JP2001142500A - 音声符号化装置 - Google Patents

音声符号化装置

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JP2001142500A
JP2001142500A JP2000252349A JP2000252349A JP2001142500A JP 2001142500 A JP2001142500 A JP 2001142500A JP 2000252349 A JP2000252349 A JP 2000252349A JP 2000252349 A JP2000252349 A JP 2000252349A JP 2001142500 A JP2001142500 A JP 2001142500A
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利幸 森井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予測量子化を用いて局所的異音を生じる
ことなく音声符号化を行うこと。 【解決手段】 量子化対象ベクトルの代表的サンプルが
複数格納されたベクトル符号帳1094を作成してお
く。各ベクトルは、ACゲイン、SCゲインの対数値に
対応する値、SCの予測係数の調整係数である。予測係
数格納部1095には、予測符号化を行うための係数を
格納する。この係数はMAの予測係数でACとSCの2
種類を予測次数分格納する。パラメータ計算部1091
において、入力された、聴感重み付け入力音声、聴感重
み付けLPC合成済み適応音源、聴感重み付けLPC合
成済み確率的音源、復号化ベクトル格納部1096に格
納された復号化ベクトル(AC、SC、調整係数)、予
測係数格納部1095に格納された予測係数(AC、S
C)から距離計算に必要なパラメータを計算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル通信シ
ステムにおいて使用される音声符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話などのディジタル移動通信の分
野では、加入者の増加に対処するために低ビットレート
の音声の圧縮符号化法が求められており、各研究機関に
おいて研究開発が進んでいる。
【0003】日本国内においては、モトローラ社が開発
したビットレート11.2kbpsのVSELPという
符号化法がディジタル携帯電話用の標準符号化方式とし
て採用され、同方式を搭載したディジタル携帯電話は1
994年秋から国内において発売されている。
【0004】また、NTT移動通信網株式会社の開発し
たビットレート5.6kbpsのPSI−CELPとい
う符号化方式が現在製品化されている。これらの方式は
いずれもCELP(Code Exited Linear Prediction: M.
R.Schroeder”High QualitySpeech at Low Bit Rates”
Proc.ICASSP'85 pp.937-940に記載されている)という
方式を改良したものである。
【0005】このCELP方式は、音声を音源情報と声
道情報とに分離し、音源情報については符号帳に格納さ
れた複数の音源サンプルのインデクスによって符号化
し、声道情報についてはLPC(線形予測係数)を符号
化するということ及び音源情報符号化の際に声道情報を
加味して入力音声とを比較することを行う方法(A−b
−S:Analysis by Synthesis)を採用していることに特
徴がある。
【0006】このCELP方式においては、まず、入力
された音声データ(入力音声)に対して自己相関分析と
LPC分析を行ってLPC係数を得て、得られたLPC
係数の符号化を行ってLPC符号を得る。さらに、得ら
れたLPC符号を復号化して復号化LPC係数を得る。
一方、入力音声は、LPC係数を用いた聴感重み付けフ
ィルタを用いて聴感重み付けされる。
【0007】適応符号帳と確率的符号帳に格納された音
源サンプル(それぞれ適応コードベクトル(又は適応音
源)、確率的コードベクトル(又は、確率的音源)と呼
ぶ)のそれぞれのコードベクトルに対して、得られた復
号化LPC係数によってフィルタリングを行い、2つの
合成音を得る。
【0008】そして、得られた2つの合成音と、聴感重
み付けされた入力音声との関係を分析し、2つの合成音
の最適値(最適ゲイン)を求め、求められた最適ゲイン
によって合成音をパワー調整し、それぞれの合成音を加
算して総合合成音を得る。その後、得られた総合合成音
と入力音声との間の符号化歪みを求める。このようにし
て、全ての音源サンプルに対して総合合成音と入力音声
との間の符号化歪みを求め、符号化歪みが最も小さいと
きの音源サンプルのインデクスを求める。
【0009】このようにして得られたゲイン及び音源サ
ンプルのインデクスを符号化し、これらの符号化された
ゲイン及び音源サンプルをLPC符号と共に伝送路に送
る。また、ゲイン符号と音源サンプルのインデクスに対
応する2つの音源から実際の音源信号を作成し、それを
適応符号帳に格納すると同時に古い音源サンプルを破棄
する。
【0010】なお、一般的には、適応符号帳と確率的符
号帳に対する音源探索は、分析区間をさらに細かく分け
た区間(サブフレームと呼ばれる)で行われる。
【0011】ゲインの符号化(ゲイン量子化)は、音源
サンプルのインデクスに対応する2つの合成音を用いて
ゲインの量子化歪を評価するベクトル量子化(VQ)に
よって行われる。
【0012】このアルゴリズムにおいては、予めパラメ
ータベクトルの代表的サンプル(コードベクトル)が複
数格納されたベクトル符号帳を作成しておく。次いで、
聴感重み付けした入力音声と、適応音源及び確率的音源
を聴感重み付けLPC合成したものとに対して、ベクト
ル符号帳に格納されたゲインコードベクトルを用いて符
号化歪を下記式1により計算する。
【0013】
【数1】 式1 ここで、 En:n番のゲインコードベクトルを用いたときの符号
化歪み Xi:聴感重み付け音声 Ai:聴感重み付けLPC合成済み適応音源 Si:聴感重み付けLPC合成済み確率的音源 gn:コードベクトルの要素(適応音源側のゲイン) hn:コードベクトルの要素(確率的音源側のゲイン) n :コードベクトルの番号 i :音源データのインデクス I :サブフレーム長(入力音声の符号化単位)
【0014】次いで、ベクトル符号帳を制御することに
よって各コードベクトルを用いたときの歪Enを比較
し、最も歪の小さいコードベクトルの番号をベクトルの
符号とする。また、ベクトル符号帳に格納された全ての
コードベクトルの中で最も歪みが小さくなるコードベク
トルの番号を求め、これをベクトルの符号とする。
【0015】上記式1は一見して各n毎に多くの計算を
