JP2001149363A - X線キャリブレーションファントム - Google Patents

X線キャリブレーションファントム

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JP2001149363A
JP2001149363A JP33498699A JP33498699A JP2001149363A JP 2001149363 A JP2001149363 A JP 2001149363A JP 33498699 A JP33498699 A JP 33498699A JP 33498699 A JP33498699 A JP 33498699A JP 2001149363 A JP2001149363 A JP 2001149363A
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cross
axial direction
calibration phantom
phantom
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Satoru Oishi
悟 大石
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Original Assignee
Toshiba Corp
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/58Testing, adjusting or calibrating apparatus or devices for radiation diagnosis
    • A61B6/582Calibration
    • A61B6/583Calibration using calibration phantoms
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/02Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by transmitting the radiation through the material
    • G01N23/04Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by transmitting the radiation through the material and forming images of the material
    • G01N23/046Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by transmitting the radiation through the material and forming images of the material using tomography, e.g. computed tomography [CT]
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2223/00Investigating materials by wave or particle radiation
    • G01N2223/30Accessories, mechanical or electrical features
    • G01N2223/303Accessories, mechanical or electrical features calibrating, standardising
    • G01N2223/3035Accessories, mechanical or electrical features calibrating, standardising phantom

Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線画像の正確な補正を可能とする、十分な
精度を保持したキャリブレーションデータの取得を、ど
のようなサイズの画像に関しても可能とするようなX線
キャリブレーションファントムを提供する。 【解決手段】 本発明に係るX線キャリブレーションフ
ァントム10は、その断面が円形で内部が中空の筒状構
造物であって、その表面に複数の金属球12が備えられ
ている。そして、前記筒状構造物の軸方向に関し、その
中間部における断面径が両軸端部における断面径に比べ
て小さく構成されている。また、前記金属球12は、前
記筒状構造物の軸方向に関して螺旋状に配列されるとと
もに、隣り合う指標間の距離は、当該指標が配置される
前記筒状構造物上の部位における断面径の大きさに応じ
て(例えば断面径が小さいところでは距離を小さく
等)、決定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線キャリブレー
ションファントムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】X線撮影装置を用いた循環器系の検査
は、造影剤でコントラストを強調した血管を撮影するこ
とで行われている。このような場合において、血管や疾
患の三次元的な構造の正確な把握が必要とされる場合が
ある。従来、この三次元把握は、CT(Computed Tomog
raphy )やMRI(Magnetic Resonance Imaging)で撮
影した三次元画像に基づき、当該血管や疾患を再構成す
ることにより実現されていた。しかし、CTやMRIの
画像は、空間分解能がX線の画像と比べると高くないた
め、医療分野では、より高分解能の三次元画像を作成す
ることが一般に望まれている。
【0003】また、血管や患部の三次元構造把握は、近
年、侵襲性の低い治療法としてのIVR(Intervention
al Radiology)が注目されつつあることに関連して、重
要視されてきている。IVRとは、X線透視下でカテー
テル等を操作して治療を進める技法である。このような
治療法を行う上で、術中に血管や患部の三次元構造を把
握することは、ほとんど必要不可欠の事項であるとさえ
いえる。
【0004】このような要求に応えるべきX線撮影装置
は、例えば図6に示すようなものが提案されている。図
6において、X線撮影装置は、略C字形状の支持器1
(以下、Cアームという)、該Cアーム1の一端に備え
られているX線発生源としてのX線管球2、他端に備え
られている検出器としてのイメージ・インテンシファイ
ア3(以下、I.I.(Image Intensifier )と略
す)、そして、収集された画像を見やすいように処理す
る画像処理装置4等からなっている。
【0005】Cアーム1は、当該アーム1を滑らせるよ
うな回転(スライド、図中矢印A参照)と、支点を中心
とした回転(ローテーション、図中矢印B参照)が可能
とされている。よって、このX線撮影装置においては、
被検体を様々な方向から観察可能である。また、上記回
転等をさせつつ前記X線管球2及びI.I.3により撮
影を行うと、被検体に関し、様々な方向からの撮影像を
短時間で収集することができるため、原理的には近似的
なCT再構成が可能となる。
【0006】しかしながら、Cアーム1はその形状が安
定していない上、X線管球2やI.I.3の重さ、ある
いは取り付け誤差等の機械的なギャップ等の要因によ
り、「たわみ」や振動が発生する。この「たわみ」等
は、画像再構成に関し、無視し難いアーチファクトの発
生等、致命的な問題を引き起こすことになる。これを回
避するため、従来においては、予め既知の構造となるキ
ャリブレーションファントムを撮影し、そのデータを基
に、「たわみ」を補正するための較正テーブルを作成す
ることが行われている。被検体を撮影した画像は、この
較正テーブルを利用して補正されることになる。
【0007】このような目的に供されるキャリブレーシ
ョンファントム(以下、単に「ファントム」と称するこ
とがある)は、例えば特開平7-16220号公報に開示され
ているようなものが提案されている。これによれば、当
該ファントム6は、図7に示すように、円筒6aとその
表面に備えられた複数のビーズ6bとにより構成されて
いる。複数のビーズ6bは、前記円筒6aの軸方向に関
して螺旋状に取り付けられている。上記較正テーブル
は、図7に示すように、ファントム6に対してX線を照
射し、これにより得られる画像7上におけるビーズ像8
の位置を確認して、作成されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うなキャリブレーションファントム6の構成ないしその
利用にあたっては、次のような問題点があった。
【0009】I. I. 3には、一般に、撮影した像をT
V系で拡大表示が可能となるような、拡大撮影モードが
ある。例えば16inchのI. I. 3には、12in
ch、9inch、7inchの拡大モードがあり、通
常モードでは直径16inchの視野を観察できるが、
拡大モードに移行することにより直径12inchの視
野だけを拡大して観察することができる。9inch、
7inchについても同様である。
【0010】このような場合において、例えば直径10
cmの上記キャリブレーションファントム6を構成した
場合、X線拡大率が約1.5倍弱であることを考慮する
と、I. I. 3面におけるファントムの大きさは約15
cm程度となる。このとき、これを9inch(22.
