JP2001145011A - 映像信号符号化装置 - Google Patents

映像信号符号化装置

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JP2001145011A
JP2001145011A JP32472499A JP32472499A JP2001145011A JP 2001145011 A JP2001145011 A JP 2001145011A JP 32472499 A JP32472499 A JP 32472499A JP 32472499 A JP32472499 A JP 32472499A JP 2001145011 A JP2001145011 A JP 2001145011A
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Japan
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motion vector
compensation prediction
motion compensation
motion
prediction mode
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Yasushi Nakagawa
裕史 中川
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ズームレンズからの映像信号に対して、効率
良く正確に動きベクトルを検出し、動き補償予測モード
を選択する。 【解決手段】 動きベクトル検出を行う場合、動きベク
トル検出器3において、複数の階層型動きベクトルを検
出し、さらに動きベクトル選択器14において、ズーム
状態が広角側のとき縮小率の小さな縮小画像の動きベク
トルを、ズーム状態が望遠側のとき縮小率の大きな縮小
画像の動きベクトルを選択する比率を大きくするよう選
択の重み付けを行う。動き補償予測を行う場合、動き補
償予測モード選択器15において、ズーム状態が広角側
のときフレーム動き補償予測モードを、ズーム状態が望
遠側のときフィールド動き補償予測モードを選択する比
率を大きくするよう選択の重み付けを行う。選択された
動きベクトル又は動き補償予測モードを用いて、映像信
号が符号化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号符号化装
置に関し、特に光ディスク、磁気テープなどの記録媒体
に対し、映像信号の実時間記録などに使用されるカメラ
一体型の映像信号符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、MPEG符号化方式を採用し、光
ディスクに映像信号などを記録するVDR、磁気テープ
に記録するVTRといったカメラ一体型の映像信号記録
装置が検討されている。
【0003】図5はMPEG符号化を用いた従来の映像
信号符号化装置例の構成図である。なお、MPEGにつ
いては、ISO−IEC1172−2、ITU−TH、
262/ISO−IEC13818−2に詳細な説明が
なされている。
【0004】カメラ部1より入力された原画像信号はフ
レームメモリA2に入力されて記憶される。フレームメ
モリA2には複数フレームの原画像信号が記憶される。
記憶された原画像信号は輝度信号が16×16画素、色
信号(Cb/Cr)が16×8画素単位のブロックでそ
れぞれ処理される。色信号に関しては縦方向にサブサン
プリングし、それぞれ8×8画素のブロックとして処理
される。
【0005】動きベクトル検出器3において、フレーム
メモリA2から読み出されたブロック化された原画像信
号と、フレームメモリB8から呼び出されたフレーム又
はフィールドのローカルデコードされた再生画像信号と
を基にして、フレーム予測又はフィールド予測の動きベ
クトルを検出し出力する。なお、後で述べるようにフレ
ームメモリB8には再生画像が記憶されている。動き補
償予測器4では、この動きベクトルとフレームメモリB
8より読み出された再生画像信号を入力とし、動き補償
予測が行われ、動き補償画像信号、動きベクトル、動き
補償予測モード信号が出力される。なお、本明細書にお
いて、動き補償予測モード信号を予測モード信号と呼ぶ
こともある。
【0006】減算器5では、フレームメモリA2から読
み出された原画像信号と動き補償画像信号を入力とし、
減算を行い、差分画像信号を出力する。DCT(離散コ
サイン変換)器6では差分画像信号を入力とし、DCT
を行い、DCT係数を出力する。量子化器7ではDCT
係数を入力とし、量子化を行い、量子化信号を出力す
る。可変長符号化器9では量子化信号、動きベクトル、
