JP2001156865A - 受信品質測定装置 - Google Patents

受信品質測定装置

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JP2001156865A
JP2001156865A JP33921799A JP33921799A JP2001156865A JP 2001156865 A JP2001156865 A JP 2001156865A JP 33921799 A JP33921799 A JP 33921799A JP 33921799 A JP33921799 A JP 33921799A JP 2001156865 A JP2001156865 A JP 2001156865A
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JP
Japan
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cnr
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metric value
reception quality
signal
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JP33921799A
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English (en)
Inventor
Katsuaki Abe
克明 安倍
Masayuki Orihashi
雅之 折橋
Kleopa Musuya Job
ジョブ・クレオパ・ムスヤ
Morikazu Sagawa
守一 佐川
Shinichiro Miyashita
新一郎 宮下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信品質を表すパラメータとして、受信電力
対雑音電力比(CNR)を大小にわたって広範囲に推定
する。 【解決手段】 受信信号の検波結果として得られた複数
の直交ベクトルを用い、第1のCNR推定手段110に
おいてベクトル演算により第1のCNRを推定する。第
2のCNR推定手段130では、ビタビ復号時に得られ
た累積メトリック値を用いて第2のCNRを推定する。
CNR選択手段140において、信頼性の高い方のCN
R値を選択することにより、従来に比べて広い範囲にわ
たってCNRの測定を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として通信シス
テムにおける通信装置内の受信品質測定装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】移動体通信システムでは、高品質かつ高
効率に通信を行うために、様々なシステム制御が行われ
る。例えば、送信電力制御、通信チャネル、セルの切り
換え、符号化方式の変更等の制御が行われ、通信品質の
向上、省電力化などに寄与している。
【0003】そのシステム制御の判断材料としては、受
信機における受信信号の品質を用いることが多く。受信
品質を示す指標としては、受信ビット誤り率(BE
R)、受信電力や、搬送波電力対雑音電力比(Carr
ier to Noise Ratio;CNR)等が
用いられることが多い。受信ビット誤り率を推定して受
信品質として用いる方法としては、例えば特開平8-1027
27が知られている。
【0004】以下、図9を参照して、従来のCNR値推
定による受信品質測定手段の構成と動作について簡単に
説明する。ここでは、QPSK変調された信号を受信す
る場合を例として考える。受信したQPSK変調波90
0は、検波手段901により直交検波およびシンボル同
期が行われ、この同期タイミングに基づき、検波出力と
して受信シンボルの直交ベクトル(IQ平面上のベクト
ル)が出力され、バッファ手段902に蓄積される。
【0005】ここで、バッファ手段902には、図2に
示すような4つの象限にマッピングされた信号点の直交
ベクトルデータが蓄積されているものとする。信号点集
約手段903では、4つの象限にマッピングされている
各信号点を、全て一つの象限に集約する。具体的には、
各信号点のベクトルを右上側(I≧0、Q≧0)の象限
に集約するため、各ベクトルの絶対値が求められる。
【0006】信号点推定手段904では、一つの象限に
集約された各信号点のベクトルを用いて平均ベクトルを
算出することにより、信号点に相当する直交ベクトルを
求める。この信号点に相当する直交ベクトルを用い、一
方では信号成分電力算出手段905において、直交ベク
トルの2乗により信号成分電力が算出される。
【0007】もう一方では、雑音成分電力算出手段90
6において、信号点に相当する直交ベクトルと各シンボ
ルデータの信号点集約後の直交ベクトルとの差分ベクト
ルを求め、その分散値により、雑音成分電力が算出され
る。CNR算出手段907では、得られた信号成分電力
と雑音成分電力の比がCNR推定値として出力される。
【0008】受信電力として、十分大きいレベルが得ら
れるシステムでは、本従来例を用いることにより、高精
度なCNR値推定を行うことが可能であり、このCNR
推定値に基づき、様々なシステム制御を行うことが可能
である。
【0009】また、CNRを推定する別の従来方法とし
て、送信信号を通信路符号化する際に畳み込み符号が採
用されている通信システムにおいて、受信復号時のビタ
ビ復号(最尤復号)において得られる累積メトリック値
とCNR値との間に相関関係があることを利用してCN
R値を推定する、という方法が用いられる場合もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】近年の通信システムで
は、通信機の高感度化、信号処理能力の向上、強力な誤
り訂正能力を持った符号化方式の採用等により、より劣
悪な受信品質においても通信可能なシステムが実現可能
となってきた。このようなシステムにおいて、より効率
良く通信を行うためには、従来よりも高品質・低品質の
双方で広範囲にわたって受信品質を推定し、これに基づ
いた様々なシステム制御を行うことが要求される。
【0011】しかしながら、図9のような受信品質測定
装置では、受信信号の品質がある程度の範囲を超えて劣
化すると、CNRの推定が正確に行われなくなる。これ
は、以下の要因によるものである。
【0012】すなわち、受信CNRが低下し、雑音成分
のベクトルが相対的に大きくなると、信号点のベクトル
が、本来送信された信号点に相当する象限を超える(す
なわち、ビット誤りを生じる)頻度が多くなる。
【0013】このようなシンボルでは、信号点集約手段
903において各ベクトルの絶対値を求める際、本来の
象限とは異なる象限に移動されてしまい、このため、雑
音成分電力算出手段906において雑音成分電力を算出
する際、本来の電力よりも小さめに推定されてしまうた
めである。
【0014】このため、図3における第1のCNRの推
定特性に示すように、受信CNRが低くなると、その推
定値がある値よりも下がらなくなってしまう。
【0015】また、CNRの推定方法としてビタビ復号
