JP2001165726A - 計測装置 - Google Patents

計測装置

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JP2001165726A
JP2001165726A JP34841399A JP34841399A JP2001165726A JP 2001165726 A JP2001165726 A JP 2001165726A JP 34841399 A JP34841399 A JP 34841399A JP 34841399 A JP34841399 A JP 34841399A JP 2001165726 A JP2001165726 A JP 2001165726A
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fluid
inflow
flow rate
valve
measuring
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JP34841399A
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English (en)
Inventor
Akio Kono
明夫 河野
Tetsuya Yasuda
哲也 保田
Masaru Yamazaki
優 山▲崎▼
Toshifumi Matsuda
年史 松田
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Kansai Gas Meter Co Ltd
Original Assignee
Kansai Gas Meter Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体が流体流入口から計測部にスムーズに流
れることができると共に、計測装置の大型化を防止する
ことができる計測装置の提供を目的とする。 【解決手段】 流体が流入する流体流入口8と流体が流
出する流体流出口9とをケーシング1に設けるとととも
に、ケーシング1内部を区画壁10により第1流入室2
1、第2流入室22および第3流入室23に区画する。
そして、第1流入室21の第2流入室22側の区画壁1
0に第2流入開口部27を穿設し、該第2流入開口部2
7を開閉する前記遮断弁25を、ケーシング1に設けら
れた弁取付用フランジ35に、遮断弁本体31の中間部
を固定する態様で取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガスその他の流
体の流量等、所期する計測項目についての計測を行う計
測装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ガスその他の流体の所期する計測項目、例えば流体の流
量を求めるために、図4に示すような計測装置が知られ
ている。この計測装置は、流体が流入する流体流入口
(51)と、流体が流出する流体流出口(52)と、大
流量用計測管(53)または小流量用計測管(54)を
通過する流体の流量を超音波を利用して計測する計測部
(55)とがケーシング(56)に設けられたものであ
る。そして、前記流体流入口(51)と計測部(55)
とを区画する区画壁(57)には、流体流入口(51)
と計測部(55)とを連通せしめる流入開口部(58)
が穿設されており、該流入開口部(58)は電磁遮断弁
(59)により開閉するものとなされている。
【0003】この電磁遮断弁(59)は、連結棒(6
0)の一端が固着された平面視円形状の弁体(61)
と、前記連結棒(60)の他端が挿入される挿入孔(6
2a)を有する電磁遮断弁本体(62)とからなる。該
電磁遮断弁本体(62)は、前記挿通孔(62a)の底
部に永久磁石(63)が設けられ、かつ中間部に永久磁
石(63)の磁力を消磁するための電磁石(64)が設
けられると共に、弁体(61)と電磁遮断弁本体(6
2)の間には弁体(61)を前記流入開口部(58)の
方向に付勢し得るスプリング(65)が設けられてい
る。そして、前記流入開口部(58)に対向するケーシ
ング(56)には弁取付用フランジ(66)が設けられ
ており、前記電磁遮断弁(59)が該弁取付用フランジ
(66)に電磁遮断弁本体(62)の弁体側端部を固定
される態様で取り付けられている。
【0004】しかして、流体を流体流入口(51)から
計測部(55)に供給する場合は、永久磁石(63)の
磁力により連結棒(60)の他端を永久磁石(63)側
に引き寄せることによって、弁体(61)を流入開口部
(58)の反対方向に移動させ流入開口部(58)を開
