JP2001160045A - 需要予測システム - Google Patents

需要予測システム

Info

Publication number
JP2001160045A
JP2001160045A JP34425799A JP34425799A JP2001160045A JP 2001160045 A JP2001160045 A JP 2001160045A JP 34425799 A JP34425799 A JP 34425799A JP 34425799 A JP34425799 A JP 34425799A JP 2001160045 A JP2001160045 A JP 2001160045A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
prediction
data
demand
model
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34425799A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Adachi
正雄 足立
Kazuo Ogasawara
一夫 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP34425799A priority Critical patent/JP2001160045A/ja
Publication of JP2001160045A publication Critical patent/JP2001160045A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Complex Calculations (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ビジネスの環境変化に対して、適応機能の高い
高精度予測方法およびシステムを提供すること。 【解決手段】本発明の需要予測装置は、需要関連データ
入力手段1、記憶手段であるデータベース2、予測候補
演算手段3、複数規範による評価手段4、予測結果出力
手段5からなる。複数規範による評価・選択手段4は、
少なくとも利益最大と誤差最小の二つの規範を含む多数
の規範のもとで予測値候補を評価することによってビジ
ネス環境に適した予測値を得られるようにしたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品・製品やサー
ビスに対する需要量を予測する方法とシステムに関す
る。特に、多目的評価や需要関連情報の活用による、実
質的に有効な予測を通して生産計画や在庫・配送等の計
画をより最適なものに近づけることにより、利益や顧客
満足を向上させるのに好適な予測システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術としては、特開平6−162231号
に記載されるものがある。そこでは、現在および過去の
時系列データ以外の情報として、月、曜日、旬などの非
数量化要因を数量化して、時系列データと非数量化要因
情報を用いて予測を行っている。さらに、特開平6−680
65号や特開平6−274470号 に記載されるものでは、現在
および過去の時系列データの量によって予測手段をかえ
て予測を行っている。さらに、特開平7−175786号で
は、予測の熟練者の知識をプロダクションルールとメン
バーシップ関数によって予測に取りいれている。さら
に、特開平7−262168号は、多品種の単品予測を簡易に
行う方法を開示するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、多目
的評価に基づく需要予測ということが十分には配慮され
ておらないという第一の問題があった。ビジネスの最終
目標は、利益の向上や顧客満足の向上であり、予測誤差
最小の従来の予測だけでは、これらの最終目標との関連
が不明確で、需要動向の変化に対して最終目的の達成が
不十分になりがちであった。
【0004】また上記従来技術は、計算順序(包含関係
にある予測単位の大きい方の予測結果を予測単位の小さ
い方の予測に活用するかどうか、あるいは、包含関係に
ある予測単位の小さい方の予測結果を予測単位の大きい
方の予測に活用するかどうかという参照関係)を考慮し
て予測精度を向上させるということが十分には配慮され
ておらないという第二の課題があった。
【0005】また上記従来技術を物流の中間点需要の予
測に用いるためには、物流の複数点の需要関連データ
(多元データ)を活用するということが十分には配慮さ
れておらないという第三の問題があった。物流の中間点
需要は、商品・製品の実需要だけでなく、下流点を含む
各発注担当者の判断が加味されてできあがるものであ
り、これらの点を考慮した予測方法が求められている。
さらに、商品別に、適した予測用モデルが存在し、使う
べきデータが異なることに対する配慮が求められてい
る。
【0006】本発明の目的は、上記課題に答えられる、