必要とするように見えるが、予めiについての積和を計
算しておけばよいので、少ない計算量でnの探索を行う
ことができる。
【0016】一方、音声復号化装置(デコーダ)では、
伝送されてきたベクトルの符号に基づいてコードベクト
ルを求めることによって符号化されたデータを復号化し
てコードベクトルを得る。
【0017】また、上記アルゴリズムを基本として、従
来よりさらなる改良がなされてきた。例えば、人間の音
圧の聴覚特性が対数であることを利用し、パワを対数化
して量子化し、そのパワで正規化した2つのゲインをV
Qする。この方法は、日本国PDCハーフレートコーデ
ックの標準方式で用いられている方法である。また、ゲ
インパラメータのフレーム間相関を利用して符号化する
方法(予測符号化)がある。この方法は、ITU−T国
際標準G.729で用いられている方法である。しかし
ながら、これらの改良によっても十分な性能を得ること
ができていない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】これまで人間の聴覚特
性やフレーム間相関を利用したゲイン情報符号化法が開
発され、ある程度効率の良いゲイン情報の符号化が可能
になった。特に、予測量子化によって性能は大きく向上
したが、その従来法では、状態としての値として以前の
サブフレームの値をそのまま用いて予測量子化を行って
いた。しかしながら、状態として格納される値の中に
は、極端に大きな(小さな)値をとるものがあり、その
値を次のサブフレームに用いると、次のサブフレームの
量子化がうまくいかず、局所的異音になる場合がある。
【0019】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、予測量子化を用いて局所的異音を生じることなく
音声符号化を行うことができるCELP型音声符号化装
置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、予測量
子化において前のサブフレームでの状態値が極端に大き
な値や極端に小さな値である場合に、自動的に予測係数
を調整することにより、局所的異音の発生を防止するこ
とである。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の音声符号化装置は、適応
符号帳及び確率的符号帳に格納された適応音源及び確率
的音源に対して、入力音声から求めたLPC係数を用い
てフィルタリングすることにより、合成音を得るLPC
合成手段と、前記適応音源及び前記確率的音源のゲイン
を求め、さらに前記ゲインを用いて得られる前記入力音
声と前記合成音との間の符号化歪みを用いて適応音源及
び確率的音源の符号を探索するゲイン演算手段と、求め
られた符号に対応する適応音源及び確率的音源を用いて
ゲインの予測符号化を行うパラメータ符号化手段と、を
具備し、前記パラメータ符号化手段は、以前のサブフレ
ームの状態に応じて前記予測符号化に用いる予測係数を
調整する予測係数調整手段を備える構成を採る。
【0022】この構成によれば、各コードベクトルに応
じて予測係数を制御することが可能になり、音声の局所
的特徴により適応したより効率的な予測や、非定常部に
おける予測の弊害を防ぐことができる。
【0023】本発明の音声符号化装置は、適応符号帳及
び確率的符号帳に格納された適応音源及び確率的音源に
対して、入力音声から求めたLPC係数を用いてフィル
タリングすることにより、合成音を得るLPC合成手段
と、前記適応音源及び前記確率的音源のゲインを求める
ゲイン演算手段と、前記入力音声と前記合成音との間の
符号化歪みを用いて求められた適応音源及び確率的音
源、並びに前記ゲインのベクトル量子化を行うパラメー
タ符号化手段と、を具備し、1つのフレームを複数のサ
ブフレームに分解して符号化を行うCELP型音声符号
化装置であって、最初のサブフレームの適応符号帳探索
の前に、フレームを構成する複数のサブフレームのピッ
チ分析を行って相関値を求め、前記相関値を用いて最も
ピッチ周期に近似する値を算出するピッチ分析手段を備
える構成を採る。
【0024】この構成によれば、第2サブフレームの探
索の時に第2サブフレームの仮ピッチ付近を探索できる
ので、フレームの後半から音声が始まる場合などの非定
常なフレームでも、第1,第2サブフレームにおいて適
当なラグ探索が可能になる。
【0025】以下、本発明の実施の形態について、添付
図面を参照して詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1,2に
係る音声符号化装置を備えた無線通信装置の構成を示す
ブロック図である。
【0026】この無線通信装置において、送信側で音声
がマイクなどの音声入力装置11によって電気的アナロ
グ信号に変換され、A/D変換器12に出力される。ア
ナログ音声信号は、A/D変換器12によってディジタ
ル音声信号に変換され、音声符号化部13に出力され
る。音声符号化部13は、ディジタル音声信号に対して
音声符号化処理を行い、符号化した情報を変復調部14
に出力する。変復調部14は、符号化された音声信号を
ディジタル変調して、無線送信部15に送る。無線送信
部15では、変調後の信号に所定の無線送信処理を施
す。この信号は、アンテナ16を介して送信される。な
お、プロセッサ21は、適宜RAM22及びROM23
に格納されたデータを用いて処理を行う。
【0027】一方、無線通信装置の受信側では、アンテ
ナ16で受信した受信信号は、無線受信部17で所定の
無線受信処理が施され、変復調部14に送られる。変復
調部14では、受信信号に対して復調処理を行い、復調
後の信号を音声復号化部18に出力する。音声復号化部
18は、復調後の信号に復号処理を行ってディジタル復
号音声信号を得て、そのディジタル復号音声信号をD/
A変換器19へ出力する。D/A変換器19は、音声復
号化部18から出力されたディジタル復号音声信号をア
ナログ復号音声信号に変換してスピーカなどの音声出力
装置20に出力する。最後に音声出力装置20が電気的
アナログ復号音声信号を復号音声に変換して出力する。
【0028】ここで、音声符号化部13及び音声復号化
部18は、RAM22及びROM23に格納された符号
帳を用いてDSPなどのプロセッサ21により動作す
る。また、これらの動作プログラムは、ROM23に格
納されている。
【0029】図2は、本発明の実施の形態1に係るCE
LP型音声符号化装置の構成を示すブロック図である。
この音声符号化装置は、図1に示す音声符号化部13に
含まれている。なお、図2に示す適応符号帳103は図
1に示すRAM22に格納されており、図2に示す確率
的符号帳104は図1に示すROM23に格納されてい
る。
【0030】図2に示す音声符号化装置においては、L
PC分析部102において、入力された音声データ(入
