JP2001151609A - カビ取りシートおよびその製造方法ならびにカビ取り方法 - Google Patents

カビ取りシートおよびその製造方法ならびにカビ取り方法

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JP2001151609A
JP2001151609A JP32957399A JP32957399A JP2001151609A JP 2001151609 A JP2001151609 A JP 2001151609A JP 32957399 A JP32957399 A JP 32957399A JP 32957399 A JP32957399 A JP 32957399A JP 2001151609 A JP2001151609 A JP 2001151609A
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water
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sheet
stabilizer
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Hiroaki Suzuki
博昭 鈴木
Yoshimi Hamada
義海 濱田
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JET ALPHA JAPAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天井面などのカビ生育面への貼着が容易であ
り、かつ剥離も容易に行うことができ、かつ人体に対す
る危険性も少ないカビ取りシート、その製造方法および
カビ取り方法を提供する。 【解決手段】 カビ取りシート1は、カビ生育面に水塗
布後に貼付して使用するカビ取りシートである。カビ取
りシート1は、透水性もしくは吸水性とある程度の耐水
性とを有するシート基材2と、シート基材2に担持され
た担持物3を備え、担持物3は、水分存在下において活
性塩素を放出する薬剤4と、水分存在下において粘着性
を発揮する物質とを含有する。さらに、シート1は、水
分非接触状態では、粘着性を備えず、カビ生育面に塗布
された水によりカビ生育面に貼付可能であり、さらに貼
付後剥離容易なものとなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁や天井などに発
生したカビを除去するためのカビ取りシート、カビ取り
シートの製造方法およびカビ取り方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】浴室の天井、壁等に発生するカビによる
黒ズミ汚れは、クレンザーや界面活性剤だけでは除去す
ることができない。これらのカビによる汚れは、一般的
には次亜塩素酸塩のような塩素を発生するものを用いて
除去している。しかし、このようなものは、カビ取り性
能には優れているものの、人体の目や皮膚等に障害を与
える場合がある。過酸化水素等の酸素系の漂白剤をカビ
取り剤として、用いようとする試みもあるが、カビ取り
性能が不十分であり、満足できるものは未だ得られてい
ない。さらに、従来の洗浄剤では、壁、天井など手が届
きにくい部分におけるカビの除去が困難であった。
【0003】上記のような問題点を解消したものとし
て、例えば、実用新案登録第2561989号公報に示
すカビ取りシートがある。このカビ取りシートは、水と
の反応により次亜塩素酸を生成する塩素系漂白剤を含有
した保水性反応層の一方の面に通気性フィルムが配さ
れ、他方の面にガスバリヤー性フィルムが配された三層
構造を有するカビ取りシートである。そして、ガスバリ
ヤー性フィルムが保水性反応層の背面および通気性フィ
ルムの周縁を被覆し、さらに通気性フィルム側の面の周
縁に粘着性接着剤層を備えている。このカビ取りシート
は、カビ取りシートに水を供給し、粘着性接着剤層であ
る両面接着テープのシールを剥がしてカビを発生させた
個所に貼着することにより使用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のカビ取
りシートでは、通気性フィルム側の面の周縁にのみ粘着
性接着剤層を備えており、周縁以外の部分は粘着性を持
たないため、天井面への貼着作業が容易ではなく、ま
た、シートに供給した水により、粘着剤表面が濡れ貼着
不能となること、さらには、粘着剤が強く剥離作業が困
難となる場合がある。そこで、本発明の目的は、天井面
などのカビ生育面への貼着が容易であり、かつ剥離も容
易に行うことができ、かつ人体に対する危険性も少ない
カビ取りシート、その製造方法およびカビ取り方法を提