予測システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第一の目標を達成す
るために、需要関連データを入力する手段、それを記憶
する手段、記憶されたデータあるいは入力データから将
来の需要量を演算する手段、求めた演算結果の出力手段
を有する予測システムにおいて、予測対象に対し、少な
くとも二つ以上の予測値候補を演算する手段と少なくと
も利益最大と誤差最小の二つの規範を含む多数の規範の
もとで予測値候補を評価・選択する手段、を施したもの
である。
【0008】これらにより、予測精度が悪くても利益的
にはより向上する予測値を採用することが可能になる。
あるいは、別の評価、例えば、採算を度外視しても顧客
満足が最優先される局面においては、欠品の可能性零を
評価規範に取り入れることで顧客満足を達成することが
できる。
【0009】上記第二の目標を達成するために、参照関
係を自動的に判断する手段、あるいは、人に選択判断さ
せる手段、を施したものである。
【0010】上記第三の目標を達成するために、拠点か
ら発送される商品別の総出荷量の過去の時系列データだ
けでなく、中間点から下流への商品別の総出荷量の過去
の時系列データと中間点在庫量の過去の時系列データを
入力する手段と、それらを記憶する手段と、これら記憶
されたデータから将来の拠点からの商品別の総出荷量を
演算するのに用いる予測モデルを拠点からの商品別総出
荷量データを用いるモデル(中間点需要の時系列モデ
ル)、中間点からの商品別総出荷量データを用いるモデ
ル(下流点需要の時系列モデル)、中間点の商品別在庫
量データと中間点からの商品別総出荷量データを用いる
モデル(発注者の発注量モデル)、の少なくとも3個の
モデルを有するモデル群から自動的に選択する手段を施
したものである。さらに、記憶されたデータから将来の
拠点からの商品別の総出荷量を演算するのに用いる中間
点から下流への商品別の総出荷量の過去の時系列データ
と中間点在庫量の過去の時系列データを論理的判断から
自動的に修正する手段や予測精度が改善される方向にモ
デルを学習的に変更してゆく学習手段を施したものであ
る。
【0011】商品A、商品B、商品C、の過去2年間半
の実データ(拠点から発送される商品別の総出荷量、中
間点在庫量、中間点から下流への総出荷量)を図2に示
す。この各々の商品に対し、予測用モデルとして、中間
点需要の時系列モデル、発注者の発注量モデル、下流点
需要の時系列モデル、の各々を用いた時の予測誤差の二
乗の平均値のルートの値を図3に示した。これらより、
従来よく用いられる中間点需要の時系列モデルだけで
は、商品Aには適するが、商品Bや商品Cには適さな
い。商品Bには、発注者の発注量モデルが適しており、
商品Cには下流点需要の時系列モデルが適している。よ
って、多元データを用いて上記3種のモデルを上手く使
い分ければ予測精度が向上することが分かる。(モデル
の詳細は実施例にて説明する)
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面によ
り説明する。第一の実施例は図1に示すものである。第
一の実施例を、特定のある商品について、先月までの時
系列のデータから今月の需要を予測する場合を例にとり
説明する。
【0013】図1は第一の実施例における需要の予測装
置の機能構成図である。本発明の需要予測装置は、商品
別の需要量の過去の時系列データと予測に用いるモデル
群等の需要関連データ入力手段1、記憶手段であるデー
タベース2、予測値候補演算手段3、複数規範による評
価・選択手段4、予測結果の出力手段5、からなる。入
力手段1はキーボード等の入力装置であり、予測結果出
力手段5は表示画面、印刷機械等であり、記憶手段2は
磁気ディスク装置等である。予測値候補演算手段3、複
数規範による評価・選択手段4、は全て計算機のハード
とソフトとして実現されるものである。入力手段1によ
って入力された情報11は記憶手段2に蓄積される。出
力手段5は複数規範による評価・選択手段4の結果情報
13を出力するものである。予測値候補演算手段3は予
測に用いるモデル群と商品別の需要量の過去の時系列デ
ータから複数の予測値候補を演算するものである。
【0014】以下では、本発明の主要部分である、記憶
手段であるデータベース2、予測値候補演算手段3、複
数規範による評価・選択手段4、について詳述する。記
憶手段であるデータベース2では、入力情報11として
入力された現時点までの月別需要量データ
【0015】
【数1】y(k), k=−m,…,0 (ただし、k は今月から
みての −k+1 ヶ月前を表わす)、さらに、入力情報1
1として予測に用いるモデル群 model1,…,models
(モデルは過去の時点のy(k)データを入力としてy(1)の
予測値を出力とする関数)のs個のモデルデータ、さら
に、入力情報11として単品当たりの売り上げ利益、欠
品損失コスト、在庫コストが記憶されている。予測値候
補演算手段3では、前記月別需要量データとモデル群を
用いて、予測値候補群
【0016】
【数2】 y^(1,j), j=1,…,s, (jは使用モデルの指標) を算出し、さらに、過去の p+1個のデータについて、予
