JP2001153101A - サーボ機構および制御装置 - Google Patents

サーボ機構および制御装置

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JP2001153101A
JP2001153101A JP33915199A JP33915199A JP2001153101A JP 2001153101 A JP2001153101 A JP 2001153101A JP 33915199 A JP33915199 A JP 33915199A JP 33915199 A JP33915199 A JP 33915199A JP 2001153101 A JP2001153101 A JP 2001153101A
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Shuji Tate
修二 舘
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Eguze Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】制御時間を短縮し、位置決め精度等を高くする
ことができるサーボ機構を提供する。 【解決手段】各サーボバルブ11,21の制御ポートC
1,C2を作動流体の一対の送り先であるシリンダ31
の型閉ポート32と型開ポート33にそれぞれ連結する
ようにし、両方の制御ポートC1,C2のいずれか一方
の圧力が他方の制御ポートの圧力に影響を与えることが
なく、例えば、各サーボバルブ11,21のスプール1
4,24を共に閉弁位置に作動し、各サーボバルブ1
1,21の制御ポートC1,C2を戻りポートT1,T
2にそれぞれ連通させて、各制御ポートC1,C2の圧
力を同時に下げることができ、また、オーバーラップ量
の大きなサーボバルブを使用する必要性をなくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御対象に作動流
体の送り先が一対設けられており、作動流体の流れを制
御して、作動流体の送り先を切り換え、かつ流量を変化
させることにより、制御対象が所定の動作をするように
したサーボ機構および、該サーボ機構を備えた制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気・油圧サーボシステムとして
は、例えば図7に示すようなものがある。すなわち、サ
ーボバルブ1が二つの制御ポートC1,C2を有し、各
制御ポートC1,C2が制御対象であるシリンダ2の各
ポート(型閉ポートおよび型開ポート)に対応している
ものである。
【0003】図7に示すサーボシステムでは、目標値信
号発生装置3から出力される指令値r(t)と制御対象
の出力Y(t)の検出値y(t)の偏差e(t)をPI
D(proportional integral derivation )コントローラ
4に入力する。PIDコントローラは、最適に調整され
た制御パラメータに従って計算された出力をサーボアン
プ5へ入力し、サーボアンプ5は出力u(t)をサーボ
バルブ1へ入力する。サーボバルブ1は、入力u(t)
に比例したx(t)だけスプール1aを移動する。シリ
ンダ2の各ポート(型開ポートおよび型閉ポート)へ作
動流体の流入または流出は、弁開度x(t)に比例し、
また、差圧(作動流体供給源6の供給圧と制御ポートC
1,C2に連通するシリンダ2の各ポートの圧力との差
圧)に比例する。
【0004】ピストン2aはシリンダ2の各ポートの圧
力差、受圧面積、負荷質量から成る運動方程式に従って
変位Y(t)する。ポテンショメータ7は変位Y(t)
に比例した出力y(t)をPIDコントローラ4へ返す
ものである。
【0005】図7に示すサーボシステムでは、フィード
バック制御(閉ループ制御)を工夫することにより、サ
ーボバルブの構造に起因する問題の発生を防止すること
ができる。このサーボバルブを型締装置(例えば、ダイ
キャストマシン、射出成形機など)に適用した電気・油
圧サーボシステムを図8に示す。図8に示すサーボシス
テムにおいては、サーボバルブ1の制御ポートC1に対
応するシリンダ2の型閉ポートは、切換弁であるソレノ
イドバルブSOL2によって、「早送り」と「高圧型
