JP2001159671A - 携帯型gps受信装置 - Google Patents

携帯型gps受信装置

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JP2001159671A
JP2001159671A JP34438899A JP34438899A JP2001159671A JP 2001159671 A JP2001159671 A JP 2001159671A JP 34438899 A JP34438899 A JP 34438899A JP 34438899 A JP34438899 A JP 34438899A JP 2001159671 A JP2001159671 A JP 2001159671A
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gps
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speed
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JP34438899A
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Hideaki Nagatsuma
英昭 長妻
Kazusane Sakumoto
和実 佐久本
Hiroyuki Odagiri
博之 小田切
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Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯者の体が電波障害物となって3個のGP
S衛星5a、5b、5cが直線上に見える配置において
も、位置・速度の測定を継続することができる携帯型G
PS受信装置を提供すること。 【解決手段】 マイクロコンピュータ1、GPS衛星5
a、5b、5cからの電波を受信し搬送波のドップラー
周波数信号を含む測位データを出力するGPS受信部
2、GPS受信部2の測位間隔データを含む各種の演算
と制御の条件等を設定する入力部3、及び移動速度等を
表示する表示部4とで構成した携帯型GPS受信装置に
おいて、前記マイクロコンピュータ1に三次元測位によ
る位置・速度処理を行う手段、二次元測位による位置・
速度処理を行う手段、直線上のGPS衛星を利用した測
位による位置・速度処理を行う手段、及び、これらの測
位方式の中から三次元測位、二次元測位、直線上のGP
S衛星を利用した測位の順序で測位方式を選択する手段
とを具備させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はレジャーやスポーツ
の分野で利用される携帯型GPS受信装置に関し、特に
移動体の速度測定を行う携帯型GPS受信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】地球上のどの地域でも連続的に単独で三
次元測位が可能であり、同時に移動体の速度や進行方
向、正確な時間も求めることができる衛星航法システム
であるGPSシステムは、ここ数年急速に普及しつつあ
るカーナビゲーションシステムに利用され、身近なもの
となってきた。また、レジャーやスポーツの分野におい
てもGPS受信装置を小型化することによって簡易携帯
型測位装置としての利用が徐々に広がりつつある。
【0003】ところで、同じ携帯型GPS受信装置或い
は携帯型GPS速度・距離計ではあっても、特に腕に装
着して使用する腕時計型装置は車載用装置とは異なる課
題を抱えている。即ち、測位又は測定に携帯者の腕振り
や非定常的な体動の影響を及ぼさないようにすること、
消費電力の低減を図ること等である。
【0004】例えば、本願出願人の特許出願の一つであ
る特開平10−325736号公報には、GPS衛星か
らの電波を受信し搬送波のドップラー周波数信号を含む
測位データを出力するGPS受信部、マイクロコンピュ
ータ、入力部、表示部、腕振り検出部及び始動タイミン
グ設定部で構成し、前記GPS受信部の測位演算動作を
特定の測位間隔で断続的に作動させ、且つ腕振り検出部
が出力する周期的な腕振り速度信号の1周期の特定のタ
イミングでGPS受信部での測位演算を始動させるよう
にしたことを特徴とする携帯型GPS受信装置が開示さ
れている。このような構成によって、消費電力を節減す
ることと、携帯者の腕振りの影響を軽減することという
携帯型GPS受信装置の課題が解決されている。
【0005】上述及びその他の特許出願に係る発明等に
