JP2001148139A - 光情報記録媒体及び光情報記録方法並びに光情報記録装置 - Google Patents

光情報記録媒体及び光情報記録方法並びに光情報記録装置

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JP2001148139A JP33165499A JP33165499A JP2001148139A JP 2001148139 A JP2001148139 A JP 2001148139A JP 33165499 A JP33165499 A JP 33165499A JP 33165499 A JP33165499 A JP 33165499A JP 2001148139 A JP2001148139 A JP 2001148139A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラックピッチを狭小化した場合にも正確な
記録マークの形成と記録マークエッジ位置のシフトがな
い再生信号波形の再生が可能な光情報記録媒体と光情報
記録方法と光情報記録装置とを提供する。 【解決手段】 光情報記録媒体については、トラックピ
ッチが0.55μm以下の一定値、又は、当該光情報記
録媒体に形成される最短プリピットの長さ乃至最短プリ
ピットの長さの1.85倍の間の一定値に設定され、か
つ、1の情報トラック上に配置された同一種類のプリピ
ットの長さ又は幅のバラツキを、再生信号評価において
0.03μm以下に調整するという構成にした。光情報
記録方法及び光情報記録装置については、1の情報トラ
ックにエネルギービームを照射する際、先行する隣接ト
ラックに記録された情報信号及び後行する隣接トラック
に記録される情報信号を参照し、同一の情報信号に対応
するマークが、隣接トラックに形成されるマークとの重
なり状態に関係なく一定になるように、前記エネルギー
ビームの強度及び/又はパルス幅を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光情報記録媒体及
び光情報記録方法並びに光情報記録装置に係り、特に、
トラックピッチの狭小化による光情報記録媒体の高密度
記録を実現する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光情報記録媒体の技術分野におい
ては、記録密度の向上がますます重要な技術的課題にな
っており、従来より、情報トラックに沿った線記録密度
の改善とトラックピッチの狭小化による面記録密度の改
善の両面から、かかる技術的課題の解決が図られてい
る。
【0003】従来より知られている線記録密度の改善を
図る技術の一例としては、特開平11−86291号公
報に記載の技術を挙げることができる。当該公知文献に
記載の技術は、円形の光スポットを光情報記録媒体に照
射して情報の記録を行う場合において、線記録密度の向
上を目的として、隣接する2つの記録パルスが記録媒体
上に照射される位置の間隔を光スポット径よりも小さく
すると、各記録パルス間で光の分布がオーバーラップす
るために記録マークに形状歪みが生じ、また、記録マー
ク間のスペースが短い場合には、隣接する各記録マーク
を読み出し光スポットで分解できないために再生信号波
形の記録マークエッジ位置のシフトを生じるという事実
に着目し、1の記録マークの形成に際して、当該記録マ
ークの長さと当該記録マークの後に来るスペースの長さ
とを参照して、当該記録マークを形成するためのエネル
ギービームの照射モードを変更するものである。
【0004】前記公知例に記載の技術によれば、現在形
成しようとする記録マークの長さ及び当該記録マークの
後に来る他の記録マークやスペースの長さに応じて、最
適モードのエネルギービームを照射することができるの
で、トラック方向に隣接する2つの記録マークの間隔が
光スポット径よりも小さい場合にも、形状歪みが小さい
記録マークを形成することができると共に、再生信号波
形の記録マークエッジ位置のシフトを減少することがで
き、線記録密度の向上を図ることができる。また、記録
マークの形状歪みを小さくすることができ、記録マーク
が涙滴型又は逆涙滴型に膨らむのを防止できることか
ら、トラックピッチの狭小化も図ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トラックピ
ッチを光スポットの半径以下の大きさに狭小化すると、
1の情報トラックの中心に位置付けられた光スポットが
隣接トラックにオーバーラップするため、線記録密度を
上げた場合と同様に、光情報記録媒体上に照射されたエ
ネルギービームが隣接トラックに形成された記録マーク
による光学的な影響を受けるようになり、正確な記録マ
ークの形成、及び記録マークエッジ位置のシフトがない
再生信号波形の再生が困難になる。
【0006】前記公知技術には、隣接トラックからの光
スポットのオーバーラップによる記録マークの形状歪み
や記録マークエッジ位置のシフトが考慮されておらず、
より一層のトラックピッチの狭小化を図ることができな
い。
【0007】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたものであって、その目的は、トラックピッチを狭
小化した場合にも正確な記録マークの形成と記録マーク
エッジ位置のシフトがない再生信号波形の再生が可能な
光情報記録媒体と光情報記録方法と光情報記録装置とを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、まず第1に、光情報記録媒体に関して
は、情報トラックに沿って長さが異なる複数種類のプリ
ピットの組み合わせからなるプリピット列が形成された
光情報記録媒体において、前記情報トラックのピッチが
0.55μm以下の一定値に設定され、かつ、1の情報
トラック上に配置された同一種類のプリピットの長さ又
は幅のバラツキが、再生信号評価において0.03μm
以下に調整されていることを特徴とする。
【0009】また、第2に、同様の光情報記録媒体にお
いて、前記情報トラックのピッチが当該光情報記録媒体
に形成される最短プリピットの長さ乃至最短プリピット
の長さの1.85倍の間の一定値に設定され、かつ、1
の情報トラック上に配置された同一種類のプリピットの
長さ又は幅のバラツキが、再生信号評価において0.0
3μm以下に調整されていることを特徴とする。
【0010】原盤露光装置において、通常のビーム径