測誤差の分布
【0017】
【数3】 e(k,j)=y(k)−y^(k,j), k=−p,…,0, j=1,…,s, を算出し、これらの計算結果データ12を複数規範によ
る評価・選択手段4に引き渡す。複数規範による評価・
選択手段4においては、まず、予測誤差を最小にする予
測モデルを選択する。そのために、各モデルによる予測
の過去の p+1個の予測誤差の二乗平均値
【0018】
【数4】ms(j)=(e(−p,j)×e(−p,j)+…+e(0,j)×e(0,
j))/(p+1),j=1,…,s, を比較し、その中で最小値を取るモデルを選択する。選
択したモデルの指標をj* で表わす。次に、今月の需要
量分布は、
【0019】
【数5】y^(1,j*)+e(k,j*), k=−p,…,0, が各々確率1/(p+1) であると仮定して、利益を最大に
する予測値y*(1)を求める。
【0020】すなわち、
【0021】
【数6】 y*(1)=y, for prf(y)=min{ prf(y),for any y} prf(y)=pa(−p)+…+pa(−1)+pa(0), pa(k)= pap(k)/(p+1), k=−p,…,0 pap(k)=prpu×(y + z(0))−lospu×d(k), for d(k) ≦0 prpu×(y^(1,j*) + e(k,j*))−cpz×d(k), for d(k) >0 ただし、d(k) = y^(1,j*) + e(k,j*) − y − z(0), z(0):先月末の在庫量、 cpz :単品当たりの在庫コスト、 prpu:単品当たりの売り上げ利益、 lospu:単品当たりの欠品損失コスト、 最後に、予測値候補として、誤差最小の y^(1,j*)、利
益最大のy*(1)、その中間点の (y^(1,j*)+y*(1))/
2、 及びそれに対応する予想利益 prf(y) for y=y^(1,
j*)、 y*(1)、(y^(1,j*)+y*(1))/2、 のデータ、お
よび ms(j*)の平方根を計算し、これらのデータ13を
出力手段5へ引き渡す。
【0022】本実施例では説明の簡単化のために、月単
位のデータとして記述したが、むろん時間の単位は週で
も日でも時間でもよいし、また、販促等で実需要が変動
している場合には、その分を補正することも可能であ
る。
【0023】本発明の第二の実施例は図4に示すもので
ある。第ニの実施例を、地域Bと地域Cよりなる地域A
において、地域A、B、Cにおけるある商品の月次予測
を例にとり説明する。
【0024】図4は第ニの実施例における需要予測装置
の機能構成図である。本発明の需要予測装置は、需要関
連データの入力手段21、記憶手段であるデータベース
22、参照関係の自動判断手段23、予測量演算手段2
4、予測結果出力手段25、からなる。入力手段21は
キーボード等の入力装置であり、予測結果出力手段25
は表示画面、印刷機械等であり、記憶手段22は磁気デ
ィスク装置等である。参照関係の自動判断手段23、予
測量演算手段24、は全て計算機のハードとソフトとし
て実現されるものである。入力手段21によって入力さ
れた情報31は記憶手段22に蓄積される。出力手段2
5は予測手段24の結果情報35を出力するものであ
る。参照関係の自動判断手段23は予測値の参照関係を
自動的に選択することによって予測精度を向上させよう
とするものである。
【0025】以下では、本発明の主要部分である、記憶
手段22、参照関係の自動判断手段23、予測量演算手
段24、について詳述する。
【0026】記憶手段であるデータベース22では、入
力情報31として入力された現時点までの月別需要量デ
ータ、
【0027】
【数7】ya(k), k=−m,…,0 (地域Aの需要量) yb(k), k=−m,…,0 (地域Bの需要量) yc(k), k=−m,…,0 (地域Cの需要量) ただし、k は今月からみての −k+1 ヶ月前を表わす。
【0028】さらに、入力情報31として今月の需要量
の予測量 y^(1)を求める予測用モデルが記憶されてい
る。
【0029】参照関係の自動判断手段23は、参照関係
別の予測誤差計算手段231と予測誤差最小の参照関係
の選択手段232よりなっており、参照関係別の予測誤
差計算手段231においては、まず、参照関係がない場
合の予測値を次で計算する。地域A、B、C、の来月の
予測値を予測用モデルと対応地域の月別需要量データを
用いて求めた予測値を ya1^(k),yb1^(k),yc1^(k) で
表わす。次に参照関係のある場合の地域B、Cの予測値
を次で計算する。予測用モデルと ya(k)データを用いて
求めた場合の地域A需要量予測値 ya1^(k)に係数 ra
b,rac を各々掛けて予測値
【0030】
【数8】yb2^(k)= rab×ya1^(k), k=−s+1,…,1 yc2^(k)= rac×ya1^(k), k=−s+1,…,1 を求める。ここに、係数 rab, rac は、
【0031】
【数9】rab=(yb(−s+1)+…+yb(0))/(ya(−s+1)+…
+ya(0)), rac=(yc(−s+1)+…+yc(0))/(ya(−s+1)+…+ya
