JP2001147101A - 誘導型スラスト変位センサ - Google Patents

誘導型スラスト変位センサ

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JP2001147101A
JP2001147101A JP33016099A JP33016099A JP2001147101A JP 2001147101 A JP2001147101 A JP 2001147101A JP 33016099 A JP33016099 A JP 33016099A JP 33016099 A JP33016099 A JP 33016099A JP 2001147101 A JP2001147101 A JP 2001147101A
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target
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magnetic
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Tadashi Sato
忠 佐藤
Susumu Osawa
将 大沢
Satoshi Mori
敏 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転体の半径方向位置が変動しても安定した
出力が得られ、センサコイルの励磁周波数を下げても広
い範囲の回転体の検出周波数特性が得られる誘導型スラ
スト変位センサを提供する。 【解決手段】 円周方向に均一で軸方向に異なる透磁率
分布を備えた回転体側に固着されるターゲット4と、該
ターゲットの外周を取り囲む円周方向に均一に配置され
た複数の磁極歯部5aと該磁極歯部間に配置されたコイ
ルスロット5bを備えたセンサコア5と、該センサコア
のコイルスロットに装着された複数相のセンサコイル6
とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導型スラスト変
位センサに係り、特に回転体の軸方向位置を電磁気的誘
導現象(インダクタンスの変化)を利用して検出する変
位センサに関する。
【0002】
【従来の技術】回転体の軸方向変位を検出する最も一般
的な形態は、回転体に回転軸垂直断面を設け、この面に
対して垂直方向にセンサを配置して被検出面の位置を検
出する方式である。即ち、図6に示すように回転体1の
軸端に磁性材2を設け、この面に対向する位置にセンサ
コイル3kを固設したセンサヘッド3を配置する。磁性
材の端面2aとセンサヘッドの端面3a間の距離によっ
て、コイル3kのインダクタンスが変化するので、その
間の距離検出が可能になる。しかしながら、このような
検出形態では、回転軸1の軸端にカップリング、羽根車
などの付加機器の取り付けが難しいので、実用上の問題
が生じる場合がある。
【0003】一方で、回転体円柱側面を検出対象として
利用することにより、この問題は回避できる。この具体
例を図7を用いて説明する。回転体のターゲット部4
は、回転体垂直断面を境に透磁率の高い磁性材4aと非
磁性材4bが接合して構成される。変位センサヘッド3
は、この境界の半径方向延長線上に固定される。回転体
1が軸方向に移動することにより、センサヘッドの磁性
材端面3aと回転体側の磁性材4aの円周面の重なる面
積が異なるため、この空隙の磁気抵抗は変化することと
なる。よって、センサコイル3kの自己インダクタンス
は回転体の軸方向変位に依存して変化するので、回転体
1の軸方向位置検出が可能となる。
【0004】例えば、回転体が図7の右側に移動した場
合、回転体磁性材4aの円周面とセンサコイルヘッドの
端面3aの重なる面積が増加し、センサコイル3kで発
生した磁束の磁路面積は増加することになる。このた
め、コイルの磁束鎖交量は増加し、自己インダクタンス
は増加する。逆に回転体が左に移動した場合には、セン
サコイルの自己インダクタンスは減少する。このよう
に、磁性材4aと非磁性材4bの境界面をセンサヘッド
3に対面して配置することにより、回転体の軸方向位置
の検出が可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この形
態を適用した場合、正確な回転体の軸方向位置が検出で
きなくなる場合がある。例えば図8に示すように、回転
体が半径方向に移動した場合、又は図9に示すように回
転体が傾いた場合には、回転軸方向の位置が一定であっ
ても、センサコイルのインダクタンスは変化することに
