JP2001165398A - ハイドレート生成設備の管路閉塞防止方法及び装置 - Google Patents

ハイドレート生成設備の管路閉塞防止方法及び装置

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JP2001165398A
JP2001165398A JP35166399A JP35166399A JP2001165398A JP 2001165398 A JP2001165398 A JP 2001165398A JP 35166399 A JP35166399 A JP 35166399A JP 35166399 A JP35166399 A JP 35166399A JP 2001165398 A JP2001165398 A JP 2001165398A
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Yasuo Koda
康雄 国府田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイドレート生成設備の管路の閉塞を防止す
る。 【解決手段】 ガス加温器37及び流量調整弁38を有
するガス送給管39の上流端を圧縮機13の吐出口に接
続し、ガス送給管39の下流端を生成反応器9に連通す
る管路18に接続し、開閉弁V及び微小流量設定用オリ
フィスROを有するガス送給管40〜45の上流端を、
ガス送給管39に連通する分岐管46に接続し、ガス送
給管40〜45の下流端を、生成反応器9に連通する管
路25,27,29,31,33,35a,35bに接
続し、圧縮機13から吐出され且つガス加温器37で温
度が上昇した天然ガスGを、各管路18,25,27,
29,31,33,35a,35bへ送給して、その内
部温度をハイドレート平衡温度以上に保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハイドレート生成設
備の管路閉塞防止方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】沿岸部の液化天然ガスの受入基地から離
れた内陸部の都市には、その都市でのガスの消費量に応
じたガス貯蔵設備が設けられている。
【0003】図2は従来のガス貯蔵設備の一例であり、
このガス貯蔵設備は、ガスタンク1と、開閉弁6を有す
る管路7とを備えている。
【0004】管路7は、受入基地から内陸部の都市への
ガス送給用の導管8とガスタンク1とを接続しており、
導管8には、ガス流通方向上流端から下流端へ向かって
順に開閉弁2、圧縮機3及び逆止弁4を有する管路5が
接続されている。
【0005】図2に示すガス貯蔵設備では、深夜及び早
朝などのガス使用量が減少する閑散時間帯に、受入基地
の圧縮機3より導管8に送給されるガスをガスタンク1
に貯蔵する。
【0006】また、日中及び夕方などのガス使用量が増
加する繁忙時間帯に、ガスタンク1に貯蔵したガスを導
管8へ送給し、需要者へのガス送給量を確保する。
【0007】上述したガス貯蔵設備は、ガスタンク1の
貯蔵密度が大きくないので、繁忙時間帯における需要者
へのガス供給量を確保するためには、ガスタンク1を多
数設ける必要がある。
【0008】そこで、近年、図3に示すようなガス貯蔵
プラントが提案されている。
【0009】このガス貯蔵プラントは、耐圧構造の生成
反応器9と、サクションドラム10と、取入弁11を有
する管路12と、ガス流通方向上流側から下流側へ向か
って順に圧縮機13、ガス冷却器14及び逆止弁15を
有する管路16と、中間弁17を有する管路18と、送
出弁19を有する管路20と、生成反応器9の内底部近
傍に配置した散気管21と、生成反応器9の外側部に配
置した冷却管22と、該冷却管22に対して冷媒を連続
的に供給し得る冷媒源23とを備えている。
【0010】生成反応器9の底部には、開閉弁24を有
するドレン管路25が接続され、生成反応器9の側部に
は、圧力検出器26が管路27を介して接続されてい
る。
【0011】また、生成反応器9内には、貯蔵すべき天
然ガスGと反応してハイドレートH(固体の水和物)を
生成し得る物性の媒質W(水)が貯留されている。
【0012】サクションドラム10の底部には、開閉弁
28を有するドレン管路29が接続され、サクションド
ラム10の側部には、液位検出器30が管路31を介し
て接続されている。
【0013】管路12のガス流通方向上流端は、受入基
地から内陸部の都市へのガス送給用の導管8に接続さ
れ、管路12のガス流通方向下流端は、サクションドラ
