JP2001153801A - 光電式粒子検知センサ - Google Patents

光電式粒子検知センサ

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JP2001153801A
JP2001153801A JP33518099A JP33518099A JP2001153801A JP 2001153801 A JP2001153801 A JP 2001153801A JP 33518099 A JP33518099 A JP 33518099A JP 33518099 A JP33518099 A JP 33518099A JP 2001153801 A JP2001153801 A JP 2001153801A
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light emitting
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JP33518099A
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Hiroshi Yamanaka
山中  浩
Toshiyuki Suzuki
俊之 鈴木
Naoyuki Nishikawa
尚之 西川
Shinji Kirihata
慎司 桐畑
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光素子及び受光素子を容易に位置決めし実
装させて迷光を減少することが可能で、また、部材点数
が少なく、その実装設計の自由度を向上できて低コスト
で小型化の容易な光電式粒子検知センサを提供するこ
と。 【解決手段】 検知室92内に光を照射する発光素子2
と、同発光素子2から出射手段5を介して出射された光
のうち、集光手段6を介して該検知室92内に構成され
る所定検知領域91に流入した粒子にて散乱される散乱
光を受光する受光素子3とを、その前側に検知領域91
を設けるよう形成された樹脂成形体による回路基材8表
面に実装させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光電式粒子検知セン
サに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光電式煙感知器などの光電式粒子
検知センサは、本体ケースの検知室内に光を照射する発
光素子と、同発光素子から出射手段を介して出射された
光のうち、集光手段を介して該検知室内に構成される所
定検知領域に流入した粒子にて散乱される散乱光を受光
する受光素子とがブリント配線板上に実装されて構成さ
れている。そして、例えば図13に示す特開平8−13
6456として開示されている光電式煙感知器Aにおい
ては、発光素子2を一方の端部近傍に且つ受光素子3を
他方の端部近傍に実装したブリント配線板Bと、前記発
光素子2の発光部を一方の端部近傍に且つ煙粒子からの
散乱光を前記受光素子3に集光する集光プリズム・レン
ズEを他方の端部近傍に支持する光学系ホルダーDとを
本体ケースC内に収容し、その検知室に所定検知領域を
構成するラビリンス部材と組み合わせて形成されてい
る。
【0003】上記の受光素子3と発光素子2とは、検知
室内でその各光軸が互いに交差するように配置されて検
知領域を構成している。そして、発光素子2から照射さ
れた光が検知室内の煙粒子により乱反射され、この散乱
光が集光手段である集光ブリズム及びレンズを介して受
光素子3にて受光され煙の存在が検知できる.
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如く、発光素子2が比較的広い指向角度を有するので、
発光素子2と受光素子3および集光プリズム・レンズE
の光軸がずれると、発光素子2から照射された光の一部
やラピリンス部材にて反射され、その反射光(迷光と呼
ばれている)が受光素子3に入射してしまう。その結
果、煙粒子の存在しないゼロ点レベルにおける受光素子
からの出力が高くなり、煙等の微粒子を高感度に検知す
ることが困難となる。したがって、上記迷光を少なくす
るために、各部品の高精度な実装、組み立てが必要とな
り、生産性が悪くなるとともに、実装、組み立てコスト
が多大にかかるという問題があった。
【0005】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、発光素子及び受光素子を