なり、正確な軸方向位置の検出が不可能となる。
【0006】又、別の問題として、誘導電流の検出特性
阻害の問題がある。センサの磁束経路に導電性物質があ
る場合、例えば、センサヘッド、回転子ターゲット間に
キャン等の導電体を有する構成、あるいは、ターゲット
乃至センサヘッドコアが導電体で構成されているとき
は、誘導電流の反作用により、センサヘッドの磁束密度
が低下する。そのためセンサの磁路に導電性物質がある
場合は、変位センサの検出特性が低下し、極端な場合は
変位検出が不可能になる。この変位検出を阻害する誘導
電流は励磁磁束の時間微分に比例して発生するので、励
磁周波数が高いと損失が大きくなるので、励磁周波数は
極力低くした方が、センサ感度は向上する。
【0007】その一方で、従来の誘導型変位センサにお
いては、回転体の駆動制御、又は浮上位置制御等のシス
テム構成上の要求から、センサコイルの励磁磁界周波数
は回転体の変位の変動の周波数に対して十分に高く設定
する必要があった。一般に励磁周波数は、回転体の検出
変位周波数の5〜10倍以上が望まれる。このため、悪
影響を及ぼす誘導電流の発生を抑える目的で、センサコ
イルの励磁周波数を極端に下げると、回転体の変動変位
の高周波数成分が検出不可能になる。又、従来の変位セ
ンサは励磁磁界により回転体の位置変動による振幅変調
を行っているので、復調演算の際に励磁磁界周波数成分
を除去する必要がある。この信号処理のためにLPF
(ローパスフィルタ)を使用する必要があったため、変
位検出可能な周波数領域の上限が生じてしまうという問
題があった。
【0008】本発明は上述した事情に鑑みて為されたも
ので、電磁気的誘導現象を利用した回転体の軸方向位置
を検出するセンサにおいて、回転体の半径方向位置が変
動しても安定した出力が得られ、センサコイルの励磁周
波数を下げても広い範囲の回転体の検出周波数特性が得
られる誘導型スラスト変位センサを提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、円周方向に均一で軸方向に異なる透磁率分布を備え
た回転体側に固着されるターゲットと、該ターゲットの
外周を取り囲む円周方向に均一に配置された複数の磁極
歯部と該磁極歯部間に配置されたコイルスロットを備え
たセンサコアと、該センサコアのコイルスロットに分布
して巻線された複数相のセンサコイルとからなることを
特徴とする誘導型スラスト変位センサである。
【0010】これにより、センサコアがターゲットの外
周を取り囲むように配置されているので、回転体に半径
方向の位置変動が生じても、センサコアに配置されたセ
ンサコイルの分布した巻線によりその変動に伴う出力が
相殺される。従って、半径方向のターゲットの位置変動
に伴う出力がセンサコイル端子に現れないので、回転体
の半径方向位置が変動しても、正確な軸方向変位のみを
検出できる。
【0011】請求項2記載の発明は、前記変位センサの
巻線に通電する際、ターゲットに回転磁界を作用させる
ように、巻線電流を与えることを特徴とする。この手法
により、更に、センサコイル端子に現れる出力が磁気回
路の抵抗成分の影響を受けず、又励磁周波数の影響を受
けないので、センサコイルの励磁周波数を下げても広い
範囲の回転体の検出周波数特性が得られる。
【0012】請求項3に記載の発明は、前記変位センサ
を回転体の軸方向の異なる位置に2組備え、前記ターゲ
ットは回転体の軸方向に対して前記軸方向に異なる透磁
率分布を対称に配置し、且つ前記2組の複数相の巻線を
互いに差動的な出力が得られるように直列に接続したこ
とを特徴とする。これにより、2組の変位センサが差動
的に動作することから、標準位置におけるインダクタン
ス固定分が互いに相殺され、変動分のみを加算して取り
出すことができる。従って、検出感度の高い誘導型スラ
スト変位センサが得られる。
【0013】又、前記軸方向に異なる透磁率分布を備え
たターゲットは、透磁率の高い磁性材と非磁性材を接合
させたものであることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1乃至図5を参照しながら説明する。図1は本発
明の実施の形態のスラスト変位検出センサの形状を示
し、センサコイルの巻線は省略して図示している。即
ち、回転体に固定されたターゲット4の外周を取り囲む
ように、磁極歯部5aとコイルスロット5bを備えたセ
ンサコア5が配置されている。コイルスロット5bに
は、後述するようにセンサコイルが電動機の巻線と同様
に分布して配置される。回転体1に装着したターゲット
4は図7に示した構成と同一で、透磁率の高い磁性材と
