JP2001159504A - 基板平面度測定器 - Google Patents

基板平面度測定器

Info

Publication number
JP2001159504A
JP2001159504A JP34102899A JP34102899A JP2001159504A JP 2001159504 A JP2001159504 A JP 2001159504A JP 34102899 A JP34102899 A JP 34102899A JP 34102899 A JP34102899 A JP 34102899A JP 2001159504 A JP2001159504 A JP 2001159504A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper plate
substrate
lower plate
flatness measuring
substrate flatness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP34102899A
Other languages
English (en)
Inventor
Takae Hatori
孝栄 羽鳥
Takashi Sano
孝 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Electronic Engineering Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP34102899A priority Critical patent/JP2001159504A/ja
Publication of JP2001159504A publication Critical patent/JP2001159504A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間にわたって測定精度を維持し、かつ保
守管理を低減させた基板平面度測定器の提供。 【解決手段】 上板と、前記上板に支柱を介して平行に
対向配置され、前記上板との間に被測定物を通過させる
間隙を形成する下板とを具備するものであって、前記上
板及び下板が窒化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ジル
コニウム、窒化アルミニウム及びサイアロンからなる群
から選ばれた少なくとも1種のセラミックスからなり、
そのビッカース硬度(Hv)が1000以上であり、か
つ上板及び下板のそれぞれの対向面の表面粗さ(Ra)
が0.5μm以下であるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセラミックス等から
なる基板の平面度を測定するための基板平面度測定器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】セラミックスは強度、耐食性に優れると
共に、電気的特性、熱伝導率等の特性に優れているため
半導体基板等に用いられるようになっている。
【0003】通常、セラミックスは粉体に圧力をかけて
成形し、それを焼成することによって作製されている。
しかしながら、このような方法によって作製されるセラ
ミックスには反り等が発生することがある。このような
反り等を有する基板を半導体基板として用いた場合、半
導体素子の装着不良、金属回路板の接合不良等が発生す
る。このため反りをなくすために様々な方法が試みられ
ているが、いずれの方法を用いても、このような反りを
完全になくすことはできていない。
【0004】従って、焼成により作られるセラミックス
基板の平面度を回路等の形成前に測定し、選別しておく
ことは、製品の信頼性の向上及び製品の歩留まりの向上
に非常に重要なこととなっている。
【0005】従来、このような平面度の測定には光や超
音波等を有する特殊なセンサーが用いられていたが、こ
のような特殊なセンサーは非常に高価であり、保守等の
手間もかかり実用的ではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】基板の平面度を測定す
るものとして、特殊なセンサ等を利用して表面の反り等
を計測する装置がある。しかしながら、このような特殊
なセンサ等を利用した装置は非常に高価であり、実用的
ではない。
【0007】本発明は、低コストで簡単に基板等の表面
度を測定し、かつ長期間にわたって保守等の手間をかけ
ずに測定精度を維持できる基板平面度測定器の提供を目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の平面度測定器
は、上板と、前記上板に支柱を介して平行に対向配置さ
れ、前記上板との間に被測定物を通過させる間隙を形成
する下板とを具備する基板平面度測定器であって、前記
上板及び下板の少なくとも一方がセラミックスからなる
ことを特徴とするものである。
【0009】本発明に用いられる上板又は下板は、窒化
ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、窒化ア
ルミニウム又はサイアロンからなる群から選ばれた少な
くとも1種のセラミックスからなるものであることが好
ましい。
【0010】また、本発明に用いられる上板又は下板の
少なくとも一方の対向面の算術平均粗さ(Ra)は0.
