JP2001156821A - 波長多重リングネットワークシステムとそのノード装置及び障害回復方法 - Google Patents

波長多重リングネットワークシステムとそのノード装置及び障害回復方法

Info

Publication number
JP2001156821A
JP2001156821A JP34049699A JP34049699A JP2001156821A JP 2001156821 A JP2001156821 A JP 2001156821A JP 34049699 A JP34049699 A JP 34049699A JP 34049699 A JP34049699 A JP 34049699A JP 2001156821 A JP2001156821 A JP 2001156821A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
wavelength
optical signal
failure
network system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34049699A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Yuki
義徳 結城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP34049699A priority Critical patent/JP2001156821A/ja
Publication of JP2001156821A publication Critical patent/JP2001156821A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Maintenance And Management Of Digital Transmission (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信経路の途中のノードにおける制御情報の
解析を省略でき、障害回復処理の簡易化を図る。 【解決手段】 2つのノード装置#A,#Eのうち、受
信側のノード装置#Eが分岐させて取込んだ光信号の強
度低下に基づいてパス1の障害を検出したとき、障害を
もつパス1と同じ組合せの他のパス2に対し、挿入ある
いは通過可能な各光信号のうち、少なくとも挿入される
光信号の出力を停止させ、ルータ部20が、障害をもつ
パス1をもつ現在の組合せに代えて、他方の組合せのパ
ス3,4を双方向通信に用いる波長多重リングネットワ
ークシステムとそのノード装置及び障害回復方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光信号を波長毎に
分岐、挿入あるいは通過させる複数のノード装置が光伝
送路を介してリング状に接続された波長多重リングネッ
トワークシステムとそのノード装置及び障害回復方法に
係り、特に、障害回復をより簡易に実現し得る波長多重
リングネットワークシステムとそのノード装置及び障害
回復方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信技術の進歩により、一本の
光ファイバで伝送可能な通信容量が飛躍的に増加してい
る。この種の光通信技術としては、光信号を波長毎に伝
送可能な波長多重技術(WDM:Wavelength division
multiplexing)がある。この波長多重技術によれば、従
来の約100倍の光信号が伝送可能となっている。
【0003】また一方、インターネットや企業の情報化
戦略などにより、通信ネットワークのトラフィックが飛
躍的に増加している。ここで、トラフィックが集中する
コアネットワークでは、伝送効率及び信頼性の向上の観
点から、複数のノード装置(以下、ノードという)間が
光ファイバを介してリング状に接続された波長多重リン
グネットワークシステムが使用され始めている。
【0004】係る波長多重リングネットワークシステム
としては、例えば、SDH(Synchronous Digital Hier
archy :同期ディジタル・ハイアラーキ)を採用したS
ONET(Synchronous Optical Network :同期光通信
網)がある。
【0005】ここで、セクションオーバヘッドは、SD
Hの基本フレーム中の所定領域であり、フレーム同期、
誤り監視、運用/保守などに使用されるものであり、S
ONETでは、障害から回復する際に、SDHのセクシ
ョンオーバヘッド(SOH)が用いられている。
【0006】従って、このような波長多重リングネット
ワークシステムでは、伝送路の故障又は品質劣化などに
よる障害が発生したとき、セクションオーバヘッド中の
K1,K2バイトに制御情報を設定し、この制御情報を
各ノード間で授受することにより、通信経路を切替可能
となっている。
【0007】また一方、波長多重リングネットワークシ
ステムでは、ネットワークコストを削減する観点から、
SONET/SDH層を省略し、IPパケットをWDM
層で直接収容する伝送形態が検討されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上のよ
うな波長多重リングネットワークシステムでは、SON
ET/SDH層を省略した場合、障害回復の機能も省略
される問題がある。また、SONET/SDH層を省略
した形態では、障害回復方式が未だ存在していないの
で、障害回復に対して不安がある。
【0009】また一方、SONET/SDH層を有する
現行システムの場合、送信側ノードから各ノードを介し
て受信側ノードにデータを伝送する際に、途中で伝送障
害が発生すると、この伝送障害を検知した受信側ノード
が、通信経路の切替を指示する制御情報を作成し、この
制御情報を逆回りの経路の各ノードを介して送信側ノー
ドに通知する。
【0010】しかしながら、逆回りの経路の各ノード
は、伝送障害とは無関係であり、通信経路を切替える必
要が無いにも関わらず、受信した全ての制御情報を解析
する処理と、障害回復の対象が自ノードか否かを逐一判
定する処理とを新たに負わされてしまう。
【0011】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、SONET/SDH層を省略しつつ、障害回復機能
を実現し得る波長多重リングネットワークシステムとそ
のノード装置及び障害回復方法を提供することを目的と
する。
【0012】また、本発明の他の目的は、通信経路の途
中のノードにおける制御情報の解析を省略でき、障害回
復処理の簡易化を図り得る波長多重リングネットワーク
システムとそのノード装置及び障害回復方法を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、互いに異なる波長をもつ複数の光信号を前記波長毎
に分岐、挿入あるいは通過可能な複数のノード装置が左
回り用光伝送路及び右回り用光伝送路を個別に介して二
重リング状に接続されており、任意の2つのノード装置
間に位置する2通りの前記両光伝送路の組合せのうち、
一方の組合せを用いて前記2つのノード装置間の双方向
通信を行う波長多重リングネットワークシステムであっ
て、前記2つのノード装置のうち、前記受信側のノード
装置が分岐させて取込んだ光信号に基づいて光伝送路の
障害を検出したとき、前記障害をもつ光伝送路に対し、
前記挿入あるいは通過可能な各光信号のうち、少なくと
も挿入される光信号の出力を停止させる光信号停止手段
と、前記受信側のノード装置が前記障害を検出したと
き、前記障害をもつ光伝送路をもつ現在の組合せに代え
て、他方の組合せの両光伝送路を双方向通信に用いる伝
送路切換手段とを備えた波長多重リングネットワークシ
ステムである。
【0014】また、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応する波長多重リングネットワークシステムにお
いて、前記伝送路切換手段としては、予め通信先毎に、
前記両光伝送路の2通りの組合せ及びこの組合せの選択
情報が設定された伝送路設定テーブルと、前記障害検出
手段により障害が検出されたとき、この障害をもつ光伝
送路と同じ組合せを選択する前記伝送路設定テーブル内
の選択情報を「非選択」の内容に書換える一方、前記他
方の組合せを非選択とする前記伝送路設定テーブル内の
選択情報を「選択」の内容に書換える選択情報書換部と
を備えたことを特徴とする波長多重リングネットワーク
システムである。
【0015】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項1又は請求項2に対応する波長多重リングネットワー
クシステムにおいて、前記光信号停止手段としては、前
記挿入あるいは通過可能な各光信号の全ての出力を停止
させる波長多重リングネットワークシステムである。
【0016】また、請求項4に対応する発明は、請求項
1又は請求項2に対応する波長多重リングネットワーク
システムにおいて、前記光信号停止手段としては、前記
挿入あるいは通過可能な各光信号のうち、前記挿入可能
な光信号の出力のみを停止させ、前記通過可能な光信号
を通過させる波長多重リングネットワークシステムであ
る。
【0017】さらに請求項5に対応する発明は、請求項
1、請求項2又は請求項4に対応する波長多重リングネ
ットワークシステムにおいて、他のノード装置から送信
された前記分岐あるいは通過可能な各光信号のうち、通
過可能な光信号を通過させ、前記分岐される光信号を分
岐させて前記障害検出手段に出力する波長分離手段と、
前記波長分離手段を通過した光信号の波長を変換して出
力する波長変換手段とを備えた波長多重リングネットワ
ークシステムである。
【0018】さらに、請求項6に対応する発明は、互い
に異なる波長をもつ複数の光信号を前記波長毎に分岐、
挿入あるいは通過可能な複数のノード装置が左回り用光
伝送路及び右回り用光伝送路を個別に介して二重リング
