JP2001145506A - 模様付きスライドファスナーとその製造法 - Google Patents

模様付きスライドファスナーとその製造法

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JP2001145506A
JP2001145506A JP32944599A JP32944599A JP2001145506A JP 2001145506 A JP2001145506 A JP 2001145506A JP 32944599 A JP32944599 A JP 32944599A JP 32944599 A JP32944599 A JP 32944599A JP 2001145506 A JP2001145506 A JP 2001145506A
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Yoshihiro Kimura
世志弘 木村
Katsuhiro Akiyama
勝裕 秋山
Tomio Tono
富男 刀野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライドファスナーとして、無地のファスナ
ーに比べて適用範囲が遙かに広く、ファッション性に富
むものを得る。 【解決手段】 かみ合ったファスナー素材の務歯表面と
布テープ部をほぼ同じ平面に位置させた状態で印捺する
ことにより、対向側面の務歯列の個所を除き、該務歯列
からわずかな縦間隔をおいて布テープ部の表面にプリン
ト模様を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無地のファスナー
に比べて適用範囲が遙かに広く、ファッション性に富む
模様付きスライドファスナーとその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】スライドファスナーは、主に務歯が金属
製またはプラスチック製でテープが布地であり、各種の
スポーツウェア、ブルゾン、防寒コートや作業服のよう
な繊維製品、バッグや財布などの袋物、布団や毛布カバ
ーなどの寝装品で汎用されている。従来のスライドファ
スナーは、大小さまざまの形状のものが存在するけれど
も、着色されていても無地のものが大部分である。
【0003】 無地のスライドファスナーは、衣服やバ
ッグにおけるカラフルなファッションに適応しない場合
があり、全体のデザインバランスを崩すときには、該フ
ァスナーを前布などで隠している。従来において、スラ
イドファスナーの布テープ部に模様を施すには、先染め
糸を用いた柄織り法によって布テープ部に柄出しを行っ
ているにすぎない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】既存の方法である先染
め糸によるファスナー柄織り法は、柄組織の設計と製織
に手間を要するうえに、特定の織機によって織成するた
めに少ロットの生産に向いていない。また、糸段階に染
色工程が介在することにより、ファスナーの商品企画か
ら製織までに長い期間が掛かり、ファッションの流行の
変化を読み取りながら特定のファスナーを迅速に企画・
販売することが困難である。
【0005】 本発明は、従来のスライドファスナーに
関する前記の問題点を改善するために提案されたもので
あり、布テープ部分に図柄や文字などのプリント模様を
設けることにより、無地のファスナーに存在しないデザ
イン性を有する模様付きスライドファスナーを提供する
ことを目的としている。本発明の他の目的は、多品種で
少ロットの生産に容易に対応でき、ファッションの流行
の変化にいち早く追随した生産が可能である模様付きス
ライドファスナーの製造法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、適用するスライドファスナーは、一般市販品のよう
に、対向側面に務歯列を有する2本の布テープ部をかみ
合わせる態様を有する。本発明に係るスライドファスナ
ーは、かみ合ったファスナー素材の務歯表面と布テープ
部をほぼ同じ平面に位置させた状態で印捺することによ
り、対向側面の務歯列の個所を除き、該務歯列からわず
