JP2001275103A - 監視システム及びその動き検出方法 - Google Patents

監視システム及びその動き検出方法

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JP2001275103A
JP2001275103A JP2000082737A JP2000082737A JP2001275103A JP 2001275103 A JP2001275103 A JP 2001275103A JP 2000082737 A JP2000082737 A JP 2000082737A JP 2000082737 A JP2000082737 A JP 2000082737A JP 2001275103 A JP2001275103 A JP 2001275103A
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motion
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Hiroki Otsuki
博樹 大槻
Tomonori Yonezawa
友紀 米澤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像部により撮影した画像の動き検出を高
速、かつ高精度に行うことができる監視システム及びそ
の動き検出方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 撮像部1の移動により、撮影領域が水
平、及び垂直方向に平行移動する場合に、システム制御
部3により、撮像部駆動制御信号Aに基づいて撮影領域
自体の動きベクトル情報を求め、動きベクトル検出器1
7において、現フレーム画像の注目マクロブロックに対
応した探索領域を設定するとともに、この探索領域を上
記撮影領域自体の動きベクトル情報により補正し、この
補正した探索領域を用いて動きベクトル検出を行うよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、監視システム及び
その動き検出方法に関し、特に監視カメラ等により撮影
した画像の処理に動き検出を利用した監視システム及び
その動き検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の動画像符号化圧縮技術の進歩は著
しく、代表的な国際標準規格としてCCITT(国際電
子電話諮問委員会)勧告のH.263やISO(国際標
準化機構)勧告のMPEG(moving picture experts gr
oup)が良く知られている。そしてこのH.263やMP
EG,特にMPEG−4の代表的なアプリケーションの
一つとして想定されているものに監視カメラ等の撮像部
を用いて、対象物を監視する監視システムがある。この
監視システムにおいては、撮像部により撮影して得られ
る監視対象物の画像を上記のような符号化圧縮技術を利
用して符号化して記録することが可能となる。
【0003】これらの符号化圧縮技術では、符号化の対
象となる現フレーム画像中のマクロブロックに対応し
て、時間的に隣接する参照フレーム画像内に探索領域を
設定し、探索領域内の参照画像から、上記マクロブロッ
クに類似する部分を検出し、この部分から上記現フレー
ム画像中のマクロブロックまでの位置の変化を動きベク
トルとして検出する動き検出技術が用いられている。
【0004】上記動き検出手法のうち、現フレーム画像
中の注目マクロブロックと、参照フレーム画像中の探索
領域内の各マクロブロックとの評価誤差を求め、この評
価誤差を最小とする探索領域内のマクロブロックの位置
から、注目マクロブロック位置への方向、及び大きさを
動きベクトルとして検出する手法をブロックマッチング
法と称し、現在最も一般的に用いられている代表的な動
きベクトル検出手法である。
【0005】ブロックマッチング法には、フルサーチ
(全探索)や3ステップサーチ(3段探索)、OTS(O
ne at a Time Search),直交探索などの種々の手法が存
在する。探索領域内の全てのブロックから動きベクトル
の検出を行なうフルサーチ・ブロックマッチング法は、
最も高精度な動きベクトル検出手法であるが、膨大な演
算量を要するため、監視システムやTV電話、TV会議
システム等の低ビットレート画像通信分野では、一般的
に、3ステップサーチやOTS、直交探索等のアルゴリ
ズムにより演算量を削減した手法が動きベクトル検出の
処理に用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】通常、ビデオカメラ等
の撮像部を備えた監視システムにおいては、撮像部は移
動可能に設けられているとともに、撮像部のレンズ部も
ズーム機構を備えており、遠隔操作等により撮影領域を
変更することができるようになっている。ここで、監視
者の意図、またはプログラム制御による撮像部の水平方
向や垂直方向の平行移動や、回転移動、拡大、縮小の移
動、いわゆるズーミングが発生した場合には、監視対
象、即ち撮影対象の本来の動きベクトル成分と撮影領域
自体の動きベクトル成分を含んだ動きベクトルを検出す
ることになり、演算量を削減した上記アルゴリズムによ
る動き検出手法では、探索回数が少ないため、誤検出の
可能性が高まり、さらに、探索領域の設定が小さいと誤
検出の可能性が非常に高まる。この結果、高精度な動き
検出ができないという問題があった。逆に、正確な動き
ベクトルを検出するためには、探索回数、または探索領
域を大きく設定しなければならなくなり、処理速度が低
下してしまい、実時間(リアルタイム)での符号化が困
難となるという問題があった。また、処理量とともに消
費電力も増大するという問題も生じ、実用的な面からも
好ましいとは言えない。
【0007】このような問題を解消するために、探索回
数を増加させたり探索領域を大きくする代わりに、角速
度センサーであるジャイロを用いて撮像部自身の移動量
を検出し、この検出した移動量を利用して動き検出を行
う技術もあるが、視野角が連続して変化するズーム機構
を持ったレンズシステムを備えた撮像部を用いている場
合、2フレーム間の移動量はズーム位置によって異なる
ため、ズーム機構を持った監視システムでは正確な検出
を行なうことはできない。また、撮像部にジャイロセン
サーを搭載した場合、撮像部自体の動きを検出する動き
検出回路を別に設けねばならず、機器の小型軽量化やコ
スト的な観点からも必ずしも最適な手段であるとは言え
ない。
【0008】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、撮像部により撮影した画像の動き検出を
高速、かつ高精度に行うことができる監視システム及び
その動き検出方法を提供することを目的とする。
【0009】
【発明を解決するための手段】この発明に係る監視シス
テムは、撮影領域を変更することができ、監視対象とす
る領域を撮影して画像信号を出力する撮像部と、該撮像
部に対して、その撮影領域を変更させるための駆動制御
信号を送信するとともに、上記撮像部により撮影する撮
影領域を、参照画像が撮影された撮影領域から変更する
場合に、この変更の際の上記撮影領域間の動きに関する
情報を、上記駆動制御信号に基づいて撮影領域動き情報
として算出し出力するシステム制御部と、上記撮像部か
らの画像信号を入力とし、上記撮像部により撮影された
画像の動き検出を、この撮影された画像内の注目領域
と、この注目領域に対応して上記参照画像内に設定され
る探索領域とに基づいて行う動き検出部とを備えてお
り、上記動き検出部は、上記システム制御部からの撮影
領域動き情報を入力とし、上記撮影領域動き情報受信時