状に接続されており、任意の2つのノード装置間に位置
する2通りの前記両光伝送路の組合せのうち、一方の組
合せを用いて前記2つのノード装置間の双方向通信を行
う波長多重リングネットワークシステムに使用される各
々のノード装置であって、自ノード装置に分岐させて取
込んだ光信号に基づいて光伝送路の障害を検出する障害
検出手段と、前記障害検出手段により障害が検出された
とき、この障害をもつ光伝送路に対し、前記挿入あるい
は通過可能な各光信号のうち、少なくとも挿入される光
信号の出力を停止させる光信号停止手段と、前記障害検
出手段により障害が検出されたとき、この障害をもつ光
伝送路をもつ現在の組合せに代えて、他方の組合せの両
光伝送路を双方向通信に用いる伝送路切換手段とを備え
たノード装置である。
【0019】さらに、請求項7に対応する発明は、請求
項6に対応するノード装置において、前記伝送路切換手
段としては、予め通信先毎に、前記両光伝送路の2通り
の組合せ及びこの組合せの選択情報が設定された伝送路
設定テーブルと、前記障害検出手段により障害が検出さ
れたとき、この障害をもつ光伝送路と同じ組合せを選択
する前記伝送路設定テーブル内の選択情報を「非選択」
の内容に書換える一方、前記他方の組合せを非選択とす
る前記伝送路設定テーブル内の選択情報を「選択」の内
容に書換える選択情報書換部とを備えたノード装置であ
る。
【0020】また、請求項8に対応する発明は、請求項
6又は請求項7に対応するノード装置において、前記光
信号停止手段としては、前記挿入あるいは通過可能な各
光信号の全ての出力を停止させるノード装置である。
【0021】さらに、請求項9に対応する発明は、請求
項6又は請求項7に対応するノード装置において、前記
光信号停止手段としては、前記挿入あるいは通過可能な
各光信号のうち、前記挿入可能な光信号の出力のみを停
止させ、前記通過可能な光信号を通過させるノード装置
である。
【0022】また、請求項10に対応する発明は、請求
項6、請求項7又は請求項9に対応するノード装置にお
いて、他のノード装置から送信された前記分岐あるいは
通過可能な各光信号のうち、通過可能な光信号を通過さ
せ、前記分岐される光信号を分岐させて前記障害検出手
段に出力する波長分離手段と、前記波長分離手段を通過
した光信号の波長を変換して出力する波長変換手段とを
備えたノード装置である。
【0023】さらに、請求項11に対応する発明は、互
いに異なる波長をもつ複数の光信号を前記波長毎に分
岐、挿入あるいは通過可能な複数のノード装置が左回り
用光伝送路及び右回り用光伝送路を個別に介して二重リ
ング状に接続されており、任意の2つのノード装置間に
位置する2通りの前記両光伝送路の組合せのうち、一方
の組合せを用いて前記2つのノード装置間の双方向通信
を行う波長多重リングネットワークシステムの障害回復
方法であって、前記2つのノード装置のうち、前記受信
側のノード装置が分岐させて取込んだ光信号に基づいて
光伝送路の障害を検出したとき、前記障害をもつ光伝送
路に対し、前記挿入あるいは通過可能な各光信号のう
ち、少なくとも挿入される光信号の出力を停止させる光
信号停止工程と、前記受信側のノード装置が前記障害を
検出したとき、前記障害をもつ光伝送路をもつ現在の組
合せに代えて、他方の組合せの両光伝送路を双方向通信
に用いる伝送路切換工程とを含んでいる波長多重リング
ネットワークシステムの障害回復方法である。
【0024】また、請求項12に対応する発明は、請求
項11に対応する波長多重リングネットワークシステム
の障害回復方法において、前記伝送路切換工程として
は、予め通信先毎に、前記両光伝送路の2通りの組合せ
及びこの組合せの選択情報が設定された伝送路設定テー
ブルを用い、前記障害が検出されたとき、この障害をも
つ光伝送路と同じ組合せを選択する前記伝送路設定テー
ブル内の選択情報を「非選択」の内容に書換える一方、
前記他方の組合せを非選択とする前記伝送路設定テーブ
ル内の選択情報を「選択」の内容に書換える選択情報書
換工程を含んでいる波長多重リングネットワークシステ
ムの障害回復方法である。
【0025】さらに、請求項13に対応する発明は、請
求項11又は請求項12に対応する波長多重リングネッ
トワークシステムの障害回復方法において、前記光信号
停止工程は、前記挿入あるいは通過可能な各光信号の全
ての出力を停止させる波長多重リングネットワークシス
テムの障害回復方法である。
【0026】また、請求項14に対応する発明は、請求
項11又は請求項12に対応する波長多重リングネット
ワークシステムの障害回復方法において、前記光信号停
止工程は、前記挿入あるいは通過可能な各光信号のう
ち、前記挿入可能な光信号の出力のみを停止させ、前記
通過可能な光信号を通過させる波長多重リングネットワ
ークシステムの障害回復方法である。
【0027】さらに、請求項15に対応する発明は、請
求項11、請求項12又は請求項14に対応する波長多
重リングネットワークシステムの障害回復方法におい
て、他のノード装置から送信された前記分岐あるいは通
過可能な各光信号のうち、通過可能な光信号を通過さ
せ、前記分岐される光信号を分岐させて前記障害検出を
行わせる波長分離工程と、前記波長分離工程を通過した
光信号の波長を変換して出力する波長変換工程とを含ん
でいる波長多重リングネットワークシステムの障害回復
方法である。
【0028】(作用)従って、請求項1,6,11に対
応する発明は以上のような手段を講じたことにより、光
信号停止手段が、2つのノード装置のうち、受信側のノ
ード装置が分岐させて取込んだ光信号に基づいて光伝送
路の障害を検出したとき、障害をもつ光伝送路に対し、
挿入あるいは通過可能な各光信号のうち、少なくとも挿
入される光信号の出力を停止させ、伝送路切換手段が、
受信側のノード装置が前記障害を検出したとき、障害を
もつ光伝送路をもつ現在の組合せに代えて、他方の組合
せの両光伝送路を双方向通信に用いる。
【0029】すなわち、受信側のノード装置が、光信号
の障害を検出し、伝送路を切換える際に、送信側のノー
ド装置に伝送路の切換えを現行の光信号の出力停止によ
り通知することにより、送信側のノード装置では同様に
光信号の障害を検出し、伝送路を切換える。
【0030】このように、従来のSDHに書込む制御情
報とは異なり、光信号の停止により伝送路の切換えを通
知する構成なので、SONET/SDH層を省略しつ
つ、障害回復機能を実現させることができると共に、通
信経路の途中のノードにおける制御情報の解析を省略で
き、障害回復処理の簡易化を図ることができる。
【0031】また、請求項2,7,12に対応する発明
は、伝送路切換手段としては、予め通信先毎に、両光伝
送路の2通りの組合せ及びこの組合せの選択情報が設定
された伝送路設定テーブルを有し、選択情報書換部が、
障害検出手段により障害が検出されたとき、この障害を
もつ光伝送路と同じ組合せを選択する伝送路設定テーブ
ル内の選択情報を「非選択」の内容に書換える一方、他
方の組合せを非選択とする伝送路設定テーブル内の選択
情報を「選択」の内容に書換えるので、請求項1,6,
11に対応する作用を容易且つ確実に奏することができ
る。
【0032】さらに、請求項3,8,13に対応する発
明は、光信号停止手段が、挿入あるいは通過可能な各光
信号の全ての出力を停止させるので、請求項1,2,
6,7,12,13のいずれかに対応する作用を全ての
光信号に対して奏することができる。
【0033】また、請求項4,9,14に対応する発明
は、光信号停止手段としては、挿入あるいは通過可能な
各光信号のうち、挿入可能な光信号の出力のみを停止さ
せ、通過可能な光信号を通過させるので、請求項1,
2,6,7,12,13のいずれかに対応する作用を現
在の通信相手の波長をもつ光信号にのみ奏することがで
きる。
【0034】さらに、請求項5,10,15に対応する
発明は、波長分離手段が、他のノード装置から送信され
た分岐あるいは通過可能な各光信号のうち、通過可能な
光信号を通過させ、分岐される光信号を分岐させて障害
検出手段に出力し、波長変換手段が、波長分離手段を通
過した光信号の波長を変換して出力するので、ノード通
過毎に波長変換を伴う方式の波長多重リングネットワー
クシステムに関し、請求項1,2,4,6,7,9,1
1,12,14のいずれかに対応する作用を奏すること
ができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て図面を参照して説明する。なお、本明細書中、「パ
ス」の語は、任意の2ノード間の通信において、送信側
ノードから挿入された信号が途中の各ノードを通過して
受信側ノードで分岐されるまでの片方向の通信経路を意
味する。一方、「ルート」の語は、送信側ノードから挿
入された光信号が受信側ノードに分岐され、受信側ノー
ドから挿入された応答用の光信号が送信側に分岐される
までの往復の通信経路を意味する。すなわち、2つの異
なる回り方向の「パス」により、1つの「ルート」が構
成される。
【0036】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態に係る波長多重リングネットワークシステムの
構成を示す模式図である。この波長多重リングネットワ
ークシステムは、互いに逆方向に送信される波長多重信
号を環状に伝送するための左回り用及び右回り用ファイ
バリングFL,FRを個別に介して5つのノード#A〜
#Eが互いに環状に接続された二重ループ構成を有して
いる。
【0037】ここで、左回り用ファイバリングFLは、
左回りの波長多重信号を伝送するためのものであり、右
回り用ファイバリングFRは、右回りの波長多重信号を
伝送するためのものである。なお、任意の2つのノード
間に位置する2通りの両ファイバリングFL,FRの組
合せのうち、一方の組合せが使用される。
【0038】例えばノード#Aがノード#Eに双方向通
信を行う場合、2通りの組合せとしては、右回り用ファ
イバリングFRを送信用のパス1とし、左回り用ファイ
バリングFLを受信用のパス2とする第1の組合せ(以