5μm以下であることが好ましい。
【0011】さらに、本発明に用いられる上板又は下板
の少なくとも一方のビッカース硬度(Hv)は1000
以上であることが好ましい。
【0012】本発明に用いられる下板の被測定物通過方
向の長さは、前記方向における上板の長さよりも長いこ
とが好ましい。
【0013】さらに、前記上板又は下板の長さについて
は、前記上板又は下板の被測定物通過方向の長さが、前
記方向における被測定物の長さよりも長いことが好まし
い。
【0014】また、本発明の基板平面度測定器において
は、支柱が複数の部材からなる積層体であることが好ま
しい。このような支柱においては、部材の積層方向に少
なくとも1つの穴を設け、その孔に軸を通して固定して
あることが好ましい。
【0015】本発明の平面度測定器は、上板と、上板に
支柱を介して平行に対向配置され、上板との間に被測定
物を通過させる間隙を形成する下板とを具備するもので
あり、この上板、下板及び支柱によって形成される間隙
に基板等を通過させることにより、基板の厚さ、膨れ、
反り等を検査することができるものである。このような
構成とすることで、従来のように特殊なセンサ等を用い
ることなく、簡易に基板の平面度を測定することができ
る。
【0016】本発明では、さらに被測定物が通過し、接
触する部分である上板又は下板の少なくとも一方をセラ
ミックスからなるものとすることで、精度の要求される
上板及び下板の磨耗、損傷を抑制し、長期にわたって測
定精度を維持することができる。また、上板及び下板の
少なくとも一方をセラミックスからなるものとすること
で、磨耗等によるこれらの部材の交換の手間を省き、保
守管理の手間を大幅に削減することができる。本発明の
基板平面度測定器においては、基板と接することが多い
下板のみをセラミックスからなるものとしてもよいし、
上板及び下板の両方をセラミックスからなるものとして
もよい。上板及び下板の両方をセラミックスからなるも
のとすることで、より一層基板平面度測定器の磨耗を減
らすことができる。
【0017】また、このような本発明の平面度測定器に
おいて、セラミックスとして窒化ケイ素、酸化アルミニ
ウム、酸化ジルコニウム、窒化アルミニウム及びサイア
ロンからなる群から選ばれた少なくとも1種からなるセ
ラミックスを用いることによって、より磨耗、損傷を抑
制し、測定精度を長期間にわたって維持することができ
る。
【0018】さらに、本発明に用いられる上板及び下板
の少なくとも一方の対向面の算術平均粗さ(Ra)を
0.5μm以下とすることで、被測定物と上板又は下板
との接触による磨耗、損傷をさらに抑制することができ
る。
【0019】また、本発明に用いられる上板及び下板の
少なくとも一方のビッカース硬度(Hv)を1000以
上とすることによって、より一層上板及び下板の磨耗、
損傷を抑制することができる。
【0020】本発明における下板の被測定物通過方向の
長さを、前記方向における上板の長さよりも長くするこ
とによって、被測定物の挿入性や基板平面度測定器の設
置安定性を向上させ、精度も向上させることができる。
【0021】さらに、前記上板又は下板の被測定物通過
方向の長さを、前記方向における被測定物の長さよりも
長くすることによって、被測定物の反り等による測定精
度の低下を抑制することができる。
【0022】また、本発明の基板平面度測定器において
は、上板と下板とを支える支柱を複数の部材の積層体と
することで、容易に上板と下板との間隔を調整すること
ができ、さまざまな厚さの基板の表面度を測定すること
ができるようになる。この場合、前記部材の積層方向に
孔を設け、この穴に軸となるものを通して固定すること
によって、これらの部材を安定して積層させることがで
きるようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の基板平面度測定器
の実施の形態について説明する。
【0024】図1は本発明の基板平面度測定器の一例を
示した外観図である。
【0025】本発明の基板平面度測定器1は、セラミッ
クスからなる上板2と、上板2と一定の間隔をおいて平
行に対向配置されるセラミックスからなる下板3とから
なるものである。上板2と下板3は支柱4及び5を介し
て接続されている。
【0026】本発明の基板平面度測定器は、上下2枚の
平面板をスリットゲージ等を介して平行に固定したもの
で、上下2枚の平面板の間に基板を通過させることによ
って、基板の平面度を測定するものである。このような
構成とすることで、従来の基板平面度を測定する装置の