供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、カビ生育面に水塗布後に貼付して使用するカビ取り
シートであって、該カビ取りシートは、透水性もしくは
吸水性とある程度の耐水性とを有するシート基材と、該
シート基材に担持された担持物を備え、該担持物は、水
分存在下において活性塩素を放出する薬剤と、水分存在
下においてある程度の粘着性を発揮する粘着性発生物質
とを含有し、さらに、前記カビ取りシートは、水分非接
触状態では、粘着性を備えず、前記カビ生育面に塗布さ
れた水によりカビ生育面に貼付可能であり、かつ、貼付
後に剥離容易であることを特徴とするカビ取りシート。
【0006】そして、前記シート基材は、織布、不織
布、耐水性紙のいずれかであることが好ましい。さら
に、前記担持物は、前記薬剤のための安定剤を含有して
いることが好ましい。また、前記シート基材は、前記担
持物担持面と反対側の面に設けられたガスバリヤー性フ
ィルムを備えていてもよい。さらに、前記担持物は、水
分存在下において活性塩素を放出する薬剤と、前記薬剤
のための安定剤と、水分存在下においてある程度の粘着
性を発揮する粘着性発生物質とを含有する水溶液を前記
シート基材に塗布もしくは接触させた後に乾燥させた乾
燥物であることが好ましい。また、前記水分存在下にお
いて活性塩素を放出する薬剤は、例えば、ジクロロイソ
シアヌル酸アルカリ金属塩、ジクロロイソシアヌル酸、
トリクロロイソシアヌル酸、次亜塩素酸ナトリウム、二
酸化塩素、高度さらし粉から選択される少なくとも一種
である。また、前記安定剤は、例えば、トリポリリン酸
塩、トリポリリン酸アルカリ金属塩、アルカリ金属の水
酸化物、炭酸塩、ケイ酸塩、メタケイ酸塩、リン酸塩お
よびピロリン酸塩から選ばれるアルカリ性安定剤であ
る。また、前記水分存在下においてある程度の粘着性を
発揮する粘着性発生物質は、ポリビニルアルコール系物
質とポリアクリル酸系物質の混合物であることが好まし
い。そして、前記水分存在下において活性塩素を放出す
る薬剤は、ジクロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩であ
り、前記安定剤は、トリポリリン酸アルカリ金属塩であ
り、前記水分存在下においてある程度の粘着性を発揮す
る粘着性発生物質は、ポリアクリル酸エステルとポリビ
ニルアルコールの混合物であることが好ましい。
【0007】また、上記目的を達成するものは、カビ生
育面に散水もしくは水塗布した後に、該カビ生育面に、
上記のカビ取りシートを前記散水もしくは塗布した水を
利用して貼付させ、所定時間経過させた後、自然離脱も
しくは剥離させる工程からなるカビ生育面のカビ取り方
法である。また、上記目的を達成するものは、透水性も
しくは吸水性とある程度の耐水性を有するシート基材を
準備する工程と、水分存在下において活性塩素を放出す
る薬剤と、水分存在下においてある程度の粘着性を発揮
する粘着性発生物質と、前記薬剤のための安定剤とを含
有する水性液体を準備する工程と、該水性液体を前記シ
ート基材に塗布し乾燥させる工程とを備えるカビ取りシ
ートの製造方法である。
【0008】そして、前記水性液体は、水分存在下にお
いて活性塩素を放出する薬剤と、水分存在下においてあ
る程度の粘着性を発揮する粘着性発生物質含有エマルジ
ョンと、前記薬剤のための安定剤とを水に添加し撹拌し
たものであることが好ましい。さらに、前記水分存在下
において活性塩素を放出する薬剤は、ジクロロイソシア
ヌル酸アルカリ金属塩であり、前記安定剤は、トリポリ
リン酸アルカリ金属塩であり、前記水分存在下において
ある程度の粘着性を発揮する粘着性発生物質エマルジョ
ンは、ポリアクリル酸エステルとポリビニルアルコール
含有エマルジョンであることが好ましい。また、上記目
的を達成するものは、上記のいずれかに記載のカビ取り
シートと、該カビ取りシートを収納するとともに密封さ
れた水蒸気低透過性包装体と、該包装体内に収納された
吸湿剤とからなる包装されたカビ取りシートである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のカビ取りシートを図面に
示す実施例を用いて説明する。図1は、本発明のカビ取
りシートの一実施例の断面図である。本発明のカビ取り
シート1は、カビ生育面に水塗布後に貼付して使用する
カビ取りシートであって、カビ取りシート1は、透水性
もしくは吸水性とある程度の耐水性とを有するシート基
材2と、シート基材2に担持された担持物3を備え、担
持物3は、水分存在下において活性塩素(例えば、二酸
化塩素、次亜塩素酸)を放出する薬剤4と、水分存在下
においてある程度の粘着性を発揮する粘着性発生物質と
を含有する。さらに、カビ取りシート1は、水分非接触
状態では、粘着性を備えず、カビ生育面に塗布された水