下、右回りルートL1ともいう)と、左回り用ファイバ
リングFLを送信用のパス3とし、右回り用ファイバリ
ングFRを受信用のパス4とする第2の組合せ(以下、
左回りルートL2ともいう)とがある。また、右回りル
ートL1のパス1に障害が検出されると、右回りルート
L1に代えて、左回りルートL2が用いられる。
【0039】「波長多重信号」の語は、波長が異なる複
数の光信号が多重化された信号を意味し、具体的には、
分岐波長をもつ光信号、挿入波長をもつ光信号及び通過
波長をもつ光信号が多重化されている。分岐波長は各ノ
ード#A〜#Eにて分岐させる光信号のもつ波長であ
り、挿入波長は各ノード#A〜#Eにて挿入する光信号
のもつ波長であり、通過波長は各ノード#A〜#Eにて
通過させる各光信号のもつ波長である。よって、同一値
の波長であっても、例えばノード#Aでは分岐波長に設
定され、他のノード#B〜#Eでは通過波長に設定され
る。
【0040】ここで、各ノード#A〜#Eは、左回り用
又は右回り用ファイバリングFL,FRに対し、特定波
長の光信号を分岐、挿入又は通過させる通信機能を有
し、光信号の障害を検出する機能と、障害検出時に現行
のパス2(又は4)の光信号の出力を停止する機能と、
障害検出時に現行のルートL1(又はL2)を他のルー
トL2(又はL1)に切換える機能とをもつものであ
る。
【0041】具体的には、各ノード#A〜#Eは、左回
り用及び右回り用ファイバリングFL,FRに接続され
て波長多重信号の分岐、挿入及び通過を処理するOAD
M(optical add drop multiplex)部10と、OADM部
10を介して波長多重信号の転送を処理するルータ部2
0とを備えている。
【0042】ここで、OADM部10は、図2(a)に
示すように、左回りの波長多重信号の伝送を処理する左
回り用光伝送処理部11Lと、右回りの波長多重信号の
伝送を処理する右回り用光伝送処理部11Rとを備えて
いる。
【0043】なお、両光伝送処理部11L,11Rは、
互いに同一構成のため、ここでは、ノード#Aの左回り
用光伝送処理部11Lを例に挙げて述べる。左回り用光
伝送処理部11Lは、それぞれ少なくとも1つ以上の、
波長分離器12、光受信器13、光送信器14、波長多
重器15、光信号入力端SiL、光信号出力端SoL、
分岐信号出力端DoL、挿入信号入力端PiL、制御信
号出力端CoL及び制御信号入力端CiLを備えてい
る。なお、分岐信号出力端DoL及び挿入信号入力端P
iLは、それぞれ少なくとも自ノード#Aで分岐及び挿
入するパスの数だけ配置されている。
【0044】ここで、波長分離器12は、左回り用ファ
イバリングFLから光信号入力端Siを介して入力され
た波長多重信号を波長毎に分離する機能と、得られた各
波長の光信号のうち、自ノード#Aを通過する波長の光
信号を通過(波長)パスを介して波長多重器15に出力
する機能と、自ノード#Aで分岐する波長の光信号を分
岐(波長)パス毎に光受信器13に出力する機能とをも
っている。
【0045】光受信器13は、波長分離器12から入力
された光信号を電気信号に変換し、該電気信号を分岐信
号出力端DoLを介してルータ部20に出力する機能
と、波長分離器12から入力された全ての波長の光信号
を監視し、この監視した情報に基づいて波長毎の障害情
報を制御信号出力端CoLを介してルータ部20に出力
する機能をもっている。
【0046】光送信器14は、ルータ部20から挿入信
号入力端PiLを介して挿入(波長)パス毎に入力され
た電気信号を光信号に変換し、該光信号を波長毎に波長
多重器15に出力する機能と、ルータ部20から制御信
号入力端CiLを介して入力される制御情報に基づい
て、光信号の出力を挿入パス毎にオン/オフ制御する機
能とをもっている。
【0047】波長多重器15は、波長分離器15及び光
送信器14から出力された各波長の光信号を多重化して
波長多重信号を生成し、該波長多重信号を光信号出力端
SoLを介して左回りファイバリングFLに出力する機
能をもっている。
【0048】一方、ルータ部20は、図2(b)に示す
ように、それぞれ少なくとも1つ以上の、パス設定テー
ブル21をもつ制御器22、分岐信号端Di、制御信号
入力端Ci* 、挿入信号端Pi、制御信号出力端Co*
、信号入力端Ei及び信号出力端Eoを備えている。
なお、分岐信号端Di及び挿入信号端Poは、それぞれ
少なくとも自ノード#Aで分岐及び挿入するパスの数だ
け配置されている。
【0049】パス設定テーブル21は、通信先毎に、そ
れぞれ任意回りの受信側のパス1(又は3)とその逆回
りの送信側のパス2(又は4)との組からなる2通りの
ルートL1,L2がそれぞれ同一行に記述され、使用す
る方のルートL1(又はL2)のフラグには1が設定さ
れ、使用しないルートL2(又はL1)のフラグには0
が設定される。
【0050】具体的には、パス設定テーブルは、図3に
一例を示すように、通信先の識別子“#E”毎に、パス
1,2の組合せを選択するためのフラグ“1”と、受信
用のパス2の識別子“2”及び分岐信号端DoRの識別
子“DoR(m)”(mはn個の分岐信号端DoR1〜
DoRnのいずれかを示す添字:図示せず、以下、L側
も同様)と、送信用のパス1の識別子“1”及び挿入信
号端PiLの識別子“PiL(m)”(mはn個の挿入
信号端PiLのいずれかを示す添字:図示せず、以下、
R側も同様)が設定され、且つパス3,4の組合せを選
択しないためのフラグ“0”と、受信用のパス4の識別
子“4”及び分岐信号端DoLの識別子“DoL
(m)”と、送信用のパス3の識別子“3”及び挿入信
号端PiRの識別子“PiR(m)”が設定されてい
る。
【0051】例えば、ノード#Aが通信先をノード#E
としたとき、左回りルートL1に対応するパス1,2が
同一行に記述され、右回りルートL2に対応するパス
3,4が他の同一行に記述され、且つ使用するルートL
1を構成するパス1,2に対してフラグが1に設定され
る。なお、図示しないが、他の通信先B〜Dも同様に設
定される。
【0052】パス設定テーブル21は、これら左回りル
ートL1,右回りルートL2のうち、通信先のノード
(例、#E)との伝送距離が短い方のルート(例、L
1)を使用するようにフラグの初期値“1”が設定され
ることが、信頼性向上の観点から好ましい。
【0053】なお、パス設定テーブル21の通信先に
は、IPアドレスを設定してもよく、フラグに代えて、
RIP(routing information protocol)又はOSPF(o
pen shortest path first)のメトリックを用いてもよ
い。この場合も同様に、伝送障害の発生した際に、該メ
トリックの値の変更により、伝送障害の発生したパスを
回避し、異なるルートで信号が伝送可能となる。
【0054】制御器22は、光受信器13から分岐信号
端DoR(又はDoL)を介して入力された電気信号を
信号出力端Eoを介してノード#A内部に出力する機能
と、ノード#A内部から信号入力端Eiを介して入力さ
れた電気信号をパス設定テーブル21を参照しながら挿
入信号端PiL(又はPiR)を介して光送信器14に
出力する機能と、光受信器13から制御信号入力端Ci
* を介して入力された障害情報に基づいて障害を検出し
たとき、パス設定テーブル21のフラグを変更して送受
信パス1,2(又は3,4)の組合せを切替えると共
に、挿入パス毎の制御情報を制御信号出力端Co* を介
して光送信器14に出力する機能とをもっている。
【0055】なお、ルータ部20としては、OADM部
10との接続インタフェースをもち、信号のパスの選択
機能をもつ装置全般が使用可能であり、単なる時分割や
空間分割のスイッチ以外にも、パケット内のラベルによ
りパケット転送を処理するラベルスイッチルータ、AT
Mスイッチ、IPルータの如き、信号転送機能を有する
装置全般が適用可能となっている。
【0056】また、ルータ部20は、ハードウェア又は
ソフトウェアによって実現可能であるが、ソフトウェア
により実現される場合には後述する各機能を示すプログ
ラムが予め記憶媒体からインストールされている。
【0057】次に、以上のように構成された波長多重リ
ングネットワークシステムの動作を通常時及び障害回復
時の順に説明する。
【0058】(通常時)例えば左回りルートL1の場合
に、図4に示すように、ノード#Aは、特定波長の光信
号を左回り用ファイバリングFLのパス1を通してノー
ド#Eに送信したとする。
【0059】このとき、ノード#Eは、この特定波長の
光信号を分離して取込む。そして、ノード#Eにおいて
は、応答用の信号を作成し、この信号を信号入力端Ei
から制御器22に入力する。制御器22は、この信号に
基づいてパス設定テーブル21を参照し、図5に示すよ
うに、入力された信号に記載された通信先#Aと一致
し、かつ、フラグが1に設定されているパス2の挿入信
号端PiRを介して光送信器14に該応答用の信号を出
力する。
【0060】光送信器14は、この応答用の信号を電気
光変換し、得られた応答用の光信号を波長多重器15及
び右回り用ファイバリングFRのパス2を通してノード
#Aに送信する。
【0061】以下、ルートL1の切換えのない限り、ノ
ード#Aは、光信号をパス1を介してノード#Eに送信
し、ノード#Eは、応答用の光信号をパス2を介してノ
ード#Aに送信する。なお、逆の右回りルートL2の場
合、ノード#Aが特定波長の光信号を右回り用ファイバ
リングFRのパス3を通してノード#Eに送信する。ノ
ード#Eは、同様にパス設定テーブル21に基づいて、
応答用の光信号を左回り用ファイバリングFLのパス4
を通してノード#Aに送信する。
【0062】これも同様に、ルートL2の切換えのない
限り、ノード#Aは、光信号をパス3を介してノード#
Eに送信し、ノード#Eは、応答用の光信号をパス4を
介してノード#Aに送信する。
【0063】(障害回復時)いま、左回りルートL1が
設定されており、ノード#Aから左回り用ファイバリン
グFLのパス1を通してノード#Eに光信号を送信する
際に、図6に示すように、左回りのパス1に伝送障害が
