j)
電極は第2側面T2側に、それぞれ配列されているもの
とする。
【0051】このとき、ある列に属する同一の可変電極
群28に含まれる各第(i、j)電極が配置されている
各出力側アレイ導波路26A〜26Iには、他の列に属
する互いに異なる可変電極群28に含まれる第(i、
j)電極の何れかが配置されているものとする。
【0052】具体的には、第1列目において、第(1、
1)電極、第(1、2)電極、第(1、3)電極、第
(1、4)電極、第(1、5)電極、第(1、6)電
極、第(1、7)電極、第(1、8)電極及び第(1、
9)電極は、それぞれ、この順に、出力側アレイ導波路
26A、26B、26C、26D、26E、26F、2
6G、26H及び26Iに対して配置されている。
【0053】同様に、第2列目において、第(2、1)
電極、第(2、2)電極、第(2、3)電極、第(2、
4)電極、第(2、5)電極、第(2、6)電極、第
(2、7)電極、第(2、8)電極及び第(2、9)電
極は、それぞれ、この順に、出力側アレイ導波路26
A、26B、26C、26D、26E、26F、26
G、26H及び26Iに対して配置されている。
【0054】そして、第(1、1)電極、第(1、2)
電極及び第(1、3)電極は、可変電極群28Aを構成
している。又、第(1、4)電極、第(1、5)電極及
び第(1、6)電極は、可変電極群28Bを構成してい
る。又、第(1、7)電極、第(1、8)電極及び第
(1、9)電極は、可変電極群28Cを構成している。
又、第(2、1)電極、第(2、4)電極及び第(2、
7)電極は、可変電極群28Dを構成している。又、第
(2、2)電極、第(2、5)電極及び第(2、8)電
極は、可変電極群28Eを構成している。又、第(2、
3)電極、第(2、6)電極及び第(2、9)電極は、
可変電極群28Fを構成している。
【0055】よって、1列目において、可変電極群28
Aに含まれる第(1、1)電極、第(1、2)電極及び
第(1、3)電極が配置されている出力側アレイ導波路
26A、26B及び26Cには、それぞれ、2列目にお
いて、互いに異なる可変電極群28D、28E及び28
Fに含まれる、第(2、1)電極、第(2、2)電極及
び第(2、3)電極が配置されている。
【0056】同様に、1列目において、可変電極群28
Bに含まれる第(1、4)電極、第(1、5)電極及び
第(1、6)電極が配置されている出力側アレイ導波路
26D、26E及び26Fには、それぞれ、2列目にお
いて、互いに異なる可変電極群28D、28E及び28
Fに含まれる、第(2、4)電極、第(2、5)電極及
び第(2、6)電極が配置されている。
【0057】同様に、1列目において、可変電極群28
Cに含まれる第(1、7)電極、第(1、8)電極及び
第(1、9)電極が配置されている出力側アレイ導波路
26G、26H及び26Iには、それぞれ、2列目にお
いて、互いに異なる可変電極群28D、28E及び28
Fに含まれる、第(2、7)電極、第(2、8)電極及
び第(2、9)電極が配置されている。
【0058】そして、上述のように、これら可変電極群
28A〜28F毎に、各可変電極群28A〜28Fに含
まれる第(i、j)電極に、外部の駆動回路装置(図1
及び図2において図示せず。)から、一律に、電圧を印
加することにより、この第(i、j)電極が対応してい
る出力側アレイ導波路26の部分において、光信号を遮
断する(すなわち、光ゲートを閉じる)か、又は、電圧
を印加しないことにより、該部分において、光信号をそ
のまま通過させる(すなわち、光ゲートを開く)。
【0059】次に、光スイッチ装置10における光信号
の伝搬経路の一例について、図1及び図2を参照して、
説明する。ここでは、外部より第1ポートP1Eに入力
した光信号を、第2ポートP2Eのみから出力する場合
の制御方法について、説明する。
【0060】先ず、外部より第1ポートP1Eに光信号
が入力する。次に、光信号は、該入力ポートP1Eに一
端が接続された入力側アレイ導波路22Eを伝搬して、
光スターカプラ24に出力される。次に、光信号は、光
スターカプラ24内を回折しながら、第1端面S1から
