JP2001141913A - 像回転プリズムおよびこれを利用した立体画像表示装置 - Google Patents

像回転プリズムおよびこれを利用した立体画像表示装置

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JP2001141913A
JP2001141913A JP32672699A JP32672699A JP2001141913A JP 2001141913 A JP2001141913 A JP 2001141913A JP 32672699 A JP32672699 A JP 32672699A JP 32672699 A JP32672699 A JP 32672699A JP 2001141913 A JP2001141913 A JP 2001141913A
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image
prism
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light
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JP32672699A
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English (en)
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Manami Kuiseko
真奈美 杭迫
Makoto Miyazaki
誠 宮崎
Ken Yoshii
謙 吉井
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部1回反射型のプリズムでありながら、色
収差の発生を抑えることの可能な像回転プリズムを提供
すること。 【解決手段】 像回転プリズム10は、低屈折率で低分
散の第1の材料で構成され、入射面11が形成された第
1部材10aと、高屈折率で高分散の第2の材料で構成
され、入射面11での屈折によって生じる収差を補償す
る第2部材10bと、低屈折率で低分散の第3の材料で
構成され、入射面11と対称となるように形成された出
射面13が形成された第3部材10cとを備えて、全体
として台形四角柱形状で形成される。そして、第2部材
10bに対して第1部材10aと第3部材10cとが接
合され、光を第1部材10a、第2部材10b、第3部
材10cを介して出射面13より出射させるとともに、
入射面11から出射面13に導く過程で光をプリズム内
部で1回反射させるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、像回転プリズム
およびこれを利用した立体画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光学系において像を回転させ
たり、反転させるための種々の像回転プリズムが知られ
ているが、従来の像回転プリズムは主としてマイクロフ
ィルムリーダーや顕微鏡等に利用されており、比較的光
束が平行に近い部分に用いられていた。
【0003】図10は、いわゆるドーブプリズムと呼ば
れる従来の像回転プリズム200を示す図である。この
像回転プリズム200は、一のガラス材料で形成された
全体として台形四角柱形状のプリズムである。この像回
転プリズム200では、図10に示すように台形形状に
おける2つの対称な傾斜面がそれぞれ光の入射面201
と出射面203となる。このような像回転プリズム20
0は、入射光1aがプリズム内に入射すると入射面20
1にて角度αに応じて屈折し、プリズム内の反射面20
2で1回反射して出射面203側に導かれる。そして、
出射面203にて角度αに応じて屈折し、再び元の光路
(入射光と同軸上の光路)に戻る出射光1bとなる。
【0004】したがって、図10に示す像回転プリズム
200は、光路中に介挿されてプリズム内部にて1回反
射するように構成されているので、一定方向を向いてい
る画像を入射する場合に上下または左右方向を反転させ
たり、または、回転する像を入射する場合に該プリズム
を像の回転速度の1/2の速度で回転させることによ
り、常に一定の方向を向いた出射像(すなわち、像の回
転を打ち消した出射像)を得ることができる。
【0005】ところで、図10と同様の作用を示すプリ
ズムとして、プリズム内部にて多数回反射(例えば、5
回反射等)させるペチャンプリズム等が知られている。
しかし、このようなプリズムでは内部で多数回反射させ
るため、像の反転または回転作用を行うために必要な光
路長がかなり大きくなるので、プリズム自体が大型化
し、これを利用する装置の小型化を図ることは困難にな
る。
【0006】一方、図10の像回転プリズム200では
入射光1aに対して一定の角度を有する入射面201お
よび出射面203での屈折作用を利用し、プリズム内部
における1回反射を実現しているので、像の反転または
回転作用を行うために必要な光路長は他のプリズムに比
べて最短となる。このため、プリズム自体も小型化し、
これを利用する装置の小型化を図ることも可能になる点
で非常に有用である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような像回転プリズム200を用いると、入射面201
および出射面203が入射光1aおよび出射光1bの光
軸に対して一定の傾斜を有しているため、平行平板を光
路中に介挿する場合と同様に、屈折によって色収差が発
生する。どのような材料を用いて像回転プリズムを形成
