JP2001157919A - 歯車シェービング加工方法、及びシェービングツール - Google Patents

歯車シェービング加工方法、及びシェービングツール

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JP2001157919A
JP2001157919A JP34065299A JP34065299A JP2001157919A JP 2001157919 A JP2001157919 A JP 2001157919A JP 34065299 A JP34065299 A JP 34065299A JP 34065299 A JP34065299 A JP 34065299A JP 2001157919 A JP2001157919 A JP 2001157919A
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axis
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Hiroshi Koshiba
博 小柴
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汎用性を有するNC旋盤の機能にシェービン
グカッタによる加工機能を付加して製造コストの低減を
図ることを可能にする。 【解決手段】 主軸に対し相対的にXYZ方向に移動可
能な刃物台に工具軸14を主軸1(Z軸方向)に対しネ
ジレ角θをもって配し、この工具軸14にシェービング
カッタ15を取付ける。主軸に被削歯車を取付け、該シ
ェービングカッタ15を被削歯車に噛み合わせた状態
で、主軸方向(Z軸方向)に沿って相対的に移動させつ
つ、被削歯車とシェービングカッター15との一方或い
は双方を回転駆動してシェービング加工を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、歯車シェービン
グ加工方法と、この歯車シェービング加工方法を実施す
るのに好適なシェービングツールとに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、歯車を完成させるためには、
旋削、歯切り、歯車仕上げの加工工程が必要であり、歯
車仕上げ加工は、歯車シェービング盤によるシェービン
グ加工や歯車研削盤による研削加工によって行われてい
る。
【0003】上記歯車シェービング盤による歯車シェー
ビング加工とは、工具軸にシェービングカッタを取付
け、旋回テーブル上に被削歯車を、シェービングカッタ
の回転軸と同方向に延びる軸に回転自在に装着し、シェ
ービングカッタのねじれ角と被削歯車のねじれ角との差
に相当する交差角をなすように上記旋回テーブルを旋
回、固定した後、シェービングカッタと被削歯車を噛合
し、シェービングカッタを回転駆動しながら、旋回テー
ブルを被削歯車の取付軸方向に移動させることにより、
歯車仕上げ加工を行う加工方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シェービン
グカッタによりシェービング加工を行うために、上記の
ように専用の歯車シェービング盤が用いられており、シ
ェービング加工以外の旋削、歯切り等の他の工程を行う
ためには、そのための加工装置、及び各加工装置間での
被削歯車の搬送作業が必要である。このように歯車仕上
げ加工を含む複合加工は、複数の装置、その設置スペー
ス、装置間の搬送、各装置の段取り換え等に多大のコス
トを要することになり、そのためこの歯車仕上げ加工を
含む複合加工が、多品種少量生産における大きなネック
となっている。
【0005】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、NC旋盤のよう
に汎用性を有する複合工作機械の機能にシェービングカ
ッタによる加工機能を付加し、歯車シェービング加工と
他の加工との集約化、設備投資の抑制、加工時間の低
減、工程間移動時間の低減等を図ることにより、製造コ
ストの低減を図ることを可能にした歯車シェービング加
工方法を提供することにある。また上記歯車シェービン
グ加工方法の実施に好適な及びシェービングツールを提
供することもこの発明の目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段及び効果】そこで請求項1
の歯車シェービング加工方法は、回転駆動される主軸1
と、この主軸1に対して相対的に移動可能な刃物台3と
を有するNC旋盤等の複合工作機械において、上記刃物
台3にシェービングツールAの工具軸14を主軸1に対
して交差角θをもたせて配置すると共に、上記工具軸1
4にシェービングカッタ15を取付けて、主軸1にシェ