86cm)の視野で収集すると、該ファントム像は画面
全体に収まるが、7inch(17.78cm)の視野
で収集すると円筒の外側がかなりの部分はみ出してしま
う。これに対処するためには、画面に入るビーズ6bの
個数を減らすこととなるが、このことは、当然にキャリ
ブレーションデータの精度を低下させることになる。そ
の上、このような場合においては、図7において端的に
示されているように、一部のビーズ像が画像7外にはみ
出た部分に結ばれる(図中点線参照)ことになるため、
ビーズ像8の位置関係、例えば画像中央近辺に写ってい
るビーズ像8cと画像7上端付近に写っているビーズ像
8aとが、ビーズの個数で幾つ離れているかを特定でき
ないことになる。よって、画像7上端及び下端付近に写
っているビーズ像8a及び8bは、キャリブレーション
データを決定するデータとして利用できない。結局、こ
のことにより、データの精度はさらに低下することにな
る。なお、I. I. 3の種類によっては、4.5inc
h(11.43cm)の高拡大モードがあるが、この場
合では、その影響がさらに顕著になる。
【0011】また、上記したような場合とは逆に、16
inch(40.64cm)の通常モードで直径10c
mのファントムを撮影した場合、当該ファントムは視野
の中央付近にしか写っていない。通常モードで再構成す
るときには、再構成領域は、例えば16inch視野を
軸回転させた球として定義されるが、いま述べたような
場合においては、再構成領域に占めるファントムのカバ
ーする領域が非常に小さいため、たといすべてのビーズ
6bが画像7上に投影されていたとしても、正確なキャ
リブレーションデータ取得を期待することができない。
【0012】さらに、ビーズ6bを螺旋状に並べてしま
うキャリブレーションファントム6においては、螺旋の
反対側ではビーズ6bが配列されない区間が存在するた
め、その部分でのCアーム1に関する「たわみ」等の影
響を補正するキャリブレーションデータを作成すること
ができないという問題点もあった。
【0013】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、X線画像の正確な補
正を可能とする、十分な精度を保持したキャリブレーシ
ョンデータの取得を、どのようなサイズの画像に関して
も可能とするようなX線キャリブレーションファントム
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために以下の手段をとった。
【0015】すなわち、請求項1記載のX線キャリブレ
ーションファントムは、その断面が円形で内部が中空の
筒状構造物と、その表面に複数の指標が備えられている
X線キャリブレーションファントムにおいて、前記筒状
構造物の軸方向に関し、その中間部における断面径が両
軸端部における断面径に比べて小さく構成されているこ
とを特徴とするものである。
【0016】また、請求項2記載のX線キャリブレーシ
ョンファントムは、請求項1記載の同ファントムにおい
て、前記筒状構造物の断面径が、その軸方向に関し、前
記中間部における径から前記軸端部における径へと連続
的に変化するよう構成されていることを特徴とする。
【0017】さらに、請求項3記載のX線キャリブレー
ションファントムは、請求項1又は2記載の同ファント
ムにおいて、前記指標が、前記筒状構造物の軸方向に関
し、螺旋状に配列されるとともに、隣り合う指標間の距
離は、当該指標が配置される前記筒状構造物上の部位に
おける断面径の大きさに応じて決定されることを特徴と
するものである。
【0018】次に、請求項4記載のX線キャリブレーシ
ョンファントムは、その断面が円形で内部が中空の筒状
構造物と、その表面に複数の指標が備えられているX線
キャリブレーションファントムにおいて、前記筒状構造
物における任意の断面を軸方向より臨んだ際に見られる
円周に関し、該円周上で見られる一群の前記指標は、当
該円周上で均等に存在するとともに、該一群の指標は前
記筒状構造物の軸方向においては均等な割合で分散配列
されていることを特徴とするものである。
【0019】また、請求項5記載のX線キャリブレーシ
ョンファントムは、請求項4記載の同ファントムにおい
て、前記分散配列とは、前記筒状構造物の軸方向におい
て前記所定の間隔を以て隣り合う任意の二つの指標を、
前記円周上につき可能な限り離間した地点に位置させる
配列であることを特徴とする。
【0020】次に、請求項6記載のX線キャリブレーシ
ョンファントムは、その断面が円形で内部が中空の筒状
構造物と、その表面に複数の指標が備えられているX線
キャリブレーションファントムにおいて、前記筒状構造
物の軸方向に関し、その中間部における断面径が両軸端
部における断面径に比べて小さく構成されており、かつ
前記筒状構造物における任意の断面を軸方向より臨んだ
際に見られる円周に関し、該円周上で見られる一群の前
記指標は、当該円周上で均等に存在するとともに、該一
群の指標は前記筒状構造物の軸方向においては均等な割
合で分散配列されていることを特徴とするものである。
【0021】また、請求項7記載のX線キャリブレーシ