時の累積メトリック値を用いる場合には、受信CNRが
大きくなると、以下の要因により推定値が飽和してしま
う。ビタビ復号時に使用される軟判定メトリック値は、
量子化ビット数を3〜4ビットに制限しても性能上の劣
化が少ないことが知られており、通常は復号器の回路規
模低減のためにも、量子化ビット数を制限して使用する
ことが多い。
【0016】しかしながら、この制限により、信号のダ
イナミックレンジが狭まってしまい、CNRが高い場合
には累積メトリック値が飽和してしまい、CNR値の詳
細な推定が困難となる。
【0017】本発明は、通信システムにおける通信装置
内の受信品質測定装置において、前記のような問題点を
解消するためになされたものであり、従来に比べ、より
広い範囲にわたって受信品質の推定を行うことを目的と
する。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の受信品質測定装置は、通信路符号化時に畳み
込み符号化が施された符号を変調した信号を受信する受
信機において、受信信号に対して検波およびシンボル同
期を行い、受信シンボル毎の検波結果を出力する検波手
段と、検波結果を蓄積するバッファ手段と、複数の検波
結果を用いて第1のCNRを推定する第1のCNR推定
手段と、複数の検波結果を用いて通信路復号化を行う復
号手段において、複数の検波結果を用いてメトリック値
を生成するメトリック値生成手段と、メトリック値を用
いてビタビ復号を行い、ビタビ復号結果と累積メトリッ
ク値を出力するビタビ復号手段と、累積メトリック値か
ら第2のCNRを推定する第2のCNR推定手段と、第
1のCNRと第2のCNRを入力とし、信頼性の高い方
のCNR値を選択して出力するCNR選択手段とを設け
たものである。本発明によれば、従来に比べ、CNR値
を大小にわたって広範囲に測定することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、通信路符号化時に畳み込み符号化が施された符号を
変調した信号を受信する受信機において、受信信号に対
して検波およびシンボル同期を行い、受信シンボル毎の
検波結果を出力する検波手段と、前記検波結果を蓄積す
るバッファ手段と、前記バッファ手段に蓄積された複数
の検波結果を用い、第1の搬送波電力対雑音電力比(以
下CNR;Carrier toNoise Rati
o)を推定する第1のCNR推定手段と、前記バッファ
手段に蓄積された複数の検波結果を用いて通信路復号化
を行い、通信路復号結果を出力する復号手段と、前記復
号手段内において、前記バッファ手段に蓄積された複数
の検波結果を用いて複数の第1のメトリック値を生成す
る第1のメトリック値生成手段と、前記第1のメトリッ
ク値を用いてビタビ復号を行い、第1のビタビ復号結果
と第1の累積メトリック値を出力する第1のビタビ復号
手段と、前記第1のビタビ復号手段から出力された前記
第1の累積メトリック値から第2のCNRを推定する第
2のCNR推定手段と、前記第1のCNRと前記第2の
CNRを入力とし、信頼性の高い方のCNR値を選択し
て出力するCNR選択手段とを設けたものであり、検波
結果を用いてベクトル演算により求めた第1のCNRと
ビタビ復号時に得られた累積メトリック値から推定して
得られる第2のCNRのうち、信頼性の高い方のCNR
を選択して出力する、いう作用を有する。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
受信品質測定装置におけるCNR選択手段として、第1
のCNRの値があらかじめ定められた第1のしきい値よ
りも大きい場合には前記第1のCNRを選択し、前記第
1のしきい値よりも小さい場合には、第2のCNRを選
択し、前記選択された方のCNRを測定結果として出力
する第1のしきい値切換手段を有するものであり、第1
のCNRと第1のしきい値との比較結果に応じて、第1
のCNRと第2のCNRのうち一方を選択して出力す
る、という作用を有する。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
受信品質測定装置におけるCNR選択手段として、第2
のCNRの値があらかじめ定められた第2のしきい値よ
りも小さい場合には前記第2のCNRを選択し、前記第
2のしきい値よりも大きい場合には、第1のCNRを選
択し、前記選択された方のCNRを測定結果として出力
する第2のしきい値切換手段を有するものであり、第2
のCNRと第2のしきい値との比較結果に応じて、第1
のCNRと第2のCNRのうち一方を選択して出力す
る、という作用を有する。
【0022】請求項4に記載の発明は、請求項1記載の
受信品質測定装置における第1のCNR推定手段とし
て、ベクトル演算手段を設けたものであり、バッファ手
段に蓄積された複数の検波結果を用いて、ベクトル演算
により信号成分電力と雑音電力成分をそれぞれ算出した
後、比を算出することによりCNRを推定する、という
作用を有する。
【0023】請求項5に記載の発明は、請求項4記載の
受信品質測定装置において、バッファ手段に蓄積された
複数の検波結果を直交ベクトルで表されているものと
し、ベクトル演算手段として、前記バッファ手段に蓄積
された複数の直交ベクトルがマッピングされている複数
の信号点の領域を、そのうちの一つの信号点の領域に集
約する信号点集約手段と、前記一つの信号点の領域に集
約された複数の直交ベクトルから、前記一つの信号点に
相当する直交ベクトルを推定する信号点推定手段と、前
記信号点推定手段において推定された信号点に相当する
直交ベクトルから、受信信号の信号成分の電力を算出
し、信号成分算出結果を出力する信号成分電力算出手段
と、前記信号点推定手段において推定された信号点に相
当する直交ベクトルと、前記バッファ手段に蓄積された
複数の直交ベクトルを用いて、受信信号の雑音成分の電
力を算出し、雑音成分電力算出結果を出力する雑音成分
電力算出手段と、前記信号成分算出結果と前記雑音成分
推定結果を用いてCNR値を算出し、第1のCNRとし
て出力するCNR算出手段とを設けたものであり、複数
の信号点領域に分布している検波結果の直交ベクトル
を、まず一つの信号点の領域に集約した後、平均ベクト
ルを求めて信号成分ベクトルおよび信号成分電力を求
め、信号成分ベクトルと各検波結果の直交ベクトルとの
差分ベクトルを求めることにより、雑音成分ベクトルを
求め、その分散値を求めることにより雑音成分電力を求
め、比を求めることによりCNRを得る、という作用を
有する。
【0024】請求項6に記載の発明は、請求項1記載の
受信品質測定装置における第2のCNR推定手段とし
て、あらかじめ第1のビタビ復号手段において得られる
受信CNRに応じた第1の累積メトリック値を求めてお
き、テーブルに記憶した変換テーブルと、実際の受信動
作時に第1のビタビ復号手段から出力される第1の累積
メトリック値に応じて、前記変換テーブルから変換値を
読み出すテーブル値読み出し手段とを設けたものであ
り、前記変換テーブルから読み出した変換値を第2のC
NR推定結果として出力する、という作用を有する。
【0025】請求項7に記載の発明は、請求項1記載の
受信品質測定装置における復号手段内において、バッフ
ァ手段に蓄積された複数の検波結果を用い、各シンボル
