JP2001165631A - 形状測定装置 - Google Patents

形状測定装置

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JP2001165631A
JP2001165631A JP35441399A JP35441399A JP2001165631A JP 2001165631 A JP2001165631 A JP 2001165631A JP 35441399 A JP35441399 A JP 35441399A JP 35441399 A JP35441399 A JP 35441399A JP 2001165631 A JP2001165631 A JP 2001165631A
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JP
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light
measurement
optical system
measuring
mirror
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JP35441399A
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English (en)
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Kazuhide Yamazaki
和秀 山崎
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温度変化に強く高精度な測定を行なえる形状測
定装置を提供する。 【解決手段】形状測定装置は、被検物5を保持する架台
3と、その下面に設けられた基準ミラー4と、架台3を
X方向とY方向に移動させるXYステージ6と、被検物
5の被検面のZ方向の変位を計測する変位計19とを備
えている。変位計19は、偏光方向が互いに直交する周
波数の異なる測定光と参照光のビームを射出するレーザ
ー1と、そのビームを測定光のビームと参照光のビーム
とに分離する偏光ビームスプリッター21と、測定光の
ビームが通過する測定光学系と、参照光のビームが通過
する参照光学系と、測定光のビームと参照光のビームを
結合する偏光ビームスプリッター24と、結合された光
のビート周波数を検出するビート周波数検出系とを備え
ている。測定光学系と参照光学系は、実質的に同じレイ
アウトで延びる光路を有し、両者の光路長はほぼ同じ長
さである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ヘテロダイン干
渉を利用したレーザー測長器を用いて、自由曲面や非球
面、球面、平面等を有する被検物の被検面形状を測定す
る形状測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被検物の面形状を測定する形状測
定装置のひとつに、被検物または変位計のいずれか一方
を計測方向と直交する方向に移動させて被検面の表面形
状を測定するものがある。このような形状測定装置は、
例えば、特公平7−49956号に開示されている。図
3に、特公平7−49956号に開示されている形状測
定装置の概略構成を示す。
【0003】図3に示されるように、ステージ121の
上面には被検物123が載置され、またステージ121
の下面には基準平面としてのオプチカルフラット139
が配置されており、ステージ121により被検物123
とオプチカルフラット139が一体となって移動可能と
なっている。また、固定されたコ字形状のスライダ12
4はステージ121を挟むように配置されており、スラ
イダ124の一方の端部124aには変位計135が、
他方の端部124bには補正用変位計136が設けられ
いてる。補正用変位計136は、その計測中心が変位計
135の計測中心と一致するように設けられている。変
位計135は被検物123の被検面の計測方向の変位
を、補正用変位計136はオプチカルフラット139の
計測方向の変位を検出する。