ョンファントムは、請求項6記載の同ファントムにおい
て、前記分散配列とは、前記筒状構造物の軸方向におい
て前記所定の間隔を以て隣り合う任意の二つの指標を、
前記円周上につき可能な限り離間した地点に位置させる
配列であることを特徴とする。
【0022】また、請求項8記載のX線キャリブレーシ
ョンファントムは、請求項6又は7記載の同ファントム
において、前記筒状構造物の断面径が、その軸方向に関
し、前記中間部における径から前記軸端部における径へ
と連続的に変化するよう構成されていることを特徴とす
る。
【0023】さらに、請求項9記載のX線キャリブレー
ションファントムは、請求項6から8のいずれかに記載
の同ファントムにおいて、隣り合う前記指標間の距離
が、当該指標が配置される前記筒状構造物上の部位にお
ける断面径の大きさに応じて決定されることを特徴とす
る。
【0024】そして、請求項10記載のX線キャリブレ
ーションファントムは、請求項3から9のいずれかに記
載の同ファントムにおいて、前記指標の配列に関し、前
記筒状構造物の軸方向に関して連続する任意の三つの指
標について定義される当該軸方向に関する距離xn及び
xn+1が、予め定められる中心指標に近い方からみ
て、xn≦xn+1なる条件を満たすことを特徴とする
ものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態に
ついて図を参照しつつ説明する。なお、本発明の趣旨が
X線キャリブレーションファントムの構成及びその作用
ないし用法にあるため、以下の説明においては、その他
X線撮影装置等に関する構成ないし作用等についての詳
細な説明は省略することとする。
【0026】図1は、本発明の第一の実施形態に係るX
線キャリブレーションファントム10の構成を示す概要
図である。図1において、当該ファントム10は、その
材質が例えばアクリルとされ、かつその形状は、断面が
円形で内部が中空とされた筒上構造物として構成されて
いる。より詳細には、ファントム10は、その軸方向に
関し、二種類の異なる断面径を有する円筒により構成さ
れている。ここにいう「二種類の異なる断面径を有する
円筒」とは、図1において、軸方向の中間部における小
さい断面径を有する円筒11aと、軸方向の両軸端部に
おける大きい断面径を有する円筒11bとのことであ
る。換言すれば、断面径の大きい二つの円筒11bが、
同小さい円筒11aを、相互の中心軸線を一致させつ
つ、挟み込むような構成となっている。すなわち、要す
れば、本第一実施形態のファントム10は、その軸方向
に関し、中間部における断面径が両軸端部における断面
径に比べて小さく構成されていることになる。
【0027】なお、その具体的な寸法としては、例え
ば、小さい円筒11a及び大きい円筒11bの断面径を
それぞれ85mm及び150mm、両者の軸方向の長さ
をそれぞれ160mm及び70mm等とするとよい。な
お、このような具体的な数値に関する記載は、最も好ま
しい一実施形態の提示としての意味以外に特に意図する
ものはなく、本発明を限定するものでないことは勿論で
ある。
【0028】このようなファントム10には、その表面
に、複数の金属球(指標)12を備えている。これら金
属球12は、図1に示すように、ファントム10の軸方
向に関し、螺旋状に配列されている。ただし、この螺旋
状の配列においては、小さい円筒11a表面に配列され
ている金属球12間の距離(図1中例えば符号y1)
は、大きい円筒11b表面に配列されている金属球12
間の距離(同じく例えば符号y2)よりも、小さくなる
ようになっている。このような事情を一般的にいえば、
ファントム10上のある部位における隣り合う金属球1
2間の距離は、当該部位におけるファントム10の断面
径の大きさに応じて決定されているといえ、いまの場合
においては、小さい断面径の円筒11a上では金属球1
2間距離は小さく、大きい断面径の円筒11b上では大
きく、それぞれ決定されていると見ることができる。
【0029】これら複数の金属球12においては、その
うちの一について、これを中心指標12aとする。具体
的にこれをX線像上で判別するためには、中心指標12
aとして選択する金属球の径を、他の金属球12のそれ
よりも大きくする等としておくとよい。そして、本第一
実施形態における金属球12の配列は、上記した「断面
径に応じた」規定に加え、この中心指標12aを基準と
して、隣り合う金属球12間のファントム10の軸方向
に関する距離が、順次大きくなるようになされている。
つまり、図2拡大平面図に示すように、中心指標12a
とその直近の金属球12bとの軸方向距離をx1、当該
金属球12bとやはりその直近の金属球12cとの軸方
向距離をx2としたとき、これらの間にはx1<x2が
満たされ、以下、同様にしてx2<x3<x4<…とな
っているということである。なお、図2中裏側に存在す
る金属球12b´、12c´、…についても同様で、や
はりそれらに関し定義される各々の距離につき、x1´
<x2´<x3´<…とされている(図2参照)。一般
的には、金属球12の配列に関し、連続する任意の三つ