動き補償予測モード信号が入力され、これらを可変長符
号化し映像符号化信号(ビットストリーム)が出力され
る。
【0007】また、I、P−Pictureに関しては、後で
動き補償予測の参照信号として用いる再生画像が必要な
ため、逆量子化、逆DCTのローカルデコードを行う。
逆量子化器10では、量子化信号を入力とし逆量子化を
行い、DCT係数を出力する。逆DCT器11では、D
CT係数を入力とし逆DCTを行い、再生画像を出力す
る。フレームメモリB8は、再生画像が入力されて記憶
される。
【0008】図6はズームレンズの広角側、望遠側のそ
れぞれで撮像された画像の動きベクトルを示す模式図で
ある。従来の映像信号符号化装置は、入力映像がズーム
レンズからの映像信号である場合が考慮されておらず、
またズームレンズの状態が望遠側か広角側かということ
も考慮されていない。ズームレンズによる映像からの映
像信号は、一般的に図6に示すように広角側ではカメラ
揺れ、バーンニング及び被写体の移動による画像の動き
は小さく、望遠側では大きくなる。すなわち、望遠側で
撮像される画像は広角側で撮像される画像に比べて、動
きに大きく影響される。したがって、上記映像信号符号
化装置における動きベクトル検出では、これを考慮する
ことでより効率良く正確な動きベクトルを検出できる。
【0009】このズームレンズからの映像信号を考慮し
た動きベクトル検出装置は、例えば特開平5−1994
50号公報に開示されている。この動きベクトル検出装
置はズームレンズのズーム倍率により動きベクトル検出
のマッチング演算のステップ数を制御し、ズームレンズ
が望遠の時には、標準又は広角のときよりマッチング演
算のステップ数を広くし、広角のときには標準又は望遠
のときよりステップ数を狭くする。この結果、ズームレ
ンズが望遠のときにはより高速に、広角のときにはより
高精度に動きベクトルを検出できるようにするものであ
る。
【0010】従来、動きベクトル検出方法は各種検討さ
れており、その中でも実時間処理に適した手法として階
層型動きベクトル検出が挙げられる。この手法は動き補
償を行う入力画像と比較画像を階層ごとに水平垂直にサ
ブサンプリングを行い、上位階層ほど小さな縮小画像を
作成する。上位階層においては、縮小画像に対して広い
範囲で大きな動きベクトルを粗く求めることができる。
この手法により、動きベクトルを広い探索範囲で効率良
く検出することができる。また下位階層においては、上
位階層で求められた動きベクトルを下位階層のレンジに
正規化し、この動きベクトルで示された位置を中心とし
て、さらに探索を行い狭い範囲で小さな動きベクトルを
精密に求めることができる。
【0011】図4は従来の動き補償予測モードの説明図
である。MPEG2の動き補償予測には図4に示すよう
に、大きく分けてフレーム動き補償予測、フィールド動
き補償予測の2種類の予測方法がある。フレーム動き補
償予測では、輝度信号の場合、インターレース方式の1
6×16画素のブロックごとに予測する。図4は1フレ
ーム離れた参照画像から、前方動き補償予測するPピク
チャの例を示した。動きベクトルMvはPピクチャの場
合で、マクロブロック当たり1個となる。Bピクチャで
は、前方予測や後方予測の場合に1個、双方向予測の場
合に2個の動きベクトルを用いる。
【0012】一方、フィールド動き補償予測の場合、例
えばトップフィールドには動きベクトルMvt、ボトム
フィールドにはMvbを用いる。トップフィールドを予
測する場合、参照するフィールドはトップフィールドで
もボトムフィールドでもよい。マクロブロック内のフィ
ールドごとに予測するため、輝度信号の場合は16×8
画素のブロック単位で予測する。Bピクチャの前方、後
方予測及びPピクチャの場合、マクロブロック当たり2
個の動きベクトルが必要になり、Bピクチャの双方向予
測の場合、マクロブロック当たり4個の動きベクトルが
必要となる。したがって、フィールド動き補償予測の動
きベクトルの数は、フレーム動き補償予測の2倍とな
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法はカメラ揺
れに対しての動きベクトル検出が主眼であり、被写体の
移動による画像の動きなどに対しては考慮されていな
い。ズームレンズを用いた場合、例えば望遠側での小さ
い動きに関しては、動きベクトルの精度が低下し、広角
側での大きな動きを検出する為には、探索窓を大きく取
る必要があり、処理時間が増加する。また、動き補償予
測モードに関しても同様であり、ズームレンズが望遠側
であるか広角側であるかという情報とは無関係に、動き
補償予測がなされている。
【0014】そこで本発明は上記問題を鑑み、ズームレ
ンズからの映像信号に対して、効率良く正確に動きベク