ように、特殊なセンサ等を用いることなく、簡易に基板
の反りや膨れ等を測定することができる。
【0027】次に、本発明の基板平面度測定器1を用い
て、基板の平面度を測定する方法について一例を示す。
【0028】図1において、本発明の基板平面度測定器
1の下板3の斜面上方より測定しようとする基板を滑ら
せ、上板2、下板3、支柱4及び支柱5で囲まれる空間
を通過させることによって、基板の平面度等を測定す
る。
【0029】このような方法によって、基板に膨れや反
り等があるものは、上板又は下板と接触するため、前記
空間を通過することができず、不適格なものとして判断
することができる。
【0030】このような本発明の基板平面度測定器1に
おいて、上板2及び下板3に用いられる材質としては、
硬質ガラスを用いることも可能であるが、窒化ケイ素等
の硬度の高い基板の検査においては、傷の発生が起こり
得るため、硬度に優れるセラミックスを用いることがよ
い。また、平面板として金属を用いることも考えられる
が、金属板ではセラミックスの基板が通過した際、セラ
ミックス基板に金属が付着してしまうおそれがあるた
め、あまり好ましくない。
【0031】従って、本発明におけるセラミックスとし
ては、窒化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウ
ム、窒化アルミニウム及びサイアロンからなる群から選
ばれた少なくとも1種からなるものであることが好まし
い。これらは強度や耐磨耗性に優れるものであり、基板
通過の際における上板2及び下板3の磨耗、損傷を抑制
することができる。また、これらのセラミックスは、被
測定物である基板材料の種類や特性により、適宜選択す
ることが好く、測定しようとする基板よりも高度の高い
材料を用いることが好ましい。このようにすることで、
基板の通過による上板及び下板の磨耗等をより一層抑制
することができる。
【0032】なお、本発明においては、図1に示される
ように傾斜をつけるための台6を用いてもよい。このよ
うに本発明の基板平面度測定器に傾斜をつけることで、
被測定物である基板を上方から滑らせ、これらをより通
過させやすくすることができるようになる。
【0033】図2は、本発明の基板平面度測定器1を基
板の通過方向と垂直な角度から見た図である。ここで、
上板2の下板3と対向する面を対向面2a、下板3の上
板2と対向する面を対向面3aとする。また、上板2の
基板通過方向の長さをL1 、下板の基板通過方向の長さ
をL2 、基板通過方向の基板の長さをLとする。
【0034】本発明の基板平面度測定器1においては、
上板2の対向面2a及び下板3の対向面3aの少なくと
も一方の面の算術平均粗さ(Ra)が0.5μm以下で
あることが好ましい。
【0035】各対向面の算術平均粗さ(Ra)が0.5
μmを超えると、基板との摩擦が大きくなってしまい、
基板が通過しにくくなってしまう。また、各対向面の算
術平均粗さ(Ra)が0.5μmを超えると、基板、上
板2及び下板3が磨耗しやすくなり、測定精度が低下し
やすくなってしまう。
【0036】なお、ここで用いられている算術平均粗さ
(Ra)は、JISB0601における算術平均粗さ
(Ra)で定義されたものである。Raは、粗さ曲線か
らその平均線の方向に基準長さlだけ抜き取り、この抜
き取り部分の平均線の方向にX軸を、縦倍率の方向にY
軸を取り、粗さ曲線をy=f(x)で表したときに、下
記に示される式1によって求められる値をマイクロメー
トル(μm)で表したものである。
【0037】
【式1】
【0038】このような算術平均粗さ(Ra)をもつ上
板、下板等の作製方法としては、粉体をプレスすること
により成形し、それを焼成した後、表面を研磨するなど
して、所定の算術平均粗さ(Ra)を有するものを作製
する方法が挙げられる。また、焼結助剤や焼成温度を調
節することにより結晶粒径を制御することによっても算
術平均粗さ(Ra)の制御は可能である。
【0039】また、本発明においては上板2の基板通過
方向の長さをL1 、下板の基板通過方向の長さをL2
したとき、 L2 >L1 であることが好ましい。このように下板の基板通過方向
の長さを上板のものより長くすることで、基板平面度測
定器の設置性を高めると共に、基板の挿入性を向上さ
せ、より正確に基板の厚さ、表面度等を測定することが
できる。
【0040】さらに、上板2の基板通過方向の長さをL
1 、下板の基板通過方向の長さをL 2 、基板通過方向の
基板の長さをLとしたとき、 L1 ≧L L2 ≧L であることが好ましい。以下、図3を参照してこの理由