は、1/e2 (13%強度比)で考えると、ビームの波
長をλ、対物レンズの開口数をNAとしたとき、λ/N
Aで計算される。例えば、DVD−ROM等のカッティ
ングに使用するλ=413nm、NA=0.9の原盤露
光装置の場合、ビーム径は0.46μmである。この場
合にトラックピッチをビーム径と同じ0.46μmに設
定すると、隣接トラックの露光に対してピット端におい
て13%程度の露光過多が発生し、その露光過多分に応
じたピットマークの大きさと形成位置のずれが生じる。
もちろん、トラックピッチを大きくして隣接トラックか
らの漏洩露光を浴びないようにすれば、隣接トラックか
らの影響を考慮する必要はないが、記録容量を高めるた
めに記録線方向のみならず半径方向すなわちトラックピ
ッチを狭めることが求められている。なお、DVD−R
OMのトラックピッチは0.74μmであり、ビーム径
の0.46μmに対して1.6倍離れて記録していて、
リン世知トラックからの影響を受けないように配慮して
いる。
【0011】トラックピッチを最短マーク(プリピット
等)の長さより小さくすることは、ビーム形状を円形と
する限り難しい。したがって、トラックピッチの最小距
離としては、先の例の場合では、0.40μmから、隣
接トラック補償が不必要なDVD−ROMのトラックピ
ッチである0.74μmまでの範囲で選択できる。つま
り、隣接トラック補償が有効な範囲としてとり得るトラ
ックピッチの範囲としては、最短記録マーク長さ以上ビ
ーム径の1.6倍までの範囲にあると考えられる。
【0012】トラックピッチを決定する際に、ジッター
の要求(8%)を考慮し、マーク端における露光補正量
の許容量を5%とし、ビームの強度比がガウス分布とす
ると、最短マークが0.40μmのDVD−ROMの場
合は、0.55μmとして計算される。ちなみに、使用
であるトラックピッチ0.74μmの場合は、端におけ
る漏洩露光量は0.6%dであり、全く問題にならない
レベルである。したがって、DVD−ROMのトラック
ピッチを狭めて記録しようとすると、トラックピッチ
0.55μm以下では、隣接トラック露光補償を必要と
する。0.55μmから0.74μmの範囲では、隣接
からの影響を受けるが、記録トラック自身の記録パター
ン補正等でマージンを確保できるため、必ずしも隣接ト
ラック補償を必要としないで実現できる可能性がある。
但し、この範囲においても、隣接トラック補償が有効に
機能することはいうまでもない。
【0013】以上から、隣接トラック補償の対象となる
トラックピッチのとり得る範囲は、最短記録マーク長さ
以上最短記録マーク長さの1.85倍の範囲にある。
【0014】なお、露光ビームの形状を円形から楕円状
に変形させた場合には、必ずしもこの範囲に留まらな
い。長軸方向に記録トラック方向を合わせれば、さらに
トラックピッチを小さくできることは当然であるが、ト
ラック方向の記録密度は低下する。逆に、長軸方向を径
方向に設定すると、トラックピッチを小さくすることは
できないが、記録トラック方向の記録密度を高めること
ができる。ビーム形状は、記録媒体の特性、記録再生手
段それに記録システムの要求から決定される場合があ
る。先に述べた事例は、円形ビームによる記録を述べた
ものであり、楕円ビームのように変形したビームで記録
する場合は、それぞれの軸方向の露光量に基づき、隣接
トラック補償が必要な範囲を決める必要がある。いずれ
の場合にも、隣接トラック補償の有効性に変化がないこ
とは当然である。
【0015】このように、1の情報トラック上に配置さ
れる同一種類のプリピットの長さ又は幅のバラツキを
0.03μm以下に規制すると、例えば高記録密度の光
情報記録媒体であるDVD−RAM或いはDVD−RO
Mについて、その最短ピットの長さが0.4μmである
ことから、トラックピッチを0.55μm以下に狭小化
しても、ジッターを動作可能なレベルである8%以下に
することができる。
【0016】また、光情報記録方法に関しては、原盤又
は光情報記録媒体を回転駆動しながら、光学ヘッドを当
該原盤又は光情報記録媒体の半径方向に移動し、前記光
学ヘッドからパルス状に強度変調されたエネルギービー
ムを前記原盤又は光情報記録媒体の情報記録面に照射し
て、当該情報記録面に前記エネルギービームに対応する
マークを記録する光情報記録方法において、最内周トラ
ック及び最外周トラックを除く1の情報トラックに前記
エネルギービームを照射する際、先行する隣接トラック
に記録された情報信号及び後行する隣接トラックに記録
される情報信号を参照して、前記原盤又は光情報記録媒
体の半径方向に関し、前記先行する隣接トラックに形成
されたマークと重なり合うマーク、前記後行する隣接ト
ラックに形成されるマークと重なり合うマーク、前記先
行する隣接トラックに形成されたマーク及び前記後行す
る隣接トラックに形成されるマークの双方と重なり合う
マーク及び前記先行する隣接トラックに形成されたマー
ク及び前記後行する隣接トラックに形成されるマークの
いずれとも重なり合わないマークを弁別し、同一の情報
信号に対応するマークの長さ及び幅が、隣接トラックに
形成されるマークとの重なり状態に関係なく一定になる
ように、前記エネルギービームの強度及び/又はパルス
幅を調整するという構成にした。
【0017】このように、先行する隣接トラックに記録
された情報信号及び後行する隣接トラックに記録される
情報信号を参照して、原盤又は光情報記録媒体にマーク
を形成するためのエネルギービームの強度及び/又はパ
ルス幅を調整すると、同一の情報信号に対応するマーク
の形状及びエッジ位置を、隣接トラックに形成されるマ
ークとの重なり状態に関係なく一定にすることができ、
形状歪みのないマークを形成できると共にマークエッジ
位置のシフトがない再生信号波形を再生できるので、ト
ラックピッチの狭小化による記録密度の改善を図ること
ができる。
【0018】さらに、光情報記録装置に関しては、原盤
又は光情報記録媒体を回転駆動するディスク回転部と、
前記原盤又は光情報記録媒体の情報記録面と対向に配置
され、補正信号にてパルス状に強度変調されたエネルギ
ービームを前記情報記録面に照射する光学ヘッドと、当
該光学ヘッドを前記原盤又は光情報記録媒体の半径方向
に移送するキャリッジと、情報信号を出力するフォーマ
ッタと、カッティングクロックの発生部と、前記フォー
マッタから供給された情報信号より補正信号を生成して
前記光学ヘッドに供給する信号補正部とを備えた光情報
