JP2001163511A - 紙製ガムテープ用ディスペンサー - Google Patents
紙製ガムテープ用ディスペンサーInfo
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- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H35/00—Delivering articles from cutting or line-perforating machines; Article or web delivery apparatus incorporating cutting or line-perforating devices, e.g. adhesive tape dispensers
- B65H35/0006—Article or web delivery apparatus incorporating cutting or line-perforating devices
- B65H35/002—Hand-held or table apparatus
- B65H35/0026—Hand-held or table apparatus for delivering pressure-sensitive adhesive tape
Landscapes
- Adhesive Tape Dispensing Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 紙製ガムテープの裏面を容易に湿らせること
ができ、しかも、ガムテープ先端部に簡易に耳部を形成
することができ、これにより、紙製ガムテープの利便性
又は簡便性を向上することができる紙製ガムテープ用デ
ィスペンサーを提供する。 【解決手段】 ディスペンサー1は、ガムテープ52の
巻回ロール50を回転可能に支持するディスペンサー本
体10と、ディスペンサー本体の前端部分に配置された
切断具20、刷毛30及び弾性変形部材40とを備え
る。弾性変形部材は、ガムテープの繰出し時に前方に傾
倒し且つガムテープの切断直後に直立位置に復元する弾
力性又は柔軟性を有する。弾性変形部材には、ガムテー
プの先端部分53を挿入可能な切欠部44が形成され、
切欠部は、ガムテープの先端縁55を弾性変形部材の上
縁から上方に延出した状態で保持する。
ができ、しかも、ガムテープ先端部に簡易に耳部を形成
することができ、これにより、紙製ガムテープの利便性
又は簡便性を向上することができる紙製ガムテープ用デ
ィスペンサーを提供する。 【解決手段】 ディスペンサー1は、ガムテープ52の
巻回ロール50を回転可能に支持するディスペンサー本
体10と、ディスペンサー本体の前端部分に配置された
切断具20、刷毛30及び弾性変形部材40とを備え
る。弾性変形部材は、ガムテープの繰出し時に前方に傾
倒し且つガムテープの切断直後に直立位置に復元する弾
力性又は柔軟性を有する。弾性変形部材には、ガムテー
プの先端部分53を挿入可能な切欠部44が形成され、
切欠部は、ガムテープの先端縁55を弾性変形部材の上
縁から上方に延出した状態で保持する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙製ガムテープ用ディ
スペンサーに関するものであり、より詳細には、水性糊
を裏面に塗工した紙製ガムテープを回転可能に支持する
紙製ガムテープ用ディスペンサーに関するものである。
スペンサーに関するものであり、より詳細には、水性糊
を裏面に塗工した紙製ガムテープを回転可能に支持する
紙製ガムテープ用ディスペンサーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】段ボール箱等の紙箱や、郵便封筒等の封
筒の封止又は封緘手段として、包装用粘着テープ又は接
着テープが広く実用に供されている。この種の包装用テ
ープとして、粘着性を有する紙テープ又は布テープをロ
ール状に巻回してなるクラフトテープ又は布製粘着テー
プが知られている。クラフトテープ又は布製粘着テープ
の裏面には、合成樹脂系粘着剤が塗工されており、巻回
ロールから繰り出したテープは、直ちに紙箱又は封筒等
に接着することができる。
筒の封止又は封緘手段として、包装用粘着テープ又は接
着テープが広く実用に供されている。この種の包装用テ
ープとして、粘着性を有する紙テープ又は布テープをロ
ール状に巻回してなるクラフトテープ又は布製粘着テー
プが知られている。クラフトテープ又は布製粘着テープ
の裏面には、合成樹脂系粘着剤が塗工されており、巻回
ロールから繰り出したテープは、直ちに紙箱又は封筒等
に接着することができる。
【0003】このような形式の包装用テープの粘着剤
は、有機溶剤を含有することから、その有害性を指摘さ
れている。また、この種の包装用テープは、再生紙原料
として使用し難い事情があり、このため、廃棄処分すべ
き紙箱又は封筒等をリサイクルする場合、包装用テープ
を紙箱等から剥がす煩雑な分別作業を要する。
は、有機溶剤を含有することから、その有害性を指摘さ
れている。また、この種の包装用テープは、再生紙原料
として使用し難い事情があり、このため、廃棄処分すべ
き紙箱又は封筒等をリサイクルする場合、包装用テープ
を紙箱等から剥がす煩雑な分別作業を要する。
【0004】これに対し、紙箱と一緒にリサイクル可能
な包装用テープとして、水性糊を裏面に塗工した紙製ガ
ムテープが、近年、汎用的な包装用テープとしての価値
を見直されつつある。一般に、紙製ガムテープは、クラ
フトテープ等と同様、巻回ロールの形態で市場に供給さ
れる。使用者は、巻回ロールからテープを繰出す際にテ
ープ裏面を水で湿した後、紙箱又は封筒等に接着する。
この種の紙製ガムテープは、一般に有機溶剤を使用して
おらず、従って、公衆衛生及び環境保護の観点より有利
な包装材料として認められつつあり、その市場供給量
は、近年殊に、増加する傾向にある。しかも、紙製ガム
テープは、製品価格が安価であり、価格的にも有利であ
ることから、今後の拡販による広範な普及が予測され
る。
な包装用テープとして、水性糊を裏面に塗工した紙製ガ
ムテープが、近年、汎用的な包装用テープとしての価値
を見直されつつある。一般に、紙製ガムテープは、クラ
フトテープ等と同様、巻回ロールの形態で市場に供給さ
れる。使用者は、巻回ロールからテープを繰出す際にテ
ープ裏面を水で湿した後、紙箱又は封筒等に接着する。
この種の紙製ガムテープは、一般に有機溶剤を使用して
おらず、従って、公衆衛生及び環境保護の観点より有利