ム10の側部に接続されている。
【0014】管路16のガス流通方向上流端は、サクシ
ョンドラム10の頂部に接続され、管路16のガス流通
方向下流端は、前記の散気管21に接続されている。
【0015】管路18のガス流通方向上流端は、生成反
応器9内上部の非媒質貯留空間Sに連通するように生成
反応器9の頂部に接続され、管路18のガス流通方向下
流端は、サクションドラム10の側部に接続されてい
る。
【0016】この管路18には、圧力検出器32が管路
33を介して接続され、また、流量検出器34が管路3
5a,35bを介して接続されている。
【0017】管路20のガス流通方向上流端は、管路1
6のガス冷却器14のガス吐出口寄り部分に接続され、
管路20のガス流通方向下流端は、導管8に接続されて
いる。
【0018】図3に示すガス貯蔵プラントでは、深夜及
び早朝などのガスの使用量が減少する閑散時間帯に、取
入弁11及び中間弁17を開き且つ送出弁19を閉じ
て、圧縮機13及び冷媒源23を運転する。
【0019】これにより、導管8を流通する天然ガスG
の一部を、サクションドラム10及び管路16を介して
散気管21から媒質W中に通気させ、生成反応器9内を
昇圧するとともに、冷却管22へ冷媒を連続的に供給し
て、生成反応器9内を冷却する。
【0020】生成反応器9の内圧が30kg/cm2
度に上昇し且つ内部温度が2〜3℃程度まで低下する
と、メタンハイドレート(CH4・5.75H2O)を主
成分として、エタンハイドレート(C26・7.67H
2O)及びブタンハイドレート(C38・17H2O)な
どのハイドレートHが、天然ガスGと媒質Wとから生成
され、天然ガスGがハイドレートHとして生成反応器9
の内部に徐々に貯蔵される。
【0021】組成がメタン(CH4)92mol%、エ
タン(C26)5mol%、ブタン(C38)の天然ガ
スG(都市ガス)と媒質W(水)とから生成されるハイ
ドレートHの密度は、氷と同程度になる。
【0022】図4は、上記組成の天然ガスGと媒質Wと
から生成されるハイドレートHの温度圧力平衡線図の一
例である。
【0023】媒質Wと反応せずに媒質W中から生成反応
器9の非媒質貯留空間Sに達した天然ガスGは、管路1
8を経てサクションドラム10へ送出され、散気管21
から再度媒質W中へ通気される。
【0024】また、日中及び夕方などのガス使用量が増
加する繁忙時間帯に、取入弁11を閉じ且つ中間弁17
及び送出弁19を開いて、圧縮機13を運転するととも
に、冷媒源23の運転を停止し、生成反応器9内を昇温
させる。
【0025】生成反応器9の内部温度が2〜3℃以上に
上昇すると、平衡状態が保持されなくなって、ハイドレ
ートHが天然ガスGと媒質Wとに分離する。
【0026】媒質W中から生成反応器9の非媒質貯留空
間Sに達した天然ガスGは、管路18を経てサクション
ドラム10へ送出され、更に圧縮機13により管路1
6,20を経て導管8へ送給され、繁忙時間帯における
需要者へのガス送給量が確保される。
【0027】このように、図3に示すガス貯蔵プラント
では、生成反応器9内で天然ガスGと媒質Wとを反応さ
せて、圧縮ガスよりも高密度のハイドレートHを生成す
るのでガスの貯蔵効率の向上を図ることができる。
【0028】また、生成反応器9内を昇温させることに
より、天然ガスGを生成反応器9外へ容易に送出するこ
とができる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示すガス貯蔵プラントでは、生成反応器9内で急速にハ
イドレートHの生成が進行すると、生成反応器9及びサ
クションドラム10のドレン管路25,29、圧力検出
器26、液位検出器30、圧力検出器32及び流量検出
器34などの計測機器に付帯する管路27,31,3
3,35a,35b、あるいは、生成反応器9からサク
ションドラム10へ天然ガスGを導くための管路18
が、ハイドレートHによって閉塞することが懸念され
る。
【0030】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、ハイドレート生成設備の管路の閉塞を防止できるよ
うにすることを目的としている。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1は、生成反応器内に貯留した媒質
に貯蔵すべきガスを通気させて生成反応器内を昇圧する
とともに、生成反応器内を冷却してガスと媒質とのハイ
ドレートを生成するハイドレート生成設備の管路閉塞防
止方法であって、貯蔵すべきガスと同一種で且つ温度が
ハイドレート平衡温度よりも高いガスを、生成反応器に
