JP2001150927A - 自動車用の空気調和ユニット - Google Patents

自動車用の空気調和ユニット

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JP2001150927A
JP2001150927A JP33657199A JP33657199A JP2001150927A JP 2001150927 A JP2001150927 A JP 2001150927A JP 33657199 A JP33657199 A JP 33657199A JP 33657199 A JP33657199 A JP 33657199A JP 2001150927 A JP2001150927 A JP 2001150927A
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JP
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air
door
outlet
air outlet
duct
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JP33657199A
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Inventor
Masaharu Onda
正治 恩田
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Marelli Corp
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Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送風の配風先が異なる2種類の送風流出口を
開閉するドアの開閉構造が簡単で、しかも、該ドアの通
気抵抗を小さくすることができる自動車用の空気調和ユ
ニットを提供する。 【解決手段】 一方の種類の送風流出口32に、該送風
流出口32を開閉する第1ドア23を設ける。他方の種
類の送風流出口33に、該送風流出口33を開閉する第
2ドア24を設ける。第1ドア23と第2ドア24と
は、これらのドア23,24を回動させる1本の回動軸
25に片持ち支持させる。第1ドア23が送風流出口3
2を閉鎖する閉鎖時には、第2ドア24が送風路60の
内壁面に沿った開放位置に位置して送風流出口33を開
放し、第2ドア24が送風流出口33を閉鎖する閉鎖時
には、第1ドア23が送風路60の内壁面に沿った開放
位置に位置して送風流出口32を開放するように、第1
ドア23と第2ドア24とに位相差を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用の空気調
和ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来品の一例を模式的に示す断
面図であり、図7は、図6に示すものの要部を示す斜視
図である。図6,図7に示す空気調和ユニットaは、実
願昭56−143902号(実開昭58−48509
号)のマイクロフィルムに開示されているものであり、
送風を導く導風路bを備えたユニットケースcに、送風
の配風先が異なる2種類の送風流出口d,eが一列に形
成されている。
【0003】一方の種類の送風流出口dには、この送風
流出口dを開閉する第1ドアfと、この送風流出口dか
ら送風を所定の方向へ流出させる第1ダクトgとが配設
されている。他方の種類の送風流出口eには、この送風
流出口eを開閉する第2ドアhと、この送風流出口eか
ら送風を送風流出口dからの送風の流出方向とは異なる
方向へ流出させる第2ダクトiとが配設されている。
【0004】この空気調和ユニットaでは、第1ドアf
と第2ドアhとは、これらのドアf,hを回動させる一
本の回動軸jに取り付けられている。このため、第1ド
アfによる送風流出口dの開閉と、第2ドアhによる送
風流出口eの開閉とを一本の回動軸jの軸操作によって
行うことができる。従って、送風の配風先が異なる2種
類の送風流出口d,eを開閉する開閉構造が簡単で、コ
