JP2001145144A - 移動体通信基地局装置及びそのインピーダンス自動整合方法 - Google Patents
移動体通信基地局装置及びそのインピーダンス自動整合方法Info
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- JP2001145144A JP2001145144A JP32417799A JP32417799A JP2001145144A JP 2001145144 A JP2001145144 A JP 2001145144A JP 32417799 A JP32417799 A JP 32417799A JP 32417799 A JP32417799 A JP 32417799A JP 2001145144 A JP2001145144 A JP 2001145144A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 レシーバ数の増減によりドライバから見た負
荷インピーダンスが変化した場合でも、インピーダンス
整合を自動で行う。 【解決手段】 無線用送受信機である送受信カード
(1)5〜(40)7に対し、加入者容量の大きさによ
って実装数を増減させ、制御カード3を含む信号出力カ
ードにより、装置内の監視、制御及びシステム上の情報
を記憶するとともに、装置内データ伝送用及び各種クロ
ックを生成し、さらに複数の送受信カードの実装・未実
装監視データを送出し、信号出力カードから見た伝送線
路の特性インピーダンスの変化に対し、インピーダンス
自動整合回路1により終端抵抗を用いて自動でインピー
ダンスの整合を行うとともに、終端抵抗調整回路2によ
り、終端抵抗変更データを用いて終端抵抗を調整する。
荷インピーダンスが変化した場合でも、インピーダンス
整合を自動で行う。 【解決手段】 無線用送受信機である送受信カード
(1)5〜(40)7に対し、加入者容量の大きさによ
って実装数を増減させ、制御カード3を含む信号出力カ
ードにより、装置内の監視、制御及びシステム上の情報
を記憶するとともに、装置内データ伝送用及び各種クロ
ックを生成し、さらに複数の送受信カードの実装・未実
装監視データを送出し、信号出力カードから見た伝送線
路の特性インピーダンスの変化に対し、インピーダンス
自動整合回路1により終端抵抗を用いて自動でインピー
ダンスの整合を行うとともに、終端抵抗調整回路2によ
り、終端抵抗変更データを用いて終端抵抗を調整する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送線路上のレシ
ーバ数の増減によりドライバから見た負荷インピーダン
スが変化した場合でも、負荷インピーダンスとドライバ
の出力インピーダンス又はレシーバの入力インピーダン
スとの間を整合する終端抵抗の選択を自動で行うことに
より、インピーダンス整合を自動で行う移動体通信基地
局装置及びそのインピーダンス自動整合方法に関する。
ーバ数の増減によりドライバから見た負荷インピーダン
スが変化した場合でも、負荷インピーダンスとドライバ
の出力インピーダンス又はレシーバの入力インピーダン
スとの間を整合する終端抵抗の選択を自動で行うことに
より、インピーダンス整合を自動で行う移動体通信基地
局装置及びそのインピーダンス自動整合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】伝送線路に侵入してくるノイズの除去や
高速スイッチングを行う信号を扱う場合、分布定数的な
取扱いを行う必要が生じてくる。分布定数的な取扱いを
行う分布定数回路では、伝送線路の単位長さ当りの抵
抗、容量、インダクタンス、コンダクタンスによって伝
送線路上の電圧や電流が決められている。伝送線路の特
性インピーダンスは、前述の電圧と電流の比である。
高速スイッチングを行う信号を扱う場合、分布定数的な
取扱いを行う必要が生じてくる。分布定数的な取扱いを
行う分布定数回路では、伝送線路の単位長さ当りの抵
抗、容量、インダクタンス、コンダクタンスによって伝
送線路上の電圧や電流が決められている。伝送線路の特
性インピーダンスは、前述の電圧と電流の比である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した伝
送線路上のオーバーシュートやアンダーシュートのレベ
ル及び過渡時間によっては、電子回路内のレジスタに格
納されたデータを破壊してしまうおそれがある。
送線路上のオーバーシュートやアンダーシュートのレベ
ル及び過渡時間によっては、電子回路内のレジスタに格
納されたデータを破壊してしまうおそれがある。
【0004】また、段付波形がレシーバのスレッショル
ドレベルで発生した場合には、その間データの取込みが
できなくなる。
ドレベルで発生した場合には、その間データの取込みが
できなくなる。
【0005】このような不具合を解消するためには、伝
送線路上の負荷インピーダンスとドライバの出力インピ
ーダンス、又はレシーバの入力インピーダンスとの間の
インピーダンス整合をとる終端抵抗を設けることが必要
となる。また、レシーバ数に応じて、ドライバ側から見
る負荷インピーダンスは異なるため、インピーダンス整
合に用いる終端抵抗は複数必要となる。
送線路上の負荷インピーダンスとドライバの出力インピ
ーダンス、又はレシーバの入力インピーダンスとの間の
インピーダンス整合をとる終端抵抗を設けることが必要
となる。また、レシーバ数に応じて、ドライバ側から見
る負荷インピーダンスは異なるため、インピーダンス整
合に用いる終端抵抗は複数必要となる。
【0006】この場合、信号の出力に高速ドライバを用
い、伝送線路が長く終端抵抗による整合を必要とし、伝
送線路の何れのポイントからも信号をとる必要が生じた
とき、インピーダンス整合を行うために、伝送線路の両
端に複数の終端抵抗を設ける必要がある。
い、伝送線路が長く終端抵抗による整合を必要とし、伝
送線路の何れのポイントからも信号をとる必要が生じた
とき、インピーダンス整合を行うために、伝送線路の両
端に複数の終端抵抗を設ける必要がある。
【0007】また、レシーバ数の増減によりドライバか
ら見た負荷インピーダンスが変化した場合でも、負荷イ
ンピーダンスとドライバの出力インピーダンス又はレシ
ーバの入力インピーダンスとの間を整合する終端抵抗の
選択を自動で行うことにより、インピーダンス整合を行
うことができる技術が必要となる。
ら見た負荷インピーダンスが変化した場合でも、負荷イ
ンピーダンスとドライバの出力インピーダンス又はレシ
ーバの入力インピーダンスとの間を整合する終端抵抗の
選択を自動で行うことにより、インピーダンス整合を行
うことができる技術が必要となる。
【0008】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、レシーバ数の増減によりドライバから見
た負荷インピーダンスが変化した場合でも、負荷インピ
ーダンスとドライバの出力インピーダンス又はレシーバ
の入力インピーダンスとの間を整合する終端抵抗の選択
を自動で行うことにより、インピーダンス整合を自動で
行うことができる移動体通信基地局装置及びそのインピ
ーダンス自動整合方法を提供することができるようにす
るものである。
たものであり、レシーバ数の増減によりドライバから見
た負荷インピーダンスが変化した場合でも、負荷インピ
ーダンスとドライバの出力インピーダンス又はレシーバ
の入力インピーダンスとの間を整合する終端抵抗の選択
を自動で行うことにより、インピーダンス整合を自動で
行うことができる移動体通信基地局装置及びそのインピ
ーダンス自動整合方法を提供することができるようにす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の移動体
通信基地局装置は、無線用送受信機であり、加入者容量
の大きさによって実装数が増減される複数の送受信カー
ドと、装置内の監視、制御及びシステム上の情報を記憶
する機能を有するとともに、装置内データ伝送用及び各
種クロックを生成し、複数の送受信カードの実装・未実
装監視データを送出する機能を有する制御カードを含む
信号出力カードと、複数の送受信カードの実装枚数変化
に伴う信号出力カードから見た伝送線路の特性インピー
ダンスの変化に対し、終端抵抗を用いて自動でインピー
ダンスの整合を行うインピーダンス自動整合回路と、イ
ンピーダンス自動整合回路から送信される終端抵抗変更
データにより終端抵抗を調整する終端抵抗調整回路とを
備えることを特徴とする。また、インピーダンス自動整
合回路は、伝送線路の特性インピーダンスと信号出力カ
ードの出力インピーダンス又は送受信カードの入力イン
ピーダンスとの整合を行うためのそれぞれ値の異なる抵
抗値が設定されている複数の終端抵抗と、実装・未実装
監視データを受信し、複数の送受信カードの実装枚数を
算出して実装枚数算出結果データを送出する実装カード
数算出回路と、実装・未実装監視データに応じて終端抵
