JP2001150148A - スポット溶接ガン - Google Patents

スポット溶接ガン

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JP2001150148A
JP2001150148A JP34288899A JP34288899A JP2001150148A JP 2001150148 A JP2001150148 A JP 2001150148A JP 34288899 A JP34288899 A JP 34288899A JP 34288899 A JP34288899 A JP 34288899A JP 2001150148 A JP2001150148 A JP 2001150148A
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spot welding
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Katsuhide Arimoto
克秀 有元
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的幅の狭い作業空間でも溶接し得るスポ
ット溶接ガンを提供する。 【解決手段】 スポット溶接ガン20によれば、ガンブ
ラケット21を下方に開口する断面略コ字状に形成し、
その両下端に前後方向に延在する延在部210を設け、
これら延在部210の前端間をガンアーム22、23の
支持部21cとし、また延在部210の後端間を溶接ト
ランス33の取付部21bとして、ガンアーム22、2
3とシャント35、36および溶接トランス33を直線
的に配列する。これにより、スポット溶接ガン20の幅
を狭くすることができる。またガンアーム22、23側
と溶接トランス33側とを接続するシャント35、36
は溶接トランス33の短手方向の幅WT 内に納めること
ができ、従来のようにガンアーム22、23の側方には
み出ることがない。したがって、比較的幅の狭い作業空
間でもスポット溶接することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガンブラケットに
共通の支軸により回動可能に支持された二つのガンアー
ムを有し、これらガンアームの先端に取付けられた相対
向する一対の電極により被溶接部を挟み、加圧して溶接
するスポット溶接ガンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の溶接するスポット溶接ガンは、
通常、Xガンと呼ばれており、図5および図6に示すよ
うなトランス付のものが主流になってきている。このス
ポット溶接ガン100は、主に、ガンブラケット101
に共通の支軸105により回動自在に支持された二つの
ガンアーム102、103、両ガンアーム102、10
3の先端に取付けられた相対向する一対の電極122、
123、両電極122、123に溶接電力を供給する溶
接トランス104、この溶接トランス104の出力端子
104a、104bに接続された正負一対のブスバー1
14a、114bとガンアーム102、103側に接続
された正負一対にブスバー112、113とを接続する
シャント106、107、および、ガンアーム102、
103の後方に連結されて両電極122、123間の加
圧動作を行わせる加圧装置109等から構成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
スポット溶接ガン100によると、図5に示すように、
ガンブラケットアーム101の後方側に長方形状の溶接
トランス104がガンアーム102、103と直交して
取付けられている。このため、図6に示すように、溶接
トランス104の出力端子104a、104bに接続さ
れたブスバー114a、114bに接続されるシャント
106、107は、ガンアーム102、103の側方に
大きくはみ出て引き回す構成を採らざるを得ないとこ
ろ、このようなシャント106、107やガンアーム1
02、103と直交して配設される溶接トランス104
を含めたスポット溶接ガン100の幅W100 は幅広にな
る。すると、被溶接物とその周囲に位置して被溶接物を
固定する治具等の設備との間隔が、スポット溶接ガン1
00の幅W100 よりも狭い場合には、スポット溶接ガン
100をその隙間に入れることができないため、被溶接
物を溶接できないという問題が生ずる。
【0004】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、比較的
幅の狭い作業空間でも溶接し得るスポット溶接ガンを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1のスポット溶接ガンでは、ガンブラケット
に共通の支軸により回動可能に支持された二つのガンア
ームを有し、これらガンアームの先端に相対向する一対