によりカビ生育面に貼付可能であり、さらに貼付後剥離
容易なものとなっている。
【0010】本発明のカビ取りシート1は、シート基材
2とこのシート基材2に担持された担持物3からなる。
シート基材2としては、透水性もしくは吸水性とある程
度の耐水性とを有するものが用いられ、具体的には、
綿、セルロースなどの親水性繊維による織布もしくは不
織布、ポリエステル系繊維、ナイロン6、ナイロン6
6、ナイロン46などのポリアミド系繊維、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系繊維などの
疎水性合成繊維による織布もしくは不織布が好ましく、
特に、スパンポンド不織布が好適である。また、塗工紙
(例えば、アート紙、コート紙)、板紙(例えば、段ボ
ール紙、白板紙、黄板紙、色板紙、チップボール、コル
ゲート紙、紙幣原紙)などのある程度の耐水性を有する
紙類を用いることもできる。このように透水性もしくは
吸水性を有するシート基材2を用いることにより、貼付
面に塗布された水分と担持物3とが確実に接触し、ま
た、ある程度の耐水性を有するシート基材2を用いるこ
とにより、剥離する際に破損しにくく剥離作業が容易で
ある。
【0011】シート基材2に担持されている担持物3
は、水分存在下において活性塩素(例えば、二酸化塩
素、次亜塩素酸)を放出する薬剤4と、水分存在下にお
いてある程度の粘着性を発揮する粘着性発生物質とを含
有する。さらに、担持物3は、上記薬剤4のための安定
剤を含有していることが好ましい。そして、この担持物
3は、水分存在下において活性塩素を放出する薬剤4
と、この薬剤4のための安定剤と、水分存在下において
ある程度の粘着性を発揮する粘着性発生物質とを含有す
る水溶液をシート基材2に塗布もしくは接触させた後に
乾燥させた乾燥物である。
【0012】水分存在下において活性塩素を放出する薬
剤4としては、ジクロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩
(例えば、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、ジクロ
ロイソシアヌル酸カリウム)、ジクロロイソシアヌル
酸、トリクロロイソシアヌル酸、次亜塩素酸ナトリウ
ム、二酸化塩素、高度さらし粉などから選択される1種
もしくは2種以上のものである。活性塩素を放出する薬
剤担持量は、10g/m〜100g/mが好まし
い。安定剤は、トリポリリン酸塩(例えば、トリポリリ
ン酸ナトリウム、トリポリリン酸カリウム)、アルカリ
金属の水酸化物、炭酸塩、ケイ酸塩、メタケイ酸塩、リ
ン酸塩およびピロリン酸塩から選ばれるアルカリ性安定
剤が好適である。特に、トリポリリン酸塩(例えば、ト
リポリリン酸ナトリウム、トリポリリン酸カリウム)が
好適である。
【0013】また、水分存在下においてある程度の粘着
性を発揮する粘着性発生物質は、水と接触すると膨潤ま
たは溶解して粘着性を発揮する物質であり、言い換えれ
ば、乾燥時(水非接触時)には、粘着性を発揮せず、水
と接触すると粘着性を発揮する物質である。このような
粘着性発生物質を含有することにより、散水もしくは塗
布水を利用してカビ生育面に貼付可能であり、かつ、シ
ート1の剥離時に、カビはこの粘着性発生物質によりシ
ート1側に移行する。このような機能を発揮する粘着性
発生物質としては、例えば、にかわ、アラビアゴム、ト
ラガントゴム、しょうふ糊(でんぷん糊)、酸化澱粉、
エーテル化澱粉等の各種澱粉類、デキストリン、ポリビ
ニルメチルエーテル、ポリビニルエチルエーテル、ポリ
ビニルイソブチルエーテル等のポリビニルエーテル類、
ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチ
ルヒドロキシエチルセルロース、ビスコース等のセルロ
ース誘導体、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオ
キシド、カゼイン、ゼラチン、アルギン酸ソーダ、ビニ
ルアルコール(PVA)系物質(例えば、ポリビニルア
ルコール,エチレン−ビニルアルコール共重合体、変性
PVA系物質(例えば、カルボキシル変性PVA、スル
ホン酸基変性PVA、アクリルアミド変性PVA、カリ
オン基変性PVA、長鎖アルキル基変性PVA)、等ア
クリル系物質(例えば、ポリアクリル酸エステル)、酢
酸ビニル系物質(例えば、ポリ酢酸ビニル、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル
共重合体)などから選ばれる1種もしくは2種以上のも
のが使用できる。
【0014】これらのなかで、ビニルアルコール系物質
(特に、ポリビニルアルコール)が加湿環境下における
保存性、加熱活性化時の接着性の点で好適である。ま
た、アクリル系粘着性発生物質(例えば、ポリアクリル