よって、腕時計型GPS受信装置或いはGPS速度・距
離計について数々の課題が解決されてきたが、未だ解決
されない問題がある。それは、携帯者の体が電波障害物
となるという問題である。携帯者が腕時計型GPS受信
装置を腕に装着して走行または歩行して移動する場合を
考えると、携帯者の体は移動方向に対しては電波障害物
とはならないが、移動方向と直角な方向では電波障害物
となり、携帯者の体で遮られた側にあるGPS衛星は測
位に利用できなくなる。従って、腕時計型GPS受信装
置を用いて携帯者の移動速度及び移動距離を測定する場
合には、必然的に測位に利用できるGPS衛星が不足し
易い。
【0006】例えば日本において、腕時計型GPS受信
装置を左手に装着して東に向かって移動する場合、又は
右手に装着して西に向かって移動する場合には、携帯者
の体が電波障害物となって北側のGPS衛星しか測位に
利用できない。同様に、腕時計型GPS受信装置を右手
に装着して東に向かって移動する場合、又は左手に装着
して西に向かって移動する場合には、携帯者の体が電波
障害物となって南側のGPS衛星しか測位に利用できな
い。ところが、地球上の極地上空にはGPS衛星が達し
ていないので、いずれの場合も東西方向にあるGPS衛
星しか測位に利用できないことになる。
【0007】換言すれば、腕時計型GPS受信装置を装
着した携帯者が東又は西の方向に移動する場合には、G
PS衛星不足、即ち測位に利用できるGPS衛星の数に
不足が発生し易い。このようなGPS衛星不足が発生す
ると、携帯者の腕に装着された腕時計型GPS受信装置
からは、測位に利用する3個のGPS衛星が直線上に見
える配置が生じることがある。なお、日本において、南
又は北に向かって移動する場合には、地球上の極地上空
にはGPS衛星が達していないことは何ら影響しないの
で、GPS衛星不足の問題は発生しない。
【0008】3個のGPS衛星が直線上になると、従来
の携帯型GPS受信装置は測位不能として処理してい
た。従って、3個のGPS衛星が直線上に見える配置が
解消するまで、携帯者の位置が判らなくなるという問題
があった。即ち、従来の携帯型GPS受信装置において
は、図5の位置・速度測定処理フローに示す如く、GP
S受信部による測位が開始される(104)と、三次元
測位が可能かを判断し(1051)、可能ならば三次元
測位による位置・速度測定処理を行い(1052)、そ
れが終了するとGPS受信部による測位を中断し(10
6)、次のステップに進む。三次元測位が可能かを判断
し(1051)、不可能ならば二次元測位が可能かを判
断し(1053)、可能ならば二次元測位による位置・
速度測定処理を行い(1054)、それが終了するとG
PS受信部による測位を中断し(106)、次のステッ
プに進む。更に、二次元測位が可能かを判断し(105
3)、不可能ならば三次元測位が可能かを判断するステ
ップ(1051)に戻る。
【0009】このように、従来の携帯型GPS受信装置
においては、三次元測位を行うことを最優先し、それが
不可能な場合には二次元測位を行い、二次元測位も不可
能な場合には三次元測位又は二次元測位が可能になるま
で位置・速度測定処理を中断していた。三次元測位も二
次元測位も不可能な場合とは、正に、3個のGPS衛星
が直線上に見える配置の場合である。このような予定外
の位置・速度測定の中断が発生すると、現在の位置や速
度が判らなくなるので、携帯型GPS受信装置の携帯者
に不便であるばかりでなく、場合によっては事故の原因
にもなりかねないという問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、携帯者の体が電波障害物となって3個のGPS衛星
が直線上に見える配置においても、位置・速度の測定を
継続することができる携帯型GPS受信装置を提供する
ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する携帯
型GPS受信装置を、GPS衛星からの電波を受信し搬
送波のドップラー周波数信号を含む測位データを出力す
るGPS受信部、プログラムに従って各種の演算と制御
を行うマイクロコンピュータ、測位間隔を含む各種の演
算と制御の条件等を前記マイクロコンピュータに設定す
る入力部、及び前記マイクロコンピュータが算出した移
動速度や移動距離等を表示する表示部とで構成すると共
に、全てのGPS衛星が直線上に見える配置になった場
合には、これらのGPS衛星を利用した測位を行い、前
記GPS受信部が出力した2つの位置信号の中から直前
