JP2001165780A - 高応答熱電対 - Google Patents
高応答熱電対Info
- Publication number
- JP2001165780A JP2001165780A JP35014099A JP35014099A JP2001165780A JP 2001165780 A JP2001165780 A JP 2001165780A JP 35014099 A JP35014099 A JP 35014099A JP 35014099 A JP35014099 A JP 35014099A JP 2001165780 A JP2001165780 A JP 2001165780A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheath
- thermocouple
- hot junction
- dome
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 変動の激しい高速気流の温度を応答性良く計
測する。 【解決手段】 高応答のシース熱電対10は、シース1
1の中を延び先端がシース11の先端部から突出し、該
先端が接合して温接点25を形成する一対の素線21
a、21b、及びシース11の先端部に取り付けられ、
温接点25を被う保護ドーム13を有し、保護ドーム1
3の頂部には吸気穴15が形成されると共に、保護ドー
ム13の取り付け部近傍に排気穴17が穿設されてい
る。
測する。 【解決手段】 高応答のシース熱電対10は、シース1
1の中を延び先端がシース11の先端部から突出し、該
先端が接合して温接点25を形成する一対の素線21
a、21b、及びシース11の先端部に取り付けられ、
温接点25を被う保護ドーム13を有し、保護ドーム1
3の頂部には吸気穴15が形成されると共に、保護ドー
ム13の取り付け部近傍に排気穴17が穿設されてい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速気流等の温度
の計測に使用する熱電対に関し、特に速い温度変化を精
度良く測定できる高応答熱電対に関する。
の計測に使用する熱電対に関し、特に速い温度変化を精
度良く測定できる高応答熱電対に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶用ディーゼルエンジンの始動用空気
配管のように、高速の気流による断熱圧縮が起こるよう
な場所において、瞬時に変化する雰囲気温度を計測する
ためには、例えば図4に示すような熱電対1が使用され
ていた。熱電対1の構造を概説すると、被覆乃至シース
3の中を素線5a,5bが延び、シース3より外側に突
出した素線5a,5bの先端が接合して温接点7を形成
している。このように熱電対1を形成すると、感温部で
ある温接点7が被計測流体に直接接触して熱伝導抵抗が
無いと共に感温部の熱容量が小さくなって、被計測流体
の温度に迅速に追従して温接点7の温度が変化し、精確
な温度計測ができる。
配管のように、高速の気流による断熱圧縮が起こるよう
な場所において、瞬時に変化する雰囲気温度を計測する
ためには、例えば図4に示すような熱電対1が使用され
ていた。熱電対1の構造を概説すると、被覆乃至シース
3の中を素線5a,5bが延び、シース3より外側に突
出した素線5a,5bの先端が接合して温接点7を形成
している。このように熱電対1を形成すると、感温部で
ある温接点7が被計測流体に直接接触して熱伝導抵抗が
無いと共に感温部の熱容量が小さくなって、被計測流体
の温度に迅速に追従して温接点7の温度が変化し、精確
な温度計測ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】而して、前述の構成で
は、温接点7を形成する素線5a,5bが外部に露出し
ているので、被計測流体の流体外力がこれに直接作用す
る。このため、大きな外力が作用する場合は、温接点7
が損傷してしまう恐れが有り、温度計測そのものが出来
なくなるという問題がある。また、この問題を解決すべ
く、素線5a,5bの径を増大すると、感温部の熱容量
が増大し、温度変化への追従性即ち応答性が低下すると
いう別の問題が生ずる。従って、本発明の課題は、応答
性が良く、且つより高速の流体の計測に使用しても損傷
などを生じない高応答熱電対を提供することである。
は、温接点7を形成する素線5a,5bが外部に露出し
ているので、被計測流体の流体外力がこれに直接作用す
る。このため、大きな外力が作用する場合は、温接点7
が損傷してしまう恐れが有り、温度計測そのものが出来
なくなるという問題がある。また、この問題を解決すべ
く、素線5a,5bの径を増大すると、感温部の熱容量
が増大し、温度変化への追従性即ち応答性が低下すると
いう別の問題が生ずる。従って、本発明の課題は、応答
性が良く、且つより高速の流体の計測に使用しても損傷
などを生じない高応答熱電対を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明によれば、高応答熱電対は、シースの中を延
び先端が該シースの先端部から突出し、その先端が接合
して温接点を形成する一対の素線、及び前記シースの先
端部に取り付けられ、前記温接点を被うドーム型保護キ
ャップを有してなり、その保護キャップの頂部には吸気
穴が形成され、該保護キャップの取り付け部近傍に排気
穴が穿設されて構成される。
め、本発明によれば、高応答熱電対は、シースの中を延
び先端が該シースの先端部から突出し、その先端が接合
して温接点を形成する一対の素線、及び前記シースの先
端部に取り付けられ、前記温接点を被うドーム型保護キ
ャップを有してなり、その保護キャップの頂部には吸気
穴が形成され、該保護キャップの取り付け部近傍に排気