の金属球12について定義されるファントム10の軸方
向に関する距離をxn及びxn+1とすれば、中心指標
に近い方からみて、xn≦xn+1なる関係を満たすよ
う、各金属球12は配列されている、といえる(この式
における等号については後述する)。なお、図2には示
されていないが、大きい円筒11b表面に取り付けられ
る金属球12についても、上記と全く同様な考え方が適
用された構成となっている。
【0030】このような構成となるファントム10は、
例えば以下のような用法に則って使用される。なお、こ
こでは、図6に示したようなX線撮影装置において本第
一実施形態に係るファントム10を利用する場合を想定
する。また、Cアーム1の一端に備えられているI.
I. 3の画像サイズは16inch仕様とし、これに関
し12inch、9inch、7inchの拡大モード
が用意されているものを想定する。
【0031】いま、上記装置構成において、例えば7i
nch(17.78cm)の拡大モードによる画像収集
を行うとき、すなわち、小さい視野モードを選択して画
像収集を行うときであって、これに関しキャリブレーシ
ョンデータを取得する際には、小さい円筒11a部分を
利用するようにする。つまり、X線は、この小さい円筒
11a部分について主に照射され、当該部分に関して構
成されるX線画像に基づき、キャリブレーションデータ
が取得される。
【0032】この場合において、小さい円筒11a上の
金属球12の配列は、大きい円筒11b上のそれに比べ
て、当該金属球12間の距離がより小さく、つまりより
密になるよう配列されていたから、キャリブレーション
データは十分な数となる金属球12像に基づき取得され
得る。また、当該部位における断面径は小さく構成され
ていたから、金属球12の像が画像よりはみ出すような
ことはなく、よって、画像全体に写し出された金属球1
2像の全部を、キャリブレーションデータ取得目的に有
効に利用することができる。
【0033】一方、例えば16inch(40.64c
m)の拡大モードによる画像収集を行うとき、すなわ
ち、大きい視野モードを選択して画像収集を行うときに
は、小さい円筒11a及び大きい円筒11bの両方、つ
まりファントム10全体を利用するようにし、これによ
りキャリブレーションデータを取得する。
【0034】この場合においては、ファントム10に配
列されている金属球12全体の像を利用することが可能
であるから、やはり画像全体に関して十分な数となる金
属球12像に基づき、キャリブレーションデータを取得
することができる。つまり、従来例のように、大きい画
像であるにもかかわらず、中央付近にしかファントムの
像が存在しなかった、という不具合が回避されている。
【0035】以上のように、本第一実施形態によれば、
一つのファントム10の存在により、どのようなサイズ
となる画像に関しても、精度の高いキャリブレーション
データを取得することが可能であり、結果、如何なる場
合においてもX線画像の正確な補正を行うことができ
る。
【0036】また、図2を参照して説明したように、本
第一実施形態におけるファントム10においては、その
軸方向に関して連続する三つの任意の金属球12につい
て定義される二種の距離xn及びxn+1につき、xn
≦xn+1なる関係が満たされるよう当該金属球12が
配列されていたことにより、次のような作用乃至効果を
享受できる。
【0037】いま、図3(a)に示すように、ファント
ム10をその軸Gを中心として回転する場合を考える
と、X線源200と図中同一水平面上に存在する金属球
12(通常、中心指標12aに一致すると考えてよい)
以外の任意の金属球12に関しては、X線源200に対
し、距離の変動が生じることになる。このとき、当該金
属球12がX線源200から最も離れているとき(実線
で示した)と、最も近づいているとき(点線で示した)
とでは、画像700面上において写し出される当該金属
球12像は、前者の場合においては投影点P1として、
後者の場合においては投影点P2として、それぞれ示さ
れるようなものとなる。このような投影点の変動を、画
像700面上において、ファントム10の一回転につい
て観察すると、図3(b)に示すように、それは全体と
して略楕円状の形状となる(以下、これを投影楕円と呼
ぶ)。そして、このような現象は、他の金属球12につ
いても同様に当てはまり、例えば、投影点P1及びP2
を含む投影楕円Pの図中上方には、該投影楕円Pの原因
となった金属球12に対し、ファントム10上にて隣り
合う別の金属球に起因する投影楕円Qを想定することが
できる。
【0038】さて、このような場合において、各々の投
影楕円の面積に注目すると、それは、図3(b)に示す
ように、図中上方に向かうにつれ(楕円Pから楕円Q
へ)、一般にその値が大きくなっていくことがわかる。
一方、これら投影楕円が互いに重なり合うような事態は
避けなければならない。というのは、もしこれらの投影
楕円が重なり合うような関係にあると、金属球12の正
確な位置(当該金属球12が中心指標12aから数えて
何番目の金属球であるか)の特定が不能となるからであ
る。
【0039】以上のことを踏まえると、本第一実施形態