記録装置において、先行する隣接トラックに記録する情
報信号と記録しようとするトラックに記録する情報信号
と後行する隣接トラックに記録する情報信号を第1乃至
第3のメモリに分けて記憶し、記録しようとするトラッ
クへの情報記録に際して、論理回路により各メモリに記
憶された情報信号の論理積をとり、先行する隣接トラッ
クに記録する情報信号及び/又は後行する隣接トラック
に記録する情報信号とオーバーラップする情報信号につ
いてそのレベル及び/又はパルス長を信号補正回路にて
補正するという構成にした。
【0019】このように、先行する隣接トラックに記録
する情報信号と記録しようとするトラックに記録する情
報信号と後行する隣接トラックに記録する情報信号を第
1乃至第3のメモリに取り込んで論理回路により各メモ
リに記憶された情報信号の論理積をとると、原盤又は光
情報記録媒体の半径方向に関する各トラックに記録され
る情報信号のオーバーラップ状態を検出することができ
るので、信号補正回路にてオーバーラップする情報信号
のレベル及び/又はパルス長を補正することによって、
情報信号のオーバーラップ状態に関わりなく、同一の情
報信号に対応するマークを原盤又は光情報記録媒体に記
録することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る光情報記録
媒体に記録されたプリピット列を従来技術に係る光情報
記録媒体に記録されたプリピット列との比較で示す光情
報記録媒体の要部拡大平面図であって、図1(a)は本
発明に係る光情報記録媒体に記録されたプリピット列を
示し、図1(b)は従来技術に係る光情報記録媒体に記
録されたプリピット列を示している。
【0021】図1(b)に示すように、従来技術に係る
光情報記録媒体は、記録トラックを中心に見た場合、当
該記録トラックに形成されたプリピットは、隣接する先
行トラック又は後行トラックの一方に形成されたプリピ
ットと光情報記録媒体の半径方向に関して互いに重なり
合う場合と、隣接する先行トラック及び後行トラックの
双方に形成されたプリピットと光情報記録媒体の半径方
向に関して互いに重なり合う場合と、隣接する先行トラ
ック及び後行トラックに形成されたプリピットと光情報
記録媒体の半径方向に関して互いに重なり合わない場合
とで、本来同一形状及び同一寸法に形成されるべきプリ
ピットが、異なる形状及び同一寸法になっている。即
ち、記録トラックに形成されたプリピット1(2-1) は、
先行トラックに形成されたプリピット1(1-1) 及び後行
トラックに形成されたプリピット1(3-1) と光情報記録
媒体の半径方向に関して互いに重なり合っており、その
長さがa2 で、幅がb2 になっている。また、記録トラ
ックに形成されたプリピット1(2-2) は、後行トラック
に形成されたプリピット1(3-2) と光情報記録媒体の半
径方向に関して互いに重なり合っており、その長さがa
3 で、幅がb3 になっている。さらに、記録トラックに
形成されたプリピット1(2-3) は、先行トラック及び後
行トラックの双方に光情報記録媒体の半径方向に関して
互いに重なり合うプリピットが形成されておらず、その
長さがa1 で、幅がb1 になっている。
【0022】なお、プリピットの一部が隣接トラックに
形成されたプリピットと重なり合う場合にも、当該重な
り合う部分について、重なり合いの状態に応じた形状変
化を生じる。即ち、図1(b)に示すように、記録トラ
ックに形成されたプリピット1(2-4) は、その先端エッ
ジ部が先行トラックに形成されたプリピット1(1-3)
光情報記録媒体の半径方向に関して互いに重なり合って
おり、当該部分の形状及び寸法が、破線にて示した隣接
トラックに形成されたプリピットと重なり合わない場合
の形状及び寸法から変化し、ジッターを生じている。
【0023】これに対して、本発明に係る光情報記録媒
体は、図1(a)に示すように、隣接トラックに形成さ
れたプリピットとの重なり合い状態に関わりなく、同一
種類のプリピットについては、その形状及び寸法が一定
になっている。即ち、先行トラックに形成されたプリピ
ット1(1-1) 及び後行トラックに形成されたプリピット
(3-1) と光情報記録媒体の半径方向に関して互いに重
なり合ったプリピット1(2-1) も、後行トラックに形成
されたプリピット1(3-2) と光情報記録媒体の半径方向
に関して互いに重なり合ったプリピット1(2-2) も、さ
らには先行トラック及び後行トラックの双方に光情報記
録媒体の半径方向に関して互いに重なり合うプリピット
が形成されていないプリピット1(2-3)についても、そ
の長さがa1 で、幅がb1 になっている。また、先行ト
ラックに形成されたプリピット1(1-3) と先端エッジ部
が重なり合ったプリピット1(2-4) についても、隣接ト
ラックに形成されたプリピットと重なり合わない場合の
プリピットの形状及び寸法が維持されている。
【0024】より具体的には、本発明に係る光情報記録
媒体は、トラックピッチpが0.55μm以下の一定値
に設定されている場合において、同一種類のプリピット
の長さ及び幅のバラツキを、0.03μm以下に調整す
ることができる。
【0025】なお、本発明は、基板の表面に形成される
プリピットの形状及び寸法に関するものであって、その
他の部分については、必要に応じて任意に設定すること
ができる。例えば、基板のプリピット列形成面に形成さ
れる情報記録層の種類については何ら制限があるもので
はなく、光磁気記録材料からなるもの、相変化型記録材
料からなるもの、或いは色素記録材料からなるものを用
いることもできる。また、その積層構造に関しても、必
要に応じて任意の多層構造とすることができる。一方、
読み出し専用タイプの光情報記録媒体については、情報
記録層に代えて光反射層が担持される。さらに、図1で
は図示が省略されているが、基板面には、記録再生用光
を案内するための案内溝やプリピットを形成することも
できる。加えて、光情報記録媒体の回転駆動方式につい
ても何ら制限があるものではなく、CAV方式、ZCA
V方式、ZCLV方式又はCLV方式で回転駆動される
いずれの光情報記録媒体にも応用することができる。
【0026】次に、上記構成の光情報記録媒体を製造す
る原盤露光装置又は上記構成の光情報記録媒体を用いて
情報の記録を行う媒体駆動装置(本明細書では、これら
の装置を総称して、「光情報記録装置」という。)の構
成と、これを用いた情報の記録方法とを、CAV方式の