【0004】被検物123をステージ121により変位
計135の計測方向と直交する方向に移動させ、変位計
135の計測方向の変位を計測信号として検出する。こ
のときステージ121の案内レール125,126の曲
りやベアリング127,128のボールの転がりによる
微振動が測定誤差となる。しかし、オプチカルフラット
139の計測方向の変位を補正用変位計136の計測信
号として検出し、図示しない補正手段により、変位計1
35の計測信号を補正することにより、被検物123の
高精度な形状測定を可能としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の形状測定装置の
ように、被検面の変位と基準平面の変位を別々の変位計
で計測する構成において、装置の環境温度が変化する
と、熱膨張によってスライダ124が伸び縮みし、スラ
イダの各端部124a,124bにそれぞれ取り付けら
れた変位計135と補正用変位計136の相対的な距離
そのものが変化してしまう。この相対的な距離の変化
は、従来技術の補正手段では全く補正できず、従って、
装置の測定精度が大きく低下してしまうという問題があ
る。
【0006】このような問題を解決するために、スライ
ダ124を熱膨張係数の小さい部材で構成したり、環境
変化を極力小さくすることなども考えられるが、装置の
使用環境が制限されたり、装置が非常に高価になってし
まう。
【0007】本発明は、このような不具合を解決するた
めに成されたものであり、その目的は、環境温度の変化
に影響されずに高精度な測定を行なえる形状測定装置を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の形状測定装置
は、被検物を保持する架台と、前記被検物の被検面の高
さの変位を計測するための変位計と、前記架台の前記被
検物が保持される側の面に対して反対側の面に設けられ
た基準ミラーであって、前記変位計の計測方向に対して
略垂直な基準面を持つ基準ミラーと、前記架台と前記変
位計のいずれか一方を前記変位計の計測方向に直交する
方向に移動させるステージとを備えており、前記変位計
は、周波数f1の測定光と周波数f2の参照光を生成する
光放射手段と、前記光放射手段により生成された前記測
定光と前記参照光を分離する光分離手段と、前記測定光
が通過する測定光学系と、前記参照光が通過する参照光
学系と、前記測定光学系を通過した測定光と前記参照光
学系を通過した参照光を結合して干渉させるための光結
合手段と、干渉により発生するビート周波数の変動を検
出するためのビート周波数検出手段と、検出されたビー
ト周波数の変動に基づいて被検面の変位を求める信号処
理手段とを備えており、前記測定光が前記基準ミラーと
前記被検物の被検面で反射されるとともに、前記測定光
学系と前記参照光学系は実質的に同じレイアウトで延び
る光路を有し、両者の光路長はほぼ同じ長さである。
【0009】本発明の別の形状測定装置は、被検物を保
持する架台と、前記被検物の被検面の高さの変化に追従
する、反射面を有する接触式プローブと、前記接触式プ
ローブの変位を計測するための変位計と、前記架台の前
記被検物が保持される側の面に対して反対側の面に設け
られた基準ミラーであって、前記変位計の計測方向に対
して略垂直な基準面を持つ基準ミラーと、前記架台と前
記変位計のいずれか一方を前記変位計の計測方向に直交
する方向に移動させるステージとを備えており、前記変
位計は、周波数f1の測定光と周波数f2の参照光を生成
する光放射手段と、前記光放射手段により生成された前
記測定光と前記参照光を分離する光分離手段と、前記測
定光が通過する測定光学系と、前記参照光が通過する参
照光学系と、前記測定光学系を通過した測定光と前記参
照光学系を通過した参照光を結合して干渉させるための
光結合手段と、干渉により発生するビート周波数の変動
を検出するためのビート周波数検出手段と、検出された
ビート周波数の変動に基づいて被検面の変位を求める信
号処理手段とを備えており、前記測定光が前記基準ミラ
ーと前記接触式プローブの反射面で反射されるととも
に、前記測定光学系と前記参照光学系は実質的に同じレ