かな縦間隔をおいて布テープ部の表面にプリント模様を
形成している。
【0007】 本発明のファスナーにおいて、プリント
模様には、通常の着色模様に加えて再帰反射模様などを
包含する。この再帰反射模様は、金属粉などの鏡面反射
物を混入したインクで印捺してその表面に小ビーズを付
着させるか、または下半分に金属蒸着した小ビーズを混
入したインクで印捺する。プリント模様の形成には、ス
クリーンプリント、インクジェットプリント、オフセッ
トプリント、転写プリント、グラビアプリントなどを用
いればよい。
【0008】 本発明に係るファスナー製造法は、適宜
の弾力性を有する細長い下敷き台を捺染台上に貼着して
から、ファスナー素材における布テープ部の務歯列をか
み合わせ、かみ合ったファスナー素材の務歯列を下敷き
台の凹部の中に嵌めて布テープ部を下敷き台の上に着脱
可能に貼着する。印捺時の押圧によって務歯表面と布テ
ープ部をほぼ同じ平面に位置させ、これによって布テー
プ部の表面にプリント模様をほぼ均一に施す。
【0009】 本発明のファスナー製造法は、多色刷り
の場合に、可撓性を有する帯状の下敷き台を捺染コンベ
ア上にエンドレスに貼着してから、ファスナー素材にお
ける布テープ部の務歯列をかみ合わせ、かみ合ったファ
スナー素材の務歯列を下敷き台の凹部の中に嵌めて布テ
ープ部を下敷き台の上に着脱可能に貼着すると好まし
い。この下敷き台では、コンベアとともに走行させて各
着色段階の印捺時の押圧によって務歯表面と布テープ部
がほぼ同じ平面に位置し、これによって布テープ部の表
面に多色のプリント模様をほぼ均一に施す。
【0010】 本発明のファスナー製造法では、可撓性
を有する帯状の下敷き台を用い、かみ合ったファスナー
素材の務歯列を下敷き台の凹部の中に嵌めながら布テー
プ部を下敷き台と着脱可能に貼着してロール状に巻き取
ってもよい。この製造法において、巻き取った下敷き台
付きファスナー素材は、各スクリーン枠ごとに捺染台上
へ走行させ、該捺染台に粘着剤層を介して貼着するかま
たは適宜のガイド部材によって位置決めする。さらに、
各着色段階の印捺時の押圧によって務歯表面と布テープ
部をほぼ同じ平面に位置させ、これによって布テープ部
の表面に多色のプリント模様をほぼ均一に施し、所定の
印捺操作を完了すれば下敷き台を連続的に剥離すればよ
い。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のスライドファスナー5
は、務歯列1として、金属またはプラスチック製の個別
の務歯6をテープ側縁に挟着させた態様でも、コイルフ
ァスナーと称する一連の樹脂コイルをテープ側縁に縫着
した態様のいずれでもよい。この樹脂コイルは、一般に
ナイロン又はポリエステル製である。スライドファスナ
ー5には、務歯列1,1からわずかな縦間隔d(図1)
をおいて、布テープ部2の表面に文字や図柄などのプリ
ント模様10を形成する。縦間隔dは、可能な限り狭く
すると務歯6の厚さのほぼ半分に対応する。この縦間隔
dは、コイルファスナーの布テープ部裏側に印捺した際
には生じない。
【0012】 ファスナー5において、プリント模様1
0は、無彩色や有彩色の文字および/または図柄などを
意味する。プリント模様10には、通常の単色または多
色模様に加えて再帰反射模様を含み、さらに発泡樹脂に
よる凹凸模様、着香顔料を添加した芳香性模様、示温顔
料を添加した可変色模様、植毛プリント模様などが存在
する。この再帰反射模様は、金属粉などの鏡面反射物を
混入したインクで印捺してその表面に小ビーズを付着さ
せるか、または下半分に金属蒸着した小ビーズを混入し
たインクで印捺すればよい。プリント模様の形成には、
フラットスクリーンやロータリースクリーン機によるス
クリーンプリント、インクジェットプリント、オフセッ
トプリント、熱接着転写シートや昇華転写シートによる
転写プリント、グラビアプリントなどを用い、これらを
相互に組み合わせてもよい。
【0013】 本発明で用いる下敷き台は、所定の間隔
をおいた1対のレール18,18であっても、断面凹型
の細長いプレート28のいずれでもよい。この下敷き台
は、ファスナー素材12の務歯6よりも厚く且つ該務歯