スト的に有利を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、空気調和ユ
ニットaでは、第1ドアfと第2ドアhとは何れも、回
動軸jを中心にして回動軸jの両側に突出する2枚のド
ア片で形成されており、回動軸jは、2種類の送風流出
口d,eを2等分する2等分線に沿って配設されてい
る。
【0006】このため、第1ドアfは、送風流出口dを
開放する開放時には、ユニットケースcの導風路bと第
1ダクトgとからなる送風路内で宙に浮いた状態とな
り、第2ドアhは、送風流出口eを開放する開放時に
は、ユニットケースcの導風路bと第2ダクトiとから
なる送風路内で宙に浮いた状態となる。しかも、第1ダ
クトgが送風流出口dから流出させる送風の流出方向
と、第2ダクトiが送風流出口eから流出させる送風の
流出方向とは、互いに異なっている。
【0007】従って、空気調和ユニットaでは、第1ド
アfが送風流出口dを閉鎖し第2ドアhが送風流出口e
を開放する際の第2ドアhの通気抵抗と、第2ドアhが
送風流出口eを閉鎖し第1ドアfが送風流出口dを開放
する際の第1ドアfの通気抵抗との何れか一方の通気抵
抗を小さくすることはできるが、両方の通気抵抗を小さ
くすることはできず、その結果、図外のブロアファンモ
ータの大型化や騒音の増大を招いてしまう。
【0008】そこで、本発明では、送風の配風先が異な
る2種類の送風流出口を開閉する開閉構造が従来品と同
様に簡単でコスト的に有利を得ることができ、しかも、
第1ドアの通気抵抗と第2ドアの通気抵抗とを何れも小
さくすることができ、その結果、低騒音化とブロアファ
ンモータの小型化とを図ることもできる自動車用の空気
調和ユニットを提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、送風
を導く導風路を備えたユニットケースに、送風の配風先
が異なる2種類の送風流出口が一列に形成され、一方の
種類の送風流出口に、該送風流出口を開閉する第1ドア
と、該送風流出口から送風を所定の方向へ流出させる第
1ダクトとが配設され、他方の種類の送風流出口に、該
送風流出口を開閉する第2ドアと、該送風流出口から送
風を一方の種類の送風流出口からの送風の流出方向とは
異なる方向へ流出させる第2ダクトとが配設され、前記
導風路と第1ダクトと第2ダクトとが送風路を形成して
いる自動車用の空気調和ユニットであって、第1ドアと
第2ドアとは、これらのドアを回動させる1本の回動軸
に片持ち支持され、第1ドアが一方の種類の送風流出口
を閉鎖する該送風流出口の閉鎖時には、第2ドアが前記
送風路の内壁面に沿った他方の種類の送風流出口の開放
位置に位置して該送風流出口を開放し、第2ドアが他方
の種類の送風流出口を閉鎖する該送風流出口の閉鎖時に
は、第1ドアが前記送風路の内壁面に沿った一方の種類
の送風流出口の開放位置に位置して該送風流出口を開放
することを特徴としている。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載の自動車
用の空気調和ユニットであって、ユニットケースは、車
両前後方向前方側に配置される前壁に沿って送風が上昇
する上昇通路を導風路の送風下流側に備え、2種類の送
風流出口は、上昇通路を臨むユニットケースの前壁側の
頂壁に車幅方向へ沿って一列に形成され、第1ダクト
は、一方の種類の送風流出口から車両前後方向後方側へ
延び、該送風流出口を介して上昇通路と、車室内に開口
するベント吹出口とを連通させるベントダクトであるこ
とを特徴としている。
【0011】
【発明の効果】請求項1の発明では、一方の種類の送風
流出口を開閉する第1ドアと、他方の種類の送風流出口
を開閉する第2ドアとは、これらのドアを回動させる1
本の回動軸に片持ち支持されているので、第1ドアによ
る一方の種類の送風流出口の開閉と、第2ドアによる他
方の種類の送風流出口の開閉とを一本の回動軸の軸操作
によって行うことができる。従って、図6,図7に図示
されている従来品と同様、送風の配風先が異なる2種類
の送風流出口を開閉する開閉構造が簡単で、コスト的に
有利を得ることができる。
【0012】しかも、送風路を流れる送風は、第1ドア
が一方の種類の送風流出口を閉鎖する該送風流出口の閉
鎖時には、送風路の内壁面に沿った他方の種類の送風流