容易に位置決めし実装させて迷光を減少することが可能
で、また、部材点数が少なく、その実装設計の自由度を
向上できて低コストで小型化の容易な光電式粒子検知セ
ンサを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光電式粒子検知センサにあっては、検知室
内に光を照射する発光素子と、同発光素子から出射手段
を介して出射された光のうち、集光手段を介して該検知
室内に構成される所定検知領域に流入した粒子にて散乱
される散乱光を受光する受光素子とを、その前側に検知
領域を設けるよう形成された樹脂成形体による回路基材
表面に実装させてなることを特徴としている。
【0007】なお、本発明は、光電式煙感知器、あるい
は浮遊粉塵検知器等に好適に適用することができる。ま
た、上記回路基材の樹脂成形体を、射出成形回路基板
(MID基板)により構成するのが好ましい。
【0008】上記本発明の光電式粒子検知センサの構成
によれば、樹脂成形体による回路基材表面に発光素子と
受光素子とを実装させることで、発光素子及び受光素子
を容易に位置決めし実装させて迷光を減少することが可
能で、また、部材点数が少なく、その実装設計の自由度
を向上できて低コストで小型化を容易に図ることができ
る。
【0009】また、本発明の光電式粒子検知センサにあ
っては、検知室内に光を照射する発光素子と、同発光素
子から出射手段を介して出射された光のうち、集光手段
を介して該検知室内に構成される所定検知領域に流入し
た粒子にて散乱される散乱光を受光する受光素子とを、
その前側に検知領域を設けるよう形成された樹脂成形体
による回路基材表面に実装させ、同回路基材に出射手段
の出射レンズ及び集光手段の集光レンズを固着させるこ
とも好ましい。これによれば、出射レンズ及び集光レン
ズと発光素子及び受光素子とを確実に位置決めさせて設
けることができ、出射レンズと集光レンズとの光軸を回
路基材の形状寸法のみによって決定することができるの
で検知室内に構成される検知領域が所定位置からずれる
こともない。
【0010】さらに、本発明は、回路基材の、発光素子
及び/又は受光素子の前側に、その発光素子あるいは受
光素子の素子表面を起点又は終点とした光反射部となる
凹所を形成したことを特徴とするものである。これによ
れば、発光素子あるいは受光素子の素子表面を起点又は
終点としてそれら前面側の凹所に反射させて検知室内へ
光を照射、あるいは検知室内から集光することが可能と
なり、発光素子及び受光素子をより容易に位置決めし実
装させることが可能で、且つ、光を絞り込んで検知領域
の所定位置からのずれをより少なくさせることができ、
また、その凹所を、前記素子表面の略中心位置を焦点と
する光学曲面にて形成するとともにその表面にメッキ処
理による光反射膜を設けることも好ましい。これによれ
ば、検知室内へ照射、あるいは検知室内から集光する光
の、光反射部により吸収される光量を減少させて照射あ
るいは集光することが可能となり、検知感度を向上でき
る。
【0011】また、回路基材にその前面から背面へ連通
する導光部を設け、発光素子及び/又は受光素子を、同
導光部を介して光の照射または受光可能となるよう該回
路基材の背面側に配設することも好ましい。これによれ
ば、発光素子あるいは受光素子を回路基材の裏面側に配
設させて回路基板の裏面側から導光部を介して表面側の
検知室内へ照射、あるいは検知室内から光を集光させる
ことにより、発光素子あるいは受光素子の実装位置の自
由度を向上できる。この導光部は、スルーホールとし、
その樹脂表面にメッキ処理を行って形成することが可能
であるから、回路基材の配線パターンと同時に設けるこ
ともできて製造工数や部品点数の増加も無い。
【0012】また、上記発光素子へ向け連通する前記導
光部を、その断面積が回路基材の表面から裏面側へ向け
て次第に大きくなるようテーパ状に形成することもでき
るが、この場合、より小さい出射レンズを用いて全体の
小型化設計が容易となり、成型時の導光部の金型離型性
が良く生産性に優れる。また、上記受光素子へ向け連通
する前記導光部を、その断面積が回路基材の表面から裏
面側へ向けて次第に小さくなるようテーパ状に形成する
こともでき、この場合には、より大きい集光レンズを用
いて受光効率を向上させて検知感度を向上できる。
【0013】また、上記出射手段及び/又は集光手段
を、発光素子及び/又は受光素子と検知領域との光路の
中間となる回路基材表面に光反射面を設けて構成するこ
