JP2001153589A - 熱交換用フィンのスケール除去装置 - Google Patents

熱交換用フィンのスケール除去装置

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JP2001153589A
JP2001153589A JP2000075889A JP2000075889A JP2001153589A JP 2001153589 A JP2001153589 A JP 2001153589A JP 2000075889 A JP2000075889 A JP 2000075889A JP 2000075889 A JP2000075889 A JP 2000075889A JP 2001153589 A JP2001153589 A JP 2001153589A
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fin
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brush
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JP2000075889A
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Yasuo Kawagoe
康夫 川越
Katsuya Sakamoto
克也 坂本
Takeo Hashimoto
偉生 橋本
Kanki Obe
寛基 尾部
Shizuo Ito
倭夫 伊藤
Takefumi Otani
健文 大谷
Shinya Nunokawa
新也 布川
Kazuhisa Tanabe
一寿 田辺
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱交換用フィンのスケール除去作業が人手に依
存する必要なく、自動的に効率く行えるようにし、冷却
塔の清掃あるいは補修塔の際の作業性を従来に比して大
幅に改善することができるようにする。 【解決手段】扁平枠状の基体フレーム24、基体フレー
ムの面上に沿って一方向(x方向)に移動できる移動フ
レーム25、基体フレームの面上に沿い、かつ移動フレ
ームの移動方向と直行する方向(y方向)に沿って移動
できる移動テーブル33、この移動テーブルおよび移動
フレームの移動軸(x,y軸)を含む面に対して直行す
る方向(z方向)に移動できる昇降体42、移動フレー
ムもしくは移動テーブルの移動軸(x,y軸)の少なく
ともいずれかの軸と平行な軸心回りに回転できる回転ブ
ラシ50を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都心部などの地下
変電所に設置される変圧器やリアクトルなどを冷却する
密閉型冷却塔内の保守等に適用される熱交換用フィンの
スケール除去装置に係り、特に湿式冷却器とともに設け
られる乾式冷却器の熱交換用フィンの外面に付着したス
ケールの除去等に好適な熱交換用フィンのスケール除去
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】都心部などに建設される変電所では、そ
の立地上の制約から変圧器やリアクトルなどの設備は建
屋内や地下などに設置されるが、この場合、その設置ス
ペースを最小化するため水を媒体とした冷却システムを
用いることが多い。図15には、このような冷却システ
ムを用いた変圧器冷却設備の例を概略的に示している。
【0003】建屋1の地下に設置された変圧器2には、
水冷式熱交換器3が具備されている。変圧器2で発生し
たSFガスや絶縁油などの冷媒は水冷式熱交換器3に
導かれ、水と熱交換が行われる。この熱交換により暖め
られた水はポンプ4により循環水配管5を介して、建屋
1の屋上等に設置された複数の冷却塔6に供給され、大
気との熱交換によって冷却された後、水冷式熱交換器3
に還流して再び変圧器2の冷却に供される。
【0004】従来、このような冷却塔6として、開放型
または密閉型等種々のタイプのものが知られている。こ
のうち、密閉型の冷却塔は循環水系を密閉回路とし、循
環水管部の外面に散布水を接触させその気化熱で冷却を
行う方式のものであり、汚損の影響が少なく、かつ保守
が容易である等の利点により、地下変電所用変圧器の冷
却では一般的に多用されている。
【0005】図16は、このような密閉型の冷却塔6を
用いた変圧器冷却システムを具体的に示したものであ
る。この図16に示すように、冷却塔6は、縦長なケー
シング7内の上部に乾式冷却器8を有し、下部に湿式冷
却器9を有している。乾式冷却器8は、循環水配管5の
上流側に接続された水平な伝熱管10に多数の縦板状の
フィン11を設けたもので、伝熱管10内を流れる循環
水がフィン11を介して大気との熱交換により冷却され
る。また、湿式冷却器9は、乾式冷却器8の下流側に連
続する水平な伝熱管12に、多数の縦板状のフィン13
を設けるとともに、その上方に設けた散水ノズル14か
ら伝熱管12に水を散布するようにし、気化熱によって
循環水をさらに冷却するようになっている。なお、ケー
シング7の底部側には散布水を貯留する水槽15が設け
られており、この水槽15にはポンプ16を有する散布
水配管17を介して散水ノズル14が連結されている。
これにより、散布水も蒸発しながら一部循環する。な
お、図示しないが散布水補給系統も設けられる。
【0006】ケーシング7の下部側壁には、空気取入孔
18が設けられ、ケーシング7の上端側にはファン19
および空気排出孔20が設けられている。これにより、
空気は湿式冷却器9の下方から流入して、まず湿式冷却
器9のフィン13間を上昇しながら熱交換に供された
後、乾式冷却器8のフィン11間を通過する際にさらに
熱交換を行い、上方の空気排出孔20から排出される。
なお、湿式冷却器9の散水ノズル14の上方で、かつ乾
式冷却器8の下側には、エリミネータ21が設けられ、
湿式冷却器9で蒸発した蒸気を乾式冷却器8の下方位置
で捕らえ、凝固することにより乾式冷却器のフィン11
への水分付着を防止するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の密閉型冷却塔6を備えた冷却設備においては、湿