の幅よりも広い凹部20を有することを要し、該下敷き
台の横幅はファスナー素材12の横幅よりも大きくす
る。この下敷き台は、印捺時の押圧によって務歯6の表
面と布テープ部2とがほぼ同じ平面になるように適宜の
弾力性を有し、図6や図12に示すようにロール状に湾
曲させるならば、弾力性とともに可撓性を有することが
望ましい。
【0014】 この下敷き台は、捺染台14に着脱可能
に貼着し、さらに感圧接着剤などの両面接着テープや粘
着剤層を介してファスナー素材12を着脱可能に貼着す
る。この下敷き台は、捺染台14に着脱可能に貼着する
に際して、両面接着テープや粘着剤層に加えて、バキュ
ーム機構によって着脱可能に吸着することも可能であ
る。
【0015】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明は実施例に限定されるものではない。図1に
は、対向側面に務歯列1を有する2本の布テープ部2,
2をかみ合わせ、スライダー3で開閉するスライドファ
スナー5を示す。務歯列1としては、金属またはプラス
チック製の個別の務歯6をテープ側縁に挟着させた態様
または一連の樹脂コイルをテープ側縁に縫着した態様で
ある。
【0016】 スライドファスナー5は、一端部に上止
具7および他端部に下止金具8または開金具を取り付
け、スクリーンプリントなどによって、務歯列1,1か
らわずかな縦間隔dをおいて布テープ部2の表面に文字
や図柄などのプリント模様10を形成し、各縦間隔dは
務歯6の厚さのほぼ半分である。
【0017】 模様付きファスナー5を製造するには、
図2に示すファスナー素材12を用い、該ファスナー素
材はファスナー自動製造装置(図示しない)から引き出
してロール状に巻いている。ファスナー素材12は、対
向側面に務歯列1を有する布テープ部2,2をかみ合わ
せた長尺状の態様であり、スライダー3、上止具7およ
び下止金具8は取り付けられていない。ファスナー素材
12は、少ロット用である5〜10mの長さから適用可
能である。
【0018】 かみ合ったファスナー素材12を模様付
けするには、図3と図4に例示する加工装置を用い、該
加工装置の捺染台14は直線状で平坦である。この加工
装置において、下敷き台16は、捺染台14に貼着した
細長い2本の矩形断面レール18,18からなり、ゴ
ム、スポンジやポリウレタン製などによって適宜の弾力
性を有する。レール18,18は、両面接着テープや粘
着剤層を介して捺染台14に着脱可能に貼着する。同様
に、ファスナー素材12は、捺染台14に地張りするた
めに、下敷き台16の上に両面接着テープや粘着剤層を
介して着脱可能に貼着する。
【0019】 下敷き台16に関して、1対のレール1
8,18は、ファスナー素材12の務歯6の厚みよりも
高く、その高さは通常2〜4mmである。レール18,
18の縦間隙である凹部20は、ファスナー素材12の
務歯6の幅よりも広い。また、レール18,18の外側
面間の間隔は、ファスナー素材12の横幅よりも大きく
なるように定める。
【0020】 印捺操作の際には、ファスナー素材12
の布テープ部2,2をレール18,18の上に貼着し、
務歯列1,1を凹部20の中に嵌める。図4に例示する
ように、スクリーン枠22をファスナー素材12の長手
方向に沿って該素材の上方に上下動可能に載置し、スク
リーン枠22の内側側端にインキを乗せて、合成ゴムや
ポリウレタン製のスキージ24によってインキを手前に
加圧しながら運び、インキをスクリーン紗の下方に押し
出して布テープ部2,2に付着させる。この際に、スキ
ージ24の加圧により、務歯6の表面と布テープ部2を
ほぼ同じ平面に位置させ、布テープ部2の表面に文字や
図柄などの適宜のプリント模様10(図1)を均一に形
成することができる。印捺操作が終わると、スクリーン
枠22を上げてインキを元の側端に戻す。
【0021】 文字や図柄などのプリント模様10が多
色刷りであるならば、個々の着色インキを乗せたスクリ
ーン枠を用いて前記の印捺工程を繰り返す。ファスナー
素材12は、所定の印捺操作を完了すれば、下敷き台1
6から剥がして所定の寸法に切断してから、スライダー
3、上止具7や下止金具8などを取り付ければよい。