力音声)101に対して自己相関分析及びLPC分析を
行ってLPC係数を得る。また、LPC分析部102で
は、得られたLPC係数の符号化を行ってLPC符号を
得る。さらに、LPC分析部102では、得られたLP
C符号を復号化して復号化LPC係数を得る。入力され
た音声データ101は、聴感重み付け部107に送ら
れ、そこで上記LPC係数を用いた聴感重み付けフィル
タを用いて聴感重み付けされる。
【0031】次に、音源作成部105において、適応符
号帳103に格納された音源サンプル(適応コードベク
トル又は適応音源)と確率的符号帳104に格納された
音源サンプル(確率的コードベクトル又は、確率的音
源)を取り出し、それぞれのコードベクトルを聴感重み
LPC合成部106へ送る。さらに、聴感重みLPC合
成部106において、音源作成部105で得られた2つ
の音源に対して、LPC分析部102で得られた復号化
LPC係数によってフィルタリングを行い、2つの合成
音を得る。
【0032】なお、聴感重みLPC合成部106におい
ては、LPC係数や高域強調フィルタや長期予測係数
(入力音声の長期予測分析を行うことによって得られ
る)を用いた聴感重み付けフィルターを併用してそれぞ
れの合成音に対して聴感重み付けLPC合成を行う。
【0033】聴感重みLPC合成部106は、2つの合
成音をゲイン演算部108に出力する。ゲイン演算部1
08は、図3に示す構成を有する。ゲイン演算部108
においては、聴感重みLPC合成部106で得られた2
つの合成音及びを聴感重み付けされた入力音声を分析部
1081に送り、そこで2つの合成音と入力音声との関
係を分析し、2つの合成音の最適値(最適ゲイン)を求
める。この最適ゲインは、パワ調整部1082に出力さ
れる。
【0034】パワ調整部1082では、求められた最適
ゲインによって2つの合成音をパワ調整する。パワ調整
された合成音は、合成部1083に出力されて、そこで
加算されて総合合成音となる。この総合合成音は、符号
化歪算出部1084に出力される。符号化歪算出部10
84では、得られた総合合成音と入力音声との間の符号
化歪みを求める。
【0035】符号化歪算出部1084は、音源作成部1
05を制御して、適応符号帳103及び確率的符号帳1
04の全ての音源サンプルを出力させ、全ての音源サン
プルに対して総合合成音と入力音声との間の符号化歪み
を求め、符号化歪みが最も小さいときの音源サンプルの
インデクスを求める。
【0036】次に、分析部1081は、音源サンプルの
インデクス、そのインデクスに対応する2つの聴感重み
付けLPC合成された音源、及び入力音声をパラメータ
符号化部109に送る。
【0037】パラメータ符号化部109では、ゲインの
符号化を行うことによってゲイン符号を得、LPC符
号、音源サンプルのインデクスをまとめて伝送路へ送
る。また、ゲイン符号とインデクスに対応する2つの音
源から実際の音源信号を作成し、それを適応符号帳10
3に格納すると同時に古い音源サンプルを破棄する。な
お、一般的には、適応符号帳と確率的符号帳に対する音
源探索は、分析区間をさらに細かく分けた区間(サブフ
レームと呼ばれる)で行われる。
【0038】ここで、上記構成を有する音声符号化装置
のパラメータ符号化部109のゲイン符号化の動作につ
いて説明する。図4は、本発明の音声符号化装置のパラ
メータ符号化部の構成を示すブロック図である。
【0039】図4において、聴感重み付け入力音声(X
i)、聴感重み付けLPC合成済み適応音源(Ai)、及
び聴感重み付けLPC合成済み確率的音源(Si)がパ
ラメータ計算部1091に送られる。パラメータ計算部
1091では、符号化歪計算に必要なパラメータを計算
する。パラメータ計算部1091で計算されたパラメー
タは、符号化歪計算部1092に出力され、そこで符号
化歪が計算される。この符号化歪は、比較部1093に
出力される。比較部1093では、符号化歪計算部10
92及びベクトル符号帳1094を制御して、得られた
符号化歪から最も適当とされる符号(復号化ベクトル)
を求め、この符号を基にベクトル符号帳1094から得
られるコードベクトルを復号化ベクトル格納部1096
に出力し、復号化ベクトル格納部1096を更新する。
【0040】予測係数格納部1095は、予測符号化に
用いる予測係数を格納する。この予測係数はパラメータ
計算及び符号化歪計算に用いられるために、パラメータ
計算部1091及び符号化歪計算部1092に出力され
る。復号化ベクトル格納部1096は、予測符号化のた
めに状態を格納する。この状態は、パラメータ計算に用
いられるため、パラメータ計算部1091に出力され
る。ベクトル符号帳1094は、コードベクトルを格納
する。
【0041】次に、本発明に係るゲイン符号化方法のア
ルゴリズムについて説明する。予め、量子化対象ベクト
ルの代表的サンプル(コードベクトル)が複数格納され
たベクトル符号帳1094を作成しておく。各ベクトル
は、ACゲイン、SCゲインの対数値に対応する値、及
びSCの予測係数の調整係数の3つの要素からなる。
【0042】この調整係数は、以前のサブフレームの状
態に応じて予測係数を調整する係数である。具体的に
は、この調整係数は、以前のサブフレームの状態が極端
に大きな値又は極端に小さな値である場合に、その影響
を小さくするように設定される。この調整係数は、多数
のベクトルサンプルを用いた本発明者らが開発した学習
アルゴリズムにより求めることが可能である。ここで
は、この学習アルゴリズムについての説明は省略する。
【0043】例えば、有声音に多くの頻度で用いるコー
ドベクトルは調整係数を大きく設定する。すなわち、同
じ波形が並んでいる場合には、以前のサブフレームの状
態の信頼性が高いので調整係数を大きくして、以前のサ
ブフレームの予測係数をそのまま利用できるようにす
る。これにより、より効率的な予測を行うことができ
る。
【0044】一方、語頭などに使用するあまり使用頻度
の少ないコードベクトルは調整係数を小さくする。すな
わち、前の波形と全然違う場合には、以前のサブフレー
ムの状態の信頼性が低い(適応符号帳が機能しないと考
えられる)ので、調整係数を小さくして、以前のサブフ
レームの予測係数の影響を小さくする。これにより、次
の予測の弊害を防いで良好な予測符号化を実現すること
ができる。
【0045】このように、各コードベクトル(状態)に
応じて予測係数を制御することにより、これまでの予測
符号化の性能をさらに向上させることができる。
【0046】また、予測係数格納部1095には、予測
符号化を行うための予測係数を格納しておく。この予測
係数はMA(moving average)の予測係数でACとSCの
2種類を予測次数分格納する。これらの予測係数値は、
一般に、予め多くのデータを用いた学習により求めてお
く。また、復号化ベクトル格納部1096には、初期値