しても色分散が生じ、入射面に対して斜め方向から光を
入射させると、色成分に応じて屈折する角度が異なるか
らである。従来では、比較的色分散の少ない材料を用い
て像回転プリズム200を形成することで色収差を抑制
してきたが、像回転プリズム200を使用する装置によ
ってはそれだけでは不十分である。
【0008】つまり、図10に示すように、入射面20
1に対して斜め方向から入射することにより、光の分散
が発生し、入射光1aに含まれる各波長成分に応じて屈
折する角度が異なることになる。図10中、入射光1a
に含まれるスペクトル線であるg線(波長:435.8
nm)、d線(波長:587.6nm)およびC線(波
長:656.3nm)の光について考えると、それぞれ
の光成分の屈折角はg線よりもd線、d線よりもC線が
大きくなる。そして、このように分散した光成分はプリ
ズム内の媒質を互いに広がりつつ伝搬し、出射面203
からの出射光1bにおいては、C線とd線とは一の光路
上に一致せず、幅Lを有する色収差となって現れる。
【0009】このような色収差は像回転プリズム200
を回転させて像の表示方向を変えるにつれて発生する方
向が変わる性質のものである。また、像回転プリズム2
00を平行光束に近い部分に使用するときには収差の量
は特に問題とならないが、収束光または発散光の光路中
に使用するときには、色収差が大きくなって現れるため
問題となる。
【0010】そこで、この発明は、上記課題に鑑みてな
されたものであって、内部1回反射型のプリズムであり
ながら、色収差の発生を抑えることの可能な像回転プリ
ズムを提供すること目的とし、さらに、これを利用した
立体画像表示装置を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、像回転プリズムであっ
て、低屈折率で低分散の第1の材料で構成され、入射す
る光に対して所定の傾斜を有する入射面が形成された第
1部材と、高屈折率で高分散の第2の材料で構成され、
前記入射面での屈折によって生じる収差を補償する第2
部材と、低屈折率で低分散の第3の材料で構成され、前
記入射面と対称となるように形成された出射面が形成さ
れた第3部材とを備え、前記第2部材に対して前記第1
部材と前記第3部材とが接合され、前記光を前記第1部
材、前記第2部材、前記第3部材を介して前記出射面よ
り出射させるとともに、前記入射面から前記出射面に導
く過程で前記光を1回反射させるように構成されること
を特徴としている。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の像回転プリズムにおいて、全体として台形四角柱状に
形成され、前記第1部材と前記第3部材とがそれぞれ直
角三角柱状に形成されることを特徴としている。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の像回転プリズムにおいて、前記第2部材が、直方体状
に形成されることを特徴としている。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載の像回転プリズムにおいて、
前記第1部材と前記第3部材とが、屈折率がnd=1.
5168であり、アッベ数がνd=64.12であるガ
ラス材料で形成され、前記第2部材が、屈折率がnd=
1.80518であり、アッベ数がνd=25.43で
あるガラス材料で形成されることを特徴としている。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載の像回転プリズムにおいて、
前記第1部材と前記第3部材とが、屈折率がnd=1.
5168であり、アッベ数がνd=64.12であるガ
ラス材料で形成され、前記第2部材が、屈折率がnd=
1.84666であり、アッベ数がνd=23.82で
あるガラス材料で形成されることを特徴としている。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載の像回転プリズムにおいて、
前記第1部材と前記第3部材とが、屈折率がnd=1.
5168であり、アッベ数がνd=64.12であるガ
ラス材料で形成され、前記第2部材が、屈折率がnd=
1.83350であり、アッベ数がνd=21.00で
あるガラス材料で形成されることを特徴としている。
【0017】請求項7に記載の発明は、所定の回転軸を
中心に回転走査するスクリーンに対して投影用画像を断
続的に投影することによって、残像効果を生じさせて表
示対象物の立体画像を表示する立体画像表示装置であっ
て、前記投影用画像を生成する画像生成手段と、前記画
像生成手段で生成された前記投影用画像を前記スクリー
ンに導く投影光学系とを備え、前記投影光学系が請求項
1ないし請求項6のいずれかに記載の像回転プリズムを
含むことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照しつつ説明する。
【0019】<1.像回転プリズム>図1および図2
は、この発明の実施の形態に係る像回転プリズム10を
示す図であり、図1は光軸に対して垂直な方向(横方
向)から像回転プリズム10を見た図であり、図2は像
回転プリズム10の斜視図である。
【0020】図1および図2に示すように、像回転プリ
ズム10は、直角三角柱形状の第1部材10aと、直方
体形状の第2部材10bと、直角三角柱形状の第3部材
10cとがこの順で接合されて形成され、全体として台
形四角柱形状のプリズムとして構成される。つまり、第
3部材10cは、第1部材10aと同一形状であって、