情報記録装置とCLV方式の情報記録装置に分けて説明
する。
【0027】〈CAV方式の光情報記録装置〉本例の光
情報記録装置には、図2に示すように、主として、原盤
又は光情報記録媒体10をCAV方式で回転駆動するデ
ィスク回転部11と、原盤又は光情報記録媒体10の情
報記録面と対向に配置された光学ヘッド12と、当該光
学ヘッド12を原盤又は光情報記録媒体10の半径方向
に移送するキャリッジ13と、情報信号を出力するフォ
ーマッタ14と、カッティングクロックの発生部15
と、フォーマッタ14から供給された情報信号Aより補
正信号Bを生成して光学ヘッド12に供給する信号補正
部16とが備えられている。信号補正部16を除く各部
の構成については、本発明の要旨でなく、かつ公知に属
する事項であるので、説明を省略する。
【0028】前記信号補正部16には、図3に示すよう
に、先行する隣接トラック(先行トラック)に記録する
情報信号(Data、以下同じ)をフォーマッタ14か
ら取り込む第1のメモリ21と、記録しようとするトラ
ック(記録トラック)に記録する情報信号をフォーマッ
タ14から取り込む第2のメモリ22と、後行する隣接
トラック(後行トラック)に記録する情報信号をフォー
マッタ14から取り込む第3のメモリ23と、フォーマ
ッタ14から供給される情報信号をこれらの各メモリ2
1,22,23に分配するデータディストリビュータ2
0と、原盤又は光情報記録媒体10が1回転するごとに
ディスク回転部11から出力されるインデックス信号
(INDEX)によってリセットされ、かつ各トラック
ごとの情報信号のクロックで駆動されて、前記カッティ
ングクロックの発生部15から出力されるトラック1周
分のカッティングクロック(Cutting cloc
k)をカウントして、前記第1乃至第3のメモリ21,
22,23の駆動の同期をとる第1乃至第3のカウンタ
31,32,33と、カッティングクロックの発生部1
5から供給されるカッティングクロックをこれらの各カ
ウンタ31,32,33に分配するクロックディストリ
ビュータ30と、信号補正・選択部40とが備えられて
いる。
【0029】なお、原盤又は光情報記録媒体10を駆動
するスピンドルクロックとカッティング信号のカッティ
ングクロックは、位相的に同期しており、ディスク回転
部11とカッティングクロック発生部15の間は、位相
同期用基準信号で連結している。
【0030】そして、前記信号補正・選択部40は、図
4に示すように、前記第1のメモリ21に記憶された情
報信号と前記第2のメモリ22に記憶された情報信号の
論理積をとる第1の論理回路41と、前記第2のメモリ
22に記憶された情報信号と前記第3のメモリ23に記
憶された情報信号の論理積をとる第2の論理回路42
と、前記第1のメモリ21に記憶された情報信号と前記
第3のメモリ23に記憶された情報信号の論理積をとる
第3の論理回路43と、前記第1の論理回路41及び第
2の論理回路42の出力信号を取り込んで、当該信号の
レベル及び/又はパルス長を補正する第1の信号補正回
路44と、前記第3の論理回路43の出力信号を取り込
んで、当該信号のレベル及び/又はパルス長を補正する
第2の信号補正回路45と、前記第2のメモリ22に記
憶された情報信号を取り込んで当該情報信号の周方向パ
ターンを検出し、前記第1の信号補正回路44及び第2
の信号補正回路45に供給する周方向パターン検出回路
46と、前記第2のメモリ22に記憶された情報信号又
は前記第1の信号補正回路44によって補正された補正
信号若しくは前記第2の信号補正回路45によって補正
された補正信号より適宜の信号を選択して前記光学ヘッ
ド12に供給する信号選択回路47とを含んで構成され
ている。
【0031】以下、このようにして構成された光情報記
録装置を用いた光情報記録方法について説明する。
【0032】まず、ディスク回転部11を起動し、原盤
又は光情報記録媒体10を所定の一定角速度で回転駆動
しつつ、キャリッジ13を駆動して、光学ヘッド12を
原盤又は光情報記録媒体10の開始トラック(第0トラ
ック)に位置付ける。開始トラックは、最内周又は最外
周に設定されることが多い。また、これと共に、フォー
マッタ14からデータディストリビュータ20を介して
第1乃至第3のメモリ21,22,23にトラック1周
分の情報信号を取り込む。第0トラックに情報を記録す
る際には、先行トラックが存在しないので、第1のメモ
リ21には、“0”の連続からなる信号列が記憶され、
第2及び第3のメモリ22,23には、第0トラックに
記憶すべき情報信号と第1トラックに記憶すべき情報信
号とがそれぞれ記憶される。第1乃至第3のメモリ23
への情報信号の記録並びにこれら第1乃至第3のメモリ
23からの情報信号の再生は、各メモリ21,22,2
3に対応して1つずつ備えられたカウンタ31,32,
33により、原盤又は光情報記録媒体10が1回転する
間にカッティングクロックの発生部15から出力される
1回転分のカッティングクロックをカウントすることに
よって行われる。原盤又は光情報記録媒体10の1回転
は、ディスク回転部11から出力されるインデックス信
号によって規制される。
【0033】第0トラックへの情報記録を実行する際、
第2のメモリ22から再生された情報信号と第3のメモ
リ23から再生された情報信号との論理積が第2の論理
回路42によってとられ、第0トラックに記録される情
報信号と第1トラックに記録される情報信号の半径方向
に関する重なり合いが参照される。そして、重なり合う
情報信号については、第1の信号補正回路44により、
図5に示すように情報信号のレベル及び/又はパルス長
が補正され、この補正信号によって光学ヘッド12から
照射されるエネルギービームの強度が補正され、情報の
記録(カッティング)が行われる。この場合、第1の信
号補正回路44による情報信号の補正の程度は、隣接マ
ークからの光のかぶりの影響を考慮し、これを除くよう
に設定される。
【0034】即ち、原盤又は光情報記録媒体10の半径
方向に関して、隣接トラックに互いに重なり合うマーク
が存在すると、当該マークからの光のかぶりの影響を受
けるため、何ら情報信号を補正しない場合には、図5に
示すように記録部に照射されるエネルギービームのレベ
ルが高くなり、マークの寸法が情報信号によって規制さ
れる寸法よりも大型化する。また、隣接マークからの光
のかぶりの程度は、記録マークの片側のみに隣接マーク
がある場合よりも、記録マークの両側に隣接マークがあ