として無音状態を示す値を格納しておく。
【0047】次に、符号化方法について詳細に説明す
る。まず、パラメータ計算部1091に聴感重み付け入
力音声(Xi)、聴感重み付けLPC合成済み適応音源
(Ai)、聴感重み付けLPC合成済み確率的音源
(Si)を送り、さらに復号化ベクトル格納部1096
に格納された復号化ベクトル(AC、SC、調整係
数)、予測係数格納部1095に格納された予測係数
(AC、SC)を送る。これらを用いて符号化歪計算に
必要なパラメータを計算する。
【0048】符号化歪計算部1092における符号化歪
計算は、下記式2にしたがって行う。
【0049】
【数2】 式2 ここで、 Gan,Gsn:復号化ゲイン En:n番のゲインコードベクトルを用いたときの符号
化歪み Xi:聴感重み付け音声 Ai:聴感重み付けLPC合成済み適応音源 Si:聴感重み付けLPC合成済み確率的音源 n :コードベクトルの番号 i :音源ベクトルのインデクス I :サブフレーム長(入力音声の符号化単位)
【0050】この場合、演算量を少なくするために、パ
ラメータ計算部1091では、コードベクトルの番号に
依存しない部分の計算を行う。計算しておくものは、上
記予測ベクトルと3つの合成音(Xi,Ai,Si)間の
相関、パワである。この計算は、下記式3にしたがって
行う。
【0051】
【数3】 式3 Dxx,Dxa,Dxs,Daa,Das,Dss:合成音間の相関
値、パワ Xi:聴感重み付け音声 Ai:聴感重み付けLPC合成済み適応音源 Si:聴感重み付けLPC合成済み確率的音源 n :コードベクトルの番号 i :音源ベクトルのインデクス I :サブフレーム長(入力音声の符号化単位)
【0052】また、パラメータ計算部1091では、復
号化ベクトル格納部1096に格納された過去のコード
ベクトルと、予測係数格納部1095に格納された予測
係数を用いて下記式4に示す3つの予測値を計算してお
く。
【0053】
【数4】 式4 ここで、 Pra:予測値(ACゲイン) Prs:予測値(SCゲイン) Psc:予測値(予測係数) αm:予測係数(ACゲイン、固定値) βm:予測係数(SCゲイン、固定値) Sam:状態(過去のコードベクトルの要素、ACゲイ
ン) Ssm:状態(過去のコードベクトルの要素、SCゲイ
ン) Scm:状態(過去のコードベクトルの要素、SC予測係
数調整係数) m:予測インデクス M:予測次数
【0054】上記式4から分かるように、Prs、Psc
ついては、従来と異なり調整係数が乗算されている。し
たがって、SCゲインの予測値及び予測係数について
は、調整係数により、以前のサブフレームにおける状態
の値が極端に大きいか小さい場合に、それを緩和する
(影響を小さくする)ことができる。すなわち、状態に
応じて適応的にSCゲインの予測値及び予測係数を変化
させることが可能となる。
【0055】次に、符号化歪計算部1092において、
パラメータ計算部1091で計算した各パラメータ、予
測係数格納部1095に格納された予測係数、及びベク
トル符号帳1094に格納されたコードベクトルを用い
て、下記式5にしたがって符号化歪を算出する。
【0056】
【数5】 式5 ここで、 En:n番のゲインコードベクトルを用いたときの符号
化歪み Dxx,Dxa,Dxs,Daa,Das,Dss:合成音間の相関
値、パワ Gan,Gsn:復号化ゲイン Pra:予測値(ACゲイン) Prs:予測値(SCゲイン) Pac:予測係数の和(固定値) Psc:予測係数の和(上記式4で算出) Can,Csn,Ccn:コードベクトル、Ccnは予測係数調
整係数であるがここでは使用しない n:コードベクトルの番号 なお、実際にはDxxはコードベクトルの番号nに依存し
ないので、その加算を省略することができる。
【0057】次いで、比較部1093は、ベクトル符号
帳1094と符号化歪計算部1092を制御し、ベクト
ル符号帳1094に格納された複数のコードベクトルの
中で符号化歪計算部1092にて算出された符号化歪み
の最も小さくなるコードベクトルの番号を求め、これを
ゲインの符号とする。また、得られたゲインの符号を用
いて復号化ベクトル格納部1096の内容を更新する。
更新は、下記式6にしたがって行う。
【0058】
【数6】 式6 ここで、 Sam,Ssm,Scm:状態ベクトル(AC、SC、予測係
数調整係数) m:予測インデクス M:予測次数 J:比較部で求められた符号
【0059】式4から式6までで分かるように、本実施
の形態では、復号化ベクトル格納部1096で状態ベク
トルScmを格納しておいて、この予測係数調整係数を用
いて予測係数を適応的に制御している。
【0060】図5は、本発明の実施の形態の音声復号化
装置の構成を示すブロック図である。この音声復号化装
置は、図1に示す音声復号化部18に含まれている。な
お、図5に示す適応符号帳202は図1に示すRAM2
2に格納されており、図5に示す確率的符号帳203は
図1に示すROM23に格納されている。
【0061】図5に示す音声復号化装置において、パラ
メータ復号化部201は、伝送路から、符号化された音
声信号を得ると共に、各音源符号帳(適応符号帳20
2、確率的符号帳203)の音源サンプルの符号、LP
C符号、及びゲイン符号を得る。そして、LPC符号か
ら復号化されたLPC係数を得て、ゲイン符号から復号
化されたゲインを得る。
【0062】そして、音源作成部204は、それぞれの
音源サンプルに復号化されたゲインを乗じて加算するこ
とによって復号化された音源信号を得る。この際、得ら
れた復号化された音源信号を、音源サンプルとして適応
符号帳204へ格納し、同時に古い音源サンプルを破棄
する。そして、LPC合成部205では、復号化された
音源信号に復号化されたLPC係数によるフィルタリン
グを行うことによって、合成音を得る。
【0063】また、2つの音源符号帳は、図2に示す音
声符号化装置に含まれるもの(図2の参照符号103,
104)と同様のものであり、音源サンプルを取り出す
ためのサンプル番号(適応符号帳への符号と確率的符号
帳への符号)は、いずれもパラメータ復号化部201か
ら供給される。
【0064】このように、本実施の形態の音声符号化装
置では、各コードベクトルに応じて予測係数を制御する
ことが可能になり、音声の局所的特徴により適応したよ
り効率的な予測や、非定常部における予測の弊害を防ぐ
ことが可能になり、従来得られなかった格別の効果を得
ることができる。
【0065】(実施の形態2)音声符号化装置におい
て、上述したように、ゲイン演算部では、音源作成部か
ら得られた適応符号帳、確率的符号帳の全ての音源につ
いて合成音と入力音声との間の比較を行う。このとき、
演算量の都合上、通常は2つの音源(適応符号帳と確率
的符号帳)はオープンループに探索される。以下、図2
を参照して説明する。
