JP2001154284A - カラー画像形成方法及びカラー画像形成装置 - Google Patents
カラー画像形成方法及びカラー画像形成装置Info
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Abstract
デジタルカラー画像情報を簡易かつ短時間で得られるカ
ラー画像形成方法を提示すること。 【解決手段】 カラー感光材料に現像処理を施し、得ら
れた画像を光電的に読み取り、その画像情報を電気的な
デジタル画像情報に変換する画像形成方法において、
(1)現像処理が現像液を感光材料に供給して加熱する
現像処理であり、(2)画像情報の読み取りが反射光を
利用する読み取りと透過光を利用する読み取りからな
り、(3)読み取った両画像情報を電気的な青、緑、赤
のデジタル画像情報に変換するカラー画像形成方法。
Description
ン化銀カラー感光材料から簡易かつ迅速にカラー画像を
得る方法及びその装置に関する。より具体的には、撮影
済みのハロゲン化銀カラー感光材料のラチチュードを維
持し、かつ彩度に優れた画像が得られるカラー画像形成
方法及びその装置に関するものである。
感光材料(以後カラーフィルムとも呼ぶ)を現像所で現
像処理し、得られた画像を印画紙にプリントしてカラー
プリントを得るいわゆるカラーフィルム・ペーパーシス
テムが通常行われている。カラー写真市場に見られる近
年の動向として、(1)現像サイトの分散化、すなわち
写真店などの店頭からカラーフィルムを集めて現像し、
できあがったカラープリントを写真店経由で顧客に渡す
従来の集約型の大型現像所(大ラボ)から、店頭で顧客
のフィルムを現像してその場でカラープリントを渡す店
頭現像所(ミニラボ)への分散化の動きと、(2)デジ
タル写真画像の利用拡大、すなわち写真画像をデジタル
に扱うデジタルミニラボの出現によって、撮影したフィ
ルムの画像の電子画像化、さらには電子画像を通しての
プリントサービスや光記録、磁気記録、光磁気記録、半
導体素子記録などの各種画像メディアへの展開の機運が
顕著となりつつある。しかしながら、上記(1)に関し
ては、ミニラボによる現像サイトの分散化によってカラ
ーフィルムを顧客から受け取ってから出来上がりプリン
トを渡すまでの時間は著しく短縮されたことも事実であ
るが、なお少なくとも30分程度を要し、その中でもフ
ィルムの現像には10分以上を要しているのが現状であ
る。その上現像処理液を扱うので、メンテナンスに手間
がかかり簡易化の余地は少ない。また、上記(2)に関
してはフィルム情報のデジタル化サービスには、時間が
かかり(たとえば数日も)、またサービス拠点も限られ
ていることが、マルチメディア展開の制約となってい
る。
フィルム・ペーパーシステムに比較して、画像アクセス
の面では格段に簡易で短時間であり、画像情報利用の面
では、デジタル画像化とそれによる多様な画像メディア
への展開が可能であるような、凡用のカラーフィルムを
用いる新たな画像形成システムの実現が望まれている。
公報WO98/19216及び98/25399号で
は、カラーフィルムを黒白現像し、得られた画像を反射
光と透過光で走査して読み取ったそれぞれの画像情報か
らカラー画像を構成させる方法が開示されている。この
方法では、カラーフィルムを搬送させながら現像液と接
触させ、そのまま順次走査読み取りを行うので、画像読
み取り精度が不十分で、画像情報のノイズが大きいとい
う問題をもっている。また、処理時間がかかり、処理性
能の変動も大きい。
平6−295035号では、カラーフィルム中に反射層
を設けて読み取り精度の改善を図る改良方法が開示され
ている。しかしながら、開示された方法の実施のために
は、市場に流通している凡用フィルムが適用できないと
いう欠点をもっており、実用的ではない。また、特開平
9−146447号、同9−204031号公報には、
現像主薬を内蔵したフィルムを加熱現像して得られた画
像から走査読み取りによってデジタル画像情報を得る方
法が開示されている。この方法は、迅速かつ単純化され
た現像処理という点では解決されているが、前記米国特
許と同様に凡用フィルムが適用できないという欠点が解
決されていない。
フィルムを用いて画像形成を行う方法であり、簡易でか
つ迅速にカラープリントも得られ、かつ画像情報のデジ
タルな取り扱いにも対応できて、各種の画像メディアへ
の展開が可能なカラー画像形成システムが、市場から求
められていながら、十分にそれに応えていないのが現状
である。
述べた市場の要請に応える手段を提示することである。
すなわち、撮影済みカラーフィルムから色濁りの少ない
デジタルカラー画像情報を簡易かつ短時間で得られるカ
ラー画像形成方法を提示することである。本発明の別の
目的は、上記カラーフィルムから、カラープリントや光
記録、磁気記録、半導体素子記録、光磁気記録などの各
種画像記録メデイアに簡単に出力できるカラー画像形成
方法を提示することである。
目的を達成するために現像処理の簡易迅速化と画像読み
取り精度の向上の両面から鋭意検討の結果、以下の方法
と装置によって発明の目的を達成することができた。す
なわち、本発明は以下のとおりである。
に現像処理を施し、得られた画像から画像情報を光電的
に読み取り、読み取った画像情報を電気的なデジタル画
像情報に変換する画像形成方法において、(1)該現像
処理が現像液を該感光材料に供給して加熱する現像処理
であり、(2)該画像情報の読み取りが反射光を利用し
た第一画像情報の光電的読み取り及び透過光を利用した
第二画像情報の光電的読み取りからなり、(3)読み取
った該第一及び第二の画像情報を電気的な青、緑、赤の
デジタル画像情報に変換することを特徴とするカラー画
像形成方法。
がポリエステルを主成分とする支持体を有することを特
徴とする上記1に記載のカラー画像形成方法。
得られた電気的な青、緑、赤のデジタル画像情報に画像
処理を施し、画像処理されたデジタル画像情報をプリン
ターに出力することを特徴とする上記1又は2に記載の
カラー画像形成方法。み取った画像情報であることを特
徴とする上記1〜4のいずれか1項に記載のカラー画像
形成方法。
処理であり、第一画像情報が、感光材料の裏面側から反
射光を読み取った裏面側感光層に記録された画像情報又
は表面側から反射光を読み取った表面側感光層に記録さ
れた画像情報のいずれか一方であり、第二画像情報が上
記裏面側及び表面側の感光層に記録された画像のうち第
一画像情報の読み取りが行われなかった画像から読み取
った画像情報と中間感光層に記録された画像から読み取
られた画像情報の2種類の画像情報からなることを特徴
とする上記1〜3のいずれか1項に記載のカラー画像形
成方法。
を搬送する搬送手段と、該搬送手段上に配された現像処
理手段と、現像された該感光材料上の画像から反射光を
利用して第一画像情報を光電的に読み取る第一画像情報
読み取り手段と、透過光を利用して第二画像情報を光電
的に読み取る第二画像情報読み取り手段とを有し、かつ
該現像処理手段が、現像液を該感光材料に供給する手段
と、供給された現像液を含んだ該感光材料を加熱する手
段を有することを特徴とするカラー画像形成装置。
を搬送する搬送手段と、該搬送手段上に配された現像処
理手段と、現像された該感光材料上の画像から反射光を
利用して第一画像情報を光電的に読み取る第一画像情報
読み取り手段と、透過光を利用して第二画像情報を光電
的に読み取る第二画像情報読み取り手段と、読み取った
第一及び第二の画像情報を電気的な青、緑、赤のデジタ
ル画像情報に変換する演算処理部とを有し、かつ該現像
処理手段が、現像液を該感光材料に供給する手段と、供
給された現像液を含んだ該感光材料を加熱する手段とを
有するすることを特徴とする上記8に記載のカラー画像
形成装置。
段の少なくともいずれか一つの前に感光材料の搬送手段
上にリザーバーを設けてあり、該感光材料を画像情報読
み取り手段の中で一時停止して複数回の画像情報読み取
りを可能としたことを特徴とする上記8又は9に記載の
カラー画像形成装置。
処理の全工程を行わず、現像工程だけを終えた段階で画
像情報を電気的に抽出して利用する簡易・迅速な画像ア
クセス手法の中に加熱現像という手段を取り入れて画像
抽出の精度の向上と一層の迅速・簡易化を図ったことで
ある。すなわち、(1)まず撮影済みハロゲン化銀カラ
ー感光材料に現像処理を施して、表面側、裏面側及びそ
れらに挟まれた中間の3感光層のそれぞれ画像を形成さ
せ、(2)ついで、画像スキャナーによって一つ以上の
感光層の画像の画像要素を反射光を光電的に読み取って
電気的な画像情報(第一画像情報と呼ぶ)を得たのち、
別の感光層を含む一つ以上の感光層の画像の画像要素を
透過光を光電的に読み取って電気的な画像情報(第二画
像情報と呼ぶ)を得て、(3)次いで、得られた第一及
び第二の画像情報を演算処理して電気的な青、緑、赤の
デジタル画像情報を得る画像形成方法において、現像工
程を現像液を感光材料に供給する工程と現像液を供給さ
れた感光材料を加熱する工程によって行うようにしたこ
とである。
光材料の加熱からなる現像工程を採用することによっ
て、第一に現像の進行が被加熱時間に限られるので、現
像条件調節が容易で、過現像やかぶりが抑制され適切な
写真特性が得られること、外気温の影響が受けにくく性
能が安定すること、第二に加熱によって画像層が乾燥し
て透明度が増加するので、読み取り精度を制約している
透過光による画像読み取りの精度が向上すること、第三
に現像液が加熱処理時以外は常温で保管されるために、
経時安定性に優れ、結果として現像管理が簡単になるこ
と、また現像設備も簡単で低コストのものでよいことな
どの利点が得られる。また、もっとも重要な利点は、こ
の現像方式では急速加熱と急速現像停止(処理液の乾燥
による現像停止)が可能なので、銀塩感光材料の弱点と
される湿式現像でありながら、その弱点を解決した迅速
性と乾式処理的操作を実現できることである。
精度が高い表面側及び裏面側の両方又は少なくともその
一方を第一画像情報として反射光で光電的に読み取り、
少なくとも中間感光層は、加熱によって透明度の高い利
点を活かして、透過光の読み取りによって光電的に精度
高く読み取り、両読み取り情報を演算処理によって変換
して電気的な青、緑、赤のデジタル画像情報を得る方法
であり、感光層の透明性が高いので、露光過度の画像情
報に対しても、読み取り可能範囲が広がり、画像の彩度
の改善(つまり色濁りの減少)される。この露光ラチチ
ュードの拡大効果は、単焦点カメラで撮影するときに起
こりがちな露出過度の画像の画質の救済にとくに効果が
大きい。
くに制約はなく、市中で凡用されている一般撮影用カラ
ーフィルムのいずれをも用いることができるが、とくに
現像のさいに急速高温現像に対する許容幅の大きなポリ
エステル支持体を有する感光材料が好ましい。また、ポ
リエステル支持体は、支持体厚みを薄くすることができ
るので、支持体に起因する読み取りノイズが減少する点
でも有利である。ポリエステル支持体のなかでもポリエ
チレンナフタレートを支持体とする感光材料、例えばA
PSフィルムが好ましい。
情報から変換された青、緑、赤のデジタル画像情報を、
直接あるいは磁気、光記録素子、半導体素子など任意の
画像記録メディアを経てカラープリント、インクジェッ
トプリント、感熱転写プリントなどの各種カラープリン
ターに出力するが、その際に画像処理を施して画像品質
や画像利用性をさらに高めることができる。
させながら、搬送方向に直角に配したラインセンサーに
よる走査読み取り方式でも、画像フレーム全体を同時に
読み取るエリアセンサーを用いる読み取り方式でもよ
い。後者の場合には、画像読み取り中に読み取り部分の
フィルムの搬送を一時停止できるように搬送部分にリザ
ーバーを設けた装置が用いられる。また、リザーバーを
設けることによって、例えば中間感光層に形成されたマ
ゼンタ色素画像と支持体側の赤感光層に形成されたシア
ン色素画像をそれぞれ読み取りセンサーの感色性を変え
て一つの画像読み取り装置で読み取ることもできる。
て詳細に説明するが、その前に本発明で用いている用語
について若干の説明を加えておく。以下の本発明の画像
形成方法の記述においては、本発明に用いる現像に対し
て、カラー写真市場において通常用いられている現像を
標準現像と呼ぶこととする。カラー写真市場では、各現
像所が各社の製品(カラー感光材料)を受け入れて世界
的に実質的に共通な現像処理方法で現像処理する。例え
ば、カラーネガフィルム処方がCN16系(富士写真フ
イルム(株)の指定処方)、C41系(米国イーストマ
ンコダック社の指定処方)、CNK4系(コニカ(株)
の指定処方)である。これらが、処理名(商品名)は異
なっても、国際的な標準処理と考えられている。これが
標準現像の内容である。
材料を、現像し、像を固定し、安定な画像を得る一連の
工程を指す広義の「現像処理」と、その中の現像工程を
指す狭義の「現像処理」があるが、本発明では「現像処
理」は、原則として後者すなわち狭義の「現像処理」を
指す。広義の「現像処理」には、「カラーフィルムの現
像処理」と記述することとするが、前後関係から明らか
な場合には広義の「現像処理」も「現像処理」と呼ぶこ
ともある。さらに、以下の説明においては「現像処理」
と「画像処理」という、内容の異なる2つの「処理」
を、「処理」と呼ぶが、混乱を招くおそれのある場所で
は、それぞれ「現像処理」、「画像処理」と区別して表
現する。
発明の具体的な説明に入る。 1.本発明の画像形成方法の工程の流れ 2.現像処理 3.画像の読み取り、デジタル画像情報への変換を含む
画像処理 4.本発明に用いるカラー感光材料及び関連する補足説
明
る。図1は、本発明の方法の工程の流れを模式的に示し
たブロック図である。図1において、フィルム処理及び
画像読み取り部110は、現像部111と反射光を用い
る第一画像情報読み取り部112A、112Bと透過光
を用いる第二画像情報読み取り部114からなる。ま
た、第一画像情報読み取り部112A、112Bと第二
画像情報読み取り部114の位置関係は入れ替わって先
に透過光で読んでもよい。カラーフィルムFは、画像形
成装置に装填されてフィルム処理及び画像読み取り部1
10に搬送され、現像処理部111で現像処理が行わ
れ、表面側、裏面側及びそれらに挟まれた中間の3感光
層にそれぞれ画像が形成される。この現像処理部111
は、現像液供給装置Dと加熱装置Hを有し、現像液供給
装置DではカラーフィルムFに現像液が供給される。現
像液を供給されたカラーフィルムFは加熱装置Hにおい
て加熱を受けて実質的に現像が開始される。加熱現像を
終えたカラーフィルムFは、ついで、第一画像情報読み
取り部112A、112Bに送られ、画像を構成する画
像要素を反射光方式の画像スキャナー(図示しない)が
光電的に読み取って第一画像情報が得られる。図1では
第1像画像情報読み取り部112は、フィルムFの表面
側から画像を読み取る画像読み取り部112Aと裏面側
から読み取る画像世に取り部112Bとを示している
が、必ずしも両面を読み取ることに限定されず、何れか
一方の場合もある。第一画像情報の読み取り後のカラー
フィルムFは、第二画像情報読み取り部114において
透過光方式の画像スキャナー(図示しない)によって画
像が光電的に読み取られて第二画像情報が得られる。得
られた第一及び第二の画像情報は、時系列的な電気信号
の形で、画像処理部120に電送され、画像処理が行え
るようにデジタル信号に変換されたのち、電気的な青、
緑、赤のデジタル画像情報に変換される。上記の工程に
よって得られた電気的なデジタル画像情報は、ついで任
意のカラー画像の形成手段に適用してカラー画像を得る
ことができる。
ラープリント、インクジェットプリント、感熱色素転写
プリントなどのカラープリンターへ出力できるほか、デ
ィスクやテープ形態の磁気、光、半導体素子などの各画
像情報記録媒体へ保管したのちそれらからプリンターへ
出力してもよく、したがってデジタル画像情報は、画像
情報記録媒体と各形態のカラープリント(カラーコピ
ー)との間で変換自在であることも本発明の優れた特徴
である。
ムの現像処理としては、現像処理を施すのみでよいの
で、従来凡用の処理であれば現像処理に続いて行われる
脱銀や安定浴などの後続処理を行う必要がなく、したが
ってカラーフィルムの処理工程は極めて簡易でかつ迅速
であり、本発明の目的を満たすものである。
で画像が得られるので、現像後のカラーフィルムを保存
する必要はないが、保存する必要がある場合には、現像
処理済みのカラーフィルムの画像読み取りが終了した後
に、漂白と定着処理あるいは漂白定着処理などの脱銀処
理と安定浴処理を施して標準現像処理して得たカラーフ
ィルムと同様の長期保存可能の現像済みフィルムを得る
こともできる。反射光を利用する第一画像情報の読み取
りと透過光を利用する第二画像情報の読み取りには、い
ろいろの組み合わせ形態があり、目的に応じて好ましい
形態を選択でき、また、その読み取り順序も任意に選択