放する一方、流体の流体流入口(51)から計測部(5
5)への供給を停止する場合は、電磁遮断弁本体(6
2)の電磁石(64)に電流を流して磁力を発生させ、
その電磁石(64)の磁力により永久磁石(63)の磁
力を消磁させることによって、弁体(61)をスプリン
グ(65)の付勢力により流入開口部(58)の方向に
移動させ流入開口部(58)を閉塞する。従って、電磁
遮断弁(59)の上述の動作により前記流入開口部(5
8)を開放すれば、流体を流体流入口(51)から計測
部(55)に供給することができ、必要に応じて流体の
流量を計測することができ一方、電磁遮断弁(59)の
上述の動作により前記流入開口部(58)を閉塞すれ
ば、流体の流体流入口(51)から計測部(55)への
供給を停止することができる。
【0005】しかしながら、上述のように前記電磁遮断
弁(59)が弁取付用フランジ(66)に電磁遮断弁本
体(62)の弁体側端部を固定される態様で取り付けら
れるものとすると、弁取付用フランジ(66)と前記流
入開口部(58)との間の空間が縮小するので、流体が
前記流体流入口(51)から前記計測部(55)にスム
ーズに流れることができないという問題があった。
【0006】また、図5に示すように、遮断弁本体(6
2)の弁体側端部が固定された弁取付用フランジ(6
6)を、そのまま流入開口部(58)と反対方向にずら
してケーシング(56)に設けるものとすれば、弁取付
用フランジ(66)と流入開口部(58)との間の空間
は拡大するが、遮断弁本体(62)の底部がケーシング
(56)の外表面に対して必要以上に突出し、その分だ
け計測装置の大型化を招くという問題があった。
【0007】この発明は上述の問題に鑑みてなされたも
のであって、流体が流体流入口から計測部にスムーズに
流れることができると共に、計測装置の大型化を防止す
ることができる計測装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、流体が流入する流体流入口と、流体が
流出する流体流出口と、流体の所期する計測項目につい
て計測を行う計測部と、遮断弁本体と、該遮断弁本体に
対して相対的に移動することによって前記流体流入口と
計測部を連通する開口部を開放または閉塞する弁体とを
備えた遮断弁と、がそれぞれケーシングに設けられた計
測装置において、前記遮断弁は、前記ケーシングまたは
ケーシングに設けられた弁取付用フランジに、遮断弁本
体の中間部を固定される態様で取り付けられていること
を特徴とする。
【0009】これによれば、外側ケーシングまたは取付
用フランジと前記開口部との間の空間が拡大するので、
流体が前記流体流入口から前記開口部にスムーズに流れ
ることができる。また、ケーシングの外表面に対する遮
断弁の突出の度合いが軽減されるので、計測装置の大型
化を防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、この発明に係る計
測装置を、超音波を利用した流量計測装置に適用した状
態を示す図である。
【0011】図1において、(1)はケーシングで、内
部には区画壁(10)によって第1流入室(21)、第
2流入室(22)および第3流入室(23)が区画形成
され、該第2流入室(22)と第3流入室(23)によ
り計測部(24)が構成されている。また、ケーシング
(1)には、流体が流入するための流体流入口(8)と
流体が流出するための流体流出口(9)とが設けられ、
それぞれが第1流入室(21)、第2流入室(22)、
第3流入室(23)を介して連通するものとなされてい
る。
【0012】前記第1流入室(21)は、電磁遮断弁
(25)を収容するところで、第1流入室(21)上部
の区画壁(10)に平面視円形状の第1流入開口部(2
6)が穿設されるとともに、第2流入室(22)側の区
画壁(10)に同じく平面視円形状の第2流入開口部
(27)が穿設され、該第2流入開口部(27)は電磁
遮断弁(25)により開閉するものとなされている。
【0013】この電磁遮断弁(25)は、図3に示すよ
うに、連結棒(29)の一端が固着された円盤状の弁体
(30)と、前記連結棒(29)の他端が挿入される挿
入孔(31a)を有する遮断弁本体(31)とからな
る。前記遮断弁本体(31)は、前記挿通孔(31a)
の底部に永久磁石(32)が設けられ、かつ中間部に永
久磁石(32)の磁力を消磁するための電磁石(33)
が設けられると共に、弁体(30)と遮断弁本体(3
1)との間には弁体(30)を前記第2流入開口部(2
7)方向に付勢し得るスプリング(34)が設けられて
いる。
【0014】そして、ケーシング(1)の第2流入開口
部(27)に対向する部分には弁取付用フランジ(3