における信号点からのユークリッド距離を比較的多い量
子化ビット数で生成し、第2のメトリック値として出力
する第2のメトリック値生成手段と、前記第2のメトリ
ック値を用いてビタビ復号を行い、第2のビタビ復号結
果と第2の累積メトリック値を出力する第2のビタビ復
号手段とを設け、さらに、前記復号手段内における第1
のメトリック値生成手段として、信号点からのユークリ
ッド距離を前記第2のメトリック値の量子化ビット数よ
りも少ない量子化ビット数で生成し、第1のメトリック
値として第1のビタビ復号手段へ供給する簡易メトリッ
ク値生成手段を設け、第1のCNR推定手段として、前
記第2のビタビ復号手段から出力される第2の累積メト
リック値からCNR値を推定し、第1のCNRとして出
力する第3のCNR推定手段を設けたものであり、量子
化ビット数の異なる2通りのメトリック値を用いてビタ
ビ復号を行い、得られた各々の累積メトリック値を用い
てCNR値を推定し、信頼性の高い方のCNRを選択し
て出力する、という作用を有する。
【0026】請求項8に記載の発明は、請求項7記載の
受信品質測定装置において、ユークリッド距離の代わり
に、2乗ユークリッド距離をメトリック値として用いる
こととしたものである。
【0027】請求項9に記載の発明は、請求項7記載の
受信品質測定装置において、ユークリッド距離の代わり
に、ユークリッド距離に応じた生起確率密度をメトリッ
ク値として用いることとしたものである。
【0028】請求項10に記載の発明は、請求項7記載
の受信品質測定装置において、第1のCNR推定手段と
第2のCNR推定手段と第2のビタビ復号手段と第1の
選択手段とを取り除き、メトリック値選択手段と第4の
CNR推定手段とを設けたものであり、メトリック値選
択手段では、第1のメトリック値と第2のメトリック値
のうち一方を選択して第1のビタビ復号手段へ供給し、
同時に選択情報を別系統で出力し、第4のCNR値推定
手段では、前記メトリック値選択手段におけるメトリッ
ク値の選択情報に基づき、第1の累積メトリック値から
CNRを推定し、CNR推定結果として出力する、とい
う作用を有する。
【0029】請求項11に記載の発明は、請求項10記
載の受信品質測定装置におけるメトリック値選択手段と
して第2のメトリック値選択手段を設け、また新たに受
信信号レベル測定手段を設けたものであり、受信信号レ
ベルの測定結果が大きい場合には第2のメトリック値を
選択し、小さい場合には第1のメトリック値を選択す
る、という作用を有する。
【0030】請求項12に記載の発明は、請求項10記
載の受信品質測定装置におけるメトリック値選択手段と
してしきい値選択手段を設けたものであり、第2のメト
リック値生成手段で生成される複数の第2のメトリック
値に対し、硬判定した場合に選択される側のメトリック
値の合計が、あらかじめ定められたしきい値を超えない
場合には、前記第2のメトリック値を選択し、超える場
合には第1のメトリック値を選択する、という作用を有
する。
【0031】請求項13に記載の発明は、請求項1記載
の受信品質測定装置において、CNR測定結果を複数回
にわたって平均化する平均化手段を設けたものであり、
平均化されたCNR値を最終的なCNR測定結果として
出力する、という作用を有する。
【0032】請求項14に記載の発明は、請求項13記
載の受信品質測定装置における受信信号を、通信路符号
化時に畳み込み符号化に加えて誤り検出符号化が施され
たものとし、第1のビタビ復号手段から出力される第1
のビタビ復号結果に対し誤り検出処理を行い、誤り検出
結果を出力する誤り検出手段と、前記誤りが検出された
バーストのCNR推定結果は、平均化手段における平均
化時に使用せず、破棄する選別手段を設けたものであ
り、誤りが検出されないバーストのCNR測定結果だけ
を用いて平均化を行う、という作用を有する。
【0033】請求項15に記載の発明は、請求項1記載
の受信品質測定装置において、BER読み出しテーブル
とBER推定手段とを設けたものであり、前記BER読
み出しテーブルには、受信機において受信CNRに対応
するビット誤り率(BER)の特性をあらかじめ記憶し
ておき、第1のCNR選択手段から出力されるCNR測
定結果を用いて、対応するBERを前記BER読み出し
テーブルから出力し、前記BERを受信品質測定結果と
して出力する、という作用を有する。
【0034】請求項16に記載の発明は、請求項1、も
しくは請求項15に記載の受信品質測定装置に加えて、
送信電力制御装置を設けたものであり、前記受信品質測
定装置により測定された受信品質に基いて、送信機の送
信電力を制御する、という作用を有する。
【0035】請求項17に記載の発明は、請求項1、も
しくは請求項15に記載の受信品質測定装置に加えて、
受信品質情報報告手段を設けたものであり、前記受信品
質測定装置により測定された受信品質を、通信している
相手側へ報告し、通信している相手側は、前記報告され
た受信品質に基づいて送信電力を制御する、という作用
を有する。
【0036】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図8を用いて説明する。
【0037】(実施の形態1)図1は第1の実施の形態
における受信品質測定装置の構成を示し、図1におい
て、受信信号1000は、送信時の通信路符号化時に畳
み込み符号化が施された符号を変調した信号を受信した
ものである。ここで、通信路符号化時に他の符号化、す
なわちインタリーブやパンクチャ等の処理を行うことは
任意に可能であり、本実施の形態では特に明記しない。
【0038】また、変調方法についても特に限定される
ものではない。本実施の形態では、例として図2に示す
ような信号点配置のQPSK変調を行うものとする。検
波手段101は、受信信号に対して直交検波およびシン
ボル同期を行い、この同期タイミングに基づき、受信シ
ンボル毎の検波結果を出力するものであり、例えば検波
出力として受信シンボルの直交ベクトルを出力するもの
である。
【0039】バッファ手段102は、複数の検波結果を
蓄積するものであり、例えばディジタル値を記憶するメ
モリにより構成される。本実施の形態では、QPSK変
調信号の検波結果として得られた直交ベクトルのディジ
タル値を、量子化ビット数8で1バースト分蓄積するメ
モリにより構成されるものとするが、これに限るもので
はない。
【0040】第1のCNR推定手段110は、蓄積され
た複数の直交ベクトル値を用い、ベクトル演算により第
1のCNRを推定するものであり、例えば、信号点集約
手段111、信号点推定手段112、信号成分電力算出
手段113、雑音成分電力算出手段114とCNR算出
手段115により構成されるものとする。
【0041】信号点集約手段111は、入力される複数
の直交ベクトルがマッピングされているQPSKの4つ
の信号点の領域を、そのうちの一つの信号点の領域に集
約するものであり、例えば、入力される複数の直交ベク
トルのI、Q各々の軸方向の値の絶対値を出力する絶対
値出力手段111aにより構成されるものとする。
【0042】信号点推定手段112は、入力される複数
の直交ベクトルから、信号点に相当する直交ベクトルを
推定して出力するものであり、例えば、入力される複数