穴が穿設されて構成される。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の実施の形態を説明する。図1及び図2を参照する
に、図示しない冷接点や計測器に連絡したシース熱電対
10のシース11の一端にねじ面が加工されていて、こ
れにドーム型保護キャップ即ち保護ドーム13が螺着さ
れている。保護ドーム13の頂部には、吸気穴15が穿
設され、更にねじ取り付け部に近接して、一対の小径の
排気穴17が設けられている。自明のことながら、排気
穴17の数、位置及び径などは適宜変更出来るものであ
る。保護ドーム13は、低熱伝導率の材料から形成さ
れ、内部に淀み空間19が画成される。そして、シース
11の中を延びてきた素線21a、21bは、シース1
1のねじ切り端部から突出し、サポート23に支持され
た先端は互いに接合されて、温接点25点を形成する。
なお、温接点25と吸気穴15との距離は、用途に応じ
て決められる。
発明の実施の形態を説明する。図1及び図2を参照する
に、図示しない冷接点や計測器に連絡したシース熱電対
10のシース11の一端にねじ面が加工されていて、こ
れにドーム型保護キャップ即ち保護ドーム13が螺着さ
れている。保護ドーム13の頂部には、吸気穴15が穿
設され、更にねじ取り付け部に近接して、一対の小径の
排気穴17が設けられている。自明のことながら、排気
穴17の数、位置及び径などは適宜変更出来るものであ
る。保護ドーム13は、低熱伝導率の材料から形成さ
れ、内部に淀み空間19が画成される。そして、シース
11の中を延びてきた素線21a、21bは、シース1
1のねじ切り端部から突出し、サポート23に支持され
た先端は互いに接合されて、温接点25点を形成する。
なお、温接点25と吸気穴15との距離は、用途に応じ
て決められる。
【0006】図3に本発明によるシース熱電対10の使
用状態が示されている。図示するごとく、温度が計測さ
れる高速気流Gの流路内にシース熱電対10が設置され
るが、吸気穴15が上流に位置している。高速気流Gは
白抜き矢印のごとく流れ、保護ドーム13の頂面に衝突
して衝撃波Wを発生するが、一部は吸気穴15を通って
淀み空間19内に入り、更に排気穴17を通って保護ド
ーム13から流出する。このように、高速気流Gが流れ
ると、淀み空間19内の流速は、外側の流速より小さく
なって、所謂淀みが発生する。この部分の気流Gが温接
点25に接しており、熱電対の作動原理を利用して計測
される。
用状態が示されている。図示するごとく、温度が計測さ
れる高速気流Gの流路内にシース熱電対10が設置され
るが、吸気穴15が上流に位置している。高速気流Gは
白抜き矢印のごとく流れ、保護ドーム13の頂面に衝突
して衝撃波Wを発生するが、一部は吸気穴15を通って
淀み空間19内に入り、更に排気穴17を通って保護ド
ーム13から流出する。このように、高速気流Gが流れ
ると、淀み空間19内の流速は、外側の流速より小さく
なって、所謂淀みが発生する。この部分の気流Gが温接
点25に接しており、熱電対の作動原理を利用して計測
される。
【0007】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
温接点はドーム型保護キャップの中に設けられているの
で、被計測気流が直接的にぶつかることが無いから、大
きな流体力が作用しない。このため、素線を極細にして
も、損傷することが無く、また極細の素線を用いること
により、温接点の周囲の感温部の熱容量が小さくなり、
応答性を更に向上することが出来る。
温接点はドーム型保護キャップの中に設けられているの
で、被計測気流が直接的にぶつかることが無いから、大
きな流体力が作用しない。このため、素線を極細にして
も、損傷することが無く、また極細の素線を用いること
により、温接点の周囲の感温部の熱容量が小さくなり、
応答性を更に向上することが出来る。
【図1】本発明の実施形態に係るシース熱電対の部分断
面図である。
面図である。
【図2】図1に対応する正面図である。
【図3】前記実施形態の作用説明図である。
【図4】従来の熱電対の部分断面図を含む側面図であ
る。
る。
10 シース熱電対 11 シース 13 保護ドーム 15 吸気穴 17 排気穴 19 淀み空間 21a、21b 素線 23 サポート 25 温接点
Claims (1)
- 【請求項1】 シースの中を延び先端が該シースの先端
部から突出し、該先端が接合して温接点を形成する一対
の素線、及び前記シースの先端部に取り付けられ、前記
温接点を被うドーム型保護キャップを有し、前記保護キ
ャップの頂部には吸気穴が形成されると共に、該保護キ
ャップの取り付け部近傍に排気穴が穿設されている高応
答熱電対。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35014099A JP2001165780A (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | 高応答熱電対 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35014099A JP2001165780A (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | 高応答熱電対 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001165780A true JP2001165780A (ja) | 2001-06-22 |
Family