抗の何れかを選択し、伝送線路と選択した終端抵抗とを
接続するデータセレクタとを備えるようにすることがで
きる。また、終端抵抗調整回路は、インピーダンス自動
整合回路側の終端抵抗に対応させた複数の終端抵抗と、
実装枚数算出結果データにより終端抵抗調整回路側の終
端抵抗の何れかを選択し、伝送線路と選択した終端抵抗
とを接続するデータセレクタとを備えるようにすること
ができる。また、インピーダンス自動整合回路は、イン
ピーダンス自動整合回路から見た伝送線路の特性インピ
ーダンスの変化を検出するためのパルスを発生するパル
ス発生回路と、インピーダンスの不整合時に発生する反
射波を検出する反射波検出回路とを備えるようにするこ
とができる。また、終端抵抗調整回路は、インピーダン
スの整合時にパルス発生回路からのパルスを検出するバ
ッファを備えるようにすることができる。請求項6に記
載の移動体通信基地局装置のインピーダンス自動整合方
法は、無線用送受信機である送受信カードに対し、加入
者容量の大きさによって実装数を増減させる第1の工程
と、制御カードを含む信号出力カードにより、装置内の
監視、制御及びシステム上の情報を記憶するとともに、
装置内データ伝送用及び各種クロックを生成し、複数の
送受信カードの実装・未実装監視データを送出する第2
の工程と、複数の送受信カードの実装枚数変化に伴う信
号出力カードから見た伝送線路の特性インピーダンスの
変化に対し、インピーダンス自動整合回路により終端抵
抗を用いて自動でインピーダンスの整合を行う第3の工
程と、終端抵抗調整回路により、インピーダンス自動整
合回路から送信される終端抵抗変更データを用いて終端
抵抗を調整する第4の工程とを備えることを特徴とす
る。また、第3の工程には、伝送線路の特性インピーダ
ンスと信号出力カードの出力インピーダンス又は送受信
カードの入力インピーダンスとの整合を行うためのそれ
ぞれ値の異なる抵抗値が設定されている複数の終端抵抗
を設ける第5の工程と、実装カード数算出回路により、
実装・未実装監視データを受信し、複数の送受信カード
の実装枚数を算出して実装枚数算出結果データを送出す
る第6の工程と、データセレクタにより、実装・未実装
監視データに応じて終端抵抗の何れかを選択し、伝送線
路と選択した終端抵抗とを接続する第7の工程とが含ま
れるようにすることができる。また、第4の工程には、
インピーダンス自動整合回路側の終端抵抗に対応させた
複数の終端抵抗を設ける第8の工程と、データセレクタ
により、実装枚数算出結果データを用いて終端抵抗調整
回路側の終端抵抗の何れかを選択し、伝送線路と選択し
た終端抵抗とを接続する第9の工程とが含まれるように
することができる。また、第3の工程には、インピーダ
ンス自動整合回路から見た伝送線路の特性インピーダン
スの変化を検出するためのパルスをパルス発生回路によ
って発生する第10の工程と、インピーダンスの不整合
時に発生する反射波を反射波検出回路によって検出する
第11の工程とが含まれるようにすることができる。ま
た、第4の工程には、インピーダンスの整合時にパルス
発生回路からのパルスをバッファによって検出する第1
2の工程が含まれるようにすることができる。本発明に
係る移動体通信基地局装置及びそのインピーダンス自動
整合方法においては、無線用送受信機である送受信カー
ドに対し、加入者容量の大きさによって実装数を増減さ
せ、制御カードを含む信号出力カードにより、装置内の
監視、制御及びシステム上の情報を記憶するとともに、
装置内データ伝送用及び各種クロックを生成し、さらに
複数の送受信カードの実装・未実装監視データを送出
し、複数の送受信カードの実装枚数変化に伴う信号出力
カードから見た伝送線路の特性インピーダンスの変化に
対し、インピーダンス自動整合回路により終端抵抗を用
いて自動でインピーダンスの整合を行うとともに、終端
抵抗調整回路により、インピーダンス自動整合回路から
送信される終端抵抗変更データを用いて終端抵抗を調整
するようにする。
通信基地局装置は、無線用送受信機であり、加入者容量
の大きさによって実装数が増減される複数の送受信カー
ドと、装置内の監視、制御及びシステム上の情報を記憶
する機能を有するとともに、装置内データ伝送用及び各
種クロックを生成し、複数の送受信カードの実装・未実
装監視データを送出する機能を有する制御カードを含む
信号出力カードと、複数の送受信カードの実装枚数変化
に伴う信号出力カードから見た伝送線路の特性インピー
ダンスの変化に対し、終端抵抗を用いて自動でインピー
ダンスの整合を行うインピーダンス自動整合回路と、イ
ンピーダンス自動整合回路から送信される終端抵抗変更
データにより終端抵抗を調整する終端抵抗調整回路とを
備えることを特徴とする。また、インピーダンス自動整
合回路は、伝送線路の特性インピーダンスと信号出力カ
ードの出力インピーダンス又は送受信カードの入力イン
ピーダンスとの整合を行うためのそれぞれ値の異なる抵
抗値が設定されている複数の終端抵抗と、実装・未実装
監視データを受信し、複数の送受信カードの実装枚数を
算出して実装枚数算出結果データを送出する実装カード
数算出回路と、実装・未実装監視データに応じて終端抵
抗の何れかを選択し、伝送線路と選択した終端抵抗とを
接続するデータセレクタとを備えるようにすることがで
きる。また、終端抵抗調整回路は、インピーダンス自動
整合回路側の終端抵抗に対応させた複数の終端抵抗と、
実装枚数算出結果データにより終端抵抗調整回路側の終
端抵抗の何れかを選択し、伝送線路と選択した終端抵抗
とを接続するデータセレクタとを備えるようにすること
ができる。また、インピーダンス自動整合回路は、イン
ピーダンス自動整合回路から見た伝送線路の特性インピ
ーダンスの変化を検出するためのパルスを発生するパル
ス発生回路と、インピーダンスの不整合時に発生する反
射波を検出する反射波検出回路とを備えるようにするこ
とができる。また、終端抵抗調整回路は、インピーダン
スの整合時にパルス発生回路からのパルスを検出するバ
ッファを備えるようにすることができる。請求項6に記
載の移動体通信基地局装置のインピーダンス自動整合方
法は、無線用送受信機である送受信カードに対し、加入
者容量の大きさによって実装数を増減させる第1の工程
と、制御カードを含む信号出力カードにより、装置内の
監視、制御及びシステム上の情報を記憶するとともに、
装置内データ伝送用及び各種クロックを生成し、複数の
送受信カードの実装・未実装監視データを送出する第2
の工程と、複数の送受信カードの実装枚数変化に伴う信
号出力カードから見た伝送線路の特性インピーダンスの
変化に対し、インピーダンス自動整合回路により終端抵
抗を用いて自動でインピーダンスの整合を行う第3の工
程と、終端抵抗調整回路により、インピーダンス自動整
合回路から送信される終端抵抗変更データを用いて終端
抵抗を調整する第4の工程とを備えることを特徴とす
る。また、第3の工程には、伝送線路の特性インピーダ
ンスと信号出力カードの出力インピーダンス又は送受信
カードの入力インピーダンスとの整合を行うためのそれ
ぞれ値の異なる抵抗値が設定されている複数の終端抵抗
を設ける第5の工程と、実装カード数算出回路により、
実装・未実装監視データを受信し、複数の送受信カード
の実装枚数を算出して実装枚数算出結果データを送出す
る第6の工程と、データセレクタにより、実装・未実装
監視データに応じて終端抵抗の何れかを選択し、伝送線
路と選択した終端抵抗とを接続する第7の工程とが含ま
れるようにすることができる。また、第4の工程には、
インピーダンス自動整合回路側の終端抵抗に対応させた
複数の終端抵抗を設ける第8の工程と、データセレクタ
により、実装枚数算出結果データを用いて終端抵抗調整
回路側の終端抵抗の何れかを選択し、伝送線路と選択し
た終端抵抗とを接続する第9の工程とが含まれるように
することができる。また、第3の工程には、インピーダ
ンス自動整合回路から見た伝送線路の特性インピーダン
スの変化を検出するためのパルスをパルス発生回路によ
って発生する第10の工程と、インピーダンスの不整合
時に発生する反射波を反射波検出回路によって検出する
第11の工程とが含まれるようにすることができる。ま
た、第4の工程には、インピーダンスの整合時にパルス
発生回路からのパルスをバッファによって検出する第1
2の工程が含まれるようにすることができる。本発明に
係る移動体通信基地局装置及びそのインピーダンス自動
整合方法においては、無線用送受信機である送受信カー
ドに対し、加入者容量の大きさによって実装数を増減さ
せ、制御カードを含む信号出力カードにより、装置内の
監視、制御及びシステム上の情報を記憶するとともに、
装置内データ伝送用及び各種クロックを生成し、さらに
複数の送受信カードの実装・未実装監視データを送出
し、複数の送受信カードの実装枚数変化に伴う信号出力
カードから見た伝送線路の特性インピーダンスの変化に
対し、インピーダンス自動整合回路により終端抵抗を用
いて自動でインピーダンスの整合を行うとともに、終端
抵抗調整回路により、インピーダンス自動整合回路から