できるが、その詳細は後述する。
る現像処理」という意味は、供給される現像液の温度
(通常、室内温度)では目的とする速さの現像進行は得
られず、加熱によって実質的な現像が開始される形態の
現像処理を指す。したがって高温の現像液を感光材料に
適用するいわゆる高温現像ではない。この形態の現像進
行を行わせるには、現像液を供給された感光層が加熱さ
れたときの温度が供給される現像液の温度より少なくと
も5℃以上、好ましくは10℃以上高い条件が選ばれ
る。
光層への供給と現像液を供給された感光材料の加熱方法
が例として挙げられるが、本発明の態様はこれらに限定
されものではない。 (1)現像液を感光材料上に供給してから、現像液を吸
収した感光材料を加熱する方式。 (2)感光材料を加熱板上におく、温風暴露状態にお
く、あるいは熱線照射状態におくなどの被加熱状態にし
ておいて、加熱されていない現像液を感光材料面に供給
し、供給されるとともに加熱現像が開始される方式。 (3)感光材料を現像槽に浸漬し、小熱容量の場合はそ
のまま、そうでない場合は現像槽から取り出してから現
像液を供給された感光材料を急加熱する。 (4)感光材料の感光層側の面を現像液を吸蔵した現像
処理シートと重ね合わせ、その状態で加熱する。上記の
態様に示されるように、現像液は現像開始までの間は高
温度に曝されないので、現像液の劣化がなく、また扱い
も容易であり、処理タンクなどの現像液保管容器中の空
気酸化防止手段も簡単でよい。そのほか、現像液供給量
で現像進行が制御され、加熱の終了で被画像部のかぶり
生成が抑制されること、したがって現像進行の調節し易
いこと、画像読み取り精度が高く、色にごりの少ない画
像品質が得られることなど前記した利点が得られる。
理の具体的な形態について説明し、つぎに加熱の方式に
ついて説明する。現像処理は、処理の方式や、その方
法、条件を問わず、例えば浸漬現像、塗り付け現像、ス
プレー現像など公知のいずれの方法、方式でも用いるこ
とができる。なかでも感光材料にしみ込むことが可能な
量の処理液だけを感光材料に供給して処理する方式は廃
液が出ないので好ましい。少量の液を供給する方法とし
て、感光材料を処理液に浸漬したのち、スクイズローラ
ーで余分の処理液を除去する方法がある。この方法とし
ては特開平9−15819号、同9−15820号及び
同9−15822号公報に記載されている方法が好まし
い。処理液を供給する方法には特に制限はないが、塗り
付け処理やスプレー処理を施すことが好ましい。
バース塗布、ホッパー塗布、スリット塗布などの塗布現
像方式など公知の方法が適用できる。また、処理液を担
持した媒体を介して感光材料に実質的にしみ込ませるシ
ート処理が好ましい方式の一つである。この方法には特
登2655337号に記載の方法を挙げることができ
る。処理液を担持する媒体には、フェルト、織物、スリ
ットや細孔を有する金属などを用いることができる。こ
の中でも特開平8−290088号、同8−29008
7号、同9−138493号公報に記載されているスポ
ンジなどによる処理液塗り付けの方法が好ましい。その
他の塗り付け処理の方法には、特開昭59−18153
に記載のローラー塗布方法及びアイヤーバー塗布方法、
特開昭59−18354に記載の吸水部材を用いて塗布
を行う方法、あるいは特開昭63−144,354号、
同63−144,355号、同62−38,460号、
特開平3−210,555号等に記載の装置を用いても
良い。
おくのが感光材料に必要量の処理液の供給を確実に行え
る点で有利な場合が多く、その意味で粘性処理が好まし
い態様である。処理液に粘性を付与する粘性剤として
は、処理液に溶解しうる有機、無機の高分子材料が用い
られる。好ましい粘性付与剤には、ヒドロキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロースア
セテートフタレート、カルボキシメチルセルロース、カ
ルボキシエチルセルロースなどの水溶性セルロース誘導
体、でんぷんやデキストリン、アルギン酸、ペプチン、
多糖類など種々の天然高分子、ガラクトース、サクロー
ス、グルコースなどの糖類、ポリビニルアルコールやそ
の部分鹸化体などのビニルアルコール類、ポリアクリレ
ート、ポリメタアクリレート、ブチルメタアクリレート
あるいはそれらの共重合体などの水溶性合成ポリマーな
どが挙げられる。塗り付け処理の好ましい塗り付け量
は、現像液の濃度や感光材料の銀量によって異なるが、
通常10〜100ml/m2 、好ましくは15〜50m
l/m2 である。
を感光材料に噴霧することによって処理を行う方法で、
処理液の噴霧量を感光材料に実質的にしみ込むことが可
能な量だけに調節するのが容易であることが利点であ
る。また、噴霧液量を必要供給液量以上として適用表面
を流下する余分の現像液を循環させて再利用してもよ
い。処理液の噴霧方法、方式、ノズルの数や計上を問わ
ず、また単一の可動ノズルを移動させながら噴霧して
も、複数の固定ノズルを用いて噴霧してもよい。また、
感光材料を固定してノズルを移動させながら噴霧して
も、ノズルを固定して感光材料を移動させながら噴霧し
てもよい。このなかでも特開平8−123001号、同
9−160208号、同9−179272号公報に記載
されている処理液を噴射する複数のノズル孔が一定の間
隔で感光材料又は処理部材の搬送方向と交差する方向に
沿って直線状に並べられたノズルとこのノズルを搬送経
路上の感光材料又は処理部材に向かって変移させるアク
チュエーターとを有する処理液塗り付け装置によって処
理液を噴霧する方法がとくに好ましい。
現像液担持層を支持体上に有するシート形態の現像シー
トあるいは、ロール形態の現像ウエッブも好ましく用い
ることができる。現像シートや現像ウエッブは、その現
像液吸蔵層を感光材料の感光層側と接触させた状態で重
ね合わせて現像液を感光層に供給する。本発明では、両
者を重ね合わせた状態で加熱を行うのが、好ましい実施
形態である。
光材料を浸漬する方法も用いることができる。この場合
には、感光材料を現像槽から引き上げてから加熱を行う
方法や、現像槽を現像液内容量が極端に少ない薄型タン
ク(シンタンクと呼ばれる)として現像槽ごと加熱する
方法などの加熱手段と組み合わせられる。後者の場合に
は、現像液の熱容量が少ないので加熱が終わると急速に
温度が低下して現像進行は停止する形式が好ましく、ま
た、現像液は1回使用するごとに使い捨てとするのが好
ましい。
としては、公知の任意の方法、方式を選択できるが、
温風やスチームによる送風加熱方式、赤外線などによ
る加熱方式、ヒートローラーによる加熱のような接触
電熱加熱方式、マイクロ波照射のような電磁波加熱方
式が好ましい。
必要により裏面にも温風やスチームをあてて加熱する方
式であり、新鮮風が効率よく当たるようにノズル吹き出
しなどのインピンジメント加熱が好ましい。とくに、セ
ラミック温風ヒーターも好ましく用いられる。その場合
の供給風量としては毎分4m3 〜20m3 が好ましく、
特に6m3 〜10m3 が好ましい。セラミック温風ヒー
ターの加熱防止用サーモスタットは、伝熱によって動作
させる方式が好ましく、取付け位置は、放熱フィンや伝
熱部を通じて風下または風上に取りつけるのが好まし
い。また、スチームをあてて加熱する方法も好ましい方
法である。送風温度は40〜100℃、好ましくは50
〜90℃である。
の近赤外線成分の多い電灯を用いたり、遠赤外線を放射
するセラミックヒーターや電熱ヒーターによって非接触
加熱を行う方式である。近赤外線ヒーターの波長は0.
8μm〜1.0mmの範囲であり、好ましくは遠赤外線
ヒーター、とりわけ2500〜25000nmの波長の
熱線による加熱が好ましい。近赤外線又は遠赤外線を放
射するヒーターの表面温度は50〜300°C程度であ
り、カラーフィルムの表面の温度は40°Cから100
°C、好ましくは50°Cから80°Cで加熱するのが
よい。赤外線放射用の電熱ヒーターは、セラミックやニ
クロム線などの電熱抵抗体を棒状のまま用いる棒状(ス
トレート)型ヒーターや電熱棒が密に接するように折り
曲げて平面状に配置した面放射式のヒーターが用いられ
る。また、板状のセラミックなどの電気抵抗体を用いた
パネルヒーターを用いてもよい。
ラーをカラーフィルムの表面又は裏面に圧着して加熱す
る方式で、ここで言うヒートローラーとは、中心部に外
周部を加熱するための温度コントロール可能な熱源(例
えば金属抵抗発熱体、ハロゲンランプなど)を装着した
熱伝導性のよい金属(例えばアルミニウム、ステンレ
ス、鉄、銅など)またはプラスチック素材(例えばべー
クライトなど)を用いたローラーで構成され、その最外
周部がフィルムと接着せず、熱の分布を均一化する材
料、たとえばテフロンまたはシリコンゴムなどによって
被覆され外周が適度に加熱されている搬送ローラーであ
る。例えば、直径が12〜80mm、長さが30〜11
0cmのものが好ましく用いられる。又、ヒートローラ
ーの表面温度は40〜150℃であり、より好ましくは
60〜100℃である。ヒートローラーは、千鳥型の配
置でも、対向型の配置でもよいが、特に対向型が好まし
い。なお、ヒートローラーをヒートドラムに変えた加熱
ドラム現像も本発明に適用できるが、ドラムの径が大き
いこととドラム1本で行われること以外はヒートローラ
ー加熱方式と実質的な相違はないので、説明は省略す
る。
ぱら用いられる。マイクロ波の発振装置としては、マグ
ネトロン、クライストロン、電子発振する進行波管など
が用いられるが、とくにマグネトロンが本発明の目的に
は好ましく、発振周波数915又は2450MHz(メ
ガヘルツ)、とくに2450MHz(メガヘルツ)のマ
イクロ波加熱が適している。カラーフィルムの表面のマ
イクロ波の分布を均一化するために、カラーフィルム又
は発振源あるいはその両方を回転または移動させながら
照射を行うのがよく、複数の発振源を配列してカラーフ
ィルムが順次照射を受けながら搬送される方式をとるこ
とも好ましい。
く用いられるが、とくに送風加熱方式と赤外線加熱方式
は非接触型であって汚れが付きにくく、かつメンテナン
スが容易であるので好ましく、そのなかでもスチーム加
熱方式と遠赤外線加熱方式が好ましい。また、これらを
併用するのも好ましい方法である。上記した各加熱方式
は、2種類以上を併用して行うこともできて一層迅速で
均一な乾燥を行うことができる。
明に用いられる加熱現像の形態は、これらの例に限定さ
れるものではない。図2は、粘性現像液のローラー塗布
による供給と加熱ドラムによる接触加熱を組み合わせた
例を示す構造概略図である。装置の構成と装置内のフィ
ルムに対する現像作用とを併せて説明する。カラーフィ
ルムFは、フィルム接合室200で搬送リーダーに接合
されて送り出しフィルム検出部材203を経て矢じるし
Aの方向に搬送されて粘性液を入れた液槽(ギーサー)
206で、感光層面(下側)をローラーにて現像液の塗
布が行われる。一方、加熱の際にフィルム表面の急乾燥
によって感光層の深さ方法の水分分布の不均一化を防ぐ
ためのカバーフィルム174がカバーフィルムロール1
78から送り出されてローラー塗布されたフィルムFの
塗布面を覆うように面同士が重ね合わされ、この状態で
図示のように時計方向に加熱ドラム170を半周して、
剥離用ローラー175に至る。この間フィルムFは加熱
されて現像が行われ、蒸発が防がれているので、蒸発潜
熱による熱損失がないので感光層の深さ方向に均一に加
熱されて効果的に現像が進行する。剥離用ローラー17
5でカバーフィルムは巻き取りローラー180に巻き取
られるとともに、カバーフィルムが剥がされて加熱ドラ
ム170から離れたフィルムFは加熱が終わるので現像
が停止すると同時に表面を通しての水分蒸発によって乾
燥が始まる。次いでフィルムFは、ガイドローラー17
7によって第一画像情報読み取り部112A、112B
に送られて読み取り光源211RA及び/又は211R
Bと読み取りセンサー209RA/209RBによって
反射画像がフィルムの両面から読み取られる。第一画像
情報を読み取ったフィルムFは、第二画像情報読み取り
部114に送られて読み取り光源211Tと読み取りセ
ンサー209Tによって透過画像が読み取られる。本実
施態様においては、ヒートドラムの表面温度は50〜1
20°Cであり、好ましい温度は80〜100℃であ
る。また、現像液は後に述べるように粘性化剤が添加さ
れ、かつ後に述べるような組成のカラー又は黒白現像液
である。
に用いるウエッブ処理と接触加熱を組み合わせた例を示
す構造概略図である。現像液を吸蔵した処理ウエッブ1
74のロールが送り出しロール178に取り付けられて
おり、カラーフィルムFがローラー186の間でエンド
レス状に移動するベルトコンベア184によって矢印の
方向に搬送され、図3下端部のローラーコーターで水塗
布された後に処理ウエッブと接すると同時に、板状電熱
ヒーター182によって加熱され、現像が行われる。ベ
ルトコンベア182はその両端のテンションローラー1
86によってフィルム搬送に適したテンションが与えら
れている。一方、電熱ヒーター182の両端のガイドロ
ーラー176のうち、入り口側のガイドローラー176
は、処理ウエッブとフィルムの感光層面との接触を行
い、出口側のローラー176によってウエッブフィルム
はカラーフィルムからはぎ取られて巻き取りローラー1
80に巻き取られる。現像時間は電熱ヒーターとカラー
フィルムが接している間に限られる。現像されたフィル
ムは、接触加熱部182を出て第一の画像情報読み取り
部112A、112B次いで第二の画像情報読み取り部
114に送られる。
接触加熱方式では、加熱板182の温度は、50〜10
0°C、より好ましくは60〜90°Cである。
触加熱を併用した別の加熱方式の構造概略図である。図
4の加熱部に組み合わせられる現像液の供給部は、いず
れの方法でもよく、ここでは加熱部の構造のみを示す。
現像液が供給されたカラーフィルムFは、複数のヒート
ローラ144を通過するが、ヒートローラ144のロー
ラ一対が搬送ローラを兼ねているのでフィルムFは、加
熱室180のケーシング内を上方へ搬送されながら接触
加熱が施される。さらに遠赤外線発生装置188とそれ
を取り囲むように配された金属反射板189によって電
磁波加熱が加えられる。加熱室180は遮蔽板186に
よって加熱部187と状態調節チャンバー190に分け
られている。フィルムFが搬送されてくる加熱部187
の入り口には図示しない遮蔽板が、また加熱部187の
上端には遮蔽板186が加熱部内の熱の逃散を抑制して
いる。加熱部187の入り口には温度センサ184が、
出口には温度センサ185が配置されている。また、別
の形態としては加熱部187の中は噴射孔1912から
供給されるスチーム191により高温度に保たれている
ことが現像を停止させないために好ましい。
状態調節チャンバー190では、温風ノズル160から
温風が送風されて、フィルムFに対して直角に吹き出さ
れて、加熱された感光材料の状態調節を行う。温風ノズ
ル160から吹き出される温風の一部は、図示しない送
風口を経て加熱部187のなかに導かれて加熱部187
の除湿を行う。温風ノズル160から吹き出される温風
は、加熱部187のケーシングに設けられた図示しない
外気導入孔から装置外の外気を吸引して供給されてい
る。
向中央よりも上流側と入り口側に加熱部187内の温度
を検出する温度センサ184が設けられている。この温
度センサ(例えば、サーミスタ、熱伝対等)184は、
図示しない制御装置に連結されており、制御装置は加熱
部187の温度を設定温度に保つようにヒートローラー
144と遠赤外線188の温度を制御する。
明する。第一画像読み取り部112A、112Bを経た
フィルムは、搬送ローラ対によって加熱部187の入り
口側に搬送される。加熱部187では、フィルムFは、
搬送ローラを兼ねたヒートローラ対144により、上方
へ搬送されながら接触加熱を受ける。入り口側ヒートロ
ーラ対の加熱温度は、下流側のヒートローラー対の加熱
温度よりも高く設定することが好ましい。
合、上記のようにヒートローラで接触加熱するととも
に、遠赤外線ランプヒータ188の発する遠赤外線をフ
ィルムFに照射しても加熱され、接触加熱とともに加熱
が行われる。その後、フィルムFは遮蔽板186の上方
の状態調節チャンバー190へ搬送され、チャンバー内
の温風ノズル160からフィルムFに向けて吹き出され
る温風によって状態調節されてから、第1の画像読み取
り部112A、112B続いて第2の画像読み取り部1
14へ搬送される。
過程でカラーフィルム表面は空気に接しており、したが
って現像反応の進行を伴いながら、水分が減少し、乾燥
状態に近づき、それとともに画像層の散乱が減少して透
明性が増加して、透過光による読み取りに好都合な条件
となる。反射光による読み取りは、乾燥によって不都合
を生じることはなく、したがって加熱現像ののち、何ら
の付加的な処理を施すことなく第一及び第二の画像読み
取りを行うことができる。