プリズム形成の際には第1部材10aの配置形態から左
右反転させた形態(すなわち、対称形態)を示すように
配置する。このように配置することで、直方体形状の第
2部材19bにおいて所定の対向する2面に対して直角
三角柱形状の第1部材10aおよび第3部材10cを接
合することができ、全体として台形四角柱形状のプリズ
ムが形成される。
【0021】そして、第1部材10aは低屈折率で低分
散の材料で形成され、第2部材10bは高屈折率で高分
散の材料で形成され、第3部材10cは低屈折率で低分
散の材料で形成される。
【0022】この像回転プリズム10では、図1に示す
ように第1部材10aと第3部材10cとによって形成
される台形形状の2つの対称な傾斜面がそれぞれ光の入
射面11と出射面13となる。入射面11と出射面13
とは、図1に示すように台形形状の下底面(反射面1
2)に対して所定角度αを成すように形成され、それぞ
れ傾斜方向の異なる対称な傾斜面として構成される。こ
のように入射面11と出射面13との傾斜をそれぞれ異
なる方向の対称な傾斜面とし、第1部材10aと第3部
材10cとを同一材料で形成することで、入射光1aと
出射光1bとの光の進行方向を一致させることができ
る。
【0023】また、像回転プリズム10においては、台
形形状の底面部分が反射面12として作用するため、図
1に示すように、第1部材10aと第2部材10bと第
3部材10cとの入射光1aに平行なそれぞれの面が一
体的な平面を形成し、その平面がプリズム内部での1回
反射を起こさせる反射面12となる。
【0024】このような像回転プリズム200は、入射
光1aがプリズム内に入射すると入射面11にて角度α
に応じて屈折し、第1部材10a中を進む。そして第1
部材10aと第2部材10bとの境界14にて再び屈折
して第2部材10b中に進入する。そして、反射面12
で1回反射された光は第2部材10bと第3部材10c
との境界15にて屈折して第3部材10c中に進入し、
出射面13から入射光1aと同一方向に向かう出射光1
bが射出される。
【0025】まず、入射光1aが第1部材10aの入射
面11から入射すると、図3に示すように、第1部材1
0aを形成する媒質(低屈折率、低分散)に応じて、入
射光1aに含まれるg線、d線およびC線の各光成分が
屈折する。このとき、各光成分の屈折角はg線よりもd
線、d線よりもC線が大きくなるが、第1部材10aは
低分散の材料で形成されるため、入射面11にて生じる
色分散の発生量は比較的に小さなものに抑制される。換
言すれば、入射面11での屈折によって生じる色収差の
発生量をなるべく小さくするために、入射面11側に低
分散の材料を使用するのである。そして、各光成分は分
散した状態で第1部材10aの媒質中を進む。
【0026】そして、第1部材10aと第2部材10b
との境界14に達すると、各光成分は低屈折率、低分散
の媒質中から高屈折率、高分散の媒質中に進むことにな
るため、図4に示すように広がりつつある各光成分が互
いに収束する方向に進むことになる。つまり、境界14
において、入射側の材料(第1部材10aの材料)より
も高屈折率の第2部材10bに入射させることで、入射
面11にて屈折した方向と逆方向に少しだけ光線を屈折
させる。そして、高屈折率材料をさらに高分散の材料で
構成することで、入射面11での屈折時に発生する色収
差を補正するのである。
【0027】このため、高屈折率、高分散の第2部材1
0bに入射することで、g線、d線およびC線の各光成
分は媒質に応じてそれぞれ異なる屈折角を示すことにな
り、結果的に各光成分が互いに収束する方向に進むこと
になるのである。そして、第1部材10aを低屈折率、
低分散の材料で形成するとともに、第2部材10bを高
屈折率、高分散の材料で形成することで、入射面11に
おいて生じた分散の影響を打ち消すように、境界14に
おける屈折・分散作用を生じさせることが可能になり、
第2部材10bは入射面11での屈折によって生じた収
差を補償する機能を有することになる。
【0028】そして、第2部材10b内部を各光成分が
進み、反射面12にて反射されて第2部材10bと第3
部材10cとの境界15に達する。
【0029】第2部材10bと第3部材10cとの境界
15においても屈折、分散が起こる。この境界15にお
ける屈折によって、屈折光は、入射光の光軸に関して第
1部材10a中を進む光と対称な方向に進む光となる。
この結果、入射面11と対称的な傾斜を有する出射面1
3から出射される出射光1bが入射光1aと同じ方向で
出射されることになる。
【0030】ところで、境界15においても屈折、分散
が生じるが、各光成分は第2部材10b中を進む過程に
おいて入射面11にて生じた収差の影響がある程度補償
されているので、境界15において屈折、分散が生じた
としても、出射光1bにおける収差を低減することは可
能である。
【0031】ここで、この実施の形態における収差低減
の原理について説明する。図5は、収差低減の原理を示
す図であり、像回転プリズム10での内部1回反射を考
えないようにするために示す図である。図5(a)は従
来の像回転プリズム200(図10)と同様の作用効果
を示し、図5(b)は図1に示す像回転プリズム10と
同様の作用効果を示す。
【0032】まず、図5(a)に示すように、従来の像
回転プリズムではプリズム自体が一の材料で形成される
ため入射面201にて発生する光の分散はそのままの状
態でプリズム内を通過し、出射面203側から収差Lを
有する出射光となる。
【0033】これに対し、図5(b)に示すように、低
屈折率で低分散の材料で形成された第1部材10aと、