ともできる。これによれば、検知領域に対する発光素子
あるいは受光素子の配設位置を光路を折り返して設定す
ることが可能となり、小型化設計が容易にできる。ま
た、上記光反射面を、検知領域又は受光素子の方向へ向
けて光を集光させる光学曲面とすることが好ましい。こ
の場合、発光素子から出射された光の指向性をより高め
て検知領域あるいは受光素子へ向けて反射させることが
できて、迷光を少なくすることが可能となりより高感度
化が可能となる。
【0014】また、上記発光素子及び/又は受光素子
の、発光制御及び/又は受光信号処理を行う回路部品
を、回路基材の背面側に配設することもできる。この場
合、発光制御あるいは受光信号処理を行う回路部品を、
発光素子あるいは受光素子へより近接させて実装するこ
とが可能となって、配線経路の回路パターンをより短く
形成することにて配線経路から空中へ放射される電磁ノ
イズ、あるいは空中から配線経路に誘起される輻射ノイ
ズの影響を軽減できて耐ノイズ性を向上できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 @ 図1乃至図5は、本発明の請求項1乃至4及び10
全てに係る第1の実施の形態の光電式粒子検知センサ1
を示しており、該光電式粒子検知センサ1は、発光素子
2、受光素子3、検知回路4、出射レンズ51、集光レ
ンズ61が、回路基材8表面に実装されている。
【0016】この光電式粒子検知センサ1は、検知室9
2内に光を照射する発光素子2と、同発光素子2から出
射手段5を介して出射された光のうち、集光手段6を介
して該検知室92内に構成される所定検知領域91に流
入した粒子にて散乱される散乱光を受光する受光素子3
とを、その前側に検知領域91を設けるよう形成された
樹脂成形体による回路基材8表面に実装させ、同回路基
材8に出射手段5の出射レンズ51及び集光手段6の集
光レンズ61を固着させてなり、これらが、粒子導入路
を設けたラビリンス構造を有するハウジング9の内部に
配置されて構成される。
【0017】なお、上記ハウジング9は、検知領域91
を構成する検知室92を形成するための略円筒状の合成
樹脂成形体で、下面側に、煙粒子をその内部へ導入する
ための導入孔93とラビリンス構造(図示せず)とを有
している。また、このハウジング9には、上面側に検知
回路4へ電気的に接続される接続端子(図示せず)が設
けられる。
【0018】上記回路基材8は、その前側に、出射手段
5に相当する出射レンズ51を介した発光素子2の発光
光軸と、集光手段6に相当する集光レンズ61を介した
受光素子3の受光光軸とは検知領域91に向けて一致す
るように、発光素子2をその一方の端部近傍に且つ受光
素子3をその他方の端部近傍に実装するように、平面視
略円状のMID基板にて形成されている。すなわち、発
光素子2の実装部と受光素子3の実装部から回路基材8
の中心方向へ伸びる各法線が、検知領域91の略中心で
交差するようになっている。
【0019】この回路基材8は、中央に、後述する発光
素子2からの光が受光素子3の側へ回り込まないよう阻
止する隔壁81が設けられており、また、図2(a)、
(b)に示す如く、発光素子2及び受光素子3の実装部
の前側に、その発光素子2あるいは受光素子3の素子表
面を起点又は終点とした光反射部となる凹所82,83
が形成されている。
【0020】したがって、発光素子2から出射する光F
あるいは受光素子3にて受光される光Rがそれらの素子
表面を起点又は終点として凹所82、83に反射させて
検知室内へ光を照射、あるいは検知室内から集光するこ
とが可能となるので、光を絞り込んで検知領域91の所
定位置からのずれをより少なくさせることができる。
【0021】また、上記の凹所82,83以外に、図3
に示すように、例えば発光素子2の素子表面の略中心位
置を焦点とする光学曲面PAにて形成するとともにその
表面にメッキ処理による光反射膜を設けた凹所84とし
ても良い。この場合、検知室内へ照射する光の、光反射
部により吸収される光量を減少させて照射させることが
可能となり、検知感度を向上させることができる。
【0022】上記の発光素子2あるいは受光素子3の実
装部の周囲には、この場合、出射レンズ51あるいは集
光レンズ61の装着の位置決めとなる段差が設けられて
いる。なお、この出射レンズ51及び集光レンズ61
は、トランスファーモールド成形などにて形成すること
ができる。この場合、両レンズを別に成形しておいて、
その後、上記段差に位置決めし接着するようにしてい
る。