トルを検出し選択する動きベクトル検出手段を有する映
像信号符号化装置を提供することを目的とし、また、ズ
ームレンズからの映像信号に対して、効率良く正確に動
き補償予測モードを検出し選択する動き補償予測手段を
有する映像信号符号化装置を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は階層型動きベクトル検出法を映像信号符号
化装置において、ズームレンズの倍率により重み付けを
行い、複数の異なる階層の中から適切な階層の動きベク
トルを検出して、その検出された動きベクトルを用いて
動き補償予測を行う。
【0016】すなわち本発明によれば、ズームレンズを
備え、前記ズームレンズのズーム状態を示すズーム倍率
信号を生成する撮像手段により撮像された画像を符号化
するものであって、階層型動きベクトル検出法を用いて
複数の異なる階層の動きベクトルを検出する動きベクト
ル検出手段を有する映像信号符号化装置において、前記
ズーム倍率信号に応じて、前記ズーム状態が広角側のと
き縮小率の小さな縮小画像の動きベクトルを選択する比
率を大きくし、前記ズーム状態が望遠側のとき縮小率の
大きな縮小画像の動きベクトルを選択する比率を大きく
するよう選択の重み付けを行い、動きベクトルを選択す
る動きベクトル選択手段を有することを特徴とする映像
信号符号化装置が提供される。
【0017】また、上記目的を達成するために、本発明
はフレーム動き補償予測法及びフィールド動き補償予測
法を用いる映像信号符号化装置において、ズームレンズ
の倍率で重み付けを行ってフレーム動き補償予測モード
又はフィールド動き補償予測モードを選択し、その選択
されたモードにより動き補償予測を行う。
【0018】すなわち本発明によれば、ズームレンズを
備え、前記ズームレンズのズーム状態を示すズーム倍率
信号を生成する撮像手段により撮像された画像を符号化
するものであって、フレーム動き補償予測モード及びフ
ィールド動き補償予測モードを用いる動き補償予測手段
を有する映像信号符号化装置において、前記ズーム倍率
信号に応じて、前記ズーム状態が広角側のとき前記フレ
ーム動き補償予測モードを選択する比率を大きくし、前
記ズーム状態が望遠側のとき前記フィールド動き補償予
測モードを選択する比率を大きくするよう選択の重み付
けを行い、どちらか一方の動き補償予測モードを選択す
る動き補償予測モード選択手段を有することを特徴とす
る映像信号符号化装置が提供される。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の映像信号符号化装
置に係る一つの実施形態を示す構成図である。図1に示
す符号化部は、図5に示した従来の映像信号符号化装置
に、さらにサブサンプリング器12、動きベクトル選択
器14が付加された構成になっており、また、カメラ部
1からズームレンズのズーム状態を示すズーム倍率信号
が出力される構成になっている。カメラ部1からズーム
倍率信号と撮像された画像の信号である原画像信号が出
力され、ズーム倍率信号は動きベクトル選択器14に、
原画像信号はフレームメモリA2にそれぞれ出力され
る。ズーム倍率信号は、例えばズームレンズのズーミン
グ位置を検出し、その検出された情報を電気信号に変換
したものである。また不図示であるが、データの移送や
処理などは各部のプロセッサにより行われる。
【0020】フレームメモリA2からは、原画像信号が
減算器5、サブサンプリング器12、動きベクトル選択
器14に出力される。サブサンプリング器12では、入
力された原画像信号からMVD0、MVD1、MVD2
の各階層で使用する縮小画像と、それらと時間的に前後
するフレームの参照画像の縮小画像とが生成される。こ
れらの縮小画像は縮小画像信号として動きベクトル検出
器3に出力される。なお、後で詳述するが、MVD0、
MVD1、MVD2の各階層の画像は原画像をそれぞれ
異なる縮小率で縮小した画像である。
【0021】動きベクトル検出器3では、必要とされる
上位階層の画像信号がサブサンプリング器12から入力
され、各階層で設定されている探索範囲において、ブロ
ック単位でMVD0及びMVD1の階層の縮小画像の動
きベクトルとそれぞれの動きベクトルの誤差値を検出す
る。そして、各階層の縮小画像の動きベクトル及び誤差
値が動きベクトル選択器14に出力される。これらの動
きベクトルは動きベクトル選択器14での比較判別に用
いられる。また、動きベクトル検出器3では、動きベク
トル選択器14で比較判別された後で、フレームメモリ
B8から入力されるフレーム(フィールド)のローカル
デコードされた再生画像信号を用いて、動き補償予測に
使われる動きベクトルが検出される。なお、フレームメ
モリB8から入力される再生画像信号を便宜上、MVD