酸エステル)も好適である。特に、ポリアクリル酸エス
テルとビニルアルコール系物質の混合物、具体的には、
ポリアクリル酸エステルとポリビニルアルコールの混合
物が最も好適である。そして、粘着性発生物質の一つと
しては、アクリル系粘着性発生物質を選択する場合に
は、活性塩素を放出する薬剤4としては、上記のアクリ
ル系粘着性発生物質と相溶性の低いジクロロイソシアヌ
ル酸アルカリ金属塩(ジクロロイソシアヌル酸ナトリウ
ム、ジクロロイソシアヌル酸カリウム)、ジクロロイソ
シアヌル酸を選択することにより、薬剤4の安定性を高
めることができる。よって、最も好ましい組み合わせ
は、水分存在下において活性塩素を放出する薬剤4とし
て、ジクロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩を、安定剤
として、トリポリリン酸アルカリ金属塩を、粘着性発生
物質として、ポリアクリル酸エステルとポリビニルアル
コールの混合物を選択することである。
【0015】なお、ポリビニルアルコールを使用する場
合には、鹸化度は70%以上98%以下のものが好まし
い。さらに好ましくは80%以上95%以下である。鹸
化度が70%以上であれば保存中に分解することはな
く、また、98%以下であれば、貼着面への塗布水によ
り確実に粘着性を発揮する。水分存在下においてある程
度の粘着性を発揮する粘着性発生物質担持量は、乾燥塗
工量で2g/m以下、好ましくは0.5g/m以上
2g/m以下の範囲であることが好ましい。塗工量が
2g/m以下であれば、剥離作業に影響が少なく、か
つ、0.5g/m以上であれば貼付作業も容易であ
る。
【0016】担持物形成層は、通常紙塗工用に用いられ
ているブレードコーター、グラビアコーター、グラビア
オフセットコーター、バーコーター、ロールコーター、
ナイフコーター、エアナイフコーター、コンマコータ
ー、Uコンマコーター、スムージングコーター、マイク
ログラビアコーター、リバースロールコーター、4本あ
るいは5本ロールコーター、ディップコーター、落下カ
ーテンコーター、スライドコーター、ダイコーター等、
もしくはフレキソ、凸版、グラビア、オフセット等の各
種印刷機を用いて、シート基材2に塗工される。担持物
形成層は、連続した塗工層であっても不連続な塗工層で
あってもよい。不連続な塗工層として形成する場合は、
フレキソ、凸版、グラビア、オフセット等の各種印刷法
が使用される。不連続な塗工層はどのような形状でも構
わないが、例えば、網点状、格子状、縞状等の規則的な
形状が好ましい。
【0017】また、カビ取りシートは、図2に示すよう
に、シート基材2の担持物担持面と反対側の面に設けら
れた塩素ガス透過抑制フィルム5を備えていてもよい。
ガス透過抑制フィルム5としては、合成樹脂フィルムを
使用することができ、かつ塩素ガスに対するある程度の
耐久性を備えるものが使用される。具体的には、エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、
ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト)、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン)等の樹脂フィルムが好適に使用できる。フィ
ルムの厚さとしては、20〜200μm程度が好適であ
る。そして、このガス透過抑制フィルム5は、上記のシ
ート基材2に上述したような水分存在下においてある程
度の粘着性を発揮する粘着性発生物質の水溶液を用い
て、また、フィルム5およびシート基材2がともに熱可
塑性樹脂製である場合には熱融着することにより貼着さ
れる。
【0018】さらに、本発明のカビ取りシート1は、カ
ビ取りシート1を収納するとともに密封された水蒸気低
透過性包装体11と、包装体11内に収納された吸湿剤
12とからなる包装されたカビ取りシート10であるこ
とが好ましい。水蒸気低透過性包装体11としては、水
蒸気低透過性フィルム13により形成された包装袋が好
適であり、水蒸気低透過性フィルムとしては、エチレン
−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート)等
の樹脂フィルム、二軸延伸ナイロンとポリエチレンの積
層樹脂フィルム、等の積層樹脂フィルムが好適に使用で
きる。フィルムの厚さとしては、20〜200μm程度
が好適である。さらに、水蒸気低透過性包装体は、内面
にヒートシール用の接着性樹脂層14を備えることが好
ましく、接着性樹脂層としては、低融点ポリエチレンが
好適である。水蒸気低透過性フィルム13としては、水
蒸気透過量が、15g/m・24hrs(40℃,9
0% RH)以下、好ましくは、10g/m・24h
rs(40℃,90% RH)以下、である。また、水
