JP2001166107A - レンズ - Google Patents

レンズ

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JP2001166107A
JP2001166107A JP2000272534A JP2000272534A JP2001166107A JP 2001166107 A JP2001166107 A JP 2001166107A JP 2000272534 A JP2000272534 A JP 2000272534A JP 2000272534 A JP2000272534 A JP 2000272534A JP 2001166107 A JP2001166107 A JP 2001166107A
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Japan
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lens
incident
light
light beam
optical axis
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JP2000272534A
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Nobutoshi Atsumi
展敏 渥美
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Roland DG Corp
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Roland DG Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構成を簡素化して製造コストの低減を図ること
ができるとともに、配置するためのスペースを小型化す
ることができ、また、取り付け誤差等によるスポット径
の拡大を抑制することができるようにした、大深度にわ
たって微小な照射領域の光線を得ることのできるレンズ
を提供する。 【解決手段】光線が入射される入射面と、該入射面から
入射された光線が出射される出射面とを有し、上記入射
面には光軸上に位置する出射位置から出射された光線が
入射されるレンズにおいて、入射した光線が屈折して平
行光となるような曲率の曲面形状の入射面と、上記入射
面によって屈折して平行光となった光線が出射する円錐
形状の出射面とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズに関し、さ
らに詳細には、入射した光線を大深度にわたって微小な
照射領域の光線として出射することができ、特に、光を
用いて距離測定を行う際などに用いて好適なレンズに関
する。
【0002】なお、本明細書においては、「レンズから
出射される光線が照射される微小な領域」を、「スポッ
ト径」と適宜称することとする。
【0003】
【従来の技術】従来より、光を用いて距離測定を行う際
に使用する投光器として、光線を出射する光源と、入射
光線を平行光として出射する第1のレンズと、入射光線
を収斂する第2のレンズとを有し、光源から出射された
光線を第1のレンズに入射することにより、第1のレン
ズから平行光を出射させ、当該平行光を第2のレンズに
入射することによって収斂させ大深度にわたって微小な
スポット径の光線を投光することができるようにした投
光器が知られている。
【0004】図1には、上記したような投光器100の
概略構成説明図が示されており、この投光器100は、
光線を出射する出射位置102aが光軸O(図1におけ
る二点鎖線参照。)上に位置するようにして配設された
光源102と、光源102から光線が出射される側にお
いて中心と光軸Oとが一致するようにして配設されたレ
ンズ104と、当該レンズ104の出射面104b(後
述する)側において後述する出射点106cが光軸O上
に位置するようにして配設されたレンズ106とを有し
て構成されている。
【0005】ここで、光源102は、例えば、半導体レ
ーザーなどにより構成され、光軸O上に位置する出射位
置102aから、放射状にレーザー光線を出射するもの
である。
【0006】レンズ104は、入射面104aと出射面
104bとを備えており、入射面104aは、光源10
2から出射されたレーザー光線が入射される面であり、
出射面104bは、入射面104aから入射されたレー
ザー光線が平行光として出射される面である。
【0007】一方、レンズ106は、入射面106aと
出射面106bとを備えており、入射面106aは、レ
ンズ104の出射面104bから出射された平行光が入
射される面であり、出射面106bは、出射点106c
を頂点とした円錐面であり、入射面106aから入射し
た平行光が出射される面である。
【0008】以上の構成において、光源102の出射位
置102aからレーザー光線が放射状に出射されると、
まず、当該光源102の出射位置102aから出射され
たレーザー光線はレンズ104の入射面104aに入射
される。
【0009】そして、レンズ104の入射面104aか