には、この情報に基づいて、上記参照画像に設定する上
記探索領域を、上記撮影領域間の変更分に応じて、上記
撮影領域間の変更方向に対して負方向に補正して設定す
るものである。
【0010】また、上記監視システムにおいて、上記撮
像部は、水平及び垂直方向に撮影領域を変更可能であ
り、上記システム制御部は、上記駆動制御信号として、
上記撮像部に撮影領域を水平及び垂直方向に平行移動さ
せる信号を送信するとともに、上記撮影領域動き情報と
して、上記撮影領域の平行移動についての動きベクトル
情報を算出するものであり、上記動き検出部は、上記動
きベクトル情報の大きさに応じて、この動きベクトル情
報の負方向に探索領域を補正するものである。
【0011】また、上記監視システムにおいて、上記撮
像部は、撮影領域の大きさを拡大及び縮小する変更が可
能であり、上記システム制御部は、上記駆動制御信号と
して、上記撮像部に撮影領域の大きさを拡大または縮小
させる信号を送信するとともに、上記撮影領域動き情報
として、上記撮影領域の大きさの拡大及び縮小について
の動きベクトル情報を算出するものであり、上記動き検
出部は、上記動きベクトル情報の大きさに応じて、この
動きベクトル情報の負方向に探索領域を補正するように
したものである。
【0012】また、上記監視システムにおいて、上記撮
像部は、水平及び垂直方向並びに回転方向に撮影領域を
変更可能であり、上記システム制御部は、上記駆動制御
信号として、上記撮像部に撮影領域を水平及び垂直方向
に平行移動させる信号と、回転移動させる信号とを送信
するとともに、上記撮影領域動き情報として、上記撮影
領域の平行移動についての平行移動係数と、回転移動に
ついての回転係数とを含むアフィン変換係数を算出する
ものであり、上記動き検出部は、上記アフィン変換係数
により、探索領域をアフィン変換することにより、探索
領域を補正するようにしたものである。
【0013】また、この発明に係る監視システムは、撮
影領域を変更することができ、監視対象とする領域を撮
影して画像信号を出力する撮像部と、該撮像部に対し
て、その撮影領域を変更させるための駆動制御信号を送
信するとともに、上記撮像部により撮影する撮影領域
を、参照画像が撮影された撮影領域から変更する場合
に、この変更の際の上記撮影領域間の動きに関する情報
を、上記駆動制御信号に基づいて撮影領域動き情報とし
て算出し出力するシステム制御部と、上記撮像部からの
画像信号を入力とし、上記撮像部により撮影された画像
の動き検出を、この撮影された画像と上記参照画像とに
基づいて行う動き検出部と、上記システム制御部からの
撮影領域動き情報を入力とし、上記撮影領域動き情報受
信時には、この情報に基づいて、該動き検出部の動き検
出結果を、上記撮影領域間の変更分に応じて、上記撮影
領域間の変更方向に対して負方向に補正して出力する動
き検出補正部とを備えるようにしたものである。
【0014】また、この発明に係る監視システムの動き
検出方法は、監視対象とする領域を撮影して画像信号を
出力するとともに、駆動制御信号に基づいて撮影領域を
変更できる撮像部を備えた監視システムの、上記撮像部
により得られた画像の動き検出を行う監視システムの動
き検出方法において、上記撮像部により撮影する撮影領
域を参照画像が撮影された撮影領域から変更する場合
に、この変更の際の上記撮影領域間の動きに関する情報
を、上記駆動制御信号に基づいて撮影領域動き情報とし
て算出し、上記撮像部により撮影された画像の注目領域
に対応して上記参照画像内に探索領域を設定するととも
に、上記撮影領域動き情報に基づいて、上記探索領域
を、上記撮影領域間の変更分に応じて、上記撮影領域間
の変更方向に対して負方向に補正し、この補正された探
索領域内の複数の領域と上記注目領域とを比較し、この
比較結果に基づいて、上記撮像部により撮影した画像の
動き検出を行うようにしたものである。
【0015】また、上記監視システムの動き検出方法に
おいて、上記撮影領域動き情報は、上記撮像部の撮影領
域が水平または垂直方向の少なくともいずれか1つの方
向に変更される場合には、上記駆動制御信号に基づいて
算出される、上記撮影領域の水平及び垂直方向の平行移
動についての動きベクトル情報であり、上記探索領域の
補正は、この動きベクトル情報の大きさに応じて、この
動きベクトル情報の負方向に行うようにしたものであ
る。
【0016】また、上記監視システムの動き検出方法に
おいて、上記撮影領域動き情報は、上記撮像部の撮影領
域の大きさを拡大または縮小する変更を行う場合には、
上記駆動制御信号に基づいて算出される、上記撮影領域
の大きさの拡大または縮小についての動きベクトル情報
であり、上記探索領域の補正は、この動きベクトル情報
の大きさに応じて、この動きベクトル情報の負方向に行
うようにしたものである。
【0017】また、上記監視システムの動き検出方法に
おいて、上記撮影領域動き情報は、上記撮像部の撮影領
域が水平または垂直方向、もしくは回転方向の少なくと
もいずれか一つの方向に変更される場合には、上記駆動
制御信号に基づいて算出される、上記撮影領域の、水平
及び垂直方向の平行移動についての平行移動係数と回転
移動についての回転係数とを含むアフィン変換係数であ
り、上記探索領域の補正は、このアフィン変換係数によ
り、探索領域をアフィン変換することにより行うように
したものである。
【0018】また、この発明に係る監視システムの動き
検出方法は、監視対象とする領域を撮影して画像信号を
出力するとともに、駆動制御信号に基づいて撮影領域を
変更できる撮像部を備えた監視システムの、上記撮像部
により得られた画像の動き検出を行う監視システムの動
き検出方法において、上記撮像部により撮影する撮影領
域を参照画像が撮影された撮影領域から変更する場合
に、この変更の際の上記撮影領域間の動きに関する情報
を、上記駆動制御信号に基づいて撮影領域動き情報とし
て算出し、上記撮像部により撮影された画像の注目領域
に対応して上記参照画像内に探索領域を設定し、この探
索領域内の複数の領域と上記注目領域とを比較し、この
比較結果に基づいて、上記撮像部により撮影した画像の
動き検出を行い、この動き検出を行って得られた動き検
出情報を、上記撮影領域動き情報に基づいて、上記撮影
領域間の変更分に応じて、上記撮影領域間の変更方向に
対して負方向に補正するようにしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1に係る監視システムの構成を示すブロック図
である。図において、画像符号化部2は、監視対象とな
る領域を撮影する撮像部1により撮影された画像を入力
信号とし、動き補償付き予測及びDCT(離散コサイン
変換)を併用した符号化方式で圧縮符号化を行なう。こ
の撮像部1は撮影領域を拡大及び縮小できる機構を備え
たレンズ部1aを備えている。システム制御部3は撮像
部1を駆動制御するための撮像部駆動制御信号Aと、撮
像部1による撮影領域の水平・垂直方向の平行移動につ
いての動き情報である撮影領域動き情報信号Bとを送信
する制御信号送信部3aを備えており、入力端6から入
力される操作入力に基づいて、システム全体の制御を行
なう。このシステム制御部3は、撮像部駆動制御信号A
に基づいて、撮影領域の動きベクトル情報を算出し、こ
れを撮影領域動き情報信号Bとして出力する。制御信号
受信部4はシステム制御部3内の制御信号送信部3aよ
り有線、または無線により送信される撮像部駆動制御信
号Aと撮影領域動き情報信号Bとを受信し、それぞれを
撮像部1及び画像符号化部2に送信する。画像符号化部
2から出力される圧縮符号化により得られた画像符号化
データは、メモリ等からなる蓄積部5に蓄積され、この
