JPH10233694A - ベクトル量子化法 - Google Patents
ベクトル量子化法Info
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- JPH10233694A JPH10233694A JP9034583A JP3458397A JPH10233694A JP H10233694 A JPH10233694 A JP H10233694A JP 9034583 A JP9034583 A JP 9034583A JP 3458397 A JP3458397 A JP 3458397A JP H10233694 A JPH10233694 A JP H10233694A
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Abstract
いて、CELPに基づく音声符号化装置におけるゲイン
パラメータの量子化法で、少ないビット数で効率の良い
量子化を行うことを目的とする。 【解決手段】 ベクトル符号帳17と復号化ベクトル格
納部14とを備え、適応コードベクトルと確率的コード
ベクトルの2つのゲインを和と割合に変換し、その2つ
の値を予測VQにより量子化することにより、パワーと
各ゲインの相対関係の相関を利用することが可能にな
り、復号化ベクトル格納部14、予測係数格納部15、
ターゲット抽出部13、パラメータ変換部12、距離計
算部16の特徴によりパワーと2つのゲインの大きさの
比に間の相関を利用でき、パラメータ同志の相関を十分
に利用することが可能となる。
Description
おけるパラメータの量子化法に関するものである。
では、加入者の増加に対応するために、低ビットトーレ
の音声の圧縮符号化法が求められており、各研究機関に
おいて研究開発が進められている。日本国内において
は、モトローラ社の開発したビットレート11.2kbps
のVCELPという符号化方式が、ディジタル携帯電話
用の標準符号化方式として採用された。同方式を搭載し
たディジタル携帯電話は1994年秋に国内において発
売された。更に、NTT移動通信網株式会社の開発した
ビットレート5.6kbpsのPSI−CELPという符号
化方式が次期携帯電話の標準化方式として採用され、現
在製品開発の段階にある。これらの方式は、いずれもC
ELP(Code Exited Linear Prediction:M. R. Schroe
der,"High Quality Speech at Low Bit Rates",Proc. I
CASSP'85, pp.937-940に記載)という方式を改良したも
のである。これは、音声を音源情報と声道情報とに分離
し、音源情報については符号帳に格納された複数の音源
サンプルのインデクスによって符号化し、声道情報につ
いてはLPC(線形予測係数)を符号化するということ
と、音源情報符号化の際には声道情報を加味して、入力
音声と比較を行うという方法(A−b−S:Analysis b
y Synthesis)を採用していることに特徴がある。
ムについて説明する。図3はCELP方式の符号化装置
の機能ブロック図である。まず、LPC分析部22にお
いて、入力された音声データ21に対して自己相関分析
とLPC分析を行なうことによってLPC係数を得、ま
た得られたLPC係数の符号化を行ないLPC符号を
得、また得られたLPC符号を符号化して復号化LPC
係数を得る。次に、音源作成部25において、適応符号
帳23と確率的符号帳24に格納された音源サンプル
(それぞれ適応コードベクトル(または、適応音源)と
確率的コードベクトル(または、確率的音源)と呼ぶ)
を取り出し、それぞれをLPC合成部26へ送る。更
に、LPC合成部26において、音源作成部25で得ら
れた2つの音源に対して、LPC分析部22で得られた
復号化LPC係数によってフィルタリングを行ない2つ
の合成音を得る。更に、比較部27においては、LPC
合成部で得られた2つの合成音と入力音声との関係を分
析し2つの合成音の最適値(最適ゲイン)を求め、その
最適ゲインによってパワー調整したそれぞれの合成音を
加算して総合合成音を得、その総合合成音と入力音声の
距離計算を行なう。また更に、適応符号帳23と確率的
符号帳24の全ての音源サンプルに対して音源作成部2
5、LPC合成部26を機能させることによって得られ
る多くの合成音と入力音声との距離計算を行ない、その