る場合の方が大きくなる。また、マークの端部が隣接ト
ラックのマークと重なり合う場合は、マークの長さが片
寄って変形することがある。この場合には、露光強度の
みならず、重なり合う部分の長さ補正が必要となる。特
公平7−118103号公報に記載されているように、
このような光のかぶりの影響の程度は、実験によって求
められ、補正することができる。即ち、ピット形状評価
は、再生電気信号の検出精度で実施され、検出されたピ
ット位置長さでプリピットの長さは等価的に評価され
る。再生された電気信号長さによりピット長さのバラツ
キを評価し、その結果から露光補正量を修正する。この
ようにして情報信号を補正すれば、情報信号の重なり合
い状態に関係なく、同一の情報信号に関して一定形状及
び一定寸法のマークを原盤又は光情報記録媒体10に記
録することができる。
【0035】次に、第1のメモリ21には第0トラック
に記録すべき情報信号が記憶され、第2のメモリ22に
は第1トラックの情報信号が記憶され、第3のメモリ2
3には第2トラックの情報信号が記憶されて、第1トラ
ックに対する情報記録が行われる。この状態では、第1
の論理回路41によって、第1のメモリ21に記憶され
た情報信号と第2のメモリ22に記憶された情報信号と
の論理積がとられると共に、第2の論理回路42によっ
て、第1のメモリ21に記憶された情報信号と第3のメ
モリ23に記憶された情報信号との論理積がとられ、か
つ第3の論理回路43によって、第1のメモリ21に記
憶された情報信号と第3のメモリ23に記憶された情報
信号との論理積がとられる。即ち、先に情報信号が記録
された第0トラックに記録された情報信号と第2トラッ
クに記録される情報信号の双方を考慮した情報信号の補
正が行われる。情報信号の補正方法については、図5を
用いて先に説明したとおりである。
【0036】以下、最終トラックに至るまで、この手順
を繰り返して情報の記録を行う。最終トラックについて
は、後行トラックが存在しないので、先行トラックのみ
を考慮して情報信号の補正を行う。その手順は、先に説
明した最内周トラックに対する情報記録と、使用するメ
モリ及び論理回路が異なるだけで同じである。CAV方
式の場合には、データ記憶時のメモリクロックとデータ
再生時のメモリクロックが共にカッティングクロックに
等しいので、係る記録方法が可能になる。
【0037】なお、前記においては、原盤又は光情報記
録媒体10をCAV方式で回転駆動する場合について説
明したが、ゾーン切替ごとにその半径領域に応じたカッ
ティングクロックを出力するカッティングクロックの発
生部を設ければ、原盤又は光情報記録媒体10をZCA
V式で回転駆動する場合についても、前記と同様の装置
及び方法で隣接マークによる光のかぶりの影響がない情
報の記録を行うことができる。
【0038】〈CLV方式の光情報記録装置〉本例の光
情報記録装置は、基本的な構成については図2に示した
CAV方式の光情報記録装置と同じであるが、ディスク
回転部11が原盤又は光情報記録媒体10をCLV方式
で回転駆動するようになっているほか、図6に示すよう
に、内周側補償クロックの発生部17と外周側補償クロ
ックの発生部18とを備えている点で相違している。な
お、図6において、図2との共通部分については同一の
符号が表示されている。
【0039】本例の光情報記録装置において、内周側補
償クロックの発生部17と外周側補償クロックの発生部
18とを備えるのは、CLV方式の光情報記録装置にお
いては、原盤又は光情報記録媒体10の1回転当たりの
チャンネルビット数が各トラックの半径位置によって変
化するために、データ記憶時のメモリクロックをカッテ
ィングクロックと同じとした場合、データ再生時の内周
側メモリクロックを外周側のトラック伸びに応じて遅く
し、反対に、外周側のメモリクロックは速くして、原盤
又は光情報記録媒体10が1回転するごとにディスク回
転部11から出力されるインデックス信号の周期と情報
信号のデータ長とを合致させ、径方向に対して存在する
ピット位置の位相に合わせるためである。内周側補償ク
ロック及び外周側補償クロックは、1周当たりのそれぞ
れの記録時のチャンネルビット数をNw、再生時(カッ
ティング時)のチャンネルビット数をNr、カッティン
グ周波数をFwとしたとき、(Nw/Nr)・Fwで表
される。また、再生時のチャンネルビット数Nrは、記
録時のチャンネルビット数をNw、トラックピッチを
p、チャンネルビットの長さをL、円周率をπとしたと
き、Nw+(2pπ/L)で表される。
【0040】また、本例の光情報記録装置には、図7に
示すように、信号補正部16に、第1乃至第4のメモリ
21,22,23,24並びに交替用メモリ25と、こ
れら各メモリの動作を個別に制御する第1乃至第4のカ
ウンタ31,32,33,34並びに交替用カウンタ3
5が備えられる。前記各カウンタ31〜35の構成及び
機能は、CAV方式の光情報記録装置における第1乃至
第3のカウンタ31,32,33と同じである。前記交
替用メモリ25は、前記第1乃至第4のメモリ21〜2
4のうち、データ記憶モードに切り換えられたメモリと
同時にデータ記憶モードに切り換えられて前記メモリに
記憶される情報信号と同一の情報信号の記憶を開始し、
前記原盤又は光情報記録媒体が1回転するごとに前記デ
ィスク回転部から出力されるインデックス信号の受信に
よって再生モードに切り換えられるものであって、イン
デックス信号の受信後もデータ記憶モードを続行せざる
を得ず、したがってデータ再生モードに切り換えること
ができないメモリに代わって、その間のデータ再生をま
かなうために備えられる。
【0041】即ち、前記したようにCLV方式の光情報
記録装置においては、原盤又は光情報記録媒体10の1
回転当たりのチャンネルビット数が各トラックの半径位
置によって変化する。図8に示すように、隣接する各ト
ラック間におけるデータ量の差αは、トラックピッチを
p、チャンネルビットの長さをL、円周率をπとしたと
き、2pπ/Lである。原盤又は光情報記録媒体10に
記録するための情報信号が記録された第2のメモリ22
(memory1)を中心に見た場合、それよりも外側
の隣接トラックに記録するための情報信号が記録される
第3のメモリ23(memory2)には、インデック
ス信号の受信後もα分のデータ記憶を続行しなくてはな
らない。カッティングはmemory1を使用して行う
ため、memory0及びmemory2は常に再生モ