の直交ベクトルを平均化し、平均化された直交ベクトル
を出力する直交ベクトル平均化手段112aにより構成
されるものとする。
【0043】信号成分電力算出手段113は、信号点と
して推定された直交ベクトルを入力とし、信号成分の電
力を算出するものであり、例えば、入力される直交ベク
トルの大きさの二乗を算出するベクトル二乗算出手段1
13aにより構成されるものとする。雑音成分電力算出
手段114は、信号点として推定された直交ベクトル
と、複数の直交ベクトル入力を用いて、受信信号の雑音
成分の電力を算出して出力するものであり、例えば、信
号点として推定された直交ベクトルと複数の直交ベクト
ルの各々との差分ベクトルを出力する差分出力手段11
4aと、得られた各々の差分ベクトルの大きさの二乗を
算出するベクトル二乗手段114bと、得られたスカラ
値の平均値を出力する平均化手段114cにより構成さ
れる。
【0044】CNR算出手段115は、信号成分電力の
算出結果と雑音成分電力の算出結果を用いてCNR値を
算出して出力するものである。復号手段120は、バッ
ファ手段に蓄積された検波結果を用いて通信路符号化に
対応した通信路復号化を行い通信路復号結果を出力する
ものであり、本実施の形態では、その構成としてメトリ
ック値生成手段121とビタビ復号手段122のみ明記
するが、実際には通信路符号化の際に施されたインタリ
ーブやパンクチャ等の処理に対応する復号処理が前後段
に設けられてもよい。通信路復号結果は、その最終段か
ら出力される。
【0045】メトリック値生成手段121は、検波結果
として得られた直交ベクトル値から、ビタビ復号時に用
いるメトリック値を生成するものであり、例えば8ビッ
トで量子化され蓄積されている直交ベクトルから、ユー
クリッド距離を4ビットで表したメトリック値を生成す
るディジタル値変換回路により構成される。ビタビ復号
手段122は、メトリック値を用いてビタビ復号を行
い、ビタビ復号結果1201と累積メトリック値120
2を出力するものである。
【0046】第2のCNR推定手段130は、入力され
る累積メトリック値1202から第2のCNRを推定す
るものであり、例えば変換テーブル131とテーブル値
読み出し手段132とにより構成される。
【0047】変換テーブル131は、ビタビ復号手段1
22において得られる累積メトリック値と受信CNRと
の関係をあらかじめ求めておき、変換テーブルとして記
憶しておくものであり、例えば図4に示すような関係の
変換テーブルが記憶されているものとする。テーブル値
読み出し手段132は、実際の受信動作時に、入力累積
メトリック値1202に応じて変換テーブル131から
対応する変換値を読み出し、この値を第2のCNR推定
結果として出力するものである。
【0048】CNR選択手段140は、第1のCNRと
第2のCNRを入力とし、信頼性の高い方のCNR値を
選択して出力するものであり、例えば第1のCNRの値
があらかじめ定められたしきい値よりも大きい場合には
第1のCNRを選択し、小さい場合には第2のCNRを
選択する、しきい値切り換え手段により構成されるもの
とする。
【0049】以上のように構成された受信品質測定装置
において受信CNRを測定する動作について、以下で説
明する。受信したQPSK変調波は、検波手段101に
より直交検波およびシンボル同期が行われ、この同期タ
イミングに基づき、受信シンボル毎の検波結果として直
交ベクトルのディジタル値が出力され、バッファ手段1
02に蓄積される。
【0050】ここで、バッファ手段102には、図2の
×印に示すような4つの象限の信号点にマッピングされ
た直交ベクトルが蓄積されているものとする。
【0051】まず、第1のCNR測定手段110では、
バッファ手段に蓄積された、バースト内の全てのシンボ
ルの直交ベクトルを用いて、以下のようにCNRを算出
する。
【0052】まず、信号点集約手段111に相当する絶
対値出力手段111aにおいて、バースト内の全てのシ
ンボルの直交ベクトルのI、Q成分の絶対値を求めるこ
とにより、4つの象限にマッピングされている各信号点
を、全て第1象限(I≧0、Q≧0の領域)に集約す
る。
【0053】次に、信号点推定手段112に相当する直
交ベクトル平均化手段112aにおいて、一つの象限に
集約された複数の直交ベクトルの平均ベクトルを求め
る。信号成分電力算出手段113に相当するベクトル二
乗算出手段113aにより、平均ベクトルの距離の二乗
のスカラ値が算出され、これが信号成分電力値として出
力される。
【0054】また、雑音成分電力算出手段114では、
差分出力手段114aにおいて、一つの象限に集約され
た各直交ベクトルと平均ベクトルとの差分ベクトルが算
出され、ベクトル二乗算出手段114bにおいて、各々
の差分ベクトルの距離の二乗に相当するスカラ値が算出
される。得られた複数のスカラ値が、各々のシンボルに
おける雑音成分の電力に相当し、これを平均化手段11
4cで平均化することにより、雑音成分電力値が得られ
る。
【0055】CNR算出手段115において、信号成分
電力値と雑音成分電力値の比が算出され、第1のCNR
として出力される。第1のCNRは、受信したバースト
内の全てのシンボルデータの直交ベクトルを用いて算出
されたものであり、高いCNRが得られている場合に
は、精度良いCNRが算出される。
【0056】その反面、受信CNRが低い環境下では、
雑音の影響により信号成分ベクトルと雑音成分ベクトル
の推定が正しく行われず、図3の実線に示すように、推
定されるCNR値に下限の飽和値が現れる。
【0057】次に、第2のCNR測定手段130では、
テーブル値読み出し手段132において、ビタビ復号手
段122により得られた累積メトリック値1202に対
応するCNR値が変換テーブル131から読み出され、
第2のCNRとして出力される。第2のCNRは、最尤
復号時のブランチメトリック選択の際に、より確からし
いパス系列のユークリッド値の累積が求められるため、
第1のCNRに比べて低い値まで推定が可能となる。
【0058】しかしながら、ビタビ復号系の回路規模低
減のため、メトリック値の量子化ビット数を低く抑える
と、ユークリッド距離を表現する分解能が確保できない
ため、CNRの高い領域では、累積メトリック値が小さ
くなり、精度良い推定が困難となる。
【0059】そこで、CNR選択手段140において、
第1のCNRと第2のCNRのうち、より信頼度の高い
方のCNRを選択する。すなわち、第1のCNRが、あ
らかじめ定められたしきい値(図3におけるThres
hold値)よりも大きい場合には信頼性が高いと判断
して第1のCNRを選択し、小さい場合には信頼性が低
いと判断して第2のCNRを選択する。
【0060】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、バースト内のシンボルデータの直交ベクトルを用い
てベクトル演算により求めた第1のCNRと、ビタビ復
号時に得られた累積メトリック値を用いて求めた第2の
CNRのうち、信頼性の高い方のCNR値を選択するこ
とにより、従来に比べて広い範囲にわたってCNRの測
定が可能となる。
【0061】なお、本実施の形態では、CNR選択手段
としてしきい値選択手段を用い、第1のCNRとしきい
