JPH1113910A - 逆止弁機構 - Google Patents
逆止弁機構Info
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- JPH1113910A JPH1113910A JP16413197A JP16413197A JPH1113910A JP H1113910 A JPH1113910 A JP H1113910A JP 16413197 A JP16413197 A JP 16413197A JP 16413197 A JP16413197 A JP 16413197A JP H1113910 A JPH1113910 A JP H1113910A
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- Japan
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- sealing
- check valve
- valve mechanism
- sealing material
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構造で高い気密性を持ち、製造コスト
の低減と、容器の内空部における空気の引き具合の目視
を可能とする逆止弁機構の提供。 【解決手段】 負圧状態となった容器1の内空部2に連
通する排気孔3を封止する為の逆止弁機構において、前
記容器1の表面に、前記排気孔3を囲んで突出する円形
封止壁4を有し、該円形封止壁4の上縁に密着するシー
ル材5を、該シール材本体6の中央部から垂設した掛止
根7と前記円形封止壁4に囲まれた凹部8の中央部に設
けた掛止孔9との掛合により装着し、前記シール材本体
6の肉厚を、容器1の内空部2から空気を抜く際にはシ
ール材本体6の周縁部が円形封止壁4の上縁から離隔し
て捲れ上がり、且つ容器1の内空部2から空気が抜かれ
た後に、該シール材本体6の中央部が前記凹部8へ陥没
する程度に設定して成る逆止弁機構。
の低減と、容器の内空部における空気の引き具合の目視
を可能とする逆止弁機構の提供。 【解決手段】 負圧状態となった容器1の内空部2に連
通する排気孔3を封止する為の逆止弁機構において、前
記容器1の表面に、前記排気孔3を囲んで突出する円形
封止壁4を有し、該円形封止壁4の上縁に密着するシー
ル材5を、該シール材本体6の中央部から垂設した掛止
根7と前記円形封止壁4に囲まれた凹部8の中央部に設
けた掛止孔9との掛合により装着し、前記シール材本体
6の肉厚を、容器1の内空部2から空気を抜く際にはシ
ール材本体6の周縁部が円形封止壁4の上縁から離隔し
て捲れ上がり、且つ容器1の内空部2から空気が抜かれ
た後に、該シール材本体6の中央部が前記凹部8へ陥没
する程度に設定して成る逆止弁機構。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器の内空部から
排気装置を以て空気を抜いた上で使用する容器に設けら
れた該内空部に連通する排気孔を封止する為の逆止弁機
構に関する。
排気装置を以て空気を抜いた上で使用する容器に設けら
れた該内空部に連通する排気孔を封止する為の逆止弁機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、水筒や弁当箱等の容器には、保温
性や食物の保存性の向上を目的として、使用に際し水筒
の壁(中空壁)や容器の収容領域から、所定の用具を用
いて空気を抜くものが、実公昭58−9887号公報、
実開昭62−54967号公報、実開昭62−5496
8号公報、実開閉3−78780号公報、実開閉4−3
989号公報及び実公平6−46855号公報をはじめ
として複数提供されている。中には、特開平7−277
374号公報に開示された考案のように、笛吹機構を設
けることによって容器内の空気の排出具合を確認できる
ものも存在する。
性や食物の保存性の向上を目的として、使用に際し水筒
の壁(中空壁)や容器の収容領域から、所定の用具を用
いて空気を抜くものが、実公昭58−9887号公報、
実開昭62−54967号公報、実開昭62−5496