におけるファントム10においては、上記したように、
金属球12の配列につきxn≦xn+1なる関係が満た
されるようなものとされていたことの意義は明らかとな
る。つまり、このような措置を講じたファントム10に
よれば、隣り合う金属球12の各々に起因する各投影楕
円が互いに重なり合うようなことがないのである。逆に
言えば、互いの投影楕円が重なり合うことのないように
するためには、xn及びxn+1の各々の値を、xn≦
xn+1なる関係を満たすよう決定することである、と
も言い得よう。よって、各金属球12に関する中心指標
12aからの位置は、常に正確に把握され得るから、キ
ャリブレーションデータの取得はいつでも正確に行うこ
とができる。
【0040】ところで、上記関係式xn≦xn+1にお
ける「等号」は、図3(b)において、投影楕円が重な
らないような場合に、金属球12間の軸方向距離を一定
とすることが許されることを意味する。例えば金属球1
2間の直線的な距離(図1でいえば、距離y1、y2)
が十分とられているような状況の場合等、そもそも投影
楕円が重なり合うようなことがないときには、当該金属
球12に係る像が中心指標12aの像から幾つ離れてい
るかを特定することも可能であるから、無理にxn<x
n+1とする必要がない。よって、そのような場合は、
xn=xn+1としても問題がないのである。
【0041】なお、上記第一実施形態のファントム10
は、二種類の断面径の円筒11a及び11bを組み合わ
せた構成となっていたが、本発明はこの形態に限定され
るものではない。例えば、三種類の断面径を有する各円
筒を用意し、これらを図1と同様な思想に基づいて組み
合わせ、ファントムを構成するようにしてもよい。より
言えば、異なる断面径を有する円筒を何種類用意しても
よい。いずれにしても、これらは本発明の範囲内にある
ことに相違ない。
【0042】以下では、本発明の第二の実施形態に係る
X線キャリブレーションファントムについて説明する。
図4は、当該ファントム20の構成を示す概要図であ
る。このファントム20は、その軸方向に関する断面径
の変化が、中間部における小さい径から軸端部における
大きい径へと、連続的なものとなっている。いわば二つ
の円錐形の各々の頂点を互いに接続したような形態とも
言えよう。このことは、上記第一実施形態のファントム
10と同様、その軸方向に関し、中間部における断面径
が両軸端部における断面径に比べて小さく構成されてい
る、と表現し得る構成であることに変わりはない。
【0043】このファントム20表面には、上記ファン
トム10と同様にして、螺旋状に配列された金属球12
(中心指標12aを含む)が備えられている。また、こ
の螺旋状の配列は、小径部20a上の金属球12間の距
離が、大径部20b上に配列されている金属球12間の
距離よりも、小さくなるようになっている。つまり、こ
の点においても、上記第一実施形態と同様、隣り合う金
属球12間の距離は、当該金属球12が位置する部位に
おけるファントム20の断面径の大きさに応じて決定さ
れていると言い得るものである。ただし、本第二実施形
態においては、断面形の変化が連続的であったから、金
属球12間の距離もやはり連続的に変化するようになっ
ている。さらに、これら金属球12の配列に関し、上に
詳しく説明したxn≦xn+1に係る関係も、ファント
ム20において同様に満たされている。
【0044】このような構成となるファントム20につ
いても、上記ファントム10に関して説明した作用ない
し効果が全く同様に享受され得ることは明らかである。
すなわち、小径部20aの部分で小さい視野モード、大
径部20bの部分で大きい視野モード、というように各
々対応させてキャリブレーションデータ取得を行うよう
にすればよい。
【0045】さらに、本第二実施形態のファントム20
においては、その断面径が連続的に変化する構成となっ
ているから、ある所定の大きさとなる画像サイズが与え
られたときに、それに最も適当なファントム20上の部
位を写し出してキャリブレーションデータを取得するこ
とが可能となる。よって、本第二実施形態においては、
より一般に、どのような画像サイズであろうとも、正確
な画像補正が行えるという効果を特に指摘できる。
【0046】以下では、本発明の第三の実施形態に係る
X線キャリブレーションファントムについて説明する。
図5は、当該ファントム30の構成を示す概要図である
が、この図においては、例えば上記第一実施形態におけ
る小さい円筒11aに相当する部分の一部のみを図示し
たものとなっている。すなわち、ファントム30の全体
構成としては、上記第一実施形態と同様、その軸方向に
関し、中間部における断面径が両軸端部における断面径
に比べて小さく構成されたものとなっていることに相違
はない。そして、このファントム30において、上記第
一及び第二実施形態と異なる相違点は、その表面におけ
る金属球12の配列が、ファントム軸方向に関して螺旋
状とはなっていないことにある。
【0047】このことにつきより詳細に説明すると、図
5に示すように、ファントム30を、その側面より臨ん