送信される終端抵抗変更データを用いて終端抵抗を調整
するようにする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
て説明する。
【0011】(第1の実施の形態)図1は、本発明の移
動体通信基地局装置の第1の実施の形態に係る伝送線路
のモデルを示す図、図2及び図3は、図1の伝送路にお
ける反射波時間遷移を示す図、図4は、図1の伝送線路
における分岐パターンによる多重反射モデルを示す図、
図5は、図1の伝送線路における移動体通信の監視・制
御を行う基地局の終端構成を示す図、図6は、図1の伝
送線路における移動体通信の監視・制御を行う移動体通
信基地局装置を示す図、図7は、図6のインピーダンス
自動整合回路の構成を示す図、図8は、図6の終端抵抗
調整回路の構成を示す図、図9は、図6の移動体通信基
地局装置の動作を説明するためのフローチャート、図1
0は、図6の送受信カードの実装・未実装の検出レジス
タを示す図、図11は、図6の送受信カードや実装カー
ド枚数により選択される終端抵抗を示す図である。
動体通信基地局装置の第1の実施の形態に係る伝送線路
のモデルを示す図、図2及び図3は、図1の伝送路にお
ける反射波時間遷移を示す図、図4は、図1の伝送線路
における分岐パターンによる多重反射モデルを示す図、
図5は、図1の伝送線路における移動体通信の監視・制
御を行う基地局の終端構成を示す図、図6は、図1の伝
送線路における移動体通信の監視・制御を行う移動体通
信基地局装置を示す図、図7は、図6のインピーダンス
自動整合回路の構成を示す図、図8は、図6の終端抵抗
調整回路の構成を示す図、図9は、図6の移動体通信基
地局装置の動作を説明するためのフローチャート、図1
0は、図6の送受信カードの実装・未実装の検出レジス
タを示す図、図11は、図6の送受信カードや実装カー
ド枚数により選択される終端抵抗を示す図である。
【0012】まず、本発明の移動体通信基地局装置を説
明するに先立ち、図1〜図5により、本発明の移動体通
信基地局装置に関わる概念について説明する。
明するに先立ち、図1〜図5により、本発明の移動体通
信基地局装置に関わる概念について説明する。
【0013】図1に示す伝送線路においては、送信端
(ドライバ)aと伝送線路cのA点との間、伝送線路c
のB点と受信端(レシーバ)bとの間で引返す信号と進
行する信号とが発生する。
(ドライバ)aと伝送線路cのA点との間、伝送線路c
のB点と受信端(レシーバ)bとの間で引返す信号と進
行する信号とが発生する。
【0014】これは、信号を出力する送信端(ドライ
バ)aと、その信号を受信する受信端(レシーバ)bと
の間が伝送線路cを経由して接続されているとき、伝送
線路cの特性インピーダンスと送信端(ドライバ)aの
出力インピーダンス又は受信端(レシーバ)bの入力イ
ンピーダンスとの間が不整合であれば、インピーダンス
が異なる接続点であるA点と送信端(ドライバ)aとの
間、B点と受信端(レシーバ)bとの間で引返す信号と
進行する信号とが発生するためである。
バ)aと、その信号を受信する受信端(レシーバ)bと
の間が伝送線路cを経由して接続されているとき、伝送
線路cの特性インピーダンスと送信端(ドライバ)aの
出力インピーダンス又は受信端(レシーバ)bの入力イ
ンピーダンスとの間が不整合であれば、インピーダンス
が異なる接続点であるA点と送信端(ドライバ)aとの
間、B点と受信端(レシーバ)bとの間で引返す信号と
進行する信号とが発生するためである。
【0015】ここで、この引返す信号である反射波を、
図1を用いて説明する。まず、送信端(ドライバ)aの
出力インピーダンスをZR、受信端(レシーバ)bの入
力インピーダンスをZB、伝送線路cの特性インピーダ
ンスをZ0とする。
図1を用いて説明する。まず、送信端(ドライバ)aの
出力インピーダンスをZR、受信端(レシーバ)bの入
力インピーダンスをZB、伝送線路cの特性インピーダ
ンスをZ0とする。
【0016】受信端(レシーバ)bと伝送線路cの接続
点Bでの反射係数はρ1=(ZB−Z0)/(ZB+Z
0)、送信端(ドライバ)aと伝送線路cの接続点Aで
の反射係数はρ2=(ZR−Z0)/(ZR+Z0)と
表すことができる。また、出力信号をViとすると、送
信端(ドライバ)aと伝送線路cの接続点AにはV=V
i×ZR/(ZR+Z0)の電圧が現れる。
点Bでの反射係数はρ1=(ZB−Z0)/(ZB+Z
0)、送信端(ドライバ)aと伝送線路cの接続点Aで
の反射係数はρ2=(ZR−Z0)/(ZR+Z0)と
表すことができる。また、出力信号をViとすると、送
信端(ドライバ)aと伝送線路cの接続点AにはV=V
i×ZR/(ZR+Z0)の電圧が現れる。
【0017】反射波は、図2を参照すると、図1の伝送
線路cを信号が進行する時間τの経過により大きさが変
化するので、図3に示すように、オーバーシュート、ア
ンダーシュート及び伝送線路cが長く反射波の往復時間
が長い場合に発生する段付波形を含んだ信号が送信端
(ドライバ)aから伝送線路cへの出力点、伝送線路c
から受信端(レシーバ)bへの入力点に発生する。
線路cを信号が進行する時間τの経過により大きさが変
化するので、図3に示すように、オーバーシュート、ア
ンダーシュート及び伝送線路cが長く反射波の往復時間
が長い場合に発生する段付波形を含んだ信号が送信端
(ドライバ)aから伝送線路cへの出力点、伝送線路c
から受信端(レシーバ)bへの入力点に発生する。
【0018】次に、図4を参照すると、送信端(ドライ
バ)aから複数の受信端(レシーバ)b−1をドライブ
する場合の分岐点は、送信端(ドライバ)aから見た伝
送線路c側のインピーダンスすなわち負荷インピーダン
スが1/2に変化しているとみなされる。
バ)aから複数の受信端(レシーバ)b−1をドライブ
する場合の分岐点は、送信端(ドライバ)aから見た伝
送線路c側のインピーダンスすなわち負荷インピーダン
スが1/2に変化しているとみなされる。
【0019】しかし、受信端(レシーバ)b−1の数の
増減による伝送線路cの特性インピーダンス自体に変化
が生じることはないので、ドライブする受信端(レシー
バ)b−1の数が1つの場合では、伝送線路cの特性イ
ンピーダンスと送信端(ドライバ)aの出力インピーダ
ンス又は受信端(レシーバ)b−1の入力インピーダン
スのインピーダンス整合を行えばよいことになる。
増減による伝送線路cの特性インピーダンス自体に変化
が生じることはないので、ドライブする受信端(レシー
バ)b−1の数が1つの場合では、伝送線路cの特性イ
ンピーダンスと送信端(ドライバ)aの出力インピーダ
ンス又は受信端(レシーバ)b−1の入力インピーダン
スのインピーダンス整合を行えばよいことになる。
【0020】受信端(レシーバ)b−1が複数の場合で
は、受信端(レシーバ)b−1の数により送信端(ドラ
イバ)aから見た負荷インピーダンスが異なってしまう
ため、新たなインピーダンス整合を行う必要があり、イ
ンピーダンス整合が行えていなければ多重反射によりノ
イズマージンを損なってしまう。
は、受信端(レシーバ)b−1の数により送信端(ドラ
イバ)aから見た負荷インピーダンスが異なってしまう
ため、新たなインピーダンス整合を行う必要があり、イ
ンピーダンス整合が行えていなければ多重反射によりノ
イズマージンを損なってしまう。
【0021】また、伝送線路cに侵入してくるノイズや
高速スイッチングを行う信号を扱う場合は、分布定数的
な取扱いをする必要が生じてくる。分布定数回路では、
伝送線路の単位長さ当りの抵抗、容量、インダクタン
ス、コンダクタンスによって伝送線路c上の電圧や電流
が決められる。伝送線路cの特性インピーダンスは、前
述の電圧と電流の比である。
高速スイッチングを行う信号を扱う場合は、分布定数的
な取扱いをする必要が生じてくる。分布定数回路では、
伝送線路の単位長さ当りの抵抗、容量、インダクタン
ス、コンダクタンスによって伝送線路c上の電圧や電流
が決められる。伝送線路cの特性インピーダンスは、前
述の電圧と電流の比である。
【0022】オーバーシュート、アンダーシュートのレ
ベル及び過渡時間によっては電子回路内のレジスタに格
納されたデータを破壊してしまい、また段付波形がレシ
ーバのスレッショルドレベルで発生した場合には、その
間データの取込みができなくなる。この問題を解決する
ためには、負荷インピーダンスと送信端(ドライバ)a
の出力インピーダンス又は受信端(レシーバ)bの入力
インピーダンスとの間をインピーダンス整合する終端抵
抗を設けることが必要である。また、受信端(レシー
バ)b−1の数によって送信端(ドライバ)aから見る
負荷インピーダンスは異なるので、インピーダンス整合
に用いる終端抵抗は複数必要となる。
ベル及び過渡時間によっては電子回路内のレジスタに格
納されたデータを破壊してしまい、また段付波形がレシ
ーバのスレッショルドレベルで発生した場合には、その
間データの取込みができなくなる。この問題を解決する
ためには、負荷インピーダンスと送信端(ドライバ)a