ら入射したレーザー光線は、レンズ104により屈折さ
れ、光軸O方向と平行に直進する平行光として出射面1
04bから出射される。
【0010】当該出射面104bから出射された平行光
は、レンズ106の入射面106aに入射され、当該入
射面106aから入射されたレーザー光線は、出射面1
06bにおいて屈折し、収斂するようにして出射面10
6bから出射される。
【0011】この際、例えば、レンズ106の出射面1
06bの位置Jから出射された光線I(図1の一点鎖線
参照)は収斂して、光軸O上の位置J’において集光
し、レンズ106の出射面106bの縁部近傍の位置K
から出射された光線II(図1の一点鎖線参照)は収斂
して、光軸O上の位置K’において集光する。
【0012】そして、出射点106cから位置K’まで
のスポット径(図1の点線参照)は、例えば、位置J’
のような、出射面106bから出射されたレーザー光線
が光軸O上において集光する位置の集合となるので、微
小なスポット径となる。
【0013】また、出射点106cから位置K’までの
光軸O方向における距離L、即ち、微小なスポット径の
レーザー光線の深度は、例えば、100mm程度の大深
度にわたるようになる。
【0014】しかしながら、上記したような従来の技術
によれば、大深度にわたって微小な照射領域のレーザー
光線を得るためには、平行光を作るレンズ(図1におけ
るレンズ104)と平行光を集光するレンズ(図1にお
けるレンズ106)との2つのレンズが必要となるの
で、構成が複雑化し、製造コストが増大するという問題
点があった。
【0015】さらに、レンズ104とレンズ106との
2つのレンズが、光軸O方向において間隙を有して配設
されているので、配置するためのスペースが大型化する
という問題点があった。
【0016】また、レンズ104とレンズ106との2
つのレンズを、それぞれのレンズの中心が光軸Oと一致
するようにして配設しなければならず、取り付け誤差等
によってどちらか一方でもレンズの中心が光軸Oと一致
しない場合には、スポット径が拡大してしまいスポット
径を小さくすることができないという問題点があった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、構成を簡素化して製造
コストの低減を図ることができるとともに、配置するた
めのスペースを小型化することができ、また、取り付け
誤差等によるスポット径の拡大を抑制することができる
ようにした、大深度にわたって微小な照射領域の光線を
得ることのできるレンズを提供しようとするものであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、光線が入射
される入射面と、該入射面から入射された光線が出射さ
れる出射面とを有し、上記入射面には光軸上に位置する
出射位置から出射された光線が入射されるレンズにおい
て、入射した光線が屈折して平行光となるような曲率の
曲面形状の入射面と、上記入射面によって屈折して平行
光となった光線が出射する円錐形状の出射面とを有する
ようにしたものである。
【0019】従って、本発明のうち請求項1に記載の発
明によれば、光軸上に位置する出射位置から出射された
光線が入射面に入射されると、入射された光線は屈折し
て平行光となり、当該平行光は円錐形状の出射面から出
射され収斂して光軸上で集光するので、単一のレンズの
みによって微小な照射領域の光線を大深度にわたって得
ることができる。
【0020】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
のように、柱状の本体部と、上記本体部の一方の端面が
突出形成された入射面と、上記本体部の他方の端面が突
出形成された出射面とを有するレンズであって、上記レ
ンズは、波長670nmの光線に対して1.492の屈
折率のアクリルにより形成され、上記入射面は、入射し
た光線が屈折して平行光となるような曲率の曲面形状で
あり、上記出射面は、上記入射面によって屈折して平行
光となった光線が出射する円錐形状であり、光軸方向と
直交する方向における長さが20mmであり、上記胴部
となす角の大きさが4.6度であるようにしてもよい。
【0021】このようにすると、単一のレンズのみによ
って、当該レンズの入射面に波長670nmの光線が入
射されたときに、微小なスポット径の光線を250mm
の大深度にわたって得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明によるレンズの実施の形態の一例を詳細に説
明するものとする。
【0023】図2には、本発明によるレンズの実施の形
態の一例が示されており、(a)は、側面図であり、
(b)は(a)におけるA矢視図が示されており、図3
には、本発明によるレンズの作用の説明図が示されてい
る。
【0024】レンズ10は、全体がアクリルなどにより
形成された中実体の柱状体である本体部10cと、本体
部10cの一方の端面が突出形成された入射面10a
と、本体部10cの他方の端面が突出形成された出射面
10bと、本体部10cの外周側に位置する縁部10d
とを有して構成されている。
【0025】上記したようにこのレンズ10は、この実