式冷却器9で散水された散布水の一部がファン19の駆
動により空気排出孔20側に巻き上げられ、この一部が
乾式冷却器8のフィン11、特にその下部に付着する。
散布水には、カルシウムやマグネシウム等の塩類が蒸発
により濃縮化されているので、乾式冷却器8のフィン1
1に付着すると、固化してスケールとなり、次第に蓄積
して空気の流通を阻害し、熱交換効率を低下させるとい
う問題がある。
【0008】なお、散水ノズル14と乾式冷却器8との
間にエリミネータ21を設け、散水ノズル14からの散
布水が乾式冷却器8に飛散するのを規制する構成であっ
ても、エリミネータ21では細かな水滴の通過を完全に
防止することはできず、乾式冷却器8のフィン11に対
するケールの付着を完全に防止することはできない。
【0009】このため、乾式冷却器8のフィン11表
面、特にその下部に付着したスケールは、保守等の際に
除去することになるが、従来ではこの作業を手作業で行
っていることから、付着が強固であるため、多大の労力
を要する上に、粉塵が多量に発生したり、フィン11を
損傷したりする不具合の他、作業も危険性があり、作業
者にとって非常に過酷な労働となる等の問題があった。
【0010】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、熱交換用フィンのスケール除
去作業が人手に依存する必要なく、自動的に効率よく、
かつ安全に、しかも容易に行え、冷却塔の清掃あるいは
保守等の際の作業性を従来に比して大幅に改善すること
ができる熱交換用フィンのスケール除去装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1の発明では、扁平枠状の基体フレームと、
この基体フレームに略面一な状態で組付けられ、その基
体フレームの面上に沿って一方向(x方向)に移動でき
る移動フレームと、この移動フレームに取付けられ、前
記基体フレームの面上に沿い、かつ前記移動フレームの
移動方向と直行する方向(y方向)に沿って移動できる
移動テーブルと、この移動テーブルに搭載され、この移
動テーブルおよび前記移動フレームの移動軸(x,y
軸)を含む面に対して直行する方向(z方向)に移動で
きる昇降体と、この昇降体に支持され、前記移動フレー
ムもしくは前記移動テーブルの移動軸(x,y軸)の少
なくともいずれかの軸と平行な軸心回りに回転できる回
転ブラシとを備え、前記回転ブラシの回転方向を、除去
すべきスケールが付着している熱交換用フィンの板面に
沿う方向に設定して、その回転ブラシを前記熱交換フィ
ンの表面部位に配置可能としたことを特徴とする熱交換
用フィンのスケール除去装置を提供する。
【0012】請求項2の発明では、請求項1記載の熱交
換用フィンのスケール除去装置において、移動フレーム
は、基体フレームにガイド部材を介して支持され、かつ
駆動機構としてワイヤ式牽引機構を有することを特徴と
する熱交換用フィンのスケール除去装置を提供する。
【0013】請求項3の発明では、請求項1または2記
載の熱交換用フィンのスケール除去装置において、移動
テーブルは、移動フレームに、ラックアンドピニオン式
のガイド兼駆動機構によって支持されていることを特徴
とする熱交換用フィンのスケール除去装置を提供する。
【0014】請求項4の発明では、請求項1から3まで
のいずれかに記載の熱交換用フィンのスケール除去装置
において、昇降体は、移動テーブルに、ねじ式ジャッキ
機構によって昇降可能とされていることを特徴とする熱
交換用フィンのスケール除去装置を提供する。
【0015】請求項5の発明では、請求項1から4まで
のいずれかに記載の熱交換用フィンのスケール除去装置
において、基体フレーム、移動フレームおよび移動テー
ブルの少なくともいずれかが他に対して着脱可能である
ことを特徴とする熱交換用フィンのスケール除去装置を
提供する。
【0016】請求項6の発明では、請求項1から5まで
のいずれかに記載の熱交換用フィンのスケール除去装置
において、昇降体は、移動テーブルの移動方向(x方
向)に沿って一定長を有し、その移動方向に沿う一端側
の先端位置に回転ブラシが配置されていることを特徴と
する熱交換用フィンのスケール除去装置を提供する。
【0017】請求項7の発明では、請求項1から5まで
のいずれかに記載の熱交換用フィンのスケール除去装置
において、昇降体は、移動テーブルの移動方向(x方
向)に沿って一定長を有する昇降体本体部と、この昇降
体本体部の前記移動方向に沿う一端側および他端側の少
なくともいずれかの端部から水平面上で略直行する方向
に突出するブラシ保持部とを有し、これにより平面視で
略L字形、コ字形、T字形もしくはH形のいずれかに形
成され、この昇降体の前記1以上のブラシ保持部の突出
方向先端部にそれぞれその突出方向に沿う軸心の周りで
回転する回転ブラシが配置されていることを特徴とする
熱交換用フィンのスケール除去装置を提供する。
【0018】請求項8の発明では、請求項7記載の熱交
換用フィンのスケール除去装置において、昇降体として
L字形、コ字形、T字形もしくはH形の少なくとも1種
以上のものを2体以上備え、これらの昇降体が移動テー
ブルに対して着脱交換可能とされていることを特徴とす
る熱交換用フィンのスケール除去装置を提供する。
【0019】請求項9の発明では、請求項1記載の熱交
換用フィンのスケール除去装置において、移動フレーム
は基体フレームに設けた移動可能なスライド部材に対し
て着脱可能に取付けられた支持部材と、この支持部材の
両端位置に支持された平行な2本のロッドとによって平
行四辺形状に構成され、前記スライド部材に着脱可能に
連結されていることを特徴とする熱交換用フィンのスケ
ール除去装置を提供する。
【0020】請求項10の発明では、請求項1から9ま
でのいずれかに記載の熱交換用フィンのスケール除去装
置において、スケール除去によって発生する塵埃の飛散
を防止する飛散防止装置を設けたことを特徴とする熱交
換用フィンのスケール除去装置を提供する。
【0021】請求項11の発明では、請求項10記載の
熱交換用フィンのスケール除去装置において、飛散防止