(0)), である。さらに、参照関係のある場合の地域Aの予測値
を次で計算する。
【0032】
【数10】 ya2^(k)= yb1^(k)+yc1^(k), k=−s+1,…,1 ya3^(k)= yb1^(k)+yc2^(k), k=−s+1,…,1 ya4^(k)= yb2^(k)+yc1^(k), k=−s+1,…,1 ya5^(k)= yb2^(k)+yc2^(k), k=−s+1,…,1 予測誤差最小の参照関係の選択手段232においては、
【0033】
【数11】 ea1(k)=ya(k)−ya1^(k),k=−s+1,…,0 ea2(k)=ya(k)−ya2^(k),k=−s+1,…,0 ea3(k)=ya(k)−ya3^(k),k=−s+1,…,0 ea4(k)=ya(k)−ya4^(k),k=−s+1,…,0 ea5(k)=ya(k)−ya5^(k),k=−s+1,…,0 eb1(k)=yb(k)−yb1^(k),k=−s+1,…,0 eb2(k)=yb(k)−yb2^(k),k=−s+1,…,0 ec1(k)=yc(k)−yc1^(k),k=−s+1,…,0 ec2(k)=yc(k)−yc2^(k),k=−s+1,…,0 を計算し、各二乗平均
【0034】
【数12】msa(1)=(ea1(s−1)×ea1(s−1)+…+ea1(0)
×ea1(0))/s, msa(2)=(ea2(s−1)×ea2(s−1)+…+ea2(0)×ea2(0))
/s, msa(3)=(ea3(s−1)×ea3(s−1)+=+ea3(0)×ea3(0))
/s, msa(4)=(ea4(s−1)×ea4(s−1)+=+ea4(0)×ea4(0))
/s, msa(5)=(ea5(s−1)×ea5(s−1)+=+ea5(0)×ea5(0))
/s, msb(1)=(eb1(s−1)×eb1(s−1)+=+eb1(0)×eb1(0))
/s, msb(2)=(eb2(s−1)×eb2(s−1)+=+eb2(0)×eb2(0))
/s, msc(1)=(ec1(s−1)×ec1(s−1)+=+ec1(0)×ec1(0))
/s, msc(2)=(ec2(s−1)×ec2(s−1)+=+ec2(0)×ec2(0))
/s, を求める。そして、
【0035】
【数13】 msa(i)=min{msa(1),msa(2),msa(3),msa(4),msa(5)}, なる i に対して、参照関係指事フラグ、FLAGa=i
【0036】
【数14】msb(i)=min{msb(1),msb(2)}, なる i に対して、参照関係指事フラグ、FLAGb=i
【0037】
【数15】msc(i)=min{msc(1),msc(2)}, なる i に対して、参照関係指事フラグ、FLAGc=iを記憶
する。
【0038】予測量演算手段4においては、FLAGa,FLAG
b,FLAGc の値にもとづいて、来月の需要量の予測量 y^
(2)を次のように求める。
【0039】
【数16】y^(1)=ya1^(1), for FLAGa=1 y^(1)=ya2^(1), for FLAGa=2 y^(1)=ya3^(1), for FLAGa=3 y^(1)=ya4^(1), for FLAGa=4 y^(1)=ya5^(1), for FLAGa=5 y^(1)=yb1^(1), for FLAGb=1 y^(1)=yb2^(1), for FLAGb=2 y^(1)=yc1^(1), for FLAGc=1 y^(1)=yc2^(1), for FLAGc=2 本実施例では説明の簡単化のために、参照関係が一回だ
けの場合についてのみ記述したが、繰り返す場合につい
ても同様に行うことができる。また、係数 rab, rac
を求めるのに、需要に季節性がある場合は季節指数で調
整して各月の係数を調整することも可能である。実際、
図5で示す需要を示した商品に関し、12ヶ月前の実需
を当月の予測値とするナイーブモデルを予測モデルとし
て採用し、上記参照を三回繰り返した場合には、図6に
示すように、各地域の予測誤差二乗の平均値(期間は19
97.7〜1998.6の予測誤差で評価)のルートの値は図7の
ように変化し、地域AとCに関し、予測精度が3割程度
改善している。
【0040】図7は第三の実施例における需要予測装置
の機能構成図である。本発明の需要予測装置は、第ニの
実施例における参照関係別の予測誤差計算手段231が
参照関係別の予測誤差表示手段233とその結果をみて
予測オペレータが参照関係を選択するように変更された
ものである。
【0041】本発明の第四の実施例は図8に示すもので
ある。
【0042】以下、特定のある商品について、先月まで
の時系列のデータから来月の中間点の需要を予測する場
合を例にとり説明する。また、拠点は流通センターと
し、中間点は拠点である流通センターへ発注する卸群の
総体であり、下流点はその卸へ発注する小売店の総体で
ある。
【0043】図8は第四の実施例における需要予測装置
の機能構成図である。本発明の中間点需要を予測する需
要予測装置は、拠点から発送される商品別の総出荷量の