を説明する。
【0041】例えば、基板7の通過方向の長さLが上板
2の長さL1 よりも長い場合、基板に反りがあると、基
板の凹部に上板2が挟まるかたちになり、誤って基板が
通過してしまう場合があり、正確な平面度が測定できな
くなってしまう。下板3の基板通過方向の長さL2 が基
板7の通過方向の長さLよりも短い場合も同様のことが
起こり得る。
【0042】従って、L1 ≧L又はL2 ≧Lとすること
によって、このような基板の誤通過を防止し、平面度の
測定精度を一層向上させることができる。
【0043】以上本発明においては、上板又は下板の全
てをセラミックスからなるものについて説明したが、上
板又は下板は必ずしも全てがセラミックスからなるもの
でなくともよく、例えば上板又は下板の対向面部分のみ
をセラミックスからなるものとしてもよい。このような
ものとしては、例えば対向面にセラミックス板を接合し
たものや、対向面にセラミックスをコーティングしたも
のが挙げられる。
【0044】次に、本発明の基板平面度測定器の他の例
を図4に示す。
【0045】本発明の基板平面度測定器は、例えば上板
2と下板3とを複数の部材8を重ねたもので支えるもの
であってもよい。この場合、図5に示すように部材8に
孔9を設け、軸10をこの孔9に通すことにより部材8
を安定して積層させることができる。孔9は少なくとも
1つあれば安定して積層させることが可能となるが、よ
り好ましくは2つ以上とすることがよい。このようにす
ることでより一層、部材8をより一層安定して積層させ
ることができる。
【0046】本発明の基板平面度測定器では、この部材
8の枚数又は厚さを変えることで、上板2と下板3との
間隔を自由に設定することが可能となり、様々な厚さを
有する基板の検査に対応できるようになる。
【0047】
【実施例】以下、本発明の基板平面度測定器について実
施例を参照して説明する。
【0048】実施例1〜3、比較例1、2 上板として、縦40mm×横150mm×厚さ5mmの
セラミックス板を、下板として、縦200mm×横15
0mm×厚さ5mmのセラミックス板を用いて、上板と
下板の対向面の間隔が1.1mmとなるように設置し本
発明に係る基板平面度測定器を作製した。
【0049】前記セラミックス板の材料として、窒化ケ
イ素を用いたものを実施例1、窒化アルミニウムを用い
たものを実施例2、アルミナを用いたものを実施例3と
した。これに対して通常のガラスを用いたものを比較例
1、硬質ガラスを用いたものを比較例2とした。
【0050】実施例1のセラミック板の算術平均粗さ
(Ra)は0.2μm、ビッカース硬度(Hv)は18
00、実施例2のセラミック板の算術平均粗さ(Ra)
は0.3μm、ビッカース硬度(Hv)は1000、実
施例3のセラミック板の算術平均粗さ(Ra)は0.3
μm、ビッカース硬度(Hv)は1300とした。
【0051】また、比較例1の算術平均粗さ(Ra)は
0.1μm、ビッカース硬度(Hv)は570、比較例
2の算術平均粗さ(Ra)は0.1μm、ビッカース硬
度(Hv)は850とした。
【0052】さらに、これらの実施例及び比較例の性能
を比較するために、各実施例及び比較例に縦30mm×
30mm、厚さ1mmのアルミナ、窒化アルミニウム又
は窒化ケイ素からなる基板をそれぞれ1000回通過さ
せ、上板、下板の磨耗量を測定した。
【0053】各実施例及び比較例における部材の算術平
均粗さ(Ra)、ビッカース硬度(Hv)、及び試験を
行った後の磨耗量を表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】本発明の実施例は、いずれの場合において
も部材の磨耗量が低くなった。特に部材の材料として窒
化ケイ素を用いた場合は、部材の磨耗量が0となった。
【0056】これに対して、部材の材料としてガラスを
用いた場合は、本発明の実施例における磨耗量よりもか
なり多くなることがわかった。特に、窒化ケイ素基板を
通過させた場合、部材の磨耗量が著しく増加することが
確認された。
【0057】実施例4、5、6 上板として、縦40mm×横150mm×厚さ5mmの
セラミックス板を、下板として、縦200mm×横15
0mm×厚さ5mmのセラミックス板を用いて、上板と
下板の対向面の間隔が1.1mmとなるように設置し本
発明に係る基板平面度測定器を作製した。ここで縦方向
を基板の通過方向とした。
【0058】前記セラミックス板の材料としてはアルミ
ナを用い、算術平均粗さ(Ra)を0.3μmとしたも
のを実施例4、0.5μmとしたものを実施例5、1.