装置は、回転ブラシの周囲に設けられたブラシカバー
と、このブラシカバーの内部から塵埃を外部に吸引する
装置とを備えたことを特徴とする熱交換用フィンのスケ
ール除去装置を提供する。
【0022】請求項12の発明では、請求項11記載の
熱交換用フィンのスケール除去装置において、ブラシカ
バーは回転ブラシを囲む上端開口のボックス状のもので
あり、その上端に防塵ブラシを有するとともに、少なく
とも外周壁の一つの面が透明とされていることを特徴と
する熱交換用フィンのスケール除去装置を提供する。
【0023】請求項13の発明では、請求項1から12
までのいずれかに記載の熱交換用フィンのスケール除去
装置において、回転ブラシは、ステンレス鋼、銅もしく
はその合金、またはナイロン樹脂により構成されている
ことを特徴とする熱交換用フィンのスケール除去装置を
提供する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る熱交換用フィ
ンのスケール除去装置の施形態について、図1〜図12
を参照して説明する。
【0025】第1実施形態(図1〜図4) 本実施形態は、基本的な構成についてのものである。
【0026】図1は本実施形態によるスケール除去装置
の据付け使用状態を示す全体図であり、図2は同スケー
ル除去装置を一部断面として詳細に示す正面図である。
図3は図2の底面図(A矢視図)であり、図4は図2の
B−B線断面図である。なお、本実施形態においては、
スケール除去対象として、図15および図16に示した
建屋1の屋上に設置される地下変圧器2冷却用の冷却塔
6を適用している。したがって、図15および図16も
必要に応じて説明に使用する。
【0027】図1に示すように、冷却塔6は密閉型のも
のであり、ケーシング7内の上部に乾式冷却器8を有
し、下部に湿式冷却器9を有する。この上部の乾式冷却
器8の冷却フィン11が、本実施形態におけるスケール
除去対象となる。なお、ケーシング7には複数の扉22
が設けられ、これらの扉22の開口部22aを介して本
実施形態のスケール除去装置23が導入される。なお、
扉22の開口部22aの寸法は、例えば高さ770m
m、幅770mmである。また、エリミネータ台22b
から冷却フィン11の下端部までの高さは250mmで
ある。
【0028】本実施形態のスケール除去装置23は、図
2〜図4に示すように、扁平枠状の四角形の基体フレー
ム24と、この基体フレーム24に略面一な状態で組付
けられ、その基体フレーム24の面上に沿って一方向
(x方向)に移動できる四角形の移動フレーム25とを
備えている。移動フレーム25は、基体フレーム24の
x方向に沿う1対の平行部上のガイドレール26に車輪
27を介して支持され、かつ駆動機構としてワイヤ式牽
引機構28を有している。
【0029】すなわち、ワイヤ式牽引機構28は、基体
フレーム24に取付けたx軸駆動モータ(ステッピング
モータ)29と、このx軸駆動モータ29に設けたプー
リ30および対向位置に設けたプーリ31と、これらに
巻装したワイヤ32とにより構成され、ワイヤ32の両
端が移動フレーム25のx方向両端部に連結されてい
る。これにより、x軸駆動モータ29の回転に従って移
動フレーム25を所定量x方向にスライド移動させるこ
とができる。なお、プーリ30,31はスプロケットと
してもよく、ワイヤ32はチェーンとしてもよい。つま
り、本発明でワイヤ式牽引機構とは、あらゆる索体によ
る牽引機構を含むものとする。
【0030】移動フレーム25には、基体フレーム24
の面上に沿い、かつ移動フレーム25の移動方向と直行
する方向(y方向)に沿って移動できる移動テーブル3
3が取付けられている。この移動テーブル33は、移動
フレーム25に、ラックアンドピニオン式のガイド兼駆
動機構34によって支持されている。
【0031】すなわち、図1および図2に示すように、
ラックアンドピニオン式のガイド兼駆動機構34は、移
動フレーム24の内側にy方向に沿って並列に配置され
た2本の円柱状ロッド35,36を有し、これらのロッ
ド35,36が、移動テーブル33から突出したブラケ
ット37,38に摺動可能に挿通されている。そして、
一方のロッド35の下面にラック39が形成され、移動
テーブル33に取付けたy軸駆動モータ(ステッピング
モータ)40に設けたピニオン41が、ラック39に噛
合されている。これにより、y軸駆動モータ40の回転
に従って移動テーブル33を所定量y方向にスライド移
動させることができる。
【0032】次に、移動テーブル33には、この移動テ
ーブル33および移動フレーム25の移動軸(x,y
軸)を含む面に対して直行する方向(z方向)に移動で
きるブロック状の昇降体42が搭載されており、この昇
降体42は、移動テーブル33に、ねじ式ジャッキ機構
43によって昇降可能とされている。すなわち、図2〜
図4に示すように、ねじ式ジャッキ機構43は、移動テ
ーブル33に設けられたz軸駆動モータ(ステッピング
モータ)44と、このz軸駆動モータ4に取付けられた
プーリ45およびこのプーリ45に巻装されたベルト4
6と、このベルト46に従動する1対のプーリ47と、
これらのプーリ47とそれぞれ一体回転するねじ48
と、昇降体42に設けられてねじ48とそれぞれ螺合す
る固定ナット部49とにより構成されている。これによ
り、昇降体42は例えば左右の離間部位を1対の支持部
分で支持された状態で安定するとともに、z軸駆動モー
タ44の回転量に従ったねじ48の回転により、昇降体
42が所定量z方向に昇降動作することができる。
【0033】そして、本実施形態では、昇降体42に、
移動フレーム25の移動軸(x軸)と平行な軸心回りに
回転できる回転ブラシ50が支持されている。つまり、
回転ブラシ50は、昇降体42に設けたブラシモータ5
1の回転軸52に、ナット等の締付具53によって着脱
可能に取付けられている。
【0034】この回転ブラシ50の回転方向を、図1に
示すように、除去すべきスケールが付着している熱交換
用フィン11の板面に沿う方向に設定して、その回転ブ
ラシ50が熱交換フィン11の表面部位に配置可能とな
っている。なお、熱交換フィン11の1枚の厚さは0.