値との比較結果に応じてCNRを選択する構成とした
が、この限りではなく、例えば第2のCNRとしきい値
との比較によるものとしても良く、例えば、第2のCN
Rがあらかじめ定めれた第2のしきい値よりも小さい場
合には第2のCNRを選択し、大きい場合には第1のC
NRを選択する構成としても良い。
【0062】また、本実施の形態では、メトリック値生
成手段121において生成するメトリック値としてユー
クリッド距離を用いる構成としたが、この限りではな
く、例えば2乗ユークリッド距離を用いる構成としても
よいし、ユークリッド距離に応じた生起確率密度を用い
る構成としてもよい。
【0063】また、本実施の形態では、受信機における
受信品質として、推定されたCNR値を用いることとし
たが、この限りではなく、例えば推定されたCNR値に
基づいてEb/No値(ビットエネルギー対雑音電力密
度比)やC/N0値(搬送波電力対雑音電力密度比)に
換算してこれらを受信品質として用いてもよいし、受信
機の受信CNRに対応するビット誤り率(BER)の特
性をあらかじめ記憶したBER読み出しテーブルを設
け、CNR推定によって得られたCNR値に基づいてB
ERを読み出し、得られたBER値を受信品質として用
いる構成としてもよい。
【0064】(実施の形態2)図5は、第2の実施の形
態における受信品質測定装置の構成を示し、図5におい
て、受信信号1000、検波手段101、バッファ手段
102は図1と同様の構成および動作をするものであ
る。復号手段500は、バッファ手段に蓄積された検波
結果を用いて通信路符号化に対応した通信路復号化を行
い通信路復号結果を出力するものであり、本実施の形態
では、その構成としてメトリック値生成手段501、簡
易メトリック値生成手段503、およびビタビ復号手段
502、504のみ明記するが、実際には通信路符号化
の際に施されたインタリーブやパンクチャ等の処理に対
応する復号処理が前後段に設けられてもよい。
【0065】通信路復号結果は最後段の処理手段から出
力される。メトリック値生成手段501は、バッファ手
段に蓄積された複数の直交ベクトルを用い、各シンボル
における信号点からのユークリッド距離を比較的多い量
子化ビット数で生成し、メトリック値として出力するも
のであり、量子化ビット数は例えば8ビットに設定され
るものとする。
【0066】ビタビ復号手段502は、メトリック値生
成手段501で生成された8ビットのメトリック値を用
いてビタビ復号を行い、ビタビ復号結果5021と累積
メトリック値5022を出力するものである。
【0067】簡易メトリック値生成手段503は、メト
リック値生成手段501と同様にメトリック値を生成す
るものであるが、その際の量子化ビット数を少なくした
ものであり、例えば4ビットに設定されるものとし、図
1におけるメトリック値121と同様のものとする。こ
の場合、ビタビ復号手段504、ビタビ復号結果504
1、累積メトリック値5042、第2のCNR推定手段
520は、それぞれ図1におけるビタビ復号手段12
2、ビタビ復号結果1201、累積メトリック値120
2、第2のCNR推定手段130と同様もので構成され
る。
【0068】第1のCNR推定手段510は、ビタビ復
号手段502から出力される累積メトリック値からCN
Rを推定し、第1のCNRとして出力するものであり、
例えば第2のCNR推定手段130と同様に変換テーブ
ルとテーブル値読み出し手段により構成される。
【0069】この場合、変換テーブルは、ビタビ復号手
段502において得られる累積メトリック値5022と
受信CNRとの関係をあらかじめ求めておき、記憶され
たものとなる。CNR選択手段530は、第1のCNR
と第2のCNRを入力とし、第2のCNRの値があらか
じめ定められたしきい値よりも小さい場合には第2のC
NRを選択し、大きい場合には第1のCNRを選択する
ものである。
【0070】なお、復号手段500において、メトリッ
ク値生成手段501、ビタビ復号手段502と第1のC
NR推定手段510による系(以下、第1のCNR推定
処理系)と、簡易メトリック値生成手段503、ビタビ
復号手段504と第2のCNR推定手段520による系
(以下、第2のCNR推定処理系)とは並列に構成され
ているが、必ずしも同時に処理する必要はない。
【0071】例えば、CNR選択手段530において、
まず第2のCNR推定処理系の処理が行われ、後に第1
のCNRの推定結果が必要な場合に第1のCNR推定処
理系の処理を行う構成としてもよい。
【0072】以上のように構成された受信品質測定装置
において受信CNRを測定する動作について、以下で説
明する。受信したバーストの検波結果がバッファ手段1
02に蓄積されると、まず第2のCNR推定処理系にお
いて、ビタビ復号時に得られた累積メトリック値を50
42を用いて第2のCNRが推定される。
【0073】この第2のCNRが、CNR選択手段14
0においてあらかじめ設定されたしきい値よりも小さい
場合には、この第2のCNRがCNR測定結果として出
力される。しかし、しきい値よりも大きい場合には、推
定結果の信頼性が低いため、第1のCNR推定処理系に
より第1のCNRが推定され、これがCNR測定結果と
して出力される。
【0074】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、量子化ビット数の異なる2通りのメトリック値によ
るビタビ復号処理系を用意し、量子化ビット数の少ない
方の処理系により得られた累積メトリック値から推定さ
れたCNRの信頼性が低い場合には、量子化ビット数の
多い方の処理系により推定されたCNRを用いることに
より、より広い範囲にわたってCNRを測定することが
可能となる。
【0075】また、受信CNRが大きい場合にのみ量子
化ビット数の多いメトリック値を用いた処理が行われる
ようになる。この場合、ビタビ復号時のブランチ比較選
択時に選択・加算される値は小さくて済むため、累積メ
トリック値がオーバフローを起こす可能性は小さい。
【0076】なお、本実施の形態では、メトリック値生
成手段501もしくは簡易メトリック値生成手段503
においてメトリック値として生成される値をユークリッ
ド距離としたが、この限りではなく、例えば2乗ユーク
リッド距離で生成されることとしてもよいし、ユークリ
ッド距離に応じた生起確率密度を生成することとしても
よい。また、メトリック値生成手段501と簡易メトリ
ック値生成手段503の各々でメトリック値の生成方法
を異なるものにしてもよい。
【0077】(実施の形態3)図6は、第3の実施の形
態における受信品質測定装置の構成を示し、図6におい
て、受信信号レベル測定手段620は、受信信号のレベ
ルを測定し測定結果を出力するものである。
【0078】復号手段600は、バッファ手段に蓄積さ
れた検波結果を用いて通信路符号化に対応した通信路復
号化を行い通信路復号結果を出力するものであり、本実
施の形態では、その構成としてメトリック値生成手段5
01、簡易メトリック値生成手段503、メトリック値
選択手段601およびビタビ復号手段602のみ明記す
るが、実際には通信路符号化の際に施されたインタリー
ブやパンクチャ等の処理に対応する復号処理が前後段に
設けられてもよい。
【0079】通信路復号結果は最後段の処理手段から出