締」とに切り換えられる。また、安全ドア8が開くとピ
ストンが閉側に動かないように制御ポートC1をオペレ
ートチェックバルブOCVでブロックするなど、動作モ
ードによって制御モードが切換わる複雑な構造となって
いる。さらに、制御ポートC2はソレノイドバルブSO
L1を介して作動流体供給源6の戻り口に接続されてい
る。
【0006】図5は自動型締サイクルの動作シーケンス
をモデル化したものである。自動型締1サイクルを以下
に説明する。
【0007】型閉サイクル(「高速型閉」→「金型保
護」→「型閉限」)の後、高圧型締の前に、「昇圧SO
L SEQ」を行い、ソレノイドバルブSOL2を切換
える。切換えが完了したら、高圧型締サイクル(「高圧
型締」→「降圧」)を行い、「降圧SOL SEQ」を
行い、ソレノイドバルブSOL2を切換え、高圧型締ポ
ートを制御ポートC1から切り離す。切換えが完了した
ら、型開サイクル(「低速型開」→「高速型開」→「型
開限」)を行い、自動型締1サイクルを終了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のサーボシステムでは、図5に示す型閉サイク
ルにおいて、型閉限で位置制御のまま「昇圧SOL S
EQ」を開始すると切換時のショックと大騒音が発生す
る。これは、サーボバルブ1の応答が速いためにソレノ
イドバルブSOL2の切換ショックをフィードバックし
て過大な修正をしようとするためである。
【0009】これを防止するためには、オーバーラップ
のサーボバルブ1を使用する必要がある。また、図5に
示す「昇圧SOL SEQ」過程では、図9に示すよう
に、ソレノイドバルブSOL2を切り換える(ステップ
S907)の前に、制御ポートC2の圧力をショックの
出ない圧力まで下げ(ステップS901)、その後、ス
プール1aを中立位置に戻し(ステップS902)、ソ
レノイドバルブSOL1を切り換え(ステップS90
3)、次に、所定時間が経過し、制御ポートC1の圧力
をショックの出ない圧力まで下げ(ステップS904,
S905)、その後、スプール1aを中立位置に戻す
(ステップS906)必要がある。すなわち、ソレノイ
ドバルブSOL2を即座に切り換えることができず、制
御に長時間かかるという問題点がある。
【0010】また、中立位置は作動流体の温度などの動
作環境により変動するので、中立位置の変動範囲よりオ
ーバーラップ量の大きなラップコンディションのサーボ
バルブを使用しなければならないため、位置決め精度、
整定時間など通常動作での制御精度が低下するなどの問
題点がある。
【0011】同様に、図5に示す「降圧SOL SE
Q」過程では、ソレノイドバルブSOL1の切換時の切
換ショックと切換の大騒音の発生を防止すべく、図10
に示すように、ソレノイドバルブSOL1をOFFする
(ステップS1007)前に、制御ポートC1の圧力を
下げ(ステップS1001)、その後、スプール1aを
中立位置に戻し(ステップS1002)、ソレノイドバ
ルブSOL2をOFFし(ステップS1003)、次
に、所定時間が経過し、制御ポートC2の圧力を下げ
(ステップS1004,S1005)、その後、スプー
ル1aを中立位置に戻す(ステップS1006)必要が
ある。すなわち、ソレノイドバルブSOL1を即座にO
FFすることができず、同じく、制御に長時間がかかる
という問題点がある。
【0012】また、制御ポートC2の圧力を下げると制
御ポートC1の圧力は逆に上昇し、ソレノイドバルブS
OL1をOFFする際には制御ポートC1の圧力は作動
流体供給源6の供給圧近くまで上昇するため、降圧後に
再度閉じ側に圧力がかかって2段型締め現象が発生する
という問題点がある。
【0013】さらに、金型の取り付け、取り外しなどの
保守作業や作業者が射出成形機から成形品を取り出す半
自動運転などで、作動流体の圧力がON状態で安全ドア
8を開いて作業する場合に、安全ドア8を開くと安全ド
ア8によりカム操作されるメカニカルバルブ9がONし
て、オペレートチェックバルブOCVが閉じ、閉じ側を
ブロックするためピストン2aは閉じ側には動かない
が、スプール1aが中立位置にあるとき、ランド(la
nd)間の漏れ量のバランスが失われて、両方の制御ポ
ートC1,C2の圧力調整が十分にできない場合に、ピ
ストン2aが開き側に徐々に動いてしまうという問題点
がある。