過去の時系列データ、中間点から下流への商品別の総出
荷量の過去の時系列データ、中間点在庫量の過去の時系
列データの入力手段41、記憶手段であるデータベース
42、予測に用いるモデルの選択手段43、予測量演算
手段44、予測結果出力手段45、からなる。
【0044】入力手段41はキーボード等の入力装置で
あり、予測結果出力手段45は表示画面、印刷機械等で
あり、記憶手段42は磁気ディスク装置等である。モデ
ルの選択手段43、予測量演算手段44、は全て計算機
のハードとソフトとして実現されるものである。入力手
段41によって入力された情報51は記憶手段42に蓄
積される。出力手段45は予測手段44の結果情報55
を出力するものである。
【0045】モデル選択手段43は予測量演算に用いる
モデルを選択することによって予測精度を向上させよう
とするものである。
【0046】以下では、本発明の主要部分である、記憶
手段42、モデルの選択手段43、予測量演算手段4
4、について詳述する。
【0047】記憶手段であるデータベース42では、入
力情報51として入力された現時点までの拠点からの月
別総出荷量データ
【0048】
【数17】y(k), k=−m,…,0 (ただし、k は今月か
らみての −k+1 ヶ月前を表わす)、さらに、入力情報
52として入力された中間点から下流への月別総出荷量
の過去の時系列データd(k), k=−m,…,0、入力情報53
として入力された中間点月末在庫量の過去の時系列デー
タ z(k), k=−m,…,0が記憶されている。この場合、理
論的にはz(k)=z(k−1)+y(k)−d(k),の関係が成り立つ。
さらに、来月の中間点需要量の予測量 y^(2)を求める
予測用モデルとして
【0049】
【数18】 モデル1: y^(2)=y(−10)+try(0), (中間点需要の時系列モデル) モデル2: y^(2)=d(−10)+trd(0), (下流点需要の時系列モデル) モデル3: y^(2)=d(−10)−z(0)+mz(0),(発注者の発注量モデル) モデル4: y^(2)=y(−10), (中間点需要の時系列モデル) が記憶されている。モデル1は、予測のベース量として
一年前の値 y(−10) を使い、傾向を取り入れるための
補正分として try(0) を加えたものである。モデル2
は、予測のベース量として一年前の値 d(−10) を使
い、傾向を取り入れるための補正分として trd(0) を加
えたものである。モデル3は、y より実需要に近い d
と在庫量を勘案して発注量を決める発注者の発注量モデ
ルを表わすもので、下流点の需要量を一年前の値 d(−1
0) で代用し、在庫量を先月のもの z(0)で代用し、安全
在庫量を mz(0) と見なした時の不足分=y^(2) と考え
たものである。
【0050】モデル4は、ナイーブ法と言われ、一年前
の値 y(−10) を予測値とするものである。
【0051】モデルの選択手段43においては、
【0052】
【数19】 e1(k)=y(k−12)+try(k−2)−y(k), k=−s+1,…,0 e2(k)=d(k−12)+trd(k−2)−y(k), k=−s+1,…,0 e3(k)=d(k−12)−z(k−2)+mz(k−2)−y(k), k=−s+1,
…,0 e4(k)=y(k−12)−y(k), k=−s+1,…,0 ただし、 try(k)=(dy(k),…,dy(k−n1))の平均
値、 trd(k)=(dd(k),…,dd(k−n2))の平均値、 mz(k) = (z(k),…, z(k−n3))の平均値、 dy(k)=y(k)−y(k−12),dd(k)=d(k)−d(k−12), s,n1,n2,n3, は適当な整数 を計算し、{e1(k), k=−s+1,…,0},{e2(k), k=−s+1,
…,0},{e3(k), k=−s+1,…,0},{e4(k), k=−s+1,…,0},
の各二乗平均
【0053】
【数20】 ms(1)=(e1(s−1)×e1(s−1)+…+e1(0)×e1(0))/s, ms(2)=(e2(s−1)×e2(s−1)+…+e2(0)×e2(0))/s, ms(3)=(e3(s−1)×e3(s−1)+…+e3(0)×e3(0))/s, ms(4)=(e4(s−1)×e4(s−1)+…+e4(0)×e4(0))/s, を求める。そして、
【0054】
【数21】ms(i)=min{ms(1),ms(2),ms(3),ms(4)}, なる i に対して、モデル i を使うというフラグ、FLAG
=iを記憶する。
【0055】予測量演算手段44においては、FLAG の
値にもとづいて、来月の中間点需要量の予測量 y^(2)
を次のように求める。
【0056】
【数22】 y^(2)=y(−10)+try(0), for FLAG=1 y^(2)=d(−10)+trd(0), for FLAG=2 y^(2)=d(−10)+z(0)−mz(0),for FLAG=3 y^(2)=y(−12), for FLAG=4 本実施例では説明の簡単化のために、中間点から下流へ
の商品別の総出荷量(あるいは、総売り上げ量)の過去