発生したとする。ノード#Eにおいては、光受信器13
が左回りのパス1の伝送障害を光信号に基づいて検出
し、制御信号出力端CoLを介して制御器22に障害情
報を出力する。
【0064】制御器22は、この障害情報に基づいて、
パス設定テーブル21を参照し、応答用の右回りパス2
の光信号の出力を停止するように右回り用光伝送処理部
11Rの光送信器14に制御信号出力端CiRを介して
制御情報を出力すると共に、ノード#Aに応答する信号
を左回りパス4によって伝送するようにパス設定テーブ
ル21のフラグを図7(a)から同図(b)に示すよう
に変更する。
【0065】ノード#Eの光送信器14は、制御器22
からの制御情報に従い、右回りパス2の光信号の出力を
停止する。また、パス設定テーブル21のフラグの変更
により、ノード#Eは、ノード#Aに応答するとき、再
度フラグの変更が無い限り、応答用の光信号を右回り用
ファイバリングFRのパス4を通してノード#Aに送信
する。
【0066】一方、ノード#Aにおいては、ノード#E
による右回りパス2の光信号の出力停止に伴い、光受信
器13が右回りパス2の伝送障害を光信号に基づいて検
出し、制御信号出力端CoRを介して制御器22に障害
情報を出力する。
【0067】制御器22は、この障害情報に基づいて、
パス設定テーブル21を参照し、応答用の右回りパス2
と同一組の送信用の左回りパス1の光信号の出力を停止
するように左回り用光伝送処理部11Lの光送信器14
に制御信号出力端CiLを介して制御情報を出力すると
共に、ノード#Eに送信する信号を右回りパス3によっ
て伝送するようにパス設定テーブル21のフラグを図8
(a)から同図(b)に示すように変更する。
【0068】ノード#Aの光送信器14は、制御器22
からの制御情報に従い、左回りパス1の光信号の出力を
停止する。また、パス設定テーブル21のフラグの変更
により、ノード#Aは、ノード#Eに送信するとき、再
度フラグの変更が無い限り、送信用の光信号を右回り用
ファイバリングFRのパス3を通してノード#Eに送信
する。
【0069】このように、いずれかのパス1,2(又は
3,4)に伝送障害が発生しても、光信号に基づいて伝
送障害を検出し、逆回りのルートL2(又はL1)に切
り替えて送信及び応答を継続することができる。
【0070】上述したように本実施形態によれば、2つ
のノード装置#A,#Eのうち、受信側のノード装置#
Eが分岐させて取込んだ光信号に基づいてパス1の障害
を検出したとき、障害をもつパス1と同じ組合せの他の
パス2に対し、挿入あるいは通過可能な各光信号のう
ち、少なくとも挿入される光信号の出力を停止させ、ル
ータ部20が、障害をもつパス1をもつ現在の組合せに
代えて、他方の組合せのパス3,4を双方向通信に用い
る。
【0071】すなわち、受信側のノード装置#Eが、光
信号の障害を検出し、伝送路を切換える際に、送信側の
ノード装置#AにルートL1からルートL2への切換え
を現行の光信号の出力停止により通知することにより、
送信側のノード装置#Aでは同様に光信号の障害を検出
し、ルートL1からL2へ切換える。
【0072】このように、従来のSDHに書込む制御情
報とは異なり、光信号の停止により伝送路の切換えを通
知する構成なので、SONET/SDH層を省略しつ
つ、障害回復機能を実現させることができると共に、通
信経路の途中のノードにおける制御情報の解析を省略で
き、障害回復処理の簡易化を図ることができる。
【0073】また、ルータ部20は、予め通信先#B〜
#E毎に、両ファイバリングFL,FRの2通りの組合
せ(パス1,2とパス3,4)及びこの組合せの選択情
報としてのフラグが設定されたパス設定テーブル32を
有し、制御器22が、光受信器13により障害が検出さ
れたとき、この障害をもつパス1と同じ組合せ(パス
1,2)を選択するパス設定テーブル21内のフラグを
“0”(非選択)に書換える一方、他方の組合せ(パス
3,4)を非選択とするパス設定テーブル21内のフラ
グを“1”(選択)に書換えるので、上述した効果を容
易且つ確実に奏することができる。
【0074】また、光送信器14は、挿入あるいは通過
可能な各光信号のうち、挿入可能な光信号の出力のみを
停止させ、通過可能な光信号を通過させるので、上述し
たパスの切換え効果を現在の通信相手の波長をもつ光信
号にのみ奏することができる。
【0075】但し、光送信器14を介して波長多重器1
5を制御し、挿入あるいは通過可能な各光信号の全ての
出力を停止させる構成に変形しても、本発明を同様に実
施して同様の効果を全ての光信号に対して奏することが
できる。また、この全ての光信号の出力を停止させる場
合、無関係な光信号までルートLを逆回りに変更するこ
とになるので、比較的、小規模なネットワークシステム
に適用させることが好ましい。
【0076】なお、上記実施形態では、各ノード#A〜
#Eが2本のファイバリングによって接続されるリング
トポロジーの場合について説明したが、これに限らず、
本発明は、論理的に構成されたパスの組合せを選択すれ
ばよいため、任意の2ノード間が2本の異なるパスによ
って接続された波長多重ネットワークシステムであれ
ば、ファイバリングの合計の本数に関わらず、適用でき
る。
【0077】また、各ノード#A〜#E間は、2本の異
なるパス1,2(及び3,4)によって接続されるとし
たが、これに限らず、初期状態では1本のパスを構成
し、該パスの伝送障害の発生に伴って、異なるパスを構
成してもよい。さらに、2ノード間では双方向の通信を
するとしたが、2ノード間で片方向の通信をするように
パスを構成してもよく、本発明によるパスの障害回復動
作は、パスの構成方法に関わらず、適用できる。
【0078】また、各ノード#A〜#Eは、OADM部
10とルータ部20とを別構成とした場合を説明した
が、OADM部10とルータ部20とは、各々独立した
装置としてもよく、あるいは同一の装置として一体的に
設けた構成としてもよい。
【0079】また、光受信器13が伝送障害の監視機能
をもつ場合を説明したが、これに限らず、光受信器13
のもつ監視機能を省略し、別途、伝送障害の監視機能部
を設けると共に、波長分離器12と光受信器13との間
にカプラを配置し、このカプラで波長分離器12からの
光信号を監視機能部に分配する構成としてもよい。
【0080】また、障害回復時に、ルータ部20が、光
信号の出力停止用の制御信号を光送信器14に通知する
場合について説明したが、これに限らず、パスの伝送障
害を検出した光受信器13が、逆回りの光送信器14に
対して光信号の出力停止を通知する構成としてもよい。
この場合、光送信器14がパスの組合せを知っていれば
よい。さらに、光送信器14は、ルータ部20における
パス設定テーブル21の変更とタイミングを合わせるた
めに、光受信器13から通知を受けてから所定の遅延時
間後に光信号の出力を停止してもよい。
【0081】伝送障害を通知する際に、受信側のノード
#Eが、応答用の光信号のパス2における光出力を停止
して、送信側のノード#Aに障害を通知する場合につい
て説明したが、これに限らず、受信側のノード#Eがパ
ス1,2をパス3,4に切り換えると同時に、新たな応
答用のパス4にパスRDI(Remote Defect Indicatio
n)を送信し、RDIを検出した送信側のノード#Aが
パス1,2をパス3,4に切り換える構成としてもよ
い。すなわち、障害回復動作におけるパス切替のトリガ
として、光信号の入力断とRDI検出の2つを並列に用
いる構成としても、本実施形態を同様に実施して同様の
効果を得ることができる。
【0082】また、使用可能な2通りのルートL1,L
2のうち、常に1つのルートL1(又はL2)を選択的
に使用する場合について説明したが、これに限らず、通
常時に2通りのルートL1,L2を使用して2倍のトラ
フィックを伝送し、片方のルートL1に伝送障害が生じ
た場合には、伝送障害の生じたルートL1を切り離し、
トラフィックを半分にして伝送を継続する構成としても
よい。換言すると、通常時にパス設定テーブル21の2
組のフラグを1にし、障害回復時には障害の生じた組の
フラグのみを0にする構成としてもよい。
【0083】また、パス1の伝送障害の要因については
特に述べなかったが、パス1に伝送障害が生じる要因に
は、例えば、ノード#Aの送信機能障害、ノード#Eの
受信機能障害、左回り用ファイバリングFLの破断障害
が考えられる。しかしながら、本発明は、要因によらず
に伝送障害の発生したルートL1による通信を他のルー
トL2に切り替えるので、ノード#A又はファイバリン
グFLといった障害箇所に関わらず、パスの障害回復機
能を実現させることができる。
【0084】(第2の実施形態)図9は本発明の第2の
実施形態に係る波長多重リングネットワークシステムの
構成を示す模式図であり、図10は同システムにおける
各ノード内のOADM部及びルータ部の構成を示す模式
図であって、前述した図面と同一要素には同一符号を付
してその詳しい説明を省略し、ここでは異なる部分につ
いて主に述べる。
【0085】すなわち、本実施形態は、第1の実施形態
の変形例であり、光信号がノードを通過する毎に波長変
換されるというネットワークシステム形態への適用を図
るものであって、具体的には、ノード#A〜#Eに代え
て、各光信号の通過波長の変換機能を有するノードA〜
E(符号「#」無し)を備え、且つ、各ノードA〜E内
のルータ部20’の制御器22’が、パス設定テーブル
21に代えて、転送テーブル23を参照し、ルートL
1,L2を切替動作する構成となっている。
【0086】ここで、各ノードA〜Eは、OADM部1
0’の両光伝送処理部11R’,11L’において、波
長分離器12を通過した各光信号の波長を変換して波長
多重器15に出力する波長変換器16を備えている。
【0087】一方、ルータ部20’は、パス選択用の転
送テーブル23と、転送テーブル23に基づいて信号の
転送処理を実行する制御器22’とを備えている。転送
テーブル23は、図11及び図12にノード#Aの例を
示すように、通信先の識別子B〜E、パス区分(現用パ