力される。メトリック値生成手段501と簡易メトリッ
ク値生成手段503は、図5と同様のものである。メト
リック値選択手段601は、2通りのメトリック値入力
5011、5031のうち一方を選択して出力し、同時
にどちらのメトリック値を選択したかを示すメトリック
値選択情報を出力するものであり、例えばしきい値選択
手段601aにより構成されるものとする。
【0080】しきい値選択手段601aは、受信信号レ
ベル測定手段620における測定結果がしきい値を超え
ている場合にはメトリック値5011を選択し、超えて
いない場合には簡易メトリック値5031を選択し、同
時にメトリック値の選択情報6011を出力するもので
ある。
【0081】ビタビ復号手段602は、入力されるメト
リック値に応じてビタビ復号を行い、ビタビ復号結果6
021と累積メトリック値6011を出力するものであ
り、入力されるメトリック値として、メトリック値50
11と簡易メトリック値5031の両方に対して復号処
理可能なものであるとする。CNR推定手段610は、
入力される累積メトリック値6022とメトリック値選
択情報6011を用いてCNRを推定し、CNR測定結
果として出力するものであり、例えば、変換テーブル6
11、612、テーブル値読み出し手段613とにより
構成される。変換テーブル611は、図5における第1
のCNR推定手段510において用いられる変換テーブ
ルと同様のものである。変換テーブル612は、図5に
おける第2のCNR推定手段520において用いられる
変換テーブルと同様のものである。テーブル値読み出し
手段613は、メトリック値選択情報6011に基づき
選択されている方のメトリック値に対応する変換テーブ
ルを選択し、累積メトリック値6022に対応したCN
R値を読み出して出力するものである。図6におけるそ
の他の構成と動作については、図5と同様である。
【0082】以上のように構成された受信品質測定装置
において受信CNRを測定する動作について、以下で説
明する。メトリック値生成手段501と簡易メトリック
値生成手段503では、第2の実施の形態と同様に、バ
ッファ手段102に蓄積された複数の直交ベクトルから
それぞれの量子化ビット数でメトリック値が生成され
る。メトリック値選択手段601では、受信レベル測定
結果6201としきい値との比較が行われ、しきい値を
超えている場合にはメトリック値5011が選択され、
超えていない場合には簡易メトリック値5031が選択
される。ビタビ復号手段602では、選択されたメトリ
ック値を用いたビタビ復号が行われ、ビタビ復号結果6
021と累積メトリック値6022が出力される。CN
R推定手段では、メトリック値選択情報6011に基づ
いて、使用する変換テーブルが611、612のうちか
ら選択され、累積メトリック値6022に対応したCN
R推定値が読み出され、CNR測定結果として出力され
る。
【0083】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、ビタビ復号手段を二系統用意する必要なく、第2の
実施の形態とほぼ同様の効果を得ることが可能となり、
広い範囲にわたってCNR測定が可能となる。特に、量
子化ビット数が多い方のメトリック値は、受信CNRが
大きいと想定される場合にのみ使用され、この場合、ビ
タビ復号時のブランチ比較選択時に選択・加算される値
は小さくて済むため、累積メトリック値のオーバフロー
を防ぐことが可能となる。
【0084】なお、本実施の形態では、メトリック値選
択手段601におけるメトリック値選択の判断材料とし
て、受信信号レベル測定結果を用いる構成としたが、こ
の限りではなく、例えば入力されるメトリック値501
1を判断材料とし、硬判定した場合に選択される側のメ
トリック値の累積がしきい値を超えるか超えないかで選
択する構成としてもよい。
【0085】(実施の形態4)図7は、第4の実施の形
態における受信品質測定装置の構成を示し、図7におい
て、受信信号7001は、通信路符号化時に畳み込み符
号化に加えて、その前段に誤り検出符号化が施されたも
のであり、本実施の形態では、CRCパリティ符号化が
施されたものであるとする。
【0086】誤り検出手段701は、ビタビ復号結果に
対して誤り検出処理を行い、誤り検出結果7011を出
力するものであり、本実施の形態では、CRCパリティ
検出が行われるものとする。
【0087】選別手段702は、誤りが検出されたバー
ストのCNR測定結果を破棄し、誤りが検出されなかっ
たバーストのCNR測定結果のみを出力するものであ
る。平均化手段703は、入力される複数回分のCNR
測定結果を平均化し、平均化されたCNRを最終的なC
NR測定結果として出力するものである。図7における
その他の構成と動作については、図1と同様である。
【0088】以上のように構成された受信品質測定装置
において毎バースト毎にCNR測定を行う方法について
は、第1の実施の形態と同様であり、異なる動作をする
部分について、以下で説明する。
【0089】誤り検出手段701では、毎バースト毎の
ビタビ復号結果に対して誤り検出処理を行い、誤り検出
結果7011を選別手段702へ供給する。選別手段7
02では、毎バースト毎に入力されるCNR測定結果の
うち、誤りが検出されなかったバーストのCNR測定結
果のみを選別して出力する。平均化手段703では、選
別されたCNR測定結果のみを平均化し、平均化された
CNRを最終的なCNR測定結果として出力する。
【0090】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、毎バースト毎に得られるCNR測定結果を平均化す
ることにより、広い範囲にわたってより精度の良いCN
R測定を可能とする。
【0091】なお、本実施の形態では、誤り検出処理時
に誤りが検出されたバーストのCNR測定値は平均化時
に破棄する構成としたが、この限りではなく、誤り検出
手段701と選別手段702を取り除き、全てのバース
トのCNR測定結果を平均化手段703で平均化する構
成としてもよい。
【0092】(実施の形態5)図8は、第5の実施の形
態における受信品質測定装置の構成を示し、図8におい
て、送信電力制御手段801は入力される受信品質情報
に基づいて送信機の送信電力を制御するものである。図
8におけるその他の構成と動作については、第1の実施
の形態と同様である。以下に、図1と異なる動作をする
部分について説明する。
【0093】送信電力制御手段801では、CNR選択
手段140から得られるCNR測定結果に応じて送信電
力を以下のように制御する。CNR値が大きい場合には
無線伝送路の品質が良好であると判断し、消費電力の節
約のために、低い送信電力に設定する。CNR値が小さ
い場合には、無線伝送路の品質が劣悪であると判断し、
通信を保つために、高い送信電力に設定する。
【0094】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、広い範囲にわたって測定可能なCNR値に基づいて
送信機の送信電力を制御することにより、より広い範囲
にわたって適切な送信電力での送信が可能となり、効率
良い消費電力で、かつ他への干渉の少ない通信を行うこ
とが可能となる。
