JP2001158474A - 真空保存容器 - Google Patents

真空保存容器

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JP2001158474A
JP2001158474A JP34271699A JP34271699A JP2001158474A JP 2001158474 A JP2001158474 A JP 2001158474A JP 34271699 A JP34271699 A JP 34271699A JP 34271699 A JP34271699 A JP 34271699A JP 2001158474 A JP2001158474 A JP 2001158474A
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JP34271699A
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Teruyoshi Sato
輝義 佐藤
Susumu Matsuda
進 松田
Katsumi Takanashi
克己 高梨
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Tosei Denki Corp
Original Assignee
Tosei Denki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部の気圧状態を外部から容易に確認できる
真空保存容器を提供する。 【解決手段】 保存物を収容する容器本体3と、容器本
体を密閉する蓋部材2とを備えた真空保存容器1におい
て、内部から外部への通気を許容するがその逆を阻止す
る逆止弁10と、逆止弁から脱気して負圧化した状態で
内部の負圧の度合を表示するインジケータ12を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部を負圧にした
容器本体内に食品等の保存物を収容して保存する真空保
存容器に関する。
【0002】
【従来の技術】食料品の腐敗や鮮度低下を抑制するに
は、冷蔵庫内に保存するなど低温保存が一般的であった
が、近年、内部を脱気した状態で保存する真空保存容器
が提案されている。この真空保存容器は、容器本体の内
部に食品等を収納してから蓋を被せて密閉し、蓋に設け
た逆止弁を介して真空ポンプにより容器内部の空気を外
部に排除し、殆ど酸素がない状態で保存するものであ
る。そして、収容する食料品によって容器内部を減圧状
態(例えば、400〜100mmHg)、あるいは減圧状態
よりも更に低い気圧の真空状態(例えば、10mmHg以
下)で最適な状態で食料品を保存する。例えば、肉や
魚、野菜等の生ものの場合は減圧状態による保存が好ま
しく、また、焼き魚等の加工品(調理品)の場合は真空
状態による保存が好ましい。このため、真空ポンプ等で
容器内部の気圧を下げる際に、真空ポンプ等に設けられ
た真空度計で容器内部の真空度を見ながら食料品に適し
た気圧状態に調整していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
真空保存容器は、容器内部を食料品に適した負圧状態に
調整した後は、内部の負圧状態が保持されているか否か
を把握できなかった。例えば、容器本体や蓋を透明な素
材で成形して外部から内部を観察できるようにしても、
保存中にシール部から空気の浸入があった場合にそれを
外部から判別できなかった。このため、予定していた保
存期間内であっても、外部から見た際に食料品の色や艶
の変化により初めてシール不良等に気付くことがあり、
この様な場合には食品の鮮度を維持できない。
【0004】本発明は上記した事情に鑑み提案されたも
ので、その目的は、内部の気圧状態を外部から容易に確
認できる真空保存容器を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたもので、請求項1に記載のもの
は、保存物を収容する容器本体と、この容器本体を密閉
する蓋部材とを備えた真空保存容器において、内部から
外部への通気を許容して外部から内部への通気を阻止す
る逆止弁と、該逆止弁を通じて脱気して内部を負圧化し
た状態で、容器内部の負圧の度合を表示するインジケー
ターを上記容器本体或は蓋部材のいずれかに備えたこと
を特徴とする真空保存容器である。
【0006】請求項2に記載のものは、前記逆止弁は、
外部から操作可能な大気開放操作部を弁体に備えたこと
を特徴とする請求項1に記載の真空保存容器である。
【0007】請求項3に記載のものは、密閉した真空保