第2端面S2に向かって伝搬する。そして、光信号のパ
ワーは、第2端面S2において、各出力側アレイ導波路
26A〜26Iに分配される。その結果、パワーが分配
された光信号は、それぞれ、各出力側アレイ導波路26
A〜26Iに出力されて、各第2ポートP2に向かって
伝搬する。
【0061】ここで、可変電極群28A〜28F毎に、
可変電極群28A〜28Fに含まれる第(i、j)電極
に印加される電圧の大きさを制御する。
【0062】この構成例では、可変電極群28A、28
C、28D及び28Fに含まれる各第(i、j)電極に
対して電圧を印加する(すなわち、光ゲートを閉じた状
態とする。)。又、可変電極28B及び28Eに含まれ
る各第(i、j)電極に対して電圧を印加しない(すな
わち、光ゲートを開いた状態とする。)これにより、先
ず、第1列目において、各出力側アレイ導波路26A〜
26Cを伝搬する光信号は、それぞれ、可変電極群28
Aによって遮断される。又、各出力側アレイ導波路26
D〜26Fを伝搬する光信号は、それぞれ、可変電極群
28Bによって通過される。又、各出力側アレイ導波路
26G〜26Iを伝搬する光信号は、それぞれ、可変電
極群28Cによって遮断される。その結果、出力側アレ
イ導波路26D〜26Fを伝搬する光信号のみが、第1
列目の導波路部分を通過できる。
【0063】次に、第2列目において、出力側アレイ導
波路26Dを伝搬する光信号は、可変電極群28Dによ
って遮断される。又、出力側アレイ導波路26Eを伝搬
する光信号は、可変電極群28Eによって通過される。
又、出力側アレイ導波路26Fを伝搬する光信号は、可
変電極群28Fによって遮断される。その結果、出力側
アレイ導波路26Eを伝搬する光信号のみが、第2列目
の導波路部分を通過して、第2ポートP2Eから出力さ
れる。
【0064】よって、光スイッチ装置10の外部にある
必要な駆動回路装置(各可変電極群の電圧を制御する為
の装置。図1及び図2において図示せず。)の総数は、
S×G(=S×N1/S)となる(この構成例では、S×
G=2×3=6である。)。一方、従来構成によれば、
必要な駆動回路装置は、N個であった(この構成例で
は、N=9である。)。従って、本願発明の構成によれ
ば、必要な駆動回路装置の総数を3個減少させることが
できるから、その分だけ、駆動回路装置全体が占める空
間領域を小さくすることができる。一般的には、N>S
×G(=S×N1/ S)を満たすように、S及びGを予め
定めておくことにより、駆動回路装置の総数を、従来構
成における駆動回路装置の総数より低減させることがで
きる。
【0065】又、可変電極18(光ゲート)間における
各出力側アレイ導波路26A〜26I(光導波路アレイ
装置30におけるアレイ導波路)は、互いに非交差状態
であるので、光信号の伝搬損失を低減させることができ
る。
【0066】この発明は、上述の実施の形態にのみ限定
されるものではなく、設計に応じて種々の変更を加える
ことができる。
【0067】上述の構成例では、隣接する可変電極18
(光ゲート)の列間における各出力側アレイ導波路26
A〜26I(光導波路アレイ装置30におけるアレイ導
波路)は、互いに非交差状態で配置されていたが、各出
力側アレイ導波路26A〜26Iの配置パターンは、何
等これに限定されるものではない。
【0068】一例として、図3に示す構成例について、
説明する。
【0069】図3は、出力側アレイ導波路26の配置パ
ターンの変形例を示す平面図である(図2の平面図と比
較されたい。)。図3において、可変電極群28A〜2
8Fの区別を容易にする為に、各可変電極群28A〜2
8F毎に、破線で囲んで示してある。
【0070】例えば、少なくとも2本の出力側アレイ導
波路26を、互いに隣接する列にそれぞれ属する可変電
極18間において、互いに交差して配置する。これと共
に、同一の可変電極群28を構成している、互いに隣接
した可変電極18がそれぞれ設けられている出力側アレ
イ導波路26の部分を、互いに隣接させる。
【0071】但し、ある列に属する同一の可変電極群2
8に含まれる可変電極18の各々が配置されている出力
側アレイ導波路26には、それぞれ、他の列に属する互
