JP2001160701A - 誘電体フィルタ及び該誘電体フィルタの製造方法 - Google Patents

誘電体フィルタ及び該誘電体フィルタの製造方法

Info

Publication number
JP2001160701A
JP2001160701A JP34222299A JP34222299A JP2001160701A JP 2001160701 A JP2001160701 A JP 2001160701A JP 34222299 A JP34222299 A JP 34222299A JP 34222299 A JP34222299 A JP 34222299A JP 2001160701 A JP2001160701 A JP 2001160701A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
auxiliary conductor
open end
conductive material
face
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34222299A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiyouji Ono
詔次 小野
Kenji Ito
憲治 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP34222299A priority Critical patent/JP2001160701A/ja
Priority to EP00307378A priority patent/EP1087457B1/en
Priority to DE60032300T priority patent/DE60032300T2/de
Priority to US09/652,016 priority patent/US6501347B1/en
Publication of JP2001160701A publication Critical patent/JP2001160701A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 開放端面に所定パターンの補助導体を形成
し、該補助導体を側面側の外導体と導通させてなる誘電
体フィルタにあって、エッジ部分の電極切れをなくし、
所定パターンの補助導体を精度よく形成し得るようにす
る。 【解決手段】 補助導体11を、開放端面6に補助導体
11のパターン形状と一致する凹陥部14を形成し、該
凹陥部14に導電材16aを充填することによりパター
ン形成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開放端面に、側面
側の外導体と導通する所定パターンの補助導体を備えた
誘電体フィルタ及び該誘電体フィルタの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】誘電体磁器ブロックに、貫通孔の内周面
を内導体で被覆することにより構成される共振器を複数
個並設し、かつ貫通孔の一端が開口する開放端面を除く
所要外周面を外導体で被覆してなる誘電体フィルタは種
々知られている。
【0003】かかる構成の誘電体フィルタにあって、図
13に示すように、開放端面dに、共振器a,b,c間
を分断して、外周面の外導体eに導通する帯状の補助導
体f,fを形成したものがある。この誘電体フィルタ
は、前記補助導体f,fを形成することにより、高域側
の有極化を図ったものであり、その形状を変化させた
り、幅を調整したりすることによって、共振器a,b,
c相互の電磁気的な結合を調整可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記補助導
体f及び外導体eは、誘電体磁器ブロックの一面毎にペ
ースト状の導電材をスクリーン印刷によって所定パター
ンで塗着した後、所定温度で焼付けることにより形成さ
れるのであるが、上記のように開放端面dの補助導体f
を、外周面の外導体eに導通させる場合には、開放端面
と側面との隣接する二面が交わるエッジ部分でペースト
状の導電材が重なり合うように印刷して、導電材相互を
接続させる必要がある。ところが、塗着されるペースト
状の導電材は極めて薄い上、エッジ部分ではペースト状
の導電材の表面張力によって塗着厚がさらに薄くなって
しまうため、この状態で焼付けを行うと、誘電体磁器ブ
ロックと導電材との熱膨張率の相違により、特に薄いエ
ッジ部分の導電材が破断し易く、エッジ部分で所謂電極
切れが生じるという問題点があった。
【0005】上記のような、表面張力によってエッジ部
分の塗着厚が薄くなることを防止するために、スクリー
ン印刷後に、手作業で導電材をエッジ部分に塗り足して
所要の塗着厚とする手段もある。しかるに、かかる手段
は、面倒で手間がかかるため、製造効率が悪く実用的で
はない。
【0006】また、従来は、平坦な開放端面d上にスク
リーン印刷することによって補助導体fを形成している
ため、ペースト状の導電材に垂れや滲みが生じ易く、精
度よく補助導体fを形成できないという問題点があっ
た。
【0007】本発明は、エッジ部分の電極切れをなく
し、所定パターンの補助導体を精度よく形成し得るよう
にした誘電体フィルタ及びその製造方法を提供すること
を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘電体磁器ブ
ロックに、貫通孔の内周面を内導体で被覆することによ
り構成される共振器を複数個並設し、貫通孔の一端が開
口する開放端面を除く所要外周面を外導体で被覆すると