結果得られる距離の中でも最も小さいときの音源サンプ
ルのインデクスを求める。また更に、得られた最適ゲイ
ンと、音源サンプルのインデクス、さらにそのインデク
スに対応する2つの音源をパラメータ符号化部へ送る。
パラメータ符号化部28では、最適ゲインの符号化を行
なうことによってゲイン符号を得、LPC符号、音源サ
ンプルのインデクスをまとめて伝送路29へ送る。ま
た、ゲイン符号とインデクスに対応する2つの音源から
実際の音源信号を作成し、それを適応符号帳23に格納
すると同時に古い音源サンプルを破棄する。なお、LP
C合成部26においては、線形予測係数や高域強調フィ
ルタや長期予測係数(入力音声の長期予測分析を行なう
ことによって得られる)を用いた聴感重み付けフィルタ
ーを併用するのが一般的である。また、適応符号帳と確
率的符号帳に対する音源探索は、分析区間を更に細かく
分けた区間(サブフレームと呼ばれる)で行われるのが
一般的である。
化部28でのゲインの量子化は、比較部27で得られる
最適ゲインをユークリッド距離によってベクトル量子化
(VQ)するか、比較部27で得られる音源のインデク
スに対応する2つの合成音を用いてゲインの量子化歪を
評価することによってベクトル量子化(VQ)するかの
いずれかによって行なわれる。
量子化アルゴリズムについて示す。アルゴリズムのブロ
ック図を図4に示す。
ラメータベクトルの中心的サンプル(コードベクトル)
が複数格納されたベクトル符号帳32を作成しておく。
まず、距離計算部31において、最適ゲインのベクトル
30(適応音源のゲインと確率的音源のゲインとの2次
のベクトルである)とベクトル符号帳32に格納された
コードベクトルとの距離を計算する。距離の式を以下の
(数1)に示す。
ルとの距離を比較し最も距離の小さいコードベクトルの
番号をベクトルの符号34とする。比較部33は、ベク
トル符号帳32と距離計算部31を制御し、ベクトル符
号帳32に格納された全てのコードベクトルの中で最も
距離の小さくなるコードベクトルの番号を求め、これを
ベクトルの符号34とする。
てきたベクトルの符号に基づいてコードベクトルを求め
ることによって復号化する。
あるパラメータベクトルを効率よく量子化することが出
来る。しかし、このままでは量子化歪は大きい。
るために、求められた適応音源と確率的音源を重み付き
LPC合成したものを基に、合成時の歪が最小になるよ
うにベクトル量子化するアルゴリズムが主流になってい
る。符号器側におけるアルゴリズムを以下に述べる。ア
ルゴリズムのブロック図を図5に示す。
タベクトルの中心的サンプル(コードベクトル)が複数
格納されたベクトル符号帳42を作成しておく。聴感重
み付け入力音声と、適応音源と確率的音源を聴感重み付
けLPC合成したものとが入力されると、距離計算部4
1においてベクトル符号帳42に格納されたゲインコー
ドベクトルを用いて符号化歪を計算する。歪の式を以下
の(数2)に示す。
42を制御することによって各コードベクトルを用いた
ときの歪Enを比較し、最も歪の小さいコードベクトル
の番号をベクトルの符号44とする。比較的43は、ベ
クトル符号帳42と距離計算部41を制御し、ベクトル
符号帳42に格納された全てのコードベクトルの中で最
も距離の小さくなるコードベクトルの番号を求め、これ
をベクトルの符号44とする。
てきたベクトルの符号に基づいてコードベクトルを求め
ることによって復号化する。
に軽減することが出来る。しかし、このままでも量子化
歪は大きい。この課題を解決するために、さらに以下の
2つの改良がなされてきた。 (1)人間の音圧の聴覚特性が対数であることを利用
し、パワーを対数化して量子化し、そのパワーで正規化
した2つのゲインをVQする。 (2)ゲインパラメータのフレーム間相関を利用して符
号化する(予測符号化)。なお、上記(1)は日本国P
DCハーフレートコーデックの標準方式で用いられてい
る方法であり、(2)はITU−T国際標準G.729
で用いられている方法である。これらの改良によってさ
れなる性能向上が得られたが、それでも十分な性能を得
ることができなかった。
性やフレーム間相関を利用したゲイン情報符号化法が開
発され、ある程度効率の良いゲイン情報の符号化が可能
になった。しかし、依然としてその性能は十分でなかっ
た。この理由として、パラメータ同志の相関を十分に利
用していないことが挙げられる。例えば、音声の大部分
を占める母音区間は、比較的パワーが大きく、適応音源