の出力インピーダンス又は受信端(レシーバ)bの入力
インピーダンスとの間をインピーダンス整合する終端抵
抗を設けることが必要である。また、受信端(レシー
バ)b−1の数によって送信端(ドライバ)aから見る
負荷インピーダンスは異なるので、インピーダンス整合
に用いる終端抵抗は複数必要となる。
【0023】そこで、信号の出力に高速の送信端(ドラ
イバ)aを用い、伝送線路cが長く終端抵抗による整合
を必要とし、伝送線路cの何れのポイントからも信号を
とる必要がある場合、すなわち装置に実装される各カー
ドは信号の入力及び出力を行う構成の装置であるので、
インピーダンス整合を行うために、図5のように終端抵
抗dを伝送線路cの両端に設ける必要がある。
イバ)aを用い、伝送線路cが長く終端抵抗による整合
を必要とし、伝送線路cの何れのポイントからも信号を
とる必要がある場合、すなわち装置に実装される各カー
ドは信号の入力及び出力を行う構成の装置であるので、
インピーダンス整合を行うために、図5のように終端抵
抗dを伝送線路cの両端に設ける必要がある。
【0024】このインピーダンス整合をインピーダンス
自動整合回路を用いることで。受信端(レシーバ)b−
1の数の増減により送信端(ドライバ)aから見た負荷
インピーダンスが変化した場合でも負荷インピーダンス
と送信端(ドライバ)aの出力インピーダンス又は受信
端(レシーバ)bの入力インピーダンスとの間を整合す
る終端抵抗d,eの選択を自動で行える。
自動整合回路を用いることで。受信端(レシーバ)b−
1の数の増減により送信端(ドライバ)aから見た負荷
インピーダンスが変化した場合でも負荷インピーダンス
と送信端(ドライバ)aの出力インピーダンス又は受信
端(レシーバ)bの入力インピーダンスとの間を整合す
る終端抵抗d,eの選択を自動で行える。
【0025】次に、本発明の移動体通信の監視・制御を
行う移動体通信基地局装置について説明する。
行う移動体通信基地局装置について説明する。
【0026】図6に示す移動体通信基地局装置9は、伝
送線路8上に接続されるインピーダンス自動整合回路
1、終端抵抗調整回路2、制御カード3、クロックカー
ド4及び送受信カード(1)5〜(40)7を備えてい
る。ここで、制御カード3及びクロックカード4は、信
号出力カードでもある。
送線路8上に接続されるインピーダンス自動整合回路
1、終端抵抗調整回路2、制御カード3、クロックカー
ド4及び送受信カード(1)5〜(40)7を備えてい
る。ここで、制御カード3及びクロックカード4は、信
号出力カードでもある。
【0027】インピーダンス自動整合回路1は、送受信
カード(1)5〜(40)7の実装枚数変化に伴う任意
の信号出力カード(制御カード3及びクロックカード
4)から見た伝送線路8の特性インピーダンスの変化に
対し、終端抵抗を用いて自動でインピーダンスの整合を
行う。その詳細は、後述する。
カード(1)5〜(40)7の実装枚数変化に伴う任意
の信号出力カード(制御カード3及びクロックカード
4)から見た伝送線路8の特性インピーダンスの変化に
対し、終端抵抗を用いて自動でインピーダンスの整合を
行う。その詳細は、後述する。
【0028】終端抵抗調整回路2は、インピーダンス自
動整合回路1から送信された終端抵抗変更データにより
終端抵抗を調整する。制御カード3は、装置内の監視、
制御及びシステム上の情報を記憶する機能を有してい
る。クロックカード4は、装置内データ伝送用及び各種
クロックを生成する機能を有している。
動整合回路1から送信された終端抵抗変更データにより
終端抵抗を調整する。制御カード3は、装置内の監視、
制御及びシステム上の情報を記憶する機能を有してい
る。クロックカード4は、装置内データ伝送用及び各種
クロックを生成する機能を有している。
【0029】送受信カード(1)5〜(40)7は、無
線用送受信機である。また、これら送受信カード(1)
5〜(40)7は、移動体通信システムの加入者容量の
大きさによって実装カード数が増減する。
線用送受信機である。また、これら送受信カード(1)
5〜(40)7は、移動体通信システムの加入者容量の
大きさによって実装カード数が増減する。
【0030】また、本実施の形態では、送受信カード
(1)5〜(40)7の全実装枚数が40枚となってい
るが、必ずしも40枚である必要はない。また、装置に
実装される全てのカードは、信号の入力及び出力を行
う。
(1)5〜(40)7の全実装枚数が40枚となってい
るが、必ずしも40枚である必要はない。また、装置に
実装される全てのカードは、信号の入力及び出力を行
う。
【0031】次に、インピーダンス自動整合回路1の詳
細を、図7に示す。
細を、図7に示す。
【0032】インピーダンス自動整合回路1は、実装カ
ード数算出回路11、データセレクタ12及び終端抵抗
(1)13〜(4)16を備えている。
ード数算出回路11、データセレクタ12及び終端抵抗
(1)13〜(4)16を備えている。
【0033】実装カード数算出回路11は、送受信カー
ド(1)5〜(40)7の実装・未実装監視データを図
6の制御カード3から受信(8bitのデータ)し、送
受信カード(1)5〜(40)7の実装枚数を算出す
る。また、実装カード数算出回路11は、送受信カード
(1)5〜(40)7の実装枚数算出結果データをデー
タセレクタ12に送信(2bitのデータ)する。
ド(1)5〜(40)7の実装・未実装監視データを図
6の制御カード3から受信(8bitのデータ)し、送
受信カード(1)5〜(40)7の実装枚数を算出す
る。また、実装カード数算出回路11は、送受信カード
(1)5〜(40)7の実装枚数算出結果データをデー
タセレクタ12に送信(2bitのデータ)する。
【0034】データセレクタ12は、受信したデータに
応じて終端抵抗(1)13〜(4)16の何れかを選択
し、伝送線路8と選択された終端抵抗(1)13〜
(4)16とを接続する。終端抵抗(1)13〜(4)
16には、信号出力カードから見た負荷インピーダンス
が送受信カード実装数の増減により変動した場合におい
ても、伝送線路8の特性インピーダンスと信号出力カー
ドの出力インピーダンス又は信号受信カードの入力イン
ピーダンスの整合を行える抵抗値が設定されている。
応じて終端抵抗(1)13〜(4)16の何れかを選択
し、伝送線路8と選択された終端抵抗(1)13〜
(4)16とを接続する。終端抵抗(1)13〜(4)
16には、信号出力カードから見た負荷インピーダンス
が送受信カード実装数の増減により変動した場合におい
ても、伝送線路8の特性インピーダンスと信号出力カー
ドの出力インピーダンス又は信号受信カードの入力イン
ピーダンスの整合を行える抵抗値が設定されている。
【0035】次に、終端抵抗調整回路2の詳細を図8に
示す。
示す。
【0036】終端抵抗調整回路2は、データセレクタ2
1及び終端抵抗(1)22〜(4)25を備えている。
1及び終端抵抗(1)22〜(4)25を備えている。
【0037】データセレクタ21には、インピーダンス
自動整合回路1内の実装カード数算出回路11からのデ
ータ(2bit)が入力される。データセレクタ21
は、図7のインピーダンス自動整合回路1内のデータセ
レクタ12と同様に実装カード数算出回路11からの実
装枚数算出結果データにより終端抵抗(1)22〜
(4)25の何れかを選択し、伝送線路8と選択された
終端抵抗(1)22〜(4)25とを接続する。
自動整合回路1内の実装カード数算出回路11からのデ
ータ(2bit)が入力される。データセレクタ21
は、図7のインピーダンス自動整合回路1内のデータセ
レクタ12と同様に実装カード数算出回路11からの実
装枚数算出結果データにより終端抵抗(1)22〜
(4)25の何れかを選択し、伝送線路8と選択された
終端抵抗(1)22〜(4)25とを接続する。
【0038】これら終端抵抗(1)22〜(4)25に
は、インピーダンス自動整合回路1内の終端抵抗(1)
13〜(4)16と同様に、信号出力カードから見た負
荷インピーダンスが送受信カード実装数の増減により変
動した場合においても、特性インピーダンスと信号出力
カードの出力インピーダンス又は送受信カード(1)5
〜(40)7の入力インピーダンスの整合が行えるそれ
ぞれ値の異なる抵抗値が設定されている。
は、インピーダンス自動整合回路1内の終端抵抗(1)
13〜(4)16と同様に、信号出力カードから見た負
荷インピーダンスが送受信カード実装数の増減により変
動した場合においても、特性インピーダンスと信号出力
カードの出力インピーダンス又は送受信カード(1)5
〜(40)7の入力インピーダンスの整合が行えるそれ
ぞれ値の異なる抵抗値が設定されている。
【0039】このように、インピーダンス自動調整回路
1及び終端抵抗整合回路2は、送受信カード実装数の増
減による信号出力カードから見た負荷インピーダンスの
変動を終端抵抗(1)13〜(4)16、(1)22〜
(4)25を用いて整合する。
1及び終端抵抗整合回路2は、送受信カード実装数の増