ス31,33及び予備パス32,34)、信号の挿入波
長λL0,L1,L3,L6 ,λR0,R1,R3,R6 、信号の分岐波長λ
L0,L2,L5,L 9 ,λR0,R2,R5,R9 、現用パス又は予備パス
を選択するためのメトリック、光受信器13から信号が
入力される分岐信号端Diの識別子、光送信器14に信
号を出力する挿入信号端Poの識別子が記述されてい
る。なお、通信先B〜Eの識別子は、IPアドレスで記
述してもよい。
【0088】現用パス31,33は、図13(a)〜
(b)に示すように、左回り現用パス31及び右回り現
用パス33のうち、ノードA〜,E(,D,C又はB)
間を最小(時間、ホップ数h、距離、料金など)で接続
するパスを意味する。予備パス32,34は、図12
(c)〜(d)に示すように、左回りパス31,34及
び右回りパス33,32のうち、現用パス31,33で
ない他方のパス32,34を意味する。
【0089】制御器22’は、例えばノードAの場合、
光受信器13から分岐信号端DoR(又はDoL)を介
して入力された電気信号を信号出力端Eoを介してノー
ド#A内部に出力する機能と、ノード#A内部から信号
入力端Eiを介して入力された電気信号を転送テーブル
23を参照しながら挿入信号端PiL(又はPiR)を
介して光送信器14に出力する機能と、光受信器13か
ら制御信号入力端Ci* を介して入力された障害情報に
基づいて障害を検出したとき、転送テーブル23のメト
リックを変更して現用パス31(又は33)を予備パス
32(又は34)に切換えると共に、挿入パス毎の制御
情報を制御信号出力端Co* を介して光送信器14に出
力する機能とをもっている。
【0090】なお、制御器22’としては、例えば、伝
送障害の発生時に転送テーブル23を参照しながらパス
31から32へ(又は33から34へ)の切換え動作を
実行可能なRIPやOSPFの如き既存のルーチングプ
ロトコルを部分的に使用してもよい。
【0091】次に、以上のように構成された波長多重リ
ングネットワークシステムの動作について、通常時及び
障害回復時の順に説明する。 (通常時)この波長多重リングネットワークシステムに
おいては、光信号が各ノードA〜Eを通過する毎にその
波長が変換される。例えばノード数N=5のとき、挿入
波長λ、変換波長λ及び分岐波長λは、図12〜図14
に示す関係をもつ。
【0092】図示するように、各ノードA〜Eは、分岐
波長λ及び挿入波長λを固定とし、自ノードA〜Eを通
過する光信号の波長λを波長変換器16により変換す
る。なお、ネットワークシステム全体で必要な波長の総
数は、N(N−1)/2である。
【0093】挿入波長λRa,λLaの添字aは、次の
(1)式で算出される波長番号を表し、添字Rは右回り
を表し、添字Lは左回りを表している。 a=h(h−1)/2 …(1) 分岐波長λRd,λLdの添字dは、次の(2)式で算出さ
れる波長番号を表し、添字Rは右回りを表し、添字Lは
左回りを表している。
【0094】 d=(h−1)(h+2)/2 …(2) ここで、hは、ホップ数を表しており、ホップ数は、光
信号を光電気変換と電気光変換のいずれもせずに通過さ
せた各ノードA〜Eの個数に相当している(従って、h
=1,2,…,N−1)。通過波長λの波長番号は、通
過前の波長番号に1を加えて表される。従って、以上の
関係により、図12(a)に示すように、例えばノード
Aが左回り現用パス31によりノードCに通信する場
合、ノードAは(1)式とh=3より、挿入波長λL3
光信号を挿入すると、この光信号はノードEで波長λL4
に変換され、ノードDで波長λL5に変換された後、分岐
波長λL5のノードCにて分岐される。なお、分岐波長λ
L5は、(2)式にh=3を代入して求めても良い。
【0095】また同様に、右回り現用パス33の場合も
図12(b)に示すように動作する。次に、通常時の動
作において、現用パスと予備パスの関係を説明する。現
用パス31,33は、図13(a)(b)に示すよう
に、ノード数Nが奇数のとき、例えばノードAから左回
り又は右回りに(N−1)/2個のノードE〜B,B〜
Eと接続するパスとされ、この現用パス31,33のみ
で各ノードA〜E間にフルメッシュのパスが設定され
る。
【0096】また、左回り現用パス31に対する予備パ
ス32は右回りになり、右回り現用パス33に対する予
備パス34は左回りとなる。また、現用パス31,33
と予備パス32,34の波長番号は、ノード数Nが奇数
のとき、図15に示す通りとなる。
【0097】次に、ノード数Nが偶数の場合、各現用パ
ス31,33は、各ノードA〜Eから左回りにN/2
個、右回りに(N−2)/2個のノードA〜Eと接続す
るパスに設定される。または、現用パス31,33は、
左回りに(N−2)/2個、右回りにN/2個のノード
A〜Eと接続するパスに設定される。
【0098】あるいは、現用パス31,33と予備パス
32,34は、ノード数に1を加えて現用パスと予備パ
スを構成し、その状態でノードを1つ減らすという考え
方に基づいて設定される。
【0099】次に、ノード数が5のとき、各ノードの挿
入波長λa 、通過(変換)波長λ、分岐波長λd が図1
4に示した設定であるとする。ここで、現用パス31
(又は33)と予備パス32(又は34)の挿入波長λ
a の組合せは、図14中、ホップ数hが合計で5になる
行同士の組合せで示される。すなわち、ホップ数hが少
ない行を現用パス31,33としたとき、[現用パス3
1,33の挿入波長、予備パス32,34の挿入波長]
は、[λR0、λL6]、[λR1、λL3]、[λL1
λR3]、[λL0、λR6]の組合せとなり、この組合せは
全てのノードA〜Eで同一となる。
【0100】なお、各ノードA〜Eにおいては、ここで
述べた挿入波長λa の組合せが、図11にノードAの例
を示すように、通信先B〜E毎に転送テーブルに設定さ
れており、且つ、転送テーブル23においては、この挿
入波長λa の組合せのうち、現用パス31,33の挿入
波長λa と同一行のメトリックが低い値に設定されてい
る。
【0101】このため、各ノードA〜Eにおいては、ル
ータ部20’が光送信器14に信号を出力する際に、制
御器22’が転送テーブル23を参照し、送信する信号
に記載された通信先B〜Eと一致し、かつ、最小のメト
リックの設定された挿入信号端に該信号を出力する。
【0102】例えば、ノードAがノードBに信号を送信
する場合、ルータ部20’は転送テーブル23を参照
し、通信先“B”のメトリック“10”“20”のう
ち、最小のメトリック“10”の設定された挿入信号端
Po1を介して光送信器13に該信号を出力する。
【0103】光送信器13は、この信号を電気光変換
し、得られた挿入波長λR0の光信号を波長多重器15を
介して右回り現用パス33に出力する。このように、各
ノードA〜Eは、転送テーブル23に基づき、通常時に
は、最小のメトリックの設定された現用パス33(又は
31)を用いて通信を実行する。
【0104】(障害回復時)次に、障害回復時の動作を
説明するが、その前に、障害検出時の分岐波長λdと、
出力停止される挿入波長λa との関係を述べる。左回り
の障害が検出された左回り現用パス31の分岐波長がλ
Ldのとき、光出力が停止される右回り現用パス33の挿
入波長はλRiである。一方、右回りの障害が検出された
右回り現用パス31の分岐波長がλRdのとき、光出力が
停止される左回り現用パス33の挿入波長はλLiであ
る。ここで、挿入波長λRi,λLiの添字iは、障害が検
出された現用パス31,33の分岐波長λLd,λRdの波
長番号がdのとき、次の(3)式によって定まる。 i=d−{(8d+9)1/2 −3}/2 …(3) 波長変換を伴う波長多重リングネットワークシステムで
は、以上のように、障害検出時の分岐波長λLd,λ
Rdと、出力停止される挿入波長λRi,λLiとの関係が示
される。この関係は、任意の2ノード間の通信に当ては
まるので、以下の説明は、ノードAとノードDとの間の
障害回復時の動作を代表として述べる。
【0105】いま、図12に示した如き、ノードAとノ
ードDを2ホップで接続する左回り現用パス31に障害
が発生したとする。すなわち、図16に×印で示す障害
状況である。現用パス31の障害は、受信側ノードDで
現用パス31の分岐波長λd単位に検出される。
【0106】すなわち、ノードAからの挿入波長λL1
光信号は、途中で伝送障害が発生したとき、光信号の強
度低下、信号断、波長ずれ、ビットエラー劣化等によ
り、ノードDにて分岐波長λL2の伝送障害として検出さ
れる。この挿入波長λL1(分岐波長λL2)の伝送障害の
場合、障害の種類としては、ノードA〜E間の左回り用
ファイバリングFL断、ノードE〜D間の左回り用ファ
イバリングFL断、ノードAの光送信器14故障、ノー
ドEの光受信器13故障、ノードEの波長変換部16故
障、ノードDの光受信器13故障などが考えられる。
【0107】但し、いずれにしても、ノードDは、分岐
波長λL2の伝送障害を検出すると、ルータ部20’の制
御器22’が、転送テーブル23内の分岐波長λL2のメ
トリックを大きい値に変更すると共に、OADM部1
0’を制御する。OADM部10’では、この制御に従
い、右回り伝送処理部11R’の光送信器14がノード
Aとの右回り現用パス33の挿入波長λR1の光信号を出
力停止し、また、ルータ部20’から入力される応答用
の信号に基づき、左回り伝送処理部11L’の光送信器
14がノードAとの左回り予備パス34の挿入波長λL3
をもつ応答用の光信号を出力する。以後、ノードDがノ
ードAに信号を送信する場合、この変更した転送テーブ
ル23に基づき、応答用の光信号が左回り予備パス34
(挿入波長λL3)を用いて伝送される。
【0108】また一方、送信側のノードAにおいては、
ノードDからの応答用の光信号の分岐波長λR2の光入力
断が光受信器13により検出され、その通知を受けたル
ータ部20’の制御器22’が、図17(a)から同図
(b)に示すように、転送テーブル23の通信先“D”
のメトリック“10”“20”を変更し、予備用パス3