【0022】 印捺操作の繰り返しによって、下敷き台
16の上下面における両面接着テープや粘着剤の接着力
が低下すれば、この下敷き台を貼り替えればよい。ま
た、捺染台14において、通常の布地のスクリーンプリ
ント行うならば、下敷き台16を捺染台14から剥離し
て平坦に戻せばよい。
【0023】 図5は下敷き台の変形例を示し、下敷き
台26は、捺染台27に貼着した断面凹型の細長いプレ
ート28からなる。下敷き台26は、ゴム、スポンジや
ウレタン製などによって適宜の弾力性を有し、適宜の粘
着剤層を介して捺染台27に貼着し、さらにファスナー
素材29を貼着する。プレート28の横幅はファスナー
素材29の横幅よりも大きく、その高さは通常3〜6m
mである。プレート28の凹部30は、図5の一点鎖線
から明らかなように、ファスナー素材29の務歯31の
厚みよりも深く、該務歯の幅よりも広幅である。下敷き
台26は、前記の下敷き台16に比べて、貼付け時にレ
ール間隔の調整が必要ないので使い勝手が良い。
【0024】 図6および図7は模様付けの連続加工装
置を示し、この加工装置は、1対のプーリ32,32間
に張設したエンドレスで広幅の捺染コンベア34を備え
る。コンベア34には、その表面に帯状の下敷き台35
をエンドレスで1列または並行に設置し、その本数は図
面では3本である。各下敷き台35は可撓性を有し、断
面が凹型である。コンベア34は、適宜のフレーム(図
示しない)で支持することで直線状に走行できる。
【0025】 コンベア34の上方には、プリント模様
の色数に応じた数のスクリーン枠36〜38を上下動可
能に並設する。スクリーン枠36〜38の前方には、そ
れぞれ1対のガイド板40,40(図8)を垂直に設置
し、該ガイド板の先端部は下敷き台35上のファスナー
素材41と近接する。図8に示すように、ガイド板4
0,40の先端部の間隔は、ファスナー素材41のかみ
合った務歯43,43の縦幅にほぼ等しい。各ガイド板
40,40は、多色刷りの場合に、各スクリーン枠36
〜38に対してファスナー素材の位置がずれることを防
いでいる。
【0026】 各スクリーン枠36〜38に関して、図
9や図10に示すようなスキージ42または44を用い
ると好ましい。スキージ42は、合成ゴムやポリウレタ
ン製の本体46において、かみ合った務歯43,43と
接触する下端中央部48だけをより軟質の素材50で形
成している。一方、スキージ44では、かみ合った務歯
43,43と接触する下端中央部48に浅い切り欠き5
2を設けている。これらのスキージの本体46は適度の
弾力性を有するけれども、押圧されても多少突出してい
る務歯43,43に常に接触する下端中央部48の部分
摩耗を防止し、スキージの耐用日数を高め且つスクリー
ン枠36〜38を平坦な布地への印捺にも適用させるこ
とを意図している。
【0027】 この連続加工装置で印捺を行うには、左
のプーリ32側において3本のファスナー素材41(図
8)をそれぞれ下敷き台35の上に貼着し、各務歯列を
凹部54の中に嵌める。コンベア34が図6の矢印方向
へ走行するとともに、各スクリーン枠36〜38で着色
インキをスクリーン紗の下方に押し出して布テープ部
2,2に付着させる。ファスナー素材41は、ガイド板
40,40でそのつど位置決めされるため、各スクリー
ン枠36〜38に対してずれることがない。ファスナー
素材41は、右のプーリ32側に達すれば各下敷き台3
5から取り外せばよい。
【0028】 図11は下敷き台の別の変形例を示し、
この下敷き台に相当する帯状のプレート54は可撓性を
有し、断面が凹型であるかまたは矩形断面のレール2本
からなる。長尺プレート54は、上面の粘着剤層を介し
てあらかじめファスナー素材56に貼着し、図12のロ
ール57のように巻き取る。プレート54の下面側に
は、粘着剤を塗布して公知の離型シート58を張り付け
ておいても、接着剤の塗布しないままの態様でもよい。
【0029】 プレート付きファスナー素材56のロー
ル57は、図12に示すように、スクリーン枠60ごと
に捺染台61上へ走行させ、該捺染台に粘着剤層を介し
て貼着するかまたはバキューム機構(図示しない)によ
って吸着し、あるいは適宜のガイド部材(図示しない)