【0023】MID基板は、例えば、レーザー法などに
より形成することができる。この方法は、まず、射出成
形により基板形状を製作し、次いで、基板全体に銅スパ
ッタリング法により銅薄膜を形成させた後、レーザー加
工にて回路として必要な部分と不必要な部分とを電気的
に絶縁するよう分離し、その後、電気めっきにより回路
として必要な部分にのみにめっき層を形成する方法であ
る。なお、上記レーザー法以外に、2ショット法によっ
てもMID基板を形成することがである。この方法は、
まず、射出成形の1ショット目にて回路として必要な部
分をめっき層の形成可能な樹脂材料を用いて成形し、次
いで、回路の不必要な部分を、最初の1ショット目の成
形体の上層としてめっき層の形成されない樹脂材料を用
いて射出成形の2ショット目として成形する方法であ
る。
【0024】ところで、上記回路基材8は、その背面側
に発光素子2及び受光素子3の、発光制御及び受光信号
処理を行う検知回路4を構成する回路部品を配設してい
る。なお、発光素子2及び受光素子3の実装部の回路パ
ターンと検知回路4の回路パターンとは、適宜メッキ層
を有するスルーホールにて接続することができる。
【0025】検知回路4は、この場合、可能な限りチッ
プ部品による回路部品を使用して、回路基材8の回路パ
ターン上に表面実装される。この検知回路4は、例えば
図4に示す回路ブロック図のように構成することができ
る。すなわち、発光素子2は、発振回路41及び駆動回
路42により、ほぼ一定周期で間欠的に点灯するように
駆動される。また、受光素子3の受光量に対応した電流
出力の受光信号は、例えば演算増幅回路を用いて構成さ
れた入力インピーダンスの非常に高い(100MΩ程
度)電流/電圧変換回路43を通して受光量に対応する
電圧出力に変換され、この電圧出力に変換された受光信
号が増幅回路44にて増幅された後、適宜ノイズ成分の
除去された後にサンプルホールド回路45にて上記発振
回路41からの出力に基づいて発光素子2の点灯タイミ
ングに同期するように受光信号を取り込み、次の受光信
号が入力されるまで受光信号の電圧値を検知出力として
保持する。なお、回路基材8には、この検知回路4以外
に、直流入力を定電圧化する電源回路等の周辺回路が設
けられる。
【0026】この場合、発光素子2は赤外光を発する発
光ダイオード、受光素子3はフォトダイオードよりな
り、両方ともチップ状部品にて形成されて、上記回路基
材8の実装部にチップ実装されている。なお、発光素子
2、受光素子3をベアチップ部品として実装部にワイア
ーボンディング実装することもできる。発光素子2と受
光素子3とは、煙粒子や浮遊粉塵粒子の検知感度を確保
するために、粒子の検知をおこなう上記検知領域91に
対して上記光軸を正確に含わせることが重要となるが、
両素子2、3の実装部をMID基板として一体形成して
実装することにより、容易に位置決めさせて高精度な光
軸合わせが実現できる。したがって、迷光を減少するこ
とが可能で、また、プリント基板を必要としない分、部
材点数も少なくできる。
【0027】次に、上記図示例の光電式粒子検知センサ
1の動作を説明する。発光素子2から、ハウジング9内
の検知室92内へ照射されて出射レンズ51介して出射
された赤外光は、その検知領域91内の粒子により散乱
される。そして、その散乱光の一部が集光レンズ61を
通して受光素子3に入射し、受光素子3にて受光電流と
して検知される。この受光電流は、電流/電圧変換回路
43にて電圧出力に変換されて増幅回路44で信号増幅
され、発振回路41の一定周期出力との同期検波により
微弱光の受光電流信号が正確に検出され、検知領域91
内の粒子の存在を電圧値を検知出力として検知する。こ
のとき、受光素子3以外に向かう散乱光あるいは発光素
子2からの直接光は、ハウジング9のラビリンス構造あ
るいは回路基材8に設けられている隔壁81により、捕
捉及び阻止されるため、受光素子3に入射することな
く、受光電流信号が著しく大きくなるような誤動作には
つながらない構造となっている。
【0028】なお、上記実施例では、回路基材8に出射
手段5の出射レンズ51及び集光手段6の集光レンズ6
1を固着させた光電式粒子検知センサ1を例示して説明
したが、本発明は、出射手段5と集光手段6とを発光素
子2と受光素子3にレンズを一体に設けられたものを使
用することも可能である。また、勿論、図5(a)に示
すように、発光素子2の前側のみに光反射部となる凹所
82を形成したもの、あるいは図5(b)に示すよう
