JP2001155509A - 捕虫機能付照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋外照明器具としての機能及び周囲の景観
を損なうことなく、明かりに集まる虫を捕獲・捕集する
ことが出来ると共に、捕獲した虫を簡便に廃棄（処分）
することが可能な捕虫機能付照明器具を提供すること。 【解決手段】 ケーシング１に、光源２と該光源の明か
りに集まってきた虫ａを吸引するための回転ファン３と
吸引した虫を捕集するための捕集袋４とを組み込んでな
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、外灯や玄関灯・庭
園灯等の屋外で使用される照明器具に関し、更に詳しく
は、明かりに集まる走光性飛来昆虫等の虫（以下、単に
虫と称する。）を捕獲する機能を備えた捕虫機能付照明
器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】外灯や玄関灯・庭園灯等の屋外で使用さ
れる照明器具は、夜間における景観の向上と同時に防犯
や通行のアプローチ等にも大いに役立っている。しか
し、その明かりに虫が集まりやすく、そのために鬱陶し
さや気持ち悪さといった感情を生み出すだけでなく、虫
の中には植木等の草花や農作物に害を与える害虫もお
り、それらの駆除が望まれるところである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような現
状に鑑みてなされたものであり、屋外照明器具としての
機能及び周囲の景観を損なうことなく、明かりに集まる
虫を捕獲・捕集することが出来ると共に、捕獲した虫を
簡便に廃棄（処分）することが可能な捕虫機能付照明器
具を提供せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の捕虫機能付照明器具は、ケーシングに、光源と該
光源の明かりに集まってきた虫を吸引する回転ファンと
吸引した虫を捕集するための捕集袋とを組み込んでなる
事を特徴としたものである。具体的には、前記ケーシン
グが投光窓を有する略筒状に形成され、該ケーシングの
内部に光源を配設し、光源の近傍に回転ファンを配設
し、該回転ファンの近傍に捕集袋をケーシングから取出
し可能に設置してなることが好ましい。

【０００５】

【作用】光源の明かりで投光窓を通して周囲を照明する
と同時に、光源による明かりで投光窓の周辺に寄って来
た虫が回転ファンによる吸引力で吸い寄せられ、捕集袋
に捕獲・捕集される。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な好適実施
例を図面に基づいて詳細に説明するが、本発明は図示実
施例のものに限定されるものではなく、いろいろなバリ
エーションが考えられる。

【０００７】本発明に係る捕虫機能付照明器具は、基本
的に、１つ又は複数個の光源２と、回転ファン３と、捕
集袋４と、これらの構成部材を組み込むためのケーシン
グ１とで構成される。

【０００８】ケーシング１は、金属材やプラスチック材
等の剛性を有する材料を用いて、外灯や玄関灯・庭園灯
等、設置される場所やシチュエーションなどに応じて好
適な所望の形状に形成される。ちなみに、図示実施例の
ものでは、地面等に起立状に設置できるようにケーシン
グ１が細長い略筒形状に形成され、その内部に光源２と
回転ファン３及び捕集袋４が組み込まれると共に、上部
に投光窓１１が形成され、底部に設置用のプレート１２
が設けられている。尚、図中の符号１３は、光源２及び
回転ファン３と電気的に接続されている電源コードであ
る。

【０００９】投光窓１１は、そこからケーシング１の内
部に雨水が侵入しないようにケーシング１の一方の開放
端に支柱１４を介して設けられた天蓋１５との間に、短
い筒形状に形成された透明又は半透明の窓材を設けて形
成される。この時、光源２の明かりで投光窓１１の周辺
に集まってきた虫ａをケーシング１の内部に導き入れ吸
引し得るように、投光窓１１と天蓋１５との間に適当な
大きさの隙間１６を開けておくようにする。尚、この投
光窓１１の形成位置はケーシング１の上部に限らず、中
腹部でも又は下部でも良いことは理解されるべきであ
る。

【００１０】光源２は、照明としての機能を備えたもの
であれば白熱灯を始めとして蛍光灯や水銀灯等の各種の
光源を用いることが可能であり、ケーシング１の内部に
あって投光窓１１の近傍に配設する。また、光源２とし
て所定の目的の虫を積極的に集めることが出来るような
特定の種類の光源を選択しても構わない。即ち、目的と
する虫の明かりに対する習性が解っている場合には、或
る特定の光の波長を出す光源を選択すれば効率良く目的
の虫（害虫）を集めることが可能となるということであ
り、照明機能を備えたものであれば使用する光源の種類
に限定されるものではない。尚、図中の符号２１は光源
２を汚れから保護するためのカバーであり、符号２２は
光源用ソケットを示す。

【００１１】回転ファン３は、光源２の明かりで投光窓
１１の周辺に集めた虫ａをケーシング１の内部に吸引す
るためのものであり、回転に伴なう吸引力でもって虫を
吸い寄せることが可能であればその機構・形態に何等の
制約もなく、例えばプロレラ型ファンやシロッコ型ファ
ン（外輪車）などを用い、ケーシング１の内部にあって
光源２の近傍位置に設置する。図示実施例のように、ケ
ーシング１を略筒形状に形成して起立状に設置する場合
には光源２の下部位置に設けたブラケット５にモータ
（図示せず）と共に取付け、その下部位置に捕集袋４を
配設する。

【００１２】捕集袋４は、回転ファン３の吸引力でケー
シング１の内部に吸い込んだ虫を捕獲し捕集するための
ものであり、好ましくは空気（風）は通すが虫を通さな
い例えば不織布や編み材等を用いて適当な大きさの袋状
に形成し、ケーシング１の内部にあって回転ファン３の
近傍位置、具体的には回転ファン３を支持しているブラ
ケット５の下部位置に、ケーシング１から取出し自在に
設置する。

【００１３】また、ケーシング１には、捕集袋４を設置
したり取り出すための開閉蓋６を設け、その開閉蓋６に
回転ファン３の排気を促進させるための排気口６１を開
口形成する。

【００１４】

【発明の効果】本発明に係る捕虫機能付照明器具は斯様
に、ケーシングに、光源と該光源の明かりに集まってき
た虫を吸引するための回転ファンと吸引した虫を捕集す
るための捕集袋とを組み込んでなるので、光源でその周
囲を照明することにより、屋外照明器具としての機能を
損なうことなく明かりに集まる虫を捕獲・捕集すること
が出来、よって明かりに集まる虫を農薬等の薬剤を使用
せずとも安全に駆除することが可能となる。

【００１５】しかも、特に請求項２記載の捕虫機能付照
明器具によれば、ケーシングが投光窓を有する略筒状に
形成され、該ケーシングの内部に光源を配設し、光源の
近傍に回転ファンを配設し、該回転ファンの近傍に捕集
袋をケーシングから取出し可能に設置してなるので、上
記した効果に加えて、屋外照明器具として周囲の景観を
損なうことがないと共に、捕獲した虫を簡便に廃棄（処
分）することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明実施の一例を示す一部切欠正面図。

【符号の説明】

１：ケーシング ２：光源 ３：回転ファン
４：捕集袋

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケーシングに、光源と該光源の明かり
   に集まってきた虫を吸引するための回転ファンと吸引し
   た虫を捕集するための捕集袋とを組み込んでなる事を特
   徴とする捕虫機能付照明器具。
2. 【請求項２】 前記ケーシングが投光窓を有する略筒
   状に形成され、該ケーシングの内部に光源を配設し、光
   源の近傍に回転ファンを配設し、該回転ファンの近傍に
   捕集袋をケーシングから取出し可能に設置してなる請求
   項１記載の捕虫機能付照明器具。