JP2001145869A - 生ゴミの処理方法及びその処理製品 - Google Patents
生ゴミの処理方法及びその処理製品Info
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Abstract
費節減と環境問題対処に寄与する生ゴミの処理方法、並
びに、製品として再利用できる処理物を提供すること。 【解決手段】 破砕練潰してペースト状にした生ゴミ
に、食物繊維粉末を混合した後、脱水乾燥する。生ゴミ
を、一旦冷凍した後に、加熱して解凍し、次いで破砕練
潰してもよい。食物繊維粉末としては、木材または穀粒
かすの細粒化物、特に、油椰子幹から得たものが好まし
い。食物繊維粉末を混合した生ゴミを、加熱または通風
により、水分5〜18%以下まで脱水乾燥すると、再利
用可能な処理製品が容易に得られる。
Description
方法、及び、処理して得られた製品に関する。
食堂、野菜や魚などの市場、各生産地などから、毎日多
量に排出され、その排出量は増加傾向にある。生ゴミを
処理する新しい手段は、多々試みられているが、いまだ
に十分な処理技術は確立されていない。焼却処分による
場合は、有害物質を排出したりして環境に影響を及ぼす
ほか、生ゴミの運搬や処理施設の設置維持に経費を要す
る。発酵処理による場合は、例えばネギの皮など、処理
できないものが残ってしまう。
に鑑みて創出されたものであり、その目的は、従来廃棄
されていた資源を有効利用して、経費節減と環境問題対
処に寄与する生ゴミの処理方法を提供すると共に、製品
として再利用できる処理物を提供することである。
に、本発明の生ゴミの処理方法及びその処理製品は、次
の構成を備える。すなわち、破砕練潰してペースト状に
した生ゴミに、食物繊維粉末を混合した後、脱水乾燥す
ることを特徴とする。
熱して解凍し、次いで破砕練潰することで、ペースト状
の生ゴミを生成するようにして、生ゴミを処理されやす
い状態にしてもよい。一旦冷凍した生ゴミを解凍するに
は、蒸すか、または、沸騰した湯浴に短時間浸漬するこ
とが好適である。
粒化したものを用いると、生ゴミの処理効率が芳しい。
特に、油椰子幹を切断成形した製材を、水分約10〜5
0%に乾燥し、次いで、粉砕して維管束と食物繊維とに
篩別して得られたものが、生ゴミに含有される水分の処
理に最適である。
たは通風により、水分5〜18%以下まで脱水乾燥する
と、再利用可能な処理製品が容易に得られる。
て炭化すると、活性炭が得られ、栄養調整成分を添加す
ると、食品が得られる。
例を用いて説明する。図1は、生ゴミの処理方法の概要
を示すフローチャートである。まず、処理対象となる生
ゴミとしては、芋類、澱粉類、菓子類、油脂類、種実
類、豆類、魚介類、獣鳥肉類、卵類、乳類、野菜類、果
実類など、広義の生ゴミが挙げられる。この生ゴミを破
砕練潰して、生ゴミに含有される水分の処理に役立てる
ために、ペースト状に準備する。
から、破砕練潰することが好ましい。冷凍処理するの
は、水分処理の向上と腐敗の防止と貯蔵のためであり、
加熱解凍するのは、殺菌効果を上げるためである。加熱
解凍には、蒸すか、または、沸騰した湯浴に短時間浸漬
する。湯浴を用いる場合は、3〜5分程度浸漬したら、
すぐに引き上げて水切りをする。
混合される。食物繊維粉末は、吸水性に富むので、生ゴ
ミに含有される水分を、速やかに多量吸収する。生ゴミ
に含有される水分が、生ゴミの腐敗の主因になっている
ので、この脱水工程に、本発明の主眼がある。
脱水乾燥されて、好ましくは水分5〜18%以下の処理
製品となる。この脱水乾燥は、生ゴミに含有される水分
を吸収した食物繊維粉末から行なわれる。これによっ
て、生ゴミは、食物繊維粉末を介することによって、効
率よく脱水処理される。このとき、加熱によって、脱水
乾燥を促進してもよい。
で腐敗もしないので、そのままでも、肥料などに利用で
きる。しかし、更に加工して、多様な製品として供給し
てもよい。例えば、焼成すれば、活性炭になり、栄養調
整成分を添加すれば、飼料などの食品になり、組成調節
を施せば、建材などの機能性材料になり、ゴミがなくな
る。
でる大鋸屑粉末などの木材、または、小麦などの籾殻や
米糠、ビール搾り粕、焼酎搾り粕などの穀粒かすが好適