出口の開放位置に位置する第2ドアに沿って流れ、第2
ドアが他方の種類の送風流出口を閉鎖する該送風流出口
の閉鎖時には、送風路の内壁面に沿った一方の種類の送
風流出口の開放位置に位置する第1ドアに沿って流れる
ので、第1及び第2の両ドアの通気抵抗を何れも小さく
することができ、その結果、低騒音化とブロアファンモ
ータの小型化とを図ることもできる。
【0013】請求項2の発明では、請求項1の発明の効
果に加えて、送風路を流れる送風は、ベントモード時に
は、車両前後方向前方側に配置されるユニットケースの
前壁に沿った上昇通路を上昇し、この上昇通路を臨むユ
ニットケースの前壁側の頂壁に車幅方向へ沿って一列に
形成された2種類の送風流出口のうち、一方の種類の送
風流出口から車両前後方向後方側へ延びるベントダクト
を介してベント吹出口に至り、このベント吹出口から車
室内へ流出するので、上昇通路とベント吹出口との間に
車両前後方向への比較的長い距離を確保することができ
る。このため、上昇通路を上昇する送風をベント吹出口
へ向かってスムーズに流通させることができ、ベントモ
ード時の通気抵抗を小さく抑えることができる。
【0014】また、ベントダクトの車両前後方向の長さ
を比較的長くすることもできるので、ベントダクトがセ
ンターベントダクトとサイドベントダクトとを備えてい
る場合には、センターベントダクトの絞りを小さくして
センターベントダクトとサイドベントダクトとへの配風
をスムーズに行うことができ、この点でも、ベントモー
ド時の通気抵抗を小さく抑えることができる。従って、
ベントモード時の大風量化と低騒音化との両立を図るこ
とができると共に、ベントモード時の大風量化とブロア
ファンモータの小型化との両立を図ることもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の一
例を示す断面図である。図1に示すように、この自動車
用の空気調和ユニット1は、ユニットケース2内に、ブ
ロアファンモータ3に装着されたシロッコファン3aか
らの送風を導く略U字状の導風路4が形成されている。
【0016】この導風路4は、車両前後方向X後方の車
室S側に配置されるユニットケース2の後壁2aに沿っ
て送風が下降し、車両前後方向X前方のエンジンルーム
E側に配置されるユニットケース2の前壁2bに沿って
送風が上昇するようになっている。シロッコファン3a
は、ユニットケース2内の車室S側の頂部に設けられた
スクロール室11に組み込まれている。スクロール室1
1内の導風路4は、シロッコファン3aを中心とした渦
巻き状に形成されている。
【0017】導風路4の底部には、送風を冷却する冷却
用熱交換器5がユニットケース2の後壁2a側に配設さ
れ、冷却用熱交換器5を通過した送風を加熱する加熱用
熱交換器6がユニットケース2の前壁2b側に配設され
ている。冷却用熱交換器5は、直立状態から頂部を加熱
用熱交換器6側へ適宜傾斜させた状態で配設されてい
る。加熱用熱交換器6は、冷却用熱交換器5の横で略水
平に冷却用熱交換器5から離間して配設されている。
【0018】冷却用熱交換器5と加熱用熱交換器6との
間には、冷却用熱交換器5を通過した冷風が加熱用熱交
換器6を迂回して流れる冷風位置と、前記冷風が加熱用
熱交換器6を通過して流れる温風位置との間を移動する
スライド式のエアミックスドア21が配設されている。
このエアミックスドア21は、ピニオン7と噛合するラ
ックを備えており、このラックとピニオン7との噛合に
よって前記冷風位置と温風位置との間を移動し、冷却用
熱交換器5を通過した冷風が加熱用熱交換器6を迂回す
る比率と、前記冷風が加熱用熱交換器6を通過する比率
とを適宜調整するようになっている。
【0019】冷却用熱交換器5より下方の導風路4に
は、冷却用熱交換器5によって凝縮された凝縮水を溜め
るドレン溜り12が設けられている。ユニットケース2
のドレン溜り12を臨む部位には、ドレン溜り12に溜
まる凝縮水をユニットケース2外へ排水する図外の排水
口が形成されている。ユニットケース2の底壁2cは、
冷却用熱交換器5側から加熱用熱交換器6側へ向かって
斜め上方へ傾斜している。この底壁2cには、ドレン溜
り12に溜まった凝縮水が自動車の急停車時等に底壁2
c上を移動して加熱用熱交換器6を濡らすのを防止する