3mm、フィン間隔は2〜3mmであり、フィン先端か
らパイプまでの高さは例えば8mmである。
【0035】また、回転ブラシ50は、例えばステンレ
ス(SUS304)、銅またはその合金(ベリリウム
銅、りん青銅等)、ナイロン樹脂等により構成され、ブ
ラシ直径が100mm、軸方向の幅が30mmである。
【0036】なお、基体フレーム24、移動フレーム2
5および移動テーブル33は、それぞれ相互に着脱可能
である。これにより、冷却塔6の扉22を開けた状態で
の開口部22aを介して、本実施形態のスケール除去装
置23を冷却塔6内に容易に導入および据付することが
できる。特に、既設の冷却塔6においては通常、図1の
如く扉22が乾式冷却器8の下部に複数並んで配置され
ているので、スケール除去を行うべきフィン11の下部
に本実施形態のスケール除去装置23を容易に設置する
ことができる。本実施形態では、全体寸法または各部材
の寸法が、冷却塔6の扉22を開けた状態で導入し得る
ものとして設定してある。
【0037】また、エリミネータが設置されている構成
の冷却塔の場合には、エリミネータを取外した状態で、
本実施形態のスケール除去装置23を容易に設置するこ
とができる。場合によっては、散水ノズルも取外して設
置することができる。
【0038】以上の構成を有する本実施形態のスケール
除去装置23によると、例えば図示しない制御装置によ
ってx軸駆動モータ29、y軸駆動モータ40、z軸駆
動モータ44等を適宜制御し、スケールの付着量や硬さ
の状態等に応じて最適な速度で走査させることにより、
熱交換用フィン11のスケール除去作業が人手に依存す
る必要なく、自動的に効率よく、かつ安全に、しかも容
易に行える。特に、建屋の屋上等に設置される冷却塔6
の清掃あるいは保守等の際の作業性を従来に比して大幅
に改善することができる。作業終了後においては、装置
離脱除去等も容易に行うことができる。
【0039】第2実施形態(図5〜図12) 本実施形態のスケール除去装置は、より機能性を高め、
かつコンパクトな構成としたものである。
【0040】図5はスケール除去装置の全体構成を示す
斜視図であり、図6は要部を断面で示す一部の側面図
(図5のC矢視図)である。図7は図6のD−D線断面
図であり、図8は移動フレームの支持部(図5のE部)
を拡大して示す分解斜視図である。図9〜図12は、そ
れぞれ回転ブラシ支持用の昇降体のバリエーションを示
す図である。
【0041】まず、図5〜図8によってスケール除去装
置の構成を説明する。これらの図に示すように、本実施
形態のスケール除去装置23は、扁平枠状の四角形の基
体フレーム24と、この基体フレーム24に略面一な状
態で組付けられ、その基体フレーム24の面上に沿って
一方向(x方向)に移動できる移動フレーム25とを備
えている。
【0042】基体フレーム24は、互いに対向する1対
の辺部24aの上方に、移動フレーム25をx方向にガ
イドするためのガイド部材として、円柱状のガイドロッ
ド60をそれぞれ有している。これらのガイドロッド6
0は、基体フレーム24の各辺部24aの両端位置に固
定したブラケット61により両端部を支持されて互いに
平行に、かつ水平に配置されている。各ガイドロッド6
1には、スライド部材として角棒状のスライダ62が嵌
挿状態でスライド可能に支持されている。
【0043】一方、移動フレーム25は平行な2本の円
柱状ロッド35,36と、これらの円柱状ロッドの両端
部を連結する1対の平行な小型角棒状の支持ブロック6
3とにより、コンパクトな長方形枠状に構成されてい
る。そして、各支持ブロック63が、基体フレーム24
の各スライダ62の内側面に長手方向を一致させた状態
でそれぞれ着脱可能に連結されている。
【0044】図8は、これらスライダ62と支持ブロッ
ク63との着脱構成を示している。すなわち、スライダ
62の内側面には所定の間隔をあけて複数のブロック支
持用の舌片64が水平に突設され、これらの舌片64の
上面にはそれぞれ嵌合凹部65が形成されている。ま
た、支持ブロック63の底面部には舌片64の嵌合凹部
65に対応して嵌合凸部66が形成され、これらの嵌合
凸部66がスライダ62の舌片64の嵌合凹部65に嵌
合することにより位置決めできるようになっている。そ
して、この嵌合により位置決めされたスライダ62と支
持ブロック63とを、図示しないボルト等の締結具によ
って一体的に組立て、これにより移動フレーム25が全
体としてx方向に移動可能に支持される。このような組
立てにより、移動フレーム25の各円柱状ロッド35,
36は、その移動方向(x方向)と水平面上で直交する
方向(y方向)に沿って配置される。
【0045】このように支持された移動フレーム25
は、図5および図6に示すように、ワイヤ式牽引機構2
8によってx方向に駆動されるようになっている。すな
わち、ワイヤ式牽引機構28は、基体フレーム24に取
付けたx軸駆動モータ(ステッピングモータ)29と、
このx軸駆動モータ29に設けたプーリ30および対向
位置に設けたプーリ31と、これらに巻装したワイヤ3
2とにより構成され、ワイヤ32の両端がスライダ62
のx方向両端部に連結されている。これにより、x軸駆
動モータ29の回転に従って移動フレーム25が所定
量、x方向にスライド移動できるようになっている。な
お、プーリ30,31はスプロケットとしてもよく、ワ
イヤ32はチェーンとしてもよい。
【0046】次に図5および図6に示すように、移動フ
レーム25には基体フレーム24の面上に沿い、かつ移
動フレーム25の移動方向と直行する方向(y方向)に
沿って移動できる移動テーブル33が搭載されている。
【0047】この移動テーブル33は全体として凹形状