施の形態においては、アクリルにより形成されており、
レンズ10に入射される入射光の波長が670nmの場
合に、屈折率1.492を有するものである。
【0026】なお、このレンズ10の中心たる入射面1
0aの中心と、出射面10bの中心たる出射点10eと
は、レンズ10の光軸P(図3における二点鎖線参照)
上に位置するものである。
【0027】入射面10aは、光源から出射された光線
が入射される面であり、形状は曲面である。
【0028】ここで、この入射面10aの曲面の曲率は
以下のようにして算出されたものである。
【0029】まず、屈折率n1の空気と屈折率n2のレ
ンズ10との間に境界面を仮定すると、当該境界面上の
所定点において空気中からレンズ10に入射される光線
の入射角iと、この所定点に入射された光線が所定点に
おいて屈折する屈折角rと、空気の屈折率n1と、レン
ズ10の屈折率n2との間には、以下の数式1に示すS
nell(スネル)の法則の関係が成り立つものであ
る。
【0030】
【数1】 なお、入射角iならびに屈折角rの値は光源が光線を出
射する角度から算出することができ、空気の屈折率n1
ならびにレンズ10の屈折率n2の値は所定の値であ
る。
【0031】そして、上記数式1を用いて、空気中から
レンズ10に入射される光線が、上記境界面の所定点に
おいて屈折し、レンズ10内を光軸P方向と平行に直進
する平行光となるような所定点の座標値を算出する。
【0032】こうした境界面の所定点おける座標値の算
出を、例えば10μm毎に行って、所定点のそれぞれに
ついて上記したような条件を満たす座標値を算出する。
【0033】上記したようにして算出された10μm毎
の座標値の集合により、入射面10aの曲面が形成され
る。こうして得られた入射面10aの曲面は、この入射
面10aに入射した光線が入射面10aにおいて屈折
し、レンズ10内を光軸P方向と平行に直進する平行光
となるような曲面である。
【0034】出射面10bは、入射面10aから入射し
て本体部10cを光軸P方向に対し平行に直進する平行
光が出射される面であり、形状は出射点10eを頂点と
した円錐面である。
【0035】この出射面10bの円錐面は、この実施の
形態においては、出射面10bが本体部10cとなす角
rが4.6度に形成されており、出射面10bの直径s
(即ち、柱状体の本体部10cの直径)は20mmに形
成されているものである。
【0036】本体部10cは、入射面10aから入射し
た光線が光軸Pに対して平行な平行光として直進する部
分であり、この実施の形態においては、光軸P方向にお
ける長さ(即ち、柱状体の本体部10cの軸方向の長
さ)tが5mmに形成されているものである。
【0037】また、縁部10dは、レンズ10を装置に
取り付ける際などに用いられ、レンズ10は縁部10d
を介して装置内に固定的に配設されるものである。
【0038】以上の構成において、図3を参照しながら
レンズ10の作用について説明するこことする。
【0039】ここで、レンズ10に対しては、「従来の
技術」の項において説明した光源102を出射位置10
2aが光軸P上に位置するようにして配設している。
【0040】この光源102の出射位置102aから
は、レーザー光線が放射状に出射され、この実施の形態
においては、光源102から出射されるレーザー光線の
波長は670nmである。
【0041】まず、光源102の出射位置102aから
レーザー光線が出射されると、当該光源102から出射
されたレーザー光線は、レンズ10の入射面10aに入
射される。
【0042】ここで、レンズ10の入射面10aの曲面
は、上記したように、入射面10aに入射された光線が
入射面10aにおいて屈折して平行光となるような曲率
の曲面に形成されている。
【0043】従って、光軸P上の出射位置102aから
出射されたレーザー光線は、入射面10aにおいて屈折
して、レンズ10内を光軸Pに対して平行に直進する平
行光となる。
【0044】そして、この平行光は、本体部10cを光
軸P方向に直進して行き、出射面10bから出射され
る。
【0045】この際、出射面10bは円錐面なので、例
えば、レンズ10の出射面10bの位置Tから出射され
た光線III(図3の一点鎖線参照)は収斂して、光軸
P上の位置T’において集光し、レンズ10の出射面1
0bの縁部10d近傍の位置Uから出射された光線IV
(図3の一点鎖線参照)は収斂して、光軸P上の位置
U’において集光する。
【0046】そして、出射点10eから位置U’までの
スポット径(図3の点線参照)は、例えば、位置T’の
ような、出射面10bから出射された光線が集光する位
置の集合となる。
【0047】ここで、出射面10bから出射された光線
が光軸Pとなす角度α(図3参照)は、レンズ10の屈
折率をnとして下記数式2によって示されるものであ
る。
【0048】
【数2】 また、レンズ10の入射面10aに入射した光線の光エ
ネルギー密度iとし、光軸Pに沿って出射面10bの出
射点10eから距離ρで、かつ、光軸Pから垂直方向に
距離lの位置におけるレンズ10の出射面10bから出
射した光線の光エネルギー密度I(ρ,l)は、下記数
式3によって求めることができる。
【0049】