高屈折率で高分散の材料で形成された第2部材10b
と、低屈折率で低分散の材料で形成された第3部材10
cとを接合させ、入射面11から出射面13に光を導く
と、入射面11で生じた分散は、境界14にて補償され
るようになり、第2部材10bを通過する際に分散の影
響は低減される。そして、境界15にて再び屈折、分散
が生じるため、出射光には収差L1が発生するが、図5
(a)の場合の収差Lと比較すると、図5(b)の収差
L1は低減されている。
【0034】これと同様の作用効果が、図1に示した像
回転プリズム10に生じるのである。したがって、図1
に示す像回転プリズム10の出射光1bに生じる収差L
1は、第2部材10bにおいて、入射面11での屈折に
よって生じる収差を補償するように構成されていること
から、従来の像回転プリズムで生じる収差L(図10)
よりも低減される。
【0035】なお、像回転プリズム10に生じる収差L
1は、第1部材10a、第2部材10bおよび第3部材
10cに選択される材料に応じて異なるものとなるが、
第1部材10aおよび第3部材10cが比較的に低屈折
率で低分散の材料で形成され、第2部材10bが比較的
に高屈折率で高分散の材料で形成されるという条件を満
たす限りにおいては、従来のように一の材料で形成した
場合よりも収差が抑制されることは上記説明より明らか
である。
【0036】また、図1および図2に示した像回転プリ
ズム10は、内部で1回反射を行って出射させるように
構成されているので、内部で多数回反射を行わせること
が必要なプリズムに比べて必要とする光路長を短くする
ことができるので、プリズム自体を小型化することも可
能である。
【0037】したがって、この実施の形態における像回
転プリズム10は、色収差が大きくなって現れることが
問題となる装置や小型化の必要のある装置であっても使
用することができ、色収差を抑制した像の反転作用や回
転作用を生じさせることが可能になる。
【0038】ここで、入射面11および出射面13の角
度αを45°等の比較的大きな角度に設定した場合、入
射面11での屈折角は比較的小さくなるので、像の反転
作用または回転作用を生じさせるのに必要な光路長は多
少長くなる。
【0039】これに対して、角度αを30°に設定した
場合には、必要な光路長はほぼ最短となるので好ましい
のであるが、像回転プリズム10のサイズを大きくする
ことなく形成しようとすると、入射面11で生じる色収
差を補償するための第2部材10bの幅(境界14と境
界15との間隔)が小さくなるため、色収差補正の効果
が低減する。しかしながら、この場合においても、従来
において発生する収差量の約半分以下には抑制すること
が可能であるので、それ以上の収差抑制を行う必要があ
る場合には光束の収束状態を工夫するようにすれば、像
の性能に問題とならない程度の収差に抑制することがで
きる。
【0040】また、図6および図7に示すような像回転
プリズム20を構成するようにすれば、光束の収束状態
を工夫することなく、良好に色収差を補正することが可
能である。図6および図7に示す像回転プリズム20
は、直角三角柱形状の第1部材20aと、直方体形状よ
りも幅を厚くした第2部材20bと、直角三角柱形状の
第3部材20cとがこの順で接合されて形成され、第1
部材20aおよび第2部材20bと第3部材20cとを
接着させた後に入射面21と出射面23とを研磨するこ
とで、全体として台形四角柱形状のプリズムとして構成
されている。
【0041】この像回転プリズム20においても、第1
部材20aは低屈折率で低分散の材料で形成され、第2
部材20bは高屈折率で高分散の材料で形成され、第3
部材10cは低屈折率で低分散の材料で形成される。
【0042】上記のような像回転プリズム20による
と、第2部材20bにおける境界24と境界25との間
隔を大きくすることができるので、入射面21で生じる
色収差を良好に補償することができ、ほぼ完全に色収差
を補正することのできる像回転プリズム20となる。
【0043】次に、比較的に入手容易なガラス材料で像
回転プリズム10(図1,図2)を構成する場合の具体
例について説明する。
【0044】例えば、低屈折率で低分散の材料として、
屈折率nd=1.5168でアッベ数νd=64.12
(アッベ数は数値が小さいほど高分散)のガラス材料を
用い、第1部材10aおよび第3部材10cを形成す
る。このガラス材料は比較的に入手が容易であるため像
回転プリズム10を形成する場合に製作コストを低減す
ることができる。
【0045】また、高屈折率で高分散の材料としては、
いくつかの候補が挙げられる。例えば、屈折率nd=
1.80518でアッベ数νd=25.43のガラス材
料、屈折率nd=1.84666でアッベ数νd=2
3.82のガラス材料、または、屈折率nd=1.83
350でアッベ数νd=21.00のガラス材料を用い
て第2部材10bを形成する。これらのガラス材料も比
較的に入手が容易であるため像回転プリズム10を形成
する場合に製作コストを低減することができる。
【0046】ここで、像回転プリズム10において、入
射面11および出射面13の角度αを30°に設定し、
入射光1aの光束幅を約15mmとした条件の場合の収
差L1について比較検証する。
【0047】従来の像回転プリズム200において同条
件での収差L(図10:g線とC線との差)を測定する
とL=0.13mmであった。
【0048】これに対し、第1部材10aおよび第3部
材10cを屈折率nd=1.5168でアッベ数νd=
64.12であるガラス材料で形成し、第2部材10b
を屈折率nd=1.80518でアッベ数νd=25.