5)が設けられている。この弁取付用フランジ(35)
は、中央部が突出状に形成されると共に、該突出部には
一端部開口の挿着穴(35a)が形成されており、該挿
着穴(35a)に遮断弁本体(31)が挿着されること
によって、電磁遮断弁(25)が弁取付用フランジ(3
5)に遮断弁本体(31)の中間部を固定される態様で
取り付けられている。
【0015】しかして、流体を計測部(24)に供給す
る場合は、永久磁石(32)の磁力により連結棒(2
9)の他端を永久磁石(32)に引き寄せることによっ
て、弁体(30)を第2流入開口部(27)と反対方向
に移動させ、第2流入開口部(27)を開放する一方、
流体の計測部(24)への供給を停止する場合は、遮断
弁本体(31)の電磁石(33)に電流を流し、その電
磁石(33)の磁力により永久磁石(32)の磁力を消
磁させることによって、弁体(30)をスプリング(3
4)の付勢力により第2流入開口部(27)方向に移動
させ、第2流入開口部(27)を閉塞する。
【0016】このように、前記電磁遮断弁(25)を弁
取付用フランジ(35)に遮断弁本体(31)の中間部
を固定する態様で取り付ければ、第1流入室(21)の
横幅(紙面に対して横方向)の拡大に伴い第1流入開口
部(26)を大きく形成することができるので、流体が
前記流体流入口(8)から第1流入室(21)および第
2流入室(22)にかけてスムーズに流れることができ
る。また、ケーシング(1)に対する電磁遮断弁(2
5)の突出の度合いが軽減されるので、計測装置の大型
化を防止することができる。なお、この実施形態では、
第2流入室(22)下部の区画壁(10)は、電磁遮断
弁(25)から第2流入開口部(27)にかけて肉厚が
薄くなる緩やかな傾斜面に形成されているので、第1流
入室(21)に流入した流体が第2流入開口部(27)
に向けてよりスムーズに流れることができる。
【0017】前記第2流入室(22)は、大流量の流体
と小流量の流体を振り分けるところで、底部には幅小の
小流量用流入通路(15)が接続されている。このた
め、流体が大流量で後述の切替弁(17)が開放されて
いる場合は、図1に示すように、流体は第2流入室(2
2)から第3流入室(23)に流入する一方、流体が小
流量で切替弁(17)が閉塞されている場合は、図2に
示すように、流体が第2流入室(22)から該小流量用
流入通路(15)を後述の小流量用計測管(14)に向
けて通過する。
【0018】前記第3流入室(23)は、大流量用流量
管(13)や小流量用流量管(14)を用いて流体の流
量を測定するところで、第3流入室(23)上部の前記
区画壁(10)には平面視円形状の第3流入開口部(1
2)が穿設されており、該第3流入開口部(12)は切
替弁(17)により開閉するものとなされている。この
切替弁(17)は、ダイヤフラム(17a)と弁体(1
7b)から構成され、流体流入口(8)の出口部と流体
流出口(9)の入口部の差圧に応じて第3流入開口部
(12)を開閉する。例えば、流体が大流量で、流体流
入口(8)の出口部と流体流出口(9)の入口部との差
圧が大きい場合には、図1に示すように、ダイヤフラム
(17a)が上方向に移動して弁体(17b)が開口部
(12)を開放し、それに伴って大流量の流体が第3流
入開口部(12)から第3流入室(23)内に流入す
る。一方、流体が小流量で、流体流入口(8)の出口部
と流体流出口(9)の入口部との差圧が小さい場合に
は、図2に示すように、ダイヤフラム(17a)が下方
向に移動して弁体(17b)が第3流入開口部(12)
を閉塞し、それに伴って小流量の流体は前記小流量用流
入通路(15)を通過する。
【0019】前記第3流入室(23)内の中央部には、
横断面積大の大流量用計測管(13)が、流入側の一端
部を前記第3流入室(23)に臨ませ、かつ流出側の他
端部を前記流体流出口(9)に連通する態様で流出通路
(16)に臨ませるとともに、長さ方向を第3流入開口
部(12)から流入する流体の流入方向に対して交差す
る状態(この実施形態では直交する状態)に配置されて
いる。これにより、第3流入室(23)内に流入した流
体は、図1の白抜き矢印に示すように、大流量用計測管
(13)の一方の開口部(13f)から大流量用計測管
(13)内に流入し、そのまま大流量用計測管(13)
内を第3流入室(23)側から流出通路(16)側に流
れ、他方の開口部(13g)から流出通路(16)に流
出する。そして、このときに大流量用計測管(13)内
を流れている流体の流速を、後述の超音波を利用した方
法で計測し、さらに流速に基づいて流量を求めるように
なっている。
【0020】この大流量用計測管(13)は、流体の渦
の発生を防止するために構造に種々の工夫がなされてい