8号公報、実開閉3−78780号公報、実開閉4−3
989号公報及び実公平6−46855号公報をはじめ
として複数提供されている。中には、特開平7−277
374号公報に開示された考案のように、笛吹機構を設
けることによって容器内の空気の排出具合を確認できる
ものも存在する。
【0003】前記従来手段においては、シール材が比較
的広い面と接触する形態のものがほとんどであり、その
様な構造の弁構造では、所定の気密性を確保するに際し
て、シール材が密着する箇所に対し比較的精密な加工を
施す必要がある。一方、特開平7−277374号公報
に開示された考案は、排気孔を囲んで均一高突出する円
形の壁を設けることによって、該壁の端面とシール材と
の間に線接触に近い状態を形成しており、その結果、単
位面積あたりの密着力、即ち、気密効果が高められてい
る他、シール材と密着する部分の加工も前記面接触の弁
構造と比較して遥かに容易となっている。
的広い面と接触する形態のものがほとんどであり、その
様な構造の弁構造では、所定の気密性を確保するに際し
て、シール材が密着する箇所に対し比較的精密な加工を
施す必要がある。一方、特開平7−277374号公報
に開示された考案は、排気孔を囲んで均一高突出する円
形の壁を設けることによって、該壁の端面とシール材と
の間に線接触に近い状態を形成しており、その結果、単
位面積あたりの密着力、即ち、気密効果が高められてい
る他、シール材と密着する部分の加工も前記面接触の弁
構造と比較して遥かに容易となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記笛吹機構を具備す
る考案は、その使用が極めて簡便であるものの、容器本
体本来の基本形状を維持する必要性から、当該容器本体
のたわみ変形の度合いが制限されているので、容器の内
空部における空気の引き具合が大きく制限され、その笛
吹音が生じなくなった際における容器内部の空気の量が
当該容器本体が意図する機能(食品の保存性)を高い次
元で果たし得る程度にまで達しているかは疑問である。
又、その様な笛吹機構が、例えば、収容領域を取り囲む
中空壁の内空部から空気を適当な保温性を確保し得るま
でに抜かれた保温容器に適用することは困難であろうこ
とも推測されるので、この様な容器にも適用できる新規
な残留空気量認識方法が望まれると共に、弁機構自体の
気密性についても、弁構造の更なる工夫によって、より
簡単な構造でより高いレベルが要求されているところで
ある。
る考案は、その使用が極めて簡便であるものの、容器本
体本来の基本形状を維持する必要性から、当該容器本体
のたわみ変形の度合いが制限されているので、容器の内
空部における空気の引き具合が大きく制限され、その笛
吹音が生じなくなった際における容器内部の空気の量が
当該容器本体が意図する機能(食品の保存性)を高い次
元で果たし得る程度にまで達しているかは疑問である。
又、その様な笛吹機構が、例えば、収容領域を取り囲む
中空壁の内空部から空気を適当な保温性を確保し得るま
でに抜かれた保温容器に適用することは困難であろうこ
とも推測されるので、この様な容器にも適用できる新規
な残留空気量認識方法が望まれると共に、弁機構自体の
気密性についても、弁構造の更なる工夫によって、より
簡単な構造でより高いレベルが要求されているところで
ある。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、簡単な構造で高い気密性を持ち、製造コスト
の低減と、容器の内空部における空気の引き具合の目視
を可能とする逆止弁機構の提供を目的とする。
であって、簡単な構造で高い気密性を持ち、製造コスト
の低減と、容器の内空部における空気の引き具合の目視
を可能とする逆止弁機構の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に
なされた本発明による逆止弁機構は、排気孔に装着する
排気装置を以て容器の内空部、即ち、例えば、図3に示
す容器の収容空間を取り囲む中空壁の内空部、或いは図
6に示す容器の収容空間から、空気を抜いた上で使用す
る容器に用いる逆止弁機構であって、前記容器の表面
に、前記排気孔を囲んで突出する円形封止壁を有し、該