イアウトで延びる光路を有し、両者の光路長はほぼ同じ
長さである。
【0010】
【発明の実施の形態】[第一実施形態]本発明の第一実
施形態に係る形状測定装置について、図1を参照して説
明する。
【0011】図1は、第一実施形態に係る形状測定装置
の概略構成図である。本実施形態に係る形状測定装置
は、被検面の高さの変化に追従して移動する、測定光を
集光する対物レンズを有しており、測定光は対物レンズ
により被検面に照射される。
【0012】図1に示されるように、本実施形態に係る
形状測定装置は、被検物5を保持するための架台3と、
架台3の下面に設けられた基準ミラー4と、架台3をX
方向とY方向に移動させるためのXYステージ6と、被
検物5の被検面のZ方向の変位を計測するための変位計
19とを備えている。基準ミラー4は、変位計19の計
測方向すなわちZ方向にほぼ垂直な基準面4aを有して
いる。基準面4aは、反射面として機能し、平面度が
0.01μm程度の高精度な平面である。
【0013】変位計19は、それぞれの偏光方向が互い
に直交する周波数f1の光と周波数f2の光のビームを射
出するHe-Neレーザー1と、レーザー1から射出される
レーザー光のビームの径を拡大するビームエキスパンダ
2とを備えている。周波数f1の光は、例えば、射出時
に紙面に平行な方向に偏光しており、ここでは測定光と
呼ばれる。一方、周波数f2の光は、射出時に紙面に垂
直な方向に偏光しており、ここでは参照光と呼ばれる。
【0014】変位計19は、さらに、He-Neレーザー1
からの測定光と参照光のビームを測定光のビームと参照
光のビームとに分離するための偏光ビームスプリッター
21と、測定光のビームが通過する測定光学系と、参照
光のビームが通過する参照光学系と、測定光のビームと
参照光のビームを結合するための偏光ビームスプリッタ
ー24と、結合された光のビート周波数を検出するため
の第一のビート周波数検出系と、検出されたビート周波
数に基づいて被検面の変位を求めるための信号処理手段
とを備えている。第一のビート周波数検出系は、偏光板
15とレンズ11と光検出器13を含んでいる。
【0015】測定光学系は、λ/4板42とミラー30
と偏光ビームスプリッター22とλ/4板43とミラー
35とレンズ10とを含んでいる。また、参照光学系
は、ミラー31とλ/4板41とミラー32とλ/2板4
8と偏光ビームスプリッター23とλ/4板44とミラ
ー36とミラー34とλ/4板45とミラー33とを含
んでいる。
【0016】変位計19は、また、上述した光学素子を
固定するための二つの固定部材7と9と、これら二つの
固定部材7と9を固定する別の固定部材8とを有してお
り、偏光ビームスプリッター21とミラー30,31,
32,33とλ/4板41,42は固定部材7に固定さ
れ、偏光ビームスプリッター22,23,24とミラー
34,35,36とλ/4板43,44,45とλ/2板
48は固定部材9に固定されている。
【0017】変位計19は、さらに、He-Neレーザー1
からの測定光と参照光のビームを偏光方向と関係なく部
分的に分割する無偏光ビームスプリッター20と、分割
されたビームの光のビート周波数を検出するための第二
のビート周波数検出系を備えている。第二のビート周波
数検出系は、偏光板16とレンズ12と光検出器14を
含んでいる。
【0018】上述した各光学素子で不要な反射光が発生
する面には反射防止コートが施されている。また、レン
ズ10は、被検体5の被検面上に常に焦点が結ばれるよ
うに、公知のオートフォーカス機構(図示せず)によっ
て、被検物5のX方向とY方向の移動による被検面の高
さの変化を追従するように制御される。
【0019】以下、変位計19の測定光と参照光がそれ
ぞれ通過する光路について、つまり測定光学系と参照光
学系について説明する。
【0020】He-Neレーザー1から出射されたレーザー
光のビームは、無偏光ビームスプリッター20により、
その偏光方向によらず一定の割合で、反射光のビームと
透過光のビームに分割される。
【0021】反射光のビームは、偏光板16により偏光
方向がそろえられ、レンズ12により光検出器14に焦
点を結び、光検出器14により周波数f1の測定光と周