2のメトリックを最小値“10”に更新する。
【0109】このメトリックの変更により、ノードAか
らノードDの接続には、メトリックの値が最小である挿
入波長λR3の右回り予備パス32が使用される。
【0110】以後、ノードAがノードDに信号を送信す
る場合、ルータ部20’が転送テーブル23を参照し、
メトリックが最小である挿入信号端Po6に該信号を出
力し、この信号は応答用の光信号として右回り予備パス
32に出力される。
【0111】このように、ノードAからノードDに接続
する左回り現用パス31(挿入波長λL1)に障害が発生
しても、右回り予備パス32(挿入波長λR3)を通して
障害を回避し、双方向通信を継続することができる。
【0112】上述したように本実施形態によれば、波長
分離器12の後段に波長変換器16設けた構成により、
ノード通過毎に波長変換を伴う方式の波長多重リングネ
ットワークシステムに関し、第1の実施形態と同様に、
SONET/SDH層を省略しつつ、障害回復機能を実
現させることができると共に、通信経路の途中のノード
における制御情報の解析を省略でき、障害回復処理の簡
易化を図ることができる。
【0113】また、前述同様に、分岐波長毎に障害を検
出でき、且つ挿入波長毎に現用パスと予備用パスを切り
換えることができるので、切換えの際に、ネットワーク
システムに与える影響を少なくして実現することができ
る。
【0114】また、パス選択用のメトリックを保持する
転送テーブル23を設けた構成により、前述したパス設
定テーブル21と同様な効果を得ることができ、さら
に、より複雑な形態のネットワークシステムにも容易に
適用できるという効果を得ることができる。また、メト
リックを用いる構成により、RIPやOSPFの如き、
既存のルーティングプロトコルを流用することができ
る。
【0115】なお、上記各実施形態では、ノードAを例
に挙げてパスの障害回復の動作を述べたが、これに限ら
ず、他のノードにおいても、本発明を同様に実施して同
様の効果を得ることができる。
【0116】また、上記実施形態に記載した手法は、ル
ータ部のコンピュータに実行させることのできるプログ
ラムとして、記憶媒体に格納して頒布することもでき
る。なお、この記憶媒体としては、磁気ディスク、フロ
ッピーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−
ROM、CD−R、DVD等)、光磁気ディスク(MO
等)、半導体メモリ等、プログラムを記憶でき、かつコ
ンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記
憶形式は何れの形態であっても良い。
【0117】また、記憶媒体からコンピュータにインス
トールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上
で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、
データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW
(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処
理の一部を実行しても良い。
【0118】さらに、本発明における記憶媒体は、コン
ピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネ
ット等により伝送されたプログラムをダウンロードして
記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0119】また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒
体から本実施形態における処理が実行される場合も本発
明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成で
あっても良い。
【0120】また、ここで言うコンピュータは、記憶媒
体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態におけ
る各処理を実行するものであって、パソコン等の1つか
らなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシス
テム等の何れの構成であっても良い。
【0121】また、係るコンピュータは、パソコンに限
らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン
等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現する
ことが可能な機器、装置を総称している。
【0122】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施できる。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、S
ONET/SDH層を省略しつつ、障害回復機能を実現
できる波長多重リングネットワークシステムとそのノー
ド装置及び障害回復方法を提供できる。また、通信経路
の途中のノードにおける制御情報の解析を省略でき、障
害回復処理の簡易化を図ることができる波長多重リング
ネットワークシステムとそのノード装置及び障害回復方
法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る波長多重リング
ネットワークシステムの構成を示す模式図
【図2】同実施形態におけるOADM部及びルータ部の
構成を示す模式図
【図3】同実施形態におけるパス設定テーブルの構成を
示す模式図
【図4】同実施形態における動作を説明するためのシー
ケンス図
【図5】同実施形態における動作を説明するためのパス
転送テーブルの模式図
【図6】同実施形態における動作を説明するためのシー
ケンス図
【図7】同実施形態における動作を説明するためのパス
転送テーブルの模式図
【図8】同実施形態における動作を説明するためのパス
転送テーブルの模式図
【図9】本発明の第2の実施形態に係る波長多重リング
ネットワークシステムの構成を示す模式図
【図10】同実施形態におけるOADM部及びルータ部
の構成を示す模式図
【図11】同実施形態における転送テーブルの構成を示
す模式図
【図12】同実施形態における各波長の関係を示す模式
【図13】同実施形態における現用パス及び予備パスを
説明するための模式図
【図14】同実施形態における各波長番号の関係を示す
模式図
【図15】同実施形態における現用パスと予備パスの波
長番号を示す図
【図16】同実施形態における動作を説明するための模
式図
【図17】同実施形態における動作を説明するための転
送テーブルの模式図
【符号の説明】
#A〜#E,A,E…ノード FL,FR…ファイバリング L1,L2…ルート 1〜4…パス 10,10’…OADM部 11L,11R…光伝送処理部 12…波長分離器 13…光受信器 14…光送信器 15…波長多重器 16…波長変換器 SiL…光信号入力端 SoL…光信号出力端 DoL…分岐信号出力端 PiL…挿入信号入力端 CoL,Co* …制御信号出力端 CiL,Ci* …制御信号入力端 20,20’…ルータ部 21…パス設定テーブル 22,22’…制御器 23…転送テーブル Di…分岐信号端 Pi…挿入信号端 Ei…信号入力端 Eo…信号出力端 31,33…現用パス 32,34…予備パス λL0, λL1, λL3, λL6,λR0, λR1, λR3, λR6…挿
入波長 λL0, λL2, λL5, λL9,λR0, λR2, λR5, λR9…分
岐波長 h…ホップ数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04J 3/00 H04B 9/00 H 5K031 H04L 1/22 N 5K035 12/24 H04L 11/08 12/26 13/00 311 29/14 Fターム(参考) 5K002 AA05 BA05 DA02 DA04 DA11 EA33 FA01 5K014 CA06 FA01 5K021 BB01 CC05 CC13 CC19 DD02 FF01 5K028 AA14 BB08 CC02 PP04 QQ01 5K030 GA12 HC14 LA01 LA17 MA04 MB01 MD02 5K031 AA08 CA15 CB06 DA03 DA12 DA19 EA01 EB05 5K035 AA07 CC08 EE01 LL14

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる波長をもつ複数の光信号を
    前記波長毎に分岐、挿入あるいは通過可能な複数のノー
    ド装置が左回り用光伝送路及び右回り用光伝送路を個別
    に介して二重リング状に接続されており、任意の2つの
    ノード装置間に位置する2通りの前記両光伝送路の組合
    せのうち、一方の組合せを用いて前記2つのノード装置
    間の双方向通信を行う波長多重リングネットワークシス
    テムであって、 前記2つのノード装置のうち、前記受信側のノード装置
    が分岐させて取込んだ光信号に基づいて光伝送路の障害
    を検出したとき、前記障害をもつ光伝送路に対し、前記
    挿入あるいは通過可能な各光信号のうち、少なくとも挿
    入される光信号の出力を停止させる光信号停止手段と、 前記受信側のノード装置が前記障害を検出したとき、前
    記障害をもつ光伝送路をもつ現在の組合せに代えて、他
    方の組合せの両光伝送路を双方向通信に用いる伝送路切
    換手段とを備えたことを特徴とする波長多重リングネッ
    トワークシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の波長多重リングネット
    ワークシステムにおいて、 前記伝送路切換手段は、 予め通信先毎に、前記両光伝送路の2通りの組合せ及び