に、発光素子2及び受光素子3のいずれもその前側に凹
所を形成しないものであっても良い。
【0029】したがって、以上説明した光電式粒子検知
センサ1の構成によれば、発光素子2及び受光素子3を
容易に位置決めし実装させて迷光を減少することが可能
で、従来多大な時間を必要とした光軸合わせのための調
整作業を無くすことができる。また、各部品が成形によ
り一体とされるため、部材点数が少なくその実装設計の
自由度を向上でき、その上、部品組立作業が無くなり低
コストで小型化を容易に図ることができる。
【0030】また、上記発光素子2及び受光素子3の、
発光制御及び受光信号処理を行う回路部品を、回路基材
8の背面側に配設することにより、その検知回路を発光
素子2あるいは受光素子3へより近接させて実装するこ
とが可能となって、配線経路の回路パターンをより短く
形成することにて配線経路から空中へ放射される電磁ノ
イズ、あるいは空中から配線経路に誘起される輻射ノイ
ズの影響を軽減できて耐ノイズ性を向上できる。
【0031】図6乃至9は本発明の第2の実施の形態に
係る光電式粒子検知センサ1を示しており、上記第1の
実施の形態と同様の構成については同符号を付して詳細
説明を省略し、異なる構成、作用効果について説明す
る。
【0032】この光電式粒子検知センサ1においては、
図6、7に示すように、上記回路基材8にその前面から
背面へ連通する導光部7を設け、発光素子2及び受光素
子3を、同導光部7を介して光の照射または受光可能と
なるよう該回路基材8の背面側に配設している。また、
この場合、導光部7は、円形状のスルーホールとし、そ
の樹脂表面にメッキ処理を行って形成しており、また上
記受光素子3へ向け連通する導光部7を、その断面積が
回路基材8の表面から裏面側へ向けて次第に小さくなる
ようテーパ状に形成し、さらに、上記出射手段5を、発
光素子2と検知領域91との光路の中間となる回路基材
8表面に光反射面85を設けて構成している。したがっ
て、このものにおいては、受光素子3の実装位置を、そ
のチップ部品の実装の際に障害となる隔壁81等の突起
が無い背面側に比較的自由に設けることができ実装の自
由度を向上でき、また、上記受光素子3へ向け連通する
前記導光部7を、その断面積が回路基材8の表面から裏
面側へ向けて次第に小さくなるようテーパ状に形成する
ことにて、より大きい集光レンズ61を用いて受光効率
を向上させて検知感度を向上でき、さらに、上記構成に
よれば、検知領域91に対する発光素子2の配設位置を
光路を折り返して設定することが可能となり、小型化設
計が容易にできる。
【0033】なお、本発明においては、上記による他、
図8に示すように、上記発光素子2へ向け連通する前記
導光部7を、その断面積が回路基材8の表面から裏面側
へ向けて次第に大きくなるようテーパ状に形成すること
もできるが、この場合、より小さい出射レンズ51を用
いて全体の小型化設計が容易となり、成型時の導光部7
の金型離型性が良く生産性に優れる。また、図9に示す
ように、導光部7がテーパ状でなく真っ直ぐであった
り、例えば発光素子2の側にのみ導光部7を設けて、受
光素子3の側は回路基材8の表面に受光素子3を設けた
ものであったりする等、各種の形態をとることができ
る。
【0034】図10乃至12は本発明の第3の実施の形
態に係る光電式粒子検知センサ1を示しており、上記第
1の実施の形態と同様の構成については同符号を付して
詳細説明を省略し、異なる構成、作用効果について説明
する。
【0035】この光電式粒子検知センサ1においては、
図10に示すように、出射手段5を、発光素子2と検知
領域91との光路の中間となる回路基材8表面に、検知
領域91の方向へ向けて光を集光させる光学曲面PAと
した光反射面85を設けて構成している。また、この場
合、発光素子2及び受光素子3の、発光制御及び受光信
号処理を行う検知回路4を構成する回路部品を、回路基
材8の背面側に配設してもいる。さらに、この検知回路
4の実装部分は、図11に示すように、回路基材8に凹
所を設けてその内部に形成してあり、発光素子2及び受
光素子3との電気的な接続は、例えばスルーホール8
6,86により、内部にめっき処理をして導通させてい
る。
【0036】したがって、上記構成によると、発光素子
2から出射された光の指向性をより高めて検知領域ある
いは受光素子へ向けて反射させることができて、迷光を
少なくすることが可能となりより高感度化が可能とな
る。また、発光制御あるいは受光信号処理を行う回路部
品を、発光素子2あるいは受光素子3へより近接させて