の電極を取付け、かつガンアームの後方に加圧装置を連
結して両電極間の加圧動作を行うXガンと、該Xガンに
取付けた溶接トランスと、溶接トランス側と前記ガンア
ーム側を電気的に接続する一対のシャントとを備えるス
ポット溶接ガンにおいて、前記ガンブラケットを下方に
開口する断面略コ字形に形成するとともに、その両下端
に前後方向へ延在する延在部を設け、これら延在部の前
端間を前記ガンアームの支持部とし、また延在部の後端
間を前記溶接トランスの取付部として、前記ガンアーム
と前記シャントおよび前記溶接トランスを直線的に配列
したことを技術的特徴とする。
【0006】また、請求項2のスポット溶接ガンでは、
請求項1において、前記ガンアームのうち一方のガンア
ームには、その中間部に縦長の開口を形成し、該開口内
に他方のガンアームの基部および他方のガンアーム側と
前記溶接トランス側とを接続するシャントを配置したこ
とを技術的特徴とする。
【0007】さらに、請求項3のスポット溶接ガンで
は、請求項2において、前記一方のガンアームの、他方
のガンアームの基部および他方のガンアーム側と前記溶
接トランス側とを接続するシャントが位置する部分をス
テンレス製としたことを技術的特徴とする。
【0008】請求項1の発明では、ガンブラケットを下
方に開口する断面略コ字状に形成し、その両下端に前後
方向に延在する延在部を設け、これら延在部の前端間を
ガンアームの支持部とし、また延在部の後端間を溶接ト
ランスの取付部として、ガンアームとシャントおよび溶
接トランスを直線的に配列したので、従来のようにシャ
ントがガンアームの側方に大きくはみ出ることがなく、
スポット溶接ガンの幅を可及的に小さくでき、狭い作業
空間でのスポット溶接が可能になる。また、スポット溶
接ガンを左右対称形状にできるため、汎用性が高まる。
【0009】請求項2の発明では、二つのガンアームの
うち一方のガンアームの中間部に縦長の開口を形成し、
該開口内に他方のガンアームの基部および他方のガンア
ーム側と溶接トランス側とを接続するシャントを配置し
たので、全体をコンパクト化することができる。
【0010】請求項3の発明では、一方のガンアーム
の、他方のガンアームの基部および他方のガンアーム側
と溶接トランス側とを接続するシャントが位置する部分
をステンレス製としたので、一方のガンアームと、他方
のガンアーム側に接続されるシャントが接近していて
も、一方のガンアームに電磁誘導による渦電流が発生し
難い。これにより、渦電流によるガンアームの発熱を防
止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスポット溶接ガン
の実施形態について図1〜図4を参照して説明する。ま
ず、スポット溶接ガン20の構成を図1〜図4に基づい
て説明する。ここで図1はスポット溶接ガン20の構成
を示す正面図、図2は図1に示すII方向矢視による平面
図、図3は図1に示すIII 方向矢視による側面図をそれ
ぞれ表す。また図4は、図1に示すスポット溶接ガン2
0のガンアーム22、23を全開にした状態を表すもの
である。
【0012】図1に示すように、スポット溶接ガン20
は、主に、ガンブラケット21、二つのガンアーム2
2、23、電極26、27、加圧装置としてのアクチュ
エータ28、溶接トランス33、シャント35、36等
から構成され、ガンアーム22、23の先端に取付けら
れた相対向する一対の電極26、27によって被溶接物
を加圧し、溶接トランス33からシャント35、36を
介して供給される溶接電力によりスポット溶接するもの
である。
【0013】図1〜図3に示すように、ガンブラケット
21は、下方に開口する断面略コ字状に形成され、その
両下端には前後方向に延在する延在部210が設けられ
ている。ガンブラケット21の上端には所定範囲21x
内に図示しないロボットアームを取付可能な取付面21
aを有し、下端の両延在部210の前端間はガンアーム
22、23の支持部21c、また両延在部210の後端
間は溶接トランス33の取付部21bとなっている。こ
のガンブラケット21は、アクチュエータ28を収容可
能な幅に形成され、さらに延在部210の中間部にはス
トッパ部21dが形成されている。そして、この支持部
21cにガンアーム22、23が共通の支軸31により
回動可能に支持され、またストッパ部21dによりガン
アーム22、23の回動範囲が規定される。
【0014】このようにガンブラケット21の上端にロ
ボットアームの取付面21aを設け、下端の両延在部2
10の前端間をガンアーム22、23の支持部21cと
し、また後端間を溶接トランス33の取付部21bとす
ることによって、ロボットアームの取付面21aから溶
接基準位置Aまでの距離Dを、従来のようにガンブラケ
ット21の後方側にロボットアームの取付面を設けた場
合に較べて短く設定することができる。これにより、ス
ポット溶接ガン20を取付けたロボットアームの姿勢制
御を容易にすることができる。