波数f2の参照光の基準ビート周波数f1−f2が検出さ
れる。
【0022】透過光のビームは、偏光ビームスプリッタ
ー21により、その偏光方向に従って、測定光のビーム
と参照光のビームに分離される。偏光ビームスプリッタ
ー21を透過した測定光のビームは、λ/4板42を透
過し、ミラー30で反射され、基準ミラー4の反射面で
ある基準面4aで反射され、再びミラー30で反射さ
れ、λ/4板42を再度透過し、再び偏光ビームスプリ
ッター21に戻る。測定光のビームは、λ/4板42の
二回の透過により、その偏光方向が透過前のそれに対し
て90°変化しているため、今度は偏光ビームスプリッ
ター21で反射され、偏光ビームスプリッター22に方
向付けられる。
【0023】偏光ビームスプリッター21からの測定光
のビームは、偏光ビームスプリッター22で反射され、
λ/4板43を透過し、ミラー35で反射され、レンズ
10により被検物5の被検面に集光され、そこで反射さ
れる。被検物5の被検面で反射された測定光のビーム
は、再びミラー35で反射され、λ/4板43を透過
し、再び偏光ビームスプリッター22に戻る。測定光の
ビームは、λ/4板43の二回の透過により、その偏光
方向が透過前のそれに対して90°変化しているため、
今度は偏光ビームスプリッター22を透過し、その後、
偏光ビームスプリッター24を透過する。
【0024】一方、偏光ビームスプリッター21で反射
された参照光のビームは、ミラー31で反射され、λ/
4板41を透過し、ミラー32で反射され、λ/4板4
1を再度透過し、再びミラー31で反射され、再び偏光
ビームスプリッター21に戻る。参照光のビームは、λ
/4板41の二回の透過により、その偏光方向が透過前
のそれに対して90°変化しているため、今度は偏光ビ
ームスプリッター21を透過し、偏光ビームスプリッタ
ー22に向かう。
【0025】偏光ビームスプリッター21からの参照光
のビームは、偏光ビームスプリッター22を透過し、λ
/2板48を透過し、これにより偏光方向が90°変化
され、偏光ビームスプリッター23で反射される。その
後、参照光のビームは、λ/4板44を透過し、ミラー
36で反射され、λ/4板44を再度透過し、偏光ビー
ムスプリッター23に達する。参照光のビームは、λ/
4板44の二回の透過により、その偏光方向が透過前の
それに対して90°変化しているため、今度は偏光ビー
ムスプリッター23を透過し、ミラー34で反射され、
偏光ビームスプリッター24に向かう。
【0026】続いて、参照光のビームは、偏光ビームス
プリッター24を透過し、λ/4板45を透過し、ミラ
ー33で反射され、λ/4板45を再度透過し、再び偏
光ビームスプリッター24に戻る。参照光のビームは、
λ/4板45の二回の透過により、その偏光方向が透過
前のそれに対して90°変化しているため、今度は偏光
ビームスプリッター24で反射される。
【0027】偏光ビームスプリッター24を透過した測
定光と偏光ビームスプリッター24で反射した参照光と
のビームは、偏光板15により偏光方向がそろえられ、
レンズ11により光検出器13に集光され、光検出器1
3によりビート周波数が検出される。
【0028】以下、被検面の計測方向(Z方向)の変化を
変位計19により検出する原理を説明する。XYステー
ジ6を移動させた時に、XYステージ6の真直度不足の
ためにZ方向にずれることによる測定光の周波数のずれ
量をε、被検面のZ方向の変化による周波数のずれ量を
Δfとする。測定光は、基準ミラー4の基準面4aで反
射することによりドップラーシフトを起こし、その周波
数はf1+εとなる。さらに被検面で反射することによ
り、周波数は(f1+ε)+(Δf−ε)=f1+Δfとな
る。
【0029】一方、参照光は、ドップラーシフトを起こ
さないので、周波数はf2のままである。従って、偏光
ビームスプリッター24で結合された測定光と参照光の
結合光は、(f1+Δf)−f2=f1−f2+Δfのビート
周波数を有し、これが光検出器13で検出される。
【0030】従って、光検出器14で検出される基準ビ
ート周波数f1−f2と、光検出器13で検出されるビー