の時系列データと中間点在庫量の過去の時系列データの
両方を必要であるように記述したが、理論的には z(k)
=z(k−1)+y(k)−d(k), の関係が成り立つので、在庫デ
ータと拠点からの出荷量データがあれば十分である。そ
の場合、中間点から下流への出荷データは計算で求める
ことができる。逆に、ある月の在庫データと拠点からの
出荷量データと中間点から下流への出荷量データがあれ
ば十分である。そのほかの月の在庫量は計算で求めるこ
とができる。
【0057】図10は第五の実施例における中間点の需
要予測装置の機能構成図である。本発明の中間点需要予
測装置は、第四の実施例にデータ修正手段46が付加さ
れただけなので、その相違部分についてのみ説明する。
【0058】データ修正手段46においては、{dy(k),k
=−2,…,−13} の平均値 mdy と標準偏差 stddy を計
算する。そして、 y(−1) > mdy + α×stddy, and z(0)−z(−1) < α
×stddy ならば、今後予測に用いるデータを
【0059】
【数23】y(−1)=旧y(−1)−(α−1.5)×stddy, y(0) =旧y(0) +(α−1.5)×stddy, z(−1)=旧z(−1)−(α−1.5)×stddy, に変更し、
【0060】
【数24】 y(−1) < mdy − α×stddy, and z(0)−z(−1) >
α×stddy ならば、今後予測に用いるデータを
【0061】
【数25】y(−1)=旧y(−1)+(α−1.5)×stddy, y(0) =旧y(0) −(α−1.5)×stddy, z(−1)=旧z(−1)+(α−1.5)×stddy, に変更する。上式におけるαは、1.5 以上3未満の適当
な正の定数、旧y(−1)等の旧は変更する前のデータであ
ることを示ものである。図9に示す商品Dにおいて、実
施例四の方法でやると予測誤差の二乗の平均値のルート
は 29.3 となるが、実施例五の方法でやると、1996年7
月の y が 117 から 147 へ、8月の yが 175 から 14
5 へ、7月の z が 15 から 45 へ変更され、予測誤差
の二乗の平均値のルートは 19.9 となり、予測精度が向
上する。
【0062】図11は第六の実施例における中間点の需
要予測装置の機能構成図である。本発明の中間点需要予
測装置は、第四の実施例にモデル学習手段47が付加さ
れただけなので、その相違部分についてのみ説明する。
モデル学習手段47においては、予測モデル選択手段で
選択するモデルの範囲
【0063】
【数26】n1max > n1 > nimin, n2max > n2 > n2min,
n3max > n3 > n3min を指令するものであり、もし、予測モデル選択手段の選
択したモデルが n1、n2、n3、空間の探索範囲の境界に
あるときは、その点が内点になるよう探索範囲を拡張し
て選択するように予測モデル選択手段に差し戻す役割を
果たす。
【0064】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているのでビジネス状況に応じて目標の異なる評価関数
の元でのより適した予測値を選択することができるの
で、利益向上や顧客満足を高めることができ、需要の予
測を高適応・高精度で実現でき、物流の中間点需要の予
測も高適応・高精度で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施例における需要予測装置の機能構成
図。
【図2】商品A、B、Cの月別データ図。
【図3】予測結果の比較図。
【図4】第二の実施例における需要予測装置の機能構成
図。
【図5】ある商品の地域A、B、C別の月次需要データ
図。
【図6】予測結果の比較図。
【図7】第三の実施例における需要予測装置の機能構成
図。
【図8】第四の実施例における需要予測装置の機能構成
図。
【図9】第五の実施例における需要予測装置の機能構成
図。
【図10】商品Dの月別データ図。
【図11】第六の実施例における需要予測装置の機能構
成図。
【符号の説明】
1…需要関連データ入力手段、2…記憶手段、3…予測
値候補演算手段、4……複数規範による評価手段、5…
予測結果の出力手段、11…入力データ、12…予測値
候補・誤差データ、13…予測結果情報、21…需要関
連データの入力手段、22…記憶手段、23…参照関係
の自動判断手段、24…予測値演算手段、25…予測結
果の出力手段、26…参照関係の変更手段、31…入力
データ、32…記憶データ、33…予測誤差データ、3
4…参照関係指事データ、35…予測結果情報、231
…予測誤差計算手段、232…参照関係の選択手段、2
33…予測誤差表示手段、41…入力手段、42…記憶
手段、43…モデル選択手段、44…予測手段、45…
出力手段、46…データ修正手段、47…モデル学習手
段、51…拠点から中間点への出荷量、52…中間点か
ら下流への出荷量、53…中間点の在庫量、55…拠点
から中間点への予測出荷量。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 需要関連データを入力する手段、それを