防水段部2dが設けられている。
【0020】冷却用熱交換器5より上流の導風路4に
は、冷却用熱交換器5に隣接した位置に、送風中の塵埃
を除去するフィルタ8が冷却用熱交換器5の送風流入面
全面を覆って配設されている。冷却用熱交換器5より下
流の導風路4には、加熱用熱交換器6を迂回した冷風
と、加熱用熱交換器6を通過した温風とを混合させるエ
アミックス室13が設けられている。
【0021】ユニットケース2の前壁2bには、加熱用
熱交換器6を通過した温風をエアミックス室13へ向か
って斜め上方へ導く第1ガイド壁2eと、この第1ガイ
ド壁2eの上端から前壁2bまで前壁2bへ向かって斜
め上方へ空調風を導く第2ガイド壁2fとが設けられて
いる。この第2ガイド壁2fには、フット流出口31が
形成され、ユニットケース2内には、第1及び第2の両
ガイド壁2e,2fと前壁2bとで囲まれたフット通路
14が形成されている。このフット通路14は、車室S
内の乗員の足許まで延びる図外のフットダクトと連通し
ている。
【0022】第2ガイド壁2fのフット流出口31上縁
部には、エアミックス室13の下流側を閉鎖してフット
流出口14を開放する開放位置と、エアミックス室13
の下流側を開放してフット流出口14を閉鎖する閉鎖位
置との間を移動する回動式のフットドア22が配設され
ている。このフットドア22は、フットモード時には、
エアミックス室13の下流側を閉鎖してエアミックス室
13をフット通路14に連通させ、バイレベルモード時
には半開状態となるように作動制御される。
【0023】フットドア22より下流の導風路4は、ユ
ニットケース2の前壁2bに沿って送風が上昇する上昇
通路15とされている。この上昇通路15は、スクロー
ル室11を形成するユニットケース2の円弧状の弧状壁
2gに沿って送風をエンジンルームE側から車室S側へ
徐々に指向させるように形成されている。
【0024】上昇通路15を臨むユニットケース2の前
壁2b側の頂壁2hには、送風の配風先が異なる2種類
の送風流出口のうち一方の種類の送風流出口としてのベ
ント流出口32と、他方の種類の送風流出口としてのデ
フロスタ流出口33(図4,図5参照)とが車幅方向Y
へ沿って一列に形成されている。デフロスタ流出口33
はベント流出口32の両側に形成されている。
【0025】ベント流出口32には、ベント流出口32
を開閉する第1ドア23と、ベント流出口32から送風
を車両前後方向X後方側へ向かって流出させるベントダ
クトである第1ダクト40とが配設されている。各デフ
ロスタ流出口33には、デフロスタ流出口33を開閉す
る第2ドア24(図4,図5参照)と、デフロスタ流出
口33から送風を車両前後方向X前方側へ向かって流出
させる第2ダクト50とが配設されている。
【0026】図2は、図1に示すものの第1ダクトの概
要を示す平面図である。図2に示すように、第1ダクト
40は、センターベントダクト41と、このセンターベ
ントダクト41の左右に延びる2本のサイドベントダク
ト42とを備えている。センターベントダクト41は、
ベント流出口32を介して導風路4の上昇通路15と、
インストルメントパネルPの中央部に開口するセンター
ベント吹出口V1とを連通させている。サイドベントダ
クト42は、ベント流出口32を介して導風路4の上昇
通路15と、インストルメントパネルPの左右両側に開
口するサイドベント吹出口V2とを連通させている。セ
ンターベント吹出口V1とサイドベント吹出口V2と
は、車室S内に開口するベント吹出口Vを構成してい
る。
【0027】第1ダクト40は、センターベントダクト
41とサイドベントダクトベント42との分岐部の直ぐ
下流側のセンターベントダクト41が絞り込まれてお
り、ベント流出口32から流入する送風をセンターベン
トダクト41とサイドベントダクト42とへ適量づつ配
風するようになっている。
【0028】図1に示すように、第2ダクト50は、デ
フロスタ流出口33を介して上昇通路15と、インスト
ルメントパネルPのフロントガラスG直下に開口しフロ
ントガラスGへ向かって送風を流出させるデフロスタ吹
出口Dとを連通させている。従って、第1ダクト40と
第2ダクト50とはユニットケース2の導風路4と共
に、送風が流れる送風路60を形成している。
【0029】図3は、図1に示すものの第1ドアと第2