な包装材料として認められつつあり、その市場供給量
は、近年殊に、増加する傾向にある。しかも、紙製ガム
テープは、製品価格が安価であり、価格的にも有利であ
ることから、今後の拡販による広範な普及が予測され
る。
【0005】ここに、資源の有効利用および経費節減等
の観点より、企業等に郵便物として配達される大量の封
筒等を社内便等の私的郵便物の包装材として再使用する
封筒等の再利用が、最近では、極めて一般的に行われて
いる。しかるに、比較的高強度の粘着性を発揮する粘着
テープ類で封緘又は封止した封筒又は紙箱にあっては、
開封時に封筒又は紙箱を損傷し易い。このため、実公平
7−54271号公報に開示される如く、封筒又は紙箱
を損傷することなく、比較的容易に封筒又は紙箱から剥
がすことができる構成の紙製ガムテープが開発されてい
る。
の観点より、企業等に郵便物として配達される大量の封
筒等を社内便等の私的郵便物の包装材として再使用する
封筒等の再利用が、最近では、極めて一般的に行われて
いる。しかるに、比較的高強度の粘着性を発揮する粘着
テープ類で封緘又は封止した封筒又は紙箱にあっては、
開封時に封筒又は紙箱を損傷し易い。このため、実公平
7−54271号公報に開示される如く、封筒又は紙箱
を損傷することなく、比較的容易に封筒又は紙箱から剥
がすことができる構成の紙製ガムテープが開発されてい
る。
【0006】図6は、この種の紙製ガムテープを貼着し
た封筒の裏面図である。図6(A)に示す如く、細幅の
紙製ガムテープTが、封筒Eの開封フラップRに貼着さ
れる。望ましくは、ガムテープTの末端には、手指にて
容易に把持し得る耳部Sが形成される。このようなガム
テープTで封緘した封筒を開封する場合、使用者は、耳
部Sを手指で摘まみ、図6(B)に示す如く、ガムテー
プTを封筒Eから引き剥がす。ガムテープTは、ガムテ
ープT自体の層内剥離現象により、ガムテープTの基材
と、薄い接着剤層とに分離し、ガムテープTは、薄い接
着剤層をフラップRに残して、封筒Eから円滑に引き剥
がされる。かくして、封筒Eの開封部は、不規則に破断
したり、或いは、再利用不能に損傷することなく、社内
便等の私的郵便用包装材、或いは、書類等の保存用包装
箱として再利用することができる。
た封筒の裏面図である。図6(A)に示す如く、細幅の
紙製ガムテープTが、封筒Eの開封フラップRに貼着さ
れる。望ましくは、ガムテープTの末端には、手指にて
容易に把持し得る耳部Sが形成される。このようなガム
テープTで封緘した封筒を開封する場合、使用者は、耳
部Sを手指で摘まみ、図6(B)に示す如く、ガムテー
プTを封筒Eから引き剥がす。ガムテープTは、ガムテ
ープT自体の層内剥離現象により、ガムテープTの基材
と、薄い接着剤層とに分離し、ガムテープTは、薄い接
着剤層をフラップRに残して、封筒Eから円滑に引き剥
がされる。かくして、封筒Eの開封部は、不規則に破断
したり、或いは、再利用不能に損傷することなく、社内
便等の私的郵便用包装材、或いは、書類等の保存用包装
箱として再利用することができる。
【0007】
【発明が解決しよとうする課題】しかしながら、紙製ガ
ムテープは、紙箱又は封筒に貼着する直前にテープ裏面
を水で濡らし、水性糊を適度に湿らせる必要がある。一
般には、使用者は、紙製ガムテープを使用する際、水を
含む湿潤な布地又は雑巾や、水を収容した容器等を用意
し、巻回ロールからテープを繰出す都度、布地等をテー
プ裏面に当て、布地等の水を水性糊に塗布しなければな
らない。
ムテープは、紙箱又は封筒に貼着する直前にテープ裏面
を水で濡らし、水性糊を適度に湿らせる必要がある。一
般には、使用者は、紙製ガムテープを使用する際、水を
含む湿潤な布地又は雑巾や、水を収容した容器等を用意
し、巻回ロールからテープを繰出す都度、布地等をテー
プ裏面に当て、布地等の水を水性糊に塗布しなければな
らない。
【0008】また、上記耳部をガムテープに形成する場
合、使用者は、テープ先端部の裏面に水を塗布した上で
テープ先端部を手指で適当に折返す作業を要する。この
種の作業は、比較的軽微な作業ではあるものの、テープ
の使用時に毎回行う必要があるので、使用者にとって
は、非常に厄介である。しかも、使用者は、テープ先端
部のみを湿らして折返す際に、テープの未使用部分を不
用意に濡らさないよう注意を要するばかりでなく、過剰
な長さに亘って耳部を形成しないよう配慮しなければな
らない。これは、使用者にとって負担となるので、この
種の作業を簡素化するディスペンサーの開発が要望され
る。
合、使用者は、テープ先端部の裏面に水を塗布した上で
テープ先端部を手指で適当に折返す作業を要する。この
種の作業は、比較的軽微な作業ではあるものの、テープ
の使用時に毎回行う必要があるので、使用者にとって
は、非常に厄介である。しかも、使用者は、テープ先端
部のみを湿らして折返す際に、テープの未使用部分を不
用意に濡らさないよう注意を要するばかりでなく、過剰
な長さに亘って耳部を形成しないよう配慮しなければな
らない。これは、使用者にとって負担となるので、この
種の作業を簡素化するディスペンサーの開発が要望され
る。
【0009】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、紙製ガムテープの
裏面を容易に湿らせることができ、しかも、ガムテープ
先端部に簡易に耳部を形成することができ、これによ
り、紙製ガムテープの利便性又は簡便性を向上すること
ができる紙製ガムテープ用ディスペンサーを提供するこ
とにある。
のであり、その目的とするところは、紙製ガムテープの
裏面を容易に湿らせることができ、しかも、ガムテープ
先端部に簡易に耳部を形成することができ、これによ
り、紙製ガムテープの利便性又は簡便性を向上すること
ができる紙製ガムテープ用ディスペンサーを提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために、本発明は、水性糊を裏面に塗工した紙製ガ
ムテープの巻回ロールを回転可能に支持する紙製ガムテ
ープ用ディスペンサーにおいて、前記紙製ガムテープの
裏面に当接し、前記水性糊に水を塗布する塗布装置と、
前記巻回ロールと前記塗布手段との間に配置され、前記
ガムテープの先端部分を引出し可能に保持するテープ保
持装置とを有し、前記テープ保持装置は、前記ガムテー
プの先端部分を引出し可能に保持するテープ保持手段
と、前記ガムテープを引出す牽引力に応答して前記テー
プ保持手段の位置を変位させる弾性変形部材とを有し、
前記テープ保持手段は、前記ガムテープの先端部を上方
に突出した状態で保持する起立位置と、前記ガムテープ