    記憶する手段、記憶されたデータあるいは入力データか
    ら将来の需要量を演算する手段、求めた演算結果の出力
    手段を有する予測システムにおいて、予測対象に対し、
    少なくとも二つ以上の予測値候補を演算する手段と少な
    くとも利益最大と誤差最小の二つの規範を含む多数の規
    範のもとで予測値候補を評価・選択する手段、を備えた
    ことを特徴とする需要予測システム。
  2. 【請求項2】 少なくとも過去の時系列需要量データを
    含む需要関連データを入力する手段、それを記憶する手
    段、記憶されたデータから予測単位(日次・週次・月次
    等の時間間隔の長さや県・日本・アジア等の地域の範囲
    の大きさ等)の異なる将来の需要量を演算する手段、求
    めた演算結果の出力手段を有する予測システムにおい
    て、包含関係にある予測単位の大きい方の予測結果を予
    測単位の小さい方の予測に活用するかどうか、あるい
    は、包含関係にある予測単位の小さい方の予測結果を予
    測単位の大きい方の予測に活用するかどうか(参照関
    係)、の少なくとも一方を自動的に判断する手段と判断
    結果に基づき予測計算を実行する手段、を備えたことを
    特徴とする需要予測システム。
  3. 【請求項3】 少なくとも過去の時系列需要量データを
    含む需要関連データを入力する手段、それを記憶する手
    段、記憶されたデータから予測単位(日次・週次・月次
    等の時間間隔の長さや県・日本・アジア等の地域の範囲
    の大きさ等)の異なる将来の需要量を演算する手段、求
    めた演算結果の出力手段を有する予測システムにおい
    て、包含関係にある予測単位の大きい方の予測結果を予
    測単位の小さい方の予測に活用するかどうか、あるい
    は、包含関係にある予測単位の小さい方の予測結果を予
    測単位の大きい方の予測に活用するかどうか(参照関
    係)、の少なくとも一方を人に選択判断させる手段と判
    断結果に基づき予測計算を実行する手段、を備えたこと
    を特徴とする需要予測システム。
  4. 【請求項4】 上記自動的に判断する手段は、参照関係
    別の予測誤差計算手段、参照関係別予測誤差から最小誤
    差なる参照関係の選択手段、を備えたことを特徴とする
    請求項2の需要予測システム。
  5. 【請求項5】 上記人に選択判断させる手段は、参照関
    係別の予測誤差計算手段、その結果の表示手段、人が予
    測計算における参照関係を変更する手段、を備えたこと
    を特徴とする請求項3の需要予測システム。
  6. 【請求項6】 拠点へ発注する総体(これを仮想的に中
    間点と呼ぶ、例えば、卸が拠点なら小売店群、流通セン
    ターが拠点なら卸群、工場倉庫が拠点なら流通センター
    群)からの注文に応じて、拠点から発送される商品別の
    総出荷量の過去の時系列データと需要予測に用いるモデ
    ルを入力する手段と、それを記憶する手段と、記憶され
    たデータとモデルに基づき将来の商品別の拠点から中間
    点への出荷量を演算する予測手段と、求めた演算結果の
    出力手段を有する予測システムにおいて、中間点から下
    流への商品別の総出荷量(あるいは、総売り上げ量)の
    過去の時系列データと中間点在庫量の過去の時系列デー
    タを入力する手段と、それらを記憶する手段と、これら
    記憶されたデータ(拠点からの商品別総出荷量データ、
    中間点の商品別在庫量データ、中間点からの商品別総出
    荷量データ)から将来の拠点からの商品別の総出荷量を
    演算するのに用いる予測モデルを拠点からの商品別総出
    荷量データを用いるモデル(中間点需要の時系列モデ
    ル)、中間点からの商品別総出荷量データを用いるモデ
    ル(下流点需要の時系列モデル)、中間点の商品別在庫
    量データと中間点からの商品別総出荷量データを用いる
    モデル(発注者の発注量モデル)、の少なくとも3個の
    モデルを有するモデル群から自動的に選択する手段、を
    備えたことを特徴とする需要の予測システム。
  7. 【請求項7】 請求項6のシステムにおいて、さらに、
    記憶されたデータから将来の拠点からの商品別の総出荷
    量を演算するのに用いる中間点から下流への商品別の総
    出荷量の過去の時系列データと中間点在庫量の過去の時
    系列データを論理的判断から自動的に修正する手段、を
    備えたことを特徴とする需要の予測システム。
  8. 【請求項8】 請求項6のシステムにおいて、さらに、
    予測精度が改善される方向にモデルを学習的に変更して
    ゆく学習手段、を備えたことを特徴とする需要の予測シ
    ステム。