減による信号出力カードから見た負荷インピーダンスの
変動を終端抵抗(1)13〜(4)16、(1)22〜
(4)25を用いて整合する。
【0040】次に、このような構成の移動体通信基地局
装置9の動作について説明する。
装置9の動作について説明する。
【0041】まず、図6に示した移動体通信基地局装置
9に送受信カード(1)5〜(40)7をたとえば20
枚実装する。次いで、図9に示すように、電源投入を行
い(ステップ901)、その状態の動作確認を行う。
9に送受信カード(1)5〜(40)7をたとえば20
枚実装する。次いで、図9に示すように、電源投入を行
い(ステップ901)、その状態の動作確認を行う。
【0042】また、電源投入後、図7に示したインピー
ダンス自動整合回路1内のデータセレクタ12は、初期
設定により終端抵抗(1)13を選択する(ステップ9
02)。同様に、図8に示した終端抵抗調整回路2内の
データセレクタ21は、終端抵抗(1)22を選択す
る。
ダンス自動整合回路1内のデータセレクタ12は、初期
設定により終端抵抗(1)13を選択する(ステップ9
02)。同様に、図8に示した終端抵抗調整回路2内の
データセレクタ21は、終端抵抗(1)22を選択す
る。
【0043】選択された終端抵抗(1)13及び(1)
22は、送受信カード(1)5〜(40)7が全て実装
(20枚)された状態での伝送線路8と、信号出力カー
ド(制御カード3及びクロックカード4)又は送受信カ
ード(1)5〜(40)7間のインピーダンスに整合す
る抵抗値を有している。
22は、送受信カード(1)5〜(40)7が全て実装
(20枚)された状態での伝送線路8と、信号出力カー
ド(制御カード3及びクロックカード4)又は送受信カ
ード(1)5〜(40)7間のインピーダンスに整合す
る抵抗値を有している。
【0044】すなわち、各終端抵抗(1)13〜(4)
16、(1)22〜(4)25には、送受信カード
(1)5〜(40)7の実装枚数を10、20、30、
40枚としたときの伝送線路8と信号出力カード又は送
受信カード(1)5〜(40)7との間のインピーダン
スの整合をとるための抵抗値が設定されている。
16、(1)22〜(4)25には、送受信カード
(1)5〜(40)7の実装枚数を10、20、30、
40枚としたときの伝送線路8と信号出力カード又は送
受信カード(1)5〜(40)7との間のインピーダン
スの整合をとるための抵抗値が設定されている。
【0045】次いで、制御カード3は、常時全ての送受
信カード(1)5〜(40)7へ状態報告要求信号を送
信する。状態報告要求信号を受信した各送受信カード
(1)5〜(40)7は、制御カード3に監視応答と状
態報告データとを送信する。制御カード3は、状態報告
要求信号を送信後、一定時間内に状態報告データのない
送受信カード(1)5〜(40)7に対しては未実装と
判断する(ステップ903)。
信カード(1)5〜(40)7へ状態報告要求信号を送
信する。状態報告要求信号を受信した各送受信カード
(1)5〜(40)7は、制御カード3に監視応答と状
態報告データとを送信する。制御カード3は、状態報告
要求信号を送信後、一定時間内に状態報告データのない
送受信カード(1)5〜(40)7に対しては未実装と
判断する(ステップ903)。
【0046】この状態報告結果より送受信カード(1)
5〜(40)7の実装・未実装状態が確認できる。次い
で、制御カード3は、図10に示す送受信カード実装・
未実装状態レジスタの0000h〜0001hのレジス
タ全てと、0002hのD0〜D3に‘1’を、000
2hのD4〜D7と0003h〜0004hに‘0’を
書込み、インピーダンス自動整合回路1の実装カード数
算出回路11へ送信する(ステップ904)。
5〜(40)7の実装・未実装状態が確認できる。次い
で、制御カード3は、図10に示す送受信カード実装・
未実装状態レジスタの0000h〜0001hのレジス
タ全てと、0002hのD0〜D3に‘1’を、000
2hのD4〜D7と0003h〜0004hに‘0’を
書込み、インピーダンス自動整合回路1の実装カード数
算出回路11へ送信する(ステップ904)。
【0047】この送受信カード実装・未実装状態データ
は、常時、実装カード数算出回路11へ送信される。こ
れにより、常に送受信カード(1)5〜(40)7の実
装枚数を確認することができ、実装カード数の増減によ
る伝送線路8と信号出力カード又は送受信カード(1)
5〜(40)7間のインピーダンスの不整合を常に防ぐ
ことが可能となる。
は、常時、実装カード数算出回路11へ送信される。こ
れにより、常に送受信カード(1)5〜(40)7の実
装枚数を確認することができ、実装カード数の増減によ
る伝送線路8と信号出力カード又は送受信カード(1)
5〜(40)7間のインピーダンスの不整合を常に防ぐ
ことが可能となる。
【0048】確認データを受信した実装カード数算出回
路11は、送受信カード実装枚数を算出する。送受信カ
ード実装枚数の算出は、図10に示すように、アドレス
0000h〜0004hの実装bitを検出し、さらに
検出結果を加算することで、現在実装されている送受信
カード(1)5〜(40)7の実装枚数を算出する。
路11は、送受信カード実装枚数を算出する。送受信カ
ード実装枚数の算出は、図10に示すように、アドレス
0000h〜0004hの実装bitを検出し、さらに
検出結果を加算することで、現在実装されている送受信
カード(1)5〜(40)7の実装枚数を算出する。
【0049】実装カード数算出回路11は、実装bit
‘1’を20個検出しているので、図11に示すよう
に、データセレクタ12及び終端抵抗調整回路2内のデ
ータセレクタ21にS1=‘H’S0=‘L’を送信す
る。データセレクタ12及び終端抵抗調整回路2内のデ
ータセレクタ21は、実装カード数算出回路11から送
信された2bitのデータからデータセレクタ2は終端
抵抗(2)14を、終端抵抗調整回路2内のデータセレ
クタ21は終端抵抗(2)23をそれぞれ選択し伝送線
路8と接続する(ステップ905,906)。
‘1’を20個検出しているので、図11に示すよう
に、データセレクタ12及び終端抵抗調整回路2内のデ
ータセレクタ21にS1=‘H’S0=‘L’を送信す
る。データセレクタ12及び終端抵抗調整回路2内のデ
ータセレクタ21は、実装カード数算出回路11から送
信された2bitのデータからデータセレクタ2は終端
抵抗(2)14を、終端抵抗調整回路2内のデータセレ
クタ21は終端抵抗(2)23をそれぞれ選択し伝送線
路8と接続する(ステップ905,906)。
【0050】終端抵抗(2)14,(2)23との接続
後も、常に制御カード3は、送受信カード実装・未実装
データを監視しているので、送受信カード実装数の変動
が起こった場合でも、終端抵抗(1)13〜(4)1
6、(1)22〜(4)25を自動で可変することがで
る。これにより、負荷インピーダンスと信号出力カード
の出力インピーダンス又は送受信カード(1)5〜(4
0)7の入力インピーダンス間の不整合による信号のオ
ーバーシュート、アンダーシュート及び段付波形の発生
を防ぐことができる。
後も、常に制御カード3は、送受信カード実装・未実装
データを監視しているので、送受信カード実装数の変動
が起こった場合でも、終端抵抗(1)13〜(4)1
6、(1)22〜(4)25を自動で可変することがで
る。これにより、負荷インピーダンスと信号出力カード
の出力インピーダンス又は送受信カード(1)5〜(4
0)7の入力インピーダンス間の不整合による信号のオ
ーバーシュート、アンダーシュート及び段付波形の発生
を防ぐことができる。
【0051】このように、第1の実施の形態では、無線
用送受信機である送受信カード(1)5〜(40)7に
対し、加入者容量の大きさによって実装数を増減させ、
制御カード3を含む信号出力カードにより、装置内の監
視、制御及びシステム上の情報を記憶するとともに、装
置内データ伝送用及び各種クロックを生成し、さらに複
数の送受信カード(1)5〜(40)7の実装・未実装
監視データを送出し、複数の送受信カード(1)5〜
(40)7の実装枚数変化に伴う信号出力カードから見
た伝送線路の特性インピーダンスの変化に対し、インピ
ーダンス自動整合回路1により終端抵抗を用いて自動で
インピーダンスの整合を行うとともに、終端抵抗調整回
路2により、インピーダンス自動整合回路1から送信さ
れる終端抵抗変更データを用いて終端抵抗(1)13〜
(4)16、(1)22〜(4)25を調整するように
したので、レシーバ数の増減によりドライバから見た負
荷インピーダンスが変化した場合でも、負荷インピーダ
ンスとドライバの出力インピーダンス又はレシーバの入
力インピーダンスとの間を整合する終端抵抗の選択を自
動で行うことができ、インピーダンス整合を自動で行う
ことができる。
用送受信機である送受信カード(1)5〜(40)7に
対し、加入者容量の大きさによって実装数を増減させ、
制御カード3を含む信号出力カードにより、装置内の監