の先端部をテープ引出し方向に差し向ける傾倒位置とに
変位し、前記塗布装置は、前記傾倒位置に変位した前記
テープ保持手段の引出し方向前方に配置され、前記弾性
変形部材は、初期状態において前記テープ保持手段を起
立位置に維持し、前記ガムテープの牽引力によって前記
テープ保持手段を傾倒位置に変位させ、前記牽引力の解
放によって弾力的に初期状態に復元して前記テープ保持
手段を起立位置に復帰せしめることを特徴とする紙製ガ
ムテープ用ディスペンサーを提供する。
するために、本発明は、水性糊を裏面に塗工した紙製ガ
ムテープの巻回ロールを回転可能に支持する紙製ガムテ
ープ用ディスペンサーにおいて、前記紙製ガムテープの
裏面に当接し、前記水性糊に水を塗布する塗布装置と、
前記巻回ロールと前記塗布手段との間に配置され、前記
ガムテープの先端部分を引出し可能に保持するテープ保
持装置とを有し、前記テープ保持装置は、前記ガムテー
プの先端部分を引出し可能に保持するテープ保持手段
と、前記ガムテープを引出す牽引力に応答して前記テー
プ保持手段の位置を変位させる弾性変形部材とを有し、
前記テープ保持手段は、前記ガムテープの先端部を上方
に突出した状態で保持する起立位置と、前記ガムテープ
の先端部をテープ引出し方向に差し向ける傾倒位置とに
変位し、前記塗布装置は、前記傾倒位置に変位した前記
テープ保持手段の引出し方向前方に配置され、前記弾性
変形部材は、初期状態において前記テープ保持手段を起
立位置に維持し、前記ガムテープの牽引力によって前記
テープ保持手段を傾倒位置に変位させ、前記牽引力の解
放によって弾力的に初期状態に復元して前記テープ保持
手段を起立位置に復帰せしめることを特徴とする紙製ガ
ムテープ用ディスペンサーを提供する。
【0011】本発明の上記構成によれば、上記テープ保
持手段は、初期的に起立位置に位置し、ガムテープの先
端部分は、テープ保持手段から上方に突出した状態に保
持される。使用者がガムテープ先端部を引出す際、ガム
テープの牽引力は、上記弾性変形部材に作用し、弾性変
形部材は、テープ保持手段を傾倒位置に変位させる。上
記塗布装置は、傾倒位置においてテープ保持手段から引
出されたガムテープの裏面に当接し、ガムテープ裏面の
接着剤に水を塗布する。
持手段は、初期的に起立位置に位置し、ガムテープの先
端部分は、テープ保持手段から上方に突出した状態に保
持される。使用者がガムテープ先端部を引出す際、ガム
テープの牽引力は、上記弾性変形部材に作用し、弾性変
形部材は、テープ保持手段を傾倒位置に変位させる。上
記塗布装置は、傾倒位置においてテープ保持手段から引
出されたガムテープの裏面に当接し、ガムテープ裏面の
接着剤に水を塗布する。
【0012】所望の長さだけ引き出されたガムテープ
は、切断具によって切断されるので、ガムテープの牽引
力は解放され、これにより、弾性変形部材は、テープ保
持手段を起立位置に復帰させる。切断具によって切断さ
れ且つ塗布装置によって裏面に水を塗布されたガムテー
プの先端部分は、起立位置のテープ保持手段から上方に
突出するので、この上方突出部分を手指で折返すことに
より、耳部を形成することができる。
は、切断具によって切断されるので、ガムテープの牽引
力は解放され、これにより、弾性変形部材は、テープ保
持手段を起立位置に復帰させる。切断具によって切断さ
れ且つ塗布装置によって裏面に水を塗布されたガムテー
プの先端部分は、起立位置のテープ保持手段から上方に
突出するので、この上方突出部分を手指で折返すことに
より、耳部を形成することができる。
【0013】かくして、本発明によれば、ガムテープ裏
面の水性糊は、ディスペンサーからガムテープを引き出
す際に塗布装置に接触し、適当な水分を供給され、封筒
又は紙箱等に接着可能な接着性を発揮する。従って、デ
ィスペンサーから引き出し且つ切断したガムテープ片
は、直ちに封筒又は紙箱等に貼着することができる。ま
た、塗布装置によって適当な水分を供給されたガムテー
プ先端部分は、起立位置に復帰したテープ保持手段から
上方に突出する。使用者は、この上方突出部分を手指で
折返すことにより、比較的容易に耳部を形成することが
できる。
面の水性糊は、ディスペンサーからガムテープを引き出
す際に塗布装置に接触し、適当な水分を供給され、封筒
又は紙箱等に接着可能な接着性を発揮する。従って、デ
ィスペンサーから引き出し且つ切断したガムテープ片
は、直ちに封筒又は紙箱等に貼着することができる。ま
た、塗布装置によって適当な水分を供給されたガムテー
プ先端部分は、起立位置に復帰したテープ保持手段から
上方に突出する。使用者は、この上方突出部分を手指で
折返すことにより、比較的容易に耳部を形成することが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態におい
て、上記ディスペンサーは、紙製ガムテープを切断可能
な切断具を備え、切断具は、塗布装置の前方に配置され
る。好ましくは、塗布装置は、適量の水を収容可能な給
水容器と、給水容器内の水を毛管作用により吸い上げる
刷毛とから構成され、切断具は、刷毛に隣接した位置に
位置決めされる。更に好ましくは、ガムテープの巻回ロ
ールを回転可能に支持するロール支持手段が、ディスペ
ンサー本体の後部に配置され、ロール支持手段、テープ
保持装置、塗布装置及び切断具は、ディスペンサー本体
の長手方向の中心軸線上に整列配置される。好ましく
は、巻回ロールから斜め下方に繰り出したガムテープを
斜め上方に変向する転向ローラが、ロール支持手段とテ
ープ保持装置との間に配置される。
て、上記ディスペンサーは、紙製ガムテープを切断可能
な切断具を備え、切断具は、塗布装置の前方に配置され
る。好ましくは、塗布装置は、適量の水を収容可能な給
水容器と、給水容器内の水を毛管作用により吸い上げる
刷毛とから構成され、切断具は、刷毛に隣接した位置に
位置決めされる。更に好ましくは、ガムテープの巻回ロ
ールを回転可能に支持するロール支持手段が、ディスペ
ンサー本体の後部に配置され、ロール支持手段、テープ
保持装置、塗布装置及び切断具は、ディスペンサー本体
の長手方向の中心軸線上に整列配置される。好ましく
は、巻回ロールから斜め下方に繰り出したガムテープを
斜め上方に変向する転向ローラが、ロール支持手段とテ
ープ保持装置との間に配置される。
【0015】本発明の更に好適な実施形態によれば、テ
ープ保持装置を構成する上記弾性変形部材は、弾力性を
有する合成樹脂又はバネ鋼板製の薄い板体からなり、板
体の上端部分には、ガムテープの先端部分を摺動可能に
保持する溝又は開口部が形成される。溝又は開口部は、