43であるガラス材料で形成することで構成された像回
転プリズム10の場合には、色収差L1はL1=0.0
7mmとなり、従来の半分以下の収差量まで低減され
る。
【0049】また、第1部材10aおよび第3部材10
cを屈折率nd=1.5168でアッベ数νd=64.
12であるガラス材料で形成し、第2部材10bを屈折
率nd=1.84666でアッベ数νd=23.82で
あるガラス材料で形成することで構成された像回転プリ
ズム10の場合には、色収差L1はL1=0.06mm
となり、この場合も従来の半分以下の収差量まで低減さ
れる。
【0050】さらに、第1部材10aおよび第3部材1
0cを屈折率nd=1.5168でアッベ数νd=6
4.12であるガラス材料で形成し、第2部材10bを
屈折率nd=1.83350でアッベ数νd=21.0
0であるガラス材料で形成することで構成された像回転
プリズム10の場合には、色収差L1はL1=0.05
mmとなり、この場合も従来の半分以下の収差量まで低
減される。
【0051】次に、上記と同様のガラス材料を使用し、
像回転プリズム20(図6,図7)において、入射面2
1および出射面23の角度αを30°に設定し、入射光
1aの光束幅を約15mmとした条件の場合の収差L1
について比較検証する。なお、像回転プリズム20の第
2部材20bの幅は、像回転プリズム10(図1,図
2)の第2部材10bよりも約6mm程度厚く形成され
ている。
【0052】まず、第1部材20aおよび第3部材20
cを屈折率nd=1.5168でアッベ数νd=64.
12であるガラス材料で形成し、第2部材20bを屈折
率nd=1.80518でアッベ数νd=25.43で
あるガラス材料で形成することで構成された像回転プリ
ズム20の場合には、色収差L2はL2=0.04mm
となり、図1の像回転プリズム10よりもさらに色収差
が抑制される。
【0053】また、第1部材20aおよび第3部材20
cを屈折率nd=1.5168でアッベ数νd=64.
12であるガラス材料で形成し、第2部材20bを屈折
率nd=1.84666でアッベ数νd=23.82で
あるガラス材料で形成することで構成された像回転プリ
ズム20の場合には、色収差L2はL2=0.03mm
となり、さらに色収差が抑制される。
【0054】そして、第1部材20aおよび第3部材2
0cを屈折率nd=1.5168でアッベ数νd=6
4.12であるガラス材料で形成し、第2部材20bを
屈折率nd=1.83350でアッベ数νd=21.0
0であるガラス材料で形成することで構成された像回転
プリズム20の場合には、色収差L2はL2=0.01
mmとなり、収束光または発散光の光路中に使用すると
きでも問題とならない程度の収差に抑制することができ
る。そして、この場合、最も色収差が抑制されることに
なり、最良の像回転プリズムとなる。
【0055】なお、上記のような像回転プリズム10
(若しくは20)を構成することによって、出射光1b
に生じる非点隔差も従来より10%程度低減することが
できるという効果も有しており、この点においてもプリ
ズムを光路中に介挿することで生じる影響を軽減するこ
とが可能になる。
【0056】<2.立体画像表示装置>次に、上述のよ
うな像回転プリズム10(若しくは20)を適用した装
置として立体画像表示装置を一例に挙げて説明する。
【0057】図8は、この実施の形態における立体画像
表示装置100の構成を示す図である。図8に示すよう
に回転部材39の主面に対して垂直にスクリーン38が
固定されている。回転部材39はその中心位置を回転軸
として所定の角速度Ωで回転するように構成されてお
り、スクリーン38は回転部材39の回転と一体的に回
転軸Zを中心に回転する。したがって、スクリーン38
のΩ方向への回転によって、スクリーン38の移動軌跡
は一定の体積空間を形成する。
【0058】回転部材39の内部には投影ミラー36お
よび37(スクリーン光学系)が所定の角度をなして対
向して配設され、回転部材39の回転とともにスクリー
ン38の中心軸を含む垂直軸Zの回りに角速度Ωで回転
する。この回転する投影ミラー36に対して白色光源3
1から発した光が、コリメータレンズ32、ディジタル
・マイクロミラー・デバイス(以下、「DMD」と呼
ぶ。)33、像回転プリズム10(若しくは20)、投
影レンズ35を介して入射する。
【0059】DMD33は、スクリーン38への投影用
画像となる表示対象物の断面画像を生成する画像生成手
段であり、1辺が20μm程度の矩形の金属片(例えば
アルミニウム片)のミラーを1画素として1チップあた
り数十万枚の規模で平面に敷き詰めた構造を有し、各画
素直下に配置されたSRAM出力の静電電界作用により
各ミラーの傾斜角を個々に±10度で制御できるデバイ
スである。
【0060】なお、ミラーの角度制御は、SRAM出力
の「1」、「0」に対応して、ON/OFFのバイナリ
制御であり、光源からの光が当たると、ON(またはO
FF)の方向を向いているミラーで反射した光だけがス
クリーンの方向に進み、OFF(またはON)の方向を