の位置信号に近い位置信号を選択してデータ処理し、移
動速度や移動距離等の測定を継続するようにした。
【0012】また、上記課題を解決する携帯型GPS受
信装置を、GPS衛星からの電波を受信し搬送波のドッ
プラー周波数信号を含む測位データを出力するGPS受
信部、プログラムに従って各種の演算と制御を行うマイ
クロコンピュータ、測位間隔を含む各種の演算と制御の
条件等を前記マイクロコンピュータに設定する入力部、
及び前記マイクロコンピュータが算出した移動速度や移
動距離等を表示する表示部とで構成し、更に、前記マイ
クロコンピュータに三次元測位による位置・速度処理を
行う手段、二次元測位による位置・速度処理を行う手
段、直線上の衛星を利用した測位による位置・速度処理
を行う手段、及び、これらの測位方式の中から三次元測
位、二次元測位、直線上の衛星を利用した測位の順序で
測位方式を選択する手段とを設けた。そして、前記の直
線上の衛星を利用した測位による位置・速度処理を行う
手段には、前記GPS受信部が出力する2個の位置信号
の中から直前の位置信号に近い位置信号を選択する手段
を含ませた。
【0013】GPS受信部は、GPS衛星からの電波を
受信し測位に必要な測位データを復調する。最初の測位
は3個以上のGPS衛星で測位可能な配置が必須だが、
本発明に係る携帯型GPS受信装置においては、その後
は3個のGPS衛星が直線上になっても測位を継続す
る。即ち3個のGPS衛星が直線上になった場合には、
GPS受信部は2つの位置信号を出力するが、この2つ
の位置信号を直前に測位した位置信号と比較して近い方
を選択し、選択された位置信号を真の位置信号とする。
前記2つの位置信号が表す2つの位置は、地球レベルの
距離で遠く離れているから、遠い方が選ばれることは全
くないからである。このように、GPS受信部が出力す
る2つの位置信号の中から、直前に測位した位置信号に
近い方を確実に選択することによって、3個のGPS衛
星が直線上になった場合にもGPSによる測位ができる
という事実に基づいて、本発明に係る携帯型GPS受信
装置は構成されているのである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1において、本発明に係る携帯
型GPS受信装置はプログラムに従って各種の演算と制
御を行うマイクロコンピュータ1、GPS衛星5a、5
b、5cからの電波を受信し搬送波のドップラー周波数
信号を含む測位データを出力するGPS受信部2、GP
S受信部2の測位演算動作の測位間隔を含む各種パラメ
ータ等をマイクロコンピュータ1に設定する入力部3、
及びマイクロコンピュータ1が算出した移動速度や移動
距離等を表示する表示部4とで構成されている。
【0015】マイクロコンピュータ1は、制御プログラ
ムに従って各種演算処理を行うと共に各構成要素の制御
を行うマイクロプロセッサ(CPU)11、制御プログ
ラムを記憶しているリードオンリーメモリ(ROM)1
2、CPU11による制御プログラムの実行中に発生す
る各種データ等を記憶するランダムアクセスメモリ(R
AM)13、及びCPU11の動作クロック信号を発生
するクロック発生部14とから構成されている。RAM
13には、測位データ記憶部、移動速度記憶部、移動距
離記憶部、移動時間記憶部、始動タイミング記憶部及び
パラメータ等記憶部が含まれている。
【0016】GPS受信部2は、図6に示す如き受信ア
ンテナ21と受信回路とからなるものである。受信回路
は、アンテナで受信したGPS電波を増幅する帯域増幅
回路、帯域増幅回路の出力周波数信号を所定の中間周波
信号に変換するダウンコンバータ回路、ダウンコンバー
タ回路の出力であるアナログ信号をデジタル信号に変換
するアナログ・デジタル変換回路、及びメッセージ解読
回路を含む。ところで現在一般に利用できるGPSシス
テムにおいて、GPS衛星から送られてくる電波は、疑
似雑音符号(GPS衛星を識別するC/AコードとGP
S衛星の軌道情報と時刻情報等の航法データ)でPSK
変調され、スペクトラム拡散された1.57542GH
zの周波数信号である。従って、メッセージ解読回路は
アナログ・デジタル変換回路の出力信号にC/Aコード
を逆拡散して、デジタルの航法データを出力する。この
メッセージ解読回路の出力、即ちGPS受信部1の出力
であるデジタルの航法データは、マイクロコンピュータ
1のRAM13の測位データ記憶部に一時的に記憶され
る。メッセージ解読回路からは、勿論、ドップラー周波
数に基づく速度データも出力され、これもマイクロコン
ピュータ1のRAM13の測位データ記憶部に一時的に
記憶される。