ドアとを示す斜視図である。図4は、図1に示すものの
第1ドアが閉じ第2ドアが開いた状態を示す斜視図であ
り、図5は、第1ドアが開き第2ドアが閉じた状態を示
す斜視図である。図3に示すように、第1ドア23と、
第1ドア23の両側に配置された第2ドア24とは、こ
れらのドア23,24を回動させる1本の回動軸25に
片持ち支持されている。
【0030】しかも、図4に示すように、第1ドア23
がベント流出口32を閉鎖するベント流出口32の閉鎖
時には、第2ドア24は、送風路60を形成する第2ダ
クト50の内壁面に沿ったデフロスタ流出口33の開放
位置に位置してデフロスタ流出口33を開放し、図5に
示すように、第2ドア24がデフロスタ流出口33を閉
鎖するデフロスタ流出口33の閉鎖時には、第1ドア2
3は、送風路60を形成するユニットケース2の導風路
4の内壁面に沿ったベント流出口32の開放位置に位置
して(図1参照のこと)ベント流出口32を開放するよ
うに、第1ドア23と第2ドア24とは位相差を付けら
れて回動軸25に配置されている。
【0031】以上説明した空気調和ユニット1では、ベ
ント流出口32を開閉する第1ドア23と、デフロスタ
流出口33を開閉する第2ドア24とは、これらのドア
23,24を回動させる1本の回動軸25に片持ち支持
されている。このため、第1ドア23によるベント流出
口32の開閉と、第2ドア24によるデフロスタ流出口
33の開閉とを一本の回動軸25の軸操作によって行う
ことができる。従って、図6,図7に図示されている従
来品と同様、送風の配風先が異なる2種類の送風流出口
を開閉する開閉構造が簡単で、コスト的に有利を得るこ
とができる。
【0032】しかも、送風路60を流れる送風は、第1
ドア23がベント流出口32を閉鎖するベント流出口3
2の閉鎖時には、デフロスタ流出口33を開放して送風
路60の内壁面に沿った開放位置に位置する第2ドア2
4に沿って流れ、第2ドア24がデフロスタ流出口33
を閉鎖するデフロスタ流出口33の閉鎖時には、ベント
流出口32を開放して送風路60の内壁面に沿った開放
位置に位置する第1ドア23に沿って流れる。従って、
第1ドア23の通気抵抗と第2ドア24の通気抵抗とを
何れも小さくすることができ、その結果、低騒音化とブ
ロアファンモータの小型化とを図ることができる。
【0033】ところで、例えば、特開平9−26762
0号公報に開示されている従来品では、ユニットケース
は、車両前後方向後方側に配置される後壁に沿って送風
が上昇する上昇通路を導風路の送風下流側に備えてい
る。このため、上昇通路とベント吹出口との間の車両前
後方向の距離が短く、ベントモード時には、上昇通路を
上昇する送風はベント吹出口へ向かって急激に向きを変
更させられる。従って、ベントモード時の通気抵抗が大
きくなる。
【0034】加えて、ベントダクトの車両前後方向の長
さが短かくなるため、ベントダクトがセンターベントダ
クトとサイドベントダクトとを備えている場合には、セ
ンターベントダクトとサイドベントダクトとへのスムー
ズな配風を行なうことができず、その結果、センタベン
トダクトに大きな絞りを設けてサイドベントダクトへの
配風を強制的に行わざるを得ず、この点でもベントモー
ド時の通気抵抗が大きくなる。
【0035】従って、特開平9−267620号公報に
開示されている従来品では、ベントモード時の車室内へ
の送風量を増大させようとすると、騒音が増大すると共
に、ブロアファンモータが大きくなって空気調和装置の
軽量化と小型化とに逆行することとなる。
【0036】これに対し、空気調和ユニット1では、ユ
ニットケース2は、車両前後方向X前方側に配置される
前壁2bに沿って送風が上昇する上昇通路15を導風路
4の送風下流側に備えている。このため、上昇通路15
とベント吹出口Vとの間に車両前後方向Xへの比較的長
い距離を確保することができ、ベントモード時には、上
昇通路15を上昇する送風をベント吹出口Vへ向かって
スムーズに流通させることができる。従って、ベントモ
ード時の通気抵抗を低減させることができる。
【0037】また、ベントダクトである第1ダクト40
の車両前後方向Xの長さを比較的長くすることもできる
ため、センターベントダクト41の絞りを小さくしてセ