【数3】 従って、数式3により、レンズ10の出射面10bから
出射した光線の光エネルギー密度I(ρ,l)は、光軸
Pから垂直方向の距離lに反比例する曲線を示すので、
当該レンズ10の出射面10bから出射した光線の光エ
ネルギー密度(ρ,l)は光軸P上において極大にな
る。
【0050】このような、光軸P上において極大な光エ
ネルギー密度(ρ,l)を示すレンズ10の出射面10
bから出射した光線について、光軸P上において光エネ
ルギー密度I(ρ,l)が高い出射点10eからの距離
ρの範囲は、レンズ10の有効径をDとすると、下記数
式4によって求めることができる。
【0051】
【数4】 ここで、この実施の形態においてはレンズ10は、出射
面10bが本体部10cとなす角rが4.6度に形成さ
れ、レンズ10の有効径Dたる出射面10bの直径sは
20mmで、屈折率nは1.492を有するものであ
る。
【0052】従って、この実施の形態においては、上記
した数式2、数式3ならびに数式4により、光軸P上に
おいて光エネルギー密度I(ρ,l)が高い出射点10
eからの距離ρの範囲はρ<250mmとなり、出射点
10eから位置U’までの光軸P方向における距離W、
即ち、微小なスポット径のレーザー光線の深度は250
mmとなって大焦点深度を実現することができる。
【0053】そして、距離Wたる微小なスポット径のレ
ーザー光線の深度は、予め所望の値として設定されるも
のであり、出射面10bが本体部10cとなす角rとレ
ンズ10の有効径D(出射面10bの直径s)とから設
定される。
【0054】つまり、この実施の形態においては、予め
微小なスポット径のレーザー光線の深度として250m
mを得るために、出射面10bが本体部10cとなす角
rが4.6度で出射面10bの直径sが20mmに形成
されているものである。
【0055】従って、当然のことながら、上記したよう
にして出射面10bから出射された微小なスポット径の
レーザー光線は、250mm(距離Wの値)の深度を有
することになる。
【0056】以上において説明したように、レンズ10
によれば、レンズ10の入射面10aに入射した光線が
入射面10aにおいて屈折して平行光となり、当該平行
光がレンズ10の出射面10bから収斂するようにして
出射されるので、平行光を作るレンズと平行光を集光す
るレンズとの2つのレンズを必要とすることなしに、レ
ンズ10のみによって微小スポット径のレーザー光線を
大深度で得ることができる。
【0057】従って、レンズを2つ必要とする従来の技
術と比較すると、構成が簡素化されて製造コストを低減
することができる。
【0058】また、2つのレンズを配置する従来の技術
と比較すると、レンズ10を1個のみ配置すればよいの
で、省スペース化を図ることができる。
【0059】さらにまた、従来の技術のように2つのレ
ンズではなくて、1個のレンズ10のみを配設するよう
にすればよいので、レンズの取り付け誤差等によるスポ
ット径の拡大を抑制することができる。
【0060】なお、上記した実施の形態は、以下の
(1)乃至(7)に説明するように変形してもよい。
【0061】(1)上記した実施の形態においては、光
源102は半導体レーザーを用いるようにしたが、これ
に限られるものではないことは勿論であり、例えば、発
光ダイオード(LED)や、マルチモードレーザー発振
器などの光線を出射するものを用いるようにしてもよ
い。
【0062】(2)上記した実施の形態においては、レ
ンズ10はアクリルにより形成されるものとしたが、必
ずしもこれに限られるものではないことは勿論であり、
例えば、石英ガラスにより形成されるレンズなどの各種
のレンズを用いることができる。
【0063】(3)上記した実施の形態においては、レ
ンズ10の本体部10cの光軸P方向における長さtは
5mmに形成されているものとしたが、必ずしもこれに
限られるものではないことは勿論であり、5mmより大
きく形成することもできるし、あるいは5mmより小さ
く形成することもできる。
【0064】(4)上記した実施の形態においては、レ
ンズ10の入射面10aの曲面の曲率はSnellの法
則(上記数式1参照)によって算出されるものとした
が、必ずしもこれに限られるものではないことは勿論で
あり、レンズ10の入射面10aの曲面の曲率は、この
入射面10aに入射した光線が入射面10aにおいて屈
折して平行光となるような曲率であればよく、他の方法
を用いてレンズ10の入射面10aの曲面の曲率を算出
するようにしてもよい。
【0065】例えば、レンズの曲面の曲率を非球面の数
式を用いて算出し、当該非球面の数式によって算出され
た曲率の曲面を有するレンズの入射面に光線が入射され
ると、当該入射された光線は入射面において屈折して平
行光となるものであり、実用上は問題なく使用すること
ができる。
【0066】(5)上記した実施の形態においては、レ
ンズ10の出射面10bの出射面10bが本体部10c
となす角rは4.6度としたが、これに限られるもので
はないことは勿論であり、レンズ10の出射面10bが
本体部10cとなす角rは0度より大きく90度より小
さい範囲で設定することができる。
【0067】さらに、レンズ10の出射面10bが本体
部10cとなす角rを変更することにより、出射点10