円形封止壁の上縁に密着するシール材を、該シール材本
体の中央部から垂設した掛止根と前記円形封止壁に囲ま
れた凹部の中央部に設けた掛止孔との掛合により装着
し、前記シール材本体の肉厚を、容器の内空部から空気
を抜く際にはシール材本体の周縁部が円形封止壁の上縁
から離隔して捲れ上がり、且つ容器の内空部から空気が
抜かれた後に、該シール材本体の中央部が前記凹部へ陥
没する程度に設定して成ることを特徴とする。前記凹部
の陥没に伴ってシール材本体の色彩的変化を生じさせる
べく、シール材本体の素材として透光性を有する場合も
あり、シール材本体の動きの均一性を図るべく、前記凹
部における底面の周縁部に排気孔を設け、前記掛止孔に
掛止根を不動・密接状態で嵌合する場合もある。尚、こ
の逆止弁機構は、容器本体と一体的に形成されていても
良いし、別途装着されても良い。
なされた本発明による逆止弁機構は、排気孔に装着する
排気装置を以て容器の内空部、即ち、例えば、図3に示
す容器の収容空間を取り囲む中空壁の内空部、或いは図
6に示す容器の収容空間から、空気を抜いた上で使用す
る容器に用いる逆止弁機構であって、前記容器の表面
に、前記排気孔を囲んで突出する円形封止壁を有し、該
円形封止壁の上縁に密着するシール材を、該シール材本
体の中央部から垂設した掛止根と前記円形封止壁に囲ま
れた凹部の中央部に設けた掛止孔との掛合により装着
し、前記シール材本体の肉厚を、容器の内空部から空気
を抜く際にはシール材本体の周縁部が円形封止壁の上縁
から離隔して捲れ上がり、且つ容器の内空部から空気が
抜かれた後に、該シール材本体の中央部が前記凹部へ陥
没する程度に設定して成ることを特徴とする。前記凹部
の陥没に伴ってシール材本体の色彩的変化を生じさせる
べく、シール材本体の素材として透光性を有する場合も
あり、シール材本体の動きの均一性を図るべく、前記凹
部における底面の周縁部に排気孔を設け、前記掛止孔に
掛止根を不動・密接状態で嵌合する場合もある。尚、こ
の逆止弁機構は、容器本体と一体的に形成されていても
良いし、別途装着されても良い。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明による逆止弁機構の
実施の形態を、保温容器の一種であるいわゆる簡易ポッ
トに応用した例に基づき図面を示しつつ説明する。
実施の形態を、保温容器の一種であるいわゆる簡易ポッ
トに応用した例に基づき図面を示しつつ説明する。
【0008】図3に示す容器は、収容空間10を取り囲
む中空壁11の内空部2から空気を抜くことによって収
容空間10と外部との熱伝導を遮断し、収容空間10に
蓄えられた飲料等の保温を行うものである。この例にお
ける本発明による逆止弁機構は、中空壁11の内空部2
に連通する排気孔3に付設されるものであって、前記中
空壁11の外壁12の表面に、掛止孔9及びそれを挟ん
で対称的に存在する2つの小さな排気孔3,3を設ける
と共に、前記掛止孔9を中央に、2つの排気孔3,3を
取り囲んで均一高突出する円形封止壁4を形成し、該円
形封止壁4の上縁に密着するシール材5を、該シール材
本体6の中央部から垂設した掛止根7と前記円形封止壁
4に囲まれた凹部8の中央に設けた掛止孔9との掛合に
より装着し、該シール材5を保護すべく通気孔13を設
けたキャップ14を、前記円形封止壁4の外側に更に同
芯円状に突設した保護壁15と嵌合したものである。
む中空壁11の内空部2から空気を抜くことによって収
容空間10と外部との熱伝導を遮断し、収容空間10に
蓄えられた飲料等の保温を行うものである。この例にお
ける本発明による逆止弁機構は、中空壁11の内空部2
に連通する排気孔3に付設されるものであって、前記中
空壁11の外壁12の表面に、掛止孔9及びそれを挟ん
で対称的に存在する2つの小さな排気孔3,3を設ける
と共に、前記掛止孔9を中央に、2つの排気孔3,3を
取り囲んで均一高突出する円形封止壁4を形成し、該円
形封止壁4の上縁に密着するシール材5を、該シール材
本体6の中央部から垂設した掛止根7と前記円形封止壁
4に囲まれた凹部8の中央に設けた掛止孔9との掛合に
より装着し、該シール材5を保護すべく通気孔13を設
けたキャップ14を、前記円形封止壁4の外側に更に同