ともに、開放端面に所定パターンの補助導体を形成し、
該補助導体を側面側の外導体と導通させてなる誘電体フ
ィルタにおいて、前記補助導体を、開放端面に補助導体
のパターン形状と一致する凹陥部を形成し、該凹陥部に
導電材を充填することによりパターン形成したことを特
徴とする誘電体フィルタである。
【0009】かかる構成にあって、開放端面に形成した
凹陥部に補助導体となるペースト状の導電材を充填する
ことにより、該ペースト状の導電材が凹陥部によって形
状規定され、垂れや滲みが生じないため、所定パターン
の補助導体を精度よく形成することができる。
【0010】また、本発明は、セラミック粉末を加圧成
形して略直方体状の成形体とする際に、開放端面となる
一端面に外端が側面側に開放された所定形状の凹陥部を
同時に形成し、この成形体を焼結して誘電体磁器ブロッ
クを形成した後、前記凹陥部内にペースト状の導電材を
充填し、次に誘電体磁器ブロックの開放端面となる一端
面を除く所要外周面にペースト状の導電材を塗着して、
焼付けることにより、誘電体磁器ブロックの所要外周面
に外導体を形成するとともに、外端が側面側の外導体と
導通する補助導体を開放端面の凹陥部内に形成すること
を特徴とする誘電体フィルタの製造方法である。
【0011】かかる構成にあって、セラミック粉末の加
圧成形に用いる金型の内面に、凹陥部に対応する凸部を
設けておくことにより、成形体に所定形状の凹陥部を簡
単に同時形成することができる。また、このように、開
放端面に形成された凹陥部に補助導体となるペースト状
の導電材を、凹陥部の深さに相当する厚みで充填する
と、その外端面が誘電体磁器ブロックの側面側に臨むこ
ととなる。そして、誘電体磁器ブロックの側面側に外導
体となるペースト状の導電材を塗着することにより、該
ペースト状の導電材が、凹陥部に充填されているペース
ト状の導電材の外端面と接続される。これにより、凹陥
部の底面と誘電体磁器ブロックの側面との二面が交わる
エッジ部分を覆うペースト状の導電材の塗着厚を厚くす
ることができ、その後の焼付け工程において所要の強度
が生じ、誘電体磁器ブロックと導電材との熱膨張率の相
違に起因するエッジ部分の電極切れを防止することがで
きる。
【0012】また、本発明は、誘電体磁器ブロックに、
貫通孔の内周面を内導体で被覆することにより構成され
る共振器を三個以上並設し、貫通孔の一端が開口する開
放端面を除く所要外周面を外導体で被覆するとともに、
誘電体磁器ブロックの側面に、左右両端の共振器の開放
端面寄り位置で、該両共振器に対向して容量結合する入
出力パッドを区画形成してなり、前記左右両端の共振器
の、開放端面に開口する貫通孔の孔端に、該孔端を径大
とする座ぐりを形成するとともに、開放端面側で、左右
両端以外の共振器に、隣接する共振器間に差し渡される
分断部を備えた補助導体を、該共振器と絶縁間隙を介し
て周設し、該補助導体を、入出力パッドのある側面側の
外導体と導通させた誘電体フィルタにおいて、前記補助
導体を、開放端面に補助導体のパターン形状と一致する
凹陥部を形成し、該凹陥部に導電材を充填することによ
りパターン形成したことを特徴とする誘電体フィルタで
ある。
【0013】かかる構成にあって、左右両端の共振器
は、開放端面に開口する貫通孔の孔端に、該孔端を径大
とする座ぐりが形成されていることにより、座ぐりの内
面を被覆する内導体が半径方向に広がって共振長が実質
的に長くなり、共振器の長さが相対的に短寸化される。
また、左右両端以外の共振器は、該共振器に側面側の外
導体と導通する補助導体が絶縁間隙を介して周設されて
いることにより、該補助導体と共振器の内導体との間に
静電容量Cが発生し、後述するように、この静電容量C
に相当する量だけ共振器の長さが短寸化する。従って、
前記絶縁間隙の幅や共振器を囲う補助導体の長さを適宜
に設定して、所要の静電容量Cを発生させることによ
り、左右両端以外の共振器が、左右両端の共振器と同一
長さで短寸化され、誘電体フィルタの全体長を短くする
ことができる。また、この誘電体フィルタは、図10に
示すように、高域側に減衰極mが発生し、高域側が有極
化されたフィルタ特性を有するものとなる。
【0014】そして、かかる誘電体フィルタにあって
も、凹陥部にペースト状の導電材を充填して補助導体を
パターン形成することにより、該ペースト状の導電材が
凹陥部によって形状規定されて、垂れや滲みが生じるこ
とがなく、さらに前記絶縁間隙の幅や共振器を囲う補助
導体の長さを精度よく形成できるので、所定値の静電容
量Cを確実に得ることができる。また、補助導体は、凹
陥部の深さに相当する厚みがあり、共振器に対向する端
面の面積が広いため、大きな静電容量Cを発生させるこ
とができる。
【0015】また、かかる誘電体フィルタは、上記の製
造方法によって製造することができ、上記のように、開
放端面に形成された凹陥部に補助導体となるペースト状
の導電材を、凹陥部の深さに相当する厚みで充填し、そ
の外端面を誘電体磁器ブロックの側面側に臨ませた状態
で、誘電体磁器ブロックの側面側に外導体となるペース
ト状の導電材を塗着することにより、該ペースト状の導
電材が、凹陥部に充填されているペースト状の導電材の
外端面と接続される。これにより、凹陥部の底面と誘電
体磁器ブロックの側面との二面が交わるエッジ部分を覆
うペースト状の導電材の塗着厚を厚くすることができ、
その後の焼付け工程において所要の強度が生じ、誘電体
磁器ブロックと導電材との熱膨張率の相違に起因するエ
ッジ部分の電極切れを防止することができる。
【0016】また、上記構成にあって、補助導体を、入
出力パッドの無い側面側に開口した切欠補助導体とし、