ービング加工が施される被削歯車Wを取付け、上記シェ
ービングカッタ15を被削歯車Wに噛み合わせた状態
で、主軸方向Zに沿って両者を相対的に移動させつつ、
被削歯車Wとシェービングカッタ15との少なくとも一
方を回転駆動することにより、シェービング加工を行う
ことを特徴としている。
【0007】上記請求項1の歯車シェービング加工方法
によれば、噛み合わされた被削歯車W及びシェービング
カッタ15を相対的に主軸方向(Z軸方向)に移動させ
つつ、少なくともその一方を回転駆動することにより、
シェービングカッタ15により被削歯車Wのシェービン
グ加工を行うことができる。このように、汎用性を有す
るNC旋盤等の複合工作機械を用い、主軸1に被削歯車
Wを取付ける一方、直交3軸方向に移動可能な刃物台3
にシェービングカッタ15取付けてシェービング加工を
行うことができる。したがって請求項1のシェービング
加工方法によれば、歯車シェービング加工工程と他の加
工工程との集約を図ることが可能となり、設備投資の抑
制、加工時間の低減、工程間移動時間の低減等により、
製造コストの低減を図ることができる。特に近年では、
冷間鍛造技術の向上により、歯出し鍛造された歯車素材
が高精度に成形されるようになっており、旋削加工と歯
車シェービング加工のみで歯車を完成することが可能と
なっていることから、上記加工方法により一段と大きな
コスト低減効果が得られる。
【0008】また請求項2の歯車シェービング加工方法
は、上記シェービングカッタ15を被削歯車Wに噛み合
わせた状態で、主軸方向Zに沿って両者を相対的に移動
させつつ、被削歯車Wとシェービングカッタ15とを同
期回転させることにより、シェービング加工を行うこと
を特徴としている。
【0009】上記請求項2の歯車シェービング加工方法
によれば、シェービングカッタ15と被削歯車Wとの双
方を同期回転駆動してシェービング加工を行なうように
しているので、得られる最終製品としての被削歯車Wの
精度を向上することが可能となる。
【0010】請求項3のシェービングツールは、回転駆
動される主軸1と、この主軸1に対して相対的に移動可
能で、上記主軸1と平行な軸心回りにツールを回転駆動
可能な刃物台3とを有するNC旋盤等の複合工作機械に
おいて、被削歯車Wをシェービング加工するのに使用す
るシェービングツールAであって、上記刃物台3に取付
けられる取付部7と、シェービングカッタ15を取付け
るための工具軸14とを有して成り、さらに工具軸14
は主軸1に対して交差角θをもたせて配置され、上記取
付部7の回転を上記工具軸14に伝達するための伝達機
構17を備えていることを特徴としている。
【0011】上記請求項3のシェービングツールでは、
取付部7によって刃物台3に取付けることができ、主軸
1に取り付けた被削歯車Wにシェービングカッタ15を
噛み合わせ、被削歯車W及びシェービングカッタ15を
相対的に主軸方向(Z軸方向)に移動させつつ、少なく
ともシェービングカッタ15を回転駆動することによ
り、シェービングカッタ15による被削歯車Wのシェー
ビング加工を行うことができる。このため、NC旋盤等
の複合工作機械を用いて上記シェービング加工を行なう
ことができ、他の加工工程との集約を図ることが可能と
なり、製造コストの低減を図ることが可能となる。
【0012】請求項4のシェービングツールは、上記取
付部7は上記刃物台3に着脱自在に構成され、上記刃物
台3から取付部7を取り外した状態において、上記取付
部7と上記工具軸14との相対回転を規制する回転規制
手段11を設けていることを特徴としている。
【0013】上記請求項4のシェービングツールにおい
ては、刃物台3へ取付部7を介して着脱自在に設けられ
ているので、不必要時には取り外すことにより刃物台3
の被取付部の有効利用を図ることができると共に、シェ
ービングツールの修理点検を容易に行い得るという利点
を有する。また刃物台3から取付部7を取り外した状態
において、取付部7と工具軸14との相対回転を規制す
る回転規制手段11を設けているので、シェービング加
工終了時、及びシェービング加工開始時において、シェ
ービングツールにおける取付部7とシェービングカッタ
15との相対回転位置が一定の関係に維持されることに
なる。従って、シェービング加工開始時に、シェービン
グカッタ15と被削歯車Wとの位相合わせ作業を容易、
かつ正確に行えることになり、製造コスト低減、及び加
工精度向上という利点が確実に得られる。
【0014】請求項5のシェービングツールは、上記取
付部7は、工具自動交換が可能に構成されていることを
特徴とし、また請求項6のシェービングツールは、上記
取付部7は、刃物台3に設けられた被取付孔部に嵌入さ
れるテーパーシャンクから構成されて成ることを特徴と
している。
【0015】上記請求項5のシェービングツールによれ