【0095】なお、本実施の形態では、送信電力の設定
の仕方については特に問わない。例えば、CNR測定結
果の値に応じた送信電力のテーブルをあらかじめ設定し
ておき、このテーブルに基づいて送信電力を決定する方
法としても良いし、CNR値の増減に応じて送信電力を
変化させる方法として良い。
【0096】また、受信機において得られた受信品質情
報を、自らの通信機の送信機における送信電力に用いる
こととしたが、これに限るものではなく、例えば得られ
た受信品質情報を、通信している相手側へ報告する受信
品質情報報告手段を設け、通信している相手側における
送信機の送信電力を、報告された受信品質情報に基づい
て制御することとしてもよい。
【0097】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、バースト
内のシンボルデータの直交ベクトルを用いてベクトル演
算により求めた第1のCNRと、ビタビ復号時に得られ
た累積メトリック値を用いて求めた第2のCNRのう
ち、信頼性の高い方のCNR値を選択することにより、
従来に比べて広い範囲にわたってCNRの測定が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における受信品質測
定装置の系統図
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるQPSK変
調時の信号点マッピング例を示した図
【図3】本発明の第1の実施の形態における第1のCN
Rの推定特性の一例を示した図
【図4】本発明の第1の実施の形態における変換テーブ
ルの変換特性の一例を示した図
【図5】本発明の第2の実施の形態における受信品質測
定装置の系統図
【図6】本発明の第3の実施の形態における受信品質測
定装置の系統図
【図7】本発明の第4の実施の形態における受信品質測
定装置の系統図
【図8】本発明の第5の実施の形態における受信品質測
定装置の系統図
【図9】従来の受信品質測定装置の一例の系統図
【符号の説明】
101、901 検波手段 102、902 同期手段 103、803 バッファ手段 110 第1のCNR測定手段 111、903 信号点集約手段 112、904 信号点推定手段 113、905 信号成分電力算出手段 114、906 雑音成分電力算出手段 115、907 CNR算出手段 120 復号手段 121 メトリック値生成手段 122 ビタビ復号手段 130 第2のCNR測定手段 131 変換テーブル 132 テーブル値読み出し手段 140 CNR選択手段 1000 受信信号 1201 ビタビ復号結果 1202 累積メトリック値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョブ・クレオパ・ムスヤ 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 佐川 守一 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 宮下 新一郎 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5J065 AC02 AD10 AE01 AH23 5K004 AA05 FD01 5K014 AA01 BA10 GA02 5K042 AA06 BA08 CA02 CA11 CA12 DA13 DA16 DA27 EA03 EA15 FA01 FA11 GA01 GA11 HA11 JA01 LA15

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信路符号化時に畳み込み符号化が施さ
    れた符号を変調した信号を受信する受信機において、受
    信信号に対して検波およびシンボル同期を行い、受信シ
    ンボル毎の検波結果を出力する検波手段と、前記検波結
    果を蓄積するバッファ手段と、前記バッファ手段に蓄積
    された複数の検波結果を用い、第1の搬送波電力対雑音
    電力比を推定する第1のCNR推定手段と、前記バッフ
    ァ手段に蓄積された複数の検波結果を用いて通信路復号
    化を行い、通信路復号結果を出力する復号手段と、前記
    復号手段内において、前記バッファ手段に蓄積された複
    数の検波結果を用いて複数の第1のメトリック値を生成
    する第1のメトリック値生成手段と、前記第1のメトリ
    ック値を用いてビタビ復号を行い、第1のビタビ復号結
    果と第1の累積メトリック値を出力する第1のビタビ復
    号手段と、前記第1のビタビ復号手段から出力された前
    記第1の累積メトリック値から第2のCNRを推定する
    第2のCNR推定手段と、前記第1のCNRと前記第2
    のCNRを入力とし、信頼性の高い方のCNR値を選択
    して出力するCNR選択手段とを有することを特徴とす
    る受信品質測定装置。
  2. 【請求項2】 CNR選択手段として、第1のCNRの
    値があらかじめ定められた第1のしきい値よりも大きい
    場合には前記第1のCNRを選択し、前記第1のしきい
    値よりも小さい場合には、第2のCNRを選択し、前記
    選択された方のCNRを測定結果として出力する第1の
    しきい値切換手段を有することを特徴とする請求項1記
    載の受信品質測定装置。
  3. 【請求項3】 CNR選択手段として、第2のCNRの
    値があらかじめ定められた第2のしきい値よりも小さい
    場合には前記第2のCNRを選択し、前記第2のしきい
    値よりも大きい場合には、第1のCNRを選択し、前記
    選択された方のCNRを測定結果として出力する第2の
    しきい値切換手段を有することを特徴とする請求項1記
    載の受信品質測定装置。
  4. 【請求項4】 第1のCNR推定手段として、バッファ
    手段に蓄積された複数の検波結果を用いて、ベクトル演
    算により信号成分電力と雑音電力成分をそれぞれ算出し
    た後、比を算出することによりCNRを推定するベクト
    ル演算手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の受
    信品質測定装置。
  5. 【請求項5】 バッファ手段に蓄積された複数の検波結
    果は直交ベクトルで表されているものとし、ベクトル演
    算手段として、前記バッファ手段に蓄積された複数の直
    交ベクトルがマッピングされている複数の信号点の領域
    を、そのうちの一つの信号点の領域に集約する信号点集
    約手段と、前記一つの信号点の領域に集約された複数の
    直交ベクトルから、前記一つの信号点に相当する直交ベ
    クトルを推定する信号点推定手段と、前記信号点推定手
    段において推定された信号点に相当する直交ベクトルか
    ら、受信信号の信号成分の電力を算出し、信号成分算出
    結果を出力する信号成分電力算出手段と、前記信号点推
    定手段において推定された信号点に相当する直交ベクト
    ルと、前記バッファ手段に蓄積された複数の直交ベクト
    ルを用いて、受信信号の雑音成分の電力を算出し、雑音