をなしており、その両側上部のアーム状部分に移動フレ
ーム25の円柱状ロッド35,36を挿通することによ
って支持されている。そして、この移動テーブル33
が、一方の円柱状ロッド36を用いたラックアンドピニ
オン式のガイド兼駆動機構34によって駆動されるよう
になっている。このガイド兼駆動機構34は、移動フレ
ーム24の一方の円柱状ロッド35の下面に形成された
ラック39と、移動テーブル33の中央位置に配設した
y軸駆動モータ(ステッピングモータ)40によって回
転されるピニオン41との噛合により構成されている。
すなわち、y軸駆動モータ40の回転軸67には駆動側
歯車(ベベルギア)68が設けられ、これに噛合する従
動側歯車(ベベルギア)69を介して水平な従動軸70
が回転され、この従動軸70に設けられたピニオン41
が、円柱状ロッド35の下面のラック40に噛合してい
る。そして、y軸駆動モータ40の回転に従って、移動
テーブル33が所定量y方向にスライド移動できるよう
になっている。
【0048】さらに、移動テーブル33には、この移動
テーブル33および移動フレーム25の移動軸(x,y
軸)を含む面に対して直行する方向(z方向)に移動で
きるブロック状の昇降体42が搭載されている。
【0049】この昇降体42は、移動テーブル33に、
ねじ式ジャッキ機構43によって昇降可能とされてい
る。すなわち、図6および図7に示すように、ねじ式ジ
ャッキ機構43は、移動テーブル33の略中央位置にy
軸駆動モータ40と隣接して設けられた軸心が垂直なz
軸駆動モータ(ステッピングモータ)44と、このz軸
駆動モータ44の回転軸71に駆動側歯車(ベベルギ
ア)72,73を介して連結された水平な連結軸74
と、この連結軸74にさらに従動側歯車(ベベルギア)
75,76を介して連結された垂直な1対の従動軸77
と、これらの従動軸77とそれぞれ一体回転するねじ7
8と、これらのねじ78とそれぞれ螺合する1対の非回
転かつ昇降可能な昇降ナット部79とにより構成されて
いる。そして、これらの昇降ナット部79に昇降体42
が搭載され、z軸駆動モータ44の回転量に従ったねじ
の回転により、昇降ナット部を介して昇降体42が所定
量z方向に昇降動作できるようになっている。
【0050】具体的には、図5〜図7に示すように、昇
降体42は、移動テーブル33の移動方向(x方向)に
沿って一定長を有する昇降体本体部80と、これにx方
向に沿う一端側の端部から水平面上で略直行する方向に
突出するブラシ保持部81とを有し、これにより平面視
で略L字形に形成されている。この昇降体42は、例え
ば下端側が開口するチャンネル状とされており、移動テ
ーブル33に設けた昇降ナット部79に一体昇降可能に
連結した昇降筒体82に対し、キャップ状の連結具83
を介して着脱交換可能に連結されている。
【0051】そして、この昇降体42のブラシ保持部の
突出方向先端部に、その突出方向(x方向)に沿う軸心
の周りで回転する回転ブラシ50が配置され、この回転
ブラシ50は、ブラシ保持部81内に設けられたブラシ
モータ51によって駆動されるようになっている。すな
わち、この実施形態でも、昇降体42に移動フレーム2
5の移動軸(x軸)と平行な軸心回りに回転できる回転
ブラシ50が、図2に示した第1実施形態と同様に、締
付具53によって着脱可能に取付けられている。なお、
回転ブラシ50の構成およびその回転作用等について
は、前述した一実施形態と同様である。
【0052】以上の構成を有する他の実施形態のスケー
ル除去装置23によっても、図示しない制御装置によっ
てx軸駆動モータ29、y軸駆動モータ40、z軸駆動
モータ44等を適宜制御し、図1と同様に冷却塔6内に
着脱可能に設置して、スケールの付着量や硬さの状態等
に応じて最適な速度で走査させることにより、熱交換用
フィン11のスケール除去作業が人手に依存する必要な
く、自動的に効率よく、かつ安全に、しかも容易に行
え、建屋の屋上等に設置される冷却塔6の清掃あるいは
保守等の際の作業性を改善することができる。また、作
業終了後には、装離脱除去等も容易に行うことができ
る。
【0053】特に、図5〜図8に示した本実施形態にお
いては、昇降体42が移動テーブル33の移動方向(x
方向)に沿って一定長を有し、その移動方向に沿う一端
側の先端位置に回転ブラシ50が配置されているので、
移動テーブル33をy方向へ最大限移動した位置におい
ても、デッドスペースが生じることなくスケール除去作
業を行うことができる。したがって、図1〜図4に示し
たような昇降体の略中央位置に回転ブラシを配置した一
実施形態に比して、一層高い作業能率を得ることができ
る。
【0054】また、基体フレーム24は、x方向に沿う
各辺部24aの上方に取付けた1対の平行なガイドロッ
ド61、これらのガイドロッド61に支持したブロック
状のスライダ62により構成され、また移動フレーム2
5はスライダ62に対して着脱可能に取付けられた支持
部材としての一定長の棒状の支持ブロック63と、この
支持ブロック63の両端位置に支持された平行な2本の
円柱状ロッド35,36とによって平行四辺形状に構成
されている。したがって、構成がコンパクトであり、ま
た必要に応じて移動フレームを基体フレームに容易に着
脱でき、それにより操作性、利便性も一層向上すること
ができる。
【0055】図9〜図12は、本発明における昇降体お
よび回転ブラシについての種々のバリエーションを示し
ている。
【0056】すなわち、本発明のスケール除去装置にお
いては、図9に示すように、昇降体本体部80のx方向
に沿う一端側にのみブラシ保持部81を設けて平面視で
略L字形とし、そのブラシ保持部81に1つの回転ブラ