    この組合せの選択情報が設定された伝送路設定テーブル
    と、 前記障害検出手段により障害が検出されたとき、この障
    害をもつ光伝送路と同じ組合せを選択する前記伝送路設
    定テーブル内の選択情報を「非選択」の内容に書換える
    一方、前記他方の組合せを非選択とする前記伝送路設定
    テーブル内の選択情報を「選択」の内容に書換える選択
    情報書換部とを備えたことを特徴とする波長多重リング
    ネットワークシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の波長多重
    リングネットワークシステムにおいて、 前記光信号停止手段は、前記挿入あるいは通過可能な各
    光信号の全ての出力を停止させることを特徴とする波長
    多重リングネットワークシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の波長多重
    リングネットワークシステムにおいて、 前記光信号停止手段は、前記挿入あるいは通過可能な各
    光信号のうち、前記挿入可能な光信号の出力のみを停止
    させ、前記通過可能な光信号を通過させることを特徴と
    する波長多重リングネットワークシステム。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2又は請求項4に記載
    の波長多重リングネットワークシステムにおいて、 他のノード装置から送信された前記分岐あるいは通過可
    能な各光信号のうち、通過可能な光信号を通過させ、前
    記分岐される光信号を分岐させて前記障害検出手段に出
    力する波長分離手段と、 前記波長分離手段を通過した光信号の波長を変換して出
    力する波長変換手段とを備えたことを特徴とする波長多
    重リングネットワークシステム。
  6. 【請求項6】 互いに異なる波長をもつ複数の光信号を
    前記波長毎に分岐、挿入あるいは通過可能な複数のノー
    ド装置が左回り用光伝送路及び右回り用光伝送路を個別
    に介して二重リング状に接続されており、任意の2つの
    ノード装置間に位置する2通りの前記両光伝送路の組合
    せのうち、一方の組合せを用いて前記2つのノード装置
    間の双方向通信を行う波長多重リングネットワークシス
    テムに使用される各々のノード装置であって、 自ノード装置に分岐させて取込んだ光信号に基づいて光
    伝送路の障害を検出する障害検出手段と、 前記障害検出手段により障害が検出されたとき、この障
    害をもつ光伝送路に対し、前記挿入あるいは通過可能な
    各光信号のうち、少なくとも挿入される光信号の出力を
    停止させる光信号停止手段と、 前記障害検出手段により障害が検出されたとき、この障
    害をもつ光伝送路をもつ現在の組合せに代えて、他方の
    組合せの両光伝送路を双方向通信に用いる伝送路切換手
    段とを備えたことを特徴とするノード装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のノード装置において、 前記伝送路切換手段は、 予め通信先毎に、前記両光伝送路の2通りの組合せ及び
    この組合せの選択情報が設定された伝送路設定テーブル
    と、 前記障害検出手段により障害が検出されたとき、この障
    害をもつ光伝送路と同じ組合せを選択する前記伝送路設
    定テーブル内の選択情報を「非選択」の内容に書換える
    一方、前記他方の組合せを非選択とする前記伝送路設定
    テーブル内の選択情報を「選択」の内容に書換える選択
    情報書換部とを備えたことを特徴とするノード装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7に記載のノード装
    置において、 前記光信号停止手段は、前記挿入あるいは通過可能な各
    光信号の全ての出力を停止させることを特徴とするノー
    ド装置。
  9. 【請求項9】 請求項6又は請求項7に記載のノード装
    置において、 前記光信号停止手段は、前記挿入あるいは通過可能な各
    光信号のうち、前記挿入可能な光信号の出力のみを停止
    させ、前記通過可能な光信号を通過させることを特徴と
    するノード装置。
  10. 【請求項10】 請求項6、請求項7又は請求項9に記
    載のノード装置において、 他のノード装置から送信された前記分岐あるいは通過可
    能な各光信号のうち、通過可能な光信号を通過させ、前
    記分岐される光信号を分岐させて前記障害検出手段に出
    力する波長分離手段と、 前記波長分離手段を通過した光信号の波長を変換して出
    力する波長変換手段とを備えたことを特徴とするノード
    装置。
  11. 【請求項11】 互いに異なる波長をもつ複数の光信号
    を前記波長毎に分岐、挿入あるいは通過可能な複数のノ
    ード装置が左回り用光伝送路及び右回り用光伝送路を個
    別に介して二重リング状に接続されており、任意の2つ
    のノード装置間に位置する2通りの前記両光伝送路の組
    合せのうち、一方の組合せを用いて前記2つのノード装
    置間の双方向通信を行う波長多重リングネットワークシ
    ステムの障害回復方法であって、 前記2つのノード装置のうち、前記受信側のノード装置
    が分岐させて取込んだ光信号に基づいて光伝送路の障害
    を検出したとき、前記障害をもつ光伝送路に対し、前記
    挿入あるいは通過可能な各光信号のうち、少なくとも挿
    入される光信号の出力を停止させる光信号停止工程と、 前記受信側のノード装置が前記障害を検出したとき、前
    記障害をもつ光伝送路をもつ現在の組合せに代えて、他
    方の組合せの両光伝送路を双方向通信に用いる伝送路切
    換工程とを含んでいることを特徴とする波長多重リング
    ネットワークシステムの障害回復方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の波長多重リングネ
    ットワークシステムの障害回復方法において、 前記伝送路切換工程は、 予め通信先毎に、前記両光伝送路の2通りの組合せ及び
    この組合せの選択情報が設定された伝送路設定テーブル
    を用い、 前記障害が検出されたとき、この障害をもつ光伝送路と
    同じ組合せを選択する前記伝送路設定テーブル内の選択
    情報を「非選択」の内容に書換える一方、前記他方の組
    合せを非選択とする前記伝送路設定テーブル内の選択情
    報を「選択」の内容に書換える選択情報書換工程を含ん
    でいることを特徴とする波長多重リングネットワークシ
    ステムの障害回復方法。
  13. 【請求項13】 請求項11又は請求項12に記載の波
    長多重リングネットワークシステムの障害回復方法にお
    いて、 前記光信号停止工程は、前記挿入あるいは通過可能な各
    光信号の全ての出力を停止させることを特徴とする波長
    多重リングネットワークシステムの障害回復方法。
  14. 【請求項14】 請求項11又は請求項12に記載の波
    長多重リングネットワークシステムの障害回復方法にお
    いて、 前記光信号停止工程は、前記挿入あるいは通過可能な各
    光信号のうち、前記挿入可能な光信号の出力のみを停止
    させ、前記通過可能な光信号を通過させることを特徴と
    する波長多重リングネットワークシステムの障害回復方
    法。
  15. 【請求項15】 請求項11、請求項12又は請求項1
    4に記載の波長多重リングネットワークシステムの障害
    回復方法において、 他のノード装置から送信された前記分岐あるいは通過可
    能な各光信号のうち、通過可能な光信号を通過させ、前
    記分岐される光信号を分岐させて前記障害検出を行わせ
    る波長分離工程と、 前記波長分離工程を通過した光信号の波長を変換して出
    力する波長変換工程とを含んでいることを特徴とする波
    長多重リングネットワークシステムの障害回復方法。
JP34049699A 1999-11-30 1999-11-30 波長多重リングネットワークシステムとそのノード装置及び障害回復方法 Pending JP2001156821A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34049699A JP2001156821A (ja) 1999-11-30 1999-11-30 波長多重リングネットワークシステムとそのノード装置及び障害回復方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34049699A JP2001156821A (ja) 1999-11-30 1999-11-30 波長多重リングネットワークシステムとそのノード装置及び障害回復方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001156821A true JP2001156821A (ja) 2001-06-08

Family

ID=18337534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34049699A Pending JP2001156821A (ja) 1999-11-30 1999-11-30 波長多重リングネットワークシステムとそのノード装置及び障害回復方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001156821A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003065348A1 (fr) * 2002-01-31 2003-08-07 J.S.T. Mfg. Co., Ltd. Systeme de communication de karaoke et systeme de communication de donnees