だ場合(図中左方)には金属球12の配列は一見ランダ
ムな配列がなされているようにみえるが、ファントム3
0の任意の断面に関して、それを軸方向より臨んだ場合
(図中右方)には金属球12がその断面円周上で均等に
配列されるようなものとなっている。いま図において、
金属球121から順にその配列の様子を見て行くと、当
該金属球121にファントム30の軸方向に関して隣接
する金属球122は、ファントム30の断面円周上では
金属球121からみて180度回転した場所、すなわち
そのちょうど反対側に位置している。また、ファントム
30の軸方向に関し該金属球122に隣接する金属球1
23は、ファントム30の断面円周上で金属球122か
ら45度右回りに回転した場所に位置している。以降、
金属球124、125、…、128についても、図示さ
れているような配列がなされ、これらによりファントム
30の断面円周上では金属球12が均等に配置される形
態となっている。そして、金属球128にファントム3
0の軸方向で隣接する金属球121´は(図5左方参
照)、ファントム30の断面軸方向より臨んだ場合、金
属球121に関し紙面垂直方向裏側に位置するような配
列(図5右方参照)がなされる。以降、図示しない12
2´以降についても、上記122以降と全く同様な配列
となる。なお、上記各金属球121、122、…におけ
る任意の二つの金属球12間において定義される軸方向
距離は、図に示すように、全てχなる等しい値をとり、
「所定の間隔」を以て配列されている。
【0048】上記したような配列の様子を、より俗的に
言えば、図5右方のファントム30の断面を軸方向より
臨んだ場合を視点として、或る一の金属球12に関し、
その配列を決める際は、「タイヤホイールを車体に取り
付けこれを締め付けるときの順番」のように、その前に
配列した二つの金属球12の位置からなるべく離れてい
る地点に、当該一の金属球12が位置するような配列を
実施していくということができる。つまり、金属球12
を上記第一及び第二実施形態のように螺旋状に配列する
場合には、図5右方で、121、127、124、12
6、122、128、123、125、121´、…の
ような順番により、円周上を順序よく回転しつつ各金属
球12を配列していく一方、ファントム30の軸方向に
関しては各金属球12の間に少しずつ距離(例えば図5
左方の距離χ)をとりながら並べていくのに対し、本第
三実施形態では、上にも記したように、121、12
2、123、124、125、126、127、12
8、121´、…のように、円周上でいわば「飛び飛び
な」配列を行いつつ、軸方向への配列をなすようなもの
となっているのである。
【0049】このような配列を、一般的に表現すれば、
ファントム30における任意の断面を軸方向より臨んだ
際に見られる円周において、該円周上で見られる一群の
金属球12(つまり、図5では121、…、128が該
当し、121´は含まれない)は、当該円周上で均等に
存在するとともに、該一群の金属球12はファントム3
0の軸方向に所定の間隔(距離χ)で分散配列されてい
るものである、ということがいえる。
【0050】また、図5に基づいたより具体的な表現を
すれば、上記分散配列とは、ファントム30の軸方向に
おいて前記した距離χをとって隣り合う任意の二つの金
属球12を、前記円周上につき可能な限り離間した地点
に位置させる配列である、と言える。
【0051】このような構成となるファントム30にお
いては、次のような効果を奏する。すなわち、金属球1
2を単に螺旋状に配列したファントムでは、その螺旋の
反対側では金属球12が配列されない区間が存在するた
め、その部分でのCアーム1に関する「たわみ」等の影
響を補正するキャリブレーションデータを作成すること
ができないという問題点があったところ、本第三実施形
態においては、ファントム30円筒表面のいずれの箇所
においても、金属球12が均等に分散配列されているか
ら、上記のような問題が生じないのである。つまり、X
線画像全体に関して満遍なくキャリブレーションデータ
を取得することが可能であり、結果、画像全体の適正な
補正を実施することができる。
【0052】なお、図5では、第一実施形態における小
さい円筒11aの一部に相当する部分のみの図示がなさ
れ、また上ではそれに関する説明のみを行ったが、当該
図5の左方において、その図示しない両端には、図1に
示すと同様、大きい円筒11bに相当する部分が設けら
れ、かつその表面に備えられる金属球12が、上記説明
と全く同様な基準で以て配列されることとなる。
【0053】また、上記第三実施形態において、上記第
一及び第二実施形態において示されたような、ファント
ムの断面径に応じて金属球12間の距離が定められる、
とする規定を適用することは勿論可能である。例えば、
図5の場合においては、小さい円筒11aに相当する部
分では、ある金属球12間の距離をξとし、図示されな
い大きい円筒11bに相当する部分において、上記ξが
定義されるのと同様な位置関係にある金属球12間にお
ける距離をξpとするとき、ξp>ξとする等としてよ
い。
【0054】さらに、上記では金属球12間の軸方向距