シ50を設けた構成のものに限らず、下記の図10〜図
12に示す如く種々の構成として実施することが可能で
ある。
【0057】例えば図10に示すように、昇降体本体部
80のx方向に沿う一端側および他端側から水平面上で
同一の方向に突出するブラシ保持部81を設けてコ字形
とし、x方向前後に1対の回転ブラシ50を配置した構
成とするもの、また図11に示すように、昇降体本体部
80のx方向に沿う一端側の端部から水平面上で相反す
る方向に突出するブラシ保持部81を設けてT字形と
し、y方向に1対の回転ブラシ50を配置した構成とす
るもの、さらに図12に示すように、昇降体体部80の
x方向に沿う両端側から水平面上で相反する方向にそれ
ぞれ突出するブラシ保持部81を設けてH形とし、これ
ら全てのブラシ保持部81の突出方向先端部に、それぞ
れ回転ブラシ50を計4体配置した構成とするもの等で
ある。
【0058】このような構成によれば、回転ブラシを複
数備えた構成とすることにより、一の回転ブラシ50が
消耗した場合に、他のブラシ50を使用することで、ブ
ラシ交換頻度を低減することができる。また、前後配置
の場合には昇降体42の移動ストロークの範囲で前進時
あるいは後退時のデッドスペースを考慮した使い分け等
が可能となり、作業能率の向上が図れる。
【0059】さらに、昇降体42としてL字形、コ字
形、T字形もしくはH形の各種のものを2体以上備えて
おき、これらの昇降体を同一の移動テーブル33に対し
て着脱交換可能とするようにすれば、必要に応じて種々
のブラシ配置を選択して洗浄使用することができ、洗浄
形態の多様性が可能となる。
【0060】第3実施形態(図13、図14) 本実施形態のスケール除去装置は、第2実施形態で示し
た構成に対し、スケール除去の際に発生する塵埃の飛散
防止装置90を付設したものである。
【0061】図13は、その飛散防止装置90を付設し
たスケール除去装置23を示す部分的斜視図であり、図
14は、その飛散防止装置90を断面として示す全体的
側面図である。
【0062】なお、本実施形態のスケール除去装置23
の全体的な構成については、第2実施形態のものと略同
様であるから、図13および図14に、図6〜図8と同
一の符号を付して説明を省略する。
【0063】本実施形態では、図13および図14に示
すように、昇降体42のブラシ保持部81の先端に、回
転ブラシ50を囲む例えばボックス形の飛散防止用ブラ
シカバー装置90aが取付けられている。
【0064】このブラシカバー90aは、アルミニウム
その他の軽量金属または強化樹脂等によって構成された
上端が開口するボックス体91と、このボックス体91
の任意の側面、例えば回転ブラシ50の軸方向先端側の
側面に着脱可能に配設された樹脂等からなる透明板92
とにより構成されている。ボックス体91には、取付け
用のブラケット91が突設され、このブラケット91が
例えばブラシ保持部81の上面および側面にそれぞれ着
脱可能に接合され、ボルト等の締結具91bによって固
定されている。
【0065】ボックス体91および透明板の上端部に
は、それぞれ細線材、例えば回転ブラシ50と同材から
なる防塵ブラシ93が装着され、これらの防塵ブラシ9
3は回転ブラシ50の上端よりも長く上方に突出してい
る。なお、防塵ブラシ93は回転ブラシ50と同様に、
スケール除去対象となる熱交換用フィン間の隙間よりも
小径とされ、同隙間に容易に挿入できるようになってい
る。
【0066】ボックス体91の一つの側面には吸引口9
4が開設され、この吸引口94には例えば可撓性のホー
ス95を介してフィルタ付きの吸引装置96が連結され
ている。
【0067】スケール除去作業の際には、吸引装置96
を稼動させながら回転ブラシ50の回転およびブラシ保
持部81の移動動作を行い、前記各実施形態で説明した
スケール除去作用を行う。この場合、ブラシ保持部81
とともにブラシカバー90aが移動し、回転ブラシ50
によるスケール除去対象である熱交換用フィンの隙間部
分に防塵ブラシ93が差し込まれ、そのスケール除去部
位が周囲から封止状態となる。この状態で吸引作用が行
なわれるので、回転ブラシ50が回転してスケールが粉
塵となってフィンから剥離される場合、その粉塵は殆ど
ブラシカバー90a内に導入され、ホース95を介して
吸引装置96の図示しないフィルタで除去される。
【0068】したがって、本実施形態によれば、回転ブ
ラシ50の略全周囲を覆うブラシカバー90a部位によ
って粉塵が殆ど吸引されるため、周囲に飛散することが
なく、スケール除去装置23の駆動部、摺動部等の各部
へのスケール付着が阻止され、機器の汚れや損傷が防止
できるとともに、作業者に対する作業環境の改善も図れ
る。
【0069】また、上記構成によると、ブラシカバー9
0aの内部が透明板92を介して外部から視取できるの
で、カバー内部の詰まりや回転ブラシ50の様子等が常
時観察でき、作業の円滑な進行を図るうえでも好ましい
ものとなる。
【0070】さらに、ブラシカバー90a、透明板92
等が着脱可能であるから、それらの部材交換や補修等も
容易に行える。
【0071】なお、ブラシカバー90aの形状や装着構
成、透明板92の数や配置等(例えばブラシカバー90
−aの2面以上に配置する等)については、種々変更す
ることができる。
【0072】さらに、本発明では飛散防止装置として、
回転ブラシ50以外の部位、例えば摺動部等にもカバー
を設ける等、さらなる応用も種々可能である。
【0073】他の実施形態 なお、本発明は以上の各実施形態で示した構成に限ら
ず、さらに種々の変更、応用等が可能である。例えば、
基体フレーム24は、場合によってはエリミネータ支持
枠により兼用してもよい。また、各フレームについて