【0015】一方のガンアーム23には、中間部に縦長
の開口23sが形成されている。また、ガンアーム23
の一端側にはアクチュエータ取付部23aが形成され、
また他端側23bには電極支持部25が固定されてい
る。さらに、中間部の開口23s内には他方のガンアー
ム22の基部が挿通され、この部分でガンアーム23が
他方のガンアーム22とともにガンブラケット21の支
持部21cを貫通する支軸31によって支持されてい
る。これにより、一方のガンアーム23と他方のガンア
ーム22とは、ガンブラケット21に対して共通の支軸
31を中心に回動自在に取付けられる。
【0016】他方のガンアーム22は、へ字形状に形成
されており、上述のようにその基部がガンブラケット2
1の支持部21cを貫通する支軸31によって軸支され
る。一方、ガンアーム22の自由端には電極支持部24
が固定され、また電極支持部24の先端には電極26が
固定されている。この電極26には、ガンアーム22の
基部に接続されるシャント35を介して溶接トランス3
3からの溶接電力が供給され得るように構成されてい
る。
【0017】また、ガンアーム22は、アクチュエータ
28により制御されるピストンロッド29の突出量によ
って回動位置を制御し得るように、その屈曲部がジョイ
ント30を介してピストンロッド29にピン30a、3
0bによりピン接続されている。さらにガンアーム22
にはアジャスタ22aが設けられており、このアジャス
タ22aの先端部がガンブラケット21のストッパ部2
1dに当接することによってガンアーム22の時計回り
方向の回動が規制される。つまり、このアジャスタ22
aの突出量により、ガンアーム22の開方向側の回動範
囲が設定される。
【0018】図1および図2に示すように、一方のガン
アーム23のアクチュエータ取付部23aは、アクチュ
エータ28をピストンロッド29側で取付可能なアーチ
形状に形成されており、これによりアクチュエータ28
をねじ固定可能にしている。一方、ガンアーム23の他
端側23bに固定される電極支持部25には、前述した
他方のガンアーム23の電極支持部24に固定された電
極26と対向する位置に電極27が固定されており、こ
の電極27には、一方のガンアーム23の他端側23b
に接続されるシャント36を介して溶接トランス33か
らの溶接電力が供給され得るように構成されている。ま
たガンアーム23の他端側23bにはフック部39が取
付けられており、このフック部39により一端側が係止
される引張りコイルスプリング40によって、ガンアー
ム23は反時計回り方向に付勢される。但し、ガンアー
ム23にはアジャスタ23cが設けられるため、このア
ジャスタ23cの先端部がガンブラケット21のストッ
パ部21dに当接することによってガンアーム23の反
時計回り方向の回動が規制される。つまり、このアジャ
スタ23cの突出量により、ガンアーム23の開方向側
の回動範囲が設定される。
【0019】電極26、27は、ガンアーム22、23
が閉方向の所定位置まで回動たときに互いに対向するよ
うに、電極支持部24、25にそれぞれ固定されるもの
である。そして、この電極26、27には、後述する溶
接トランス33からシャント35、36を介して1.8
kA程度の溶接電流が供給される。これにより、双方の
電極26、27によって所定圧力で加圧される被溶接物
10a、10b(図4参照)には溶接電流が流れ、被溶
接物10a、10b間に発生する抵抗熱によって抵抗溶
接が可能となる。
【0020】アクチュエータ28は、その内部に図示し
ないシリンダを備えており、このシリンダ内に供給され
るエアによってピストンロッド29の突出量を制御し得
るように構成されている。このアクチュエータ28は、
前述した一方のガンアーム23のアクチュエータ取付部
23aにねじ固定されており、ピストンロッド29には
ピン接続されたジョイント30を介して他方のガンアー
ム22が接続されている。これにより、ピストンロッド
29が伸びるとその伸張量に従ってガンアーム22が反
時計回り方向に所定量回動し、またピストンロッド29
が縮むとその縮小量に従ってガンアーム22が時計回り
方向に所定量回動する。つまり、ピストンロッド29の
伸縮によってガンアーム22の回動方向およびその回動
量を制御可能にしている。
【0021】図1および図2に示すように、溶接トラン
ス33は、図示しない入力端子から入力された交流電力
を一次コイルと二次コイルとによる電磁誘導作用によっ
て変成し溶接電力として出力端子に出力するもので、直
方体形状を有している。この溶接トランス33は、ガン
アーム22、23とほぼ平行になるように、ガンブラケ
ット21のトランス取付部21bにねじ固定されている
(図1参照)。また溶接トランス33の下部には引張り
コイルスプリング40の他端側を係止するフック部38
が固定されている。
【0022】シャント35、36は、リボン状の銅板を
複数枚積層することにより可撓性を備えるように構成し
たもので、ガンアーム22、23側と溶接トランス33