のゲインの方が確率的音源のゲインよりも相対的に大き
いという傾向があり、一方、適応音源のゲインよりも確
率的音源のゲインの方が大きい子音区間は比較的にパワ
ーが小さいという傾向がある。このように、実際には、
パワーと2つのゲインの相対的関係には強い相関があ
る。しかしこれまでは、フレーム間や2つのゲインの統
計的偏りは利用しても、パワーと各ゲインの相対関係を
利用したゲイン符号化法は存在しなかった。そのために
十分な性能を得ることができなかった。
に、本発明は、CELP方式における2つのゲイン情報
(適応コードベクトルゲイン、確率的コードベクトルゲ
イン)をそれらの和(和成分)とその和に対する一方の
比率(比成分)に変換して量子化対象ベクトルを求める
パラメータ変換部と、過去の復号化されたコードベクト
ルが格納されている復号化ベクトル格納部と、予測係数
が格納されている予測係数格納部と、復号化ベクトル格
納部に格納された過去の復号化されたコードベクトルと
予測係数格納部に格納された予測係数を用いてターゲッ
トベクトルを求めるターゲット抽出部と、複数のコード
ベクトルが格納されているベクトル符号帳と、予測係数
格納部に格納された予測係数を用いてベクトル符号帳に
格納されている複数のコードベクトルとターゲット抽出
部で得られたターゲットベクトルとの距離を計算する距
離計算部と、ベクトル符号帳と距離計算部を制御して距
離計算部から得られた距離の比較によって最も適当とす
るコードベクトルの番号を求め、求めた符号からベクト
ル格納部に格納されたコードベクトルを取り出し同ベク
トルを用いて復号化ベクトル格納部の内容を更新する比
較部とを備える。
は、入力ベクトルをそれらの和及び前記和に対する比率
に変換して量子化対象ベクトルを求めるパラメータ変換
部と、復号化コードベクトルを格納する復号化ベクトル
格納部と、予測係数を格納する予測係数格納部と、前記
量子化対象ベクトル、前記復号化コードベクトル、及び
前記予測係数を用いてターゲットベクトルを求めるター
ゲット抽出部と、複数のコードベクトルを格納するベク
トル符号帳と、前記予測係数を用いて前記複数のコード
ベクトルと前記ターゲットベクトルとの距離を計算する
距離計算部と、前記ベクトル符号帳と前記距離計算部を
制御して前記距離を比較することにより最適なコードベ
クトル及び対応する番号を求め、前記番号を符号として
出力するとともに、前記最適なコードベクトルを用いて
前記復号化ベクトルを更新する比較部とを備えることを
特徴とするベクトル量子化法であり、最適ゲインをその
ままベクトル量子化できるという作用を有する。
と前記和に対する比率との間の相関の度合いによって設
定されていることを特徴とする請求項1記載のベクトル
量子化法であり、音源のインデクスに対応する2つの合
成音と入力音声からゲインの量子化による歪を評価しな
がらベクトル量子化するもので、パラメータ変換部の特
徴によりパワーと各ゲインの相対的大きさの相関を利用
することが出来るようになり、復号化ベクトル格納部、
予測係数格納部、ターゲット抽出部、距離計算部の特徴
によりパワーと2つのゲインの相対的関係の間の相関を
利用したゲインの予測符号化が実現でき、これによりパ
ラメータ同志の相関を十分に利用できるという作用を有
する。
と図2を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本実施の形態におけるベクトル
量子化法の機能ブロック図である。図1において、11
は入力される最適ゲインで、12は最適ゲインの要素の
和とその和に対する比率に変換して量子化対象ベクトル
を求めるパラメータ変換部で、13は復号化ベクトル格
納部に格納された過去の復号化されたコードベクトルと
予測係数格納部に格納された予測係数を用いてターゲッ
トベクトルを求めるターゲット抽出部で、14は過去の
復号化されたコードベクトルが格納されている復号化ベ
クトル格納部で、15は予測係数が格納されている予測
係数格納部で、16は予測係数格納部に格納された予測
係数を用いてベクトル符号帳に格納されている複数のコ
ードベクトルとターゲット抽出部で得られたターゲット
ベクトルとの距離を計算する距離計算部で、17は複数
のコードベクトルが格納されているベクトル符号帳で、
18はベクトル符号帳と距離計算部を制御して距離計算
部から得られた距離の比較によって最も適当とするコー
ドベクトルの番号を求め、求めた番号からベクトル格納