ば、加工作業能率を一段と向上することができるし、ま
た請求項6のように構成すれば、その実施に好適であ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】次にこの発明の歯車シェービング
加工方法の実施の形態について、その際に用いられる歯
車シェービング加工装置、及びその際に使用するシェー
ビングツールと共に、図面を参照しつつ詳細に説明す
る。
【0017】本実施形態において歯車シェービング加工
装置は汎用的な複合工作機械であるターニングセンタ
(縦型NC旋盤)を用いており、図1に示すように、被
削歯車Wが取付けられると共に、垂直軸心回りに回転駆
動可能な主軸1を有する主軸台2と、この主軸台2に対
してX−Y−Zの直交3軸方向に移動可能に設けられた
刃物台3と、この刃物台3に取付ける加工工具を収容す
る加工工具収容部4とを備えている。なお、図示例にお
いては加工工具収容部4は、回転工具を収容する回転工
具収容部(図1における右側)と、ターニング工具を収
容するターニング工具収容部(図1における左側)の2
種類が設けられており、各収容部4から刃物台3への工
具の取付及び離脱は自動制御により行えるよう設けられ
ている。
【0018】刃物台3には、工具を取付ける部分に、工
具のテーパーシャンクが嵌入される被取付部としての被
取付孔部(図示省略)が形成されており、この刃物台3
に着脱自在に取付けられるシェービングツールAのホル
ダ本体6は、図2に示すように、その基端側にテーパー
シャンク7を有しており、刃物台3のプルボルト(図示
省略)により刃物台3に取付けられる。
【0019】ホルダ本体6は、ベアリング9を介してホ
ルダケーシング10に回転自在に保持されており、この
ホルダケーシング10には、離脱時のホルダ本体6の回
転を規制する回転規制手段11が設けられている。この
回転規制手段11は、ホルダケーシング10にスライド
可能に設けられた回り止め部材から成り、一方側(図2
では上方)に移動した際にホルダ本体6に設けられたキ
ー溝(図示省略)に係入して、ホルダケーシング10に
対するホルダ本体6の回転を阻止するように設けられて
いる。この回り止め部材11は、常時はスプリング12
により上方側(回転規制の方向)に付勢されており、ホ
ルダ本体6が刃物台3に取付けられ、回り止め部材11
が刃物台3の端面(下面)に当接して、下方側(回転規
制解除の方向)に押し込まれることによって、キー溝か
ら離脱して、回転規制が解除されるように設けられてい
る。
【0020】上記のように刃物台3から取付部7を取り
外した状態において、取付部7と工具軸14との相対回
転を規制する回転規制手段11を設けているのは、シェ
ービング加工終了時、及びシェービング加工開始時にお
いて、シェービングツールAにおける取付部7とシェー
ビングカッタ15との相対回転位置を一定の関係に維持
するためである。すなわち、シェービング加工開始時
に、シェービングカッタ15と被削歯車Wとの位相合わ
せ作業を容易、かつ正確に行うためである。なお、ホル
ダ本体6は刃物台3に取付けられると、刃物台3の被取
付部と相対的に回転不能に保持されて、刃物台3の回転
モータ(図示省略)の回転力によって回転するように設
けられている。
【0021】またホルダケーシング10は、ホルダ本体
6の他端側に、ベアリング13を介して工具軸14を回
転自在に保持している。この工具軸14にはシェービン
グカッタ15が固着されている。また、工具軸14は、
図2(b)に示すようにホルダ本体6の回転軸と交差角
θを有して配されており、伝達機構17を介してホルダ
本体6の回転力が伝達されるよう設けられている。
【0022】この伝達機構17は、ホルダ本体6におい
て、テーパーシャンク7の他端側に固着された第1歯車
8と、工具軸14において、シェービングカッタ15の
他端側に固着された第2歯車16と、この第1及び第2
歯車8、16と噛み合わされた第3歯車18とから構成
されている。この第3歯車18の回転軸18Aは、ベア
リング19を介して回転自在にホルダケーシング10に
保持されている。なお、第1ないし第3歯車8、16、
18は、いずれも傘歯車から成る。
【0023】上記主軸台2には、主軸1を回転する回転
モータ(図示省略)が装着されており、主軸1には被削
歯車Wを把持できるようチャック(図示せず)が設けら
れている。
【0024】また上記主軸台2の回転モータ及び上記刃
物台3の回転モータには、それぞれ定位置検出手段が設
けられており、シェービングカッタ15と被削歯車Wと
の噛み合わせ開始時に所定の初期位置に移動させて、互
いの歯が干渉しないように制御されている。
【0025】次に、上記装置を用いた歯車シェービング
加工方法について説明する。まず、刃物台3をシェービ
ングツールAの収容部4に移動して、ホルダ本体6のテ