連通する管路に対して微小流量を連続的に送給する。
【0032】本発明の請求項2は、生成反応器内に貯留
した媒質に貯蔵すべきガスを通気させて生成反応器内を
昇圧するとともに、生成反応器内を冷却してガスと媒質
とのハイドレートを生成するハイドレート生成設備の管
路閉塞防止方法であって、貯蔵すべきガスと同一種で且
つ温度がハイドレート平衡温度よりも高いガスを、生成
反応器に連通する管路に対して該管路内の温度に基づき
適宜送給する。
【0033】本発明の請求項3は、貯蔵すべきガスと反
応してハイドレートを生成し得る媒質を貯留する生成反
応器と、生成反応器内の底部近傍に配置した散気管へガ
スを送給し得る圧縮機と、生成反応器内を冷却し得る冷
却器とを備えたハイドレート生成設備の管路閉塞防止装
置であって、流量制限手段を有するガス送給管のガス流
通方向上流端を、圧縮機の吐出口に連通させ、ガス送給
管のガス流通方向下流端を、生成反応器に連通する管路
に接続している。
【0034】本発明の請求項4は、貯蔵すべきガスと反
応してハイドレートを生成し得る媒質を貯留する生成反
応器と、生成反応器内の底部近傍に配置した散気管へガ
スを送給し得る圧縮機と、生成反応器内を冷却し得る冷
却器とを備えたハイドレート生成設備の管路閉塞防止装
置であって、生成反応器に連通する管路に温度検出手段
を設け、該温度検出手段からの信号に基づき開度を調整
可能な流量調整弁を有するガス送給管のガス流通方向上
流端を、圧縮機の吐出口に連通させ、ガス送給管のガス
流通方向下流端を、生成反応器に連通する管路に接続し
ている。
【0035】本発明の請求項5は、本発明の請求項3あ
るいは請求項4のいずれかに記載のハイドレート生成設
備の管路閉塞防止装置の構成に加えて、ガス送給管にガ
ス加温器を設けている。
【0036】本発明の請求項1に記載のハイドレート生
成設備の管路閉塞防止方法では、生成反応器に連通する
管路にハイドレート平衡温度よりも高いガスを、微小流
量連続的に送給し、生成反応器に連通する管路内の温度
をハイドレート平衡温度以上に保つ。
【0037】本発明の請求項2に記載のハイドレート生
成設備の管路閉塞防止方法では、生成反応器に連通する
管路にハイドレート平衡温度よりも高いガスを、該管路
内の温度に基づき適宜送給し、生成反応器に連通する管
路内の温度をハイドレート平衡温度以上に保つ。
【0038】本発明の請求項3に記載のハイドレート生
成設備の管路閉塞防止装置では、生成反応器に連通する
管路に対して圧縮機から吐出される温度が上昇したガス
を、流量制限手段を有するガス送給管を介して微小流量
連続的に送給し、生成反応器に連通する管路内の温度を
ハイドレート平衡温度以上に保つ。
【0039】本発明の請求項4に記載のハイドレート生
成設備の管路閉塞防止装置では、生成反応器に連通する
管路に対して圧縮機から吐出される温度が上昇したガス
を、温度検出手段からの信号に基づき開度が調整可能な
流量調整弁を有するガス送給管を介して適宜送給し、生
成反応器に連通する管路内の温度をハイドレート平衡温
度以上に保つ。
【0040】本発明の請求項5に記載のハイドレート生
成設備の管路閉塞防止装置では、圧縮機が吐出されるガ
スの温度を、ガス加温器で上昇させた後、生成反応器に
連通する管路へ送給する。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0042】図1は本発明のハイドレート生成設備の管
路閉塞防止装置の実施の形態の一例を適用したガス貯蔵
プラントを示すものであり、図中、図3と同一の符号を
付した部分は同一物を表している。
【0043】このガス貯蔵プラントは、先に述べた図3
に示すガス貯蔵プラントの構成に加えて、生成反応器9
からサクションドラム10へ天然ガスGを導く管路18
内の温度を検出する温度検出器36と、ガス流通方向上
流端から下流端へ向かって順にガス加温器37及び流量
調整弁38を有するガス送給管39と、それぞれガス流
通方向上流端から下流端へ向かって順に開閉弁V及び微
小流量設定用オリフィス(Restriction O
rifice)ROを有するガス送給管40,41,4
2,43,44と、ガス流通方向上流端から下流端へ向
かって開閉弁V及び該開閉弁Vに対して並列に接続され
た2つの微小流量設定用オリフィスROを有するガス送
給管45とを備えている。
【0044】温度検出器36は、管路18内の温度が低
下してハイドレート平衡温度に近付く際に、温度降下に
基づき弁開度を増大させる開度指令信号36sを流量調
整弁38に対して出力するよう構成されている。