蓄積されたデータは、必要に応じて、ディスク等の記録
媒体(図示せず)に記録され、あるいは、有線または無
線により復号化部(図示せず)に送信され、復号されて
モニタ等に表示される。
【0020】図2は、画像符号化部2の構成を示すブロ
ック図である。図2において、現フレームメモリ10
は、撮像部1より入力される画像信号を格納する。差分
器11は、現フレームメモリ10から出力される現フレ
ーム画像のマクロブロックとフレーム間符号化の動き補
償された予測値とを差分し予測誤差を出力する。離散コ
サイン変換器12は、この予測誤差を離散コサイン変換
し、その周波数係数を出力し、量子化器13は、この周
波数係数を量子化する。逆量子化器14は、量子化器1
3で量子化された係数データを逆量子化する。逆離散コ
サイン変換器15は、逆量子化器14の出力を逆離散コ
サイン変換する。加算器16は、逆離散コサイン変換器
15の出力に前フレームの予測値を加算する。動きベク
トル検出器17は、現フレームメモリ10と時間的に隣
接する過去、または未来のフレームが格納されている参
照フレームメモリ18とのマクロブロックごとの比較を
行い動きベクトルを検出する。この参照フレームメモリ
18には、図示していないが、加算器16から出力され
るフレーム画像が順次上書き入力される。動き補償予測
器19は動きベクトル検出器18により検出された動き
ベクトルを基に加算器16の出力を動き補償予測する。
動きベクトル予測器20は、動きベクトル検出部17に
おいて検出された動きベクトルを差分符号化する。可変
長符号化器21は、量子化器13より出力された量子化
データ、及び動きベクトル予測器20より出力された動
きベクトル予測データを可変長符号化する。
【0021】図3は、画像符号化部2内の動きベクトル
検出器17の構成を示すブロック図である。図におい
て、コントローラ30は、読みだし及び書き込み制御、
アドレス制御等の、動き検出部全体の制御を行なう。ア
ドレス補正部31は、コントローラ30が撮影領域動き
情報信号Bを受信した場合に、該探索領域の読み出し先
頭アドレスを上記撮影領域動き情報信号Bに基づき補正
する。アドレス移動部32は、参照フレームメモリ18
の読み出しアドレスを画素単位で順次変更する。評価誤
差算出部33は、現フレームメモリ10から読み出され
たマクロブロック、及び参照フレームメモリ18から読
み出された探索領域内のマクロブロックとの評価誤差を
算出し、この評価誤差をメモリ34に格納する。最小値
検出部35は、検出処理開始時からのマクロブロックご
との評価誤差値のうち最小のものを検出し、動きベクト
ル検出部36は、この最小値より動きベクトルを算出す
る。
【0022】図4は、本実施の形態1に係る監視システ
ムの動き検出方法を説明するためのフローチャートであ
り、以下、図4に基づいて監視システムの動作を説明す
る。まず、監視者、即ち操作者により、システム制御部
3内の制御信号送信部3aより撮像部1を駆動するため
の駆動制御信号Aを送信し、撮像部1を水平、垂直方向
に平行移動する場合、システム制御部3内の制御信号送
信部3aは、撮像部1の駆動制御信号Aを制御信号受信
部4に送信する。また、この撮像部駆動制御信号Aによ
る撮像部1の水平、及び垂直方向の移動によって変更さ
れる撮影領域の、参照画像の撮影領域に対する動きを撮
影領域動きベクトル情報として撮像部駆動制御信号Aに
基づいて算出し、これを撮影領域動き情報信号Bとして
制御信号受信部4に送信する。なお、撮像部1が平行移
動する本実施の形態1のように、撮像部1の動きベクト
ルと撮影領域の動きベクトルとが同じとなる場合には、
撮像部1の動きベクトル情報を撮像部駆動制御信号Aか
ら算出して、これを撮影領域の動きベクトル情報として
利用してもよい。撮像部1はあらかじめ設定された可動
範囲内を移動し、本実施の形態1においては一例として
0.5画素ごとに水平、垂直方向に平行移動するものと
する。このため、送信される撮影領域動き情報信号B、
すなわち水平及び垂直方向の撮影領域動きベクトル情報
の大きさの変更量は0.5単位となる。
【0023】そして、送信された撮影領域動き情報信号
Bを制御信号受信部4にて受信すると、この撮影領域動
き情報信号Bは、画像符号化部2の動きベクトル検出器
17内のコントローラ30に伝送される。動きベクトル
検出器17内においては、符号化の対象となる現フレー
ム画像中の注目マクロブロックに対応して参照フレーム
画像中に動き検出のための探索領域を設定し、この探索
領域内から、注目マクロブロックと最も誤差の少ないマ
クロブロックを検出し、この検出したマクロブロックを
起点とし、注目マクロブロックを終点としたベクトルを
求めることで動きベクトル検出を行うが、図4に示すス
テップS100に示すように、図3に示すコントローラ
30は撮影領域動き情報信号Bを受信すると、現フレー
ム画像中の注目マクロブロックに対応して参照フレーム
画像中に設定される探索領域の読み出し先頭アドレス
を、アドレス補正部31において入力された撮影領域動
き情報信号Bに基づき補正させる(ステップS10
1)。すなわち、探索領域の読み出し先頭アドレスを、
撮影領域の水平及び垂直方向の動きベクトルの量だけ、
その動きベクトルの負方向に移動する差分演算を実行す
る。そして、補正された読み出し先頭アドレスにより定
まる探索領域がフレームエリア内に存在するかどうかの
判定を行ない(ステップS102)、フレームエリア内
に存在しないと判定した場合は動き検出処理を止め、フ
レーム内符号化を行なう(ステップS108)。フレー
ムエリア内に存在すると判定した場合は、この補正され
た読み出し先頭アドレスに従い、アドレス移動部32に
て読み出しアドレスを画素単位で順次変更し(ステップ
S103)、現フレームメモリ10から読み出されたマ
クロブロックと、参照フレームメモリ18から読み出さ
れた探索領域内の各マクロブロックとの評価誤差、即ち
差分絶対値和をそれぞれ評価誤差算出部33で算出して
算出結果をメモリ34に格納する(ステップS10
4)。そして、あらかじめ設定された探索回数、もしく
は評価誤差のしきい値以下になるまで上記のステップS
103からステップS105の処理を繰り返し(ステッ
プS105)、メモリ34内に格納された各算出結果か
ら評価誤差を最小とするものを最小値検出部35におい
て検出し(ステップS106)、この検出された最小値
に対応するマクロブロックと現フレーム画像の注目マク
ロブロックとから、現フレーム画像の注目マクロブロッ
クの動きベクトルを動きベクトル検出部36により検出
する(ステップS107)。
【0024】検出された動きベクトルは、図2に示す動
き補償器19にて動き補償予測を行なうのに用いられ
る。また、検出された動きベクトルは、動きベクトル予
測器20により、既に検出済みの空間的に隣接するマク
ロブロックの動きベクトルを基に差分符号化され、可変
長符号化部21にて量子化器13から出力される量子化
データとともに可変長符号化され、蓄積部5へ画像符号
化データとして伝送される。
【0025】図5は、本実施の形態1に係る監視システ
ムにおける動き検出処理を具体的に説明するための模式
図である。図5(a)において、S0は通常の動き検出の
際に設定される、現フレーム画像の注目マクロブロック
に相当する参照フレーム画像の探索領域であり、S1は
本実施の形態1の監視システムにより、撮像部1の動
き、即ち撮影領域の動きを考慮し、探索領域S0を、撮
影領域自体の動きベクトルmv0に基づいて、この撮影
領域の動きベクトルmv0の大きさだけ、その動きベク
トルmv0の方向に対して負方向に補正して設定した探
索領域、mv1は現フレーム画像と参照フレーム画像と
のフレーム間のマクロブロックの動きベクトルである。