ードになっている。フォーマッタ14からの信号をメモ
リに記録するのはmemory3であり、これは第4の
メモリ24又は交替用メモリ25が行う。カッティング
クロックで外周側データを記録するために、インデック
ス信号間の時間では1周分の記録ができないため、第4
のメモリ24及び交替用メモリ25は、1周ごとに交番
して記録を行う。記録した第4のメモリ24或いは交替
用メモリ25は、図8のmemory2として再生モー
ドになる。第3のメモリ23又は第4のメモリ24が再
生モードに切り換えられた後は、データ再生に使用する
メモリを交替用メモリ25から第3のメモリ23又は第
4のメモリ24に移行し、連続的に一連の情報信号の再
生を行う。
【0042】以下、図9により、本例に係る光情報記録
装置を用いた光情報記録方法について説明する。
【0043】手順0において、第1のカウンタ31(C
ounter0)にてカッティングクロックをカウント
し、当該第1のカウンタ31にて駆動される第1のメモ
リ21(memory0)にフォーマッタ14からの情
報信号を記憶する。
【0044】手順1において、第2のカウンタ32(C
ounter1)にてカッティングクロックをカウント
し、当該第2のカウンタ32にて駆動される第2のメモ
リ22(memory1)にフォーマッタ14からの情
報信号を記憶する。
【0045】手順2において、第3のカウンタ33(C
ounter2)にてカッティングクロックをカウント
し、当該第3のカウンタ33にて駆動される第3のメモ
リ23(memory2)にフォーマッタ14からの情
報信号を記憶する。また、これと同時に、周波数が高い
外周側補償クロック(H−clk)で、第2のメモリ2
2(memory1)に記憶された情報信号を再生す
る。さらに、これと同時に、第1のカウンタ31(Co
unter0)にてカッティングクロックをカウント
し、当該第1のカウンタ31にて駆動される第1のメモ
リ21(memory0)から記憶データを再生して
(C−RD)、原盤又は光情報記録媒体10に対する情
報記録を行う。これにより、外周側の隣接トラックに記
録される情報信号を参照しての記録トラックに記録され
る情報信号の補正が可能になる。情報信号の補正方法に
ついては、図5を用いて先に説明したとおりである。
【0046】手順3において、第4のカウンタ34(C
ounter3)にてカッティングクロックをカウント
し、当該第4のカウンタ34にて駆動される第4のメモ
リ24(memory3)にフォーマッタ14からの情
報信号を記憶する。また、これと同時に、第1のカウン
タ31(Counter0)にて内周側補償クロック
(L−clk)をカウントし、当該第1のカウンタ31
にて駆動される第1のメモリ21(memory0)か
ら情報信号を再生する。さらに、これと同時に、第3の
カウンタ33(Counter2)にて外周側補償クロ
ック(H−clk)をカウントし、当該第3のカウンタ
33にて駆動される第3のメモリ23(memory
2)から情報信号を再生する。さらには、第2のカウン
タ32(Counter1)にてカッティングクロック
をカウントし、当該第2のカウンタ32にて駆動される
第2のメモリ22(memory1)から記憶データを
再生して(C−RD)、原盤又は光情報記録媒体10に
対する情報記録を行う。これにより、内周側の隣接トラ
ックに記録された情報信号及び外周側の隣接トラックに
記録される情報信号を参照しての記録トラックに記録さ
れる情報信号の補正が可能になる。
【0047】手順4において、第1のカウンタ31(C
ounter0)にてカッティングクロックをカウント
し、当該第1のカウンタ31にて駆動される第1のメモ
リ21(memory0)にフォーマッタ14からの情
報信号を記憶する。また、これと同時に、第2のカウン
タ32(Counter1)にて内周側補償クロック
(L−clk)をカウントし、当該第2のカウンタ32
にて駆動される第2のメモリ22(memory1)か
ら情報信号を再生する。さらに、これと同時に、第4の
カウンタ34(Counter3)にて外周側補償クロ
ック(H−clk)をカウントし、当該第4のカウンタ
34にて駆動される第4のメモリ24(memory
3)から情報信号を再生する。さらには、第3のカウン
タ33(Counter2)にてカッティングクロック
をカウントし、当該第3のカウンタ33にて駆動される
第3のメモリ23(memory2)から記憶データを
再生して(C−RD)、原盤又は光情報記録媒体10に
対する情報記録を行う。これにより、内周側の隣接トラ
ックに記録された情報信号及び外周側の隣接トラックに
記録される情報信号を参照しての記録トラックに記録さ
れる情報信号の補正が可能になる。
【0048】以下同様に、情報信号の補正とその記録に
使用する3つのメモリの組を、メモリ(21,22,2
3)、メモリ(22,23,24)、メモリ(23,2
4,21)、メモリ(24,21,22)の順に切り替
えて、1トラックずつ情報信号の記録を実行する。
【0049】なお、図8及び図9におけるmemory
0,1,2,3は、順次切り替えられて使用される第1
乃至第4のメモリ21,22,23,24のいずれかで
あって、機能的なメモリを示している。これに対して、
図7における交替用メモリ25は物理的なメモリであっ
て、原盤又は光情報記録媒体10への情報記録に直接関
与しないメモリである。したがって、図8及び図9の動
作説明には、物理的なメモリである交替用メモリ25は
表示されていない。
【0050】
【発明の効果】請求項1乃至5に記載の発明は、情報ト
ラックに沿って長さが異なる複数種類のプリピットの組
み合わせからなるプリピット列が形成された光情報記録
媒体において、前記情報トラックのピッチを0.55μ
m以下の一定値とし、かつ、1の情報トラック上に配置
された同一種類のプリピットの長さ又は幅のバラツキを
0.03μm以下に調整したので、高記録密度の光情報
記録媒体のジッターを動作可能なレベルである8%以下
にすることができる。
【0051】請求項6及び7に記載の発明は、1の情報
トラックに前記エネルギービームを照射する際、先行す
る隣接トラックに記録された情報信号及び後行する隣接
トラックに記録される情報信号を参照して、前記原盤又
は光情報記録媒体の半径方向に関し、前記先行する隣接
トラックに形成されたマークと重なり合うマーク、前記
後行する隣接トラックに形成されるマークと重なり合う
マーク、前記先行する隣接トラックに形成されたマーク