は、図示の如く四角枠状、あるいは断面角形とする必要
はなく、種々のフレーム構成とすることが可能である。
さらに、本実施形態では、コンパクト性および強度等の
両面から回転機構等についての設定を行ったが、これら
駆動機構の種類は必要に応じて任意に選定することがで
きる。
【0074】さらに、本発明は上記冷却塔のほか、他の
種々の熱交換器のスケール除去、例えばボイラ用熱交換
フィン等、種々のものに適用することができる。
【0075】
【発明の効果】以上で詳述したように、本発明によれ
ば、熱交換用フィンのスケール除去作業が人手に依存す
る必要なく、自動的に効率よく行えるようになり、例え
ば建屋の屋上等に設置される冷却塔の清掃あるいは補修
等の際の作業性を従来に比して大幅に改善することがで
きる等の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるスケール除去装置
を示す概略斜視図。
【図2】前記実施形態における装置構成を一部断面で示
す正面図。
【図3】図2の底面図(A矢視図)。
【図4】図2のB−B線断面図。
【図5】本発明の他の実施形態によるスケール除去装置
を示す斜視図。
【図6】図5のC矢視拡大図。
【図7】図6のD−D線断面図。
【図8】図5の一部(E部)を拡大して示す分解斜視
図。
【図9】前記実施形態における昇降体およびブラシ構成
のバリエーションを示す図。
【図10】前記実施形態における昇降体およびブラシ構
成のバリエーションを示す図。
【図11】前記実施形態における昇降体およびブラシ構
成のバリエーションを示す図。
【図12】前記実施形態における昇降体およびブラシ構
成のバリエーションを示す図。
【図13】本発明の第2実施形態によるスケール除去装
置の要部を示す斜視図。
【図14】前記第2実施形態における装置全体の構成を
一部断面で示す正面図。
【図15】建屋の地下変電所用冷却設備を示す概略説明
図。
【図16】密閉型冷却塔の構成を示す系統図。
【符号の説明】
1 建屋 2 変圧器 3 水冷式熱交換器 4 ポンプ 5 循環水配管 6 冷却塔 7 ケーシング 8 乾式冷却器 9 湿式冷却器 10 伝熱管 11 フィン 12 伝熱管 13 フィン 14 散水ノズル 15 水槽 16 ポンプ 17 散布水配管 18 空気取入孔 19 ファン 20 空気排出孔 21 エリミネータ 22 扉 22a 開口部 23 スケール除去装置 24 基体フレーム 24a 辺部 25 移動フレーム 26 ガイドレール 27 車輪 28 ワイヤ式牽引機構 29 x軸駆動モータ(ステッピングモータ) 30,31 プーリ 32 ワイヤ 33 移動テーブル 34 ガイド兼駆動機構 35,36 円柱状ロッド 37,38 ブラケット 39 ラック 40 y軸駆動モータ(ステッピングモータ) 41 ピニオン 42 昇降体 43 ねじ式ジャッキ機構 44 z軸駆動モータ(ステッピングモータ) 45 プーリ 46 ベルト 47 プーリ 48 ねじ 49 固定ナット部 50 回転ブラシ 51 ブラシモータ 52 回転軸 53 締付具 60 ガイドロッド 61 ガイドロッド 62 スライダ 63 支持ブロック 64 舌片 65 嵌合凹部 66 嵌合凸部 72,73 駆動側歯車(ベベルギア) 74 連結軸 75,76 従動側歯車(ベベルギア) 77 従動軸 78 ねじ 79 昇降ナット部 80 昇降体本体部 81 ブラシ保持部 82 昇降筒体 83 連結具 90 飛散防止装置 90a ブラシカバー 91 ボックス体 92 透明板 93 防塵ブラシ 94 吸引口 95 ホース 96 吸引装置
フロントページの続き (72)発明者 坂本 克也 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 橋本 偉生 神奈川県川崎市幸区堀川町66番2 東芝エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 尾部 寛基 神奈川県川崎市幸区堀川町66番2 東芝エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 伊藤 倭夫 神奈川県川崎市幸区堀川町66番2 東芝エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 大谷 健文 神奈川県川崎市幸区堀川町66番2 東芝エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 布川 新也 神奈川県川崎市幸区堀川町66番2 東芝エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 田辺 一寿 神奈川県川崎市幸区堀川町66番2 東芝エ ンジニアリング株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扁平枠状の基体フレームと、この基体フ
    レームに略面一な状態で組付けられ、その基体フレーム
    の面上に沿って一方向(x方向)に移動できる移動フレ
    ームと、この移動フレームに取付けられ、前記基体フレ
    ームの面上に沿い、かつ前記移動フレームの移動方向と
    直行する方向(y方向)に沿って移動できる移動テーブ
    ルと、この移動テーブルに搭載され、この移動テーブル
    および前記移動フレームの移動軸(x,y軸)を含む面
    に対して直行する方向(z方向)に移動できる昇降体
    と、この昇降体に支持され、前記移動フレームもしくは
    前記移動テーブルの移動軸(x,y軸)の少なくともい
    ずれかの軸と平行な軸心回りに回転できる回転ブラシと