JP34425799A 1999-12-03 1999-12-03 需要予測システム Pending JP2001160045A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34425799A JP2001160045A (ja) 1999-12-03 1999-12-03 需要予測システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34425799A JP2001160045A (ja) 1999-12-03 1999-12-03 需要予測システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001160045A true JP2001160045A (ja) 2001-06-12

Family

ID=18367856

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34425799A Pending JP2001160045A (ja) 1999-12-03 1999-12-03 需要予測システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001160045A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019008399A (ja) * 2017-06-21 2019-01-17 富士通株式会社 推定プログラム、推定方法及び推定装置
WO2021033338A1 (ja) * 2019-08-22 2021-02-25 日本電気株式会社 分析システム、装置、制御方法、及びプログラム
CN112446530A (zh) * 2019-09-03 2021-03-05 丰田自动车株式会社 信息处理方法以及信息处理装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019008399A (ja) * 2017-06-21 2019-01-17 富士通株式会社 推定プログラム、推定方法及び推定装置
WO2021033338A1 (ja) * 2019-08-22 2021-02-25 日本電気株式会社 分析システム、装置、制御方法、及びプログラム
JPWO2021033338A1 (ja) * 2019-08-22 2021-02-25
JP7371690B2 (ja) 2019-08-22 2023-10-31 日本電気株式会社 分析システム、装置、制御方法、及びプログラム
CN112446530A (zh) * 2019-09-03 2021-03-05 丰田自动车株式会社 信息处理方法以及信息处理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050182696A1 (en) System and method for automatically controlling inventory
JP5031715B2 (ja) 商品需要予測システム、商品の売上数調整システム
JP2003162619A (ja) 売り上げ予測装置および方法
JP4296026B2 (ja) 商品需要予測システム、商品の売上数調整システム
US7457766B1 (en) Methods and systems for determining daily weighting factors for use in forecasting daily product sales
CN116205560A (zh) 库存自动化管理系统及其方法
JP6943253B2 (ja) Sku数を決定するサーバ、システム、方法およびプログラム
JP4988687B2 (ja) 商品需要予測システムおよび年末年始の商品需要予測システム
JP5758425B2 (ja) 需要予測装置およびプログラム
JP7308073B2 (ja) 物流管理システム
JPWO2018056222A1 (ja) Sku数を決定するサーバ、方法およびプログラム
JPH11219345A (ja) 時系列データの予測方法およびシステム
JP2001160045A (ja) 需要予測システム
US7533037B1 (en) Methods and systems for forecasting daily product sales
CN116151867A (zh) 一种基于电商平台价格监测的商品定价推荐方法与系统
JP7387422B2 (ja) 発注推奨システム、発注推奨方法、およびプログラム
JP2020119029A (ja) 発注情報計算プログラム、装置、及び方法
JP7433892B2 (ja) 需要予測装置、需要予測方法、およびプログラム
JP4296027B2 (ja) 商品需要予測システム
JP2004334327A (ja) 発注提案システムおよび方法
JP2001243401A (ja) 受注予測システム
JP5756485B2 (ja) 需要予測装置およびプログラム
CN111242532A (zh) 一种采购管理方法、装置和电子设备
JP2021103377A (ja) 発注推奨システム、発注推奨方法、およびプログラム
JP2005089060A (ja) 物流拠点決定装置、物流拠点決定方法及びそのプログラム