上記テープ保持手段として機能する。好ましくは、開口
部は、舌片によって上下に分割され、ガムテープの先端
部分は、舌片に摺動可能に係合することによって保持さ
れ且つ牽引力に相応して引き出される。更に好ましく
は、テープ保持装置は、板体の下端部を支持する支持部
材を含み、支持部材は、板体を垂直に支持するととも
に、板体の横断面形状を所定曲率に湾曲し、板体の弾性
復元力を増大させる。
ープ保持装置を構成する上記弾性変形部材は、弾力性を
有する合成樹脂又はバネ鋼板製の薄い板体からなり、板
体の上端部分には、ガムテープの先端部分を摺動可能に
保持する溝又は開口部が形成される。溝又は開口部は、
上記テープ保持手段として機能する。好ましくは、開口
部は、舌片によって上下に分割され、ガムテープの先端
部分は、舌片に摺動可能に係合することによって保持さ
れ且つ牽引力に相応して引き出される。更に好ましく
は、テープ保持装置は、板体の下端部を支持する支持部
材を含み、支持部材は、板体を垂直に支持するととも
に、板体の横断面形状を所定曲率に湾曲し、板体の弾性
復元力を増大させる。
【0016】本発明の他の好適な実施形態において、上
記弾性変形部材は、弾力性を有する一対の線型鋼材から
なる。各線型鋼材の上端部は、ガムテープの先端部分に
係合するように屈曲し、上記板体の溝又は開口部と同様
な作用を奏する開口領域を画成するとともに、上記舌片
と同様な作用を奏するテープ係合部を形成する。好まし
くは、左右の線型鋼材は、ガムテープに対して左右対称
の形態を有する。
記弾性変形部材は、弾力性を有する一対の線型鋼材から
なる。各線型鋼材の上端部は、ガムテープの先端部分に
係合するように屈曲し、上記板体の溝又は開口部と同様
な作用を奏する開口領域を画成するとともに、上記舌片
と同様な作用を奏するテープ係合部を形成する。好まし
くは、左右の線型鋼材は、ガムテープに対して左右対称
の形態を有する。
【0017】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の好まし
い実施例について、詳細に説明する。図1及び図2は、
本発明の実施例に係る紙製ガムテープ用ディスペンサー
の構造を示す斜視図及び縦断面図であり、図3は、図1
に示すディスペンサーに配設された弾性変形部材の正面
図、側面図、平面図及び斜視図である。
い実施例について、詳細に説明する。図1及び図2は、
本発明の実施例に係る紙製ガムテープ用ディスペンサー
の構造を示す斜視図及び縦断面図であり、図3は、図1
に示すディスペンサーに配設された弾性変形部材の正面
図、側面図、平面図及び斜視図である。
【0018】図1及び図2に示す如く、ディスペンサー
1は、紙製ガムテープ52の巻回ロール50を回転可能
に支持するディスペンサー本体10を備えるとともに、
ディスペンサー本体10の前端部分に配置された切断具
20、刷毛30及び弾性変形部材40を備える。ディス
ペンサー本体10は、金属製又は合成樹脂製の一体成形
品からなり、巻回ロール50を収容可能なロール支持部
11を備える。ロール支持部11には、巻回ロール50
の下半部を収容可能な概ね半円形断面のテープ収容溝1
2が形成される。ディスペンサー本体10は又、一体的
に前方に延びる基台13を有し、基台13の水平な上面
には、刷毛30を備えた給水容器31が配置される。基
台13の前端部は、上方に隆起し、切断具20を取付け
可能なカッター支持部14を形成する。
1は、紙製ガムテープ52の巻回ロール50を回転可能
に支持するディスペンサー本体10を備えるとともに、
ディスペンサー本体10の前端部分に配置された切断具
20、刷毛30及び弾性変形部材40を備える。ディス
ペンサー本体10は、金属製又は合成樹脂製の一体成形
品からなり、巻回ロール50を収容可能なロール支持部
11を備える。ロール支持部11には、巻回ロール50
の下半部を収容可能な概ね半円形断面のテープ収容溝1
2が形成される。ディスペンサー本体10は又、一体的
に前方に延びる基台13を有し、基台13の水平な上面
には、刷毛30を備えた給水容器31が配置される。基
台13の前端部は、上方に隆起し、切断具20を取付け
可能なカッター支持部14を形成する。
【0019】切断具20は、鋸歯状の切断刃21を有す
る金属刃からなり、切断刃21は、ガムテープ52を切
断可能な鋭利性及び強度を備え、ディスペンサー本体1
0の幅方向に延在する。カッター支持部14は、切断具
20を保持する左右の支柱15を備え、各支柱15は、
切断具20の各側縁22を嵌入可能な縦溝16を備え
る。切断具20は、縦溝16に嵌入し、切断刃21を上
方に向けた状態でカッター支持部14に固定される。
る金属刃からなり、切断刃21は、ガムテープ52を切
断可能な鋭利性及び強度を備え、ディスペンサー本体1
0の幅方向に延在する。カッター支持部14は、切断具
20を保持する左右の支柱15を備え、各支柱15は、
切断具20の各側縁22を嵌入可能な縦溝16を備え
る。切断具20は、縦溝16に嵌入し、切断刃21を上
方に向けた状態でカッター支持部14に固定される。
【0020】給水容器31は、抗菌性合成樹脂の一体成
形品からなり、概ね直方体形状の中空容器として成形さ
れる。容器31は、ガムテープ52の水性糊を湿らせる
ための水Wを収容する。容器31の底面は、係止具、粘
着材又は接着材等の係止手段(図示せず)によって基台
13の上面に着脱可能又は分離可能に固定される。容器
31の上面には、刷毛30を挿入可能な開口部33が形
成され、刷毛30の基部32は、容器31内の水Wに浸
漬され、毛管作用により水を上方に吸い上げる。容器3
1の適所には、水を補給するための補給口(図示せず)
が配設される。好ましくは、殺菌器又は滅菌器等で殺菌
又は滅菌した水が、補給口を介して容器31内に補給さ
れる。
形品からなり、概ね直方体形状の中空容器として成形さ
れる。容器31は、ガムテープ52の水性糊を湿らせる
ための水Wを収容する。容器31の底面は、係止具、粘
着材又は接着材等の係止手段(図示せず)によって基台
13の上面に着脱可能又は分離可能に固定される。容器
31の上面には、刷毛30を挿入可能な開口部33が形
成され、刷毛30の基部32は、容器31内の水Wに浸
漬され、毛管作用により水を上方に吸い上げる。容器3
1の適所には、水を補給するための補給口(図示せず)
が配設される。好ましくは、殺菌器又は滅菌器等で殺菌
又は滅菌した水が、補給口を介して容器31内に補給さ
れる。
【0021】給水容器31の背面には、弾性変形部材4
0が配置され、弾性変形部材40の後方には、転向ロー