的に加熱し、かつ加熱時間が終了すると余熱時間を残さ
ないで急速に室温(環境温度)にもどさせることが可能
である。また、上記の利点に加えて、高温加熱でありな
がら短時間加熱であるので、消費エネルギーの原単位の
増加はなく、騒音やコストの増加等を招かない。
薬を用いることができる。現像主薬としては、ジヒドロ
キシベンゼン類(例えばハイドロキノン、ハイドロキノ
ンモノスルホネート、カテコール)、3−ピラゾリドン
類(例えば1−フェニル−3−ピラゾリドン、1−フェ
ニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾ
リドン、1−フェニル−4,4−ジヒドロキシメチル−
3−ピラゾリドン)、アミノフェノール類(たとえばN
−メチル−p−アミノフェノール、N−メチル−3−メ
チル−p−アミノフェノール、N−メチル−2−スルホ
アミノアミノフェノール)、アスコルビン酸やエリソル
ビン酸及びその異性体や誘導体、後述するカラー現像主
薬にも用いるp−フェニレンジアミン類などを、単独も
しくは組合せて用いることができる。これらの現像主薬
は塩の形で用いる場合は、対塩としては硫酸塩、塩酸
塩、燐酸塩、p−トルエンスルホン酸塩などの形が用い
られる。これらの現像主薬の添加量は、現像液1リット
ル当り1×10-5〜2 mol/リットルが好ましい。
ることができる。保恒剤としては亜硫酸塩や重亜硫酸塩
が一般的に用いられる。これらの添加量は、0.01〜
1 mol/リットル、好ましくは0.1〜0.5 mol/リットルで
ある。また、アスコルビン酸も有効な保恒剤であり、好
ましい添加量は、0.01 mol/リットル〜0.5 mol/リッ
トルである。その他、ヒドロキシルアミン類、糖類、o−
ヒドロキシケトン類、ヒドラジン類等も用いることがで
きる。その場合の添加量は0.1mol/リットル以下であ
る。
最も好ましくはpH9〜12である。pHを維持するた
めに各種緩衡剤を用いることができる。好ましい緩衡剤
は、炭酸塩、リン酸塩、ホウ酸塩、5−スルホサリチル
酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、グリジン塩、N,N−ジ
メチルグリシン塩、ロイシン塩、ノルロイシン塩、グア
ニン塩、3,4−ジヒドロキシフェニルアラニン塩、ア
ラニン塩、アミノ酪酸塩、バリン塩、リシン塩等をあげ
ることができる。特に炭酸塩、ホウ酸塩、5−スルホサ
リチル酸塩の使用が上記pH領域を維持し、かつ、安価
であるという点で好ましい。緩衝剤は、対塩としてN
a、Kなどのアルカリ金属やアンモニウム塩の形で用い
られる。これらの緩衡剤は単独で使用しても良く、ま
た、2種以上、併用使用しても良い。更に目的のpHを
得るのに、酸及び/又はアルカリを添加しても良い。酸
としては無機・有機の水溶性の酸を用いることができ
る。例えば、硫酸、硝酸、塩酸、酢酸、プロピオン酸、
アスコルビン酸等である。また、アルカリとしては各種
水酸化物、アンモニウム塩を添加することができる。例
えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、アンモニア
水、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン等をあ
げることができる。
ン化銀溶剤を含有するのが好ましい。例えば、チオシア
ン塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、2−メチルイミダゾー
ル、特開昭57−63580号記載のチオエーテル系化
合物等が好ましい。これらの化合物の添加量は0.00
5〜0.5モル/リットル程度が好ましい。 その他、現像
促進剤として各種4級アミン類、ポリエチレンオキサイ
ド類、1−フェニル−3−ピラゾリドン類、1級アミン
類、N,N,N’,N’−テトラメチル−p−フェニレ
ンジアミン等をあげることができる。
止する目的で種々のカブリ防止剤を添加してもよい。カ
ブリ防止剤としては塩化ナトリウム、塩化カリウム、臭
化カリウム、臭化ナトリウム、沃化カリウムの如きアル
カリ金属ハロゲン化物及び有機カブリ防止剤が好まし
い。有機カブリ防止剤としては、例えばベンゾトリアゾ
ール、6−ニトロベンズイミダゾール、5−ニトロイソ
インダゾール、5−メチルベンゾトリアゾール、5−ニ
トロベンゾトリアゾール、5−クロロ−ベンゾトリアゾ
ール、2−チアゾリル−ベンズイミダゾール、2−チア
ゾリルメチル−ベンズイミダゾール、ヒドロキシアザイ
ンドリジンの如き含窒素ヘテロ環化合物及び1−フェニ
ル−5−メルカプトテトラゾール、2−メルカプトベン
ゾイミダゾール、2−メルカプトベンゾチアゾールの如
きメルカプト置換ヘテロ環化合物、さらにチオサリチル
酸の如きメルカプト置換の芳香族化合物を使用すること
ができる。これらのカブリ防止剤は、処理中にカラー反
転感光材料中から溶出し、これらの現像液中に蓄積する
ものを含む。これらのうち、沃化物の添加濃度は5×1
0-6〜5×10-4モル/リットル程度である。また臭化物も
カブリ防止に好ましく、好ましい濃度は0.001モル
/リットル〜0.1モル/リットル、更に好ましくは0.01〜
0.05モル/リットル程度である。
剤(例えば硫酸ナトリウム、硫酸カリウム等の無機塩)
や、硬水軟化剤を含有させることができる。硬水軟化剤
としては、アミノポリカルボン酸、アミノポリホスホン
酸、ホスホノカルボン酸、有機無機ホスホン酸等、各種
構造のものを用いることができる。以下に具体例を示す
が、これらに限定されるものではない。エチレンジアミ
ン四酢酸、ニトリロ3酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ
酢酸、プロピレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミ
ン五酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、ニトリロ−
N,N,N−トリメチレンホスホン酸、エチレンジアミ
ン−N,N,N’N’−テトラメチレンホスホン酸、1
−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸。これ
らの硬水軟化剤は2種以上併用しても良い。好ましい添
加量は0.1g〜20g/リットル、より好ましくは、0.
5g〜10g/リットルである。又、必要に応じてアルキル
スルホン酸、アリールスルホン酸、脂肪族カルボン酸、
芳香族カルボン酸ポリアルキレンイミン等の各種界面活
性剤を添加しても良い。
用いる場合は、発色現像液が用いられる。発色現像液
は、芳香族第一級アミン系発色現像主薬を主成分とする
アルカリ性水溶液である。この発色現像主薬としては、
p−フェニレンジアミン系化合物が好ましく使用され
る。p−フェニレンジアミン系化合物の代表例として3
−メチル−4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン、3
−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキ
シエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチ
ル−N−β−メタンスルホンアミドエチルアニリン、3
−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−メトキシ
エチルアニリンおよびこれらの硫酸塩、塩酸塩、リン酸
塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩、テトラフェニル
ホウ酸塩、p−(t−オクチル)ベンゼンスルホン酸塩
などが挙げられる。これらの現像主薬は必要により、2
種以上併用しても良い。好ましい添加量は0.005モ
ル/リットル〜0.1モル/リットル好ましくは0.01モル/
リットル〜0.05モル/リットル程度である。
ましく、最も好ましくはpH10.0〜12.5であ
る。このpHを維持するのに各種緩衝剤が用いられる。
カラー現像液には、黒白現像液の説明で前記した各種の
緩衡剤を用いることができる。とくに5−スルホサリチ
ル酸塩、四ホウ酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩は、溶解
性、pH10.0以上の高pH領域での緩衝能に優れ、
カラー現像液に添加しても写真性能面への悪影響(ステ
インなど)がなく、安価であるといった利点を有してお
り、カラー現像液用の緩衝剤として好ましい。該緩衝剤
のカラー現像液への添加量も、黒白現像液の説明で前記
した量が適切である。
の現像促進剤を併用してもよい。また、現像促進剤とし
ては、米国特許第2648604号、特公昭44−95
03号、米国特許第3171247号で代表される各種
のピリジニウム化合物やその他のカチオニック化合物、
フェノサフラニンのようなカチオン性色素、硝酸タリウ
ムや硝酸カリウムの如き中性塩、特公昭44−9304
号、米国特許第2533990号、同第2531832
号、同第2950970号、同第2577127号記載
のポリエチレングリコールやその誘導体、ポリチオエー
テル類などのノニオン性化合物、米国特許第32012
42号記載のチオエーテル系化合物を使用してもよい。
その溶剤であるジエチレングリコール、トリエタノール
アミン、ジエタノールアミン等を用いることができる。
但し、環境負荷や液の溶解性、タールの発生等を考慮す
ると、これらの使用は、極力少ない方が好ましい。
剤を含有することもできる。例えば、チオシアン酸塩、
2−メチルイミダゾール、特開昭57−63580号記
載のチオエーテル系化合物等が挙げられる。
するが、これも黒白現像液の説明で述べた説明が当ては
まる。
剤を用いることができる。代表的な保恒剤としては、ヒ
ドロキシルアミン類と亜硫酸塩を用いることができる。
これらの添加量は0〜0.1モル/リットル程度である。本
発明に用いられるカラー現像液は、前記ヒドロキシルア
ミンや亜硫酸イオンに替えて有機保恒剤を含有すること
がより好ましい場合がある。
処理液へ添加することで、芳香族第一級アミンカラー現
像主薬の劣化速度を減じる有機化合物全般を指す。即
ち、カラー現像主薬の空気などによる酸化を防止する機
能を有する有機化合物類であるが、中でもヒドロキシル
アミン誘導体(ヒドロキシルアミンを除く。)、ヒドロ
キサム酸類、ヒドラジン類、ヒドラジド類、フェノール
類、α−ヒドロキシケトン類、α−アミノケトン類、糖
類、モノアミン類、ジアミン類、ポリアミン類、四級ア
ンモニウム塩類、ニトロキシラジカル類、アルコール
類、オキシム類、ジアミド化合物類、縮環式アミン類な
どが特に有効な有機保恒剤である。特開平1−1869
39号や同1−187557号に記載されたようなアミ
ン類、特開昭54−3532号記載のアルカノールアミ
ン類、特開昭56−94349号記載のポリエチレンイ
ミン類、米国特許第3,746,544号等記載の芳香
族ポリヒドロキシ化合物等を必要に応じて用いても良
い。特にトリエタノールアミンのようなアルカノールア
ミン類、N,N−ジエチルヒドロキシルアミンやN,N
−ジ(スルホエチル)ヒドロキシルアミンのようなジア
ルキルヒドロキシルアミン、N,N−ビス(カルボキシ
メチル)ヒドラジンのようなヒドラジン誘導体(ヒドラ
ジンを除く。)あるいはカテコール−3,5−ジスルホ
ン酸ソーダに代表される芳香族ポリヒドロキシ化合物の
添加が好ましい。
は0.02モル/リットル〜0.5モル/リットルより好ましく
は0.05モル/リットル〜0.2モル/リットル程度であり必
要により2種以上併用しても良い。
ジエチレングリコール、トリエチレングリコールのよう
な有機溶剤;色素形成カプラー;シトラジン酸、J酸、
H酸のような競争カプラー;ナトリウムボロンハイドラ
イドのような造核剤;1−フェニル−3−ピラゾリドン
のような補助現像薬;黒白現像液の項に記載したキレー
ト剤(硬水軟化剤)及び黒白現像液の項に記載した界面
活性剤を含有することができる。
分、好ましくは5秒〜60秒であり、発色現像では5秒
〜2分、好ましくは10秒〜2分である。処理温度は個
々の実施態様については、すでに述べたが、本方式の一
般的な加熱現像温度の範囲としては、20〜100℃、
好ましくは33〜90℃である。以上で現像処理の説明
を終わり、つぎに画像情報の読み取りと読み取った情報
の画像処理について述べる。
の変換を含む画像処理 反射光による読み取りと透過光による読み取りを各感光
層に適用する本発明に含まれる状態について説明する。
画像の内容の読み取りは、3感光層の画像情報が読み取
れる態様であれば、いずれの形態であってもよいが、そ
の中でも、下記の形態が好ましい。
報としては感光材料の表面側から反射光で読み取って得
られる表面側感光層に記録された画像情報と裏面側から
反射光で読み取って得られる裏面側感光層に記録された
画像情報の2種類の画像情報であり、全感光層に含まれ
る画像情報を第二画像情報として透過光で同時に読み取
る方式。この方式は、感光材料の表面側及び裏面側の感
光層に記録された画像情報が反射光による読み取りの精
度が高いことを利用したものである。現像処理液が、高
活性で安定であり、かつメンテナンスが比較的容易であ
ることも有利である。
ー現像液で行う方式。この場合は、第二画像情報の読み
取り用のセンサーを、中間感光層に記録された色画像
(通常マゼンタ)に合わせて行い、中間感光層画像の画
像情報を選択的に抽出できるので各画像情報間の分離が
よくなり、彩度の高い画像特性が得られる。
理であり、第一画像情報の読み取りが、反射光を用いた
感光材料の表面側又は裏面側感光層のいずれか一方であ
り、第二画像情報の読み取りが、感光材料の表面側又は
裏面側感光層の他方と、中間感光層に記録された画像か
ら透過光で読み取って得られる2つの画像情報である方
式。カラー現像液を用いることにより、透過光読み取り
センサをそれぞれの色画像に合わせることができ、画像
情報間の分離性が利点である。
み取りが、複数の感光層の画像情報である場合に、それ
ぞれ同一の画像読み取り装置を反復して用いてもよく、
また専用の画像読み取り装置を備えて読み取りを行って
もよい。
部112A、112B及び第二画像読み取り部114に
ついて黒白現像されたフィルムの画像読み取りを例に説
明する。第一画像読み取り部112A、112Bは、反
射光を用いた画像スキャナにより画像を読み取るもの
(反射型画像読み取り)であり、第二画像読み取り部1
14は、透過光を用いた画像スキャナにより画像を読み
取るもの(透過型画像読み取り)である。反射型画像読
み取り及び透過型画像読み取りは、以下の方法で行うこ
とできる。すなわち、受光素子を一次元に並べたライン
CCDを使用して現像済みフィルム上の画像を副走査し
ながら画像の濃度を読み取ってラインCCDにより電気
信号に変換するラインCCD−走査方式、及びエリアC
CDを使用して二次元のまま画像の濃度を読み取ってエ
リアCCDからの電気的走査によって時系列的に並べ替
えた電気信号に変換するエリアCCD方式を採用するこ
とができる。なお、第一画像情報読み取り部112A、
112Bと第2画像情報読み取り部114との位置関係
は、図1に示した場合と逆であってもよい。すなわち、
第一画像情報読み取り部112A、112Bの上流に第
二画像情報読み取り部114を配置するようにしてもよ
い。
成する第一画像情報読み取り部112A、112Bの概
略構成を示している。なお、ここででは、第一画像情報
読み取り部112が、フィルムFの表裏いずれか一方側
からの反射光で画像を光電的に読み取り、第一画像情報
が1種類である場合について説明する。従って、フィル
ムFの表裏側からの反射光で画像を光電的に読み取り、
第一画像情報を2種類とする場合は、図示読み取り光学
系をフィルムFの表裏側に設ければよい。図5に示され
るように、第一画像情報読み取り部112は、フィルム
Fの表側(乳剤側)に光を照射し反射した光を検出する
ことにより、カラー画像を光電的に読み取り可能に構成
されており、これにより第一画像情報を得る。第一画像
情報読み取り部112は、乳剤側において、光源11、
光源11から発せられてフィルムFの表面で反射した光
を反射するミラー12、光量を調整可能な光量調整ユニ
ット14、反射光を光電的に検知するCCDエリアセン
サ15、反射光をエリアセンサ上に結像させるレンズ1
6を有する。
ムで説明すると、支持体側から赤、緑、青の各色感光性
層を備えており、光源11は青色感光性層を照射し、C
CDエリアセンサ15は青色感光性層の反射光を受け
る。従って、第一画像情報は、主に青の画像情報を含
む。ここで、「主に」としたのは、反射光には、単色の
画像情報のみならず、光強度及び層厚によっては、隣接
する層の画像情報を含む場合があるからである。
第一画像情報は、図1に示した画像処理部120に供給
される。画像処理部120は、第一画像情報をデジタル