また、図5(b)において、MVは監視対象、即ち撮影対
象の真の動きベクトルである。
【0026】動き検出の際には、監視対象の本来の動き
ベクトル成分MVと撮影領域自体の動きベクトル成分m
v0を含んだ動きベクトルmv1を検出することになる
が、従来の監視システムのように現フレーム画像の注目
マクロブロックに相当する探索領域S0を用いて動きベ
クトルの検出を行なった場合、監視対象の動き自体が小
さくても、撮像部1が移動して、撮影領域自体に動きが
あると、この監視対象の動きに撮影領域の動きが加えら
れる結果、注目マクロブロックの動きが非常に大きくな
り、探索領域が小さいと誤検出の可能性が非常に高ま
る。逆に、正確な動きベクトルを検出するためには、探
索領域を大きく設定しなければならなくなり、処理速度
が低下するため、実時間(リアルタイム)での符号化が
困難となる。また、処理量とともに消費電力も増大する
ため、実用的な面からもたいへん好ましくないといえ
る。
【0027】しかし、本実施の形態1のように、撮影領
域の動きベクトル情報を基に、その動きベクトルmv0
とは負の方向に動きベクトルmv0の大きさ分だけ探索
領域S0を補正した探索領域S1を設定して、撮影領域
の動きを補正して探索領域を設定してやることで、探索
領域を小さく設定しても確実に動きベクトルを検出する
ことが可能となり、処理速度の向上と処理量の低減、す
なわち低消費電力化を実現することができる。さらに、
探索回数を低く設定しても従来と同程度以上の精度で動
きベクトルを検出することが可能である。
【0028】また、監視対象に動きがない場合に監視者
の指示により撮像部1が移動し、撮影領域に移動が発生
した場合、監視対象はフレーム内を撮影領域の移動方向
とは負の方向に移動するため、従来の監視システムにお
いて動き検出を行なった場合、監視対象自体には全く動
きがないにも関わらず、撮影領域自体の動きベクトルm
v0を検出してしまうが、本実施の形態1においては撮
影領域の移動方向に対して負方向に探索領域を設定する
ことにより、動きベクトルを検出することはない。
【0029】以上のように、本実施の形態1において
は、撮像部1の移動により、撮影領域が水平、及び垂直
方向に平行移動する場合に、撮像部駆動制御信号Aに基
づいて撮影領域自体の動きベクトル情報を求め、現フレ
ーム画像の注目マクロブロックに対応した探索領域を撮
影領域の動きベクトルにより補正した新たな探索領域を
設定し、これを用いて動き検出を行うことにより、処理
速度を低下させることなく、監視対象の動きベクトルを
高精度に検出することができる効果が得られる。
【0030】図8は、本実施の形態1に係る監視システ
ムの変形例を説明するための、画像符号化部内の構成を
示す図であり、この変形例は、上記実施の形態1に係る
監視システムにおいて、その画像符号化部を、動きベク
トル検出器17の出力を、撮影領域動き情報Bに基づい
て補正する動きベクトル補正器22を備えた画像符号化
部2aとして、動きベクトル検出器17において検出さ
れた動きベクトル情報から、撮影対象の真の動きベクト
ルを検出できるようにしたものである。図において、図
2と同一符号は同一または相当する部分を示しており、
動きベクトル補正器22は、動きベクトル検出器17で
検出された撮影した画像内の動きベクトル情報と、制御
信号受信部4より出力される撮影領域動き情報Bとを入
力とし、撮影領域動き情報Bに含まれる撮影領域自体の
動きベクトル情報を用いて、撮影した画像内の動きベク
トル情報を補正して、蓄積部5等に出力する。即ち、動
きベクトル補正器22は、撮影した画像内の動きベクト
ルを、撮影領域自体の動きベクトルの量だけ、撮影領域
の動きベクトルの負方向に移動する差分演算を実行す
る。
【0031】この変形例においては、上記のように撮影
領域動き情報Bを利用して、動きベクトル検出器17の
検出結果から撮影領域自体の動きベクトル成分を除去す
ることで、監視対象の真の動きベクトルのみを、高精度
に検出することができ、撮像部1の動きの有無に関わら
ず、監視対象の動きを正確に検出できる効果がある。
【0032】実施の形態2.
【0033】本実施の形態2に係る監視システムの動き
検出方法は、上記実施の形態1に係る監視システムにお
いて、撮影領域を拡大・縮小移動させる際には、撮像部
駆動制御信号Aに基づいて撮影領域自体の拡大・縮小移
動の動きベクトル情報を求め、この動きベクトル情報に
応じて参照フレーム画像の探索領域を補正して動き検出
を行うようにしたものである。
【0034】図6は本発明の実施の形態2に係る監視シ
ステムの動き検出方法を説明するためのフローチャート
である。以下、図6のフローチャートに基づいて本実施
の形態2に係る動き検出方法を説明する。なお、監視シ
ステムの構成は、上記実施の形態1に係る監視システム
と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0035】まず、監視者により、システム制御部3内
の制御信号送信部3aより撮像部1の駆動制御信号Aを
送信し、撮像部1を水平、垂直方向に平行移動、及び拡
大、縮小移動、即ち撮像部1のレンズ部1aをズーミン
グする場合、システム制御部3内の制御信号送信部3a
は、撮像部1の駆動制御信号Aを制御信号受信部4に送
信する。また、この撮像部駆動制御信号Aによる撮像部
1の水平、及び垂直方向の移動によって変更される撮影
領域の、参照画像の撮影領域に対する動きを水平、及び
垂直方向の撮影領域動きベクトル情報として撮像部駆動
制御信号Aから算出するとともに、この撮像部駆動制御
信号Aによるレンズ部1aの動きによって拡大または縮
小される撮影領域の、参照画像の撮影領域に対する動き
を、拡大、縮小についての撮影領域動きベクトル情報と
して算出し、これらの動きベクトル情報を、撮影領域動
き情報信号Bとして制御信号受信部4に送信する。ま
た、拡大、縮小操作を行った場合には、探索領域を拡
大、縮小して動き検出を行なうために、探索領域拡大・
縮小モード制御信号も撮像部動き情報信号Bとして同時
に送信する。この拡大、縮小についての撮影領域動きベ
クトル情報としては、例えば、現在の撮影領域の、参照
画像の撮影領域に対する拡大、縮小率、及びその拡大、
縮小方向の情報が挙げられる。なお、撮像部1はあらか
じめ設定された可動範囲内を移動し、この実施の形態2
においては、実施の形態1と同様に水平、垂直方向には
0.5画素ごとに平行移動する。このため、送信される
平行移動動き情報B、すなわち水平及び垂直方向の動き
ベクトル情報の大きさの変更量は0.5単位となる。
【0036】そして、送信された撮影領域動き情報信号
Bを制御信号受信部4にて受信すると、この撮影領域動
き情報信号Bは画像符号化部2内の動き検出部17内の
コントローラ30に伝送される。コントローラ30で
は、撮影領域動き情報信号Bを受信すると(ステップS
200)、探索領域拡大・縮小モード制御信号が存在す
る場合には、探索領域を拡大・縮小モードに設定する。
つぎに、上記実施の形態1と同様に、現フレーム画像の
注目マクロブロックに対応して決定される参照フレーム
画像の探索領域の読み出し先頭アドレスをアドレス補正
部31において水平、及び垂直方向の撮影領域動きベク
トル情報に基づき補正する(ステップS203)。即
ち、読み出し先頭アドレスを水平及び垂直方向の動きベ
クトル量だけ、この動きベクトルに対して負方向に移動
する差分演算を実行する。
【0037】さらに、探索領域拡大・縮小モードとなっ
ている場合、撮影領域の拡大率または縮小率を示す拡大
・縮小についての撮影領域動きベクトル情報に基づい
て、この動きベクトル量、例えば拡大、縮小率だけ、こ
の動きベクトルの方向、即ち拡大、縮小の方向の負方向