ーパーシャンク7を刃物台3の取付孔部に嵌入してプル
ボルトにより支持し、刃物台3にシェービングツールA
を取付ける。これにより、上述のようにシェービングカ
ッタ15が取付けられた工具軸14を主軸1に対して交
差角θをもたせて配置されることとなる。また、主軸1
には被加工物である被削歯車Wを取付けておく。
【0026】そして、刃物台3を主軸1側に移動させ
て、被削歯車Wとシェービングカッタ15とを噛み合わ
せる。この噛み合わせに際して、被削歯車Wとシェービ
ングカッタ15とを初期位置に位置させて、互いの歯が
干渉しないように制御する。
【0027】上記のような噛み合わせ状態で、刃物台3
を主軸方向(Z軸方向)に平行に移動させつつ工具軸1
4及び主軸1の双方を同期して回転駆動する。この同期
回転は、被削歯車Wとシェービングカッタ15との歯数
比に逆比例する回転数で双方を回転させるように行う。
以上のように工具軸14及び主軸1を回転駆動すること
で、被削歯車W及びシェービングカッタ15とが同期回
転して、シェービング加工を行うことができる。なお、
シェービングカッタ15は、刃物台3の回転モータの回
転力がホルダ本体6及び伝達機構17を介して工具軸1
4に伝達されて、回転駆動される。なお、上記における
シェービングカッタ15の主軸方向(Z軸方向)の送り
量は、上記被削歯車Wと主軸1とが1回転する間に、被
削歯車Wの歯幅に略等しい長さとする。
【0028】本実施形態においては、歯車シェービング
加工用の専用機を用いることなく、汎用的な複合工作機
械であるターニングセンタ(縦型NC旋盤)を用いて歯
車シェービング加工を行うことができるので、例えば歯
車の型削り等の他の加工工程との集約を図ることが可能
であり、製造コストの低減を図ることができる。特に近
年では、冷間鍛造技術の向上により、歯出し鍛造された
歯車素材が高精度に成形されるようになっており、旋削
加工と歯車シェービング加工のみで歯車を完成すること
が可能となっていることから、上記加工方法により一段
と大きなコスト低減効果が得られる。
【0029】さらに、主軸1及び被削歯車Wの双方を回
転駆動して、シェービングカッタ15と被削歯車Wとを
同期回転してシェービング加工を行なうようにしている
ので、得られる最終製品としての被削歯車Wの精度が高
いという利点を有する。
【0030】また、シェービングツールAは刃物台3に
着脱自在に取付けられるため、シェービング加工を行う
時にのみシェービングツールAを取付け、他の加工を行
う時にはシェービングツールAを取り外して、その被取
付部を用いて他の加工工具を取付けることができる。し
かも、シェービングツールAの修理点検を行う場合には
取り外することにより、修理等を容易に行うことができ
る。
【0031】しかも、刃物台3から取付部7を取り外し
た状態において、取付部7と工具軸14との相対回転を
規制する回転規制手段11を設けているので、シェービ
ング加工終了時、及びシェービング加工開始時におい
て、シェービングツールAにおける取付部7とシェービ
ングカッタ15との相対回転位置が一定の関係に維持さ
れることになる。従って、シェービング加工開始時に、
シェービングカッタ15と被削歯車Wとの位相合わせ作
業を容易、かつ正確に行えることになり、製造コスト低
減、及び加工精度向上という利点が確実に得られる。
【0032】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施す
ることができる。
【0033】つまり、この発明はシェービング加工に際
して、シェービングカッタ15と被削歯車Wとを同期回
転させる方法に限定されるものではなく、例えば、シェ
ービングカッタ15を回転自在としておき、主軸1を回
転駆動して被削歯車Wを強制回転させることにより、シ
ェービング加工を行うこともこの発明の意図する範囲内
である。もちろんシェービングカッタ15を回転駆動
し、被削歯車Wを回転自在に保持しておいてもよい。
【0034】また、ホルダ本体6の回転力を工具軸14
に伝達するために、ホルダ本体6の歯車(第1歯車8)
と、工具軸14に固着された歯車(第2歯車16)と
を、第3歯車18を介さずに直接噛み合わせることも可
能である。但し、上記実施形態のようにホルダ本体6の
第1歯車8の回転を工具軸14の第2歯車16に伝達す
る第3歯車18を有することが好ましく、これにより例
えば工具軸14の交差角θが25°以下の微少角度であ
っても的確に対応することが可能になるとの利点が生じ
る。
【0035】図3に示すように、通常使用されている複
合工作機械としての横型NC旋盤を用い、刃物台3の刃
物台タレット21から突出した駆動軸22から回転力を
取り出し、シェービングツールAを回転駆動する構成を
採用するのもこの発明の意図する範囲内である。この図
3に示す装置は、Z軸及びX軸方向に移動位置決め可能