側とを電気的に接続して前述した溶接トランス33から
供給される溶接電力を電極26、27に給電するもので
ある。シャント35、36は、ガンアーム22、23と
溶接トランス33間で溶接トランス33の短手方向の幅
WT 内に位置し、さらに他方のガンアーム22側と溶接
トランス33側とを接続するシャント35は、一方のガ
ンアーム23の開口23s内に配置されている。これに
より、溶接トランス33の短手方向の幅WT 内にシャン
ト35、36が収まることから、ガンアーム22、23
の側方にシャント35、36がはみ出ることがない。
【0023】シャント35、36による電気的な接続
は、シャント35の一端側が溶接トランス33の出力端
子に接続されたブスバー33aに接続され、他端側がガ
ンアーム22側に接続されたブスバー22bに接続され
て電極支持部24に固定された電極26に電気的に接続
される。またシャント36の一端側が溶接トランス33
の出力端子に接続されたブスバー33bに接続され、他
端側がガンアーム23側に接続されたブスバー23dに
接続されて電極支持部25に固定された電極27に電気
的に接続される。これにより、溶接トランス33から供
給される溶接電力が電極26、27に給電可能となる。
【0024】次に、上述した構成によるスポット溶接ガ
ン20の作動を図1および図4に基づいて説明する。図
4に示すように、ガンアーム22、23が全開になった
状態では、ガンアーム22に設けられたアジャスタ22
aの先端部はガンブラケット21のストッパ部21dに
当接しているため、アクチュエータ28のピストンロッ
ド29は最も引っ込んだ状態を維持している。またガン
アーム23に設けられたアジャスタ23cの先端部もガ
ンブラケット21のストッパ部21dに当接しているた
め、ガンアーム23を開方向に付勢する引張りコイルス
プリング40は最も縮んだ状態を維持している。
【0025】このような状態において、被溶接物として
例えば重ねられた鋼板10a、10bを治具等により溶
接基準位置Aに固定し(図1参照)、ガンアーム22が
閉方向(図4に示す矢印方向)に可動するようにアクチ
ュエータ28を制御すると、アクチュエータ28のピス
トンロッド29が伸びてジョイント30を介して支軸3
1を中心にガンアーム22を反時計回りに回動させる。
これにより、ガンアーム22の電極26がやがて被溶接
物の鋼板10aに当接するため、被溶接物10a、10
bをガンアーム23の電極27側に押し下げ、さらに所
定圧でそのまま被溶接物10a、10bをガンアーム2
3の電極27側に押しつける。このときガンアーム23
は、反時計回り方向の回動がストッパ部21dにより規
制されているため、開方向に回動することはなく、電極
27によって被溶接物10bを受け止めてガンアーム2
2側の電極26とともに所定圧で被溶接物10a、10
bを加圧した状態を維持する。
【0026】このような被溶接物10a、10bを加圧
した状態で、溶接トランス33からシャント35、36
を介して電極26、27に溶接電流を一定時間供給する
ことにより、双方の電極26、27には被溶接物10
a、10bを経由して溶接電流が流れるため、被溶接物
10a、10b間に抵抗熱が発生する。これにより、被
溶接物10a、10b間に局所的な抵抗溶接が施される
ため、被溶接物10a、10bのスポット溶接が完了す
る。
【0027】以上説明したような被溶接物10a、10
bに対する溶接作業は、図5および図6に示すようなス
ポット溶接ガン100では、ガンブラケット101にガ
ンアーム102、103と直交して取付けられた溶接ト
ランス104や、ガンアーム102、103の側方に大
きくはみ出て引き回す構成を採るシャント106、10
7がスポット溶接ガン100自体の幅W100 を拡げる原
因になっていたところ、例えば被溶接物10a、10b
を固定する治具等と被溶接物10a、10bとの間隔が
その幅W100 よりも狭い場合には、スポット溶接ガン1
00自体をその隙間に入れることができないため、被溶
接物10a、10bを溶接できない事態が生じていた。
【0028】ところが、本実施形態に係るスポット溶接
ガン20によれば、ガンブラケット21を下方に開口す
る断面略コ字状に形成し、その両下端に前後方向に延在
する延在部210を設け、これら延在部210の前端間
をガンアーム22、23の支持部21cとし、また延在
部210の後端間を溶接トランス33の取付部21bと
して、ガンアーム22、23とシャント35、36およ
び溶接トランス33を直線的に配列する構成を採る。こ
れにより、スポット溶接ガン20の幅W(図3参照)を
狭くすることができる。またガンアーム22、23側と
溶接トランス33側とを接続するシャント35、36は
溶接トランス33の短手方向の幅WT 内に納めることが
でき、従来のようにガンアーム22、23の側方にはみ
出ることがない。したがって、比較的幅の狭い作業空間
でもスポット溶接し得る効果がある。