ラ17が配置される。転向ローラ17は、図2に示す如
く、水平な支軸18に遊嵌状態に支承され、ディスペン
サー本体10の幅方向に延在する。上方突出部19が基
台13の側縁部から上方に延び、支軸18の基端部は、
上方突出部19に一体的に固定される。転向ローラ17
の下面は、巻回ロール50から斜め下方に繰出したガム
テープ52に摺接し、ガムテープ52を斜め上方に変向
する。
0が配置され、弾性変形部材40の後方には、転向ロー
ラ17が配置される。転向ローラ17は、図2に示す如
く、水平な支軸18に遊嵌状態に支承され、ディスペン
サー本体10の幅方向に延在する。上方突出部19が基
台13の側縁部から上方に延び、支軸18の基端部は、
上方突出部19に一体的に固定される。転向ローラ17
の下面は、巻回ロール50から斜め下方に繰出したガム
テープ52に摺接し、ガムテープ52を斜め上方に変向
する。
【0022】弾性変形部材40は、薄い長方形の樹脂成
形板又は金属板からなり、構面方向と直交する方向に弾
力的に変形可能な弾性を有する。弾性変形部材40の下
端部分は、支持部材41に一体的に固定され、弾性変形
部材40の上端部分は、概ね支持部材41を支点として
前後方向に弾力的に変位可能な自由端を構成する。支持
部材41は、合成樹脂一体成形品からなり、所定曲率に
湾曲した接合面42と平坦な取付け面43とを有する。
接合面42は、弾性変形部材40の下半部に一体的に接
合し、取付け面43は、給水容器31の背面に一体的に
固定される。弾性変形部材40の横断面形状は、接合面
43の曲率に従って全体的に湾曲し、巻回ロール50の
側に向かって膨出する。弾性変形部材40は、給水容器
31の上面を越えて垂直上方に延び、弾性変形部材40
の上縁部分には、ガムテープ52に係合可能な切欠部4
4が形成される。
形板又は金属板からなり、構面方向と直交する方向に弾
力的に変形可能な弾性を有する。弾性変形部材40の下
端部分は、支持部材41に一体的に固定され、弾性変形
部材40の上端部分は、概ね支持部材41を支点として
前後方向に弾力的に変位可能な自由端を構成する。支持
部材41は、合成樹脂一体成形品からなり、所定曲率に
湾曲した接合面42と平坦な取付け面43とを有する。
接合面42は、弾性変形部材40の下半部に一体的に接
合し、取付け面43は、給水容器31の背面に一体的に
固定される。弾性変形部材40の横断面形状は、接合面
43の曲率に従って全体的に湾曲し、巻回ロール50の
側に向かって膨出する。弾性変形部材40は、給水容器
31の上面を越えて垂直上方に延び、弾性変形部材40
の上縁部分には、ガムテープ52に係合可能な切欠部4
4が形成される。
【0023】図3に示す如く、切欠部44は、弾性変形
部材40の中央部に形成され、上下方向に整列した下位
開口部45、上位開口部47及び凹状開口部49を含
む。下位及び上位開口部45、47は、水平な長孔(ス
ロット)に形成され、凹状開口部49は、弾性変形部材
40の上縁において上方に開放する。下位舌片46が、
開口部45、47の間に形成され、上位舌片48が、開
口部47、49の間に形成される。舌片46、48は、
弾性変形部材40から一体的に切欠部44の内方に延
び、左右の舌片46、48の間には、上下の開口部4
5、47又は開口部47、49を連続する間隙が形成さ
れる。各開口部45、47、49及び舌片46、48
は、弾性変形部材40の中心軸線を中心に左右対称の形
態を有する。
部材40の中央部に形成され、上下方向に整列した下位
開口部45、上位開口部47及び凹状開口部49を含
む。下位及び上位開口部45、47は、水平な長孔(ス
ロット)に形成され、凹状開口部49は、弾性変形部材
40の上縁において上方に開放する。下位舌片46が、
開口部45、47の間に形成され、上位舌片48が、開
口部47、49の間に形成される。舌片46、48は、
弾性変形部材40から一体的に切欠部44の内方に延
び、左右の舌片46、48の間には、上下の開口部4
5、47又は開口部47、49を連続する間隙が形成さ
れる。各開口部45、47、49及び舌片46、48
は、弾性変形部材40の中心軸線を中心に左右対称の形
態を有する。
【0024】仮想線で示すガムテープ52の先端部分5
3は、下位開口部45を前方に貫通し、下位舌片46の
前側を通って上位開口部47を後側に貫通し、更に、上
位舌片48の後側を通って上方に延びる。先端部分53
の上端には、ガムテープ52の先端を折返すことによ
り、耳部Sが形成され、耳部Sの下端(ガムテープ52
の先端縁55)は、凹状開口部49に相応するレベル
(高さ)に位置する。
3は、下位開口部45を前方に貫通し、下位舌片46の
前側を通って上位開口部47を後側に貫通し、更に、上
位舌片48の後側を通って上方に延びる。先端部分53
の上端には、ガムテープ52の先端を折返すことによ
り、耳部Sが形成され、耳部Sの下端(ガムテープ52
の先端縁55)は、凹状開口部49に相応するレベル
(高さ)に位置する。
【0025】次に、このように構成されたディスペンサ
ー1の使用形態について説明する。使用者は、紙製ガム
テープ52の巻回ロール50をテープ収容溝12内に挿
入し、巻回ロール50は、収容溝12内に遊動回転可能
に支持される。ガムテープ52として、一般に郵便切手
等に使用される植物性デンプン質の接着剤を塗工・乾燥
したものを好適に使用し、巻回ロール50として、ガム
テープ52を芯材51に巻回してなるものを使用し得
る。
ー1の使用形態について説明する。使用者は、紙製ガム
テープ52の巻回ロール50をテープ収容溝12内に挿
入し、巻回ロール50は、収容溝12内に遊動回転可能
に支持される。ガムテープ52として、一般に郵便切手
等に使用される植物性デンプン質の接着剤を塗工・乾燥
したものを好適に使用し、巻回ロール50として、ガム
テープ52を芯材51に巻回してなるものを使用し得
る。
【0026】使用者は、巻回ロール50の回転により、
ガムテープ52の先端部分53を巻回ロール50の上部
から前方に繰出し、転向ローラ17の下側面にて先端部
分53を変向した後、先端部分53を下位開口部45に
挿入し、下位舌片46の前側を通して上位開口部47に
後側に挿入し、更に、上位舌片48の後側を通して上方
に延出する。使用者は、初期使用時に、ガムテープ52
の先端縁裏面に水を湿した後、これを折り返して耳部S
を形成する。
ガムテープ52の先端部分53を巻回ロール50の上部
から前方に繰出し、転向ローラ17の下側面にて先端部
分53を変向した後、先端部分53を下位開口部45に
挿入し、下位舌片46の前側を通して上位開口部47に