芯円状に突設した保護壁15と嵌合したものである。
【0009】図3の容器は、頭部にあっては、前記収容
空間をシール環16を介して密封する内蓋17と、該内
蓋17を更に覆って、一般的にはコップとしての役割を
果たす外蓋18が螺合されており、底部にあっては、前
記逆止弁機構の周囲が突出して糸底部19を形成してお
り、該糸底部19の内面には、排気装置20の吸気管と
気密状態に連結するネジ部21が設けてある。
空間をシール環16を介して密封する内蓋17と、該内
蓋17を更に覆って、一般的にはコップとしての役割を
果たす外蓋18が螺合されており、底部にあっては、前
記逆止弁機構の周囲が突出して糸底部19を形成してお
り、該糸底部19の内面には、排気装置20の吸気管と
気密状態に連結するネジ部21が設けてある。
【0010】この例に用いたシール材5は、シール材本
体6に加わる圧力の大きさや向きが変化しても、それに
追従変形して破断や剥離が生じず、耐候性、耐久性にす
ぐれ長期間性能を維持できるもの、例えば、シリコー
ン、ポリサルファイド、ウレタン等の高分子を用い、シ
ール材本体6と掛止根7を一体成形して図4の如く茸状
としたものである。
体6に加わる圧力の大きさや向きが変化しても、それに
追従変形して破断や剥離が生じず、耐候性、耐久性にす
ぐれ長期間性能を維持できるもの、例えば、シリコー
ン、ポリサルファイド、ウレタン等の高分子を用い、シ
ール材本体6と掛止根7を一体成形して図4の如く茸状
としたものである。
【0011】このシール材5のシール材本体6は、中央
部の肉厚が外縁部の肉厚よりも僅かに厚い円盤状を呈
し、シール材本体6の上面がほぼ球面状の曲面で、下面
はほぼ平面となっている。掛止根7は、シール材本体6
の下面から前記掛止孔9とほぼ等しい長さの括れ部22
を介して該括れ部22より太い矢じり状に成形された掛
止部23が形成され、該掛止根7が前記掛止孔9と嵌合
した際には、図1(イ)及び図2(イ)に見られる様に
シール材本体6の中央はその位置にほぼ固定され上下方
向にも水平方向にも動かない状態となる。即ち、このシ
ール材5を用いた逆止弁機構は、シール材5全体が上下
して機能するものではなく、シール材本体6、主に周縁
部の変形のみによって機能こととなる。この作用によっ
て、シール材本体6の裏面における前記円形封止壁4の
上縁と密着する箇所が比較的高い精度で固定化され、気
密性を確保し、又、向上させることとなる。シール材5
の中央部には、シール材本体6の上面から掛止根7の下
部にまで至る孔24が設けてあり、柔軟で変形しやすい
素材より成る掛止根7を、掛止孔9に差し入れる際、細
い棒を一時的に骨材として挿入し、容易に装着できるよ
う便宜が図られている。
部の肉厚が外縁部の肉厚よりも僅かに厚い円盤状を呈
し、シール材本体6の上面がほぼ球面状の曲面で、下面
はほぼ平面となっている。掛止根7は、シール材本体6
の下面から前記掛止孔9とほぼ等しい長さの括れ部22
を介して該括れ部22より太い矢じり状に成形された掛
止部23が形成され、該掛止根7が前記掛止孔9と嵌合
した際には、図1(イ)及び図2(イ)に見られる様に
シール材本体6の中央はその位置にほぼ固定され上下方
向にも水平方向にも動かない状態となる。即ち、このシ
ール材5を用いた逆止弁機構は、シール材5全体が上下
して機能するものではなく、シール材本体6、主に周縁
部の変形のみによって機能こととなる。この作用によっ
て、シール材本体6の裏面における前記円形封止壁4の
上縁と密着する箇所が比較的高い精度で固定化され、気
密性を確保し、又、向上させることとなる。シール材5
の中央部には、シール材本体6の上面から掛止根7の下
部にまで至る孔24が設けてあり、柔軟で変形しやすい
素材より成る掛止根7を、掛止孔9に差し入れる際、細
い棒を一時的に骨材として挿入し、容易に装着できるよ
う便宜が図られている。
【0012】図5の如く、容器1、排気装置20双方の
ネジ部を相螺合して排気を開始すると、図5(イ)乃至
図2(イ)の如く、シール材本体6の外縁部が排気方向
に捲れ上がり、それによって形成された間隙と、中空壁
11の外壁18に設けられた排気孔3とを介して、中空
壁11の内空部2に存在した空気が引き出される。そし