0μmとしたものを実施例6とした。いずれの実施例に
おいてもビッカース硬度(Hv)は1300とした。算
術平均粗さ(Ra)の調整は、アルミナ焼結体の表面の
研磨量を変化させることにより調整した。
【0059】さらに、これらの実施例4乃至6につい
て、縦30mm×横30mm、厚さ1.0mmの窒化ケ
イ素からなる基板を1000回通過させ、上板、下板の
磨耗量を測定した。
【0060】各実施例における部材の算術平均粗さ(R
a)、及び試験を行った後の磨耗量を表2に示す。
【0061】
【表2】
【0062】表2に示されるように、算術平均粗さ(R
a)が大きい実施例6では、部材の磨耗量が大きくなる
結果となった。これに対して、算術平均粗さ(Ra)を
小さくした実施例4及び実施例5では、部材はほとんど
磨耗しないことが分かった。
【0063】以上の実施例1乃至6及び比較例1、2の
結果より、基板平面度測定器の基板と接触しやすい部分
にセラミックスを用いることによって、基板平面度測定
器の上板、下板の磨耗を抑制し、測定精度を維持するこ
とができる。また、このような上板、下板に用いるセラ
ミックスとしては、窒化ケイ素等の硬度の高いものを用
いることによって一層磨耗を減少させることができる。
【0064】さらに、基板と接触する面の算術平均粗さ
(Ra)の値を0.5μm以下とすることによって、よ
り一層、上板、下板の磨耗を抑制し、長期間測定精度を
維持することが可能となる。
【0065】
【発明の効果】上記したように、本発明に係わる基板平
面度測定器によれば、簡易に基板の平面度を測定するこ
とが可能となり、さらに基板平面度測定器に用いられる
上板及び下板の少なくとも一方をセラミックスからなる
ものとすることで、それらの磨耗、損傷を抑制し、長期
間に渡って測定精度を維持することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る基板平面度測定器の一実施例を
示した外観図。
【図2】 本発明に係る基板平面度測定器の一使用例を
示した平面図。
【図3】 本発明に係る基板平面度測定器の他の使用例
を示した平面図。
【図4】 本発明に係る基板平面度測定器の他の実施例
を示した平面図。
【図5】 支柱を構成する部材の一例を示した平面図。
【符号の説明】
1……基板平面度測定器 2……上板 3……下板 4……支柱 5……支柱 7……基板 8……部材 9……孔 10……軸
フロントページの続き (72)発明者 佐野 孝 神奈川県川崎市川崎区日進町7番地1 東 芝電子エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2F062 AA55 BB14 BC25 CC22 CC27 EE01 EE44 FF13 GG00 GG27 MM05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上板と、前記上板に支柱を介して平行に
    対向配置され、前記上板との間に被測定物を通過させる
    間隙を形成する下板とを具備する基板平面度測定器であ
    って、 前記上板及び下板の少なくとも一方がセラミックスから
    なることを特徴とする基板平面度測定器。
  2. 【請求項2】 前記セラミックスは窒化ケイ素、酸化ア
    ルミニウム、酸化ジルコニウム、窒化アルミニウム及び
    サイアロンからなる群から選ばれた少なくとも1種から
    なることを特徴とする請求項1記載の基板平面度測定
    器。
  3. 【請求項3】 前記セラミックスからなる上板及び下板
    の少なくとも一方の硬度が、被測定物の硬度以上である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の基板平面度測定
    器。
  4. 【請求項4】 前記セラミックスからなる上板及び下板
    の少なくとも一方の対向面の算術平均粗さ(Ra)が
    0.5μm以下であることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか1項記載の基板平面度測定器。
  5. 【請求項5】 前記セラミックスからなる上板及び下板
    の少なくとも一方のビッカース硬度(Hv)が1000
    以上であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1項記載の基板平面度測定器。
  6. 【請求項6】 前記下板の被測定物通過方向の長さが、
    前記方向における上板の長さよりも長いことを特徴とす
    る請求項1乃至5のいずれか1項記載の基板平面度測定
    器。
  7. 【請求項7】 前記上板又は下板の被測定物通過方向の
    長さが、前記方向における被測定物の長さよりも長いこ
    とを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の基
    板平面度測定器。
  8. 【請求項8】 前記支柱は複数の部材の積層体からなる
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の
    基板平面度測定器。
  9. 【請求項9】 前記部材は積層方向に少なくとも1つの
    孔を有し、前記孔に軸を通すことにより固定されている
    ことを特徴とする請求項8記載の基板平面度測定器。