WO2004040853A1 (ja) * 2002-10-29 2004-05-13 Fujitsu Limited ノ−ド装置および保守運用支援装置
JP2004214891A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Nec Corp Wdmリングネットワークにおける制御パス確立方法とシステム
WO2006080279A1 (ja) * 2005-01-28 2006-08-03 Kabushiki Kaisha Route Lamda 光信号伝送装置及び光通信ネットワーク
CN100346588C (zh) * 2001-10-29 2007-10-31 上海贝尔有限公司 用于波分复用光网的双纤双向通道/复用段倒换环系统
JP2007318679A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> リング型波長多重伝送システム、その制御方法および光伝送装置
US7643751B2 (en) 2005-01-25 2010-01-05 Fujitsu Limited Network managing apparatus, optical add/drop multiplexer, and network managing method
JP2010041195A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Nec Corp 光通信装置及び光出力制御方法及び光通信システム及びプログラム
JP2010193184A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Fujitsu Ltd 光リングネットワークシステム及び光伝送装置
US7835266B2 (en) 2002-10-29 2010-11-16 Fujitsu Limited Node apparatus and maintenance and operation supporting device
JP2014082583A (ja) * 2012-10-15 2014-05-08 Nec Commun Syst Ltd 伝送システム、中継装置、受信装置および伝送路切替方法
JP2017028698A (ja) * 2015-07-22 2017-02-02 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. トラフィック切り替え方法、デバイス、およびシステム

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100346588C (zh) * 2001-10-29 2007-10-31 上海贝尔有限公司 用于波分复用光网的双纤双向通道/复用段倒换环系统
WO2003065348A1 (fr) * 2002-01-31 2003-08-07 J.S.T. Mfg. Co., Ltd. Systeme de communication de karaoke et systeme de communication de donnees
WO2004040853A1 (ja) * 2002-10-29 2004-05-13 Fujitsu Limited ノ−ド装置および保守運用支援装置
US7835266B2 (en) 2002-10-29 2010-11-16 Fujitsu Limited Node apparatus and maintenance and operation supporting device
JP2004214891A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Nec Corp Wdmリングネットワークにおける制御パス確立方法とシステム
US7643751B2 (en) 2005-01-25 2010-01-05 Fujitsu Limited Network managing apparatus, optical add/drop multiplexer, and network managing method
WO2006080279A1 (ja) * 2005-01-28 2006-08-03 Kabushiki Kaisha Route Lamda 光信号伝送装置及び光通信ネットワーク
JP4914824B2 (ja) * 2005-01-28 2012-04-11 カナレ電気株式会社 光信号伝送装置及び光通信ネットワーク
JP2007318679A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> リング型波長多重伝送システム、その制御方法および光伝送装置
JP4668124B2 (ja) * 2006-05-29 2011-04-13 日本電信電話株式会社 リング型波長多重伝送システム、その制御方法および光伝送装置
JP2010041195A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Nec Corp 光通信装置及び光出力制御方法及び光通信システム及びプログラム
JP2010193184A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Fujitsu Ltd 光リングネットワークシステム及び光伝送装置
JP2014082583A (ja) * 2012-10-15 2014-05-08 Nec Commun Syst Ltd 伝送システム、中継装置、受信装置および伝送路切替方法
JP2017028698A (ja) * 2015-07-22 2017-02-02 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. トラフィック切り替え方法、デバイス、およびシステム
US9887902B2 (en) 2015-07-22 2018-02-06 Huawei Technolgoies Co., Ltd. Traffic switching method, device, and system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4687176B2 (ja) パケット中継装置
US7274869B1 (en) System and method for providing destination-to-source protection switch setup in optical network topologies
US9800495B2 (en) Fast protection path activation using control plane messages
US8787150B2 (en) Resiliency schemes in communications networks
JP3744362B2 (ja) ネットワークにおけるリング形成方法及び障害回復方法並びにリング形成時のノードアドレス付与方法
US20040114922A1 (en) Signaling protocol and architecture for protection rings
JP2011249979A (ja) 通信システム
US20070014573A1 (en) Exchange structure and a method of connection configuration between the optical networks
CN102474446A (zh) 用于点对多点业务的恢复机制
JP5621668B2 (ja) 伝送システム、冗長区間設定方法および接続ノード
JP2006520572A (ja) 共有パスプロテクション方法及びシステム
JP6269088B2 (ja) 冗長パス提供方法および伝送装置
US20140219080A1 (en) Method and apparatus for interworking protection switching
JP2001156821A (ja) 波長多重リングネットワークシステムとそのノード装置及び障害回復方法
CN100382534C (zh) 智能光网络双向复用段环网络保护倒换失败的检测方法
RU2730390C1 (ru) Способ и устройство для автоматического определения топологии межузловой связи в совместно используемом резервном кольце трансокеанской мультиплексной секции
US20140040476A1 (en) Method and system for network restructuring in multilayer network
JP4120671B2 (ja) パス設定方法および通信ネットワーク並びにそれに用いる集中制御装置およびノード装置
CN102546352A (zh) 一种实现点到多点标签交换路径保护的方法及系统
US20050270979A1 (en) Method for establishing a substitute path in a network
US8861956B2 (en) Apparatus and method for switching paths in a wavelength-multiplexing network
JP3475756B2 (ja) 通信ネットワーク、通信ネットワーク・ノード装置、及び、障害回復方式
JP2000078176A (ja) 通信ネットワ―ク及び通信ネットワ―ク・ノ―ド装置
CN100495979C (zh) 预置保护圈的保护倒换方法
US20100220600A1 (en) Switching System