及び前記後行する隣接トラックに形成されるマークの双
方と重なり合うマーク及び前記先行する隣接トラックに
形成されたマーク及び前記後行する隣接トラックに形成
されるマークのいずれとも重なり合わないマークを弁別
し、同一の情報信号に対応するマークが、隣接トラック
に形成されるマークとの重なり状態に関係なく一定にな
るように、前記エネルギービームの強度及び/又はパル
ス幅を調整するので、同一の情報信号に対応するマーク
の形状及びエッジ位置を、隣接トラックに形成されるマ
ークとの重なり状態に関係なく一定にすることができ、
形状歪みのないマークを形成できると共にマークエッジ
位置のシフトがない再生信号波形を再生できるので、ト
ラックピッチの狭小化による記録密度の改善を図ること
ができる。
【0052】請求項8及び9に記載の発明は、原盤又は
光情報記録媒体を回転駆動するディスク回転部と、前記
原盤又は光情報記録媒体の情報記録面と対向に配置さ
れ、補正信号にてパルス状に強度変調されたエネルギー
ビームを前記情報記録面に照射する光学ヘッドと、当該
光学ヘッドを前記原盤又は光情報記録媒体の半径方向に
移送するキャリッジと、情報信号を出力するフォーマッ
タと、カッティングクロックの発生部と、前記フォーマ
ッタから供給された情報信号より補正信号を生成して前
記光学ヘッドに供給する信号補正部とを備えた光情報記
録装置において、先行する隣接トラックに記録する情報
信号と記録しようとするトラックに記録する情報信号と
後行する隣接トラックに記録する情報信号を複数個のメ
モリに分けて記憶し、先行する隣接トラックに記録する
情報信号と後行する隣接トラックに記録する情報信号を
参照して記録しようとするトラックに記録する情報信号
を補正するようにしたので、情報信号のオーバーラップ
状態に関わりなく、同一の情報信号に対応するマークを
高精度に原盤又は光情報記録媒体に記録することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光情報記録媒体に記録されたプリ
ピット列と従来技術に係る光情報記録媒体に記録された
プリピット列とを示す要部拡大平面図である。
【図2】CAV方式の光情報記録装置の概略構成図であ
る。
【図3】CAV方式の光情報記録装置における信号補正
部の構成図である。
【図4】CAV方式の光情報記録装置における信号補正
・選択部の構成図である。
【図5】情報信号の補正方式を示す説明図である。
【図6】CLV方式の光情報記録装置の概略構成図であ
る。
【図7】CLV方式の光情報記録装置における信号補正
部の構成図である。
【図8】CLV方式の光情報記録装置におけるメモリ管
理方式を示す説明図である。
【図9】CLV方式の光情報記録装置におけるメモリ動
作の変遷図である。
【符号の説明】
1 プリピット 10 原盤又は光情報記録媒体 11 ディスク回転部 12 光学ヘッド 13 キャリッジ 14 フォーマッタ 15 カッティングクロックの発生部 16 信号補正部 17 内周側補償クロックの発生部 18 外周側補償クロックの発生部 21 第1のメモリ 22 第2のメモリ 23 第3のメモリ 24 第4のメモリ 25 交替用メモリ 31 第1のカウンタ 32 第2のカウンタ 33 第3のカウンタ 34 第4のカウンタ 35 交替用カウンタ 40 信号補正・選択部 41 第1の論理回路 42 第2の論理回路 43 第3の論理回路 44 第1の信号補正回路 45 第2の信号補正回路 46 周方向パターン検出回路 47 信号選択回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 11/105 521 G11B 11/105 521H 521J 521F 531 531P 586 586D Fターム(参考) 5D029 WA20 WA21 WA26 WB11 WC01 WC09 WD10 WD16 5D075 AA03 CD10 CD11 DD01 DD03 EE03 FG17 GG13 5D090 AA01 BB01 BB02 BB03 BB04 CC01 CC14 DD02 FF17 FF45 GG11 KK03 KK05 5D121 AA09 BB26 BB38

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報トラックに沿って長さが異なる複数
    種類のプリピットの組み合わせからなるプリピット列が
    形成された光情報記録媒体において、前記情報トラック
    のピッチが0.55μm以下の一定値に設定され、か
    つ、1の情報トラック上に配置された同一種類のプリピ
    ットの長さ又は幅のバラツキが、再生信号評価において
    0.03μm以下に調整されていることを特徴とする光
    情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 情報トラックに沿って長さが異なる複数
    種類のプリピットの組み合わせからなるプリピット列が
    形成された光情報記録媒体において、前記情報トラック
    のピッチが当該光情報記録媒体に形成される最短プリピ
    ットの長さ乃至最短プリピットの長さの1.85倍の間
    の一定値に設定され、かつ、1の情報トラック上に配置
    された同一種類のプリピットの長さ又は幅のバラツキ
    が、再生信号評価において0.03μm以下に調整され
    ていることを特徴とする光情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の光情報記録媒体
    において、前記プリピット列が形成された基板上に、光
    磁気記録材料、相変化型記録材料又は色素記録材料のい
    ずれかよりなる情報記録層が担持されていることを特徴
    とする光情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の光情報記録媒体
    において、前記プリピット列が形成された基板上に、光
    反射層が担持されていることを特徴とする光情報記録媒
    体。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載の光情報記録媒体
    において、前記プリピット列が、光情報記録媒体をCA
    V方式、ZCAV方式、ZCLV方式又はCLV方式の
    いずれかで回転駆動した場合に情報を再生できるように