ンターベントダクト41とサイドベントダクト42とへ
のスムーズな配風を行なうことができ、この点でも、ベ
ントモード時の通気抵抗を低減させることができる。従
って、空気調和ユニット1では、ベントモード時の大風
量化と低騒音化との両立を図ることができると共に、ベ
ントモード時の大風量化とブロアファンモータ3の小型
化との両立を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す断面図であ
る。
【図2】図1に示すものの第1ダクトの概要を示す平面
図である。
【図3】図1に示すものの第1ドアと第2ドアとを示す
斜視図である。
【図4】図1に示すものの第1ドアが閉じ第2ドアが開
いた状態を示す斜視図である。
【図5】図1に示すものの第1ドアが開き第2ドアが閉
じた状態を示す斜視図である。
【図6】従来品の一例を模式的に示す断面図である。
【図7】図6に示すものの要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 空気調和ユニット 2 ユニットケース 2b ユニットケースの前壁 2h ユニットケースの頂壁 4 導風路 15 上昇通路 23 第1ドア 24 第2ドア 25 回動軸 32 ベント流出口(一方の種類の送風流出口) 33 デフロスタ流出口(他方の種類の送風流出口) 40 第1ダクト 50 第2ダクト 60 送風路 S 車室 V ベント吹出口 X 車両前後方向 Y 車幅方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風を導く導風路(4)を備えたユニッ
    トケース(2)に、送風の配風先が異なる2種類の送風
    流出口(32,33)が一列に形成され、一方の種類の
    送風流出口(32)に、該送風流出口(32)を開閉す
    る第1ドア(23)と、該送風流出口(32)から送風
    を所定の方向へ流出させる第1ダクト(40)とが配設
    され、他方の種類の送風流出口(33)に、該送風流出
    口(33)を開閉する第2ドア(24)と、該送風流出
    口(33)から送風を一方の種類の送風流出口(32)
    からの送風の流出方向とは異なる方向へ流出させる第2
    ダクト(50)とが配設され、前記導風路(4)と第1
    ダクト(40)と第2ダクト(50)とが送風路(6
    0)を形成している自動車用の空気調和ユニットであっ
    て、 第1ドア(23)と第2ドア(24)とは、これらのド
    ア(23,24)を回動させる1本の回動軸(25)に
    片持ち支持され、第1ドア(23)が一方の種類の送風
    流出口(32)を閉鎖する該送風流出口(32)の閉鎖
    時には、第2ドア(24)が前記送風路(60)の内壁
    面に沿った他方の種類の送風流出口(33)の開放位置
    に位置して該送風流出口(33)を開放し、第2ドア
    (24)が他方の種類の送風流出口(33)を閉鎖する
    該送風流出口(33)の閉鎖時には、第1ドア(23)
    が前記送風路(60)の内壁面に沿った一方の種類の送
    風流出口(32)の開放位置に位置して該送風流出口
    (32)を開放することを特徴とする自動車用の空気調
    和ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車用の空気調和ユニ
    ットであって、 ユニットケース(2)は、車両前後方向(X)前方側に
    配置される前壁(2b)に沿って送風が上昇する上昇通
    路(15)を導風路(4)の送風下流側に備え、2種類
    の送風流出口(32,33)は、上昇通路(15)を臨
    むユニットケース(2)の前壁(2b)側の頂壁(2
    h)に車幅方向(Y)へ沿って一列に形成され、第1ダ
    クト(40)は、一方の種類の送風流出口(32)から
    車両前後方向(X)後方側へ延び、該送風流出口(3
    2)を介して上昇通路(15)と、車室(S)内に開口
    するベント吹出口(V)とを連通させるベントダクトで
    あることを特徴とする自動車用の空気調和ユニット。
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