る。前記大流量用計測管(13)の第3流入室(23)
側の端部(13a)は、全周に亘って縦断面円弧状に形
成され、さらに前記端部(13a)には、該端部(13
a)から大流量用計測管(13)の外周面(13b)に
かけて緩やかに傾斜する傾斜面(13c)が一体に形成
されている。しかして、流体は、大流量用計測管(1
3)の端部(13a)で折り返して大流量用計測管(1
3)内に流入する際、大流量用計測管(13)の外周面
(13b)から傾斜面(13c)、端部(13a)に沿
って順にスムーズに流れるので、流体の渦の発生を確実
に防止し、流体の流れに乱れが生じること抑制すること
ができる。なお、前記大流量用計測管(13)の端部
(13a)に対向する前記第3流入室(23)の内壁面
(10a)は、縦断面半円弧状の曲面に形成されてお
り、大流量用計測管(13)の端部(13a)で折り返
す流体の外側部分も前記内壁面(10a)に沿ってスム
ーズに流れるものとなされている。
【0021】また、前記大流量用計測管(13)の長さ
方向の両側部(13d)の内面は、端部(13a)から
中央部(13e)方向に次第に肉厚が厚くなり一定の肉
厚に到達した後、次第に肉厚が薄くなるような縦断面円
弧状に形成されている。しかして、大流量用計測管(1
3)内の流体は、大流量用計測管(13)の縦断面円弧
状に形成された両側部(13d)(13d)の内面に沿
ってスムーズに流れるので、大流量用計測管(13)に
おける流体の渦の発生を防止することができる。
【0022】さらに、前記大流量用計測管(13)の長
さ方向の中央部(13e)の内面は、後述の超音波振動
子(2)(3)が存在する位置に焦点を有する楕円面に
形成されている。これによれば、一方の焦点位置にある
超音波振動子(2)(3)から送信された超音波は、前
記中央部(13e)の楕円内面で反射したあと、そのま
ま対向する他方の超音波振動子(3)(2)に受信され
る。従って、増幅回路(5)から出力される受信波はコ
ヒーレントな波となり、受信波の波高値が増大し、流体
の流速を効率よく求めることができる。また、前記大流
量用計測管(13)の中央部(13e)と両側部(13
d)の連結部分は、緩やかに連続して形成されているの
で、流体は 大流量用計測管(13)内をスムーズに流
れることができる。
【0023】一方、前記第3流入室(23)内の下部に
は、横断面積小の小流量用計測管(14)が、流入側の
一端部を前記小流量用流入通路(15)に臨ませ、かつ
流出側の他端部を前記第3流入室(23)に臨ませると
ともに、前記大流量用計測管(13)の下方において並
設される状態に配置されている。これにより、小流量用
流入通路(15)を通過してきた小流量の流体は、図2
の白抜き矢印に示すように、小流量用計測管(14)の
一方の開口部(14a)から小流量用計測管(14)内
に流入し、そのまま小流量用計測管(14)内を第3流
入室(23)の方向に流れ、他方の開口部(14b)か
ら第3流入室(23)に流入し、あとは上述の流体が大
流量の場合と同様の経路を辿る。そして、小流量用計測
管(14)内を流れている小流量の流体の流速を、後述
の超音波を利用した方法で計測し、さらに流速に基づい
て流量を求めるようになっている。
【0024】前記大流量用計測管(13)と小流量用計
測管(14)の軸線上の開口部付近であって、ケーシン
グ(1)の長さ方向両側の側壁に突設された収容部(1
a)・・・(1a)には、それぞれ超音波振動子(2)
(3)(2’)(3’)が設けられている。これら超音
波振動子(2)(3)(2’)(3’)は、パルス発生
回路(4)からの駆動パルスにより駆動されて振動し、
超音波を発生送信する一方、送信されてきた超音波を受
信するもので、それら超音波振動子(2)(3)
(2’)(3’)が振動したときの受信波が増幅回路
(5)から出力されるものとなされている。
【0025】そして、上流側の超音波振動子(2)
(2’)から流体の流れに対して順方向に送信された超
音波が下流側の超音波振動子(3)(3’)で受信され
るまでの伝搬時間と、下流側の超音波振動子(3)
(3’)から流体の流れに対して逆方向に送信された超
音波が上流側の超音波振動子(2)(2’)に受信され
るまでの伝搬時間との差は流速に関係することから、演
算回路(7)において前記伝搬時間差に基づいて流速を
計測し、さらに流速に基づいて流量を求める。なお、図
1または図2において、(6)は超音波振動子(2)
(3)(2’)(3’)とパルス発生回路(4)および
増幅回路(5)の接続を切り替える切替回路であり、ま
ずパルス発生回路(4)と上流側の超音波振動子(2)
(2’)、下流側の超音波振動子(3)(3’)と増幅