eから位置U’までの距離Wと、出射点10eから位置
U’までのスポット径(図3の点線参照)とを変更する
ことができる。
【0068】例えば、出射面10bが本体部10cとな
す角rを4.6度よりも大きく変更した場合には、出射
面10bにおけるレーザー光線の屈折が大きくなるの
で、出射点10eから位置U’までの距離Wは、図3に
示す状態(250mm)よりも短くなり、出射点10e
から位置U’までのスポット径(図3の点線参照)は、
図3に示す状態よりも小さくなる。
【0069】一方、出射面10bが本体部10cとなす
角rを4.6度よりも小さく変更した場合には、出射面
10bにおけるレーザー光線の屈折が小さくなるので、
出射点10eから位置U’までの距離Wは、図3に示す
状態(250mm)よりも長くなり、出射点10eから
位置U’までのスポット径(図3の点線参照)は、図3
に示す状態よりも大きくなる。
【0070】(6)上記した実施の形態においては、レ
ンズ10の出射面10bの直径sは20mmとしたが、
これに限られるものではないことは勿論であり、レンズ
10の出射面10bの直径sは20mmより大きく設定
することもできるし、あるいは20mmより小さく設定
することもできる。
【0071】さらに、レンズ10の出射面10bの直径
sを変更することにより、出射点10eから位置U’ま
でのスポット径(図3の点線参照)を変更することがで
きる。
【0072】例えば、レンズ10の出射面10bの直径
sを20mmよりも大きくした場合には、出射点10e
から位置U’までのスポット径(図3の点線参照)は、
図3に示す状態よりも小さくなる。
【0073】一方、レンズ10の出射面10bの直径s
を20mmよりも小さくした場合には、出射点10eか
ら位置U’までのスポット径(図3の点線参照)は、図
3に示す状態よりも大きくなる。
【0074】さらに、レンズ10の出射面10bの直径
sを小さく変更することにより、レンズの小型化を図る
ことができ、例えば、投光器などに容易に配設すること
ができるようになる。
【0075】(7)上記した実施の形態ならびに上記
(1)乃至(6)に示す変形例は、適宜に組み合わせる
ようにしてもよい。例えば、上記した(5)に示す変形
例と(6)に示す変形例とを組み合わせて、レンズの出
射面10bが本体部10cとなす角aを4.6度よりも
小さく変更し、かつ、出射面10bの直径sを20mm
よりも小さい10mmに変更してもよい。
【0076】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、大深度にわたって微小な照射領域の光線を
得る際において、構成を簡素化して製造コストの低減を
図ることができるようになるとともに、配置するための
スペースを小型化することができ、また、取り付け誤差
等によるスポット径の拡大を抑制することができるとい
う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の投光器を示す概略構成説明図である。
【図2】本発明によるレンズの実施の形態の一例を示す
概略構成説明図であり、(a)は側面図であり、(b)
は(a)におけるA矢視図である。
【図3】本発明によるレンズの作用を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10、104、106 レンズ 10a、104a、106a 入射面 10b、104b、106b 出射面 10c 本体部 10d 縁部 10e 出射点 100 投光器 102 光源 102a 出射位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光線が入射される入射面と、該入射面か
    ら入射された光線が出射される出射面とを有し、前記入
    射面には光軸上に位置する出射位置から出射された光線
    が入射されるレンズにおいて、 入射した光線が屈折して平行光となるような曲率の曲面
    形状の入射面と、 前記入射面によって屈折して平行光となった光線が出射
    する円錐形状の出射面とを有するレンズ。
  2. 【請求項2】 柱状の本体部と、 前記本体部の一方の端面が突出形成された入射面と、 前記本体部の他方の端面が突出形成された出射面とを有
    するレンズであって、 前記レンズは、波長670nmの光線に対して1.49
    2の屈折率のアクリルにより形成され、 前記入射面は、入射した光線が屈折して平行光となるよ
    うな曲率の曲面形状であり、 前記出射面は、前記入射面によって屈折して平行光とな
    った光線が出射する円錐形状であり、光軸方向と直交す
    る方向における長さが20mmであり、前記胴部となす
    角の大きさが4.6度であるものであるレンズ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007327966A (ja) * 2007-07-24 2007-12-20 Fuji Xerox Co Ltd 光源モジュールおよびこれを用いた位置計測システム

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