    配列されていることを特徴とする光情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 原盤又は光情報記録媒体を回転駆動し、
    かつ光学ヘッドを当該原盤又は光情報記録媒体の半径方
    向に移動しながら、前記光学ヘッドからパルス状に強度
    変調されたエネルギービームを前記原盤又は光情報記録
    媒体の情報記録面に照射して、当該情報記録面に前記エ
    ネルギービームに対応するマークを記録する光情報記録
    方法において、 最内周トラック及び最外周トラックを除く1の情報トラ
    ックに前記エネルギービームを照射する際、先行する隣
    接トラックに記録された情報信号及び後行する隣接トラ
    ックに記録される情報信号を参照し、前記原盤又は光情
    報記録媒体の半径方向に関して、前記先行する隣接トラ
    ックに形成されたマークと重なり合うマーク、前記後行
    する隣接トラックに形成されるマークと重なり合うマー
    ク、前記先行する隣接トラックに形成されたマーク及び
    前記後行する隣接トラックに形成されるマークの双方と
    重なり合うマーク並びに前記先行する隣接トラックに形
    成されたマーク及び前記後行する隣接トラックに形成さ
    れるマークのいずれとも重なり合わないマークを弁別
    し、 同一の情報信号に対応するマークが、隣接トラックに形
    成されるマークとの重なり状態に関係なく一定になるよ
    うに、前記エネルギービームの強度及び/又はパルス幅
    を調整することを特徴とする光情報記録方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の光情報記録方法におい
    て、前記原盤又は光情報記録媒体を、CAV方式、ZC
    AV方式、ZCLV方式又はCLV方式で回転駆動する
    ことを特徴とする光情報記録方法。
  8. 【請求項8】 原盤又は光情報記録媒体をCAV方式又
    はZCAV方式で回転駆動するディスク回転部と、前記
    原盤又は光情報記録媒体の情報記録面と対向に配置さ
    れ、記録強度と記録時間幅に関する補正信号にてパルス
    状に強度変調されたエネルギービームを前記情報記録面
    に照射する光学ヘッドと、当該光学ヘッドを前記原盤又
    は光情報記録媒体の半径方向に移送するキャリッジと、
    情報信号を出力するフォーマッタと、カッティングクロ
    ックの発生部と、前記フォーマッタから供給された情報
    信号より補正信号を生成して前記光学ヘッドに供給する
    信号補正部とを備えた光情報記録装置において、 前記信号補正部に、 トラック1周当たりの情報信号を前記フォーマッタから
    順次取り込む第1乃至第3のメモリと、 前記原盤又は光情報記録媒体が1回転するごとにその周
    方向の特定位置に対応して生成され前記ディスク回転部
    から出力されるインデックス信号によってリセットさ
    れ、前記カッティングクロックの発生部から出力される
    トラック1周分のカッティングクロックをカウントし
    て、前記第1乃至第3のメモリの駆動の同期をとる第1
    乃至第3のカウンタと、 前記第1乃至第3のメモリに記憶された情報信号のう
    ち、記録しようとするトラックに先行する隣接トラック
    に記録された情報信号と後行する隣接トラックに記録し
    ようとする情報信号とを参照して、前記記録しようとす
    るトラックに記録される情報信号の記録レベル及び/又
    は記録パルス長を補正する信号補正回路とを備えたこと
    を特徴とする光情報記録装置。
  9. 【請求項9】 原盤又は光情報記録媒体をCLV方式で
    回転駆動するディスク回転部と、前記原盤又は光情報記
    録媒体の情報記録面と対向に配置され、補正信号にてパ
    ルス状に強度変調されたエネルギービームを前記情報記
    録面に照射する光学ヘッドと、当該光学ヘッドを前記原
    盤又は光情報記録媒体の半径方向に移送するキャリッジ
    と、情報信号を出力するフォーマッタと、カッティング
    クロックの発生部と、内周側補償クロックの発生部と、
    外周側補償クロックの発生部と、前記フォーマッタから
    供給された情報信号より補正信号を生成して前記光学ヘ
    ッドに供給する信号補正部とを備えた光情報記録装置に
    おいて、 前記信号補正部に、 トラック1周当たりの情報信号を前記フォーマッタから
    順次取り込む第1乃至第4のメモリと、 前記第1乃至第4のメモリのうちのデータ記憶モードに
    切り換えられたメモリと同時にデータ記憶モードに切り
    換えられて前記メモリに記憶される情報信号と同一の情
    報信号の記憶を開始し、前記原盤又は光情報記録媒体が
    1回転するごとにその周方向の特定位置に対応して生成
    され前記ディスク回転部から出力されるインデックス信
    号の受信によって再生モードに切り換えられる交替用メ
    モリと、前記インデックス信号によってリセットされ、
    前記カッティングクロックの発生部又は内周側補償クロ
    ックの発生部若しくは外周側補償クロックの発生部から
    出力されるトラック1周分のクロックをカウントして、
    前記第1乃至第4のメモリの駆動の同期をとる第1乃至
    第4のカウンタ及び前記交替用メモリの駆動の同期をと
    る交替用カウンタと、 前記第1乃至第4のメモリ乃至前記交替用メモリに記憶
    された情報信号のうち、記録しようとするトラックに先
    行する隣接トラックに記録された情報信号と後行する隣
    接トラックに記録しようとする情報信号とを参照して、
    前記記録しようとするトラックに記録される情報信号の
    記録レベル及び/又は記録パルス長を補正する信号補正
    回路とを備えたことを特徴とする光情報記録装置。
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JP2006119484A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Fujitsu Ltd 電子ビーム描画装置

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