蒸気低透過性フィルムの好ましい形態として、二軸延伸
ナイロンとポリエチレンの積層樹脂フィルム、ポリエチ
レンテレフタレート、延伸ポリエチレン、延伸ポリプロ
ピレンなどの可撓性フィルムの外面に水蒸気難透過性を
有する樹脂(例えば、ポリ塩化ビニリデン、エチレンー
ビニルアルコール共重合体)をコーティングし、内面に
耐衝撃性(耐ピンホール性)を与えるために接着剤を介
して耐衝撃性を有する樹脂層(例えば、延伸ポリアミ
ド)をラミネートし、さらにこの耐衝撃性樹脂層の上
に、接着剤を介してヒートシール性を向上させるための
ホットメルト型接着剤層(例えば、低密度ポリエチレ
ン)をラミネートしたもの、また、延伸ポリエチレン、
延伸ポリプロピレンなどの可撓性フィルムの外面に水蒸
気難透過性を有する樹脂(例えば、ポリ塩化ビニリデ
ン、エチレンービニルアルコール共重合体)をコーティ
ングし、さらにその外面に高密度ポリエチレンおよび/
またはポリエチレンテレフタレートをラミネートし、さ
らに内面にホットメルト型接着剤層(例えば、低密度ポ
リエチレン)をラミネートしたものである。また、吸湿
剤としては、シリカゲルなどの公知の吸湿剤を用いるこ
とができる。
【0019】次に、本発明のカビ取りシート1の製造方
法について説明する。本発明のカビ取りシート1の製造
方法は、ある程度の耐水性と透水性もしくは吸水性を有
するシート基材2を準備する工程と、水分存在下におい
て活性塩素を放出する薬剤4と、水分存在下においてあ
る程度の粘着性を発揮する粘着性発生物質と、前記薬剤
4のための安定剤とを含有する水性液体を準備する工程
と、該水性液体を前記シート基材2に塗布し乾燥させる
工程とを備える。水分存在下において活性塩素を放出す
る薬剤4と、水分存在下においてある程度の粘着性を発
揮する粘着性発生物質と、薬剤4のための安定剤とを含
有する水性液体を準備する工程は、水分存在下において
ある程度の粘着性を発揮する粘着性発生物質含有エマル
ジョンと、水分存在下において活性塩素を放出する薬剤
4と、前記薬剤4のための安定剤とを水に添加し撹拌す
ることにより準備される。シート基材2、活性塩素を放
出する薬剤4、粘着性発生物質および安定剤について
は、上述したものが使用される。
【0020】そして、通常紙塗工用に用いられているブ
レードコーター、グラビアコーター、グラビアオフセッ
トコーター、バーコーター、ロールコーター、ナイフコ
ーター、エアナイフコーター、コンマコーター、Uコン
マコーター、スムージングコーター、マイクログラビア
コーター、リバースロールコーター、4本あるいは5本
ロールコーター、ディップコーター、落下カーテンコー
ター、スライドコーター、ダイコーター等を用いて、シ
ート基材2の一方の面に薬剤含有液体と接触させ、その
後乾燥させる。乾燥は、第1ゾーン95±5℃、10
m、第2ゾーン100±5℃、10m、第3ゾーン80
±5℃、5mの乾燥炉内をラインスピード18〜20m
/minにて通過させることにより行うことが好まし
い。
【0021】次に、本発明のカビ取り方法について説明
する。本発明のカビ生育面のカビ取り方法は、カビ生育
面に散水もしくは水塗布した後に、カビ生育面に、上述
したカビ取りシート1を散水もしくは塗布した水を利用
して貼付させ、所定時間経過させた後、自然離脱もしく
は剥離させる工程からなるものである。カビ取りシート
に水を直接散水すると、その時点より塩素が発生し作業
者が吸引する機会が長くなるが、上記のように、カビ生
育面に、カビ取りシート1を散水もしくは塗布した水を
利用して貼付させることにより、塩素の発生貼付作業時
からとなり、吸引の機会は短くなり、かつ貼付前の薬剤
分解も少ないため、薬剤の有効利用も図れる。さらに、
カビ取りシートの形状が、カビ育成面形状に適合しない
場合(若干大きい、形状が合わない)であっても、貼付
対象面よりはみ出る部分のカビ取りシートには実質的に
水分供給が行われないので、不要部分におけるカビ取り
シートからの塩素の発生もない。
【0022】本発明のカビ生育面のカビ取り方法の各工
程について説明する。最初にカビ生育面に散水もしくは
水塗布を行う。散水はシャワーを直接カビの生育してい
る天井面などの面の全体もしくは部分に掛けること、濡
れ雑巾、モップなどで拭くことなどにより行うことがで
きる。その後、上述した包装体よりカビ取りシート1を
取り出し、水に濡らすことなく、直接散水もしくは水塗
布面に押しつけるとカビ取りシート1が吸水もしくは透
水し担持している粘着性発生物質が溶解し粘着性を発揮
しカビ取りシート1はカビ生育面に貼付される。そし
て、カビ取りシート1に担持されている活性塩素放出薬
剤が溶解し、活性塩素を放出しカビを死滅させるととも
に漂白する。そして、しばらく放置すると、カビ取りシ
ート1の水接触時の粘着性が低い場合には、自然離脱