回路(5)を接続して、上流側から下流側への伝搬時間
を計測したのち、該切替回路(6)の作動によりパルス
発生回路(4)と下流側の超音波振動子(3)
(3’)、上流側の超音波振動子(2)(2’)と増幅
回路(5)とが接続されるように切り替えて、下流側か
ら上流側の伝搬時間を計測するものとなされている。
【0026】次に、図1に示す流量計測装置を用いた流
量計測方法を説明する。
【0027】流体を流体流出口(8)から計測部(2
4)に供給する場合は、電磁遮断弁(25)において永
久磁石(32)の磁力により連結棒(29)の他端を永
久磁石(32)に引き寄せることによって、弁体(3
0)を第2流入開口部(27)と反対方向に移動させ、
第2流入開口部(27)を開放する。一方、流体の流体
流出口(8)から計測部(24)への供給を停止する場
合は、遮断弁本体(31)の電磁石(33)に電流を流
し、その電磁石(33)の磁力により永久磁石(32)
の磁力を消磁させることによって、弁体(30)をスプ
リング(34)の付勢力により第2流入開口部(27)
の方向に移動させ、第2流入開口部(27)を閉塞す
る。
【0028】しかして、流体が流体流出口(8)から計
測部(24)に供給された状態で、かつ流体が大流量の
場合は、流体流入口(8)の出口部と流体流出口(9)
の入口部との差圧が大きいので、図1に示すように、ダ
イヤフラム(17a)は上方向に移動し、弁体(17
b)が開口部(12)を開放し、それに伴って大流量の
流体は前記第3流入開口部(12)から第3流入室(2
3)内に流入する。
【0029】第3流入室(23)に流入した流体は、大
流量用計測管(13)の外周面に沿って該大流量用計測
管(13)の流入側の端部(13a)の方向に流れてい
き、計測管の端部(13a)で折り返しながら大流量用
計測管(13)内に流入する。このように流体が大流量
用計測管(13)の端部(13a)で折り返して大流量
用計測管(13)内に流入する際、流体は大流量用計測
管(13)の外周面(13b)から傾斜面(13c)、
端部(13a)に沿って順にスムーズに流れると共に、
流体の外側の部分も区画壁(10)の縦断面円弧状の内
壁面(10a)に沿ってスムーズに流れる。
【0030】大流量用計測管(13)内に流入した流体
は、そのまま大流量用計測管(13)の内面に沿って流
出通路(16)の方向に流れていくが、大流量用計測管
(13)の両側部(13d)(13d)の内面は縦断面
円弧状に形成されているので、流体は大流量用計測管
(13)の流入直後及び流出直前においてスムーズに流
れる。大流量用計測管(13)の流出側の開口部(13
g)から流出した流体は、そのまま流出通路(16)に
沿って流体流出口(9)の方向に流れ、該流体流出口
(9)から計測装置外に流出していく。
【0031】この状態で、大流量用計測管(13)内を
流れる流体の流量を計測するべく、パルス発生回路
(4)から超音波振動子(2)を駆動するためのパルス
を出力すると、その超音波振動子(2)の振動に応じた
超音波が送信される。そして、その超音波の大部分は、
そのまま対向する超音波振動子(3)に受信されるか、
あるいは大流量用計測管(13)の中央部(13c)の
内面で反射したあと、流出側の超音波振動子(3)に受
信される。特に、前記大流量用計測管(13)の中央部
(13e)の内面は、前記超音波振動子(2)(3)が
存在する位置に焦点を有する楕円面に形成されているの
で、一方の焦点位置にある超音波振動子(2)(3)か
ら送信された超音波は、前記中央部(13e)の楕円内
面で反射したあと、そのまま対向する他方の超音波振動
子(3)(2)に受信される。従って、増幅回路(5)
から出力される受信波はコヒーレントな波となり、受信
波の波高値が増大し、流体の流速を効率よく求めること
ができる。
【0032】次に、切替回路により接続を切り替え、超
音波振動子(3)から超音波を送信すると、上述と同様
にして、超音波の大部分は対向する超音波振動子(2)
に受信される。
【0033】しかして、演算回路(7)によって、超音
波振動子(2)から流れに対して順方向に送信された超
音波が、超音波振動子(3)に受信されるまでの伝搬時
間と、超音波振動子(3)から流れに対して逆方向に送
信された超音波が、超音波振動子(2)に受信されまで
の伝搬時間との差から、大流量用計測管(13)内を流
れる流体の流速を導出し、さらに該流速に基づいて、大
流量用計測管(13)内を流れる流体の流量を求める。
【0034】一方、流体が流体流出口(8)から計測部
(24)に供給された状態で、かつその流体が小流量の
場合は、流体流入口(8)の出口部と流体流出口(9)
の入口部との差圧が小さいので、図2に示すように、ダ