ト周波数f1−f2+Δfとの差Δfを信号処理手段(図
示せず)により求めることにより、被検面の高さの変化
量ΔZ=(c/2f1)∫Δfdtが求められる。ここでc
は光の速度である。
【0031】本実施形態では、測定光学系と参照光学系
は実質的に同じレイアウトで延びる光路を有しており、
それらはほぼ同じ長さの光路長を有している。また、測
定光学系を構成する光学部材と参照光学系を構成する光
学部材は共に固定部材7と9に保持され、固定部材7と
9は固定部材8に固定されている。このため、測定光学
系と参照光学系は、熱膨張による光路長L1とL3の伸
び縮みに対して、同じ距離だけ伸び縮みする。従って、
光路長L1とL3の伸び縮みは、測定光学系の光路長と
参照光学系の光路長に差を与えない。
【0032】また、光路長L2とL4とL5の伸び縮み
は、測定光学系の光路長と参照光学系の光路長に差を与
えるが、光路長L2とL4とL5は、光路長L1とL3
に比べて非常に短く設定できるので、測定光学系の光路
長と参照光学系の光路長の差は最小限に抑えられる。
【0033】このように本実施形態よれば、変位計19
の測定光学系と参照光学系の温度変化による光路長の変
化がほぼ同じになるため、測定精度の低下を防ぐことが
できる。
【0034】また、He-Neレーザー1から射出された直
後のレーザー光の基準ビート周波数f1−f2を光検出器
14により検出しているため、周波数f1とf2の変動に
対しても、安定して変化量Δfが求められる。また、測
定光は、架台3を間に挟んで上下に位置する被検物5と
基準ミラー4の同一軸上に位置する地点で反射されるの
で、アッベの誤差が発生しない。
【0035】本実施形態の各構成は、以上に述べた構成
に限定されるものではなく、様々な変形や変更が可能で
ある。例えば、偏光ビームスプリッター21と測定光学
系を構成するλ/4板42と参照光学系を構成する光学
素子ミラー31と33とλ/4板41とが一体的に形成
されてもよい。このように測定光学系と参照光学系を構
成する光学部材の一部を一体的に形成することは、環境
温度の変化による光路長の変化をさらに小さく抑え、測
定精度の向上にとって有益である。
【0036】また、本実施形態では、変位計19が固定
される一方で、架台3がXYステージ6により移動され
るが、これとは反対に、架台3が固定される一方で、変
位計19がXYステージに支持されX方向とY方向に移
動されてもよい。
【0037】[第二実施形態]本発明の第二実施形態に
係る形状測定装置について、図2を参照して説明する。
【0038】図2は、第二実施形態に係る形状測定装置
の概略構成図である。本実施の形態に係る形状測定装置
は、被検面の高さの変化に追従して移動する、接触圧の
非常に小さい接触式プローブを有し、接触式プローブは
その上端面に鏡面を備えており、その鏡面に測定光が照
射される。また、第一実施形態と共通する構成には同じ
参照符号を付し、その説明は省略する。
【0039】図2に示されるように、本実施形態に係る
形状測定装置は、被検物5を保持するための架台3と、
架台3の下面に設けられた基準ミラー4と、架台3をX
方向とY方向に移動させるXYステージ6と、Z方向に
移動可能な接触式プローブ80と、接触式プローブ80
のZ方向の変位を計測するための変位計25とを備えて
いる。
【0040】架台3は光を通す穴3aを有しており、基
準ミラー4は、光学的に透明な板材と、その下面に設け
られた反射面として機能する基準面4aとを備えてい
る。基準面4aは、変位計25の計測方向すなわちZ方
向にほぼ垂直であり、図の上方と下方からほぼ垂直に入
射して来る光をそれぞれ反射する。接触式プローブ80
はZ方向にほぼ垂直な鏡面80aを有しており、変位計
25はこの鏡面80aのZ方向の変位を計測する。
【0041】変位計25は、He-Neレーザー1と、ビー
ムエキスパンダ2と、偏光ビームスプリッター50とミ
ラー60,61,62とλ/4板71,72を固定する
固定部材7と、偏光ビームスプリッター51とミラー6
3,64,65とλ/4板73,74を固定する固定部
材9と、二つの固定部材7と9を固定する固定部材8
と、レンズ17,11と、偏光板15と、光検出器13