3と呼ぶこともある。
【0022】動きベクトル選択器14には、カメラ部1
からズーム倍率信号が、フレームメモリA2から原画像
信号が、動き検出ベクトル検出器3から各階層の縮小画
像の動きベクトル及び誤差値がそれぞれ入力される。動
きベクトル選択器14において、カメラ部1から入力さ
れたズーム倍率信号により重み付けをし、MVD2の階
層の縮小画像を用いてMVD0の階層から求められた正
規化された動きベクトルの誤差値とMVD1の階層から
求められた正規化された動きベクトルの誤差値の比較が
行われ、どちらの階層がより好適かの判別が行われる。
この比較判別の方法に関しては後で詳述する。比較判別
の結果、MVD0の階層の動きベクトル又はMVD1の
階層の動きベクトルのうち、動き補償予測に適した動き
ベクトルが選択される。この選択された動きベクトルを
利用して、再び動きベクトル検出器3において、MVD
3の階層における動きベクトルが検出される。そしてM
VD3の階層の動きベクトルは、動き補償予測器4に出
力される。
【0023】動き補償予測器4には、動きベクトル検出
器3から動きベクトルが、フレームメモリB8から再生
画像信号が入力される。これらを用いて動き補償予測器
4において動き補償が行われ、動き補償予測の結果、減
算器5に動き補償画像信号が、可変長符号化器9に動き
ベクトル及び動き補償予測モード信号が出力される。そ
の後の処理は図5に示す従来の装置と同一である。
【0024】図3は、本発明の映像信号符号化装置に係
る従来の階層型動きベクトル検出法を応用した動きベク
トル検出の概念図である。本実施例では図3に示すよう
に上位階層からMVD0、MVD1、MVD2、MVD
3の4つの階層について動きベクトルを検出する。MV
D0の階層に用いられる入力画像及び参照画像は1/8
のサブサンプルした縮小画像、MVD1の階層に用いら
れる入力画像及び参照画像は1/4のサブサンプルした
縮小画像、MVD2の階層に用いられる入力画像及び参
照画像は1/2のサブサンプルした縮小画像である。ま
た、MVD3の階層に用いられる入力画像及び参照画像
は等倍の画像である。つまり、参照画像であるMVD
0、MVD1、MVD2として、原画像をそれぞれ1/
8、1/4、1/2に縮小したものを使用している。ま
た、MVD3にはローカルデコードされた再生画像を使
用している。一般に、参照画像に原画像を用いると真の
動きに近いものを求めることができる。しかし、MVD
3で求められた最終的な動きベクトルは動き補償で用い
られるので、動き補償の予測誤差を減少させるため、参
照画像はローカルデコードされた再生画像を使用してい
る。
【0025】動きベクトル検出器3において、MVD
0、MVD1のそれぞれ(0,0)を中心として、所定
の探索範囲についてブロック単位で動きベクトル検出を
行う。そして、MVD0、MVD1で求められた各動き
ベクトルについて正規化し、MVD2において各動きベ
クトルが示す位置を中心として、所定の探索範囲につい
てブロック単位で動きベクトル検出を行う。このように
して、MVD0、MVD1のそれぞれから検出された動
きベクトル、各ブロック単位での動きベクトルの誤差値
が求められる。誤差値としては、例えば各動きベクトル
の差分絶対値和などを利用することが好ましい。
【0026】次に動きベクトル選択器14において、M
VD0で求められた動きベクトルを使用したときのMV
D2の誤差値とMVD1で求められた動きベクトルを使
用したときのMVD2の誤差値との比較判別を行う。比
較判別においては、ズームレンズの望遠側で撮像した画
像と広角側で撮像した画像との違いを考慮し、正規化さ
れたズーム倍率信号による重み付けを行う。例えばズー
ム倍率信号を標準倍率で0とし、望遠側で+、広角側で
−の値をとるように正規化し、以下に示すような重み付
けを行い比較判別する。
【0027】 if (Sc02 > Sc12 + Zw) Mv2 = Mv12; else Mv2 = Mv02; Sc02:MVD0で求められた動きベクトルを使用したと
きのMVD2の誤差値 Sc12:MVD0で求められた動きベクトルを使用したと
きの誤差値 Zw:ズーム倍率信号を正規化した重み付け Mv2:比較判別されたMVD2の動きベクトル Mv02:MVD0で求められた動きベクトルを使用したと
きのMVD2の動きベクトル Mv12:MVD1で求められた動きベクトルを使用したと
きのMVD2の動きベクトル
【0028】このようにして、MVD2の動きベクトル
に、望遠側ではMVD0で求められた動きベクトルを選
択する比率を大きくし、広角側ではMVD1で求められ
た動きベクトルを選択する比率を大きくする。この選択
制御により、望遠側では広い探索範囲を、広角側では細