【0066】このオープンループ探索においては、ま
ず、音源作成部105は適応符号帳103からのみ音源
候補を次々に選び、聴感重みLPC合成部106を機能
させて合成音を得て、ゲイン演算部108へ送り、合成
音と入力音声との間の比較を行って最適な適応符号帳1
03の符号を選択する。
【0067】次いで、上記適応符号帳103の符号を固
定して、適応符号帳103からは同じ音源を選択し、確
率的符号帳104からはゲイン演算部108の符号に対
応した音源を次々に選択して聴感重みLPC合成部10
6へ伝送する。ゲイン演算部108で両合成音の和と入
力音声との間の比較を行って確率的符号帳104の符号
を決定する。
【0068】このアルゴリズムを用いた場合、全ての符
号帳の符号をそれぞれに対して全て探索するよりは符号
化性能は若干劣化するが、計算量は大幅に削減される。
このため一般にはこのオープンループ探索が用いられ
る。
【0069】ここで、従来のオープンループの音源探索
の中で代表的なアルゴリズムについて説明する。ここで
は、1つの分析区間(フレーム)に対して2つのサブフ
レームで構成する場合の音源探索手順について説明す
る。
【0070】まず、ゲイン演算部108の指示を受け
て、音源作成部105は適応符号帳103から音源を引
出して聴感重みLPC合成部106へ送る。ゲイン演算
部108において、合成された音源と第1サブフレーム
の入力音声との間の比較を繰り返して最適な符号を求め
る。ここで、適応符号帳の特徴を示す。適応符号帳は過
去において合成に使用した音源である。そして、符号
は、図6に示すようにタイムラグに対応している。
【0071】次に、適応符号帳103の符号が決まった
後に、確率的符号帳の探索を行う。音源作成部105は
適応符号帳103の探索で得られた符号の音源とゲイン
演算部108で指定された確率的符号帳104の音源と
を取り出して聴感重みLPC合成部106へ送る。そし
て、ゲイン演算部108において、聴感重み付け済みの
合成音と聴感重み付け済みの入力音声との間の符号化歪
みを計算し、最も適当な(二乗誤差が最小となるもの)
確率的音源104の符号を決める。1つの分析区間(サ
ブフレームが2の場合)での音源符号探索の手順を以下
に示す。
【0072】1)第1サブフレームの適応符号帳の符号
を決定 2)第1サブフレームの確率的符号帳の符号を決定 3)パラメータ符号化部109でゲインを符号化し、復
号化ゲインで第1サブフレームの音源を作成し、適応符
号帳103を更新する。 4)第2サブフレームの適応符号帳の符号を決定 5)第2サブフレームの確率的符号帳の符号を決定 6)パラメータ符号化部109でゲインを符号化し、復
号化ゲインで第2サブフレームの音源を作成し、適応符
号帳103を更新する。
【0073】上記アルゴリズムによって効率よく音源の
符号化を行うことができる。しかしながら、最近では、
さらなる低ビットレート化を目指し、音源のビット数を
節約する工夫が行われている。特に注目されているの
は、適応符号帳のラグに大きな相関があることを利用し
て、第1サブフレームの符号はそのままで、第2サブフ
レームの探索範囲を第1サブフレームのラグの近くに狭
めて(エントリ数を減らして)ビット数を少なくすると
いうアルゴリズムである。
【0074】このアルゴリズムでは、分析区間(フレー
ム)の途中から音声が変化する場合や、2つのサブフレ
ームの様子が大きく異なる場合には局所的劣化を引き起
こすことが考えられる。
【0075】本実施の形態では、符号化の前に2つのサ
ブフレーム両方についてピッチ分析を行って相関値を算
出し、得られた相関値に基づいて2つのサブフレームの
ラグの探索範囲を決定する探索方法を実現する音声符号
化装置を提供する。
【0076】具体的には、本実施の形態の音声符号化装
置は、1つのフレームを複数のサブフレームに分解して
それぞれを符号化するCELP型符号化装置において、
最初のサブフレームの適応符号帳探索の前に、フレーム
を構成する複数のサブフレームのピッチ分析を行って相
関値を算出するピッチ分析部と、上記ピッチ分析部がフ
レームを構成する複数のサブフレームの相関値を算出す
ると共に、その相関値の大小から各サブフレームで最も
ピッチ周期らしい値(代表ピッチと呼ぶ)を求め、ピッ
チ分析部にて得られた相関値と代表ピッチとに基づいて
複数のサブフレームのラグの探索範囲を決定する探索範
囲設定部と、を備えることを特徴としている。
【0077】そして、この音声符号化装置では、探索範
囲設定部において、ピッチ分析部で得た複数のサブフレ
ームの代表ピッチと相関値を利用して探索範囲の中心と
なる仮のピッチ(仮ピッチと呼ぶ)を求め、探索範囲設
定部において、求めた仮ピッチの周りの指定の範囲にラ
グの探索区間を設定し、ラグの探索区間を設定するとき
に、仮ピッチの前後に探索範囲を設定する。また、その
際に、ラグの短い部分の候補を少なくし、ラグのより長
い範囲を広く設定し、適応符号帳探索の際に上記探索範
囲設定部で設定された範囲でラグの探索を行う。
【0078】以下、本実施の形態に係る音声符号化装置
について添付図面を用いて詳細に説明する。ここでは、
1フレームは2サブフレームに分割されているものとす
る。3サブフレーム以上の場合でも同様の手順で符号化
を行うことができる。
【0079】この音声符号化装置においては、いわゆる
デルタラグ方式によるピッチ探索において、分割された
サブフレームについてすべてピッチを求め、ピッチ間で
どの程度の相関があるかどうかを求めて、その相関結果
に応じて探索範囲を決定する。
【0080】図7は、本発明の実施の形態2に係る音声
符号化装置の構成を示すブロック図である。まず、LP
C分析部302において、入力された音声データ(入力
音声)301に対して自己相関分析とLPC分析を行う
ことによってLPC係数を得る。また、LPC分析部3
02にぽいて、得られたLPC係数の符号化を行ってL
PC符号を得る。さらに、LPC分析部302におい
て、得られたLPC符号を復号化して復号化LPC係数
を得る。
【0081】次いで、ピッチ分析部310において、2
サブフレーム分の入力音声のピッチ分析を行い、ピッチ
候補とパラメータを求める。1サブフレームに対するア
ルゴリズムを以下に示す。相関係数は、下記式7によ
り、2つ求められる。なおこの時、CppはPminについ
てまず求め、あとのPmin+1、Pmin+2については、フレ
ーム端の値の足し引きで効率的に計算できる。
【0082】
【数7】 式7 ここで、 Xi,Xi-P:入力音声 Vp:自己相関関数 Cpp:パワ成分 i:入力音声のサンプル番号 L:サブフレームの長さ P:ピッチ Pmin,Pmax:ピッチの探索を行う最小値と最大値
【0083】そして、上記式7で求めた自己相関関数と
パワ成分はメモリに蓄えておき、次の手順で代表ピッチ
1を求める。これはVpが正でVp×Vp/Cppを最大に