に利用できる。特に、油椰子幹を切断成形した製材を、
水分約10〜50%に乾燥し、次いで、粉砕して維管束
と食物繊維とに篩別して得られたものが好ましい。
帯地域を中心に広く栽培が行われている油科作物であ
る。その果肉からとる油は、食用および工業用に供され
ている。商業的大規模農園が開かれ、生産量が増大する
にともない、計画的な植栽培が要求されている。樹齢2
5年以上の油椰子の幹は、老幹となり、幹の処理に困難
をきたしている。油椰子幹内部は、維管束組織が物理的
支えとなり養分の流路れにもなっているが、幹全体の水
分含有量が75%以上の水分を保持している。そのた
め、熱帯の気温の高さにより、倒してからの腐敗が早
く、副産物の再利用ができなかった。従って、老幹園を
再植するため、老椰子幹は倒されその場で焼き捨てられ
るのが通常であった。乾期に処理しなければならない点
と、老椰子幹を切って栽培園外へ運び出す方法が高価と
なる点とから、再植計画も困難であった。
子幹を粉砕し、繊維束と維管束をとりまく繊維質に選別
することにより、油椰子幹を焼きすてることなく再利用
できる知見を得た。老椰子幹をも含めて、油椰子幹を、
その地上約3〜4mの高さ位置に、ブルドーザの先端を
当てて押し倒し、根より1〜2m上部の幹をチェンソー
で切断して、根部と幹に分離する。そして、チェンソー
で約80cm厚の輪切りにし、幹皮を1〜5cm取り除
き、製材機械にて、角材や板材に製材する。製材は、約
−70〜0℃に一旦冷凍した後に、乾燥室にて水分約1
0〜50%になるまで風乾燥する。または、外気温15
〜35℃の自然環境下で、水分約10〜50%になるま
で風乾燥する。乾燥程度は、油椰子幹粉砕物の水分含有
量の状態によって適宜設定されるが、乾燥後に食物繊維
を多量含有し、油椰子粉末の水分量が18%以下となっ
ていることが好適である。これは油椰子幹粉末を腐敗さ
せないことから必要である。
と食物繊維とに篩別けし、その食物繊維を更に5〜50
メッシュ程度、特に好ましくは10〜35メッシュに選
別し、食物繊維を70%以上含み、好ましくは、ヘミセ
ルロース、セルロース、リグニンを含有した食物繊維油
椰子幹粉末を得る。得られた食物繊維油椰子幹粉末は、
多量に食物繊維含有し、その成分の分析結果は次の通り
である。 油椰子幹粉末中: 含有成分 比率 水分 12.8% たんぱく質 0.9% 脂質 0.8% 繊維 42.9% 糖質 38.1% 灰分 4.5%
まねぎ、ねぎ、きゃべつ、セロリ、レタス、蜜柑皮、魚
の頭や内臓、骨、卵の殻など、一般家庭から出た生ゴミ
を5kg用意した。これを、一旦冷凍した後、釜で蒸し
て、ミキサーで破砕して練って、ペースト状にした。こ
れに、油椰子由来の食物繊維粉末1.5kgを混合し
て、室内で水分18%以下になるまで乾燥したところ、
無臭の処理物が得られた。
飯1kgをミキサーで粉砕して、ペースト状にした。こ
れに、油椰子繊維粉末300gを混合して、室内で水分
18%まで風乾燥したところ、無臭の処理物が得られ
た。
後、蒸してミキサーで粉砕し、ペースト状にした。これ
に、油椰子食物繊維粉末300gを混合して、室内で水
分18%まで風乾燥したところ、無臭の処理物が得られ
た。
ミキサーで粉砕し、ペースト状にした。これに、油椰子
食物繊維粉末300gを混合して、室内で水分18%ま
で風乾燥したところ、無臭の処理物が得られた。
サーで粉砕し、ペースト状にした。これに、油椰子食物
繊維粉末300gを混合して、室内で水分18%まで風
乾燥したところ、無臭の処理物が得られた。
粉砕し、ペースト状にした。これに、油椰子食物繊維粉
末150gを混合して、室内で水分18%まで風乾燥し
たところ、無臭の処理物が得られた。
間入れ、水切りした後、ミキサーで練潰して、ペースト
状にした。これに、製材から得た大鋸屑粉末を混合し
て、水分18%以下になるまで機械乾燥したところ、無
臭の処理物が得られた。
を含有したぺット動物の餌や家畜の飼料、養殖魚の餌と
して提供できた。また、生ゴミをそのゴミ種類ごとに選
別して、処理物の用途別に分けて処理することにより、
高品質の処理物を提供できた。
割りしたとうもろこし30%を混合した飼料を、生後5
週目の鶏96羽に7日間食べさせ、食欲と糞尿について