【0014】従って、リミットスイッチや光電スイッチ
などにより、安全ドアの開きを電気的に検出して、安全
ドア8が開いたらサーボバルブ1のスプール1aを中立
位置に戻した後、ピストン2aがドリフトしないよう
に、サーボバルブ1への指令値を制御する特別なドリフ
ト防止手段が必要である。
【0015】以上のように、前記サーボシステムを型締
装置その他の産業機械に実際に適用しようとすると、サ
ーボバルブ1の構造に起因して、制御に長時間を要し、
位置決め精度等が低下するなどの多くの問題点が発生
し、問題点を回避しようとすると制御装置が大がかりと
なり、サーボシステムのコストやメンテナンス費用など
も高くなるため、利用できる分野が高価なシステムに限
られてしまう。
【0016】このような問題点の発生は、サーボバルブ
1が、(1)中立位置領域の特性(中立位置のシフト、
中立位置にあるときの制御ポートC1,C2の圧力、中
立位置にあるときの圧力ゲインなど)が作動流体の温変
化などの動作条件により変動する構造であること、
(2)中立位置領域で、制御ポートC1,C2の圧力は
ランド間の漏れ量のバランスできまる構造であること、
(3)制御ポートC1,C2の圧力を相互に影響を与え
ることなく独立して任意に制御できない構造であること
に起因している。
【0017】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、一対の送り先に送られる各作動流
体の流れを相互に独立して調整することができ、また、
制御ポートC1,C2の圧力を独立して任意に制御でき
ることにより、制御時間を短縮し、位置決め精度等を高
くすることができ、さらに、1つのサーボ機構により複
数の制御対象を切換えて制御可能なサーボ機構および制
御装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]制御対象(30)に作動流体の送り先が一対設け
られており、作動流体の流れを制御して、作動流体の送
り先を切り換え、かつ流量を変化させることにより、制
御対象(30)が所定の動作をするようにしたサーボ機
構において、前記一対の送り先(32,33)に送られ
る各作動流体の流れを相互に独立して制御すべく、前記
一対の送り先(32,33)に対応して一対のサーボバ
ルブ(11,21)を設けたことを特徴とするサーボ機
構。
【0019】[2]制御対象(30)に作動流体の送り
先が一対設けられており、作動流体の流れを制御して、
作動流体の送り先を切り換え、かつ流量を変化させるこ
とにより、制御対象(30)が所定の動作をするように
したサーボ機構において、前記一対の送り先(32,3
3)に対応して一対のサーボバルブ(11,21)を設
け、前記各サーボバルブ(11,21)は、作動流体の
供給ポート(P)、戻りポート(T1,T2)および、
前記対応すべき送り先に連結される制御ポート(C1,
C2)が形成された弁本体(12,22)と、該弁本体
(12,22)内に収容されるスプール(14,24)
とを有し、前記スプール(14,24)は、前記供給ポ
ート(P)と前記制御ポート(C1,C2)との間を連
通する一方、前記制御ポート(C1,C2)と前記戻り
ポート(T1,T2)との間を遮断する開弁位置と、前
記制御ポート(C1,C2)と前記戻りポート(T1,
T2)との間を連通する一方、前記供給ポート(P)と
前記制御ポート(C1,C2)との間を遮断する閉弁位
置とに作動されるものであることを特徴とするサーボ機
構。
【0020】[3]前記[2]に記載のサーボ機構を備
えた制御装置において、前記各サーボバルブの制御ポー
ト(C1,C2)の物象の状態量を独立してそれぞれ制
御するサーボ制御手段(45)を有することを特徴とす
る制御装置。
【0021】[4]前記サーボ制御手段(45)は、通
信手段あるいは、入力手段により書き換え可能な前記各
サーボバルブ(11,21)の制御情報が記録された記
憶部(453)を有していることを特徴とする[3]に
記載の制御装置。
【0022】次に、前記各項に記載された発明の作用に
ついて説明する。制御対象(30)の一対の送り先(3
2,33)への各作動流体の流れを相互に独立して制御
するサーボバルブをそれぞれ設けたものでは、各送り先
への作動流体の流量・圧力を独立かつ任意に制御するこ
とができる。