該開口へ、入出力パッドの無い側面側から第二の補助導
体を延成して、その端縁を、共振器と絶縁間隙を介して
対向させたものにおいて、第二の補助導体を、開放端面
に第二の補助導体のパターン形状と一致する凹陥部を形
成し、該凹陥部に導電材を充填することによりパターン
形成するようにしてもよい。このように第二の補助導体
を設けることにより、該補助導体と共振器の内導体との
間にも前記静電容量Cが発生し、静電容量Cを増大させ
ることができる。そして、この第二の補助導体にあって
も、凹陥部に導電材を充填してパターン形成することに
より、絶縁間隙の幅や補助導体の形状を精度よく形成す
ることができ、さらに共振器に対向する端面の面積が広
いため、大きな静電容量Cを発生させることができると
ともに、エッジ部分の電極切れを防止することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】図1,図2は、第一実施例に係る
誘電体フィルタ1Aを示し、単一の誘電体磁器ブロック
2に三つの共振器3a,3b,3cを並設して三段型誘
電体フィルタが構成されている。
【0018】誘電体磁器ブロック2は、BaO-TiO系,B
aO-TiO- 希土類酸化物系等のセラミック誘電体からな
る略直方体状をしており、各共振器3a,3b,3cが
夫々互いに平行で、かつ同一方向に列成されている。こ
の共振器3a,3b,3cは、貫通孔4a,4b,4c
の内周面を夫々内導体5で被覆することにより構成され
ており、さらに、その貫通孔4a,4b,4cの一端が
開口する開放端面6を除く誘電体磁器ブロック2の所要
外周面を外導体7で被覆して、これをシールド電極とし
ている。また、開放端面6には、隣接する共振器3a,
3b,3c間を分断するように帯状の補助導体11,1
1が差し渡され、その両端が外周面の外導体7に夫々導
通されている。この補助導体11,11は、開放端面6
に補助導体11,11のパターン形状と一致する凹陥部
14,14(図3参照)を形成し、該凹陥部14,14
に導電材を充填することによりパターン形成されてい
る。
【0019】この誘電体フィルタ1Aの製造方法につい
て説明する。まず、BaO-TiO系,BaO-TiO- 希土類酸
化物系等のセラミック粉末を金型内に供給し、これを10
00Kg/cm程度の圧力で加圧成形して略直方体状の成形
体とする。この時、凹陥部14に対応する凸部を内面に
備えた金型を用いて加圧成形することにより、図3に示
すように、成形体15の開放端面6となる一端面に、外
端が側面側に開放された所定形状の凹陥部14,14を
同時に形成する。また、この成形体15には、金型内に
配置された棒状の中子によって貫通孔4a,4b,4c
が同時に形成される。そして、この成形体15を1200〜
1300℃程度で焼結することにより、誘電体磁器ブロック
2を形成する。
【0020】次に、図4イに示すように、前記凹陥部1
4,14内に銀等のペースト状の導電材16aを、凹陥
部14の深さに相当する厚みで充填する。この導電材1
6aの充填は、スクリーン印刷等によって行うことがで
きる。そして、このように導電材16aを凹陥部14の
深さに相当する厚みで充填することにより、導電材16
aの外端面17が誘電体磁器ブロック2の側面側に臨む
こととなる。次いで、凹陥部14,14が形成された一
端面を開放端面6として、該開放端面6を除く誘電体磁
器ブロック2の所要外周面にペースト状の導電材16b
をスクリーン印刷によって塗着する。これにより、誘電
体磁器ブロック2の側面側において、図4ロに示すよう
に、導電材16bが、各凹陥部14に充填されている導
電材16aの外端面17と接続されることとなり、各凹
陥部14の底面18と誘電体磁器ブロック2の側面19
との二面が交わるエッジ部分20を厚い塗着厚で覆うこ
とができる。即ち、エッジ部分20において、表面張力
によってペースト状の導電材16a,16bの塗着厚が
薄くなることがなく、所要の塗着厚を確保することがで
きる。また、貫通孔4a,4b,4cの内周面には、内
導体5となるペースト状の導電材が真空吸引等を介して
塗着される。
【0021】そして、この状態で各導電材を所定温度で
焼付けることにより、図1に示すように、誘電体磁器ブ
ロック2の所要外周面に導電材16bからなる外導体7
を形成するとともに、外端が側面側の外導体7と導通す
る導電材16aからなる補助導体11,11を開放端面
6の凹陥部14,14内に形成するようにしている。
【0022】以上の工程により、図1に示す誘電体フィ
ルタ1Aが得られる。この誘電体フィルタ1Aは、開放
端面6に、隣接する共振器3a,3b,3c間を分断す
る帯状の補助導体11,11が差し渡され、その両端が
外周面の外導体7に夫々導通されていることにより、図
10に示す波形図と同様に、高域側に減衰極mが発生
し、高域側が有極化されたフィルタ特性を有するものと
なる。
【0023】かかる構成にあって、上記のように、開放
端面6に形成した補助導体11,11のパターン形状と
一致する凹陥部14,14内に、ペースト状の導電材1
6aを凹陥部14の深さに相当する厚みで充填して、そ
の外端面17を誘電体磁器ブロック2の側面側に臨ま
せ、該外端面17と、誘電体磁器ブロック2の側面側に
塗着されるペースト状の導電材16bとを接続させるこ
とにより、凹陥部14の底面18と誘電体磁器ブロック
2の側面19との二面が交わるエッジ部分20において
導電材16a,16bの所要の塗着厚を確保することが
できる。これにより、その後の焼付け工程において所要
の強度が生じ、誘電体磁器ブロック2と導電材16a,
16bとの熱膨張率の相違に起因するエッジ部分20の
電極切れを防止することができる。