視、制御及びシステム上の情報を記憶するとともに、装
置内データ伝送用及び各種クロックを生成し、さらに複
数の送受信カード(1)5〜(40)7の実装・未実装
監視データを送出し、複数の送受信カード(1)5〜
(40)7の実装枚数変化に伴う信号出力カードから見
た伝送線路の特性インピーダンスの変化に対し、インピ
ーダンス自動整合回路1により終端抵抗を用いて自動で
インピーダンスの整合を行うとともに、終端抵抗調整回
路2により、インピーダンス自動整合回路1から送信さ
れる終端抵抗変更データを用いて終端抵抗(1)13〜
(4)16、(1)22〜(4)25を調整するように
したので、レシーバ数の増減によりドライバから見た負
荷インピーダンスが変化した場合でも、負荷インピーダ
ンスとドライバの出力インピーダンス又はレシーバの入
力インピーダンスとの間を整合する終端抵抗の選択を自
動で行うことができ、インピーダンス整合を自動で行う
ことができる。
【0052】その結果、インピーダンス不整合によるオ
ーバーシュート、アンダーシュート及び段付波形の発生
を防ぐことができる。
ーバーシュート、アンダーシュート及び段付波形の発生
を防ぐことができる。
【0053】(第2の実施の形態)図12は、図7のイ
ンピーダンス自動整合回路の構成を変えた場合の第2の
実施の形態を示す図、図13は、図8の終端抵抗調整回
路の構成を変えた場合を示す図、図14は、送信パルス
の伝搬モデルを示す図である。
ンピーダンス自動整合回路の構成を変えた場合の第2の
実施の形態を示す図、図13は、図8の終端抵抗調整回
路の構成を変えた場合を示す図、図14は、送信パルス
の伝搬モデルを示す図である。
【0054】図12に示すインピーダンス自動整合回路
100は、パルス発生回路101、反射波検出回路10
2、データセレクタ103及び終端抵抗(1)104〜
(4)107を備えている。ここで、パルス発生回路1
01は、インピーダンス自動整合回路100から見た伝
送線路800の特性インピーダンスの変化を検出するた
めのパルスを発生するものである。反射波検出回路10
2は、インピーダンスの不整合時に発生する反射波を検
出する。
100は、パルス発生回路101、反射波検出回路10
2、データセレクタ103及び終端抵抗(1)104〜
(4)107を備えている。ここで、パルス発生回路1
01は、インピーダンス自動整合回路100から見た伝
送線路800の特性インピーダンスの変化を検出するた
めのパルスを発生するものである。反射波検出回路10
2は、インピーダンスの不整合時に発生する反射波を検
出する。
【0055】図13に示す終端抵抗調整回路200は、
データセレクタ202、バッファ203及び終端抵抗
(1)204〜(4)207を備えている。ここで、バ
ッファ203は、反射確認用に設けられている。
データセレクタ202、バッファ203及び終端抵抗
(1)204〜(4)207を備えている。ここで、バ
ッファ203は、反射確認用に設けられている。
【0056】次に、動作について説明する。
【0057】まず、伝送線路800の距離が長く、伝搬
遅延時間が信号パルスの立上がり又は立下がり時間に比
べて大きく、負荷インピーダンスと信号出力カードの出
力インピーダンス又は図6に示した送受信カード(1)
5〜(40)7の入力インピーダンス間が不整合である
とき反射は発生する。
遅延時間が信号パルスの立上がり又は立下がり時間に比
べて大きく、負荷インピーダンスと信号出力カードの出
力インピーダンス又は図6に示した送受信カード(1)
5〜(40)7の入力インピーダンス間が不整合である
とき反射は発生する。
【0058】第2の実施の形態では、その反射波を利用
することを特徴としている。すなわち、インピーダンス
自動整合回路100内の伝送線路800より最遠端にパ
ルス発生回路101及び反射波検出回路102が設けら
れている。
することを特徴としている。すなわち、インピーダンス
自動整合回路100内の伝送線路800より最遠端にパ
ルス発生回路101及び反射波検出回路102が設けら
れている。
【0059】パルス発生回路101及び反射波検出回路
102を最遠端に設けることにより、伝送線路800と
インピーダンス自動整合回路100の接続点で発生する
反射波の戻り時間を伸ばすことができ、反射波の検出に
余裕ができる。
102を最遠端に設けることにより、伝送線路800と
インピーダンス自動整合回路100の接続点で発生する
反射波の戻り時間を伸ばすことができ、反射波の検出に
余裕ができる。
【0060】パルス発生回路101より信号パルスの立
上がり、立下がりが伝送線路800の伝搬遅延時間より
早く、また伝送線路800を往復する時間より短い1パ
ルスは、図13の終端抵抗調整回路200のバッファ2
03に送信される。
上がり、立下がりが伝送線路800の伝搬遅延時間より
早く、また伝送線路800を往復する時間より短い1パ
ルスは、図13の終端抵抗調整回路200のバッファ2
03に送信される。
【0061】このバッファ203は反射確認用であり、
このバッファ203の出力はオープンである。送信した
パルスは、伝送線路800の特性インピーダンスとイン
ピーダンス自動整合回路100の出力インピーダンスと
の整合がとていなければ、送信されたパルスは反射によ
って送信端に折返えされる。
このバッファ203の出力はオープンである。送信した
パルスは、伝送線路800の特性インピーダンスとイン
ピーダンス自動整合回路100の出力インピーダンスと
の整合がとていなければ、送信されたパルスは反射によ
って送信端に折返えされる。
【0062】伝送線路800の特性インピーダンスとイ
ンピーダンス自動整合回路100の出力インピーダンス
とが整合されている場合、反射は発生しないので送信さ
れたパルスは元のパルスのみが反射波検出回路102で
検出される。
ンピーダンス自動整合回路100の出力インピーダンス
とが整合されている場合、反射は発生しないので送信さ
れたパルスは元のパルスのみが反射波検出回路102で
検出される。
【0063】図14を参照すると、パルス発生回路10
1から送信された1パルスは、伝送線路800の特性イ
ンピーダンスとインピーダンス自動整合回路100の出
力インピーダンスとが不整合である場合、反射波検出回
路102にて元の送信パルスと反射により折返ったパル
スが検出されるようになっている。
1から送信された1パルスは、伝送線路800の特性イ
ンピーダンスとインピーダンス自動整合回路100の出
力インピーダンスとが不整合である場合、反射波検出回
路102にて元の送信パルスと反射により折返ったパル
スが検出されるようになっている。
【0064】反射波検出回路102は、2つ以上のパル
スを検出した場合、特性インピーダンスが不整合と判断
する。反射波検出回路102は、伝送線路800の特性
インピーダンスとインピーダンス自動整合回路100の
出力インピーダンスとが不整合である場合、データセレ
クタ103及び終端抵抗調整回路200内のデータセレ
クタ202に終端抵抗(1)104〜(4)107
(1)、204〜(4)207を変更する制御データを
送信する。
スを検出した場合、特性インピーダンスが不整合と判断
する。反射波検出回路102は、伝送線路800の特性
インピーダンスとインピーダンス自動整合回路100の
出力インピーダンスとが不整合である場合、データセレ
クタ103及び終端抵抗調整回路200内のデータセレ
クタ202に終端抵抗(1)104〜(4)107
(1)、204〜(4)207を変更する制御データを
送信する。
【0065】データセレクタ103及び終端抵抗調整回
路200内のデータセレクタ202は、反射波検出回路
102からの受信データからデータセレクタ103は終
端抵抗(2)105を、終端抵抗調整回路200内のデ
ータセレクタ202は終端抵抗(2)205をそれぞれ
選択する。終端抵抗(2)105を選択後、パルス発生
回路101は再度1パルスを終端抵抗調整回路200の
バッファ203に送信する。
路200内のデータセレクタ202は、反射波検出回路
102からの受信データからデータセレクタ103は終
端抵抗(2)105を、終端抵抗調整回路200内のデ
ータセレクタ202は終端抵抗(2)205をそれぞれ
選択する。終端抵抗(2)105を選択後、パルス発生
回路101は再度1パルスを終端抵抗調整回路200の
バッファ203に送信する。
【0066】ここで、再度、反射波検出回路102が2
つ以上のパルスを検出すると、データセレクタ103及
び終端抵抗調整回路200内のデータセレクタ202に
終端抵抗(3)106、(3)206を選択するための
制御データを送信する。このように、伝送線路800の
特性インピーダンスとインピーダンス自動整合回路10
0の出力インピーダンスとが整合されるまで一連の動作
が繰返される。
つ以上のパルスを検出すると、データセレクタ103及
び終端抵抗調整回路200内のデータセレクタ202に
終端抵抗(3)106、(3)206を選択するための
制御データを送信する。このように、伝送線路800の