し、また、カビ取りシート1の水接触時の粘着性がある
程度高い場合には、剥離させることにより、カビ取り作
業が終了する。なお、本発明のカビ取りシート1として
は、貼付面からの剥離もしくは自然離脱後、貼付面に薬
剤(担持物)が残留しないことが好ましいが、若干残留
するものであってもよい。この場合には、貼付面をシャ
ワーなどにより洗い流すことにより除去することがで
き、また、洗い流すことなくそのまま放置しても格別問
題はない。
【0023】
【実施例】(実施例1)水100kg、ジクロロイソシ
アヌル酸ナトリウム(日産化学株式会社製、商品名ハイ
ライトP)5kg、トリポリリン酸ナトリウム10k
g、アクリル酸エステル共重合体とポリビニルアルコー
ルの混合物含有エマルジョン(混合物含有量約20%、
水約80%、昭和高分子株式会社製、商品名コーガムH
W−80)をタンクに投入し、撹拌して混合溶液を作製
した。シート基材としては、スパンデックスポリプロピ
レン不織布(目付40g/m 、厚さ0.35mm、三
井石油化学株式会社製、商品名シンテックスPS10
8)を用い、このシート基材の一方の面に上記の混合溶
液をロールコーターを用いて塗布した後、上述した乾燥
炉により、18〜20m/minのラインスピードで乾
燥させることにより、本発明のカビ取りシートを作製し
た。
【0024】なお、このカビ取りシートにおけるジクロ
ロイソシアヌル酸ナトリウム担持量は、約5.7g/m
であり、安定剤の担持量は、約4.3g/mであ
り、粘着性発生物質担持量は、約4.7g/mであっ
た。そして、カビが生育している浴室天井面(モルタル
仕上げ)にシャワーにより散水した後、このカビ取りシ
ート(20cmX30cm)を押し当てることにより貼
付し、約30分〜1時間放置した後剥離させた。シート
貼付面におけるカビは、他の非貼付面に比べて目視で
は、90%以上取れていた。また、シート剥離後のシー
ト貼付面を指により確認したが、粘着性物質の残留は確
認できなかった。
【0025】(実施例2)実施例1において作製したカ
ビ取りシートを200mm×300mmに切断したもの
を6枚作製した。包装用フィルムとして、ポリエチレン
フィルム(60μm)と二軸延伸ナイロンフィルム[登
録商標エンブレム、DCR15、膜厚15μm、酸素透
過量約12g/m・24hrs(40℃,90% R
H)]とを積層したフィルム(75μm)を用い、ポリ
エチレン層同士が接触するように2枚のフィルムを重ね
合わせかつ両者間に上記の6枚のカビ取りシートおよび
乾燥剤(シリカゲル)を配置し、周縁部をヒートシール
して、本発明の包装されたカビ取りシートを作製した。
【0026】(実験1)実施例1のカビ取りシートの抗
菌力試験を行った。試験菌株としては、以下のものを用
いた。 Aspergillus niger IFO 6342 (黒麹カビ) そして、ポテトデキストロース寒天培地(栄研器材株式
会社製)で十分に形成させた試験菌株の胞子を、それぞ
れ滅菌0.005%スルホこはく酸ジオクチルナトリウ
ム溶液に加えて懸濁させた。この懸濁液から子実体、菌
糸体を除去した後、これを1ml当りの胞子数が2.5
×10〜1.2×10個となるように調整した。実
施例1のカビ取りシートを50mm×50mmに切断し
たものを2枚準備し、これを実施例検体1および実施例
検体2とし、また、実施例1において用いたシート基材
を50mm×50mmに切断したものを2枚準備し、こ
れを比較例検体1および比較例検体2とした。これら検
体に上記のように調整した菌液0.4mlをそれぞれ滴
下し、25±1℃、相対湿度90%以上の条件下にて2
4時間保存したのち、レシチン・ポリソルベート加ソイ
ビーン・カゼイン・ダイジェスト・ブロス培地(SCD
LP液体培地、日本製薬株式会社製)10mlにて生残
菌を洗い出し、洗い出し液1mlの生菌数をポテトデキ
ストロース寒天培地(栄研器材株式会社製)を用いた寒
天平板培養法(25℃、4日間)により測定し、検体1
個当たりに換算した。その結果は、表1に示す通りであ
った。
【0027】
【表1】
【0028】(実験2)実施例1のカビ取りシートにつ
いての塩素ガス発生試験を行った。10Lテドラーパッ
ク内に20cm×30cmに切断した実施例1のカビ取
りシートを1枚入れ、密封後空気を1.0L、精製水1
00mlを注入した。テドラーパックを2分間振とう
後、1時間放置した後テドラーパック内の塩素ガス濃度
を測定した。測定は、検知管(ガステック株式会社製、
No8La)を用いた検知管法により行った。その結果
塩素ガス発生量は、0.1μl以下(重量換算0.5μ
g以下)であった。
【0029】
【発明の効果】本発明のカビ取りシートは、カビ生育面
に水塗布後に貼付して使用するカビ取りシートであっ
て、該カビ取りシートは、透水性もしくは吸水性とある
程度の耐水性とを有するシート基材と、該シート基材に