て、排気が終了すると、シール材本体6の外縁部は、図
5(ロ)乃至図1(イ)の如く線接触に近い状態で円形
封止壁4の上縁に強く密着し、中空壁11の内空部2に
おける空気の残量が十分少ない場合は、更に、該シール
材本体6における中央部、即ち、円形封止壁4に密着し
た部分25の内側が、図1(イ)の如く円形封止壁4に
囲まれた凹部8に陥没し、その陥没の程度によって中空
壁11の内空部2における空気の引き具合を、目視をも
って容易に確認することができる。又、上記円形封止壁
4の上縁を上に突の曲面状に成形する等、シール材本体
6の接触面積をより狭くすることによって、両者の密着
部における単位面積あたりの密着力が高められることと
なる。
ネジ部を相螺合して排気を開始すると、図5(イ)乃至
図2(イ)の如く、シール材本体6の外縁部が排気方向
に捲れ上がり、それによって形成された間隙と、中空壁
11の外壁18に設けられた排気孔3とを介して、中空
壁11の内空部2に存在した空気が引き出される。そし
て、排気が終了すると、シール材本体6の外縁部は、図
5(ロ)乃至図1(イ)の如く線接触に近い状態で円形
封止壁4の上縁に強く密着し、中空壁11の内空部2に
おける空気の残量が十分少ない場合は、更に、該シール
材本体6における中央部、即ち、円形封止壁4に密着し
た部分25の内側が、図1(イ)の如く円形封止壁4に
囲まれた凹部8に陥没し、その陥没の程度によって中空
壁11の内空部2における空気の引き具合を、目視をも
って容易に確認することができる。又、上記円形封止壁
4の上縁を上に突の曲面状に成形する等、シール材本体
6の接触面積をより狭くすることによって、両者の密着
部における単位面積あたりの密着力が高められることと
なる。
【0013】又、前記シール材本体6の素材及び肉厚を
適当に設定することによって透光性を付与すれば、中空
壁11の内空部2からの吸引作用によって、図1(ロ)
の如くシール材本体6の円形封止壁4の上縁と密着した
部分25と他の部分とで色の差異が生じ、色が変化した
部分25の幅やその色自体によって、好適な空気の排出
具合をより簡単に見分ける事ができる。この作用を利用
する前提で、上記例の如くシール材保護用のキャップ1
4を付設する場合には、シール材5の状態を見極めるた
めに、該キャップ14を比較的高い透明度を持った素材
で成形する必要がある。
適当に設定することによって透光性を付与すれば、中空
壁11の内空部2からの吸引作用によって、図1(ロ)
の如くシール材本体6の円形封止壁4の上縁と密着した
部分25と他の部分とで色の差異が生じ、色が変化した
部分25の幅やその色自体によって、好適な空気の排出
具合をより簡単に見分ける事ができる。この作用を利用
する前提で、上記例の如くシール材保護用のキャップ1
4を付設する場合には、シール材5の状態を見極めるた
めに、該キャップ14を比較的高い透明度を持った素材
で成形する必要がある。
【0014】尚、ここでいうシール材本体6の透光性と
は、シール材本体6の下面における密着状態が、シール
材本体6の上面へ色彩的に反映される程度の透明度を具
備する程度の意で、具体的には、内空部2に空気が十分
存在する状態においてシール材本体6の表側から裏側が
何等見透かせなくとも、内空部2から空気が抜かれシー
ル材本体6の下面が円形封止壁4の上縁に密着すること
によって、例えば、シール材本体6の伸びによる肉厚の
変化が生じ、若しくは、シール材本体6の下面において
当該密着部分25の微細な凹凸が見掛上消失した結果、
部分的に透明度が高まり、上面にまでその色彩の部分的
変化が反映される現象(密着部分25が、暗めの色にな
ったり、円形封止壁4の上縁の色が透けてくる等)が生
じれば足りる。又、不透明な素材であっても、歪みの度
合いによって変色するものであれば、同様の機能を果た
すことができる。
は、シール材本体6の下面における密着状態が、シール
材本体6の上面へ色彩的に反映される程度の透明度を具
備する程度の意で、具体的には、内空部2に空気が十分
存在する状態においてシール材本体6の表側から裏側が
何等見透かせなくとも、内空部2から空気が抜かれシー
ル材本体6の下面が円形封止壁4の上縁に密着すること