向いているミラーで反射した光は有効な光路から外れス
クリーンの方向には進まない。このミラーのON/OF
F制御により、ON/OFFのミラー分布に対応した光
の像(断面画像)がスクリーン38の方向に導かれるこ
とになる。
【0061】このようなDMD33は、一枚一枚のミラ
ーの偏向の応答性が約10μsecであることと、画像
データの書き込みが一般的なRAMとほぼ同様の方法で
できることから、1枚の画像を生成するのに要する時間
は1msあるいはそれ以下ときわめて高速である。仮に
1msであるとすると、残像効果を実現するために1/
18secで180゜(すなわち毎秒9回転)の体積走
査を行う場合に生成できる断面像の数は約60枚とな
る。したがって、例えば、画像生成手段としてCRTを
使用した場合の断面画像の枚数と比較すると、はるかに
多くの断面画像をスクリーン38上に投影でき、非回転
対称形状の立体の表現も可能になる。
【0062】また、DMD33の特徴の1つである光の
利用効率の高さも、より明るい断面画像をスクリーン3
8上に投影することで残像効果を高めることに寄与し、
CRT方式と比較して高品位の立体画像の表示を可能に
する。
【0063】このようにしてDMD33で生成された断
面画像は投影光学系に導かれる。投影光学系は、上述の
スクリーン光学系と、投影レンズ35と、像回転プリズ
ム10(若しくは20)を備えており、断面画像は、こ
の投影光学系を介してスクリーン38に投影されるので
ある。
【0064】ここで、スクリーン38および回転部材3
9の斜視概観図の一例を図9に示す。図9に示すように
回転部材39は円盤形状をなし、その側面にモータMT
の回転軸が接することによって回転駆動される。なお、
回転部材39の中心軸にモータを直結したり、歯車やベ
ルトを介して駆動させるようにしても良い。
【0065】また、図9においてはスクリーン38に投
影される光は投影光学系の一部をなすプリズムなどの出
射部40から出射される状態が示されている。
【0066】図9に示すようにスクリーン38がある回
転角度θ1にあるとき、θ1に対応した表示対象物の断
面画像S1(DMD33において生成)が、図8に示し
た投影ミラー36と投影ミラー37とを経由してスクリ
ーン38上に投影される。そこから微小時間が経過して
スクリーン38が回転し、その回転角度がθ2になった
とき、今度はθ2に対応した表示対象物の断面画像S2
(DMD33において生成)が、図8に示した投影ミラ
ー36と投影ミラー37とを経由してスクリーン38上
に投影される。
【0067】投影ミラー36および投影ミラー37はス
クリーン38に対して一定の位置関係を保ったまま共に
回転するので、スクリーン38上には回転にかかわらず
常に断面画像が投影され続ける。そして回転部材39を
180゜回転させた時点で再び始めと同じ断面画像が現
れ、1回の体積走査が完了する。以上の動作を回転部材
39の回転の速度を残像効果が起きるように十分に速
く、かつ投影する断面画像の枚数を十分に多くすること
によって、観察者は断面画像の包絡として表示対象物の
立体画像を視認できる。
【0068】このように構成された立体画像表示装置1
00において、図8に示すようにDMD33にて生成さ
れた断面画像をスクリーン38に導く光路中に、上述し
た像回転プリズム10(若しくは20)が介挿されてい
る。
【0069】スクリーン38が取り付けられている回転
部材39がある回転角度に位置する場合に、スクリーン
38上に投影されている断面画像を基準像とし、仮に像
回転プリズム10(若しくは20)を用いないとする
と、回転部材39が回転するにつれて、投影される断面
画像はスクリーン38上で面内回転し、回転部材が18
0゜回転したところで投影される断面画像は基準像に対
し上下が逆転した像になってしまう。この現象を防ぐた
めに、上述の像回転プリズム10(若しくは20)が設
けられているのである。
【0070】既述のように、像回転プリズム10(若し
くは20)を光軸まわりに回転させると、入射画像に対
する出射画像が像回転プリズム10(若しくは20)の
角速度の2倍の角速度で回転して出射される性質があ
る。したがって、スクリーン38が取り付けられている
回転部材39の角速度の1/2の角速度で像回転プリズ
ムを回転させるように、図示しないプリズム回転手段を
設けることによって、スクリーン38の回転にかかわら
ず常に正立した断面画像をスクリーン38上に投影する
ことが可能になる。
【0071】上記のような構成の立体画像表示装置10
0においては、スクリーン38に断面画像を投影する際
に、投影レンズ35の役割によって光束がスクリーン3
8上に至るまでの間で、断面画像がスクリーン38上に
適切な画像サイズで投影されるように構成されているた
め、DMD33で生成された断面画像はスクリーン38
に投影されるときに、拡大表示されることもある。
【0072】ここで、従来のような像回転プリズム20
0(図10)を用いていると、スクリーン38に投影さ
れる断面画像の色収差も拡大されるため、画像の品質が
低下することになる。