【0029】また、本実施形態に係るスポット溶接ガン
20によると、一方のガンアーム23の中間部に縦長の
開口23sを形成し、該開口23s内に他方のガンアー
ム22の基部および他方のガンアーム22側と溶接トラ
ンス33側とを接続するシャント35を配設するように
したから、全体をコンパクトにでき、スポット溶接ガン
20の取扱性向上やコスト低減を達成し得る。また、一
方のガンアーム23のシャント35が位置する部分をス
テンレス(例えばSUS304)製としたから、シャン
ト35がこのガンアーム23に近接していても、ガンア
ーム23に電磁誘導による渦電流が発生し難い。これに
より、電磁誘導によるガンアーム23の発熱を防止する
ことができる。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明では、ガンブラケットを
下方に開口する断面略コ字状に形成し、その両下端に前
後方向に延在する延在部を設け、これら延在部の前端間
をガンアームの支持部とし、また延在部の後端間を溶接
トランスの取付部として、ガンアームとシャントおよび
溶接トランスを直線的に配列したので、従来のようにシ
ャントがガンアームの側方に大きくはみ出ることがな
く、スポット溶接ガンの幅を可及的に小さくでき、狭い
作業空間でのスポット溶接が可能になる。また、スポッ
ト溶接ガンを左右対称形状にできるため、汎用性が高ま
る。
【0031】請求項2の発明では、二つのガンアームの
うち一方のガンアームの中間部に縦長の開口を形成し、
該開口内に他方のガンアームの基部および他方のガンア
ーム側と溶接トランス側とを接続するシャントを配置し
たので、全体をコンパクト化することができる。
【0032】請求項3の発明では、一方のガンアーム
の、他方のガンアームの基部および他方のガンアーム側
と溶接トランス側とを接続するシャントが位置する部分
をステンレス製としたので、一方のガンアームと、他方
のガンアーム側に接続されるシャントが接近していて
も、一方のガンアームに電磁誘導による渦電流が発生し
難い。これにより、渦電流によるガンアームの発熱を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスポット溶接ガンの
構成を示す正面図である。
【図2】図1に示すII方向矢視による平面図である。
【図3】図1に示すIII 方向矢視による側面図である。
【図4】図1に示すスポット溶接ガンのガンアームを全
開にした状態を示す説明図である。
【図5】従来例によるスポット溶接ガンの構成を示す説
明図である。
【図6】図5に示すVI方向矢視による側面図である。
【符号の説明】
10a、10b 被溶接物 20 スポット溶接ガン 21 ガンブラケット 22 他方のガンアーム 23 一方のガンアーム 23s 開口 24 電極支持部 25 電極支持部 26 電極 27 電極 28 アクチュエータ(加圧装置) 31 支軸 33 溶接トランス 33X トランスの中心線 35 シャント 36 シャント WT トランスの短手方向の幅

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガンブラケットに共通の支軸により回動
    可能に支持された二つのガンアームを有し、これらガン
    アームの先端に相対向する一対の電極を取付け、かつガ
    ンアームの後方に加圧装置を連結して両電極間の加圧動
    作を行うXガンと、該Xガンに取付けた溶接トランス
    と、溶接トランス側と前記ガンアーム側を電気的に接続
    する一対のシャントとを備えるスポット溶接ガンにおい
    て、 前記ガンブラケットを下方に開口する断面略コ字形に形
    成するとともに、その両下端に前後方向へ延在する延在
    部を設け、これら延在部の前端間を前記ガンアームの支
    持部とし、また延在部の後端間を前記溶接トランスの取
    付部として、前記ガンアームと前記シャントおよび前記
    溶接トランスを直線的に配列したことを特徴とするスポ
    ット溶接ガン。
  2. 【請求項2】 前記ガンアームのうち一方のガンアーム
    には、その中間部に縦長の開口を形成し、該開口内に他
    方のガンアームの基部および他方のガンアーム側と前記
    溶接トランス側とを接続するシャントを配置したことを
    特徴とする請求項1に記載のスポット溶接ガン。
  3. 【請求項3】 前記一方のガンアームの、他方のガンア
    ームの基部および他方のガンアーム側と前記溶接トラン
    ス側とを接続するシャントが位置する部分をステンレス
    製としたことを特徴とする請求項2に記載のスポット溶
    接ガン。
JP34288899A 1999-12-02 1999-12-02 スポット溶接ガン Pending JP2001150148A (ja)

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