【0023】また、各サーボバルブ(11,21)のス
プール(14,24)を共に閉弁位置に作動すれば、各
サーボバルブの制御ポート(C1,C2)が戻りポート
(T1,T2)にそれぞれ連通して、各制御ポート(C
1,C2)の圧力を同時に下げることができるもので
は、各サーボバルブの制御ポート(C1,C2)の圧力
を順番に下げるべく、各サーボバルブ(11,21)の
スプール(14,24)をそれぞれ中立位置にわざわざ
戻す必要がなく、制御を短時間に行うことができ、ま
た、オーバーラップ量の大きなサーボバルブを使用する
必要もなく、制御対象(30)の位置決め精度、整定時
間など通常動作での制御精度の低下を防止することがで
きる。
【0024】また、一対のサーボバルブ(11,21)
に制御ポート(C1,C2)をそれぞれ設けたサーボ機
構の構成では、一方の制御ポート(C1,C2)の圧力
の降下に起因して他方の制御ポート(C1,C2)の圧
力が上昇するようなことがなく、このサーボ機構を前述
したような型締装置に適用した場合に、自動型締サイク
ルの「降圧SOL SEQ」過程において、2段型締め
現象の発生を防止することができる。すなわち、各制御
ポート(C1,C2)の圧力を相互に独立して任意に調
整することができる。
【0025】また、通信手段によりあるいは、入力手段
により、制御装置の記憶部(453)にサーボバルブの
制御情報を書き換え可能なものでは、異なる制御対象
(30)に対応して、あるいは、制御対象(30)の異
なる動作モードに対応してサーボバルブの制御情報を書
き換えて、サーボバルブの制御モードを変えることがで
きる。一つの制御装置により種々の制御対象(30)を
制御することができ、また、一つの制御対象(30)を
様々な動作モードで制御することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1〜図6は、本発明の一
実施の形態を示している。図1はサーボ機構の構造を示
す図、図2は制御装置の全体図、図3はデジタルサーボ
制御器のブロック図である。
【0027】図1〜図3に示すように、本実施の形態に
係るサーボシステムのサーボ機構10は、制御ポートC
1を制御する第1サーボバルブ11と、制御ポートC2
を制御する第2サーボバルブ21から構成される。制御
対象としては、射出成形機などの型締装置30である。
【0028】第1サーボバルブ11は、作動流体の送り
先である型締装置30のシリンダ31の型閉ポート32
に対応しており、第2サーボバルブ21は、同じく作動
流体の送り先である型締装置30のシリンダ31の型開
ポート33に対応している。型閉ポート32は早送りポ
ート32aと高圧型締ポート32bとから成り、高圧型
締ポート32bは、ソレノイドバルブSOL2によっ
て、制御ポートC1に連結された状態と、作動流体供給
源60のTポートに連結された状態とに切り換えられ
る。
【0029】シリンダ31のピストン34には、移動ダ
イプレート35が支持され、移動ダイプレート35に金
型36が取り付けられている。型締装置30の前面には
安全ドア37が設けられ、また、安全ドア37の開きを
検出するためのメカニカルバルブ39が設けられてい
る。
【0030】第1サーボバルブ11と第2サーボバルブ
21とは一体となってサーボ機構10を構成し、対称的
に配置され、同じ構成をしている。すなわち、第1サー
ボバルブ11は、作動流体供給源60のPポートに連結
された供給ポートP、作動流体供給源60のTポートに
連結された戻りポートT1および、送り先である型閉ポ
ート32に連結される制御ポートC1が形成された弁本
体12と、弁本体12内に収容される第1スプール14
と、対向する一対のノズル間の隙間内にあるフラッパ1
3aを電気入力により微少変位させるための第1トルク
モータ13とを有している。
【0031】また、第2サーボバルブ21は、第1サー
ボバルブ11と共用の供給ポートP、作動流体供給源6
0のTポートに連結された戻りポートT2および、送り
先である型開ポート33に連結される制御ポートC2が
形成された弁本体22と、弁本体22内に収容される第
2スプール24と、対向する一対のノズル間の隙間内に
あるフラッパ23aを電気入力により微少変位させるた
めの第2トルクモータ23とを有している。
【0032】なお、第1サーボバルブ11の制御ポート