【0024】また、上記のように、開放端面6に形成し
た凹陥部14,14に補助導体11,11となるペース
ト状の導電材16aを充填することにより、該導電材1
6aが凹陥部14によって形状規定され、垂れや滲みが
生じないため、所定パターンの補助導体11,11を精
度よく形成することができる。
【0025】尚、図示省略しているが、共振器3a,3
cと容量結合される入出力パッドは、導電材16bの塗
着時に、スクリーン印刷によって所定パターンの印刷を
行うことにより、誘電体磁器ブロック2の側面に、外導
体7と絶縁状に区画形成することができる。また、上記
第一実施例では、三つの共振器3a,3b,3cからな
る三段型誘電体フィルタを示したが、帯状の補助導体1
1により高域側を有極化する構成は、二段又は四段以上
の多段型誘電体フィルタにも適用可能である。
【0026】図5〜図7は、第二実施例に係る誘電体フ
ィルタ1Bを示し、第一実施例における補助導体11と
は異なる形態の補助導体11a,11bを備えている。
この誘電体フィルタ1Bは、上記第一実施例と同様に、
単一の誘電体磁器ブロック2に三つの共振器3a,3
b,3cを並設した三段型誘電体フィルタとなってい
る。
【0027】誘電体磁器ブロック2は、BaO-TiO系,B
aO-TiO- 希土類酸化物系等のセラミック誘電体からな
る略直方体状をしており、各共振器3a,3b,3cが
夫々互いに平行で、かつ同一方向に列成されている。こ
の共振器3a,3b,3cは、貫通孔4a,4b,4c
の内周面を夫々内導体5で被覆することにより構成され
ており、さらに、その貫通孔4a,4b,4cの一端が
開口する開放端面6を除く誘電体磁器ブロック2の所要
外周面を外導体7で被覆して、これをシールド電極とし
ている。また、左右両端の共振器3a,3cには、開放
端面6に開口する貫通孔4a,4cの孔端に、該孔端を
径大とする座ぐり8,8が夫々形成されており、該座ぐ
り8,8の内面も内導体5で被覆されている。
【0028】そして、上記のように、左右両端の共振器
3a,3cの、開放端面6に開口する貫通孔4a,4c
の孔端に座ぐり8,8を形成することにより、各座ぐり
8の内面を被覆する内導体5が、半径方向に広がって延
面距離が長くなり、このため共振長が実質的に長くな
る。これにより、同じ共振長で座ぐり8を形成しない場
合に比して、共振器3a,3cの長さが相対的に短寸化
されている。尚、共振器3a,3cの共振長は、共振周
波数のλ/4に相当する共振長寸法にほぼ一致するよう
に設定される。
【0029】また、誘電体磁器ブロック2の側面には、
開放端面6寄り位置で、左右両端の共振器3a,3cに
対向する入出力パッド9,9が矩形状の導体除去部1
0,10により、外導体7と絶縁状に区画形成されてお
り、該入出力パッド9,9を共振器3a,3cと夫々容
量結合させるようにしている。
【0030】前記開放端面6には、左右両端以外の共振
器3bに対向させて、補助導体11aと第二の補助導体
11bとが配設されている。補助導体11aは、図7に
示すように、隣接する共振器3a,3b及び3b,3c
間に夫々差し渡された分断部12,12を備え、かつ貫
通孔4bに近接する内側縁に、該貫通孔4bと同心状の
円弧縁部13を備えている。そして、該円弧縁部13に
よって貫通孔4bを囲繞するようにして、補助導体11
aが絶縁間隙sを介して共振器3bに周設されており、
さらに補助導体11aの外端は入出力パッド9,9のあ
る側面側の外導体7と導通されている。ここで、補助導
体11aは、前記円弧縁部13が入出力パッド9,9の
無い側面側に開口した切欠補助導体となっており、該開
口へ、入出力パッド9,9の無い側面側の外導体7と導
通された第二の補助導体11bが延成され、その端縁
を、共振器3bと絶縁間隙s’を介して対向させるよう
にしている。そして、この第二の補助導体11b及び前
記補助導体11aは、開放端面6に補助導体11a,1
1bのパターン形状と一致する凹陥部14a,14b
(図8参照)を形成し、該凹陥部14a,14bに導電
材を充填することによりパターン形成されている。
【0031】かかる誘電体フィルタ1Bは、上述した製
造方法によって製造される。即ち、セラミック粉末を加
圧成形して略直方体状の成形体とする際に、凹陥部14
a,14bに対応する凸部を内面に備えた金型を用いて
加圧成形することにより、図8に示すように、成形体1
5の開放端面6となる一端面に、外端が側面側に開放さ
れた所定形状の凹陥部14a,14bを形成する。ま
た、金型の内面に配置された座ぐり形状に一致する凸部
によって、貫通孔4a,4cの孔端に座ぐり8,8が同
時に形成される。
【0032】この成形体15を焼結して誘電体磁器ブロ
ック2を形成した後、図9イに示すように、前記凹陥部
14a,14b内に銀等のペースト状の導電材16a
を、凹陥部14a,14bの深さに相当する厚みで充填
する。この導電材16aの充填は、スクリーン印刷によ
って行うことができる。そして、このように導電材16
aを凹陥部14a,14b内に、その深さに相当する厚
みで充填することにより、導電材16aの外端面17が
誘電体磁器ブロック2の側面側に臨むこととなる。次い
で、凹陥部14a,14bが形成された一端面を開放端
面6として、該開放端面6を除く誘電体磁器ブロック2
の所要外周面にペースト状の導電材16bをスクリーン
印刷によって塗着する。この時、凹陥部14aの外端が
開放された一側面には、入出力パッド9,9が所定パタ
ーンで印刷形成される。そして、このように誘電体磁器
ブロック2の所要外周面に導電材16bを塗着すること
により、該導電材16bが、誘電体磁器ブロック2の側
面側において、図9ロに示すように、凹陥部14a,1