離がすべてχなる値で一定にされていたが、本発明は、
このような形態に限定されるものではない。すなわち、
上記第一実施形態において示されたように、連続する三
つの任意の金属球12について定義される二種の距離x
n及びxn+1につき、xn≦xn+1なる関係が満た
されるような配列を、本第三実施形態においても同様に
適用することができる。例えばいま、中心指標を図5に
おける金属球121とすれば、ここから軸方向に順次離
れていく金属球122、123、…に関して各々の金属
球12間で定義される距離をχ1、χ2、χ3、…とす
れば、χ1≦χ2≦χ3≦…なる関係、より一般には、
χn≦χn+1なる関係(所定の間隔)を満たすような
配列とすることが可能である。
【0055】加えて、上記第三実施形態における金属球
12の配列を、上記第二実施形態において示した断面形
の変化が連続的となるようなファントム20において実
現することも当然に可能である。
【0056】なお、上記各実施形態では、それら全てに
おいて、ファントム表面上に備えられる指標として金属
球12が使用されるものとした記述をなしたが、本発明
はこの形態に限定されるものではない。例えば、「球」
ではなくて、「四辺形」形状となる「金属片」を指標と
して用いてもよい。無論、そのほか様々な形状を使用し
得ることは言うまでもない。
【0057】また、その材質についても単に「金属」と
していたが、その例としてはアルミニウム等を使用する
ようにすればよく、さらに言えば、本発明は、特に材質
に関して限定されるものではない。要は、キャリブレー
ションデータの取得が可能なように、X線画像上におい
て「指標像」が確認され得るに適した吸収率等の性質を
備える材質であれば、基本的に何を使用してもよい。
【0058】さらに、上記第三実施形態では、ファント
ム30を軸方向より望んだ場合、その円周上に金属球1
2が8個見られるような形態についての説明を特に行っ
たが、本発明は、ファントムに備える金属球12の個数
を特に限定する意図を有するものでは当然にない。この
ような事情は、図1及び図4に示されている第一及び第
二実施形態について全く同様である。ちなみに、上記第
三実施形態において説明した金属球12の配列に関する
発明(技術的思想)は、金属球12の個数を限定しなけ
れば達成されない性質のものでないことは、上述したこ
とから明らかであるが、本願発明者の経験によれば、図
5右方のような場合において、金属球12がファントム
30円周上で均等に18個並ぶような形態が、キャリブ
レーションデータの取得にとって十分でもあり、また好
ましいものでもある、ということを一応付言しておく。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
どのようなサイズのX線画像に関しても、その正確な補
正を可能とする、十分な精度を保持したキャリブレーシ
ョンデータを、一つのX線キャリブレーションファント
ムを用意するのみで取得することができる。
【0060】この点を別の角度から見れば、従来におい
ては、複数の視野モードに対応しつつその各々につき正
確なキャリブレーションデータを取得しようとすると、
複数のファントムを用意する必要があったが、本発明で
は上述したように一つのファントムで対応可能であるか
ら、その相応分コストの削減が図れる、という効果を奏
するものとして指摘することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るキャリブレーショ
ンファントムの構成例を示す概要図である。
【図2】図1に示すキャリブレーションファントムの要
部拡大図である。
【図3】図1に示すキャリブレーションファントムの一
使用例を示す図であって、(a)は該ファントムを回転
しつつX線源から発生したX線により照射を受けている
様子を、(b)は(a)図における状況により得られる
投影画像の正面図を、それぞれ示している。
【図4】本発明の第二実施形態に係るキャリブレーショ
ンファントムの構成例を示す概要図である。
【図5】本発明の第三実施形態に係るキャリブレーショ
ンファントムの構成例を示す概要図である。
【図6】X線撮影装置の構成例を示す概要図である。
【図7】従来のキャリブレーションファントムの構成及
び使用例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 支持器(Cアーム) 2 X線管球 3 イメージ・インテンシファイア(I.I.) 4 画像処理装置 6 (従来例における)キャリブレーションファントム 6a 円筒 6b ビーズ 7 画像 8、8a、8b ビーズ像 10、20、30 キャリブレーションファントム 11a 断面径の小さい円筒 11b 断面径の大きい円筒 12、12a、12b、12c 金属球(指標) 200 X線源 700 画像 P1、P2 投影点 P、Q 投影楕円 20a 小径部 20b 大径部 121、…、128、121´ 金属球(指標)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その断面が円形で内部が中空の筒状構造