かく検出を行った動きベクトルが検出されやすくなり、
ズーム倍率に応じた重み付けを含む動きベクトル検出が
可能となる。MVD3において、比較判別され選択され
た動きベクトルを正規化し、動きベクトルが示す位置を
中心として、所定の探索範囲についてブロック一単位で
動きベクトル検出を行い、最終的な動きベクトルを求め
る。最終的に求められた動きベクトルは動き補償予測器
4へと出力され、その後の符号化の過程に用いられる。
【0029】図2は本発明の映像信号符号化装置に係る
別の実施形態を示す構成図である。図2に示す符号化部
は、図5に示した従来の映像信号符号化装置に、さらに
動き補償予測モード選択器15が付加された構成になっ
ており、また、カメラ部1からズームレンズのズーム状
態を示すズーム倍率信号が出力される構成になってい
る。また不図示であるが、各部において、プロセッサが
データの移送や処理などを行う。
【0030】カメラ部1からズーム倍率信号と撮像され
た画像の信号である原画像信号が出力され、ズーム倍率
信号は動き補償予測モード選択器15に、原画像信号は
フレームメモリA2にそれぞれ出力される。フレームメ
モリA2から、原画像信号が減算器5及び動きベクトル
検出器3に出力される。動きベクトル検出器3には、フ
レームメモリA2からの原画像信号のほかに、動きベク
トル検出の参照画像として用いられる再生画像信号が入
力される。動きベクトル検出器3では、入力された原画
像信号及び再生画像信号から、フレーム動き補償予測モ
ードとフィールド動き補償予測モードのそれぞれを用い
て、フレーム動きベクトル及びその誤差値と、フィール
ド動きベクトル及びその誤差値が検出される。そして、
どちらの動き補償予測モードを用いたかを示す動き補償
予測モード信号と、その予測モードに対応する動きベク
トル及び動きベクトルの誤差値が、動き補償予測モード
選択器15に出力される。
【0031】動き補償予測モード選択器15には、上記
のフレーム予測及びフィールド予測の動き補償モード信
号、動きベクトル及びその誤差値のほかに、カメラ部1
からズーム倍率信号が入力される。そして、カメラ部1
から入力されたズーム倍率信号により重み付けをして、
フレーム動きベクトルの誤差値とフィールド動きベクト
ルの誤差値が比較され、フレーム予測とフィールド予測
のどちらが好適かの判別が行われる。比較判別の方法に
関しては後で詳述する。比較判別の結果、選択された予
測モードにより求められた動きベクトルが動き補償予測
器4に出力される。さらに選択された予測モードを示す
予測モード信号と、その予測モードで得られた動きベク
トルが可変長符号化器9に出力される。
【0032】動き補償予測器4には、動き補償予測モー
ド選択器15から動きベクトルが、フレームメモリB8
から再生画像信号が入力される。これらを用いて動き補
償が行われ、動き補償予測の結果、減算器5に動き補償
画像信号が出力される。その後の処理は図5に示す従来
の装置と同一である。
【0033】以下に、動き補償予測モード選択器15に
おけるフレーム動き補償予測と、フィールド動き補償予
測の比較判別について説明する。フレーム動き補償予測
は、比較的ゆっくりとした動きで等速度で動いており、
フレーム内での相関が高く平行移動に近い場合などに有
効である。一方、フィールド動き補償予測は、フィール
ドごとに予測するため、突発的な動きや加速度的な動き
に対して有効であり、予測効率を高めることができる。
したがって、ズームレンズからの映像信号に対しては、
広角側ではフレーム動き補償予測が、望遠側ではフィー
ルド動き補償予測が比較的に有効となる。
【0034】動きベクトル検出器3で求められたフレー
ム/フィールド(トップ/ボトム)それぞれのブロック
単位の動きベクトル、ブロック単位での動きベクトルの
誤差値は動き補償予測モード選択器15に入力される。
誤差値としては、各動きベクトルの差分絶対値和などを
入力として、例えば以下に示すように正規化することが
好ましい。
【0035】Sc_fr = Sc_frm × 2 Sc_fi = Sc_top + Sc_bot Sc_fr:正規化されたフレーム動きベクトルの誤差値 Sc_frm:入力されたフレーム動きベクトルの誤差値 Sc_fi:正規化されたフィールド動きベクトルの誤差値 Sc_top:入力されたトップフィールドの動きベクトルの
誤差値 Sc_bot:入力されたボトムフィールドの動きベクトルの
誤差値
【0036】動き補償予測モード選択器15において、
この誤差値を基にフレーム/フィールドの比較判別を行
う。この比較判別にはズーム倍率信号を正規化し、重み
付けを行う。例えばズーム倍率信号を標準倍率で0と
し、望遠側で+、広角側で−の値をとるように正規化
し、以下に示すような重み付けを行い比較判別する。