に探索領域を補正する。つまり、撮影領域が縮小される
場合、撮影される画像自体は拡大されることから、撮影
領域の縮小される分だけ、探索領域を水平方向、及び垂
直方向に拡大し、撮影領域が拡大される場合、撮影され
る画像自体は縮小されることから、撮影領域の拡大され
る分だけ、探索領域を水平方向、及び垂直方向に縮小す
る。例えば、拡大・縮小移動動きベクトル情報に含まれ
る探索領域の水平方向、及び垂直方向の拡大率または縮
小率をそれぞれα、β、あらかじめ設定された探索領域
の大きさをm、nとすると拡大・縮小モード時の補正後
の探索領域の水平方向、及び垂直方向の大きさM、N
は、M=α・m・γ、N=β・n・γとなる。ここでγ
は正の補正係数(γ>0)である。
【0038】そして、これらにより補正された読み出し
先頭アドレスにより定まる探索領域がフレームエリア内
に存在するかどうかの判定を行ない(ステップS20
4)、フレームエリア内に存在しないと判定した場合は
動き検出処理を止め、フレーム内符号化を行なう(ステ
ップS210)。フレームエリア内に存在すると判定し
た場合は、この読み出し先頭アドレスに従い、アドレス
移動部32にて読み出しアドレスを画素単位で順次変更
し(ステップS205)、現フレームメモリ10から読
み出されたマクロブロック、及び参照フレームメモリ1
8から読み出された探索領域内のマクロブロックごとの
評価誤差を評価誤差算出部33により算出してメモリ3
4に格納し(ステップS206)、あらかじめ設定され
た探索回数、もしくは評価誤差のしきい値以下になるま
で上記ステップS205からステップS207の処理を
繰り返し(ステップS207)、メモリ34内に格納さ
れた各算出結果から評価誤差を最小とするものを最小値
検出部35において検出し(ステップS208)、この
検出された最小値に対応するマクロブロックと現フレー
ム画像の注目マクロブロックとから、現フレーム画像の
注目マクロブロックの動きベクトルを動きベクトル検出
部36により検出する(ステップS209)。
【0039】検出された動きベクトルは、図2に示す動
き補償器19にて動き補償予測を行なうのに用いられ
る。また、検出された動きベクトルは、動きベクトル予
測器20により、既に検出済みの空間的に隣接するマク
ロブロックの動きベクトルを基に差分符号化され、可変
長符号化部21にて量子化器13から出力される量子化
データとともに可変長符号化され、蓄積部5へ画像符号
化データとして伝送される。
【0040】以上のように、撮像部1のレンズ部1aが
拡大、縮小移動している場合にも、撮像部駆動制御信号
Aに基づいて撮影領域自体の拡大及び縮小についての動
きベクトル情報を求め、この動きベクトル情報に基づい
て現フレーム画像の注目マクロブロックに対応した探索
領域を撮影対象領域の拡大、縮小移動分だけ補正した新
たな探索領域を設定し、これを用いて動き検出を行うこ
とにより、上記実施の形態1と同様の効果を奏するとと
もに、撮影領域の拡大、または縮小時に、探索領域の拡
大、または縮小を行うことで、動きの予測精度を更に向
上し、復号時に高精細な画像を提供することができる。
【0041】実施の形態3.本実施の形態3に係る監視
システムの動き検出方法は、上記実施の形態1に係る監
視システムにおいて、撮影領域を回転移動させる際に
は、撮像部駆動制御信号Aに基づいて撮影領域自体の回
転移動の動きベクトル情報を求め、この動きベクトル情
報に応じて参照フレーム画像の探索領域を補正して動き
検出を行うようにしたものである。
【0042】図7は本発明の実施の形態3に係る監視シ
ステムの動き検出方法を説明するためのフローチャート
である。以下、図7のフローチャートに基づいて本実施
の形態3に係る動き検出方法を説明する。なお、監視シ
ステムの構成は、上記実施の形態1に係る監視システム
と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0043】まず、監視者により、システム制御部3内
の制御信号送信部3aより撮像部1の駆動制御信号Aを
送信し、撮像部1を水平、垂直方向に平行移動、及び回
転移動する場合、制御信号送信部3aは、撮像部1の駆
動制御信号Aを制御信号受信部4に送信する。また、こ
の駆動制御信号Aによる撮像部1の移動により、水平、
及び垂直方向にどれだけ撮影領域が移動するかを示すた
めの水平、及び垂直方向の平行移動係数と撮影領域がど
れだけ回転するかを示す回転係数とを含むアフィン変換
係数を、撮像部駆動制御信号Aに基づいて算出し、この
アフィン変換係数を撮影領域の動きベクトル情報とす
る。そしてこの撮影領域の動きベクトル情報であるアフ
ィン変換係数を撮影領域動き情報信号Bとして制御信号
受信部4に送信する。なお、撮像部1はあらかじめ設定
された可動範囲内を移動し、本実施の形態3において
は、水平、垂直方向には0.5画素ごとに平行移動す
る。また、撮像部1は、360°回転可能である。この
ため、送信されるアフィン変換係数のうち、平行移動係
数は0.5単位であり、回転係数は0〜2πとなる。
【0044】そして、送信された撮影領域動き情報信号
Bを制御信号受信部4にて受信すると、この撮影領域動
き情報信号B内のアフィン変換係数は画像符号化部2内
の動き検出部17内のコントローラ30に伝送される。
コントローラ30では、アフィン変換係数を受信すると
(ステップS300)、該探索領域の読み出し先頭アド
レスをアドレス補正部31においてアフィン変換係数に
基づき補正する(ステップS301)。すなわち、読み
出し先頭アドレスをアフィン変換係数を用いて以下に示
す式1に基づいて、撮影領域の移動方向とは負方向にア
フィン変換し補正する。ここで、Vx,Vyは水平、垂
直方向の移動係数、θは回転係数である。
【0045】
【数1】 そして、補正された読み出し先頭アドレスにより定まる
探索領域がフレームエリア内に存在するかどうかの判定
を行ない(ステップS302)、フレームエリア内に存
在しないと判定した場合は動き検出処理を止め、フレー
ム内符号化を行なう(ステップS308)。フレームエ
リア内に存在すると判定した場合は、この読み出し先頭
アドレスに従い、アドレス移動部32にて読み出しアド
レスを画素単位で順次変更し(ステップS303)、現
フレームメモリ10から読み出されたマクロブロック
と、参照フレームメモリ18から読み出された参照フレ
ーム画像の探索領域内の各マクロブロックとの評価誤差
(差分絶対値和)をそれぞれ算出してメモリ34に格納
し(ステップS304)、あらかじめ設定された探索回
数、もしくは評価誤差のしきい値以下になるまで上記ス
テップS303からステップS305の処理を繰り返し
(ステップS305)、メモリ34内に格納された各算
出結果から評価誤差を最小とするものを最小値検出部3
5において検出し(ステップS306)、この検出され
た最小値に対応するマクロブロックと現フレーム画像の
注目マクロブロックとから、現フレーム画像の注目マク
ロブロックの動きベクトルを動きベクトル検出部36に
より検出する(ステップS307)。
【0046】検出された動きベクトルは、図2に示す動
き補償器19にて動き補償予測を行なうのに用いられ
る。また、検出された動きベクトルは、動きベクトル予
測器20により、既に検出済みの空間的に隣接するマク
ロブロックの動きベクトルを基に差分符号化され、可変
長符号化部21にて量子化器13から出力される量子化
データとともに可変長符号化され、蓄積部5へ画像符号
化データとして伝送される。
【0047】以上のように、撮像部1が回転移動してい
る場合、さらには水平、及び垂直方向にも平行移動して
いる場合にも、撮像部駆動制御信号Aに基づいて撮影領
域自体の平行移動および回転移動についての動きベクト