後側に挿入し、更に、上位舌片48の後側を通して上方
に延出する。使用者は、初期使用時に、ガムテープ52
の先端縁裏面に水を湿した後、これを折り返して耳部S
を形成する。
【0027】使用者は、封筒等をガムテープ52で封緘
する際、耳部Sを手指で把持して前方に引っ張る。ガム
テープ52の牽引力が弾性変形部材40に作用し、弾性
変形部材40は、ガムテープ52に押圧され、図2に破
線で示す如く、裏面が刷毛30に接するまで前方に湾曲
する。巻回ロール50は、テープ収容溝12内で遊動回
転し、ガムテープ52の先端部分53は、転向ローラ1
7の回転により前方に繰り出され、舌片46、48に摺
接しつつ切断具20の前方に引き出される。ガムテープ
52の裏面は、切断具20の上方を通過する直前に刷毛
30に接する。使用者は、封筒等の封緘に要する所望長
のガムテープ52を切断具20の前方に引出した後、引
き出したガムテープ52の根元部分を切断具20に押し
当て、切断する。ガムテープ52の裏面に塗工された水
性糊は、湿潤な刷毛30に接することにより、水分を供
給され、封筒又は紙箱等に接着可能な接着性を発揮する
ので、使用者は、切断したガムテープ52を直ちに封筒
等に貼着することができる。
する際、耳部Sを手指で把持して前方に引っ張る。ガム
テープ52の牽引力が弾性変形部材40に作用し、弾性
変形部材40は、ガムテープ52に押圧され、図2に破
線で示す如く、裏面が刷毛30に接するまで前方に湾曲
する。巻回ロール50は、テープ収容溝12内で遊動回
転し、ガムテープ52の先端部分53は、転向ローラ1
7の回転により前方に繰り出され、舌片46、48に摺
接しつつ切断具20の前方に引き出される。ガムテープ
52の裏面は、切断具20の上方を通過する直前に刷毛
30に接する。使用者は、封筒等の封緘に要する所望長
のガムテープ52を切断具20の前方に引出した後、引
き出したガムテープ52の根元部分を切断具20に押し
当て、切断する。ガムテープ52の裏面に塗工された水
性糊は、湿潤な刷毛30に接することにより、水分を供
給され、封筒又は紙箱等に接着可能な接着性を発揮する
ので、使用者は、切断したガムテープ52を直ちに封筒
等に貼着することができる。
【0028】図4は、ガムテープ切断後の弾性変形部材
40の復元態様を示す弾性変形部材40の断面図であ
る。ガムテープ52の切断により、ガムテープ52の牽
引力、即ち、弾性変形部材40の押圧力が解放される。
弾性変形部材40は、初期の直立位置に復元する弾性復
元力を保有するので、ガムテープ52の切断と同時に、
実質的に支持部材41を支点とした復元運動を開始し、
図2に実線で示す直立位置まで復元する。ガムテープ5
2の先端部分53は、弾性変形部材40により押上げら
れ、図4(A)に破線で示す如く、後方に変位する。
40の復元態様を示す弾性変形部材40の断面図であ
る。ガムテープ52の切断により、ガムテープ52の牽
引力、即ち、弾性変形部材40の押圧力が解放される。
弾性変形部材40は、初期の直立位置に復元する弾性復
元力を保有するので、ガムテープ52の切断と同時に、
実質的に支持部材41を支点とした復元運動を開始し、
図2に実線で示す直立位置まで復元する。ガムテープ5
2の先端部分53は、弾性変形部材40により押上げら
れ、図4(A)に破線で示す如く、後方に変位する。
【0029】刷毛30との接触により湿ったガムテープ
52の先端縁55は、弾性変形部材40の上縁から上方
に延出し、従って、使用者は、図4(B)及び図4
(C)に示す如く、手指にて先端縁55を前側に折曲げ
ることにより、耳部Sを形成することができる。
52の先端縁55は、弾性変形部材40の上縁から上方
に延出し、従って、使用者は、図4(B)及び図4
(C)に示す如く、手指にて先端縁55を前側に折曲げ
ることにより、耳部Sを形成することができる。
【0030】なお、本実施例において、ガムテープ52
として、約20mm幅のものを使用した場合、転向ロー
ラ17の転向角度α(図1)は、水平線に対して30乃
至45度の範囲に設定され、ガムテープ52の引出し時
における刷毛30の前端と切断刃21との間の間隔β
(図1)は、約1乃至3mm程度に設定される。
として、約20mm幅のものを使用した場合、転向ロー
ラ17の転向角度α(図1)は、水平線に対して30乃
至45度の範囲に設定され、ガムテープ52の引出し時
における刷毛30の前端と切断刃21との間の間隔β
(図1)は、約1乃至3mm程度に設定される。
【0031】以上説明した如く、本実施例のディスペン
サー1は、ガムテープ52の巻回ロール50を回転可能
に支持するディスペンサー本体10と、ディスペンサー
本体10の前端部分に配置された切断具20、刷毛30
及び弾性変形部材40とを備え、弾性変形部材40は、
ガムテープ52の繰出し時に前方に傾倒し且つガムテー
プ52の切断直後に直立位置に復元する弾力性又は柔軟
性を備える。弾性変形部材40には、ガムテープ52の
先端部分53を挿入可能な切欠部44が形成され、切欠
部44は、ガムテープ52の先端縁55を弾性変形部材
40の上縁から上方に延出した状態で保持する。ガムテ
ープ52の先端部分53を前方に引き出すことにより、
弾性変形部材40は、ガムテープ52に押されて前方に
湾曲し、ガムテープ52は、裏面を刷毛30に接した状
態で前方に引き出される。弾性変形部材40は、切断具
20によるガムテープ52の切断直後に弾性復元力によ
り後方に変位し、初期直立位置に復帰する。ガムテープ
52の先端縁55は、切断直前に刷毛20に接し、先端
縁裏面の接着剤は、給水供給を受け、湿っており、しか
も、弾性変形部材40から上方に延出しているので、先
端縁55を手指にて前側に折返すことにより、先端縁5
5に耳部Sを形成することができる。
サー1は、ガムテープ52の巻回ロール50を回転可能
に支持するディスペンサー本体10と、ディスペンサー
本体10の前端部分に配置された切断具20、刷毛30
及び弾性変形部材40とを備え、弾性変形部材40は、
ガムテープ52の繰出し時に前方に傾倒し且つガムテー
プ52の切断直後に直立位置に復元する弾力性又は柔軟
性を備える。弾性変形部材40には、ガムテープ52の
先端部分53を挿入可能な切欠部44が形成され、切欠
部44は、ガムテープ52の先端縁55を弾性変形部材
40の上縁から上方に延出した状態で保持する。ガムテ
ープ52の先端部分53を前方に引き出すことにより、
弾性変形部材40は、ガムテープ52に押されて前方に
湾曲し、ガムテープ52は、裏面を刷毛30に接した状
態で前方に引き出される。弾性変形部材40は、切断具