部に格納されたコードベクトルと取り出し同ベクトルを
用いて復号化ベクトル格納部の内容を更新する比較部、
19は比較部で求められる番号である。
について、図1を用いて説明する。予め、量子化対象ベ
クトルの代表的サンプル(コードベクトル)が複数格納
されたベクトル符号帳17を作成しておく。これは、一
般には、多くの音声データを分析して得られた多数のベ
クトルを基に、LBGアルゴリズム(IEEE TRA
NSACTIONS ON COMMUNICATIO
NS,VOL.COM−28,NO.1,PP84−9
5,JANUARY 1980)によって作成する。ま
た、予測係数格納部15には予測符号化を行なうための
係数を格納しておく。この予測係数についてはアルゴリ
ズムの説明の後で説明する。また、復号化ベクトル格納
部14には初期値として無音状態を示す値を格納してお
く。例として、最もパワーの小さいコードベクトルが挙
げられる。
のゲインと確率的音源のゲイン)をパラメータ変換部1
2において和と割合の要素のベクトル(入力)に変換す
る。変換方法を、(数3)に示す。
値ではない。したがって、Rが負の値になる場合もあ
る。また、Ga+Gsが負になった場合には予め用意し
た固定値を代入しておく。
ラメータ変換部で得られたベクトルを基に、復号化ベク
トル格納部14に格納された過去の復号化ベクトルと予
測係数格納部に格納された予測係数を用いてターゲット
ベクトル得る。ターゲットベクトルの算出式(数4)に
示す。
格納部15に格納された予測係数を用いて、ターゲット
抽出部で得られたターゲットベクトルとベクトル符号帳
17に格納されたコードベクトルとの距離を計算する。
距離の計算式を(数5)に示す。
と距離計算部16を制御し、ベクトル復号帳17に格納
された複数のコードベクトルの中で距離計算部16にて
算出された距離の最も小さくなるコードベクトルの番号
を求め、これをゲインの符号19とする。また、得られ
たゲインの符号19を基に復号化ベクトルを求め、これ
を用いて復号化ベクトル格納部14の内容を更新する。
復号化ベクトルの求め方を(数6)に示す。
器と同様のベクトル符号帳、予測係数格納部、復号化ベ
クトル格納部を用意しておき、符号器から伝送されてき
たゲインの符号に基づいて、符号器の比較部の復号化ベ
クトル作成と復号化ベクトル格納部の更新の機能によっ
て復号化を行なう。
測係数の設定方法について説明する。予測係数は、まず
多くの学習用音声データについて量子化を行ない、その
最適ゲインから求めた入力ベクトルと量子化時の復号化
ベクトルを収集して母集団を作成し、そしてその母集団
について以下の(数8)に示す総合歪を最小化すること
により求める。具体的には、各Upi、Uriで総合歪
の式を偏微分して得られる連立方程式を解くことによっ
てUpi、Uriの値を求める。
よれば、最適ゲインをそのままベクトル量子化でき、パ
ラメータ変換部の特徴によりパワーと各ゲインの相対的
大きさの相関を利用することが出来るようになり、復号
化ベクトル格納部、予測係数格納部、ターゲット抽出
部、距離計算部の特徴によりパワーと2つのゲインの相
対的関係の間の相関を利用したゲインの予測符号化が実
現でき、これらの特徴によりパラメータ同志の相関を十
分に利用することが可能となる。
けるベクトル量子化法の機能ブロック図である。本実施
の形態では、音源のインデクスに対応する2つの合成音
と聴感重み付き入力音声からゲインの量子化による歪を
評価しながらベクトル量子化を行う。
付け入力音声と聴感重み付けLPC合成済み適応音源と
聴感重み付けLPC合成済み確率的音源で、53は52
の入力データと復号化ベクトル格納部に格納された復号
化ベクトルと予測係数格納部に格納された予測係数から
距離計算に必要なパラメータを計算するパラメータ計算
部で、54は過去の復号化されたコードベクトルが格納
されている復号化ベクトル格納部で、55は予測係数が
格納されている予測係数格納部で、56は予測係数格納
部に格納された予測係数を用いてベクトル符号帳に格納
されている複数のコードベクトルで復号した時の符号化
歪を計算する距離計算部で、57は複数のコードベクト
ルが格納されているベクトル符号帳で、58はベクトル
符号帳と距離計算部を制御して距離計算部から得られた
符号化歪の比較によって最も適当とするコードベクトル
の番号を求め、求めた番号からベクトル格納部に格納さ
れたコードベクトルを取り出し同ベクトルを用いて復号
化ベクトル格納部の内容を更新する比較部で、59は比