特性インピーダンスとインピーダンス自動整合回路10
0の出力インピーダンスとが整合されるまで一連の動作
が繰返される。
【0067】また、伝送線路800の特性インピーダン
スとインピーダンス自動整合回路100の出力インピー
ダンスとの整合を行えた後においても、パルス発生回路
101は常にパルスを送信している。このため、インピ
ーダンス自動整合回路100から見た伝送線路800の
特性インピーダンスが変化し、送受信カード実装数の増
減による伝送線路800の特性インピーダンスとインピ
ーダンス自動整合回路100の出力インピーダンスとが
不整合となった場合においても終端抵抗(1)104〜
(4)107(1)、204〜(4)207の選択が行
われる。
スとインピーダンス自動整合回路100の出力インピー
ダンスとの整合を行えた後においても、パルス発生回路
101は常にパルスを送信している。このため、インピ
ーダンス自動整合回路100から見た伝送線路800の
特性インピーダンスが変化し、送受信カード実装数の増
減による伝送線路800の特性インピーダンスとインピ
ーダンス自動整合回路100の出力インピーダンスとが
不整合となった場合においても終端抵抗(1)104〜
(4)107(1)、204〜(4)207の選択が行
われる。
【0068】パルス発生回路101は、特定の周期でパ
ルスを伝送線路800に送信している。この周期は、パ
ルス発生回路101が1パルスを伝送線路800に送信
し、受信端に到達する時間τと、受信端から送信端へパ
ルスが折返す時間τと、反射波検出回路102から制御
データが送信されデータセレクタ103及び終端抵抗調
整回路200が終端抵抗を変更する時間βとを合わせた
(2τ+β)に設定されている。
ルスを伝送線路800に送信している。この周期は、パ
ルス発生回路101が1パルスを伝送線路800に送信
し、受信端に到達する時間τと、受信端から送信端へパ
ルスが折返す時間τと、反射波検出回路102から制御
データが送信されデータセレクタ103及び終端抵抗調
整回路200が終端抵抗を変更する時間βとを合わせた
(2τ+β)に設定されている。
【0069】反射波検出回路101では、この周期を反
射波の検出を行うサイクルに設定しており、この周期で
検出データのクリアを行っている。これにより、伝送線
路800のインピーダンスとインピーダンス自動整合回
路100の出力インピーダンスとが整合されている場
合、反射波検出回路102は1周期の間に2回以上のパ
ルスを検出することがなくなる。
射波の検出を行うサイクルに設定しており、この周期で
検出データのクリアを行っている。これにより、伝送線
路800のインピーダンスとインピーダンス自動整合回
路100の出力インピーダンスとが整合されている場
合、反射波検出回路102は1周期の間に2回以上のパ
ルスを検出することがなくなる。
【0070】このように、第2の実施の形態では、イン
ピーダンス自動整合回路100から見た伝送線路800
の特性インピーダンスの変化を検出するためのパルスを
パルス発生回路101によって発生し、インピーダンス
の不整合時に発生する反射波を反射波検出回路102に
よって検出するとともに、終端抵抗調整回路200側に
おいて、インピーダンスの整合時にパルス発生回路10
1からのパルスをバッファ203によって検出すること
で、レシーバ数の増減によりドライバから見た負荷イン
ピーダンスが変化した場合でも、負荷インピーダンスと
ドライバの出力インピーダンス又はレシーバの入力イン
ピーダンスとの間を整合する終端抵抗(1)104〜
(4)107(1)、204〜(4)207の選択を自
動で行うことができ、インピーダンス整合を自動で行う
ことができる。
ピーダンス自動整合回路100から見た伝送線路800
の特性インピーダンスの変化を検出するためのパルスを
パルス発生回路101によって発生し、インピーダンス
の不整合時に発生する反射波を反射波検出回路102に
よって検出するとともに、終端抵抗調整回路200側に
おいて、インピーダンスの整合時にパルス発生回路10
1からのパルスをバッファ203によって検出すること
で、レシーバ数の増減によりドライバから見た負荷イン
ピーダンスが変化した場合でも、負荷インピーダンスと
ドライバの出力インピーダンス又はレシーバの入力イン
ピーダンスとの間を整合する終端抵抗(1)104〜
(4)107(1)、204〜(4)207の選択を自
動で行うことができ、インピーダンス整合を自動で行う
ことができる。
【0071】その結果、インピーダンス不整合によるオ
ーバーシュート、アンダーシュート及び段付波形の発生
を防ぐことができる。
ーバーシュート、アンダーシュート及び段付波形の発生
を防ぐことができる。
【0072】
【発明の効果】以上の如く本発明に係る移動体通信基地
局装置及びそのインピーダンス自動整合方法によれば、
無線用送受信機である送受信カードに対し、加入者容量
の大きさによって実装数を増減させ、制御カードを含む
信号出力カードにより、装置内の監視、制御及びシステ
ム上の情報を記憶するとともに、装置内データ伝送用及
び各種クロックを生成し、さらに複数の送受信カードの
実装・未実装監視データを送出し、複数の送受信カード
の実装枚数変化に伴う信号出力カードから見た伝送線路
の特性インピーダンスの変化に対し、インピーダンス自
動整合回路により終端抵抗を用いて自動でインピーダン
スの整合を行うとともに、終端抵抗調整回路により、イ
ンピーダンス自動整合回路から送信される終端抵抗変更
データを用いて終端抵抗を調整するようにしたので、レ
シーバ数の増減によりドライバから見た負荷インピーダ
ンスが変化した場合でも、負荷インピーダンスとドライ
バの出力インピーダンス又はレシーバの入力インピーダ
ンスとの間を整合する終端抵抗の選択を自動で行うこと
ができ、インピーダンス整合を自動で行うことができ
る。
局装置及びそのインピーダンス自動整合方法によれば、
無線用送受信機である送受信カードに対し、加入者容量
の大きさによって実装数を増減させ、制御カードを含む
信号出力カードにより、装置内の監視、制御及びシステ
ム上の情報を記憶するとともに、装置内データ伝送用及
び各種クロックを生成し、さらに複数の送受信カードの
実装・未実装監視データを送出し、複数の送受信カード
の実装枚数変化に伴う信号出力カードから見た伝送線路
の特性インピーダンスの変化に対し、インピーダンス自
動整合回路により終端抵抗を用いて自動でインピーダン
スの整合を行うとともに、終端抵抗調整回路により、イ
ンピーダンス自動整合回路から送信される終端抵抗変更
データを用いて終端抵抗を調整するようにしたので、レ
シーバ数の増減によりドライバから見た負荷インピーダ
ンスが変化した場合でも、負荷インピーダンスとドライ
バの出力インピーダンス又はレシーバの入力インピーダ
ンスとの間を整合する終端抵抗の選択を自動で行うこと
ができ、インピーダンス整合を自動で行うことができ
る。
【図1】本発明の移動体通信基地局装置の第1の実施の
形態に係る伝送線路のモデルを示す図である。
形態に係る伝送線路のモデルを示す図である。
【図2】図1の伝送路における反射波時間遷移を示す図
である。
である。
【図3】図1の伝送路における反射波時間遷移を示す図
である。
である。
【図4】図1の伝送線路における分岐パターンによる多
重反射モデルを示す図である。
重反射モデルを示す図である。
【図5】図1の伝送線路における移動体通信の監視・制
御を行う移動体通信基地局装置の終端構成を示す図であ
る。
御を行う移動体通信基地局装置の終端構成を示す図であ
る。
【図6】図1の伝送線路における移動体通信の監視・制
御を行う移動体通信基地局装置を示す図である。
御を行う移動体通信基地局装置を示す図である。
【図7】図6のインピーダンス自動整合回路の構成を示
す図である。
す図である。
【図8】図6の終端抵抗調整回路の構成を示す図であ
る。
る。
【図9】図6の移動体通信基地局装置の動作を説明する
ためのフローチャートである。
ためのフローチャートである。
【図10】図6の送受信カードの実装・未実装の検出レ
ジスタを示す図である。
ジスタを示す図である。
【図11】図6の送受信カードや実装カード枚数により
選択される終端抵抗を示す図である。
選択される終端抵抗を示す図である。
【図12】図7のインピーダンス自動整合回路の構成を
変えた場合の第2の実施の形態を示す図である。
変えた場合の第2の実施の形態を示す図である。
【図13】図8の終端抵抗調整回路の構成を変えた場合
を示す図である。
を示す図である。
【図14】送信パルスの伝搬モデルを示す図である。
1 インピーダンス自動整合回路 2 終端抵抗調整回路 3 制御カード 4 クロックカード 5〜7 送受信カード(1)〜(40) 8 伝送線路 9 移動体通信基地局装置 11 実装カード数算出回路 12 データセレクタ 13〜16 終端抵抗(1)〜(4) 21 データセレクタ 22〜25 終端抵抗(1)〜(4) 100 インピーダンス自動整合回路 101 パルス発生回路 102 反射波検出回路 103 データセレクタ 104〜107 終端抵抗(1)〜(4) 200 終端抵抗調整回路 202 データセレクタ 203 バッファ 204〜207 終端抵抗(1)〜(4) 800 伝送線路