非磁性材を軸方向に隣接して配置し、その境界位置の磁
束の変化を検出に利用する。図7に示すセンサとの違い
は、磁性材からなる複数の磁極歯部5aとスロット5b
を有するセンサコア5がこのターゲット4の境界部を取
り囲む形で同軸状に配置されていることにある。
【0015】センサコイル6は、回転磁界が形成できる
ように電動機と同様の巻線に配置され、結線が施されて
いる。図6は、センサコイル配置の一例として、二極二
相巻線として配置した場合である。即ち、a相巻線とb
相巻線とは、互いに直交する方向の磁束を生成するよう
に配線され、各相に90゜位相の異なる交流電流を供給
することにより2極の回転磁界を形成する。このように
回転対称となるように巻線を配置することで、回転体の
ラジアル位置の変動は、センサコイルのインダクタンス
に影響を及ぼさない。
【0016】即ち、図8と図9に示されるような回転体
の半径方向位置の変化、又は傾きに対しては、これによ
りセンサコアの磁極歯部から生成する巻線端子側から見
た自己インダクタンスは変化しない。一方、スラスト方
向の変位に対しては、センサコアの磁極歯部から見た磁
気抵抗が変化して生成する磁束量が変化し、センサコイ
ルのインダクタンスは一意に変化するので、回転体の軸
方向位置検出が可能になる。よって、このようなセンサ
構成とすることにより、回転体のラジアル変位の影響を
受けることなく、スラスト方向の位置検出が可能とな
る。
【0017】又、このようなセンサコアの構成をとるこ
とにより、検出される変位の周波数特性は励磁周波数等
の影響を受けない。このため、理論上、高い周波数の回
転体の変動も検出可能になる。次に、図2に示した二極
二相巻線の端子電圧より、変位信号を抽出する原理を説
明する。尚、a相巻線、b相巻線の電気的特性は同一で
あり、コイルの配置は幾何学的に90゜の回転角度の差
異があるだけとする。ここで、回転体のスラスト方向位
置を記号zで表し、zの基準位置をzとし、この基準位
置からの変位をδzで表す。
【0018】回転体が基準位置zにある場合のセンサ
コイルの自己インダクタンスをLで表記するとδzと
インダクタンスL(δz)の関係は L(δz)=(z/(z+δz))L と表される。これをz中心でTaylor展開すると、 L(δz)={1-(δz/z)+2(δz/z)-6(δz/z)+…}L(1) を得る。又、a相巻線、b相巻線の電流・電圧を
(i,i),(v,v)で表すと、
【数1】 Rは巻線純抵抗分である。
【0019】両式よりdL(δz)/dtを消去すると、
【数2】 この式と、前記Taylor展開(1)の近似式、 より、変位δzは結局
【数3】 で計算される。
【0020】この結果から明らかなように、変位演算過
程でセンサコイルの純抵抗分は消去されることがわか
る。これにより、センサの環境温度が変化し、抵抗値が
変化した場合でも、その影響を受けないので安定した変
位検出特性が得られる。
【0021】上式の演算を簡単にするために、振幅一定
の回転磁界でセンサ磁気回路を励磁することを考える。
即ち、センサコイルa相,b相に流す電流(i,i
を、電流振幅i,回転角周波数ωθを一定値として i=icosωθt i=isinωθt で与えるものとする。これを(3)式に代入し、 δz=z+(zθiL)(vsinωθt-vcosωθt) (4) となる。式中のz,i,L,ωθは一定値であるか
ら、センサコイル端子電圧(v,v)を回転磁界に同
期させるだけで変位信号を得ることができる。
【0022】従来の誘導型変位センサにおいては、励磁
磁界周波数はターゲット変位周波数に対して、十分に高
く設定する必要があった。これに対して本発明の変位セ
ンサにおいては、上式で示したように、原理上の検出特
性は励磁磁界の回転角周波数に依存しない。このため、
変位検出特性に悪影響を及ぼす渦電流が発生しないよう
に励磁磁界周波数を低くしても十分な検出特性が得られ
る。
【0023】又、従来の変位センサは励磁磁界による振
幅変調を行っているので、復調演算する際に励磁磁界周
波数成分を除去する必要がある。このために、LPF(ロ
ーパスフィルタ)を使用する必要があったため、変位検
出可能な周波数領域の上限が生じていたが、本発明で
は、このようなフィルタリングの操作が一切ないので、
理論上高い周波数の変位が検出可能である。
【0024】次に、図3に示すように回転体1の軸方向
の異なる位置に上述の変位センサを2組備え、2組のセ
ンサコイル結線を互いに差動的な出力が得られるように
直列に接続したものである。ターゲット4は軸方向に異
なる透磁率分布を対称に配置しているので、回転体が片
側に変位すると、片方の変位センサのインダクタンスL