    物と、その表面に複数の指標が備えられているX線キャ
    リブレーションファントムにおいて、 前記筒状構造物の軸方向に関し、その中間部における断
    面径が両軸端部における断面径に比べて小さく構成され
    ていることを特徴とするX線キャリブレーションファン
    トム。
  2. 【請求項2】 前記筒状構造物の断面径は、その軸方向
    に関し、前記中間部における径から前記軸端部における
    径へと連続的に変化するよう構成されていることを特徴
    とする請求項1記載のX線キャリブレーションファント
    ム。
  3. 【請求項3】 前記指標は、前記筒状構造物の軸方向に
    関し、螺旋状に配列されるとともに、隣り合う指標間の
    距離は、当該指標が配置される前記筒状構造物上の部位
    における断面径の大きさに応じて決定されることを特徴
    とする請求項1又は2記載のX線キャリブレーションフ
    ァントム。
  4. 【請求項4】 その断面が円形で内部が中空の筒状構造
    物と、その表面に複数の指標が備えられているX線キャ
    リブレーションファントムにおいて、 前記筒状構造物における任意の断面を軸方向より臨んだ
    際に見られる円周に関し、該円周上で見られる一群の前
    記指標は、当該円周上で均等に存在するとともに、該一
    群の指標は前記筒状構造物の軸方向においては所定の間
    隔を以て分散配列されていることを特徴とするX線キャ
    リブレーションファントム。
  5. 【請求項5】 前記分散配列とは、前記筒状構造物の軸
    方向において前記所定の間隔を以て隣り合う任意の二つ
    の指標を、前記円周上につき可能な限り離間した地点に
    位置させる配列であることを特徴とする請求項4記載の
    X線キャリブレーションファントム。
  6. 【請求項6】 その断面が円形で内部が中空の筒状構造
    物と、その表面に複数の指標が備えられているX線キャ
    リブレーションファントムにおいて、 前記筒状構造物の軸方向に関し、その中間部における断
    面径が両軸端部における断面径に比べて小さく構成され
    ており、かつ前記筒状構造物における任意の断面を軸方
    向より臨んだ際に見られる円周に関し、該円周上で見ら
    れる一群の前記指標は、当該円周上で均等に存在すると
    ともに、該一群の指標は前記筒状構造物の軸方向におい
    ては所定の間隔を以て分散配列されていることを特徴と
    するX線キャリブレーションファントム。
  7. 【請求項7】 前記分散配列とは、前記筒状構造物の軸
    方向において前記所定の間隔を以て隣り合う任意の二つ
    の指標を、前記円周上につき可能な限り離間した地点に
    位置させる配列であることを特徴とする請求項6記載の
    X線キャリブレーションファントム。
  8. 【請求項8】 前記筒状構造物の断面径は、その軸方向
    に関し、前記中間部における径から前記軸端部における
    径へと連続的に変化するよう構成されていることを特徴
    とする請求項6又は7記載のX線キャリブレーションフ
    ァントム。
  9. 【請求項9】 隣り合う前記指標間の距離が、当該指標
    が配置される前記筒状構造物上の部位における断面径の
    大きさに応じて決定されることを特徴とする請求項6か
    ら8のいずれかに記載のX線キャリブレーションファン
    トム。
  10. 【請求項10】 前記指標の配列に関し、前記筒状構造
    物の軸方向に関して連続する任意の三つの指標について
    定義される当該軸方向に関する距離xn及びxn+1
    が、予め定められる中心指標に近い方からみて、xn≦
    xn+1なる条件を満たすことを特徴とする請求項3か
    ら9のいずれかに記載のX線キャリブレーションファン
    トム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7518700B2 (en) 2004-04-27 2009-04-14 Sharp Kabushiki Kaisha Display element and display device
JP2013124921A (ja) * 2011-12-14 2013-06-24 Asahi Breweries Ltd X線液面検査装置用試験缶
JP2014190933A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Gunma Prefecture X線ct装置の校正器
JP2015123317A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 株式会社島津製作所 放射線撮影装置
CN112120720A (zh) * 2019-06-09 2020-12-25 固安县朝阳生物科技有限公司 医用ct螺旋珠模体生产方法

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