20によるガムテープ52の切断直後に弾性復元力によ
り後方に変位し、初期直立位置に復帰する。ガムテープ
52の先端縁55は、切断直前に刷毛20に接し、先端
縁裏面の接着剤は、給水供給を受け、湿っており、しか
も、弾性変形部材40から上方に延出しているので、先
端縁55を手指にて前側に折返すことにより、先端縁5
5に耳部Sを形成することができる。
【0032】このような耳部Sを有するガムテープ52
は、前方に引き出す際に刷毛30に接し、テープ裏面の
水性糊に水分を供給され、切断具20による切断直後に
封筒又は紙箱等に接着可能な接着性を発揮するばかりで
なく、図6に示すような耳部Sを備えており、従って、
使用者は、ガムテープ52をディスペンサー1から繰り
出し、これを切断具20で所望の長さに切断することに
より、耳部Sを備えたガムテープ52を封筒又は紙箱等
に貼着することができる。また、使用者は、上記の如
く、切断直後に上方に復帰したガムテープ52の先端縁
55を単に折返すことにより、耳部Sを形成することが
できる。
は、前方に引き出す際に刷毛30に接し、テープ裏面の
水性糊に水分を供給され、切断具20による切断直後に
封筒又は紙箱等に接着可能な接着性を発揮するばかりで
なく、図6に示すような耳部Sを備えており、従って、
使用者は、ガムテープ52をディスペンサー1から繰り
出し、これを切断具20で所望の長さに切断することに
より、耳部Sを備えたガムテープ52を封筒又は紙箱等
に貼着することができる。また、使用者は、上記の如
く、切断直後に上方に復帰したガムテープ52の先端縁
55を単に折返すことにより、耳部Sを形成することが
できる。
【0033】図5は、本発明のディスペンサーにおいて
使用可能な弾性変形部材の変形例を示す正面図及び側面
図である。本例において、弾性変形部材40は、弾力性
を有する線形0.5乃至1mm程度の線型鋼材の曲げ成形
品からなる。弾性変形部材40は、左右対称に形成され
た左右一対の線型鋼材40a:40bからなり、各線型
鋼材40a:40bの下端部は、支持部材41に固定さ
れる。左右の線型鋼材40a:40bは、左右対称に屈
曲し、左右の線型部材41が互いに離間する領域には、
ガムテープ52の幅よりも若干広い幅を有する開口領域
45、47が画成され、左右の線型部材41が互いに接
近する領域は、ガムテープ52の先端部分53と係合す
る係合部46、48を形成する。ガムテープ52の先端
部分53は、下位開口領域45を貫通し、下位係合部4
6の前側を通って上位開口部47を後側に貫通し、更
に、上位係合部48の後側を通って上方に延出する。
使用可能な弾性変形部材の変形例を示す正面図及び側面
図である。本例において、弾性変形部材40は、弾力性
を有する線形0.5乃至1mm程度の線型鋼材の曲げ成形
品からなる。弾性変形部材40は、左右対称に形成され
た左右一対の線型鋼材40a:40bからなり、各線型
鋼材40a:40bの下端部は、支持部材41に固定さ
れる。左右の線型鋼材40a:40bは、左右対称に屈
曲し、左右の線型部材41が互いに離間する領域には、
ガムテープ52の幅よりも若干広い幅を有する開口領域
45、47が画成され、左右の線型部材41が互いに接
近する領域は、ガムテープ52の先端部分53と係合す
る係合部46、48を形成する。ガムテープ52の先端
部分53は、下位開口領域45を貫通し、下位係合部4
6の前側を通って上位開口部47を後側に貫通し、更
に、上位係合部48の後側を通って上方に延出する。
【0034】以上、本発明の好適な実施例について詳細
に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で
種々の変形又は変更が可能であり、該変形例又は変更例
も又、本発明の範囲内に含まれるものであることは、い
うまでもない。
に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で
種々の変形又は変更が可能であり、該変形例又は変更例
も又、本発明の範囲内に含まれるものであることは、い
うまでもない。
【0035】例えば、上記実施例のディスペンサー1で
は、給水手段として刷毛30を採用したが、同様な吸水
性及び保水性を有する綿又は紙等の天然又は合成繊維質
材料、織布、吸水性海綿材料、或いは、スポンジ等の樹
脂材料などを給水手段として使用することも可能であ
る。
は、給水手段として刷毛30を採用したが、同様な吸水
性及び保水性を有する綿又は紙等の天然又は合成繊維質
材料、織布、吸水性海綿材料、或いは、スポンジ等の樹
脂材料などを給水手段として使用することも可能であ
る。
【0036】また、上記実施例では、ガムテープ52の
切断手段として、金属製切断刃を採用しているが、同等
な鋭利性及び強度を発揮し得る切断具、例えば、合成樹
脂又はセラミック製切断具、或いは、硬化剤又はαシア
ノアクリレート等の瞬間接着剤で硬化した厚紙等からな
る切断具等を使用しても良い。
切断手段として、金属製切断刃を採用しているが、同等
な鋭利性及び強度を発揮し得る切断具、例えば、合成樹
脂又はセラミック製切断具、或いは、硬化剤又はαシア
ノアクリレート等の瞬間接着剤で硬化した厚紙等からな
る切断具等を使用しても良い。
【0037】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の上記構成に
よれば、紙製ガムテープの裏面を容易に湿らせることが
でき、しかも、ガムテープ先端部に簡易に耳部を形成す
ることができ、これにより、紙製ガムテープの利便性又
は簡便性を向上することができる紙製ガムテープ用ディ
スペンサーが提供される。
よれば、紙製ガムテープの裏面を容易に湿らせることが
でき、しかも、ガムテープ先端部に簡易に耳部を形成す
ることができ、これにより、紙製ガムテープの利便性又
は簡便性を向上することができる紙製ガムテープ用ディ
スペンサーが提供される。
【図1】本発明の実施例に係る紙製ガムテープ用ディス
ペンサーの構造を示す斜視図である。
ペンサーの構造を示す斜視図である。
【図2】図1に示す紙製ガムテープ用ディスペンサーの
縦断面図である。
縦断面図である。
【図3】図1及び図2に示すディスペンサーに配設され
た弾性変形部材の正面図、側面図、平面図及び斜視図で
ある。
た弾性変形部材の正面図、側面図、平面図及び斜視図で
ある。
【図4】ガムテープ切断後の弾性変形部材の復元態様
と、耳部の形成方法とを示す弾性変形部材の断面図であ
る。
と、耳部の形成方法とを示す弾性変形部材の断面図であ
る。
【図5】本発明のディスペンサーにおいて使用可能な弾