4bに充填されている導電材16aの外端面17と接続
されることとなり、凹陥部14a,14bの底面18と
誘電体磁器ブロック2の側面19との二面が交わるエッ
ジ部分20を厚い塗着厚で覆うことができる。即ち、エ
ッジ部分20において、表面張力によってペースト状の
導電材16a,16bの塗着厚が薄くなることがなく、
所要の塗着厚を確保することができる。また、貫通孔4
a,4b,4cの内周面及び座ぐり8,8の内面には、
内導体5となるペースト状の導電材16cが真空吸引等
を介して塗着される。
【0033】そして、この状態で各導電材を所定温度で
焼付けることにより、図5に示すように、誘電体磁器ブ
ロック2の所要外周面に導電材16bからなる外導体7
を形成するとともに、外端が側面側の外導体7と導通す
る導電材16aからなる補助導体11a,11bを開放
端面6の凹陥部14a,14b内に夫々形成するように
している。
【0034】かかる構成にあって、上記のように、補助
導体11a及び第二の補助導体11bを設けた時の共振
器3bの共振周波数は、 1/ωC=Zo tanβ・L で表わされる。ここで、ωは角周波数、Zoは特性インピ
ーダンス、βは位相定数、Lは共振器3bの長さ、そし
て、Cは補助導体11a及び第二の補助導体11bによ
って発生する静電容量を含めた開放端面6の静電容量を
示す。
【0035】上記関係式から、ある共振周波数を得ると
き、開放端面6の静電容量Cが大きい程、該静電容量C
に相当する量だけ共振器3bの長さを短くできることが
解る。従って、前記絶縁間隙s,s’の幅や共振器3b
を囲う補助導体11aの円弧縁部13の長さを適宜に設
定して、所要の静電容量Cを発生させることにより、左
右両端以外の共振器3bの共振長を、左右両端の共振器
3a,3cの共振長に一致させることができる。これに
より、左右両端以外の共振器3bが、左右両端の共振器
3a,3cと同一長さで短寸化され、誘電体フィルタ1
Bの全体長を短くすることができる。
【0036】また、開放端面6に設けられた補助導体1
1aの分断部12,12が、隣接する共振器3a,3b
及び3b,3c間に夫々差し渡され、該補助導体11a
の外端が入出力パッド9,9のある側面側の外導体7と
導通されていることにより、この誘電体フィルタ1Bの
フィルタ特性を測定した波形図をみると、図10に示す
ように、周波数特性の波形xにあって、中心周波数の高
域側に減衰極mが発生していることが認められる。従っ
て、前記分断部12,12を設けることにより、高域側
を有極化することができる。尚、図10には、同時に測
定した反射波特性の波形yも示されている。
【0037】そして、かかる誘電体フィルタ1Bにあっ
ても、上記のように、開放端面6に形成した補助導体1
1a,11bのパターン形状と一致する凹陥部14a,
14b内に、ペースト状の導電材16aを凹陥部14
a,14bの深さに相当する厚みで充填して、その外端
面17を誘電体磁器ブロック2の側面側に臨ませ、該外
端面17と、誘電体磁器ブロック2の側面側に塗着され
るペースト状の導電材16bとを面接続させることによ
り、凹陥部14a,14bの底面18と誘電体磁器ブロ
ック2の側面19との二面が交わるエッジ部分20にお
いて導電材16a,16bの所要の塗着厚を確保するこ
とができる。これにより、その後の焼付け工程において
所要の強度が生じ、誘電体磁器ブロック2と導電材16
a,16bとの熱膨張率の相違に起因するエッジ部分2
0の電極切れを防止することができる。
【0038】また、上記のように、凹陥部14a,14
bにペースト状の導電材16aを充填して補助導体11
a,11bをパターン形成することにより、該ペースト
状の導電材16aが凹陥部14a,14bによって形状
規定されて、垂れや滲みを生じることがなく、さらに前
記絶縁間隙s,s’の幅や共振器3bを囲う補助導体1
1aの円弧縁部13の長さを精度よく形成できるので、
所定値の静電容量Cを確実に得ることができる。また、
補助導体11a,11bは、凹陥部14a,14bの深
さに相当する厚みがあり、共振器3bに対向する端面の
面積が広いため、大きな静電容量Cを発生させることが
できる。
【0039】尚、開放端面6に設けられる第二の補助導
体11bは、静電容量Cを増大させるためのものであ
り、補助導体11aのみによって所要の静電容量Cが得
られる場合には、第二の補助導体11bを設ける必要は
ない。また、補助導体11aは、円弧縁部13を、共振
器3bの貫通孔4bの全周を囲繞するように環状に形成
してもよい。
【0040】また、上記第二実施例では、三つの共振器
3a,3b,3cからなる三段型誘電体フィルタを示し
たが、誘電体フィルタ1Bは、四段以上の多段型誘電体
フィルタであってもよい。図11に、その一例として、
誘電体フィルタ1Bを四段型誘電体フィルタとして構成
した場合の変形実施例を示す。この誘電体フィルタ1B
は、単一の誘電体磁器ブロック2に四つの共振器3a,
3b,3b’,3cが並設されており、左右両端の共振
器3a,3cの、開放端面6に開口する貫通孔4a,4
cの孔端に、該孔端を径大とする座ぐり8,8が形成さ
れている。また、開放端面6には、左右両端以外の共振
器3b,3b’に対向させて、入出力パッド9,9のあ
る側面側の外導体7と導通された補助導体11aが配設
されており、該補助導体11aの分断部12,12,1
2が隣接する各共振器3a,3b,3b’,3c間に差
し渡されている。また、共振器3b,3b’には、必要
に応じて、入出力パッド9,9の無い側面側の外導体7
から第二の補助導体11b,11bが夫々延成される。
【0041】そして、前記補助導体11a及び第二の補
助導体11b,11bが、開放端面6に形成された各補