    を備え、前記回転ブラシの回転方向を、除去すべきスケ
    ールが付着している熱交換用フィンの板面に沿う方向に
    設定して、その回転ブラシを前記熱交換フィンの表面部
    位に配置可能としたことを特徴とする熱交換用フィンの
    スケール除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱交換用フィンのスケー
    ル除去装置において、移動フレームは、基体フレームに
    ガイド部材を介して支持され、かつ駆動機構としてワイ
    ヤ式牽引機構を有することを特徴とする熱交換用フィン
    のスケール除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の熱交換用フィン
    のスケール除去装置において、移動テーブルは、移動フ
    レームに、ラックアンドピニオン式のガイド兼駆動機構
    によって支持されていることを特徴とする熱交換用フィ
    ンのスケール除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれかに記載の
    熱交換用フィンのスケール除去装置において、昇降体
    は、移動テーブルに、ねじ式ジャッキ機構によって昇降
    可能とされていることを特徴とする熱交換用フィンのス
    ケール除去装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれかに記載の
    熱交換用フィンのスケール除去装置において、基体フレ
    ーム、移動フレームおよび移動テーブルの少なくともい
    ずれかが他に対して着脱可能であることを特徴とする熱
    交換用フィンのスケール除去装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれかに記載の
    熱交換用フィンのスケール除去装置において、昇降体
    は、移動テーブルの移動方向(x方向)に沿って一定長
    を有し、その移動方向に沿う一端側の先端位置に回転ブ
    ラシが配置されていることを特徴とする熱交換用フィン
    のスケール除去装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から5までのいずれかに記載の
    熱交換用フィンのスケール除去装置において、昇降体
    は、移動テーブルの移動方向(x方向)に沿って一定長
    を有する昇降体本体部と、この昇降体本体部の前記移動
    方向に沿う一端側および他端側の少なくともいずれかの
    端部から水平面上で略直行する方向に突出するブラシ保
    持部とを有し、これにより平面視で略L字形、コ字形、
    T字形もしくはH形のいずれかに形成され、この昇降体
    の前記1以上のブラシ保持部の突出方向先端部にそれぞ
    れその突出方向に沿う軸心の周りで回転する回転ブラシ
    が配置されていることを特徴とする熱交換用フィンのス
    ケール除去装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の熱交換用フィンのスケー
    ル除去装置において、昇降体としてL字形、コ字形、T
    字形もしくはH形の少なくとも1種以上のものを2体以
    上備え、これらの昇降体が移動テーブルに対して着脱交
    換可能とされていることを特徴とする熱交換用フィンの
    スケール除去装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の熱交換用フィンのスケー
    ル除去装置において、移動フレームは基体フレームに設
    けた移動可能なスライド部材に対して着脱可能に取付け
    られた支持部材と、この支持部材の両端位置に支持され
    た平行な2本のロッドとによって平行四辺形状に構成さ
    れ、前記スライド部材に着脱可能に連結されていること
    を特徴とする熱交換用フィンのスケール除去装置。
  10. 【請求項10】 請求項1から9までのいずれかに記載
    の熱交換用フィンのスケール除去装置において、スケー
    ル除去によって発生する塵埃の飛散を防止する飛散防止
    装置を設けたことを特徴とする熱交換用フィンのスケー
    ル除去装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の熱交換用フィンのス
    ケール除去装置において、飛散防止装置は、回転ブラシ
    の周囲に設けられたブラシカバーと、このブラシカバー
    の内部から塵埃を外部に吸引する装置とを備えたことを
    特徴とする熱交換用フィンのスケール除去装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の熱交換用フィンのス
    ケール除去装置において、ブラシカバーは回転ブラシを
    囲む上端開口のボックス状のものであり、その上端に防
    塵ブラシを有するとともに、少なくとも外周壁の一つの
    面が透明とされていることを特徴とする熱交換用フィン
    のスケール除去装置。
  13. 【請求項13】 請求項1から12までのいずれかに記
    載の熱交換用フィンのスケール除去装置において、回転
    ブラシは、ステンレス鋼、銅もしくはその合金、または
    ナイロン樹脂により構成されていることを特徴とする熱
    交換用フィンのスケール除去装置。
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