Claims (10)
- 【請求項1】 無線用送受信機であり、加入者容量の大
きさによって実装数が増減される複数の送受信カード
と、 装置内の監視、制御及びシステム上の情報を記憶する機
能を有するとともに、装置内データ伝送用及び各種クロ
ックを生成し、前記複数の送受信カードの実装・未実装
監視データを送出する機能を有する制御カードを含む信
号出力カードと、 前記複数の送受信カードの実装枚数変化に伴う前記信号
出力カードから見た伝送線路の特性インピーダンスの変
化に対し、終端抵抗を用いて自動でインピーダンスの整
合を行うインピーダンス自動整合回路と、 前記インピーダンス自動整合回路から送信される終端抵
抗変更データにより終端抵抗を調整する終端抵抗調整回
路とを備えることを特徴とする移動体通信基地局装置。 - 【請求項2】 前記インピーダンス自動整合回路は、 前記伝送線路の特性インピーダンスと前記信号出力カー
ドの出力インピーダンス又は送受信カードの入力インピ
ーダンスとの整合を行うためのそれぞれ値の異なる抵抗
値が設定されている複数の終端抵抗と、 前記実装・未実装監視データを受信し、前記複数の送受
信カードの実装枚数を算出して実装枚数算出結果データ
を送出する実装カード数算出回路と、 前記実装・未実装監視データに応じて前記終端抵抗の何
れかを選択し、前記伝送線路と前記選択した終端抵抗と
を接続するデータセレクタとを備えることを特徴とする
請求項1に記載の移動体通信基地局装置。 - 【請求項3】 前記終端抵抗調整回路は、 前記インピーダンス自動整合回路側の前記終端抵抗に対
応させた複数の終端抵抗と、 前記実装枚数算出結果データにより前記終端抵抗調整回
路側の前記終端抵抗の何れかを選択し、前記伝送線路と
前記選択した終端抵抗とを接続するデータセレクタとを
備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動体
通信基地局装置。 - 【請求項4】 前記インピーダンス自動整合回路は、 前記インピーダンス自動整合回路から見た前記伝送線路
の特性インピーダンスの変化を検出するためのパルスを
発生するパルス発生回路と、 前記インピーダンスの不整合時に発生する反射波を検出
する反射波検出回路とを備えることを特徴とする請求項
1に記載の移動体通信基地局装置。 - 【請求項5】 前記終端抵抗調整回路は、 前記インピーダンスの整合時に前記パルス発生回路から
のパルスを検出するバッファを備えることを特徴とする
請求項1又は4に記載の移動体通信基地局装置。 - 【請求項6】 無線用送受信機である送受信カードに対
し、加入者容量の大きさによって実装数を増減させる第
1の工程と、 制御カードを含む信号出力カードにより、装置内の監
視、制御及びシステム上の情報を記憶するとともに、装
置内データ伝送用及び各種クロックを生成し、前記複数
の送受信カードの実装・未実装監視データを送出する第
2の工程と、 前記複数の送受信カードの実装枚数変化に伴う前記信号
出力カードから見た伝送線路の特性インピーダンスの変
化に対し、インピーダンス自動整合回路により終端抵抗
を用いて自動でインピーダンスの整合を行う第3の工程
と、 終端抵抗調整回路により、前記インピーダンス自動整合
回路から送信される終端抵抗変更データを用いて終端抵
抗を調整する第4の工程とを備えることを特徴とする移
動体通信基地局装置のインピーダンス自動整合方法。 - 【請求項7】 前記第3の工程には、 前記伝送線路の特性インピーダンスと前記信号出力カー
ドの出力インピーダンス又は送受信カードの入力インピ
ーダンスとの整合を行うためのそれぞれ値の異なる抵抗
値が設定されている複数の終端抵抗を設ける第5の工程
と、 実装カード数算出回路により、前記実装・未実装監視デ
ータを受信し、前記複数の送受信カードの実装枚数を算
出して実装枚数算出結果データを送出する第6の工程
と、 データセレクタにより、前記実装・未実装監視データに
応じて前記終端抵抗の何れかを選択し、前記伝送線路と
前記選択した終端抵抗とを接続する第7の工程とが含ま
れることを特徴とする請求項6に記載の移動体通信基地
局装置のインピーダンス自動整合方法。 - 【請求項8】 前記第4の工程には、 前記インピーダンス自動整合回路側の前記終端抵抗に対
応させた複数の終端抵抗を設ける第8の工程と、 データセレクタにより、前記実装枚数算出結果データを
用いて前記終端抵抗調整回路側の前記終端抵抗の何れか
を選択し、前記伝送線路と前記選択した終端抵抗とを接
続する第9の工程とが含まれることを特徴とする請求項
6に記載の移動体通信基地局装置のインピーダンス自動
整合方法。 - 【請求項9】 前記第3の工程には、 前記インピーダンス自動整合回路から見た前記伝送線路
の特性インピーダンスの変化を検出するためのパルスを
パルス発生回路によって発生する第10の工程と、 前記インピーダンスの不整合時に発生する反射波を反射
波検出回路によって検出する第11の工程とが含まれる
ことを特徴とする請求項6に記載の移動体通信基地局装
置のインピーダンス自動整合方法。 - 【請求項10】 前記第4の工程には、 前記インピーダンスの整合時に前記パルス発生回路から
のパルスをバッファによって検出する第12の工程が含
まれることを特徴とする請求項6に記載の移動体通信基
地局装置のインピーダンス自動整合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32417799A JP3338812B2 (ja) | 1999-11-15 | 1999-11-15 | 移動体通信基地局装置及びそのインピーダンス自動整合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32417799A JP3338812B2 (ja) | 1999-11-15 | 1999-11-15 | 移動体通信基地局装置及びそのインピーダンス自動整合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001145144A true JP2001145144A (ja) | 2001-05-25 |
JP3338812B2 JP3338812B2 (ja) | 2002-10-28 |
Family
ID=18162956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32417799A Expired - Fee Related JP3338812B2 (ja) | 1999-11-15 | 1999-11-15 | 移動体通信基地局装置及びそのインピーダンス自動整合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3338812B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009135644A (ja) * | 2007-11-29 | 2009-06-18 | Elpida Memory Inc | 信号伝送回路及びその特性調整方法、メモリモジュール、並びに、回路基板の製造方法 |
JP2016105575A (ja) * | 2014-11-20 | 2016-06-09 | 富士通株式会社 | 制御装置、電子機器および制御方法 |
WO2023146011A1 (ko) * | 2022-01-27 | 2023-08-03 | 주식회사 티제이이노베이션 | 기지국정합장치 |
-
1999
- 1999-11-15 JP JP32417799A patent/JP3338812B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009135644A (ja) * | 2007-11-29 | 2009-06-18 | Elpida Memory Inc | 信号伝送回路及びその特性調整方法、メモリモジュール、並びに、回路基板の製造方法 |
JP2016105575A (ja) * | 2014-11-20 | 2016-06-09 | 富士通株式会社 | 制御装置、電子機器および制御方法 |
WO2023146011A1 (ko) * | 2022-01-27 | 2023-08-03 | 주식회사 티제이이노베이션 | 기지국정합장치 |
JP7554264B2 (ja) | 2022-01-27 | 2024-09-19 | ティージェイ イノベーション カンパニー リミテッド | 基地局整合装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3338812B2 (ja) | 2002-10-28 |
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