助導体11a,11b,11bのパターン形状と一致す
る凹陥部14a,14b,14b(図12参照)に導電
材を充填することによりパターン形成されている。これ
により、第二実施例と同様に、補助導体11a及び第二
の補助導体11b,11bと、外導体7とが接続される
エッジ部分の電極切れを防止することができ、また、補
助導体11a及び第二の補助導体11b,11bを精度
よく形成できて、所定値の静電容量Cが確実に得られる
とともに、大きな静電容量Cを発生させることができ
る。
【0042】このような四段以上の多段型誘電体フィル
タにあっても、左右両端の共振器3a,3cに設けられ
た座ぐり8,8によって、共振器3a,3cの共振長が
実質的に長くなり、該共振器3a,3cの長さを相対的
に短寸化し得る一方、左右両端以外の共振器3b,3
b’は、補助導体11a、又は補助導体11a及び第二
の補助導体11b,11bによって発生する開放端面6
の静電容量Cにより、その長さを短寸化し得るので、誘
電体フィルタ1Bの全体長を短くすることができる。ま
た、補助導体11aの分断部12,12,12により、
高域側を有極化することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明は、上述のように、開放端面に所
定パターンの補助導体を形成し、該補助導体を側面側の
外導体と導通させてなる誘電体フィルタにおいて、前記
補助導体を、開放端面に補助導体のパターン形状と一致
する凹陥部を形成し、該凹陥部に導電材を充填すること
によりパターン形成したから、ペースト状の導電材が凹
陥部によって形状規定され、垂れや滲みが生じないた
め、所定パターンの補助導体を精度よく形成することが
できる。
【0044】また、セラミック粉末を加圧成形して略直
方体状の成形体とする際に、開放端面となる一端面に外
端が側面側に開放された所定形状の凹陥部を同時に形成
し、この成形体を焼結して誘電体磁器ブロックを形成し
た後、前記凹陥部内にペースト状の導電材を充填し、次
に誘電体磁器ブロックの開放端面となる一端面を除く所
要外周面にペースト状の導電材を塗着して、焼付けるこ
とにより、誘電体磁器ブロックの所要外周面に外導体を
形成するとともに、外端が側面側の外導体と導通する補
助導体を開放端面の凹陥部内に形成するようにした製造
方法にあっては、開放端面に形成された凹陥部に補助導
体となるペースト状の導電材を、凹陥部の深さに相当す
る厚みで充填して、その外端面を誘電体磁器ブロックの
側面側に臨ませた状態で、誘電体磁器ブロックの側面側
に外導体となるペースト状の導電材を塗着することによ
り、該導電材と、凹陥部に充填された導電材の外端面と
が接続され、凹陥部の底面と誘電体磁器ブロックの側面
との二面が交わるエッジ部分における所要の塗着厚が確
保される。これにより、その後の焼付け工程において所
要の強度が生じ、誘電体磁器ブロックと導電材との熱膨
張率の相違に起因するエッジ部分の電極切れを防止する
ことができ、上記のように導電材に垂れや滲みが生じな
いことと相俟って、優れた誘電体フィルタを製造し得る
こととなる。
【0045】また、かかる製造方法にあって、セラミッ
ク粉末の加圧成形に用いる金型の内面に、凹陥部に対応
する凸部を設けておくことにより、成形体に所定形状の
凹陥部を簡単に同時形成することができる。
【0046】また、本発明は、誘電体磁器ブロックに共
振器を三個以上並設し、左右両端の共振器の、開放端面
に開口する貫通孔の孔端に、該孔端を径大とする座ぐり
を形成するとともに、開放端面側で、左右両端以外の共
振器に、隣接する共振器間に差し渡される分断部を備え
た補助導体を、該共振器と絶縁間隙を介して周設し、該
補助導体を、入出力パッドのある側面側の外導体と導通
させた誘電体フィルタにおいて、前記補助導体を、開放
端面に補助導体のパターン形状と一致する凹陥部を形成
し、該凹陥部に導電材を充填することによりパターン形
成したものであるから、左右両端の共振器の共振長が座
ぐりによって実質的に長くなり、該共振器の長さを相対
的に短寸化し得る一方、左右両端以外の共振器は、補助
導体によって発生する開放端面の静電容量Cにより、そ
の長さを短寸化し得るので、誘電体フィルタの全体長を
短くすることができる。また、補助導体の分断部によ
り、高域側を有極化することができる。
【0047】そして、かかる誘電体フィルタにあって
も、凹陥部にペースト状の導電材を充填して補助導体を
パターン形成することにより、該ペースト状の導電材が
凹陥部によって形状規定されて、垂れや滲みが生じるこ
とがなく、さらに前記絶縁間隙の幅や共振器を囲う補助
導体の長さを精度よく形成できるので、所定値の静電容
量Cを確実に得ることができる。また、補助導体は、凹
陥部の深さに相当する厚みがあり、共振器に対向する端
面の面積が広いため、大きな静電容量Cを発生させるこ
とができる。
【0048】また、かかる誘電体フィルタを上記の製造
方法によって製造することにより、凹陥部の底面と誘電
体磁器ブロックの側面との二面が交わるエッジ部分にお
けるペースト状の導電材の所要の塗着厚を確保でき、焼
付け工程において所要の強度が生じて、誘電体磁器ブロ
ックと導電材との熱膨張率の相違に起因するエッジ部分
の電極切れを防止することができる。
【0049】さらに、かかる誘電体フィルタにあって、
前記補助導体を、入出力パッドの無い側面側に開口した
切欠補助導体とし、該開口へ、入出力パッドの無い側面
側から第二の補助導体を延成して、その端縁を、共振器
と絶縁間隙を介して対向させたものにおいて、第二の補
助導体を、開放端面に第二の補助導体のパターン形状と
一致する凹陥部を形成し、該凹陥部に導電材を充填する