変換する画像処理部120a、及び後述する第二画像情
報をデジタル信号に変換する画像処理部120cで構成
される。なお、フィルムFの表裏側で2回の反射読み取
りを実行する場合は、さらに、第一画像情報の他方をデ
ジタル変換する画像処理部を追加する。画像処理部12
0aは、CCDエリアセンサ15により光電的に検出
し、生成された画像信号を増幅する増幅器17、画像信
号をデジタル化するA/D変換器18、A/D変換器1
8によりデジタル化された信号に対して、画素毎に感度
のバラツキや暗電流の補正処理を施すCCD補正手段1
9、画像データを濃度データに変換するログ変換器2
0、インターフェース21を有しており、CPU26に
より制御される。
略構成を示している。図6に示すように、第二画像情報
読み取り部114は、第一画像情報読み取り部112
A、112Bの下流に設けられ、フィルムFに光を照射
してフィルムを透過した光を検出することにより、カラ
ー画像を光電的に読み取り可能に構成されており、フィ
ルムFの裏側に配置された光源31、光源31から発せ
られてフィルムFを透過した光を反射する反射ミラー3
2、光量を調整可能な光量調整ユニット34、透過光を
光電的に検知するCCDエリアセンサ35、透過光をエ
リアセンサ上に結像させるレンズ36を有する。なお、
光源31をフィルムFの表側に配置し、表側から透過し
た光を検出するようにしても良い。光源31はフィルム
Fを表側から照射もする場合には、CCDエリアセンサ
35は各色感光性層の透過光を受ける。従って、第二画
像情報には、赤、緑、青の画像情報が重畳されている。
第二画像情報は、画像処理部120cに供給される。画
像処理部120cは、CCDエリアセンサ35により光
電的に検出され、生成された画像信号を増幅する増幅器
37、画像信号をデジタル化するA/D変換器38、A
/D変換器38によりデジタル化された信号に対して、
画素毎に感度のバラツキや暗電流の補正処理を施すCC
D補正手段39、画像データを濃度データに変換するロ
グ変換器40、インターフェース41を有しており、C
PU46により制御される。
A、112B及び114において、フィルムFはフィル
ム面が光軸と直交するように搬送され、所定の位置で停
止し、コマ画像が読み取られると画像コマピッチ分搬送
される。
A、112B及び114におけるエリアCCDは、光を
検出する複数の画素がフィルムFの長手方向及び幅方向
に沿って平面的に並べられており、全画素が受光した光
に応じて電荷を蓄積する機能を有しており、コマ画像
(2次元)を電気的に読み取ることができる。なお、今
までエリアCCDでの説明を中心に行ってきたが、エリ
アCCDの部分をエリアCCDの代わりにラインCCD
を用いることができる。ラインCCDを用いるときは、
フィルムFを画像コマピッチで搬送する必要はなく、連
続的に搬送しても良い。ラインCCDは、光を検出する
複数の画素がフィルムFの幅方向に沿って直線的に並べ
られており、線画素が受光した光に応じて電荷を蓄積す
る機能を有しており、ライン画像(1次元)を電気的に
読み取る。
A、112B及び114において適用可能な光源として
は、タングステン、蛍光灯、発光ダイオード、レーザ光
が挙げられる。特に、第一画像情報読み取り部112
A、112Bに用いられる光源11としては、赤外光が
好ましく、また、第二画像情報読み取り部114に用い
られる光源31としては赤外光又はレーザ光が好まし
い。赤外光の波長は、800nmから1200nm、好
ましくは850nmから1100nmである。
112Bにおいて、フィルムFの表裏側で画像情報を読
み取る場合、フィルムFの表裏側に配置される光源を交
互に点灯するように制御してフィルムFの裏側及び表側
に交互に光を照射する。対応するCCDエリアセンサ
は、各光源の点灯に同期して作動し、かつ反対側の光源
の光を受光しないように作動する。さらに、各光源の波
長をそれぞれ異ならせ、対応するCCDエリアセンサ
を、対応する光源の波長に感応させるようにしても良
い。この場合、CCDエリアセンサが反対側の光を感応
することがないため、光源11、31を同時に点灯させ
てフィルムFを撮像することが可能となる。
読み取る部112A、112B、第二画像情報読み取り
部114において、複数の光源を設け、異なるフィルム
位置の画像を読み取る場合を示しているが、特に白黒現
像においては、赤外光を発する単一の光源により、反射
光及び透過光を得、光電的にフィルムFの画像を読み取
るようにすることもできる。この場合、フィルムFに対
して、光源と同一側に反射光を読み取るCCDセンサを
設け、フィルムFを介して該光源と対向する位置に透過
光を読み取るCCDセンサを設ける。そして、光源の点
灯に同期して2つのCCDセンサを同時に作動させてフ
ィルムFの画像を読み取る。
A、112B及び114で読み取られた第一及び第二画
像情報は、画像生成部60に入力される。図7は画像生
成部60の構成を示しており、第一画像情報を記憶する
メモリ61、第二画像情報を記憶するメモリ63、第一
画像情報が含む赤、青の画像情報及び第二画像情報が含
む赤、緑、青の画像情報を公知の線形変換により所定係
数で重み付けする線形変換部64、重み付けされた結果
に基づいて加算処理し、赤、緑、青の単色の画像情報を
分離導出する加算部65を有する。画像生成部60で得
られた各色のデジタル画像データは、デジタル画像処理
部70へ出力される。
を示している。デジタル画像処理部70は、デジタルカ
メラ71等の撮影により得られた画像データが入力可能
であり、透過原稿、反射原稿等をスキャナ72で読み取
ることで得られた画像データ、コンピュータ等で生成さ
れた後、記録媒体に記憶されることによりフロッピディ
スクドライブ73、MOドライブ又はCDドライブ74
を介して入力される画像データ及びモデム75を介して
通信によって入力される画像データ(画像ファイルデー
タ)等の読み込みも可能となっている。
ジタル画像データをメモリ76に記憶し、色階調処理部
77、ハイパー処理部78、ハイパーシャープネス処理
部79等で各種の補正等の画像処理を行って、記録用画
像データとして図示しないプリンターへ出力する。この
画像操作によって現像されたオリジナル画像や、読み取
った画像の画質が劣る場合でも、階調や彩度の画像修正
が施される。また、デジタル画像処理部70は、デジタ
ル画像処理を行った画像データを画像ファイルデータと
して記憶媒体(例えば、FD、MO、CD)に記憶して
外部へ出力したり、通信回線を介して外部へ出力するこ
とも可能となっている。
及びモニタ70Mを備えており、モニタ70Mの表示を
見ながら、キーボード70Kのキー操作によって画像の
取り込み、種々の画像処理が可能となっている。
報読み取り部112A、112Bにおいて表側から1回
の反射読み取り、及び第二画像情報読み取り部114に
おいて1回の透過読み取りによりフィルムFの画像読み
取りを行う場合について説明した。この方式は、黒白現
像及びカラー現像のいすれにも適用可能である。黒白現
像においては、得られた信号のSN比が悪くなるが、第
一画像情報読み取り部112A、112BでフィルムF
の表裏側から2回の反射読み取りを行うことにより補償
可能である。
画像を読み取る場合は、第二画像情報読み取り部114
において、所望色の感光性層の濃度情報を得るように光
源31の波長を制御することにより、表裏何れか一方及
び中間性層に記録された色画像を選択的に抽出すること
ができる。
A、112Bにおいて、フィルムFの支持体側にある赤
の感光層が担持する画像情報を読み取った場合は、第二
画像情報読み取り部114において、1回目は表側に位
置する青の感光層に担持された画像情報を読み取るよう
に光源の波長を設定し、2回目は中間に位置する緑の感
光層に担持された画像情報を読み取るように光源の波長
を設定する。従って、第一画像情報は赤の画像情報を含
み、第二画像情報は青及び緑の画像情報を含む。又は、
第一画像情報読み取り部112A、112Bにおいて、
フィルムFの表側にある青の感光層が担持する画像情報
を読み取った場合は、第二画像情報像読み取り部114
において、1回目は支持体側に位置する赤の感光層に担
持された画像情報を読み取るように光源の波長を設定
し、2回目は中間に位置する緑の感光層に担持された画
像情報を読み取るように光源の波長を設定する。従っ
て、第一画像情報は青の画像情報を含み、第二画像情報
は赤及び緑の画像情報を含む。
連する補足説明 (1)感光材料 本発明に用いる感光材料は、発明の目的と背景に関連し
て前記したように写真市場で凡用されている撮影用カラ
ー写真感光材料であり、この感光材料は支持体上に少な
くとも1層の感光性層が設けられている。典型的な例と
しては、支持体上に、実質的に感色性は同じであるが感
光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤層から成る感光性
層を少なくとも1つ有するハロゲン化銀写真感光材料で
ある。該感光性層は青色光、緑色光、および赤色光の何
れかに感色性を有する単位感光性層であり、多層ハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料においては、一般に単位感光
性層の配列が、支持体側から順に赤感色性層、緑感色性
層、青感色性の順に設置される。しかし、目的に応じて
上記設置順が逆であっても、また同一感色性層中に異な
る感光性層が挟まれたような設置順をもとり得る。上記
のハロゲン化銀感光性層の間および最上層、最下層には
非感光性層を設けてもよい。これらには、後述のカプラ
ー、DIR化合物、混色防止剤等が含まれていてもよ
い。各単位感光性層を構成する複数のハロゲン化銀乳剤
層は、DE 1,121,470あるいはGB 923,045に記載されてい
るように高感度乳剤層、低感度乳剤層の2層を、支持体
に向かって順次感光度が低くなる様に配列するのが好ま
しい。また、特開昭57-112751 、同62- 200350、同62-2
06541 、62-206543 に記載されているように支持体より
離れた側に低感度乳剤層、支持体に近い側に高感度乳剤
層を設置してもよい。
低感度青感光性層(BL)/高感度青感光性層(BH)/高
感度緑感光性層(GH)/低感度緑感光性層(GL) /高感
度赤感光性層(RH)/低感度赤感光性層(RL)の順、ま
たはBH/BL/GL/GH/RH/RLの順、またはBH/BL/GH/
GL/RL/RHの順等に設置することができる。また特公昭
55-34932 公報に記載されているように、支持体から最
も遠い側から青感光性層/GH/RH/GL/RLの順に配列す
ることもできる。また特開昭56-25738、同62-63936に記
載されているように、支持体から最も遠い側から青感光
性層/GL/RL/GH/RHの順に配列することもできる。
に上層を最も感光度の高いハロゲン化銀乳剤層、中層を
それよりも低い感光度のハロゲン化銀乳剤層、下層を中
層よりも更に感光度の低いハロゲン化銀乳剤層を配置
し、支持体に向かって感光度が順次低められた感光度の
異なる3層から構成される配列が挙げられる。このよう
な感光度の異なる3層から構成される場合でも、特開昭
59-202464 に記載されているように、同一感色性層中に
おいて支持体より離れた側から中感度乳剤層/高感度乳
剤層/低感度乳剤層の順に配置されてもよい。その他、
高感度乳剤層/低感度乳剤層/中感度乳剤層、あるいは
低感度乳剤層/中感度乳剤層/高感度乳剤層の順に配置
されていてもよい。また、4層以上の場合にも、上記の
如く配列を変えてよい。
1、同 4,705,744、同 4,707,436、特開昭62-160448 、
同63- 89850 の明細書に記載の、BL,GL,RLなどの主感光
層と分光感度分布が異なる重層効果のドナー層(CL) を
主感光層に隣接もしくは近接して配置することが好まし
い。
は約30モル%以下のヨウ化銀を含む、ヨウ臭化銀、ヨウ
塩化銀、もしくはヨウ塩臭化銀である。特に好ましいの
は約2モル%から約10モル%までのヨウ化銀を含むヨウ
臭化銀もしくはヨウ塩臭化銀である。
体、八面体、十四面体のような規則的な結晶を有するも
の、球状、板状のような変則的な結晶形を有するもの、
双晶面などの結晶欠陥を有するもの、あるいはそれらの
複合形でもよい。ハロゲン化銀の粒径は、約 0.2μm以
下の微粒子でも投影面積直径が約10μmに至るまでの大
サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でも単分散乳剤でもよ
い。
は、例えばリサーチ・ディスクロージャー(以下、RD
と略す)No.17643 (1978年12月), 22 〜23頁, “I. 乳
剤製造(Emulsion preparation and types)”、および
同No.18716 (1979年11月),648頁、同No.307105(1989
年11月),863 〜865 頁、およびグラフキデ著「写真の物
理と化学」,ポールモンテル社刊(P.Glafkides, Chimi
e et Phisique Photographiques, Paul Montel, 1967)
、ダフィン著「写真乳剤化学」,フォーカルプレス社
刊(G.F. Duffin, Photographic Emulsion Chemistry,F
ocal Press, 1966)、ゼリクマンら著「写真乳剤の製造
と塗布」、フォーカルプレス社刊(V. L. Zelikman, et
al., Making and Coating Photographic Emulsion, Fo
cal Press,1964)などに記載された方法を用いて調製す
ることができる。US 3,574,628、同 3,655,394およびGB
1,413,748に記載された単分散乳剤も好ましい。
な平板状粒子も本発明に使用できる。平板状粒子は、ガ
トフ著、フォトグラフィック・サイエンス・アンド・エ
ンジニアリング(Gutoff, Photographic Science and E
ngineering)、第14巻 248〜257頁(1970年);US 4,43
4,226、同 4,414,310、同 4,433,048、同 4,439,520お
よびGB 2,112,157に記載の方法により簡単に調製するこ
とができる。結晶構造は一様なものでも、内部と外部と
が異質なハロゲン組成からなるものでもよく、層状構造
をなしていてもよい。エピタキシャル接合によって組成
の異なるハロゲン化銀が接合されていてもよく、例えば
ロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の化合物と接
合されていてもよい。また種々の結晶形の粒子の混合物
を用いてもよい。
る表面潜像型でも、粒子内部に形成する内部潜像型でも
表面と内部のいずれにも潜像を有する型のいずれでもよ
いが、ネガ型の乳剤であることが必要である。内部潜像
型のうち、特開昭 63-264740に記載のコア/シェル型内
部潜像型乳剤であってもよく、この調製方法は特開昭59
-133542に記載されている。この乳剤のシェルの厚みは
現像処理等によって異なるが、3 〜40nmが好ましく、5
〜20nmが特に好ましい。
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。このよ
うな工程で使用される添加剤はRDNo.17643、同No.187
16および同No.307105 に記載されており、その該当箇所
を後掲の表にまとめた。本発明に用いるカラー写真感光
材料には、感光性ハロゲン化銀乳剤の粒子サイズ、粒子
サイズ分布、ハロゲン組成、粒子の形状、感度の少なく
とも1つの特性の異なる2種類以上の乳剤を、同一層中
に混合して使用することができる。US 4,082,553に記載
の粒子表面をかぶらせたハロゲン化銀粒子、US 4,626,4
98、特開昭 59-214852に記載の粒子内部をかぶらせたハ
ロゲン化銀粒子、コロイド銀を感光性ハロゲン化銀乳剤
層および/または実質的に非感光性の親水性コロイド層
に適用することが好ましい。粒子内部または表面をかぶ
らせたハロゲン化銀粒子とは、感光材料の未露光部およ
び露光部を問わず、一様に(非像様に)現像が可能とな
るハロゲン化銀粒子のことをいい、その調製法は、US
4,626,498、特開昭 59-214852に記載されている。粒子
内部がかぶらされたコア/シェル型ハロゲン化銀粒子の
内部核を形成するハロゲン化銀は、ハロゲン組成が異な
っていてもよい。粒子内部または表面をかぶらせたハロ
ゲン化銀としては、塩化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃
臭化銀のいずれをも用いることができる。これらのかぶ
らされたハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズとしては0.