性変形部材の変形例を示す正面図及び側面図である。
性変形部材の変形例を示す正面図及び側面図である。
【図6】紙製ガムテープを貼着した封筒の裏面図であ
る。
る。
1 ディスペンサー 10 ディスペンサー本体 11 ロール支持部 12 テープ収容溝 13 基台 14 カッター支持部 20 切断具 21 切断刃 30 刷毛 31 給水容器 40 弾性変形部材 41 支持部材 44 切欠部 50 巻回ロール 52 紙製ガムテープ 53 先端部分 55 先端縁 S 耳部
Claims (6)
- 【請求項1】 水性糊を裏面に塗工した紙製ガムテープ
の巻回ロールを回転可能に支持する紙製ガムテープ用デ
ィスペンサーにおいて、 前記紙製ガムテープの裏面に当接し、前記水性糊に水を
塗布する塗布装置と、前記巻回ロールと前記塗布手段と
の間に配置され、前記ガムテープの先端部分を引出し可
能に保持するテープ保持装置とを有し、 前記テープ保持装置は、前記ガムテープの先端部分を引
出し可能に保持するテープ保持手段と、前記ガムテープ
を引出す牽引力に応答して前記テープ保持手段の位置を
変位させる弾性変形部材とを有し、 前記テープ保持手段は、前記ガムテープの先端部を上方
に突出した状態で保持する起立位置と、前記ガムテープ
の先端部をテープ引出し方向に差し向ける傾倒位置とに
変位し、 前記塗布装置は、前記傾倒位置に変位した前記テープ保
持手段の引出し方向前方に配置され、 前記弾性変形部材は、初期状態において前記テープ保持
手段を起立位置に維持し、前記ガムテープの牽引力によ
って前記テープ保持手段を傾倒位置に変位させ、前記牽
引力の解放によって弾力的に初期状態に復元して前記テ
ープ保持手段を起立位置に復帰せしめることを特徴とす
る紙製ガムテープ用ディスペンサー。 - 【請求項2】 前記紙製ガムテープを切断可能な切断具
を備え、該切断具は、前記塗布装置に隣接して該塗布装
置の前方に配置されることを特徴とする請求項1に記載
の紙製ガムテープ用ディスペンサー。 - 【請求項3】 前記塗布装置は、適量の水を収容可能な
給水容器と、該給水容器内の水を毛管作用により吸い上
げる刷毛とから構成されることを特徴とする請求項1又
は2に記載の紙製ガムテープ用ディスペンサー。 - 【請求項4】 前記巻回ロールを回転可能に支持するロ
ール支持手段が、ディスペンサー本体の後部に配置さ
れ、前記ロール支持手段、テープ保持装置、塗布装置及
び切断具は、ディスペンサー本体の中心軸線上に整列配
置されることを特徴とする請求項2に記載の紙製ガムテ
ープ用ディスペンサー。 - 【請求項5】 前記弾性変形部材は、弾力性を有する
薄い板体からなり、該板体の上端部分には、前記ガムテ
ープの先端部分を摺動可能に保持する溝又は開口部が形
成され、該溝又は開口部は、前記テープ保持手段として
機能することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1
項に記載の紙製ガムテープ用ディスペンサー。 - 【請求項6】 前記弾性変形部材は、弾力性を有する一
対の線型鋼材からなり、各線型鋼材の上端部分は、前記
ガムテープの先端部分を摺動可能に保持する前記テープ
保持手段を構成することを特徴とする請求項1乃至4の
いずれか1項に記載の紙製ガムテープ用ディスペンサ
ー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34977799A JP2001163511A (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | 紙製ガムテープ用ディスペンサー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34977799A JP2001163511A (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | 紙製ガムテープ用ディスペンサー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001163511A true JP2001163511A (ja) | 2001-06-19 |
Family
ID=18406049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34977799A Pending JP2001163511A (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | 紙製ガムテープ用ディスペンサー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001163511A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105035833A (zh) * | 2015-06-25 | 2015-11-11 | 张婷婷 | 胶粘带分割器 |
KR102148835B1 (ko) * | 2019-10-25 | 2020-08-28 | 에이치비엠지티주식회사 | 친환경 포장용 페이퍼 검 테이프 디스펜서 |
KR102148836B1 (ko) * | 2020-05-13 | 2020-08-28 | 에이치비엠지티주식회사 | 친환경 포장용 페이퍼 검 테이프 디스펜서 |
KR102169070B1 (ko) * | 2020-06-19 | 2020-10-22 | 김미향 | 물테이프 공급장치 |
-
1999
- 1999-12-09 JP JP34977799A patent/JP2001163511A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105035833A (zh) * | 2015-06-25 | 2015-11-11 | 张婷婷 | 胶粘带分割器 |
KR102148835B1 (ko) * | 2019-10-25 | 2020-08-28 | 에이치비엠지티주식회사 | 친환경 포장용 페이퍼 검 테이프 디스펜서 |
KR102148836B1 (ko) * | 2020-05-13 | 2020-08-28 | 에이치비엠지티주식회사 | 친환경 포장용 페이퍼 검 테이프 디스펜서 |
KR102169070B1 (ko) * | 2020-06-19 | 2020-10-22 | 김미향 | 물테이프 공급장치 |
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