担持された担持物を備え、該担持物は、水分存在下にお
いて活性塩素を放出する薬剤と、水分存在下においてあ
る程度の粘着性を発揮する粘着性発生物質とを含有し、
さらに、前記カビ取りシートは、水分非接触状態では、
粘着性を備えず、前記カビ生育面に塗布された水により
カビ生育面に貼付可能であり、かつ、貼付後に剥離容易
である。このため、天井面などのカビ生育面への貼着が
容易であり、かつ剥離も容易に行うことができ、さら
に、カビ取りシートに水を直接散水するものに比べて、
発生塩素ガスを作業者が吸引する機会が少なく、さら
に、塩素の発生は貼付作業時からとなり、貼付前の薬剤
分解も少ないため、薬剤の有効利用も図れる。さらに、
カビ取りシートの形状が、カビ育成面形状に適合しない
場合(若干大きい、形状が合わない)であっても、貼付
対象面よりはみ出る部分のカビ取りシートには実質的に
水分供給が行われないので、不要部分におけるカビ取り
シートからの塩素の発生もない。
【0030】また、本発明のカビ取り方法は、カビ生育
面に散水もしくは水塗布した後に、該カビ生育面に、上
記のカビ取りシートを前記散水もしくは塗布した水を利
用して貼付させ、所定時間経過させた後、自然離脱もし
くは剥離させる工程からなるものであるので、カビ取り
作業が容易であると共に、カビ取りシートに水を直接散
水するものに比べて、発生塩素ガスを作業者が吸引する
機会が少なく、さらに、カビ取りシートの形状が、カビ
育成面形状に適合しない場合(若干大きい、形状が合わ
ない)であっても、貼付対象面よりはみ出る部分のカビ
取りシートには実質的に水分供給が行われないので、不
要部分におけるカビ取りシートからの塩素の発生もなく
安全性が高い。
【0031】また、本発明のカビ取りシートの製造方法
は、透水性もしくは吸水性とある程度の耐水性を有する
シート基材を準備する工程と、水分存在下において活性
塩素を放出する薬剤と、水分存在下においてある程度の
粘着性を発揮する粘着性発生物質と、前記薬剤のための
安定剤とを含有する水性液体を準備する工程と、該水性
液体を前記シート基材に塗布し乾燥させる工程とを備え
るものであるので、上述した優れた効果を有するカビ取
りシートを容易かつ確実に製造することができる。
【0032】また、本発明の包装されたカビ取りシート
は、上述したカビ取りシートと、該カビ取りシートを収
納するとともに密封された水蒸気低透過性包装体と、該
包装体内に収納された吸湿剤とからなるものであるの
で、保存時におけるカビ取りシートに担持されている活
性塩素発生薬剤の分解が少ないとともに活性塩素の透過
も極めて少なく、カビ取りシートに担持させる薬剤量を
低担持量とすることができ、かつ、保存時の環境に対す
る影響も少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のカビ取りシートの一実施例の
断面図である。
【図2】図2は、本発明のカビ取りシートの他の実施例
の断面図である。
【図3】図3は、本発明の包装されたカビ取りシートの
一実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 カビ取りシート 2 シート基材 3 担持物(担持物形成層) 4 活性塩素を放出する薬剤 5 塩素ガス透過抑制フィルム 11 包装体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C11D 7/32 C11D 7/32 17/04 17/04 (72)発明者 濱田 義海 愛知県名古屋市中村区名駅5−21−21 愛 電ビル4F 株式会社ジェットアルファ・ ジャパン内 Fターム(参考) 4H003 BA04 BA19 CA18 DA07 DA08 DB01 EA11 EA19 EB20 EB33 FA34 4H011 AA03 BA01 BA04 BB09 BB18 BC18 BC19 DA07 DC11 DC12 DD05 DE14 DE15 DG05 DH02 DH10 DH25 DH30

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カビ生育面に水塗布後に貼付して使用す
    るカビ取りシートであって、該カビ取りシートは、透水
    性もしくは吸水性とある程度の耐水性とを有するシート
    基材と、該シート基材に担持された担持物を備え、該担
    持物は、水分存在下において活性塩素を放出する薬剤
    と、水分存在下においてある程度の粘着性を発揮する粘
    着性発生物質とを含有し、さらに、前記カビ取りシート
    は、水分非接触状態では、粘着性を備えず、前記カビ生
    育面に塗布された水によりカビ生育面に貼付可能であ
    り、かつ、貼付後に剥離容易であることを特徴とするカ
    ビ取りシート。