ル情報を求め、この動きベクトル情報に基づいて現フレ
ーム画像の注目マクロブロックに対応した探索領域を撮
影領域の回転移動分及び平行移動分だけ補正した新たな
探索領域を設定し、これを用いて動き検出を行うことに
より、上記実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0048】なお、上記実施の形態3においては、撮影
領域の水平、垂直方向の平行移動係数、及び回転係数を
用いることで、撮像部1の平行移動、及び回転移動操作
時の探索領域の補正を行うようにしたが、本発明におい
ては、アフィン変換の特性により、水平、垂直方向の平
行移動係数、及び回転係数に、水平、垂直方向の拡大・
縮小係数を加えることで、上記実施の形態2で述べたよ
うな撮影領域の拡大、及び縮小操作時の探索領域の補正
も同様に実現でき、この結果、撮影領域に平行移動、回
転移動、及び拡大または縮小のうちの少なくとも1つ、
もしくは全ての変更を行っている場合にも、最適な探索
領域を設定して、高精度に動きベクトルの検出を行なう
ことができる。
【0049】また、上記各実施の形態1〜3において
は、監視者により撮像部1の駆動制御を行うようにした
が、本発明においては、プログラムによる自動制御を行
うようにしても良く、このような場合においても上記実
施の形態1〜3と同様の効果が得られる。
【0050】また、上記実施の形態1〜3においては、
マクロブロック単位で動き検出を行うようにしたが、本
発明においては、フレーム画像をマクロブロック以外の
単位で分割して、その分割単位に基づいて動き検出を行
う場合においても適用でき、この場合においても、上記
実施の形態1〜3と同様の効果を奏する。
【0051】また、上記実施の形態1〜3においては、
システム制御部、制御信号受信部、及び画像符号化部を
用いて、撮像部の制御や、動き検出や、画像の符号化を
行うようにしたが、本発明においては、これらの装置の
全て、あるいはその一部をコンピュータ等を利用してソ
フトウエア的に実現するようにしてもよく、この場合に
おいても、上記実施の形態1〜3と同様の効果を奏す
る。
【0052】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る監視システ
ムによれば、撮影領域を変更することができ、監視対象
とする領域を撮影して画像信号を出力する撮像部と、該
撮像部に対して、その撮影領域を変更させるための駆動
制御信号を送信するとともに、上記撮像部により撮影す
る撮影領域を、参照画像が撮影された撮影領域から変更
する場合に、この変更の際の上記撮影領域間の動きに関
する情報を、上記駆動制御信号に基づいて撮影領域動き
情報として算出し出力するシステム制御部と、上記撮像
部からの画像信号を入力とし、上記撮像部により撮影さ
れた画像の動き検出を、この撮影された画像内の注目領
域と、この注目領域に対応して上記参照画像内に設定さ
れる探索領域とに基づいて行う動き検出部とを備えてお
り、上記動き検出部は、上記システム制御部からの撮影
領域動き情報を入力とし、上記撮影領域動き情報受信時
には、この情報に基づいて、上記参照画像に設定する上
記探索領域を、上記撮影領域間の変更分に応じて、上記
撮影領域間の変更方向に対して負方向に補正して設定す
るようにしたから、探索領域を小さく、または探索回数
を低く設定しても高精度に動き検出を行うことができ、
処理速度の向上と処理量の低減、すなわち低消費電力化
を実現することができるとともに、ジャイロセンサ等を
用いることなくシステムを構成できるため、高精度な動
き検出機能のみならず、機器の小型軽量化、低消費電力
化、コスト的な観点においても優れた広域監視システム
を構築することができる効果がある。
【0053】また、この発明によれば、上記監視システ
ムにおいて、上記撮像部は、水平及び垂直方向に撮影領
域を変更可能であり、上記システム制御部は、上記駆動
制御信号として、上記撮像部に撮影領域を水平及び垂直
方向に平行移動させる信号を送信するとともに、上記撮
影領域動き情報として、上記撮影領域の平行移動につい
ての動きベクトル情報を算出するものであり、上記動き
検出部は、上記動きベクトル情報の大きさに応じて、こ
の動きベクトル情報の負方向に探索領域を補正するよう
にしたから、探索領域を小さく、または探索回数を低く
設定しても高精度に動き検出を行うことができ、処理速
度の向上と処理量の低減、すなわち低消費電力化を実現
することができる効果がある。
【0054】また、この発明によれば、上記監視システ
ムにおいて、上記撮像部は、撮影領域の大きさを拡大及
び縮小する変更が可能であり、上記システム制御部は、
上記駆動制御信号として、上記撮像部に撮影領域の大き
さを拡大または縮小させる信号を送信するとともに、上
記撮影領域動き情報として、上記撮影領域の大きさの拡
大及び縮小についての動きベクトル情報を算出するもの
であり、上記動き検出部は、上記動きベクトル情報の大
きさに応じて、この動きベクトル情報の負方向に探索領
域を補正するようにしたから、撮影領域の拡大、または
縮小移動時には、探索領域の拡大・縮小が可能な選択手
段を有することにより、予測精度を向上し、復号時に高
精細な画像を提供することができる効果がある。
【0055】また、この発明によれば、上記監視システ
ムにおいて、上記撮像部は、水平及び垂直方向並びに回
転方向に撮影領域を変更可能であり、上記システム制御
部は、上記駆動制御信号として、上記撮像部に撮影領域
を水平及び垂直方向に平行移動させる信号と、回転移動
させる信号とを送信するとともに、上記撮影領域動き情
報として、上記撮影領域の平行移動についての平行移動
係数と、回転移動についての回転係数とを含むアフィン
変換係数を算出するものであり、上記動き検出部は、上
記アフィン変換係数により、探索領域をアフィン変換す
ることにより、探索領域を補正するようにしたから、探
索領域を小さく、または探索回数を低く設定しても高精
度に動き検出を行うことができ、処理速度の向上と処理
量の低減、すなわち低消費電力化を実現することができ
る効果がある。
【0056】また、この発明に係る監視システムによれ
ば、撮影領域を変更することができ、監視対象とする領
域を撮影して画像信号を出力する撮像部と、該撮像部に
対して、その撮影領域を変更させるための駆動制御信号
を送信するとともに、上記撮像部により撮影する撮影領
域を、参照画像が撮影された撮影領域から変更する場合
に、この変更の際の上記撮影領域間の動きに関する情報
を、上記駆動制御信号に基づいて撮影領域動き情報とし
て算出し出力するシステム制御部と、上記撮像部からの
画像信号を入力とし、上記撮像部により撮影された画像
の動き検出を、この撮影された画像と上記参照画像とに
基づいて行う動き検出部と、上記システム制御部からの
撮影領域動き情報を入力とし、上記撮影領域動き情報受
信時には、この情報に基づいて、該動き検出部の動き検
出結果を、上記撮影領域間の変更分に応じて、上記撮影
領域間の変更方向に対して負方向に補正して出力する動
き検出補正部とを備えるようにしたから、監視対象の本
来の動き検出のみを行うことができ、高精度な動き検出
を行うことができる効果がある。
【0057】また、この発明に係る監視システムの動き
検出方法によれば、監視対象とする領域を撮影して画像
信号を出力するとともに、入力される駆動制御信号に基
づいて撮影領域を変更できる撮像部を備えた監視システ
ムの、上記撮像部により得られた画像の動き検出を行う
監視システムの動き検出方法において、上記撮像部によ
り撮影する撮影領域を参照画像が撮影された撮影領域か
ら変更する場合に、この変更の際の上記撮影領域間の動
きに関する情報を、上記駆動制御信号に基づいて撮影領