存容器を複数積み重ねたときに直接重合する部位から外
れた位置にインジケーターを配設し、容器の積み重ね状
態で各インジケーターを視認可能にしたことを特徴とす
る請求項1または2に記載の真空保存容器である。
【0008】請求項4に記載のものは、前記インジケー
ターは、内部に気体を封入して雰囲気の気圧変化により
伸縮する伸縮体と、この伸縮体の伸縮方向を一定方向に
案内するガイド部とからなり、密閉した容器内部と連通
する空部内に上記伸縮体を配置し、この伸縮体の伸縮状
態により容器内部の負圧の度合を表示することを特徴と
する請求項1から3のいずれかに記載の真空保存容器で
ある。
【0009】請求項5に記載のものは、前記インジケー
ターは、シリンダチューブ内に設けたピストンによりシ
リンダチューブ内を密閉室と開放室とに区画し、密閉室
内に気体を封入し、開放室を容器内部側と連通したガス
シリンダから構成され、密閉した容器内部の気圧変化に
より移動する上記ピストンの位置に基づいて負圧の度合
を表示することを特徴とする請求項1から3のいずれか
に記載の真空保存容器である。
【0010】請求項6に記載のものは、容器内部が減圧
状態であるか、又は減圧状態よりも更に低い気圧の真空
状態であるかを表示する識別表示部を設けたことを特徴
とする請求項1から5のいずれかに記載の真空保存容器
である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明に係わる真空保存容
器1の正面図、図2(a)は蓋部材2の側面図、(b)
は蓋部材2の平面図、(c)は蓋部材2のA−A断面図
である。
【0012】真空保存容器1(以下、保存容器1とい
う)は、図1に示すように、上面に開口部を有するステ
ンレス製の箱状の容器本体3と、上記開口部を塞いで容
器本体3を密閉する板状の透明なプラスチック製の蓋部
材2とから構成される。
【0013】容器本体3は、図1に示すように、食品等
の保存物を収容するもので、略長方形の底部4の周縁か
ら側壁5を外側に多少傾斜させた状態で起立させた箱状
を呈しており、容器本体3の開口部の全周縁にはフラン
ジ部6が外方に形成されている。なお、この容器本体3
は、ステンレス等の金属製に限らず、耐圧性を有するプ
ラスチック製であってもよく、プラスチック製の場合
は、内部が見えるように透明であることが好ましい。
【0014】蓋部材2は、容器本体3のフランジ部6に
被せて開口部を密閉するもので、図2に示すように、四
周の縁部分を残して、容器本体3の底部4が嵌合可能な
積み重ね用の凹部7を形成し、この凹部7の中央に更に
深い凹部9を形成し、この凹部9の略中央に逆止弁10
を設け、上記縁部分のうち短辺の一方に、下面が開放し
た溝部11を空部として形成し、この溝部11内に、保
存容器1内部の負圧状態を表示するインジケーター12
を設け、上記溝部11を内側に囲む下面には容器本体3
のフランジ部6に密接する状態でシール材13を設けて
ある。
【0015】なお、インジケーター12を収納する溝部
11に対応する上面から側面に亘る部分は、図2(c)
に示すように、角をなくして曲面に形成し、インジケー
ター12を透視する際に、上方及び側方から見ても、ま
た、斜め上方から見てもインジケーター12の真空度を
容易に視認できるようにしてある。
【0016】逆止弁10は、保存容器1の内部から外部
への通気を許容して外部から内部への通気を阻止する弁
であり、本実施形態では、蓋部材2のほぼ中央に形成し
た凹部9のほぼ中央に、上面側(外部側)から下面側
(内部側)に次第に内径が小さくなるテーパー孔14を
開設し、このテーパー孔14内にゴム製球状の弁体15
をセットして構成される。テーパー孔14は通気流路と
して機能するばかりでなく、その内面は弁座としても機
能するので、弁体15が気密状態で密接するように円滑
な面で構成され、弁体15も円滑な球面に形成されてい
る。また、弁体15は、テーパー孔14内で上下に移動
できるが抜けないように、下端がテーパー孔14の小径
開口部よりも大きな抜け止め部材16を下面側から取り
付けてある。なお、この弁体15は、上端部分が大気開
放操作部17として機能するので、上端がテーパー孔1
4の上開口部(大径)から突出するが積み重ね用の凹部
7の底面よりも突出しない大きさに設定する。
【0017】この様な構成からなる逆止弁10は、容器
本体3を蓋部材2により密閉した状態で、保存容器1内
部の気圧に対して外気圧が低い場合、すなわち真空ポン
プの吸引パイプ(図示せず)の先端吸引口を蓋部材2の
凹部9の底面に当接して弁体15側(テーパー孔14の
大径開口側)を吸引した場合や真空包装装置のチャンバ
ー(図示せず)内に保存容器1を入れてチャンバー内を