によって、例えば、シール材本体6の伸びによる肉厚の
変化が生じ、若しくは、シール材本体6の下面において
当該密着部分25の微細な凹凸が見掛上消失した結果、
部分的に透明度が高まり、上面にまでその色彩の部分的
変化が反映される現象(密着部分25が、暗めの色にな
ったり、円形封止壁4の上縁の色が透けてくる等)が生
じれば足りる。又、不透明な素材であっても、歪みの度
合いによって変色するものであれば、同様の機能を果た
すことができる。
【0015】本発明による逆止弁機構のシール材は、円
形封止壁4の上縁からの捲れ上がり及び復帰、円形封止
壁4に囲まれた凹部8への陥没及び復帰を行い得る柔軟
性が必要であり、更には前記透光性をも付与する場合が
あるので、シール材本体6の肉厚の上限としては、素材
により種々異なるものの、実用的には1mm程度が目安
となる。形状としては、前記形状の他、図4(ロ)の如
く下面を球面状の凹曲面としたものも考えられる。
形封止壁4の上縁からの捲れ上がり及び復帰、円形封止
壁4に囲まれた凹部8への陥没及び復帰を行い得る柔軟
性が必要であり、更には前記透光性をも付与する場合が
あるので、シール材本体6の肉厚の上限としては、素材
により種々異なるものの、実用的には1mm程度が目安
となる。形状としては、前記形状の他、図4(ロ)の如
く下面を球面状の凹曲面としたものも考えられる。
【0016】掛止根7の太さ及びその掛止部23の形態
は、排気装置20の吸引力に耐え得るように適宜設定す
れば良いが、凹部8の底面の広さに対する掛止孔9及び
排気孔3を合わせた開口面積の割合を過度に高めない為
にも、又、当該割合を維持すべく凹部8の底面積を広げ
ない為にも、掛止孔9の開口面積は必要最小限に止める
ことが好ましい。なぜなら、凹部8における開口面積の
割合が過度に高まると、空気が抜かれた内空部2を封止
するシール材本体6を下方から支持する為の面積が減少
し、シール材本体6に掛かる負担が大となるからであ
る。従来のようにシール材5を上下に進退させるべく掛
止孔9を掛止根7の括れ部22より大きくとり、掛止根
7の括れ部22を長く取るといった構成も可能である
が、上記シール材5の作用を奏するにあたっての実益は
ほとんどない。
は、排気装置20の吸引力に耐え得るように適宜設定す
れば良いが、凹部8の底面の広さに対する掛止孔9及び
排気孔3を合わせた開口面積の割合を過度に高めない為
にも、又、当該割合を維持すべく凹部8の底面積を広げ
ない為にも、掛止孔9の開口面積は必要最小限に止める
ことが好ましい。なぜなら、凹部8における開口面積の
割合が過度に高まると、空気が抜かれた内空部2を封止
するシール材本体6を下方から支持する為の面積が減少
し、シール材本体6に掛かる負担が大となるからであ
る。従来のようにシール材5を上下に進退させるべく掛
止孔9を掛止根7の括れ部22より大きくとり、掛止根
7の括れ部22を長く取るといった構成も可能である
が、上記シール材5の作用を奏するにあたっての実益は
ほとんどない。
【0017】この逆止弁機構におけるシール材5におい
ては、掛止根7に十分な掛止力を持たせ得る大きさの掛
止孔9を設けた上で、掛止根7と掛止孔9を嵌合し、且
つ掛止根7の括れ部22と掛止孔9とが密着しており、
シール材本体6の中央部の肉厚を周縁部の肉厚より厚く
設定してあるので、内空部2からシール材6を引き入れ
ようとする力にも十分対向でき、更に、排気孔3を必要
最小限に小さく設定してあるので、前記シール材本体6
を下方から支持する凹部8底面の支持面積も広く、シー
ル材本体6に掛かる負担は最小限に止められている。
ては、掛止根7に十分な掛止力を持たせ得る大きさの掛
止孔9を設けた上で、掛止根7と掛止孔9を嵌合し、且
つ掛止根7の括れ部22と掛止孔9とが密着しており、
シール材本体6の中央部の肉厚を周縁部の肉厚より厚く
設定してあるので、内空部2からシール材6を引き入れ
ようとする力にも十分対向でき、更に、排気孔3を必要
最小限に小さく設定してあるので、前記シール材本体6
を下方から支持する凹部8底面の支持面積も広く、シー
ル材本体6に掛かる負担は最小限に止められている。
【0018】図6は、本発明による逆止弁機構の別の実
施の形態を示したものであり、1つの外容器26の内部