01〜0.75μm 、特に0.05〜0.6 μm が好ましい。また、
粒子形状は規則的な粒子でもよく、多分散乳剤でもよい
が、単分散性(ハロゲン化銀粒子の重量または粒子数の
少なくとも95%が平均粒子径の±40%以内の粒子径を有
するもの)であることが好ましい。
ゲン化銀を使用することが好ましい。非感光性微粒子ハ
ロゲン化銀とは、色素画像を得るための像様露光時にお
いては感光せずに、その現像処理において実質的に現像
されないハロゲン化銀微粒子であり、あらかじめカブラ
されていないほうが好ましい。微粒子ハロゲン化銀は、
臭化銀の含有率が 0〜 100モル%であり、必要に応じて
塩化銀および/または沃化銀を含有してもよい。好まし
くは沃化銀を 0.5〜10モル%含有するものである。微粒
子ハロゲン化銀は、平均粒径(投影面積の円相当直径の
平均値)が0.01〜 0.5μm が好ましく、0.02〜 0.2μm
がより好ましい。微粒子ハロゲン化銀は、通常の感光性
ハロゲン化銀と同様の方法で調製できる。ハロゲン化銀
粒子の表面は、光学的に増感される必要はなく、また分
光増感も不要である。ただし、これを塗布液に添加する
のに先立ち、あらかじめトリアゾール系、アザインデン
系、ベンゾチアゾリウム系、もしくはメルカプト系化合
物または亜鉛化合物などの公知の安定剤を添加しておく
ことが好ましい。この微粒子ハロゲン化銀粒子含有層
に、コロイド銀を含有させることができる。
は、6.0g/ m2以下が好ましく、4.5g/ m2以下が最も好ま
しい。カラー感光材料に使用できる写真用添加剤もRD
に記載されており、下記の表に関連する記載箇所を示し
た。
ーを使用することができるが、以下のカプラーが特に好
ましい。 イエローカプラー: EP 502,424A の式(I),(II)で表わさ
れるカプラー; EP 513,496A の式(1),(2) で表わされる
カプラー (特に18頁のY-28); EP 568,037Aのクレーム1
の式(I) で表わされるカプラー; US 5,066,576のカラム
1の45〜55行の一般式(I) で表わされるカプラー; 特開
平4-274425の段落0008の一般式(I) で表わされるカプラ
ー; EP 498,381A1の40頁のクレーム1に記載のカプラー
(特に18頁のD-35); EP 447,969A1 の4頁の式(Y) で表
わされるカプラー(特にY-1(17頁),Y-54(41 頁)); US
4,476,219のカラム7の36〜58行の式(II)〜(IV)で表わ
されるカプラー(特にII-17,19( カラム17),II-24(カラ
ム19))。
1 頁右下),L-68(12 頁右下),L-77(13 頁右下); EP 456,
257 の A-4 -63(134頁), A-4 -73,-75(139頁); EP 486,
965のM-4,-6(26 頁),M-7(27頁); EP 571,959AのM-45(19
頁);特開平5-204106の(M-1)(6 頁);特開平4-362631の
段落0237のM-22。 シアンカプラー: 特開平4-204843のCX-1,3,4,5,11,12,1
4,15(14 〜16頁); 特開平4-43345 のC-7,10(35 頁),3
4,35(37頁),(I-1),(I-17)(42 〜43頁); 特開平6-67385
の請求項1の一般式(Ia)または(Ib)で表わされるカプ
ラー。
P-5(11頁)。発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、US 4,366,237、GB 2,125,570、EP 96,873B、
DE 3,234,533に記載のものが好ましい。発色色素の不要
吸収を補正するためのカプラーは、EP 456,257A1の5 頁
に記載の式(CI),(CII),(CIII),(CIV) で表わされるイエ
ローカラードシアンカプラー(特に84頁のYC-86)、該EP
に記載のイエローカラードマゼンタカプラーExM-7(202
頁) 、 EX-1(249 頁) 、 EX-7(251 頁) 、US 4,833,069
に記載のマゼンタカラードシアンカプラーCC-9 (カラム
8)、CC-13(カラム10) 、US 4,837,136の(2)(カラム8)、
WO92/11575のクレーム1の式(A) で表わされる無色のマ
スキングカプラー(特に36〜45頁の例示化合物)が好ま
しい。
は、以下のものが挙げられる。現像抑制剤放出化合物:
EP 378,236A1の11頁に記載の式(I),(II),(III),(IV) で
表わされる化合物(特にT-101(30頁),T-104(31頁),T-11
3(36頁),T-131(45頁),T-144(51頁),T-158(58頁)), EP 4
36,938A2の 7頁に記載の式(I) で表わされる化合物(特
にD-49(51 頁))、EP 568,037A の式(1) で表わされる化
合物(特に(23)(11 頁))、EP 440,195A2の5 〜6 頁に記
載の式(I),(II),(III)で表わされる化合物(特に29頁の
I-(1) );漂白促進剤放出化合物:EP 310,125A2の5 頁
の式(I),(I')で表わされる化合物(特に61頁の(60),(6
1)) 及び特開平6-59411 の請求項1の式(I) で表わされ
る化合物(特に(7)(7 頁); リガンド放出化合物:US
4,555,478のクレーム1に記載のLIG-X で表わされる化
合物(特にカラム12の21〜41行目の化合物) ;ロイコ色
素放出化合物:US 4,749,641のカラム3〜8の化合物1
〜6;蛍光色素放出化合物:US 4,774,181のクレーム1の
COUP-DYEで表わされる化合物(特にカラム7〜10の化合
物1〜11);現像促進剤又はカブラセ剤放出化合物:US
4,656,123のカラム3の式(1) 、(2) 、(3) で表わされ
る化合物(特にカラム25の(I-22)) 及びEP 450,637A2の
75頁36〜38行目のExZK-2; 離脱して初めて色素となる基
を放出する化合物: US 4,857,447のクレーム1の式(I)
で表わされる化合物(特にカラム25〜36のY-1 〜Y-19)
。
のが好ましい。油溶性有機化合物の分散媒: 特開昭62-2
15272 のP-3,5,16,19,25,30,42,49,54,55,66,81,85,86,
93(140〜144 頁); 油溶性有機化合物の含浸用ラテック
ス: US4,199,363に記載のラテックス; 現像主薬酸化体
スカベンジャー: US 4,978,606のカラム2の54〜62行の
式(I) で表わされる化合物(特にI-,(1),(2),(6),(12)
(カラム4〜5)、US 4,923,787のカラム2の5〜10行
の式(特に化合物1(カラム3); ステイン防止剤: EP
298321Aの4頁30〜33行の式(I) 〜(III),特にI-47,72,
III-1,27(24 〜48頁); 褪色防止剤: EP 298321AのA-6,
7,20,21,23,24,25,26,30,37,40,42,48,63,90,92,94,164
(69 〜118 頁), US5,122,444のカラム25〜38のII-1〜II
I-23, 特にIII-10, EP 471347Aの8 〜12頁のI-1 〜III-
4,特にII-2, US 5,139,931のカラム32〜40のA-1 〜48,
特にA-39,42; 発色増強剤または混色防止剤の使用量を
低減させる素材: EP 411324Aの5 〜24頁のI-1 〜II-15,
特にI-46; ホルマリンスカベンジャー: EP 477932Aの24
〜29頁のSCV-1 〜28, 特にSCV-8; 硬膜剤: 特開平1-21
4845の17頁のH-1,4,6,8,14, US 4,618,573のカラム13〜
23の式(VII) 〜(XII) で表わされる化合物(H-1〜54),特
開平2-214852の8頁右下の式(6) で表わされる化合物(H
-1〜76),特にH-14, US 3,325,287のクレーム1に記載の
化合物; 現像抑制剤プレカーサー: 特開昭62-168139 の
P-24,37,39(6〜7 頁); US 5,019,492 のクレーム1に記
載の化合物,特にカラム7の28,29; 防腐剤、防黴剤:
US 4,923,790のカラム3 〜15のI-1 〜III-43, 特にII-
1,9,10,18,III-25; 安定剤、かぶり防止剤: US 4,923,
793のカラム6 〜16のI-1 〜(14),特にI-1,60,(2),(13),
US 4,952,483 のカラム25〜32の化合物1〜65, 特に3
6:化学増感剤: トリフェニルホスフィン セレニド, 特
開平5-40324 の化合物50;染料: 特開平3-156450の15〜1
8頁のa-1 〜b-20, 特にa-1,12,18,27,35,36,b-5,27 〜2
9頁のV-1 〜23, 特にV-1, EP 445627A の33〜55頁のF-I
-1 〜F-II-43,特にF-I-11,F-II-8, EP 457153A の17〜2
8頁のIII-1 〜36, 特にIII-1,3, WO 88/04794の8〜26
のDye-1 〜124 の微結晶分散体, EP 319999Aの6〜11頁
の化合物1〜22, 特に化合物1, EP 519306A の式(1) な
いし(3) で表わされる化合物D-1 〜87(3〜28頁),US 4,2
68,622の式(I) で表わされる化合物1〜22 (カラム3〜
10), US 4,923,788 の式(I) で表わされる化合物(1) 〜
(31) (カラム2〜9); UV吸収剤: 特開昭46-3335 の式
(1) で表わされる化合物(18b) 〜(18r),101 〜427(6〜
9頁),EP 520938Aの式(I) で表わされる化合物(3) 〜(6
6)(10 〜44頁) 及び式(III) で表わされる化合物HBT-1
〜10(14 頁), EP 521823A の式(1) で表わされる化合物
(1) 〜(31) (カラム2〜9)。
ネガフィルム、スライド用もしくはテレビ用のカラー反
転フィルム、及びカラーポジフィルムのような種々のカ
ラー感光材料に適用することができるが、特に一般用カ
ラーネガフィルムへの適用が発明の目的に適っている。
また、特公平2-32615 、実公平3-39784 に記載されてい
るレンズ付きフイルムユニットへの適用も同様に好適で
ある。
ば、前述のRD.No.17643 の28頁、同No.18716の 647頁
右欄から 648頁左欄、および同No.307105 の 879頁に記
載されている。
全親水性コロイド層の膜厚の総和が28μm 以下であるこ
とが好ましく、23μm 以下がより好ましく、18μm 以下
が更に好ましく、16μm以下が特に好ましい。また膜膨
潤速度T1/2 は30秒以下が好ましく、20秒以下がより好
ましい。T1/2 は、発色現像液で30℃、3分15秒処理し
た時に到達する最大膨潤膜厚の90%を飽和膜厚としたと
き、膜厚がその1/2 に到達するまでの時間と定義する。
膜厚は、25℃相対湿度55%調湿下(2日)で測定した
膜厚を意味し、T1/2 は、エー・グリーン(A.Green)ら
のフォトグラフィック・サイエンス・アンド・エンジニ
アリング (Photogr.Sci.Eng.),19卷、2,124 〜129 頁
に記載の型のスエロメーター(膨潤計)を使用すること
により測定できる。T1/2 は、バインダーとしてのゼラ
チンに硬膜剤を加えること、あるいは塗布後の経時条件
を変えることによって調整することができる。また、膨
潤率は 150〜400 %が好ましい。膨潤率とは、さきに述
べた条件下での最大膨潤膜厚から、式:(最大膨潤膜厚
−膜厚)/膜厚 により計算できる。
を有する側の反対側に、乾燥膜厚の総和が2μm 〜20μ
m の親水性コロイド層(バック層と称す)を設けること
が好ましい。このバック層には、前述の光吸収剤、フィ
ルター染料、紫外線吸収剤、スタチック防止剤、硬膜
剤、バインダー、可塑剤、潤滑剤、塗布助剤、表面活性
剤を含有させることが好ましい。このバック層の膨潤率
は150 〜500 %が好ましい。
したが、そのほか上記のRD.No.17643 の28〜29頁、同
No.18716の 651左欄〜右欄、および同No.307105 の880
〜881 頁に記載された通常の方法によって現像処理する
ことができる。
が、現像済みのフィルムを保存したいときには、第二画
像読み取りののち通常の脱銀及び水洗又は安定化処理を
行うことによって現像済みのカラーネガフィルムを得る
ことができる。脱銀処理は、漂白液と定着液、又は漂白
定着液によって行われる。漂白能を有する処理液(漂白
液又は漂白定着液)には、特開平4-125558の第4頁左下
欄16行〜第7頁左下欄6行に記載された化合物や処理条
件を適用することができる。漂白剤は酸化還元電位が 1
50mV以上のものが好ましいが、その具体例としては特開
平5-72694 、同5-173312に記載のものが好ましく、特に
1,3−ジアミノプロパン四酢酸、特開平5-173312号第
7頁の具体例1の化合物の第二鉄錯塩が好ましい。
は、特開平4-251845、同4-268552、EP588,289、同 591,
934、特開平6-208213に記載の化合物第二鉄錯塩を漂白
剤として使用することが好ましい。これらの漂白剤の濃
度は、漂白能を有する液1Lあたり0.05〜 0.3モルが好
ましく、特に環境への排出量を低減する目的から、 0.1
モル〜0.15モルで設計することが好ましい。また、漂白
能を有する液が漂白液の場合は、1Lあたり0.2モル〜1
モルの臭化物を含有させることが好ましく、特に0.3〜
0.8モルを含有させることが好ましい。
ことが好ましく、特にコハク酸、マレイン酸、マロン
酸、グルタル酸、アジピン酸など、臭気の少ないジカル
ボン酸を含有させることが好ましい。また、特開昭53-9
5630、RDNo.17129、US 3,893,858に記載の公知の漂白
促進剤を使用することも好ましい。定着能を有する処理
液については、特開平4-125558の第7頁左下欄10行〜第
8頁右下欄19行に記載の化合物や処理条件を適用するこ
とができる。またp−トルエンスルフィン酸塩をはじ
め、特開平1-224762に記載のスルフィン酸を使用するこ
とも、保恒性の向上の上で好ましい。漂白能を有する液
や定着能を有する液には、脱銀性の向上の観点からカチ
オンとしてアンモニウムを用いることが好ましいが、環
境汚染低減の目的からは、アンモニウムを減少或いはゼ
ロにする方が好ましい。
観点から金属錯体になっていない遊離のキレート剤を存
在させることが好ましいが、これらのキレート剤として
は、漂白液に関して記載した生分解性キレート剤を使用
することが好ましい。水洗および安定化工程に関して
は、上記の特開平4-125558、第12頁右下欄6行〜第13頁
右下欄第16行に記載の内容を好ましく適用することがで
きる。特に、安定液にはホルムアルデヒドに代わってEP
504,609、同 519,190に記載のアゾリルメチルアミン類
や特開平4-362943に記載のN−メチロールアゾール類を
使用することや、マゼンタカプラーを二当量化してホル
ムアルデヒドなどの画像安定化剤を含まない界面活性剤
の液にすることが、作業環境の保全の観点から好まし
い。
のゴミの付着を軽減するには、特開平6-289559に記載の
安定液が好ましく使用できる。本発明に用いられる処理
剤としては、発明協会公開技報、公技番号94-4992 の第
3頁右欄15行から第4頁左欄32行に記載のものが好まし
い。また、これに用いる現像機としては、上記公開技報
の第3頁右欄の第22行から28行に記載のフイルムプロセ
サーが好ましい。本発明を実施するに好ましい処理剤、
自動現像機、蒸発補正方式の具体例については、上記の
公開技報の第5頁右欄11行から第7頁右欄最終行までに
記載されている。
て用いる脱銀用と安定化用の処理剤の供給形態は、使用
液状態の濃度または濃縮された形の液剤、あるいは顆
粒、粉末、錠剤、ペースト状、乳液など、いかなる形態
でもよい。このような処理剤の例として、特開昭63-174
53には低酸素透過性の容器に収納した液剤、特開平4-19
655 、同4-230748には真空包装した粉末あるいは顆粒、
同4-221951には水溶性ポリマーを含有させた顆粒、特開
昭51-61837、特開平6-102628には錠剤、特表昭57-50048
5 にはペースト状の処理剤が開示されており、いずれも
好ましく使用できるが、使用時の簡便性の面から、予め
使用状態の濃度で調製してある液体を使用することが好
ましい。
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニール、ポリエ
チレンテレフタレート、ナイロンなどが、単独あるいは
複合材料として使用される。これらは要求される酸素透
過性のレベルに合わせて選択される。発色現像液などの
酸化されやすい液に対しては、低酸素透過性の素材が好
ましく、具体的にはポリエチレンテレフタレートやポリ
エチレンとナイロンの複合材料が好ましい。これらの材
料は 500〜1500μmの厚さで、容器に使用され、酸素透
過性を200 mL/m2・24hrs ・ハ゜スカル以下にすることが好
ましい。
記録層を有していることが多い。磁気記録層とは、磁性