とを備えている。
【0042】変位計25は、周波数f1の測定光と周波
数f2の参照光のビームを射出するHe-Neレーザー1と、
そのビームの径を拡大するビームエキスパンダ2と、測
定光と参照光のビームを測定光のビームと参照光のビー
ムとに分離するための偏光ビームスプリッター50と、
測定光のビームが通過する測定光学系と、参照光のビー
ムが通過する参照光学系と、測定光のビームと参照光の
ビームを結合するための偏光ビームスプリッター51
と、結合された光のビート周波数を検出するためのビー
ト周波数検出系と、検出されたビート周波数に基づいて
接触式プローブ80の変位を求めるための信号処理手段
とを備えている。ビート周波数検出系は、偏光板15と
レンズ11と光検出器13を含んでいる。
【0043】測定光学系は、λ/4板72とミラー60
とλ/4板73とミラー63とレンズ17とを含んでい
る。また、参照光学系は、ミラー61とλ/4板71と
ミラー62とミラー64とλ/4板74とミラー65を
含んでいる。
【0044】変位計25は、また、上述した光学素子を
固定するための二つの固定部材7と9と、これら二つの
固定部材7と9を固定する別の固定部材8とを有してお
り、偏光ビームスプリッター50とミラー60,61,
62とλ/4板71,72は固定部材7に固定され、偏
光ビームスプリッター51とミラー63,64,65と
λ/4板73,74は固定部材9に固定されている。
【0045】上述した各光学素子で不要な反射光が発生
する面には反射防止コートが施されている。また、レン
ズ17は、接触式プローブ80の鏡面80a上に常に焦
点が結ばれるように、公知のオートフォーカス機構(図
示せず)によって、被検物5のX方向とY方向の移動に
伴なう接触式プローブ80の鏡面80aの高さの変化を
追従するように制御される。
【0046】以下、変位計25の測定光と参照光がそれ
ぞれ通過する光路、つまり測定光学系と参照光学系につ
いて説明する。
【0047】He-Neレーザー1から射出したレーザー光
のビームは、偏光ビームスプリッター50により、測定
光のビームと参照光のビームに分離される。偏光ビーム
スプリッター50を透過した測定光のビームは、λ/4
板72を透過し、ミラー60で反射され、基準面4aの
A点で反射され、再びミラー60で反射され、λ/4板
72を再度透過し、再び偏光ビームスプリッター50に
戻る。測定光のビームは、λ/4板72の二回の透過に
より、その偏光方向が透過前のそれに対して90°変化
しているため、今度は偏光ビームスプリッター50で反
射され、偏光ビームスプリッター51に方向付けられ
る。
【0048】偏光ビームスプリッター50からの測定光
のビームは、偏光ビームスプリッター51で反射され、
λ/4板73を透過し、ミラー63で反射され、レンズ
17により接触式プローブ80の鏡面80aに集光さ
れ、そこで反射される。鏡面80aで反射された測定光
のビームは、再びミラー63で反射され、λ/4板73
を再度透過し、偏光ビームスプリッター51に戻る。測
定光のビームは、λ/4板73の二回の透過により、そ
の偏光方向が透過前のそれに対して90°変化している
ため、今度は偏光ビームスプリッター51を透過する。
【0049】一方、偏光ビームスプリッター50で反射
された参照光のビームは、ミラー61で反射され、λ/
4板71を透過し、ミラー62で反射され、基準ミラー
4の基準面4aのB点で反射される。基準面4aで反射
された参照光のビームは、再びミラー62で反射され、
λ/4板71を再度透過し、再びミラー61で反射され
て、偏光ビームスプリッター50に戻る。参照光のビー
ムは、λ/4板71の二回の透過により、その偏光方向
が透過前のそれに対して90°変化しているため、今度
は偏光ビームスプリッター50を透過し、偏光ビームス
プリッター51に向かう。
【0050】偏光ビームスプリッター50からの参照光
のビームは、偏光ビームスプリッター51を透過し、ミ
ラー64で反射され、λ/4板74を透過し、ミラー6
5で反射され、架台3の穴3aを通り、基準ミラー4の
基準面4aのB点で反射される。基準面4aで反射され
た参照光のビームは、再びミラー65で反射され、λ/