ことによりパターン形成することにより、この第二の補
助導体と共振器の内導体との間にも前記静電容量Cが発
生し、静電容量Cを増大させることができる。そして、
この第二の補助導体にあっても、絶縁間隙の幅や補助導
体の形状を精度よく形成することができ、さらに共振器
に対向する端面の面積が広いため、大きな静電容量Cを
発生させることができるとともに、エッジ部分の電極切
れを防止することができる等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る誘電体フィルタの斜
視図である。
【図2】同上の誘電体フィルタの縦断面図である。
【図3】セラミック粉末を加圧成形して得た成形体の斜
視図である。
【図4】成形体への導電材の塗着工程を示す説明図であ
る。
【図5】第二実施例に係る誘電体フィルタの斜視図であ
る。
【図6】同上の誘電体フィルタの縦断面図である。
【図7】同上の誘電体フィルタの平面図である。
【図8】セラミック粉末を加圧成形して得た成形体の斜
視図である。
【図9】成形体への導電材の塗着工程を示す説明図であ
る。
【図10】誘電体フィルタのフィルタ特性を示す波形図
である。
【図11】第二実施例の変形実施例に係る誘電体フィル
タの斜視図である。
【図12】セラミック粉末を加圧成形して得た成形体の
斜視図である。
【図13】従来構成の誘電体フィルタの斜視図である。
【符号の説明】
1A,1B 誘電体フィルタ 2 誘電体磁器ブロック 3a,3b,3b’,3c 共振器 4a〜4c 貫通孔 5 内導体 6 開放端面 7 外導体 8 座ぐり 9 入出力パッド 11,11a,11b 補助導体 12 分断部 14,14a,14b 凹陥部 15 成形体 16a,16b 導電材 s,s’絶縁間隙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体磁器ブロックに、貫通孔の内周面を
    内導体で被覆することにより構成される共振器を複数個
    並設し、貫通孔の一端が開口する開放端面を除く所要外
    周面を外導体で被覆するとともに、開放端面に所定パタ
    ーンの補助導体を形成し、該補助導体を側面側の外導体
    と導通させてなる誘電体フィルタにおいて、 前記補助導体を、開放端面に補助導体のパターン形状と
    一致する凹陥部を形成し、該凹陥部に導電材を充填する
    ことによりパターン形成したことを特徴とする誘電体フ
    ィルタ。
  2. 【請求項2】セラミック粉末を加圧成形して略直方体状
    の成形体とする際に、開放端面となる一端面に外端が側
    面側に開放された所定形状の凹陥部を同時に形成し、こ
    の成形体を焼結して誘電体磁器ブロックを形成した後、
    前記凹陥部内にペースト状の導電材を充填し、次に誘電
    体磁器ブロックの開放端面となる一端面を除く所要外周
    面にペースト状の導電材を塗着して、焼付けることによ
    り、誘電体磁器ブロックの所要外周面に外導体を形成す
    るとともに、外端が側面側の外導体と導通する補助導体
    を開放端面の凹陥部内に形成することを特徴とする誘電
    体フィルタの製造方法。
  3. 【請求項3】誘電体磁器ブロックに、貫通孔の内周面を
    内導体で被覆することにより構成される共振器を三個以
    上並設し、貫通孔の一端が開口する開放端面を除く所要
    外周面を外導体で被覆するとともに、誘電体磁器ブロッ
    クの側面に、左右両端の共振器の開放端面寄り位置で、
    該両共振器に対向して容量結合する入出力パッドを区画
    形成してなり、 前記左右両端の共振器の、開放端面に開口する貫通孔の
    孔端に、該孔端を径大とする座ぐりを形成するととも
    に、 開放端面側で、左右両端以外の共振器に、隣接する共振
    器間に差し渡される分断部を備えた補助導体を、該共振
    器と絶縁間隙を介して周設し、該補助導体を、入出力パ
    ッドのある側面側の外導体と導通させた誘電体フィルタ
    において、 前記補助導体を、開放端面に補助導体のパターン形状と
    一致する凹陥部を形成し、該凹陥部に導電材を充填する
    ことによりパターン形成したことを特徴とする誘電体フ
    ィルタ。
  4. 【請求項4】補助導体を、入出力パッドの無い側面側に
    開口した切欠補助導体とし、該開口へ、入出力パッドの
    無い側面側から第二の補助導体を延成して、その端縁
    を、共振器と絶縁間隙を介して対向させたものにおい
    て、第二の補助導体を、開放端面に第二の補助導体のパ
    ターン形状と一致する凹陥部を形成し、該凹陥部に導電
    材を充填することによりパターン形成したことを特徴と
    する請求項3に記載した誘電体フィルタ。
JP34222299A 1999-09-24 1999-12-01 誘電体フィルタ及び該誘電体フィルタの製造方法 Pending JP2001160701A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34222299A JP2001160701A (ja) 1999-12-01 1999-12-01 誘電体フィルタ及び該誘電体フィルタの製造方法
EP00307378A EP1087457B1 (en) 1999-09-24 2000-08-29 Dielectric filter and method of manufacturing the same
DE60032300T DE60032300T2 (de) 1999-09-24 2000-08-29 Dielektrisches Filter und dessen Herstellungsverfahren