減圧した場合には、保存容器1内部の気圧により弁体1
5が上方に押され、その結果、弁体15と弁座との間に
隙間が生し、これにより保存容器1内部の空気がテーパ
ー孔14を通じて脱気される。一方、保存容器1内部の
気圧に対して外気圧が高い場合、すなわち前記脱気が終
了して吸引パイプを外したりチャンバーから取り出す
と、外気圧により弁体15が下方に押されて弁座に密接
してテーパー孔14を塞ぎ、外気が保存容器1内部に浸
入することを阻止する。したがって、保存容器1内部の
減圧状態を維持することができる。
【0018】図3に示すインジケーター12はガスシリ
ンダータイプであり、一端を閉塞した透明なシリンダチ
ューブ20内にピストン21を移動自在に設けて該ピス
トン21によりシリンダチューブ20内を密閉室22と
開放室23とに区画し、密閉室22内に窒素ガス等の不
活性ガスや空気等の気体を封入し、シリンダチューブ2
0の他端に開口した連通穴24を介して開放室23を保
存容器1内部側に連通するように構成したものである。
なお、ピストン21には、気密性を保つために外周にO
リング等のシールを設けることが望ましい。
【0019】この様な構成からなるインジケーター12
を蓋部材2に取り付けるには、図2に示すように、密閉
室22側を溝部11内の一端に寄せた状態で溝部11内
に固定し、溝部11の他端に形成したダクト部25を介
して前記開放室23が容器本体3の内部に連通するよう
にする。なお、インジケーター12を溝部11内に固定
するには、溝部11内に突設した爪(図示せず)で係止
してもよいし、あるいは接着剤で接着するなどしてもよ
い。
【0020】そして、インジケーター12を備えた蓋部
材2を容器本体3に被せて密閉すると、内部を減圧する
前、すなわち内部が大気圧の状態では、保存容器1内部
と連通している開放室23内も大気圧なので、ピストン
21は図3(a)に示す初期位置に停止している。この
状態で前記減圧操作を行なって保存容器1内部を減圧す
ると、保存容器1内部の圧力低下に伴って開放室23内
の気圧も低下して密閉室22内の圧力が高くなるので、
密閉室22内の気体が膨張し、これによりピストン21
が連通穴24側に移動する。この様にして移動するピス
トン21の位置は、密閉室22内の圧力と開放室23内
の圧力とがバランスした位置であり、開放室23内の気
圧が低下するほど連通穴24側に移動する。したがっ
て、ピストン21の位置を読み取ることにより保存容器
1内部の圧力を確認することができる。
【0021】なお、視認性をより高めるために、シリン
ダーチューブ20を無色透明にして、ピストン21を着
色することが望ましい。また、ピストン21と共に移動
するロッド(図示せず)を設け、このロッドの先端部分
をシリンダチューブ20から外部に突出させ、このロッ
ドに指標を設けてもよい。この様に構成すると、シリン
ダチューブ20が必ずしも透明でなくてもよい。さらに
また、ピストン21の移動に抵抗力を与えるスプリング
(図示せず)を設けると、ピストン21の移動長さ(ス
トローク)が短くても、広い範囲の真空度を短尺なイン
ジケーター12で表示することができる。
【0022】また、図4(a)、(b)に示すように、
シリンダチューブ20の表面に識別部を設けると保存容
器1内部の気圧状態を容易に識別することができる。
【0023】図4(a)に示す識別部は、保存容器1内
部の気圧状態を具体的に確認できるように目盛26を設
けたものである。また、図4(b)に示す識別部は、真
空状態を示す範囲及び減圧状態を示す範囲の目印27
a,27bを設けたものである。このように目印27
a,27bを設けると、保存容器1内部の気圧状態を一
目で確認することができる。なお、例示したものは目印
27内に文字情報として「真空範囲」、「減圧範囲」と
明示したものであるが、これに加えて範囲別に目印の色
を異ならせるとさらに識別力を高めることができ、ま
た、真空度に応して色彩を異ならせるだけでもよい。な
お、本実施形態で真空状態を示す「真空範囲」は、加工
品の保存に好ましい10mmHg以下に設定し、減圧状態を
示す「減圧範囲」は、生ものの保存に好ましい400〜
100mmHgに設定してある。また、この識別部は、真空
度の目安となればどのように構成してもよく、前記した
各範囲を広げて目印27を細分化し表示してもよい。そ
して、「真空範囲」に代えて「加工品」(あるいは「調
理品」)と、また、「減圧範囲」に代えて「生もの」と
いうように、保存容器1に収容する保存物を具体的に文
字情報で明示すると、誰でも好適な状態で保存を行うこ
とができ、特に、家庭で使用する場合は有効である。
【0024】インジケーター12は、前記したガスシリ