C1は、オペレートチェックバルブOCVおよびソレノ
イドバルブSOL1を介して、型閉ポート32の「早送
り」側と「高圧型締」側とに連結されている。オペレー
トチェックバルブOCVは、メカニカルバルブ39を介
して作動流体供給源60のTポートに連結されている。
【0033】サーボシステムの動作条件や制御定数など
のパラメータは、上位システム(例えばマイコン)から
通信ポート41を介してダウンロードされ、デジタルサ
ーボ制御器45に記憶される。デジタルI/O信号はP
IO(parallel input/output )42を介して、動作状
態を切換える信号や制御開始信号の入力や、動作状況を
示すステータス信号や警報信号の出力がされる。A/D
変換器43に入力される指令値入力は従来のサーボアン
プとの互換性のために外部から指令信号を入力する場合
に使用される。通常はデジタルサーボ制御器45の内部
で発生する指令値信号を使用する。A/D変換器44に
は制御対象からのフィードバック信号が入力されデジタ
ル変換された値がデジタルサーボ制御器45へ入力され
る。
【0034】第1サーボバルブ11の制御ポートC1の
圧力・流量制御は以下の如く行われる。すなわち、デジ
タルサーボ制御器45からの出力du1(k)はD/A
変換器46でアナログ出力u1(k)へ変換されて第1
トルクモータ13へ入力され、電気−油圧変換により第
1スプール14を変位させる。第1スプール14の変位
は、位置検出回路LVDT1、A/D変換器47でデジ
タル変位量v1(k)へ変換されてデジタルサーボ制御
器45へフィードバックされる。また、制御ポートC1
の圧力は、圧力検出回路52、A/D変換器48でデジ
タル圧力値p1(k)へ変換されてデジタルサーボ制御
器45へフィードバックされる。
【0035】u1(k)が正のときは第1スプール14
の変位と差圧の平方根(供給ポートPの圧力と制御ポー
トC1の圧力との差圧の平方根)との積に比例した流量
が供給ポートPから制御ポートC1へ流入する。
【0036】逆にu1(k)が負のときは、第1スプー
ル14の変位と差圧の平方根(制御ポートC1の圧力と
戻りポートT1の圧力との差圧の平方根)との積に比例
した流量が制御ポートC1から作動流体供給源60のT
ポートへ流入する。
【0037】同様に制御ポートC2の圧力・流量制御は
以下の如く行われる。すなわち、デジタルサーボ制御器
45からの出力du2(k)はD/A変換器49でアナ
ログ出力u2(k)へ変換されて第2トルクモータ23
へ入力され、電気−油圧変換により第2スプール24を
変位させる。第2スプール24の変位は、位置検出回路
LVDT2、A/D変換器50でデジタル変位量v2
(k)へ変換されてデジタルサーボ制御器45へフィー
ドバックされる。また、制御ポートC2の圧力は、圧力
検出回路53、A/D変換器51でデジタル圧力値p2
(k)へ変換されてデジタルサーボ制御器45へフィー
ドバックされる。
【0038】u2(k)が正のときは第2スプール24
の変位と供給ポートPと制御ポートC2の圧力との差圧
の平方根の積に比例した流量が供給ポートPから制御ポ
ートC2へ流入する。
【0039】逆にu2(k)が負のときは第2スプール
24の変位と制御ポートC2の圧力と戻りポートT2と
の差圧の平方根の積に比例した流量が制御ポートC2か
らT2ポートへ流入する。ここで(k)内の値kは、サ
ンプリング間隔T毎の離散化された時刻を表わす。
【0040】図3に示すように、デジタルサーボ制御器
45の内部には目標値信号発生器451が設けられ、目
標値信号発生器451は、第1サーボバルブ11、第2
サーボバルブ21や制御対象である型締装置30の制御
に必要な指令値を発生する。入力切換器452は、指令
値として、目標値信号発生器451からの信号を使用す
るか、上位システム(例えばマイコン)から通信ポート
41を介して送られる外部信号を使用するかで入力切換
えるものである。
【0041】動作条件や制御定数などのパラメータは、
フラッシュメモリ(書き換え可能な不揮発性ROM)や
電池バックアップされたRAMである記憶部453に記
録される。電源投入時のシステムの初期化にも使用され
る。また、記憶部453に記録されたパラメータは、シ
ステムの制御対象に応じて、上位システムから通信ポー
ト41を介して送られる外部信号によって書き換えられ