実装することが可能となって、配線経路の回路パターン
をより短く形成することにて配線経路から空中へ放射さ
れる電磁ノイズ、あるいは空中から配線経路に誘起され
る輻射ノイズの影響を軽減できて耐ノイズ性を向上でき
る。
【0037】なお、図11(a)に示すように、成形品
にめっき処理をした電磁シールド用の遮蔽カバー87を
上記凹所に被着させてあり、この遮蔽カバー87を、同
図(b)に示す如く一体ヒンジ構造とすることで、回路
基材8と同時に形成させている。したがって、部品点数
を増加させることなく、より耐ノイズ性を向上させてい
る。なお、この遮蔽カバーは、金属製の別体としても良
く、勿論、遮蔽カバーを設けることなく、本体ケースに
てその作用を実現させても良い。
【0038】なお、本発明の光電式粒子検知センサは、
上述したもののみ限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。
【0039】
【発明の効果】本発明は、上述の実施態様の如く実施さ
れて、請求項1記載の光電式粒子検知センサにあって
は、発光素子及び受光素子を容易に位置決めし実装させ
て迷光を減少することが可能で、また、部材点数が少な
く、その実装設計の自由度を向上できて低コストで小型
化を容易に図ることができる。
【0040】また、請求項2記載の光電式粒子検知セン
サにあっては、出射レンズ及び集光レンズと発光素子及
び受光素子とを確実に位置決めさせて設けることがで
き、出射レンズと集光レンズとの光軸を回路基材の形状
寸法のみによって決定することができるので検知室内に
構成される検知領域が所定位置からずれることもない。
【0041】また、請求項3記載の光電式粒子検知セン
サにあっては、発光素子及び受光素子をより容易に位置
決めし実装させることが可能で、且つ、光を絞り込んで
検知領域の所定位置からのずれをより少なくさせること
ができる。
【0042】また、請求項4記載の光電式粒子検知セン
サにあっては、検知室内へ照射、あるいは検知室内から
集光する光の、光反射部により吸収される光量を減少さ
せて照射あるいは集光することが可能となり、検知感度
を向上できる。
【0043】また、請求項5記載の光電式粒子検知セン
サにあっては、発光素子あるいは受光素子を回路基材の
裏面側に配設させて回路基板の裏面側から導光部を介し
て表面側の検知室内へ照射、あるいは検知室内から光を
集光させることにより、発光素子あるいは受光素子の実
装位置の自由度を向上できる。
【0044】また、請求項6記載の光電式粒子検知セン
サにあっては、より小さい出射レンズを用いて全体の小
型化設計が容易となり、成型時の導光部の金型離型性が
良く生産性に優れる。
【0045】また、請求項7記載の光電式粒子検知セン
サにあっては、より大きい集光レンズを用いて受光効率
を向上させて検知感度を向上できる。
【0046】また、請求項8記載の光電式粒子検知セン
サにあっては、検知領域に対する発光素子あるいは受光
素子の配設位置を光路を折り返して設定することが可能
となり、小型化設計が容易にできる。
【0047】また、請求項9記載の光電式粒子検知セン
サにあっては、発光素子から出射された光の指向性をよ
り高めて検知領域あるいは受光素子へ向けて反射させる
ことができて、迷光を少なくすることが可能となりより
高感度化が可能となる。
【0048】また、請求項10記載の光電式粒子検知セ
ンサにあっては、発光制御あるいは受光信号処理を行う
回路部品を、発光素子あるいは受光素子へより近接させ
て実装することが可能となって、配線経路の回路パター
ンをより短く形成することにて配線経路から空中へ放射
される電磁ノイズ、あるいは空中から配線経路に誘起さ
れる輻射ノイズの影響を軽減できて耐ノイズ性を向上で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、第1の実施の形態の光電式粒子検知
センサを示す概略構成図である。
【図2】同光電式粒子検知センサの凹所を示す説明図で
ある。
【図3】同光電式粒子検知センサの凹所の他の実施例の
説明図である。
【図4】同光電式粒子検知センサの回路ブロック図であ
る。
【図5】同光電式粒子検知センサの他の実施例の概略構
成の説明図である。
【図6】第2の実施の形態の光電式粒子検知センサを示
す概略構成図である。
【図7】同光電式粒子検知センサの出射レンズを示す斜
視図である。
【図8】同光電式粒子検知センサの他の実施例の概略構
成の説明図である。
【図9】同光電式粒子検知センサの更に他の実施例の概