域動き情報として算出し、上記撮像部により撮影された
画像の注目領域に対応して上記参照画像内に探索領域を
設定するとともに、上記撮影領域動き情報に基づいて、
上記探索領域を、上記撮影領域間の変更分に応じて、上
記撮影領域間の変更方向に対して負方向に補正し、この
補正された探索領域内の複数の領域と上記注目領域とを
比較し、この比較結果に基づいて、上記撮像部により撮
影した画像の動き検出を行うようにしたから、探索領域
を小さく、または探索回数を低く設定しても高精度に動
き検出を行うことができ、処理速度の向上と処理量の低
減を実現することができる効果がある。
【0058】また、この発明によれば、上記監視システ
ムの動き検出方法において、上記撮影領域動き情報は、
上記撮像部の撮影領域が水平または垂直方向の少なくと
もいずれか1つの方向に変更される場合には、上記駆動
制御信号に基づいて算出される、上記撮影領域の水平及
び垂直方向の平行移動についての動きベクトル情報であ
り、上記探索領域の補正は、この動きベクトル情報の大
きさに応じて、この動きベクトル情報の負方向に行うよ
うにしたから、探索領域を小さく、または探索回数を低
く設定しても高精度に動き検出を行うことができ、処理
速度の向上と処理量の低減を実現することができる効果
がある。
【0059】また、この発明によれば、上記監視システ
ムの動き検出方法において、上記撮影領域動き情報は、
上記撮像部の撮影領域の大きさを拡大または縮小する変
更を行う場合には、上記駆動制御信号に基づいて算出さ
れる、上記撮影領域の大きさの拡大または縮小について
の動きベクトル情報であり、上記探索領域の補正は、こ
の動きベクトル情報の大きさに応じて、この動きベクト
ル情報の負方向に行うようにしたから、予測精度を向上
し、復号時に高精細な画像を提供することができる効果
がある。
【0060】また、この発明によれば、上記監視システ
ムの動き検出方法において、上記撮影領域動き情報は、
上記撮像部の撮影領域が水平または垂直方向、もしくは
回転方向の少なくともいずれか一つの方向に変更される
場合には、上記駆動制御信号に基づいて算出される、上
記撮影領域の、水平及び垂直方向の平行移動についての
平行移動係数と回転移動についての回転係数とを含むア
フィン変換係数であり、上記探索領域の補正は、このア
フィン変換係数により、探索領域をアフィン変換するこ
とにより行うようにしたから、探索領域を小さく、また
は探索回数を低く設定しても高精度に動き検出を行うこ
とができ、処理速度の向上と処理量の低減を実現するこ
とができる効果がある。
【0061】また、この発明に係る監視システムの動き
検出方法によれば、監視対象とする領域を撮影して画像
信号を出力するとともに、入力される駆動制御信号に基
づいて撮影領域を変更できる撮像部を備えた監視システ
ムの、上記撮像部により得られた画像の動き検出を行う
監視システムの動き検出方法において、上記撮像部によ
り撮影する撮影領域を参照画像が撮影された撮影領域か
ら変更する場合に、この変更の際の上記撮影領域間の動
きに関する情報を、上記駆動制御信号に基づいて撮影領
域動き情報として算出し、上記撮像部により撮影された
画像の注目領域に対応して上記参照画像内に探索領域を
設定し、この探索領域内の複数の領域と上記注目領域と
を比較し、この比較結果に基づいて、上記撮像部により
撮影した画像の動き検出を行い、この動き検出を行って
得られた動き検出情報を、上記撮影領域動き情報に基づ
いて、上記撮影領域間の変更分に応じて、上記撮影領域
間の変更方向に対して負方向に補正するようにしたか
ら、監視対象の本来の動き検出のみを行うことができ、
高精度な動き検出を行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る監視システムの構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る監視システムの画
像符号化部の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る監視システムのベ
クトル検出器の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る監視システムの動
き検出処理の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態1に係る監視システムの動
き検出処理を説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る監視システムの動
き検出処理の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態3に係る監視システムの動
き検出処理の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態1に係る監視システムの変
形例を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
1 撮像部 2、2a 画像符号化部 3 システム制御部 3a 制御信号送信部 4 制御信号受信部 5 蓄積部 6 入力端 10 現フレームメモリ 11 差分器 12 離散コサイン変換器 13 量子化器 14 逆量子化器 15 逆離散コサイン変換器 16 加算器 17 動きベクトル検出器 18 参照フレームメモリ 19 動き補償器 20 動きベクトル予測器 21 可変長符号化器 22 動きベクトル補正器 30 コントローラ 31 アドレス補正部 32 アドレス移動部 33 アドレス移動部 34 メモリ 35 最小値検出部 36 動きベクトル検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C054 AA01 AA05 CA04 CC02 CG02 CH01 DA06 EA03 EG06 EG10 FC13 FF02 GB02 GD01 HA18 5C059 KK01 MA00 MA23 MB04 MD02 ME01 NN03 NN27 NN41 NN47 PP04 RA08 RC16 SS11 TA63 TB03 TC47 UA02 UA31 5J064 AA01 AA03 BA09 BA16 BC01 BC08 BC16 BD02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影領域を変更することができ、監視対
    象とする領域を撮影して画像信号を出力する撮像部と、 該撮像部に対して、その撮影領域を変更させるための駆
    動制御信号を送信するとともに、上記撮像部により撮影
    する撮影領域を、参照画像が撮影された撮影領域から変
    更する場合に、この変更の際の上記撮影領域間の動きに
    関する情報を、上記駆動制御信号に基づいて撮影領域動
    き情報として算出し出力するシステム制御部と、 上記撮像部からの画像信号を入力とし、上記撮像部によ
    り撮影された画像の動き検出を、この撮影された画像内
    の注目領域と、この注目領域に対応して上記参照画像内
    に設定される探索領域とに基づいて行う動き検出部とを
    備えており、 上記動き検出部は、上記システム制御部からの撮影領域
    動き情報を入力とし、上記撮影領域動き情報受信時に
    は、この情報に基づいて、上記参照画像に設定する上記
    探索領域を、上記撮影領域間の変更分に応じて、上記撮
    影領域間の変更方向に対して負方向に補正して設定する
    ことを特徴とする監視システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の監視システムにおい