観察した。朝と夕方に、1羽当たり水分60%を含ませ
た飼料750gを与えた。その結果、食べ残しはなく、
良好な糞尿が一日約150gあった。その糞を回収して
一ヶ月自然放置したところ、良好な有機肥料が得られ
た。
って、下記の効果を奏する。従来、生ゴミは水分が高い
ため、腐敗が早く、回収して再生することができなかっ
た。しかし、食物繊維粉末を介して脱水乾燥すること
で、再利用可能な処理物が得られた。そのため、従来廃
棄されていた生ゴミ、いわば夢の資源を有効利用して、
経費節減と環境問題対処が達成された。得られた処理物
は、元の食物の栄養成分と食物繊維に富み、食品素材に
適している。また、本発明は、殺菌処理や添加物などを
一切使用しないので、品質及び環境への安全性が図られ
ている。
Claims (9)
- 【請求項1】破砕練潰してペースト状にした生ゴミに、 食物繊維粉末を混合した後、脱水乾燥することを特徴と
する生ゴミの処理方法。 - 【請求項2】生ゴミを、一旦冷凍した後に、加熱して解
凍し、次いで破砕練潰することで、ペースト状の生ゴミ
を生成する請求項1に記載の生ゴミの処理方法。 - 【請求項3】一旦冷凍した生ゴミを、蒸すか、または、
沸騰した湯浴に短時間浸漬することで、解凍する請求項
2に記載の生ゴミの処理方法。 - 【請求項4】食物繊維粉末が、 木材または穀粒かすを細粒化したものである請求項1な
いし3に記載の生ゴミの処理方法。 - 【請求項5】食物繊維粉末が、油椰子幹を切断成形した
製材を、水分約10〜50%に乾燥し、次いで、粉砕し
て維管束と食物繊維とに篩別して得られたものである請
求項4に記載の生ゴミの処理方法。 - 【請求項6】食物繊維粉末を混合した生ゴミを、 加熱または通風により、水分5〜18%以下まで脱水乾
燥する請求項1ないし5に記載の生ゴミの処理方法。 - 【請求項7】破砕練潰してペースト状にした生ゴミに、 食物繊維粉末を混合した後、脱水乾燥して得られたこと
を特徴とする生ゴミの処理製品。 - 【請求項8】乾燥した生ゴミの処理製品を、更に焼成し
て炭化した請求項7に記載の生ゴミの処理製品。 - 【請求項9】乾燥した生ゴミの処理製品に、栄養調整成
分を添加して食品化した請求項7に記載の生ゴミの処理
製品。
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---|---|---|---|
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009233664A (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Korea Inst Of Science & Technology | 廃棄物処理システム |
JP2011224479A (ja) * | 2010-04-20 | 2011-11-10 | Japan International Research Center For Agricultural Services | 吸水性素材 |
WO2014175722A1 (en) * | 2013-04-24 | 2014-10-30 | Youji Organitech Sdn Bhd | A palm-based animal feed |
JP2016144803A (ja) * | 2016-02-09 | 2016-08-12 | 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター | 吸水性素材の製造方法 |
-
1999
- 1999-11-19 JP JP32967799A patent/JP3969913B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2016144803A (ja) * | 2016-02-09 | 2016-08-12 | 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター | 吸水性素材の製造方法 |
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