【0017】入力部3では、携帯型GPS受信装置のス
タート入力とストップ入力の設定が行える他、一定距
離、一定時間、ゴ−ル距離、ラップ距離のパラメ−タ設
定も行えるようになっている。一定距離単位を一定時間
単位にモ−ドを切替えるのも入力部3で行う。これらの
設定又は切替えは、図6に示す如き押しボタンスイッチ
31を操作して行われる。また表示部4は、マイクロコ
ンピュータ1のCPU11により制御され、携帯者の移
動速度、移動距離、移動時間等を、図6に示す如き液晶
パネル41に表示する。
【0018】以下、図2、図3及び図4に従って本発明
の動作を説明する。携帯者はボタンスイッチ31を操作
して携帯型GPS受信装置をスタートさせる(10
1)。するとCPU11はスタート入力が検出されたか
否かを判断する(102)。スタート入力が検出されれ
ば、CPU11は計時データと移動距離データの初期化
を含む初期測定処理を行う(103)。初期測定処理が
完了すると、CPU11はGPS受信部2に測位を開始
させる(104)。
【0019】測位が開始されると、GPS受信部2が出
力した測位データに基づいて、CPU11は位置・速度
測定処理(105)を行う。この位置・速度測定処理
は、図3のフロー図に従って行われる。即ち、GPS受
信部2による測位が開始される(104)と、CPU1
1は三次元測位が可能かを判断し(1051)、可能な
らば三次元測位による位置・速度測定処理を行い(10
52)、それが終了するとGPS受信部2による測位を
中断し(106)、次のステップに進む。三次元測位が
可能かを判断し(1051)、不可能ならばCPU11
は二次元測位が可能かを判断し(1053)、可能なら
ば二次元測位による位置・速度測定処理を行い(105
4)、それが終了するとGPS受信部2による測位を中
断し(106)、次のステップに進む。更に、二次元測
位が可能かを判断し(1053)、不可能ならばCPU
11は直線上のGPS衛星を利用した測位が可能かを判
断し(1055)、可能ならば直線上のGPS衛星を利
用した測位による位置・速度測定処理を行い(105
6)、それが終了するとGPS受信部2による測位を中
断し(106)、次のステップに進む。更にまた、直線
上のGPS衛星を利用した測位が可能かを判断し(10
55)、不可能ならば三次元測位が可能かを判断するス
テップ(1051)に戻る。
【0020】三次元測位による位置・速度測定処理(1
052)においては、GPS受信部2は搬送周波数のド
ップラー周波数を測定し、携帯者の三次元速度ベクトル
信号をマイクロコンピュータ1に出力する。CPU11
は前記三次元速度ベクトル信号を仰角補正し、更に携帯
者の進行方向の速度を演算して求め、この速度データ即
ち測位時の瞬間移動速度データをRAM13の測位デー
タ記憶部に記憶する。ここで、本実施例では、搬送波の
ドップラー周波数から移動速度を求めているが、GPS
受信部2の出力する側位データを用いて、CPU11が
2点間の位置データから速度を求めるようにすることも
できる。
【0021】二次元測位による位置・速度測定処理(1
054)においては、GPS受信部2は搬送周波数のド
ップラー周波数を測定し、携帯者の二次元速度ベクトル
信号をマイクロコンピュータ1に出力する。CPU11
は前記二次元速度ベクトル信号から携帯者の進行方向の
速度を演算して求め、この速度データ即ち測位時の瞬間
移動速度データをRAM13の測位データ記憶部に記憶
する。
【0022】直線上のGPS衛星を利用した測位による
位置・速度測定処理(1056)においては、GPS受
信部2は搬送周波数のドップラー周波数を測定し、携帯
者の二次元位置信号をマイクロコンピュータ1に出力す
る。この場合、GPS受信部2が出力する二次元位置信
号は、位置信号Aと位置信号Bの2つである。図4に示
す如く、CPU11は位置信号AをRAM13の測位デ
ータ記憶部に記憶し(10561)、位置信号BもRA
M13の測位データ記憶部に記憶する(10562)。
続いて、CPU11は、位置信号Aと直前の位置信号C
をRAM13の測位データ記憶部から読み出し、位置信
号Aと直前の位置信号Cとの差(A−C)を算出し(1
0563)、続いて位置信号Bと直前の位置信号CをR
AM13の測位データ記憶部から読み出し、位置信号A
と直前の位置信号Cとの差(A−C)を算出し(105
64)、更に(A−C)と(B−C)の大きさを比較す
る(10565)。比較の結果、(A−C)が(B−
C)よりも小さければ、CPU11は、位置信号Aを真
の位置信号として選択する(10566)。比較の結