するピッチPを求める処理となっている。ただし、割り
算は一般的に計算量がかかるので、分子と分母を2つと
も格納し、掛け算に直して効率化を図っている。
【0084】ここでは、入力音声と入力音声からピッチ
分過去の適応音源との差分の二乗和が最も小さくなるよ
うなピッチを探す。この処理はVp×Vp/Cppを最大に
するピッチPを求める処理と等価となる。具体的な処理
は以下のようになる。
【0085】 1)初期化(P=Pmin、VV=C=0、P1=Pmin) 2)もし(Vp×Vp×C<VV×Cpp)又は(Vp
0)ならば4)へ。それ以外なら3)へ。 3)VV=Vp×Vp、C=Cpp、P1=Pとして4)へ 4)P=P+1とする。この時P>Pmaxであれば終
了、それ以外の場合には2)へ。
【0086】上記作業を2サブフレームのそれぞれにつ
いて行い、代表ピッチP1、P2と自己相関係数V1p、V
2p、パワー成分C1pp、C2pp(Pmin<p<Pmax)を求
める。
【0087】次に、探索範囲設定部311で適応符号帳
のラグの探索範囲を設定する。まず、その探索範囲の軸
となる仮ピッチを求める。仮ピッチはピッチ分析部31
0で求めた代表ピッチとパラメータを用いて行う。
【0088】仮ピッチQ1、Q2は以下の手順で求める。
なお、以下の説明においてラグの範囲として定数Th
(具体的には6程度が適当である)を用いる。また、相
関値は上記式7で求めたものを用いる。
【0089】まず、P1を固定した状態でP1の付近(±
Th)で相関の最も大きい仮ピッチ(Q2)を見つけ
る。
【0090】1)初期化(p=P1−Th、Cmax=0、
1=P1、Q2=P1) 2)もし(V1p1×V1p1/C1p1p1+V2p×V2p/C2pp
<Cmax)または(V2 p<0)ならば4)へ。それ以外
なら3)へ。 3)Cmax=V1p1×V1p1/C1p1p1+V2p×V2p/C
2pp、Q2=pとして4)へ 4)p=p+1として2)へ。ただし、この時p>P1
+Thであれば5)へ。
【0091】このようにして2)〜4)の処理をP1
Th〜P1+Thまで行って、相関の最も大きいものC
maxと仮ピッチQ2を求める。
【0092】次に、P2を固定した状態でP2の付近(±
Th)で相関の最も大きい仮ピッチ(Q1)を求める。
この場合、Cmaxは初期化しない。Q2を求めた際のC
maxを含めて相関が最大となるQ1を求めることにより、
第1,第2サブフレーム間で最大の相関を持つQ1,Q2
を求めることが可能となる。
【0093】5)初期化(p=P2−Th) 6)もし(V1p×V1p/C1pp+V2p2×V2p2/C2p2p2
<Cmax)又は(V1p<0)ならば8)へ。それ以外は
7)へ。 7)Cmax=V1p×V1p/C1pp+V2p2×V2p2/C
2p2p2、Q1=p、Q2=P2として8)へ。 8)p=p+1として6)へ。ただし、この時p>P2
+Thであれば9)へ。 9)終了。
【0094】このようにして6)〜8)の処理をP2
Th〜P2+Thまで行って、相関の最も大きいものC
maxと仮ピッチQ1、Q2を求める。この時のQ1、Q2
第1サブフレームと第2サブフレームの仮ピッチであ
る。
【0095】上記アルゴリズムにより、2つのサブフレ
ームの相関を同時に評価しながら大きさに比較的差のな
い(差の最大はThである)仮ピッチを2つ選択するこ
とができる。この仮ピッチを用いることにより、第2サ
ブフレームの適応符号帳探索の際に、探索の範囲を狭く
設定しても符号化性能を大きく劣化させることを防止で
きる。例えば、第2サブフレームから音質が急に変化し
た場合などで、第2サブフレームの相関が強い場合は、
第2サブフレームの相関を反映したQ1を用いることで
第2サブフレームの劣化を回避出来る。
【0096】さらに、探索範囲設定部311は、求めた
仮ピッチQ1を用いて適応符号帳の探索を行う範囲(L_
ST〜L_EN)を下記式8のようにして設定する。
【0097】
【数8】 式8 ここで、 L_ST:探索範囲の最小 L_EN:探索範囲の最大 Lmin:ラグの最小値(例:20) Lmax:ラグの最大値(例:143) T1:第1フレームの適応符号帳ラグ
【0098】上記設定において、第1サブフレームは探
索範囲を狭める必要はない。しかしながら、本発明者ら
は、入力音声のピッチに基づいた値の付近を探索区間と
した方が性能が良いことを実験により確認しており、本
実施の形態では26サンプルに狭めて探索するアルゴリ
ズムを使用している。
【0099】また、第2サブフレームは第1サブフレー
ムで求められたラグT1を中心にその付近に探索範囲を
設定している。したがって、合計32エントリで、第2
サブフレームの適応符号帳のラグを5ビットで符号化で
きることになる。また、本発明者らは、この時もラグの
小さい候補を少なく、ラグの大きい候補を多く設定する
ことにより、より良い性能が得られることを実験により
確認している。ただし、これまでの説明でわかるよう
に、本実施の形態においては、仮ピッチQ2は使用しな
い。
【0100】ここで、本実施の形態における効果につい
て説明する。探索範囲設定部311によって得られた第
1サブフレームの仮ピッチの近くには、第2サブフレー
ムの仮ピッチも存在している(定数Thで制限したた
め)。また、第1サブフレームにおいて探索範囲を絞っ
て探索しているので、探索の結果得られるラグは第1サ
ブフレームの仮ピッチから離れない。
【0101】したがって、第2サブフレームの探索の時
には、第2サブフレームの仮ピッチから近い範囲を探索
できることになり、第1,第2サブフレームの両方にお
いて適当なラグが探索できることになる。
【0102】例として、第1サブフレームが無音で、第
2サブフレームから音声が立ち上がった場合を考える。
従来法では、探索範囲を狭めることで第2サブフレーム
のピッチが探索区間に含まれなくなると、音質は大きく
劣化してしまう。本実施の形態に係る方法においては、
ピッチ分析部の仮ピッチの分析において、代表ピッチP
2の相関は強く出る。したがって、第1サブフレームの
仮ピッチはP2付近の値になる。このため、デルタラグ
による探索の際に、音声が立ち上がった部分に近い部分
を仮ピッチとすることができる。すなわち、第2サブフ
レームの適応符号帳の探索の時には、P2付近の値を探
索できることになり、途中で音声の立ち上がり生じても
劣化なくデルダラグにより第2サブフレームの適応符号
帳探索を行うことができる。
【0103】次に、音源作成部305において、適応符
号帳303に格納された音源サンプル(適応コードベク
トル又は適応音源)と確率的符号帳304に格納された
音源サンプル(確率的コードベクトル又は確率的音源)
を取り出し、それぞれを聴感重みLPC合成部306へ
送る。さらに、聴感重みLPC合成部306において、
音源作成部305で得られた2つの音源に対して、LP