    て、 上記撮像部は、水平及び垂直方向に撮影領域を変更可能
    であり、 上記システム制御部は、上記駆動制御信号として、上記
    撮像部に撮影領域を水平及び垂直方向に平行移動させる
    信号を送信するとともに、上記撮影領域動き情報とし
    て、上記撮影領域の平行移動についての動きベクトル情
    報を算出するものであり、 上記動き検出部は、上記動きベクトル情報の大きさに応
    じて、この動きベクトル情報の負方向に探索領域を補正
    することを特徴とする監視システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の監視システムにおい
    て、 上記撮像部は、撮影領域の大きさを拡大及び縮小する変
    更が可能であり、 上記システム制御部は、上記駆動制御信号として、上記
    撮像部に撮影領域の大きさを拡大または縮小させる信号
    を送信するとともに、上記撮影領域動き情報として、上
    記撮影領域の大きさの拡大及び縮小についての動きベク
    トル情報を算出するものであり、 上記動き検出部は、上記動きベクトル情報の大きさに応
    じて、この動きベクトル情報の負方向に探索領域を補正
    することを特徴とする監視システム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の監視システムにおい
    て、 上記撮像部は、水平及び垂直方向並びに回転方向に撮影
    領域を変更可能であり、 上記システム制御部は、上記駆動制御信号として、上記
    撮像部に撮影領域を水平及び垂直方向に平行移動させる
    信号と、回転移動させる信号とを送信するとともに、上
    記撮影領域動き情報として、上記撮影領域の平行移動に
    ついての平行移動係数と、回転移動についての回転係数
    とを含むアフィン変換係数を算出するものであり、 上記動き検出部は、上記アフィン変換係数により、探索
    領域をアフィン変換することにより、探索領域を補正す
    ることを特徴とする監視システム。
  5. 【請求項5】 撮影領域を変更することができ、監視対
    象とする領域を撮影して画像信号を出力する撮像部と、 該撮像部に対して、その撮影領域を変更させるための駆
    動制御信号を送信するとともに、上記撮像部により撮影
    する撮影領域を、参照画像が撮影された撮影領域から変
    更する場合に、この変更の際の上記撮影領域間の動きに
    関する情報を、上記駆動制御信号に基づいて撮影領域動
    き情報として算出し出力するシステム制御部と、 上記撮像部からの画像信号を入力とし、上記撮像部によ
    り撮影された画像の動き検出を、この撮影された画像と
    上記参照画像とに基づいて行う動き検出部と、 上記システム制御部からの撮影領域動き情報を入力と
    し、上記撮影領域動き情報受信時には、この情報に基づ
    いて、該動き検出部の動き検出結果を、上記撮影領域間
    の変更分に応じて、上記撮影領域間の変更方向に対して
    負方向に補正して出力する動き検出補正部とを備えたこ
    とを特徴とする監視システム。
  6. 【請求項6】 監視対象とする領域を撮影して画像信号
    を出力するとともに、駆動制御信号に基づいて撮影領域
    を変更できる撮像部を備えた監視システムの、上記撮像
    部により得られた画像の動き検出を行う監視システムの
    動き検出方法において、 上記撮像部により撮影する撮影領域を参照画像が撮影さ
    れた撮影領域から変更する場合に、この変更の際の上記
    撮影領域間の動きに関する情報を、上記駆動制御信号に
    基づいて撮影領域動き情報として算出し、 上記撮像部により撮影された画像の注目領域に対応して
    上記参照画像内に探索領域を設定するとともに、上記撮
    影領域動き情報に基づいて、上記探索領域を、上記撮影
    領域間の変更分に応じて、上記撮影領域間の変更方向に
    対して負方向に補正し、 この補正された探索領域内の複数の領域と上記注目領域
    とを比較し、この比較結果に基づいて、上記撮像部によ
    り撮影した画像の動き検出を行うことを特徴とする監視
    システムの動き検出方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の監視システムの動き検
    出方法において、 上記撮影領域動き情報は、上記撮像部の撮影領域が水平
    または垂直方向の少なくともいずれか1つの方向に変更
    される場合には、上記駆動制御信号に基づいて算出され
    る、上記撮影領域の水平及び垂直方向の平行移動につい
    ての動きベクトル情報であり、 上記探索領域の補正は、この動きベクトル情報の大きさ
    に応じて、この動きベクトル情報の負方向に行うことを
    特徴とする監視システムの動き検出方法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の監視システムの動き検
    出方法において、 上記撮影領域動き情報は、上記撮像部の撮影領域の大き
    さを拡大または縮小する変更を行う場合には、上記駆動
    制御信号に基づいて算出される、上記撮影領域の大きさ
    の拡大または縮小についての動きベクトル情報であり、 上記探索領域の補正は、この動きベクトル情報の大きさ
    に応じて、この動きベクトル情報の負方向に行うことを
    特徴とする監視システムの動き検出方法。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の監視システムの動き検
    出方法において、 上記撮影領域動き情報は、上記撮像部の撮影領域が水平
    または垂直方向、もしくは回転方向の少なくともいずれ
    か一つの方向に変更される場合には、上記駆動制御信号
    に基づいて算出される、上記撮影領域の、水平及び垂直
    方向の平行移動についての平行移動係数と回転移動につ
    いての回転係数とを含むアフィン変換係数であり、 上記探索領域の補正は、このアフィン変換係数により、
    探索領域をアフィン変換することにより行うことを特徴
    とする監視システムの動き検出方法。
  10. 【請求項10】 監視対象とする領域を撮影して画像信
    号を出力するとともに、駆動制御信号に基づいて撮影領
    域を変更できる撮像部を備えた監視システムの、上記撮
    像部により得られた画像の動き検出を行う監視システム
    の動き検出方法において、 上記撮像部により撮影する撮影領域を参照画像が撮影さ
    れた撮影領域から変更する場合に、この変更の際の上記
    撮影領域間の動きに関する情報を、上記駆動制御信号に
    基づいて撮影領域動き情報として算出し、 上記撮像部により撮影された画像の注目領域に対応して
    上記参照画像内に探索領域を設定し、この探索領域内の
    複数の領域と上記注目領域とを比較し、この比較結果に
    基づいて、上記撮像部により撮影した画像の動き検出を
    行い、 この動き検出を行って得られた動き検出情報を、上記撮
    影領域動き情報に基づいて、上記撮影領域間の変更分に
    応じて、上記撮影領域間の変更方向に対して負方向に補
    正することを特徴とする監視システムの動き検出方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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