体粒子をバインダー中に分散した水性もしくは有機溶媒
系塗布液を支持体上に塗設したものである。磁性体粒子
は、γFe2O3 などの強磁性酸化鉄、Co被着γFe2O3 、Co
被着マグネタイト、Co含有マグネタイト、強磁性二酸化
クロム、強磁性金属、強磁性合金、六方晶系のBaフェラ
イト、Srフェライト、Pbフェライト、Caフェライトなど
を使用できる。Co被着γFe2O3 などのCo被着強磁性酸化
鉄が好ましい。形状としては針状、米粒状、球状、立方
体状、板状等いずれでもよい。磁気記録層や他のバッキ
ング層には、潤滑性向上、カール調節、帯電防止、接着
防止、ヘッド研磨などの機能を合せ持たせてもよい。そ
れには非球形無機粒子を加えるのが好ましく、好適な粒
子の組成としては、酸化アルミニウム、酸化クロム、二
酸化珪素、二酸化チタン、シリコンカーバイト等の酸化
物、炭化珪素、炭化チタン等の炭化物、ダイアモンド等
の微粉末が好ましい。これらの研磨剤は、その表面をシ
ランカップリング剤又はチタンカップリング剤で処理さ
れてもよい。これらの粒子は磁気記録層に添加してもよ
く、また磁気記録層上にオーバーコート(例えば保護
層,潤滑剤層など)しても良い。この時使用するバイン
ダーは前述のものが使用でき、好ましくは磁気記録層の
バインダーと同じものがよい。磁気記録層を有する感材
については、US 5,336,589、同 5,250,404、同 5,229,2
59、同 5,215,874、EP 466,130に記載されている。
好ましい支持体であるポリエステル支持体について記す
が、後述する感材、処理、カートリッジ及び実施例など
も含めた詳細については、公開技報、公技番号94-6023
(発明協会;1994.3.15.)に記載されている。本発明にお
いては、第一画像上方読み取りの後に加熱乾燥を行う
が、迅速かつ強力な乾燥が望ましいので、加熱温度に対
して十分に安定なポリエステル支持体が好ましい。ポリ
エステルはジオールと芳香族ジカルボン酸を必須成分と
して形成され、芳香族ジカルボン酸として2,6−、
1,5−、1,4−、及び2,7−ナフタレンジカルボ
ン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ジオー
ルとしてジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールA、
ビスフェノールが挙げられる。この重合ポリマーとして
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート、ポリシクロヘキサンジメタノールテレフタレー
ト等のホモポリマーを挙げることができる。特に好まし
いのは2,6−ナフタレンジカルボン酸を50モル%〜 1
00モル%含むポリエステルである。中でも特に好ましい
のはポリエチレン 2,6−ナフタレートである。平均
分子量の範囲は約 5,000ないし 200,000である。本発明
のポリエステルのTgは50℃以上であり、さらに90℃以上
が好ましい。ポリエステル支持体は、巻き癖をつきにく
くするために熱処理温度は40℃以上Tg未満、より好まし
くはTg−20℃以上Tg未満で熱処理を行う。熱処理はこの
温度範囲内の一定温度で実施してもよく、冷却しながら
熱処理してもよい。この熱処理時間は、 0.1時間以上15
00時間以下、さらに好ましくは 0.5時間以上 200時間以
下である。支持体の熱処理は、ロール状で実施してもよ
く、またウェブ状で搬送しながら実施してもよい。表面
に凹凸を付与し(例えば酸化錫や酸化アンチモン等の導
電性無機微粒子を塗布する)、面状改良を図ってもよ
い。又端部にローレットを付与し端部のみ少し高くする
ことで巻芯部の切り口写りを防止するなどの工夫を行う
ことが望ましい。これらの熱処理は支持体製膜後、表面
処理後、バック層塗布後(帯電防止剤、滑り剤等)、下
塗り塗布後のどこの段階で実施してもよい。好ましいの
は帯電防止剤塗布後である。このポリエステルには紫外
線吸収剤を練り込んでも良い。又ライトパイピング防止
のため、三菱化成製のDiaresin、日本化薬製のKayaset
等ポリエステル用として市販されている染料または顔料
を練り込むことにより目的を達成することが可能であ
る。
るために、下塗り層を施したのち、あるいは直接に表面
処理することが好ましい。薬品処理、機械的処理、コロ
ナ放電処理、火焔処理、紫外線処理、高周波処理、グロ
ー放電処理、活性プラズマ処理、レーザー処理、混酸処
理、オゾン酸化処理、などの表面活性化処理が挙げられ
る。表面処理の中でも好ましいのは、紫外線照射処理、
火焔処理、コロナ処理、グロー処理である。次に下塗法
について述べると、単層でもよく2層以上でもよい。下
塗層用バインダーとしては、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、ブタジエン、メタクリル酸、アクリル酸、イタコン
酸、無水マレイン酸などの中から選ばれた単量体を出発
原料とする共重合体を始めとして、ポリエチレンイミ
ン、エポキシ樹脂、グラフト化ゼラチン、ニトロセルロ
ース、ゼラチンが挙げられる。支持体を膨潤させる化合
物としてレゾルシンとp−クロルフェノールがある。下
塗層にはゼラチン硬化剤としてはクロム塩(クロム明ば
んなど)、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、グルター
ルアルデヒドなど)、イソシアネート類、活性ハロゲン
化合物(2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−S−トリ
アジンなど)、エピクロルヒドリン樹脂、活性ビニルス
ルホン化合物などを挙げることができる。二酸化珪素、
二酸化チタン、アルミナなどの無機物微粒子又はポリメ
チルメタクリレート共重合体微粒子(0.01〜10μm)を
マット剤として含有させてもよい。また本発明において
は、帯電防止剤が好ましく用いられる。それらの帯電防
止剤としては、カルボン酸及びカルボン酸塩、スルホン
酸塩を含む高分子、カチオン性高分子、イオン性界面活
性剤化合物を挙げることができる。
化亜鉛、二酸化珪素、二酸化チタン、アルミナ、酸化イ
ンジウム、酸化マグネシウム、酸化バリウム、酸化マン
ガン、酸化バナジウムの中から選ばれた少くとも1種の
体積抵抗率が107 Ω・cm以下、より好ましくは105 Ω
・cm以下である粒子サイズ0.001〜 1.0μm結晶性の金
属酸化物あるいはこれらの複合酸化物(Sb,P,B,In,S,Si,
C など)の微粒子、更にはゾル状の金属酸化物あるいは
これらの複合酸化物の微粒子である。感材への含有量と
しては、 5〜500mg/m2が好ましく特に好ましくは10〜35
0mg/m2である。導電性の結晶性酸化物又はその複合酸化
物とバインダーの量の比は1/300 〜 100/1が好ましく、
より好ましくは 1/100〜 100/5である。
ましい。滑り剤含有層は感光層面、バック面ともに用い
ることが好ましい。好ましい滑り性としては動摩擦係数
で0.25以下0.01以上である。この時の測定は直径 5mmの
ステンレス球に対し、 60cm/分で搬送した時の値を表す
(25℃、60%RH)。この評価において相手材として感光
層面に置き換えてももほぼ同レベルの値となる。使用可
能な滑り剤としては、ポリオルガノシロキサン、高級脂
肪酸アミド、高級脂肪酸金属塩、高級脂肪酸と高級アル
コールのエステル等であり、ポリオルガノシロキサンと
しては、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキ
サン、ポリスチリルメチルシロキサン、ポリメチルフェ
ニルシロキサン等を用いることができる。添加層として
は乳剤層の最外層やバック層が好ましい。特にポリジメ
チルシロキサンや長鎖アルキル基を有するエステルが好
ましい。
好ましい。マット剤としては乳剤面、バック面とどちら
でもよいが、乳剤側の最外層に添加するのが特に好まし
い。マット剤は処理液可溶性でも処理液不溶性でもよ
く、好ましくは両者を併用することである。例えばポリ
メチルメタクリレート、ポリ(メチルメタクリレート/
メタクリル酸= 9/1又は5/5(モル比))、ポリスチレン粒
子などが好ましい。粒径としては 0.8〜10μmが好まし
く、その粒径分布も狭いほうが好ましく、平均粒径の
0.9〜 1.1倍の間に全粒子数の90%以上が含有されるこ
とが好ましい。又マット性を高めるために 0.8μm以下
の微粒子を同時に添加することも好ましく例えばポリメ
チルメタクリレート(0.2μm)、ポリ(メチルメタクリ
レート/メタクリル酸= 9/1(モル比)、 0.3μm))、
ポリスチレン粒子(0.25μm)、コロイダルシリカ(0.
03μm)が挙げられる。
フィルムパトローネについて記す。本発明で使用される
パトローネの主材料は、金属でも合成プラスチックでも
よい。好ましいプラスチック材料はポリスチレン、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリフェニルエーテルなど
である。更に本発明のパトローネは、各種の帯電防止剤
を含有してもよくカーボンブラック、金属酸化物粒子、
ノニオン、アニオン、カチオン及びベタイン系界面活性
剤又はポリマー等を好ましく用いることが出来る。これ
らの帯電防止されたパトローネは特開平1-312537、同1-
312538に記載されている。特に25℃、25%RHでの抵抗が
1012Ω以下が好ましい。通常プラスチックパトローネ
は、遮光性を付与するためにカーボンブラックや顔料な
どを練り込んだプラスチックを使って製作される。パト
ローネのサイズは現在 135サイズのままでもよいし、カ
メラの小型化には、現在の 135サイズの25mmのカートリ
ッジの径を22mm以下とすることも有効である。パトロー
ネのケースの容積は、30cm3以下好ましくは 25cm3以下
とすることが好ましい。パトローネおよびパトローネケ
ースに使用されるプラスチックの重量は5g〜15gが好ま
しい。更にパトローネは、スプールを回転してフイルム
を送り出すパトローネでもよい。またフイルム先端がパ
トローネ本体内に収納され、スプール軸をフイルム送り
出し方向に回転させることによってフイルム先端をパト
ローネのポート部から外部に送り出す構造でもよい。こ
れらはUS 4,834,306、同 5,226,613に開示されている。
本発明に用いられる写真フイルムは現像前のいわゆる生
フイルムでもよいし、現像処理された写真フイルムでも
よい。又、生フイルムと現像済みの写真フィルムが同じ
新パトローネに収納されていてもよいし、異なるパトロ
ーネでもよい。
ドバンスト・フォト・システム(以下、APシステムとい
う)用ネガフイルムとしても好適であり、富士写真フイ
ルム(株)(以下、富士フイルムという)製NEXIA A 、
NEXIA F 、NEXIA H (順にISO 200/100/400 )のように
フイルムをAPシステムフォーマットに加工し、専用カー
トリッジに収納したものを挙げることができる。これら
のAPシステム用カートリッジフイルムは、富士フイルム
製エピオンシリーズ(エピオン300Z等)等のAPシステム
用カメラに装填して用いられる。また、本発明のカラー
写真感光材料は、富士フイルム製フジカラー写ルンです
スーパースリムのようなレンズ付きフイルムにも好適で
ある。
フイルムデジタルラボシステム フロンティアシリーズ
が好ましい。フロンティアシステムでは、スキャナー&
イメージプロセサー SP-1000及びレーザープリンター&
ペーパープロセサー LP-1000P もしくはレーザープリン
ター LP-1000W が用いられる。デタッチ工程で用いるデ
タッチャー、リアタッチ工程で用いるリアタッチャー
は、それぞれ富士フイルムのDT200/DT100 及びAT200/AT
100 が好ましい。
メージワークステーションAladdin1000を中心とするフ
ォトジョイシステムにより楽しむこともできる。例え
ば、Aladdin 1000に現像済みAPシステムカートリッジフ
イルムを直接装填したり、ネガフイルム、ポジフイル
ム、プリントの画像情報を、35mmフイルムスキャナーFE
-550やフラットヘッドスキャナーPE-550を用いて入力
し、得られたデジタル画像データを容易に加工・編集す
ることができる。そのデータは、光定着型感熱カラープ
リント方式によるデジタルカラープリンターNC-550ALや
レーザー露光熱現像転写方式のピクトログラフィー3000
によって、又はフイルムレコーダーを通して既存のラボ
機器によりプリントとして出力することができる。ま
た、Aladdin 1000は、デジタル情報を直接フロッピーデ
ィスクやZip ディスクに、もしくはCDライターを介して
CD-Rに出力することもできる。
トリッジフイルムを富士フイルム製フォトプレイヤーAP
-1に装填するだけでTVで写真を楽しむことができるし、
富士フイルム製フォトスキャナーAS-1に装填すれば、パ
ソコンに画像情報を高速で連続的に取り込むこともでき
る。また、フイルム、プリント又は立体物をパソコンに
入力するには、富士フイルム製フォトビジョンFV-10/FV
-5が利用できる。更に、フロッピーディスク、Zip ディ
スク、CD-Rもしくはハードディスクに記録された画像情
報は、アプリケーションソフトを用いてパソコン上で様
々に加工して楽しむことができる。パソコンから高画質
なプリントを出力するには、光定着型感熱カラープリン
ト方式の富士フイルム製デジタルカラープリンターNC-2
/NC-2Dが好適である。現像済みのAPシステムカートリッ
ジフイルムを収納するには、フジカラーポケットアルバ
ムAP-5ポップL 、AP-1ポップL 、 AP-1 ポップKG又はカ
ートリッジファイル16が好ましい。
チン 1.0g、KBr、1.0gを含む水溶液120
0ミリリットル(以下、「mL」と表記する。)を35
℃に保ち、激しく撹拌した。AgNO3、1.9gを含
む水溶液30mL、KBr1.5gと分子量15000
の低分子量ゼラチン0.7gを含む水溶液30mLをダ
ブルジェット法で30秒間に渡り添加し核形成を行っ
た。この時、KBrの過剰濃度を一定に保った。KBr
を6g添加し、75℃に昇温し熟成した。熟成終了後、
コハク化ゼラチン35gを添加した。pHを5.5に調
整した。AgNO3、30gを含む水溶液150mLと
KBr水溶液をダブルジェット法で16分間に渡り添加
した。この時、銀電位を飽和カロメル電極に対して−2
5mVに保った。さらに、AgNO3、110gを含む
水溶液とKBr水溶液をダブルジェット法で最終流量が
初期流量の1.2倍になるように流量加速して15分間
に渡り添加した。この時、サイズが0.03μmのAg
I微粒子乳剤をヨウ化銀含有率が3.8%になるように
同時に流量加速して添加し、かつ銀電位を−25mVに
保った。AgNO3、35gを含む水溶液132mLと
KBr水溶液をダブルジェット法で7分間に渡り添加し
た。添加終了時の電位を−20mVになるようにKBr
水溶液の添加を調整した。温度を40℃にした後、化合
物1をKI換算で5.6g添加し、さらに0.8Mの亜
硫酸ナトリウム水溶液を64cc添加した。さらにNa
OH水溶液を添加してpHを9.0に上げ4分間保持
し、沃化物イオンを急激に生成せしめた後、pHを5.
5に戻した。温度を55℃に戻した後、ベンゼンチオス
ルホン酸ナトリウム、1mgを添加し、さらにカルシウ
ム濃度が1ppmの石灰処理ゼラチンを13g添加し
た。添加終了後、AgNO3、70gを含む水溶液25
0mL及びKBr水溶液を電位を60mVに保ちながら
20分間に渡り添加した。このとき、黄血塩を銀1モル
に対して1.0×10-5モル添加した。水洗した後、カ
ルシウム濃度1ppmの石灰処理ゼラチン80gを添加
し、40℃でpH5.8、pAg8.7に調整した。
びストロンチウムの含有量をICP発光分光分析法によ
り測定したところ、それぞれ15ppm、2ppmおよ
び1ppmであった。
イズが0.05μmの純AgBr微粒子乳剤をAg換算
で1g添加しシェル付けした。次に増感色素1、2、3
を、固体微分散物の形態でそれぞれ銀1モル当たり、
5.85×10-4モル、3.06×10-4モル、9.0
0×10-6モル添加した。表1に作製条件を示したよう
に、無機塩をイオン交換水に溶解させた後、増感色素を
添加し、60℃の条件下でディゾルバー翼を用い200
0rpmで20分間分散することにより、増感色素1、
2、3の固体微分散物を作製した。増感色素を添加して
増感色素の吸着が平衡状態での吸着量の90%に達した
とき、硝酸カルシウムをカルシウム濃度が250ppm
となるように添加した。増感色素の吸着量は、遠心沈殿
により固層と液層を分離し、最初に加えた増感色素量と
上澄み液中の増感色素量との差を測定して、吸着された
増感色素量を求めた。硝酸カルシウムの添加後、チオシ
アン酸カリウム、塩化金酸、チオ硫酸ナトリウム、N,
N−ジメチルセレノウレア及び化合物4を添加し最適に
化学増感した。N,N−ジメチルセレノウレアは銀1モ
ルに対して3.40×10-6モル添加した。化学増感終
了時に化合物2および化合物3を添加して、Em−Aを
調製した。
いて、核形成後に添加するKBr量を5gに変更し、コ
ハク化ゼラチンを1gあたり35μmolのメチオニン
を含有する分子量100000のトリメリット化率98
%のトリメリット化ゼラチンに置き換え、化合物1を化
合物6に置き換え、化合物6の添加量をKI換算で8.