(δz)が増大し、他方の変位センサのインダクタンスL
(δz)が減少する。係る場合の直列接続のセンサコイル
の出力について考察する。
【0025】(3)式を導出する際に使用したインダク
タンスのTaylor展開の近似式、 L(δz)=L-(δz/z)L 上式は右辺第一項は変位δzに無関係な量なので、微少
なδzの変化に対してL(δz)はほとんど変化しない。即
ち、右辺第二項(δz/z)Lの大きさがLに比して小
さいとL(δz)の変位は相対的に小さくなり、このため検
出感度の低下を引き起こしてしまう。又、上式は(1)
式のδzの1次までの項までしか含んでいないので、δz
が大きくなると、検出変位に含まれる誤差が大きくな
り、正確な測定が困難になる。
【0026】いま、図3において、変位センサ1のイン
ダクタンスをL,変位センサ2のインダクタンスをL
とすると、 L(δz)=(z/(z+δz))L L(δz)=(z/(z0−δz))L これをz中心でTaylor展開して L(δz)={1-(δz/z)+2(δz/z)-6(δz/z)+…}L L(δz)={1+(δz/z)+2(δz/z)+6(δz/z)+…}L 両式の差分をとると L(δz)-L(δz)={(δz/z)+6(δz/z)+…}2L を得る。
【0027】変位センサ1と変位センサ2の巻線を逆極
性になるように接続し、ひとつのコイルと見なした場
合、そのインダクタンスはL(δz)-L(δz)になるの
で、上式の差分の操作となる。これをTaylor展開の1次
式で近似することにより、 L(δz)-L(δz)=(δz/z)2L が得られる。この式は(2)式に比較すると、変位に無
関係な定常項Lが存在しないので、検出感度が向上し
ていることがわかる。又、δzの2次の項まで考慮する
ことで、近似による丸め誤差の影響が少なくなり、精度
の高い測定が可能となる。
【0028】回転体変位とセンサコイル端子電圧の関係
を求めるために次の信号を導入する。変位センサ1のa
相巻線,b相巻線の端子電圧を(v1a,v1b),変位
センサ2のa相巻線,b相巻線の端子電圧を(v2a,v
2b)で表すことにする。変位センサ1と変位センサ2
のセンサコイルを逆極性になるように接続し、一つのコ
イルと見なした場合のa相巻線,b相巻線の端子電圧は
(v2a-v1a,v2b-v 1b)になる。
【0029】従ってセンサコイルの端子電圧から変位を
導出する式は、
【数4】 となり、回転磁界を生成する電流の式、 i=icosωθt i=isinωθt から δz=(z/2iωθL){(v2a-v1a)sinωθt-(v
2b-v1b)cosω θt} により導出される。
【0030】以下、本発明の実施例について図4及び図
5を参照しながら説明する。尚、以下の説明では、便宜
上センサコイルの巻線形態は、三相二極として説明する
が、回転磁界が生成可能な形態ならばいかなる極数、及
び相数でも適用が可能である。又、センサコイルのスロ
ット数を12個として説明するが、スロット数は適宜決
められるのは勿論のことである。回転体のターゲットと
変位センサの配置は図7に示した形態を用いるものとす
る。センサコアに巻回されるセンサコイルの配置は変位
センサ1,変位センサ2共に図4に示すように三相二極
に配線されている。
【0031】図5は、このセンサコイル端子電圧から回
転体軸方向位置を演算する回路構成例である。センサコ
イルは、変位センサ1と変位センサ2の極性が逆になる
ように接続され、三相Y結線にして使用する。このコイ
ルに回転磁界を発生させるために、一定振幅、一定周波
数の三相交流電流を流す必要がある。この電流を生成す
るために二相発振器11、二相・三相変換器12、三相
電流増幅器13を使用する。二相発振器11にて一定振
幅、一定角周波数の信号 i=cosωθt i=sinωθt を得る。
【0032】次に、二相・三相変換器12にて、次の演
算、
【数5】 を行い、三相電流指令値を生成する。この信号を電流増
幅器13にて三相結線としたセンサコイルに通電し、回
転磁界を生成する。
【0033】このときのセンサコイル端子電圧(v,v
,v)を三相・二相変換器14で二相信号(v
v)に変換する。
【数6】
【0034】このようにして得た二相電圧信号と、二相
発振器の信号を用いて、回転体変位を次の式で導出す
る。 δz=k{-vsinωθt+vcosωθt} ここでkは比例定数である。得られた軸方向変位の検出
特性は、励磁角周波数ω θに依存しないので、高い周波
数で変動する回転体の変位の検出が可能となる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転体に固設した磁性材ターゲットの円筒面を取り囲む