【0045】ガス送給管39のガス流通方向上流端は、
管路16の圧縮機13のガス吐出口寄り部分に接続さ
れ、ガス送給管39のガス流通方向下流端は、管路18
の生成反応器9寄り部分に接続されている。
【0046】また、ガス送給管39のガス加温器37の
ガス吐出口寄り部分には、分岐管46が接続されてい
る。
【0047】ガス送給管40,41,42,43,4
4,45のガス流通方向上流端は、上記の分岐管46に
接続されている。
【0048】ガス送給管40,41,42,43,44
のガス流通方向下流端は、ドレン管路25、管路27、
ドレン管路29、管路31,33に接続され、また、ガ
ス送給管45のガス流通方向下流端は、管路35a,3
5bに接続されている。
【0049】図1に示すガス貯蔵プラントでは、生成反
応器9内でハイドレートHを生成する際に、ガス加温器
37を運転したうえ、ガス送給管40〜45の開閉弁V
を開き、圧縮機13より吐出される天然ガスGのごく一
部を、ガス送給管39、分岐管46、各ガス送給管40
〜45、及び該ガス送給管40〜45のそれぞれに設け
た微小流量設定用オリフィスROを介して各管路25,
27,29,31,33,35a,35bへ導く。
【0050】これにより、圧縮機13及びガス加温器3
7により温度が上昇した天然ガスGが、各管路25,2
7,29,31,33,35a,35bに対して微小流
量連続的に送給され、管路25,27,29,31,3
3,35a,35b内がハイドレート平衡温度よりも高
い温度に保たれ、ハイドレートHの生成に起因した管路
25,27,29,31,33,35a,35bの閉塞
が防止される。
【0051】また、生成反応器9からサクションドラム
10へ天然ガスGを導くための管路18内の温度が低下
してハイドレート平衡温度に近付くと、この温度降下に
基づき弁開度を増大させる開度指令信号36sが、温度
検出器36から流量調整弁38へ出力される。
【0052】これにより、圧縮機13及びガス加温器3
7により温度が上昇した天然ガスGが、管路18に対し
てその内部温度に応じた流量で送給され、管路18内が
ハイドレート平衡温度よりも高い温度に保たれ、ハイド
レートHの生成に起因した管路18の閉塞が防止され
る。
【0053】このように、図1に示すガス貯蔵プラント
では、生成反応器9に接続されている管路25,27、
サクションドラム10に接続されている管路29,3
1、及び生成反応器9からサクションドラム10へ天然
ガスGを送給する管路18に接続されている管路35
a,35bのそれぞれに対して、ハイドレート平衡温度
よりも温度が高いガスを、微小流量設定用オリフィスR
Oにより連続的に送給し、また、上記の管路18に対し
て、ハイドレート平衡温度よりも温度が高いガスを、温
度検出器36に検出値に基づき適宜送給するので、生成
反応器9内におけるハイドレートHの生成を阻害するこ
となく、管路18,25,27,29,31,33,3
5a,35bの閉塞を防止できる。
【0054】なお、本発明のハイドレート生成設備の管
路閉塞防止方法及び装置は上述した実施の形態のみに限
定されるものでなく、ガス加温器37を設けずに圧縮機
13で温度が上昇した天然ガスGを微小流量設定用オリ
フィスROを介して管路25,27,29,31,3
3,35a,35bに送給する構成とすること、その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変更を加え
得ることは勿論である。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のハイドレー
ト生成設備の管路閉塞防止方法及び装置によれば、下記
のような種々の優れた効果を奏し得る。
【0056】(1)本発明の請求項1に記載のハイドレ
ート生成設備の管路閉塞防止方法においては、ハイドレ
ート平衡温度よりも高いガスを、生成反応器に連通する
管路へ微小流量連続的に送給して、管路内の温度をハイ
ドレート平衡温度以上に保つので、ハイドレートの生成
に起因した管路の閉塞を防止することができる。
【0057】(2)本発明の請求項2に記載のハイドレ
ート生成設備の管路閉塞防止方法においては、ハイドレ
ート平衡温度よりも高いガスを、生成反応器に連通する
管路へ適宜送給し、管路内の温度をハイドレート平衡温
度以上に保つので、ハイドレートの生成に起因した管路
の閉塞を防止することができる。
【0058】(3)本発明の請求項3に記載のハイドレ
ート生成設備の管路閉塞防止装置においては、圧縮機か
ら吐出される温度が上昇したガスを、流量制限手段を有
するガス送給管を介して生成反応器に連通する管路へ微