0gに変更し、化学増感前に添加する増感色素の量を増
感色素1、2、3に対し、それぞれ6.50×10-4モ
ル、3.40×10-4モル、1.00×10-5モルに変
更し、かつ化学増感時に添加するN,N−ジメチルセレ
ノウレアの量を4.00×10-6モルに変更する以外は
Em−Aと同様にしてEm−Bを調製した。
いて、核形成後に添加するKBr量を1.5gに変更
し、コハク化ゼラチンを1gあたり35μmolのメチ
オニンを含有する分子量100000のフタル化率97
%のフタル化ゼラチンに置き換え、化合物1を化合物7
に置き換え、化合物7の添加量をKI換算で7.1gに
変更し、化学増感前に添加する増感色素の量を増感色素
1、2、3に対し、それぞれ7.80×10-4モル、
4.08×10-4モル、1.20×10-5モルに変更
し、かつ化学増感時に添加するN,N−ジメチルセレノ
ウレアの量を5.00×10-6モルに変更する以外はE
m−Aと同様にしてEm−Cを調製した。
低分子量ゼラチン1.0g、KBr1.0gを含む水溶
液1200mLを35℃に保ち、激しく撹拌した。Ag
NO 3 1.9gを含む水溶液30mL、KBr1.5g
と分子量15000の低分子量ゼラチン0.7gを含む
水溶液30mLをダブルジェット法で30秒間にわたり
添加し核形成を行った。この時、KBrの過剰濃度を一
定に保った。KBrを6g添加し、75℃に昇温し熟成
した。熟成終了後、コハク化ゼラチンを15g、および
前述のトリメリット化ゼラチンを20g添加した。pH
を5.5に調整した。AgNO3 30gを含む水溶液1
50mLとKBr水溶液をダブルジェット法で16分間
にわたり添加した。この時、銀電位を飽和カロメル電極
に対して−25mVに保った。さらに、AgNO3 11
0gを含む水溶液とKBr水溶液をダブルジェット法で
最終流量が初期流量の1.2倍になるように流量加速し
て15分間にわたり添加した。この時、サイズが0.0
3μmのAgI微粒子乳剤をヨウ化銀含有率が3.8%
になるように同時に流量加速して添加し、かつ銀電位を
−25mVに保った。AgNO3 35gを含む水溶液1
32mLとKBr水溶液をダブルジェット法で7分間に
わたり添加した。添加終了時の電位を−20mVになる
ようにKBr水溶液の添加を調整した。KBrを添加
し、電位を−60mVにした後、ベンゼンチオスルホン
酸ナトリウム1mgを添加し、さらにカルシウム濃度が
1ppmの石灰処理ゼラチンを13g添加した。添加終
了後、分子量15000の低分子量ゼラチン水溶液とA
gNO3水溶液とKI水溶液を特開平10−43570
号に記載の磁気カップリング誘導型撹拌機を有する別の
チャンバー内で添加直前前混合して調製した粒子サイズ
(球相当径)0.008μmのAgI微粒子乳剤をKI
換算で8.0g連続的に添加しつつ、AgNO3 70g
を含む水溶液250mL及びKBr水溶液を電位を−6
0mVに保ちながら20分間にわたり添加した。このと
き、黄血塩を銀1モルに対して1.0×10 -5モル添加
した。水洗した後、カルシウム濃度1ppmの石灰処理
ゼラチン80gを添加し、40℃でpH5.8、pAg
8.7に調整した。
ストロンチウムの含有量をICP発光分光分析法により
測定したところ、それぞれ15ppm、2ppm及び1
ppmであった。
素4、5、6に変更し、かつ添加量をそれぞれ7.73
×10-4モル、1.65×10-4モル、6.20×10
-5モルとする以外はEm−Aと同様にして化学増感を行
い、Em−Eを調製した。
低分子量ゼラチン1.0g、KBr1.0gを含む水溶
液1200mLを35℃に保ち、激しく撹拌した。Ag
NO 3 1.9gを含む水溶液30mL、KBr1.5g
と分子量15000の低分子量ゼラチン0.7gを含む
水溶液30mLをダブルジェット法で30秒間にわたり
添加し核形成を行った。この時、KBrの過剰濃度を一
定に保った。KBrを5g添加し、75℃に昇温し熟成
した。熟成終了後、コハク化ゼラチン20gとフタル化
ゼラチン15gを添加した。pHを5.5に調整した。
AgNO3 30gを含む水溶液150mLとKBr水溶
液をダブルジェット法で16分間にわたり添加した。こ
の時、銀電位を飽和カロメル電極に対して−25mVに
保った。さらに、AgNO3 110gを含む水溶液とK
Br水溶液をダブルジェット法で最終流量が初期流量の
1.2倍になるように流量加速して15分間にわたり添
加した。この時、サイズが0.03μmのAgI微粒子
乳剤をヨウ化銀含有率が3.8%になるように同時に流
量加速して添加し、かつ銀電位を−25mVに保った。
AgNO3 35gを含む水溶液132mLとKBr水溶
液をダブルジェット法で7分間にわたり添加した。KB
r水溶液を添加して電位を−60mVに調整した後、サ
イズが0.03μmのAgI微粒子乳剤をKI換算で
9.2g添加した。ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム
1mgを添加し、さらにカルシウム濃度が1ppmの石
灰処理ゼラチンを13g添加した。添加終了後、AgN
O370gを含む水溶液250mL及びKBr水溶液を
電位を60mVに保ちながら20分間にわたり添加し
た。このとき、黄血塩を銀1モルに対して1.0×10
-5モル添加した。水洗した後、カルシウム濃度1ppm
の石灰処理ゼラチン80gを添加し、40℃でpH5.
8、pAg8.7に調整した。
ストロンチウムの含有量をICP発光分光分析法により
測定したところ、それぞれ15ppm、2ppm及び1
ppmであった。
素4、5、6に置き換え、添加量をそれぞれ8.50×
10-4モル、1.82×10-4モル、6.82×10-5
モルとする以外はEm−Bと同様にして化学増感を行
い、Em−Fを調製した。
低分子量ゼラチン1.0g、KBr1.0gを含む水溶
液1200mLを35℃に保ち、激しく撹拌した。Ag
NO 3 1.9gを含む水溶液30mL、KBr1.5g
と分子量15000の低分子量ゼラチン0.7gを含む
水溶液30mLをダブルジェット法で30秒間にわたり
添加し核形成を行った。この時、KBrの過剰濃度を一
定に保った。KBrを1.5g添加し、75℃に昇温し
熟成した。熟成終了後、前述のトリメリット化ゼラチン
15gと前述のフタル化ゼラチン20gを添加した。p
Hを5.5に調整した。AgNO3、30gを含む水溶
液150mLとKBr水溶液をダブルジェット法で16
分間にわたり添加した。この時、銀電位を飽和カロメル
電極に対して−25mVに保った。さらに、AgNO3
110gを含む水溶液とKBr水溶液をダブルジェット
法で最終流量が初期流量の1.2倍になるように流量加
速して15分間にわたり添加した。この時、サイズが
0.03μmのAgI微粒子乳剤をヨウ化銀含有率が
3.8%になるように同時に流量加速して添加し、かつ
銀電位を−25mVに保った。AgNO3、35gを含
む水溶液132mLとKBr水溶液をダブルジェット法
で7分間にわたり添加した。電位を−60mVになるよ
うにKBr水溶液の添加を調整した。サイズが0.03
μmのAgI微粒子乳剤をKI換算で7.1g添加し
た。ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム1mgを添加
し、さらにカルシウム濃度が1ppmの石灰処理ゼラチ
ンを13g添加した。添加終了後、AgNO370gを
含む水溶液250mL及びKBr水溶液を電位を60m
Vに保ちながら20分間にわたり添加した。このとき、
黄血塩を銀1モルに対して1.0×10-5モル添加し
た。水洗した後、カルシウム濃度1ppmの石灰処理ゼ
ラチン80gを添加し、40℃でpH5.8、pAg
8.7に調整した。
ストロンチウムの含有量をICP発光分光分析法により
測定したところ、それぞれ15ppm、2ppm及び1
ppmであった。
に変更し、それぞれの添加量を1.00×10-3モル、
2.15×10-4モル、8.06×10-5モルとする以
外はEm−Cと同様にしてEm−Gを調製した。
いて、化学増感前に添加する増感色素を増感色素7、8
に変更し、それぞれの添加量を7.65×10-4モル、
2.74×10-4モルとする以外はEm−Bと同様にし
てEm−Jを調製した。
調製) 平均球相当径0.6μm、アスペクト比9.
0、乳剤1kg当たりに銀1.16モル、ゼラチン66
gを含む臭化銀平板乳剤を用意した。
98%のコハク化率のコハク化ゼラチンを含む水溶液1
250gに変成シリコンオイルを0.3g添加した。
0.086モルの銀を含む上記臭化銀平板乳剤を添加した
後78℃に保ち攪拌した。硝酸銀18.1gを含む水溶
液と、上記0.037μmの沃化銀微粒子を添加する銀
に対して5.4モルになるように添加した。更にこの時
臭化カリウム水溶液をダブルジェットでpAgが8.1
になるように調整しながら添加した。
ン酸ナトリウム2mgを添加した後、3,5−ジスルホ
カテコール2ナトリウム塩0.45g、二酸化チオ尿素
2.5mgを添加した。
化カリウム水溶液をダブルジェットで加速しながら66
分かけて添加した。この時上記0.037μmの沃化銀
微粒子を添加する銀に対して7.0モルになるように添
加した。この時pAgが8.1になるように、上記ダブ
ルジェットの臭化カリウム量を調整した。添加終了後、
ベンゼンチオスルフォン酸ナトリウム2mgを加えた。
む水溶液と、臭化カリウム水溶液をダブルジェットで1
6分かけて添加した。この時pAgが7.9になるよう
に臭化カリウム水溶液量を調整した。
上記ホスト粒子を臭化カリウム水溶液にて9.3に調整
した後、上記0.037μmの沃化銀微粒子乳剤25g
を20秒以内に急激に添加した。
9gを含む水溶液を22分間かけて添加した。
球相当径1.4μmの平板粒子で、平均沃化銀含有量は
5.5モルであった。
8%のコハク化ゼラチン、硝酸カルシウムを添加し40
℃でpH5.8、pAg8.7に調整した。60℃に昇
温し、0.07μmの臭化銀微粒子乳剤を5×10-3モ
ル添加し、20分後に増感色素9、10、11を添加し
た。その後チオシアン酸カリウム、塩化金酸、チオ硫酸
ナトリウム、N,N−ジメチルセレノウレア、化合物4
を添加し最適に化学増感した。化学増感終了20分前に
化合物3を添加し、化学増感終了時に化合物5を添加し
た。ここで,最適に化学増感するとは、1/100で露
光した時の感度が最高になるように増感色素ならびに各
化合物をハロゲン化銀1molあたり10-1から10-8
molの添加量範囲から選択したことを意味する。
容器に、ゼラチン水溶液(蒸留水1250mL、脱イオ
ンゼラチン48g、KBr0.75g)を入れ、溶液の
温度を70℃に保持した。この溶液中にAgNO3水溶
液276mL(AgNO3 12.0gを含む)と等モル
濃度のKBr水溶液をコントロールドダブルジェット添
加法により7分間かけてpAg7.26に保ちながら添
加した。そして68℃に降温し、二酸化チオ尿素(0.05
wt%)を7.6mLを添加した。
(AgNO3 108.0gを含む)と等モル濃度のKB
rとKIの混合水溶液(2.0モル%KI)をコントロ
ールドダブルジェット添加法により18分30秒間かけ
てpAg7.30に保ちながら添加した。また、添加終
了5分前にチオスルフォン酸(0.1wt%)を18.0m
L添加した。
均沃化銀含有率1.8モル%の立方体粒子であった。
よる脱塩・水洗を行って再分散させた後、40℃でpH
6.2、pAg7.6に調整した。
および化学増感を施した。
色素12を銀1モルあたり、それぞれ3.37×10-4
モル/モル、KBr8.82×10-4モル/モル、チオ
硫酸ナトリウム8.83×10-5モル/モル、水溶液チ
オシアン酸カリウム5.95×10-4モル/モルおよび
塩化金酸カリウム3.07×10-5モル/モルを添加し
て68℃で熟成を行った。なお、熟成時間は、1/10
0秒露光の感度が最高となる様に調節した。
状粒子の調製には、特開平1−158426号の実施例
に従い、低分子量ゼラチンを使用している。また、特開
平3−237450号の実施例に従い、表2に記載の分
光増感色素とチオシアン酸ナトリウムの存在下に金増
感、硫黄増感とセレン増感が施されている。乳剤D、
H、I、KにはIr、Feを最適量含んでいる。乳剤
M、Nは、特開平2−191938号の実施例に従い、
二酸化チオ尿素とチオスルフォン酸を用いて粒子調製時
に還元増感が施されている。
顕微鏡を用いると、特開平3−237450号に記載さ
れているような転位線が観察される。
下記の方法により作成した。
ポリエチレンナフタレート支持体について、その各々の
両面に、処理雰囲気圧力0.2Torr、雰囲気気体中
のH 2O分圧75%、放電周波数30kHz、出力25
00W、処理強度0.5kV・A・分/m2でグロー放
電処理を施した。この支持体上に、第1層として下記組
成の塗布液を特公昭58−4589号公報のバー塗布法
を用いて、5mL/m 2の塗布量で塗布した。
ステンレス巻芯に巻付けて、110℃(PEN支持体の
Tg:119℃)で48時間加熱処理し熱履歴させてア
ニール処理をした後、支持体をはさみ第1層側と反対側
に乳剤用の下塗り層として下記組成の塗布液をバー塗布
法を用いて、10mL/m2の塗布量で塗布した。
の上に順に塗設し、最後に、後述する組成のカラーネガ
感光材料を反対側に重層塗布することで、ハロゲン化銀
乳剤層付き透明磁気記録媒体を作製した。
の分散 Co被着γ−Fe2O3磁性体(平均長軸長:
0.25μm、SBET :39m2/g、Hc:831
Oe、σs :77.1emu/g、σr :37.4em
u/g)1100重量部、水220重量部及びシランカ
ップリング剤〔3−(ポリ(重合度10)オキシエチニ
ル)オキシプロピル トリメトキシシラン〕165重量
部を添加して、オープンニーダーで3時間良く混練し
た。この粗分散した粘性のある液を70℃で1昼夜乾燥
し水を除去した後、110℃で1時間加熱処理し、表面
処理をした磁気粒子を作製した。
ーにて4時間混練した。
ミル)にて2000rpm、4時間微細分散した。メデ
ィアは1mmΦのガラスビーズを用いた。
含有中間液」を作製した。
研磨材分散液を作製した。
1次粒子径1.5μm、比表面積1.3m2/g)。
ドミル(1/4Gのサンドミル)を用いて800rp
m、4時間微細分散した。メディアは1mmΦのジルコ
ニアビーズを用いた。
粒子) 日産化学(株)製の「MEK−ST」を使用し
た。
た、平均1次粒子径0.015μmのコロイダルシリカ
の分散液であり、固形分は30%である。
ーにて、塗布量29.3mL/m2になるように塗布し
た。乾燥は110℃で行った。乾燥後の磁性層としての
厚みは1.0μmだった。
有層) 滑り剤の分散原液の作製下記のア液を100
℃加温溶解し、イ液に添加後、高圧ホモジナイザーで分
散し、滑り剤の分散原液を作製した。
にて、球状無機粒子分散液[c1]を作製した。
追添する。
ジナイザー「SONIFIER450(BRANSON
(株) 製)」を用いて3時間分散し、球状無機粒子分散
液c1を完成させた。
の処方にて、球状有機高分子粒子分散液[c2]を作製
した。
ー「SONIFIER450(BRANSON(株)
製)」を用いて2時間分散し球状有機高分子粒子分散液
c2を完成させた。
原液542gに下記を加え第3層塗布液とした。
5mL/m2の塗布量で塗布し、110℃で乾燥後、更
に97℃で3分間後乾燥した。
バック層の反対側に、下記の組成の各層を重層塗布し、
カラーネガフィルムを作成した。
主なものは下記のように分類されている; ExC:シアンカプラー UV :紫外線吸収剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機溶剤 ExY:イエローカプラー H :ゼラチン硬化剤 (具体的な化合物は以下の記載で、記号の次に数値が付
けられ、後ろに化学式が挙げられている)。
表した塗布量を示し、ハロゲン化銀については銀換算の
塗布量を示す。
耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくする
ために、W−1ないしW−6、B−4ないしB−6、F
−1ないしF−17及び、鉛塩、白金塩、イリジウム
塩、ロジウム塩が含有されている。
層のExF−2を次の方法で分散した。
して粗分散した後、アジテータミルLMK−4を用い、
周速10m/s、吐出量0.6kg/min、0.3m
m径のジルコニアビーズ充填率80%で分散液の吸光度
比が0.29になるまで分散し、固体微粒子分散物を得
た。染料微粒子の平均粒径は0.29μmであった。
の固体分散物を得た。染料微粒子の平均粒径はそれぞ
れ、0.28μm、0.49μmであった。ExF−5
は欧州特許第549,489Aの実施例1に記載の微小
析出(Microprecipitation)分散方
法により分散した。平均粒径は0.06μmであった。
を、試料101とする。
試料101をISO1007規格に従った240−25
Ex(25枚撮りのパトローネ入り)のAPSの形態に
加工して使用した。
て図2に示したローラーコート方式の塗り付け現像と加
熱ドラム方式の接触加熱を組み合わせた現像装置を使用
した。加熱ドラムの回転速度が間粉1回転で、したがっ
てカラーフィルムがドラムに接触している加熱時間は3
0秒である。ドラムは電熱加熱によってその表面温度が