果、(A−C)が(B−C)よりも大きければ、CPU
11は、位置信号Bを真の位置信号として選択する(1
0567)。これらのステップの後は、CPU11は、
選択された位置信号を用いて速度データ即ち測位時の瞬
間移動速度データを算出し、RAM13の測位データ記
憶部に記憶する。このようにして、直線上のGPS衛星
を利用した測位による位置・速度測定処理(1056)
が終了すると、CPU11はGPS受信部2を制御して
測位を中断させる(106)。
【0023】次にCPU11はRAM13の測位データ
記憶部から最新の連続した複数個、例えば4個の瞬間移
動速度データを読み出し、移動平均演算を行って携帯者
の平均移動速度を求め、この平均移動速度データをRA
M13の移動速度記憶部に記憶する(107)。この平
均移動速度演算処理によって、腕振り速度信号の検出誤
差、特定タイミングとGPS測位演算動作との間のズ
レ、更には携帯者の非定常的な体動による腕振り速度信
号の周期性の著しい乱れ等の影響が除去されるから、記
憶された平均移動速度は正確な値となる。
【0024】平均移動速度演算処理(107)に続い
て、CPU11はスタートから現在までの累積移動距離
を演算し、この累積移動距離データをRAM13の移動
距離記憶部に記憶する(108)。累積移動距離は、測
位演算毎に測位間隔と平均移動速度との積、即ち測位間
隔毎の移動距離を求め、これをスタートから現在まで累
計したものである。次に、CPU11はRAM13の移
動速度記憶部から平均移動速度データを、移動距離記憶
部から累積移動距離データをそれぞれ読み出し、表示部
4を制御して携帯者の平均移動速度と累積移動距離を表
示させる(109)。
【0025】続いて、CPU11はストップ入力がある
か否かを判断する(110)。ストップ入力が検出され
ると、CPU11はストップ処理を行ってストップ出力
をRAM13の移動距離記憶部又は移動時間記憶部に蓄
積する(115)。その後CPU11はRAM13から
ストップ出力を読み出し、表示部4を制御してストップ
出力を表示させ(116)、速度と距離の計測を終了す
る(117)。一定距離に達したときにストップをかけ
る場合、ストップ入力は距離となり、ストップ出力は時
間、即ち、一定距離に達した時間となる。従って一定距
離での時間を争う競技の場合にはストップ出力はゴール
タイムとなる。一定時間に達したときにストップをかけ
る場合、ストップ入力は時間となり、ストップ出力は距
離、即ち、一定時間に移動した距離となる。従って一定
時間での距離を争う競技の場合にはストップ出力はゴー
ル距離或いは累計距離である。ストップ入力は、携帯者
が入力部3を操作して速度と距離の計測を行う前にマイ
クロコンピュータ1に設定される。勿論、携帯者が途中
で強制的に入力するストップ入力もある。
【0026】ストップ入力が検出されなかったときは、
CPU11はラップ入力があるか否かを判断する(11
1)。ラップ入力が検出されると、CPU11はラップ
処理を行ってラップ出力をRAM13の移動距離記憶部
又は移動時間記憶部に蓄積する(112)。その後CP
U11はRAM13からラップ出力を読み出し、表示部
4を制御してラップ出力を表示させる(113)。一定
距離に達したときにラップをかける場合、ラップ入力は
距離となり、ラップ出力は時間即ち、一定距離に達した
時間となる。一定時間に達したときにラップをかける場
合、ラップ入力は時間となり、ラップ出力は距離、即
ち、一定時間に移動した距離となる。ラップ入力は、携
帯者が入力部3を操作して速度と距離の計測を行う前に
マイクロコンピュータ1に設定される。勿論、携帯者が
途中で強制的に入力するラップ入力もある。
【0027】ラップ入力が検出されなかったときは、C
PU11は直前の測位開始時刻から所定の測位間隔が経
過したか否かを判断する(114)。所定の測位間隔が
経過していたら、CPU11はGPS受信部2に測位を
開始させる(104)。以下、ストップ入力が検出され
るまで、上述のフローに従った一連の動作が繰り返され
る。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る携帯型GPS受信装置は、
携帯者の体が電波障害物となって利用できるGPS衛星
が不足しても、全てのGPS衛星が直線上に見える場合
であればGPS測位を継続するようにしたものである。
従って、本発明に係る携帯型GPS受信装置は、従来装
置に比較して携帯者の移動速度や移動距離の測定精度の
向上が図られ、同時に使い勝手もよくなった。また、携
帯者に限らず、自転車、自動車等の移動体、馬等の競技