小流量連続的に送給し、管路内の温度をハイドレート平
衡温度以上に保つので、ハイドレートの生成に起因した
管路の閉塞を防止することができる。
【0059】(4)本発明の請求項4に記載のハイドレ
ート生成設備の管路閉塞防止装置においては、圧縮機か
ら吐出される温度が上昇したガスを、温度検出手段から
の信号に基づき開度が調整可能な流量調整弁を有するガ
ス送給管を介して生成反応器に連通する管路へ適宜送給
し、管路内の温度をハイドレート平衡温度以上に保つの
で、ハイドレートの生成に起因した管路の閉塞を防止す
ることができる。
【0060】(5)本発明の請求項5に記載のハイドレ
ート生成設備の管路閉塞防止装置では、圧縮機が吐出さ
れるガスの温度を、ガス加温器で上昇させた後、生成反
応器に連通する管路へ送給するので、生成反応器に連通
する管路内でのハイドレートの生成をより確実に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハイドレート生成設備の管路閉塞防止
装置の実施の形態の一例を適用したガス貯蔵プラントを
示す概念図である。
【図2】従来のガス貯蔵設備の一例を示す概念図であ
る。
【図3】近年提案されているガス貯蔵プラントの一例を
示す概念図である。
【図4】天然ガスと水とから生成されるハイドレートの
温度圧力平衡線図である。
【符号の説明】
9 生成反応器 13 圧縮機 18 管路 21 散気管 22 冷却器 25,29 ドレン管路 27,31,33 管路 35a,35b 管路 36 温度検出器(温度検出手段) 36s 開度指令信号 37 ガス加温器 38 流量調整弁 39〜45 ガス送給管 G 天然ガス(ガス) H ハイドレート RO 微小流量設定用オリフィス(流量制限手段) W 媒質

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生成反応器内に貯留した媒質に貯蔵すべ
    きガスを通気させて生成反応器内を昇圧するとともに、
    生成反応器内を冷却してガスと媒質とのハイドレートを
    生成するハイドレート生成設備の管路閉塞防止方法であ
    って、貯蔵すべきガスと同一種で且つ温度がハイドレー
    ト平衡温度よりも高いガスを、生成反応器に連通する管
    路に対して微小流量を連続的に送給することを特徴とす
    るハイドレート生成設備の管路閉塞防止方法。
  2. 【請求項2】 生成反応器内に貯留した媒質に貯蔵すべ
    きガスを通気させて生成反応器内を昇圧するとともに、
    生成反応器内を冷却してガスと媒質とのハイドレートを
    生成するハイドレート生成設備の管路閉塞防止方法であ
    って、貯蔵すべきガスと同一種で且つ温度がハイドレー
    ト平衡温度よりも高いガスを、生成反応器に連通する管
    路に対して該管路内の温度に基づき適宜送給することを
    特徴とするハイドレート生成設備の管路閉塞防止方法。
  3. 【請求項3】 貯蔵すべきガスと反応してハイドレート
    を生成し得る媒質を貯留する生成反応器と、生成反応器
    内の底部近傍に配置した散気管へガスを送給し得る圧縮
    機と、生成反応器内を冷却し得る冷却器とを備えたハイ
    ドレート生成設備の管路閉塞防止装置であって、流量制
    限手段を有するガス送給管のガス流通方向上流端を、圧
    縮機の吐出口に連通させ、ガス送給管のガス流通方向下
    流端を、生成反応器に連通する管路に接続したことを特
    徴とするハイドレート生成設備の管路閉塞防止装置。
  4. 【請求項4】 貯蔵すべきガスと反応してハイドレート
    を生成し得る媒質を貯留する生成反応器と、生成反応器
    内の底部近傍に配置した散気管へガスを送給し得る圧縮
    機と、生成反応器内を冷却し得る冷却器とを備えたハイ
    ドレート生成設備の管路閉塞防止装置であって、生成反
    応器に連通する管路に温度検出手段を設け、該温度検出
    手段からの信号に基づき開度を調整可能な流量調整弁を
    有するガス送給管のガス流通方向上流端を、圧縮機の吐
    出口に連通させ、ガス送給管のガス流通方向下流端を、
    生成反応器に連通する管路に接続したことを特徴とする
    ハイドレート生成設備の管路閉塞防止装置。
  5. 【請求項5】 ガス送給管にガス加温器を設けた請求項
    3あるいは請求項4のいずれかに記載のハイドレート生
    成設備の管路閉塞防止装置。
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