いに異なる可変電極群28に含まれる可変電極18の何
れかが配置されているものとする。
【0072】図3に示す構成例では、具体的には、第
(1、1)電極、第(1、2)電極及び第(1、3)電
極は、可変電極群28Aを構成している。又、第(1、
4)電極、第(1、5)電極及び第(1、6)電極は、
可変電極群28Bを構成している。又、第(1、7)電
極、第(1、8)電極及び第(1、9)電極は、可変電
極群28Cを構成している。又、第(2、1)電極、第
(2、2)電極及び第(2、3)電極は、可変電極群2
8Dを構成している。又、第(2、4)電極、第(2、
5)電極及び第(2、6)電極は、可変電極群28Eを
構成している。又、第(2、7)電極、第(2、8)電
極及び第(2、9)電極は、可変電極群28Fを構成し
ている。
【0073】そして、1列目において、可変電極群28
Aに含まれる第(1、1)電極、第(1、2)電極及び
第(1、3)電極が配置されている出力側アレイ導波路
26A、26B及び26Cには、それぞれ、2列目にお
いて、互いに異なる可変電極群28D、28E及び28
Fに含まれる、第(2、1)電極、第(2、4)電極及
び第(2、7)電極が配置されている。
【0074】同様に、1列目において、可変電極群28
Bに含まれる第(1、4)電極、第(1、5)電極及び
第(1、6)電極が配置されている出力側アレイ導波路
26D、26E及び26Fには、それぞれ、2列目にお
いて、互いに異なる可変電極群28D、28E及び28
Fに含まれる、第(2、2)電極、第(2、5)電極及
び第(2、8)電極が配置されている。
【0075】同様に、1列目において、可変電極群28
Cに含まれる第(1、7)電極、第(1、8)電極及び
第(1、9)電極が配置されている出力側アレイ導波路
26G、26H及び26Iには、それぞれ、2列目にお
いて、互いに異なる可変電極群28D、28E及び28
Fに含まれる、第(2、3)電極、第(2、6)電極及
び第(2、9)電極が配置されている。
【0076】このように構成すれば、同一の可変電極群
28(光ゲート群)に含まれる可変電極18(光ゲー
ト)を隣接させて設けているので、その分だけ、光ゲー
トを制御する為の駆動回路装置(図3において図示せ
ず。)及び当該光ゲート間における制御用電気配線(図
3において図示せず。)の接続が容易になる。
【0077】又、上述の構成例によれば、この可変電極
18が対応する出力側アレイ導波路26の部分における
吸収係数を増加させて、この部分に光信号を吸収させる
ことにより、光信号を遮断させていたが、光信号の通過
及び遮断の切換を行う方法は、何等これに限定されるも
のではない。例えば、出力側アレイ導波路26及び可変
電極18の代わりに、マッハツェンダー型の光スイッチ
を用いても良い。この場合、光信号を遮断する場合は、
この光信号は、例えば、そのまま基板に放出されること
になる。
【0078】又、上述の構成例によれば、Nを9とし、
Sを2とし、及び、Gを3としているが、N、S及びG
の値は、何等これらの数値に限定されるものではない。
N、S及びGの間に、N=GS(Gは2以上の整数、か
つ、Sは2以上の整数)の関係が成立すれば良い。
【0079】又、上述の構成例によれば、可変電極18
をマトリクス状に配置しているが、可変電極18の配置
構造は、何等これに限定されるものではない。
【0080】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、この発
明の光ゲートアレイ装置の構成及びその動作方法によれ
ば、当該光ゲートアレイ装置におけるアレイ導波路の総
数を増加させても、これに伴って増加する駆動回路装置
の総数を、従来構成の場合に増加する駆動回路装置の総
数より低減させることができる。但し、N(アレイ導波
路の総数)>S(列の総数)×G(同一の列に含まれる
光ゲート群の総数)を満たすように、S及びGをそれぞ
れ予め定めておく必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ゲートアレイ装置を含む光スイッチ装置の構
成の一例を示す斜視図である。