用動物に使用しても効果がある。馬体等も電波障害物と
なりうるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】携帯型GPS受信装置の一実施例の構成を示す
ブロック図である。
【図2】携帯型GPS受信装置の動作の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図3】図2のステップ105の本発明に係る詳細なフ
ローチャートである。
【図4】図3のステップ1056の本発明に係る詳細な
フローチャートである。
【図5】図2のステップ105の従来の詳細なフローチ
ャートである。
【図6】腕に装着して使用する場合の携帯型GPS受信
装置の一実施例の斜視図である。
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ 2 GPS受信部 3 入力部 4 表示部 5a、5b、5c GPS衛星 11 CPU 12 ROM 13 RAM 21 受信アンテナ 31 押しボタンスイッチ 41 液晶パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田切 博之 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 Fターム(参考) 2F029 AA07 AB07 AC02 AC03 AC09 AC12 AC16 5J062 AA01 AA12 BB05 CC07 DD13 DD22 GG02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GPS衛星からの電波を受信し搬送波の
    ドップラー周波数信号を含む測位データを出力するGP
    S受信部、プログラムに従って各種の演算と制御を行う
    マイクロコンピュータ、測位間隔を含む各種の演算と制
    御の条件等を前記マイクロコンピュータに設定する入力
    部、及び前記マイクロコンピュータが算出した移動速度
    や移動距離等を表示する表示部とからなる携帯型GPS
    受信装置において、全てのGPS衛星が直線上に見える
    配置になった場合には、これらのGPS衛星を利用した
    測位を行い、前記GPS受信部が出力した2つの位置信
    号の中から直前に測位した位置信号に近い位置信号を選
    択してデータ処理することを特徴とする携帯型GPS受
    信装置。
  2. 【請求項2】 GPS衛星からの電波を受信し搬送波の
    ドップラー周波数信号を含む測位データを出力するGP
    S受信部、プログラムに従って各種の演算と制御を行う
    マイクロコンピュータ、測位間隔を含む各種の演算と制
    御の条件等を前記マイクロコンピュータに設定する入力
    部、及び前記マイクロコンピュータが算出した移動速度
    や移動距離等を表示する表示部とからなる携帯型GPS
    受信装置において、前記マイクロコンピュータに三次元
    測位による位置・速度処理を行う手段、二次元測位によ
    る位置・速度処理を行う手段、直線上のGPS衛星を利
    用した測位による位置・速度処理を行う手段、及び、こ
    れらの測位方式の中から三次元測位、二次元測位、直線
    上のGPS衛星を利用した測位の順序で測位方式を選択
    する手段とを設けたことを特徴とする携帯型GPS受信
    装置。
  3. 【請求項3】 前記の直線上のGPS衛星を利用した測
    位による位置・速度処理を行う手段には、前記GPS受
    信部が出力する2個の位置信号の中から直前に測位した
    位置信号に近い位置信号を選択する手段が含まれること
    を特徴とする請求項2の携帯型GPS受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6532432B1 (en) * 1998-10-22 2003-03-11 Seiko Instruments Inc. Portable GPS velosity/distance meter
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JP7469853B2 (ja) 2018-05-03 2024-04-17 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング Gnss受信機を動作させる方法

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