る。
【0042】制御対象コントローラ454は動作条件や
制御定数などのパラメータの設定値とデジタルI/Oか
ら入力される信号に従って第1サーボバルブ11や第2
サーボバルブ21への最適な指令値x1(k)、x2
(k)を計算して出力する。制御対象コントローラ45
4の第1コントローラ455は第1サーボバルブ11の
第1スプール14の位置を最適に制御するための出力を
計算して出力する。制御対象コントローラ454の第2
コントローラ456も同様に第2サーボバルブ21の第
2スプール24の位置を最適に制御するための出力を計
算して出力する。
【0043】次に、前記サーボ機構10を用いたサーボ
システムによる図5に示す自動型締サイクルについて説
明する。自動型締サイクルの開始時において、シリンダ
31のピストン34は、型開限にある。「高速型閉」過
程では、ソレノイドバルブSOL2が「早送り」側に切
り換えられており、型閉ポート32の高圧型締ポート3
2bは作動流体供給源60のTポート側に連結されてい
る。
【0044】第2サーボバルブ21の第2スプール24
は中立位置から閉弁位置に作動して、第2サーボバルブ
21の制御ポートC2が戻りポートT2に連通する。一
方、第1サーボバルブ11の第1スプール14は中立位
置から開弁位置に作動して、供給ポートPが制御ポート
C1を介してシリンダ31の型閉ポート32の早送りポ
ート32aに連通する。供給ポートPから制御ポートC
1へ作動流体が所定量流入すると、「金型保護」過程と
なる。シリンダ31のピストン34が型閉限になると、
「昇圧SOL SEQ」過程となる。
【0045】図6に示すように、「昇圧SOL SE
Q」過程においては、ソレノイドバルブSOL2を切り
換える(ステップS602)前に、制御ポートC1およ
び制御ポートC2の圧力を共に下げる(ステップS60
1)だけでよい。それにより、ソレノイドバルブSOL
2を切り換えるまでの時間が短縮され、型締装置30を
迅速に制御することができる。また、制御ポートC1お
よび制御ポートC2の各圧力を共に低下させることによ
り、ソレノイドバルブSOL2の切換時の油圧ショック
や騒音の発生が防止される。
【0046】ソレノイドバルブSOL2が「高圧型締」
側に切り換えられることにより、シリンダ31の型閉ポ
ート32の高圧型締ポート32bが制御ポートC1に連
結され、「高圧型締」過程になる。供給ポートPから制
御ポートC1を介して型閉ポート32の高圧型締ポート
32bに作動流体が流入する。供給ポートPから制御ポ
ートC1へ所定流量が流入すると、「降圧」過程にな
る。そして、制御ポートC1の圧力が所定圧以下になる
と、「降圧」過程が終了し、「降圧SQL SEQ」過
程になる。
【0047】「降圧SQL SEQ」過程では、第1サ
ーボバルブ11の第1スプール14および、第2サーボ
バルブ21の第2スプール24を共に閉弁位置にしてお
く。制御ポートC1および制御ポートC2の圧力が共に
低下した状態に維持され、「降圧」過程の後に再度閉じ
側に圧力がかかることがなく、2段型締め現象の発生が
防止される。「降圧SQL SEQ」過程で、シリンダ
31のピストン34が型閉限になると、「低速型開」過
程になる。
【0048】「低速型開」過程では、第2サーボバルブ
21の第2スプール24が閉弁位置から開弁位置に作動
し、供給ポートPから制御ポートC2に作動流体が所定
量流入すると、「高速型開」過程になる。では、「高速
型開」過程において、シリンダ31のピストン34が型
開限になると、同じく、供給ポートPから制御ポートC
2に作動流体が所定量流入すると、第1サーボバルブ1
1の第1スプール14および第2サーボバルブ21の第
2スプール24が共に中立位置に作動する。このように
して、自動型締サイクルが終了する。
【0049】すなわち、型締サイクルの「昇圧SOL
SEQ」過程や、「降圧SOL SEQ」過程におい
て、作動流体供給源60をオフすることなく制御ポート
C1,C2に対応するシリンダ31の型閉ポート32お
よび型開ポート33の各圧力を作動流体供給源60のT
ポートの圧力まで任意に低下させることができ、制御ポ
ートC2の圧力を単独でTポートの圧力まで低下させる
ことができるので、例えば、制御ポートC2の圧力を開
放するためのソレノイドバルブSOL1(図8に示す)
を不要にすることができる。