C分析部302で得られた復号化LPC係数によってフ
ィルタリングを行って2つの合成音を得る。
【0104】さらに、ゲイン演算部308においては、
聴感重みLPC合成部306で得られた2つの合成音と
聴感重み付け部307で聴感重み付けされた入力音声と
の関係を分析し、2つの合成音の最適値(最適ゲイン)
を求める。また、ゲイン演算部308においては、その
最適ゲインによってパワ調整したそれぞれの合成音を加
算して総合合成音を得る。そして、ゲイン演算部308
は、その総合合成音と入力音声の符号化歪みの計算を行
う。また、ゲイン演算部308においては、適応符号帳
303と確率的符号帳304の全ての音源サンプルに対
して音源作成部305、聴感重みLPC合成部306を
機能させることによって得られる多くの合成音と入力音
声との間の符号化歪みを行い、その結果得られる符号化
歪みの中で最も小さいときの音源サンプルのインデクス
を求める。
【0105】次に、得られた音源サンプルのインデク
ス、そのインデクスに対応する2つの音源、及び入力音
声をパラメータ符号化部309へ送る。パラメータ符号
化部309では、ゲインの符号化を行うことによってゲ
イン符号を得て、LPC符号、音源サンプルのインデク
スと共に伝送路へ送る。
【0106】また、パラメータ符号化部309は、ゲイ
ン符号と音源サンプルのインデクスに対応する2つの音
源から実際の音源信号を作成し、それを適応符号帳30
3に格納すると同時に古い音源サンプルを破棄する。
【0107】なお、聴感重みLPC合成部306におい
ては、LPC係数や高域強調フィルタや長期予測係数
(入力音声の長期予測分析を行うことによって得られ
る)を用いた聴感重み付けフィルタを用いる。
【0108】上記ゲイン演算部308は、音源作成部3
05から得られた適応符号帳303、確率的符号帳30
4の全ての音源について入力音声との間の比較を行う
が、計算量削減のため、2つの音源(適応符号帳303
と確率的符号帳304)については上述したようにして
オープンループにより探索する。
【0109】このように、本実施の形態におけるピッチ
探索方法により、最初のサブフレームの適応符号帳探索
の前に、フレームを構成する複数のサブフレームのピッ
チ分析を行って相関値を算出することにより、フレーム
内の全サブフレームの相関値を同時に把握することがで
きる。
【0110】そして、各サブフレームの相関値を算出す
ると共に、その相関値の大小から各サブフレームで最も
ピッチ周期らしい値(代表ピッチと呼ぶ)を求め、ピッ
チ分析で得られた相関値と代表ピッチに基づいて複数の
サブフレームのラグの探索範囲を設定する。この探索範
囲の設定においては、ピッチ分析で得た複数のサブフレ
ームの代表ピッチと相関値を利用して探索範囲の中心と
なる差の少ない適当な仮のピッチ(仮ピッチと呼ぶ)を
求める。
【0111】さらに、上記探索範囲の設定で求めた仮ピ
ッチの前後の指定の範囲にラグの探索区間を限定するの
で、適応符号帳の効率の良い探索を可能にする。その
際、ラグの短い部分の候補を少なくし、ラグのより長い
範囲を広く設定するので、良好な性能が得られる適当な
探索範囲を設定することができる。また、適応符号帳探
索の際に上記探索範囲の設定で設定された範囲でラグの
探索を行うので、良好な復号化音を得ることができる符
号化が可能になる。
【0112】このように、本実施の形態によれば、探索
範囲設定部311によって得られた第1サブフレームの
仮ピッチの近くには第2サブフレームの仮ピッチも存在
しており、第1サブフレームにおいて探索範囲を絞って
いるので、探索の結果得られるラグは仮ピッチから離れ
て行かない。したがって、第2サブフレームの探索の時
には第2サブフレームの仮ピッチ付近を探索できること
になり、フレームの後半から音声が始まる場合などの非
定常なフレームでも、第1,第2サブフレームにおいて
適当なラグ探索が可能になり、従来得られなかった格別
の効果を得ることができる。
【0113】上記実施の形態1,2に係る音声符号化/
復号化は、音声符号化装置/音声復号化装置として説明
しているが、これらの音声符号化/復号化をソフトウェ
アとして構成しても良い。例えば、上記音声符号化/復
号化のプログラムをROMに格納し、そのプログラムに
したがってCPUの指示により動作させるように構成し
ても良い。また、プログラム,適応符号帳,及び確率的
符号帳(パルス拡散符号帳)をコンピュータで読み取り
可能な記憶媒体に格納し、この記憶媒体のプログラム,
適応符号帳,及び確率的符号帳(パルス拡散符号帳)を
コンピュータのRAMに記録して、プログラムにしたが
って動作させるようにしても良い。このような場合にお
いても、上記実施の形態1,2と同様の作用、効果を呈
する。さらに、実施の形態1〜3におけるプログラムを
通信端末でダウンロードし、その通信端末でプログラム
を動作させるようにしても良い。
【0114】なお、上記実施の形態1,2については、
個々に実施しても良く、組み合わせて実施しても良い。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように本発明の音声符号化
装置は、以前のサブフレームの状態に応じて予測符号化
に用いる予測係数を調整するので、各コードベクトルに
応じて予測係数を制御することが可能になり、音声の局
所的特徴により適応したより効率的な予測や、非定常部
における予測の弊害を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音声符号化装置を備えた無線通信装置
の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る音声符号化装置の
構成を示すブロック図
【図3】図2に示す音声符号化装置におけるゲイン演算
部の構成を示すブロック図
【図4】図2に示す音声符号化装置におけるパラメータ
符号化部の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態1に係る音声符号化装置で
符号化された音声データを復号する音声復号化装置の構
成を示すブロック図
【図6】適応符号帳探索を説明するための図
【図7】本発明の実施の形態2に係る音声符号化装置の
構成を示すブロック図
【符号の説明】
102,302 LPC分析部 103,303 適応符号帳 104,304 確率的符号帳 105,305 音源作成部 106,306 聴感重みLPC合成部 107,307 聴感重み付け部 108,308 ゲイン演算部 109,309 パラメータ符号化部 310 ピッチ分析部 311 探索範囲設定部 1091 パラメータ計算部 1092 符号化歪計算部 1093 比較部 1094 ベクトル符号帳 1095 予測係数格納部 1096 復号化ベクトル格納部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適応符号帳及び確率的符号帳に格納され