ンダータイプに限定されるものではなく、保存容器1内
の真空度(減圧の度合)を表示できればどのような構成
でもよい。例えば、内部に気体を封入して雰囲気の気圧
変化により伸縮する伸縮体と、この伸縮体の伸縮方向を
一定方向に案内するガイド部とからなり、密閉した保存
容器1内部と連通する空部内に上記伸縮体を配置し、こ
の伸縮体の伸縮状態により保存容器1内部の負圧の度合
を表示するものでもよい。
【0025】具体的には、図5(a)に示すように、伸
縮体としてゴム製バルーン30内に空気等の気体を封入
し、このバルーン30をガイド部としての透明なシリン
ダー31内に入れてバルーン30の一端をシリンダー3
1の閉塞された壁部に固定して構成したインジケーター
12でもよい。このインジケーター12を蓋部材2の溝
部11内に取り付けるには、前記インジケーター12と
同様に、溝部11内の一端に寄せた状態で取り付け、シ
リンダー31の他端(バルーン30を固定した方とは反
対側)の連通穴24を、ダクト部25を介して容器本体
3内に連通させ、保存容器1内部の気圧状態に応じてバ
ルーン30をシリンダー31内壁に沿って伸縮させるよ
うに構成する。
【0026】この様な構成からなるインジケーター12
を備えた蓋部材2を容器本体3に被せて密閉すると、内
部を減圧する前、すなわち内部が大気圧の状態では、保
存容器1内部と連通しているシリンダー31内も大気圧
なので、バルーン30を包む雰囲気が大気圧となってバ
ルーン30が自然状態の大きさを保ち、自由端(固定端
とは反対側の端)は初期位置に停止している。この状態
で前記減圧操作を行なって保存容器1内部を減圧する
と、保存容器1内部の圧力低下に伴ってシリンダー31
内の気圧も低下してバルーン30が膨張し、これにより
上記自由端が連通穴24側に移動する。この様にして移
動するバルーン30の自由端の位置は、バルーン30内
の圧力とシリンダー31内の圧力とがバランスした位置
であり、シリンダー31内の気圧が低下するほど連通穴
24側に移動する。したがっで、バルーン30の自由端
の位置を読み取ることにより保存容器1内部の圧力を確
認することができる。
【0027】また、図5(b)に示す第3の実施形態の
インジケーター12は、所定量の気体を封入したプラス
チック製あるいはゴム製のベローズ32を伸縮体として
使用したもので、このベローズ32をガイド部であるシ
リンダー31内に設けてベローズ32の一方の端部をシ
リンダー31の閉塞された壁部に固定し、シリンダー3
1の連通穴24を、前記各実施形態と同様に、ダクト部
25を介して容器本体3の内部に連通させ、保存容器1
内部の気圧状態に応して、ベローズ32をシリンダー3
1の内壁に沿って伸縮させるように構成してある。
【0028】この様な構成からなるインジケーター12
を備えた蓋部材2を容器本体3に被せて密閉すると、内
部を減圧する前、すなわち内部が大気圧の状態では、保
存容器1内部と連通しているシリンダー31内も大気圧
なので、ベローズ32を包む雰囲気が大気圧となってベ
ローズ32が自然状態の長さを保ち、自由端(固定端と
は反対側の端)は初期位置に停止している。この状態で
前記減圧操作を行なって保存容器1内部を減圧すると、
保存容器1内部の圧力低下に伴ってシリンダー31内の
気圧も低下してベローズ32が伸長し、これにより上記
自由端が連通穴24側に移動する。この様にして伸長す
るベローズ32の自由端の位置は、ベローズ32内の圧
力とシリンダー31内の圧力とがバランスした位置であ
り、シリンダー31内の気圧が低下するほど連通穴24
側に伸長する。したがって、ベローズ32の自由端の位
置を読み取ることにより保存容器1内部の圧力を確認す
ることができる。
【0029】なお、前記各実施例ではシリンダー31を
ガイド部として使用したが、このガイド部はシリンダー
31に限らず伸縮体の伸縮方向を規制することができれ
ばどのような構成でもよく、例えば複数本の棒材を筒状
に配設して籠状に構成してもよい。
【0030】そして、着色したバルーン30やベローズ
32を使用すると、伸縮の程度がさらに見やすくなる。
【0031】このように、前記実施形態では保存容器1
の蓋部材2にインジケーター12を設けたので、保存中
に保存容器1内部の負圧状態を容易に確認することがで
きる。その結果、例えば、真空状態が低下した保存容器
1を、真空ポンプ等で再度真空状態にして、最適な状態
で保存を継続することができる。そして、内部の食品等
を取り出す場合には、弁体15の上端部分、すなわち大
気開放操作部17を操作することにより弁体15と弁座
との間に隙間を生じさせ、この隙間から大気を内部に吸
引させる。内部が大気圧に戻ると、蓋部材2を簡単に外