    成分電力算出結果を出力する雑音成分電力算出手段と、
    前記信号成分算出結果と前記雑音成分推定結果を用いて
    CNR値を算出し、第1のCNRとして出力するCNR
    算出手段とを設けたことを特徴とする請求項4記載の受
    信品質測定装置。
  6. 【請求項6】 第2のCNR推定手段として、あらかじ
    め第1のビタビ復号手段において得られる受信CNRに
    応じた第1の累積メトリック値を求めておき、テーブル
    に記憶した変換テーブルと、実際の受信動作時に第1の
    ビタビ復号手段から出力される第1の累積メトリック値
    に応じて、前記変換テーブルから変換値を読み出すテー
    ブル値読み出し手段とを設け、前記変換値を第2のCN
    R推定結果として出力することを特徴とする請求項1記
    載の受信品質測定装置。
  7. 【請求項7】 復号手段内において、バッファ手段に蓄
    積された複数の検波結果を用い、各シンボルにおける信
    号点からのユークリッド距離を比較的多い量子化ビット
    数で生成し、第2のメトリック値として出力する第2の
    メトリック値生成手段と、前記第2のメトリック値を用
    いてビタビ復号を行い、第2のビタビ復号結果と第2の
    累積メトリック値を出力する第2のビタビ復号手段とを
    設け、さらに前記復号手段内における第1のメトリック
    値生成手段として、信号点からのユークリッド距離を前
    記第2のメトリック値の量子化ビット数よりも少ない量
    子化ビット数で生成し、第1のメトリック値として第1
    のビタビ復号手段へ供給する簡易メトリック値生成手段
    を設け、第1のCNR推定手段として、前記第2のビタ
    ビ復号手段から出力される第2の累積メトリック値から
    CNR値を推定し、第1のCNRとして出力する第3の
    CNR推定手段を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の受信品質測定装置。
  8. 【請求項8】 ユークリッド距離の代わりに、2乗ユー
    クリッド距離をメトリック値として用いることを特徴と
    する請求項7記載の受信品質測定装置。
  9. 【請求項9】 ユークリッド距離の代わりに、ユークリ
    ッド距離に応じた生起確率密度をメトリック値として用
    いることを特徴とする請求項7記載の受信品質測定装
    置。
  10. 【請求項10】 第1のCNR推定手段と第2のCNR
    推定手段と第2のビタビ復号手段と第1の選択手段とを
    取り除き、メトリック値選択手段と第4のCNR推定手
    段とを設け、メトリック値選択手段では、第1のメトリ
    ック値と第2のメトリック値のうち一方を選択して第1
    のビタビ復号手段へ供給し、同時に選択情報を別系統で
    出力し、第4のCNR値推定手段では、前記メトリック
    値選択手段におけるメトリック値の選択情報に基づき、
    第1の累積メトリック値からCNRを推定し、CNR推
    定結果として出力することを特徴とする請求項7記載の
    受信品質測定装置。
  11. 【請求項11】 受信信号のレベルを測定する受信信号
    レベル測定手段を設け、メトリック値選択手段として、
    前記受信信号レベルの測定結果が大きい場合には第2の
    メトリック値を選択し、小さい場合には第1のメトリッ
    ク値を選択する第2のメトリック値選択手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項10記載の受信品質測定装置。
  12. 【請求項12】 メトリック値選択手段として、第2の
    メトリック値生成手段で生成される複数の第2のメトリ
    ック値に対し、硬判定した場合に選択される側のメトリ
    ック値の合計が、あらかじめ定められた第3のしきい値
    を超えない場合には、前記第2のメトリック値を選択
    し、超える場合には第1のメトリック値を選択するしき
    い値選択手段を設けたことを特徴とする請求項10記載
    の受信品質測定装置。
  13. 【請求項13】 CNR測定結果を複数回にわたって平
    均化する平均化手段を設け、平均化されたCNR値を最
    終的なCNR測定結果として出力することを特徴とする
    請求項1記載の受信品質測定装置。
  14. 【請求項14】 受信信号は、通信路符号化時に畳み込
    み符号化に加えて、その前段に誤り検出符号化が施され
    たものであり、第1のビタビ復号手段から出力される第
    1のビタビ復号結果に対し誤り検出処理を行い、誤り検
    出結果を出力する誤り検出手段と、前記誤りが検出され
    たバーストのCNR推定結果は、平均化手段における平
    均化時に使用せず、破棄する選別手段を設けたことを特
    徴とする、請求項13記載の受信品質測定装置。
  15. 【請求項15】 受信機における、受信CNRに対する
    ビット誤り率(BER)の特性をあらかじめ記憶したB
    ER読み出しテーブルと、CNR推定結果を用いて、対
    応するBERを前記BER読み出しテーブルから読み出
    し、前記BERを受信品質測定結果として出力するBE
    R推定手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の
    受信品質測定装置。
  16. 【請求項16】 請求項1もしくは、請求項15に記載
    の受信品質測定装置により測定された受信品質に基い
    て、送信機の送信電力を制御することを特徴とする送信
    電力制御装置。
  17. 【請求項17】 請求項1もしくは、請求項15に記載
    の受信品質測定装置により測定された受信品質を、通信
    している相手側へ報告する受信品質情報報告手段を設
    け、前記通信している相手側は、前記報告された受信品
    質に基づいて送信電力を制御することを特徴とする通信
    システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009060525A1 (ja) * 2007-11-08 2009-05-14 Fujitsu Limited 磁気ヘッド評価方法、装置及び評価回路
KR100927287B1 (ko) * 2001-11-27 2009-11-18 소니 가부시끼 가이샤 안테나 레벨 표시 장치 및 방법, 및 수신 장치
US8750357B1 (en) * 2009-06-03 2014-06-10 Marvell International Ltd. Systems and methods for estimating signal to interference and noise power ratio in multiple domains
CN108900210A (zh) * 2018-06-01 2018-11-27 中国科学院光电研究院 一种多模测控信号的并行干扰消除方法及系统

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