【0037】 Sc_fr:正規化されたフレーム動きベクトルの誤差
値 Sc_fi:正規化されたフィールド動きベクトルの誤差値 Zw:ズーム倍率信号を正規化した重み付け Mv:比較判別された動きベクトル Mv_fr:入力されたフレーム動きベクトル Mv_fi:入力されたフィールド(トップ/ボトム)動き
ベクトル Mc_mode:最終的な動き補償予測モード Mc_fr:フレーム動き補償予測モード Mc_fi:フィールド動き補償予測モード
【0038】このような比較判別により、広角側ではフ
レーム動き補償予測、望遠側ではフィールド動き補償予
測を選択しやすくするような重み付けができる。この重
み付けにより、広角側では比較的ゆっくりとした動きな
どに対して有効となり、望遠側では突発的な動きなどに
対して有効になる。これにより、ズーム倍率に応じた動
き補償予測が可能となる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、複数の異なる階層から
1つを選択し、ズームレンズの倍率に基づいて、望遠側
では広い探索範囲の動きベクトル、広角側では細かく検
出を行った動きベクトルが検出されやすくするような重
み付けを行って動きベクトルを作成し、映像の符号化を
行うので、ズームレンズを有する撮像手段により撮像さ
れた映像を効率良く正確に符号化するための動きベクト
ルを検出することが可能となる。
【0040】また本発明によれば、ズームレンズの倍率
に基づいて、広角側ではフレーム動き補償予測、望遠側
ではフィールド動き補償予測を選択しやすくするような
重み付けを行って動き補償予測モードを選択し、その選
択されたモードにより映像の符号化を行うので、ズーム
レンズを有する撮像手段により撮像された映像に適した
動き補償予測モードで動き補償予測を行うことが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の映像信号符号化装置に係る一つの実施
形態を示す構成図である。
【図2】本発明の映像信号符号化装置に係る別の実施形
態を示す構成図である。
【図3】本発明の映像信号符号化装置に係る従来の階層
型動きベクトル検出法を応用した動きベクトル検出の概
念図である。
【図4】従来の動き補償予測モードの説明図である。
【図5】MPEG符号化を用いた従来の映像信号符号化
装置例の構成図である。
【図6】ズームレンズの広角側、望遠側のそれぞれで撮
像された画像の動きベクトルを示す模式図である。
【符号の説明】
1 カメラ部 2 フレームメモリA 3 動きベクトル検出器 4 動き補償予測器 5 減算器 6 DCT器 7 量子化器 8 フレームメモリB 9 可変長符号化器 10 逆量子化器 11 逆DCT器 12 サブサンプリング器 14 動きベクトル選択器(動きベクトル選択手段) 15 動き補償予測モード選択器(動き補償予測モード
選択手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ズームレンズを備え、前記ズームレンズ
    のズーム状態を示すズーム倍率信号を生成する撮像手段
    により撮像された画像を符号化するものであって、階層
    型動きベクトル検出法を用いて複数の異なる階層の動き
    ベクトルを検出する動きベクトル検出手段を有する映像
    信号符号化装置において、 前記ズーム倍率信号に応じて、前記ズーム状態が広角側
    のとき縮小率の小さな縮小画像の動きベクトルを選択す
    る比率を大きくし、前記ズーム状態が望遠側のとき縮小
    率の大きな縮小画像の動きベクトルを選択する比率を大
    きくするよう選択の重み付けを行い、動きベクトルを選
    択する動きベクトル選択手段を有することを特徴とする
    映像信号符号化装置。
  2. 【請求項2】 ズームレンズを備え、前記ズームレンズ
    のズーム状態を示すズーム倍率信号を生成する撮像手段
    により撮像された画像を符号化するものであって、フレ
    ーム動き補償予測モード及びフィールド動き補償予測モ
    ードを用いる動き補償予測手段を有する映像信号符号化
    装置において、 前記ズーム倍率信号に応じて、前記ズーム状態が広角側
    のとき前記フレーム動き補償予測モードを選択する比率
    を大きくし、前記ズーム状態が望遠側のとき前記フィー
    ルド動き補償予測モードを選択する比率を大きくするよ
    う選択の重み付けを行い、どちらか一方の動き補償予測
    モードを選択する動き補償予測モード選択手段を有する
    ことを特徴とする映像信号符号化装置。
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