に、液体を収容する内容器27と、御飯や副食類を収容
する内容器28を収納した容器1である、この例におい
ては、逆止弁機構を外容器26の蓋29に設け、液体を
収容する内容器27に対しては、その周囲の空間の空気
を抜くことによる保温効果を適用し、御飯や副食類を収
容する内容器28に対しては、それら食品が置かれてい
る雰囲気を抜くことによって、保存性を適用したもので
ある。
施の形態を示したものであり、1つの外容器26の内部
に、液体を収容する内容器27と、御飯や副食類を収容
する内容器28を収納した容器1である、この例におい
ては、逆止弁機構を外容器26の蓋29に設け、液体を
収容する内容器27に対しては、その周囲の空間の空気
を抜くことによる保温効果を適用し、御飯や副食類を収
容する内容器28に対しては、それら食品が置かれてい
る雰囲気を抜くことによって、保存性を適用したもので
ある。
【0019】
【発明の効果】以上の如く本発明による逆止弁機構を使
用すれば、簡易ポットの中空壁の内空部や弁当箱或いは
ポリ容器(いわゆるタッパ等)の収容領域など容器の内
空部からより高いレベルで空気を抜き、その気密性を好
適に保つことができる。又、空気を抜いて時間が経過し
た後に、適宜、内空部に存在する空気の量を目視で容易
に確認することができ、請求項2記載の逆止弁機構によ
ればそれが更に容易となる。而して、前記ポリ容器にあ
っては、食品の保存状態や鮮度の目安となって食中毒等
を防止することができる他、請求項3記載の掛止根を掛
止孔に嵌合固定する構造によって、シール材の不要な動
きが抑えられ、排気・密封動作の均一性及び信頼性が高
まることとなる。しかも、極めて簡単な構造である為
に、製造コストの低減も可能となる。
用すれば、簡易ポットの中空壁の内空部や弁当箱或いは
ポリ容器(いわゆるタッパ等)の収容領域など容器の内
空部からより高いレベルで空気を抜き、その気密性を好
適に保つことができる。又、空気を抜いて時間が経過し
た後に、適宜、内空部に存在する空気の量を目視で容易
に確認することができ、請求項2記載の逆止弁機構によ
ればそれが更に容易となる。而して、前記ポリ容器にあ
っては、食品の保存状態や鮮度の目安となって食中毒等
を防止することができる他、請求項3記載の掛止根を掛
止孔に嵌合固定する構造によって、シール材の不要な動
きが抑えられ、排気・密封動作の均一性及び信頼性が高
まることとなる。しかも、極めて簡単な構造である為
に、製造コストの低減も可能となる。
【図1】(イ)(ロ)本発明による逆止弁機構の要部断
面図及び平面図である。
面図及び平面図である。
【図2】(イ)(ロ)本発明による逆止弁機構の要部断
面図及び平面図である。
面図及び平面図である。
【図3】本発明による逆止弁機構を用いた容器の一例を
示す一部切欠側面図である。
示す一部切欠側面図である。
【図4】(イ)(ロ)本発明による逆止弁機構のシール
材の一例を示す断面図である。
材の一例を示す断面図である。
【図5】(イ)(ロ)本発明による逆止弁機構を用いた
容器の排気作業時における状態を示す断面図である。
容器の排気作業時における状態を示す断面図である。
【図6】(イ)(ロ)本発明による逆止弁機構を用いた
容器の一例を示す斜視図と一部切欠側面図である。
容器の一例を示す斜視図と一部切欠側面図である。
1 容器 2 内空部 3 排気孔 4 円形封止壁 5 シール材 6 シール材本体 7 掛止根 8 凹部 9 掛止孔
Claims (3)
- 【請求項1】 負圧状態となった容器(1)の内空部
(2)に連通する排気孔(3)を封止する為の逆止弁機
構において、 前記容器(1)の表面に、前記排気孔(3)を囲んで突
出する円形封止壁(4)を有し、該円形封止壁(4)の
上縁に密着するシール材(5)を、該シール材本体
(6)の中央部から垂設した掛止根(7)と前記円形封
止壁(4)に囲まれた凹部(8)の中央部に設けた掛止
孔(9)との掛合により装着し、前記シール材本体
(6)の肉厚を、容器(1)の内空部(2)から空気を
抜く際にはシール材本体(6)の周縁部が円形封止壁
(4)の上縁から離隔して捲れ上がり、且つ容器(1)
の内空部(2)から空気が抜かれた後に、該シール材本
体(6)の中央部が前記凹部(8)へ陥没する程度に設