【0050】さらに、第1サーボバルブ11および、第
2サーボバルブ21においては、オーバーラップ量の大
きなラップコンディションのものを使用する必要がない
ため、位置決め精度等の低下を防止することがない。
【0051】さらに、金型の保守作業や作業者が射出成
形機から成形品を取り出す作業時に、安全ドア37を開
き、メカニカルバルブ39の操作によりオペレートチェ
ックバルブOCVが閉じ、制御ポートC1がブロックさ
れた場合でも、第1サーボバルブ11の制御ポートC1
および第2サーボバルブ21の制御ポートC2を同時に
作動流体供給源60のTポートへ開放して、低圧力に維
持することができるため、安全ドア27が開き側に徐々
に動いてしまうということがなく、安全に作業できる。
【0052】また、二つの制御ポートC1,C2を有す
るサーボバルブが使われていたサーボ機構の構造では、
油温変動などの動作環境の変化により、サーボバルブの
中立位置領域の特性が変動すると、二つの制御ポートC
1,C2の圧力が相互に影響し合って、サーボシステム
の制御精度が低下していたが、サーボ機構10の構造で
はサーボ機構に二つの第1サーボバルブ11,第2サー
ボバルブ21が備えられ、第1サーボバルブ11に一つ
の制御ポートC1が設けられ、第2サーボバルブ21に
一つの制御ポートC2が設けられているので、各制御ポ
ートC1,C2は相互に影響し合うことがなく、サーボ
システムの制御精度の低下を抑えることができる。
【0053】なお、前記実施の形態に係るサーボ機構1
0によれば、第1サーボバルブ11および第2サーボバ
ルブ21が相互に独立に、かつ、任意に、流量制御、圧
力制御、ON/OFF制御が可能であることにより、第
1サーボバルブ11と第2サーボバルブ21との各制御
の組み合わせにより種々の制御モードの設定が可能とな
る。
【0054】図4は、制御対象の制御モードと第1サー
ボバルブ11および、第2サーボバルブ21の各々の制
御の組み合わせを示す図表である。
【0055】すなわち、第1サーボバルブ11および第
2サーボバルブ21を共に流量制御することにより、並
びに、第1サーボバルブ11を流量制御する一方、第2
サーボバルブ21を一定圧に制御することにより、制御
モードを位置制御や速度制御にすることができる。ま
た、第1サーボバルブ11および第2サーボバルブ21
を共に圧力制御することにより、制御モードを負荷圧力
制御や加速度制御にすることができる。
【0056】さらに、第1サーボバルブ11を流量制御
する一方、第2サーボバルブ21の制御ポートC2を戻
りポートT2に切換制御することにより、制御モードを
メータイン制御にすることができる。さらに、第1サー
ボバルブ11の供給ポートPを制御ポートC1に切換制
御する一方、第2サーボバルブ21を流量制御すること
により、制御モードをメータアウト制御にすることがで
きる。さらにメータイン制御とメータアウト制御のダイ
ナミックな組み合わせ制御が可能となりエネルギ効率を
大幅に向上できる。
【0057】
【発明の効果】本発明に係るサーボ機構によれば、作動
流体の一対の送り先に対応して一対のサーボバルブを設
けたので、各作動流体送り先の流量・圧力を独立かつ任
意に制御することができる。
【0058】また、各サーボバルブの制御ポートを一対
の送り先にそれぞれ連結するようにしたので、一方の制
御ポートの圧力が他方の制御ポートの圧力に影響を与え
ることがなく、例えば、各サーボバルブのスプールを共
に閉弁位置に作動し、各サーボバルブの制御ポートを戻
りポートにそれぞれ連通させて、各制御ポートの圧力を
同時に下げることができ、制御を短時間に行うことがで
き、また、オーバーラップ量の大きなサーボバルブを使
用する必要もなく、制御対象の位置決め精度等の低下を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るサーボ機構の構造
を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る制御装置の全体図
である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るデジタルサーボ制
御器のブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態に制御対象の制御モード