すことができ、内部の食品等を取り出すことができる。
なお、大気開放操作部17は、操作性を向上させるため
に、図7に示すように、弁体15の頭部に指で摘み易い
突起17′を設けて構成してもよい。この場合、下段の
凹部9よりも突出しても積み重ね用凹部7の底面よりも
突出しない高さに設定する。
【0032】また、本実施形態に係る保存容器1は、図
6に示すように、複数段に重ねて使用することもでき
る。この場合、蓋部材2の積み重ね用凹部7内に上段の
容器本体3の底部4を嵌合できるので、崩れたり位置が
ずれたりし難い。また、この積み重ねた場合において
も、直接重合する部位から外れた位置にインジケーター
12が配置されているので、それぞれのインジケーター
12により各保存容器1内の気圧の状態を確認すること
ができる。さらに、インジケーター12は、前記したよ
うに、上方から側方の範囲、具体的には図6中のD1〜
D2に示すような90度以上の範囲から見ることができ
る。
【0033】したがって、保存容器1を多段に積み重ね
たままの状態でそれぞれの保存容器1内の負圧状態を各
インジケーター12により確認することができる。その
結果、保存中の保存容器1内部の負圧状態を調べる際
に、保存容器1を積み降ろしする必要がなくなり作業負
担を軽減できる。また、冷蔵庫等の狭い場所においても
容易に負圧状態を確認することができる。
【0034】また、ポテトチップ等の割れやすいものを
無酸素状態で保存する場合でも、包装袋で真空保存する
場合に比べてガス封入する必要がないので、家庭におい
ても容易に保存を行うことができる。
【0035】なお、前記した実施形態では、インジケー
ター12を蓋部材2に設けたが、本発明はこれに限ら
ず、容器本体3に設けてもよい。例えば、図7に示すよ
うに、透明な容器本体3の開口部近傍の側壁5にインジ
ケーター12を設けてもよい。
【0036】そして、前記各実施形態では、密閉した保
存容器1を複数積み重ねたときに直接重なり合わない部
分にインジケーター12を設けたが、本発明はこれに限
定されず、インジケーター12を蓋部材2の上部、例え
ば逆止弁10の隣りに設けてもよい。
【0037】また、逆止弁10を蓋部材2に設けたが、
これに限らず容器本体3に設けてもよく、逆止弁10の
構造も例示したものに限らず、密閉された保存容器1内
部の気圧に対して外気圧が低い場合には、保存容器1内
部を外気圧側と連通状態とし、一方、保存容器1内部の
気圧に対して外気圧が高い場合には、保存容器1内部と
外気圧側との連通状態を遮断できる構造のものであれば
よい。
【0038】また、真空保存容器1は、利用方法が多岐
にわたり、様々な分野での利用が考えられ、本実施形態
で適用した食料品は一例であって、本発明の真空保存容
器1を使用する保存物はこれに限定されるものではな
い。例えば、精密機械の部品等の金属製品を保存物とし
た場合、減圧状態で保存すると錆(酸化)を抑制するこ
とができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下に述べる効果を奏する。請求項1に記載の発明によれ
ば、真空保存容器に内部の負圧の度合を表示するインジ
ケーターを備えたので、保存容器内部の気圧状態を保存
中においても確認することができる。その結果、真空度
が低下した保存容器を、再度減圧して最適な状態で保存
を継続することができる。また、保存容器内部を真空ポ
ンプ等で減圧する作業も、保存容器に設けられているイ
ンジケーターを見ながら行えるので、作業性が向上す
る。
【0040】請求項2の発明によれば、逆止弁に大気開
放操作部を備えるので、保存物を取り出す際に、内部を
簡単に大気圧に戻すことができ、取り扱いが容易であ
る。また、大気開放弁を別途設ける必要がないので、構
造が簡単になって製造が容易である。
【0041】請求項3の発明によれば、真空保存容器を
複数段重ねたときに直接重合する部位から外れた位置に
インジケーターを設けたので、保存容器内部の気圧状態
を広い角度から確認することができる。したがって、積
み重ねた状態で保存しておいた場合であっても、保存中
の保存容器内部の気圧状態を調べる際に、保存容器を積
み降ろしする必要がなくなり作業負担を軽減できる。
【0042】請求項4の発明によれば、内部に気体を封
入して雰囲気の気圧変化により伸縮する伸縮体の伸縮状
態により保存容器内部の負圧の度合を表示するインジケ
ーターを備えるので、インジケーターの構造の簡素化を
図ることができ、製造が容易である。また、伸縮体は大
きな振動を受けても故障し難いので、針式真空計を使用
した場合に比較して、耐震性に優れ、保存容器を誤って
落下しても支障がない。