【図2】光ゲートアレイ装置の構成の一例を示す平面図
である。
【図3】光ゲートアレイ装置の構成の一例を示す平面図
である(変形例)。
【図4】従来構成における光ゲートアレイ装置を含む光
スイッチ装置の構成の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10:光スイッチ装置 12:導波路 14:基板 14A、14B:主表面 16:クラッド層 16A:主表面 18:可変電極 20:アース電極 22A〜22I:入力側アレイ導波路 24:光スターカプラ 26A〜26I:出力側アレイ導波路 28A〜28F:可変電極群 30;光ゲートアレイ装置 P1A〜P1I:第1ポート P2A〜P2I:第2ポート S1、S2:第1、第2端面 T1、T2、T3、T4:第1、第2、第3、第4側面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導波路アレイを構成している複数本のア
    レイ導波路と、それぞれの該アレイ導波路に対して個別
    に配置されている光ゲートとを具え、 前記光ゲートの開閉動作によって、前記光信号が出力さ
    れる前記アレイ導波路を選択する光ゲートアレイ装置に
    おいて、 複数個の光ゲート群を具え、 前記光ゲート群は、それぞれ、複数個の前記光ゲートを
    具え、 前記光ゲートは、前記光ゲート群毎に、一斉に開閉され
    る関係を有していることを特徴とする光ゲートアレイ装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光ゲートアレイ装置に
    おいて、 前記アレイ導波路の本数を、N(但し、N=GS(Gは
    2以上の整数、かつ、Sは2以上の整数)とする。)と
    するとき、 前記光ゲートをS列並べて具え、 各列に属する前記光ゲートは、列毎に、G個の前記光ゲ
    ート群を構成しており、 ある列に属する同一の前記光ゲート群に含まれる前記光
    ゲートの各々が配置されている前記アレイ導波路には、
    それぞれ、他の列に属する互いに異なる前記光ゲート群
    に含まれる前記光ゲートの何れかが配置されていること
    を特徴とする光ゲートアレイ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の光ゲートアレイ装置に
    おいて、 隣接する前記光ゲートの列間における前記アレイ導波路
    は、それぞれ、互いに非交差状態で、行方向に延在して
    いることを特徴とする光ゲートアレイ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の光ゲートアレイ装置に
    おいて、 少なくとも2本の前記アレイ導波路は、互いに隣接する
    列にそれぞれ属する前記光ゲート間において、互いに交
    差して配置されており、及び同一の前記光ゲート群を構
    成している、互いに隣接した前記光ゲートがそれぞれ設
    けられている前記アレイ導波路の部分は、互いに隣接し
    ていることを特徴とする光ゲートアレイ装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の光ゲートアレイ装置に
    おいて、 N、S及びGが、N>S×Gの関係式を満たすように、
    予め定められていることを特徴とする光ゲートアレイ装
    置。
  6. 【請求項6】 導波路アレイを構成している複数本のア
    レイ導波路と、それぞれの該アレイ導波路に対して個別
    に配置されている光ゲートとを具え、 前記光ゲートの開閉動作によって、前記光信号が出力さ
    れる前記アレイ導波路を選択する光ゲートアレイ装置を
    動作させるに当たり、 複数個の前記光ゲートからそれぞれ成る、複数個の光ゲ
    ート群を設け、 前記光ゲート群毎に、前記光ゲートを、一斉に開閉させ
    ることを特徴とする光ゲートアレイ装置の動作方法。
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