【0073】これに対し、上述したような像回転プリズ
ム10(若しくは20)を用いて立体画像表示装置10
0を構成すると、色収差は抑制されるのでスクリーン3
8に対して断面画像が拡大表示されても色収差は目立つ
ことがなく、画像の品質も高品位なものとなる。その結
果、スクリーン38の走査空間内に表示される立体画像
も品質の高い立体画像となる。
【0074】また、図8に示すように、立体画像表示装
置100を構成する場合に、各光学部品を設置するため
のスペースが必要となるが、内部1回反射型の上述した
像回転プリズム10(若しくは20)を用いることで、
像回転プリズム10(若しくは20)を設置するために
必要なスペースを最小限に抑えることができ、立体画像
表示装置100の全体としての装置サイズをも小さくす
ることが可能になる。
【0075】<3.変形例>以上、この発明の一実施形
態について説明したが、この発明は上記説明した内容の
ものに限定されるものではない。
【0076】例えば、像回転プリズム10(若しくは2
0)としては、全体として台形四角柱形状に形成される
場合について説明したが、これに限定されるものではな
い。なぜなら、像の反転作用や回転作用を行うために必
須でない部分については任意の形状に構成することがで
きるので、その場合には全体として台形四角柱形状とは
ならないこともあるからである。しかしながら、全体と
して台形四角柱形状に形成することは、全体のサイズを
最小にすることができるという点で有効である。
【0077】また、像回転プリズム10(若しくは2
0)を構成する場合の一例としてガラス材料を用いる形
態について説明したが、樹脂材料を用いて形成してもよ
い。例えば、低屈折率で低分散の材料としてアクリル等
を利用し、高屈折率で高分散の材料としてポリカーボネ
ートやスチレン等を利用することが考えられる。また、
樹脂材料以外のその他の材料であってもよい。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、高屈折率で高分散の第2の材料で構成さ
れ、入射面での屈折によって生じる収差を補償する第2
部材に対して、低屈折率で低分散の第1の材料で構成さ
れ、入射光に対して所定の傾斜を有する入射面が形成さ
れた第1部材と、低屈折率で低分散の第3の材料で構成
され、入射面と対称となるように形成された出射面が形
成された第3部材とが接合され、光を第1部材、第2部
材、第3部材を介して出射面より出射させるとともに、
入射面から出射面に導く過程で光を1回反射させるよう
に構成されているため、色収差の発生を抑えることがで
きるとともに、必要とする光路長を最小限に抑えること
ができる。
【0079】請求項2に記載の発明によれば、全体とし
て台形四角柱状に形成され、第1部材と第3部材とがそ
れぞれ直角三角柱状に形成されるため、プリズム自体を
最小限の大きさで構成することができる。
【0080】請求項3に記載の発明によれば、第2部材
は直方体状に形成されるため、他の形状を採用する場合
に比べて製作コストの低廉化を図ることができる。
【0081】請求項4に記載の発明によれば、第1部材
と第3部材とは、屈折率がnd=1.5168であり、
アッベ数がνd=64.12であるガラス材料で形成さ
れ、第2部材は、屈折率がnd=1.80518であ
り、アッベ数がνd=25.43であるガラス材料で形
成されるため、色収差の発生を抑えることができるとと
もに、材料コストの低廉化を図ることもできる。
【0082】請求項5に記載の発明によれば、第1部材
と第3部材とは、屈折率がnd=1.5168であり、
アッベ数がνd=64.12であるガラス材料で形成さ
れ、第2部材は、屈折率がnd=1.84666であ
り、アッベ数がνd=23.82であるガラス材料で形
成されるため、色収差の発生を抑えることができるとと
もに、材料コストの低廉化を図ることもできる。
【0083】請求項6に記載の発明によれば、第1部材
と第3部材とは、屈折率がnd=1.5168であり、
アッベ数がνd=64.12であるガラス材料で形成さ
れ、第2部材は、屈折率がnd=1.83350であ
り、アッベ数がνd=21.00であるガラス材料で形
成されるため、色収差の発生を最小限の程度まで抑制す
ることができるとともに、材料コストの低廉化を図るこ
とができる。
【0084】請求項7に記載の発明によれば、スクリー
ンに投影される投影用画像における収差を抑制すること
ができ、品質の高い立体画像を表示することができる。
また、立体画像表示装置を小型化することも可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る像回転プリズムを
示す図である。
【図2】この発明の実施の形態に係る像回転プリズムを
示す図である。
【図3】入射面でのg線、d線およびC線の各光成分の
屈折を示す図である。
【図4】第1部材と第2部材との境界での屈折作用を示
す図である。
【図5】収差低減の原理を示す図である。
【図6】図1とは異なる構成の像回転プリズムを示す図
である。