【0043】請求項5の発明によれば、ピストンがシリ
ンダチューブ内を移動するガスシリンダタイプのインジ
ケーターを備えるので、保存容器内の気圧変化を正確に
表示し易く、信頼性を向上させることができる。
【0044】請求項6の発明によれば、容器内部が減圧
状態であるか、又は減圧状態よりも更に低い気圧の真空
状態であるかを表示する識別表示部を設けたので、保存
物の特性に適合した減圧状態で保存し易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる真空保存容器の正面図である。
【図2】(a)は蓋部材の側面図、(b)は蓋部材の平
面図、(c)は蓋部材のA−A断面図である。
【図3】(a)はインジケーターの側面図、(b)はイ
ンジケーターの正面図、(c)はインジケーターの作用
を説明するための図である。
【図4】(a)は識別部を設けたインジケーターの正面
図、(b)は第2の実施形態の識別部を設けたインジケ
ーターの正面図である。
【図5】(a)は第2の実施形態のインジケーターの正
面図、(b)は第3の実施形態のインジケーターの正面
図である。
【図6】真空保存容器を重ねた状態を示す正面図であ
る。
【図7】第2の実施形態の真空保存容器の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 真空保存容器 2 蓋部材 3 容器本体 4 容器本体の底部 5 側壁 6 フランジ部 7 積み重ね用の凹部 9 凹部 10 逆止弁 11 溝部 12 インジケーター 13 シール材 14 テーパー孔 15 弁体 16 抜け止め部材 17 大気開放操作部 20 シリンダチューブ 21 ピストン 22 密閉室 23 開放室 24 連通穴 25 ダクト部 26 目盛 27 目印 30 バルーン 31 シリンダー 32 ベローズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高梨 克己 静岡県田方郡大仁町神島字日之前244番地 東静電気株式会社内 Fターム(参考) 3E067 AA11 AB01 BA05A BA10A BC07A EE01 EE47 EE56 FA01 FB11 FC01 GA15 GD01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保存物を収容する容器本体と、この容器
    本体を密閉する蓋部材とを備えた真空保存容器におい
    て、 内部から外部への通気を許容して外部から内部への通気
    を阻止する逆止弁と、 該逆止弁を通じて脱気して内部を負圧化した状態で、容
    器内部の負圧の度合を表示するインジケーターを上記容
    器本体或は蓋部材のいずれかに備えたことを特徴とする
    真空保存容器。
  2. 【請求項2】 前記逆止弁は、外部から操作可能な大気
    開放操作部を弁体に備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の真空保存容器。
  3. 【請求項3】 密閉した真空保存容器を複数積み重ねた
    ときに直接重合する部位から外れた位置にインジケータ
    ーを配設し、容器の積み重ね状態で各インジケーターを
    視認可能にしたことを特徴とする請求項1または2に記
    載の真空保存容器。
  4. 【請求項4】 前記インジケーターは、内部に気体を封
    入して雰囲気の気圧変化により伸縮する伸縮体と、この
    伸縮体の伸縮方向を一定方向に案内するガイド部とから
    なり、密閉した容器内部と連通する空部内に上記伸縮体
    を配置し、この伸縮体の伸縮状態により容器内部の負圧
    の度合を表示することを特徴とする請求項1から3のい
    ずれかに記載の真空保存容器。
  5. 【請求項5】 前記インジケーターは、シリンダチュー
    ブ内に設けたピストンによりシリンダチューブ内を密閉
    室と開放室とに区画し、密閉室内に気体を封入し、開放
    室を容器内部側と連通したガスシリンダから構成され、
    密閉した容器内部の気圧変化により移動する上記ピスト
    ンの位置に基づいて負圧の度合を表示することを特徴と
    する請求項1から3のいずれかに記載の真空保存容器。
  6. 【請求項6】 容器内部が減圧状態であるか、又は減圧
    状態よりも更に低い気圧の真空状態であるかを表示する
    識別表示部を設けたことを特徴とする請求項1から5の
    いずれかに記載の真空保存容器。
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