イヤフラム(17a)は下方向に移動し、弁体(30)
(17b)が流体流入口を閉塞し、それに伴って小流量
の流体は小流量用流入通路(15)を通過する。
【0035】小流量用流入通路(15)を通過してきた
小流量の流体は、小流量用計測管(14)の一方の開口
部(14a)から小流量用計測管(14)内に流入し、
そのまま小流量用計測管(14)内を第3流入室(2
3)側に流れ、他方の開口部(14b)から第3流入室
(23)に流入し、あとは上述の流体が大流量の場合と
同様の経路を辿る。
【0036】この状態で、小流量用計測管(14)内を
流れる流体の流量を計測するべく、超音波振動子
(2’)(3’)により超音波を送受信し、上述の大流
量の場合と同様の方法によって小流量用計測管(14)
内を流れる流体の流速を導出し、さらに該流速に基づい
て小流量用計測管(14)内を流れる流体の流量を求め
る。
【0037】なお、以上の実施形態では、遮断弁として
磁気吸着手段を有する電磁遮断弁(25)を用いたが、
これに限られず、その他の遮断弁であってもよい。
【0038】また、超音波を利用して流量を計測するも
のとしたが、その他の方法を利用した流量計測であって
もよいし、さらに流量でなく、他の計測項目を計測する
ものとしてもよい。
【0039】
【発明の効果】この発明に係る計測装置は、前記遮断弁
が前記ケーシングまたはケーシングに設けられた弁取付
用フランジに遮断弁本体の中間部を固定される態様で取
り付けられていることを特徴とするので、外側ケーシン
グまたは取付用フランジと、流体流入口と計測部を連通
する開口部との間の空間が拡大し、流体が前記流体流入
口から前記開口部にスムーズに流れることができ、流体
の所期する計測項目を精度良く計測することが可能とな
る。また、ケーシングの外表面に対する電磁遮断弁の突
出の度合いが軽減されるので、計測装置の大型化を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る計測装置の、流体
が大流量の場合における概略構成図である。
【図2】この発明の一実施形態に係る計測装置の、流体
が小流量の場合における概略構成図である。
【図3】図1の計測装置の要部の拡大断面図である。
【図4】従来の計測装置の概略構成図である。
【図5】従来の他の計測装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1・・・ケーシング 2、3・・・超音波振動子 8・・・流体流入口 10・・・区画壁 13・・・大流量用計測管 14・・・小流量用計測管 17・・・切替弁 21・・・第1流入室 24・・・計測部 25・・・電磁遮断弁 27・・・第2流入開口部 30・・・弁体 31・・・遮断弁本体 32・・・永久磁石 33・・・電磁石 35・・・弁取付用フランジ
フロントページの続き (72)発明者 山▲崎▼ 優 大阪市東成区東小橋2丁目10番16号 関西 ガスメータ株式会社内 (72)発明者 松田 年史 大阪市東成区東小橋2丁目10番16号 関西 ガスメータ株式会社内 Fターム(参考) 2F030 CA03 CC13 CD13 CE02 CE13 CF05 CF09 2F035 DA04 DA14

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体が流入する流体流入口と、流体が流
    出する流体流出口と、流体の所期する計測項目について
    計測を行う計測部と、遮断弁本体と、該遮断弁本体に対
    して相対的に移動することによって前記流体流入口と計
    測部を連通する開口部を開放または閉塞する弁体とを備
    えた遮断弁と、がそれぞれケーシングに設けられた計測
    装置において、 前記遮断弁は、前記ケーシングまたはケーシングに設け
    られた弁取付用フランジに、遮断弁本体の中間部を固定
    される態様で取り付けられていることを特徴とする計測
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003075227A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Osaka Gas Co Ltd ガスメータ

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JP2003075227A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Osaka Gas Co Ltd ガスメータ

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