【図7】図2とは異なる構成の像回転プリズムを示す図
である。
【図8】立体画像表示装置の構成を示す図である。
【図9】スクリーンおよび回転部材の斜視概観図の一例
を示す図である。
【図10】従来の像回転プリズムを示す図である。
【符号の説明】 10,20 像回転プリズム 10a,20a 第1部材 10b,20b 第2部材 10c,20c 第3部材 11,21 入射面 12 反射面 13,23 出射面 38 スクリーン 100 立体画像表示装置
フロントページの続き (72)発明者 吉井 謙 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H042 CA04 CA14 CA17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像回転プリズムであって、 低屈折率で低分散の第1の材料で構成され、入射する光
    に対して所定の傾斜を有する入射面が形成された第1部
    材と、 高屈折率で高分散の第2の材料で構成され、前記入射面
    での屈折によって生じる収差を補償する第2部材と、 低屈折率で低分散の第3の材料で構成され、前記入射面
    と対称となるように形成された出射面が形成された第3
    部材と、を備え、 前記第2部材に対して前記第1部材と前記第3部材とが
    接合され、前記光を前記第1部材、前記第2部材、前記
    第3部材を介して前記出射面より出射させるとともに、
    前記入射面から前記出射面に導く過程で前記光を1回反
    射させるように構成されることを特徴とする像回転プリ
    ズム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の像回転プリズムにおい
    て、 全体として台形四角柱状に形成され、前記第1部材と前
    記第3部材とがそれぞれ直角三角柱状に形成されること
    を特徴とする像回転プリズム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の像回転プリズムにおい
    て、 前記第2部材は、直方体状に形成されることを特徴とす
    る像回転プリズム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の像回転プリズムにおいて、 前記第1部材と前記第3部材とは、屈折率がnd=1.
    5168であり、アッベ数がνd=64.12であるガ
    ラス材料で形成され、 前記第2部材は、屈折率がnd=1.80518であ
    り、アッベ数がνd=25.43であるガラス材料で形
    成されることを特徴とする像回転プリズム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の像回転プリズムにおいて、 前記第1部材と前記第3部材とは、屈折率がnd=1.
    5168であり、アッベ数がνd=64.12であるガ
    ラス材料で形成され、 前記第2部材は、屈折率がnd=1.84666であ
    り、アッベ数がνd=23.82であるガラス材料で形
    成されることを特徴とする像回転プリズム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の像回転プリズムにおいて、 前記第1部材と前記第3部材とは、屈折率がnd=1.
    5168であり、アッベ数がνd=64.12であるガ
    ラス材料で形成され、 前記第2部材は、屈折率がnd=1.83350であ
    り、アッベ数がνd=21.00であるガラス材料で形
    成されることを特徴とする像回転プリズム。
  7. 【請求項7】 所定の回転軸を中心に回転走査するスク
    リーンに対して投影用画像を断続的に投影することによ
    って、残像効果を生じさせて表示対象物の立体画像を表
    示する立体画像表示装置であって、 前記投影用画像を生成する画像生成手段と、 前記画像生成手段で生成された前記投影用画像を前記ス
    クリーンに導く投影光学系と、を備え、 前記投影光学系は請求項1ないし請求項6のいずれかに
    記載の像回転プリズムを含むことを特徴とする立体画像
    表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009123591A1 (en) * 2008-04-02 2009-10-08 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Image-rotation prisms and optical interconnects employing the same
WO2017163627A1 (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 日立マクセル株式会社 光学装置及び光学変換器

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