    た適応音源及び確率的音源に対して、入力音声から求め
    たLPC係数を用いてフィルタリングすることにより、
    合成音を得るLPC合成手段と、前記適応音源及び前記
    確率的音源のゲインを求め、さらに前記ゲインを用いて
    得られる前記入力音声と前記合成音との間の符号化歪み
    を用いて適応音源及び確率的音源の符号を探索するゲイ
    ン演算手段と、求められた符号に対応する適応音源及び
    確率的音源を用いてゲインの予測符号化を行うパラメー
    タ符号化手段と、を具備し、 前記パラメータ符号化手段は、以前のサブフレームの状
    態に応じて前記予測符号化に用いる予測係数を調整する
    予測係数調整手段を備えることを特徴とする音声符号化
    装置。
  2. 【請求項2】 前記予測係数調整手段は、以前のサブフ
    レームの状態が極端に大きな値又は極端に小さな値であ
    る場合に、その影響を小さくするように前記予測係数を
    調整することを特徴とする請求項1記載の音声符号化装
    置。
  3. 【請求項3】 前記パラメータ符号化手段は、適応音源
    のゲインのベクトル及び確率的音源のゲインのベクト
    ル、並びに予測係数を調整する係数を含む符号帳を有す
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の音声符
    号化装置。
  4. 【請求項4】 予測符号化において、状態と予測係数と
    の間の積和を求めるときに、その状態に対応した予測係
    数調整係数を乗じることを特徴とする請求項3記載の音
    声符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記適応音源及び前記確率的音源、並び
    に予測係数調整係数を状態毎に対応させて格納する格納
    手段を具備することを特徴とする請求項1から請求項4
    のいずれかに記載の音声符号化装置。
  6. 【請求項6】 前記格納手段に格納された前記適応音源
    及び前記確率的音源の状態を更新する際に、前記予測係
    数調整係数も更新することを特徴とする請求項5記載の
    音声符号化装置。
  7. 【請求項7】 適応符号帳及び確率的符号帳に格納され
    た適応音源及び確率的音源に対して、入力音声から求め
    たLPC係数を用いてフィルタリングすることにより、
    合成音を得るLPC合成手段と、前記適応音源及び前記
    確率的音源のゲインを求めるゲイン演算手段と、前記入
    力音声と前記合成音との間の符号化歪みを用いて求めら
    れた適応音源及び確率的音源、並びに前記ゲインのベク
    トル量子化を行うパラメータ符号化手段と、を具備し、
    1つのフレームを複数のサブフレームに分解して符号化
    を行うCELP型音声符号化装置であって、 最初のサブフレームの適応符号帳探索の前に、フレーム
    を構成する複数のサブフレームのピッチ分析を行って相
    関値を求め、前記相関値を用いて最もピッチ周期に近似
    する値を算出するピッチ分析手段を備えることを特徴と
    する音声符号化装置。
  8. 【請求項8】 前記ピッチ分析手段において得られた相
    関値及び最もピッチ周期に近似する値に基づいて複数の
    サブフレームのラグの探索範囲を決定する探索範囲設定
    手段を具備することを特徴とする請求項7記載の音声符
    号化装置。
  9. 【請求項9】 探索範囲設定手段は、前記ピッチ分析手
    段において得られた相関値及び最もピッチ周期に近似す
    る値を用いて探索範囲の中心となる仮ピッチを求めるこ
    とを特徴とする請求項8記載の音声符号化装置。
  10. 【請求項10】 探索範囲設定手段は、仮ピッチの周り
    の指定の範囲にラグの探索区間を設定することを特徴と
    する請求項9記載の音声符号化装置。
  11. 【請求項11】 探索範囲設定手段は、ラグが短い候補
    を少なくしてラグの探索区間を設定することを特徴とす
    る請求項8から請求項10のいずれかに記載の音声符号
    化装置。
  12. 【請求項12】 探索範囲設定手段は、適応符号帳探索
    の際に、設定された範囲でラグの探索を行うことを特徴
    とする請求項8から請求項11のいずれかに記載の音声
    符号化装置。
  13. 【請求項13】 音声符号化プログラム;過去に合成し
    た音源信号が格納された適応符号帳;複数の音源ベクト
    ルを格納した確率的符号帳;を格納し、コンピュータに
    より読み取り可能な記録媒体であって、前記音声符号化
    プログラムは、 前記適応符号帳及び前記確率的符号帳に格納された適応
    音源及び確率的音源に対して、入力音声から求めたLP
    C係数を用いてフィルタリングすることにより、合成音
    を得る手順と、 前記適応音源及び前記確率的音源のゲインを求める手順
    と、 前記入力音声と前記合成音との間の符号化歪みを用いて
    求められた適応音源及び確率的音源、並びに前記ゲイン
    のベクトル量子化を行う手順と、を含み、 ベクトル量子化を行う手順において、複数の量子化対象
    ベクトルと、予測符号化に用いる予測係数との間の符号
    化歪みに基づいて量子化対象ベクトルを求める手順と、
    以前のサブフレームの状態に応じて前記予測係数を調整
    する手順と、を含むことを特徴とする記録媒体。
  14. 【請求項14】 音声符号化プログラム;過去に合成し
    た音源信号が格納された適応符号帳;複数の音源ベクト
    ルを格納した確率的符号帳;を格納し、コンピュータに
    より読み取り可能な記録媒体であって、前記音声符号化
    プログラムは、 前記適応符号帳及び前記確率的符号帳に格納された適応
    音源及び確率的音源に対して、入力音声から求めたLP
    C係数を用いてフィルタリングすることにより、合成音
    を得る手順と、 前記適応音源及び前記確率的音源のゲインを求める手順
    と、 前記入力音声と前記合成音との間の符号化歪みを用いて
    求められた適応音源及び確率的音源、並びに前記ゲイン
    のベクトル量子化を行う手順と、 最初のサブフレームの適応符号帳探索の前に、フレーム
    を構成する複数のサブフレームのピッチ分析を行って相
    関値を求め、前記相関値を用いて最もピッチ周期に近似
    する値を算出する手順と、を含むことを特徴とする記録
    媒体。
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