4板74を再度透過し、再びミラー64で反射され、偏
光ビームスプリッター51に戻る。参照光のビームは、
λ/4板74の二回の透過により、その偏光方向が透過
前のそれに対して90°変化しているため、今度は偏光
ビームスプリッター51で反射される。
【0051】偏光ビームスプリッター51を透過した測
定光と偏光ビームスプリッター51で反射された参照光
とのビームは、偏光板15により偏光方向がそろえら
れ、レンズ11により光検出器13に集光され、光検出
器13によりビート周波数が検出される。
【0052】以下、鏡面80aのZ方向の変化を変位計
25により検出する原理を説明する。XYステージ6を
移動させた時、XYステージ6の真直度不足のためにZ
方向にずれることによるA点での周波数のずれ量をε
1、B点での周波数のずれ量をε2、鏡面80aのZ方向
の変化による周波数のずれ量をΔfとする。測定光は、
基準面4aのA点で反射することによりドップラーシフ
トを起こし、その周波数はf1+ε1となる。さらに接触
式プローブ80の鏡面80aで反射することにより、周
波数は(f1+ε1)+(Δf−ε1)=f1+Δfとなる。
【0053】一方、参照光は、図の下方から入射して基
準面4aのB点で反射することによりドップラーシフト
を起こし、その周波数はf2+ε2となる。その後、図の
上方から入射して基準面4aのB点で反射することによ
り、その周波数は(f2+ε2)−ε2=f2となる。従っ
て、偏光ビームスプリッター51で結合された測定光と
参照光の結合光は、(f1+Δf)−f2=f1−f2+Δf
のビート周波数を有し、これが光検出器13で検出され
る。このビート周波数の変動を信号処理手段(図示せず)
により検出し、被検面の高さの変化量ΔZが求められ
る。
【0054】本実施形態では、測定光学系と参照光学系
は実質的に同じレイアウトで延びる光路を有しており、
それらはほぼ同じ長さの光路長を有している。測定光学
系を構成する光学部材と参照光学系を構成する光学部材
は共に固定部材7と9に保持され、固定部材7と9は固
定部材8に固定されている。このため、測定光学系と参
照光学系は、熱膨張による光路長M1とM3の伸び縮み
に対して、同じ距離だけ伸び縮みする。従って、光路長
M1とM3の伸び縮みは、測定光学系の光路長と参照光
学系の光路長に差を与えない。
【0055】また、光路長M2とM4とM5の伸び縮み
は、測定光学系の光路長と参照光学系の光路長に差を与
えるが、光路長M2とM4とM5は、光路長M1とM3
に比べて非常に短く設定できるので、測定光学系の光路
長と参照光学系の光路長の差は最小限に抑えられる。
【0056】このように本実施形態よれば、変位計25
の測定光学系と参照光学系の温度変化による光路長の変
化がほぼ同じになるため、測定精度の低下を防ぐことが
できる。
【0057】本実施形態では、基準ミラー4が測定光の
ビームと参照光のビームの両方を反射するため、第一実
施形態と比較して、必要な光学素子の点数が少なく、こ
れは装置のコストを低く抑えることに有益である。特
に、小さい被検物5に対しては、光路長M2を小さく設
定できるので、本実施形態は好適に適用可能である。
【0058】本実施形態の各構成は、以上に述べた構成
に限定されるものではなく、様々な変形や変更が可能で
ある。例えば、偏光ビームスプリッター50と測定光学
系を構成するλ/4板72と参照光学系を構成する光学
素子ミラー61とλ/4板71とが一体的に形成されて
もよい。このように測定光学系と参照光学系を構成する
光学部材の一部を一体的に形成することは、環境温度の
変化による光路長の変化をさらに小さく抑え、測定精度
の向上にとって有益である。
【0059】また、本実施形態では、変位計25が固定
される一方で、架台3がXYステージ6により移動され
るが、これとは反対に、架台3が固定される一方で、変
位計25がXYステージに支持されX方向とY方向に移
動されてもよい。
【0060】これまで、いくつかの実施の形態について
図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上