  2. 【請求項2】 前記シート基材は、織布、不織布、耐水
    性紙のいずれかである請求項1に記載のカビ取りシー
    ト。
  3. 【請求項3】 前記担持物は、前記薬剤のための安定剤
    を含有している請求項1または2に記載のカビ取りシー
    ト。
  4. 【請求項4】 前記シート基材は、前記担持物担持面と
    反対側の面に設けられた塩素ガス透過抑制フィルムを備
    えている請求項1ないし3のいずれかに記載のカビ取り
    シート。
  5. 【請求項5】 前記担持物は、水分存在下において活性
    塩素を放出する薬剤と、前記薬剤のための安定剤と、水
    分存在下においてある程度の粘着性を発揮する粘着性発
    生物質とを含有する水溶液を前記シート基材に塗布もし
    くは接触させた後に乾燥させた乾燥物である請求項1な
    いし4のいずれかに記載のカビ取りシート。
  6. 【請求項6】 前記水分存在下において活性塩素を放出
    する薬剤は、ジクロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩、
    ジクロロイソシアヌル酸、トリクロロイソシアヌル酸、
    次亜塩素酸ナトリウム、二酸化塩素、高度さらし粉から
    選択される少なくとも一種である請求項1ないし5のい
    ずれかに記載のカビ取りシート。
  7. 【請求項7】 前記安定剤は、トリポリリン酸塩、トリ
    ポリリン酸アルカリ金属塩、アルカリ金属の水酸化物、
    炭酸塩、ケイ酸塩、メタケイ酸塩、リン酸塩およびピロ
    リン酸塩から選ばれるアルカリ性安定剤である請求項1
    ないし6のいずれかに記載のカビ取りシート。
  8. 【請求項8】 前記水分存在下においてある程度の粘着
    性を発揮する粘着性発生物質は、ポリビニルアルコール
    系物質とポリアクリル酸系物質の混合物である請求項1
    ないし7のいずれかに記載のカビ取りシート。
  9. 【請求項9】 前記水分存在下において活性塩素を放出
    する薬剤は、ジクロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩で
    あり、前記安定剤は、トリポリリン酸アルカリ金属塩で
    あり、前記水分存在下においてある程度の粘着性を発揮
    する粘着性発生物質は、ポリアクリル酸エステルとポリ
    ビニルアルコールの混合物である請求項1ないし8のい
    ずれかに記載のカビ取りシート。
  10. 【請求項10】 カビ生育面に散水もしくは水塗布後
    に、該カビ生育面に、請求項1ないし9のいずれかに記
    載のカビ取りシートを前記散水もしくは塗布水を利用し
    て貼付させ、所定時間放置した後、自然離脱もしくは剥
    離させる工程からなることを特徴とするカビ生育面のカ
    ビ取り方法。
  11. 【請求項11】 透水性もしくは吸水性とある程度の耐
    水性を有するシート基材を準備する工程と、水分存在下
    において活性塩素を放出する薬剤と、水分存在下におい
    てある程度の粘着性を発揮する粘着性発生物質と、前記
    薬剤のための安定剤とを含有する水性液体を準備する工
    程と、該水性液体を前記シート基材に塗布し乾燥させる
    工程とを備えるカビ取りシートの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記水性液体は、水分存在下において
    活性塩素を放出する薬剤と、水分存在下においてある程
    度の粘着性を発揮する粘着性発生物質含有エマルジョン
    と、前記薬剤のための安定剤とを水に添加し撹拌したも
    のである請求項11に記載のカビ取りシートの製造方
    法。
  13. 【請求項13】 前記水分存在下において活性塩素を放
    出する薬剤は、ジクロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩
    であり、前記安定剤は、トリポリリン酸アルカリ金属塩
    であり、前記水分存在下においてある程度の粘着性を発
    揮する粘着性発生物質エマルジョンは、ポリアクリル酸
    エステルとポリビニルアルコール含有エマルジョンであ
    る請求項11に記載のカビ取りシートの製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    カビ取りシートと、該カビ取りシートを収納するととも
    に密封された水蒸気低透過性包装体と、該包装体内に収
    納された吸湿剤とからなることを特徴とする包装された
    カビ取りシート。
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