較部で求められる番号である。
について、図2を用いて説明する。予め、量子化対象ベ
クトルの代表的サンプル(コードベクトル)が複数格納
されたベクトル符号帳57を作成しておく。一般にはL
BGアルゴリズム(IEEETRANSACTIONS
ON COMMUNICATIONS,VOL.CO
M−28,NO.1,PP84−95,JANUARY
1980)等によって作成する。また、予測係数格納
部55には予測符号化を行なうための係数を格納してお
く。この係数は(実施の形態1)で説明した予測係数格
納部15に格納する予測係数と同じものを用いる。ま
た、復号化ベクトル格納部54には初期値として無音状
態を示す値を格納しておく。
力された、聴感重み付け入力音声、聴感重み付けLPC
合成済み適応音源、聴感重み付けLPC合成済み確率的
音源52、更に、復号化ベクトル格納部54に格納され
た復号化ベクトル、予測係数格納部55に格納された予
測係数から距離計算に必要なパラメータを計算する。距
離計算部における距離は従来例の説明で示した(数2)
と同様に、次の(数9)に基づく。
ードベクトルの番号に依存しない部分の計算を行なう。
計算しておくものは、上記予測ベクトルと3つの合成音
間の相関、パワーである。計算式を(数10)に示す。
タ計算部53で計算した各パラメータ、予測係数格納部
55に格納された予測係数、ベクトル符号帳57に格納
されたコードベクトルから、符号化歪を算出する。算出
式を次の(数11)に示す。
番号nに依存しないので、その加算を省略することがで
きる。
と距離計算部56の制御し、ベクトル符号帳57に格納
された複数のコードベクトルの中で距離計算部56にて
算出された距離の最も小さくなるコードベクトルの番号
を求め、これをゲインの符号59とする。また、得られ
たゲインの符号59を基に復号化ベクトルを求め、これ
を用いて復号化ベクトル格納部54の内容を更新する。
復号化ベクトルは(数6)により求める。
方、復号器(デコーダ)では、予め符号器と同様のベク
トル符号帳、予測係数格納部、復号化ベクトル格納部を
用意しておき、符号器から伝送されてきたゲインの符号
に基づいて、符号器の比較部の復号化ベクトル作成と復
号化ベクトル格納部の更新の機能によって復号化を行な
う。
よれば、音源のインデクスに対応する2つの合成音と入
力音声からゲインの量子化による歪を評価しながらベク
トル量子化でき、パラメータ変換部の特徴によりパワー
と各ゲインの相対的大きさの相関を利用することが出来
るようになり、復号化ベクトル格納部、予測係数格納
部、ターゲット抽出部、距離計算部の特徴によりパワー
と2つのゲインの相対的関係の間の相関を利用したゲイ
ンの予測符号化が実現でき、これによりパラメータ同志
の相関を十分に利用できる。
タ変換部の特徴によりパワーと各ゲインの相対関係の相
関を利用することが可能になり、復号化ベクトル格納
部、予測係数格納部、ターゲット抽出部、パラメータ計
算部、距離計算部の特徴によりパワーと2つのゲインの
大きさの比の間の相関を利用することが可能になり、こ
れらの特徴によりパラメータ同志の相関を十分に利用す
ることが可能になり、従来得られなかった格別の効果を
得ることができる。
の機能ブロック図
の機能ブロック図
ク図
Claims (2)
- 【請求項1】 入力ベクトルをそれらの和及び前記和に
対する比率に変換して量子化対象ベクトルを求めるパラ
メータ変換部と、復号化コードベクトルを格納する復号
化ベクトル格納部と、予測係数を格納する予測係数格納
部と、前記量子化対象ベクトル、前記復号化コードベク
トル、及び前記予測係数を用いてターゲットベクトルを
求めるターゲット抽出部と、複数のコードベクトルを格
納するベクトル符号帳と、前記予測係数を用いて前記複
数のコードベクトルと前記ターゲットベクトルとの距離
を計算する距離計算部と、前記ベクトル符号帳と前記距
離計算部を制御して前記距離を比較することにより最適
なコードベクトル及び対応する番号を求め、前記番号を
符号として出力するとともに、前記最適なコードベクト
ルを用いて前記復号化ベクトルを更新する比較部とを備
えることを特徴とするベクトル量子化法。 - 【請求項2】 予測係数が和と前記和に対する比率との
間の相関の度合いによって設定されていることを特徴と
する請求項1記載のベクトル量子化法。
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