ように、センサコアを配置したことにより、回転体半径
方向変位の影響を受けることなく軸方向変位の検出が可
能となる。又、抵抗成分の影響を受けないので、センサ
の周辺の温度が変動して抵抗値が変化した場合でも、安
定した変位検出特性が得られる。更に、変位の検出周波
数特性は、励磁磁界周波数に依存しないので、変位セン
サ周辺に発生する誘導電流の影響を最小限にとどめるた
めに励磁磁界周波数を低くして使用できる。又、振幅変
調方式を用いないので、キャリア周波数を除去するため
のフィルタが不要となり、回転体の変位を高い周波数領
域まで検出できる。
【0036】又、回転体に二つの変位センサを配置し
て、センサコイル出力が差動的に得られるように結線す
ることにより、センサコイルのインダクタンスのオフセ
ットが消失し、検出された変位は線形性が増加するの
で、検出特性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の誘導型スラスト変位セン
サの(a)軸方向の側面図であり、(b)センサコアの
断面図である。
【図2】図1のセンサコアの巻線の配置を示す図である
【図3】図1の変位センサを軸方向の異なる位置に2個
配置した例を示す図である。
【図4】図1のセンサコアの巻線の配置の他の例を示す
図である
【図5】図3の変位センサの配置による変位検出回路の
構成例を示す図である。
【図6】従来の誘導型スラスト変位センサの構成例を示
す図である。
【図7】軸方向に異なる透磁率分布を備えたターゲット
と、その側方にセンサヘッドを配置した場合を示す図で
ある。
【図8】図7において、回転体が半径方向に変位した場
合を示す図である。
【図9】図7において、回転体が傾斜した場合を示す図
である。
【符号の説明】
1 回転体 4,4a ターゲット(磁性材) 4b ターゲット(非磁性材) 5 センサコア 5a 磁極歯部 5b スロット 6 巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 敏 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 Fターム(参考) 2F063 AA02 BD16 CA08 CA40 CB12 CC04 DA01 DB04 DD03 DD04 DD05 GA04 GA30 GA35 GA36 GA68 GA69 GA80 LA02 LA12 LA23 LA24 LA25 2F077 FF04 FF12 FF39 NN04 NN21 TT06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向に均一で軸方向に異なる透磁率
    分布を備えた回転体側に固着されるターゲットと、該タ
    ーゲットの外周を取り囲む円周方向に均一に配置された
    複数の磁極歯部と該磁極歯部間に配置されたコイルスロ
    ットを備えたセンサコアと、該センサコアのコイルスロ
    ットに分布して巻線された複数相のセンサコイルとから
    なることを特徴とする誘導型スラスト変位センサ。
  2. 【請求項2】 前記ターゲットに回転磁界を作用させる
    ように、前記巻線に電流を通電することを特徴とする請
    求項1に記載の誘導型スラスト変位センサ。
  3. 【請求項3】 前記変位センサを回転体の軸方向の異な
    る位置に2組備え、前記ターゲットは回転体の軸方向に
    対して前記軸方向に異なる透磁率分布を対称に配置し、
    且つ前記2組の複数相の巻線を互いに差動的な出力が得
    られるように直列に接続したことを特徴とする請求項1
    に記載の誘導型スラスト変位センサ。
  4. 【請求項4】 前記軸方向に異なる透磁率分布を備えた
    ターゲットは、透磁率の高い磁性材と非磁性材を接合さ
    せたものであることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の誘導型スラスト変位センサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100383488C (zh) * 2006-03-17 2008-04-23 清华大学 一种同步测量转动轴径向和轴向位移的方法及其传感器
CN100394143C (zh) * 2006-03-24 2008-06-11 重庆工学院 齿电式时栅传感器

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