US09/652,016 US6501347B1 (en) 1999-09-24 2000-08-31 Dielectric filter having forked auxiliary conductor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34222299A JP2001160701A (ja) 1999-12-01 1999-12-01 誘電体フィルタ及び該誘電体フィルタの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001160701A true JP2001160701A (ja) 2001-06-12

Family

ID=18352069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34222299A Pending JP2001160701A (ja) 1999-09-24 1999-12-01 誘電体フィルタ及び該誘電体フィルタの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001160701A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6816034B2 (en) 2002-03-29 2004-11-09 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Electronic part such as dielectric filter or duplexer and method of forming an electrode of such an electronic part
US6949987B2 (en) 2002-03-29 2005-09-27 Ngk Spark Plug Co., Ltd Dielectric electronic component with attenuation adjustment electrode and method of adjusting attenuation characteristics of the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6816034B2 (en) 2002-03-29 2004-11-09 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Electronic part such as dielectric filter or duplexer and method of forming an electrode of such an electronic part
US6949987B2 (en) 2002-03-29 2005-09-27 Ngk Spark Plug Co., Ltd Dielectric electronic component with attenuation adjustment electrode and method of adjusting attenuation characteristics of the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4342972A (en) Microwave device employing coaxial resonator
JP2001160701A (ja) 誘電体フィルタ及び該誘電体フィルタの製造方法
US6501347B1 (en) Dielectric filter having forked auxiliary conductor
JP2000286617A (ja) 積層型ストリップライン共振器
JPH05110305A (ja) インターデイジタル型誘電体フイルター及びその製造方法
JPH1022710A (ja) 誘電体フィルタの電極形成方法
JPH09121104A (ja) 非可逆回路素子及びその非可逆回路素子によるアイソレーション特性調整方法
JPH10135707A (ja) 誘電体フィルタ
JP2001094305A (ja) 誘電体フィルタ
JPS58111404A (ja) 同軸型フイルタ
JPH1041703A (ja) 誘電体フィルタの電極形成方法
JPH03136402A (ja) 誘電体フィルタ
JPH10190327A (ja) 誘電体共振器及び誘電体フィルタの製造方法
JPH05175702A (ja) 一体型誘電体フィルタ
JP2003298314A (ja) 誘電体フィルタ又は誘電体デュプレクサ等の誘電体電子部品
JPH09148870A (ja) 積層型共振器
JP2001284906A (ja) 誘電体フィルタ及びその導電層形成方法
JPH10233603A (ja) 誘電体フィルタ
JPH10126105A (ja) 誘電体フィルタ
JPH1197904A (ja) 誘電体フィルタ及びその製造方法
JP2001298308A (ja) 誘電体共振器装置、通信装置および誘電体共振器装置の製造方法
JPS62256509A (ja) 圧電磁器振動子の製造方法
JPH1041702A (ja) 誘電体フィルタの電極形成方法
JP2000174503A (ja) 誘電体フィルタ及び該フィルタの周波数帯域幅の調整 方法
JPH11340714A (ja) 誘電体共振部材の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080507