な刃物台本体20に刃物台タレット21がZ軸方向の旋
回中心軸の回りで旋回割り出し可能に設けられており、
この刃物台タレット21の駆動軸22には、歯車23が
取り付けられている。この駆動軸22の右端部にはクラ
ッチ25Aが嵌着されており、このクラッチ25Aは刃
物台3のタレット割り出し位置に回転可能に設けられた
Z軸方向の回転軸24の先端に嵌着されているクラッチ
25Bと掛け外し自在に係合されている。この回転軸2
4はシンクロベルト26Aを介して刃物台本体20に固
定された回転モータ26Bにより駆動されるようになっ
ている。シェービングツールAは、上記駆動軸22の歯
車23と噛み合わされる第1歯車27と、この第1歯車
27の回転軸29の他端側に取付けられた第2歯車28
と、この第2歯車28と噛み合わされると共に、シェー
ビングカッタ15の取付けられた工具軸31に固着され
た第3歯車30とを有している。なお、第1ないし第3
歯車27、28、30及び上記駆動軸22の歯車23
は、いずれも傘歯車から構成されている。これにより、
駆動軸22の回転がシェービングカッタ15に伝達され
るように設けられている。なお、第2及び第3歯車2
7、28の回転軸29は、駆動軸22に略垂直に配され
ており、シェービングカッタ15の工具軸31は、図3
(b)に示すように駆動軸22に対して交差角θをもた
せて配されている。
【0036】また、シェービングツールAの工具軸14
の交差角θは固定されているものに限られず、例えば図
4に示すように工具軸14が傾動操作可能に設けられ
て、主軸1の被削歯車Wの回転軸との交差角θを調整可
能に設けられているものもこの発明の意図する範囲内で
ある。この図4に示す装置は複合工作機械としての横型
NC旋盤であるが、この装置にあっては、機枠32上に
Z軸方向に移動操作可能なZ軸台33が搭載されてお
り、このZ軸台33には、X軸方向に移動操作可能なX
軸台34が搭載されており、このX軸台34には、Y軸
方向に移動操作可能なY軸台35が搭載されており、こ
れによりX−Y−Zの直交3軸方向に移動可能なY軸台
35にシェービングツールAが固定されている。シェー
ビングツールAは、Y軸台35に固定されたホルダ機枠
36と、このホルダ機枠36にB軸方向に揺動操作可能
に設けられた揺動部37とを備えている。この揺動部3
7の揺動する方向であるB方向は、主軸1の回転(C軸
回り)と略直交するように設けられている。なお、図示
例においては、シェービングカッタ15は工具軸14に
着脱自在に取付けられており、不使用時等には図4
(b)に示す収容部4に収容して、工具軸14には他の
加工工具(例えば、穿削工具等の回転工具)を取付けて
使用することもできる。
【0037】上記図3及び図4に示す横型NC旋盤にお
いても、上記図1及び図2に関連して説明したのと全く
同じ手法により、歯車シェービング加工を行うことがで
き、また上記図1及び図2に関連して説明したのと略同
様の作用、効果を得ることができる。
【0038】さらに、刃物台3がシェービングツールA
等の加工工具を取付ける被取付部を複数有し、所望の加
工工具が主軸1に接近して所望の加工を施すように制御
されているものもこの発明の意図する範囲内である。
【0039】図5には、シェービングツールAのさらに
他の実施の形態を示している。ここに示すものは、回転
駆動される主軸1と、位置制御可能な刃物台3とを有
し、この刃物台3が、主軸1に平行なZ軸と、このZ軸
に直交するX軸との2軸方向に対してだけ移動可能な複
合加工機において、この発明を実施するのに好適なシェ
ービングツールAである。
【0040】このシェービングツールAにおいては、ホ
ルダ本体6の回転軸Pと、第1歯車8の回転軸Qとを、
一対の平歯車40、41でもって互いに距離を持たせて
いる。またシェービングカッタ15の取付けされる工具
軸14は、図5に示すようにホルダ本体6の回転軸Pと
交差角θを有して配されており、伝達機構17を介して
ホルダ本体6の回転力が伝達されるよう設けられている
が、この点については図2について説明したものと同様
である。そして、上記のようにホルダ本体6の回転軸P
と第1歯車8の回転軸Qとを平行にずらせる方向は、X
軸及びZ軸に直交する方向(すなわちY軸方向)であ
り、その距離は、図6(b)に示すように、シェービン
グカッタ15が被削歯車WとX軸線上で噛み合う距離と
している。なお、図5において、Oはシェービングカッ
タ15の中心、42は第1歯車8の駆動軸、43はこれ
を支持するベアリングである。
【0041】このようにホルダ内部のギヤトレーンによ
り、シェービングカッタ15と被削歯車WとをX軸線上
で噛み合わせることが可能となり、この結果、移動軸と
してY軸を持たない2軸制御される複合加工機において
も上記同様にシェービング加工を行うことが可能となる