定して成る逆止弁機構。 - 【請求項2】 前記シール材(5)に、透光性を有する
シール材本体(6)を形成した請求項1記載の逆止弁機
構。 - 【請求項3】 前記凹部(8)における底面の周縁部に
排気孔(3)を設け、前記掛止孔(9)に掛止根(7)
を不動・密接状態で嵌合した請求項1又は2記載の逆止
弁機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16413197A JPH1113910A (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 逆止弁機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16413197A JPH1113910A (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 逆止弁機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1113910A true JPH1113910A (ja) | 1999-01-22 |
Family
ID=15787344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16413197A Pending JPH1113910A (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 逆止弁機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1113910A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007132514A (ja) * | 2005-11-08 | 2007-05-31 | Raval Acs Ltd | ロールオーバ通気弁 |
JP2009250363A (ja) * | 2008-04-08 | 2009-10-29 | Alps Electric Co Ltd | 逆止弁 |
JP2012167751A (ja) * | 2011-02-15 | 2012-09-06 | Murata Mfg Co Ltd | 逆止弁、燃料電池システム、及びポンプ |
WO2012076325A3 (en) * | 2010-12-07 | 2012-12-27 | Alstom Technology Ltd | Bistable valve and use thereof in the controlled submergence of a foundation structure |
-
1997
- 1997-06-20 JP JP16413197A patent/JPH1113910A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007132514A (ja) * | 2005-11-08 | 2007-05-31 | Raval Acs Ltd | ロールオーバ通気弁 |
US8109285B2 (en) | 2005-11-08 | 2012-02-07 | Raval A.C.S. Ltd. | Roll over vent valve |
JP2009250363A (ja) * | 2008-04-08 | 2009-10-29 | Alps Electric Co Ltd | 逆止弁 |
WO2012076325A3 (en) * | 2010-12-07 | 2012-12-27 | Alstom Technology Ltd | Bistable valve and use thereof in the controlled submergence of a foundation structure |
JP2012167751A (ja) * | 2011-02-15 | 2012-09-06 | Murata Mfg Co Ltd | 逆止弁、燃料電池システム、及びポンプ |
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