によって位置決めする。各着色段階の印捺時の押圧によ
り、務歯表面と布テープ部をほぼ同じ平面に位置させる
ことにより、布テープ部の表面に多色のプリント模様を
ほぼ均一に施す。所定の印捺操作を完了すれば、ファス
ナー素材56をロール62に巻き戻す前にプレート54
を連続的に剥離する。
【0030】 図13は下敷き台のさらに別の変形例を
示し、下敷き台64は、スライダ、上止具および下止金
具や開金具を取り付けた完成品のスライドファスナー6
5を1本ずつバッチ式に印捺加工するために用いる。細
長い下敷き台64は、比較的軟質であり、平坦な捺染台
(図示しない)上に貼着し、縦中央に布テープの耳部が
入る細溝部66と、かみ合っ務歯列を嵌める中溝部67
とを設ける。中溝部67は、一端部にファスナーのスラ
イダを挿入する最深部68と、他端部にファスナーの下
止金具などを挿入する中深部69を有する。下敷き台6
4の表面には、溝部66,67および深部68,69を
除いて粘着剤を塗布してスライドファスナー65を貼着
する。
【0031】 印捺操作の際には、スライドファスナー
65の布テープ耳部を細溝66に入れ且つ務歯列を溝部
67の中に嵌めるとともに、スライダを最深部68にお
よび下止金具を中深部69に挿入する。前記と同様に、
スクリーン枠をスライドファスナーの上に載置して印捺
操作すると、スキージの加圧により、務歯列などの表面
と布テープ部をほぼ同じ平面に位置させ、深部68と6
9の近傍を除いて布テープ部の表面にプリント模様を均
一に施すことができる。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る模様付きスライドファスナ
ーは、布テープ部にスクリーンプリント、インクジェッ
トプリントや転写プリントなどを行うことにより、先染
め糸による柄織りのような単純な全体模様だけでなく、
色彩豊かで複雑な文字や図柄の多色模様としたり、商
標、注意書きや宣伝文句となる文字や模様を付与した
り、小ビーズを付着させた再帰反射層などの特殊模様を
形成することも容易である。本発明のスライドファスナ
ーでは、ファスナーの製織後にプリント模様を印捺する
ため、先染め糸による柄織りよりも遙かに短時間で生産
できる。
【0033】 本発明に係るファスナー製造法は、ファ
スナーの商品企画から商品発送までがごく短期間にな
り、多品種で少ロットの生産に容易に対応できる。本発
明のファスナー製造法は、ファスナーの加工工程が単純
で図柄や色彩の変更も簡単であるから、ファッションの
流行の変化にいち早く追随したファスナー生産が可能に
なる。また、本発明のファスナー製造法は、ファスナー
の設計から販売までに手間を掛からず、特定の織成用織
機が必要ないから、模様付きファスナーを比較的安価に
製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る模様付きスライドファスナーの
部分平面図である。
【図2】 本発明におけるファスナー素材の部分平面図
である。
【図3】 図3のファスナー素材を下敷き台に貼着した
状態を概略的に示す拡大横断面図である。
【図4】 下敷き台上のファスナー素材をスクリーンプ
リントで印捺する状態を概略的に示す拡大横断面図であ
る。
【図5】 下敷き台の変形例をファスナー素材とともに
示す図3と同様の拡大横断面図である。
【図6】 模様付けの連続加工装置を示す概略側面図で
ある。
【図7】 図6の加工装置に関する概略平面図である。
【図8】 スクリーン枠ごとに設置するガイド板を概略
的に示す拡大側面図である。
【図9】 スクリーン枠に用いる好適なスキージを概略
的に例示する拡大側面図である。
【図10】 別の好適なスキージを概略的に示す拡大側
面図である。
【図11】 下敷き台の別の変形例をファスナー素材と
ともに概略的に示す拡大横断面図である。
【図12】 図11の下敷き台を捺染台の方へ走行させ
る状態を示す概略側面図である。
【図13】 下敷き台のさらに別の変形例を示す概略横
断面図である。
【符号の説明】