が、このような実施の形態も本発明の意図する範囲内の
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る歯車シェービン
グ加工方法に用いられる歯車シェービング加工装置の概
略的正面図である。
【図2】同実施形態のシェービングツールの断面図で、
(a)は正面断面図、(b)は側面断面図を示す。
【図3】他の実施の形態における歯車シェービング装置
の説明図で、(a)は装置の概要を示す説明図で、
(b)はシェービングツールの断面図である。
【図4】さらに他の実施の形態における歯車シェービン
グ装置の説明図で、(a)は概略的斜視図で、(b)は
概略的正面図である。
【図5】他の実施の形態におけるシェービングツールの
断面図である。
【図6】上記シェービングツールにおけるシェービング
カッタと被削歯車との関係の説明図で、(a)は正面
図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 主軸 2 主軸台 3 刃物台 6 ホルダ本体 7 テーパーシャンク(取付部) 10 ホルダケーシング 14 工具軸 15 シェービングカッタ 17 伝達機構 W 被削歯車 θ 交差角

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される主軸(1)と、この主軸
    (1)に対して相対的に移動可能な刃物台(3)とを有
    するNC旋盤等の複合工作機械において、上記刃物台
    (3)にシェービングツール(A)の工具軸(14)を
    主軸(1)に対して交差角(θ)をもたせて配置すると
    共に、上記工具軸(14)にシェービングカッタ(1
    5)を取付けて、主軸(1)にシェービング加工が施さ
    れる被削歯車(W)を取付け、上記シェービングカッタ
    (15)を被削歯車(W)に噛み合わせた状態で、主軸
    方向(Z)に沿って両者を相対的に移動させつつ、被削
    歯車(W)とシェービングカッタ(15)との少なくと
    も一方を回転駆動することにより、シェービング加工を
    行うことを特徴とする歯車シェービング加工方法。
  2. 【請求項2】 上記シェービングカッタ(15)を被削
    歯車(W)に噛み合わせた状態で、主軸方向(Z)に沿
    って両者を相対的に移動させつつ、被削歯車(W)とシ
    ェービングカッタ(15)とを同期回転させることによ
    り、シェービング加工を行うことを特徴とする請求項1
    の歯車シェービング加工方法。
  3. 【請求項3】 回転駆動される主軸(1)と、この主軸
    (1)に対して相対的に移動可能で、上記主軸(1)と
    平行な軸心回りにツールを回転駆動可能な刃物台(3)
    とを有するNC旋盤等の複合工作機械において、被削歯
    車(W)をシェービング加工するのに使用するシェービ
    ングツール(A)であって、上記刃物台(3)に取付け
    られる取付部(7)と、シェービングカッタ(15)を
    取付けるための工具軸(14)とを有して成り、さらに
    工具軸(14)は主軸(1)に対して交差角(θ)をも
    たせて配置され、上記取付部(7)の回転を上記工具軸
    (14)に伝達するための伝達機構(17)を備えてい
    ることを特徴とするシェービングツール。
  4. 【請求項4】 上記取付部(7)は上記刃物台(3)に
    着脱自在に構成され、上記刃物台(3)から取付部
    (7)を取り外した状態において、上記取付部(7)と
    上記工具軸(14)との相対回転を規制する回転規制手
    段(11)を設けていることを特徴とする請求項3のシ
    ェービングツール。
  5. 【請求項5】 上記取付部(7)は、工具自動交換が可
    能に構成されていることを特徴とする請求項3又は請求
    項4のシェービングツール。
  6. 【請求項6】 上記取付部(7)は、刃物台(3)に設
    けられた被取付孔部に嵌入されるテーパーシャンクから
    構成されて成ることを特徴とする請求項5のシェービン
    グツール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110153508A (zh) * 2019-05-29 2019-08-23 浙江陀曼精密机械有限公司 一种剃齿机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110153508A (zh) * 2019-05-29 2019-08-23 浙江陀曼精密机械有限公司 一种剃齿机

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