と各サーボバルブの制御の組み合わせを示す図表であ
る。
【図5】本発明の一実施の形態に係る自動型締サイクル
の動作シーケンスを示す図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る自動型締サイクル
の昇圧シーケンスのフロー図である。
【図7】従来のサーボバルブの制御装置の構造を示す図
である。
【図8】従来のサーボバルブを使用した型締装置の全体
図である。
【図9】従来例に係る自動型締サイクルの昇圧シーケン
スのフロー図である。
【図10】従来例に係る自動型締サイクルの降圧シーケ
ンスのフロー図である。
【符号の説明】
C1…制御ポート C2…制御ポート LVDT1…位置検出回路 LVDT2…位置検出回路 OCV…オペレートチェックバルブ P…供給ポート SOL1…ソレノイドバルブ SOL2…ソレノイドバルブ T1…戻りポート T2…戻りポート 10…サーボ機構 11…第1サーボバルブ 12,22…弁本体 13…第1トルクモータ 14…第1スプール 21…第2サーボバルブ 23…第2トルクモータ 24…第2スプール 30…型締装置 31…シリンダ 32…型閉ポート 32a…早送りポート 32b…高圧型締ポート 33…型開ポート 34…ピストン 35…移動ダイプレート 36…金型 37…安全ドア 39…メカニカルバルブ 41…通信ポート 42…PIO 43,44,47,48,50,51…A/D変換器 45…デジタルサーボ制御器 46…D/A変換器 49…D/A変換器 52,53…圧力検出回路 60…作動流体供給源 451…目標値信号発生器 452…入力切換器 453…記憶部 454…制御対象コントローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御対象に作動流体の送り先が一対設けら
    れており、作動流体の流れを制御して、作動流体の送り
    先を切り換え、かつ流量を変化させることにより、制御
    対象が所定の動作をするようにしたサーボ機構におい
    て、 前記一対の送り先に送られる各作動流体の流れを相互に
    独立して制御すべく、前記一対の送り先に対応して一対
    のサーボバルブを設けたことを特徴とするサーボ機構。
  2. 【請求項2】制御対象に作動流体の送り先が一対設けら
    れており、作動流体の流れを制御して、作動流体の送り
    先を切り換え、かつ流量を変化させることにより、制御
    対象が所定の動作をするようにしたサーボ機構におい
    て、 前記一対の送り先に対応して一対のサーボバルブを設
    け、 前記各サーボバルブは、作動流体の供給ポート、戻りポ
    ートおよび、前記対応すべき送り先に連結される制御ポ
    ートが形成された弁本体と、該弁本体内に収容されるス
    プールとを有し、 前記スプールは、前記供給ポートと前記制御ポートとの
    間を連通する一方、前記制御ポートと前記戻りポートと
    の間を遮断する開弁位置と、前記制御ポートと前記戻り
    ポートとの間を連通する一方、前記供給ポートと前記制
    御ポートとの間を遮断する閉弁位置とに作動されるもの
    であることを特徴とするサーボ機構。
  3. 【請求項3】前記請求項2に記載のサーボ機構を備えた
    制御装置において、 前記各サーボバルブの制御ポートの物象の状態量を独立
    してそれぞれ制御するサーボ制御手段を有することを特
    徴とする制御装置。
  4. 【請求項4】前記サーボ制御手段は、通信手段あるい
    は、入力手段により書き換え可能な前記各サーボバルブ
    の制御情報が記録された記憶部を有していることを特徴
    とする請求項3に記載の制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101293455B1 (ko) 2011-08-31 2013-08-07 성보 피앤티 주식회사 임의 변속 방지 수단이 구비된 유압모터
KR101448669B1 (ko) * 2012-12-17 2014-10-08 한전케이피에스 주식회사 서보밸브 모듈 및 그를 채용하는 유압구동기

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