1 務歯列 2 布テープ部 5 スライドファスナー 10 プリント模様 12 ファスナー素材 16 下敷き台 20 凹部 22 スクリーン枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 刀野 富男 福井県鯖江市神中町2丁目501番35 日本 ダム株式会社内 Fターム(参考) 3B098 DC26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向側面に務歯列を有する2本の布テー
    プ部をかみ合わせるスライドファスナーにおいて、かみ
    合ったファスナー素材の務歯表面と布テープ部をほぼ同
    じ平面に位置させた状態で印捺することにより、対向側
    面の務歯列の個所を除き、該務歯列からわずかな縦間隔
    をおいて布テープ部の表面にプリント模様を形成するス
    ライドファスナー。
  2. 【請求項2】 プリント模様には、通常の着色模様に加
    えて再帰反射模様を含み、該再帰反射模様は、金属粉な
    どの鏡面反射物を混入したインクで印捺してその表面に
    小ビーズを付着させるか、または下半分に金属蒸着した
    小ビーズを混入したインクで印捺し、スクリーンプリン
    ト、インクジェットプリント、オフセットプリント、転
    写プリント、グラビアプリントによって模様を形成する
    請求項1記載のスライドファスナー。
  3. 【請求項3】 適宜の弾力性を有する細長い下敷き台を
    捺染台上に貼着してから、ファスナー素材における布テ
    ープ部の務歯列をかみ合わせ、かみ合ったファスナー素
    材の務歯列を下敷き台の凹部の中に嵌めて布テープ部を
    下敷き台の上に着脱可能に貼着し、印捺時の押圧によっ
    て務歯表面と布テープ部をほぼ同じ平面に位置させるこ
    とにより、布テープ部の表面にプリント模様をほぼ均一
    に施す模様付きスライドファスナーの製造法。
  4. 【請求項4】 可撓性を有する帯状の下敷き台を捺染コ
    ンベア上にエンドレスに貼着してから、ファスナー素材
    における布テープ部の務歯列をかみ合わせ、かみ合った
    ファスナー素材の務歯列を下敷き台の凹部の中に嵌めて
    布テープ部を下敷き台の上に着脱可能に貼着し、コンベ
    アとともに走行させて各着色段階の印捺時の押圧によっ
    て務歯表面と布テープ部をほぼ同じ平面に位置させるこ
    とにより、布テープ部の表面に多色のプリント模様をほ
    ぼ均一に施す模様付きスライドファスナーの製造法。
  5. 【請求項5】 可撓性を有する帯状の下敷き台を用い、
    かみ合ったファスナー素材の務歯列を下敷き台の凹部の
    中に嵌めながら布テープ部を下敷き台と着脱可能に貼着
    してロール状に巻き取り、巻き取った下敷き台付きファ
    スナー素材を各スクリーン枠ごとに捺染台上へ走行さ
    せ、該捺染台に粘着剤層を介して貼着するかまたはバキ
    ューム機構によって吸着しあるいは適宜のガイド部材に
    よって位置決めし、各着色段階の印捺時の押圧によって
    務歯表面と布テープ部をほぼ同じ平面に位置させること
    により、布テープ部の表面に多色のプリント模様をほぼ
    均一に施し、所定の印捺操作を完了すれば下敷き台を連
    続的に剥離する模様付きスライドファスナーの製造法。
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JP (1) JP2001145506A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007063697A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Rakupri Co Ltd 帯状物とその製造方法
JP2010155051A (ja) * 2008-12-04 2010-07-15 Assho Kiki:Kk ファスナーの色柄転写装置及び帯状物の色柄転写装置
JP2011019901A (ja) * 2009-07-13 2011-02-03 Ykk Corp ジップファスナー及びジップファスナーの製造方法

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