ID=18408505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35014099A Withdrawn JP2001165780A (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | 高応答熱電対 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001165780A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101345705B1 (ko) * | 2012-02-23 | 2013-12-27 | 우진 일렉트로나이트(주) | 고온절연저항 저하억제 속응답 열전대 |
CN106482854A (zh) * | 2016-11-18 | 2017-03-08 | 中国计量大学 | 一种细丝热电偶保护装置 |
US10309839B2 (en) | 2014-07-17 | 2019-06-04 | Denso Corporation | Temperature sensor |
-
1999
- 1999-12-09 JP JP35014099A patent/JP2001165780A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101345705B1 (ko) * | 2012-02-23 | 2013-12-27 | 우진 일렉트로나이트(주) | 고온절연저항 저하억제 속응답 열전대 |
US10309839B2 (en) | 2014-07-17 | 2019-06-04 | Denso Corporation | Temperature sensor |
DE112015003303B4 (de) | 2014-07-17 | 2022-04-14 | Denso Corporation | Temperatursensor |
CN106482854A (zh) * | 2016-11-18 | 2017-03-08 | 中国计量大学 | 一种细丝热电偶保护装置 |
CN106482854B (zh) * | 2016-11-18 | 2019-09-17 | 中国计量大学 | 一种细丝热电偶保护装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4433576A (en) | Mass airflow sensor | |
US6223594B1 (en) | Thermal type air flow amount measuring apparatus having flow rectifier | |
USRE35674E (en) | Thermocouple with out-of-line aspiration holes | |
US5302026A (en) | Temperature probe with fast response time | |
US6079264A (en) | Thermal flow sensor supporting element having a gradually increased portion between its distal ends | |
US6647776B2 (en) | Split-flow flowmeter with a profusion facing the detection element | |
US7444863B2 (en) | Thermal mass flowmeter | |
JP5324536B2 (ja) | 温度センサ | |
US5735606A (en) | Platinum temperature sensor | |
US4299125A (en) | Air quantity metering apparatus | |
US4829819A (en) | In-line dual element fluid flow probe | |
US20010037678A1 (en) | Air flow meter having turbulence reduction member | |
JP2001165780A (ja) | 高応答熱電対 | |
US4175438A (en) | Temperature measuring probe | |
US4761995A (en) | Direct-heated flow measuring apparatus having improved sensitivity and response speed | |
US5176450A (en) | Fluid temperature measuring device | |
JP5477446B2 (ja) | 空気流量測定装置 | |
US5339688A (en) | Device for measuring a gas flow, and method for using the device | |
JPS59204731A (ja) | 高温高圧気流用温度計 | |
JPH07891Y2 (ja) | 吸入空気流量検出装置 | |
US7703320B2 (en) | Flow measuring device having resistors arranged in nesting arrangement | |
JP2956581B2 (ja) | 流体測定用プローブ | |
JPH07190821A (ja) | 流量計 | |
JPS6131923A (ja) | 感熱式気体流量検出装置 | |
KR101204820B1 (ko) | Cit 센서 모듈 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060316 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070306 |