略構成の説明図である。
【図10】第3の実施の形態の光電式粒子検知センサを
示す概略構成図である。
【図11】同光電式粒子検知センサの回路基材を示す説
明図である。
【図12】同光電式粒子検知センサの他の実施例の概略
構成の説明図である。
【図13】本発明の、従来例の光電式粒子検知センサを
示す概略構成図である。
【符号の説明】 1 光電式粒子検知センサ 2 発光素子 3 受光素子 4 検知回路 5 出射手段 51 出射レンズ 6 集光手段 61 集光レンズ 7 導光部 8 回路基材 91 検知領域 92 検知室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 尚之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 桐畑 慎司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2G059 AA05 BB01 EE02 JJ11 JJ14 KK01 LL01 MM11 NN01 5C085 AA03 AB01 BA33 CA30 FA06 FA18 FA20

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検知室内に光を照射する発光素子と、同
    発光素子から出射手段を介して出射された光のうち、集
    光手段を介して該検知室内に構成される所定検知領域に
    流入した粒子にて散乱される散乱光を受光する受光素子
    とを、その前側に検知領域を設けるよう形成された樹脂
    成形体による回路基材表面に実装させてなる光電式粒子
    検知センサ。
  2. 【請求項2】 検知室内に光を照射する発光素子と、同
    発光素子から出射手段を介して出射された光のうち、集
    光手段を介して該検知室内に構成される所定検知領域に
    流入した粒子にて散乱される散乱光を受光する受光素子
    とを、その前側に検知領域を設けるよう形成された樹脂
    成形体による回路基材表面に実装させ、同回路基材に出
    射手段の出射レンズ及び集光手段の集光レンズを固着さ
    せてなる光電式粒子検知センサ。
  3. 【請求項3】 回路基材の、発光素子及び/又は受光素
    子の前側に、その発光素子あるいは受光素子の素子表面
    を起点又は終点とした光反射部となる凹所を形成したこ
    とを特徴とする請求項2記載の光電式粒子検知センサ。
  4. 【請求項4】 凹所を、前記素子表面の略中心位置を焦
    点とする光学曲面にて形成するとともにその表面にメッ
    キ処理による光反射膜を設けたことを特徴とする請求項
    3記載の光電式粒子検知センサ。
  5. 【請求項5】 回路基材にその前面から背面へ連通する
    導光部を設け、発光素子及び/又は受光素子を、同導光
    部を介して光の照射または受光可能となるよう該回路基
    材の背面側に配設したことを特徴とする請求項2記載の
    光電式粒子検知センサ。
  6. 【請求項6】 発光素子へ向け連通する前記導光部を、
    その断面積が回路基材の表面から裏面側へ向けて次第に
    大きくなるようテーパ状に形成したことを特徴とする請
    求項5記載の光電式粒子検知センサ。
  7. 【請求項7】 受光素子へ向け連通する前記導光部を、
    その断面積が回路基材の表面から裏面側へ向けて次第に
    小さくなるようテーパ状に形成したことを特徴とする請
    求項5記載の光電式粒子検知センサ。
  8. 【請求項8】 出射手段及び/又は集光手段を、発光素
    子及び/又は受光素子と検知領域との光路の中間となる
    回路基材表面に光反射面を設けて構成したことを特徴と
    する請求項1乃至7の何れか1つの請求項に記載の光電
    式粒子検知センサ。
  9. 【請求項9】 光反射面を、検知領域又は受光素子の方
    向へ向けて光を集光させる光学曲面としたことを特徴と
    する請求項8記載の光電式粒子検知センサ。
  10. 【請求項10】 発光素子及び/又は受光素子の、発光
    制御及び/又は受光信号処理を行う回路部品を、回路基
    材の背面側に配設したことを特徴とする請求項1乃至9
    の何れか1つの請求項に記載の光電式粒子検知センサ。
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