述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
【0061】
【発明の効果】本発明よれば、変位計の測定光学系と参
照光学系の温度変化による光路長の変化がほぼ同じであ
るため、環境温度の変化に影響されずに高精度な測定を
行なえる形状測定装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る形状測定装置を概
略的に示している。
【図2】本発明の第二実施形態に係る形状測定装置を概
略的に示している。
【図3】従来例の形状測定装置を概略的に示している。
【符号の説明】
1 He-Neレーザー 3 架台 4 基準ミラー 6 XYステージ 10 レンズ 11 レンズ 13 光検出器 15 偏光板 19 変位計 21,22,23,24 偏光ビームスプリッター 30,31,32,33,34,35,36 ミラー 41,42,43,44,45 λ/4板 48 λ/2板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検物を保持する架台と、 前記被検物の被検面の高さの変位を計測するための変位
    計と、 前記架台の前記被検物が保持される側の面に対して反対
    側の面に設けられた基準ミラーであって、前記変位計の
    計測方向に対して略垂直な基準面を持つ基準ミラーと、 前記架台と前記変位計のいずれか一方を前記変位計の計
    測方向に直交する方向に移動させるステージとを備えて
    いる形状測定装置であって、 前記変位計が、周波数f1の測定光と周波数f2の参照光
    を生成する光放射手段と、前記光放射手段により生成さ
    れた前記測定光と前記参照光を分離する光分離手段と、
    前記測定光が通過する測定光学系と、前記参照光が通過
    する参照光学系と、前記測定光学系を通過した測定光と
    前記参照光学系を通過した参照光を結合して干渉させる
    ための光結合手段と、干渉により発生するビート周波数
    の変動を検出するためのビート周波数検出手段と、検出
    されたビート周波数の変動に基づいて被検面の変位を求
    める信号処理手段とを備えている、形状測定装置におい
    て、 前記測定光が前記基準ミラーと前記被検物の被検面で反
    射されるとともに、前記測定光学系と前記参照光学系は
    実質的に同じレイアウトで延びる光路を有し、両者の光
    路長はほぼ同じ長さであることを特徴とする形状測定装
    置。
  2. 【請求項2】 被検物を保持する架台と、 前記被検物の被検面の高さの変化に追従する、反射面を
    有する接触式プローブと、 前記接触式プローブの変位を計測するための変位計と、 前記架台の前記被検物が保持される側の面に対して反対
    側の面に設けられた基準ミラーであって、前記変位計の
    計測方向に対して略垂直な基準面を持つ基準ミラーと、 前記架台と前記変位計のいずれか一方を前記変位計の計
    測方向に直交する方向に移動させるステージとを備えて
    いる形状測定装置であって、 前記変位計が、周波数f1の測定光と周波数f2の参照光
    を生成する光放射手段と、前記光放射手段により生成さ
    れた前記測定光と前記参照光を分離する光分離手段と、
    前記測定光が通過する測定光学系と、前記参照光が通過
    する参照光学系と、前記測定光学系を通過した測定光と
    前記参照光学系を通過した参照光を結合して干渉させる
    ための光結合手段と、干渉により発生するビート周波数
    の変動を検出するためのビート周波数検出手段と、検出
    されたビート周波数の変動に基づいて被検面の変位を求
    める信号処理手段とを備えている、形状測定装置におい
    て、 前記測定光が前記基準ミラーと前記接触式プローブの反
    射面で反射されるとともに、前記測定光学系と前記参照
    光学系は実質的に同じレイアウトで延びる光路を有し、
    両者の光路長はほぼ同じ長さであることを特徴とする形
    状測定装置。
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