JP34102899A 1999-11-30 1999-11-30 基板平面度測定器 Withdrawn JP2001159504A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34102899A JP2001159504A (ja) 1999-11-30 1999-11-30 基板平面度測定器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34102899A JP2001159504A (ja) 1999-11-30 1999-11-30 基板平面度測定器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001159504A true JP2001159504A (ja) 2001-06-12

Family

ID=18342565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34102899A Withdrawn JP2001159504A (ja) 1999-11-30 1999-11-30 基板平面度測定器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001159504A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101129802B1 (ko) 2010-02-26 2012-03-23 현대제철 주식회사 형강재 표면 형상 측정용 형틀
CN106556332A (zh) * 2015-09-30 2017-04-05 富鼎电子科技(嘉善)有限公司 平面度检测装置
CN107063059A (zh) * 2016-12-16 2017-08-18 河北科技大学 一种瓷砖平面度测量装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101129802B1 (ko) 2010-02-26 2012-03-23 현대제철 주식회사 형강재 표면 형상 측정용 형틀
CN106556332A (zh) * 2015-09-30 2017-04-05 富鼎电子科技(嘉善)有限公司 平面度检测装置
CN106556332B (zh) * 2015-09-30 2019-06-07 富鼎电子科技(嘉善)有限公司 平面度检测装置
CN107063059A (zh) * 2016-12-16 2017-08-18 河北科技大学 一种瓷砖平面度测量装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6389877B1 (en) Double-headed mass sensor and mass detection method
US20080011095A1 (en) Compression strain sensor
EP1783498A2 (en) Sensor block
JP2012047725A (ja) 静電容量圧力センサ
US20080204185A1 (en) Pressure sensor
US6105225A (en) Method of manufacturing a thin film sensor element
US8035987B2 (en) Electronic device having a groove partitioning functional and mounting parts from each other
US20090090987A1 (en) Mems element, mems device and mems element manufacturing method
US8399811B2 (en) Stage for substrate temperature control apparatus
JP2001159504A (ja) 基板平面度測定器
KR20070001000A (ko) 가속도 센서 및 그것을 이용한 자기 디스크 장치
US8096189B2 (en) Physical quantity sensor and method for manufacturing the same
JPH09269258A (ja) ロードセル
JP5476213B2 (ja) 圧電素子の製造方法
JP2514067Y2 (ja) セラミック製トランスデュ−サ
JP3222119B2 (ja) 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ
US6348115B1 (en) Method for producing a ceramic diaphragm structure
JP2011094987A (ja) 回路モジュールおよび回路モジュールの製造方法
JPH06168536A (ja) 磁気ディスク基板用保持部材およびこれを用いた磁気ディスク装置
EP0500945A1 (en) Pressure sensor
JPH0324401A (ja) スケール
US6647810B1 (en) Force sensor
JPH08160071A (ja) シリコン加速度計
JP2002124446A (ja) 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ
JP2023148656A (ja) ガスセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070206