80℃に調整されている。
ムの流れは、次のようになる。すなわちカラーフィルム
は、フィルム装填室200から矢印Aの方向に送り出さ
れ、図示しない塗布ローラーに接しながら感光層面が現
像液槽(ギーサー)の液面に5秒間接しながら塗り付け
塗布が行われたのち、カバーフィルムに感光層面を覆わ
れた形で加熱ドラムの周囲を時計方向に回転しながら加
熱を受ける。剥離用ロラー175においてカバーフィル
ムから離れたフィルムは、ガイドローラー177により
搬送経路に従って第一画像情報読み取り部112に到着
して反射光による第一画像情報の読み取りが行なわれ、
次いで第二画像情報読み取り部114に到達して透過光
による第二画像情報の読み取りが行なわれる。
成の粘性現像液である。 (発色現像液) 処方量 (g) ジエチレントリアミン五酢酸 4.0 4、5−ジヒドロキシベンゼン−1、3,−ジスルホン酸ナトリウム 0.5 ヒドロキシルアミン 15.0 亜硫酸ナトリウム 9.0 ジエチレングリコール 17.0 炭酸カリウム 59.0 エチレン尿素 5.5 臭化カリウム 1.4 2−メチル−4−〔N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) アミノ〕アニリン硫酸塩 15.0 ヒドロキシメチルセルロース 6.0 水を加えて 1.0 リットル pH(水酸化カリウムと硫酸にて調整) 10.50 なお、ヒドロキシメチルセルロースは、処方量を10%
NaOH水溶液15ミリリットルに十分に混和してから添加した。
を利用することなく、通常のプリンタープロセサーで露
光と現像を行って得たカラープリントを比較例ー1とし
た。 (3)比較例−2 図2の加熱ドラムつき現像装置の加熱ドラムを室温状態
(約25℃)とし、フィルムがドラムに接している現像
中にドラムの回転を170秒停止することによってドラ
ム走行中の時間と併せて200秒の現像を行った以外
は、本発明例−1と同じ方法で塗布現像、画像読み取
り、カラープリントの作成を行って比較例−2とした。 (4)参考例(標準現像の例) 本発明の画像形成方法によって得られる画像品質が、市
場で行われる汎用処理(標準処理)で得られる画像品質
と同等であることを示すために参考例として前述した標
準処理による現像も行った。標準処理は、下記のカラー
ネガ用現像機と処理仕様によって現像処理を行った。す
なわち、自動現像機としては、富士写真フイルム(株)
製自動現像機FP−363SCを用い、処理工程及び処
理液組成は以下の仕様のものである。 (処理工程) 工程 処理時間 処理温度 補充量* タンク容量 発色現像 3分 5秒 38.0℃ 20ミリリットル 10.3リットル 漂 白 50秒 38.0℃ 5ミリリットル 3.6リットル 定 着(1) 50秒 38.0℃ − 3.6リットル 定 着(2) 50秒 38.0℃ 7.5ミリリットル 3.6リットル 安 定(1) 20秒 38.0℃ − 1.9リットル 安 定(2) 20秒 38.0℃ − 1.9リットル 安 定(3) 20秒 38.0℃ 30ミリリットル 1.9リットル 乾 燥 1分30秒 60℃ *補充量は感光材料0.039m2当たり
方式であり、定着液も(2)から(1)へ向流配管で接
続されている。尚、現像液の漂白工程への持ち込み量、
漂白液の定着工程への持ち込み量及び定着液の水洗工程
への持ち込み量は感光材料0.039m2当たりそれぞ
れ2.5ミリリットル、2.0ミリリットル、2.0ミリリットルであっ
た。また、クロスオーバーの時間はいずれも6秒であ
り、この時間は前工程の処理時間に包含される。
12A、112B及び114で読み取った第一及び第二
画像情報を、図7で説明したデジタル画像処理部70で
ポジ画像を生成しプリントに出力した。
成で制作された入力用画像を電気的画像信号に変換し、
その信号を入力してポジ画像を作ることができる市販の
入力機の例として高速スキャナー/画像処理ワークステ
ーションSP−1000(富士写真フイルム(株)
製)、市販の出力機の例としてレーザープリンター/ペ
ーパープロセサーLP−1000P(富士写真フイルム
(株)製)を使用した。また、SP−1000Pに関し
ては、前記画像処理が行えるようにプログラムソフトを
変更して使用した。また、標準処理及び比較例−1に
は、現在一般的な面露光方式の富士写真フイルム(株)
製ミニラボPP−1257Vを使用した。この装置は、
現像処理済みカラーネガを透過してカラーペーパー上に
焼き付けが行われる同時全面露光方式のプリンターが搭
載され、フィルターの制御でカラーバランスや焼き付け
露光量を調節する現在の市場で普通に行われている方式
のプリンタープローセサである。
(標準処理)の現像済みフィルムのプリントには、いず
れもカラーペーパーとして市販のフジカラーペーパー S
UPERFA Type Dを使用し、現像処理は一般用のカラーペ
ーパー処理処方CP−48Sとその処理剤(いずれも富
士写真フイルム(株)製)を用いて行った。
ムの感度測定法)記載の標準C光源による照明のもとで
標準露光量、その1/2のアンダー露光及び標準の4倍
のオーバー露光の3水準の露光量で、グレーの壁を背景
に人物のスナップ撮影をし、現像処理条件を上記のよう
に変更してカラーネガ現像を行い、得られた画像を上記
のように直接あるいは画像読み取り装置を用い画像信号
に変換してカラーペーパーにプリントして評価用のカラ
ープリント画像を得た。この評価用画像の階調や色彩度
を重点に総合画質を、写真評価を専門とする10人に下
記5点法で採点してもらい平均点で評価した。
は、上記したが、再掲しておく。 本発明例−1:上記の処理装置においてディップ方式
の粘性現像液塗り付けと加熱ドラムによる加熱からなる
現像工程、第一画像情報の読み取り、第二画像情報の読
み取りを行い、第一及び第二の画像情報を画像処理して
得た赤、青、緑のデジタル画像情報に変換してその画像
情報を、LP−1500SCで焼き付けとカラーペーパ
ー現像を行ってカラープリントを得た。 比較例−1:(画像処理なし) 本発明例−1の現像済みフィルムを画像情報の読み取り
と画像処理を行うことなく面露光方式のPP−1257
Vでカラーペーパーを用いて比較用カラープリントを得
た。 比較例−2:(加熱処理なし) 本発明例−1の現像装置を用い、加熱ドラムの温度を室
温に設定して200秒の現像を行ったフィルムの第一及
び第二の画像情報の読み取りを行い、読み取った画像情
報を画像処理して赤、青、緑のデジタル画像情報に変換
して、その画像情報を、LP−1500SCで焼き付け
とポジ現像処理を行い比較用カラープリントを得た。 参考例:前記した標準処理処方に従って処理を行った
フィルムを面露光方式のPP−1257Vで焼き付けと
カラーペーパー現像を行い参考例カラープリントを得
た。
たが、面露光方式のPP−1257Vで得た比較例−1
のカラープリントの画像は、低コントラストで色濃度に
低い劣悪画像であった。加熱しない代わりに時間を延長
してドラム現像を行って第一と第二の読み取りを行い、
画像処理を加えた比較例−2では、改善は認められる
が、なおかなり不十分な画像品質であった。加熱ドラム
で現像液を供給されたフィルムを加熱現像してから第一
画像情報と第二画像情報を読み取って画像処理を行った
本発明例−1は、標準処理の参考例とほぼ同等の画像品
質を有することが示された。しかも本発明例−1の処理
は、塗り付けと加熱だけの短い工程であり、標準処理よ
りも簡易性と迅速性において優れている。かつ脱銀や安
定浴用の処理剤も不要という経済的な利点もあった。
熱工程を下記の黒白現像液塗布・加熱工程に変更した以
外は、本発明例−1と同じカラーネガフィルム試料、装
置及び方法によって試験を行った。現像処理処方、温
度、時間は、つぎのとおりである。 (処理工程) 工程 処理時間 処理温度 黒白現像 10秒 90.0℃ 加熱ドラムの表面温度を90°Cに設定し、回転速度を
毎分3回転とすることによってフィルムの接触加熱時間
を10秒に設定した。 〔黒白現像液〕 現像液組成 ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸 ・5ナトリウム塩 1.5 g ジエチレントリアミン五酢酸・5ナトリウム塩 2.0 g 亜硫酸ナトリウム 30 g ハイドロキノン・モノスルホン酸カリウム 20 g 炭酸カリウム 15 g 重炭酸カリウム 12 g 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル −3−ピラゾリドン 1.5 g 臭化カリウム 2.5 g チオシアン酸カリウム 1.2 g ヨウ化カリウム 2.0 mg ジエチレングリコール 13 g ヒドロキシメチルセルロース 6.0g 水を加えて 1.0 リットル pH(水酸化カリウムと硫酸にて調整) 10.60 なお、ヒドロキシメチルセルロースは、処方量を10%
NaOH水溶液15ミリリットルに十分に混和してから添加した。
を利用することなく、通常のプリンタープロセサーで露
光と現像を行って得たカラープリントを比較例ー3とし
た。 (3) 比較例−4 図2の加熱ドラムつき現像装置の加熱ドラムを室温(約
25℃)に、またその回転速度を3分で1回転に設定
し、フィルムの加熱ドラムへの接触時間を90秒とし、
現像液を黒白現像液とした以外は、本発明例−1と同じ
方法で塗布現像、画像読み取り、カラープリントの作成
を行って比較例−4とした。
と4の各試料を実施例−1同様の方法で画質評価を行っ
た。試験結果を表5に記載した。
は、表4に前記した参考例と同じ十分の画質であるのに
対して、比較例−3と4は、いずれも不満足な評価結果
であった。また表4に示したカラー現像液を用いた本発
明例−1と表5の黒白現像液を用いた本発明例−2の比
較から、黒白現像液を用いる方が現像処理も迅速であっ
て、得られた画像品質もかぶりの少ないことを反映して
よい評価を得ている。
ブを使用した本発明の例である。図2に示した現像装置
において、塗り付け塗布部206を廃し、代わりにカバ
ーフィルム174の送り出しローラー178と送り出し
検出機構204との間に塗り付け塗布部206と同じ構
造の塗り付け塗布部を設けてカバーフィルムがこの塗り
付け塗布部を通過することによって現像液を吸収した現
像処理ウエッブとなるように改造した。なお、カバーフ
ィルムにも厚み20ミクロンの未硬膜ゼラチン層を設け
て膨潤時の厚みが80ミクロンの液膜となるようにし
た。また、加熱ドラムの回転速度は毎分2、3及び5回
転として加熱現像時間が15、10及び6秒とした。現
像ウエッブ用の現像液としては、本発明例−2に示した
黒白現像液処方で、ただし粘性付与剤のヒドロキシメチ
ルセルロースを含まない液を使用した。上記の変更以外
は本発明例−2と同じ方法で試験を行い、結果を評価し
た。この試験で得られたカラープリントは、いずれも実
質的に本発明例−2と同等であった。また、現像時間が
6〜15秒と大きく異なるのに、実技的には同等のカラ
ープリントが得られたことは、本発明の画像形成方法が
現像液の供給量が限定されていることや、画像処理が行
われることによって画像品質に対する加熱現像条件のラ
チチュードが広いことを示している。
して、加熱を行い、加熱現像に続いて反射光による画像
情報の読み取りと透過光による画像情報の読み取りを行
い、両読み取り情報に基づいて赤、青、緑の2デジタル
画像情報を得る本発明の方法によって、現像処理工程を
迅速化することが可能となり、彩度(色濁りがない)や
階調の点でも満足な画像品質の画像をえることができ
る。また、付加的な利点として、処理工程が現像工程の
みで脱銀用や安定浴用の処理剤も不要であって資源節減
や環境負荷低減にも寄与する。
ック図。
加熱現像を行う本発明の画像形成方法の一態様に用いる
画像形成装置の概略図。
方法の一態様に用いる画像形成装置の概略図。
る加熱現像を行う加熱部の一態様を示す概略図。
に示すブロック図。
に示すブロック図。
図。
Claims (6)
- 【請求項1】 撮像済みハロゲン化銀カラー感光材料に
現像処理を施し、得られた画像から画像情報を光電的に
読み取り、読み取った画像情報を電気的なデジタル画像
情報に変換する画像形成方法において、(1)該画像情
報が現像液を該感光材料に供給して加熱する現像処理で
あり、(2)該画像情報の読み取りが反射光を利用した
第一画像情報の光電的読み取り及び透過光を利用した第
二画像情報の光電的読み取りからなり、(3)読み取っ
た該第一及び第二の画像情報を電気的な青、緑、赤のデ
ジタル画像情報に変換することを特徴とするカラー画像
形成方法。 - 【請求項2】 撮像済みハロゲン化銀カラー感光材料が
ポリエステルを主成分とする支持体を有することを特徴
とする請求項1に記載のカラー画像形成方法。 - 【請求項3】 第一及び第二の画像情報から変換して得
られた電気的な青、緑、赤のデジタル画像情報に画像処
理を施し、画像処理されたデジタル画像情報をプリンタ
ーに出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の
カラー画像形成方法。 - 【請求項4】 第一画像情報が、感光材料の裏面側から
反射光を読み取った裏面側感光層に記録された画像情報
と感光材料の表面側から反射光を読み取った表面側感光
層に記録された画像情報の2種類の画像情報からなるこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカ
ラー画像形成方法。 - 【請求項5】 感光材料に施す現像処理が黒白現像処理
であり、第二画像情報が、感光材料の裏面側感光層、表
面側感光層及び両感光層に挟まれた中間感光層の3層に
それぞれ記録された画像の重畳画像から読み取った画像
情報であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
項に記載のカラー画像形成方法。 - 【請求項6】 撮影済みハロゲン化銀カラー感光材料を
搬送する搬送手段と、該搬送手段上に配された現像処理
手段と、現像された該感光材料上の画像から反射光を利
用して第一画像情報を光電的に読み取る第一画像情報読
み取り手段と、透過光を利用して第二画像情報を光電的
に読み取る第二画像情報読み取り手段とを有し、かつ該
現像処理手段が、現像液を該感光材料に供給する手段
と、供給された現像液を含んだ該感光材料を加熱する手
段とを有することを特徴とするカラー画像形成装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34106899A JP2001154284A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | カラー画像形成方法及びカラー画像形成装置 |
EP00125342A EP1107058A3 (en) | 1999-11-30 | 2000-11-30 | Method of reading an image, method of forming a color image, device for forming a color image, silver halide color photosensitive material, and a device for processing a photosensitive material |
US09/725,934 US6952294B2 (en) | 1999-11-30 | 2000-11-30 | Method of reading an image, method of forming a color image, device for forming a color image, silver halide color photosensitive material, and a device for processing a photosensitive material |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34106899A JP2001154284A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | カラー画像形成方法及びカラー画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001154284A true JP2001154284A (ja) | 2001-06-08 |
Family
ID=18342959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34106899A Pending JP2001154284A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | カラー画像形成方法及びカラー画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001154284A (ja) |
-
1999
- 1999-11-30 JP JP34106899A patent/JP2001154284A/ja active Pending
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